JP4365707B2 - ヒンジ付き射出成形品の成形方法 - Google Patents

ヒンジ付き射出成形品の成形方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4365707B2
JP4365707B2 JP2004083180A JP2004083180A JP4365707B2 JP 4365707 B2 JP4365707 B2 JP 4365707B2 JP 2004083180 A JP2004083180 A JP 2004083180A JP 2004083180 A JP2004083180 A JP 2004083180A JP 4365707 B2 JP4365707 B2 JP 4365707B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hinge
mold
injection
molding
parts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2004083180A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005262846A (ja
Inventor
秀樹 酒井
信幸 渡邊
毅 水野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Gifu Plastic Industry Co Ltd
Original Assignee
Gifu Plastic Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Gifu Plastic Industry Co Ltd filed Critical Gifu Plastic Industry Co Ltd
Priority to JP2004083180A priority Critical patent/JP4365707B2/ja
Publication of JP2005262846A publication Critical patent/JP2005262846A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4365707B2 publication Critical patent/JP4365707B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Description

本発明は、部品同士をヒンジ部で折り曲げ自在に一体化したヒンジ付き射出成形品の成形方法に関するものである。
従来から部品と部品とをヒンジ部により折り曲げ自在に一体に成形した樹脂成形品が知られている(例えば特許文献1参照)。
この特許文献1に示された従来例にあっては、複数の部品と、隣接する部品間を一体に連結する断面V字状となった薄肉のヒンジ部とを同一の硬質樹脂により一体に成形してある。
この特許文献1に示されるような薄肉のヒンジ部は、隣接する部品同士を連結するためのヒンジ部を部品と同じ硬質樹脂で成形してあるため、ヒンジ部を繰り返し折り曲げるとクラックが発生して割れ易く、長期間にわたって安定して繰り返し使用ができず、樹脂成形品の寿命が短いという問題がある。
また、一次成形用の金型部を型閉めした状態で硬質樹脂を一次射出して硬質樹脂よりなる部品を一次成形し、次に、金型部を型開きし、金型部を二次成形用の金型部に交換して再び型閉めした状態で硬質樹脂で成形した部品間に軟質樹脂を二次射出してヒンジ部を二次成形してヒンジ付き射出成形品を成形することが特許文献2により知られている。
ところが、この従来例にあっては、一次射出成形をする際に使用する一次成形用の金型部と、これとは別の二次射出成形をする際に使用する二次成形用の金型部とが必要で、装置が大型化すると共に、金型部の交換に時間がかかるため、成形に時間がかかるという問題がある。
また、上記特許文献2に示されたものは硬質樹脂よりなる部品の外面と軟質樹脂よりなるヒンジ部の外面とが面一となるように成形するもので、軟質樹脂よりなるヒンジ部は単なるヒンジ機能しかなく、ヒンジ部に衝撃吸収や滑り止めの機能を備えたものを成形するようにはなっていなかった。
特開平5−139441号公報 特開2000−128202号公報
本発明は上記の従来の問題点に鑑みて発明したものであって、部品と部品とを折り曲げ自在に連結するヒンジ部の繰り返し使用に当たって割れが生じ難くて寿命の長いヒンジ付き射出成形品を同一の金型部を用いて簡単な方法で成形できるヒンジ付き射出成形品の成形方法を提供することを課題とするものである。
本発明は、固定金型部2aと、可動金型部2b、可動金型部2bに設けた前進、後退自在なインナーコア4と、硬質樹脂を射出するための第一のゲート14と、軟質樹脂を射出するための第二のゲート24とを備え金型装置を用いたヒンジ付射出成形品の成形方法であって、可動金型部2bと可動金型部2bを型閉めすると共にインナーコア4を前進させて固定金型部2aに当接させることで、複数の部品を成形するための部品成形用キャビティ部12を形成し且つ固定金型部2aに設けた第二のゲート24をインナーコア4で閉じ、次に、上記のようにして形成した部品成形用キャビティ部12に硬質樹脂を一次射出して複数の硬質の部品を成形し、次に、固定金型部2aと可動金型部2bを型閉めしたままインナーコア4を後退させて、隣接する部品成形用キャビティ部12内に充填成形された部品11間にヒンジ部成形用キャビティ部22を形成すると共に第二のゲート24を開口し、固定金型部2aと可動金型部2bを型閉めした状態のままヒンジ部成形用キャビティ部22に第二のゲート24から軟質樹脂23を二次射出して隣接する硬質の部品11同士を折り曲げ自在に連結一体化する軟質のヒンジ部21を該軟質のヒンジ部21の外面が部品11の外面よりも外に突出するように成形することを特徴とするものである。
このような方法を採用することで、同一金型部2を用いて硬質樹脂13よりなる部品11同士を軟質樹脂23よりなるヒンジ部21によって連結一体化し且つ軟質樹脂23よりなる該ヒンジ部21が部品11の外面より外に突出したヒンジ付き射出成形品1を射出成形により簡単に成形でき、しかも、成形されたヒンジ付き射出成形品1はヒンジ部21部分が軟質樹脂23により構成され、繰り返し折り曲げ使用しても硬質樹脂13よりなる部品11同士を連結一体化するヒンジ部21にクラックが入ったり、割れたりし難く、寿命の長く、また、軟質樹脂13よりなるヒンジ部21が部品11の外面より外に突出しているので、ヒンジ部21は上記したヒンジ機能に加え、滑り止め機能や衝撃吸収機能を有するものとなる。この結果、本発明の方法によれば、クラックが入ったり割れたりせず且つ滑り止め機能や衝撃吸収機能を有するヒンジ部21で部品11同士を連結一体化したいヒンジ付き射出成形品1を同一金型部2を用いて簡単に射出成形により一体成形できるものである。
本発明は、可動金型部と可動金型部を型閉めすると共にインナーコアを前進させて固定金型部に当接させることで、複数の部品を成形するための部品成形用キャビティ部を形成し且つ固定金型部に設けた第二のゲートをインナーコアで閉じ、次に、上記のようにして形成した部品成形用キャビティ部に硬質樹脂を一次射出して複数の硬質の部品を成形し、次に、固定金型部と可動金型部を型閉めしたままインナーコアを後退させて、隣接する部品成形用キャビティ部内に充填成形された部品間にヒンジ部成形用キャビティ部を形成すると共に第二のゲートを開口し、固定金型部と可動金型部を型閉めした状態のままヒンジ部成形用キャビティ部に第二のゲートから軟質樹脂を二次射出して隣接する硬質の部品同士を折り曲げ自在に連結一体化する軟質のヒンジ部を該軟質のヒンジ部の外面が部品の外面よりも外に突出するように成形するので、硬質樹脂よりなる部品同士を軟質樹脂よりなるヒンジ部によって連結一体化したヒンジ付き射出成形品を射出成形により簡単に成形でき、しかも、成形されたヒンジ付き射出成形品はヒンジ部部分が軟質樹脂により構成してあり且つ外面が部品の外面よりも外に突出しているので、繰り返し折り曲げ使用しても硬質樹脂よりなる部品同士を連結一体化するヒンジ部にクラックが入ったり、割れたりし難く、寿命が長く、また、外面が外に突出する軟質樹脂よりなるヒンジ部が滑り止め機能や衝撃吸収機能を持つことになる。したがって、本発明方法によれば、クラックが入ったり、割れたりし難くて寿命が長く、しかも、滑り止め機能、衝撃吸収機能を備えたヒンジ付射出成形品を簡単に射出成形により形成できるものである。
本発明の実施形態を説明するに当たり、まず、参考例につき説明する。
図5には参考例により成形されるヒンジ付き射出成形品1が示してあり、図5に示すように、硬質樹脂13よりなる硬質の部品11同士を軟質樹脂23よりなるヒンジ部21により連結一体化したものである。
図1乃至図4には上記参考例に示すヒンジ付き射出成形品1を成形する成形方法の成形順序を示してある。
ヒンジ付き射出成形品1を成形するための射出成形金型装置3(以下金型装置3と言う)は、図1に示すように、複数の金型部2と、金型部2に設けた前進、後退自在なインナーコア4と、硬質樹脂13を射出するための第一のゲート14と、軟質樹脂23を射出するための第二のゲート24とを備えている。ここで、使用される硬質樹脂13としては例えば、PP(ポリプロピレン)、PE(ポリエチレン)、HDPE(高密度ポリエチレン)、PC(ポリカーボネート)、PVC(塩化ビニル樹脂)、ABS樹脂等が使用され、また、軟質樹脂23としては例えば、TPE(エラストマー)、LDPE(低密度ポリエチレン)、EVA(エチレン酢酸ビニルコポリマー)等が使用される。
金型部2としては固定金型部2a、可動金型部2bがあり、複数の金型部2を型閉めした状態で複数の部品11を成形するための部品成形用キャビティ部12が形成される。添付図面においては各部品成形用キャビティ部12に硬質樹脂13を射出するための第一のゲート14が固定金型部2aに設けてある。可動金型部2bの上記隣接する部品成形用キャビティ部12間に対応する部位には凹部5が設けてあり、この凹部5は固定金型部2a側に向けて開口しており、凹部5にはインナーコア4が固定金型部2a側に向けて前進、あるいは固定金型部2aから離れる方向に後退自在に内装してあって、インナーコア4を固定金型部2a側に向けて前進させると固定金型部2aに当接して隣合う部品成形用キャビティ部12同士が連通しない状態となり、インナーコア4を固定金型部2aから離れる方向に向けて後退させると隣接する部品成形用キャビティ部12の端部間に隣接する部品成形用キャビティ部12と連通するヒンジ部成形用キャビティ部22が形成されるようになっている。固定金型部2aには上記ヒンジ部成形用キャビティ部22に軟質樹脂を射出するための第二のゲート24が設けてあり、インナーコア4を前進させてインナーコア4が固定金型部2aに当接してヒンジ部成形用キャビティ部22が形成されない状態ではインナーコア4の前端面により第二のゲート24が閉じられ、インナーコア4を後退させてインナーコア4を固定金型部2aから離してヒンジ部成形用キャビティ部22が形成された状態では第二のゲート24が開口するように構成してある。
上記のような金型装置3を用いてヒンジ付き射出成形品1を成形するに当たっては、以下のようにして行うものである。
まず、図1のように複数の金型部2よりなる金型装置3を型閉めすると共に金型部2に移動自在に設けたインナーコア4を前進させて複数の部品11を成形するための複数の部品成形用キャビティ部12を形成する型閉め工程を実行する。
次に、図2に示すように第一のゲート14から硬質樹脂13を射出して該複数の部品成形用キャビティ部12に硬質樹脂13を充填して複数の部品11を成形する一次射出工程を実行する。
次に、図3に示すように金型部2を型閉めしたままインナーコア4を後退させて、隣接する部品成形用キャビティ部12間にヒンジ部成形用キャビティ部22を形成するというコアバック工程を実行する。このようにしてコアバック工程を実行することで形成したヒンジ部成形用キャビティ部22は上記一次射出工程により充填した硬質樹脂13により部品11が成形されるので、インナーコア4を後退させてヒンジ部成形用キャビティ部22を形成した場合、硬質樹脂13によりなる部品11間にヒンジ部成形用キャビティ部22が形成されることになる。
次に、図4に示すように第二のゲート24から軟質樹脂23を射出してヒンジ部成形用キャビティ部22に軟質樹脂23を充填して軟質樹脂23よりなるヒンジ部21を成形するという二次射出工程を実行する。このようにしてヒンジ部成形用キャビティ部22内に充填された軟質樹脂23によりヒンジ部21が形成されるのであるが、この際、成形される軟質樹脂23よりなるヒンジ部21の両端側端部が隣接する部品11の側端部に一体化し、これにより隣接する部品11が軟質樹脂23よりなるヒンジ部21により連結一体化されたヒンジ付き射出成形品1が形成される。
次に、金型装置3を型開きして、隣接する部品11が軟質樹脂23よりなるヒンジ部21により一体に連続したヒンジ付き射出成形品1を取出すという離型工程を実行し、図5に示すようなヒンジ付き射出成形品1を得るのである。
上記一連の型閉め工程、一次射出工程、コアバック工程、二次射出工程、離型工程は制御部(図示せず)の制御により実行するものである。
このようにして射出成形により一体に成形されたヒンジ付き射出成形品1は、ヒンジ部21部分が軟質樹脂23により構成され、繰り返し折り曲げ使用しても硬質樹脂13よりなる部品11同士を連結一体化するヒンジ部21にクラックが入ったり、割れたりし難く、寿命が長くなり、長期間安定して使用できるものである。
次に、本発明の実施形態を図6乃至図10に基いて説明する。本実施形態においては、前述の参考例と同様、硬質の部品11の同士を軟質樹脂23よりなる軟質のヒンジ部21で折り曲げ自在に連結一体化したヒンジ付き射出成形品1を射出成形で成形することにおいては同じであるが、本実施形態においては、図10に示すような軟質のヒンジ部21の外面が部品11の外面よりも外に突出するように構成されたヒンジ付き射出成形品1を射出成形により成形することに特徴がある。
図6乃至図9には図10に示すヒンジ付き射出成形品1を成形する成形方法の成形順序を示してある。
本実施形態における金型装置3は、図6に示すように、本実施形態の金型装置3も前述の実施形態の金型装置3と同様に、複数の金型部2と、金型部2に設けた前進、後退自在なインナーコア4と、硬質樹脂13を射出するための第一のゲート14と、軟質樹脂23を射出するための第二のゲート24とを備えている。
金型部2としては固定金型部2a、可動金型部2bがあり、複数の金型部2を型閉めした状態で複数の部品11を成形するための複数の部品成形用キャビティ部12が形成される。添付図面に示す実施形態では固定金型部2aに各部品成形用キャビティ部12に硬質樹脂13を射出するための第一のゲート14が設けてある。可動金型部2bには固定金型部2aに対向する面に開口した凹部5が設けてあり、該凹部5の固定金型部2aに対向する面の開口部の両側部はそれぞれ隣接する部品成形用キャビティ部12の側端部の可動金型部2b側において開口している。該凹部5にインナーコア4が固定金型部2a側に向けて前進、固定金型部2bから離れる方向に後退自在に内装してあって、インナーコア4を固定金型部2a側に向けて前進させると固定金型部2aに当接して隣合う部品成形用キャビティ部12同士が連通しない状態となり、インナーコア4を固定金型部2aから離れる方向に向けて後退させると隣接する部品成形用キャビティ部12の外側(可動金型部2b側の)の端部間にヒンジ部成形用キャビティ部22が形成され、該ヒンジ部成形用キャビティ部22の両端部がそれぞれ隣接する部品成形用キャビティ部12の側端部が可動金型部2b側において連通するようになっている。固定金型部2aには上記ヒンジ部成形用キャビティ部22に軟質樹脂を射出するための第二のゲート24が設けてあり、インナーコア4を前進させてインナーコア4が固定金型部2aに当接してヒンジ部成形用キャビティ部22が形成されない状態ではインナーコア4の前端面により第二のゲート24が閉じられ、インナーコア4を後退させてインナーコア4を固定金型部2aから離してヒンジ部成形用キャビティ部22が形成された状態では第二のゲート24が開口するように構成してある。
上記のような金型装置3を用いてヒンジ付き射出成形品1を合成樹脂の射出成形により形成するに当たっては、以下のようにして行うものである。
まず、図6のように複数の金型部2よりなる金型装置3を型閉めすると共に金型部2に移動自在に設けたインナーコア4を前進させて複数の部品11を成形するための部品成形用キャビティ部12を形成する型閉め工程を実行する。
次に、図7に示すように第一のゲート14から硬質樹脂13を射出して該複数の部品成形用キャビティ部12に硬質樹脂13を充填して複数の部品11を成形する一次射出工程を実行する。
次に、図8に示すように金型部2を型閉めしたままインナーコア4を後退させて、ヒンジ部成形用キャビティ部22を形成するというコアバック工程を実行する。このようにしてコアバック工程を実行することで形成したヒンジ部成形用キャビティ部22は上記一次射出工程により隣接する部品成形用キャビティ部12に充填して成形した隣接する部品11の外側において該隣接する部品11の外面の端部間にわたるように形成され、これにより隣接する部品11の外面の端部が部品成形用キャビティ部12の両端部に面することになる。
次に、図9に示すように第二のゲート24から軟質樹脂23を射出してヒンジ部成形用キャビティ部22に軟質樹脂23を充填して軟質樹脂23よりなるヒンジ部21を成形するという二次射出工程を実行する。このようにしてヒンジ部成形用キャビティ部22内に充填された軟質樹脂23によりヒンジ部21が形成されるのであるが、この際、成形される軟質樹脂23よりなるヒンジ部21の内面部の両端部が隣接する部品11の外面の端部に一体化し、これにより隣接する部品11が軟質樹脂23よりなるヒンジ部21により一体に連続した合成樹脂製のヒンジ付き射出成形品1が形成される。
次に、金型装置3を型開きして、隣接する部品11が軟質樹脂23よりなるヒンジ部21により一体に連続した合成樹脂製のヒンジ付き射出成形品1を取出すという離型工程を実行し、図10に示すような展開状態のヒンジ付き射出成形品1を得るのである。
上記一連の型閉め工程、一次射出工程、コアバック工程、二次射出工程、離型工程は制御部(図示せず)の制御により実行するものである。
このようにして射出成形により一体に成形されたヒンジ付き射出成形品1は、図5に示す前述の参考例のヒンジ付き射出成形品1と同様、ヒンジ部21部分が軟質樹脂23により構成され、繰り返し折り曲げ使用しても硬質樹脂13よりなる部品11同士を連結一体化するヒンジ部21にクラックが入ったり、割れたりし難く、寿命の長くなり、長期間安定して使用できるだけでなく、ヒンジ部21の外面が部品11の外面よりも外側に突出しているので、外面部分が外側に突出した軟質のヒンジ部21が滑り止め機能や衝撃吸収機能を果たすことになる。
上記図5、図10には硬質樹脂13よりなる硬質の部品11の端部同士を、軟質樹脂23よりなる軟質のヒンジ部21で連結一体化したヒンジ付き射出成形品1として構成を簡略化した例で示し、この構成を簡略化したヒンジ付き射出成形品1の射出成形方法を図1乃至図4、図6乃至図9に示す金型装置で説明したが、ヒンジ付き射出成形品1としては、ヒンジ部21により部品11同士が折り曲げ自在に連結してあるものであれは、他の様々なヒンジ付き商品であってもよいものであり、例えば、図11、図16に示すような部品11である面板をヒンジ部21で折り曲げ自在に連結した組み立て箱を一具体例として挙げることができる。
図11(a)、図16(a)にはそれぞれヒンジ付き射出成形品1である組み立て箱を平面状に展開した状態を示しており、図11(b)、図16(b)には同上のヒンジ付き射出成形品1である組み立て箱を箱形状に組み立てた状態を示している。なお、箱状に組み立てた場合ヒンジ部21以外の部分で部品11である隣接する面板同士が直角に隣合う箇所においては、部品11同士はこの種の組み立て箱において従来から公知の任意の連結手段により連結する。また、添付図面においては、部品11として正方形または長方形をした底板、底板の4辺にヒンジ部21を介して一体に連続した4つの側板により組み立て箱を構成した例となっているが、1乃至複数の側板にヒンジ部21を介して蓋板を一体に連続したもの等、展開した状態の形態には従来から公知のダンボールにおけるこの種の組み立て箱の展開状態の形態と同じものが採用できるのはもちろんである。
図12乃至図15には図11(a)のX−X線部分に対応した金型装置3部分の各工程が示してある。すなわち、図12が型閉め工程、図13が一次射出工程、図14がそれぞれコアバック工程、図15がそれぞれ二次射出工程を示しており、これら図12、図13、図14、図15はそれぞれ前述の図1、図2、図3、図4の各工程に対応し、上記図1、図2、図3、図4の各工程で説明したのと同じようにして制御部により実行され、最後に図示を省略しているが、同様にして離型工程は制御により実行してヒンジ付き射出成形品1である図11に示すような組み立て箱を取出すものである。本例により成形されたヒンジ付き射出成形品1である組み立て箱はヒンジ部21部分が繰り返し折り曲げてもクラックが入ったりせず、繰り返し再使用ができるものである。
また、図17乃至図20には図16(a)のX−X線部分に対応した金型装置3部分の各工程が示してある。すなわち、図17が型閉め工程、図18が一次射出工程、図19がそれぞれコアバック工程、図20がそれぞれ二次射出工程を示しており、これら図17、図18、図19、図20はそれぞれ前述の図6、図7、図8、図9の各工程に対応し、上記図6、図7、図8、図9の各工程で説明したのと同じようにして制御部により実行され、最後に図示を省略しているが、同様にして離型工程は制御により実行してヒンジ付き射出成形品1である図16に示すような組み立て箱を取出すものである。
図17乃至図20に示す順序で成形した図16に示すようなヒンジ付き射出成形品1である組み立て箱は、前述と同様にヒンジ部21を繰り返して折り曲げてもクラックが発生したりせず、繰り返し再使用ができるものであり、しかも、軟質樹脂23よりなるヒンジ部21の外面が部品11の外面よりも外側に突出して位置していることで、図21(a)のようにヒンジ付き射出成形品1である組み立て箱を平面状に展開した状態で積み重ねたり、コンベアに載せて搬送したり、あるいは図21(b)のように箱形状に組み立てた状態で床やコンベアやトラックの荷台やあるいは他の合成樹脂製の組み立て箱等の載置部6に載置しても、硬質樹脂13よりなる部品11が床やコンベアやトラックの荷台やあるいは他の合成樹脂製の組み立て箱等の載置部6に当たらず、外方に突出する軟質樹脂23よりなるヒンジ部21の外面がこれらの載置部6に当接することになって、ヒンジ部21が滑り止め機能を発揮して、組み立て箱が滑ったり、ずれたりするのを防止し、更に衝撃を吸収するものである。
参考例のヒンジ付き射出成形品の成形方法に用いる射出成形用金型装置の型閉め状態の断面図である。 同上の一次射出成形工程の断面図である。 同上のコアバック工程を示す断面図である。 同上の二次射出成形工程の断面図である。 同上により成形されたヒンジ付き射出成形品の一例を示し、(a)は斜視図であり、(b)は断面図である。 本発明のヒンジ付き射出成形品の成形方法に用いる射出成形用金型装置の実施形態の型閉め状態の断面図である。 同上の一次射出成形工程の断面図である。 同上のコアバック工程を示す断面図である。 同上の二次射出成形工程の断面図である。 同上により成形されたヒンジ付き射出成形品の一例を示し、(a)は斜視図であり、(b)は断面図である。 参考例の成形方法により成形したヒンジ付き射出成形品の具体的な例としての組み立て箱の一例を示し、(a)は展開図であり、(b)は箱形状に組み立てた斜視図であり、(c)は(a)のA部分の斜視図である。 は同上の合成樹脂組み立て箱の図11(a)のX−X線部分に対応した射出成形用金型装置の型閉め状態の断面図である。 同上の合成樹脂組み立て箱の図11(a)のX−X線部分に対応した射出成形用金型装置における一次射出成形工程の断面図である。 同上の合成樹脂組み立て箱の図11(a)のX−X線部分に対応した射出成形用金型装置におけるコアバック工程を示す断面図である。 同上の合成樹脂組み立て箱の図11(a)のX−X線部分に対応した射出成形用金型装置における二次射出成形工程の断面図である。 本発明の成形方法により成形したヒンジ付き射出成形品の具体的な例としての組み立て箱の例を示し、(a)は展開図であり、(b)は箱形状に組み立てた斜視図であり、(c)はヒンジ部の断面図であり、(d)は(a)のA部分の斜視図である。 は同上の合成樹脂組み立て箱の図16(a)のX−X線部分に対応した射出成形用金型装置の型閉め状態の断面図である。 同上の合成樹脂組み立て箱の図16(a)のX−X線部分に対応した射出成形用金型装置における一次射出成形工程の断面図である。 同上の合成樹脂組み立て箱の図16(a)のX−X線部分に対応した射出成形用金型装置におけるコアバック工程を示す断面図である。 同上の合成樹脂組み立て箱の図16(a)のX−X線部分に対応した射出成形用金型装置における二次射出成形工程の断面図である。 (a)は同上の合成樹脂製組み立て箱を展開で上下に多段に積み重ねた状態の正面図であり、(b)は同上の箱形状に組み立てた合成樹脂製組み立て箱を載置した状態の断面図である。
1 射出成形品
2 金型部
3 金型装置
4 インナーコア
11 部品
12 部品成形用キャビティ部
13 軟質樹脂
14 第一のゲート
21 ヒンジ部
22 ヒンジ部成形用キャビティ部
23 硬質樹脂
24 第二のゲート

Claims (1)

  1. 固定金型部と、可動金型部、可動金型部に設けた前進、後退自在なインナーコアと、硬質樹脂を射出するための第一のゲートと、軟質樹脂を射出するための第二のゲートとを備え金型装置を用いたヒンジ付射出成形品の成形方法であって、可動金型部と可動金型部を型閉めすると共にインナーコアを前進させて固定金型部に当接させることで、複数の部品を成形するための部品成形用キャビティ部を形成し且つ固定金型部に設けた第二のゲートをインナーコアで閉じ、次に、上記のようにして形成した部品成形用キャビティ部に硬質樹脂を一次射出して複数の硬質の部品を成形し、次に、固定金型部と可動金型部を型閉めしたままインナーコアを後退させて、隣接する部品成形用キャビティ部内に充填成形された部品間にヒンジ部成形用キャビティ部を形成すると共に第二のゲートを開口し、固定金型部と可動金型部を型閉めした状態のままヒンジ部成形用キャビティ部に第二のゲートから軟質樹脂を二次射出して隣接する硬質の部品同士を折り曲げ自在に連結一体化する軟質のヒンジ部を該軟質のヒンジ部の外面が部品の外面よりも外に突出するように成形することを特徴とするヒンジ付き射出成形品の成形方法
JP2004083180A 2004-03-22 2004-03-22 ヒンジ付き射出成形品の成形方法 Expired - Lifetime JP4365707B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004083180A JP4365707B2 (ja) 2004-03-22 2004-03-22 ヒンジ付き射出成形品の成形方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004083180A JP4365707B2 (ja) 2004-03-22 2004-03-22 ヒンジ付き射出成形品の成形方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005262846A JP2005262846A (ja) 2005-09-29
JP4365707B2 true JP4365707B2 (ja) 2009-11-18

Family

ID=35087874

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004083180A Expired - Lifetime JP4365707B2 (ja) 2004-03-22 2004-03-22 ヒンジ付き射出成形品の成形方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4365707B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1829662A1 (de) * 2006-03-02 2007-09-05 Delphi Technologies, Inc. Bauteil mit zwei Komponenten und Steckverbindungselement
CN102079124B (zh) * 2009-11-26 2013-04-10 群达模具(深圳)有限公司 一种通风器罩的注塑模具
CN110549548A (zh) * 2019-08-27 2019-12-10 宁波米勒模具制造有限公司 一种双色注塑模具及成型方法
CN112549430B (zh) * 2020-11-12 2022-06-14 长春富维安道拓汽车饰件系统有限公司 一种气囊盒织物铰链及金属衬套注塑镶嵌的方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005262846A (ja) 2005-09-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4733733B2 (ja) 2色成形用金型装置および2色成形品
US7971741B2 (en) Folding box made of synthetic resin
JP4365707B2 (ja) ヒンジ付き射出成形品の成形方法
CN208498393U (zh) 车辆的杂物箱容器
JP4648110B2 (ja) 合成樹脂射出成形品
KR101196735B1 (ko) 조립식 캐비티금형
JP4658705B2 (ja) 合成樹脂射出成形品の成形方法及び射出成形金型装置
US11964794B2 (en) Container and structure
JP6364301B2 (ja) ピラーガーニッシュの製造方法
JP4648109B2 (ja) 合成樹脂射出成形品の成形方法及び射出成形金型装置
KR102105158B1 (ko) 힌지부를 포함하는 접이식 포장상자
JP4414796B2 (ja) 合成樹脂製組み立て箱
JP2007001197A (ja) 合成樹脂射出成形品の成形方法及び射出成形金型装置
JPS60247520A (ja) 合成樹脂成形品におけるヒンジ成形方法
JP2005262847A (ja) ヒンジ付き射出成形品の成形方法及び射出成形用金型装置
JP4313709B2 (ja) 合成樹脂射出成形品の成形方法及び射出成形用金型装置
JP2008221814A (ja) 異種発泡成形品の形成方法
JP6771873B2 (ja) 樹脂成形品およびその製造方法
WO2018092851A1 (ja) 樹脂製品
JP2012116338A (ja) ウエザーストリップ
CN204354934U (zh) 活动帘子
JP4634901B2 (ja) 合成樹脂製の折り畳み箱
JP2008074009A (ja) 衝撃吸収機能を有する樹脂成形品並びにその成形方法
JP2005247341A (ja) 内部が中空部となった補強部を有する合成樹脂製容器
JP6959631B2 (ja) 仕切り付き容器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070205

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090525

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090602

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090721

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090818

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090821

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120828

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4365707

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130828

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250