JP4369181B2 - スイッチ装置 - Google Patents

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Description

この発明は、中間停止位置を挟んで非操作位置と最大操作位置との間を往復移動する操作部材が、非操作位置から最大操作位置に向う往動時の中間停止位置に位置している時にのみ、他の位置と異なる接点状態にする3ポジションのスイッチ装置に関し、特に、取付作業が容易で小型に構成することができるスイッチ装置に関する。
従来より、手指による押圧操作方向において操作部材を非操作位置、中間停止位置及び最大操作位置に順に停止させるようにし、操作部材が操作されていない非操作位置にある時に接点機構をオフ状態にし、操作部材が中間停止位置まで操作された時に接点機構をオン状態にするとともに、操作部材がさらに最大操作位置まで操作された時に接点機構を再びオフ状態に切り換えるようにした3ポジションのスイッチ装置が商品化されている。このスイッチ装置は、例えば、産業用ロボットの教示用等に用いられる可搬型操作盤において、操作者の安全性を確保するために設けられている。
即ち、ロボットの動作を制御する制御装置に接続された可搬型操作盤では、ロボットの各種の動作のそれぞれに対応した操作信号を出力する操作スイッチ等とともに本スイッチ装置が設けられており、スイッチ装置の操作部材が中間停止位置まで操作されてスイッチ装置の接点機構がオン状態である場合に、各操作スイッチ等の操作信号が有効にされる。一方、スイッチ装置の操作部材が非操作位置又は最大操作位置にある状態、つまり、スイッチ装置の接点機構がオフ状態では、各操作スイッチ等の操作信号が無効にされる。
これによって、操作者がスイッチ装置の操作部材を中間停止位置まで操作しつつ他の操作スイッチ等を操作してロボットを動作させている間に、操作スイッチ等の誤操作等によってロボットが操作者の意図しない動作を行った場合に、操作者がスイッチ装置の操作部材から手指を放すか、又は、これを中間停止位置から最大操作位置まで更に強く押圧操作することにより、スイッチ装置の接点機構をオフ状態にし、操作スイッチ等の操作状態に関わらず直ちにロボットの動作を停止させることができる。
このようなスイッチ装置として、従来より、出願人は種々の構成を提案している(例えば、特許文献1〜3参照。)。
しかしながら、特許文献1に開示したスイッチ装置は、単一の接点のみを備えた構成であるため、接点不良発生時に直ちに操作不能になることを防止すべく信号の多重化に対応させようとすると、可搬型操作盤内にスイッチ装置を複数個配置することになって大きなスペースが必要になるとともに、これら複数個のスイッチ装置の各操作部材を同時に操作させるための複雑な構成が必要になる問題がある。
また、特許文献2に開示したスイッチ装置は、4本の手指で操作されることを前提にした大型の操作部材を備えたものであり、大きな取付スペースが必要になるとともに、可搬型操作盤の筐体に特殊な形状の取付孔を形成しなければならない問題がある。
さらに、特許文献3に開示したスイッチ装置では、ヒンジ動作によって2接点を同時に操作するようにしたものであり、一般的な円形の取付孔を使用することができるものの、可搬型操作盤の筐体の外部に比較的大きな取付スペースが必要になるとともに、操作部材の操作位置によって操作力が変化するため、一定の操作感を与えることができない問題がある。
したがって、特許文献1〜3に開示したスイッチ装置は、何れも、小型の可搬型操作盤に適用することが困難であった。
特開2001−035300公報 特開2002−042606公報 国際公開第02/061779号パンフレット
この発明が解決しようとする課題は、可搬型操作盤の内部及び外部に大きな取付スペースを必要とすることがなく、加工の容易な円形の取付孔を介して取り付けることができ、小型の可搬型操作盤に容易に取り付けることができるとともに、非操作位置から中間停止位置までの間、及び、中間停止位置から最大操作位置までの間のそれぞれにおいて操作部材の操作力を略直線的に増加させることができるスイッチ装置を提供することにある。
この発明は、略円筒形状の本体と、下面において開放した中空形状を呈する操作部材であって本体の上端から一部が外部に露出するとともに中間停止位置を挟んで非操作位置と最大操作位置との間において本体の軸方向に往復移動自在にされた操作部材と、本体の下端部に並設さされた複数の接点機構と、下端が複数の接点機構のそれぞれの可動接点に係止されるとともに本体内部において本体の軸方向に移動自在にされた従動部材と、本体内に本体の軸方向に沿って略同軸上に配置されるとともに操作部材を非操作位置側に付勢する第1及び第2のコイルバネと、本体の軸方向において第1のコイルバネと第2のコイルバネとの間に配置された伝達部材と、操作部材内で上端が常時操作部材に当接した状態で本体の半径方向に移動自在にされるとともに下端が従動部材の上端及び伝達部材の上面に選択的に当接する当接部材と、操作部材内であって当接部材の両脇部に配置されるとともに当接部材を従動部材の上端及び伝達部材の上面に当接する方向に付勢する第3のコイルバネと、を備え、
前記当接部材は、前記操作部材が非操作位置から中間停止位置まで移動する間において下端が従動部材の上端及び伝達部材の上面に当接する初期位置にあり、前記操作部材が最大操作位置から中間停止位置を経て非操作位置まで移動する間において下端が従動部材の上端及び伝達部材の上面に当接しない退避位置に移動し、
前記第1のコイルバネは、上端部が前記伝達部材に保持されており、下端部が本体内に位置決めされており、
前記伝達部材は、前記操作部材が前記中間停止位置にあるときに本体における軸方向の中間部に固定されたストッパに当接することを特徴とする。
この構成においては、操作部材内で本体の半径方向に移動自在にされた当接部材が初期位置において従動部材の上端及び伝達部材の上面に当接し、伝達部材を上下に挟んで第1及び第2のコイルスプリングが配置され、当接部材を初期位置側に付勢する第3のコイルバネが操作部材内に配置される。このため、非操作位置にある操作部材が中間停止位置まで移動した時にのみ複数の接点機構の各可動接点を移動させ、操作部材が中間停止位置から最大操作位置に達した後に中間停止位置を経由して非操作位置に復帰するまでの間において複数の接点機構の各可動接点を移動させるために必要な部材の全てが、本体の軸方向に直交する平面において操作部材内に配置される。したがって、スイッチ装置が小型に構成されるとともに、筐体に形成された丸孔に略一致する範囲に取り付けられる。
また、操作部材が非操作位置から中間停止位置まで移動する間においては、操作部材に上端が当接した当接部材の下端が従動部材の上端及び伝達部材の上面に当接しているため、第1又は第2のコイルバネのうち伝達部材の上側に位置する第2のコイルバネは変形せず、伝達部材の下側に位置する第1のコイルバネが操作部材の移動方向である本体の軸方向に変形する。一方、操作部材が中間停止位置から最大操作位置まで移動する間においては、当接部材の下端が従動部材の上端及び伝達部材の上面に当接しなくなる退避位置に移動するため、伝達部材の上側に位置する第2のコイルバネが操作部材の操作方向に変形するとともに、第3のコイルバネが操作部材の移動方向に直交する方向である本体の半径方向に変形する。したがって、操作部材を非操作位置から中間停止位置まで移動させる間、及び、中間停止位置から最大操作位置まで移動させる間のそれぞれにおいて、操作部材に作用する弾性力が略直線的に増加する。
この発明によれば、非操作位置にある操作部材が中間停止位置まで移動した時にのみ複数の接点機構の各可動接点を下方に移動させ、操作部材が中間停止位置から最大操作位置に達した後に中間停止位置を経由して非操作位置に復帰するまでの間において複数の接点機構の各可動接点を上方に移動させるために必要な部材の全てを、本体の軸方向に直交する平面において操作部材内に配置することができる。これによって、スイッチ装置を小型に構成することができるとともに、筐体に形成された丸孔に略一致する範囲に取り付けることができ、小型の可搬型操作盤に適用することができる。
また、操作部材を非操作位置から中間停止位置まで移動させる間、及び、中間停止位置から最大操作位置まで移動させる間のそれぞれにおいて、操作部材に作用する弾性力を略直線的に増加させることができ、操作者に一定の操作感を与えることができる。
図1(A)〜(C)は、この発明の実施形態に係るスイッチ装置の構成を示す平面断面図、正面断面図及び側面断面図であり、操作部材が非操作位置にある状態を示している。この発明の実施形態に係るスイッチ装置10は、略円筒形状を呈する本体1内に、操作部材2、伝達部材3、当接部材4、従動部材5、ガイド部材6、第1のコイルバネ7、第2のコイルバネ8、第3のコイルバネ9及びマイクロスイッチ(この発明の接点機構に相当する。)11,12を収納して構成されている。
操作部材2は、下面において開放した中空形状を呈し、本体1の上端から一部が外部に露出するとともに中間停止位置を挟んで非操作位置と最大操作位置との間において本体1の軸方向に往復移動自在にされている。マイクロスイッチ11,12は、本体1の下端部において本体1の半径方向に並設されている。マイクロスイッチ11,12は、第1固定接点11b(12b)及び第2固定接点11c(12c)に選択的に当接する可動接点11a(12a)を備えている。可動接点11a(12a)は、レバー11e(12e)を介して復帰バネ11d(12d)の弾性力によって本体1の軸方向における上方向である第1固定接点11b(12b)に当接する方向に付勢されている。
従動部材5は、下端がマイクロスイッチ11,12の可動接点11a(12a)にレバー11e(12e)を介して係止されており、本体1の内部において本体1の軸方向に移動自在にされている。第1のコイルバネ7及び第2のコイルバネ8は、本体1内において本体1の軸方向に沿って略同軸上に、伝達部材3を挟んで上下に配置されている。伝達部材3の上側に位置する第2のコイルバネ8は、上端部が操作部材2の内側面に保持されており、下端部が伝達部材3に保持されている。伝達部材3の下側に位置する第1のコイルバネ7は、上端部が伝達部材3に保持されており、下端部が本体1内に位置決めされている。
当接部材4は、操作部材2の内部において、上面を常時操作部材2に当接させた状態で、本体1の半径方向に初期位置と退避位置との間に移動自在にされているとともに、第3のコイルバネ9の弾性力によって初期位置側に向けて付勢されている。当接部材4の下端部は、従動部材5の上端及び伝達部材3の上面に選択的に当接する。即ち、当接部材4は初期位置に位置している状態(図1(B)に示す状態)では、下端部が従動部材5の上端及び伝達部材3の上面に当接し、退避位置に位置している状態では下端部が従動部材5の上端及び伝達部材3の上面に当接しなくなる。伝達部材3及び当接部材4の互いの当接面、並びに、従動部材5の上端は、当接部材4の初期位置から退避位置に向って下方に傾斜した傾斜面によって構成されている。なお、操作部材2に押圧力が作用していない状態では、当接部材4の下面と従動部材5の上端との間には間隙が与えられている。
ガイド部材6は、上端において操作部材2に固定されており、本体1内に軸方向に形成されたガイド孔1aに嵌入する軸部(この発明のガイド部材の一部に相当する。)を備えている。ガイド部材6の軸部は、本体1の軸方向に沿ってガイド孔1aに摺動自在にされている。また、本体1の内周面における周方向の4箇所には半径方向に突出するリブ1dが形成されており、操作部材2の外周面における周方向の4箇所には半径方向に凹んだ溝部2aが形成されている。各リブ1dは、各溝部2aに嵌入している。各リブ1d及び溝部2aの長手方向は、本体1の軸方向に一致している。これら、ガイド孔1aに対するガイド部材6の軸部の嵌入、及び、各溝部2aに対する各リブ1dの嵌入により、操作部材2の移動方向が本体1の軸方向に一致するように案内され、操作部材2の移動方向に傾きを生じることがなく、操作部材2を安定した状態で操作することができる。特に、リブ1dと溝部2aとについては、操作部材2の押し込み量が増加するに従って両者の嵌合量が増し、操作部材2の傾きを防止する効果が大きくなる。
図1(A)に示すように、第3のコイルバネ9は、操作部材2の内部において第2のコイルバネ8を本体1の単一の直径方向に挟む2箇所において、長手方向(伸縮方向)をこの直径に直交させて配置されている。このため、2個の第3のコイルバネ9から当接部材4が安定した状態で移動できるように、当接部材4に弾性力を作用させることができる。
なお、第2のコイルバネ8及び第3のコイルバネ9は、操作部材2によって上面側を被覆されており、本体1から操作部材2を取り外すと、第2のコイルバネ8及び第3のコイルバネ9の上面が外部に露出する。したがって、本体1から操作部材2を取り外すことにより、第2のコイルバネ8及び第3のコイルバネ9を本体1の内部から着脱することができる。
第2のコイルバネ8は、中心軸を一致させた状態で2個設けられており、1個又は3個以上設けることもできる。また、第3のコイルバネ9も、1個又は複数個設けることができる。このように、第2のコイルバネ8及び第3のコイルバネ9を、それぞれ1個ずつ容易に着脱できる状態に備えることにより、操作部材2を中間停止位置から最大操作位置まで移動させる際の操作力を操作者の好みに合せた状態に簡単に調整することができる。
例えば、操作部材2の操作力は、1個の第2のコイルバネ8及び1個の第3のコイルバネ9を備えた状態で操作部材2の位置に応じて図5(A)に示すように変化する場合、第2のコイルバネ8のみを追加すると図5(B)に示すように中間停止位置から最大操作位置までの間で強くすることができ、第3のコイルバネ9のみを追加すると図5(C)に示すように中間停止位置から最大操作位置へ移動する時のクリック感のみを際立たせることができる。また、第2のコイルバネ8及び第3のコイルバネ9の両方を追加すると、図5(D)に示すように操作部材2の操作力が変化する。
図2は、上記スイッチ装置において操作部材が非操作位置から中間停止位置を経て最大操作位置まで移動する間の各位置における内部状態を示す図である。操作部材2に押圧操作力が作用していない状態では、図2(A),(B)に示すように、伝達部材3は第1のコイルバネ7の弾性力によって本体1の軸方向の移動範囲における最上部に位置しており、当接部材4は少なくとも伝達部材3の上端に当接する初期位置に位置している。これによって、操作部材2は、本体1の上端から最も外部に露出した非操作位置に位置している。
このとき、従動部材5も本体1の軸方向の移動範囲における最上部に位置しており、レバー11e,12eを下方に押圧していないため、マイクロスイッチ11,12において、可動接点11a,12aは、第1固定接点11b,12bに当接している。
図2(A),(B)に示す状態から、操作部材2が下方に押圧操作されると、第1のコイルバネ7が弾性変形し、操作部材2、伝達部材3、当接部材4、ガイド部材6及び第2コイルバネ8は一体的に、本体1内を下方に移動していく。このとき、従動部材5も、その上端に当接部材4の下端部が当接した後に、操作部材2、伝達部材3、当接部材4、ガイド部材6及び第2コイルバネ8と一体的に本体1内を下方に移動していき、マイクロスイッチ11,12において従動部材5の下端部が係合するレバー11e,12eが、復帰バネ11d,12dの弾性力に抗して下方に押し下げられる。これによって、可動接点11a,12aが第1固定接点11b,12bから下方に離間する。
操作部材2、伝達部材3、当接部材4、従動部材5、ガイド部材6及び第2コイルバネ8の下方への移動が継続し、図2(C),(D)に示すように、伝達部材3が本体における軸方向1の中間部に固定されたストッパ13に当接し、操作部材2が中間停止位置に達した時点では、マイクロスイッチ11,12において、可動接点11a,12aが第2固定接点11c,12cに当接している。このように、操作部材2を非操作位置から中間停止位置まで移動させるためには、第1のコイルバネ7の弾性力、復帰バネ11dの弾性力及び復帰バネ12dの弾性力の合計よりも大きい押圧力を操作部材2に作用させる必要がある。
なお、レバー11e及び12eを介して従動部材5を上方へ付勢する復帰バネ11d及び12dは、従動部材5の移動にともなって回動するため、操作部材2が非操作位置から中間停止位置まで移動する間に復帰バネ11d及び12dから作用する弾性力は直線的には増加しない。一方、第1のコイルバネ7は、操作部材2が非操作位置から中間停止位置まで移動する間に収縮方向に直線的に変形する。したがって、第1のコイルバネ7の弾性力を復帰バネ11d及び12dの弾性力に比較して十分に強くしておくことにより、非操作位置から中間停止位置まで移動させるために操作部材2に加えるべき押圧力を略直線的に増加させることができ、操作者に良好な操作感を与えることができる。
図2(C),(D)に示す状態から、操作部材2に第1のコイルバネ7の弾性力及び復帰バネ11d及び12dの弾性力に抗する押圧力に加えて、さらに第2のコイルバネ8の弾性力及び第3のコイルバネ9の弾性力に抗する押圧力が作用すると、第2のコイルバネ8が収縮して操作部材2が下方に移動するとともに、第3のコイルバネ9が収縮して当接部材4が退避位置に向って図中右方向に移動する。
図2(E),(F)に示すように、操作部材2が最も下方の最大操作位置まで移動し、当接部材4が退避位置に達すると、当接部材4は従動部材5の上端に当接しなくなり、従動部材5は復帰バネ11d及び12dの弾性力によって上方に移動する。このとき、マイクロスイッチ11,12において、可動接点11a,12aが第2固定接点11c,12cから離間して第1固定接点11b,12bに当接する。
図3は、上記スイッチ装置において操作部材が最大操作位置から中間停止位置を経て非操作位置まで移動する間の各位置における内部状態を示す図である。図3(A),(B)に示すように、操作部材2が最大操作位置まで移動している状態から、操作部材2に対する押圧操作力が解除されると、先ず、第2のコイルバネ8の弾性力によって操作部材2は、伝達部材3から上方に離間していき、図3(C),(D)に示す中間停止位置に達する。
さらに、操作部材2が図3(C),(D)に示す中間停止位置に達した後は、第1のコイルバネ7の弾性力により、操作部材2、伝達部材3、当接部材4、ガイド部材6及び第2のコイルバネ8が一体的に上方に移動する。これによって、当接部材4の下端が従動部材5の上端よりも上方に達すると、第3のコイルバネ9の弾性力により、当接部材4が初期位置に向けて図中左方向に移動し、図3(E),(F)に示すように、操作部材2が非操作位置に位置する状態に復帰する。
操作部材2が最大操作位置から中間停止位置を経由して非操作位置に復帰する間には、従動部材5は常に移動範囲における最も上方に位置しており、マイクロスイッチ11,12において可動接点11a,12aは第1固定接点11b,12bに当接したままにされる。したがって、操作部材2が最大操作位置から中間停止位置を経由して非操作位置に復帰する間には、マイクロスイッチ11、12の出力信号が反転することがない。
以上のようにして、操作部材2を非操作位置から最大操作位置に向けて押圧操作する際には、操作部材2の変位を当接部材4及び従動部材5を介してマイクロスイッチ11,12に伝達し、操作部材2が中間停止位置に達した時にマイクロスイッチ11,12の出力信号を反転させ、さらに、操作部材2が最大操作位置に達すると、従動部材5に対する当接部材4の当接を解除してマイクロスイッチ11,12の出力信号を非操作時の状態に復帰させる。一方、操作部材2の押圧操作力を解除して最大操作位置から非操作位置に復帰させる際には、当接部材4と従動部材5との非当接状態を維持し続け、マイクロスイッチ11,12の出力信号を非操作時の状態のままにしておく。
これにより、スイッチ装置10が可搬型操作盤に取り付けられた際に、操作者がスイッチ装置10の操作部材2を中間停止位置まで操作した状態で、可搬型操作盤に備えられている他の操作スイッチ等の操作信号を有効にし、操作者が操作部材2を最大操作位置まで操作した際には、操作部材2が次に非操作位置に復帰するまでの間において、可搬型操作盤に備えられている他の操作スイッチ等の操作信号を無効にすることができる。
また、スイッチ装置10は、操作部材2の操作状態に応じて互いに同様に動作する2個のマイクロスイッチ11,12を備えているため、マイクロスイッチ11,12の何れか一方に故障を生じた場合にも、操作部材2の操作状態に応じた信号を出力することができる。このため、単一のスイッチ装置10のみによって、信号の多重化に対応することができる。
さらに、伝達部材3及び当接部材4の互いの当接面が、当接部材4の初期位置から退避位置に向って下方に傾斜した傾斜面によって構成されているため、伝達部材3に対する操作部材2の変位にともなって当接部材4を初期位置と退避位置との間に正確に移動させることができる。
図4は、この発明の別の実施形態に係るスイッチ装置の構成を示す正面断面図である。図4(A)に示すスイッチ装置20は、本体1の下端部にマイクロスイッチ11,12に加えてモニタ用スイッチ14(この発明のモニタ用接点機構に相当する。)を備え、ガイド部材6の下方に、モニタ用スイッチ14の可動接点14aに下端を係止したモニタ用従動部材15を本体1の軸方向に移動自在に配置したものである。ガイド部材6は、操作部材2が中間停止位置まで下降した時にモニタ用従動部材15を下方に押圧し、モニタ用スイッチ14において可動接点14aを固定接点14bから離間させる。
スイッチ装置20においては、操作部材2が非操作位置から中間停止位置に達するまでの間に位置している状態でオンし、操作部材2が中間停止位置から最大操作位置までの間に位置している状態でオフするモニタ用信号が出力される。
図4(B)に示すスイッチ装置30は、本体1の下端部にマイクロスイッチ11,12に加えてモニタ用スイッチ14(この発明のモニタ用接点機構に相当する。)を備え、ガイド部材6の下方に、モニタ用スイッチ14の可動接点14aに下端を係止したモニタ用従動部材16を本体1の軸方向に移動自在に配置したものである。ガイド部材6は、操作部材2が最大操作位置まで下降した時にモニタ用従動部材16を下方に押圧し、モニタ用スイッチ14において可動接点14aを固定接点14bから離間させる。
スイッチ装置30においては、操作部材2が非操作位置から最大操作位置に達するまでの間に位置している状態でオンし、操作部材2が最大操作位置に位置している状態でオフするモニタ用信号が出力される。
上記の構成により、スイッチ装置20及び30により、操作部材2が下降中の中間停止位置にある時にのみ、反転したイネーブル信号を出力することができるとともに、操作部材2の操作位置を特定するモニタ用信号を出力することができる。
なお、本体1の外周部に形成された段部1bと取付ネジ1cとの間に、筐体における取付孔の周縁部50とともに袋状の防水カバー40における開口部の周縁部41を挟持することにより、スイッチ装置20,30を容易に防水構造とすることができる。これは、スイッチ装置10においても同様である。
この発明の実施形態に係るスイッチ装置の構成を示す平面断面図、正面断面図及び側面断面図である。 上記スイッチ装置において操作部材が非操作位置から中間停止位置を経て最大操作位置まで移動する間の各位置における内部状態を示す図である。 上記スイッチ装置において操作部材が最大操作位置から中間停止位置を経て非操作位置まで移動する間の各位置における内部状態を示す図である。 この発明の別の実施形態に係るスイッチ装置の構成を示す正面断面図である。 この発明の実施形態に係るスイッチ装置における操作部材の位置と操作力との関係を示す図である。
符号の説明
1 本体
2 操作部材
3 伝達部材
4 当接部材
5 従動部材
6 ガイド部材
7 第1のコイルバネ
8 第2のコイルバネ
9 第3のコイルバネ
10 スイッチ装置
11,12 マイクロスイッチ(接点機構)
11a,12a 可動接点

Claims (4)

  1. 略円筒形状の本体と、下面において開放した中空形状を呈する操作部材であって本体の上端から一部が外部に露出するとともに中間停止位置を挟んで非操作位置と最大操作位置との間において本体の軸方向に往復移動自在にされた操作部材と、本体の下端部に並設さされた複数の接点機構と、下端が複数の接点機構のそれぞれの可動接点に係止されるとともに本体内部において本体の軸方向に移動自在にされた従動部材と、本体内に本体の軸方向に沿って略同軸上に配置されるとともに操作部材を非操作位置側に付勢する第1及び第2のコイルバネと、本体の軸方向において第1のコイルバネと第2のコイルバネとの間に配置された伝達部材と、操作部材内で上端が常時操作部材に当接した状態で本体の半径方向に移動自在にされるとともに下端が従動部材の上端及び伝達部材の上面に選択的に当接する当接部材と、操作部材内であって当接部材の両脇部に配置されるとともに当接部材を従動部材の上端及び伝達部材の上面に当接する方向に付勢する第3のコイルバネと、を備え、
    前記当接部材は、前記操作部材が非操作位置から中間停止位置まで移動する間において下端が従動部材の上端及び伝達部材の上面に当接する初期位置にあり、前記操作部材が最大操作位置から中間停止位置を経て非操作位置まで移動する間において下端が従動部材の上端及び伝達部材の上面に当接しない退避位置に移動し、
    前記第1のコイルバネは、上端部が前記伝達部材に保持されており、下端部が本体内に位置決めされており、
    前記伝達部材は、前記操作部材が前記中間停止位置にあるときに本体における軸方向の中間部に固定されたストッパに当接することを特徴とするスイッチ装置。
  2. 前記本体の内周面及び前記操作部材の外周面に互いに前記軸方向に嵌合するリブ及び溝部を複数組形成するとともに、前記操作部材に連動して前記本体に形成された軸方向のガイド孔に一部が嵌入するガイド部材を設けたことを特徴とする請求項1に記載のスイッチ装置。
  3. 前記第2のコイルバネを、1個又は複数個備えたことを特徴とする請求項1に記載のスイッチ装置。
  4. 前記第3のコイルバネを、1個又は複数個備えたことを特徴とする請求項1に記載のスイッチ装置。
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