JP4371050B2 - パターンの形成方法 - Google Patents

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本発明は、パターンの形成方法であって、特に、レジストパターンを用いずに、被処理膜に微細なパターンを形成する方法に関する。
半導体装置の微細化にともない、微細なパターンの形成方法が種々検討されている。一般的なパターンの形成方法としては、リソグラフィ技術が用いられており、次のような工程順で行われている。まず、基板上に設けられた被処理膜上にレジストを塗布した後、露光、現像を行うことで、レジストパターンを形成する。その後、このレジストパターンをマスクに用いて、被処理膜のエッチングを行うことで、被処理膜のパターンを形成した後、このレジストパターンを除去する。
また、パターンの形成方法として、凸版、凹版等を用いた印刷法も行われており、凸版印刷、特にフレキソ印刷の1種に類するマイクロコンタクトプリント法は、微細なパターンの形成方法として知られている。マイクロコンタクトプリント法では、ポリジメチルシロキサン(Poly Dimethyl Syloxsane(PDMS))からなるシリコーンゴムを凸型スタンプに成型し、印刷版として使用する。例えば、この凸型のPDMSスタンプを金属コロイド液に浸漬させた後、基板にPDMSスタンプを押し付けることで、基板上に金属微粒子パターンを形成する例が報告されている(例えば特許文献1参照)。
特開2004−6790号公報
しかし、上述したようなリゾグラフィ技術を用いた場合には、特にレジストパターンの形成工程が、レジストの塗布、露光、現像と工程数も多く煩雑である。また、有機膜にパターンを形成する場合には、有機膜とレジストの材質が類似しているため、有機膜上に無機膜を形成し、レジストパターンを用いたエッチングにより、無機膜からなるハードマスクを形成する必要があるため、さらに工程数が増大する。さらに、露光マスクに設けられたパターンをレジストパターンに転写した後、レジストパターンから被処理膜に転写するため、パターンの寸法誤差が生じ易く、高精度の加工が難しいという問題がある。また、マイクロコンタクトプリント方法では、凸型スタンプを繰り返し使用するため、スタンプの凸状部分が劣化し、パターンを再現性よく形成することが困難である。
上述したような課題を解決するために、本発明におけるパターンの形成方法は、一主面側に凹状パターンが設けられたエッチングマスクを、前記凹状パターンを被処理基板に対向させて、接触状態または所定幅の間隙を有した状態で、前記被処理基板上に配置するとともに、前記エッチングマスクと前記被処理基板との間にエッチングガスを導入する第1工程前記エッチングガスにより、前記被処理基板の前記凹状パターンとの対向領域をエッチングすることで、前記エッチングマスクの頂面と対向する前記被処理基板の表面側にパターンを形成する第2工程とを有し、前記第1工程では、前記エッチングマスクの頂面と前記被処理基板の表面との間でプラズマ放電が開始される第1の電圧値が、前記凹状パターンの底面と前記被処理基板の表面との間でプラズマ放電が開始される第2の電圧値よりも高くなるように、前記凹状パターンの深さおよび前記エッチングマスクと前記被処理基板との距離を調整して、前記エッチングマスクを前記被処理基板上に配置し、前記第2工程では、前記第2の電圧値以上で、かつ第1の電圧値よりも低い電圧を、前記エッチングマスクと前記被処理基板との間に印加して、前記エッチングガスをプラズマ化してエッチングする
このようなパターンの形成方法によれば、表面側に凹状パターンが設けられたエッチングマスクを用い、凹状パターンを被処理基板に対向させて、被処理基板上に配置した状態でエッチングを行うことから、レジストの塗布および露光等の煩雑なレジストパターンの形成工程を行わなくてもよい。これにより、工程が簡略化される。また、レジストパターンを形成しないため、転写工程が少なくなることからパターンの寸法誤差が抑制される。
さらに、マイクロコンタクトプリント法と比較して、凸状部分を基板に押し付けてパターンを形成するのではなく、エッチングマスクの凹状パターンを利用してパターンを形成するため、エッチングマスクの劣化が少なく、同じエッチングマスクを繰り返し利用できるため、パターンの再現性も向上する。
以上、説明したように、本発明のパターンの形成方法によれば、製造方法が簡略化されることで、生産性にも優れるとともに、パターンの寸法誤差が防止され、パターンの再現性も向上するため、高精度なパターンを再現性よく形成することができる。
以下、本発明のパターンの形成方法における実施の形態の一例について詳細に説明する。
<エッチングマスクの作製>
まず、本実施形態のパターンの形成方法に用いるエッチングマスクについて、図1を用いて製造工程順に説明する。まず、図1(a)に示すように、エッチングマスクの基材としては、例えば石英(SiO2)からなる基板11を用いることとする。ここで、エッチングマスクは、絶縁性基板で構成されることが好ましく、体積固有抵抗が1011Ω・cm以上であれば、さらに好ましい。エッチングマスクが絶縁性基板で構成されることで、後工程でエッチングマスクを用いたプラズマエッチングを行う際、エッチング装置内のマスク保持手段に設けられた金属板と基板保持手段に設けられた金属板とを電極としてプラズマ放電を行い、交流動作によりプラズマ放電を維持することが可能となる。
次に、この基板11に洗浄液を用いて超音波洗浄を行った後、この基板11を例えば真空蒸着装置に導入し、真空蒸着法により例えばクロム(Cr)膜12を200nmの膜厚で形成する。
次いで、図1(b)に示すように、例えばスピンコート法により、Cr膜12上に、レジストを塗布した後、例えばホットプレートを用いて焼成を行う。続いて、この状態の基板11を露光装置に導入し、露光マスクを介してパターンを露光する。その後、現像した後、焼成を行うことで、膜厚1μmのレジストパターンRを形成する。
次に、このレジストパターンRをマスクに用い、例えば硝酸セリウム系のクロムエッチャントを用いたウェットエッチングにより、Cr膜12をパターンニングすることで、図1(c)に示すように、基板11上にハードマスク12’を形成する。その後、レジストパターンR(前記図1(b)参照)を除去する。このエッチングからレジストの剥離までの各工程は、それぞれ数分程度であることとする。
次に、図1(d)に示すように、ドライエッチング装置に、ハードマスク12’が設けられた状態の基板11を導入し、ドライエッチングを行う。このエッチング条件の一例としては、エッチングガスに四フッ化炭素(CF4)〔流量:50cm3/min〕、アンテナパワーを1500W、バイアスパワーを20W、エッチング雰囲気の圧力を0.4Paで行うこととする。なお、ガス流量は標準状態における体積流量を示すものとする。これにより、ハードマスク12’から露出した基板11の表面側に例えば50μmの深さの凹状パターン13を形成する。この凹状パターン13の深さの設定方法については、後述するドライエッチング工程のところで詳細に説明する。
その後、図1(e)に示すように、例えば硝酸セリウム系のCrエッチャントを用い、ハードマスク12’(前記図1(d)参照)を除去する。これにより、一主面側に凹状パターン13が設けられたエッチングマスク10が形成される。そして、このエッチングマスク10の凹状パターン13を除く頂面10a領域が、後述する被処理基板に形成するパターン領域となる。
なお、ここでは、ハードマスク12’をCr膜12により形成したが、本発明はこれに限定されず、他の金属膜または金属含有膜により形成してもよい。また、ここではハードマスク12’を除去することとするが、このハードマスク12’をエッチングマスク10の頂面10a上に残存させてもよい。この場合には、後述するように、このエッチングマスク10を用いて被処理基板の有機膜をプラズマエッチングする際、このハードマスク12’が遮光膜として機能し、パターンとして残存させる有機膜がプラズマにより発生する紫外線により損傷を受けることが防止される。
<被処理基板の作製>
次に、プラズマエッチングに用いる被処理基板20について、図2を用いて説明する。被処理基板20は、下地基板21と下地基板21上に設けられた有機膜22(被処理膜)とで構成されることとする。このような被処理基板20の形成方法としては、例えばガラス基板からなる下地基板21に洗浄液を用いて超音波洗浄を行う。その後、下地基板21にUV−オゾンクリーニングを行うことで、さらに清浄化する。
次いで、例えば有機材料を溶剤中に混合し、有機材料含有液を作製する。液の分散は、超音波にて行うこととする。そして、例えばスピンコート法により、下地基板21上に上記有機材料含有液を塗布する。続いて、例えばホットプレートにより焼成することで、下地基板21上に有機膜22が設けられた被処理基板20を作製する。
<エッチング装置>
次に、本実施形態のドライエッチングに用いるエッチング装置について説明する。図3に示すように、このエッチング装置30は、被処理基板に処理を行うための処理チャンバー31と、処理チャンバー31の底部に配置されるとともに被処理基板20を保持する基板保持手段32と、基板保持手段32に対向配置されるとともに、エッチングマスク10を保持するマスク保持手段33とを備えている。
処理チャンバー31には、エッチングガスを供給するためのガス供給管34の一端が接続されており、このガス供給管34の他端側は、エッチングガスが貯留されたボンベ等の供給源(図示省略)が接続された状態となっている。また、処理チャンバー31には、余剰なエッチングガスおよびエッチングによる反応生成物を除去するための排気管35が設けられている。排気管35には、真空ポンプ(図示省略)が接続されており、処理チャンバー31内を減圧可能に構成されていることとする。
この処理チャンバー31の底部に配置される基板保持手段32は、その基板保持面32aに被処理基板20を保持可能に構成されている。この基板保持手段32には、加圧機構32bが設けられており、後述するマスク保持手段のマスク保持面に対して、基板保持面32aが近接および離間可能に構成されている。また、基板保持面32aの全域にはアルミニウム(Al)からなる金属板(図示省略)が設けられている。この金属板は、交流駆動回路36に接続されており、電圧を印加可能に構成されている。
また、処理チャンバー31の上部には、基板保持手段32に対向する状態で、マスク保持手段33が設けられている。マスク保持手段33は、そのマスク保持面33aにエッチングマスク10を保持可能に構成されており、このマスク保持面33aと上記基板保持面32aとは対向して配置されている。このマスク保持手段33にも、基板保持手段32と同様に、加圧機構33bが設けられており、マスク保持面33aが基板保持面32aに対して近接および離間可能に構成されている。また、マスク保持面33aの全域には、Alからなる金属板(図示省略)が設けられている。この金属板は、基板保持手段32と同様に、交流駆動回路36に接続されており、電圧を印加可能に構成されている。
なお、ここでは、基板保持手段32とマスク保持手段33の両方に、加圧機構32b、33bが設けられる例について説明するが、加圧機構は、基板保持手段32およびマスク保持手段33のどちらか一方に設けられていればよい。
<ドライエッチング>
次に、本実施形態のドライエッチングについて説明する。本実施形態では、プラズマエッチングを行う例について説明する。まず、上述したようなエッチング装置30の処理チャンバー31内に、上記エッチングマスク10および被処理基板20を導入する。そして、被処理基板20の有機膜22側をマスク保持手段33側に向けた状態で、被処理基板20を基板保持面32aに装着する。また、エッチングマスクの凹状パターン13の形成面側を基板保持手段32側に向けた状態で、上記エッチングマスク10をマスク保持面33aに装着する。
次いで、排気管35に接続された真空ポンプにより、処理チャンバー31内を10-4Paの真空状態にした後、ガス供給管34から酸素ガス(O2)からなるエッチングガスを導入する。ここで、エッチングガスにO2を用いることにより、プラズマで発生する紫外線により、有機膜22中で分子の結合を分断された原子が、酸素イオンや励起子により二酸化炭素(CO2)や水(H2O)等の気体として除去される。このO2の導入により、処理チャンバー31内の圧力Pは5×10-3mPaとなる。
その後、加圧機構32bまたは加圧機構33bにより、基板保持面32aとマスク保持面33aとを近接させて、被処理基板20上にエッチングマスク10を対向配置する。この際、ここでの図示は省略したが、エッチングマスク10と被処理基板20の端部には、それぞれアライメントマークが設けられており、それぞれのアライメントマークの位置が一致するように、エッチングマスク10と被処理基板20との水平方向の位置合わせを行う。
また、対向配置するエッチングマスク10と被処理基板20の距離については、次のように決定する。図4(a)に示すように、基板保持手段32の基板保持面32aおよびマスク保持手段33のマスク保持面33aに平板状の絶縁性基板A、Bをそれぞれ装着した場合、対向する絶縁性基板Aと絶縁性基板Bとの距離をdとすると、処理雰囲気のガス圧Pと距離dとの積(Pd値)により、プラズマ放電開始電圧Viは変化する。
この場合のVi−Pd値特性のグラフを、図4(b)に示す。このVi−Pd値特性は、エッチングガスの種類と電極表面の材料および外部印加電圧波形により決定されるものである。そして、プラズマ放電開始電圧Viが最小値VixとなるPd値XよりもPd値が小さいとプラズマ放電開始電圧Viが急激に高くなる(矢印Y方向)。また、Pd値XよりもPd値が大きい場合には、プラズマ放電開始電圧Viは徐々に高くなる(矢印Z方向)。
ここで、図4(b)のグラフと図4(c)の断面図を用いてエッチングマスク10と被処理基板20の距離について説明する。この場合には、エッチングマスク10の頂面10aと対向する有機膜22はパターンとして残存させ、凹状パターン13の底面13aと対向する有機膜22をエッチング除去する。このため、エッチングマスク10の頂面10aと被処理基板20の表面との間でプラズマ放電が起きず、凹状パターン13の底面13aと被処理基板20の表面との間でのみプラズマ放電が起きるように、エッチングマスク10と被処理基板20の距離を設定する。
例えば、エッチングマスク10の頂面10aと被処理基板20の表面との距離d1と処理雰囲気内の圧力Pとの積(Pd1)が、プラズマ放電開始電圧Viが急激に高くなるPd値XよりY方向側となるように、下記式1の範囲で距離d1を設定する。
Figure 0004371050
一方、凹状パターン13の底面13aと被処理基板20の表面との距離d2と処理雰囲気内の圧力Pとの積(Pd2)が、プラズマ放電開始電圧Viが徐々に高くなるPd値Xを含んだZ方向側となるように、下記式2の範囲で距離d2を設定する。
Figure 0004371050
そして、上記式1および式2を満たす範囲で、Pd1のときのプラズマ放電開始電圧Vi1(第1の電圧値Vi1)は、Pd2のときのプラズマ放電開始電圧Vi2(第2の電圧値Vi2)より高くなるようにする。
ここで、第1の電圧値Vi1と第2の電圧値Vi2との差は大きい方が好ましい。しかし、Pd1がPd値X付近の場合には、第1の電圧値Vi1が低くなるため、両者の差が出難くなる。このため、Pd1はPd値Xからある程度離れた値である方が第1の電圧値Vi1が高くなることから、d1は下記式3を満たすことが好ましい。
Figure 0004371050
また、Pd2はPd値Xに近い方が、Vi2が最小値Vixに近くなるため好ましい。ただし、Pd2をPd値Xとなるように設定した場合に、凹状パターン13の深さhが加工上の誤差で少し浅くなると、Pd2がPd値Xよりも小さくなる場合がある。この場合には、第1の電圧値Vi1と第2の電圧値Vi2との差が小さくなることから、マージンをとって、d2は下記式4を満たすことが好ましい。
Figure 0004371050
そして、距離d1と距離d2とが例えば上記式3および式4を満たすように、エッチングマスク10を被処理基板20上に配置した後、後述するように、第2の電圧値Vi2以上であり、かつ第1の電圧値Vi1よりも低い電圧をエッチングマスク10と被処理基板20との間に印加する。これにより、凹状パターン13の底面13aと対向する有機膜22が接する空間にプラズマが発生し、有機膜22がエッチング除去されるとともに、エッチングマスク10の頂面10aと対向する有機膜22がパターンとして残存する。
また、距離d2と距離d1との差で規定されるエッチングマスク10の凹状パターン13の深さhは、上述したような距離d1、d2の設定条件に基づき、決定されることとする。
本実施形態では、図5(a)に示すように、エッチングマスク10を被処理基板20に接触させた状態で、エッチングを行うこととする。これにより、エッチングマスク10の頂面10aと被処理基板20の表面との距離d1(前記図4(c)参照)は0、凹状パターン13の底面13aと被処理基板20の表面との距離d2(前記図4(c)参照)は凹状パターン13の深さhとなり、ここでは50μmとなる。次いで、交流駆動回路36(前記図3参照)により、第2の電圧値Vi2以上であり、かつ第1の電圧値Vi1より小さい電圧を印加することで、被処理基板20とエッチングマスク10とで密閉された凹状パターン13内にプラズマを発生させる。
この状態で、図5(b)に示すように、凹状パターン13の底面13bと対向する被処理基板20の有機膜22が除去されるまで維持することで、エッチングマスク10の頂面10aと接触する有機膜22が残存し、基板21上の有機膜22にパターンが形成される。
なお、凹状パターン13内がエッチングの反応生成物で満たされ、エッチングの進行が妨げられる場合には、電圧の印加を停止し、例えばマスク保持手段33(前記図3参照)を上方に可動させて、エッチングマスク10と被処理基板20とを離間する。次いで、エッチングマスク10と被処理基板20との間に、エッチングガスを導入する。その後、マスク保持手段33を下方に可動させて、エッチングマスク10と被処理基板20とを再び接触状態で配置した後、電圧を印加して、エッチングを行うこととする。
その後、図5(c)に示すように、電圧の印加を停止し、例えばマスク保持手段33(前記図3参照)を上方に可動させることで、エッチングマスク10(前記図5(b)参照)を被処理基板20から離間する。続いて、処理チャンバー31(前記図3参照)内に窒素を導入し、処理チャンバー31内を大気圧とした後、下地基板21上に有機膜22のパターンが形成された被処理基板20を取り出す。
このようなパターンの形成方法によれば、表面側に凹状パターン13が設けられたエッチングマスク10を用い、凹状パターン13を被処理基板20に対向させて有機膜22上接触状態で配置する。そして、この状態でプラズマエッチングを行うことから、レジストの塗布および露光等の煩雑なレジストパターンの形成工程を行わなくてもよい。これにより、工程が簡略化されるため、生産性を向上させることができる。
また、レジストパターンを形成しないことで、転写工程が少なくなることからパターンの寸法誤差が防止される。さらに、マイクロコンタクトプリント法と比較して、凸状部分を基板に押し付けてパターンを形成するのではなく、エッチングマスク10の凹状パターン13を利用して有機膜22にパターンを形成するため、エッチングマスク10の劣化が少なく、同じエッチングマスク10を繰り返し利用できるため、パターンの再現性も向上する。したがって、高精度なパターンを再現性よく形成することができる。
さらに、本実施形態のパターンの形成方法によれば、有機膜22のパターンを形成する場合であっても、有機膜22上に無機膜からなるハードマスクを形成しなくてもよく、容易にパターンを形成することが可能である。
なお、上述した実施形態では、エッチングマスク10と被処理基板20とを接触させた状態でプラズマエッチングを行う例について説明したが、エッチングマスク10の頂面10aに対向する有機膜22がエッチング除去されない範囲であれば、この頂面10aと被処理基板20の表面との距離d1は0でなくてもよく、式5を満たす範囲で所定幅の間隙を有していてもよい。
Figure 0004371050
これにより、凹状パターン13の内部が密閉状態とならず、プラズマエッチング中に反応生成物の流出およびエッチングガス流入が可能となるため、凹状パターン13内が反応生成物で充満することによりエッチングの進行が妨げられることがなく、好ましい。ただし、この場合には、1000Pa以下の低圧力雰囲気下でエッチングを行うこととする。これにより、プラズマが電界方向に作用することから、エッチングマスク10と被処理基板20とが接触状態でなくても、頂面10aに対向する有機膜22のエッチング除去が確実に防止される。
また、上述した実施形態では、有機膜22にパターンを形成する例について説明したが、本発明はこれに限定されず、被処理膜としては種々の材料を用いることが可能である。また、被処理膜の種類により、エッチングガスが変化するため、それにともない、エッチングマスク10の材質も適宜選択されることとする。ここで、被処理膜の材料とエッチングガスとエッチングマスクの材質の組み合わせを表1に示す。
Figure 0004371050
この表に示すように、特に、エッチングガスとしてフロロカーボン(CFx)系ガスを用いる場合には、このエッチングガスのプラズマ化によりSiO2からなるエッチングマスク10はエッチングされることから、酸化アルミニウム(Al23)からなる基板11を用いることとする。また、ここではアルゴン(Ar)を記載したが、Arの代わりにヘリウム(He)、ネオン(Ne)、クリプトン(Kr)、キセノン(Xe)等の不活性ガスおよび窒素は、適宜用いられることとする。
さらに、上述した実施形態では、被処理基板20の表面側に有機膜22が設けられており、有機膜22にパターンを形成する例について説明したが、基板の表面側にトレンチ等の凹状パターンを形成する場合であっても、本発明は適用可能である。
上述した実施形態の実施例について、具体的に説明する。
<エッチングマスクの作製>
実施形態と同様の方法により、エッチングマスクを作製した。まず、図1(a)に示すように、エッチングマスクの基板11としては、信越化学社製の合成石英基板VIOSILを用い、この基板11に、横浜油脂工業社製セミクリーンLC−2からなる洗浄液を用いて超音波洗浄を行った。次に、アルバック社製EBX040916Aからなる真空蒸着装置にこの基板11を導入し、真空蒸着法によりCr膜12を200nmの膜厚で形成した。
次いで、図1(b)に示すように、スピンコート法により、Cr膜12上に、クラリアントジャパン製ポジ型感光性レジストAZ1500(粘度:20cp)を塗布した後、ホットプレートを用いて90℃で90秒間乾燥した。続いて、ズースマイクロテック社製の手動露光機(MA−6型)にて、露光マスクを介して、ブロードバンドのUV光源、i線を30mJ/cm2照射することで、パターンを露光した。その後、2.38%のTMAH溶液にて60秒間のパドル現像を行い、150℃10分間の焼成を行う。これにより、Cr膜12上に膜厚1μmのレジストパターンRを形成した。このレジストパターンの精細度は、ライン/スペースで10μm/10μmであった。
次に、図1(c)に示すように、このレジストパターンR(前記図1(b)参照)をマスクに用い、ナガセケムテック社製のクロムエッチャントK−4をエッチャントとして用いたウェットエッチングにより、Cr膜12をパターンニングすることで、ハードマスク12'を形成した。その後、クラリアントジャパン社製のAZリムーバー700を用い、レジストパターンRを除去した。
次いで、図1(d)に示すように、アルバック社製のNLD−800からなるドライエッチング装置に、ハードマスク12'が設けられた状態の基板11を導入し、ドライエッチングを行う。この際のエッチング条件としては、CF4〔流量:50cm3/min〕、アンテナパワーを1500W、バイアスパワーを20W、エッチング雰囲気の圧力を0.4Paで行った。これにより、ハードマスク12'から露出した基板11の表面側に50μmの深さの凹状パターン13を形成した。
その後、図1(e)に示すように、ナガセケムテック社製のクロムエッチャントK−4に5分間浸漬させることで、Crからなるハードマスク12'(前記図1(d)参照)を除去した。これにより、一主面側に凹状パターン13が設けられたエッチングマスク10を形成した。
<被処理基板の作製>
次に、実施形態で図2を用いて説明した方法と同様の方法により、被処理基板20を作製した。ここでは、有機膜22としてSAM(Self Assembly monolayar)膜を形成した。具体的には、下地基板21としては、コーニング社製の無アルカリガラス1737基板を用い、この下地基板21に、例えば横浜油脂工業社製セミクリーンLC−2からなる洗浄液を用いて超音波洗浄を行った。続いて、例えばサムコインターナショナル社製のUV−1を用いて、下地基板21のUV−オゾンクリーニングを行った。
次いで、[3−(2−)アミノプロピル]トリエトキシシランを乳酸エチル中に混合し、0.5w%の溶液を作製した。液の分散は、超音波にて行った。そして、例えば2000rpmで30秒間のスピンコーティングを行うことにより、下地基板21上に有機膜22を形成した後、ホットプレートで120℃、10分間焼成した。その後、余分に堆積しているアミノシランを除去するため、エタノールで20分間超音波洗浄した後、ホットプレートで120℃5分間乾燥した。これにより、下地基板21上にアミノシランの単層膜からなる有機膜22を形成した。この方法で有機膜22の膜厚をAFMにより確認したところ1.1〜1.3nmであり、所望の成膜ができたことが確認された。
<ドライエッチング>
次に、実施形態で図3を用いて説明したエッチング装置30の処理チャンバー31内に、上記エッチングマスク10および上記被処理基板20を導入した。そして、被処理基板20を基板保持手段32の基板保持面32aに装着するとともに、上記エッチングマスク10を、凹状パターン形成面側を基板保持手段32側に向けた状態で、マスク保持手段33のマスク保持面33aに装着した。
次いで、真空ポンプにより、処理チャンバー31内を10-4Paの真空状態にした後、ガス供給管34から酸素ガスからなるエッチングガスを導入することで、処理チャンバー31内の圧力を5×10-3mPaとした。その後、基板保持面32aとマスク保持面33aとを近接させて、被処理基板20とエッチングマスク10とを接触状態で対向配置した。この際の接触圧力は0.2mPaであった。
次いで、基板保持面32aとマスク保持面33aに電圧を印加することで、被処理基板20とエッチングマスク10とで密閉された凹状パターン13内にプラズマを発生させた。この際、印加した電圧は矩形波で10kV、Duty50%、周波数10kHzであった。この状態で、約10分間維持した。これにより、有機膜22の凹状パターン13と対向する領域が除去されることで、エッチングマスク10の頂面10aに接触した部分の有機膜22が残存し、有機膜22にパターンが形成された。
次いで、電圧を切り、基板保持面32aとマスク保持面33aとを離間させて、エッチングマスク10と被処理基板20とを離間させ、処理チャンバー31内に窒素を導入し、処理チャンバー31内とした後、被処理基板20を取り出した。
その後、アミノシランの単層膜からなる有機膜22がパターン形成された被処理基板20をディップソール社製のパラジウム(Pd)触媒溶液(IG−0218A)に4分間浸漬して、アミノ基にPdを吸着させた後、流水にて5分間リンスした。続いて、無電解めっき法により、上村工業社製のNi-B用メッキ液BEL801を用い、Pdが吸着した部分にNi膜を形成することで、基板21上にNiからなる電極パターンを形成した。
これにより、精細度がL/Sで10μm/10μmの微細な電極パターンが形成されることが確認された。
本発明のパターンの形成方法に係る実施形態のエッチングマスクの作成方法を説明するための製造工程断面図である。 本発明のパターンの形成方法に係る実施形態の被処理基板を説明するための断面図である。 本発明のパターンの形成方法に係る実施形態のエッチング装置を説明するための構成図である。 本発明のパターンの形成方法に係る実施形態のVi−Pd曲線を示すための断面図(a)およびVi−Pd曲線を示すグラフ(b)ならびに、実施形態を説明するための断面図(c)である。 本発明のパターンの形成方法に係る実施形態を説明するための製造工程断面図である。
符号の説明
10…エッチングマスク、13…凹状パターン、10a…頂面、13a…底面、20…被処理基板、22…有機膜

Claims (1)

  1. 一主面側に凹状パターンが設けられたエッチングマスクを、前記凹状パターンを被処理基板に対向させて、接触状態または所定幅の間隙を有した状態で、前記被処理基板上に配置するとともに、前記エッチングマスクと前記被処理基板との間にエッチングガスを導入する第1工程と、
    前記エッチングガスにより、前記被処理基板の前記凹状パターンとの対向領域をエッチングすることで、前記エッチングマスクの頂面と対向する前記被処理基板の表面側にパターンを形成する第2工程とを有し、
    前記第1工程では、前記エッチングマスクの頂面と前記被処理基板の表面との間でプラズマ放電が開始される第1の電圧値が、前記凹状パターンの底面と前記被処理基板の表面との間でプラズマ放電が開始される第2の電圧値よりも高くなるように、前記凹状パターンの深さおよび前記エッチングマスクと前記被処理基板との距離を調整して、前記エッチングマスクを前記被処理基板上に配置し、
    前記第2工程では、前記第2の電圧値以上で、かつ第1の電圧値よりも低い電圧を、前記エッチングマスクと前記被処理基板との間に印加して、前記エッチングガスをプラズマ化してエッチングする
    パターンの形成方法。
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