以下、添付図面に基づき、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明を適用したバイオアッセイ用基板1の上面(図1(A))及び断面(図1(B))を模式的に示したものである。
バイオアッセイ用基板1は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、MD(Mini-Disc)等の光情報記録媒体に用いられる円板状の基板(ディスク)の材料により形成されている。例えば、石英ガラスやシリコン、ポリカーボネート、ポリスチレンその他の円盤状に成形可能な合成樹脂、好ましくは射出成形可能な合成樹脂によって形成される。なお、安価な合成樹脂基板を用いることで、従来のガラスチップに比して低ランニングコストを実現できる。
バイオアッセイ用基板1は、CD、DVD、MD等の光情報記録媒体に用いられる円板状の基板(ディスク)と同様の主面が円形の平板状の形状を呈している。また、バイオアッセイ用基板1の中心には、中心孔2が形成されている。中心孔2には、当該バイオアッセイ用基板1がバイオアッセイ装置に装着されたときに、当該バイオアッセイ用基板1を保持及び回転させるためのチャッキング機構が挿入される。
バイオアッセイ用基板1の円形の主面は、図1(A)に示すように、半径方向に同心円状に形成された記録領域3及び反応領域4の2つの領域に分けられている。本例では、記録領域3が内周側に位置し、反応領域4が外周側に位置している。記録領域3が外周側に位置し、反応領域4が内周側に位置してもよい。記録領域3は、光ディスク情報記録媒体と同様に、レーザ光を照射して光学的に情報の記録再生がされる領域である。反応領域4は、プローブDNA(検出物質である検出用ヌクレオチド鎖)とサンプルDNA(標的物質である標的ヌクレオチド鎖)との相互反応の場となる領域、具体的にはハイブリダイゼーション反応の場となる領域である。
バイオアッセイ用基板1の層構造は、図1(B)に示すように、情報層5と反応層6とから形成されている。ここでは、情報層5が下層、反応層6が上層に位置するものとする。また、バイオアッセイ用基板1の反応層6側の表面を上面1a、情報記録層5側の表面を下面1bというものとする。
情報層5には、記録領域3に対応する平面領域に、例えばピットや相変化材料等のレーザ光が照射されることによりデータの再生又は記録再生がされる信号記録膜7が形成されている。このような信号記録膜7は、CD、DVD、MD等の光ディスクと同様のディスク作成方法により形成することができる。
信号記録膜7は、バイオアッセイ用基板1の下面1b側からレーザ光を照射することにより、信号の再生又は記録再生がされる。また、情報層5は、DNA解析時に照射される励起光及び制御光、並びに、DNA解析時に蛍光標識剤から発光される蛍光の波長を透過する材料により形成されている。なお、励起光、制御光及び蛍光については詳細を後述する。
反応層6は、図2に示すように、下層側から(すなわち情報層5側から)、基板層10と、透明電極層11と、固相化層12と、ウェル形成層13とから形成された層構造となっている。
基板層10は、詳細を後述する励起光及び制御光並びに蛍光の波長の光を透過する材料である。例えば、基板層10は、石英ガラス、シリコン、ポリカーボネート、ポリスチレン等の材料で形成されている。
透明電極層11は、基板層10上に形成された層である。透明電極層11は、例えばITO(インジウム-スズ-オキサイド)等の光透過性があり且つ導電性を有する材料から形成されている。透明電極層11は、基板層10上に例えばスパッタリングや電子ビーム蒸着等により250nm程度の厚さに成膜されて形成される。
固相化層12は、透明電極層11上に形成された層である。固相化層12は、プローブDNAの一端を固相化させるための材料から形成されている。本例では、固相化層12は、シランにより表面修飾可能なSiO 2 が、例えばスパッタリングや電子ビーム蒸着により50nm程度の厚さに成膜された層となっている。
ウェル形成層13は、固相化層12上に形成された層である。ウェル形成層13は、プローブDNAとサンプルDNAとの間のハイブリダイゼーション反応を起させる複数のウェル8が形成された層である。ウェルは、バイオアッセイ用基板1の上面1aが開口したくぼみ状となっており、サンプルDNAが含まれた溶液等が滴下されたときにその溶液を保留することができる程度の深さ及び大きさとなっている。例えば、ウェル8は、開口部が100μm四方の大きさに形成され、深さが5μm程度とされて、底面14に固相化層12が露出している。このようなウェル形成層13は、例えば、固相化層12上に感光性ポリミイドをスピンコート等で5μm程度の厚さに塗布し、塗布した感光性ポリミイドを所定のパターンでフォトマスクを用いて露光及び現像することで形成される。
さらに、ウェル8は、一端が官能基により修飾されたプローブDNAが底面14(固相化層12が露出した部分)に結合するように、当該底面14が官能基により表面修飾されている。例えば、ウェル8は、図3に示すように、OH基16を有するシラン分子17により、底面14(SiO 2 から形成されている固相化層12)が表面修飾されている。このため、ウェル8の底面14には、例えばNCO基で一端が修飾されたプローブDNAを結合させることができる。このようにバイオアッセイ用基板1では、ウェル8の底面14に、プローブDNAの一端を結合させることができるので、図4に示すように、底面14から垂直方向に鎖が伸びるように、プローブDNA(P)を結合させることができる。
また、バイオアッセイ用基板1では、図1に示すように、複数のウェル8が、主面の中心から外周方向に放射状に向かう複数の列上に、例えば400μm程度の間隔で等間隔に並んで配置されている。ただし、ここでは、ウェル8が形成される平面領域は、反応領域4の範囲である。
また、バイオアッセイ用基板1には、バイオアッセイ用基板1の下面1b側からレーザ光を照射することにより読み取り可能なアドレスピット9が形成されている。アドレスピット9は、バイオアッセイ用基板1の平面上における各ウェル8の位置を特定するための情報である。アドレスピット9から情報を光学的に読み取ることによって、複数存在するウェル8のうち、現在レーザ光を照射している位置の1つのウェル8がどれであるかを特定することが可能となる。このようなアドレスピット9が設けてあることによって、後述する滴下装置による溶液の滴下位置の制御や、対物レンズによる蛍光検出位置の特定を行うことができる。
以上のようなバイオアッセイ用基板1では、円板状に形成されているため、光ディスクシステムと同様の再生システムを利用することにより、レーザ光のフォーカシング位置を制御するためのフォーカシングサーボ制御、半径方向に対するレーザ光の照射位置や滴下装置による滴下位置の制御のための位置決めサーボ制御、並びに、アドレスピット9の情報検出処理をすることができる。つまり、アドレスピット9に記録してある情報内容と、そのアドレスピット9の近傍にあるウェル8とを対応させておくことにより、アドレスピット9の情報を読み出すことで、特定の1つのウェル8に対してのみレーザ光を照射して蛍光が発光しているウェル8の位置を特定したり、特定の1つのウェル8の位置と滴下装置との相対位置を制御して、その特定の1つのウェル8に対して溶液を滴下したりすることができる。
なお、ウェル8の底面14にプローブDNAを固定化する方法としては、上述した方法の他に、ストレプトアビジンによって底面14を表面修飾し、一端がビオチンにより修飾されたヌクレオチド鎖を結合してもよい。また、ヌクレオチド鎖の末端に磁気ビーズを取り付け、裏面から磁石等で当該ヌクレオチド鎖を一時的に固定するようにして、底面14に固定化してもよい。
また、ウェル8は、特に放射状に配置しなくてもよいが、主面の中心から外周方向に放射状に向かう複数の列上に配置することによって、基板スペースを有効に利用でき、反応部の集積密度を高めることができる。
また、ウェル8と他のウェル8との間は、バッファ溶液中で相互反応をさせる際に、互いにコンタミネーションしないように区画がされている。
また、1つ1つのウェル8毎、又は、複数のウェル8で1つのグループにグルーピングされた単位毎に、異なるプローブDNAを保持し(すなわち、同一のグループ内では同一のプローブDNAが保持され)、それぞれのグループ毎に独立の条件を設定してハイブリダイゼーションを行う。このことにより、例えば、疾病発症のマーカー遺伝子を基板上にグルーピングして固定することが可能となり、これにより、一つの基板を用いて、同時に複数の疾病の発現状況を確認することができる。また、融解温度Tm(Melting Temperature)又はGC(Guanine-Cytosine)含有率の違いに基づいて、固定化する検出用ヌクレオチド鎖をグルーピングしておくことも可能となる。これにより、アクティブなハイブリダイゼーション反応が得られるバッファ組成、濃度等の反応条件、洗浄条件、滴下するサンプル溶液濃度等を、検出用ヌクレオチド鎖の性質に応じてきめ細かく選択することが可能となるので、解析作業において偽陽性又は偽陰性が示される危険性を格段に減少させることができる。
また、さらに、バイオアッセイ用基板1では、バイオアッセイ用の物質間の相互反応をさせる領域(ウェル8)とともに、光ディスクと同様に各種の情報の記録再生を行う信号記録膜7が形成されており、円板状に形成した基板をより有用且つ多様的に利用することが可能となる。
例えば、バイオアッセイ用基板1に、「バイオアッセイ用基板1の動作制御に関する情報」、「ウェル8に固相化されているプローブDNAに関する情報」、「検査結果に関する情報」、「読み出し画像に関する情報」、「検出される遺伝子に関するネットワーク図」「検出される遺伝子関連URL」等を記録することができる。
バイオアッセイ用基板1の動作制御に関する情報の具体例としては、例えば、バイオアッセイ用基板1を用いてDNAの解析を行う際の検査プログラム、その検査に必要な各種のデータ、検査プログラムのアップデート情報、当該バイオアッセイ用基板1や解析装置の取り扱い説明書、検査処理の手順等を記録する。
このようなバイオアッセイ用基板1の動作制御に関する情報を、物質間の相互反応を起させる領域とともに同一基板に記録することとによって、動作制御に関連する情報を別の記録媒体に記録して頒布する必要がなくなる。
また、ウェル8に固相化されているプローブDNAに関する情報の具体例としては、各ウェル8に配置されているプローブDNAの種別やその配置位置、各ウェル8内のプローブDNAの説明、プローブDNAと疾病との関係、バイオアッセイ用基板1の製造者や製造日時等を記録する。
このようなウェル8に固相化されているプローブDNAに関する情報を、そのプローブDNAが固相化されている同一基板に記録することによって、バイオアッセイ用基板1の管理を確実且つ容易に行うことが可能となる。
また、検査結果に関する情報の具体例としては、被検査者に関する情報(名前、年齢、性別等)、検査日時、検査場所、検査者、検査結果データ(反応領域から読み取った生データ)、検査結果に基づくDNA解析結果(ビジュアル的な検査結果データや疾病との関連付けを示すデータ等)、その被検査者の過去の検査結果(検査履歴)、その被検査者の他の検査結果等を記録する。
また、読み出し画像に関する情報の具体例としては、ハイブリダイゼーション反応による蛍光強度をCCDカメラ等で撮像し、その画像イメージを所定のフォーマット(例えばJPG)で記録する。これにより、一度検出に使用したバイオアッセイ用基板から再度蛍光強度を読み取る必要がなくなるだけでなく、時間と共に蛍光強度が劣化することによる測定誤差を減少させることができる。
また、検出される遺伝子に関するネットワーク図に関しては、例えばKEGG(Kyoto Encyclopedia of Genes and Genomes)におけるPathway図などがあげられる。更にまた、検出される遺伝子に関するURLを登録しておき、バイオアッセイ装置に備え付けられたインターネット接続機能を用いて情報検索することができる。
このような検査結果に関する情報を、検査結果のソースとなるサンプルDNAがハイブリダイゼーションされた同一基板に記録することによって、検査結果の取り扱いが確実且つ容易になる。
バイオアッセイ用基板1では、以上のような情報に限らず、他のデータも記録することももちろん可能である。
なお、バイオアッセイ用基板1では、主面を記録領域3と反応領域4との2つの領域に分けているが、記録領域3と反応領域4とが平面領域上で重なっていてもよい。この場合には、信号記録膜7の位置が反応領域4から厚み方向に、蛍光を励起するために照射するレーザ光(詳細を後述する励起光)や制御用のレーザ光(詳細を後述する制御光)の焦点深度より離間した位置に形成されていればよい。つまり、光ディスクの2層記録と同様に焦点の手前に信号記録膜7が位置すれば、反応領域4に充分到達するためである。
さらに、バイオアッセイ用基板1の信号記録膜7には、未だハイブリダイゼーションを行っていない基板であるか、既にハイブリダイゼーションを行った基板であるかを示す判別情報が記録されている。
バイオアッセイ用基板1では、反応領域4とともに情報が記録される記録領域3が設けられている。反応領域4は、1回ハイブリダイゼーションを行えば再度ハイブリダイゼーションは行われない領域であり、2回使用されることはない。
これに対して、記録領域3は、何度でも再生及び記録を行って繰り返し使用する領域である。このため、これまでのバイオアッセイ用基板1と異なり、記録領域3の情報を参照するために、複数回に亘って解析装置に装着されて使用される。このとき、使用者が、既に使用済みのバイオアッセイ用基板1を用いて、誤ってハイブリダイゼーション処理を行ってしまう可能性が生じる。
そのため、バイオアッセイ用基板1では、未だハイブリダイゼーションが行われていないか、既にハイブリダイゼーションが行われているかを示す判別情報が記録され、当該基板1が測定装置に装着されたときにこの判別情報が読み出される。測定装置側では、もし、既にハイブリダイゼーション済みの基板が装着された場合には、使用者の操作に関わらず、ハイブリダイゼーション処理を行わせないようにすることができる。
このようにバイオアッセイ用基板1では、判別情報を記録しておくことによって、誤った処理を防止することが可能となる。
なお、バイオアッセイ用基板1が例えばカートリッジに収納されているのであれば、例えば3.5インチフロッピーディスク、MDの書き込み済みを示すスイッチ、ビデオテープにおける消去防止用爪などのような機械的な方式で、判別情報をカートリッジ自体に記録するようにしてもよい。また、相互反応の結果やその検出イメージ自体を用いて判別情報としてもよい。
(バイオアッセイ装置)
つぎに、上述したバイオアッセイ用基板1を用いてDNA解析を行うバイオアッセイ装置21について、図5を参照して説明をする。
バイオアッセイ装置21は、図5に示すように、バイオアッセイ用基板1を保持して回転をさせるディスク装着部22と、ハイブリダイゼーションのための各種溶液を貯留するとともにバイオアッセイ用基板1のウェル8にその溶液を滴下する滴下部23と、バイオアッセイ用基板1のウェル8から励起光を検出するための励起光検出部24と、上記の各部の管理及び制御を行う制御/サーボ部25と、バイオアッセイ用基板1の信号記録膜7に対して信号の記録再生を行う記録再生部26と、入力部27と、表示部28と、インターネット等のネットワークと接続するためのネットワーク接続部29と、上記の各部を制御するコントローラ30とを備えている。
ディスク装着部22は、バイオアッセイ用基板1の中心孔2内に挿入して当該バイオアッセイ用基板1を保持するチャッキング機構31と、チャッキング機構31を駆動することによりバイオアッセイ用基板1を回転させるスピンドルモータ32と有している。ディスク装着部22は、上面1a側が上方向となるようにバイオアッセイ用基板1を水平に保持した状態で、当該バイオアッセイ用基板1を回転駆動する。
滴下部23は、試料溶液Sを貯留する貯留部33と、貯留部33内の試料溶液Sをバイオアッセイ用基板1に滴下する滴下ヘッド34とを有している。滴下ヘッド34は、水平に装着されたバイオアッセイ用基板1の上面1aの上方に配置されている。さらに、滴下ヘッド34は、図1記載のバイオアッセイ用基板1のアドレスピット9から読み出される位置情報及び回転同期情報に基づいてバイオアッセイ用基板1との相対位置を半径方向に制御し、プローブDNA、サンプルDNA又は蛍光標識剤を含有する試料溶液Sを所定のウェル8に正確に追従して滴下する構成とされている。
励起光検出部24は、光学ヘッド40を有している。光学ヘッド40は、水平に装着されたバイオアッセイ用基板1の下方側、すなわち、下面1b側に配置されている。光学ヘッド40は、例えば、図示していないスレッド機構等により、バイオアッセイ用基板1の半径方向に移動自在とされている。
光学ヘッド40は、対物レンズ41と、対物レンズ41を移動可能に支持する2軸アクチュエータ42と、導光ミラー43とを有している。対物レンズ41は、その中心軸がバイオアッセイ用基板1の表面に対して略垂直となるように2軸アクチュエータ42に支持されている。従って、対物レンズ41は、バイオアッセイ用基板1の下方側から入射された光束を当該バイオアッセイ用基板1に対して集光することができる。2軸アクチュエータ42は、バイオアッセイ用基板1の表面に対して垂直な方向、及び、バイオアッセイ用基板1の半径方向の2方向に対物レンズ41を移動可能に支持している。2軸アクチュエータ42を駆動することにより、対物レンズ41により集光された光の焦点を、バイオアッセイ用基板1の表面に対して垂直な方向及び半径方向に移動させることができる。従って、この光学ヘッド40では、光ディスクシステムにおけるジャストフォーカス制御並びに位置決め制御と同様の制御を行うことができる。
導光ミラー43は、光路X上に対して45°の角度で配置されている。光路Xは、励起光P、蛍光F、制御光V及び反射光Rが、光学ヘッド40に対して入射及び出射する光路である。導光ミラー43には、励起光P及び制御光Vが光路X上から入射される。導光ミラー43は、励起光P及び制御光Vを反射して90°屈折させて、対物レンズ41に入射する。対物レンズ41に入射された励起光P及び制御光Vは、当該対物レンズ41により集光されてバイオアッセイ用基板1に照射される。また、導光ミラー43には、蛍光F及び制御光Vの反射光Rが、バイオアッセイ用基板1から対物レンズ41を介して入射される。導光ミラー43は、蛍光F及び反射光Rを反射して90°屈折させて、光路X上に出射する。なお、光学ヘッド40をスレッド移動させる駆動信号及び2軸アクチュエータ42を駆動する駆動信号は、制御/サーボ部25から与えられる。
また、励起光検出部24は、励起光Pを出射する励起光源44と、励起光源44から出射された励起光Pを平行光束とするコリメータレンズ45と、コリメータレンズ45により平行光束とされた励起光Pを光路X上で屈折させて導光ミラー43に照射する第1のダイクロックミラー46とを有している。
励起光源44は、蛍光標識剤を励起可能な波長のレーザ光源を有する発光手段である。励起光源44から出射される励起光Pは、ここでは波長が405nmのレーザ光である。なお、励起光Pの波長は、蛍光標識剤を励起できる波長であればどのような波長であってもよい。コリメータレンズ45は、励起光源44から出射された励起光Pを平行光束にする。第1のダイクロックミラー46は、波長選択性を有する反射鏡であり、励起光Pの波長の光のみを反射して、蛍光F及び制御光V(その反射光R)の波長の光を透過する。第1のダイクロックミラー46は、光路X上に45°の角度を持って挿入されており、コリメータレンズ45から出射された励起光Pを反射して90°屈折させ、導光ミラー43に励起光Pを照射している。
また、励起光検出部24は、蛍光Fを検出するアバランジェフォトダイオード47と、蛍光Fを集光する集光レンズ48と、光学ヘッド40から光路X上に出射された蛍光Fを屈折させてアバランジェフォトダイオード47に照射する第2のダイクロックミラー49とを有している。
アバランジェフォトダイオード47は、非常に感度の高い光検出器であり、微弱な光量の蛍光Fを検出することが可能である。なお、アバランジェフォトダイオード47により検出する蛍光Fの波長は、ここでは470nm程度である。また、この蛍光Fの波長は、蛍光標識剤の種類により異なるものである。集光レンズ48は、アバランジェフォトダイオード47上に蛍光Fを集光するためのレンズである。第2のダイクロックミラー49は、光路X上に45°の角度を挿入されているとともに、導光ミラー43側から見て第1のダイクロックミラー46の後段に配置されている。従って、第2のダイクロックミラー49には、蛍光F、制御光V及び反射光Rが入射し、励起光Pは入射しない。第2のダイクロックミラー49は、波長選択性を有する反射鏡であり、蛍光Fの波長の光のみを反射して、制御光(反射光R)の波長の光を透過する。第2のダイクロックミラー49は、光学ヘッド40の導光ミラー43から出射された蛍光Fを反射して90°屈折させ、集光レンズ48を介してアバランジェフォトダイオード47に蛍光Fを照射する。
アバランジェフォトダイオード47では、このように検出した蛍光Fの光量に応じた電気信号を発生し、その電気信号を制御/サーボ部25に供給する。
また、励起光検出部24は、制御光Vを出射する制御光源50と、制御光源50から出射された制御光Vを平行光束とするコリメータレンズ51と、制御光Vの反射光Rを検出するフォトディテクト回路52と、非点収差を生じさせてフォトディテクト回路52に対して反射光Rを集光するシリンドリカルレンズ53と、制御光Vと反射光Rとを分離する光セパレータ54とを有している。
制御光源50は、例えば780nmの波長のレーザ光を出射するレーザ光源を有する発光手段である。なお、制御光Vの波長は、アドレスピット9が検出でき、且つ、信号記録膜7に対して情報の記録及び再生ができる波長に設定されている。さらに、制御光Vの波長は、励起光P及び蛍光Fの波長と異なった波長に設定されている。このような波長であれば、制御光Vの波長は、780nmに限らずどのような波長であってもよい。コリメータレンズ51は、制御光源50から出射された制御光Vを平行光束にする。平行光束とされた制御光Vは光セパレータ54に入射される。
フォトディテクト回路52は、反射光Rを検出するディテクタと、検出した反射光Rからフォーカスエラー信号、位置決めエラー信号、及び、アドレスピット9の再生信号、並びに、信号記録膜7の再生信号を生成する信号生成回路とを有している。反射光Rは、制御光Vがバイオアッセイ用基板1で反射して生成された光であるので、その波長は、制御光と同一の780nmである。
なお、光学ヘッド40によりバイオアッセイ用基板1の反応領域4(外周側の領域)にレーザ光を照射している場合、フォーカスエラー信号は、対物レンズ41により集光された光の合焦位置とバイオアッセイ用基板1の反応層6との位置ずれ量を示すエラー信号となり、位置決めエラー信号は、所定のウェル8の位置と焦点位置とのディスク半径方向に対する位置ずれ量を示す信号となる。光学ヘッド40によりバイオアッセイ用基板1の記録領域3(内周側の領域)にレーザ光を照射している場合、フォーカスエラー信号は、対物レンズ41により集光された光の合焦位置と信号記録膜7との位置ずれ量を示すエラー信号となり、位置決めエラー信号は、信号記録膜7のトラック位置と焦点位置とのディスク半径方向に対する位置ずれ量を示す信号となる。
アドレスピット9の再生信号は、反応領域4(外周側の領域)にレーザ光を照射している場合のみに検出され、バイオアッセイ用基板1に記録されているアドレスピット9に記述されている情報内容を示す信号である。この情報内容を読み出すことにより、現在、制御光Vを照射しているウェル8を特定することができる。
信号記録膜7の再生信号は、記録領域3(内周側の領域)にレーザ光を照射している場合のみに検出され、信号記録膜7のトラックに記録されている情報内容を示す信号である。
フォトディテクト回路52は、反射光Rに基づき生成されたフォーカスエラー信号、位置決めエラー信号及びアドレスピット9の再生信号を制御/サーボ部25に供給する。
シリンドリカルレンズ53は、フォトディテクト回路52上に反射光Rを集光するとともに非点収差を生じさせるためのレンズである。このように非点収差を生じさせることによりフォトディテクト回路52によりフォーカスエラー信号を生成させることができる。
光セパレータ54は、偏向ビームスプリッタからなる光分離面54aと1/4波長板54bにより構成されている。光セパレータ54では、1/4波長板54bの逆側から入射された光を光分離面54aが透過し、その透過光の反射光が1/4波長板54b側から入射された場合には光分離面54aが反射する機能を有している。光セパレータ54は、光分離面54aが光路X上に45°の角度を挿入されているとともに、導光ミラー43側から見て第2のダイクロックミラー49の後段に配置されている。従って、光セパレータ54では、コリメータレンズ51から出射された制御光Vを透過して光学ヘッド40内の導光ミラー43に対してその制御光Vを入射させているとともに、光学ヘッド40の導光ミラー43から出射された反射光Rを反射することにより90°屈折され、シリンドリカルレンズ53介してフォトディテクト回路52に反射光Rを照射する。
制御/サーボ部25は、励起光検出部24により検出されたフォーカスエラー信号、位置決めエラー信号及びアドレスピット9の再生信号に基づき、各種のサーボ制御を行う。
反応領域4(外周側の領域)にレーザ光を照射している場合には、制御/サーボ部25は、フォーカスエラー信号に基づき光学ヘッド40内の2軸アクチュエータ42を駆動して対物レンズ41とウェル8との間の間隔を制御し、位置決めエラー信号に基づき光学ヘッド40内の2軸アクチュエータ42を駆動して対物レンズ41とウェル8との半径方向の位置関係を制御し、アドレスピット9の再生信号に基づき光学ヘッド40のスレッド移動制御を行って光学ヘッド40を所定の半径位置に移動する。
記録領域3(内周側の領域)にレーザ光を照射している場合には、制御/サーボ部25は、フォーカスエラー信号に基づき光学ヘッド40内の2軸アクチュエータ42を駆動して対物レンズ41と信号記録膜7との間の間隔を制御し、位置決めエラー信号に基づき光学ヘッド40内の2軸アクチュエータ42を駆動して対物レンズ41と信号記録膜7の記録トラックとの半径方向の位置関係を制御する。
記録再生部26は、情報記録層7に記録されているデータの再生信号の復調及び復号処理を行ってデータを出力するとともに、情報記録層7に記録する記録データの符号化及び変調を行う。記録再生部26は、再生時には、励起光検出部24から出力された再生信号が入力され、コントローラ30に復調及び復号したデータを出力する。また、記録再生部26は、記録時には、コントローラ30から記録データが入力され、符号化及び変調がされたデータを励起光検出部24に供給して、制御光Vを出射する制御光源50を駆動する。
入力部27は、例えば、キーボードやマウス等のユーザからの情報入力を受け付けるデバイスであり、入力された情報はコントローラ30に入力される。
表示部28は、DNA解析の解析結果や情報記録層7に記録されているデータの表示等を行うためのLCDパネル等の表示手段であり、コントローラ30により制御される。
ネットワーク接続部29は、バイオアッセイ用基板1の情報記録層7に予め記録されているネットワークアドレス(例えばURL)や入力部27により指示されたネットワークアドレス(例えばURL)などを用いて、ネットワーク上で提供されている情報にアクセスするための機能である。
コントローラ30は、ハイブリダイゼーションの結果(蛍光の発光)を記録再生部26を介して取得し、その取得した情報に基づきDNA解析結果の解析をする。また、コントローラ30は、その解析結果を表示部28に表示する。
コントローラ30は、DNA解析結果の情報をバイオアッセイ用基板1の情報記録層7に記録する。記録する情報の具体例としては、被検査者に関する情報(名前、年齢、性別等)、検査日時、検査場所、検査者、検査結果データ(反応領域から読み取った生データ)、検査結果に基づくDNA解析結果(ビジュアル的な検査結果データや疾病との関連付けを示すデータ等)、その被検査者の過去の検査結果(検査履歴)、その被検査者の他の検査結果等を記録する。
また、読み出し画像に関する情報の具体例としては、記録再生部26で読み出されたハイブリダイゼーション結果に基づき取得されたバイオアッセイ用基板1上の蛍光の発光イメージを、画像イメージとして所定のフォーマット(例えばJPEG)に符号化したものや、ハイブリダイゼーション反応による蛍光強度をCCDカメラ等で撮像し、その画像イメージを所定のフォーマット(例えばJPEG)に符号化したものである。このような画像イメージを記録することにより、一度検出に使用したバイオアッセイ用基板から再度蛍光強度を読み取る必要がなくなるだけでなく、時間とともに蛍光強度が劣化することによる測定誤差を減少させることができる。
また、検出される遺伝子に関するネットワーク図等も記録再生部26を介して情報記録層7に記録してもよい。遺伝子に関するネットワーク図は、例えばKEGG(Kyoto Encyclopedia of Genes and Genomes)におけるPathway図などがあげられる。また、検出される遺伝子に関するURLを記録しておき、必要に応じてネットワーク接続部29を用いて情報検索するようにしてもよい。
また、コントローラ30は、バイオアッセイ用基板1が装着部22に装着された際に、当該基板1が既にハイブリダイゼーションがされて検査に使用されたか否かを示す判別情報を情報記録層7から読み出す。読み出した判別情報に、既にハイブリダイゼーションがされて検査に使用されたと示されている場合には、コントローラ30は、そのバイオアッセイ用基板1に対してハイブリダイゼーション処理を禁止する。すなわち、ユーザにより誤ってハイブリダイゼーションの開始操作が行われたとしても、既に検査済みである警告を表示して、ハイブリダイゼーション処理を行わない。ただし、コントローラ30は、既にハイブリダイゼーションがされて検査に使用されたと示されている場合であっても、情報記録層7への各種の情報の記録や読み出しは、許可する。例えば、判別情報に既にハイブリダイゼーションがされて検査に使用されていると示されている場合には、すぐに情報の表示モードに虚勢的に移行してしまってもよい。
一方、読み出した判別情報に、未だハイブリダイゼーションがされておらず検査に使用されていないと示されている場合には、コントローラ30は、そのバイオアッセイ用基板1に対してハイブリダイゼーション処理を許可する。すなわち、ユーザによりハイブリダイゼーションの開始操作が行われれば、その処理を行う。
また、コントローラ30は、バイオアッセイ用基板1に対してハイブリダイゼーション処理を行い、その処理が終了した場合には、当該基板1が既にハイブリダイゼーションがされて検査に使用された旨を示す判別情報を、情報記録層7に記録する。
以上のような構成のバイオアッセイ装置21では、バイオアッセイを行う場合には、次のような動作を行う。
バイオアッセイ装置21は、バイオアッセイ用基板1を回転させながら、図6に示すようにウェル8上にサンプルDNA(S)が含有した溶液を滴下し、プローブDNA(P)とサンプルDNA(S)とを相互反応(ハイブリダイゼーション)させる。また、ハイブリダイゼーション処理の済んだバイオアッセイ用基板1上に蛍光標識剤M(ここではインターカレータ)を含んだバッファ溶液を滴下して、図7に示すようにプローブDNA(P)とサンプルDNA(S)との二重らせん内に蛍光標識剤Mを挿入する。
また、バイオアッセイ装置21は、滴下された後のバイオアッセイ用基板1を回転させ、励起光Pを当該バイオアッセイ用基板1の下面1b側から入射させてウェル8内の蛍光標識剤に照射し、その励起光Pに応じてその蛍光標識剤から発生した蛍光Fをバイオアッセイ用基板1の下方から検出する。
ここで、バイオアッセイ装置21では、励起光Pと制御光Vとを同一の対物レンズ41を介してバイオアッセイ用基板1に照射している。そのため、バイオアッセイ装置21では、制御光Vを用いたフォーカス制御、位置決め制御並びにアドレス制御を行うことによって、励起光Pの照射位置、すなわち、蛍光Fの発光位置を特定することが可能となり、その蛍光の発光位置からサンプルDNAと結合したプローブDNAを特定することができる。
また、以上のような構成のバイオアッセイ装置21では、データの記録及び再生時には、次のような動作を行う。
バイオアッセイ装置21は、励起光Pの出射を停止して、制御光Vのみを出射する。そして、バイオアッセイ用基板1を回転させながらサーボ制御を行い、信号記録膜7上のトラックに対して、データの記録又は再生を行う。
(DNA解析方法)
つぎに、DNA解析方法について説明をする。
最初に、バイオアッセイ用基板1をバイオアッセイ装置21のディスク装着部22に水平に装着する。
続いて、バイオアッセイ装置21により、アドレスピット9に基づく位置制御を行いながらバイオアッセイ用基板1を回転させ、滴下ヘッド34から、一端がNCO基等で修飾されたプローブDNAを含有した溶液を所定のウェル8に対して滴下する。このとき、1つのバイオアッセイ用基板1に対して、複数種類のプローブDNAを滴下する。ただし、1つのウェル8内には1種類のプローブDNAが入るようにする。なお、各ウェル8にいずれの種類のプローブDNAを滴下するかは、予めウェルとプローブDNAとの対応関係を示す配置マップ等を信号記録膜7から読み出しておくか、ネットワーク接続部29を用いて情報収集しておき、その配置マップに基づき滴下制御する。
続いて、バイオアッセイ用基板1の上面1a側から、電極をウェル8内の溶液に挿入して、1MV/m、1MHz程度の交流電界を各ウェル8に印加する。このように交流電界を印加すると、プローブDNAがバイオアッセイ用基板1に対して垂直方向に伸張するとともに、プローブDNAをバイオアッセイ用基板1に垂直方向に移動させて、予め表面修飾処理がされた底面14に対して、プローブDNAの修飾端を結合させ、ウェル8内にプローブDNAを固相化(固定化)することができる(Masao Washizu and Osamu Kurosawa: ” Electrostatic Manipulation of DNA in Microfabricated Structures ”, IEEE Transaction on Industrial Application Vol.26,No26,P.1165-1172(1900) 参照)。
続いて、バイオアッセイ装置21により滴下ヘッド34からサンプルDNAが含有した溶液をバッファ塩を含む溶液とともに、バイオアッセイ用基板1上の各ウェル8に滴下する。
続いて、サンプルDNAの滴下後、バイオアッセイ用基板1を恒温層等に移し、ウェル8内を数十度に加熱し、加熱した状態のまま1MV/m、1MHz程度の交流電界を印加する。このような処理をすると、サンプルDNAとプローブDNAとが垂直方向に伸張して立体障害の少ない状態となるとともに、サンプルDNAがバイオアッセイ用基板1に対して垂直方向に移動する。この結果、互いの塩基配列が対応したサンプルDNAとプローブDNAとが同一のウェル8内にある場合には、それらがハイブリダイゼーションを起す。
続いて、ハイブリダイゼーションを起させた後に、バイオアッセイ装置21により、インターカレータ等の蛍光標識剤を、バイオアッセイ用基板1のウェル8内に滴下する。このような蛍光標識剤は、ハイブリダイゼーションを起したプローブDNAとサンプルDNAとの二重らせんの間に挿入して結合する。
続いて、バイオアッセイ装置21により、制御光Vを用いてフォーカスサーボ制御及び位置決めサーボ制御並びにアドレス制御を行いながらバイオアッセイ用基板1を回転させ、励起光Pを所定のウェル8に照射する。この励起光Pの照射とともに、アドレス情報を検出しながら蛍光Fが発生しているか否かを検出する。
続いて、バイオアッセイ装置21は、バイオアッセイ用基板1上の各ウェル8の位置と蛍光Fの発光の強度に応じた測定値を計算し、その結果及び撮像イメージをバイオアッセイ用基板1の信号記録膜7に記録して保存する。続いて、その測定値から標的物質の有無を判別し、ディスクイメージ上の判別マップ作成する。そして、その作成したマップ、並びに、各ウェル8にどのような塩基配列のプローブDNAが滴下されていたかを示す配置マップに基づき、サンプルDNAの塩基配列の解析を行う。この解析の結果を参照して、信号記録膜7に記録されているプローブDNAと疾病との関係の情報に基づき、例えば疾病との関係等を解析してもよい。更にまた、バイオアッセイ用基板1に記録された遺伝子ネットワークに発現遺伝子を対応させ、その機能を図示するようにしても良い。
そして、バイオアッセイ装置21は、その解析結果や、検出した配置マップ等をバイオアッセイ用基板1の信号記録膜7に記録して保存する。
以上のようなバイオアッセイ用基板1では、物質間相互反応を生じさせる反応領域4と、信号が記録される情報領域3とを有する。バイオアッセイ装置21では、バイオアッセイ用基板1に対して、反応領域4を利用してハイブリダイゼーションを行うとともに、記録領域3を利用して情報の記録及び/又は再生を行う。
さらに、バイオアッセイ用基板1には、反応領域4で既にハイブリダイゼーションが行われたか否かを示す判別情報が記録される。バイオアッセイ装置21では、バイオアッセイ用基板1が装着されると、この判別情報を読み出し、既にハイブリダイゼーションが行われていれば、その基板1に対するハイブリダイゼーション処理を禁止する。
このことにより、バイオアッセイ用基板及びバイオアッセイ装置21では、生化学反応をさせる前の基板と生化学反応をした後の基板とを容易に識別でき、管理及び取り扱いが容易となる。
なお、本発明では円板状のDNAディスクを説明してきたが、形状は適宜適した形(例えば正方形、長方形、楕円形)にしても良い。また、データ記録層として光磁気ディスクを用いた例を示していたが、所定の記録機能を有する磁気記録テープ、半導体メモリ(EEPROMやFRAM、MRAMなど)、印刷技術などを差し障りのない範囲で使用できるものとする。
また、上記バイオアッセイ装置21では、ハイブリダイゼーションをしたDNAにインターカレータを挿入して蛍光検出をしていたが、蛍光の検出のみならず、光の反射率の変化(吸収率、透過率の変化)を検出するような標識剤を挿入してもよい。
1 バイオアッセイ用基板、2 中心孔、3 記録領域、4 反応領域、5 情報層、6 DNA層、7 信号記録膜、8 ウェル、9 ピット、10 基板層、11 透明電極層、12 固相化層、13 ウェル形成層、21 DNA解析装置、22 ディスク装填部、23 滴下部、24 励起光検出部、25 制御/サーボ部、26 記録再生部