JP4374771B2 - 水中受波器吊下構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は水中音響センサ用ブイシステムにおける水中受波器吊下構造に関するものである。
【0002】
図2は一般的な水中音響センサ用ブイシステムの展張状態を示す図で、水中音響センサ用ブイシステムは、水中受波器1と浮上部2と吊下ケーブル3とダンパ4と振動減衰ケーブル5と吊下部ケース6で構成されている。
【0003】
水中受波器1は水中の音響信号を受信し、電気信号に変換するものであり、浮上部2は水中受波器1からの電気信号を電波として船舶、航空機または陸上局等に送信するためのもので、浮力を有している。吊下ケーブル3は水中受波器1を所定の深度に吊下するためのものである。
【0004】
また、ダンパ4は波浪等による浮上部2の上下動振動が水中受波器1に伝達するのを抑制するための手段であり、螺旋状にフォーミングされバネ性を有する振動減衰ケーブル5と共に振動減衰系を構成している。
【0005】
吊下部ケース6には、水中受波器1が振動減衰ケーブル5により連結され、ブイシステムが水中で展張する前は吊下ケーブル3、振動減衰ケーブル5及びダンパ4が収納保持されている。このような構成から成る水中音響センサ用ブイシステムは水中での展張前は図示せぬ筒状の収納容器に全体が収納され、保管されている。
【0006】
【従来の技術】
図3は水中音響センサ用ブイシステムにおける従来の吊下部ケースを示す図で、一部を破断して内部を表示している。
【0007】
吊下部ケースは円筒形のケース本体7と、ケース本体7にネジ又はリベット等により強固に固定したプレート8と、プレート8にネジ又はリベット等により強固に固定したクリップ9とを備えている。
【0008】
コバク紐10は片端が吊下ケーブル3に、もう一方の片端がクリップ9に結び付けられている。なお、クリップ9には振動減衰ケーブル5も結び付けられており、クリップ9はコバク紐10と振動減衰ケーブル5との機械的な接続部を成している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の水中音響センサ用ブイシステムにおける吊下部ケースでは以下の問題があった。
【0010】
波浪等により浮上部2が上下動振動した際、吊下ケーブル3及びコバク紐10にて浮上部2と連結されている吊下部ケース6は浮上部2と同様な上下動振動を行う。なお、吊下部ケース6の下方向への移動は、振動減衰ケーブル5のバネ性(復元力)による強制的な運動によるものである。
【0011】
このような上下動振動が水中にて繰り返されると、ケース本体7は流体抵抗等によりクリップ9の接続点を支点とした横揺れを起こす。この時、ケース本体7の端部が吊下ケーブル3または振動減衰ケーブル5に衝突し、パルス状の振動を発生する。この振動がダンパ4を経由し、水中受波器1へ伝達することにより、水中受波器1の音響性能が劣化するという問題があった。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するため、本発明は、円筒形のケース本体と、ケース本体内の上部に固定したプレートと、プレートに固定したクリップとを備えた吊下部ケースに、振動減衰ケーブルにより水中受波器を連結した水中受波器吊下構造において、プレートを固定した位置より下方でケース本体の内面に接触するホルダーと吊下紐を設け、吊下紐の一端がクリップに接続され、他端側がホルダーにセンターでホールドされると共に他端が振動減衰ケーブルに接続され、ケース本体を吊下紐を介してクリップの吊下紐接続点及びホルダーのセンターで2点支持したものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施形態を示す図で、水中音響センサ用ブイシステムにおける吊下部ケースの一部を破断して内部を表示した図である。
【0014】
図3に示した構成要素と同じものには同じ符号を付すことにより説明を省略する。
【0015】
吊下紐11は柔軟性のあるナイロン、ケブラー(いずれも商品名)等の材質で形成され、一端がクリップ9に結び付けられ、他端がホルダー12にセンターでホールドされると共に他端が振動減衰ケーブル5に結び付けられている。
【0016】
ホルダー12はポリプロピレン等のある程度柔軟性を有するプラスチックで形成され、ケース本体7に接触するように円盤状に形成されている。
【0017】
ホルダー12の形状は、円盤状にすると円周部がケース本体7に接触するので好ましいが、多角形状又は十字形状であっても良い。
【0018】
ホルダー12の中心部には突起物13が形成され、突起物13のセンターには吊下紐11及び吊下ケーブル3が貫通する穴があけられている。
【0019】
吊下紐11はこの穴を通した後、結び目を作って突起物13にホールドすることによりホルダー12のセンターでホールドされた状態になる。
【0020】
ホルダー12は吊下紐11をセンターでホールドした状態で、その円周部をケース本体7の内面に接触させながら上下方向にスライド可能に構成され、ケース本体7内に収納されている。
【0021】
なお、振動減衰ケーブル5は、ホルダー12を通った吊下ケーブル3と吊下紐11に結び付けられており、ホルダー12を上方向にケース本体7内を滑らせることにより吊下部ケースに吊下ケーブル3、吊下紐11、ホルダー12、振動減衰ケーブル5等を収納することができる。
【0022】
このように構成すると、吊下部ケースでは、吊下紐11の一端がクリップ9に接続され、他端側がホルダー12によりセンターでホールドされると共に他端が振動減衰ケーブル5に接続され、かつ、ホルダー12がケース本体7と円周接触する。
【0023】
そのため、ケース本体7は吊下紐11を介してクリップ9の吊下紐接続点及びホルダー12のセンターで2点支持されて吊下されることになり、上下振動によるケース本体7の横揺れは抑制される。
【0024】
ホルダー12を多角形状又は十字形状にした場合には、その外角部がケース本体7に接触するので同様の効果を得ることができる。
【0025】
また、上記した実施形態では、コバク紐10と吊下紐11を別体として説明したが、コバク紐10をクリップ9に結びつけた後、延長してホルダー12のセンターでホールドし、振動減衰ケーブル5に接続しても良い。この場合には、クリップ9の接続点から減衰ケーブル5の接続点までが吊下紐11に相当することになる。
【0026】
以上のように、実施形態によれば、吊下紐11、クリップ9及びホルダー12によりケース本体7を2点支持することにより、図2に示した吊下部ケース6の上下振動時におけるケース本体7の横揺れは抑制される。ゆえに従来のようなケース本体の横揺れによるパルス状の振動を抑制し、水中受波器1の音響性能劣化を防止することができる。
【0027】
【発明の効果】
上記したように、本発明によれば、ケース本体の横揺れが抑制されるので水中受波器の音響性能の劣化を防止することができ、水中音響センサ用ブイシステム、特に加速度センサを用いた水中受波器吊下ブイシステムに適用して効果が大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す図
【図2】水中音響センサ用ブイシステムの展張状態図
【図3】従来の吊下部ケースを示す図
【符号の説明】
1 水中受波器
2 浮上部
3 吊下ケーブル
4 ダンパ
5 振動減衰ケーブル
6 吊下部ケース
7 ケース本体
8 プレート
9 クリップ
10 コバク紐
11 吊下紐
12 ホルダー
13 突起物
Claims (4)
- 円筒形のケース本体と、前記ケース本体内の上部に固定したプレートと、前記プレートに固定したクリップとを備えた吊下部ケースに、振動減衰ケーブルにより水中受波器を連結した水中受波器吊下構造において、
前記プレートを固定した位置より下方で前記ケース本体の内面に接触するホルダーと吊下紐を設け、前記吊下紐の一端が前記クリップに接続され、他端側が前記ホルダーにセンターでホールドされると共に他端が前記振動減衰ケーブルに接続され、
前記ケース本体を前記吊下紐を介して前記クリップの吊下紐接続点及び前記ホルダーのセンターで2点支持したことを特徴とする水中受波器吊下構造。 - 前記ホルダーが前記ケース本体に外周部が接触する円盤状に形成されたことを特徴とする請求項1記載の水中受波器吊下構造。
- 前記ホルダーが前記ケース本体に外角部が接触する多角形状又は十字形状に形成されたことを特徴とする請求項1記載の水中受波器吊下構造。
- 前記ホルダーが前記吊下紐をセンターでホールドした状態で前記ケース本体内を上下方向にスライド可能に構成されたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の水中受波器吊下構造。
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