JP4367404B2 - ダイボンディング材 - Google Patents
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Description
銀ペーストは耐熱信頼性の点から熱硬化性樹脂を主成分としたものが主流であり、接着フィルムはフィルム形成性の点から熱可塑性樹脂を主成分としたものが主流である(特許文献1、2参照。)。
この表面実装型パッケージは、リードあるいはバンプをプリント基板等に直接はんだ付けするために、赤外線リフローやベーパーフェーズリフロー、はんだディップ等により、パッケージ全体を加熱して実装される。この際、パッケージ全体が240℃前後の高温にさらされるため、パッケージ内部に吸湿水分が存在すると、水分の爆発的な気化により、パッケージクラック(以下リフロークラックという)が発生する。
このリフロークラックは、半導体パッケージの信頼性を著しく低下させるため、深刻な問題・技術課題となっている。
封止部材の耐リフロークラック性が向上してきている中で、ダイボンディング材に起因するリフロークラックは、特に薄型パッケージにおいて、重大な問題となっている。
実装半田が上記のSn-Ag系に切り替わると、融点が高くなるため、リフロー炉の最高温度は現行よりも20℃〜30℃高くなる。従って、ダイボンド用の接着材料には、リフロー温度の上昇に耐え、これまで以上に信頼性を向上させた材料が求められるようになる。
前記熱可塑性樹脂は、テトラカルボン酸二無水物と、1,1,3,3−テトラメチル−1,3−ビス(3−アミノプロピル)ジシロキサンを全ジアミンの3モル%以上含むジアミンとを反応させて得られるポリイミド樹脂であり、
前記熱硬化性樹脂は、フェノールのグリシジルエーテル型のエポキシ樹脂であり、かつ前記熱可塑性樹脂100重量部に対して1〜100重量部の範囲で含まれ、
前記フィラーは、シリカ、アルミナ、窒化ホウ素、チタニア、ガラス、酸化鉄、セラミック及び銅粉から選択される1種または2種以上であり、熱可塑性樹脂100重量部に対して4000重量部以下含まれるダイボンディング材を提供する。
ピロメリット酸二無水物、
3,3’,4,4’−ジフェニルテトラカルボン酸二無水物、
2,2’,3,3’−ジフェニルテトラカルボン酸二無水物、
2,2-ビス(3,4-ジカルボキシフェニル)プロパン二無水物、
2,2-ビス(2,3-ジカルボキシフェニル)プロパン二無水物、
1,1-ビス(2,3-ジカルボキシフェニル)エタン二無水物、
1,1-ビス(3,4-ジカルボキシフェニル)エタン二無水物、
ビス(2,3-ジカルボキシフェニル)メタン二無水物、
ビス(3,4-ジルボキシフェニル)メタン二無水物、
ビス(3,4-ジカルボキシフェニル)スルホン二無水物、
ビス(3,4-ジカルボキシフェニル)エーテル二無水物、
ベンゼン-1,2,3,4-テトラカルボン酸二無水物
3,4,3’,4’-ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、
2,3,2’,3-ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、
2,3,3’,4’-ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、
1,2,5,6-ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、
2,3,6,7-ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、
1,2,4,5-ナフタレン-テトラカルボン酸二無水物、
1,4,5,8-ナフタレン-テトラカルボン酸二無水物、
2,7-ジクロルナフタレン-1,4,5,8-テトラカルボン酸二無水物、
2,3,6,7-テトラクロルナフタレン-1,4,5,8-テトラカルボン酸二無水物、
フナンスレン-1,8,9,10-テトラカルボン酸二無水物、
ピラジン-2,3,5,6-テトラカルボン酸二無水物、
チオフェニン-2,3,4,5-テトラカルボン酸二無水物、
2,3,3’,4’-ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、
3,4,3’,4’-ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、
2,3,2’,3’-ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、
ビス(3,4-ジカルボキシフェニル)ジメチルシラン二無水物、
ビス(3,4-ジカルボキシフェニル)メチルフェニルシラン二無水物、
ビス(3,4-ジカルボキシフェニル)ジフェニルシラン二無水物、
1,4-ビス(3,4-ジカルボキシフェニルジメチルシリル)ベンゼン二無水物、
1,3-ビス(3,4-ジカルボキシフェニル)-1,1,3,3-テトラメチルジシクロヘキサン二無水物、
p-フェニレンビス(トリメリテート無水物)、
1,2,3,4-ブタンテトラカルボン酸二無水物、
デカヒドロナフタレン-1,4,5,8-テトラカルボン酸二無水物、
4,8-ジメチル-1,2,3,5,6,7-ヘキサヒドロナフタレン-1,2,5,6-テトラカルボン酸二無水物、
シクロペンタン-1,2,3,4-テトラカルボン酸二無水物、
ピロリジン-2,3,4,5-テトラカルボン酸二無水物、
1,2,3,4-シクロブタンテトラカルボン酸二無水物、
ビス(エキソービシクロ〔2,2,1〕ヘプタン-2,3-ジカルボン酸二無水物)スルホン、
ビシクロ-(2,2,2)-オクト(7)−エン2,3,5-テトラカルボン酸二無水物、
2,2-ビス(3,4-ジカルボキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン二無水物、
2,2-ビス〔4-(3,4-ジカルボキシフェノキシ)フェニル〕ヘキサフルオロプロパン二無水物、
4,4’-ビス(3,4-ジカルボキシフェノキシ)ジフェニルスルフイド二無水物、
1,4-ビス(2-ヒドロキシヘキサフルオロイソプロピル)ベンゼンビス(トリメリット酸二無水物)、
1,3-ビス(2-ヒドロシヘキサフルオロイソプロピル)ベンゼンビス(トリメリット酸二無水物)、
5-(2,5-ジオキソテトラヒドロフリル)-3-シクロヘキセン-1,2-ジカルボン酸二無水物、
テトラヒドロフラン-2,3,4,5-テトラカルボン酸二無水物等のほか、
次の式(II)
特に好ましいテトラカルボン酸二無水物は、前記の式(I)の酸二無水物および前記の式(II)の酸二無水物である。式(I)および式(II)のテトラカルボン酸二無水物のうち少なくとも一方の含量が全テトラカルボン酸二無水物の30モル%以上であるのがさらに好ましい。
1,2-(エチレン)ビス(トリメリテート二無水物)、
1,3-(トリメチレン)ビス(トリメリテート二無水物)、
1,4-(テトラメチレン)ビス(トリメリテート二無水物)、
1,5-(ペンタメチレン)ビス(トリメリテート二無水物)、
nが6〜20のとき、
1,6-(ヘキサメチレン)ビス(トリメリテート二無水物)、
1,7-(ヘプタメチレン)ビス(トリメリテートニ無水物)、
1,8-(オクタメチレン)ビス(トリメリテート二無水物)、
1,9-(ノナメチレン)ビス(トリメリテート二無水物)、
1,10-(デカメチレン)ビス(トリメリテート二無水物)、
1,12-(ドデカメチレン)ビス(トリメリテート二無水物)、
1,16-(ヘキサデカメチレン)ビストリメリテート二無水物、
1,18-(オクタデカメチレン)ビス(トリメリテート二無水物)等があり、これら2種以上を併用してもよい。
また、全テトラカルボン酸二無水物に対して上記テトラカルボン酸二無水物の含まれる量を好ましくは30モル%以上とするのは、接着フィルムの低温接着性を保つためである。
1,2-ジアミノエタン、
1,3-ジアミノプロパン、
1,4-ジアミノブタン、
1,5-ジアミノペンタン、
1,6-ジアミノヘキサン、
1,7-ジアミノヘプタン、
1,8-ジアミノオクタン、
1,9-ジアミノノナン、
1,10-ジアミノデカン、
1,11-ジアミノウンデカン、
1,12-ジアミノドデカン等の脂肪族ジアミン、
m-フェニレンジアミン、
p-フェニレンジアミン、
3,3’-ジアミノジフェニルエーテル、
3,4’-ジアミノジフェニルエーテル、
4,4’-ジアミノジフェニルエーテル、
3,3’-ジアミノジフェニルメタン、
3,4’-ジアミノジフェニルメタン、
4,4’-ジアミノジフェニルメタン、
3,3’-ジアミノジフェニルジフルオロメタン、
3,4’-ジアミノジフェニルジフルオロメタン、
4,4’-ジアミノジフェニルジフルオロメタン、
3,3’-ジアミノジフェニルスルホン、
3,4’-ジアミノジフェニルスルホン、
4,4’-ジアミノジフェニルスルホン、
3,3’-ジアミノジフェニルスルフイド、
3,4’-ジアミノジフェニルスルフイド、
4,4’-ジアミノジフェニルスルフイド、
3,4’-ジアミノジフェニルケトン、
4,4’-ジアミノジフェニルケトン、
2,2-ビス(3−アミノフェニル)プロパン、
2,2’-(3,4’-ジアミノジフェニル)プロパン、
2,2-ビス(4−アミノフェニル)プロパン、
2,2-ビス(3−アミノフェニル)ヘキサフルオロプロパン、
2,2-(3,4’-ジアミノジフェニル)ヘキサフルオロプロパン、
2,2-ビス(4−アミノフェニル)ヘキサフルオロプロパン、
1,3-ビス(3−アミノフェノキシ)ベンゼン、
1,4-ビス(3−アミノフェノキシ)ベンゼン、
1,4-ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、
3,3’-(1−フェニレンビス(1−メチルエチレリデン))ビスアニリン、
3,4’-(1,4−フェニレンビス(1−メチルエチリデン))ビスアニリン、
4,4’−(1,4−フェニレンビス(1−メチルエチリデン))ビスアニリン、
2,2−ビス(4−(3−アミノフェノキシ)フェニル)プロパン、
2,2−ビス(4−(4−アミノフェノキシ)フェニル)プロパン、
2,2−ビス(4−(4−アミノフェノキシ)フェニル)ヘキサフルオロプロパン、
ビス(4−(4−アミノフェニキシ)フェニル)ヘキサフルオロプロパン、
ビス(4−(3−アミノフェノキシ)フェニル)スルフィド、
ビス(4−(4−アミノフェノキシ)フェニル)スルフィド、
ビス(4−(3−アミノフェノキシ)フェニル)スルホン、
ビス(4−(4−アミノフェノキシ)フェニル)スルホン等の芳香族ジアミンのほか、
1,1,3,3−テトラメチル−1,3−ビス(4−アミノフェニル)ジシロキサン、
1,1,3,3−テトラフェノキシ−1,3−ビス(4−アミノエチル)ジシロキサン、
1,1,3,3−テトラフェニル−1,3−ビス(2−アミノエチル)ジシロキサン、
1,1,3,3−テトラフェニル−1,3−ビス(3−アミノプロピル)ジシロキサン、
1,1,3,3−テトラメチル−1,3−ビス(2−アミノエチル)ジシロキサン、
1,1,3,3−テトラメチル−1,3−ビス(3−アミノプロピル)ジシロキサン、
1,1,3,3−テトラメチル−1,3−ビス(3−アミノブチル)ジシロキサン、
1,3−ジメチル−1,3−ジメトキシ−1,3−ビス(4−アミノブチル)ジシロキサン等があり、
1,1,3,3,5,5−ヘキサメチル−1,5−ビス(4−アミノフェニル)トリシロキサン、
1,1,5,5−テトラフェニル−3,3−ジメチル−1,5−ビス(3−アミノプロピル)トリシロキサン、
1,1,5,5−テトラフェニル−3,3−ジメトキシ−1,5−ビス(4−アミノブチル)トリシロキサン、
1,1,5,5−テトラフェニル−3,3−ジメトキシ−1,5−ビス(5−アミノペンチル)トリシロキサン、
1,1,5,5−テトラメチル−3,3−ジメトキシ−1,5−ビス(2−アミノエチル)トリシロキサン、
1,1,5,5−テトラメチル−3,3−ジメトキシ−1,5−ビス(4−アミノブチル)トリシロキサン、
1,1,5,5−テトラメチル−3,3−ジメトキシ−1,5−ビス(5−アミノペンチル)トリシロキサン、
1,1,3,3,5,5−ヘキサメチル−1,5−ビス(3−アミノプロピル)トリシロキサン、
1,1,3,3,5,5−ヘキサエチル−1,5−ビス(3−アミノプロピル)トリシロキサン、
1,1,3,3,5,5−ヘキサプロピル−1,5−ビス(3−アミノプロピル)トリシロキサン等があり、
ビスフェノールA型のグリシジルエーテル、
ビスフェノールAD型のグリシジルエーテル、
ビスフェノールS型のグリシジルエーテル、
ビスフェノールF型のグリシジルエーテル、
水添加ビスフェノールA型のグリシジルエーテル、
エチレンオキシド付加体ビスフェノールA型のグリシジルエーテル、
プロピレンオキシド付加体ビスフェノールA型のグリシジルエーテル、
フェノールノボラック樹脂のグリシジルエーテル、
クレゾールノボラック樹脂のグリシジルエーテル、
ビスフェノールAノボラック樹脂のグリシジルエーテル、
ナフタレン樹脂のグリシジルエーテル、
3官能型のグリシジルエーテル、
4官能型のグリシジルエーテル、
ジシクロペンタジェンフェノール樹脂のグリシジルエーテル、
ダイマー酸のグリシジルエステル、
3官能型のグリシジルアミン、
4官能型のグリシジルアミン、
ナフタレン樹脂のグリシジルアミン等が挙げられる。これらを2種以上用いてもよい。
フェノールノボラック樹脂、
クレゾールノボラック樹脂、
t−ブチルフェノールノボラック樹脂、
ジシクロペンタジェンクレゾールノボラック樹脂、
ジシクロペンタジェンフェノールノボラック樹脂、
キシリレン変性フェノールノボラック樹脂、
ナフトールノボラック樹脂、
トリスフェノールノボラック樹脂、
テトラキスフェノールノボラック樹脂、
ビスフェノールAノボラック樹脂、
ポリ−p−ビニルフェノール樹脂、
フェノールアラルキル樹脂等が挙げられる。
2,2’-ビス(4-シアネートフェニル)イソプロピリデン
1,1’-ビス(4-シアネートフェニル)エタン
ビス(4-シアネート-3,5-ジメチルフェニル)メタン
1,3-ビス(4-シアネートフェニル-1-(1-メチルエチリデン))ベンゼン
シアネーテッドフェノール-ジシクロペンタンジエンアダクト
シアネーテッドノボラック
ビス(4-シアナートフェニル)チオエーテル
ビス(4-シアナートフェニル)エーテル
レゾルシノールジシアネート
1,1,1-トリス(4-シアネートフェニル)エタン
2-フェニル-2-(4-シアネートフェニル)イソプロピリデン等があり、これらを2種以上用いてもよい。
オルトビスマレイミドベンゼン、
メタビスマレイミドベンゼン、
パラビスマレイミドベンゼン、
1,4−ビス(p−マレイミドクミル)ベンゼン、
1,4−ビス(m−マレイミドクミル)ベンゼンのほか、次式(IV)〜(VII)で表されるイミド化合物等がある。
4,4−ビスマレイミドジフェニルエーテル、
4,4−ビスマレイミドジフェニルメタン、
4,4−ビスマレイミド−3,3’−ジメチル−ジフェニルメタン、
4,4−ビスマレイミドジフェニルスルホン、
4,4−ビスマレイミドジフェニルスルフィド、
4,4−ビスマレイミドジフェニルケトン、
2,2’−ビス(4−マレイミドフェニル)プロパン、
3,4−ビスマレイミドジフェニルフルオロメタン、
1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2,2−ビス(4−マレイミドフェニル)プロパン等がある。
ビス(4−(4−マレイミドフェノキシ)フェニル)エーテル、
ビス(4−(4−マレイミドフェノキシ)フェニル)メタン、
ビス(4−(4−マレイミドフェノキシ)フェニル)フルオロメタン、
ビス(4−(4−マレイミドフェノキシ)フェニル)スルホン、
ビス(4−(3−マレイミドフェノキシ)フェニル)スルホン、
ビス(4−(4−マレイミドフェノキシ)フェニル)スルフィド、
ビス(4−(4−マレイミドフェノキシ)フェニル)ケトン、
1,2−ビス(4−(4−マレイミドフェノキシ)フェニル)プロパン、
1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2,2−ビス(4−(4−マレイミドフェノキシ)フェニル)プロパン等が挙げられる。
ビニルトリメトキシシラン、
ビニルトリエトキシシラン、
ビニルトリス(2−メトキシエトキシ)シラン、
N−(2−アミノエチル)3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、
N−(2−アミノエチル)3−アミノプロピルトリメトキシシラン、
3−アミノプロピルトリエトキシシラン、
3−アミノプロピルトリメトキシシラン、
3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、
3−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、
2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、
3−イソシアネートプロピルトリエトキシシラン、
3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、
3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、
3−ウレイドプロピルトリエトキシシラン、
N-(1,3―ジメチルブチリデン)−3−(トリエトキシシリル)−1−プロパンアミン、
N,N’−ビス(3−(トリメトキシシリル)プロピル)エチレンジアミン、
ポリオキシエチレンプロピルトリアルコキシシラン、
ポリエトキシジメチルシロキサン等があり、これら2種以上を使用してもよい。
支持部材としては、
42アロイリードフレーム、銅リードフレーム等のリードフレーム、
ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂等のプラスチックフィルム、
ガラス不織布等基材にポリイミド樹脂、エポキシ樹脂等のプラスチックを含浸・硬化させたもの、
アルミナ等のセラミックス等が挙げられる。
(実施例1〜4、比較例1〜3)
下記A〜Dのポリイミドを用い、表1〜2の配合表に示す通り、No.1〜No.7のワニス(No.1〜4:本発明の実施例1〜4に関するもの、No.5〜7:比較例1〜3に関するもの)を調合した。
ポリイミドA:1,10-(デカメチレン)ビス(トリメリテート二無水物):100モル%と2,2-ビス(4-(4-アミノフェノキシ)フェニル)プロパン:50モル%及び次式(VIII)で表されるジアミン:50モル%とから合成した。
ポリイミドD:1,2-(エチレン)ビス(トリメリテート二無水物):100モル%と4,4’-ジアミノジフェニルメタン:100モル%とから合成した。
ESCN195:住友化学、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂(エポキシ当量200)
YH-434L:東都化成、4官能グリシジルアミン型エポキシ樹脂(エポキシ当量116)
BEO-60E:新日本理化学、エチレンオキシド6モル付加体ビスフェノールA型エポキシ樹脂(エポキシ当量373)
L-10:旭チバ、ビスフェノールF型シアネート樹脂
XU-366:旭チバ、フェニル-1-(1-メチルエチリデン)ベンゼン型シアネート樹脂
H-1:明和化成、フェノールノボラック(OH当量106)
TrisP-PA:本州化学、トリスフェノールノボラック(OH当量140)
XL-225:三井東圧化学、キシリレン変性フェノールノボラック(OH当量175)
A-1310:日本ユニカー、3-イソシアネートプロピルトリエトキシシラン
A-189:日本ユニカー、3-メルカプトプロピルトリメトキシシラン
A-187:日本ユニカー、3-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン
DMAc:ジメチルアセトアミド
DMF:ジメチルホルムアミド
NMP:N-メチルピロリドン
実施例1〜4、比較例1〜3で得られたフィルム状の接着フィルムについて、ピール接着力を測定し、また、実施例1〜4、比較例1〜3で得られた接着フィルムを用いて、銅リードフレームにシリコンチップを接合させたときのチップ反りを測定した。測定結果を表3および表4に示す。
<フィルム弾性率測定法>
レオメトリックス製の粘弾性アナライザーRSA-2を用いて、昇温速度5℃/min、周波数1Hzで、動的粘弾性を測定し、250℃における貯蔵弾性率E´を弾性率とした。
<ピール接着力の測定法>
接着フィルムを5mm×5mmの大きさに切断し、これを5×5mmのシリコンチップと銅リードフレームのダイパッドとの間に挟み、1000gの荷重をかけて、180℃又は250℃で5秒間圧着させたのち、180℃で、1時間加熱して接着フィルムを硬化させた。245℃又は275℃、20秒加熱時のシリコンチップの引き剥がし強さをプッシュプルゲージで測定した。
<チップ反りの測定法>
接着フィルムを10mm×10mmの大きさに切断し、これを銅リードフレームのダイパッドと10mm×10mmの大きさのシリコンチップとの間に挟み、1000gの荷重をかけて、250℃、20秒間圧着させた後、室温に戻し、これについて表面粗さ計を用い、チップ表面で対角線方向に10mmスキャンし、ベースラインからの最大高さ(μm)を求めて、チップ反りとした。
Claims (3)
- Tgが200℃以下の熱可塑性樹脂と、熱硬化性樹脂と、硬化剤と、フィラーとを含有し、接着前の段階において250℃の温度における弾性率が0.1MPa未満であり、加熱硬化後の250℃における弾性率が1MPaを超え8MPa以下である、半導体素子を接着するためのフィルム状のダイボンディング材であって、
前記熱可塑性樹脂は、テトラカルボン酸二無水物と、1,1,3,3−テトラメチル−1,3−ビス(3−アミノプロピル)ジシロキサンを全ジアミンの3モル%以上含むジアミンとを反応させて得られるポリイミド樹脂であり、
前記熱硬化性樹脂は、フェノールのグリシジルエーテル型のエポキシ樹脂であり、かつ前記熱可塑性樹脂100重量部に対して0.1〜100重量部の範囲で含まれ、
前記フィラーは、シリカ、アルミナ、窒化ホウ素、チタニア、ガラス、酸化鉄、セラミック及び銅粉から選択される1種または2種以上であり、熱可塑性樹脂100重量部に対して4000重量部以下含まれるダイボンディング材。 - イミダゾール類の硬化剤を含有する請求項1記載のダイボンディング材。
- 前記ポリイミド樹脂が、1種類のテトラカルボン酸二無水物と、2種類のジアミンとを反応させて得られるポリイミド樹脂である請求項1または2記載のダイボンディング材。
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