JP4378256B2 - ステッピングモータ制御装置及び該装置を備える画像形成装置 - Google Patents

ステッピングモータ制御装置及び該装置を備える画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、ステッピングモータ制御装置及び該装置を備える画像形成装置に関し、例えば、カラー複写機に適用されるステッピングモータ制御装置及び該装置を備える画像形成装置に関する。
従来、カラー複写機等では、カラー画像を生成するためのマゼンダ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)の各現像器が組み込まれ、現像色に応じて回転駆動され、現像位置に現像色の現像器を位置決めして使用される回転現像器が用いられている。回転現像器には、カラー印刷を行うためのマゼンダ、シアン、イエローの3つの現像器の他に、マゼンダ、シアン、イエロー、ブラック(Bk)といった4つの現像器が組み込まれているものもある。このため、回転現像器自体の慣性は大きくなりつつある。
このような回転現像器には、上述した現像位置に対する高精度な位置決めが必要となるために、ステッピングモータを駆動源として駆動パルス数による位置決め制御が行われている。ステッピングモータは、制御の容易さからオープンループ制御方式により制御されており、加速時に使用する加速テーブルや減速時に使用する減速テーブル、加減速時の目標速度は、回転現像器の必要移動量と移動時間から算出される。
加速テーブルや減速テーブルは、ステッピングモータがオープンループ制御されていることから、モータ軸にかかる駆動負荷の慣性、モータ自身のロータの慣性、モータ軸と駆動負荷軸との間のギヤ比、加速時間、加速速度に応じて、ステッピングモータが脱調しないように決定される(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−299294号公報
しかしながら、上記従来のステッピングモータの制御方式では、慣性力の大きい高慣性負荷の位置決めをステッピングモータが脱調することなく正確に行えるが、負荷駆動時の振動が大きい場合がある。これは、駆動系に実際にはバネ性があったり、負荷自体の特性が径時変化するためである。
したがって、慣性が大きい回転現像器の加減速時や定速時に発生する速度変動は、カラー複写機内のさまざまなユニットに振動を与え、印刷画像の品位が低下してしまうおそれがある。例えば、感光ドラムに対してレーザ光を走査するレーザ・スキャナ・ユニットでは、通常、感光ドラムの回転方向に対して均等間隔でレーザ光が走査されて潜像が形成されるが、当該ユニットに振動が伝わると、感光ドラム上へのレーザ光の走査が不均等になる。この結果、潜像ラインのピッチムラや、マゼンダ、シアン、イエローの走査ラインのズレによる色ズレが発生する。このような潜像をトナーで現像して記録紙上に転写した画像は、画像品位が極端に下がってしまうという問題がある。
本発明は、上記問題に鑑みて成されたものであり、回転駆動される慣性負荷の加減速時に発生する加速度変動を低減し、該加速度変動による振動を低減することができるステッピングモータ制御装置及び該装置を備える画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載のステッピングモータ制御装置は、慣性負荷を駆動するための慣性負荷駆動手段と、前記慣性負荷駆動手段の駆動力を減速して前記慣性負荷に伝達する減速手段と、前記慣性負荷の被駆動軸の回転速度を検出する速度検出手段と、前記速度検出手段により検出された回転速度を加速度に変換する加速度変換手段と、前記慣性負荷駆動手段を一定の条件で加速するための所定の加速テーブルから前記減速手段の減速比を加味して、前記慣性負荷の被駆動軸の理想加速度を算出する理想加速度算出手段と、前記慣性負荷の被駆動軸の加速時に、前記加速度変換手段により変換された加速度と前記理想加速度算出手段により算出された理想加速度との加速度誤差を算出する加速度誤差算出手段と、前記算出された加速度誤差に応じて前記所定の加速テーブルを補正し、当該補正した加速テーブルに基づいて前記慣性負荷駆動手段を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記慣性負荷の加速時間が所定の時間を超えたときは、エラー信号を出力することを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項記載のステッピングモータ制御装置は、慣性負荷を駆動するための慣性負荷駆動手段と、前記慣性負荷駆動手段の駆動力を減速して前記慣性負荷に伝達する減速手段と、前記慣性負荷の被駆動軸の回転速度を検出する速度検出手段と、前記速度検出手段により検出された回転速度を加速度に変換する加速度変換手段と、前記慣性負荷駆動手段を一定の条件で減速するための所定の減速テーブルから前記減速手段の減速比を加味して、前記慣性負荷の被駆動軸の理想加速度を算出する理想加速度算出手段と、前記慣性負荷の被駆動軸の減速時に、前記加速度変換手段により変換された加速度と前記理想加速度算出手段により算出された理想加速度との加速度誤差を算出する加速度誤差算出手段と、前記算出された加速度誤差に応じて前記所定の減速テーブルを補正し、当該補正した減速テーブルに基づいて前記慣性負荷駆動手段を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記慣性負荷の減速時間が所定の時間を超えたときは、エラー信号を出力することを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項6記載の画像形成装置は、請求項1または2記載のステッピングモータ制御装置を備え、回転現像器から成る慣性負荷を回転駆動してカラー画像を生成することを特徴とする。
本発明によれば、慣性負荷駆動手段により回転駆動される慣性負荷の被駆動軸の回転速度を検出して加速度に変換し、慣性負荷駆動手段を一定の条件で加速するための所定の加速テーブルから減速比を加味して、慣性負荷の被駆動軸の理想加速度を算出し、慣性負荷の被駆動軸の加速時に、変換された加速度と算出された理想加速度との加速度誤差を算出し、算出された加速度誤差に応じて所定の加速テーブルを補正し、当該補正した加速テーブルに基づいて慣性負荷駆動手段を制御し、制御手段が慣性負荷の加速時間が所定の時間を超えたときは、エラー信号を出力する。これにより、回転駆動される慣性負荷の加速時に発生する加速度変動を低減し、該加速度変動による振動を低減することができると共に、負荷の異常が発生した場合でもその異常を容易に伝えることが可能となる
本発明によれば、慣性負荷駆動手段により回転駆動される慣性負荷の被駆動軸の回転速度を検出して加速度に変換し、慣性負荷駆動手段を一定の条件で減速するための所定の減速テーブルから減速比を加味して、慣性負荷の被駆動軸の理想加速度を算出し、慣性負荷の被駆動軸の減速時に、変換された加速度と算出された理想加速度との加速度誤差を算出し、算出された加速度誤差に応じて所定の減速テーブルを補正し、当該補正した減速テーブルに基づいて慣性負荷駆動手段を制御し、制御手段が慣性負荷の加速時間が所定の時間を超えたときは、エラー信号を出力する。これにより、回転駆動される慣性負荷の減速時に発生する加速度変動を低減し、該加速度変動による振動を低減することができると共に、負荷の異常が発生した場合でもその異常を容易に伝えることが可能となる
また、本発明のステッピングモータ制御装置を画像形成装置に適用することにより、画像形成装置内の振動を低減し、高品位なカラー画像を得ることが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るステッピングモータ制御装置が適用されたカラー複写機の全体構成を示す図である。
図1において、100はカラー複写機(カラー画像形成装置)本体である。110は原稿の自動給紙を行う循環式自動原稿送り装置(RDF)であり、複数枚の原稿が上向きに重ねて載置された場合、1番下にある原稿から順番に読み込まれるようになっている。
101は原稿載置台としての原稿台ガラス、102は原稿照明ランプである。原稿照明ランプ102は、走査ミラー103〜105とともにスキャナを構成している。不図示のモータによりスキャナを駆動して所定方向に往復走査し、原稿の反射光が走査ミラー103〜105を介してレンズ107に透過してCCDセンサ108に結像させる。レンズ107及びCCDセンサ108は、イメージセンサ部106を構成する。
117は露光装置であり、イメージセンサ部106で電気信号に変換され、画像制御部139で所定の画像処理が行われた画像信号に基づいて変調したレーザ光を感光体ドラム(以下、単に「感光体」という。)1に照射する。
感光体1は、像担持体であり、不図示のモータで矢印Aの方向に回転可能に設けられている。感光体1の周囲には、一次帯電器7、レーザースキャナからなる露光装置117、色現像ユニット13、黒現像ユニット14、転写帯電器10、クリーナ装置12が配置されている。
色現像ユニット13は、カラー現像のための3台の現像装置13Y,13M,13Cを有する回転現像器である。現像装置13Y,13M,13Cは、感光体1上の潜像をそれぞれY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)のトナーで現像する。各色のトナーを現像する際には、後述するステッピングモータ(不図示)によって色現像ユニット13を矢印R方向に回転させ、当該色の現像装置が感光体1に当接するように位置合わせされる。また、フルカラー及び黒単色画像に使用されるブラック(Bk)の現像は、黒現像ユニット14により黒トナーで行われる。
感光体1上に現像された各色のトナー像は、転写帯電器10によって中間転写体としてのベルト2に順次転写されて、4色のトナー像が重ね合わされる。ベルト2は、ローラ17,18,19,170,180に張架されている。
ローラ17は、図示しない駆動源に結合されてベルト2を駆動する駆動ローラとして機能する。ローラ18は、ベルト2の張力を調節するテンションローラとして機能する。ローラ19は、2次転写装置としての転写ローラ(2次転写装置)21のバックアップローラとして機能する。
ベルト2を挟んでローラ17と対向する位置には、ベルトクリーナ22が設けられており、ベルト2上の残留トナーがブレードで掻き落とされる。
記録紙カセット122又は記録紙カセット124からピックアップローラ123又はピックアップローラ125で搬送路に引き出された記録紙は、ローラ対138,126によってニップ部、つまり転写ローラ21とベルト2との当接部に給送される。ベルト2上に形成されたトナー像は、このニップ部で記録紙上に転写され、定着装置150で熱定着されて装置外へ排出される。
定着装置150は、上下2つのローラ132,133と外部加熱ローラ140の3つのローラで構成される。上側のローラ132の内部には上ヒータ132a、下側のローラ内部には下ヒータ133aが挿入されている。また、ローラ132表面に上サーミスタ134が押し当てるように配置されており、ローラ133表面に下サーミスタ135が押し当てるように配置されている。
外部加熱ローラ140には、外部ヒータ141が挿入されている。また、外部加熱ローラ140の表面には、外部サーミスタ142が配置されている。
ヒータ制御部(不図示)は、上サーミスタ134、下サーミスタ135、及び外部サーミスタ142の各出力から上ヒータ132a、下ヒータ133a、及び外部ヒータ141のオン・オフを制御し、各ローラ表面の温度を一定に保っている。定着装置150にて加圧、加熱によりトナー像が定着された記録紙は、排出ローラ131により本体の外に排出される。
次に、本カラー複写機での画像形成動作について説明する。
まず、一次帯電器7に電圧を印加して感光体1の表面を予定の帯電部電位で一様にマイナス帯電させる。続いて、帯電された感光体1上の画像部分が予定の露光部電位になるように、露光装置117が露光を行い、潜像を形成する。露光装置117は、画像信号に基づいてオン・オフすることにより、画像に対応した潜像を形成する。
現像装置13Y等で構成された色現像ユニット13には、色毎に予め設定された現像バイアスが印加されており、感光体1表面に形成された潜像が該色現像ユニット13の現像位置を通過した際にトナーで現像され、トナー像として可視化される。トナー像は、転写帯電器10でベルト2に転写され、さらに転写ローラ21で記録紙に転写される。トナー像が転写された記録紙は、定着装置150に搬送される。
フルカラープリント時は、ベルト2上で4色のトナーが重ね合わされた後、記録紙に転写される。感光体1上に残留したトナーは、予備清掃装置(不図示)でトナーの帯電をクリーニングしやすい状態にし、クリーナ装置12で除去・回収される。最後に、感光体1は、除電装置(不図示)で一様に0ボルト付近まで除電されて、次の画像形成サイクルに備える。
本カラー複写機の画像形成タイミングは、ベルト2上の所定位置を基準として制御されている。ベルト2は駆動ローラ17、テンションローラ18、バックアップローラ19からなるローラ類に掛け渡されていて、テンションローラ18によって所定の張力が与えられている。
駆動ローラ17とバックアップローラ19との間には、基準位置を検知する反射型センサ160,161が配置されている。反射型センサ160,161は、ベルト2の外周面端部に設けられた反射テープ等のマーキングを検知してイメージ・トップ信号(ITOP信号)を出力する。
感光体1の外周の長さとベルト2の周長は、1:n(nは整数)で表される整数比になっている。このように設定しておくと、ベルト2が1周する間に、感光体1が整数回転し、ベルト1周前とまったく同じ状態に戻るため、中間転写ベルトであるベルト2上に4色を重ね合わせる際に(ベルト2は4周回る)、感光体1の回転ムラによる色ズレを回避することが可能である。
次に、上述した回転色現像ユニット13の回転制御を低振動で行うための構成について説明する。
図2は、回転現像器を含むステッピングモータ制御装置の概略構成を示す図であり、(a)は全体の概略構成図、(b)は図2(a)の矢印Bから見た回転現像器の外観図である。
201は回転現像器であり、図1の色現像ユニット13に対応する。202は回転現像器201を回転駆動するためのステッピングモータ、204はステッピングモータ202により回転駆動された回転現像器201の回転速度を検出するロータリーエンコーダ、203はステッピングモータ202を制御する信号処理部である。回転現像器201は、3台の現像器Y(イエロー),M(マゼンダ),C(シアン)を有する。
ステッピングモータ202の駆動軸202a(モータ軸)にはギヤ210が取り付けられており、回転現像器201(慣性負荷)の被駆動軸201a(負荷軸)には、ギヤ210にかみ合ったギヤ211が取り付けられている。ステッピングモータ202の駆動力は、ギヤ210及びギヤ211により減速されて回転現像器201の被駆動軸201aに伝達される。ロータリーエンコーダ204は、図示のように、回転現像器201の被駆動軸201aの他端に接続され、当該被駆動軸201aの回転速度に応じた周波数パルスを速度信号206として信号処理部203に出力する。
信号処理部203は、画像制御部139内に設置され、ロータリーエンコーダ204から入力された速度信号206に基づいて回転現像器201の加速度を算出し、加速時又は減速時の回転現像器201の加速度がステッピングモータ202の理想的な加速度に対して変動しないようにステッピングモータ202の駆動信号207を生成し、該駆動信号207をステッピングモータ202に出力する。
次に、図2の信号処理部203の詳細な内部構成について説明する。
図3は、図2の信号処理部203の内部構成を示すブロック図である。
図3において、401はロータリーエンコーダ204により検出された速度信号206(エンコーダ信号)である。402は、ロータリーエンコーダ204から出力されたエンコーダ信号からステッピングモータ202の回転制御に必要な周波数成分のみを抽出するローパスフィルタ部である。
403は、ローパスフィルタ部402から出力された信号を加速度に変換する加速度演算部である。変換された加速度は、回転現像器201の加速時又は減速時の実際の被駆動軸201a上の加速度である。
404は、ステッピングモータ202を一定の条件で加速又は減速するためのモータ加速/減速テーブルを格納するモータ加速/減速テーブル部である。モータ加速/減速テーブルは、ステッピングモータ202をオープンループ制御する際に、例えば、該ステッピングモータ202及び回転現像器201の慣性、並びにモータ軸にかかる負荷の摩擦トルクにより決定されたステッピングモータ202の駆動速度及び時間の情報を格納している。これらの情報はステッピングモータ202が脱調しないように十分にトルクマージンが確保されている。
加速度演算部403では、上述した回転現像器201の加速時又は減速時の実際の被駆動軸201a上の加速度と後述する理想加速度との誤差が算出される。この加速度誤差が誤差信号としてモータ加速/減速制御部405に送られる。
モータ加速/減速制御部405は、加速度演算部403からの誤差信号に応じて、モータ加速/減速テーブル部404から読み出したモータ加速/減速テーブルの値を補正する。この補正されたモータ加速/減速テーブルに基づいて、ステッピングモータ202のモータドライバであるモータ駆動部406を介してステッピングモータ202が駆動制御される。つまり、回転現像器201の被駆動軸201aに所定の加速度変動があった場合は、ステッピングモータ202の加速又は減速を変更することで、回転現像器201の被駆動軸201aの加速度変動を抑える制御を行っている。
408は、モータ加速/減速テーブル部404から読み出したモータ加速/減速テーブルから上述したギヤ210,211の減速比を加味した理想加速度を算出し、該理想加速度を加速度演算部403に送る減速比換算部である。
モータ加速/減速制御部405は、予期しない不具合により、回転現像器201の加速時間及び減速時間が所定の時間を超えた場合、または加速度演算部403からの出力信号が所定のパルス数を超えた場合は、エラー(ERR)信号410を出力する
このように、信号処理部203は、ステッピングモータ202の加速時及び減速時に被駆動軸201aの加速度変動が所定のモータ加速/減速テーブルの加速度に応じて変化しているか否かを常にチェックしている。
図4(a)〜図4(e)は、図2のステッピングモータ制御装置の各制御タイミングを示すチャートである。
図4(a)において、301はステッピングモータ駆動軸202aの加速時のモータ(回転)速度を示す波形(加速テーブル)である。波形301のグラフの縦軸はモータ(回転)速度(PPS:Pulse Per Second)を表し、横軸は時間(t)を表す。
図4(a)では、モータスタートタイミング310でステッピングモータ202の加速が開始され、加速終了タイミング311でステッピングモータ202の加速が終了する。この間の加速度は一定で312(αr)である。
図4(b)において、302は、図4(a)の加速テーブルに基づいてステッピングモータ駆動軸202aを加速したときの被駆動軸201aの回転速度(負荷軸の速度)を示す波形である。波形302のグラフの縦軸はエンコーダ出力を速度に変換したものを表し、横軸は時間を表す。
ステッピングモータ202の駆動軸202a上の回転速度及び加速度は、波形301に示すようになるが、ギヤ210,211で減速された回転現像器201の被駆動軸201a上の回転速度及び加速度は波形302に示すようになる。これは、駆動軸202aと被駆動軸201aとの間にはバネ性が存在しているためであり、被駆動軸201a上の回転速度及び加速度は、駆動軸202a上の回転速度及び加速度と同じものにならない。
そのため、駆動軸202a上では、加速時間(Ta)308の間は一定加速度で加速されるが、被駆動軸201a上では、上述した駆動系のバネ性により、波形302に示すようにモータスタートタイミング310から加速度変動が発生する。
加速が終了した時点(加速終了タイミング311)では、駆動軸202aの回転速度は直ちに一定になるが、被駆動軸201aの回転速度は、該軸に振動が残り、駆動系の特性に応じて所定の振動収縮時間1(Td1)306後に一定になる。
図4(c)において、303は、波形302における被駆動軸201a上での加速度と理想の加速度との加速度誤差(α)を示したものである。図4(c)中、上方向(プラス方向)は、理想の加速度に対して実際の回転現像器201の加速度が大きいことを表し、下方向(マイナス方向)は、理想の加速度に対して実際の回転現像器201の加速度が小さいことを表している。
また、図中、加速度変動許容レベルとして、プラス方向側にプラス加速度許容値313が、マイナス方向側にマイナス加速度許容値314が各1つずつ設定されている。この加速度変動許容レベルとは、被駆動軸201aの加速度変動により発生する振動で、実際のプリント画像に影響を及ぼす加速度変動レベルである。
この加速度の誤差がプラス加速度許容値313を超えた場合は、プラス加速度許容値313を超えた加速度誤差値を所定の係数で補正した加速度補正値に応じて、ステッピングモータ202の駆動軸202aの加速度を下げる。
一方、加速度の誤差がマイナス加速度許容値314を下回った場合は、マイナス加速度許容値314を下回った加速度誤差値を所定の係数で補正した加速度補正値に応じて、ステッピングモータ202の駆動軸202aの加速度を上げる。
このように、駆動軸202aと被駆動軸201aとの間のバネ性による負荷速度変動分を低減すべく、モータ加速/減速テーブルを補正してステッピングモータ202の駆動軸202aを加速(又は減速)したときの波形304(フィードバック後のモータ立ち上げテーブル)を図4(d)に示す。
このときの被駆動軸201aの回転速度(負荷軸の速度)は、図4(e)の波形305に示すようになり、加速時間(Ta)308中の負荷速度変動成分が低減するように、ステッピングモータ202の駆動軸202aが回転する。その結果、加速終了タイミング311から負荷の加速度変動が収縮する振動収縮時間2(Td2)307は、無補正時と比較して低減される。
上記実施の形態では、立ち上げ時(加速時)の制御について説明したが、立ち下げ時(減速時)の加速制御であっても同様な制御を行い、回転現像器201の加速度変動を抑えるようにステッピングモータ202の加速度が補正される。
上記実施の形態によれば、ロータリーエンコーダ204により回転現像器201の被駆動軸201aの回転速度を検出し、検出された回転速度を加速度に変換し、現像器201の加速時又は減速時に、モータ加速/減速テーブルからギヤ210,211の減速比を加味して回転現像器201の負荷軸201a上の理想加速度を算出し、回転現像器201の加速時又は減速時の実際の負荷軸201a上の加速度と算出された理想加速度との加速度誤差を算出し、算出された加速度誤差に応じてモータ加速/減速テーブルを補正し、補正したモータ加速/減速テーブルに基づいてステッピングモータ202を制御するので、ステッピングモータにより回転駆動される回転現像器201の加減速時に発生する加速度変動を低減し、該加速度変動による振動を低減することができる。その結果、カラー複写機内の振動を低減し、高品位なカラー画像を得ることが可能となる。
また、ステッピングモータを用いて高慣性な慣性負荷を高速駆動する場合においても、バンディングや色ずれの無い高品質なカラー画像印刷を行うことができる。
上記実施の形態において、振動収縮時間2(Td2)307は、無補正時の振動収縮時間1(Td1)306に対して十分低減するが、加速時間(Ta)308中には加速度変動が発生している。ここで、例えば、負荷軸の軸受け(ボールベアリング等)が破損して負荷軸が回転しなくなったときなどは、加速時間(Ta)308に大きな時間を要してしまう。このような予期しない負荷変動により、所定の加速時間(Ta)が、例えばカラー複写機の回転現像器における色間での加速、減速に使うことが可能な最大時間をオーバしてしまうと、機器の機能が達成できない。そこで、予期しない負荷の不具合により、加速時間及び減速時間が機器の機能を満足できない所定の時間を超えた場合は、エラー信号410を出力して、負荷の異常を使用機器の制御部に伝えるようにしてもよい。
上記実施の形態では、プラス方向及びマイナス方向に各1つずつの加速度変動許容レベル(プラス加速度許容値313、マイナス加速度許容値314)を設けているが、複数個設けて、該レベルに応じてステッピングモータ202の加速度を変更してもよい。
また、上記実施の形態では、画像形成装置としてカラー複写機について説明したが、これに限られず、カラープリンタであってもよい。また、回転現像ユニット以外に平行移動型の現像ユニットに適用してもよい。
本発明の実施の形態に係るステッピングモータ制御装置が適用されたカラー複写機の全体構成を示す図である。 回転現像器を含むステッピングモータ制御装置の概略構成を示す図であり、(a)は全体の概略構成図、(b)は図2(a)の矢印Bから見た回転現像器の外観図である。 図2の信号処理部203の内部構成を示すブロック図である。 図2のステッピングモータ制御装置の各制御タイミングを示すチャートである。
符号の説明
100 カラー複写機
201 回転現像器
202 ステッピングモータ
203 信号処理部
204 ロータリーエンコーダ
403 加速度演算部
404 モータ加速/減速テーブル部
405 モータ加速/減速制御部

Claims (3)

  1. 慣性負荷を駆動するための慣性負荷駆動手段と、
    前記慣性負荷駆動手段の駆動力を減速して前記慣性負荷に伝達する減速手段と、
    前記慣性負荷の被駆動軸の回転速度を検出する速度検出手段と、
    前記速度検出手段により検出された回転速度を加速度に変換する加速度変換手段と、
    前記慣性負荷駆動手段を一定の条件で加速するための所定の加速テーブルから前記減速手段の減速比を加味して、前記慣性負荷の被駆動軸の理想加速度を算出する理想加速度算出手段と、
    前記慣性負荷の被駆動軸の加速時に、前記加速度変換手段により変換された加速度と前記理想加速度算出手段により算出された理想加速度との加速度誤差を算出する加速度誤差算出手段と、
    前記算出された加速度誤差に応じて前記所定の加速テーブルを補正し、当該補正した加速テーブルに基づいて前記慣性負荷駆動手段を制御する制御手段とを備え
    前記制御手段は、前記慣性負荷の加速時間が所定の時間を超えたときは、エラー信号を出力することを特徴とするステッピングモータ制御装置。
  2. 慣性負荷を駆動するための慣性負荷駆動手段と、
    前記慣性負荷駆動手段の駆動力を減速して前記慣性負荷に伝達する減速手段と、
    前記慣性負荷の被駆動軸の回転速度を検出する速度検出手段と、
    前記速度検出手段により検出された回転速度を加速度に変換する加速度変換手段と、
    前記慣性負荷駆動手段を一定の条件で減速するための所定の減速テーブルから前記減速手段の減速比を加味して、前記慣性負荷の被駆動軸の理想加速度を算出する理想加速度算出手段と、
    前記慣性負荷の被駆動軸の減速時に、前記加速度変換手段により変換された加速度と前記理想加速度算出手段により算出された理想加速度との加速度誤差を算出する加速度誤差算出手段と、
    前記算出された加速度誤差に応じて前記所定の減速テーブルを補正し、当該補正した減速テーブルに基づいて前記慣性負荷駆動手段を制御する制御手段とを備え
    前記制御手段は、前記慣性負荷の減速時間が所定の時間を超えたときは、エラー信号を出力することを特徴とするステッピングモータ制御装置。
  3. 請求項1または2記載のステッピングモータ制御装置を備え、回転現像器から成る慣性負荷を回転駆動してカラー画像を生成することを特徴とする画像形成装置。
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