JP4372274B2 - 印刷機の紙送り調節ユニット及びその組立方法 - Google Patents

印刷機の紙送り調節ユニット及びその組立方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、版胴、ブランケット胴及び圧胴を備えてなる印刷機の紙送り調節ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、印刷とパンチングやミシン目入れ等の加工とを連続して行うようにしたフォーム印刷機が知られている。このフォーム印刷機は、版胴、ブランケット胴及び圧胴によって印刷部が構成され、各胴の回転軸に取り付けられたギアを介して同一の駆動源からの回転力が各胴に順次伝達されるようにしたもので、定速回転するブランケット胴に対して圧胴も同一の回転数で回転するようになされている。このように構成されたフォーム印刷機では、印刷用紙の種類等によって用紙厚みが異なると紙送り速度が変動して印刷ピッチが変化することから印刷精度にばらつきが生じるのを避けることができず、また、印刷ピッチが変化すると用紙の張力が変化することから後工程において用紙が破断したり、パンチングやミシン目入れ等の加工精度にばらつきが生じたりするのを避けることができなかった。
【0003】
このため、ブランケット胴の回転軸に取り付けられたギアと圧胴の回転軸に取り付けられたギアとの間に差動装置を介在させることにより圧胴の回転速度を版胴及びブランケット胴とは独立して変化させ、これにより用紙厚みの変化等により変動する紙送り速度を調節して上記種々の問題を解決するようにした紙送り調節装置が提案されている(特公平4−51456号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記提案されている紙送り調節装置では、個々の印刷機毎に設計したものを組み付ける必要があって汎用性に欠けることから印刷機のコストアップの要因になるという問題があった。また、すでに組み立てられている既存の印刷機を紙送り調節装置付きの仕様のものに改造するには多数の構成部材を取り付ける必要があることから改造作業が煩雑にならざるを得ず、また、機種によっては取付けスペース等の関係で改造がはなはだ困難になるという問題があった。
【0005】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、コストアップを効果的に抑制することができ、また、すでに組み立てられている既存の印刷機を紙送り調節装置付きの仕様のものに比較的容易に改造することができるようにした印刷機における紙送り調節ユニット及びその組立方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、版胴、ブランケット胴及び圧胴を備え、各胴の回転軸に対して同一の駆動源からの回転力が順次伝達されるように構成される印刷機に装着可能で前記圧胴の回転速度を版胴及びブランケット胴とは独立して調節可能にする紙送り調節ユニットであって、第1のユニット部材と、第2のユニット部材とからなり、第1のユニット部材は、前記圧胴の回転軸に連結される連結軸と、前記ブランケット胴の回転力が伝達され、前記連結軸に回転自在に外嵌された第1の回転力伝達手段と、前記連結軸に回転不能に外嵌された第2の回転力伝達手段とを一体に備え、第2のユニット部材は、変速手段と、前記第1の回転力伝達手段の回転力が伝達され、前記変速手段の入力側に固設される第3の回転力伝達手段と、前記第2の回転力伝達手段に回転力が伝達され、前記変速手段の出力側に固設される第4の回転力伝達手段とを一体に備えてなることを特徴としている。
【0007】
この構成によれば、第1のユニット部材の連結軸が圧胴の回転軸に共回り可能に連結されると共に、第1の回転力伝達手段の回転力が第3の回転力伝達手段に伝達され、第4の回転力伝達手段の回転力が第2の回転力伝達手段に伝達されるように第1のユニット部材と第2のユニット部材とが組み付けられ、これにより圧胴の回転速度が版胴及びブランケット胴とは独立して調節可能にされる。
【0008】
また、請求項2の発明は、請求項1に係るものにおいて、前記連結軸が、前記圧胴の回転軸の先端が嵌合される嵌合孔の形成されたものであることを特徴としている。
【0009】
この構成によれば、圧胴の回転軸を連結軸の嵌合孔に嵌め込むことにより連結軸の回転に応じて圧胴が回転し、これにより圧胴の回転速度が版胴及びブランケット胴とは独立して調節可能にされる。
【0010】
また、請求項3の発明は、請求項1に係るものにおいて、前記連結軸が、連結部材を介して前記圧胴の回転軸に連結されるものであることを特徴としている。
【0011】
この構成によれば、圧胴の回転軸を連結部材を用いて連結軸に連結することにより連結軸の回転に応じて圧胴が回転し、これにより圧胴の回転速度が版胴及びブランケット胴とは独立して調節可能にされる。
【0012】
また、請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれかに係るものにおいて、前記変速手段が、調速機構とその駆動部とを備えた差動装置であることを特徴としている。
【0013】
この構成によれば、調速機構と駆動部とからなる変速手段により圧胴の回転速度が版胴及びブランケット胴とは独立して調節可能にされる。
【0014】
また、請求項5の発明は、請求項1乃至4のいずれかに係るものにおいて、前記第1のユニット部材と前記第2のユニット部材とが互いに一体化されてなることを特徴としている。
【0015】
この構成によれば、第1のユニット部材と第2のユニット部材とが互いに一体化されることにより紙送り調節ユニットの取り扱いが容易になると共に、印刷機への取り付けが容易となる。
【0016】
また、請求項6の発明は、版胴、ブランケット胴及び圧胴を備え、各胴の回転軸に対して同一の駆動源からの回転力が順次伝達されるように構成される印刷機に装着可能で前記圧胴の回転速度を版胴及びブランケット胴とは独立して調節可能にする紙送り調節ユニットの組立方法であって、前記紙送り調節ユニットは、第1のユニット部材と第2のユニット部材とから構成され、第1のユニット部材は、前記圧胴の回転軸に連結される連結軸と、前記ブランケット胴の回転力が伝達され、前記連結軸に回転自在に外嵌された第1の回転力伝達手段と、前記連結軸に回転不能に外嵌された第2の回転力伝達手段とを一体に備え、第2のユニット部材は、変速手段と、該変速手段の入力側に固設される第3の回転力伝達手段と、前記変速手段の出力側に固設される第4の回転力伝達手段とを一体に備えてなり、前記第1のユニット部材と前記第2のユニット部材とを、第1の回転力伝達手段の回転力が第3の回転力伝達手段に伝達され、第4の回転力伝達手段の回転力が第2の回転力伝達手段に伝達されるように組み付けることを特徴としている。
【0017】
この組立方法によれば、第1の回転力伝達手段の回転力が第3の回転力伝達手段に伝達され、第4の回転力伝達手段の回転力が第2の回転力伝達手段に伝達されるように第1のユニット部材と第2のユニット部材とが組み付けられ、これにより圧胴の回転速度が版胴及びブランケット胴とは独立して調節可能にされる。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の一実施形態に係る紙送り調節ユニットが適用されたフォーム印刷機の全体構成を概略的に示す図である。この図において、フォーム印刷機10は、ロール状に巻回された用紙Pを下流側に給送する給紙部12と、給送された用紙Pに対してオフセット印刷を施す印刷部14と、印刷済みの用紙Pに対してパンチングやミシン目入れ等の加工を施す加工部16と、加工済みの用紙Pを交互に折り重ねて取り出す排紙部18とを備えている。
【0019】
図2は、印刷部14の構成をより詳細に示す図である。この印刷部14は、印刷色数に応じた数の印刷ユニット20(図では、4色刷りの場合で4つの印刷ユニットを示している。)が印刷ライン上に順次配設されている。各印刷ユニット20は、文字や絵柄等が形成された版胴22と、版胴22の文字や絵柄等が転写されるゴム等の弾性材料からなるブランケット胴24と、用紙Pをブランケット胴24に接触させる金属製の圧胴26と、版胴22を所定方向に回転駆動させる伝動装置28と、圧胴26の回転速度を変えて用紙Pの送り速度を調節する紙送り調節ユニット30とを備えている。
【0020】
各胴22,24,26は、版胴22とブランケット胴24とが略相接すると共に、ブランケット胴24と圧胴26とが略相接する状態でそれぞれ支持対32(図1)に回転可能に支持されている。伝動装置28は、ウオームギア機構等で構成され、給紙部12と各印刷ユニット20とに跨って配設された駆動軸34の回転が伝達されるようになっている。この駆動軸34は、図略の駆動モータにより所定方向に回転駆動され、その回転がウオームギア機構等で構成された伝動装置36を介してインフィールドロール38にも伝達されるようになっている。
【0021】
このような印刷部14の構成により、給紙部12から給送された用紙Pは各印刷ユニット20においてブランケット胴24と圧胴26との間を通過し、版胴22からブランケット胴24に転写された文字や絵柄等が用紙Pに順次印刷されることになる。
【0022】
図3は、各印刷ユニット20に装着されている紙送り調節ユニット30の構成を示す図である。この紙送り調節ユニット30は、第1のユニット部材310と第2のユニット部材320とから構成されている。
【0023】
第1のユニット部材310は、支持対32に支持されている圧胴26の回転軸261の先端が内嵌される嵌合孔311が形成された連結軸312と、この連結軸312の嵌合孔311が形成されている一方端部にベアリング313を介して連結軸312の回りを回転自在となるように外嵌された平歯車からなる第1の回転力伝達手段314と、連結軸312の他方端部に連結軸312の回りを回転不能となるように外嵌された平歯車からなる第2の回転力伝達手段315とが互いに一体化されて構成されている。上記連結軸312は、その嵌合孔311が回転軸261の断面形状に合致した形状とされ、その嵌合孔311に内嵌された回転軸261が連結軸312に螺合されたねじ等により締付け固定されることにより回転軸261と共回りするようになされている。
【0024】
このように構成された第1のユニット部材310は、これを新規に製作する印刷機に装着する場合には、第1の回転力伝達手段314がブランケット胴24の回転軸241に固設されている平歯車からなる回転力伝達手段242に噛合されると共に、連結軸312が圧胴26の回転軸261の先端に嵌合されて回転軸261と共回りするように連結される。また、既存の印刷機に装着する場合には、圧胴26の回転軸261に固設されている回転力伝達手段を取り外した上でその回転軸261に上記と同様にして連結されることになる。
【0025】
なお、印刷機メーカや機種等により回転軸261の外径や断面形状等が異なり、回転軸261に取り付けられる回転力伝達手段のサイズ等が異なる場合があるが、それらに対応した嵌合孔311を有する連結軸312や第1の回転力伝達手段314を用いることによって、新規に印刷機を製作するときは勿論のこと、既存の印刷機を紙送り調節装置付きのものに改造する場合にも対応することが可能になる。
【0026】
第2のユニット部材320は、略コの字状等のフレーム321に支持された調速機構322及びフレーム321に取り付けられているブラケット323に固定された駆動部としてのサーボモータ324からなる変速手段としての差動装置325と、差動装置325の入力側取付部326に固設された平歯車からなる第3の回転力伝達手段327と、差動装置325の出力側取付部328に固設された平歯車からなる第4の回転力伝達手段329とから一体に構成されている。第3の回転力伝達手段327は、第1のユニット部材310における第1の回転力伝達手段314と噛合可能な位置に配設されており、第4の回転力伝達手段329は、第1のユニット部材310における第2の回転力伝達手段315と噛合可能な位置に配設されている。
【0027】
調速機構322は、ハーモニックドライブと称される差動装置325を構成するものであり、図4に要部構造を示すように、フレーム321に支持されている駆動軸331にその回りを回転不能となるように外嵌された楕円形のウエーブジェネレータ332と、このウエーブジェネレータ332の外周に配設され、ウエーブジェネレータ332の回転により楕円形に撓められるフレクスプライン333と、このフレクスプライン333の外周に配設され、フレクスプライン333の長軸部と噛合する内周歯を有する一対の対向配置されてなるサーキュラスプライン334,335とから構成されている。この一方のサーキュラスプライン334の端部に上記入力側取付部326が形成され、他方のサーキュラスプライン335の端部に上記出力側取付部328が形成されている。
【0028】
サーボモータ324は、その回転軸337に固設された平歯車からなる回転力伝達手段338が駆動軸331のフレーム321外部の突出端部に固設された平歯車からなる回転力伝達手段339に噛合されることにより駆動軸331を所定方向に回転駆動するようにされている。
【0029】
このように構成された差動装置325は、次のように作動する。すなわち、第1の回転力伝達手段314の回転力は、第3の回転力伝達手段327、サーキュラスプライン334、フレクスプライン333、サーキュラスプライン335及び第4の回転力伝達手段329を順次介して第2の回転力伝達手段315に伝達される。一方、サーボモータ324の回転力は、回転力伝達手段338,339を順次介してウエーブジェネレータ332に伝達され、ウエーブジェネレータ332の回転によってフレクスプライン333が楕円状に変形しつつ、その長軸部がサーキュラスプライン334,335の内周歯に順次噛合する。
【0030】
この場合、フレクスプライン333の歯数がサーキュラスプライン334,335の歯数よりも少ないため、その分だけフレクスプライン333がウエーブジェネレータ332の回転方向と逆方向に移動することになる。この動きが差動出力として第2の回転力伝達手段315に取り出され、これにより圧胴26が差動装置325によって設定される回転速度で回転することになる。この差動装置325による回転速度は、サーボモータ324の回転速度を調節することによって自由に変化させることができ、これによって各印刷ユニット20における圧胴26とブランケット胴24との速度比を調節することが可能になる。このサーボモータ324の回転速度は、図略の制御部から供給される電圧値を変更する等して調節される。
【0031】
ここで、用紙Pの紙厚が基準値よりも厚い場合には送り速度が速くなるため、圧胴26の回転速度が遅くなるように調節して紙送り速度が既定値になるようにし、用紙Pの紙厚が基準値よりも薄い場合には送り速度が遅くなるため、圧胴26の回転速度が速くなるように調節して紙送り速度が既定値になるようにすることにより印刷ピッチを一定に保つことができる。
【0032】
このように構成された第2のユニット部材320は、これを新規に製作する印刷機に装着する場合及び既存の印刷機に装着する場合共に、先に装着した第1のユニット部材310における第1の回転力伝達手段314に第3の回転力伝達手段327が噛合され、第1のユニット部材310における第2の回転力伝達手段315に第4の回転力伝達手段329が噛合されるようしてフレーム321を支持対32等に取り付けて固定されることになる。
【0033】
なお、第1の回転力伝達手段314は、上述のようにブランケット胴24の回転軸241に固設されている平歯車からなる回転力伝達手段242に噛合され、この回転力伝達手段242の回転力が伝達されるようになっている。また、回転力伝達手段242は、版胴22の回転軸221に固設されている平歯車からなる回転力伝達手段222に噛合され、この回転力伝達手段222の回転力が伝達されるようになっている。
【0034】
このように構成された本発明の実施形態に係る印刷機の紙送り調節ユニット30は、それぞれ一体に構成されてなる第1のユニット部材310と第2のユニット部材320とからなるものであるため、紙送り調節装置付き仕様の印刷機を製作する場合に第1,第2のユニット部材310,320を用いることにより紙送り調節装置を個々の印刷機毎に設計する必要がなくなって設計コストが低減され、また、各ユニット部材310,320をそれぞれ1つの単位として取り扱うことができるようになることから取扱性と作業性とに優れたものとなる結果、印刷機のコストアップを効果的に抑制することができる。
【0035】
また、すでに組み立てられている既存の印刷機を紙送り調節装置付き仕様のものに改造する場合であっても、すでに一体化されている第1,第2のユニット部材310,320を用いることによって取扱性と作業性とに優れたものとなる結果、狭いスペースしか存在しない場合でも比較的容易に改造作業を行うことができるようになる。
【0036】
また、印刷機の紙送り調節ユニット30は、第1,第2のユニット部材310,320をそれぞれ1つの単位として取り扱うことができるものであることから、第1のユニット部材310を対象となる印刷機の仕様に合致した連結軸312や第1,第2の回転力伝達手段314,315を用いたものにすることにより、第2のユニット部材320は対象となる印刷機の仕様とは無関係な共通仕様のものにすることができるようになって汎用性に優れたものとすることができる。
【0037】
なお、本発明に係る印刷機の紙送り調節ユニットは、上記実施形態のものに限定されるものではなく、以下に述べるような種々の変形態様を採用することができる。
【0038】
すなわち、上記実施形態では、圧胴26の回転軸261と第1のユニット部材310の連結軸312とは、回転軸261の先端が連結軸312の嵌合孔311に内嵌されることにより連結されたものであるが、例えば、図5に示すように、連結軸312として嵌合孔311が形成されていないものを用いる一方、対向端部に回転軸261の先端が内嵌される第1の嵌合孔411と連結軸312の先端が内嵌される第2の嵌合孔412とが同軸状に形成された連結部材41を用い、これにより回転軸261と連結軸312とを共回り可能に連結するようにしてもよい。この場合、連結部材41は、第1の嵌合孔411に内嵌された回転軸261及び第2の嵌合孔412に内嵌された連結軸312に対してねじ等の固定手段により固定するようにすればよい。
【0039】
このような構成にすると、回転軸261の外径や断面形状等が印刷機メーカや機種等により異なる場合でも、第1の嵌合孔411を回転軸261の外径や断面形状等に合致させた連結部材41を用いることで対応することが可能になる。このため、連結部材41は比較的安価に製作することができ、しかも連結軸312は回転軸261の外径や断面形状等に合わせて変更する必要がなくなることからコストダウンをより促進することができる。すなわち、連結部材41を用いる場合では、第1のユニット部材310、第2のユニット部材320及び連結部材41により印刷機の紙送り調節ユニット30が構成されることになる。
【0040】
また、上記実施形態では、第1のユニット部材310と第2のユニット部材320とは、印刷機への装着前においては互いに分離可能に構成されているが、例えば、図6に示すように、第2のユニット部材320を構成しているフレーム321の一部を延設し、その延設部に第1のユニット部材310における連結軸312の端部を回転可能に支持することにより第1のユニット部材310と第2のユニット部材320とを互いに一体化することも可能である。
【0041】
このような構成にすると、第1,第2のユニット部材310,320の全体を1つの単位として取り扱うことができるようになり、取扱性及び作業性により優れたものとすることができる。この場合、第1のユニット部材310の連結軸312を図5に示すように嵌合孔311の形成されていないものとし、連結軸312と回転軸261とを図5に示す連結部材41を用いて連結するようにすると、連結軸312を回転軸261に対応させて変更する必要がなくなり、より汎用性に優れたものとなる。
【0042】
また、上記実施形態では、差動装置325は、駆動軸331をサーボモータ324により回転駆動させる構成としているが、例えば、手動操作によって変速比の調節可能な歯車式やその他の構成になる変速機にブランケット胴24の回転力を入力し、この変速機からの出力をベルト等の伝動機構を介して駆動軸331に駆動力として伝達する構成とすることもできる。このような構成にすると、サーボモータ324を用いたものに比べて耐久性に優れたものとすることが可能である。また、圧胴26の回転速度を調節する変速手段として、差動装置325ではなく一般的な歯車式やベルト式等の変速機を用いるようにしてもよい。
【0043】
また、上記実施形態では、各回転力伝達手段は平歯車からなるものであるが、例えば、プーリとベルトとで構成することもできる。また、紙送り調節ユニット30はフォーム印刷機10に適用したものとして説明しているが、パンチングやミシン目入れ等の加工部16の存在しない印刷機に適用することも可能である。また、印刷ユニット20が1つだけの単色印刷機に適用することもできる。さらに、用紙Pは、ロール状に巻回されたものを使用しているが、カット紙を使用することも可能である。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、第1のユニット部材と、第2のユニット部材とからなり、第1のユニット部材は、圧胴の回転軸に連結可能な連結軸と、ブランケット胴の回転力が伝達され、連結軸に回転自在に外嵌された第1の回転力伝達手段と、連結軸に回転不能に外嵌された第2の回転力伝達手段とを一体に備え、第2のユニット部材は、変速手段と、第1の回転力伝達手段の回転力が伝達され、変速手段の入力側に固設される第3の回転力伝達手段と、第2の回転力伝達手段に回転力が伝達され、変速手段の出力側に固設される第4の回転力伝達手段とを一体に備えてなるので、印刷機のコストアップを効果的に抑制することができ、また、すでに組み立てられている既存の印刷機を紙送り調節装置付きの仕様のものに比較的容易に改造することができるようになる。
【0045】
また、請求項2の発明によれば、連結軸は圧胴の回転軸の先端が嵌合される嵌合孔が形成されたものであるので、回転軸と連結軸との連結を容易に行うことができるようになる。
【0046】
また、請求項3の発明によれば、連結軸は連結部材を介して圧胴の回転軸に連結されるものであるので、回転軸と連結軸との連結を容易に行うことができると共に、紙送り調節ユニットのコストダウンを促進することができるようになる。
【0047】
また、請求項4の発明によれば、変速手段が調速機構とその駆動部とを備えた差動装置であるので、圧胴の回転速度を版胴及びブランケット胴とは独立して確実に調節することができるようになる。
【0048】
また、請求項5の発明によれば、第1のユニット部材と第2のユニット部材とが互いに一体化されてなるものであるので、紙送り調節ユニットの取り扱いが容易になると共に、印刷機への取り付けが容易となる。
【0049】
また、請求項6の発明によれば、第1のユニット部材と第2のユニット部材とを、第1の回転力伝達手段の回転力が第3の回転力伝達手段に伝達され、第4の回転力伝達手段の回転力が第2の回転力伝達手段に伝達されるように組み付けるようにしているので、印刷機のコストアップを効果的に抑制することができ、また、すでに組み立てられている既存の印刷機を紙送り調節装置付きの仕様のものに比較的容易に改造することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る紙送り調節ユニットが適用されたフォーム印刷機の全体構成を概略的に示す図である。
【図2】図1に示すフォーム印刷機の印刷部の構成をより詳細に示す図である。
【図3】図1に示すフォーム印刷機に装着された紙送り調節ユニットの構成を示す図である。
【図4】図3に示す紙送り調節ユニットにおける差動装置を構成する調速機構の要部構造を示す図である。
【図5】図3に示す紙送り調節ユニットにおける第1のユニット部材の変形例を示す図である。
【図6】図3に示す紙送り調節ユニットの変形例を示す図である。
【符号の説明】
10 フォーム印刷機
22 版胴
24 ブランケット胴
26 圧胴
30 紙送り調節ユニット
41 連結部材
221 版胴の回転軸
241 ブランケット胴の回転軸
261 圧胴の回転軸
310 第1のユニット部材
311 嵌合孔
312 連結軸
314 第1の回転力伝達手段
315 第2の回転力伝達手段
320 第2のユニット部材
322 調速機構
324 サーボモータ(駆動部)
325 差動装置(変速手段)
327 第3の回転力伝達手段
329 第4の回転力伝達手段

Claims (6)

  1. 版胴、ブランケット胴及び圧胴を備え、各胴の回転軸に対して同一の駆動源からの回転力が順次伝達されるように構成される印刷機に装着可能で前記圧胴の回転速度を版胴及びブランケット胴とは独立して調節可能にする紙送り調節ユニットであって、
    第1のユニット部材と、第2のユニット部材とからなり、
    前記第1のユニット部材は、前記圧胴の回転軸に連結される連結軸と、前記ブランケット胴の回転力が伝達され、前記連結軸に回転自在に外嵌された第1の回転力伝達手段と、前記連結軸に回転不能に外嵌された第2の回転力伝達手段とを一体に備え、
    前記第2のユニット部材は、変速手段と、前記第1の回転力伝達手段の回転力が伝達され、前記変速手段の入力側に固設される第3の回転力伝達手段と、前記第2の回転力伝達手段に回転力が伝達され、前記変速手段の出力側に固設される第4の回転力伝達手段とを一体に備えてなることを特徴とする印刷機の紙送り調節ユニット。
  2. 前記連結軸は、前記圧胴の回転軸の先端が嵌合される嵌合孔が形成されたものであることを特徴とする請求項1記載の印刷機の紙送り調節ユニット。
  3. 前記連結軸は、連結部材を介して前記圧胴の回転軸に連結されるものであることを特徴とする請求項1記載の印刷機の紙送り調節ユニット。
  4. 前記変速手段は、調速機構とその駆動部とを備えた差動装置であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の印刷機の紙送り調節ユニット。
  5. 前記第1のユニット部材と前記第2のユニット部材とは互いに一体化されてなることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の印刷機の紙送り調節ユニット。
  6. 版胴、ブランケット胴及び圧胴を備え、各胴の回転軸に対して同一の駆動源からの回転力が順次伝達されるように構成される印刷機に装着可能で前記圧胴の回転速度を版胴及びブランケット胴とは独立して調節可能にする紙送り調節ユニットの組立方法であって、
    前記紙送り調節ユニットは、第1のユニット部材と、第2のユニット部材とから構成され、前記第1のユニット部材は、前記圧胴の回転軸に連結される連結軸と、前記ブランケット胴の回転力が伝達され、前記連結軸に回転自在に外嵌された第1の回転力伝達手段と、前記連結軸に回転不能に外嵌された第2の回転力伝達手段とを一体に備え、前記第2のユニット部材は、変速手段と、該変速手段の入力側に固設される第3の回転力伝達手段と、前記変速手段の出力側に固設される第4の回転力伝達手段とを一体に備えてなり、
    前記第1のユニット部材と前記第2のユニット部材とを、第1の回転力伝達手段の回転力が第3の回転力伝達手段に伝達され、第4の回転力伝達手段の回転力が第2の回転力伝達手段に伝達されるように組み付けることを特徴とする印刷機の紙送り調節ユニットの組立方法。
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