JP4373852B2 - ヒンジ装置 - Google Patents
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Description
この場合、上記第1、第2当接面の接触面積が上記凸部の上記他方に対する接触面積より広く設定され、それによって上記第1、第2当接面間に発生する摩擦抵抗が上記凸部と上記他方との接触面間に発生する摩擦抵抗より大きく設定されていることが望ましい。上記凸部と上記他方との接触面がいずれも金属で構成され、上記第1、第2当接面の一方が金属で構成され、他方が樹脂で構成されていることが望ましい。
上記凸部の少なくとも上記他方と接触する先端部外面が上記他方側に向かって膨出する滑らかな凸曲面によって構成されていることが望ましい。
上記可動部材の上記固定部材に対する回動範囲が、上記収容範囲を間にした第1位置と第2位置との間に制限されている場合には、上記他方には、上記可動部材が上記第1位置に位置しているときに上記凸部に接触することにより、上記付勢手段の付勢力を上記可動部材を上記第2位置から上記第1位置へ向かう方向へ回動付勢する回動付勢力に変換する第1カム面が形成されていることが望ましい。さらに、上記他方には、上記可動部材が上記第2位置に位置しているときに上記凸部に接触することにより、上記付勢手段の付勢力を上記可動部材を上記第1位置から上記第2位置へ向かう方向へ回動付勢する回動付勢力に変換する第2カム面が形成されていることが望ましい。
上記逃げ凹部の底面の上記収容範囲に隣接する部分が、上記収容範囲に向かって上記逃げ凹部の深さが漸次深くなるように下り勾配をなす傾斜面とされ、かつ上記収容範囲を構成する底面に滑らかに連続させられていることが望ましい。
上記回動軸線を中心として互いに回動可能に連結された第1、第2ヒンジ部材をさらに備え、上記第1ヒンジ部材に上記固定部材が実質的に一体に設けられ、上記第2ヒンジ部材に上記可動部材が回動不能に、かつ上記回動軸線方向へ移動可能に連結されていることが望ましい。
図1〜図6は、この発明の第1実施の形態を示す。この実施の形態は、この発明に係るヒンジ装置1(図2参照)をノートブック型パソコンAに採用したものである。パソコンAは、入力キー(図示せず)等が設けられた本体部Bと、液晶表示装置(図示せず)等が設けられた表示部Cとを有している。本体部Bと表示部Cとは、ヒンジ装置1により回動軸線Lを中心として回動可能に連結されている。本体部Bと表示部Cとの回動範囲は、両者の前面B1,C1が互いに突き当たった折畳位置(実線で示す位置)と、この折畳位置からほぼ180°離れた展開位置(想像像線で示す位置)との間に制限されている。
なお、以下においては、説明の便宜上、本体部Bが位置固定され、表示部Cが本体部Bに対して回動するものとする。
図7及び図8は、この発明に係るヒンジ装置において用いられる固定部材の他の例を示している。この例の固定部材5Aは、上記ヒンジ装置1にの固定部材5に代えて用いられるものであり、その対向面5aには、逃げ凹部9Aが形成されている。この逃げ凹部9Aの深さは、両端部を除いて一定になっている。深さが一定である部分の逃げ凹部9Aの深さは、鋼球7の対向面6aからの突出量より深くなっている。一方、逃げ凹部9Aの底面9aの両端部には、逃げ凹部9Aの内側から外側へ向かって上り勾配をなす略円弧状の傾斜面9b,9cが形成されている。傾斜面9b,9cは底面9aに滑らかに連続している。つまり、傾斜面9b,9cの各一端部が底面9aに接している。鋼球7が逃げ凹部9Aの傾斜面9bに接触すると、コイルばね8の付勢力が鋼球7を折畳位置側から展開位置側へ付勢する回動付勢力に変換される。この回動付勢力は、鋼球7が傾斜面9bに接触するときにおける表示部Cの自重による折畳位置側への回動トルクより大きくなっている。したがって、表示部Cを折畳位置から鋼球7が傾斜面9bに接触するまで回動させると、その後は、表示部Cがコイルばね8による回動付勢力によって鋼球7が収容範囲の折畳位置側の端部に達するまで展開位置側へ回動させられる。一方、傾斜面9cは傾斜面9bと対称に形成されている。したがって、表示部Cが展開位置から折畳位置側へ回動して鋼球7が傾斜面9cに接すると、その後は鋼球7が収容範囲の展開位置側の端部に達するまで表示部Cが折畳位置側へ向かって自動的に回動させられる。
F1 第2支持筒部(第2ヒンジ部材)
1 ヒンジ装置
2 第1ヒンジ部材
3 第2ヒンジ部材
5 固定部材
5a 対向面(第1当接面)
6 可動部材
6a 対向面(第2当接面)
7 鋼球(凸部)
7A 鋼球(凸部)
7B 鋼球(凸部)
8 コイルばね(付勢手段)
9 逃げ凹部
9A 逃げ凹部
9B 逃げ凹部
9C 逃げ凹部
9a 底面
9b 傾斜面
9c 傾斜面
10 ヒンジ装置
11 第1ヒンジ部材
12 第2ヒンジ部材
14 固定部材
15 可動部材
16 コイルばね(付勢手段)
17a 傾斜面(第1カム面)
17b 傾斜面(第2カム面)
24 固定部材
24a 対向面(第1当接面)
25 可動部材
26 コイルばね(付勢手段)
Claims (7)
- 固定部材と、この固定部材に回動軸線を中心として回動可能に、かつ上記回動軸線方向へ移動可能に連結された可動部材と、この可動部材を上記固定部材側に付勢する付勢手段とを備えたヒンジ装置において、
上記固定部材と上記可動部材との対向面の一方に、上記付勢手段の付勢力によって他方に押圧接触させられる凸部が形成され、
上記他方に上記可動部材の回動位置に応じて上記凸部が出入りする逃げ凹部が形成され、
上記固定部材と上記可動部材との互いの対向面に、上記回動軸線とのなす角が直角で、上記凸部が上記逃げ凹部内の底面から離間する所定の収容範囲に入りこんでいるときに上記付勢手段の付勢力によって互いに押圧接触させられる第1、第2当接面が形成され、
上記第1、第2当接面間に発生する摩擦抵抗が上記凸部と上記他方との接触面間に発生する摩擦抵抗より大きく設定されていることを特徴とするヒンジ装置。 - 上記第1、第2当接面の接触面積が上記凸部の上記他方に対する接触面積より広く設定され、それによって上記第1、第2当接面間に発生する摩擦抵抗が上記凸部と上記他方との接触面間に発生する摩擦抵抗より大きく設定されていることを特徴とする請求項1に記載のヒンジ装置。
- 上記凸部の少なくとも上記他方と接触する先端部外面が上記他方側に向かって膨出する滑らかな凸曲面によって構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のヒンジ装置。
- 上記可動部材の上記固定部材に対する回動範囲が、上記収容範囲を間にした第1位置と第2位置との間に制限されており、上記他方には、上記可動部材が上記第1位置に位置しているときに上記凸部に接触することにより、上記付勢手段の付勢力を上記可動部材を上記第2位置から上記第1位置へ向かう方向へ回動付勢する回動付勢力に変換する第1カム面が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のヒンジ装置。
- 上記他方には、上記可動部材が上記第2位置に位置しているときに上記凸部に接触することにより、上記付勢手段の付勢力を上記可動部材を上記第1位置から上記第2位置へ向かう方向へ回動付勢する回動付勢力に変換する第2カム面が形成されていることを特徴とする請求項4に記載のヒンジ装置。
- 上記逃げ凹部の底面の上記収容範囲に隣接する部分が、上記収容範囲に向かって上記逃げ凹部の深さが漸次深くなるよう下り勾配をなす傾斜面とされ、かつ上記収容範囲を構成する底面に滑らかに連続させられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のヒンジ装置。
- 上記回動軸線を中心として互いに回動可能に連結された第1、第2ヒンジ部材をさらに備え、上記第1ヒンジ部材に上記固定部材が実質的に一体に設けられ、
上記第2ヒンジ部材に上記可動部材が回動不能に、かつ上記回動軸線方向へ移動可能に連結されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のヒンジ装置。
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