JP4367991B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、弾球遊技機のうち、組合せ式弾球遊技機及び加算式弾球遊技機における遊技球の発射制御に関する。
【0002】
【従来の技術】
弾球遊技機のうち、組合せ式弾球遊技機及び加算式弾球遊技機においては、所定数(通常、16個)の遊技球の発射で1遊技となっている。そして、遊技球を所定数発射した段階で、一旦遊技球の発射を停止させ、かつ、一定の時間遊技結果を遊技者に表示することとなっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
発射された遊技球が、入球口へ入球するまでの時間は、遊技球ごとに異なることとなっている。したがって、所定数(N個)の遊技球のうち、N個目の遊技球が弾球されてから、N個目の遊技球が入球口に入球するまでに時間がかかった場合、その遊技球が入球するまで遊技結果が出ないため、遊技者はその間入球を待たざるを得なかった。この間の時間は、通常5秒以内であると想定されるが、この時間は、遊技者にとっては意外に長く感ぜられるものであった。この場合、更に遊技結果を一定時間表示することは、遊技者に不快感を与えることともなっていた。
【0004】
また、遊技球が盤面に引っかかった場合、所定数未満の遊技球で当該遊技の結果を決定する場合もあり、遊技者に不利となることもあった。
そこで本発明のうち、請求項1及び2記載の発明は、遊技球が所定数入球するまでに要した時間に応じて結果の表示時間を調節することで、遊技者に快適な遊技感を提供することを目的とする。
【0005】
また、請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明の目的に加えて、遊技球が盤面に引っかかったりした場合にも、遊技者に不利とならないようにすることをも目的とする。
更に、請求項4及び5記載の発明は、請求項1、2又は3記載の発明の目的に加え、遊技球が所定数入球するまでに要した時間に応じて次回の弾球速度を調節することで、遊技者により快適な遊技感を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
(請求項1)
上記の課題に鑑み、本発明のうち請求項1記載の発明は、発射速度が可変で、かつ、所定の規定弾球数で一旦弾球動作を停止するように形成された弾球装置40と、上記弾球装置40により発射された遊技球が入球する複数の入球口50と、上記入球口50への入球による遊技結果を表示する遊技結果表示装置60とを備え、前記弾球装置40により発射された遊技球は、前記入球口50のいずれかに入球するように形成された弾球遊技機10において、前記弾球装置40による前記規定弾球数の弾球動作の終了から、前記入球口50への同規定弾球数の入球終了までに要した入球所要時間を監視する入球監視手段21と、上記入球所要時間を記憶する入球時間記憶手段31と、前記遊技結果表示装置60が、当該遊技の遊技結果を表示する表示時間を決定する表示時間決定手段22とを備え、上記表示時間決定手段22は、前記入球時間記憶手段31から入球所要時間を取得し、この入球所要時間から、所定の標準入球所要時間を減じた値を入球時間差とするとともに、
(イ)所定の標準表示時間から上記入球時間差を減じた値が、所定の最短表示時間以下である場合には、同最短表示時間、
(ロ)所定の標準表示時間から上記入球時間差を減じた値が、所定の最長表示時間以上である場合には、同最長表示時間、並びに
(ハ)上記(イ)及び(ロ)以外の場合には、上記標準表示時間
のうちのいずれかの時間を、前記表示時間とするように形成されていることを特徴とする。
【0007】
「弾球装置」とは、弾球遊技機10の盤面に遊技球を発射する装置をいう。本発明における弾球装置40は、モーターの回転によって遊技球を連続して発射することが可能となっている。
「発射速度」とは、上記弾球装置40が、遊技球を発射する速度をいう。この発射速度とは、単位時間内に発射される遊技球の数で定義される。この発射速度は、は、上記のモーターの回転数を調節することによって可変となっている。
【0008】
「規定弾球数」とは、1遊技で使用する遊技球数をいう。この遊技球数は、一定の数が決められており、通常は16球である。
すなわち、本発明における弾球装置40は、上記の規定弾球数を連続して弾球することが可能であるとともに、同規定弾球数を弾球し終えると一旦弾球を停止するように形成されている。
【0009】
「入球口」とは、遊技球が入球する孔をいう。本発明においては、この入球口50は複数設けられており、弾球された遊技球はこれらの入球口50のいずれかに必ず入球することとなっている。ここで、以下の記述では、単に「入球」と記載された場合には、いずれかの入球口50への入球を意味するものとする。
「遊技結果」とは、遊技球が入球した入球口50の組合せによって生じた得点又は役等をいう。そして、遊技者は、この遊技結果に従って、通常、メダル又は遊技球の払い出しを受けることとなっている。
【0010】
「遊技結果表示装置」とは、上記の遊技結果に伴う組合せ、得点又は役等を表示する装置をいう。
「入球所要時間」とは、上記規定弾球数の弾球が終了してから、同規定弾球数の入球が終了するまでの時間をいう。ここで、この入球所要時間は、同規定弾球数の最後の遊技球の発射から入球までの時間を意味するわけではない。遊技球の弾球から入球までに要する時間は、遊技球ごとに一定ではないため、たとえば、最後に弾球された遊技球が、その前に弾球された遊技球より先に入球することもあり得るからである。
【0011】
「入球監視手段」とは、上記の入球所要時間を監視する手段であって、弾球遊技機10の制御プログラムの一部として実現可能である。すなわち、この入球監視手段21は、上記規定弾球数の弾球が終了した瞬間から、入球の監視を続ける。そして、同規定弾球数の入球があった場合には、それまでの時間を上記入球所要時間として、下記の入球時間記憶手段31に記憶させることとなっている。
【0012】
「入球時間記憶手段」とは、上記の入球所要時間を記憶する手段であって、たとえば、主基板のメモリ30上に設定することが可能である。
「表示時間」とは、遊技結果が確定してから、次の遊技が開始されるまでの間、遊技結果を上記遊技結果表示装置60でもって遊技者に表示する時間をいう。
「表示時間決定手段」とは、上記表示時間を決定する手段であって、弾球遊技機10の制御プログラムの一部として実現可能である。本請求項に係る発明においては、上記表示時間は、後述のように入球所要時間によって変動するものとなっている。
【0013】
「標準入球所要時間」とは、入球時間として標準的と思われる所定時間をいう。この時間は任意に設定可能であるが、遊技球が弾球されてから入球するまでの平均的な時間とするのが適当と思われる。
「入球時間差」とは、入球所要時間から、標準入球所要時間を減じた値をいう。したがって、この値が正の値をとる場合は、入球所要時間が、標準入球所要時間を上回っていることを意味する。同様に、この値が負の値をとる場合は、入球所要時間が、標準入球所要時間を下回っていることを意味する。
【0014】
「標準表示時間」とは、表示時間として標準的と思われる時間をいう。
「最短表示時間」とは、最短の表示時間をいう。
「最長表示時間」とは、最長の表示時間をいう。
これらの「最短表示時間」、「標準表示時間」及び「最長表示時間」については、それぞれをP、Q及びRとした場合、下記の関係式を満たしていれば、任意に設定可能である。
【0015】
P<Q<R
そして、表示時間は、以下のようにして決定される。
まず、標準表示時間から入球時間差を減じた値が、最短表示時間以下である場合には、表示時間として、最短表示時間が採用される。
また、標準表示時間から入球時間差を減じた値が、最長表示時間以上である場合には、表示時間として、最長表示時間が採用される。
【0016】
更に、標準表示時間から入球時間差を減じた値が、最短表示時間を超え、かつ、最長表示時間に満たない場合は、表示時間として、標準表示時間が採用される。
次に、本請求項に係る弾球遊技機10における実際の遊技の進行について説明する。
【0017】
まず、弾球装置40が、規定弾球数の遊技球を弾球する。
そして、規定弾球数の弾球が終了すると同時に、入球監視手段21が、入球の監視を開始する。そして、監視の開始から、入球の終了までの時間を入球所要時間とし、これが入球時間記憶手段31に記憶される。
続いて、表示時間決定手段22は、入球時間記憶手段31から上記入球所要時間を取得し、これから標準入球時間を減じた値を演算し、この値を入球時間差とする。
【0018】
そして、遊技結果表示装置60は、この入球時間差を標準表示時間から減じた値と、最短表示時間及び最長表示時間とを比較して、以下の(イ)、(ロ)又は(ハ)で示す時間の間、結果を表示することとなる。
(イ)上記値が最短表示時間以下である場合には、同最短表示時間
(ロ)上記値が最長表示時間以上である場合には、同最長表示時間
(ハ)(イ)及び(ロ)以外の場合には、同標準表示時間
そして、上記の時間の間結果を表示した後、弾球装置40は、次回遊技の弾球を開始し、以下上記の過程を繰り返すこととなる。
【0019】
以上により、原則として、標準表示時間をもって表示時間とするとともに、入球に時間がかからなかった場合は、最長表示時間まで表示時間を延長することとして、弾球の終了から次回遊技の開始までの時間を調整することが可能となる。それとともに、入球に時間がかかった場合でも、表示時間として少なくとも最短表示時間を確保することで、遊技者に確実に遊技結果を表示することが可能となる。
【0020】
(請求項2)
一方、請求項2記載の発明は、発射速度が可変で、かつ、所定の規定弾球数で一旦弾球動作を停止するように形成された弾球装置40と、上記弾球装置40により発射された遊技球が入球する複数の入球口50と、上記入球口50への入球による遊技結果を表示する遊技結果表示装置60とを備え、前記弾球装置40により発射された遊技球は、前記入球口50のいずれかに入球するように形成された弾球遊技機10において、前記弾球装置40による前記規定弾球数の弾球動作の終了から、前記入球口50への同規定弾球数の入球終了までに要した入球所要時間を監視する入球監視手段21と、上記入球所要時間を記憶する入球時間記憶手段31と、前記遊技結果表示装置60が、当該遊技の遊技結果を表示する表示時間を決定する表示時間決定手段22とを備え、上記表示時間決定手段22は、前記入球時間記憶手段31から入球所要時間を取得し、この入球所要時間から、所定の標準入球所要時間を減じた値を入球時間差とするとともに、
(イ)所定の標準表示時間から上記入球時間差を減じた値が、所定の最短表示時間以下である場合には、同最短表示時間、
(ロ)所定の標準表示時間から上記入球時間差を減じた値が、所定の最長表示時間以上である場合には、同最長表示時間、並びに
(ハ)上記(イ)及び(ロ)以外の場合には、上記標準表示時間から上記入球時間差を減じた値
のうちのいずれかの時間を、前記表示時間とするように形成されていることを特徴とする。
【0021】
本請求項記載の発明は、上記請求項1記載の発明と基本的に構成を同じくするが、上記(ハ)の表示時間の取り扱いのみが異なることとなっている。
すなわち、標準表示時間から入球時間差を減じた値が、最短表示時間を超え、かつ、最長表示時間に満たない場合は、この値をもって表示時間とすることとしている。
【0022】
これによって、入球に時間がかからなかった場合は、表示時間を長くするとともに、入球に時間がかかった場合は、表示時間を短くすることで、次回遊技までの時間をできるだけ一定とすることが可能となる。ただし、表示時間に上限及び下限が設けられているのは、上記請求項1記載の発明と同じである。
(請求項3)
また、請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明の特徴に加え、前記入球監視手段21は、所定の監視時間の間に前記規定弾球数の入球が終了しない場合には、遊技を停止させるように形成されていることを特徴とする。
【0023】
すなわち、規定弾球数の弾球が終了しても、たとえば盤面の釘に球が引っかかるなどして、規定弾球数の入球が行われないことがある。この場合に、異常が発生したものとみなして、入球監視手段21は、遊技を停止させることとしている。この場合、所定のエラー表示を行うように形成することも可能である。
「エラー表示」とは、上記のように何らかの異常が発生したことを遊技者及び弾球遊技機10の設置者に知らしめることをいう。通常は、所定の表示装置によって視覚的又は聴覚的に表示することとなっている。なお、この監視時間としては、任意の時間を設定することが可能であるが、5秒程度が適当であると思われる。
【0024】
次に、本請求項に係る弾球遊技機10における実際の遊技の進行について説明する。
まず、弾球装置40が、規定弾球数の遊技球を弾球する。
そして、規定弾球数の弾球が終了すると同時に、入球監視手段21が、入球の監視を開始する。この監視は、上記の監視時間の間、継続される。そして、その間に同規定弾球数の入球がなかった場合には、何らかの異常があったものとみなして、遊技の進行が停止される。それとともに、上述のように所定のエラー表示を実施するのが普通である。
【0025】
一方、この監視時間内に規定弾球数の入球があった場合は、監視の開始から、入球の終了までの時間を入球所要時間とし、これが入球時間記憶手段31に記憶される。後は、請求項1に係る弾球遊技機10における遊技の進行と同じである。
これによって、何らかの異常が発生して規定弾球数の入球が行われない場合でも、遊技者に対して不利とならないようにすることが可能となる。
【0026】
(請求項4)
請求項4記載の発明は、請求項1、2又は3記載の発明の特徴に加え、前記弾球装置40による前記規定弾球数の弾球動作の開始から終了までに要した弾球所要時間を監視する弾球監視手段25と、上記弾球所要時間を記憶する弾球時間記憶手段34と、弾球間隔を決定する弾球間隔決定手段23と、上記弾球間隔を記憶する弾球間隔記憶手段33と、当該遊技の前回以前の所定回数の遊技における遊技所要時間を記憶する遊技時間記憶手段32とを備え、前記弾球装置40は、上記弾球間隔記憶手段33から取得した前記弾球間隔で弾球可能に形成されるとともに、前記弾球間隔決定手段23は、前記遊技時間記憶手段32から遊技所要時間を、前記弾球時間記憶手段34から弾球所要時間を、及び前記入球時間記憶手段31から入球所要時間をそれぞれ取得し、これらの遊技所要時間、弾球所要時間及び入球所要時間の合計に前記表示時間を加えた値を過去遊技時間とし、同入球所要時間及び同表示時間の和から、前記標準入球所要時間及び前記標準表示時間の和を減じた値を調整時間とし、前記弾球間隔記憶手段33から取得した弾球間隔と前記規定弾球数との積から、上記調整時間を減じた値に、前記標準入球時間及び前記標準表示時間を加えた値を次回遊技時間とし、
(ニ)前記過去遊技時間と、上記次回遊技時間との和が、所定の下限時間に満たない場合は、同下限時間から同過去遊技時間を減じた値、及び、
(ホ)前記過去遊技時間と、上記次回遊技時間との和が、所定の下限時間以上である場合には、同次回遊技時間
のうちのいずれかから、前記標準入球時間及び前記標準表示時間を減じた値を、前記規定弾球数で除して得た値を、次回遊技における弾球間隔として前記弾球間隔記憶手段33へ記憶させるように形成されたことを特徴とする。
【0027】
「弾球所要時間」とは、当該遊技において、規定弾球数の弾球をするのに要した時間をいう。この弾球所要時間には、弾球を中止していた時間を含めることとしてもよく、また、含めないこととしてもよい。
「弾球監視手段」とは、上記の弾球所要時間を監視する手段であって、弾球遊技機10の制御プログラムの一部として実現可能である。すなわち、この弾球監視手段25は、上記規定弾球数の弾球が開始された瞬間から、弾球の監視を始める。そして、同規定弾球数の弾球が終了するまでの時間を上記弾球所要時間として、下記の弾球時間記憶手段34に記憶させることとなっている。
【0028】
「弾球時間記憶手段」とは、当該遊技における上記弾球所要時間を記憶する手段であって、たとえば、主基板のメモリ30上に設定することが可能である。
「弾球間隔」とは、前記の発射速度の逆数、すなわち、遊技球を1球発射するのに要する時間で定義される。すなわち、連続弾球の場合、1球弾球してから、その次の1球を弾球するまでの時間がこの弾球間隔に相当する。
【0029】
「弾球間隔決定手段」とは、次遊技における弾球間隔を決定する手段であって、弾球遊技機10の制御プログラムの一部として実現可能である。その決定の方法については後述する。
「弾球間隔記憶手段」とは、弾球間隔を記憶する手段であって、たとえば、主基板のメモリ30上に設定することが可能である。この弾球間隔記憶手段33は、当該遊技中にあっては、前回の遊技で決定された弾球間隔を記憶しており、その弾球間隔をもって弾球装置40に遊技球の弾球をさせることとなっている。また、当該遊技終了後は、上記弾球間隔決定手段23により決定された次遊技における弾球間隔を記憶し、その弾球間隔をもって次遊技において弾球装置40に遊技球の弾球をさせることとなっている。
【0030】
「遊技所要時間」とは、当該遊技の前回以前の所定回数の遊技に要した時間をいう。
「過去遊技時間」とは、当該遊技に要した遊技時間を含めた過去の所定回数の遊技に要した弾球時間をいう。すなわち、この過去遊技時間は、上記遊技所要時間に、当該遊技における弾球所要時間、入球所要時間及び表示時間を加えた時間となっている。
【0031】
「調整時間」とは、実際の入球所要時間及び表示時間と、標準入球所要時間及び標準表示時間との差をいう。
この調整時間を設けた趣旨は、以下の通りである。すなわち、次回遊技に要する時間は、後述のように標準入球所要時間及び標準表示時間を用いて算定される。しかし、実際の遊技における入球所要時間は遊技ごとに変動するものであり、通常は、標準入球所要時間とは差異が生ずるものである。この差異は、先述の請求項1、2又は3記載の発明においては、表示時間を調整することである程度解消される。ところが、これも先述のように表示時間には上限及び下限が設けられているので、入球所要時間が長すぎた場合、あるいは短すぎた場合には、表示時間の調整ではかかる差異を解消できない場合もある。そこで、このように表示時間の調整で解消できない差異を調整時間として、次回遊技の弾球間隔をこの調整時間を加味して調整することで、かかる差異の解消を図ることとした。
【0032】
「次回遊技時間」とは、次回遊技の所要時間を推定したものである。
すなわち、前記弾球間隔記憶手段33から取得した弾球間隔と前記規定弾球数との積から、上記調整時間を減じた値に、前記標準入球時間及び前記標準表示時間を加えた値をもって推定されるものである。
ここで、当該遊技で生じた調整時間を、弾球に要した時間から減じるのは、この調整時間を、次回の遊技での弾球速度の調節で解消しようとする趣旨である。なお、この弾球所要時間は、弾球に要した正味の時間で示されることとなる。すなわち、遊技者が途中で弾球を中止しない場合を想定して次回遊技時間を推定する趣旨である。
【0033】
「下限時間」とは、所定時間内に弾球可能な遊技球数に上限が設定されている場合の、当該所定時間をいう。たとえば、1分間の弾球数の上限を100球とした場合には、100球弾球する際の下限時間は、1分ということになる。すなわち、100球弾球するのに1分以上かければ、1分間の弾球数は、100球を超えることはない。すなわち、本発明においては、弾球数の上限を弾球する時間が、この下限時間を下回らないように調節することとしている。
【0034】
次に、本請求項に係る弾球遊技機10における実際の遊技の進行について説明する。
弾球の開始から、遊技結果の表示までは、請求項1に係る弾球遊技機10の説明と同じである。ただし、弾球装置40は、前回遊技で決定された弾球間隔で弾球を行うこととなっている。また、弾球監視手段25は、弾球の開始から終了までの弾球所要時間を監視するとともに、この弾球所要時間を弾球時間記憶手段34に記憶させる。
【0035】
そして、弾球間隔決定手段23は、以下のようにして、調整時間を決定する。すなわち、当該遊技における入球所要時間と表示時間とを合計する(この値を「待機時間」とする。)。また、標準入球所要時間と標準表示時間とを合計する(この値を「標準待機時間」とする。)。そして、待機時間から標準待機時間を減じた値がこの調整時間となる。すなわち、待機時間とは、遊技者が弾球を終了してから、次回遊技の開始まで待機している時間を意味することとなる。そして、この待機時間が、標準待機時間を上回っている場合には、この調整時間は、正の値をとることとなる。一方、この待機時間が、標準待機時間を下回っている場合には、この調整時間は、負の値をとることとなる。
【0036】
次に、弾球間隔決定手段23は、遊技時間記憶手段32から遊技所要時間を取得する。また、弾球時間記憶手段34から、当該遊技における弾球所要時間を取得する。更に、入球時間記憶手段31から、当該遊技における入球所要時間を取得する。そして、これらの遊技所要時間、弾球所要時間及び入球所要時間の合計に、前記表示時間を加えて、過去遊技時間とする。
【0037】
それから、弾球間隔決定手段23は、次回遊技時間の推定を行う。すなわち、弾球間隔記憶手段33から、当該遊技における弾球間隔を取得する。そして、この弾球間隔に規定弾球数を乗じた値を演算する。この値は、当該遊技における正味の弾球時間を意味する。そして、この値から、前記調整時間を減じて、正味の弾球時間が補正される。ここで、前記調整時間が正の値をとる場合は、当該遊技において待機時間が長かったことを意味するため、次回遊技における正味の弾球時間が短くなることとなる。逆に、前記調整時間が負の値をとる場合は、当該遊技において待機時間が短かったことを意味するため、次回遊技における正味の弾球時間が長くなることとなる。
【0038】
更に、弾球間隔決定手段23は、この正味の弾球時間に、前記標準入球時間及び標準表示時間を加えた値を演算する。この値が、すなわち、次回遊技時間として推定される値となる。
次に、弾球間隔決定手段23は、この推定された次回遊技時間を、前記の過去遊技時間を加えた値を演算し、この値(「Z」とする)を前記下限時間と比較する。
【0039】
ここで、この値Zが前記下限時間に満たない場合は、弾球速度の上限を超えることを意味する。この場合は、弾球速度の上限を超えないために、同下限時間から、同過去遊技時間を減じた値を、改めて次回遊技時間とする。
一方、値Zが前記下限時間以上である場合は、弾球速度の上限は超えていないことを意味する。この場合は、次回遊技時間はそのままとする。
【0040】
いずれの場合も、弾球間隔決定手段23は、この次回遊技時間から、前記標準入球時間及び標準表示時間を減じた値を演算する。この値は、次回遊技における正味の弾球時間を意味する。そして、この値を規定弾球数で除した値を、次回遊技における弾球間隔として、弾球間隔記憶手段33へ記憶させる。
そして、次回遊技においては、弾球装置40はこの弾球間隔をもって、弾球を行うこととなる。
【0041】
以上により、前回の遊技において入球に時間がかかった場合は、次回の弾球速度を早くするとともに、前回の遊技において入球に時間がかからなかった場合は、次回の弾球速度を遅くすることが可能となる。それとともに、弾球速度が所定の上限を超えないようにすることも可能となる。
(請求項5)
請求項4記載の発明においては、前記弾球所要時間には、遊技者が弾球を中止している時間を含むこととしてもよい。しかし、この場合は、当該遊技における弾球所要時間が遊技者の恣意によって左右されることとなる。
【0042】
これを防ぐために、請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明の特徴に加え、前記弾球所要時間は、遊技者が弾球を中止している時間を含まないことを特徴とする。
具体的には、弾球所要時間を測定するカウンタを、遊技者が弾球を中止している間は停止させることによって、弾球所要時間から、弾球を中止している時間を除くことが可能となる。
【0043】
また、弾球所要時間を実際に測定せずに、前回遊技の結果決定された当該遊技の弾球間隔に、前記規定弾球数を乗じた値、すなわち、正味の弾球時間を、弾球時間記憶手段33に記憶させることによっても、弾球所要時間から、弾球を中止している時間を除くことが可能となる。
【0044】
【発明の実施の形態】
以下、本発明における一の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
なお、本実施の形態においては、1遊技における弾球数は16球とする。
(ハードウェア構成)
まず、図1に示す機能ブロック図によって、本実施の形態のハードウェア構成を説明する。
【0045】
本発明に係る弾球遊技機10では、遊技の制御を行う主基板と、弾球装置40、入球口50、遊技結果表示装置60及びエラー表示装置70とを備えている。
弾球装置40は、ハンドルと、速度可変式のモーターとを備えている。そして、ハンドルを回転することにより、モーターが回転して連続的な弾球が可能となっている。ただし、この連続的な弾球は、16球で一旦停止することとなっている。また、たとえば10球弾球した時点でハンドルの回転を戻した場合には、当然弾球は停止することとなっているが、再びハンドルを回転しても、6球の弾球で一旦停止することとなる。更に、この弾球装置40は、後述の弾球制御手段24により、前回の遊技で定められた弾球間隔で弾球を行うこととなっている。
【0046】
本実施の形態では、16個の入球口50が設けられ、弾球装置40より弾球された遊技球は、これらの入球口50のいずれかに入球することとなっている。
また、これらの入球口50には、1から16までの数字が割り振られており、入球した入球口50に係る数字の組合せにより、所定の得点が与えられることとなっている。そして、1遊技におけるこの数字の組合せ及びそれにより与えられた得点を表示するのが遊技結果表示装置60である。
【0047】
エラー表示装置70とは、後述のようにエラーが発生した場合に、それを視覚的及び聴覚的に表示する装置である。たとえば、弾球遊技機10が誘導図柄表示装置を備えている場合に、これに「E」と表示させてもよい。
主基板は、CPU20とメモリ30とを備えている。
CPU20には、入球監視手段21、弾球監視手段25、表示時間決定手段22、弾球間隔決定手段23及び弾球制御手段24が設けられている。これらの各手段は、弾球遊技機10の制御プログラムの一部を構成するものである。
【0048】
一方、メモリ30には、入球時間記憶手段31、弾球時間記憶手段34、遊技時間記憶手段32及び弾球間隔記憶手段33が設けられている。これらの各手段は、それぞれ後述のデータを一時的に記憶するものである。
入球監視手段21は、弾球装置40からの16球の弾球の終了から、入球口50への16球の入球までの時間である入球所要時間を監視し、これが所定の監視時間を超えた場合は、エラー表示装置70にエラー表示をさせる。また、この監視時間内に16球の入球があった場合は、入球所要時間を数値データとして入球時間記憶手段31へ記憶させる。
【0049】
弾球監視手段25は、弾球装置40からの16球の弾球の開始から終了までの時間である弾球所要時間を監視し、この弾球所要時間を数値データとして弾球時間記憶手段34へ記憶させる。
表示時間決定手段22は、入球時間記憶手段31から入球所要時間を取得し、これに基づいて表示時間を決定し、この時間の間、遊技結果表示装置60に遊技結果を表示させる。
【0050】
遊技時間記憶手段32は、当該遊技前の過去5遊技において弾球に要した時間である遊技所要時間を数値データとして記憶する。
弾球間隔記憶手段33は、後述のように弾球間隔決定手段23で決定された弾球間隔を数値データとして記憶する。
弾球間隔決定手段23は、上記入球時間記憶手段31から当該遊技における入球所要時間を、弾球時間記憶手段34から当該遊技における弾球所要時間を、遊技時間記憶手段32から過去5遊技における遊技所要時間を、及び弾球間隔記憶手段33から当該遊技における弾球間隔を取得し、これらのデータと前記表示時間決定手段22で決定された当該遊技における表示時間とを併せて、次回遊技における弾球間隔を決定する。また、この弾球間隔を数値データとして、上記弾球間隔記憶手段33へ記憶させる。更に、当該遊技に要した時間を、遊技所要時間の一部として上記遊技時間記憶手段32へ記憶させる。
【0051】
弾球制御手段24は、弾球間隔記憶手段33から弾球間隔を取得し、このデータに従って弾球装置40に遊技球を弾球させる。
(遊技の進行)
次に、本実施の形態に係る弾球遊技機10における遊技の進行を、図2及び図3に示すフローチャートを参照しつつ説明する。
【0052】
なお、本実施の形態においては、上述のように1遊技で使用する遊技球数は16球とし、1分間における弾球数の上限は100球とする。なお、この1分間とは、上記入球所要時間や、表示時間のように、実際に弾球が行われていない時間をも含んだ時間を意味している。
まず、本フローチャートにおける各パラメータについて説明する。なお、各パラメータの単位はいずれも秒である。
【0053】
Aは、16球の弾球に要した弾球所要時間を示す。なお、この弾球所要時間は、遊技者が弾球を中断した時間をも含むものとする。
Bは、弾球装置40からの16球の弾球の終了から、入球口50への16球の入球までの時間である入球所要時間を示す。
Cは、標準的な入球所要時間である標準入球所要時間を示す。なお、この標準入球所要時間は、定数である。
【0054】
Dは、入球所要時間から標準入球所要時間を減じた値で定義される入球時間差を示す。なお、この入球時間差は、正の値も負の値もとりうることとなっている。
Sは、遊技結果表示装置60に遊技結果を表示させる表示時間を示す。
Qは、標準的な表示時間である標準表示時間を示す。なお、この標準表示時間は、定数である。
【0055】
Pは、表示時間の下限である最短表示時間を示す。なお、この最短表示時間は、定数である。
Rは、表示時間の上限である最長表示時間を示す。なお、この最長表示時間は、定数である。
また、上記P、Q及びRは、以下の関係を満たすものとする。
【0056】
P<Q<R
Gは、後述のように定義される調整時間を示す。
Vは、遊技球を1球弾球するのに要する時間である弾球間隔を示す。
Tは、次回遊技に要すると推定される時間を示す。
T1は、当該遊技に要した時間を示す。
【0057】
T2は、当該遊技の前回の遊技に要した時間を示す。
T3は、当該遊技の2回前の遊技に要した時間を示す。
T4は、当該遊技の3回前の遊技に要した時間を示す。
T5は、当該遊技の4回前の遊技に要した時間を示す。
T6は、当該遊技の5回前の遊技に要した時間を示す。
【0058】
Yは、過去84球分の遊技時間である過去弾球時間を示す。このYは、上記T1からT5までの合計に、T6を4で除した値を加えたものである。すなわち、T1からT5までは、それぞれ16球分の遊技時間として扱い、一方、T6は、4球分の遊技時間として扱うことで、合計84球の弾球時間とみなすものである。
なお、以下の説明においては、過去に既に6遊技以上行っているものとする。
【0059】
(遊技の開始及び終了)
まず、図2のS100において、次回の遊技を行うかどうかを判断する。行わない場合は、遊技が終了する。次回遊技を行う場合は、S110へ進む。
(弾球の監視)
S110では、弾球装置40が、前回遊技で決定された弾球間隔(V)で弾球を開始する。それと同時に、弾球監視手段25が、弾球所要時間(A)の監視を開始する。そして、S111へ進む。
【0060】
S111では、弾球装置40による16球目の弾球が終了する。そして、S112へ進む。
S112では、弾球監視手段25が、上記S110からS111までに要した時間である弾球所要時間(A)を決定し、これを弾球時間記憶手段34へ記憶させる。そして、S120へ進む。
【0061】
(入球の監視)
S120では入球監視手段21による入球所要時間(B)の監視が開始される。そして、S121へ進む。
S121では、監視時間である5秒が経過したかどうかが判断される。経過していればS150へ進み、エラー表示装置70に所定のエラー表示をさせる。また、経過していなければS122へ進む。
【0062】
S122では、入球監視手段21は、入球所要時間(B)の監視を継続する。そして、S123へ進む。
S123では、入球口50に、16球目の入球があったかどうかが判断される。入球がなければS121へ戻る。また、入球があればS124へ進む。
S124では、入球監視手段21は、S111からこのステップまで至るに要した時間を入球所要時間(B)として決定し、これを入球時間記憶手段31へ記憶させる。そして、S130へ進む。
【0063】
(表示時間の決定)
S130からは、表示時間決定手段22による表示時間(S)の決定が行われる。表示時間決定手段22は、まず、入球所要時間(B)を入球時間記憶手段31から取得する。次いで、この入球所要時間(B)と標準入球所要時間(C)との差を演算し、これを入球時間差(D)とする。そして、S131へ進む。
【0064】
S131では、まず、標準表示時間(Q)と入球時間差(D)との差を演算する。この値は、暫定的な表示時間を表す。次いで、この値が最短表示時間(P)以下であるかどうかが判断される。そうである場合はS132へ進み、また、そうでない場合はS133へ進む。
(1)(Q−D)が、最短表示時間(P)以下である場合
この場合は、入球所要時間(B)が長すぎたために、暫定的な表示時間(Q−D)が、最短表示時間(P)以下となってしまったことを意味する。そこで、S132において、表示時間決定手段22は、最短表示時間(P)を表示時間(S)とする。次いで、遊技結果表示装置60に、この表示時間(S)の間、遊技結果を表示させる。そして、S140へ進む。
【0065】
(2)(Q−D)が、最短表示時間(P)を超える場合
この場合は、更に、S133において、この値(Q−D)が最長表示時間(R)以上であるかどうかが判断される。そうである場合はS134へ進み、また、そうでない場合はS135へ進む。
(a)(Q−D)が、最長表示時間(R)以上である場合
この場合は、入球所要時間(B)が短すぎたために、暫定的な表示時間(Q−D)が、最長表示時間(R)以上となってしまったことを意味する。そこで、S134において、表示時間決定手段22は、最長表示時間(R)を表示時間(S)とする。次いで、遊技結果表示装置60に、この表示時間(S)の間、遊技結果を表示させる。そして、S140へ進む。
【0066】
(b)(Q−D)が、最長表示時間(R)に満たない場合
この場合は、入球所要時間(B)が一応適正であったと判断される。すなわち、暫定的な表示時間(Q−D)が、
P<Q−D<R
の関係にあることとなる。そこで、S135において、標準表示時間(Q)を表示時間(S)とする。次いで、遊技結果表示装置60に、この表示時間(S)の間、遊技結果を表示させる。そして、S140へ進む。
【0067】
(次回遊技時間の決定)
S140からは、弾球間隔決定手段23による次回遊技時間(T)及び弾球間隔(V)の決定が行われる。まず、入球時間記憶手段31から、入球所要時間(B)を取得する。次いで、入球所要時間(B)及び上記表示時間決定手段22により決定された表示時間(S)の和から、標準入球時間(C)及び標準表示時間(Q)の和を減じた値を演算し、これを調整時間(G)とする。すなわち、上記S130において、入球時間差(D)が正ならば、この調整時間(G)も正となる。すなわち、入球に時間がかかれば、調整時間(G)は正となる。この場合は、後述のS163において、この正の調整時間が減じられることで次回遊技時間(T)は短縮されることとなる。
【0068】
一方、上記S130において、入球時間差(D)が負ならば、この調整時間(G)も負となる。すなわち、入球に時間がかからなければ、この調整時間(G)は負となる。この場合は、後述のS163において、この負の調整時間が減じられることで次回遊技時間(T)は延長されることとなる。
そして、いずれの場合も図3のS160へ進む。
【0069】
S160では、当該遊技前の過去5遊技における弾球時間のパラメータ(T2からT6まで)の入れ替えが行われる。そして、S161へ進む。
S161では、当該遊技の遊技時間(T1)の算定が行われる。すなわち、弾球間隔決定手段23は、弾球時間記憶手段34から弾球所要時間(A)を、入球時間記憶手段31から入球所要時間(B)を取得する。次いで、これらの弾球所要時間(A)及び入球所要時間(B)を合計し、更に上記表示時間決定手段22により決定された表示時間(S)を加え、これを当該遊技の遊技時間(T1)とする。そして、S162へ進む。
【0070】
S162では、当該遊技を含む過去6遊技、84球分の遊技時間に相当する過去遊技時間(Y)が演算される。上記T1からT5まで及びT6を4で除した値を合計し、この値を過去遊技時間(Y)とする。この過去遊技時間(Y)は、弾球をしていない時間も含むものである。また、T6のみ4で割る理由は既述のとおりである。そして、S163へ進む。
【0071】
S163では、次回遊技時間(T)が算定される。まず、弾球間隔記憶手段33から、当該遊技の弾球間隔(V)を取得する。次いで、この弾球間隔(V)に16を乗じた値を演算する。この値(16V)は、当該遊技における正味の弾球時間を意味する。次いで、ここから上記S140で演算された調整時間(G)を減じ、更に標準入球時間(C)及び標準表示時間(Q)を加える。これは、16球目の入球に時間がかかった場合(すなわち、Gが正の場合)には、その分次回遊技時間(T)を短くし、また、16球目の入球に時間がかからなかった場合(すなわち、Gが負の場合)、その分次回遊技時間(T)を長くすることを意味している。そして、S170へ進む。
【0072】
S170では、過去遊技時間(Y)と次回遊技時間(T)との和(すなわち、次回遊技の16球を加えた100球分の遊技時間)が、下限時間である60秒以上であるかどうかが判断される。60秒以上であれば、次回の弾球速度は上限を超えていないことを意味する。この場合、次回遊技時間(T)の値はそのままとして、S172へ進み、弾球間隔の決定へ移る。一方、60秒未満であれば、次回の弾球速度は上限を超えていることを意味する。この場合は、S171へ進む。
【0073】
S171では、弾球間隔決定手段23は、下限時間である60秒から、過去84球の弾球に要した過去弾球時間(Y)を減じた値を次回遊技時間(T)とする。これで、次回遊技を含めた100球の弾球時間が、60秒ちょうどとなるわけである。そして、S172へ進む。
(弾球間隔の決定)
S172では、弾球間隔決定手段23は、上記S163又はS171で決定された次回遊技時間(T)から、標準入球時間(C)及び標準表示時間(Q)を減じ、更にこれを16球で割って次回遊技における弾球間隔(V)を演算する。次いで、この値を弾球間隔記憶手段33へ記憶させる。次回遊技では、この弾球間隔(V)でもって、弾球装置40は弾球を行うこととなる。そして、図2のS100へ戻り、以下上記の段階を繰り返すこととなる。
【0074】
なお、上記の説明では、過去に少なくとも6遊技を消化しているものとしている。しかし、遊技開始時には、上記のT1からT6まで及び弾球間隔(V)のデータが存在していないこととなるため、それを避けるためにT1からT6まで及び弾球間隔(V)として適当な初期値が設定されているものとする。そして、遊技の回数を重ねるごとに、実際の遊技で得た数値データで置き換えていくこととする。
【0075】
(その他の実施の形態)
上記の実施の形態では、弾球所要時間(A)は、遊技者が弾球を中止している時間も含まれることとしているが、他の実施の形態においては、このような弾球を中止している時間を除いた、正味の弾球時間をもって弾球所要時間(A)とすることとしてもよい。
【0076】
また、上記の実施の形態では、暫定的な表示時間(Q−D、図2のS131及びS133参照)が最短表示時間(P)を超え、かつ、最長表示時間(R)未満である場合には、標準表示時間(Q)をもって表示時間(S)とすることとしている(図2のS134参照)。しかし、他の実施の形態においては、このような場合にはこの(Q−D)を表示時間(S)とし、遊技ごとに表示時間(S)をより詳細に調整するようにすることもできる。なお、この場合は、図2のS134で「S=Q」とあるのは、「S=Q−D」と読み替えるものとする。
【0077】
【発明の効果】
本発明は上記のように構成されているので、以下に記す効果を奏する。
すなわち、本発明のうち、請求項1及び2記載の発明の説明によると、遊技球が所定数入球するまでに要した時間に応じて結果の表示時間を調節することで、遊技者に快適な遊技感を提供することが可能となる。
【0078】
また、請求項3記載の発明の説明によると、請求項1又は2記載の発明の効果に加えて、遊技球が盤面に引っかかったりした場合にも、遊技者に不利とならないようにすることが可能となる。
更に、請求項4及び5記載の発明の説明によると、請求項1、2又は3記載の発明の効果に加え、遊技球が所定数入球するまでに要した時間に応じて次回の弾球速度を調節することで、遊技者により快適な遊技感を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一の実施の形態におけるハードウェア構成を示す機能ブロック図である。
【図2】本発明の一の実施の形態における遊技の進行を示すフローチャートである。
【図3】本発明の一の実施の形態における遊技の進行を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 弾球遊技機
20 CPU
21 入球監視手段 22 表示時間決定手段
23 弾球間隔決定手段 24 弾球制御手段
25 弾球監視手段
30 メモリ
31 入球時間記憶手段 32 遊技時間記憶手段
33 弾球間隔記憶手段 34 弾球時間記憶手段
40 弾球装置
50 入球口
60 遊技結果表示装置
70 エラー表示装置

Claims (5)

  1. 発射速度が可変で、かつ、所定の規定弾球数で一旦弾球動作を停止するように形成された弾球装置と、
    上記弾球装置により発射された遊技球が入球する複数の入球口と、
    上記入球口への入球による遊技結果を表示する遊技結果表示装置とを備え、
    前記弾球装置により発射された遊技球は、前記入球口のいずれかに入球するように形成された弾球遊技機において、
    前記弾球装置による前記規定弾球数の弾球動作の終了から、前記入球口への同規定弾球数の入球終了までに要した入球所要時間を監視する入球監視手段と、
    上記入球所要時間を記憶する入球時間記憶手段と、
    前記遊技結果表示装置が、当該遊技の遊技結果を表示する表示時間を決定する表示時間決定手段とを備え、
    上記表示時間決定手段は、前記入球時間記憶手段から入球所要時間を取得し、この入球所要時間から、所定の標準入球所要時間を減じた値を入球時間差とするとともに、
    (イ)所定の標準表示時間から上記入球時間差を減じた値が、所定の最短表示時間以下である場合には、同最短表示時間、
    (ロ)所定の標準表示時間から上記入球時間差を減じた値が、所定の最長表示時間以上である場合には、同最長表示時間、並びに
    (ハ)上記(イ)及び(ロ)以外の場合には、上記標準表示時間
    のうちのいずれかの時間を、前記表示時間とするように形成されていることを特徴とする弾球遊技機。
  2. 発射速度が可変で、かつ、所定の規定弾球数で一旦弾球動作を停止するように形成された弾球装置と、
    上記弾球装置により発射された遊技球が入球する複数の入球口と、
    上記入球口への入球による遊技結果を表示する遊技結果表示装置とを備え、
    前記弾球装置により発射された遊技球は、前記入球口のいずれかに入球するように形成された弾球遊技機において、
    前記弾球装置による前記規定弾球数の弾球動作の終了から、前記入球口への同規定弾球数の入球終了までに要した入球所要時間を監視する入球監視手段と、
    上記入球所要時間を記憶する入球時間記憶手段と、
    前記遊技結果表示装置が、当該遊技の遊技結果を表示する表示時間を決定する表示時間決定手段とを備え、
    上記表示時間決定手段は、前記入球時間記憶手段から入球所要時間を取得し、この入球所要時間から、所定の標準入球所要時間を減じた値を入球時間差とするとともに、
    (イ)所定の標準表示時間から上記入球時間差を減じた値が、所定の最短表示時間以下である場合には、同最短表示時間、
    (ロ)所定の標準表示時間から上記入球時間差を減じた値が、所定の最長表示時間以上である場合には、同最長表示時間、並びに
    (ハ)上記(イ)及び(ロ)以外の場合には、上記標準表示時間から上記入球時間差を減じた値
    のうちのいずれかの時間を、前記表示時間とするように形成されていることを特徴とする弾球遊技機。
  3. 前記入球監視手段は、所定の監視時間の間に前記規定弾球数の入球が終了しない場合には、遊技を停止させるように形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の弾球遊技機。
  4. 前記弾球装置による前記規定弾球数の弾球動作の開始から終了までに要した弾球所要時間を監視する弾球監視手段と、
    上記弾球所要時間を記憶する弾球時間記憶手段と、
    弾球間隔を決定する弾球間隔決定手段と、
    上記弾球間隔を記憶する弾球間隔記憶手段と、
    当該遊技の前回以前の所定回数の遊技における遊技所要時間を記憶する遊技時間記憶手段とを備え、
    前記弾球装置は、上記弾球間隔記憶手段から取得した前記弾球間隔で弾球可能に形成されるとともに、
    前記弾球間隔決定手段は、
    前記遊技時間記憶手段から遊技所要時間を、前記弾球時間記憶手段から弾球所要時間を、及び前記入球時間記憶手段から入球所要時間をそれぞれ取得し、
    これらの遊技所要時間、弾球所要時間及び入球所要時間の合計に前記表示時間を加えた値を過去遊技時間とし、
    同入球所要時間及び同表示時間の和から、前記標準入球所要時間及び前記標準表示時間の和を減じた値を調整時間とし、
    前記弾球間隔記憶手段から取得した弾球間隔と前記規定弾球数との積から、上記調整時間を減じた値に、前記標準入球時間及び前記標準表示時間を加えた値を次回遊技時間とし、
    (ニ)前記過去遊技時間と、上記次回遊技時間との和が、所定の下限時間に満たない場合は、同下限時間から同過去遊技時間を減じた値、及び、
    (ホ)前記過去遊技時間と、上記次回遊技時間との和が、所定の下限時間以上である場合には、同次回遊技時間
    のうちのいずれかから、前記標準入球時間及び前記標準表示時間を減じた値を、前記規定弾球数で除して得た値を、次回遊技における弾球間隔として前記弾球間隔記憶手段へ記憶させるように形成されたことを特徴とする請求項1、2又は3記載の弾球遊技機。
  5. 前記弾球所要時間は、遊技者が弾球を中止している時間を含まないことを特徴とする請求項4記載の弾球遊技機。
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