JP4368484B2 - 沈殿池 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、沈殿池に関し、詳しくは、上流側に2枚の整流板を有する沈殿池におけるフロックの排出構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
浄水処理設備等に設けられている沈殿池には、池底に沈殿したフロック(汚泥,スラッジ)を排出するため、池底の一側や中央部に所定深さの排泥ピット(ホッパー)を設けるとともに、該排泥ピットに向けて汚泥を掻き寄せるための掻寄機を設置するようにしている。
【0003】
また、沈殿池の前段に、フロックの形成を促進するためのフロック形成池を連設するとともに、このフロック形成池と沈殿池との間に、沈殿池流入水を整流状態で沈殿池に流入させるための2枚の整流壁を設けることも行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、流入水がフロック形成池から整流壁を通って沈殿池に流入する間に、流入水中のフロックの一部が2枚の整流壁間に沈殿するので、沈殿して堆積したフロック量が多くなると、整流壁の機能を損なうことがあった。通常の整流壁は、その間隔が比較的狭いため、適当な排泥手段を設置することが困難であることから、フロックを除去するためには、沈殿池の水を抜いて清掃作業を行う必要があり、手間がかかるだけでなく、その間は沈殿池の運転を停止させなければならなかった。
【0005】
そこで本発明は、沈殿池の上流に設けられた整流壁間に沈殿するフロックを自動的に排出することができ、清掃作業を不要として沈殿池を安定した状態で運転することができる沈殿池を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の沈殿池は、フロックの形成を促進するためのフロック形成池を沈殿池の前段に連設し、前記フロック形成池と前記沈殿池との間に、フロック形成池から沈殿池へ流入水を整流状態で流入させるための2枚の整流壁を流入水の流れ方向に交差させて、前記フロック形成池側と前記沈殿池側にそれぞれ設けるとともに、複数本のくさび形スクレーパーを駆動部材を介して往復動させることにより前記沈殿池の池底に沈殿したフロックを前記池底に設けた排泥ピットに掻き寄せる往復動式掻寄機を備えた沈殿池において、前記沈殿池側の整流壁の下部に前記沈殿池に連通する排泥用の通孔を設け、2枚の整流壁の間に沈殿したフロックを前記通孔を通して沈殿池方向に掻き寄せて前記排泥ピットに集めるためのくさび形スクレーパーを往復動可能に設け、該整流壁間のスクレーパーの駆動部材を、前記通孔を通して前記往復動式掻寄機の駆動部材に連結したことを特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の沈殿池の一形態例を示す断面図、図2は同じく要部の断面図である。この沈殿池10は、その前段に、フロック形成池11と、2枚の整流壁12,13とを有するものであって、この沈殿池10で沈殿処理される被処理水は、フロック形成池11で凝集剤を混合撹拌された後、2枚の整流壁12,13を通して沈殿池10内に整流状態で流入する。沈殿池10内及び傾斜板(管)14部分でフロックを沈降分離した後の処理水は、トラフ15を介して沈殿池10から流出する。
【0008】
沈殿池10には、池底に沈殿したフロック(汚泥,スラッジ)16を排出するための排泥手段として、池底の流入側に所定深さの排泥ピット(ホッパー)17を設けるとともに、該排泥ピット17に向けて汚泥16を掻き寄せる往復動式掻寄機18を設置し、この往復動式掻寄機18で汚泥16を排泥ピット17に掻き寄せ、排泥弁19を開いて排泥口20から自然流下あるいはポンプで汚泥を排泥池に送るようにしている。
【0009】
前記往復動式掻寄機18は、池底幅方向に設けられた複数本のくさび形のスクレーパー21と、スクレーパー21を駆動する駆動部材22と、該駆動部材22をリンク23を介して往復動させる駆動装置24と、スクレーパー21をガイドするガイドレール25とにより形成されている。前記スクレーパー21は、排泥方向(排泥ピット17方向)に前進するときに、その前面の立ち上がり面で汚泥16を排泥ピット17方向に掻き寄せ、後退するときに、汚泥16がスクレーパー後部側の傾斜面を乗り越えるように形成されている。
【0010】
したがって、スクレーパー21を汚泥16の性状に応じた速度で往復動させることにより、池底の汚泥16を順次排泥ピット17方向に掻き寄せ、排泥ピット17内に集めて排出することができる。なお、この往復動式掻寄機18は、部品点数が少なく、構造がシンプルで、保守も容易であるなどの特長を有している。
【0011】
一方、前記2枚の整流壁12,13は、壁面に整流用の通水孔12a,13aを多数形成したものであって、整流壁12,13間の底面31は、沈殿池10方向に下り勾配を有する傾斜面に形成されている。また、沈殿池10側の整流板13の下部には、整流壁12,13間と沈殿池10とを連通させる排泥用の通孔32が設けられるとともに、底面31には、前記往復動式掻寄機18と同様の構造を有するくさび形のスクレーパー33が複数設置されている。
【0012】
このスクレーパー33も、前記同様に、ガイドレール34に沿って往復動可能に形成されており、汚泥掻き寄せ方向、即ち前記排泥ピット17方向の前面に立ち上がり面を、後部側に傾斜面をそれぞれ有している。さらに、各スクレーパー33を作動させるための駆動部材35は、前記通孔32を通って前記往復動式掻寄機18の駆動部材22にヒンジ部36を介して屈曲可能な状態で連結されている。
【0013】
すなわち、前記駆動装置24により往復動式掻寄機18を作動させると、該往復動式掻寄機18のスクレーパー21が往復動して沈殿池10の池底に沈殿したフロック(汚泥)16を排泥ピット17方向に掻き寄せるとともに、往復動式掻寄機18の駆動部材22に連結された駆動部材35によって整流壁12,13間のスクレーパー33も往復動し、このスクレーパー33の作動によって整流壁12,13間に沈降堆積したフロック(汚泥)37が前記通孔32を通って沈殿池10方向に掻き寄せられ、前記汚泥16と共に排泥ピット17内に集められる。このとき、整流壁12,13間の底面31に沈殿池方向の下り勾配を設けておくことにより、汚泥37の掻き寄せを効果的に行うことができる。
【0014】
さらに、本形態例では、排泥ピット17の下方に多孔板17aを設けるとともに、該多孔板17a上に堆積した汚泥を撹拌するための撹拌具17bをスクレーパー21の下方に連設し、スクレーパー21による汚泥の掻き寄せ動作と同時に排泥ピット17内の汚泥を撹拌具17bで撹拌するように形成しているので、排泥ピット17内の汚泥中に水路(みずみち)が発生することを防止することができ、排泥ピット17からの汚泥の排出を効率よく行えるようにしている。
【0015】
したがって、沈殿池10に設けた往復動式掻寄機18を作動させるだけで、整流壁12,13間に沈殿した汚泥37も同時に除去することができるので、沈殿池10の清掃頻度を少なくすることができ、安定した沈殿処理を長期間にわたって継続することができる。
【0016】
図3は、本発明の他の形態例を示す断面図であって、排泥ピット17を中央部に設けるとともに、整流壁12,13間の底面31を沈殿池10の底面と面一の水平状態に形成した沈殿池10に本発明を適用した例を示している。なお、前記形態例の構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
【0017】
本形態例では、沈殿池10の池底部分から整流壁12,13間の底面部分にまで駆動部材22、35を直線状に設け、それぞれ排泥ピット17方向に汚泥を掻き寄せるように形成した各スクレーパー21,33を駆動するようにしている。
【0018】
このように、排泥ピット17を中央部に設けた場合でも、スクレーパー21,33の汚泥掻き寄せ方向を排泥ピット17を境にして逆方向に向けて形成することにより、沈殿池10の池底に堆積した汚泥と、整流壁12,13間の底面部分に堆積した汚泥とを、一つの駆動機構を作動させるだけで、同時に排泥ピット17に掻き寄せることができる。
【0019】
なお、汚泥37を沈殿池10方向に通過させるための通孔32は、通水孔13aで兼用してもよく、汚泥排出用に専用のものを適宜な形状で設けておくようにしてもよい。また、駆動部材35、ヒンジ部36を通過させるための通孔も、これらと兼用させるようにしてもよく、専用の通孔を形成しておくようにしてもよい。さらに、両駆動部材22,35は、沈殿池10の底面と整流壁12,13間の底面との傾斜の状態に応じて複数のヒンジ部を設けたり、可撓性部材を介在させたりして連結することができ、両底面が面一の場合はヒンジ部を設けずに連結することもでき、一体的に形成することもできる。
【0020】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の沈殿池によれば、沈殿池本体部分に沈殿したフロック(汚泥)を掻き寄せて排出するのと同時に、整流壁間に沈殿したフロックも掻き寄せて排出することができるので、沈殿処理運転を安定した状態で長期間継続することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の沈殿池の一形態例を示す断面図である。
【図2】 同じく要部の断面図である。
【図3】 本発明の沈殿池の他の形態例を示す断面図である。
【符号の説明】
10…沈殿池、11…フロック形成池、12,13…整流壁、12a,13a…通水孔、14…傾斜板、15…トラフ、16…汚泥、17…排泥ピット、18…往復動式掻寄機、19…排泥弁、20…排泥口、21…スクレーパー、22…駆動部材、23…リンク、24…駆動装置、25…ガイドレール、31…底面、32…通孔、33…スクレーパー、34…ガイドレール、35…駆動部材、36…ヒンジ部、37…汚泥
Claims (1)
- フロックの形成を促進するためのフロック形成池を沈殿池の前段に連設し、前記フロック形成池と前記沈殿池との間に、フロック形成池から沈殿池へ流入水を整流状態で流入させるための2枚の整流壁を流入水の流れ方向に交差させて、前記フロック形成池側と前記沈殿池側にそれぞれ設けるとともに、複数本のくさび形スクレーパーを駆動部材を介して往復動させることにより前記沈殿池の池底に沈殿したフロックを前記池底に設けた排泥ピットに掻き寄せる往復動式掻寄機を備えた沈殿池において、前記沈殿池側の整流壁の下部に前記沈殿池に連通する排泥用の通孔を設け、2枚の整流壁の間に沈殿したフロックを前記通孔を通して沈殿池方向に掻き寄せて前記排泥ピットに集めるためのくさび形スクレーパーを往復動可能に設け、該整流壁間のスクレーパーの駆動部材を、前記通孔を通して前記往復動式掻寄機の駆動部材に連結したことを特徴とする沈殿池。
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