JP4366408B2 - グラフィック画像の圧縮システムおよび方法 - Google Patents

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Description

本発明は、一般にデータ圧縮を行うシステムおよび方法に関し、具体的にはラスタ・グラフィック画像の圧縮を行うシステムおよび方法に関する。
コンピュータのアプリケーションにおいて、グラフィックスはたいへん広く使用されている。コンピュータ間のドキュメントの送信において、文字フォントのようなグラフィック・データ(画像データないし図形データ)の送信がよく行われる。この送信には、一方のファクシミリ(FAX)装置から他のFAX装置へのファクシミリ・メッセージの送信やホスト・コンピュータからプリンタへのデータの送信が含まれる。
グラフィック・データは、ラスタ・グラフィック・データとして送信されることがある。この場合に、グラフィック画像は、送信に先立ってビット・マップ・データ・ファイルにされる。例えば、FAX装置はドキュメントを走査(スキャン)し、各ページごとのビット・マップ・データ・ファイルを生成する。このビット・マップ・データ・ファイルは、送信時間を短縮するために送信に先立ち圧縮される。この圧縮により、コンピュータの使用効率が大幅にアップし、ファクシミリ電話コールが遠距離の場合には、通話料の節約にもなる。国際電信電話諮問委員会(CCITT)が作成した標準化の規定には、周知のファクシミリ圧縮の標準規格が多く存在する。これらは広く使用されているが、CCITTの圧縮標準規格を使用したデータ圧縮は遅く、かつ、グラフィック画像の効率的な圧縮にはなっていない。
コンピュータ(例えば、ホスト・コンピュータに接続されたプリンタの一部であるコンピュータ)は、プリンタによって印刷されるべきページに関する画像データを転送することができる。プリンタは、テキスト・データに組み込まれた文字フォントを受信することが多い。プリンタは、組み込まれた文字フォントを使用して、所望のフォントで高品質の印刷を行うことができる。これらのすべての事例に共通する項目は、一方のコンピュータが他方のコンピュータに画像を送信するということである。
画像データを転送するのに必要なリソースは、システムによって異なる。例えば、“Microsoft Word”(登録商標)ワード・プロセッサのようなワード・プロセッシング・システムでは、画像データを処理するために高度な計算能力および大容量のメモリを備えた処理能力の高い中央処理装置(CPU)が必要とされる。同様にして、“PostScript”(ポストスクリプト)ソフトウェアを使用するような印刷システムでは、送信側コンピュータと受信側コンピュータの双方に大量のデータ処理が必要となる。また、これにより、高処理能力のCPUと大容量のメモリが必要となる。
上述したタイプの画像送信システムは、高処理能力のCPUおよび大容量のメモリに必要なコストを許容できない低コストのシステムでの使用には適しないことが分かる。したがって、高処理能力のCPUおよび大容量のメモリを必要としないラスタ・グラフィック画像の圧縮および画像データの転送を行うためのシステムおよび方法に対する要求が強く存在する。
本発明は、ピクセルの直交アレイ(直交配列)を表すビット・マップ・データ・ファイルを圧縮するシステムに組み込まれる。このピクセルの直交アレイは、第1の次元に配列した一連のピクセル群を第2の次元に複数個配列したものである。各ピクセルは第1論理状態および第2論理状態を有する。チェーンゴン(chaingon:鎖状につながったもの)・ジェネレータは、ビット・マップ・データ・ファイルを分析し、このファイルを複数のチェーンゴン領域に分割する。チェーンゴン領域のそれぞれは、第1論理状態を有する隣接したピクセルを含んでいる。符号化アナライザは複数のチェーンゴン領域のそれぞれを分析する。そして、符号化アナライザは、各チェーンゴン領域のピクセルを符号化(コード化)して、各チェーンゴン領域の符号化データを生成する。圧縮データ記憶領域はこの符号化データを受け取り、記憶する。
一実施例において、符号化アナライザはデルタ符号化(デルタ・エンコーディング)を使用する。さらに、システムは、符号化データを受け取って圧縮された符号化データを生成するコンプレッサ(圧縮器)を備えている。このコンプレッサは、予め定められた圧縮フォーマットを用いて、符号化データを圧縮することができる。予め定められた圧縮フォーマットには、RLE圧縮、LZ圧縮およびハフマン圧縮の少なくとも一つが含まれる。
さらに、システムには、変化ベクトル・ジェネレータが含まれる。変化ベクトル・ジェネレータは、前記複数個の一連のピクセル群を順次分析し、前記第1の次元において、この一連のピクセル群内のピクセルが第1論理状態から第2論理状態に変化する位置および第2論理状態から第1論理状態に変化する位置を決定する。変化ベクトル・ジェネレータは、前記複数個の一連のピクセル群のそれぞれについて変化ベクトル・テーブルを生成する。この実施例において、チェーンゴン・ジェネレータは、ビット・マップ・データ・ファイルを複数のチェーンゴン領域に分割するために変化ベクトル・テーブルを使用する。チェーンゴン領域のそれぞれには、第1論理状態にある隣接したピクセル群が含まれる。
他の実施例において、チェーンゴン・ジェネレータは、各チェーンゴン領域についてチェーンゴン・リストを作成する。第1の連続する複数の一連のピクセル群における一連のピクセル群の第1の特定のものの位置が、第2の連続する複数の一連のピクセル群における一連のピクセル群の第1の特定のものと隣接しているかどうかを判断する際に、チェーンゴン・ジェネレータは、前記複数個の一連のピクセル群の第1および第2の連続するものについてビット・マップ・データ・ファイルを分析する。
本発明は、高処理能力のCPUおよび大容量メモリを必要とせずに、一方のコンピュータから他方のコンピュータへ画像データを転送するシステムを提供するものである。記憶容量およびコストの面から、考えうる全てのフォント・タイプを格納することは、プリンタのような装置では不可能である。プリンタに多くのフォント・タイプが格納されていても、プリンタは、今後必要となる新たな文字フォントを使用できるようにしておかなければならない。本発明のシステムは、ラスタ・データを処理して、ラスタ・データのサイズを大幅に削減する。これにより、高処理能力および大容量メモリを備えていない低コストのシステムであっても、テキスト・データに新たな文字フォントを組み込むための柔軟性が得られる。従来のシステムはアウトライン・フォントのようなラスタ・フォントを組み込むことができるが、これらのシステムは、そのようなフォントの一つをサポートすることでさえメモリを多く必要とする。例えば、アウトライン・フォント・セットは、一般に、フォント・セットの処理用に約60キロバイト(KB)のコードを、フォント・セットのアウトライン用に40KBから100KBをそれぞれ必要とする。したがって、単一のアウトライン・フォント・セットの転送には、160KB程度のメモリが必要となる。プリントされたページの代表的なものには、タイムズ・ローマン(Times-Roman)、タイムズ・ローマン・ボールド(Times-Roman Bold)およびタイムズ・ローマン・イタリック(Times-Roman Italics)のようないくつかのフォントが含まれている。これらのそれぞれは、個々に定める必要がある個別フォントと考えられる。したがって、複数のフォントの使用により、メモリの必要性が非常に増大する。
これに対して、本発明のシステムは、300DPI(ドット/インチ)の固定解像度における各フォント・セットについて、各フォント・セットのラスタ・データのサイズを約3KBから15KBに縮小する。これにより、メモリ・リソースが比較的制限されている多くの低コストの装置(例えば、複写機、ファクシミリ(FAX)装置、プリンタ等)に本発明のシステムを使用することが可能となる。メモリの必要性が軽減されることにより、ファクシミリ・メッセージ内にフォント・セットを組み込むことが現実のものとなる。組み込まれたフォント・セットのサイズが劇的に縮小されることは、組み込まれたフォントを有するテキスト・データの転送時間が縮小されることをも意味する。転送時間が縮小されることにより、データの転送が効率的なものとなり、ファクシミリ装置のようなコンピュータの場合には転送コストの低減につながる。また、このシステムは、上述した装置間の通信に柔軟性をも提供する。本発明を多くの装置に利用することにより、相互運用能力が従来技術により達成できたものよりも増大する。
ビット・マップ・データは、非常に低レベルのデータ形式とみなされている。受信側コンピュータは、プリンタやFAX装置を問わず、従来システム(PostScriptのように、データは大量のデータ処理を必要とする高レベルのフォーマットで転送される)が必要とする高度なデータ処理を行うことなく、組み込まれた文字フォントを使用することができる。このように、本発明によると、あまり高度でないマイクロプロセッサを受信側コンピュータに使用することができ、コストがさらに低減される。
本発明により処理される画像データはラスタ画像である。ラスタ画像は、連続した水平方向の走査列(水平走査列)からなる。各水平走査列は、一連のピクセル群からなる。ラスタ画像の各ピクセルは一または複数のデータ・ビットによって表される。その最も簡単な形式において、各ピクセルは、そのピクセルが「有色」かどうかを表す一つのデータ・ビットだけで表される。「有色」とは、そのピクセルが特定の表示メディア上で見ることができることをいう。簡単な表示メディアは「背景色」(バックグラウンド・カラー)を有する。この「背景色」は、特定の表示メディアでは見ることができないピクセルのデータ値を示している。「前景色」(フォアグラウンド・カラー)は背景色のデータ値とは異なるデータ値を有するピクセルを対応する。したがって、前景色は特定の表示メディア上で見ることができる。例えば、レーザ・プリンタのような典型的なプリンタでは、各ピクセルは、そのピクセルが有色かどうかを示すためのデータ・ビットを一つ有する。ピクセルが前景色(例えば、黒色)の場合に、そのピクセルは第1のデータ値(すなわち、第1論理状態)を有し、背景色(例えば、白色)の場合に、第2のデータ値(すなわち、第2反転論理状態)を有する。一方、ビデオ・ディスプレイ端末のピクセルは、白色の前景色に対して第1論理状態を、黒色の背景色に対して第2論理状態をそれぞれ有することもある。したがって、同じ論理状態が、特定の表示メディアに依存して、異なった物理的表示になる場合がある。ピクセルの実際のデータ値は、特定の表示メディアに依存する。
一般のプリンタ(例えば、レーザ・プリンタ)は、各ピクセルについて、そのピクセルが有色かどうかを示すデータ・ビットを一つ有する。上述したように、ピクセルは、有色の場合(すなわち、画像で見える)に第1論理状態を、有色でない場合(すなわち、画像で見えない)に逆の第2論理状態をそれぞれ有する。解像度300DPIの代表的なプリンタにおいて、解像度300DPIとは、各水平走査列の1インチ当たりに300ピクセルが存在し、また、1インチ当たりに300本の水平走査列が存在することを意味する。したがって、8.5インチ×11インチのページは、各水平走査列ごとに2550ピクセルを有する。各水平走査列におけるピクセルの位置を示す値は0〜2549の範囲となる。「水平走査列」は、各ピクセル列を水平方向に走査する一般的な装置について使用される用語である。本発明は、垂直方向に走査する装置にも同様に適用することができる。
本発明は、図1の機能ブロック図に示すシステム10に組み込まれる。システム10は、中央処理装置(CPU)12およびメモリ14を含んでいる。メモリ14は、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)とリード・オンリー・メモリ(ROM)の双方を含んでいてもよい。データ記憶領域16(メモリ14の一部であってもよい)は、システム10によって処理されるラスタ・フォントまたは他の画像データを含んでいる。システム10が画像データを処理するために、データ記憶領域16に全体画像が記憶されている必要はない。典型的なアプリケーションでは、データ記憶領域16は、画像データの一部を受け取り、画像データをデータ・ストリームとして実時間で処理するテンポラリー・バッファであってもよい。システム10がFAX装置に含まれている場合に、走査エンジン18は、送信対象である印刷されたページを走査するために使用される。走査エンジン18からのデータは、データ記憶領域16に与えられる。データ記憶領域16は、システム10がデータ・ストリームを実時間で処理している間、テンポラリー・バッファとして働き、画像データを保持する。
プリンタ20はシステム10によって使用され、受け取った画像データを印刷する。システム10がFAXまたは複写機の場合には、プリンタ20をこのシステムの一構成部分とすることもできる。選択的に、プリンタ20はスタンド・アロンの装置とすることもできる。
従来型の変化ベクトル・ジェネレータ22は、各水平走査列を順次分析し、水平走査列内のピクセルが第1論理状態から第2論理状態へ変化する位置および第2論理状態から第1論理状態に変化する位置を決定する。論理状態が変化する位置は、水平走査列の第1の端部に相当する。したがって、この位置は、各水平走査列の開始点、水平方向、および水平走査列の前のピクセルの論理状態に対して論理状態が変化する各ピクセルの相対位置によって示される長さを有するベクトルと見ることができる。
変化ベクトル・ジェネレータ22は、各水平走査列における変化ベクトルを変化ベクトル・テーブル24に格納する。データ記憶領域16と同様に、変化ベクトル・テーブル24は、画像内の全ての水平走査列の変化ベクトルを含でいる必要はない。変化ベクトル・テーブル24は、一時に、一つの水平走査列の変化ベクトルのみを含んでいてもよい。
チェーンゴン(鎖状の形をしたもの)・ジェネレータ26は、変化ベクトル・テーブル24のデータを分析し、ラスタ画像データを表す一または二以上のチェーンゴンを生成する。チェーンゴンは、水平方向、垂直方向または対角線方向に隣接する同じ論理状態を有する連続したピクセル群として定められる。チェーンゴンの生成については、後に詳述する。この好ましい実施例においては、チェーンゴンは、水平方向、垂直方向または対角線方向に隣接する可視ピクセルとして定められるものとする。チェーンゴンは、チェーンゴン・テーブル28に格納される。チェーンゴン・テーブル28はメモリ14の一部であってもよい。
チェーンゴン・エンコーダ30は、各チェーンゴンを個別に分析し、チェーンゴンを符号化する。続いて、符号化されたチェーンゴンは圧縮され、圧縮データ記憶領域32に格納される。圧縮データ記憶領域32はメモリ14の一部であってもよい。上述したシステム10の様々なコンポーネントは、バス34によって相互に接続される。バス34は、データ信号だけでなく、タイミング信号や電力を供給することもできる。
図2は、水平走査列の変化ベクトルを生成するためにシステム10が用いる方法を示している。この方法はステップ50でスタートする。ステップ52において、変化ベクトル・ジェネレータ22(図1)は、分析対象の水平走査列の論理状態に初期値を設定する。本発明において、水平走査列の第1の端部(例えば、システム10が左から右へ水平走査列を分析する場合には左端)でスタートし、各水平走査列は白色のピクセル(すなわち、可視ピクセル)で始まるものと仮定する。ステップ54において、変化ベクトル・ジェネレータ22は、この最初のピクセルを指し示すように水平走査列のポインタを初期化する。判定ステップ56において、変化ベクトル・ジェネレータ22は、ポインタが指し示すピクセルの論理状態がその水平走査列における前のピクセルの論理状態と異なるかどうかを判定する。論理状態が前のピクセルのものと異なる場合には、判定ステップ56の結果はYESとなる。この場合に、ステップ58に進み、変化ベクトル・ジェネレータ22は変化ベクトル・テーブル24(図1)にポインタの現在値を格納する。変化ベクトル・テーブル24の各値は、特定の水平走査列の変化ベクトルであることに注意すべきである。論理状態が前のピクセルのものと変化していない場合には、判定ステップ56の結果はNOとなる。判定ステップ56の結果がNOの場合またはステップ58の実行後に、変化ベクトル・ジェネレータ22は、判定ブロック60に進み、ポインタの現在値が水平走査列の第2の端部に相当するかどうかを判定する。ポインタの現在値が水平走査列の第2の端部に相当していない場合には、判定ブロック60の結果はNOとなる。この場合に、変化ベクトル・ジェネレータ22はステップ62に進み、水平走査列のポインタの現在値をインクリメントし、続いて判定ステップ56に戻り、水平走査列の分析を継続する。ポインタの現在値が水平走査列の第2の端部に相当する場合には、判定ステップ60の結果はYESとなり、変化ベクトル・ジェネレータ22はステップ64において水平走査列の分析を終了する。
変化ベクトル・ジェネレータ22の処理の例が、ラスタ画像の一部分70を示す図3に示されている。ラスタ画像は、データ記憶領域16(図1)のビット・マップ・データ・ファイルとして格納されている。部分70は7つの水平走査列72a〜72gからなる。変化ベクトル・ジェネレータ22は、水平走査列72a〜72gの各列のピクセルを順次走査し、図2のフローチャートに示す方法で、各水平走査列の変化ベクトルを判定する。最初の水平走査列72aはピクセル0(白色の最初のピクセルと仮定する)で変化を有する。したがって、最初の水平走査列72aの最初の変化ベクトルはピクセル0で終了し、次の変化ベクトルはピクセル1(ピクセルが黒から白に変化する位置)で終了する。他の変化ベクトルはピクセル3と6でそれぞれ終了する。このように、最初の水平走査列72aの変化ベクトルの大きさは、0、1、3および6となる。変化ベクトルは、システム10によってペアで処理される。変化ベクトルの各ペアは、その水平走査列上の同じ論理状態を有する連続したピクセル群を示す。変化ベクトル・ペアによって定められる各連続したピクセル群は、一続きのピクセル群と考えることができる。水平走査列上のまず最初の変化ベクトルは、一続きの黒色ピクセル群が開始する位置を示す。2番目の変化ベクトルは、水平走査列において、一続きの白色ピクセルが開始する位置を示す。したがって、変化ベクトル・ペアの最初の変化ベクトルは算入的であるのに対し、変化ベクトル・ペアの2番目の変化ベクトルは排除的である。すなわち、変化ベクトル・ペアの最初の変化ベクトルは黒色の一続きのピクセル群が開始するピクセル位置を示し、変化ベクトル・ペアの2番目の変化ベクトルはこの黒色の一続きのピクセル群の最後のピクセルの後の位置を示す。一続きのピクセル群の長さは、一ピクセル分の場合もあり、水平走査列全体の長さの場合もある。黒色の初期ピクセルを定め、変化ベクトル・ペアの最初の変化ベクトルとして白色ピクセルを用いることにより、同じタイプの処理が実現される。水平走査列72a〜72gの変化ベクトル・ペアが表1に示されている。
Figure 0004366408
変化ベクトル・ジェネレータ22は、変化ベクトル・ペアを変化ベクトル・テーブル24に格納する。上述したように、変化ベクトル・テーブル24は、チェーンゴンの処理を開始するために、全水平走査列の変化ベクトルを含んでいる必要はない。
チェーンゴン・ジェネレータ26は、各水平走査列の変化ベクトル・ペアを順次分析し、一または二以上のチェーンゴン内に可視ピクセルを置いていく。システム10は、ラスタ画像の変化ベクトルを一回に一水平走査列ずつ分析することによって、全体のラスタ画像用に一または二以上のチェーンゴンを生成する。上述したように、チェーンゴンは、水平方向、垂直方向または対角線方向に隣接する可視ピクセルとして定められる。例えば、水平走査列72aのピクセル3〜5は、水平方向に隣接している。したがって、チェーンゴン・ジェネレータ26は、それらのピクセルを一つのチェーンゴンに割り当てる。水平走査列72bのピクセル5および6は水平方向に互いに隣接し、水平走査列72aのピクセル3〜5にも隣接している。したがって、水平走査列72bのピクセル5および6は、水平走査列72aのピクセル3〜5を含むチェーンゴンに加えられる。同様にして、水平走査列72cのピクセル5および6は、水平方向に互いに隣接し、水平走査列72bのピクセル5および6にも隣接している。したがって、水平走査列72cのピクセル5および6は、水平走査列72bのピクセル5および6、ならびに水平走査列72aのピクセル3〜5を含むチェーンゴンに加えられる。チェーンゴン・ジェネレータが、オープン状態にあるチェーンゴンに加えるべきピクセルが垂直方向と対角線方向のいずれにも隣接していない水平走査列を発見するまで、オープン状態のチェーンゴンは上述のように成長し続ける。例えば、水平走査列72fは、水平走査列72eのピクセル5および6に、垂直方向または対角線方向のいずれかにオーバラップするピクセルを含まない。したがって、チェーンゴン・ジェネレータはオープン状態のチェーンゴンをクローズする(閉じる)。各水平走査列に他のチェーンゴンに加えるべき新たなピクセルがある限り、そのチェーンゴンはオープン状態を維持し続けることに注意すべきである。また、全ての隣接したピクセルが同じチェーンゴンに含まれるとは限らないことにも注意すべきである。後述するように、ある特定のピクセルが複数のチェーンゴンに含まれる場合に、選択ルールが使用され、そのピクセルはある一つのチェーンゴンに割り当てられる。
変化ベクトルは、水平走査列上の一続きの黒色ピクセルの位置を効率的に決定し、チェーンゴンを定めるために使用される。選択的に、チェーンゴン・ジェネレータ26は、ビット・マップ・データ・ファイル自体を分析し、ピクセルが論理状態を変化させる位置を決定することもできる。チェーンゴン・ジェネレータ26は、変化ベクトルを含む最初の水平走査列上の変化ベクトル・ペアのそれぞれに対してチェーンゴンを生成またはオープン状態にする。なぜならば、その水平走査列の変化ベクトル・ペアのそれぞれは、水平方向に隣接していない分離した一続きの黒色ピクセルを示すからである。前の水平走査列の変化ベクトルと、これに続く次の水平走査列の変化ベクトルとが垂直方向または対角線方向のいずれかで隣接する限り、チェーンゴン・ジェネレータ26によってオープン状態にされたチェーンゴンは、オープン状態を維持する。
上述した表1に関連して、図4のフローチャートは、チェーンゴンを生成するプロセスを示している。チェーンゴン・ジェネレータ26(図1)は、ステップ80において、図2のフローチャートに基づいて予め生成された全ての変化ベクトルに対して処理を開始する。
ステップ82において、チェーンゴン・ジェネレータ26は、最初の水平走査列(変化ベクトルを含む)の各変化ベクトル・ペア用のチェーンゴン・リストを開始する。ファクシミリのページの上部で共通するように、変化ベクトルを有しない水平走査列が存在することがあるのは言うまでもない。表1から、最初の水平走査列72aは、変化ベクトル・ペア(0,1)、(3,6)を有する。この二つの変化ベクトル・ペアは、二つの一続きの黒色ピクセル群が水平走査列72aに存在することを示している。最初の一続きの黒色ピクセル群はピクセル0で始まり、ピクセル1で終了する。したがって、この一続きのピクセル群は一つの黒色ピクセルからなる。2番目の一続きのピクセル群は、ピクセル3で開始し、ピクセル6で終了する。したがって、この一続きのピクセル群は3つの黒色ピクセルからなる。水平走査列72aは分析開始後の最初の水平走査列であるので、オープン状態のチェーンゴンは存在しない。したがって、チェーンゴン・ジェネレータ26は二つのチェーンゴンをオープン状態にする。第1のチェーンゴンはピクセル0を含み、第2のチェーンゴンはピクセル3、4および5を含むものである。チェーンゴン・ジェネレータ26は、各チェーンゴンに関する変化ベクトル・ペアを含むチェーンゴン・リストを生成する。チェーンゴン・リスト(変化ベクトル・ペアを含んでいる)は、チェーンゴン・テーブル28に格納される。
ステップ84において、チェーンゴン・ジェネレータ26は、次の水平走査列を処理対象にする。判定ステップ86において、チェーンゴン・ジェネレータ26は、現在分析中の水平走査列の変化ベクトル・ペアが、直前に分析された水平走査列のいずれかの変化ベクトル・ペアとオーバラップするかどうかを判断する。「オーバラップ」とは、ある変化ベクトル・ペアに対応するピクセルが、オープン状態にあるいずれかのチェーンゴンのピクセルと垂直方向または対角線方向において隣接していることをいう。オーバラップは、現在分析中の水平走査列の変化ベクトル・ペアと前に分析された水平走査列の一または複数の変化ベクトル・ペアとを比較することにより、数学的に判断され、オーバラップが存在するかどうかが決定される。例えば、水平走査列72bのピクセル5および6は、水平走査列72aのピクセル3〜5と垂直方向でオーバラップしている(すなわち、水平走査列72bのピクセル5が水平走査列72aのピクセル5と垂直方向で隣接している)。したがって、水平走査列72bの変化ベクトル・ペア(5,7)は、水平走査列72aの変化ベクトル・ペア(3,6)を含んだチェーンゴン(オープン状態)に加えられる。
表1から、水平走査列72bは、変化ベクトル・ペア(1,4)、(5,7)を有する。これらの変化ベクトル・ペアは、1番目の一続きの黒色ピクセル群がピクセル1で開始しピクセル4で終了すること、および2番目の一続きの黒色ピクセル群がピクセル5で開始しピクセル7で終了することを示している。チェーンゴン・ジェネレータ26は、水平走査列72bの変化ベクトル・ペアとオープン状態のチェーンゴンとを比較し、オーバラップが存在するかどうかを判断する。
表1から分かるように、水平走査列72aにおける1番目の一続きの黒色ピクセル群(変化ベクトル・ペア(0,1)によって示される)は、最初のオープン状態のチェーンゴンに対応する。水平走査列72bにおける1番目の一続きの黒色ピクセル群(変化ベクトル・ペア(1,4)で示される)は、水平走査列72aの変化ベクトル・ペア(0,1)と対角線方向で隣接する。したがって、判定ステップ86の結果はYESとなる。
また、水平走査列72bのピクセル3は水平走査列72aのピクセル3(このピクセル3は2番目のチェーンゴンの一部である)の下にあるので、水平走査列72bにおける1番目の一続きの黒色ピクセル群は、2番目のチェーンゴンと垂直方向で隣接する。したがって、水平走査列72bの1番目の一続きの黒色ピクセル群に対応する変化ベクトル・ペアは、第1または第2のチェーンゴンのいずれかに置かれる。一続きのピクセル群を二以上のチェーンゴンに置くことが可能な場合に、チェーンゴン・ジェネレータ26は、複数のチェーンゴンの中で時間的に最も早くオープンしたものにピクセルを割り当てる。したがって、ステップ88において、1番目の変化ベクトル・ペア(水平走査列72bにおける1番目の一続きの黒色ピクセル群に対応する)は、1番目のチェーンゴン用のチェーンゴン・リストに置かれる。選択的に、1番目の変化ベクトル・ペア(水平走査列72bにおける1番目の一続きの黒色ピクセル群に対応する)を2番目のチェーンゴン用のチェーンゴン・リストに置くこともできる。
判定ステップ90において、チェーンゴン・ジェネレータ26は、現在分析中の水平走査列に未処理の変化ベクトル・ペアが残っているかどうかを判断する。水平走査列に未処理の変化ベクトル・ペアが残っている場合に、判定ステップ90の結果はYESとなる。この場合に、ステップ92において、チェーンゴン・ジェネレータは現在分析中の水平走査列の次の変化ベクトル・ペアの処理に移り、判定ステップ86に戻る。表1の例では、水平走査列72bの変化ベクトル・ペア(5,7)が残っている。チェーンゴン・ジェネレータ22は、判定ステップ86に戻り、2番目の変化ベクトル・ペアが2番目のチェーンゴンに属すると判断する。チェーンゴン・ジェネレータは、2番目の変化ベクトル・ペアを2番目のチェーンゴン・リストに置く。チェーンゴン・ジェネレータは、水平走査列72bの変化ベクトル・ペアのそれぞれに対してこの処理を繰り返す。
現在分析中の水平走査列に未処理の変化ベクトル・ペアが残っていない場合には、判定ステップ90の結果はNOとなり、チェーンゴン・ジェネレータ26は判定ステップ96に進む。判定ステップ96において、チェーンゴン・ジェネレータ26は、現在分析中の水平走査列がデータ・ファイルの最後の水平走査列かどうかを判定する。分析すべき水平走査列がまだ残っている場合には、判定ステップ96の結果はNOとなり、チェーンゴン・ジェネレータ26はステップ84に戻り、次の水平走査列(分析済の水平走査列72bに対しては水平走査列72c)を分析する。図3の例では、変化ベクトル・ジェネレータ22およびチェーンゴン・ジェネレータ26は、水平走査列を上から下へ分析する。各水平走査列は左から右へ走査される。上または下から開始し、左から右へまたは右から左へ分析される任意のビット・マップ・データ・ファイルに本発明の原理を適用できることは言うまでもない。例えば、ビット・マップ・データ・ファイルがランドスケープ・モードにおける文字を含む場合には、左から右の代わりに上から下へ符号化を行う方が効率的である。また、選択的に、前景ピクセルよりも背景ピクセルを符号化するために一または複数のチェーンゴンを生成する方が効率的な場合もある。本発明は、ビット・マップ・データ・ファイルにおいて、任意の方向における任意の論理状態のチェーンゴン生成を包含するように意図されている。
上記例において、水平走査列72bは最後の水平走査列ではない。したがって、チェーンゴン・ジェネレータ26はステップ84に戻り、水平走査列72cを分析する。表1から、水平走査列72cは変化ベクトル・ペア(0,3)、(5,7)を有する。水平走査列72cのピクセル0,1および2は水平走査列72bのピクセル1、2および3にオーバラップしている。水平走査列72bのピクセル1、2および3は1番目のチェーンゴンの一部である。したがって、チェーンゴン・ジェネレータ26は、1番目の変化ベクトル・ペア(0,3)を1番目のチェーンゴン・リストに割り当てる。水平走査列72cの2番目の一続きの黒色ピクセル群と2番目のチェーンゴンとの間にはオーバラップが存在するので、チェーンゴン・ジェネレータ26は、変化ベクトル・ペア(5,7)を2番目のチェーンゴンに割り当てる。
変化ベクトル・ペアが、前の水平走査列からのチェーンゴンの一ピクセル内にない場合には、判定ステップ86の結果はNOとなる。この場合に、ステップ94に進み、チェーンゴン・ジェネレータ26は、現在の水平走査列の変化ベクトル・ペア用に新たなチェーンゴン・リストを作成する。現在の水平走査列において加えるべき新たな変化ベクトル・ペアを持たないチェーンゴン・リストは、クローズまたはリタイヤされる。これは、その特定のチェーンゴン・リストがもはや成長(拡大)することはなく、その特定のチェーンゴンがチェーンゴン・リストの変化ベクトル・ペアによって完全に確定したことを意味する。例えば、水平走査列72fには一つの変化ベクトル・ペア(1,3)のみがある。チェーンゴン・ジェネレータ26は、水平走査列72fの分析において、水平走査列72eの2番目のチェーンゴンにオーバラップする変化ベクトル・ペアがないと判断する。したがって、この2番目のチェーンゴンはクローズされる。この2番目のチェーンゴン用のチェーンゴン・リストには、水平走査列72a〜72eの変化ベクトル・ペアが含まれている。同様にして、水平走査列72gの変化ベクトル・ペアの中で、水平走査列72fの1番目のチェーンゴンにオーバラップするものはない。したがって、チェーンゴン・ジェネレータが水平走査列72gを分析したときに、この1番目のチェーンゴンはクローズされる。この1番目のチェーンゴン用のチェーンゴン・リストには、水平走査列72a〜72fの変化ベクトル・ペアが含まれている。
表1に示す変化ベクトルから分かるように、水平走査列72gには変化ベクトル・ペア(4,6)が存在する。この水平走査列72gの変化ベクトル・ペア(4,6)に対応するピクセルは、前の水平走査列72fの変化ベクトルに対応するピクセルと全く隣接していない。水平走査列72gの変化ベクトル・ペアがオーバラップするチェーンゴンが存在しないので、チェーンゴン・ジェネレータ26は、水平走査列72gの変化ベクトル・ペア(4,6)のみを含む3番目のチェーンゴンを生成(開始)する。ステップ94において新たなチェーンゴンを生成(開始)した後、チェーンゴン・ジェネレータ26は判定ステップ90に進み、現在の水平走査列において他の変化ベクトル・ペアが存在するかどうかを判断する。
全ての水平走査列が分析され、かつ、変化ベクトル・ペアがチェーンゴン・リストに割り当てられるまで、チェーンゴン・ジェネレータ26は未処理の各水平走査列を順次分析し続ける。分析すべき水平走査列が存在しなくなると、判定ステップ96の結果はYESとなり、チェーンゴン・ジェネレータ26はオープン状態にあるチェーンゴンをクローズし、ステップ98においてチェーンゴンの生成処理を終了する。図3の例では、3番目のチェーンゴンは、これに続く水平走査列においてオーバラップするピクセルが存在しないので、クローズされる。
チェーンゴン・リストは、チェーンゴン・テーブル28(図1)に格納される。
以下の表2は、図3に示すピクセルに対して生成されたチェーンゴン・テーブルを示している。
Figure 0004366408
システム10は、各チェーンゴンの符号化を容易にする方法で、チェーンゴン・リストをフォーマットする。フォーマットされた各チェーンゴン・リストは、ヘッダを含んでいる。ヘッダには、ラスタ画像データ・ファイルにおけるチェーンゴンの左上コーナの位置、およびチェーンゴンの長さ(水平走査列の総数)に関する情報が含まれている。チェーンゴン内の各水平走査列のデータがヘッダに続く。表2に示すチェーンゴンNo.1(1番目のチェーンゴン)〜No.3(3番目のチェーンゴン)のデータをフォーマットしたチェーンゴン・リストが、以下の表3に示されている。
Figure 0004366408
1番目のチェーンゴン(チェーンゴンNo.1)のヘッダにあるXオフセットおよびYオフセットは、このチェーンゴンが1番目の水平走査列の1番目のピクセルで開始することを示している。同様にして、2番目のチェーンゴン(チェーンゴンNo.2)および3番目のチェーンゴン(チェーンゴンNo.3)のヘッダのXオフセットおよびYオフセットは、これらのチェーンゴンが1番目の水平走査列の4番目のピクセルおよび7番目の水平走査列の5番目のピクセルからそれぞれ開始することを示している。1番目のチェーンゴンのヘッダにあるYエクステントは、このチェーンゴンが6つの水平走査列の長さを有することを示している。2番目のチェーンゴンおよび3番目のチェーンゴンのヘッダにあるYエクステントは、これらのチェーンゴンがそれぞれ5つおよび1つの水平走査列の長さを有することを示している。このようにして、全体のラスタ画像データ・ファイルは、一または二以上の一連のチェーンゴンに置き換えられる。
チェーンゴン・リストの確定、チェーンゴン・リストのチェーンゴン・テーブル28(図1)への格納、および上記方法によるチェーンゴン・リストのフォーマットが完了すると、システム10は、デルタ符号化を各チェーンゴンに適用して、各チェーンゴンを独立に符号化する。デルタ符号化はデータ符号化の周知の形式であり、ここでは簡単に示されている。デルタ符号化の開始前に、システム10が全てのチェーンゴンを完全に確定させておく必要はない。例えば、図3における2番目のチェーンゴンは、水平走査列72fの分析中にクローズされる。そして、チェーンゴン・ジェネレータ26が変化ベクトル・テーブル24内の水平走査列72gについてのエントリをまだ分析している最中に、チェーンゴン・エンコーダ30(図1)がこの2番目のチェーンゴンの符号化を開始することができる。
チェーンゴン・エンコーダ30は、各水平走査列に関連したチェーンゴン・データを、前の水平走査列におけるチェーンゴン・データに関連したチェーンゴンで符号化することにより、各チェーンゴンを符号化する。したがって、各水平走査列のチェーンゴン・データは、前の水平走査列からのチェーンゴン・データに関連してデルタ値またはオフセット値として符号化される。例えば、図5は、図3の1番目のチェーンゴンのみの符号化プロセスを表している。上述したように、表3は、1番目のチェーンゴンが1番目の水平走査列の1番目のピクセルから始まり、6つの水平走査列の長さを有することを示している。表3のフォーマットされた1番目のチェーンゴン・リストのデータ部分(ヘッダに続く部分)の1番目の変化ベクトル・ペアは、変化ベクトル・ペア(0,1)である。1番目のチェーンゴンの次の変化ベクトル・ペア(1,4)は、この直前のエントリに関連して符号化される。図3の例では、1番目のチェーンゴンの次の変化ベクトル・ペア(1,4)のデルタ値は(+1,+3)となる。これは、次の水平走査列における一続きの黒色ピクセル群が、前の開始位置の右へ1ピクセルだけ移動した箇所から開始し、前の終了位置の右へ3ピクセルだけ移動した箇所で終了することを示している。これらのデルタ値は、現在のチェーンゴン・データから前のチェーンゴン・データを差し引くことにより容易に求められる。元のチェーンゴンの変化ベクトル・ペアと1番目のチェーンゴンのデルタ値は、以下の表4に示されている。
Figure 0004366408
表4から分かるように、全てのデルタ値は前のデータの値からのオフセットのみである。したがって、デルタ符号化を使用することにより、データの値のサイズが削減される。チェーンゴンは、その定義から、ビット・マップ・データ・ファイル内の閉じた関連ピクセル群であるので、デルタ値は一般に小さなものとなる。各デルタ値は複数のデータ・ビットによって表される。ほとんどのデルタ値が小さくなる傾向にあるので、符号化プロセスはより予測可能なものとなる。後に詳述するように、これにより、最もよく出現するオフセット値に対しては少ないデータ・ビット数を使用し、大きく、あまり出現しないオフセット値に対してはデータ・ビット数を多く使用してデルタ符号化を行うことができる。このタイプの統計的符号化は、この技術分野において周知である。例えば、修正ハフマン符号(ファクシミリのデータ符号化に共通して使用されている)は、統計学に依存しており、よく出現するデータ・パターンに対しては少ないデータ・ビット数を選択し、あまり出現しないデータ・パターンに対しては多くのデータ・ビット数を選択している。
図6に示す曲線は、チェーンゴンのデルタ符号化プロセスの統計的性質を示している。オフセット値零(0)は非常に多く出現し、最大の頻度で発生する。オフセット値+1および−1は次に多く出現するものである。他のオフセット値の発生頻度は小さい。システム10は2つのデータ・ビットを使用して、3つの最もよく出現するオフセット値を表現する。例えば、データ・ビット00はオフセット値零を表す。データ・ビット01はオフセット値+1を表し、データ・ビット11はオフセット値−1を表す。あまり出現しないオフセット値は、より多くのデータ・ビットで表される。例えば、データ・ビット1011はオフセット値+2を表し、データ・ビット1010はオフセット値−2を表す。同様にして、データ・ビット1001はオフセット値+3を表す。出現頻度の小さなオフセット値を表すためには、より多くのデータ・ビットが必要となる。表4の1番目のチェーンゴンに対するデルタ符号化の値と上記データ・ビット・パターンを使用すると、1番目のチェーンゴンを符号化したデータは、00 01 01 1001 11 11 01 00 00 00 00 00となる。
チェーンゴン・エンコーダ30によって生成された符号化データは、一方の符号の終端部分と他の新たな符号の開始部分とを識別するためのデリミタを必要としない。各符号のデータ・ビットはユニークであり、システム10はその符号のデータ・ビットのパターンにより特定の符号の終端部分を認識する。例えば、上記例における1番目のデータ・ビット00は、オフセット値0を表す。データ・ビット00で始まる他のデータ・ビット・パターンは存在しない。したがって、システム10は、このデータ・ビット00を完結した符号として認識する。同様にして、データ・ビット01はオフセット値+1を表す。データ・ビット01で始まる他のデータ・ビット・パターンは存在しない。このようにして、各符号は、そのデータ・ビット・パターンによってユニークに識別される。
オフセット値を表すデルタ符号化データ・ビットがチェーンゴン・エンコーダ30によって決定されると、このデルタ符号化データ・ビットを、受信側コンピュータに送信する前にさらに圧縮することができる。これを行うために、システム10はLZデータ圧縮を使用する。LZデータ圧縮により、デルタ符号化データ・ビットはさらに圧縮される。LZデータ圧縮は、この技術分野において周知であり、ここでは説明を省略する。選択的に、他の多くの周知のデータ圧縮技術(例えば、RLE(Run Length Encoding)やハフマン符号化)を用いることもできる。本発明は、圧縮技術の特定の適用順序に制限されるものではない。例えば、システム10はハフマン符号化を行った後にLZデータ圧縮を行うこともできるし、まずLZデータ圧縮を行い、続いてハフマン符号化を行うこともできる。チェーンゴンを圧縮したデータは、圧縮データ記憶領域32(図1)に格納される。この記憶領域32はメモリ14の一部であってもよい。
圧縮データ記憶領域32の圧縮データは、上述したように、テキスト・データまたはファクシミリ・メッセージ内に組み込み、データまたはメッセージとして送信することができる。圧縮データは、そのデータに施された圧縮プロセスを逆に行うことにより、効率的に伸張される。データの圧縮および伸張はこの技術分野において周知であり、ここでは説明を省略する。
チェーンゴン・データは、上述のプロセスの逆を行うことにより復号することができる。1番目のチェーンゴンのデータ・ビット・パターンは、チェーンゴンの開始点からのオフセット値を示している。XオフセットおよびYオフセットは1番目のチェーンゴンの水平走査列の位置を、Yエクステントは1番目のチェーンゴンの水平走査列の個数をそれぞれ示している。この情報により、符号化プロセスを容易に実行することができる。複数のチェーンゴンを含むデータに対しては、論理OR演算により前のチェーンゴンと組み合わせて、各チェーンゴンを一つのバッファに連続して伸張することができる。一続きのピクセル群を満たすことは、特に機械語サイズ(例えば、32ビット)と適合した繰り返しの一続きピクセル群に対しては高速である。
チェーンゴンで表現することにより、文字フォント・セットのようなラスタ画像データは、典型的な文字フォント・セットに必要なスペースよりも劇的に小さなスペースで表すことが可能となる。以下の表5のデータは、従来技術を用いた場合に典型的な文字フォント・セットに必要となるデータ記憶容量、システム10が同じ文字フォント・セットをチェーンゴンに処理した場合のデータ記憶容量、およびチェーンゴンをさらにLZデータ圧縮を用いて圧縮した場合のデータ記憶容量を示している。
Figure 0004366408
表5から分かるように、12ポイントのタイムズ・ローマンの文字フォント・セットは、従来のシステムの記憶量として14.4KBを必要とする。これに対し、システム10は、同じ文字フォント・セットを3.5KBの少ない記憶量にすることができる。LZデータ圧縮を用いてチェーンゴン・データを圧縮すると、同じ文字フォント・セットが僅か1.5KBになる。したがって、システム10を使用することにより、約13KBの記憶量が節約できることになる。スペース(記憶量)の節約は、より大きなフォント・サイズに対しては一層劇的なものとなる。
データ圧縮自体によっても、文字フォント・セット・データと比較すると、スペースの節約になるが、システム10は、データ圧縮のみにより得られるスペースの節約よりも一層の節約を行うことができる。以下の表6に示すデータは、チェーンゴンのみ、LZデータ圧縮のみ、およびチェーンゴンとLZデータ圧縮を組み合せたものの圧縮比を示している。
Figure 0004366408
表6から分かるように、12ポイントのタイムズ・ローマン(Times-Roman)文字フォント・セットをチェーンゴン処理することにより、圧縮比は文字フォント・データ・セットに対して4.1:1になる。LZデータ圧縮のみを使用した場合には、圧縮比は2.3:1になる。これは、チェーンゴン・ラスタ化処理だけでもデータ圧縮のみの使用よりも圧縮比が改善されていることを示している。チェーンゴン・ラスタ化処理をLZデータ圧縮と組み合わせると、圧縮比は9.4:1になる。したがって、システム10がラスタ画像データを処理する有効なツールを提供することは容易に理解されるであろう。システム10を用いたスペースの節約およびデータ処理の容易化は、より多くの装置が画像処理機能を組み込むことができることを意味する。画像データ処理に必要なメモリが少なくて済み、かつ、高処理能力および高コストのCPUがデータ処理に必要なくなることから、これらの装置は結局、低コストとなる。
本発明についての様々実施例および利点について説明してきたが、上記説明は例示であり、本発明の広い原理内において、詳細な変更を加えることができるのは言うまでもない。したがって、本発明は、特許請求の範囲によってのみ限定されるものである。
本発明のシステムを示す機能ブロック図である。 図1に示すシステムが変化ベクトル・テーブルを生成する方法を示すフローチャートである。 図2のフローチャートを使用して変化ベクトルを生成する様子を示すビット・マップ・データ・ファイルのサンプルを示す図である。 図1に示すシステムがチェーンゴンを生成する方法を示すフローチャートである。 図4に示すフローチャートを使用してチェーンゴンを生成する様子を示すビット・マップ・データ・ファイルのサンプルを示す図である。 図1のシステムの符号化部分によって使用される予測符号頻度を示す図である。
符号の説明
12 CPU
14 メモリ
16 データ記憶領域
18 走査エンジン
20 プリンタ
22 変化ベクトル・ジェネレータ
24 変化ベクトル・テーブル
26 チェーンゴン・ジェネレータ
28 チェーンゴン・テーブル
30 チェーンゴン・エンコーダ
32 圧縮データ記憶領域

Claims (4)

  1. 各ピクセルが第1論理状態および第2論理状態を有し、第1の次元に配列されたピクセルの一連(72a−72g)第2の次元に複数配列した直交アレイ(70)を表すビット・マップ・データ・ファイルから符号化されたデータ・ファイルを生成するシステム(10)であって、
    複数のチェーンゴン領域の各領域が第1論理状態を有する隣接したピクセル群を含むように、前記ビット・マップ・データファイルを分割するためのチェーンゴン・ジェネレータ(26)であって、前記各チェーンゴン領域はリスト・エントリを持つ対応するチェーンゴン・リストにより表現され、各リスト・エントリは前記第1の次元において連続するピクセルのランを表しそして前記ランの長さと位置を指示する変化ベクトル・ペアを有する、前記チェーンゴン・ジェネレータ(26)とを備え、
    前記チェーンゴン・ジェネレータは、
    ピクセルの複数の一連(72a−72g)の各々を順次に解析(84)し、
    ピクセルの現在の一連(72a−72g)中の連続した各ランについて、もし前記現在の一連が第2の次元における最初のピクセルの第1連(72a)の場合、又は、現在の一連中の連続したピクセルの現在のランが直前のピクセルの一連(72a−72g)中に連続したピクセルのいかなるランに隣接したピクセルを含まない場合、オープン状態のチェーンゴン・リストを生成し(86)、
    ピクセルの次の一連(72a−72g)を解析した際、もし前記オープン状態のチェーンゴン・リストが生成された前記ピクセルの現在の一連(72a−72g)中のランのピクセルに隣接する、前記ピクセルの次の一連(72a−72g)中のピクセルのランが存在する場合、前記オープン状態のチェーンゴン・リストに連続したピクセルの追加のランを表す追加のリスト・エントリを前記チェーンゴン・リストに加え(88)、そして
    もし前記追加のリスト・エントリが加えられない場合、前記オープン状態のチェーンゴン・リストをクローズする(94)ものにおいて、
    デルタ符号化を使用して各チェーンゴン・リストを別個に符号化するための符号化アナライザ(30)を備えて、チェーンゴン・リスト中の追加のリスト・エントリを表す各変化ベクトル・ペアを直前のリスト・エントリを表す変化ベクトル・ペアに対して一対のオフセット値として符号化して、これにより各前記チェーンゴン・リストについて符号化されたデータを生成することを特徴とするシステム。
  2. 前記変化ベクトル・ペアを決定するためにピクセルの前記複数の一連(72a−72g)を順次に解析するために前記チェーンゴン・ジェネレータに接続された変化ベクトル・ジェネレータ(22)をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  3. コンピュータ(10)を使用して、各ピクセルが第1論理状態および第2論理状態を有し、第1の次元に配列されたピクセルの複数の一連(72a−72g)を第2の次元に配列した直交アレイ(70)を表すビット・マップ・データ・ファイルから符号化されたデータ・ファイルを生成する方法であって、
    チェーンゴン・ジェネレータ(26)により複数のチェーンゴン領域の各領域が第1論理状態を有する隣接したピクセル群を含むように、前記ビット・マップ・データファイルを分割するステップを含み、前記各チェーンゴン領域はリスト・エントリを持つ対応するチェーンゴン・リストにより表現され、各リスト・エントリは前記第1の次元において連続するピクセルのランを表しそして前記ランの長さと位置を指示する変化ベクトル・ペアを有するものであり、
    前記分割するステップは、
    ピクセルの複数の一連(72a−72g)の各々を順次に解析(84)し、
    ピクセルの現在の一連(72a−72g)中の連続した各ランについて、もし前記現在の一連が第2の次元における最初のピクセルの第1連(72a)の場合、又は、現在の一連中の連続したピクセルの現在のランが直前のピクセルの一連(72a−72g)中に連続したピクセルのいかなるランに隣接したピクセルを含まない場合、オープン状態のチェーンゴン・リストを生成し(86)、
    ピクセルの次の一連(72a−72g)を解析した際、もし前記オープン状態のチェーンゴン・リストが生成された前記ピクセルの現在の一連(72a−72g)中のランのピクセルに隣接する、前記ピクセルの次の一連(72a−72g)中のピクセルのランが存在する場合、前記オープン状態のチェーンゴン・リストに連続したピクセルの前記追加のランを表す追加のリスト・エントリを加え(88)、そして
    もし前記追加のリスト・エントリが加えられない場合、前記オープン状態のチェーンゴン・リストをクローズする(94)ものにおいて、
    デルタ符号化を使用して各チェーンゴン・リストを別個に符号化するための符号化アナライザ(30)を備えて、チェーンゴン・リスト中の追加のリスト・エントリを表す各変化ベクトル・ペアを直前のリスト・エントリを表す変化ベクトル・ペアに対して一対のオフセット値として符号化して、これにより各前記チェーンゴン・リストについて符号化されたデータを生成することを含む方法。
  4. 前記チェーンゴン・ジェネレータに接続された変化ベクトル・ジェネレータ(22)により、前記変化ベクトル・ペアを決定するためにピクセルの前記複数の一連(72a−72g)を順次に解析することをさらに含むことを特徴とする請求項3に記載の方法。
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