JP4373680B2 - 救命胴衣の浮力体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、いわゆるフローティングベストと称される救命胴衣の浮力体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のフローティングベストは、左右の前身頃と後身頃とに各々浮力体を備えている。該浮力体は、浮力を発生する手段として発泡体を備えているが、該発泡体が断熱体としても機能するため、特に夏場には蒸れることが問題となった。
【0003】
また、フローティングベストの改良に関して例えば下記特許文献1のような構成のものも提案されている。このベストの浮力体は、厚み方向に貫通する貫通孔が穿設されたものである。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−130484号公報
【特許文献2】
特開2002−12189号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記貫通孔は水中に落下した際の水抜き用として設けられたものである。この公報所載の浮力体は水抜き用として貫通孔を形成したものであるが、仮に通気性の目的のために貫通孔を設けたとしても十分な通気性を確保することは困難である。つまり、貫通孔が形成されている箇所の内側に位置する空気のみが局部的に貫通孔を介して外部に排出されるのみである。従って、例えば、背中全体に充満した熱い空気を外部に排出するには不十分である。
【0006】
それゆえに本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたもので、着用時の通気性を容易に確保することができる救命胴衣の浮力体を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決すべくなされたものであり、本発明に係る救命胴衣の浮力体は、所定の厚みを有する通気性シート体の表面に該表面の一部が表出するように部分的に浮力材が取り付けられ、前記シート体は、その表裏両面に各々通気孔を有すると共に、空気がシート体内部を厚み方向に対して直交する方向に流動可能に構成されていることを特徴とする。
【0008】
特に、シート体は厚み方向にクッション性を有していることが好ましく、また、シート体は、表裏二つの編地が所定間隔離間するようにして連結糸により連結された二重編地であって、連結糸の撓みによりクッション性を備えていることが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る救命胴衣の浮力体の一実施形態について図面を参酌しつつ説明する。
図1は、後身頃用の浮力体であって、それを表面側から見た状態を示し、該浮力体の表面は、救命胴衣に装着された状態においては、救命胴衣の背面側に位置する。
【0010】
該浮力体は、通気性シート体1の表面に浮力材7が部分的に縫着により取り付けられているものである。浮力材7が部分的に取り付けられることにより、シート体1の表面の一部は表出している。その一方、シート体1の裏面側は、浮力材7で覆われていないため全体が表出している。但し、シート体1の周縁部は帯状の布体6により縁取りが施されている。
【0011】
シート体1は、厚み方向に所定間隔離間した表裏両面に各々通気孔が形成されているものであって、その内部を、即ち、表裏両面間を厚み方向に対して直交する方向に空気が流動できる構成となっている。具体的には、シート体1は、ダブルラッセル機で編成された二重編地であり、図3に示すように、互いに所定間隔離間した表側の編地2と裏側の編地3とが多数の連結糸4により連結されたものである。即ち、表裏両編地は多数の通気孔を有し、また、この連結糸4の撓みによりシート体1は厚み方向にクッション性を有している。尚、クッション性は連結糸4の単位面積当たりの本数や材質、デニール等により適宜に設定される。
【0012】
一方、かかる構成のシート体1の表面に取り付けられた浮力材7は、ポリ塩化ビニル(PVC)やエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)やポリスチレン等の各種のプラスチック発泡体からなる。そして、浮力材7は被覆体8によりその略全体が覆われた状態にある。尚、被覆体8としては例えばジャージが使用される。より具体的には、厚み略一定の板状の浮力材7の表裏両面に被覆体8を貼着した後、その厚み方向に熱成形(型押し)する。これにより、浮力材7の一部が厚み方向に押し潰されてその部分が薄肉状に成形され、浮力材7には厚み方向の凹凸が形成される。浮力材7の表裏両面には被覆体8が貼着されているため、浮力材7は被覆体8と共に凹凸形成されることとなる。そして、被覆体8で被覆された浮力材7をその薄肉状の部分で裁断することにより所定形状とする。従って、浮力材7の周縁部には薄肉状の部分7aからなる鍔部が全周に亘って形成され、その鍔部を帯状の布体9により縁取りした後、または縁取りしつつ、所定形状の浮力材7をシート体1に縫着する。このように浮力材7は被覆体8で覆われていると共に、厚み方向に凹凸が形成されており、このように形成された浮力材7がシート体1の表面に互いに間隔をあけるようにして各々独立に取り付けられている。尚、浮力材7は凹凸が外側になるようにしてシート体1に取り付けられるが、該凹凸により浮力材7はその薄肉状の部分7aで易変形可能となる。また、浮力体は浮力材7が取り付けられていない箇所においても折曲可能であるため、救命胴衣を着用した時に浮力体が着用者の体に沿って変形して高い密着感が得られる。
【0013】
また、シート体1の表面には、浮力材7が取り付けられていない領域が存在するが、該領域は、浮力体の内側に溜まった熱気を排出するための通気領域5であって、該通気領域5は、図1に示す後身頃用の浮力体においては、シート体1の周縁部の他、主として、着用者の背中の略中央に相当する部分に設けられている。
【0014】
尚、浮力体は救命胴衣に着脱自在であって、そのため、浮力体の上部には引っかけ部10が、また、浮力体の下部にはドット釦11が、それぞれ左右一対設けられている。
【0015】
また、図4に示すような前身頃用の浮力体についても、その外形形状が異なる点や浮力材7の取付位置等が異なる他は略同様の構成である。
【0016】
以上のように構成された浮力体は、上述した引っかけ部10とドット釦11とにより救命胴衣に装着されるが、装着状態においては、着用者に対して浮力材7が外側にまたシート体1が内側にそれぞれ位置する。そして、シート体1の表面に部分的に浮力材7が取り付けられてシート体1の表面の一部が表出しているので、表出しているシート体1の表面の部分を通気領域5として、温められた空気がその通気領域5から外部に排出される。その際、シート体1はメッシュ構造であるため、高い通気性が確保される。また、メッシュ構造のシート体1に浮力材7を部分的に取り付ける構成であるので、単に浮力材に貫通孔を形成した構成に比して通気部分の形状を任意に設定できるうえにその面積の確保も容易である。
【0017】
一方、浮力体の裏面全体に二重編地からなるシート体1が設けられているため、通気領域5の内側以外の部分における空気は、一旦シート体1の内部に進入し、しかる後に、シート体1の内部を厚み方向と直交する方向に向けて上下にあるいは左右にと流動することができる。従って、シート体1内部に進入した空気はシート体1内部を前記通気領域5側へと流動し、該通気領域5を介して外部に排出される。このように通気領域5の内側の空気のみならず、浮力材7の内側に位置する空気もシート体1を介して通気領域5から排出されるので、結果的に、浮力体の内側に位置する空気全体を通気領域5から外部に排出させることができる。即ち、シート体1自体が排気ダクトの如き機能を発揮して浮力体の内側の空気を通気領域5へと誘導するため、通気領域5の面積を広げなくとも高い通気性が得られるのである。従って、浮力性能と通気性能との両立が容易に得られる。特に、シート体1が二重編地であってシート体1内部には連結糸4が介在するのみであるため、空気の流動が妨げられずに高い流動性が得られる。しかも、シート体1は、クッション性を備えているので着用者の動きによって厚み方向に伸縮を繰り返すこととなる。このようにシート体1が伸縮することにより、シート体1内部における空気の滞留が防止される。
【0018】
尚、浮力材7の数や配置、あるいは凹凸の有無についても適宜設計変更可能であり、また、シート体1の構成や厚み、形状等についても無論変更可能である。
【0019】
【発明の効果】
以上のように、通気性シート体の表面の一部を表出させるように浮力材が部分的に取り付けられているので、表出した部分のシート体における通気孔を介して通気することができるうえに、浮力材の内側に位置する空気もシート体内部を流動して前記表出した部分の通気孔から外部に排出され、よって浮力を確保しながらも着用時の通気性を従来に比して容易に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における救命胴衣の後身頃用の浮力体を示す正面図。
【図2】図1のP−P断面図。
【図3】同浮力体におけるシート体の概略構成図。
【図4】同救命胴衣の前身頃用の浮力体を示す正面図。
【符号の説明】
1…シート体、2、3…編地、4…連結糸、5…通気領域、7…浮力材、8…被覆体
Claims (3)
- 救命胴衣に着脱自在に備えられる救命胴衣の浮力体であって、
所定の厚みを有する通気性シート体の表面に該表面の一部が表出するように部分的に浮力材が取り付けられ、しかも、熱成形により一部が厚み方向に押し潰されて厚み方向の凹凸が形成された前記浮力材が縫着により取り付けられている前記シート体は、その表裏両面に各々通気孔を有すると共に、空気がシート体内部を厚み方向に対して直交する方向に流動可能に構成されていることを特徴とする救命胴衣の浮力体。 - 前記シート体は厚み方向にクッション性を有している請求項1記載の救命胴衣の浮力体。
- 前記シート体は、表裏二つの編地が所定間隔離間するようにして連結糸により連結された二重編地であって、連結糸の撓みによりクッション性を備えている請求項2記載の救命胴衣の浮力体。
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