JP4368507B2 - ミキサドラム洗浄装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンクリートミキサ車に関し、特にミキサドラムの洗浄に好適なコンクリートミキサ車のミキサドラム洗浄装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のコンクリートミキサ車のミキサドラム洗浄方法にあっては、少量(最大積載量の1/5程度)の洗浄水を注水し、次いでエンジンのアイドル回転数をレバー等でアイドルアップさせる。
【0003】
次いで、駆動される可変容量ポンプの容量をレバー操作により大きくし、得られた作動流体をミキサドラム駆動用の油圧モータに供給することでミキサドラムを高速回転させるようにしている(例えば、特公平6−86197号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例では、可変容量ポンプと固定容量モータの組合せでミキサドラムを回転駆動し、ミキサドラム洗浄等の軽負荷時でもミキサドラム回転が高回転域を必要とされるため、エンジン回転をそれに見合った高回転数に上昇させるため、大きな騒音が発生するという問題があった。
【0005】
また、ミキサドラム洗浄時の回転数や洗浄時間は、オペレータの経験的な勘により設定されるものであるため、洗浄時間の短縮を狙い必要以上に高い回転数を設定する場合や、コンクリート付着によるミキサドラム内面のはつり作業実施間隔をひろげる為に長い洗浄時間とする場合があり、作業効率の悪化や無理な回転による機器の寿命を縮めるという問題点があった。
【0006】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、容易な操作でミキサドラムの洗浄を行えるミキサドラム洗浄装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、車両に回転可能に搭載されたミキサドラムと、前記ミキサドラムを正、逆転および増、減速回転させる吐出容量が調整可能な可変容量ポンプおよび容量が調整可能な可変容量モータからなる駆動装置と、駆動装置を増、減速回転するための走行用エンジン駆動装置と、ドラム洗浄信号の入力時、前記駆動装置のポンプ容量、モータ容量およびエンジン駆動装置の回転数を調整して、予め定められた一連のドラム回転数パターンに従ってミキサドラムを回転させて洗浄動作を行わせるコントローラとから構成されたことを特徴とする。
【0008】
前記一連のドラム回転数パターンとは、時間の経過とともにドラム回転数を変化させるパターンであり、時々刻々変化する必要はないが、ドラム回転数をある時は高回転数で、また、ある時は停止するようにしてもよいものである。
【0009】
この一連のドラム回転数パターンは、オペレータにより任意に設定でき、ドラム洗浄の始りと終了間近とでは同じ回転数パターンに設定する必要はなく、洗浄の進行とともに変化させることもできる。オペレータの設定により場合によっては逆転回転させることも含まれる。
【0010】
そして、前記コントローラの洗浄動作におけるドラム回転数パターンは、投入方向への所定時間の回転と排出方向への所定時間の回転とを1サイクルとして複数のサイクル分だけ繰返されるものであることを特徴とする。
【0011】
第2の発明は、第1の発明において、前記コントローラの洗浄動作におけるドラム回転数パターンは、スランプ値に応じて所定時間およびまたは回転速度が異なる複数のドラム回転数パターンであり、入力されたスランプ値に応じていずれかが選択されるものであることを特徴とする。
【0012】
なお、第1ないし第2の発明において、前記コントローラは、洗浄動作中における可変容量モータの容量を小容量に調整することが望ましい。
【0013】
第3の発明は、第1または第2の発明において、前記コントローラは、ドラム洗浄信号が入力されたとき、ドラム回転状態が、停止した中立状態と低速で回転している攪拌状態の場合にのみ洗浄動作を開始するものであることを特徴とする。
【0014】
第4の発明は、第3の発明において、前記コントローラは、前記洗浄動作が正常に終了時した場合には、洗浄動作の直前の攪拌状態もしくは中立状態に復帰することを特徴とする。
また、第5の発明は、第3の発明において、洗浄動作中に新たにドラム洗浄信号が入力されたとき、洗浄動作を止めて中立状態に復帰させることを特徴とする。
【0015】
第6の発明は、第3から第5の発明のいずれか一つにおいて、前記コントローラは、ドラム洗浄動作中は点灯し、前記洗浄動作の開始条件を満足しないドラム回転状態でドラム洗浄信号が入力されるとき点滅し、洗浄動作が停止および終了するとき消灯する表示灯を有することを特徴とする。
【0016】
【発明の効果】
したがって、第1の発明は、ドラム洗浄信号の入力時に予め定められた一連のドラム回転数パターンに従ってミキサドラムを回転させるため、ドラム洗浄効果がオペレータの経験的な勘に左右されることがなく、洗浄品質が安定し、付着したコンクリートはつり作業の頻度を低くできる。
【0017】
また、ドラム洗浄動作中はドラム洗浄作業でのレバー操作を繰返す作業から開放されるため、ドラム洗浄動作中にフローガイド等の他の手洗浄を行うことで、作業効率が向上する。また、ミキサ車のオペレータの作業負荷が軽減される。
【0018】
しかも、洗浄動作中のドラム回転数パターンが投入方向への高速正転操作に加え排出方向への逆転操作も複数サイクル組込まれているため、洗浄機能を高めることができる。
【0019】
第2の発明では、洗浄動作中のドラム回転数パターンがスランプ値に応じて選択されるため、スランプ値により配合の異なる成分であっても、その成分に適合したドラム回転数パターンを設定できる。即ち、排出した直前の生コンクリートのスランプ値に対応した洗浄効果を期待できる。また、生コンクリートのミキサドラム内面やブレードへの付着防止性能が向上できる。
【0020】
なお、ドラム洗浄中は可変容量モータを小容量に調整していると、必要とするドラム回転数に対する可変容量モータへの供給流量を下げられる。このことによって、ポンプ容量が最大となるドラム高速回転時に、エンジン回転数を低減でき、ドラム洗浄作業での低騒音化と低燃費化ができる。
【0021】
第3の発明では、ドラム洗浄信号が入力されたとき、中立状態と攪拌状態の場合にのみドラム洗浄動作を開始するものであるため、誤った操作でドラム洗浄動作に入ることがなく安全であり、オペレータへの負担を軽減できる。
【0022】
第4の発明では、ドラム洗浄動作が正常に終了した場合に洗浄動作の直前の攪拌状態もしくは中立状態に復帰するため、なれていないオペレータにとっても違和感なく馴染み易い。
また、第5の発明では、ドラム洗浄動作中にドラム洗浄信号が入力されたとき洗浄動作を止めて中立状態に復帰するため、万一誤ってドラム洗浄動作に入っても再度ドラム洗浄信号を入力することで回避できる。
【0024】
第6の発明では、ドラム洗浄動作中は点灯し、前記ドラム洗浄動作開始の条件を満足しないとき点滅し、洗浄動作が停止および終了するとき消灯する表示灯を有するため、ドラム洗浄動作の動作中か否か、また、誤ったドラム回転状態でドラム洗浄を指示したことがオペレータに明瞭にわかる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
【0026】
図1は、ミキサドラム(以下、ドラムとのみ称する)1の駆動システム構成図を示し、エンジン2、可変容量ポンプ3、可変容量モータ4、減速機5からなるミキサドラム1駆動系統と、この駆動系統を制御するコントローラ6および操作装置7とを具備する。
【0027】
前記エンジン2は、コントローラ6からのエンジン2への回転数指令信号Nerがアクチュエータとして機能するスロットル調整装置8により操作されるスロットル弁9の開度に基づきその回転数が調整される。即ち、エンジン2の回転数を停車時のアクセルオフのアイドル状態より高い回転数に上昇させる。
【0028】
そして、エンジン2の回転数は回転数検出センサ10により検出され、回転数信号Neとしてコントローラ6に入力される。
【0029】
前記エンジン2により駆動される可変容量ポンプ3は、詳細は省略するが、コントローラ6からのポンプ容量指令信号Dprを受け、可変容量ポンプ3の傾転角を入力信号に対応して正転方向および逆転方向に切換えると共にその傾転角を調整する電磁弁11により、吐出方向と吐出容量とが調整される。
【0030】
前記可変容量ポンプ3の吐出方向と吐出容量は、容量検出センサ12によりポンプ容量信号Dpとしてコントローラ6に入力される。
【0031】
前記可変容量モータ4は、詳細は省略するが、コントローラ6からのモータ容量指令信号Dmrに対応して可変容量モータ4の傾転角を調整する電磁弁13により容量が調整され、前記可変容量ポンプ3の吐出流体の供給を受けて回転する。その回転数Nmは、供給流量Qに比例し、一回転当たりの容量Dmに反比例し、Nm=Q/Dmとなる。
【0032】
前記可変容量モータ4の回転数は、回転数検出センサ14によりモータ回転数信号Nmとしてコントローラ6に入力される。
【0033】
なお、この可変容量モータ4は容量が少容量から大容量まで連続的に変更できるものを必要とせず、例えば、高速回転用の少容量と通常回転用の大容量の2段階に容量を変えられるものであればよい。
【0034】
前記減速機5は可変容量モータ4により駆動され、その回転数Nmを所定の減速比で減速した回転数Ndでミキサドラム1を駆動する。
【0035】
前記操作装置7は、図2にその具体的構成の一例を示し、ランプ15を内蔵の洗浄キースイッチ(以下、洗浄キーという)16、スランプ値選択スイッチ17、ドラム回転数設定スイッチ18、ドラム回転状態を表示する投入、攪拌、中立、排出の各ランプ19を有する。
【0036】
前記洗浄キー16は、後述するコントローラ6のドラム回転数指令生成部22へ洗浄操作信号Uを送信するものであり、送信結果が前記ドラム回転数指令生成部22により内蔵のランプ15に点灯表示・消灯表示・点滅表示されるようになっている。
【0037】
前記スランプ値選択スイッチ17は、オペレータが積載する生コンクリートのスランプ値に合わせて選択操作するもので、例えば図示のように高・中・低を選択するようにしている。この選択されたスランプ値は、後述するコントローラ6のドラム回転数指令生成部22に入力される。
【0038】
回転選択スイッチ18は、洗浄動作以外の作業時にドラム1の回転数を増減させるために操作されるスイッチであり、中立のオフ状態から、増加させるUP端子と減少させるDOWN端子とが配列されている。ドラム1の回転状態は前記投入、攪拌、中立、排出の各ランプの点灯状態で確認できる。
【0039】
図4はコントローラ6の詳細を示し、洗浄用ドラム回転数パターン記憶部21、ドラム回転数指令生成部22、ドラム回転数制御部23、ドラム回転数変換回路24から構成される。
【0040】
前記洗浄用ドラム回転数パターン記憶部21は、スランプ値に応じた複数の洗浄回転数パターンを記憶し、ドラム回転数指令生成部22よりの要求に基づき記憶している洗浄用ドラム回転数パターンのいずれかを出力するようになっている。
【0041】
前記洗浄用ドラム回転数パターンは、図3のaに示すごとく、洗浄中のドラム1の回転を、例えば、所定時間T1は正転させ、次に所定時間T2は停止させ、所定時間T3は逆転させ、さらに所定時間T2は停止させることを1サイクルとして複数のサイクル分繰返すパターンで構成される。
【0042】
そして、このサイクル中の正転時間T1・逆転時間T3・停止時間T2および正転回転速度N1・逆転回転速度N2およびサイクル数はスランプ値毎に異なって設定されている。
【0043】
ドラム回転数指令生成部22は、前記操作装置7の洗浄キー16を押圧することにより生成される洗浄指令信号Uおよびスランプ値設定スイッチ17の信号入力を受け、また、ドラム1の回転信号を受けてドラム1の回転状態(投入状態・攪拌状態・中立状態・排出状態)を操作装置7のランプ19を選択してドラム1の回転状態を操作装置に表示する。
【0044】
また、コントローラ6は、前記操作装置7のスランプ値設定スイッチ17の入力信号に応じたスランプ値に一致する前記ドラム洗浄回転数パターン部21に記憶されたドラム洗浄回転数パターンを呼び出すようにしている。そして、呼び出したドラム洗浄回転数パターンに含まれるドラム回転数指令Ndrを抽出してドラム回転数制御部23へ出力する。
【0045】
さらに、操作装置7の洗浄キー16に内蔵されたランプ15に対して洗浄動作の開始・停止・終了を表示するよう、点灯・消灯・点滅の各信号を出力するようにしている。具体的には、点灯は洗浄動作中であること、消灯は洗浄動作の終了または中断を示し、点滅は洗浄キー16による洗浄動作の受付条件が成立していないことを示すものである。
【0046】
前記ドラム回転数制御部23は、ドラム回転数指令生成部22よりのドラム回転数指令Ndrに基づき、ドラム1の回転数即ちドラム回転数Nmからドラム回転変換回路24を介しフィードバックされたドラム回転数Ndがドラム回転数指令Ndrになるよう制御する。
【0047】
具体的には、ドラム回転数指令Ndrに基づき、必要エンジン回転数Ner、必要ポンプ容量Dpr、必要モータ容量Dmrを演算し、夫々スロットル調整装置9、可変容量ポンプ3の電磁弁11、可変容量モータ4の電磁弁13に出力し、エンジン回転数Ne、ポンプ容量Dp、モータ容量Dmを調整する。
【0048】
これらの調整の一例を図3のbから図3のd)に示す。図3において、ドラム回転数指令Ndrに基づき、モータ4容量指令Dmrはモータ容量を高速側の少容量に固定するよう調整し(図3のb参照)、ポンプ容量Dprは正転時と逆転時で最大の容量になるよう調整し(図3のc参照)、エンジン回転数指令Nerをポンプ容量指令Dprと協働してドラム回転数指令Ndrが達成されるように調整する(図3のd参照)ようにしたものである。
【0049】
この場合、エンジン回転数指令Nerとポンプ容量指令Dprとの協働は、いずれを優先させるかは場合により決定すればよいが、微妙な調整はポンプ容量の変更で行い、大きい変更はエンジン回転数で行われるのが妥当である。エンジン回転数が所定回転以上になる場合はモータ容量の変更でなされるのがよい。
【0050】
次に作動を図5に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0051】
ドラム洗浄作業は、生コンクリートをプラント工場で積載し、打設現場へ運搬して生コンクリートを排出した後、プラント工場に戻り行われ、最大積載量の1/5程度の水をドラム1内に投入し、ドラム1を高速回転させてドラム1内面及びブレードに付着した生コンクリートを洗い落とす作業である。
【0052】
洗浄に先立って、ドラム1に洗浄水を注入してドラム1の洗浄の準備をする。この準備作業には、操作装置7のスランプ値選択スイッチ17により洗浄しようとするドラム1の生コンクリートのスランプ値を選択することも含まれる。
【0053】
この準備作業がなされた後に、オペレータにより操作装置7の洗浄キー16を押すことで、操作装置7は洗浄操作信号Uをコントローラ6のドラム回転数指令生成部22へ入力する。
【0054】
ドラム回転数指令生成部22は、ステップ1において、ドラム1が現在洗浄中であるか否かを判断し、洗浄中でない場合にはステップ2に進んで、洗浄キー16が押されたか否かを判断し、先ほどの洗浄動作信号Uを確認することで、ステップ3のドラム洗浄開始条件が満たされているか否かの判断をおこなう。ステップ2で洗浄操作信号Uが確認できない場合は操作を終了する。
【0055】
ステップ3でドラム回転状態が中立(停止状態)あるいは攪拌(低速正転状態)でない場合には洗浄開始条件を満たしていないと判断してステップ6に進み、ステップ6で操作装置7の洗浄キー16に内蔵されたランプ15を点滅させ、オペレータに洗浄操作が受付けられなかったことを表示する。
【0056】
他方、ステップ3でドラム回転状態が中立(停止状態)あるいは攪拌(低速正転状態)である場合には、洗浄開始可能と判断してステップ4に進み、ステップ4で洗浄開始指令を発し、ステップ5で操作装置7の洗浄キー16に内蔵のランプ15を点灯させ洗浄動作が受付けられ洗浄中であることを表示する。
【0057】
前記ステップ4での洗浄開始指令により、ドラム回転数指令生成部22は操作装置7のスランプ選択スイッチ17によるスランプ値に対応するドラム洗浄回転数パターンをドラム洗浄回転数パターン記憶部21から呼びだし、ドラム回転数指令Ndrを抽出し、ドラム回転数制御回路23へ出力する。
【0058】
ドラム回転数制御回路23は、前述したごとく、ドラム回転数指令Ndrに、ドラム回転数Ndが一致するよう、エンジン回転数Ner、ポンプ容量指令Dpr、モータ容量指令Dmr、を計算し、夫々、スロットル調整装置8、可変容量ポンプ3、可変容量モータ4へ出力する。
【0059】
そして、スロットル調整装置8は、エンジン回転数指令Nerに従ってエンジン回転数Neを調整し、可変容量ポンプ3は、エンジン回転数Neとポンプ容量指令Dprに応じて吐出する流量Qが調整され、可変容量モータ4は、流量Qとモータ容量指令信号Dmrに応じてモータ回転数Nmが調整される。
【0060】
さらに、モータ回転数Nmは、減速機5よりドラム回転数Ndに変換され、最終的にドラム回転数Ndが調整されることにより、ドラム洗浄回転数パターンに従ってドラム1の回転が自動的に変化し、ドラム1内部を洗浄する。
【0061】
前記ドラム1が洗浄中であれば、次回からのステップ1は洗浄動作中と判断してステップ7に進み、ドラム1の洗浄動作が完了したかどうかを判断する。
【0062】
前記ステップ7でドラム1の洗浄動作が完了していない場合はステップ8に進み、操作装置7の洗浄キー16が押されたか否かが判断され、洗浄キー16が押されていない場合、ドラム1の洗浄動作は継続される。
【0063】
前記ステップ7でドラム1の洗浄回転数パターンが全て終了した場合、および、ドラム1の洗浄動作中であってもステップ8で洗浄キー16が再び押されたことが判定された場合には、ステップ9に進みドラム1洗浄動作の終了の処理がなされる。
【0064】
ステップ9で洗浄動作開始前のドラム1の回転が中立か(停止)否かが判断され、中立状態であればステップ10に進み、ドラム回転数指令Ndrを中立(停止)とする指令をドラム回転数制御部23に発し、ステップ9でドラムの回転が中立(停止)でない場合にはステップ11に進んでドラム回転数指令Ndrを攪拌(低速回転)とする指令をドラム回転数制御部23に発する。
【0065】
ドラム回転数制御部23は、上記指令に基づき、エンジン回転数Ner、ポンプ容量指令Dpr、モータ容量指令Dmrを計算し、夫々、スロットル調整装置8、可変容量ポンプ3、可変容量モータ4へ出力して、ドラム1を停止もしくは低速回転させる。
【0066】
ステップ10,11のいずれかを終了するとステップ12に進み、操作装置7の洗浄キー16に内蔵されているランプ15を消灯して洗浄が終了したことを表示する。
【0067】
その後、排出側への逆転操作にてドラム1内の洗浄残水を排出し、生コン投入からの一連の作業サイクルが完了する。
【0068】
本実施態様にあっては、ドラム1の洗浄キー16よりの信号入力時に予め定められた一連のドラム回転数パターンに従ってドラム1を回転させるため、ドラム1の洗浄効果がオペレータの経験的な勘に左右されることがなく、洗浄品質が安定し付着したコンクリートはつり作業の頻度を低くできる。
【0069】
また、ドラム1の洗浄動作中は、ドラム洗浄作業におけるレバー操作を繰返す作業から開放されるため、ドラム1の洗浄動作中にフローガイド等の他の手洗浄を行うことで、作業効率が向上する。また、ミキサ車のオペレータの作業負荷が軽減される。
【0070】
また、洗浄動作中のドラム回転数パターンが投入方向への高速正転操作に加え排出方向への逆転操作も複数サイクル組込まれているため、洗浄機能を高めることができる。
【0071】
さらに、洗浄動作中のドラム回転数パターンは、スランプ値に応じて選択されるため、スランプ値により配合の異なる成分にあっても、その成分に適合したドラム洗浄回転数パターンを設定できる。即ち、排出した直前の生コンクリートのスランプ値に対応した洗浄効果を期待できる。また、生コンクリートのドラム1内面やブレードへの付着防止性能が向上できる。
【0072】
そして、ドラム1の洗浄動作時は可変容量モータ4を小容量に調整しているため、必要とするドラム回転数に対する可変容量モータ4への供給流量を下げられる。このことによって、可変容量ポンプ3の容量が最大となるドラム高速回転時に、エンジン回転数を低減でき、ドラム洗浄作業での低騒音化と低燃費化ができる。
【0073】
また、ドラム1の洗浄キー16よりの信号が入力されたとき、中立状態と攪拌状態の場合にのみドラム1の洗浄動作を開始するものであるため、誤った操作でドラム1の洗浄動作に入ることがなく安全であり、オペレータへの負担を軽減できる。
【0074】
さらに、ドラム1の洗浄動作中に洗浄キー16から信号入力がされたとき洗浄動作を止めて中立状態に復帰するため、万一誤ってドラム洗浄動作に入っても回避できる。
【0075】
そして、ドラム洗浄動作が正常に終了時した場合に洗浄動作の直前の攪拌状態もしくは中立状態に復帰するため、なれていないオペレータにとっても違和感なく馴染み易い。
【0076】
また、ドラム1の洗浄動作中点灯し、洗浄キー16による洗浄指令が前記洗浄の開始条件を満足しないとき点滅し、洗浄動作が停止および終了するとき消灯する表示灯を有するため、ドラム洗浄動作の動作中か否か、また、誤ったドラム回転状態でドラム洗浄動作を指示したことがオペレータに明瞭にわかる。
【0077】
なお、上記実施形態において、洗浄動作中におけるドラム回転数パターンは、一例であり、ドラム1の回転が急激に上昇させ、また下降させて攪拌される洗浄水をドラム内でブレードに急激に衝突させるため洗浄効果が発揮し易いが、投入方向への回転中もしくは排出方向への回転中に回転数を変化させることで洗浄水の流れを変えながら洗浄することもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すミキサドラムの駆動システムの構成図。
【図2】操作装置の具体例を示すレイアウト図。
【図3】ドラム回転数パターン(a)およびモータ容量指令(b)、ポンプ容量指令(c)、エンジン回転数指令(d)の一例を示すタイムチャート。
【図4】コントローラのブロック図。
【図5】ドラム回転数指令生成部の動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 ドラム
2 エンジン
3 可変容量ポンプ
4 可変容量モータ
5 減速機
6 コントローラ
7 操作装置
8 スロットル調整装置
9 スロットル
10,14 回転数検出センサ
11,13 電磁弁
12 容量検出センサ
15 ランプ
16 洗浄キースイッチ(洗浄キー)
17 スランプ値選択スイッチ
21 ドラム洗浄回転数パターン記憶部
22 ドラム回転数指令生成部
23 ドラム回転数制御部
24 ドラム回転数変換回路
Claims (6)
- 車両に回転可能に搭載されたミキサドラムと、前記ミキサドラムを正、逆転および増、減速回転させる吐出容量が調整可能な可変容量ポンプおよび容量が調整可能な可変容量モータからなる駆動装置と、駆動装置を増、減速回転するための走行用エンジン駆動装置と、ドラム洗浄信号の入力時、前記駆動装置のポンプ容量、モータ容量およびエンジン駆動装置の回転数を調整して、予め定められた一連のドラム回転数パターンに従ってミキサドラムを回転させて洗浄動作を行わせるコントローラとから構成され、
前記コントローラの洗浄動作におけるドラム回転数パターンは、投入方向への所定時間の回転と排出方向への所定時間の回転とを1サイクルとして複数のサイクル分だけ繰返されるものであることを特徴とするミキサドラム洗浄装置。 - 前記コントローラの洗浄動作におけるドラム回転数パターンは、スランプ値に応じて所定時間およびまたは回転速度が異なる複数のドラム回転数パターンであり、入力されたスランプ値に応じていずれかが選択されるものであることを特徴とする請求項1に記載のミキサドラム洗浄装置。
- 前記コントローラは、ドラム洗浄信号が入力されたとき、ドラム回転状態が、停止した中立状態と低速で回転している攪拌状態の場合にのみ洗浄動作を開始するものであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のミキサドラム洗浄装置。
- 前記コントローラは、前記洗浄動作が正常に終了時した場合には、洗浄動作の直前の攪拌状態もしくは中立状態に復帰させることを特徴とする請求項3に記載のミキサドラム洗浄装置。
- 前記コントローラは、洗浄動作中に新たにドラム洗浄信号が入力されたとき、洗浄動作を止めて中立状態に復帰させることを特徴とする請求項3に記載のミキサドラム洗浄装置。
- 前記コントローラは、ドラム洗浄動作中は点灯し、前記洗浄動作の開始条件を満足しないドラム回転状態でドラム洗浄信号が入力されるとき点滅し、洗浄動作が停止および終了するとき消灯する表示灯を有することを特徴とする請求項3から請求項5のいずれか一つに記載のミキサドラム洗浄装置。
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