JP4366367B2 - ヘッドギャ - Google Patents

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Description

本発明は、空手やボクシング等の各種格闘技などで用いられるヘッドギャに関し、特に競技者が頭部に被着されて主に競技者の顔面を相手の打撃から護るのに使用されるヘッドギャに関する。
近年、空手やボクシングの試合や練習では、図6に示すように、主に競技者の顔面を相手の打撃から護るために、競技者Mが頭部にヘッドギャ61を着用する。従来のヘッドギャ61の場合、図7に示すように、表面側表皮材62と裏面側表皮材63の間に衝撃緩和材64が充填されていて、競技者Mの両眼が覗く開口部65が正面に設けられている。競技者Mは、開口部65から対戦相手の動きを見ながら、表面側と裏面側の両表皮材62,63の間に充填された衝撃緩和材64により対戦相手の打撃に伴う衝撃を和らげつつプレーを続ける(例えば、特許文献1)。
一方、競技者Mの両眼が覗く開口部65の周縁では表面側表皮材62と裏面側表皮材63が縫い糸を実質的に表側に露呈させない状態で縫合されている。表面側表皮材62と裏面側表皮材63を縫い糸で縫合してから裏返して仕上げることにより、開口部65の周縁では、縫い糸の縫い目が表面側表皮材62の裏側に位置するようにしている。真正面の位置となる開口部65の周囲は、相手の打撃を頻繁に受けると共に目につき易いので、開口部65の周縁では縫い糸および表裏面側表皮材どうしの合わせ目を裏側へ隠すようにして、縫い糸の損傷を防ぐと同時に、縫い糸および合わせ目を目立たせることなく美観性を高めている。
特開2004−267313号公報
しかしながら、上記従来のヘッドギャ61の場合、競技者の鼻部の護りが十分とは言い難いのに加え、競技者は話しや息がし難いという問題がある。逆に、競技者の鼻部の全面の護りを十分にすると共に、競技者に話しや息がし易くなるように口部前面を開放すると、下顎部の保護が不十分になるという問題がある。
また、表面側と裏面側の両表皮材62,63の間に充填された衝撃緩和材64を厚くすることにより、競技者の鼻部を開口部65の内に引っ込ませるようにしているが、競技者の鼻部が衝撃緩和材64で覆われてはいないため、時として鼻部が相手の打撃をまともに受けてしまう。
他方、競技者の顔面をなるべく広く護れるよう、競技者の口部はヘッドギャ61で殆ど覆われているので、競技者は口部に圧迫感を受け、話し難く息苦しいという問題がある。
そこで、本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その課題は、競技者の鼻部を含む顔面の護りが十分であるのに加え、競技者は容易に話しや息ができるヘッドギャを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係るヘッドギャは、表面側表皮材と裏面側表皮材の間に衝撃緩和材が充填されていると共に、両眼が覗く眼用開口部が正面に設けられており、前記表面側表皮材と裏面側表皮材が前記眼用開口部の周縁では縫い糸を表側に露呈させ難くした状態で縫合されているギヤ本体を備え、競技者の頭部に被着されて主に競技者の顔面を相手の打撃から護るヘッドギャにおいて、前記ギヤ本体は、両眼を覗かせる前記眼用開口部に加えて口部を覗かせる口用開口部が前記眼用開口部と別に形成されていて、この眼用開口部の上側は額部を覆い、前記眼用開口部と口用開口部の間は頬部および鼻部を覆い、前記口用開口部の下側は下顎部を覆うのに加え、前記表面側表皮材と裏面側表皮材が、前記眼用開口部と口用開口部の間で上下の向きに途切れて途切れ目を形成しており、この途切れ目では途切れ目で対向する端部同士が接続手段により左右の表面側表皮材と裏面側表皮材の間の空間が連通する状態で接続されていると共に、前記途切れ目の連通空間も含めて衝撃緩和材が充填されていることを特徴とする。
本発明のヘッドギャの場合、競技者がヘッドギャを頭部に被着して両眼を覗かせる眼用開口部から対戦相手の動きを見ながら、口部を覗かせる口用開口部により口部の自由を確保すると同時に、ギヤ本体の表面側表皮材と裏面側表皮材の間に充填された衝撃緩和材によって対戦相手の打撃に伴う衝撃を和らげつつ戦い続ける。競技者は口用開口部によって口部の圧迫感が取り除かれているので、容易に話しや息ができる。ヘッドギャは競技者が話しをしたり、息をついだりすることの妨げにならない。しかも、競技者は口用開口部から相手の足下を視認することもでき、互いに接近した場合に相手方競技者の動きを捕らえることができる。また、両眼や口を覗かせる眼用と口用の両開口部の周縁では、縫い糸が実質的に表側に露呈していないので、縫い糸が損傷し難く、縫い糸や合わせ目が目立つこともない。
一方、ギヤ本体は、眼用開口部の上側の額部と口用開口部の下側の下顎部と眼用開口部と口用開口部の間の頬部および鼻部を覆うのに加えて、眼用開口部と口用開口部の間は、表面側表皮材と裏面側表皮材の途切れ目があっても途切れ目では途切れ目で対向する端部同士が接続手段により左右の表面側表皮材と裏面側表皮材の間の空間が連通する状態で接続されていると共に、途切れ目の連通空間も含めて衝撃緩和材が充填されている。その結果、競技者の額部と下顎部および頬部や鼻部の前方には衝撃緩和材が配されているかたちとなり、相手の打撃は衝撃緩和材を介して額部と下顎部および頬部や鼻部に加わるので、ギヤ本体の衝撃緩和材は競技者の鼻部も含めて顔面を相手の打撃に伴う衝撃から確実に護る。
他方、表面側表皮材と裏面側表皮材の途切れ目は、種々の接続手段を採用できる。
よって、本発明のヘッドギャによれば、競技者の鼻部を含む顔面の護りが十分であるのに加え、競技者は容易に話し易くなり、息がし易くなる。しかも、競技者は口用開口部から相手の足下を視認することもでき、互いに接近した場合に相手方競技者の動きを捕らえることができる。
なお、本発明のヘッドギャについて更に付言すれば、ギヤ本体の眼用開口部と口用開口部は、製品の完成時点だと両方とも閉じた開口部であるが、表面側表皮材と裏面側表皮材を縫い糸で縫合した時点では、眼用開口部と口用開口部の間で上下の向きに途切れて途切れ目が未縫合の開放状態であり、眼用開口部と口用開口部は未だ別々の開口部ではないので、表面側表皮材と裏面側表皮材を裏返して縫い糸を裏側へもってくることができる。換言すれば、表面側表皮材と裏面側表皮材が眼用開口部と口用開口部の間が途切れずに縫い糸で縫合されると、眼用開口部と口用開口部は別々の開口部となってしまい、表面側表皮材と裏面側表皮材を裏返して縫い糸を裏側へもってくることができない。
つまり、表面側表皮材と裏面側表皮材を眼用開口部と口用開口部の間で上下の向きに途切れている状態で、途切れ目は開放のままとなるように縫合すれば、表面側表皮材と裏面側表皮材を裏返して縫い糸を裏側へもってくることができるのに加え、表面側表皮材と裏面側表皮材の途切れ目を縫い糸とは別のストリングで接続すれば、何ら支障なくヘッドギャを製作できるという新しい知見を発明者が得たことにより、本発明の完成することができたのである。
本発明の好ましい実施形態として、前記ギヤ本体の眼用開口部の周囲には、この眼用開口部を取り囲む薄手の剛性材が衝撃緩和芯材として前記衝撃緩和材の間に介在している構成とした形態が挙げられる。
この実施形態によれば、衝撃緩和芯材としての薄手の剛性材により衝撃緩和材の衝撃緩和機能が強化されるので、競技者の顔面の護りがより十分となる。剛性材としては、アルミニウム合金薄板、薄鋼板、ステンレス鋼製薄板、強化プラスチック製薄板などが好ましく、軽量で強度の高い材料であれば、特に限定されない。
上記実施形態のより好ましい形態として、薄手の前記剛性材は、前記表面側表皮材と裏面側表皮材の途切れ目に対応する位置で途切れ目を有すると共に、途切れ目で対向する薄手の剛性材の端部同士が接続片で一体的に結合されている構成とした形態が挙げられる。
この実施形態によれば、衝撃緩和芯材としての薄手の剛性材が眼用開口部を途切れずに取り囲むようになるので、衝撃緩和材の衝撃緩和機能を十分に強化することができる。加えて、薄手の剛性材を途切れ目の状態で表面側表皮材と裏面側表皮材の間に入れ込んでから、薄手の剛性材の端部同士が接続片で結合することにより、薄手の剛性材の設置が簡単に行なえる。
上記実施形態の更に好ましい実施形態として、前記接続手段が、接着剤、縫い糸、またはこの縫い糸とは異なる別のストリングのいずれかであり、薄手の前記剛性材が、前記衝撃緩和材と全面的に接着されている構成とした形態が挙げられる。
接続手段に接着剤や縫い糸を採用する場合には、接続部分が目立たず、縫い糸とは異なる別のストリングを採用する場合には、縫い糸より強度の高い丈夫なストリングで接続することができるので、ストリングが表側に露呈していてもストリングの損傷を防止できるのに加え、ストリングは途切れ目だけを接続するだけであるので、ストリングが目立って外観を著しく損なうこともない。また、衝撃緩和芯材としての薄手の剛性材が衝撃緩和材に全面的に接着されているので、衝撃緩和材の衝撃緩和機能をさらに強化することができる。また、薄手の剛性材を衝撃緩和材に予め接着しておいてから、表面側表皮材と裏面側表皮材の間に剛性材と衝撃緩和材を同時に入れ込むことが可能となる。
本発明の実施の形態を、図面を参照して詳しく説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るヘッドギャを正面下方側から見た斜視図であり、図2は本実施形態のヘッドギャを眼と口の間の位置で部分的に水平に破断して内部構成を示す部分断面図である。
図1に示すヘッドギャは、空手やボクシング等の競技者(図示省略)の頭部に被着されて、主に競技者の顔面を相手の打撃から護るためにギヤ本体1を備える。このギヤ本体1は、図2にも示すように、表面側表皮材2と裏面側表皮材3の間に衝撃緩和材4が充填されており、両眼を覗かせる眼用開口部5が正面に左右に横長に形成されているのに加えて、口部を覗かせる口用開口部6が眼用開口部5とは別の開口部として形成されている。
このギヤ本体1の場合、表面側表皮材2と裏面側表皮材3とが、眼用開口部5および口用開口部6の周縁で、縫い糸を実質的に表側に露呈させない状態で縫合されている。つまり、糸の縫い目がギヤ本体1の裏面側(衝撃緩和材側)に位置している。このように、両眼や口を覗かせる眼用と口用の両開口部5,6の周縁で縫い糸が実質的に表側に露呈しておらず、縫い糸や合わせ目が目立たないため、美感性に優れるのみならず、使用時に縫い糸が擦れて損傷したり、切れたりすることを確実に防止できる。
さらに、ギヤ本体1の左右の各側方には、競技者の耳を守る耳環7が設けられている。本ヘッドギャの頭部への固定は、ギヤ本体1に付属させられている紐8および後頭部に設けた面ファスナーを重ね合わせて行なわれるが、ヘッドギャの固定はこれに限定されるものではなく、重ね合わせ代に設けた面ファスナーのみで行なう構成としてもよいし、紐のみで行なう構成としてもよい。更に、耳環7どうしを後頭部側から紐で解除自在に固定する、あるいは両耳環7にバンドを取り付け、このバンドを延長してそれらを面ファスナーで固定するようにしてもよい。このようにすると、激しい競技中にヘッドギャが外れるのを一層強固に防止できる。要はある程度の強固さを有して、脱着可能に固定できればよい。
このヘッドギャを着用した競技者は、両眼を覗かせる眼用開口部5から対戦相手の動きを見ながら、口部を覗かせる口用開口部6の存在により、口部の圧迫感が取り除かれると同時に、ギヤ本体1の表面側表皮材2と裏面側表皮材3の間に充填された衝撃緩和材4により、対戦相手の打撃に伴う衝撃を和らげつつプレーを続けることができる。
ギヤ本体1の表面側表皮材2や裏面側表皮材3には、人工皮革材料または天然皮革材料などの柔軟性のある表皮材が用いられており、ギヤ本体1は競技者の顔面と側面を包める形で滑らかに仕上げられていると共に、眼用開口部5や口用開口部6の周りは、前方に膨出した形に整えられている。通常、ギヤ本体1の眼用開口部5や口用開口部6の周りの膨出箇所は、膨らんだ分だけ衝撃緩和材4が厚く充填されていて、ギヤ本体1の表面が隆起した状態となっている。具体的な表皮材としては、例えばソフリナ(人工皮革材料。商品名)などが好ましいが、ある程度の強度と柔軟性があれば他の材料でもよい。
衝撃緩和材4には、例えば厚み20〜45mm程度の高衝撃吸収性の高密度発泡材と、例えば厚み5〜15mm程度の高弾性発泡材とを重ね合わせた積層材を用いることができる。高密度発泡材としては、NASA開発メモリーフォーム(Memory Foam 発売元:山光油業)などの高密度ウレタンフォームが例示され、高弾性発泡材としてはピタフォーム(商品名。第一科学社製)などの軟質スチレンエラストマー架橋フォームが例示される。
ギヤ本体1の場合、眼用開口部5の上側は競技者の額部を覆い、眼用開口部5と口用開口部6の間は、競技者の頬部および鼻部を覆い、口用開口部6の下側は競技者の下顎部を保護すべく覆う。もっとも、下顎部の保護については、下顎全体を深く保護するようにしてもよいし、下顎先端のみを保護するようにしてもよい。
さらに、ギヤ本体1は、図1、2に示すように、表面側表皮材2と裏面側表皮材3とが、両方とも眼用開口部5と口用開口部6との間の略中央部で、上下方向に途切れ目が形成されて離間しており、表面側表皮材2と裏面側表皮材3とが途切れ目9では、縫い糸で縫合されずに途切れ目9で対向する端部2A同士および端部3A同士が、それぞれ縫い糸とは異なる別のストリング10により、左右の表面側表皮材2と裏面側表皮材3の間の空間が連通する状態で接続されている。加えて、途切れ目9の連通空間も含めて衝撃緩和材4が充填された構成とされている。その結果、競技者の額部や下顎部および頬部と鼻部の前方に衝撃緩和材4が配されることとなり、相手の打撃は競技者の緩衝緩和材4を介して加わることになるが、この場合も、鼻部前面の緩衝緩和材4と鼻部との間に隙間(2〜5cm程度)が空いているので、鼻部には直接相手の打撃が加わることはない。
ストリング10は、図2に示すように、表面側表皮材2の端部2A同士と裏面側表皮材3の端部3A同士を途切れ目9の表裏で、それぞれ強固に接続している。ストリング10としては、合成繊維製ストリングや天然繊維製ストリングあるいは合成皮革製ストリングさらには天然皮革製ストリングなどが挙げられる。このように、表面側表皮材2と裏面側表皮材3の途切れ目9は、縫い糸とは別の高強度なストリング10で接続することができるので、ストリング10が表側に露呈していても、ストリング10の損傷を防げるのに加え、ストリング10は途切れ目9を接続するのみであるから目立ち難い。また、ストリング10が損傷を受けたとしても、ストリング10の取り替えは容易であり、縫合糸のような面倒さはない。
さらに、本実施形態のヘッドギャの場合、図2および図3に示すように、ギヤ本体1の眼用開口部5の周囲では、眼用開口部5を取り囲むように、細幅薄手の剛性材11が衝撃緩和芯材として、衝撃緩和材4の間に介在している。この剛性材11としては、厚み0.2〜2mm程度、幅10〜30mm程度の鋼板やステンレス鋼板、あるいはアルミニウム合金のような軽金属製などの金属板など、更にはエンジニアリングプラスチックやFRP(繊維強化樹脂)製板などが挙げられる。そして、薄手の剛性材11によって衝撃緩和材4の衝撃緩和機能が強化されるので、競技者の顔面の護りがより確実となる。
薄手の剛性材11は、図2および図4に示すように、表面側表皮材2と裏面側表皮材3の途切れ目9に対応する位置で、切れ目12を有すると共に、薄手の剛性材11の切れ目12で対向する薄手の剛性材の端部11A同士が、接続片13により一体的となるように結合されている。したがって、衝撃緩和芯材としての薄手の剛性材11は眼用開口部5を途切れずに取り囲むようになるので、衝撃緩和材4の衝撃緩和機能が十分に強化される。なお、剛性材11の端部11Aと接続片13の結合は、溶接やネジ止めあるいは接着などにより行なうことができる。接続片13としては、剛性材11と同様な材質の金属製やFRP(強化樹脂)製で薄手(例えば、厚み0.2〜2mm程度)のものが挙げられる。
更に、本実施形態のヘッドギャについて付言すれば、ギヤ本体1の眼用開口部5と口用開口部6とは、製品の完成時点では両者とも閉じた開口部となるが、図5に示すように、表面側表皮材2と裏面側表皮材3とを縫い糸14で縫合した時点では、眼用開口部5と口用開口部6の間で上下の向きに途切れて、途切れ目9が未縫合の開放状態であり、眼用開口部5と口用開口部6が未だ別々の開口部を形成していないので、表面側表皮材2と裏面側表皮材3を裏返して縫い糸14を裏側へ位置させることができる。
換言すれば、表面側表皮材2と裏面側表皮材3とが、眼用開口部5と口用開口部6の間が途切れずに縫い糸14で縫合されると、眼用開口部5と口用開口部6とは別々の開口部となり、表面側表皮材2と裏面側表皮材3を裏返して縫い糸14および合わせ目15を裏側へ位置させることはできない。つまり、表面側表皮材2と裏面側表皮材3とを、眼用開口部5と口用開口部6の間で上下の向きにて途切れている状態で、途切れ目は開放のままとなるように縫合すれば、表面側表皮材2と裏面側表皮材3とを裏返して、縫い糸14および合わせ目15を裏側へ位置させることができるのに加え、表面側表皮材2と裏面側表皮材3の途切れ目9を接続用貫通孔2a,3aに縫い糸14とは別のストリング10を、靴紐を結ぶ要領で、順次挿通し緊縛する等して接続すれば、支障なく本実施形態のヘッドギャを製作できるという新知見を得たことにより、本発明が完成されたのである。
また、本実施形態のヘッドギャでは、薄手の剛性材11が切れ目12を有しているので、ストリング10によって表面側表皮材2と裏面側表皮材3との途切れ目9を接続する前に、剛性材(薄手であるため、弾性に富み扱い易い)11の切れ目12をある程度離間させて、その一端部11Aを、表面側表皮材2と裏面側表皮材3の開放状態の一方の途切れ目9に入れ込むようにすると、容易に挿通でき、他方の途切れ目9の開放された箇所から、剛性材の一端部11Aを表出させることができる。このようにすると、剛性材11が眼用開口部5の周囲位置に配置されることになる。そして、剛性材11の端部11A同士を、接続片13を介在させて結合することにより、薄手の剛性材11を一体的構成にできる。
この状態では、表面側表皮材2と裏面側表皮材3とが裏返されて、縫い糸14が裏側に位置した状態で、眼用開口部5および口用開口部6の周囲に位置することになる。しかしながら、表面側表皮材2と裏面側表皮材3の他端側は、未だ糸縫いされておらず開放されたままであるため、この状態で、眼用開口部5および口用開口部6の位置する箇所が空間となった形状の衝撃緩和材4の2枚を、表面側表皮材2と裏面側表皮材3の間に位置する剛性材11を挟持するようにして、それぞれ配置する。
但し、剛性材11の端部11A同士を接続片13により結合した結合箇所には、衝撃緩和材4が配置されていないので、剛性材11と接続片13とを中心にして、その表裏面側から挟み込むように衝撃緩和材4を途切れ目9から挿入・被着する。その後、表面側表皮材2と裏面側表皮材3の途切れ目9を、隙間が生じ難いようにストリング10によって接続する。ギヤ本体1の背面側に位置する開口端を糸縫いすると共に、耳環7、紐8などを装着して、図1に示すヘッドギャを製造することができる。
なお、上記した薄手の剛性材11の片面あるいは両面は、衝撃緩和材4に接着剤により全面的に接着されている構成であってもよい。衝撃緩和芯材としての薄手の剛性材11が衝撃緩和材4に全面的に接着されていると、衝撃緩和材4の衝撃緩和機能をより十分に強化できる。また、薄手の剛性材11を衝撃緩和材4に予め接着しておいてから、表面側表皮材2と裏面側表皮材3の間に剛性材11と衝撃緩和材4を同時に入れ込める利点もある。
以上に述べたように、本実施形態のヘッドキヤの場合、競技者は口用開口部6により口の自由(発声、呼吸などの動作)が確保できているので、話し易く息がし易い。加えて、相手の打撃は衝撃緩和材4を介して額部と下顎部および頬部に加わることになるので、ギヤ本体1の衝撃緩和材4は、競技者の鼻部も含めて顔面を相手の打撃に伴う衝撃から確実に護る。
よって、本実施形態のヘッドキヤによれば、競技者の鼻部を含む顔面の護りが十分であるのに加え、競技者は容易に話しや息ができ、息苦しさを感じさせない。
〔別実施の形態〕
(1)上記実施形態では、途切れ目9を眼用開口部5と口用開口部6の間で上下の向きに形成する例を挙げたが、眼用開口部5と額部との間に同様な途切れ目を形成するようにしてもよい。この場合は、薄手の剛性材からなる衝撃緩和芯材11の端部11Aを眼用開口部5と額部との間の途切れ目から入れ込む。挿通が完了すると、衝撃緩和芯材11の端部11Aどうしを、同様にして接続片13を用いて接続し一体化する。その後、衝撃緩和材4を配置することにより、眼用開口部5と口用開口部6の形成された、図1に示したと同様なヘッドギャを製造することができる。もっとも、この場合は、ストリング10が額部の略中央位置に形成された途切れ目9の接続に用いられることになる。
(2)上記実施形態では、薄手の剛性材11を、図4に示すように、中抜き長方形様の形状として、打撃力の分散を効果的に高めるように構成したが、これに代えて、幾分打撃力を分散する作用効果は劣るものの、略H形の構成としてもよい。すなわち、薄手の剛性材を、H形をした左右の平行部を結ぶ差し渡し部の略中央から切断した半体からなる形状とし、その左右の平行部を頬部の前面に対面させるようにすると共に、差し渡し部を鼻部と対面させる位置に配置するようにして、これら半体どうしを上記した接続片13で固着して一体化する。このようにしても、高い衝撃緩和作用が得られる。
(3)上記実施形態では、衝撃緩和材4を積層材とした例を示したが、衝撃緩和材4は必ずしも積層材である必要はなく、高衝撃吸収性の高密度発泡材や高弾性発泡材のいずれか一方だけを用いた単層材であってもよい。
(4)上記実施形態において、口用開口部6の周りにも、口用開口部6を取り囲むようにして薄手の剛性材が衝撃緩和芯材として設けられている構成とした他は、本実施形態と同様のヘッドギャが、別実施の形態として挙げられる。
(5)上記実施形態において、表面側表皮材2の端部2A同士と裏面側表皮材3の端部3A同士を途切れ目9の表裏で、ストリング10を用いて、強固に接続している例を挙げて説明したが、これに代えて、接着剤を用いて途切れ目9を接続してもよい。更に、縫い糸を用いて接続してもよい。このようにすると、ストリングに比べて目立ち難くなって都合がよい。
本発明の一実施形態に係るヘッドギャを正面斜め下方側から見た斜視図 図1のヘッドギャを眼と口の間の位置で部分的に水平に破断して内部構成を示す部分断面図 図1のヘッドギャにおける衝撃緩和芯材としての薄手の剛性材の設置状況を示す部分正面図 図1のヘッドギャの衝撃緩和芯材用の薄手の剛性材を示す平面図 図1のヘッドギャにおける眼用開口部と口用開口部の間の表面側表皮材と裏面側表皮材の間の途切れ目の状況を示す部分破断斜視図 従来のヘッドギャを示す正面図 従来のヘッドギャの内部構成を示す部分断面図
符号の説明
1 ギヤ本体
2 表面側表皮材
2A (表面側表皮材の)端部
3 裏面側表皮材
3A (裏面側表皮材の)端部
4 衝撃緩和材
5 眼用開口部
6 口用開口部
9 (表面側表皮材および裏面側表皮材の)途切れ目
10 接続手段
11 薄手の剛性材
12 (薄手の剛性材の)切れ目
13 接続片
14 縫い糸

Claims (4)

  1. 表面側表皮材と裏面側表皮材の間に衝撃緩和材が充填されていると共に、両眼が覗く眼用開口部が正面に設けられており、前記表面側表皮材と裏面側表皮材が前記眼用開口部の周縁では縫い糸を表側に露呈させ難くした状態で縫合されているギヤ本体を備え、競技者の頭部に被着されて主に競技者の顔面を相手の打撃から護るヘッドギャにおいて、
    前記ギヤ本体は、両眼を覗かせる前記眼用開口部に加えて口部を覗かせる口用開口部が前記眼用開口部と別に形成されていて、この眼用開口部の上側は額部を覆い、前記眼用開口部と口用開口部の間は頬部および鼻部を覆い、前記口用開口部の下側は下顎部を覆うのに加え、
    前記表面側表皮材と裏面側表皮材が、前記眼用開口部と口用開口部の間で上下の向きに途切れて途切れ目を形成しており、この途切れ目では途切れ目で対向する端部同士が接続手段により左右の表面側表皮材と裏面側表皮材の間の空間が連通する状態で接続されていると共に、前記途切れ目の連通空間も含めて衝撃緩和材が充填されていることを特徴とするヘッドギャ。
  2. 前記ギヤ本体の眼用開口部の周囲には、この眼用開口部を取り囲む薄手の剛性材が衝撃緩和芯材として前記衝撃緩和材の間に介在している請求項1に記載のヘッドギャ。
  3. 薄手の前記剛性材は、前記表面側表皮材と裏面側表皮材の途切れ目に対応する位置で途切れ目を有すると共に、途切れ目で対向する薄手の剛性材の端部同士が接続片で一体的に結合されている請求項2に記載のヘッドギャ。
  4. 前記接続手段が、接着剤、縫い糸、またはこの縫い糸とは異なる別のストリングのいずれかであり、薄手の前記剛性材が、前記衝撃緩和材と全面的に接着されている請求項3に記載のヘッドギャ。
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