JP4375179B2 - 筐体部材及び流体伝動装置ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、筐(きょう)体部材及び流体伝動装置ユニットに関するものである。
従来、自動変速機においては、車両の発進時等に、エンジンによって発生させられたトルクを、流体伝動装置としてのトルクコンバータを介してトランスミッションに伝達し、該トランスミッションにおいて変速を行って駆動輪に伝達するようにしている。前記トルクコンバータは、ポンプインペラ、タービンランナ、ステータ、ロックアップクラッチ装置、ダンパ装置等を備える。そして、エンジンからの回転はフロントカバーを介してポンプインペラに伝達され、該ポンプインペラの回転に伴って発生する油の流れによってタービンランナが回転させられ、該タービンランナの回転がトランスミッションの入力軸に伝達される。
また、前記ロックアップクラッチ装置は、軸方向に移動自在に配設されたクラッチプレートを備え、該クラッチプレートに摩擦材が貼(ちょう)付される。そして、車両が発進した後、車速があらかじめ設定された値になると、クラッチプレートとフロントカバーとが当接させられてロックアップクラッチ装置が係合させられる。その結果、エンジンの回転がトルクコンバータを介することなく前記入力軸に伝達される。
ところで、前記トルクコンバータは、トルクコンバータハウジング内に収容されて流体伝動装置ユニットを構成する。そして、エンジンの後端とトルクコンバータハウジングの前端とが連結され、そのために、トルクコンバータハウジングは、エンジンの後端の形状に合わせて設計されるようになっている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平10−129281号公報
しかしながら、前記従来の流体伝動装置ユニットにおいては、エンジンが小型化され、かつ、高トルク化される傾向にあるが、その場合、エンジンが小型化されるのに伴ってエンジンの後端面の寸法が小さくなるのに対して、エンジンが高トルク化されるのに伴って、トルクコンバータの容量を大きくする必要があるので、トルクコンバータハウジングの寸法を小さくすることができず、流体伝動装置ユニットの搭載性が低下してしまう。
本発明は、前記従来の流体伝動装置ユニットの問題点を解決して、流体伝動装置ユニットの搭載性を向上させることができる筐体部材及び流体伝動装置ユニットを提供することを目的とする。
そのために、本発明の筐体部材においては、環状体から成り、流体伝動装置の一部を包囲し、駆動源の後端面と当接させられる第1の端面、及び流体伝動装置の主要部を包囲するハウジング本体の前端面と当接させられる第2の端面を有する。
そして、周方向における複数箇所に、前記駆動源と連結するために形成された第1の連結部、及び前記ハウジング本体と連結するために形成された第2の連結部が設定される。
また、該第2の連結部は、連結部材を貫通させるための穴を周方向に移動させることができるように設定される。
本発明の流体伝動装置ユニットにおいては、流体伝動装置と、該流体伝動装置の一部を包囲する第1の筐体部材と、少なくとも前記流体伝動装置の主要部を包囲する第2の筐体部材とを有する。
そして、前記第1の筐体部材は、環状体から成り、駆動源の後端面と当接させられる第1の端面、及び前記第2の筐体部材の前端面と当接させられる第2の端面を備える。
また、第1の筐体部材の周方向における複数箇所に、前記駆動源と連結するために形成された第1の連結部、及び前記第2の筐体部材と連結するために形成された第2の連結部が設定される。
そして、該第2の連結部は、連結部材を貫通させるための穴を周方向に移動させることができるように設定される。
本発明によれば、筐体部材においては、環状体から成り、流体伝動装置の一部を包囲し、駆動源の後端面と当接させられる第1の端面、及び流体伝動装置の主要部を包囲するハウジング本体の前端面と当接させられる第2の端面を有する。
そして、周方向における複数箇所に、前記駆動源と連結するために形成された第1の連結部、及び前記ハウジング本体と連結するために形成された第2の連結部が設定される。
また、該第2の連結部は、連結部材を貫通させるための穴を周方向に移動させることができるように設定される。
この場合、周方向における複数箇所に、前記駆動源と連結するために形成された第1の連結部、及び前記ハウジング本体と連結するために形成された第2の連結部が設定されるので、駆動源が小型化されるのに伴って駆動源の後端面の寸法が小さくなり、また、駆動源が高トルク化されるのに伴って、流体伝動装置の容量を大きくする必要があっても、ハウジング本体の寸法を小さくすることなく、駆動源と連結することができる。したがって、容量の大きい流体伝動装置を搭載することができ、流体伝動装置の搭載性を向上させることができる。
また、ハウジング本体の径方向寸法を大きくすることができるので、ハウジング本体の断面の2次モーメントを大きくすることができる。したがって、ハウジング本体の剛性を高くすることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。この場合、流体伝動装置としてのトルクコンバータを備えた流体伝動装置ユニットについて説明する。
図1は本発明の実施の形態における流体伝動装置ユニットの配設状態を示す図、図2は本発明の実施の形態におけるトルクコンバータの概略図、図3は本発明の実施の形態におけるスペーサの取付状態を示す第1の図、図4は本発明の実施の形態におけるスペーサを取り外した状態を示す図、図5は本発明の実施の形態におけるスペーサの取付状態を示す第2の図である。
図1及び2において、トルクコンバータ10は、ポンプインペラ11、該ポンプインペラ11と共にトーラスを構成するタービンランナ12、ステータ13、ロックアップクラッチ装置14、ダンパ装置15、フロントカバー16等によって構成される。
該フロントカバー16は、図示されない連結板としてのドライブプレート及び連結部材としてのセットブロック51を介して、トルクコンバータ10より前方に配設された駆動源としてのエンジン25のクランクシャフトと連結され、軸心部分に溶接によって連結されたセンタピース52と共にエンジン25からの回転が入力されるのに伴って回転させられ、回転をフロントカバー16に固定されたポンプインペラ11に伝達する。この場合、該ポンプインペラ11が回転すると、トルクコンバータ10内の油が軸の周囲を回転し、遠心力が加わってポンプインペラ11、タービンランナ12及びステータ13間を循環する。なお、前記センタピース52は、前記クランクシャフトの軸穴に嵌(かん)入され、エンジン25に対するトルクコンバータ10のセンタリングを行う。また、前記ドライブプレート、セットブロック51及びセンタピース52によって、エンジン25とトルクコンバータ10とを連結する連結部が構成される。
前記トルクコンバータ10において、車両の発進時等、前記ポンプインペラ11が回転を開始したばかりでタービンランナ12との回転速度差が大きい場合、該タービンランナ12から流れ出た油はポンプインペラ11の回転を妨げる方向に流れる。そこで、ポンプインペラ11とタービンランナ12との間にステータ13が配設され、両者の回転速度差が大きいときに、前記ステータ13は、ポンプインペラ11の回転を助ける方向に油の流れを変換する。
そして、前記タービンランナ12の回転速度が高くなり、該タービンランナ12とポンプインペラ11との回転速度差が小さくなると、ステータ13のブレード31の表側に当たっていた油が裏側に当たるようになって、油の流れを妨げる。
そこで、前記ステータ13を一定方向にのみ回転可能とするワンウェイクラッチ17が前記ステータ13の内周側に配設される。したがって、油がブレード31の裏側に当たるようになると、ワンウェイクラッチ17がフリーになり、ステータ13は自然に回転するようになるので、前記油は円滑に循環することができる。また、前記ワンウェイクラッチ17のアウタレース18はステータ13に固定され、インナレース19は図示されない自動変速機のケースに固定される。
このように、前記トルクコンバータ10は、ポンプインペラ11とタービンランナ12との回転速度差が大きいときには、トルク変換機として作動させられてトルクを増幅し、回転速度差が小さいときには、流体継手として作動させられる。
ところで、車両が発進した後、あらかじめ設定された車速が得られると、ロックアップクラッチ装置14が係合させられる。したがって、前記エンジン25の回転がトルクコンバータ10を介することなくトランスミッション30の図示されない入力軸に伝達されるので、燃費を良くすることができる。前記ロックアップクラッチ装置14は、摩擦材20及びクラッチプレート21を備え、クラッチプレート21が軸方向に移動することによって、摩擦材20とフロントカバー16とを接離させることにより係脱させられる。
そして、該ロックアップクラッチ装置14が係合させられると、前記クランクシャフトの回転が、フロントカバー16、クラッチプレート21、ダンパ装置15及び出力部材としてのタービンハブ23を介して、前記入力軸に直接伝達される。そのために、前記タービンハブ23の内周にスプライン溝23aが形成され、該スプライン溝23aによってタービンハブ23と前記入力軸とがスプライン嵌合される。
また、前記ダンパ装置15は、クラッチプレート21とフロントカバー16との係脱時に発生する伝達トルクの変動を吸収するためのものであり、クラッチプレート21に固定され、該クラッチプレート21と一体的に回転させられるドライブプレート57、該ドライブプレート57と対向させて配設され、前記タービンランナ12と一体に回転させられるドリブンプレート32及びスプリング33、34から成る。
したがって、前記フロントカバー16から摩擦材20を介してクラッチプレート21に伝達された回転は、前記ダンパ装置15を介してタービンハブ23に伝達されるが、この場合、スプリング33、34が収縮し、回転が伝達される際の伝達トルクの変動を吸収する。また、前記ダンパ装置15は、エンジン25のトルクの急激な変動が前記トランスミッション30に伝達されることによって振動、騒音等が発生するのを防止する。
前記ポンプインペラ11及びタービンランナ12は、それぞれブレード41、42、該ブレード41、42の両側に配設されたアウタシェル43、44及びインナコア45、46によって構成される。そして、前記アウタシェル44は、ドリブンプレート32と共に、リベット47によってタービンハブ23と連結される。なお、35は前記入力軸を包囲して配設されたスリーブである。
前記トルクコンバータ10は、図1に示されるように、筐体部としてのトルクコンバータハウジング53内に収容され、該トルクコンバータハウジング53等と共に流体伝動装置ユニットを構成する。また、トランスミッション30は図示されないトランスミッションケース内に収容され、該トランスミッションケース等と共に変速装置ユニットを構成する。さらに、前記流体伝動装置ユニット及び変速装置ユニットによって自動変速機が構成される。
ところで、エンジン25の後端とトルクコンバータハウジング53の前端とを連結する必要があるが、トルクコンバータハウジング53をエンジン25の後端の形状に合わせて設計すると、トルクコンバータ10の搭載性が低下してしまう。
すなわち、エンジン25が小型化され、かつ、高トルク化される傾向にあるが、その場合、エンジン25が小型化されるのに伴ってエンジン25の後端面seの寸法が小さくなるのに対して、エンジン25が高トルク化されるのに伴って、トルクコンバータ10の容量を大きくする必要があるので、トルクコンバータハウジング53の寸法を小さくすることができず、トルクコンバータ10の搭載性が低下してしまう。
そこで、本実施の形態において、前記トルクコンバータハウジング53は、分割構造を有し、トルクコンバータ10における一部、すなわち、前記連結部を包囲し、収容する第1の筐体部材としての環状体から成るスペーサ55、及びトルクコンバータ10における主要部、すなわち、前記連結部よりトランスミッション30側を包囲し、収容する第2の筐体部材としてのハウジング本体56に分割される。この場合、前記スペーサ55及びハウジング本体56は、いずれも同じ材料、本実施の形態においては、アルミダイキャストで形成される。
そして、前記エンジン25とスペーサ55とを連結するために、スペーサ55の周方向における複数箇所、本実施の形態においては、6箇所に、第1の連結部pi(i=1、2、…、6)が設定され、各第1の連結部piに第1の連結部材としての図示されないボルトを貫通させるための穴hi(i=1、2、…、6)が形成される。また、エンジン25の後端面seにおける前記穴hiと対応する箇所に図示されない締付穴が形成される。したがって、スペーサ55の第1の端面としての前端面s1とエンジン25の後端面seとを当接させ、前記各ボルトを、穴hi及び締付穴に挿入し、締め付けることによって、エンジン25とスペーサ55とを連結することができる。なお、前記第1の連結部piのうちの所定の第1の連結部p3、p6には、前記穴h3、h6を包囲し、かつ、エンジン25側に向けて突出するスリーブ58、59が形成され、エンジン25の後端面seには、前記スリーブ58、59と対向させて図示されない嵌入穴が形成され、前記スリーブ58、59と嵌入穴とをインロウ接合させることによって、エンジン25とスペーサ55とを位置合せすることができる。
前記スペーサ55の周方向における所定の箇所に、径方向外方に突出させて、ほぼ三角形の形状を有する取付部AR1が形成され、該取付部AR1に、エンジン25に隣接させて配設された補機としての図示されないスタータを取り付けることができる。そのために、前記取付部AR1に取付穴h11〜h13が形成される。
また、前記スペーサ55とハウジング本体56とを連結するために、ハウジング本体56の前端に、環状の固定部Kが形成される。そして、スペーサ55の周方向における複数箇所、本実施の形態においては、10箇所に、第2の連結部qj(j=1、2、…、10)が設定され、各第2の連結部qjに第2の連結部材としてのボルトbj(j=1、2、…、10)を貫通させるための穴kj(j=1、2、…、10)(なお、図1において、穴k2だけが示される。)が形成される。なお、本実施の形態において、前記第2の連結部qjは10個配設されるが、少なくとも第1の連結部piと同じ数だけ配設するのが好ましい。そして、本実施の形態において、各第2の連結部qjは、基本的に、各第1の連結部pi間に二つずつ配設される。また、前記第2の連結部qjは、図1に示されるように、前端面s1より後方に向けて所定の深さだけ切り欠くことによって形成され、他の部分より薄くされる。
そして、ハウジング本体56の前端面stにおける前記穴kjと対応する箇所に締付穴mj(j=1、2、…、10)が形成される。したがって、スペーサ55の第2の端面としての後端面s2とハウジング本体56の前端面stとを当接させ、前記ボルトbjを、穴kj及び締付穴mjに挿入し、締め付けることによって、スペーサ55とハウジング本体56とを連結することができる。なお、前記第2の連結部qjのうちの所定の第1の連結部q5、q10には、前記穴k5、k10を包囲し、かつ、ハウジング本体56側に向けて突出する図示されないスリーブが形成され、前端面stには、前記スリーブと対向させて嵌入穴61、62が形成され、前記スリーブと嵌入穴61、62とをインロウ接合させることによって、スペーサ55とハウジング本体56とを位置合せすることができる。
なお、前記ハウジング本体56における前記固定部Kの近傍に駆動軸穴65が形成され、該駆動軸穴65を図示されないディファレンシャル装置から左右に延びる駆動軸が貫通する。そこで、トルクコンバータハウジング53と駆動軸とが干渉するのを防止するために、スペーサ55及び連結部Kの外周面における駆動軸穴65と隣接する部分に、駆動軸を通すための凹部から成る逃げ66、67が周方向における所定の角度にわたって形成される。
このように、トルクコンバータハウジング53が、スペーサ55及びハウジング本体56から成るので、エンジン25が小型化されるのに伴ってエンジン25の後端面seの寸法が小さくなり、また、エンジン25が高トルク化されるのに伴って、トルクコンバータ10の容量を大きくする必要があっても、スペーサ55の前端面s1をエンジン25の後端面seに対応する形状に、スペーサ55の後端面s2をハウジング本体56の前端面stに対応する形状に形成することによって、ハウジング本体56の寸法を小さくすることなく、エンジン25と連結することができる。したがって、容量の大きいトルクコンバータ10を搭載することができ、トルクコンバータ10の搭載性を向上させることができる。
また、ハウジング本体56の径方向寸法を大きくすることができるので、ハウジング本体56の断面の2次モーメントを大きくすることができる。したがって、ハウジング本体56の剛性を高くすることができる。
ところで、前記駆動軸に対してエンジン25が搭載される位置は、車両の種類によって変更されることがある。この場合、エンジン25が搭載される位置が変更されると、それに対応させて自動変速機の、車体への取付用のマウントに対する取付角度が変更され、それに伴って、エンジン25に対する取付角度が変化するとともに、クランクシャフトの軸心CN1と駆動軸の軸心CN2とを結ぶ線分と水平線との成す角度、すなわち、搭載角も図3及び4に示されるような値θ1、及び図5に示されるような値θ2(<θ1)のように変化する。さらに、垂直方向における前記軸心CN1、CN2間の距離で表されるデフドロップ量も図3及び4に示されるような値d1、及び図5に示されるような値d2(<d1)のように変化する。
この場合、前記自動変速機の、前記エンジン25に対する取付角度が変化すると、エンジン25に対する各締付穴mjの位置も変化することになるが、固定部K上に新たに締付穴を形成することなく、前記締付穴mjを利用して、前記エンジン25とスペーサ55とを連結するようになっている。
そのために、前記各第2の連結部qjが、周方向において長く形成され、楕(だ)円形の形状に形成され、各第2の連結部qjにおいて、穴kjの位置を変更することができるようになっている。本実施の形態においては、図3及び4に示されるように搭載角が値θ1を、デフドロップ量が値d1を採る場合、穴kjは、各第2の連結部qjの、トランスミッション30を前方に見て反時計回り方向の端部に形成され、図5に示されるように搭載角が値θ2を、デフドロップ量が値d2を採る場合、穴kjは、各第2の連結部qjの、トランスミッション30を前方に見て時計回り方向の端部に形成される。すなわち、搭載角及びデフドロップ量が変化し、小さくなるのに伴って、締付穴mjがハウジング本体56の周方向において時計回り方向に所定の角度α
α=θ1−θ2
だけ移動すると、穴kjも各第2の連結部qjにおいて時計回り方向に前記角度αだけ移動させる。その結果、各第2の連結部qjに対する穴hiの位置を変更することなく、各穴hiと後端面seの締付穴とを対応させることができる。
このように、前記駆動軸に対してエンジン25が搭載される位置が変更されても、スペーサ55を取り替え、穴kjの位置を変更するだけで、エンジン25とスペーサ55とを連結することができ、ハウジング本体56の設計を変更する必要がない。したがって、トルクコンバータハウジング53の汎(はん)用性を向上させることができる。なお、前述されたように、前記第2の連結部qjは、各第1の連結部pi間に二つずつ配設されるので、穴kjの位置を変更したときに、各第1の連結部pi間の二つの穴kjのうちの一方が、各第1の連結部pi間の中央の近傍に位置させられることになる。したがって、スペーサ55とハウジング本体56とを安定させて連結することができる。
本実施の形態においては、各第2の連結部qjに、各穴kjと隣接させて薄肉部rj(j=1、2、…、10)が形成され、該薄肉部rjが更に深くされる。
本実施の形態においては、ハウジング本体56とトランスミッションケースとが別体で形成されるようになっているが、ハウジング本体とトランスミッションケースとを一体に形成することができる。その場合、ハウジング本体及びトランスミッションケースによって第2の筐体部材が構成される。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
本発明の実施の形態における流体伝動装置ユニットの配設状態を示す図である。 本発明の実施の形態におけるトルクコンバータの概略図である。 本発明の実施の形態におけるスペーサの取付状態を示す第1の図である。 本発明の実施の形態におけるスペーサを取り外した状態を示す図である。 本発明の実施の形態におけるスペーサの取付状態を示す第2の図である。
符号の説明
10 トルクコンバータ
25 エンジン
53 トルクコンバータハウジング
55 スペーサ
56 ハウジング本体
66、67 逃げ
s1、st 前端面
s2、se 後端面

Claims (6)

  1. 環状体から成り、流体伝動装置の一部を包囲し、駆動源の後端面と当接させられる第1の端面、及び流体伝動装置の主要部を包囲するハウジング本体の前端面と当接させられる第2の端面を有するとともに、周方向における複数箇所に、前記駆動源と連結するために形成された第1の連結部、及び前記ハウジング本体と連結するために形成された第2の連結部が設定され、該第2の連結部は、連結部材を貫通させるための穴を周方向に移動させることができるように設定されることを特徴とする筐体部材
  2. 記穴は、駆動源の搭載角に対応させて移動させられる請求項に記載の筐体部材。
  3. 外周面における周方向の所定の角度にわたり、駆動軸との干渉を防止するための逃げが形成される請求項1に記載の筐体部材。
  4. 流体伝動装置と、該流体伝動装置の一部を包囲する第1の筐体部材と、少なくとも前記流体伝動装置の主要部を包囲する第2の筐体部材とを有するとともに、前記第1の筐体部材は、環状体から成り、駆動源の後端面と当接させられる第1の端面、及び前記第2の筐体部材の前端面と当接させられる第2の端面を備え、第1の筐体部材の周方向における複数箇所に、前記駆動源と連結するために形成された第1の連結部、及び前記第2の筐体部材と連結するために形成された第2の連結部が設定され、該第2の連結部は、連結部材を貫通させるための穴を周方向に移動させることができるように設定されることを特徴とする流体伝動装置ユニット
  5. 記穴は、駆動源の搭載角に対応させて移動させられる請求項に記載の流体伝動装置ユニット。
  6. 外周面における周方向の所定の角度にわたり、駆動軸との干渉を防止するための逃げが形成される請求項に記載の流体伝動装置ユニット。
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