JP4369961B2 - 異常検知装置及び異常検知プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、撮像装置により撮影した撮像データを用いて、監視対象の異常を検知する異常検知装置及び異常検知プログラムに関する。
犯罪発生率の増加等の社会不安に対処するために、不審者、不審車両等を監視することを目的としたカメラの設置台数が増加している。多数のカメラを用いた監視では、監視領域を少ない監視員で効率的に監視するための監視支援技術が必要になる。
このような監視支援技術として、特許文献1には、立体高次局所自己相関特徴という映像の特徴量を抽出し、この特徴量を用いて、映像中のヒトの正常行動を学習し、学習した正常行動から逸脱した行動を異常行動として検知する技術が開示されている。
また、特許文献2には、プラントが正常に稼働しているときの映像を正常状態として学習し、学習した正常状態から逸脱した状態を異常状態として検知する技術が開示されている。この技術は、異常状態を検知した場合に、予め学習しておいた複数の異常状態のパターンと照合することにより、異常状態の種別を識別する。
特開2006−79272号公報 特開平7−78239号公報
特許文献1に開示された技術は、正常行動を異常行動として誤検知してしまう誤報に対しては、その映像を追加学習し、正常行動の範囲を更新することにより対応することができる。しかし、特許文献1に開示された技術は、異常行動を検知することができず、異常行動を正常行動として誤検知してしまう失報に対しては、正常行動に係る映像を追加学習しても失報を減らすことができないという問題を有している。
また、特許文献2に開示された技術は、特許文献1に開示された技術と同様の手法による異常状態の検知に加えて、異常状態を検知した場合に、異常状態の種別を識別することができる。しかし、特許文献2に開示された技術は、特許文献1に開示された技術と同様、予め学習した正常状態から逸脱した状態を異常状態として検知するものであり、正常状態に係る映像を追加学習しても失報を減らすことができないという問題を有している。
本発明は、前記した問題を解決すべく創案されたものであり、学習によって、異常な監視対象を正常な監視対象として誤検知してしまう失報を減らすことが可能な異常検知装置及び異常検知プログラムを提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明の異常検知装置は、監視対象の撮像データを取得する撮像データ取得部と、正常な前記監視対象の行動を予め学習した正常学習データを記憶する複数の正常学習データ記憶部と、前記撮像データと前記正常学習データとに基づいて、前記撮像データに含まれる監視対象の行動が正常であるか否かを判定する正常判定部と、異常な前記監視対象の行動を予め学習した異常学習データを記憶する異常学習データ記憶部と、前記撮像データと前記異常学習データとに基づいて、前記撮像データに含まれる監視対象の行動が異常であるか否かを判定する異常判定部と、前記正常判定部の判定結果と前記異常判定部の判定結果とに基づいて、前記撮像データに含まれる監視対象の行動が正常であるか異常であるかを判定する総合判定部と、を備えている異常検知装置であって、前記正常学習データ記憶部を複数備え、前記正常判定部は、複数の前記正常学習データ記憶部から一つのみを選択して判定に用いることを特徴とする。
また、本発明の他の異常検知装置は、監視対象の撮像データを取得する撮像データ取得部と、正常な前記監視対象の行動を予め学習した正常学習データを記憶する正常学習データ記憶部と、前記撮像データと前記正常学習データとに基づいて、前記撮像データに含まれる監視対象の行動が正常であるか否かを判定する正常判定部と、異常な前記監視対象の行動を予め学習した異常学習データを記憶する異常学習データ記憶部と、前記撮像データと前記異常学習データとに基づいて、前記撮像データに含まれる監視対象の行動が異常であるか否かを判定する異常判定部と、前記正常判定部の判定結果と前記異常判定部の判定結果とに基づいて、前記撮像データに含まれる監視対象の行動が正常であるか異常であるかを判定する総合判定部と、を備えている異常検知装置であって、前記異常学習データ記憶部を複数備え、前記異常判定部は、複数の前記異常学習データ記憶部から一つのみを選択して判定に用いることを特徴とする。
また、前記目的を達成するため、本発明の異常検知プログラムは、コンピュータを、監視対象の撮像データを取得する撮像データ取得部、予め記憶されている正常な前記監視対象の行動を予め学習した正常学習データと前記撮像データとに基づいて、前記撮像データに含まれる監視対象の行動が正常であるか否かを判定する正常判定部、予め記憶されている異常な前記監視対象の行動を予め学習した異常学習データと前記撮像データとに基づいて、前記撮像データに含まれる監視対象の行動が異常であるか否かを判定する異常判定部、及び、前記正常判定部の判定結果と前記異常判定部の判定結果とに基づいて、前記撮像データに含まれる監視対象の行動が正常であるか異常であるかを判定する総合判定部、として機能させる異常検知プログラムであって、前記コンピュータには、前記正常学習データが記憶された正常学習データ記憶部が複数備えられており、前記正常判定部に、複数の前記正常学習データ記憶部から一つのみを選択させて判定に用いさせることを特徴とする。
また、本発明の他の異常検知プログラムは、コンピュータを、監視対象の撮像データを取得する撮像データ取得部、予め記憶されている正常な前記監視対象の行動を予め学習した正常学習データと前記撮像データとに基づいて、前記撮像データに含まれる監視対象の行動が正常であるか否かを判定する正常判定部、予め記憶されている異常な前記監視対象の行動を予め学習した異常学習データと前記撮像データとに基づいて、前記撮像データに含まれる監視対象の行動が異常であるか否かを判定する異常判定部、及び、前記正常判定部の判定結果と前記異常判定部の判定結果とに基づいて、前記撮像データに含まれる監視対象の行動が正常であるか異常であるかを判定する総合判定部、として機能させる異常検知プログラムであって、前記コンピュータには、前記異常学習データが記憶された異常学習データ記憶部が複数備えられており、前記異常判定部に、複数の前記異常学習データ記憶部から一つのみを選択させて判定に用いさせることを特徴とする。
本発明によれば、学習によって、異常な監視対象を正常な監視対象として誤検知してしまう失報を減らすことができる。
以下、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら説明する。同様の部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
本発明の異常検知装置が検知する「異常」は、複数のフレーム(画像)から検知される「異常行動」である。また、本発明の監視対象は、ヒト、動物、車両等を含む。
<第一の実施形態>
≪異常検知システム≫
図1は、本発明の第一の実施形態に係る異常検知装置を備えた異常検知システムを示すブロック図である。図1に示すように、異常検知システムは、撮像装置10と、異常行動検知装置20Aと、外部装置30と、を備えている。
撮像装置10は、監視対象を撮像する装置(例えば、ビデオカメラ等)である。撮像することにより得られた撮像データは、異常検知装置20Aに出力される。なお、異常検知システムは、撮像装置10に代えて、映像再生装置(例えば、ビデオレコーダ等)を備えていてもよい。この場合には、映像再生装置から異常検知装置20Aに向けて撮像データが出力される。リアルタイムの映像を利用する場合には撮像装置10が好適であり、過去に蓄積された映像を利用する場合には映像再生装置が好適である。
異常検知装置20Aは、例えば、CPU、RAM、ROM及び入出力回路を備えており、撮像データを用いて監視対象の異常を検知する装置である。本実施形態では、異常検知装置20Aは、監視対象の異常行動を検知する。異常行動が検知された場合には、検知結果は、外部装置30に出力される。
外部装置30は、異常検知装置20Aの検知結果を出力する装置(例えば、スピーカ、ディスプレイ)である。また、外部装置30は、検知結果を警備員に通知するための警備員用端末、検知結果に基づいてエレベータの移動を制限するエレベータ制御装置、検知結果に基づいて自動ドアの動作を制限する自動ドア制御装置等をさらに備える構成であってもよい。すなわち、異常検知装置20Aが検知結果をエレベータ制御装置又は自動ドア制御装置に発報することにより、エレベータ又は自動ドアの動作を制限し、監視対象としてのヒト、すなわち不審者の侵入を防ぐことができる。
≪異常検知装置20Aの詳細構成≫
続いて、異常検知装置20Aの詳細構成について説明する。図1に示すように、異常検知装置20Aは、機能部として、撮像データ取得部21と、正常学習データ記憶部22Aと、正常判定部23Aと、異常学習データ記憶部24Aと、異常判定部25Aと、総合判定部26Aと、発報部27と、を備えている。
撮像データ取得部21は、撮像装置10により出力された撮像データを取得する。取得された撮像データは、正常判定部23A及び異常判定部25Aに出力される。
正常学習データ記憶部22Aは、監視対象の正常行動を予め学習した結果である正常学習データを記憶する。
正常判定部23Aは、撮像データ取得部21により出力された撮像データと、正常学習データ記憶部22Aから読み出された正常学習データと、に基づいて、撮像データに含まれる監視対象の行動が正常行動であるか否かを判定する。ここで、正常判定部23Aは、監視対象の行動が正常行動でない場合(非正常行動)には、監視対象の行動は異常行動であると判定する。判定結果は、総合判定部26Aに出力される。
異常学習データ記憶部24Aは、監視対象の異常行動を予め学習した結果である異常学習データを記憶する。
異常判定部25Aは、撮像データ取得部21により出力された撮像データと、異常学習データ記憶部24Aから読み出された異常学習データと、に基づいて、撮像データに含まれる監視対象の行動が異常行動であるか否かを判定する。ここで、異常判定部25Aは、監視対象の行動が異常行動ではない場合(非異常行動)には、監視対象の行動は正常行動であると判定する。判定結果は、総合判定部26Aに出力される。
総合判定部26Aは、正常判定部23Aの判定結果と異常判定部25Aの判定結果とに基づいて、撮像データに含まれる監視対象の行動が正常行動であるか異常行動であるかを総合的に判定する。判定結果は、発報部27に出力される。
発報部27は、総合判定部26Aの判定結果に基づいて、監視対象の行動が異常行動であると判定された場合に、その旨を通知する発報データを外部装置30に出力する。
≪正常判定部23Aの詳細構成≫
第一の実施形態に係る正常判定部23Aは、一例として、特開2006−79272号公報に開示されている判定手法を用いて、監視対象の行動が正常行動であるか否かを判定する。この場合には、正常学習データ記憶部22Aに記憶された正常学習データは、線形変換行列、分布の中心(重心)及び分散共分散行列の逆行列となる。これらについては後記する。
図2は、図1の正常判定部を示す詳細ブロック図である。図2に示すように、正常判定部23Aは、動き抽出部23aと、特徴量算出部23bと、特徴量変換部23cと、正常度算出部23dと、正常度閾値記憶部23eと、正常度判定部23fと、を備えている。
動き抽出部23aは、撮像データ取得部21により取得された撮像データの中から、動きのある部分を抽出する。これは、判定に関係のない静止部分(例えば、背景等)に係る撮像データを除去するために行われる。動きのある部分を抽出するために、動き抽出部23aは、特開2005−92346号公報に開示された画像処理手法、例えば、単純に二つのフレーム間の差分を取る手法、エッジ抽出処理を施した後で二つのフレーム間の差分を取る手法等を用いることができる。動き抽出部23aは、動きのある部分を抽出した後、照明変動等のノイズの影響を除去するために、動きのある部分に対し、画素値が0又は1の値を取るように二値化処理を施す。動きのある部分が抽出され、二値化処理を施された撮像データは、特徴量算出部23bに出力される。
特徴量算出部23bは、動きのある部分の特徴量を算出する。特徴量算出部23bは、特徴量として、特開2006−92346号公報に開示された立体高次局所自己相関特徴を用いることができる。立体高次局所自己相関特徴は、連続する三つのフレームの映像からなるボクセルデータの幾何学的特徴を251次元の特徴ベクトルとして算出する手法である。この特徴量の算出手法については後記する。算出された特徴量、すなわち特徴ベクトルは、特徴量変換部23cに出力される。
特徴量変換部23cは、特徴量算出部23bにより算出された特徴量、すなわち特徴ベクトルを、正常学習データ記憶部22に記憶された変換行列を用いて座標変換(線形変換)する。この変換は、特徴ベクトルに含まれる正常行動の成分を抽出するためのものである。ここで、特徴量算出部23bにより算出された特徴ベクトルをx、正常学習データ記憶部22に記憶された変換行列をA、特徴量変換部23cにより変換された特徴ベクトルをx’とすると、この変換は式(1)により表される。
x’=Ax …式(1)
変換行列Aは、主成分分析等の多変量解析によって算出される行列である。この変換行列Aの算出手法については後記する。撮像データの特徴量として高次局所自己相関特徴、すなわち251次元の特徴ベクトルxを用いる場合には、変換行列Aは、n×251(n=1,2,…,251)の大きさの行列となる。また、変換行列Aで線形変換された特徴ベクトルx’は、n次元のベクトルとなる。変換された特徴量、すなわち特徴ベクトルx’は、正常度算出部23dに出力される。
正常度算出部23dは、特徴量変換部23cにより変換された特徴ベクトルx’を用いて、予め学習された正常行動との類似度合いを表す正常度を算出する。ここで、正常度はスカラー量であり、値が小さいほど正常であることを表し、値が大きいほど非正常、すなわち異常であることを表す。正常度の具体的な算出手法については後記する。算出された正常度は、正常度判定部23fに出力される。
正常度閾値記憶部23eは、正常度閾値を記憶する。
正常度判定部23fは、正常度算出部23dにより算出された正常度に基づいて、監視対象の行動が正常行動であるか否かを判定する。正常度判定部23fは、判定基準として、正常度閾値記憶部23eに記憶された正常度閾値を用いる。正常度が正常度閾値以下である場合には、正常度判定部23fは、監視対象の行動は正常行動であると判定する。一方、正常度が正常度閾値よりも大きい場合には、正常度判定部23fは、監視対象の行動は正常行動ではない(非正常行動)、すなわち異常行動であると判定する。判定結果は、総合判定部26に出力される。
≪異常判定部25Aの詳細構成≫
第一の実施形態に係る異常判定部25Aは、一例として、特開2006−79272号公報に開示されている判定手法を用いて、監視対象の行動が異常行動であるか否かを判定する。この場合には、異常学習データ記憶部24Aに記憶された異常学習データは、線形変換行列、分布の中心(重心)及び共分散行列の逆行列となる。これらについては後記する。
図3は、図1の異常判定部を示す詳細ブロック図である。図3に示すように、異常判定部25Aは、動き抽出部25aと、特徴量算出部25bと、特徴量変換部25cと、異常度算出部25dと、異常度閾値記憶部25eと、異常度判定部25fと、を備えている。
動き抽出部25aは、撮像データ取得部21により取得された撮像データの中から、動きのある部分を抽出する。これは、背景等の判定に関係のない静止部分に係る撮像データを除去するために行われる。動きのある部分を抽出するために、動き抽出部25aは、特開2005−92346号公報に開示された画像処理手法、例えば、単純に二つのフレーム間の差分を取る手法、エッジ抽出処理を施した後で二つのフレーム間の差分を取る手法等を用いることができる。動き抽出部25aは、動きのある部分を抽出した後、照明変動等のノイズの影響を除去するために、動きのある部分に対し、画素値が0又は1の値を取るように二値化処理を施す。動きのある部分が抽出され、二値化処理を施された撮像データは、特徴量算出部25bに出力される。
特徴量算出部25bは、動きのある部分の特徴量を算出する。特徴量算出部25bは、特徴量として、特開2006−92346号公報に開示された立体高次局所自己相関特徴を用いることができる。立体高次局所自己相関特徴は、連続する三つのフレームの映像からなるボクセルデータの幾何学的特徴を251次元の特徴ベクトルとして算出する手法である。この特徴量の算出手法については後記する。算出された特徴量、すなわち特徴ベクトルは、特徴量変換部25cに出力される。
特徴量変換部25cは、特徴量算出部25bにより算出された特徴量、すなわち特徴ベクトルを、正常学習データ記憶部22に記憶された変換行列を用いて座標変換(線形変換)する。この変換は、特徴ベクトルに含まれる異常行動の成分を抽出するためのものである。ここで、特徴量算出部25bにより算出された特徴ベクトルをy、異常学習データ記憶部24に記憶された変換行列をB、特徴量変換部25cにより変換された特徴ベクトルをy’とすると、この変換は式(2)により表される。
y’=By …式(2)
変換行列Bは、主成分分析等の多変量解析によって算出される行列である。この変換行列Bの算出手法については後記する。撮像データの特徴量として高次局所自己相関特徴、すなわち251次元の特徴ベクトルyを用いる場合には、変換行列Bは、n×251(n=1,2,…,251)の大きさの行列となる。そして、変換行列Bで線形変換された特徴ベクトルy’は、n次元のベクトルとなる。変換された特徴量、すなわち特徴ベクトルy’は、異常度算出部25dに出力される。
異常度算出部25dは、特徴量変換部25cにより変換された特徴ベクトルy’を用いて、予め学習された異常行動との類似度合いを表す異常度を算出する。ここで、異常度はスカラー量であり、値が小さいほど異常であることを表し、値が大きいほど非異常、すなわち正常であることを表す。異常度の具体的な算出手法については後記する。算出された異常度は、異常度判定部25fに出力される。
異常度閾値記憶部25eは、異常度閾値を記憶する。
異常度判定部25fは、異常度算出部25dにより算出された異常度に基づいて、監視対象の行動が異常行動であるか否かを判定する。異常度判定部25fは、判定基準として、異常度閾値記憶部25eに記憶された異常度閾値を用いる。異常度が異常度閾値以下である場合には、異常度判定部25fは、監視対象の行動は異常行動であると判定する。一方、異常度が異常度閾値よりも大きい場合には、異常度判定部25fは、監視対象の行動は異常行動ではない(非異常行動)、すなわち正常行動であると判定する。判定結果は、総合判定部26に出力される。
≪特徴量の算出手法≫
続いて、特徴量算出部23b,25bによる特徴量の算出手法の詳細について説明する。なお、特徴量算出部23b,25bによる算出手法は同様であるため、以下、特徴量算出部23bによる算出手法について説明する。図4(a)は、撮像データを説明するための図であり、図4(b)は、特徴量の算出対象を説明するための図である。
図4(a)に示すように、特徴量の算出対象となるのは、映像(動画像)、すなわち時系列の連続するフレーム(画像)群である。本実施形態に係る立体高次局所自己相関特徴を算出するためには、少なくとも三つのフレームが必要である。例えば、フレーム番号mのフレームFmが与えられた場合に、その前後に位置するフレーム番号m−1のフレームFm-1とフレーム番号m+1のフレームFm+1との三つのフレームを1セットとしたフレーム群GFが、特徴量算出の対象となる。
ここで、フレームの解像度を縦hピクセル、横wピクセルとすると、フレーム群GFは、h×w×3ボクセルの3次元フレームを構成することになる。特徴量算出部23bは、3次元フレームのボクセル全要素に対して、3×3×3のマスクパターンMPを順次移動させながら適用することにより、立体高次局所自己相関特徴を抽出する。
なお、本実施形態では連続する三つのフレームFm-1,Fm,Fm+1からなるフレーム群GFを処理対象としたが、任意のf個のフレームからなるフレーム群を処理対象としてもよい。この場合には、h×w×fボクセルの3次元フレームが処理対象となり、fフレーム分の映像の平均的な特徴量が算出される。
図5は、立体高次局所自己相関特徴の算出に用いられるマスクパターンの例を示す図である。マスクパターンMPは、ボクセルの局所的な相関特徴を算出するために用いられるものであり、本実施形態では3×3×3ボクセルから構成されている。
第一のマスクパターンMP1は、入力映像に対するボクセルデータを順次走査した場合に、中心のボクセルBc1が1となる場合の数を計数するためのパターンである。
第二のマスクパターンMP2は、中心のボクセルBc1に加えて、その上のボクセルBc2も1となる場合の数を計数するためのパターンである。
二値画像に対する立体高次局所自己相関特徴には、251個のマスクパターンMP(MP1,MP2,…MP251)が存在し、各マスクパターンMPを満たす場合の数を計数することにより、入力された映像の特徴を、251次元の特徴ベクトルとして抽出することになる。
すなわち、i番目のマスクパターンMPを満たす場合の数が、特徴ベクトルのi番目の要素となる。
≪正常学習データ生成装置40≫
続いて、正常学習データ記憶部22Aに記憶される正常学習データを生成するために用いられる正常学習データ生成装置について説明する。図6は、正常学習データを生成するために用いられる正常学習データ生成装置を示すブロック図である。図6に示すように、正常学習データ生成装置40は、機能部として、学習用撮像データ取得部41と、動き抽出部42と、特徴量算出部43と、主成分分析部44と、部分空間算出部45と、を備えている。
学習用撮像データ取得部41は、撮像装置又は映像再生装置から出力された正常行動を学習するための学習用撮像データを取得する。この学習用撮像データには、監視対象の正常行動が含まれている。なお、大量の学習用撮像データを短時間で取得したい場合には、学習用撮像データ取得部41は、予め大量の学習用撮像データを記録した記録媒体(DVD等)から学習用撮像データを取得すればよい。取得された学習用撮像データは、動き抽出部42に出力される。
動き抽出部42は、学習用撮像データの中から、動きのある部分を抽出する。動き抽出部42の動作は、動き抽出部23aと同様である。動きのある部分が抽出され、二値化処理を施された学習用撮像データは、特徴量算出部43に出力される。
特徴量算出部43は、動きのある部分の特徴量を算出する。特徴量算出部43の動作は、特徴量算出部23bと同様である。算出された特徴量、すなわち特徴ベクトルは、主成分分析部44に出力される。
主成分分析部44は、算出された特徴ベクトルの集合に対して主成分分析を実行する。主成分分析は、多変量解析の一手法であり、いくつかの変数から互いに無相関となるように合成変数(主成分と呼ばれる)を生成することにより、複数の変数が有する情報を要約することが可能な手法である。この主成分分析は、多変量データの解析によく利用される手法であり、例えば、石村貞夫著、「すぐわかる多変量解析」東京図書、1992年10月発行に詳細に記載されているので、ここでは詳細な説明を省略する。本実施形態において、主成分分析部44は、251次元の特徴ベクトルの集合に対して主成分分析を実行することにより、251個の主成分、すなわち固有ベクトル及び固有値を算出する。算出された251個の主成分は、部分空間算出部45に出力される。
部分空間算出部45は、算出された主成分に基づいて、正常行動への寄与率が低い部分空間を算出する。そして、部分空間算出部45は、特徴ベクトルをこの部分空間に射影する行列を算出する。算出された行列は、正常学習データ記憶部22Aに記憶される。また、部分空間算出部45は、部分空間における特徴ベクトルの集合の中心(重心)と、部分空間における特徴ベクトルの集合の分散共分散行列の逆行列と、を算出する。算出された重心及び分散共分散行列の逆行列は、正常学習データ記憶部22Aに記憶される。
≪部分空間の算出処理≫
続いて、部分空間算出部45による部分空間の算出処理について詳細に説明する。図7は、主成分分析で得られた主成分ごとの累積寄与率を説明するための図である。累積寄与率は、各主成分の寄与率を大きいものから順に足したものであり、そこまでの主成分で分析対象のデータが本来有する情報量をどれくらい説明することができているかを表す指標である。
図7の例では、3番目に大きい主成分までの累積寄与率は90%であり、このことは、最も大きい主成分から3番目に大きい主成分の合計が、本来のデータの情報量の90%を表していることを意味する。一方、4番目に大きい主成分から最も小さい主成分までの合計は、本来のデータの情報量の10%のみを表す。
以上のことから、最も大きい主成分から3番目に大きい主成分で構成される部分空間は、正常行動への寄与率が大きいと考えることができる。また、4番目に大きい主成分から最も小さい主成分で構成される部分空間は、正常行動への寄与率が小さいと考えることができる。このように、累積寄与率を判断基準として、正常行動への寄与率が小さい部分空間を算出することができる。なお、累積寄与率が何%となる段階で区切るかは、予め記憶されている。
≪正常度の算出処理≫
続いて、正常度算出部23dによる正常度の算出処理について詳細に説明する。図8は、正常度算出部による正常度の算出処理を説明するための図である。正常度の算出は、正常度への寄与率が小さい部分空間において実行される。これは、この部分空間においては、正常行動の特徴量の分散が小さくなるのに対し、非正常行動、すなわち異常行動の特徴量の分散が大きくなると考えられるためである。本実施形態では、k+1番目に大きい主成分以下の大きさを有する主成分で構成される部分空間を用いて正常度を算出する。
この部分空間は251−k次元であるが、図8には便宜上k+1番目に大きい主成分とk+2番目に大きい主成分との2軸を選んで表示している。
特徴量の集合C1は、学習に用いた正常行動の特徴量を部分空間にプロットしたものである。正常行動への寄与率が小さい部分空間では、集合C1の重心xcを中心としてその近傍に特徴量が分布する。したがって、現在評価している撮像データに関する特徴ベクトルx’が重心xcに近い場合には、監視対象の行動は正常行動であると判定され、特徴ベクトルx’が重心xcから離れている場合には、監視対象の行動は正常行動ではない(非正常行動)、すなわち異常行動であると判定される。
ここで、現在評価している撮像データに関する特徴ベクトルx’と重心xcとの距離を正常度と定義する。この正常度は、算出コストが小さいユークリッド距離として算出してもよいが、本実施形態では、集合C1の分散を考慮してマハラノビス距離として算出する。
特徴量の集合C1の分散共分散行列の逆行列をSx -1とすると、マハラノビス距離D1は、下記式(3)により表される。
D12=(x’−xc)tx -1(x’−xc) …式(3)
このようにして算出されたマハラノビス距離D1が正常度閾値T1以下である場合には、正常度判定部23fは、監視対象の行動は正常行動であると判定する。一方、マハラノビス距離D1が正常度閾値T1よりも大きい場合には、正常度判定部23fは、監視対象の行動は正常行動ではない(非正常行動)、すなわち異常行動であると判定する。ここでは、正常度閾値T1として、集合C1に属する各特徴量と重心xcとの間のマハラノビス距離の中で最大のものを選んだ場合の例が、図8に示されている。
≪異常学習データ生成装置50≫
続いて、異常学習データ記憶部24Aに記憶される異常学習データを生成するために用いられる異常学習データ生成装置について説明する。図9は、異常学習データを生成するために用いられる異常学習データ生成装置を示すブロック図である。図9に示すように、異常学習データ生成装置50は、機能部として、学習用撮像データ取得部51と、動き抽出部52と、特徴量算出部53と、主成分分析部54と、部分空間算出部55と、を備えている。
学習用撮像データ取得部51は、撮像装置又は映像再生装置から出力された異常行動を学習するための学習用撮像データを取得する。この学習用撮像データには、監視対象の異常行動が含まれている。なお、大量の学習用撮像データを短時間で取得したい場合には、学習用撮像データ取得部41は、予め大量の学習用撮像データを記録した記録媒体(DVD等)から学習用撮像データを取得すればよい。取得された学習用撮像データは、動き抽出部52に出力される。
動き抽出部52は、学習用撮像データの中から、動きのある部分を抽出する。動き抽出部52の動作は、動き抽出部25aと同様である。動きのある部分が抽出され、二値化処理を施された学習用撮像データは、特徴量算出部53に出力される。
特徴量算出部53は、動きのある部分の特徴量を算出する。特徴量算出部53の動作は、特徴量算出部25bと同様である。算出された特徴量、すなわち特徴ベクトルは、主成分分析部54に出力される。
主成分分析部54は、算出された特徴ベクトルの集合に対して主成分分析を実行する。主成分分析は、多変量解析の一手法であり、いくつかの変数から互いに無相関となるように合成変数(主成分と呼ばれる)を生成することにより、複数の変数が有する情報を要約することが可能な手法である。この主成分分析は、多変量データの解析によく利用される手法であり、例えば、石村貞夫著、「すぐわかる多変量解析」東京図書、1992年10月発行に詳細に記載されているので、ここでは詳細な説明を省略する。本実施形態において、主成分分析部54は、251次元の特徴ベクトルの集合に対して主成分分析を実行することにより、251個の主成分、すなわち固有ベクトル及び固有値を算出する。算出された251個の主成分は、部分空間算出部55に出力される。
部分空間算出部55は、算出された主成分に基づいて、異常行動への寄与率が高い部分空間を算出する。そして、部分空間算出部45は、特徴ベクトルをこの部分空間に射影する行列を算出する。算出された行列は、異常学習データ記憶部24Aに記憶される。また、部分空間算出部55は、部分空間における特徴ベクトルの集合の中心(重心)と、部分空間における特徴ベクトルの集合の分散共分散行列の逆行列と、を算出する。算出された重心及び分散共分散行列の逆行列は、異常学習データ記憶部24Aに記憶される。
≪部分空間の算出処理≫
続いて、部分空間算出部55は、図7に示す累積寄与率を判断基準として、異常行動への寄与率が大きい部分空間を算出することができる。なお、累積寄与率が何%となる段階で区切るかは、予め記憶されている。
≪異常度の算出処理≫
続いて、異常度算出部25dによる異常度の算出処理について詳細に説明する。図10は、異常度算出部による異常度の算出処理を説明するための図である。異常度の算出は、異常度への寄与率が大きい部分空間において実行される。これは、この部分空間においては、異常行動の特徴量の分散が小さくなるのに対し、非異常行動、すなわち正常行動の特徴量の分散が大きくなると考えられるためである。本実施形態では、k番目に大きい主成分以上の大きさを有する主成分で構成される部分空間を用いて正常度を算出する。
この部分空間はk次元であるが、図10には便宜上1番目に大きい主成分(第1主成分)と2番目に大きい主成分(第2主成分)との2軸を選んで表示している。
特徴量の集合C2は、学習に用いた異常行動の特徴量を部分空間にプロットしたものである。異常行動への寄与率が小さい部分空間では、集合C2の重心ycを中心としてその近傍に特徴量が分布する。したがって、現在評価している撮像データに関する特徴ベクトルy’が重心ycに近い場合には、監視対象の行動は異常行動であると判定され、特徴ベクトルy’が重心ycから離れている場合には、監視対象の行動は異常行動ではない(非異常行動)、すなわち正常行動であると判定される。
ここで、現在評価している撮像データに関する特徴ベクトルy’と重心ycとの距離を異常度と定義する。この異常度は、算出コストが小さいユークリッド距離として算出してもよいが、本実施形態では、集合C2の分散を考慮してマハラノビス距離D2として算出する。
特徴量の集合C2の分散共分散行列の逆行列をSy -1とすると、マハラノビス距離D2は、下記式(4)により表される。
D22=(y’−yc)ty -1(y’−yc) …式(4)
このようにして算出されたマハラノビス距離D2が異常度閾値T2以下である場合には、異常度判定部25fは、監視対象の行動は異常行動であると判定する。一方、マハラノビス距離D2が異常度閾値T2よりも大きい場合には、異常度判定部23fは、監視対象の行動は異常行動ではない(非異常行動)、すなわち正常行動であると判定する。ここでは、異常度閾値T2として、集合C2に属する各特徴量と重心ycとの間のマハラノビス距離の中で最大のものを選んだ場合の例が、図10に示されている。
≪総合判定部26Aの詳細構成≫
続いて、総合判定部26Aの詳細構成について説明する。図11は、図1の総合判定部を示す詳細ブロック図である。図11に示すように、総合判定部26Aは、総合判定テーブル記憶部26aと、正常/異常判定部26bと、を備えている。
総合判定テーブル記憶部26aは、正常判定部23Aの判定結果及び異常判定部25Aの判定結果と総合判定結果とを関連付けた総合判定テーブルを記憶している。
正常/異常判定部26bは、総合判定テーブル記憶部26aに記憶された総合判定テーブルを参照して、正常判定部23Aの判定結果及び異常判定部25Aの判定結果に基づいて、監視対象の行動が正常行動であるか異常行動であるかを判定する。判定結果は、発報部27に出力される。
≪総合判定テーブルの例≫
続いて、総合判定テーブルの例について説明する。図12(a)(b)は、総合判定テーブルの例を説明するための図である。
図12(a)に示す総合判定テーブル26a1は、正常判定部23Aの判定結果及び異常判定部25Aの判定結果がともに正常である場合に、総合判定結果を正常とし、正常判定部23Aの判定結果及び異常判定部25Aの判定結果の少なくとも一方が異常である場合に、総合判定結果を異常とするテーブルである。
図12(b)に示す総合判定テーブル26a2は、正常判定部23Aの判定結果及び異常判定部25Aの判定結果の少なくとも一方が正常である場合に、総合判定結果を正常とし、正常判定部23Aの判定結果及び異常判定部25Aの判定結果がともに異常である場合に、総合判定結果を異常とするテーブルである。
総合判定テーブル26a1は、失報を減らすことに重点を置いたテーブルであり、総合判定テーブル26a2は、誤報を減らすことに重点を置いたテーブルである。
≪異常検知装置20Aの動作例≫
続いて、本発明の第一の実施形態に係る異常検知装置20Aの動作例について説明する。図13は、図1の異常検知装置の動作例を説明するためのフローチャートである。以下の動作例の説明において、適宜図1〜図12を参照する。
まず、映像取得部21が、処理対象となる撮像データをデジタルデータとして取得する(ステップS1)。続いて、正常判定部23Aが、正常学習データに基づいて撮像データに含まれる監視対象の行動が正常であるか否かを判定する(ステップS2)。また、異常判定部25Aが、異常学習データに基づいて撮像データに含まれる監視対象の行動が異常であるか否かを判定する(ステップS3)。ちなみに、ステップS2,S3は、逆順に実行されてもよく、並列に実行されてもよい。
続いて、総合判定部26Aが、正常判定部23Aの判定結果及び異常判定部25Aの判定結果に基づいて、撮像データに含まれる監視対象の行動が正常であるか異常であるかを総合的に判定する(ステップS4)。総合判定結果が正常である場合には(ステップS5でNo)、発報部27が、異常行動をしている監視対象が存在する旨を外部装置30に発報する(ステップS6)。これらの一連の処理は、異常検知装置20Aの利用者から終了指示の入力を受けるまで、所定の頻度で繰り返される(ステップS7)。ここで、所定の頻度は、例えば、撮像データのフレームレートと同一(1秒あたり30回)等である。
≪正常判定部23Aの動作例≫
続いて、ステップS2のサブルーチン、すなわち正常判定部23Aの動作例について説明する。図14は、正常判定部の動作例を説明するためのフローチャートである。
まず、動き抽出部23aが、撮像データ取得部21により取得された撮像データから動きのある部分を抽出し、二値化する(ステップS21)。続いて、特徴量算出部23bが、動きのある部分が抽出され、二値化された撮像データの特徴量を算出する(ステップS22)。続いて、特徴量変換部23cが、算出された特徴量、すなわち特徴ベクトルを正常学習データ記憶部22Aの変換行列を用いて座標変換し、特徴ベクトルを変換した新たな特徴ベクトルを生成する(ステップS23)。続いて、正常度算出部23dが、座標変換された特徴ベクトルと正常行動との類似度合いを表す正常度を算出する(ステップS24)。続いて、正常度判定部23fが、正常度閾値と正常度とに基づいて、監視対象の行動が正常行動であるか否かを判定する(ステップS25)。
≪異常判定部25Aの動作例≫
続いて、ステップS3のサブルーチン、すなわち異常判定部25Aの動作例について説明する。図15は、異常判定部の動作例を説明するためのフローチャートである。
まず、動き抽出部25aが、撮像データ取得部21により取得された撮像データから動きのある部分を抽出し、二値化する(ステップS31)。続いて、特徴量算出部25bが、動きのある部分が抽出され、二値化された撮像データの特徴量を算出する(ステップS32)。続いて、特徴量変換部25cが、算出された特徴量、すなわち特徴ベクトルを異常学習データ記憶部24Aの変換行列を用いて座標変換し、特徴ベクトルを変換した新たな特徴ベクトルを生成する(ステップS33)。続いて、異常度算出部25dが、座標変換された特徴ベクトルと異常行動との類似度合いを表す異常度を算出する(ステップS34)。続いて、異常度判定部25fが、異常度閾値と異常度とに基づいて、監視対象の行動が異常行動であるか否かを判定する(ステップS35)。
≪特徴量算出部23a,25aの動作例≫
続いて、ステップS22,S32のサブルーチン、すなわち特徴量算出部23a,25aの動作例について説明する。特徴量算出部23a,25aの動作例は同一であるので、ここでは、特徴量算出部23aを例にとり説明する。図16は、特徴量算出部の動作例を説明するためのフローチャートである。
まず、特徴量算出部23aが、特徴ベクトルvn(n=1,…,251)を初期化する(ステップS101)。続いて、特徴量算出部23aが、i番目のマスクパターンMPに対するボクセルが全て1であるか否かを判定する(ステップS102)。i番目のマスクパターンMPに対するボクセルが全て1である場合には(ステップS102でYes)、特徴量算出部23aが、i番目のマスクパターンMPに対する特徴ベクトルの要素に1を加算する(ステップS103)。ステップS102,S103の処理は、全てのマスクパターンiに対して行われ(ループ1)、さらには処理対象のフレーム群の全てのボクセルに対して行われる(ループ2)
これらの一連の処理により、特徴量算出部23aは、立体高次局所自己相関による251次元の特徴ベクトルvnを算出することができる。
≪正常学習データ生成装置40の動作例≫
続いて、正常学習データ生成装置40の動作例について説明する。図17は、正常学習データ生成装置の動作例を説明するためのフローチャートである。
まず、動き抽出部42が、学習用撮像データ取得部41により取得された学習用撮像データの中から、動きのある部分を抽出し、二値化する(ステップS111)。続いて、特徴量算出部43が、動きのある部分の特徴量を算出する(ステップS112)。ステップS111,S112の処理は、正常行動を学習するための学習用撮像データ全てに対して行われる(ループ3)。続いて、主成分分析部44が、全ての学習用撮像データに関する特徴量に対して主成分分析を実行する(ステップS113)。続いて、部分空間算出部45が、主成分分析結果に基づいて、正常行動への寄与率が低い部分空間を算出し、特徴ベクトルをこの部分空間に射影する行列を算出する(ステップS114)。
≪異常学習データ生成装置50の動作例≫
続いて、異常学習データ生成装置50の動作例について説明する。図18は、異常学習データ生成装置の動作例を説明するためのフローチャートである。
まず、動き抽出部52が、学習用撮像データ取得部51により取得された学習用撮像データの中から、動きのある部分を抽出し、二値化する(ステップS121)。続いて、特徴量算出部53が、動きのある部分の特徴量を算出する(ステップS122)。ステップS121,S122の処理は、異常行動を学習するための学習用撮像データ全てに対して行われる(ループ4)。続いて、主成分分析部54が、全ての学習用撮像データに関する特徴量に対して主成分分析を実行する(ステップS123)。続いて、部分空間算出部55が、主成分分析結果に基づいて、異常行動への寄与率が高い部分空間を算出し、特徴ベクトルをこの部分空間に射影する行列を算出する(ステップS124)。
第一の実施形態に係る異常検知装置20Aは、正常学習データに基づく判定結果だけでなく、異常学習データに基づく判定結果も用いて総合的に判定するので、正常な監視対象を異常な監視対象として誤検知してしまう誤報だけでなく、異常な監視対象を正常な監視対象として誤検知してしまう失報も減らすことができる。
<第二の実施形態>
続いて、第二の実施形態に係る異常検知装置について、第一の実施形態に係る異常検知装置20Aとの相違点を中心に説明する。図19は、本発明の第二の実施形態に係る異常検知装置を示すブロック図である。
図19に示すように、第二の実施形態に係る異常検知装置20Bは、正常学習データ記憶部22A、正常判定部23A、異常学習データ記憶部24A及び異常判定部25Aに代えて、正常学習データ記憶部22B、正常判定部23B、異常学習データ記憶部24B及び異常判定部25Bを備えている。
正常学習データ記憶部22Bは、複数の正常学習データ記憶ユニット22−1,22−2を備えている。複数の正常学習データ記憶ユニット22−1,22−2は、それぞれ種別の異なる正常学習データを記憶している。
正常判定部23Bは、複数の正常判定ユニット23−1,23−2を備えている。複数の正常判定ユニット23−1,23−2は、それぞれ正常判定部23Aと同等の機能を有している。正常判定ユニット23−1は、正常学習データ記憶ユニット22−1に記憶された正常学習データに基づいて判定し、正常判定ユニット23−2は、正常学習データ記憶ユニット22−2に記憶された正常学習データに基づいて判定する。
異常学習データ記憶部24Bは、複数の異常学習データ記憶ユニット24−1,24−2を備えている。複数の異常学習データ記憶ユニット24−1,24−2は、それぞれ種別の異なる異常学習データを記憶している。
異常判定部25Bは、複数の異常判定ユニット25−1,25−2を備えている。複数の異常判定ユニット25−1,25−2は、それぞれ異常判定部25Aと同等の機能を有している。異常判定ユニット25−1は、異常学習データ記憶ユニット24−1に記憶された異常学習データに基づいて判定し、異常判定ユニット25−2は、異常学習データ記憶ユニット24−2に記憶された異常学習データに基づいて判定する。
第二の実施形態に係る総合判定部26Aの正常/異常判定部26b(図11参照)は、複数の正常判定ユニット23−1,23−2の判定結果の少なくとも一つが正常である場合に、正常判定部23Bの判定結果が正常であるとし、複数の正常判定ユニット23−1,23−2の判定結果が全て異常である場合に、正常判定部23Bの判定結果が異常であるとする。このように、複数の正常判定ユニット23−1,23−2は正常行動以外の行動を異常行動として間接的に検知するので、総合判定部26Aの正常/異常判定部26bは、複数の正常判定ユニット23−1,23−2の全ての判定結果が異常である場合に正常判定部23Bの判定結果が異常であると判定することが妥当である。
また、正常/異常判定部26bは、複数の異常判定ユニット25−1,25−2の判定結果の少なくとも一つが異常である場合に、異常判定部25Bの判定結果が異常であるとし、複数の異常判定ユニット25−1,25−2の判定結果が全て正常である場合に、異常判定部25Bの判定結果が正常であるとする。このように、複数の異常判定ユニット25−1,25−2は異常行動を直接的に検知するので、総合判定部26Aの正常/異常判定部26bは、複数の異常判定ユニット25−1,25−2の少なくとも一つの判定結果が異常である場合に異常判定部25Bの判定結果が異常であると判定することが妥当である。
第二の実施形態に係る異常検知装置20Bは、正常行動及び異常行動の種別ごとクラスタリングして独立して学習した結果を記憶する記憶ユニットを備えているので、種別ごとに部分空間を好適に構成することができ、判定精度を向上させることができる。
<第三の実施形態>
続いて、第三の実施形態に係る異常検知装置について、第一の実施形態に係る異常検知装置20Aとの相違点を中心に説明する。図20及び図21は、本発明の第三の実施形態に係る異常検知装置の要部を示すブロック図である。
図20及び図21に示すように、第三の実施形態に係る異常検知装置20Cは、正常学習データ記憶部22A,正常判定部23A,異常学習データ記憶部24A及び異常判定部25Aに代えて、複数の正常学習データ記憶部22C1,22C2、正常判定部23C、複数の異常学習データ記憶部24C1,24C2及び異常判定部25Cを備えている。また、異常検知装置20Cは、時刻を知らせるための時計部28をさらに備えている。
複数の正常学習データ記憶部22C1,22C2は、それぞれ異なる正常学習データを記憶している。
正常判定部23Cは、正常学習データ選択部23gをさらに備えている。正常学習データ選択部23gは、複数の正常学習データ記憶部22C1,22C2の中から、時計部28から読み出された時刻に基づいて、特徴量算出部23b及び特徴量変換部23cで用いられる正常学習データを選択する。
複数の異常学習データ記憶部24C1,24C2は、それぞれ異なる異常学習データを記憶している。
異常判定部25Cは、異常学習データ選択部25gをさらに備えている。異常学習データ選択部25gは、複数の異常学習データ記憶部24C1,24C2の中から、時計部28から読み出された時刻に基づいて、特徴量算出部25b及び特徴量変換部25cで用いられる異常学習データを選択する。
第三の実施形態に係る異常検知装置20Cは、時刻に基づいて判定用の学習データを切り替えるので、例えば事務所ビルのように監視対象の利用形態が時刻に大きく依存する場合であっても、好適な総合判定結果を得ることができる。
<第四の実施形態>
続いて、第四の実施形態に係る異常検知装置について、第一の実施形態に係る異常検知装置20Aとの相違点を中心に説明する。図22は、本発明の第四の実施形態に係る異常検知装置の要部を示すブロック図である。
図22に示すように、第四の実施形態に係る異常検知装置20Dは、総合判定部26Aに代えて、総合判定部26Dを備えている。また、異常検知装置20Dは、時刻を知らせるための時計部28をさらに備えている。
総合判定部26Dは、総合判定テーブル選択部26cを備えている。また、本実施形態に係る総合判定テーブル記憶部26aは、複数の総合判定テーブル26a1,26a2を記憶している。総合判定テーブル選択部26cは、複数の総合判定テーブル26a1,26a2の中から、時計部28から読み出された時刻に基づいて、正常/異常判定部26bで用いられるテーブルを選択する。
第四の実施形態に係る異常検知装置20Dは、時刻に基づいて総合判定テーブルを切り替えるので、例えば事務所ビルのように監視対象の利用形態が時刻に大きく依存する場合であっても、好適な総合判定結果を得ることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜設計変更可能である。例えば、各実施形態に係る異常検知装置20A,20B,20C,20Dを適宜組み合わせた構成であってもよい。また、正常学習データ生成装置40及び異常学習データ生成装置50を異常検知装置20Aに一体的に組み込む構成であってもよい。また、各選択部23g,25g,26cは、時刻ではなく、例えば利用者により入力された選択指示に基づいて選択を実行する構成であってもよい。また、本発明は、コンピュータを前記した異常検知装置として機能させる異常検知プログラムとして具現化することも可能である。
本発明の第一の実施形態に係る異常検知装置を備えた異常検知システムを示すブロック図である。 図1の正常判定部を示す詳細ブロック図である。 図1の異常判定部を示す詳細ブロック図である。 (a)は撮像データを説明するための図、(b)は特徴量の算出対象を説明するための図である。 立体高次局所自己相関特徴の算出に用いられるマスクパターンの例を示す図である。 正常学習データを生成するために用いられる正常学習データ生成装置を示すブロック図である。 主成分分析で得られた主成分ごとの累積寄与率を説明するための図である。 正常度算出部による正常度の算出処理を説明するための図である。 異常学習データを生成するために用いられる異常学習データ生成装置を示すブロック図である。 異常度算出部による異常度の算出処理を説明するための図である。 図1の総合判定部を示す詳細ブロック図である。 (a)(b)は総合判定テーブルの例を説明するための図である。 図1の異常検知装置の動作例を説明するためのフローチャートである。 正常判定部の動作例を説明するためのフローチャートである。 異常判定部の動作例を説明するためのフローチャートである。 特徴量算出部の動作例を説明するためのフローチャートである。 正常学習データ生成装置の動作例を説明するためのフローチャートである。 異常学習データ生成装置の動作例を説明するためのフローチャートである。 本発明の第二の実施形態に係る異常検知装置を示すブロック図である。 本発明の第三の実施形態に係る異常検知装置の要部を示すブロック図である。 本発明の第三の実施形態に係る異常検知装置の要部を示すブロック図である。 本発明の第四の実施形態に係る異常検知装置の要部を示すブロック図である。
符号の説明
20A,20B,20C,20D 異常検知装置
21 撮像データ取得部
22A,22B,22C1,22C2 正常学習データ記憶部
23A,23B,23C 正常判定部
24A,22B,22C1,22C2 異常学習データ記憶部
25A,25B,25C 異常判定部
26A,26D 総合判定部

Claims (15)

  1. 監視対象の撮像データを取得する撮像データ取得部と、
    正常な前記監視対象の行動を予め学習した正常学習データを記憶する正常学習データ記憶部と、
    前記撮像データと前記正常学習データとに基づいて、前記撮像データに含まれる監視対象の行動が正常であるか否かを判定する正常判定部と、
    異常な前記監視対象の行動を予め学習した異常学習データを記憶する異常学習データ記憶部と、
    前記撮像データと前記異常学習データとに基づいて、前記撮像データに含まれる監視対象の行動が異常であるか否かを判定する異常判定部と、
    前記正常判定部の判定結果と前記異常判定部の判定結果とに基づいて、前記撮像データに含まれる監視対象の行動が正常であるか異常であるかを判定する総合判定部と、
    を備えている異常検知装置であって、
    前記正常学習データ記憶部を複数備え、
    前記正常判定部は、複数の前記正常学習データ記憶部から一つのみを選択して判定に用いる
    ことを特徴とする異常検知装置。
  2. 前記正常判定部は、時刻に基づいて複数の前記正常学習データ記憶部から一つのみを選択する
    ことを特徴とする請求項1に記載の異常検知装置。
  3. 前記異常学習データ記憶部を複数備え、
    前記異常判定部は、複数の前記異常学習データ記憶部から一つのみを選択して判定に用いる
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の異常検知装置。
  4. 前記異常判定部は、時刻に基づいて複数の前記異常学習データ記憶部から一つのみを選択する
    ことを特徴とする請求項3に記載の異常検知装置。
  5. 監視対象の撮像データを取得する撮像データ取得部と、
    正常な前記監視対象の行動を予め学習した正常学習データを記憶する正常学習データ記憶部と、
    前記撮像データと前記正常学習データとに基づいて、前記撮像データに含まれる監視対象の行動が正常であるか否かを判定する正常判定部と、
    異常な前記監視対象の行動を予め学習した異常学習データを記憶する異常学習データ記憶部と、
    前記撮像データと前記異常学習データとに基づいて、前記撮像データに含まれる監視対象の行動が異常であるか否かを判定する異常判定部と、
    前記正常判定部の判定結果と前記異常判定部の判定結果とに基づいて、前記撮像データに含まれる監視対象の行動が正常であるか異常であるかを判定する総合判定部と、
    を備えている異常検知装置であって、
    前記異常学習データ記憶部を複数備え、
    前記異常判定部は、複数の前記異常学習データ記憶部から一つのみを選択して判定に用いる
    ことを特徴とする異常検知装置。
  6. 前記異常判定部は、時刻に基づいて複数の前記異常学習データ記憶部から一つのみを選択する
    ことを特徴とする請求項5に記載の異常検知装置。
  7. 前記総合判定部は、前記正常判定部の判定結果が正常であり、かつ、前記異常判定部の判定結果が非異常である場合に、前記撮像データに含まれる監視対象の行動が正常であると判定し、前記正常判定部の判定結果が非正常である、又は、前記異常判定部の判定結果が異常である場合に、前記撮像データに含まれる監視対象の行動が異常であると判定する
    ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の異常検知装置。
  8. 前記総合判定部は、前記正常判定部の判定結果が正常である、又は、前記異常判定部の判定結果が非異常である場合に、前記撮像データに含まれる監視対象の行動が正常であると判定し、前記正常判定部の判定結果が非正常であり、かつ、前記異常判定部の判定結果が異常である場合に、前記撮像データに含まれる監視対象の行動が異常であると判定する
    ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の異常検知装置。
  9. 前記正常学習データ記憶部は、正常学習データを種別ごとに記憶する複数の正常学習データ記憶ユニットを備え、
    前記正常判定部は、前記複数の正常学習データ記憶ユニットに対応し、当該正常学習データ記憶ユニットに記憶された正常学習データの種別に基づいて、前記撮像データに含まれる監視対象の行動が正常であるか否かを判定する複数の正常判定ユニットを備えており、
    前記総合判定部は、前記複数の正常判定ユニットの判定結果が全て非正常である場合に、前記正常判定部の判定結果が非正常であるとする
    ことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の異常検知装置。
  10. 前記異常学習データ記憶部は、異常学習データを種別ごとに記憶する複数の異常学習データ記憶ユニットを備え、
    前記異常判定部は、前記複数の異常学習データ記憶ユニットに対応し、当該異常学習データ記憶ユニットに記憶された異常学習データの種別に基づいて、前記撮像データに含まれる監視対象の行動が異常であるか否かを判定する複数の異常判定ユニットを備えており、
    前記総合判定部は、前記複数の異常判定ユニットの判定結果の少なくとも一つが異常である場合に、前記異常判定部の判定結果が異常であるとする
    ことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の異常検知装置。
  11. 前記総合判定部は、
    前記正常判定部の判定結果及び前記異常判定部の判定結果と当該総合判定部の判定結果とを関連付けた総合判定テーブルを記憶する総合判定テーブル記憶部と、
    前記正常判定部の判定結果、前記異常判定部の判定結果及び前記総合判定テーブルに基づいて、前記撮像データに含まれる監視対象の行動が正常であるか異常であるかを判定する正常/異常判定部と、
    を備えていることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の異常検知装置。
  12. 前記総合判定テーブル記憶部は、複数の前記総合判定テーブルを備えており、
    前記複数の総合判定テーブルから一つを選択する総合判定テーブル選択部をさらに備え、
    前記正常/異常判定部は、前記総合判定テーブル選択部により選択された総合判定テーブルを用いて判定する
    ことを特徴とする請求項11に記載の異常検知装置。
  13. 前記総合判定テーブル選択部は、時刻に基づいて前記複数の総合判定テーブルから一つのみを選択する
    ことを特徴とする請求項12に記載の異常検知装置。
  14. コンピュータを、
    監視対象の撮像データを取得する撮像データ取得部、
    予め記憶されている正常な前記監視対象の行動を予め学習した正常学習データと前記撮像データとに基づいて、前記撮像データに含まれる監視対象の行動が正常であるか否かを判定する正常判定部、
    予め記憶されている異常な前記監視対象の行動を予め学習した異常学習データと前記撮像データとに基づいて、前記撮像データに含まれる監視対象の行動が異常であるか否かを判定する異常判定部、及び、
    前記正常判定部の判定結果と前記異常判定部の判定結果とに基づいて、前記撮像データに含まれる監視対象の行動が正常であるか異常であるかを判定する総合判定部、
    として機能させる異常検知プログラムであって、
    前記コンピュータには、前記正常学習データが記憶された正常学習データ記憶部が複数備えられており、
    前記正常判定部に、複数の前記正常学習データ記憶部から一つのみを選択させて判定に用いさせる
    ことを特徴とする異常検知プログラム。
  15. コンピュータを、
    監視対象の撮像データを取得する撮像データ取得部、
    予め記憶されている正常な前記監視対象の行動を予め学習した正常学習データと前記撮像データとに基づいて、前記撮像データに含まれる監視対象の行動が正常であるか否かを判定する正常判定部、
    予め記憶されている異常な前記監視対象の行動を予め学習した異常学習データと前記撮像データとに基づいて、前記撮像データに含まれる監視対象の行動が異常であるか否かを判定する異常判定部、及び、
    前記正常判定部の判定結果と前記異常判定部の判定結果とに基づいて、前記撮像データに含まれる監視対象の行動が正常であるか異常であるかを判定する総合判定部、
    として機能させる異常検知プログラムであって、
    前記コンピュータには、前記異常学習データが記憶された異常学習データ記憶部が複数備えられており、
    前記異常判定部に、複数の前記異常学習データ記憶部から一つのみを選択させて判定に用いさせる
    ことを特徴とする異常検知プログラム。
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