JP4365240B2 - 電子部品製造装置および電子部品の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、樹脂で被覆された回路素子を含む電子部品の製造に用いられる電子部品製造装置および電子部品の製造方法に関する。
光ピックアップ装置などの電子機器に搭載される電子部品は、一般に、外部環境から回路素子を保護することなどを目的として、基板表面に実装される回路素子を樹脂層などのパッケージで被覆した状態で使用される。樹脂で被覆された回路素子を含む電子部品の製造に係る従来技術には、以下のようなものがある(たとえば、特許文献1および2参照)。
図9は、従来技術による電子部品の製造における樹脂供給工程の概要を模式的に示す図である。まず、回路素子が形成された複数のチップ91が実装された基板92上に、これらのチップ91を囲むように樹脂成形用の型枠93を設ける。次いで、基板92上の型枠93で囲まれる領域(以下、型枠93の内部領域と称する)93aに、シリンジ96に収容される樹脂94をノズル95から供給して充填する。次いで、基板92をオーブンでキュアし、型枠93の内部領域93aに充填された樹脂94を硬化させる。その後、型枠93を基板92上から取除き、樹脂で被覆された回路素子を含む電子部品を得る。
この工程において、シリンジ96に収容される樹脂94は、ノズル95から吐出される際の抵抗を小さくするために、シリンジ96を取囲むように設けられるヒータ97によって一定温度に加熱されて吐出される。このときの樹脂94の加熱温度は、ノズル95から吐出される際の抵抗を小さくするためだけでなく、樹脂94を型枠93の内部領域93aに充填するのに要する時間を短くするためにも、できるだけ高い方が好ましい。
しかしながら、樹脂94には一般に熱硬化性樹脂が用いられるので、樹脂94を加熱することは、樹脂94の硬化を促進する。すなわち、シリンジ96内部の樹脂94の加熱温度を高くし過ぎると、樹脂94がシリンジ96内部で硬化し、基板92上に樹脂94を供給することができなくなる。このため、シリンジ96内部の樹脂94の加熱温度を、樹脂94が型枠93の内部領域93aに速やかに充填される温度まで上げることはできない。したがって、従来技術では、樹脂94が型枠93の内部領域93aに充填されるまでに相当の時間を要するので、シリンジ96から供給された樹脂94の量が適切であるか否かを確認するまでに時間がかかり、作業効率が悪いという問題がある。
また、型枠93の内部領域93aに充填された樹脂94は、オーブンでのキュアによって硬化されるまでの間は流動性を有する状態にあるので、基板92が傾いた際などに型枠93の外側に溢流しやすい。型枠93で囲まれる領域の外側の基板92上には、電子部品の端子電極などが設けられるので、樹脂94が型枠93の外側に溢流すると、端子電極などが樹脂94で汚染されて機能しなくなり、歩留が低下する。また、樹脂94が型枠93の外側に溢流すると、パッケージを形成する樹脂94の量が減少するので、パッケージの厚みすなわち樹脂94が硬化されて形成される樹脂層の表面から基板92のチップ91が実装された面までの距離が設計値よりも小さくなる。このため、樹脂層の表面からチップ91の表面までの距離が設計値よりも短くなるので、光ピックアップ装置に備わる電子部品のようにチップ91の表面に受光素子を備え、パッケージの上部すなわち樹脂層の表面が受光面となる電子部品を製造する場合には、光学特性の不良が発生しやすくなる。したがって、型枠93の内部領域93aに樹脂94が充填された基板92をオーブンまで搬送する際には、基板92を水平に保たなければならず、作業性が悪いという問題がある。
作業性を向上させるために、型枠93を必要なパッケージの厚みよりも高く形成し、基板92の一時的な傾きによる樹脂94の型枠93の外側への溢流を防止することも考えられる。しかしながら、型枠93を高く形成すると、樹脂94の型枠93の外側への溢流を防止することはできるけれども、基板92が傾いた際に型枠93の必要なパッケージの厚みよりも高い部分の内壁面に付着した樹脂94が、型枠93を取除く際に型枠93とともに取除かれるという問題がある。このため、パッケージを形成する樹脂94の量が減少し、パッケージの厚みが設計値よりも小さくなるので、前述のように、パッケージの上部が受光面となる電子部品を製造する場合には、光学特性の不良が発生しやすくなる。
また、基板92は、図9に示す樹脂94を供給する工程の前工程である回路を形成する工程、たとえばチップ91の基板92へのマウント、チップ固定用ペーストの硬化およびワイヤボンディングを順次行なう工程などにおいて加熱される。したがって、図9に示す工程において樹脂94を供給する際には、基板92は内部応力によって変形している。この変形度合が大きい基板92に対して樹脂94の充填を行なうと、パッケージの厚みにばらつきが生じる。このため、光ピックアップ装置に備わる電子部品のようにパッケージの上部が受光面となる電子部品を製造する場合には、受光素子が設けられるチップ表面に対してパッケージ上部の受光面が傾くので、光学特性の不良が発生しやすい。
特許第3309057号公報(第4頁,第7図) 特開平1−132129号公報(第2頁,第1−2図)
本発明の目的は、回路素子を被覆する樹脂の充填に要する時間を短縮することのできる電子部品製造装置および電子部品の製造方法を提供することである。
また本発明の他の目的は、回路素子を被覆する樹脂層の厚みが均一な電子部品を歩留良く製造することのできる電子部品製造装置および電子部品の製造方法を提供することである。
本発明は、回路素子が設けられる基板を保持する基板保持手段と、前記基板保持手段によって保持される基板上に樹脂を供給可能な樹脂供給手段と、前記樹脂供給手段よりも基板の搬送方向下流側に設けられ、前記樹脂供給手段によって基板上に供給された樹脂を硬化させる樹脂硬化手段とを備え、樹脂で被覆された回路素子を含む電子部品を製造する電子部品製造装置であって、
前記樹脂供給手段によって樹脂が供給された基板を加熱可能な基板加熱手段
前記基板上に、前記基板の樹脂が供給されるべく予め定められる領域を囲むように設けられる枠部材と、
前記樹脂供給手段による樹脂供給動作の開始からの経過時間を計測する計時手段と、
前記基板加熱手段の動作を制御する基板加熱制御手段とを備え、
前記樹脂供給手段は、前記枠部材によって囲まれる領域に予め定める量の樹脂を供給し、
前記基板加熱制御手段は、前記計時手段による計時出力に応答し、前記基板の加熱を停止させるように、前記基板加熱手段の動作を制御することを特徴とする電子部品製造装置である。
また本発明は、前記基板を冷却する基板冷却手段と、
前記計時手段による計時出力に応答し、前記基板の冷却を開始するように、前記基板冷却手段の動作を制御する基板冷却制御手段とをさらに備えることを特徴とする。
また本発明は、基板に回路素子を設ける素子配設工程と、前記基板上に回路素子を被覆するように樹脂を供給する樹脂供給工程と、基板上に供給された樹脂を硬化させる樹脂硬化工程とを含み、樹脂で被覆された回路素子を含む電子部品を製造する電子部品の製造方法であって、
前記樹脂供給工程では、
基板上に供給された樹脂を加熱可能な状態で、基板上に樹脂を供給し、
前記樹脂供給工程では、
前記基板を加熱することによって、基板上に供給された樹脂を加熱し、
前記素子配設工程の後であって前記樹脂供給工程の前に、
前記基板上に、前記基板の樹脂が供給されるべく予め定められる領域を囲むように枠部材を設ける枠部材配設工程をさらに含み、
前記樹脂供給工程では、
前記枠部材によって囲まれる領域に樹脂が充填された後に、基板の加熱を停止することを特徴とする電子部品の製造方法。
本発明によれば、基板保持手段と樹脂供給手段と樹脂硬化手段とを備え、樹脂で被覆された回路素子を含む電子部品を製造する電子部品製造装置は、基板を加熱することによって、回路素子が設けられる基板上に供給された樹脂を加熱可能な基板加熱手段を備える。このことによって、基板を加熱し、基板からの熱伝導によって回路素子が設けられる基板上に供給された樹脂に流動性を付与する、または前記基板上に供給された樹脂の流動性を高めることができるので、基板の樹脂が供給されるべく予め定められる領域(以下、このような領域を樹脂供給予定領域と称する)全体にわたって樹脂を供給するのに要する時間を短縮することができる。
た、基板の樹脂供給予定領域を囲むように設けられる枠部材と、枠部材によって囲まれる領域(以下、枠部材の内部領域と称する)に予め定める量の樹脂を供給する樹脂供給手段と、樹脂供給手段による樹脂供給動作の開始からの経過時間を計測する計時手段と、計時手段による計時出力に応答して基板の加熱を停止させるように基板加熱手段の動作を制御する基板加熱制御手段とを備えるので、枠部材の内部領域に該内部領域を充填するように予め定める量の樹脂を樹脂供給手段によって供給し、この樹脂の供給開始からの経過時間を計時手段によって計測し、該経過時間が枠部材の内部領域に樹脂を充填するのに要する時間に達したときに、基板加熱制御手段によって基板加熱手段による基板の加熱動作を停止させることができる。このことによって、樹脂が枠部材の内部領域に充填されるまでは、基板加熱手段によって基板を加熱して基板上に供給された樹脂に流動性を付与し、樹脂が枠部材の内部領域に充填された後には、基板の加熱を停止して枠部材の内部領域に充填された樹脂の流動性を低下させることができる。したがって、樹脂の充填に要する時間を短縮する効果を保ちながら、枠部材の内部領域に充填された樹脂が枠部材によって囲まれる領域を除く領域(以下、枠部材の外部領域と称する)に溢流することを防止することができるので、基板の樹脂供給予定領域を除く領域が樹脂で汚染されることを防ぐことができる。また、樹脂層の厚みが設計値よりも小さくなることを防ぐことができる。
また本発明によれば、基板を冷却する基板冷却手段と、計時手段による計時出力に応答して基板の冷却を開始するように基板冷却手段の動作を制御する基板冷却制御手段とを備えるので、枠部材の内部領域に該内部領域を充填するように予め定める量の樹脂を樹脂供給手段によって供給する場合に、樹脂の供給開始からの経過時間が枠部材の内部領域に樹脂を充填するのに要する時間に達したときに、基板加熱制御手段によって基板加熱手段による基板の加熱を停止させ、さらに基板冷却制御手段によって基板冷却手段による基板の冷却を開始させることができる。このことによって、樹脂が枠部材の内部領域に充填された後に基板を冷却し、枠部材の内部領域に充填された樹脂の流動性をさらに低下させることができる。したがって、枠部材の内部領域に充填された樹脂の枠部材の外部領域への溢流をより確実に防止することができるので、基板の樹脂供給予定領域を除く領域の樹脂による汚染および樹脂層の厚みの設計値からのずれを一層抑えることができる。
また本発明によれば、樹脂で被覆された回路素子を含む電子部品は、素子配設工程と樹脂供給工程と樹脂硬化工程とを経て製造される。回路素子が設けられた基板上に樹脂を供給する樹脂供給工程では、基板上に供給された樹脂を加熱可能な状態で、基板上に樹脂を供給する。このことによって、基板上に供給された樹脂に流動性を付与する、または基板上に供給された樹脂の流動性を高めることができるので、基板の樹脂供給予定領域全体にわたって樹脂を供給するのに要する時間を短縮することができる。したがって、基板上に樹脂を供給してから、樹脂が基板の樹脂供給予定領域全体にわたって供給された後に基板上に供給された樹脂の量が適切であるか否かを確認するまでに要する時間が短くなるので、作業効率が向上する。
た、基板を加熱することによって、基板からの熱伝導によって基板上に供給された樹脂を加熱し、基板上に供給された樹脂に充分な流動性を確実に付与することができる。
た、基板の加熱は、枠部材の内部領域に樹脂が充填された後に停止される。このことによって、樹脂の充填に要する時間を短縮する効果を保ちながら、枠部材の内部領域に充填された樹脂の枠部材の外部領域への溢流を防止することができる。したがって、基板の樹脂供給予定領域を除く領域の樹脂による汚染および樹脂層の厚みの設計値からのずれを抑えることができる。
図1は、本発明の実施の一形態である電子部品製造装置1の主要構成部を簡略化して示す正面図である。本実施の形態の電子部品製造装置1は、樹脂で被覆された回路素子を含む電子部品の製造に好適に用いられる。
電子部品製造装置1は、基板3上への注型用樹脂8の供給を行なう樹脂供給ユニット2と、基板3を樹脂供給ユニット2に供給搬送する基板搬送ユニット4と、基板3を搬送ユニット4に供給する基板ロードユニット5と、基板搬送ユニット4から排出される基板3を収容する基板アンロードユニット6と、基板3上に供給された注型用樹脂8を硬化させる樹脂硬化手段である樹脂硬化ユニット7と、注型用樹脂8が供給された基板3を基板アンロードユニット6から樹脂硬化ユニット7まで搬送する後述の樹脂充填後基板搬送手段と、基板3の注型用樹脂8が供給される面を水平に配置して保持する基板固定手段14とを含んで構成される。基板3の一方の表面上には、図示しない回路素子が設けられたチップ15がワイヤなどによって実装され、回路が形成されている。この基板3のチップ15が実装された面上には、回路が形成された領域を含む樹脂供給予定領域を囲むように、枠部材16が設けられている。
図2は、図1に示す電子部品製造装置1に備わる樹脂供給ユニット2の構成を簡略化して示す正面図および側面図である。樹脂供給ユニット2は、樹脂供給手段であるシリンジ9と、シリンジ9による樹脂供給動作の開始からの経過時間を計測する後述の計時手段41と、シリンジ9の外周面を被覆するように設けられるシリンジ加熱用ブロック21と、シリンジ加熱用ブロック21の内部に設けられシリンジ9の内部に収容される注型用樹脂8を加熱する樹脂加熱手段10と、基板保持手段である基板載置台11と、基板載置台11の内部に設けられ基板載置台11に載置される基板3を加熱する基板加熱手段12と、基板加熱手段12の動作を制御する後述の基板加熱制御手段42と、基板載置台11上に設けられ基板載置台11に載置される基板3に振動を付与する振動付与手段13と、振動付与手段13の動作を制御する後述の基板振動制御手段28と、シリンジ9および基板載置台11を可動可能に支持するロボット17と、シリンジ9、基板加熱制御手段42および基板振動制御手段28などの樹脂供給ユニット2各部を制御する後述の中央処理装置(Central Processing Unit;略称CPU)40とを含んで構成される。
基板加熱手段12および振動付与手段13を備えることによって、基板3上に供給された注型用樹脂8を加熱可能な状態および基板3を振動させた状態のうちの少なくともいずれか一方の状態で、基板3上に注型用樹脂8を供給することができる。
基板加熱手段12としては、たとえばペルチェ素子またはヒータなどが用いられる。また樹脂加熱手段10としては、ヒータまたはペルチェ素子などが用いられる。
振動付与手段13は、振動を発生する振動発生部材13aと、振動部材13aが発生する振動を基板3に伝達する振動伝達部材13bとを含んで構成される。振動伝達部材13bは基板固定手段14に接するように設けられ、基板固定手段14を介して基板3に振動を伝達するように構成される。また、本実施の形態とは異なるけれども、振動伝達部材13bを基板3に接するように設け、基板3に直接振動を伝達するように構成してもよい。
振動付与手段13としては、基板3に対して、振幅が0.1〜0.5mm程度と小さく、かつ振動数が110〜150Hz程度と高い振動を付与することのできるものを用いことが好ましい。これによって、基板3上に供給された注型用樹脂8に充分な流動性を付与するとともに、基板3の破損を防ぐことができる。このような振動付与手段13に備わる振動発生部材13aとしては、モータとモータの出力軸に偏芯して設けられる重錘とを含み、モータの回転に伴う偏芯運動によって振動を発生するいわゆる偏芯モータ、パーツフィーダなどに使用される振動部品のように、電磁石と板ばねとを含み、電磁石によって板ばねに断続的に力を加えて振動を発生する振動部品、およびコイルを含み、コイルに交流電流を流し、磁界を発生させて振動を発生させる動電型振動発生装置などが挙げられる。
たとえば、振動発生部材13aとして、偏芯モータを用いる場合には、偏芯モータは、図3に示すように振動伝達部材13bである振動板の振動面に固定されて使用される。偏芯モータは、基板振動制御手段28であるスピードコントローラ28を介して商用電源29に接続され、予め定める振幅および振動数の振動を発生するように、スピードコントローラ28によって回転数を制御される。
ロボット17は、シリンジ加熱用ブロック21を介してシリンジ9を支持するシリンジ支持アーム18と、シリンジ支持アーム18を図2(a)の紙面に向かって下方に垂直に延びるZ軸方向に可動可能に支持するアーム支持体19と、基板載置台4を図2(a)の紙面に向かって右方に水平に延びるX軸方向および図2(b)の紙面に向かって右方に水平に延びるY軸方向に可動可能に支持する支持台20とを含んで構成される。ロボット17は、基板3上に設けられる枠部材16の内部領域16aの上方にシリンジ9の先端に設けられるノズル22が配置されるように基板載置台4をX軸方向またはY軸方向に移動させ、シリンジ支持アーム18をZ軸方向に予め定める位置まで移動させる。
図4は、樹脂供給ユニット2の電気的構成を示すブロック図である。中央処理装置(CPU)40は、マイクロコンピュータなどによって実現される。CPU40には、計時手段41の計時出力が与えられる。CPU40は、前述のように、シリンジ9、基板加熱制御手段42および基板振動制御手段28などの樹脂供給ユニット2の各部をそれぞれ制御する。
再び図1に戻って、基板搬送ユニット4は、図示しないモータによって駆動される搬送ローラ23と図示しないプッシャーとを含んで構成され、搬送ローラ23によって基板3を搬送し、プッシャーによって予め定める位置に移動させる。
基板ロードユニット5は、図1の紙面に向かって下方に垂直に延びるZ軸方向に可動可能に設けられるエレベータ24と図示しないプッシャーとを含んで構成される。エレベータ24上には基板3を収容する基板収納マガジン26が搭載される。基板ロードユニット5は、基板収納マガジン26内の基板3を順次プッシャーによって基板搬送ユニット4に送給する。基板収納マガジン26内に基板3を格納する格納段が複数設けられる場合には、基板ロードユニット5は、1つの格納段に格納される基板3を基板搬送ユニット4に搬送した後に、次の格納段に格納される基板3が基板搬送ユニット4に送給可能な位置である搬送レベルに配置されるように、エレベータ24を移動させる。
基板アンロードユニット6は、図1の紙面に向かって下方に垂直に延びるZ軸方向に可動可能に設けられるエレベータ25を含んで構成される。エレベータ25上には基板3を収容する基板収納マガジン27が搭載される。基板搬送ユニット4からプッシャーによって送給される基板3は、基板アンロードユニット6のエレベータ25上に搭載される基板収納マガジン27に格納される。基板収納マガジン27に格納段が複数設けられる場合には、基板アンロードユニット6は、1つの格納段に基板3が格納された後に、未格納段が基板搬送ユニット4から基板3を送給可能な位置である搬送レベルに配置されるように、エレベータ25を移動させる。
樹脂硬化ユニット7は、注型用樹脂8として熱硬化性樹脂を用いる場合には、基板3上に供給された注型用樹脂8を硬化する程度に加熱することのできるオーブンなどの加熱手段を含んで構成される。たとえば、樹脂硬化ユニット7として、オーブンを用いる場合、注型用樹脂8が塗布された基板3は、図5に示すように、基板収納マガジン27に収納された状態でオーブン38に収容され、加熱される。この加熱によって、注型用樹脂8が硬化され、回路素子を含むチップ15が注型用樹脂8で被覆された電子部品が得られる。
本発明の実施の他の形態である電子部品の製造方法は、基板上に回路素子を被覆するように樹脂を供給する際に、基板上に供給された樹脂を加熱可能な状態および基板を振動させた状態のうちの少なくともいずれか一方の状態で、基板上に樹脂を供給することを特徴とするものであり、前述の図1に示す電子部品製造装置1によって実行される。
次に、図1、図2および図4を参照し、本実施の形態の電子部品製造装置1によって実行される電子部品の製造方法について説明する。
まず、回路素子が設けられたチップ15を作製し、基板3の一方の表面上にワイヤなどによって実装し、回路を形成する。基板3としては、ガラスエポキシ基板が好適に用いられる。次いで、基板3のチップ15が実装された面上に、回路が形成された領域を含む樹脂供給予定領域を囲むように、枠部材16を設ける。基板3の枠部材16が設けられた面が水平になるように基板固定手段14によって基板3を固定して基板収納マガジン26に収容し、基板ロードユニット5に搬送する。基板ロードユニット5から基板3を順次基板搬送ユニット4に送給し、基板搬送ユニット4によって樹脂供給ユニット2に搬送する。
図6は、図2に示す樹脂供給ユニット2による樹脂供給の様子を模式的に示す図である。図6A(a)は、注型用樹脂8が塗布される前の基板3の状態を示す図である。基板搬送ユニット4から樹脂供給ユニット2に供給される基板3は、チップ15が実装された面がシリンジ9を臨むように、基板載置台11上に載置される。基板3が基板載置台11上に供給されると、ロボット17によって、シリンジ9のノズル22が基板3上に設けられる枠部材16の内部領域16aの上方に配置されるように基板載置台11の位置が調整され、シリンジ支持アーム18が予め定める位置に移動される。
シリンジ9内の注型用樹脂8は、樹脂加熱手段10によって予め定める温度に加熱され、流動性を付与される。シリンジ9内の注型用樹脂8は、ノズル22から速やかに吐出される程度の流動性を有する温度まで加熱されることが好ましい。注型用樹脂8の流動性は使用される樹脂毎に異なるので、シリンジ9内の注型用樹脂8の加熱温度は、使用する樹脂に応じて適宜選択される。ただし、注型用樹脂8として熱硬化性樹脂を用いる場合には、シリンジ9内の注型用樹脂8の加熱温度は、樹脂の硬化が起こらない程度の温度に選択される。たとえば、注型用樹脂8として、ガラス転移温度が50℃程度の樹脂を用いる場合には、30〜100℃に加熱することによって、ノズル22から速やかに吐出される程度の流動性を付与するとともに、シリンジ9内での注型用樹脂8の硬化を防ぐことができる。注型用樹脂8としては、たとえばエポキシ樹脂およびシリコーン樹脂などの熱硬化性樹脂などが用いられる。これらの中でも、注型用樹脂8には、エポキシ樹脂が好適に用いられる。
また、基板加熱手段12は、基板加熱制御手段42によって動作が開始される。基板加熱制御手段42は、基板載置台11上に載置された基板3が予め定める温度に加熱されるように、基板加熱手段12の動作を制御する。このときの基板3の加熱温度は、シリンジ9によって供給される注型用樹脂8の温度以上、すなわち前述の樹脂加熱手段10によるシリンジ9内の注型用樹脂8の加熱温度以上、基板3を構成する基材のガラス転移温度以下であることが好ましい。このことによって、基板3上に供給された注型用樹脂8に、基板3上に供給される前に有していた流動性と略等しいか、またはそれよりも高い流動性を付与するとともに、加熱による基板3の変形を抑えることができる。したがって、基板3上に供給された注型用樹脂8が硬化されて形成される樹脂層の厚みを均一にすることができる。
また、振動付与手段13は、基板振動制御手段28によって動作が開始される。これによって、基板載置台11上に載置された基板3に振動が付与され、基板3が振動する。このとき基板3に付与される振動は、前述のように振幅が0.1〜0.5mm程度と小さく、かつ振動数が110〜150Hz程度と高いことが好ましい。
図6A(b)は、基板3上に注型用樹脂8が塗布される様子を示す図である。基板加熱手段12によって基板3を加熱し、かつ振動付与手段13によって基板3を振動させた状態で、図6A(b)に示すようにシリンジ9のノズル22の開口部から予め定める量の注型用樹脂8が吐出され、基板3上に設けられる枠部材16の内部領域16aに供給される。ノズル22から吐出される注型用樹脂8の量は、枠部材16の内部領域16aが注型用樹脂8で充填され、かつ注型用樹脂8が硬化して形成される樹脂層が所望の厚みになるように、予め試験などによって定められる。たとえば、ノズル22から吐出させる注型用樹脂8の量を変化させながら、注型用樹脂8を枠部材16の内部領域16aに充填して硬化させ、注型用樹脂8が硬化して形成される樹脂層の厚みをマイクロメータなどによって測定し、基板3上に供給された注型用樹脂8の量が所望の厚みの樹脂層を得るのに適切であるか否かを判断する。適切であると判断された場合のノズル22からの注型用樹脂8の吐出量をCPU40に与え、シリンジ9のノズル22から吐出させる注型用樹脂8の量をこの値に制御させることができる。
また、ノズル22から注型用樹脂8が吐出され始めると、計時手段41によってノズル22による注型用樹脂8の供給開始からの経過時間の計測が開始される。
図6B(c)は、注型用樹脂8が塗布された直後の状態を示す図である。注型用樹脂8は、基板3上に供給された直後は図6B(c)に示すように枠部材16の内壁面までは到達しておらず、内部領域16aの一部に存在する。
図6B(d)は、枠部材16の内部領域16aに注型用樹脂8が充填された状態を示す図である。基板3は基板加熱手段12によって加熱されているので、基板3上に供給された注型用樹脂8は、基板3からの熱伝導によって加熱され、温度が上昇する。さらに、基板3は振動付与手段13の動作によって振動しているので、基板3上に供給された注型用樹脂8は基板3とともに振動する。これによって、基板3上に供給された注型用樹脂8は、流動性が高められ、枠部材16の内壁面に向かって広がっていき、図6B(d)に示すように枠部材16の内部領域16aに充填される。したがって、シリンジ9内で注型用樹脂8を加熱することのみによって注型用樹脂8に流動性を付与し、枠部材16の内部領域16aに充填する場合に比べ、枠部材16の内部領域16aに注型用樹脂8を充填するのに要する時間を短縮することができる。
この枠部材16の内部領域16aに注型用樹脂8を充填するのに要する時間は、予め試験的に求められ、CPU40に与えられる。たとえば、予め、シリンジ9が注型用樹脂8を吐出し始めた時点からの経過時間を測定しながら注型用樹脂8を供給し、シリンジ9が注型用樹脂8を吐出し始めた時点から、枠部材16の内部領域16aに注型用樹脂8が充填されたことを目視などによって確認した時点までの経過時間を求め、この経過時間を枠部材16の内部領域16aに注型用樹脂8を充填するのに要する時間として、CPU40に与えることができる。枠部材16の内部領域16aに注型用樹脂8が充填されたことを目視によって確認する場合には、たとえば、枠部材16の高さと枠部材16の内部領域16aに充填された注型用樹脂8の表面の位置とを目視によって比較し、双方が一致する場合に枠部材16の内部領域16aに注型用樹脂8が充填されたと判断することができる。
CPU40は、計時手段41によって計測される注型用樹脂8の供給開始からの経過時間が、予め与えられた枠部材16の内部領域16aの充填に要する時間に達すると、基板加熱制御手段42によって基板加熱手段12の動作を停止させ、基板振動制御手段28によって振動付与手段13の動作を停止させる。これによって、基板3の加熱および振動が停止され、枠部材16の内部領域16aに充填された注型用樹脂8の流動性が低下する。このように基板加熱制御手段42および基板振動制御手段28を制御することによって、注型用樹脂8が枠部材16の内部領域16aに充填されるまでは、基板加熱手段12および振動付与手段13によって基板3を加熱かつ振動させて基板3上に供給された注型用樹脂8に流動性を付与し、注型用樹脂8が枠部材16の内部領域16aに充填された後には、基板3の加熱および振動を停止して枠部材16の内部領域16aに充填された樹脂の流動性を低下させることができる。したがって、注型用樹脂8の充填に要する時間を短縮する効果を保ちながら、枠部材16の内部領域16aに充填された注型用樹脂8が枠部材16の外部領域に溢流することを防止することができるので、基板13の枠部材16aの内部領域16aに相当する樹脂供給予定領域を除く領域が注型用樹脂8で汚染されることを防ぐことができる。また、注型用樹脂8が硬化して形成される樹脂層の厚みが設計値よりも小さくなることを防ぐことができる。
枠部材16の内部領域16aに注型用樹脂8が充填された基板3は、前述の図1に示す基板搬送ユニット4のプッシャーによって基板アンロードユニット6に搬送され、基板収納マガジン27に格納される。基板アンロードユニット6に連なる基板搬送ユニット4は、枠部材16の内部領域16aに充填された注型用樹脂8の表面を水平に保持することができるように構成される。なお、本実施の形態とは異なるけれども、作業者によって基板3を基板収納マガジン27に収納させるようにしてもよい。この場合、作業者は、枠部材16の内部領域16aに充填された注型用樹脂8の表面を水平に保持して基板3を搬送し、基板収納マガジン27に収納する。基板3が格納された基板収納マガジン27は、図示しない樹脂充填後基板搬送手段によって、樹脂硬化ユニット7に搬送される。
樹脂充填後基板搬送手段は、たとえば搬送ベルトなどを備え、基板収納マガジン27を自動で搬送するように構成されてもよく、また作業者によって基板収納マガジン27を樹脂硬化ユニット7まで搬送させるように構成されてもよい。
樹脂充填後基板搬送手段は、枠部材16の内部領域16aに充填された注型用樹脂8の表面を水平に保持する水平保持手段を備えることが好ましい。これによって、枠部材16の内部領域16aに充填された注型用樹脂8が枠部材16の外部領域に溢流することを防ぐことができる。したがって、基板3の樹脂供給予定領域を除く領域が注型用樹脂8で汚染されることをより確実に防ぎ、注型用樹脂8で被覆された回路素子を含む電子部品を歩留良く製造することができる。また、樹脂層の厚みが設計値よりも小さくなることを一層抑制することができる。
このような水平保持手段は、たとえば、図7に示すように、基板固定手段14が載置される搬送用基板載置台37と、搬送用基板載置台37上に設けられ、基板3のチップ15が実装された面と水平面との成す角度を検出する基板傾き角度検出手段36と、基板傾き角度検出手段の検出出力に応答し、前記角度が略0°になるように基板3の位置を調整する図示しない基板水平復帰手段とを含んで構成される。このような水平保持手段を用いることによって、枠部材16の内部領域16aに充填された注型用樹脂8の表面を容易に水平に保つことができるので、作業効率を向上させることができる。
基板水平復帰手段は、それ自体が基板3の位置を自動で調整するように構成されてもよく、またブザーを備え、基板3を搬送する作業者に基板3の位置を調整させるように構成されてもよい。ブザーを備える場合、水平保持手段は、たとえば、基板傾き角度検出手段であるポジションセンサおよび変位増幅回路と、基板水平復帰手段であるコントロール回路およびブザーと、電源とを含んで構成される。ポジションセンサは、内部にマグネットを備え、マグネットの傾きをホール素子で電圧変化として読取り、その変位量を測定することによって、基板3のチップ15が実装された面と水平面との成す角度を求める角度センサである。コントロール回路は、一定角度で信号を出力することでブザーを鳴らすように構成される。この場合、基板水平復帰手段は、基板3を搬送する作業者に対し、基板3のチップ15が実装された面と水平面との成す角度が略0°でなく、基板3の水平状態が保たれていない場合にブザーを鳴らして知らせ、基板3を水平状態に戻させる目的で使用される。
また、水平保持手段として、図8に示す基板水平保持搬送器具30を用いてもよい。基板水平保持搬送器具30は、基板収納マガジン27を収容するケーシング31と、ケーシング31を図8の紙面に向かって左右に垂直に延びる水平方向の軸線33回りに回転可能に支持する支持部材32と、支持部材32を前述の軸線33に垂直な軸線35回りに回転可能に支持する支持ハンドル34とを含んで構成される。基板水平保持搬送器具30は、支持部材32と支持ハンドル34とがそれぞれの軸線33,35回りに互いに独立して回転し、基板3のチップ15が実装された面が地軸に対して水平に保たれるような機構を有する。基板水平保持搬送器具30を用いて基板3を搬送することによって、枠部材16の内部領域16aに充填された注型用樹脂8の表面を自動的に水平に保つことができるので、作業効率を向上させることができる。
樹脂硬化ユニット7に搬送された基板3は、たとえば基板収納マガジン27に収容された状態で、ロボットアームによってオーブンなどの加熱手段に収容され、加熱される。これによって、枠部材16の内部領域16aに充填された注型用樹脂8が硬化される。次いで、注型用樹脂8が硬化して形成される樹脂層の厚みをマイクロメータなどで測定し、基板3上に供給された注型用樹脂8の量が適切であるか否かを確認する。その後、基板3から枠部材16を取外し、回路素子を含むチップ15が注型用樹脂8で被覆された電子部品を得る。
以上のように、本実施の形態の電子部品製造装置1では、基板3上に供給された注型用樹脂8を加熱可能な状態および基板3を振動させた状態のうちの少なくともいずれか一方の状態で、基板3上に注型用樹脂8を供給することができるので、枠部材16の内部領域16aに注型用樹脂8を充填するのに要する時間を短縮することができる。したがって、たとえば予めノズル22から吐出させる注型用樹脂8の量を求める場合などに、基板3上に注型用樹脂8を供給してから、注型用樹脂8が枠部材16の内部領域16aに充填された後に基板上に供給された樹脂の量が適切であるか否かを確認するまでに要する時間が短くなるので、作業効率が向上する。
特に、本実施の形態では、基板3上に供給された注型用樹脂8を加熱可能かつ基板3を振動させた状態で、基板3上に注型用樹脂8を供給するので、基板加熱手段12および振動付与手段13の特性を生かし、基板3および注型用樹脂8などに悪影響を与えないようにして、注型用樹脂8の充分な流動性を確保することができる。たとえば、注型用樹脂8が熱硬化性樹脂であって加熱すると硬化しやすく、注型用樹脂8の充分な流動性を得るために必要な温度まで注型用樹脂8を加熱することができない場合であっても、基板3を振動させることによって、基板3に供給された注型用樹脂8に充分な流動性を付与し、枠部材16の内部領域16aに注型用樹脂8を充填するのに要する時間を短縮することができる。
基板3の加熱温度、ならびに基板3に付与する振動の振幅および振動数は、基板3を構成する基材および注型用樹脂8の種類に応じて広い範囲から適宜選択することができるけれども、基板3の変形および破損を防止するという観点からは、基板加熱手段12によって基板3を30〜100℃、好ましくは60〜90℃に加熱し、かつ振動付与手段13によって基板3に振幅0.1〜0.5mm、振動数110〜150Hzの振動を付与することが好ましい。これによって、基板3上に供給された注型用樹脂8に充分な流動性を付与するとともに、基板3の加熱による変形および振動による破損を防ぐことができる。
なお、本実施の形態とは異なるけれども、樹脂供給ユニット2に、基板3を冷却する基板冷却手段と基板冷却手段の動作を制御する基板冷却制御手段とを設け、基板加熱手段12による基板3の加熱を停止させるとともに、基板冷却手段による基板3の冷却を開始させるようにしてもよい。これによって、枠部材16の内部領域16aに充填された注型用樹脂8の流動性をさらに低下させることができるので、枠部材16の内部領域16aに充填された注型用樹脂8の枠部材16の外部領域への溢流をより確実に防止することができる。したがって、基板3の樹脂供給予定領域を除く領域の注型用樹脂8による汚染および樹脂層の厚みの設計値からのずれを一層抑えることができる。
この場合、基板冷却手段としては、ペルチェ素子、ファン付ヒートシンクまたはヒートパイプなどを用いることができる。これらの中でも、構成を簡略化できることから、ペルチェ素子を用いることが好ましい。なお、基板冷却手段として、ペルチェ素子を用いる場合には、基板冷却手段に基板3を加熱する基板加熱手段12の機能を持たせることができるので、基板冷却手段と基板加熱手段13とを別個に設ける必要がなくなり、本発明の電子部品製造装置1の構成をさらに簡略化することができる。
また、本実施の形態では、基板固定手段14を用いて基板3を固定するので、樹脂供給工程の前工程および樹脂供給工程における加熱で基板3に内部応力が生じ、基板3が変形している場合であっても、基板3の反りを強制的に直し、基板3の注型用樹脂8が供給される面を水平に保持することができる。この状態で枠部材16の内部領域16aに注型用樹脂8を充填し、硬化させることによって、注型用樹脂8が硬化して形成される樹脂層の厚み、すなわち樹脂層の表面から基板3のチップ15が実装された面までの距離のばらつきを抑え、均一な厚みの樹脂層を形成することができる。したがって、たとえば光ピックアップ装置を構成する電子部品のように、基板3に実装されたチップ15の表面に回路素子として受光素子などを備え、樹脂層の表面が受光面となる電子部品を製造する場合に、受光素子などが設けられるチップ15の表面と受光面とを平行にし、光学特性の優れた電子部品を製造することができる。
また本実施の形態では、樹脂供給工程において使用する基板固定手段14をそのまま樹脂硬化工程においても使用するので、基板3の注型用樹脂8が供給される面の固定作業を一度に行なうことができ、作業効率が良い。
なお、本実施の形態では、基板固定手段14は、基板3の注型用樹脂8が供給される面を水平に配置して保持するけれども、これに限定されることなく、基板3の注型用樹脂8が供給される面をたとえば曲面状などの所望の状態に配置して保持することもできる。これによって、基板3の注型用樹脂8が供給される面を所望の状態に保持して注型用樹脂8の充填および硬化を行ない、所望の形状の樹脂層を形成することができる。
本発明の実施の一形態である電子部品製造装置1の主要構成部を簡略化して示す正面図である。 図1に示す電子部品製造装置1に備わる樹脂供給ユニット2の構成を簡略化して示す正面図および側面図である。 振動付与手段13の構成の一例を示す配置図である。 樹脂供給ユニット2の電気的構成を示すブロック図である。 樹脂硬化ユニット7の構成の一例を示す斜視図である。 図2に示す樹脂供給ユニット2による樹脂供給の様子を模式的に示す図である。 図2に示す樹脂供給ユニット2による樹脂供給の様子を模式的に示す図である。 水平保持手段の構成の一例を示す正面図である。 基板水平保持搬送器具30の構成を模式的に示す斜視図である。 従来技術による電子部品の製造における樹脂供給工程の概要を模式的に示す図である。
符号の説明
1 電子部品製造装置
2 樹脂供給ユニット
3 基板
4 基板搬送ユニット
5 基板ロードユニット
6 基板アンロードユニット
7 樹脂硬化ユニット
8 注型用樹脂
9 シリンジ
10 樹脂加熱手段
11 基板載置台
12 基板加熱手段
13 振動付与手段
13a 振動発生部材
13b 振動伝達部材
14 基板固定手段
15 チップ
16 枠部材

Claims (3)

  1. 回路素子が設けられる基板を保持する基板保持手段と、前記基板保持手段によって保持される基板上に樹脂を供給可能な樹脂供給手段と、前記樹脂供給手段よりも基板の搬送方向下流側に設けられ、前記樹脂供給手段によって基板上に供給された樹脂を硬化させる樹脂硬化手段とを備え、樹脂で被覆された回路素子を含む電子部品を製造する電子部品製造装置であって、
    前記樹脂供給手段によって樹脂が供給された基板を加熱可能な基板加熱手段
    前記基板上に、前記基板の樹脂が供給されるべく予め定められる領域を囲むように設けられる枠部材と、
    前記樹脂供給手段による樹脂供給動作の開始からの経過時間を計測する計時手段と、
    前記基板加熱手段の動作を制御する基板加熱制御手段とを備え、
    前記樹脂供給手段は、前記枠部材によって囲まれる領域に予め定める量の樹脂を供給し、
    前記基板加熱制御手段は、前記計時手段による計時出力に応答し、前記基板の加熱を停止させるように、前記基板加熱手段の動作を制御することを特徴とする電子部品製造装置。
  2. 前記基板を冷却する基板冷却手段と、
    前記計時手段による計時出力に応答し、前記基板の冷却を開始するように、前記基板冷却手段の動作を制御する基板冷却制御手段とをさらに備えることを特徴とする請求項記載の電子部品製造装置。
  3. 基板に回路素子を設ける素子配設工程と、前記基板上に回路素子を被覆するように樹脂を供給する樹脂供給工程と、基板上に供給された樹脂を硬化させる樹脂硬化工程とを含み、樹脂で被覆された回路素子を含む電子部品を製造する電子部品の製造方法であって、
    前記樹脂供給工程では、
    基板上に供給された樹脂を加熱可能な状態で基板上に樹脂を供給し、
    前記樹脂供給工程では、
    前記基板を加熱することによって、基板上に供給された樹脂を加熱し、
    前記素子配設工程の後であって前記樹脂供給工程の前に、
    前記基板上に、前記基板の樹脂が供給されるべく予め定められる領域を囲むように枠部材を設ける枠部材配設工程をさらに含み、
    前記樹脂供給工程では、
    前記枠部材によって囲まれる領域に樹脂が充填された後に、基板の加熱を停止することを特徴とする電子部品の製造方法。
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