JP4372350B2 - 乗物用オープンルーフ構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は請求項1の前提部分によるオープンルーフ構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
そのようなオープンルーフ構造は、たとえば欧州特許第 338 614 号公報から公知である。この従来のオープンルーフ構造において、摺動シューは下側閉鎖部材(この場合日よけ)の上を摺動可能に案内されるとともに、外側方向およびこの下側閉鎖部材と垂直な方向の両方向にバネで加圧されている。この構成は下側閉鎖部材のサスペンションが非常に大きなガタを発生させることになるので、遊びが案内溝の垂直方向に生じるときガタが生じてしまうおそれがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上記問題点について改善を行ったオープンルーフ構造を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明によるオープンルーフ構造の第1実施形態では、2つの摺動シューが下側閉鎖部材に対する固定点の両側で前記下側閉鎖部材にそれぞれ連結されるとともに、前記摺動シューが対応したバネ部材によってバイアスされ、かつ手段は、前記バネ部材が前記固定点に対して垂直方向で対称的に加圧されることによって与えられていることを特徴としている。
【0005】
これにより、案内溝の垂直方向における遊びが排除される。これら2つのバネ部材は前記固定点に対してかなりの圧力をかけるので、大きな力が前記下側閉鎖部材にかかるようになる。
【0006】
本発明の第1実施形態において、オープンルーフ構造の垂直方向に前記摺動シューを加圧するための手段には、前記固定点に設けられた部材が設けられており、これにより前記バネ部材が垂直方向に加圧されていることを特徴としている。
【0007】
実際の実施形態において、2つの摺動シューは1つのユニットに結合されるとともに、前記取付部材は前記下側閉鎖部材に取り付けられており、前記バネ部材を加圧するための前記部材は、前記バネ部材が前記下側閉鎖部材と当接する側と反対側で、前記取付部材に形成されるとともに、前記対応した案内溝内に掛合することのできる補助摺動シューからなり、かつ前記摺動シューが前記補助摺動シューに対して垂直方向に移動可能である。
【0008】
もし、前記摺動シューが可撓性を有する連結部材を介して前記補助摺動シューに連結されているとともに、前記バネ部材は少なくとも長手方向において前記摺動シューと摺動可能に掛合し、前記連結部材は、少なくとも実質的に前記閉鎖部材の取付位置において長手方向に延在する圧力剛性を有するものであれば、それは非常に有利な点である。
【0009】
このように、摺動シューのバネ部材のバネ加圧機能は、この実施形態において連結部材によってなされる連結機能とは分離されている。この連結部材は少なくとも略摺動シューの移動方向に延在しているとともに、この結果、移動方向における押し込み力を各リーディング摺動シューに加えられる。さらに、前記長手方向に延在する連結部は、摺動シューの圧縮が閉鎖部材に対して長手方向に摺動シューの移動を激しく起こさせることを確実なものとしている。結果として、閉鎖部材およびリーディング摺動シューの傾斜は案内レール溝内の摺動シューの全摩擦に全く影響されることはなく、よって閉鎖部材の移動に対してより一定の抵抗を確保することができる。これは閉鎖部材の移動のより大きな均等性を導いている。別の実施形態において、前記手段はバネ部材の中に収容することができる。そのようにして、摺動シューはオープンルーフ構造の横軸まわりにバネ部材からのバネ力に抗して回動させることができるとともに、対応した摺動シューは各バネ部材の無負荷状態において案内溝に対して偏った位置を取っている。
【0010】
したがって、案内溝の垂直方向における遊びは、各摺動シューが案内溝の各壁部と、少なくとも両端近傍の上面および下面で当接する位置に横軸について加圧されることで排除される。このことは各摺動シューが十分な長さを有するときに達成される。各摺動シューの対角線は少なくとも案内溝の高さと等しくなくてはならないが、好適に摺動シューの長さは案内溝の高さと等しいことが望ましい。なぜならば、この場合において摺動シューの回動によって摺動シューが案内溝内で楔状となる危険性は全くないからである。
【0011】
バネ部材の無負荷状態において、個々のバネ部材と結合した摺動シューが案内溝に対してたとえば数度(たとえば3゜)の角度で傾いて延在するように各摺動シューとバネ部材とが結合されていれば、それは有利な点である。
【0012】
このように、バネ部材は摺動シューを案内溝内に配置することによって加圧され、これにより摺動シューが多かれ少なかれ真っ直ぐな位置に戻ろうとして、バネ荷重が発生する。摺動シューの形状は、摺動シューが案内溝にはめられてバネ荷重がかけられているときに、摺動シューの所望面積が案内溝と当接するように選択することができる。
【0013】
好適に、各バネ部材はその両端間に位置する1点で好適に少なくとも略90゜の角度で捻られている板バネから作られている。
【0014】
このように、2方向へのバネ作用は非常に簡単な手段によって得ることができる。各バネ部材が一端でスナップ連結部を介して下側閉鎖部材に確実に取り付けることができれば、それは非常に有利な点である。この結果、摺動シューおよびバネ部材を非常に簡単に下側閉鎖部材に取り付けることができるとともに、オープンルーフ構造のフレームへの下側閉鎖部材の取り付けもまた簡単にすることができる。なぜならば、全ての部材が下側閉鎖部材に堅固に取り付けられているからである。
【0015】
他の実施形態およびさらなる詳細は別の独立請求項および従属請求項に記載してある。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の3つの実施形態を概略的に示す図面に基づいて、本発明を以下より詳細に説明する。
【0017】
これら各実施形態を示す図面において、同様の部材には同一の符号に100あるいは200を加えた数字を付与している。
【0018】
図1は自動車類(この場合乗用車)の固定されたルーフ1を示している。この固定されたルーフ1には、実質的に矩形形状を有するルーフ開口部2が設けられている。オープンルーフ構造はこのルーフ開口部に取り付けられている。このオープンルーフ構造は固定フレーム3を備えている。この場合、固定フレームは乗物の固定されたルーフ1の下側に取り付けられている。
【0019】
図示した実施形態におけるオープンルーフ構造は、スライド式ルーフあるいはスライド・チルト式ルーフと呼ばれるものである。このオープンルーフ構造は、(この場合)いくらかの剛性を有し好適に透明な、上側閉鎖部材としてのパネル4を備えている。このパネルは選択的に、ルーフ開口部2を閉鎖したり、ルーフ開口部を全開放あるいは部分開放したりすることができるものである。このためパネル4は機構5によって側面から支持されている。この機構5はフレーム3あるいはフレームを形成する部分に取り付けられた案内レール6内に摺動可能に収められている。これら案内レールは、ルーフ開口部2の両側および後方で互いに平行して、前後方向に延在するものである。前記機構5は案内レール6内で同時に移動でき、これによりパネルを前後方向だけでなく垂直方向にも動かすことができる。このため機構5は電動モータのような駆動装置7からたとえばプル−プッシュケーブル8を介して操作される。
【0020】
パネル4に加えオープンルーフ構造はまた、日よけ9の形態を有する下側閉鎖部材を備えている。この日よけはその両側エッジで案内レール6の案内溝10内において摺動可能に案内される。日よけ9は手動あるいは自動で前後に移動させることができるし、またパネル4によっても操作することができる。
【0021】
日よけ9は摺動する複数の摺動シューユニット11に取り付けられている。この場合、前記案内溝10内で日よけ9を移動させるために、日よけ9の各側面にはそれぞれ2つの摺動シューユニットが設けられている。
【0022】
図2ないし図7は摺動シューユニット11を拡大して図示したものである。これらの図に示すように、各摺動シューユニット11は2つの摺動シュー12を備えている。これら摺動シューはそれぞれ、対応したバネ部材13を介して1つの取付部材14に結合されている。この取付部材14は2つの脚部を備えた断面U字形状を有するものである。これによりスナップノーズ15が長い方の脚部に形成されている。前記2つの脚部は取付部材14が日よけ9の周辺と水平に掛合することができるようにするものである。日よけの少なくとも一側には、そのフラット面内においてリセスが設けられている。スナップノーズ15は、日よけ9の所定位置に取付部材14が固定されるよう、日よけのリセス内にはめることができる。
【0023】
U字形状を有する取付部材14の垂直部両端にはバネ部材13、この場合板バネの一端が形成されている。これら取付部材14およびバネ部材13は1つのバネ鋼で作ることができる。板バネ13は摺動シュー12と取付部材14との略中央部に位置する変更点16で少なくとも略90゜の角度で捻られている。これにより、この板バネは変更点16の一側において水平バネの機能を果たすことができるとともに、変更点16の他側において垂直バネの機能を果たすことができるようになっている。
【0024】
水平方向に延在する板バネ13の自由端にはそれぞれ、摺動シュー12が形成されている。これら摺動シュー12は射出成形によってバネ部材13の両端部に形成させることができる。それにより板バネ13を貫通する穴17(図3)は摺動シュー12と板バネ13との間の強固な連結を与えている。いくつかの図面に示すように、各摺動シュー12にはそれぞれ、垂直方向に見て日よけ9と反対側に位置するとともに案内溝10の方に向く小幅部18が設けられている。この小幅部18は案内溝10内にはめ込めるよう意図されている。小幅部18の長さは、自身の高さよりも長くかつ案内溝10の高さよりも長く形成されている。垂直方向に見て摺動シュー12の大幅部19の高さは案内溝10よりも高く形成されているとともに、垂直方向に見て小幅部18より上下に延在する大幅部19の面は、案内面10を制限する案内レール6の垂直面と掛合するよう意図されている。
【0025】
特に図6は、摺動シュー12が対応した板バネ13の部分に対して小角度を有して延在するよう形成されている。この角度は板バネ13の長手方向に見て、小幅部18および大幅部19の両方の上面と下面とが、板バネ13の中心軸線に対して数度、たとえば3゜の小角度で延在するよう形成されている。そのためこれら摺動シュー12は板バネ13の各端部にわずかに傾斜して成形されるかあるいは取り付けられている。これにより、板バネの方に向く各摺動シュー12の端部は中心からずれた位置で板バネと結合されるとともに、各摺動シュー12の中心軸線と板バネ13のそれぞれの部分の中心軸線とは、板バネ13から遠い側に位置する摺動シュー12の端部で交差する。摺動シュー12のこの構成により、これら摺動シューはオープンルーフ構造の取付位置においてオープンルーフ構造の横軸についてあたかもわずかに回動されているかのように見える。
【0026】
これら摺動シュー12を案内溝10内に取付可能とするため、図8は前記摺動シュー12が無負荷位置と比較して板バネ13の水平部分のバネ力に抗してオープンルーフ構造の横軸について回動されなければならないことを示している。結果として、摺動シュー12は自身、特に小幅部18の上面と下面とで案内溝10の上面と下面とに力を加え、その結果、摺動シュー12および/または案内溝10の高さにおける公差が相殺されるとともに、垂直方向におけるガタが防止される。板バネ13が横方向において案内溝10の水平面に対して摺動シューを押さえつけているので、案内溝10内における摺動シュー12の横方向におけるガタについてもまた防止することができる。さらにこの圧力は、日よけに対して均等かつ所望の(摩擦作用)制動作用を与えるものである。これにより、縦方向の力が日よけにかかっても、この日よけは動かないようになっている。
【0027】
図8は、無負荷状態(通常の線)および使用時の負荷状態(細い線)における摺動シュー12および対応した板バネ13を有する摺動シューユニット11を示す別の平面図である。それについて、図は特に摺動シュー12の小幅部18の日よけ9と反対側に位置する側壁が垂直軸線についてわずかに曲げられていることを示している。これにより、たとえ使用時の位置がわずかに変わったとしても案内溝10の垂直壁に対する摺動シュー12の正しい当接が達成される。
【0028】
図9および図10は、バネ部材113によって取付部材114にそれぞれ連結された2つの摺動シュー112を備える摺動シューユニット111の第2実施形態を示す。これら摺動シュー112は取付部材114の両側に対称的に配置されるとともに、バネ部材113はフラット、すなわちこの実施形態では板バネは捻られておらず、水平面内でのバネ運動を許容している。これらバネ部材113はわずかに曲げられている。またこの実施形態においても、摺動シュー112は小幅部118および大幅部119を備えている。この小幅部118は凸状の上面および下面を有するとともに、前面もまた2方向に凸状を有するものとなっている。小幅部118は配置された案内溝内でこの案内溝に対して垂直方向にいくらかの遊びを有している。取り付けたときに案内レール6と対向する大幅部119の面は、曲率の垂直線について凸状となっている。
【0029】
この実施形態において、取付部材114には自身を日よけ9にネジ留めするための穴120が設けられている。取付部材114はバネ部121を備えており、これにより部位122に取り付けられているバネ部材113は、日よけ9に対して垂直方向に移動可能となっている。日よけ9と反対側に位置するこの部位122は、その下面に下向き突出部123を備えている。この突出部の長さ寸法は、摺動シュー112が案内レール6のそれぞれの案内溝10に取り付けられるときに、この突出部が案内レール6の水平フランジ124と掛合するよう決められている。その結果、取付部材114は摺動シュー112に対してわずかに上方向(たとえば、0.5mmのオーダ)に移動される。これにより、摺動シュー112がバネ部材113を介して上方向に加圧され、摺動シュー112が案内溝10内に確実に配置されるようになっている。。ガタに対する全ての可能性が排除されている。小幅部118と案内溝10と摺動面の凸形状との間にいくらかの遊びが存在するにもかかわらず、案内溝10の対応した面に対する摺動面の適切な当接が、摺動シュー112の種々の角度位置において常に行われている。これにより均等な摩擦抵抗が得られている。
【0030】
図11および図12は、本発明による摺動シューユニット(この場合においては符号211で示す)の別の実施形態を示す。この摺動シューユニット211は、前述した2つの実施形態の構成要素を備えるものである。摺動シュー211は、2つの摺動シュー212および2つのバネ部材213を備えている。これら摺動シューおよびバネ部材は取付部材214に形成されている。また、この実施形態においても、バネ部材213は90゜捻られている変更点216を備える板バネである。これにより、この板バネ213は変更点216の一側において水平バネの機能を果たすことができるとともに、変更点216の他側において垂直バネの機能を果たすことができるようになっている。
【0031】
この場合の上方向について、摺動シュー212にかかる垂直荷重は、取付部材214に2つの摺動シュー212の間で対称的に形成されている補助摺動シュー225によってなされている。この補助摺動シュー225は、オープンルーフ構造の案内レール6の案内溝10との掛合のために配置されているものである。補助摺動シュー225は摺動シューユニット211が取り付けられていない状態において摺動シュー212よりも高い位置に設けられている。これによりバネ部材213は、同じ案内溝10内への摺動シュー212および補助摺動シュー225の挿入を可能とするため上側に曲げられなければならない。このようにして、摺動シュー212および補助摺動シュー225は各案内溝10の下側および上側のそれぞれに対して力を加えている。これにより、摺動シュー212のガタのおそれはなくなる。
【0032】
さまざまな角度での案内溝10の下側壁および垂直壁との適切な掛合を可能とするために、摺動シュー212の下側および日よけ9とは反対側に位置するの側面は、好適に2方向からなる凸状形態を有している。同様のことが摺動シュー225の上側面にも適用されているとともに、この摺動シュー225にはさらに案内溝のエッジと掛合させることのできる垂直湾曲壁が設けられている。
【0033】
摺動シューユニットの2つの前述した実施形態における重要な相違点は、摺動シューが本実施形態の場合、対応したバネ部材213に取り付けられていないことと、バネ部材213のみが摺動シュー212に荷重を与える機能を有する一方、連結機能は別個の連結部材226によってなされていることである。この実施形態において、この連結部材226は可撓性さらに十分な圧力剛性を有する、摺動シュー212と補助摺動シュー225との間に形成された棒状部材からなっている。これら異なる部分の部材は、この実施形態では1つのプラスチック材料から形成されている。これら摺動シュー212にはそれぞれ水平溝227が設けられている。この水平溝227は日よけ9の方に向いて開口しているとともに、各摺動シュー212の長さ全体にわたって連続して設けられている。この水平溝の高さは、対応したバネ部材213の端部がその溝内に挿入できるとともにその溝内で自由に移動可能となるよう決められている。
【0034】
(たとえば、取り付けた状態で)バネ部材213の端部が対応した溝227の外に不用意に移動することを防止するため、この溝の入口側の上面および下面にはスナップエッジあるいはロッキングエッジ228が設けられている。これにより、この溝の入口側は塞がれている。傾斜している入口エッジ229は、バネ部材213の端部がロッキングエッジ228を簡単に押し広げて溝227内に入ることができるようにしているものである。一方、ロッキングエッジ228の内側には真っ直ぐなエッジが形成されており、これによりバネの端部が摺動シューの外側に移動することを防止している。
【0035】
図12に示すように、連結部材226は実質的に案内レール6の長手方向、すなわち日よけ9に摺動シューユニット212が取り付けられた状態である日よけ9の取付位置における摺動シュー212の移動方向に延設されている。この構成により、日よけ9および/または案内レール6の長手方向に位置する摺動シュー212に作用する力は、十分な圧力剛性を有する連結部材226によって伝達される。一方、バネ部材213の曲げ強さは連結部材226の曲げ強さよりも著しく大きいので、垂直方向および横方向に作用する力はバネ部材213によって受け持たれている。
【0036】
日よけ9が横方向に移動して日よけ9に対して摺動シュー212が圧縮されると、バネ部材213の端部は対応した摺動シュー212の溝227内に自由にスライドできるようになっているとともに、長手方向に見てこれら摺動シューは連結部材226によってその位置に少なくとも略維持されるようになっている。日よけ9のこの偏りは、先行する摺動シューの位置において、案内レール6に対して先行する摺動シューのさらなる摩擦を導くものではない。これにより前記偏りはさらに増加されることがないとともに、それゆえに日よけ9にかかる所望の摺動力を大きく変化させることなく日よけ9を均等に移動させることができる。案内レール6の案内溝10内の凸凹が日よけを偏らせる原因となることは全くない。
【0037】
以上のことから、本発明は日よけへの摺動シューの簡単な取り付けおよび案内レール内への日よけの簡単な取り付け、日よけのガタの緩衝、および日よけにかかる均一な制動作用の点で優れている。
【0038】
本発明は図に示すとともに上述した実施形態に制限されるものではない。本発明は本発明の範囲から逸脱することなく種々の形態に変更することができる。したがって、本発明はまた、カバースクリーンや断熱スクリーンなどのような日よけ以外の閉鎖部材、あるいは上側に閉鎖部材を用いないで使用するルーバなどのような独立した閉鎖部材の摺動シューとして使用することもできる。摺動シューは閉鎖部材に対する横軸まわりにピンを介して回動させて案内させることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるオープンルーフ構造を取り付けた乗物のルーフの概略平面図である。
【図2】 図1のオープンルーフ構造の日よけに取り付けられる摺動シューおよびバネ部材からなるユニットの拡大斜視図である。
【図3】 図2の摺動シューユニットの平面図である。
【図4】 図2の摺動シューユニットの側面図である。
【図5】 図2の摺動シューユニットの背面図である。
【図6】 図3の矢印VIに沿って見た図である。
【図7】 図3同様、摺動シューユニットの平面図であって、バネ部材の変形を示す図である。
【図8】 オープンルーフ構造の案内溝内に摺動シューを取り付けた状態を示す概略図である。
【図9】 図2の摺動シューユニットの他の実施形態の斜視図である。
【図10】 オープンルーフ構造の案内レールの断面図であって、案内レール内に図9の摺動シューユニットを取り付けた状態を示す図である。
【図11】 図2の摺動シューユニットの別の実施形態の斜視図である。
【図12】 ルーフ開口部側から見た一案内レールの斜視図であって、案内レール内に図11の摺動シューユニットを取り付けた状態を示す図である。
【符号の説明】
1 ルーフ
2 開口部
3 固定部
6 固定部
9 閉鎖部材
10 案内溝
12 摺動シュー
13 バネ部材
14 取付部材
15 スナップ連結部
16 手段
111 ユニット
112 摺動シュー
113 バネ部材
114 取付部材
123 手段
211 ユニット
212 摺動シュー
213 バネ部材
214 取付部材
215 スナップ連結部
216 変更点
225 手段
226 連結部材
227 溝
228 スナップエッジ・ロックエッジ

Claims (12)

  1. ルーフ(1)に固定された固定部(3,6)と、該固定部に支持された閉鎖部材(9)とを備え、
    前記閉鎖部材は、前記固定部に形成されるとともに前記閉鎖部材と対向する側に開口した案内溝(10)内で、バネ部材(13;113;213)を介して前記閉鎖部材に対して外側にバイアスされた摺動シュー(12;112;212)によって、前記閉鎖部材の前記摺動シューが取り付けられた部分において摺動可能に案内される、乗物の固定された前記ルーフに開口部(2)を形成した乗物のオープンルーフ構造において、
    2つの摺動シュー(12;112;212)が取付部材(14;114;214)にそれぞれ接続されて1つのユニット(11;111;211)を形成し、一方で前記取付部材は下側閉鎖部材(9)に固定されており、且つ前記2つの摺動シューが前記取付部材の移動方向における前側と後側において該取付部材にそれぞれ連結されるとともに、
    前記摺動シューが対応した前記バネ部材によってバイアスされ、
    手段(16;123;225)は、前記バネ部材(13;113;213)が前記取付部材に対して垂直方向で対称的に加圧されることによって与えられ、かつ
    前記バネ部材(13;213)は、両端間に位置する一点(16;216)で、少なくとも略90゜捻られた板バネからなることを特徴とするオープンルーフ構造。
  2. 記摺動シュー(12)が前記オープンルーフ構造の前記案内溝の長手方向に垂直な横軸について前記バネ部材(13)のバネ力に抗して回動運動できるように、前記バネ部材(13;213)が配置されていることを特徴とする請求項1に記載のオープンルーフ構造。
  3. 前記バネ部材(13;213)は、該バネ部材の中央部の変更点(16;216)で、少なくとも略90゜捻られた板バネからなることを特徴とする請求項2に記載のオープンルーフ構造。
  4. 前記手段(123;225)は、前記バネ部材(113;213)が垂直方向に加圧されることによって、固定点に設けられた部材(123;225)に付勢力が与えられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のオープンルーフ構造。
  5. 前記バネ部材を加圧するための前記部材(225)は、前記バネ部材が前記下側閉鎖部材と当接する側と反対側で、前記取付部材に形成されるとともに、前記対応した案内溝(10)内に掛合することのできる補助摺動シューからなり、
    かつ前記摺動シュー(212)が前記補助摺動シュー(225)に対して垂直方向に移動可能とされていることを特徴とする請求項4に記載のオープンルーフ構造。
  6. 前記摺動シュー(212)は、可撓性を有する連結部材(226)を介して前記補助摺動シュー(225)に連結されているとともに、前記バネ部材(213)は少なくとも長手方向において前記摺動シューと摺動可能に掛合し、
    圧力に対する剛性を有するものである前記連結部材(226)は、少なくとも実質的に前記閉鎖部材の取付位置において長手方向に延在することを特徴とする請求項5に記載のオープンルーフ構造。
  7. 前記摺動シュー(212)、前記補助摺動シュー(225)、および前記連結部材(226)は、射出成形によって前記取付部材に一体に成形されており、
    かつ前記取付部材(214)および前記バネ部材(213)は、1つのバネ鋼を曲げるとともに切断して作られていることを特徴とする請求項6に記載のオープンルーフ構造。
  8. 前記バネ部材(213)はそれぞれ、前記対応した摺動シュー(212)に形成されている溝(227)を自動的に塞いで、水平であるそれら溝の平坦な端部と掛合し、
    前記溝は前記閉鎖部材の前記案内溝(10)の長手方向に平行な方向に延在するとともに前記閉鎖部材(9)に向かって開口していることを特徴とする請求項6または7に記載のオープンルーフ構造。
  9. 各バネ部材(13;213)は、一端でスナップ連結部(15;215)によって前記下側閉鎖部材(9)に確実に取り付けることができることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載のオープンルーフ構造。
  10. 前記スナップ連結部は、前記下側閉鎖部材(9)の側面エッジを滑り込ませかつスナップ留めしたU字形状を有する取付部材(14;214)の一方の脚部に形成されていることを特徴とする請求項9に記載のオープンルーフ構造。
  11. 前記摺動シュー(12;112)の上面および/または下面および/または前記閉鎖部材(9)と反対側に位置する面は、凸形状、2方向に丸みを帯びるように形成されていることを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載のオープンルーフ構造。
  12. ルーフ(1)に固定された固定部(3,6)と、該固定部に支持された閉鎖部材(9)とを備え、
    前記閉鎖部材は、前記固定部に形成されるとともに前記閉鎖部材と対向する側に開口した案内溝(10)内で、バネ部材(213)を介して前記閉鎖部材に対して外側にバイアスされた摺動シュー(212)によって、前記閉鎖部材の前記摺動シューが取り付けられた部分において摺動可能に案内される、乗物の固定された前記ルーフに前記開口部を形成した乗物のオープンルーフ構造において、
    2つの摺動シュー(212)は、前記閉鎖部材に対する固定点の両側に位置する可撓性を有する連結部材(22)を介して前記閉鎖部材(9)にそれぞれ連結されるとともに、前記摺動シューが対応したバネ部材によってバイアスされ、
    圧力に対する剛性を有するものである前記連結部材(226)は、少なくとも実質的に前記閉鎖部材の取付位置において長手方向に延在し、かつ前記バネ部材(213)は、少なくとも長手方向において前記摺動シュー(212)と摺動可能に掛合していることを特徴とするオープンルーフ構造。
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