JP4365008B2 - 画像転写機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、サーマル熱転写プリンターやレーザー熱転写プリンター(その他インクジェットプリンター等本紙転写用紙にプリントできるプリンターであれば何でも良い。)により画像が形成された受像シートと転写されるべき本紙とを重ね合わせた重ねシートをヒートローラ対の間に通して受像シートに形成した画像を本紙へ転写する画像転写機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
カラー原稿から印刷版を作成し、多数枚の印刷を行う場合、校正刷りを行って仕上がりを確認した上で本刷りを行う。この際、校正刷り工程ではカラープルーフを作成して確認が行われる。このようなカラープルーフ等は、サーマルプリンタ等により画像を受像シートに熱転写した後、受像シートに形成された画像を画像転写機により本紙に転写することにより得られる。
【0003】
図11は従来の画像転写機を示している。同図において、1が画像転写機で、この画像転写機1にはヒートローラ41、42が下と上にそれぞれ1個対向して設けられ、その下流にニップローラ51、52が上下に対向して設けられている。ヒートローラ41、42の周囲をヒートカバー4が覆ってヒートローラ41、42の熱放散を防止しており、さらにその外側をニップローラ51、52を含めて保護用の転写カバー5が覆っている。また、画像転写機1の入口側には挿入台2が設けてあり、一方、排出側には排出台3が設けてある。
ヒートローラ41、42は例えばアルミ材等からなり、その外周面はゴム等による被覆層で被覆され、またヒートローラ41、42の中心にはヒータが内設されている。上下に対向して設けられているヒートローラ41、42のうち、1個(たとえば下ローラ)は駆動用で、他方のローラ(上ローラ)は従動となっている。その上下のヒートローラ41、42間を本紙と受像シートとの重ねシートが加熱押圧されながら通紙され、本紙の上に受像シートの画像が転写され、その後、手で本紙から受像シートを剥がして本紙に画像を得ていた。
【0004】
従来は、このような画像転写機1を次の2通りの方法で用いることによって画像転写していた。
1) その1つは、図12のように、本紙Pの上に受像シートRを重ね、その重ね合わせたシートをそのままヒートローラ41、42対の間に通して受像シートの画像を本紙へ転写させる方法であった。
すなわち、図12において、本紙Pとこの本紙Pの上に重ねた受像シートRとの重ねシートが上下のヒートローラ41、42間に通されると、重ねシートは加熱押圧されながら通紙され、本紙Pの上に受像シートRの画像が転写され、ニップローラ51、52で搬送され、排出台3より排出されることとなる。ところが、この場合、通紙すると、本紙Pと受像シートRとの材料の違いからくる伸び縮みの差や熱膨張率、吸湿率等の差等に起因して受像シートや本紙が湾曲し、凸凹状のしわ(以後、「ベコ」という。)ができてしまった。
【0005】
2) このような問題を解消するため、もう1つの手法として画像転写機キャリアを用いるものがあった。図13はこの画像転写機キャリアを用いるタミネート方法を示している。
同図において、9が画像転写機キャリアで、これは0.3mm厚のアルミニウム等で作されたキャリア基板91と、このキャリア基板91を進行方向の先端付近だけ覆う0.2mm厚のポリイミド等で作成されたカバーシート92と、このカバーシート92をキャリア基板91へ固定するための耐熱テープ93とから構成されている。
そこでこの画像転写機キャリア9の用いる際、まずカバーシート92を開いて、このカバーシート92とキャリア基板91との間に、重ね合わされた本紙P1と受像シートRとを挿入し、カバーシート92を元に戻して受像シートと本紙とを表裏面から挟持して耐熱テープ93側を先頭にして、ヒートローラ41、42対の間に通紙を行うものである。
このように画像転写機キャリアを用いると本紙Pと受像シートRとはキャリア基板91とカバーシート92の間に挟まれ、画像転写機キャリア9に保持された状態でヒートローラ41、42に通紙されることでベコが無くなった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、画像転写機キャリア9を用いるとベコは無くなるものの、熱がアルミ板に吸収させるため熱の伝達が悪くなり、したがって通紙速度を従来の1/10程度に低下させる必要があったり、または、ヒートローラの温度を本来の温度に比べて高く設定する必要があり電力使用量が大きくなり、断熱構造がおおげさになる等、使用する部材耐熱温度を上げる必要がある、等の問題が発生した。
【0007】
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、画像転写機キャリアを用いずに、ベコの発生しない、しかも通常の通紙速度で通常の電力使用量で済む画像転写方法とその画像転写機を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達するため、本願の発明は、画像が形成された受像シートと転写されるべき本紙とをこの順に挿入台の上に重ね合わせてからヒートローラ対間に通して前記受像シートに形成した画像を前記本紙へ転写する画像転写機であって、前記挿入台上の前記受像シートを配置する面に、前記受像シート先端をおく位置のマークと、前記本紙先端をおく位置のマークとを備え、前記本紙先端をおく位置のマークの方が搬送方向下流であることを特徴としている。上記の構成により、マークにしたがってそれぞれ受像シートおよび本紙を置くだけで、本紙の方が受像シートよりも先に挿入される位置関係を簡単に得ることができる。さらに、上記の画像転写機は、受像シートと本紙の先端が最初のニップローラにニップされるまで操作者が重ねた状態の受像シートと本紙を持ち続けることができる長さの切り欠きを前記挿入台が備えたことを特徴としている。上記の構成により、重ねシートを持ち上げないで水平に挿入できるので、シワが入りにくい。また、挿入台の切れ込みの終了とともにニップされるようになっているので、手を離せば良く、操作が簡単になる。また、上記の画像転写機は、受像シートと本紙の先端が最初のニップローラにニップされるまで重ねた状態の受像シートと本紙を搬送するベルトコンベアを前記挿入台が備えたことを特徴としている。上記の構成により、重ねシートをベルトコンベアで自動的に水平に挿入できるので、シワがはいりにくくなる。また、上記の画像転写機は、受像シートと本紙の先端が最初のニップローラにニップされるまで重ねた状態の受像シートと本紙を搬送するスライド台を前記挿入台が備えたことを特徴としている。上記の構成により、挿入台の上にたがいに位置合わせされた受像シートと本紙との重ねシートを載せた後、スライド台を単に移動させることにより、重ねシートを確実にニップローラに取り込ませることができ、シワがはいりにくくなる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る画像転写機について図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明による画像転写機の一実施形態を示す一部断面斜視図である。図1において、1が本発明による画像転写機で、これはヒートローラ対41、42と、これを覆うヒートカバー4と、ニップローラ対51、52と、前記ヒートカバー4及び前記ニップローラ対51、52とを覆う保護カバー5と、挿入台2と、排出台3と、から構成されている。また、ヒートローラ対41、42の上流でヒートカバー4の外側に、別のニップローラ対を設けて、これによって受像シートと本紙との重ねシートを確実にニップさせるようにすることも可能である。また、ニップローラ対51、52を省略することも可能である。
【0010】
図2は、図1のヒートローラ対41、42の形状等を詳しく説明する図で、ヒートローラ41はロール長400mmのストレートタイプ(すなわち、ヒートローラの両端の直径φ1L, φ1Rと中央部の直径φ1Cがすべて等しい(例えば、35.8mm)円柱状タイプ)の駆動であり、ヒートローラ42はロール長400mmのクラウンタイプ(すなわち、ヒートローラの両端の直径φ2L, φ2R(例えば、35.8mm)よりも中央部の直径φ2Cが若干大きい(例えば、36.1mm)樽状タイプ)の従動であり、各ヒートローラ41、42とも硬度70度(JIS硬度A)のシリコーンゴム製で被覆されている。
また、上側のヒートローラ42の両端には、押し付け力Pとして片側あたり2.0±0.4Nの力が加えられている。
各ヒートローラ対41、42が両端の2か所でのみ支持されているため中央部が若干撓んでも、以上のようなストレート→クラウンの組み合わせ構成により、ヒートローラ対41、42のどの部分も均一な押圧力がえられるようになる。
【0011】
図3は、図1の画像転写機を用いて本発明による画像転写方法を実施する第1の実施形態を示す図である。図3において、画像転写機の挿入台2の上にあるRが画像が形成された受像シートであり、その上に重ねられているPが転写されるべき本紙である。すなわち、本発明による画像転写方法は、従来の画像転写方法(図12)である、転写されるべき本紙Pの上に画像が形成された受像シートRを重ねるのではなくて、その逆で、受像シートRの上に本紙Pが重ねられている。
このように、挿入台2の上へまず受像シートRを置き、その上に本紙Pを重ねた状態で画像転写機へ挿入する。そうすると、湿気を含みやすい本紙を上にしているので、ヒートローラ41、42で加熱されても本紙に含まれる水分は水蒸気となって上部に逃げてしまい、シワ・ベコ等が発生しなくなる。
これに対して、従来の手法では本紙を受像シートの下側にしているので、ヒートローラ41、42で加熱されて本紙から水蒸気が発生してもPETベースの受像シートに遮られて上部へ逃げれず、本紙と受像シート間に水蒸気が溜まってしまい、本紙の伸び縮みの原因となり、シワ・ベコ等が発生したと考えられる。
【0012】
この場合、受像シートRおよび本紙Pの位置関係は、図3に示すように、本紙Pの方が受像シートRよりもL1(L1=21mm)以上先に挿入されるのがよい。こうすることにより、先に本紙Pのみが通紙され、続いて受像シートRとの重ね部分が通紙されることになり、紙送り失敗(通常、「ジャム」と言う。)が非常に少なくなった。
【0013】
また、従来の方法であれば、本紙Pの上に本紙Pよりもサイズの小さい受像シートRが重なっているので、操作者は受像シートRおよび本紙Pの21mm以上の位置関係が上から簡単に目視で分かるけれども、本発明の方法によれば、受像シートRの上に受像シートRよりもサイズの大きい本紙Pが重なっているので、受像シートRおよび本紙Pの21mm以上の位置関係が上から分かりにくいという欠点がある。
そこで図4に示す第2の実施の形態はこの欠点を解決するものである。
図4において、挿入台2の上に受像シートRおよび本紙Pの位置関係に対応したマーク221、222を備えたことを特徴としている。すなわち、挿入台2には使用する用紙の大きさに対応して、それぞれA3、B4、A4、B5と記されているマーク221があり、また、このマーク221の前方L1にマーク221がある。L1は約21mmである。
このマーク221と222の間隔は、本実施の形態では用紙の大きさ(A3、B4、A4、B5)に関係なく同じL1としているが、用紙の大きさに比例して間隔を変えてもよい。その場合、B5の受像シートのマークに対する本紙のマーク、A4の受像シートのマークに対する本紙のマーク、・・・とそれぞれ受像シートのサイズと本紙のサイズを対応させてマークの線の太さを変えるとか、点線・細線・二重線・一点鎖線に対応づけるとか行うと使用しやすい。
【0014】
また、重ねた状態の両方の用紙の先頭がニップされるまで持ち続けることができるように、切り欠き21を挿入台2に設けている。したがって、切り欠き21の長さは、使用する受像シートのうち最小サイズの受像シートがヒートローラ41、42にニップされるまでの長さにしておくとよい。
なお、図4の符号8は、厚み1.5mm程度の通紙禁止板である。この通紙禁止板8によって、重ねシートがヒートローラ41、42の範囲外へ通紙されるのが禁止される。
【0015】
図5は、このようなマーク221、222と切り欠き21を用いて重ねシートの挿入を行なう手順を示している。
▲1▼ まず、受像シートRを挿入台2の上に記録面を上側にして挿入台2のマーク221に合わせて置く(図5(a))。
▲2▼ 次に、受像シートRの上にマーク222に合わせて本紙Pを置く(図5))。
▲3▼ 受像シートRと本紙Pの搬送方向後端部を切り欠き21で重ねて持って、画像転写機へ押し込む(図5(c))。
▲4▼ 手でつかんだまま切り欠き21に沿って、さらに押し込む。
▲5▼ 両方の用紙の先頭が画像転写機カバー5内のヒートローラ41、42にニップされたら手を放す。
以上のようにすることにより、重ねシートを持ち上げないで水平に挿入できるので、シワが入りにくい。また、挿入台の切れ込みの終了とともにニップされるようになっているので、手を離せば良い。
この後、重ねシートが排出台3の上へ搬送されたら、重ねシートの両紙を手で剥がして、本紙を取り外せばできあがりである。
【0016】
このように本紙を上にすることにより、本紙に含まれる水分が上部に逃げるので、転写不良が発生しにくい。また、水分がたまることにより本紙が部分的に縮んだり伸びたりすると転写不良が発生するが、これも発生しにくくなる。
以上の理由から、本発明の方法によれば、従来方法1よりもシワ・ベコが入りにくい、また従来方法2よりも電力のいらない、高価で操作の煩雑なキャリアを使用する必要のないものとなる。
また、固いキャリアを使用する必要がないため、シートの搬送路を湾曲することができる。したがって、シートの搬送路を湾曲することにより、排出口3を手前側(挿入側)に設置することができる。
【0017】
図6は排出口3を手前側(挿入側)に設置した画像転写機を示している。
図6において、画像転写機はヒートローラ対41、42が下と上にそれぞれ1個対向して設けられ、その下流に第1のニップローラ対51、52と第2のニップローラ対53、54とが上下に対向して設けられている。ヒートローラ41、42の周囲をヒートカバー4が覆ってヒートローラ41、42の熱放散を防止している。ヒートローラ対41、42と第1のニップローラ対51、52の間、および第1のニップローラ対51、52と第2のニップローラ対53、54の間には、それぞれ湾曲した搬送ガイド61、62、および63、64が配設されている。これらのヒートカバー4、第1および第2のニップローラ対51、52、53、54と、搬送ガイド61、62、および63、64を含めて保護用の転写カバー5が覆っている。また、画像転写機1の入口側には挿入台2が設けてあり、一方、排出側には排出台3が設けてある。
以上のように、固いキャリアを使用する必要がないため、シートの搬送ガイド61、62、および63、64を湾曲することができ、排出側を手前側にすることができ、したがって、画像転写機の奥行きを短くし、省スペースとなる。
【0018】
図7は本発明の第3の実施の形態の原理を説明する図である。
図7において、Rが受像シート、Pが受像シートRの上に置かれた本紙である。51’、52’がニップローラ、41、42がヒートローラである。図1の画像転写機1では挿入台2に切り欠き21を設けて受像シートRと本紙Pとの重ねシートを手でつかんだまま切り欠き21にそって手を移動させて重ねシートをヒートローラ41、42へ移送していたがこの第3の実施の形態では、挿入台2の少なくとも一部2bをベルトコンベアにより自動移送化にした点が特徴である。2aは挿入台の非移送部分である。
この第3の実施の形態によれば、挿入台2a、2bの上に、何らかの方法でたがいに位置合わせされた受像シートRと本紙Pとの重ねシートを載せた後、ベルトコンベア2bを回転させることにより重ねシートは矢印方向に移送され、その先端がニップローラ51’、52’に取り込まれることにより、重ねシートはヒートローラ41、42へ送られることとなる。
【0019】
図8は図7の第3の実施の形態の原理を具体化した1つの実施例である。
図8において、2が挿入台、3が排出台、5が画像転写機カバーで、その中にニップローラ51’、52’、ヒートローラ41、42が見えている(排出用のニップローラは見えない)。挿入台2は枠部2aとベルトコンベア2bとから成り、枠部2aの隅にベルトコンベア2b用のモータを動かす電源スイッチ24とスタートボタン23が設けられている。スタートボタン23は1回押すとベルトコンベアが動き始め、もう一度押すと止まる。再度押すと動き始める。もう一度押すと止まる。これを繰り返す。ベルトコンベア2bの上には図4で説明したマーク221、222が付されている。
そこで図8の画像転写機の使い方を説明する。
まず、受像シートRをベルトコンベア2bの上に記録面を上側にしてマーク221に合わせて置き、次に、受像シートRの上にマーク222に合わせて本紙Pを置く。そして電源スイッチ24を入れて、スタートボタン23を押すとベルトコンベア2bが動き始め、ベルトコンベア2bは受像シートRと本紙Pの重ねシートをニップローラ51’、52’へと移送する。ベルトコンベア2bが折り返し点を過ぎて、下方へもぐるとき、重ねシートの先頭はその剛性でそのまま水平方向に移動し、その直後ニップローラ51’、52’に取り込まれる。ベルトコンベア2bはその後移動しつづけ、マーク221、222が図8に示す元の位置に来たときに、自動的に停止するようにしてある。
このようにベルトコンベア2bを用いることにより、重ねシートを自動的に水平にニップローラ51’、52’に挿入できるので、シワがはいりにくくなる。
【0020】
図9は本発明の第4の実施の形態の原理を説明する図である。
図9において、Rが受像シート、Pが受像シートRの上に置かれた本紙である。51’、52’がニップローラ、41、42がヒートローラである。図1の画像転写機1では挿入台2に切り欠き21を設けて受像シートRと本紙Pとの重ねシートを手でつかんだまま切り欠き21にそって手を移動させて重ねシートをヒートローラ41、42へ移送していたがこの第4の実施の形態では、挿入台2をスライド台2dと取っ手26で構成した点が特徴である。
この第4の実施の形態によれば、挿入台2dの上に、何らかの方法でたがいに位置合わせされた受像シートRと本紙Pとの重ねシートを載せた後、取っ手26を持ってスライド台2dを移動させることにより重ねシートは矢印方向に移送され、その先端がニップローラ51’、52’に取り込まれることにより、重ねシートはヒートローラ41、42へ送られることとなる。
【0021】
図10は図9の第4の実施の形態の原理を具体化した1つの実施例である。
図10において、2が挿入台、3が排出台、5が画像転写機カバーで、その中にニップローラ51’、52’、ヒートローラ41、42が見えている(排出用のニップローラは見えない)。挿入台2は、非移動台2c、スライド台2d、スライド台案内レール2e、それにスライド台2dの端部に垂直方向に取っ手26が立設されている。非移動台2cは摩擦の小さい滑りやすい材質で作られ、シートの進行方向に対して直角方向に間隔S1 を隔てて分離されている。非移動台2cの上には、図4で説明したマーク221、222が付されている。一方、スライド台2dはシートの進行方向先端に凸部25を形成されている。この凸部25は受像シートRと本紙Pとの重ねシートを下方から支持するためのもので、シートの進行方向に対して直角方向に幅S2 を有している。S2 はS1 よりわずか小さめとなっている。スライド台2dはスライド台案内レール2eの上をシートの進行方向にスライド可能となっており、転写機のスタート時は、図のようにスライド台2dと非移動台2cとの間に間隔S4 があけられている。一方、受像シートRの先端マーク221とニップローラ51’、52’のニップ位置までの間隔S3 はS4 より小さめとなっている。したがって、マーク221に位置合わせされた受像シートRが距離S4 だけ進行方向へ移送される途中で、受像シートRの先端はニップローラ51’、52’に取りこまれることとなる。
次に図10の画像転写機の使い方を説明する。
まず、受像シートRをスライド台2dの上に記録面を上側にしてマーク221に合わせて置き、次に受像シートRの上にマーク222に合わせて本紙Pを置く。そのあと、取っ手26を持ってシートの進行方向へ押すと、重ねシートはスライド台2dの上に載置されたまま移動し、重ねシートの剛性によりその先端が撓むことなく前進しやがてその先端がニップローラ51’、52’に取りこまれるようになる。受像シートRとその上に重ねられた本紙Pとの重ねシートの上に軽いおもりなどを載せておくと、位置合わせされた重ねシートが互いにずれることなく、より確実にニップローラ51’、52’に取りこまれる。
以上のように、この第4の実施の形態によれば、挿入台2dの上にたがいに位置合わせされた受像シートRと本紙Pとの重ねシートを載せた後、スライド台2dを移動させることにより、重ねシートを確実にニップローラ51’、52’に取り込ませることができ、したがってシワがはいりにくくなる。
【0022】
【発明の効果】
▲1▼ベコの防止ができる。
▲1▼受像シートを挿入台の上に画像面を上にして置くことになるので、挿入前に画像の上にあるゴミ等を払い取りやすい。画像の事前確認もできる。
▲2▼キャリアを使用する必要がないので、排出口を手前側に設置することができるため、画像転写機の奥行きを短くすることができ、もって省スペースとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像転写機の一実施形態を示す一部断面斜視図である。
【図2】図1のヒートローラ対41、42の形状等を説明する図ある。
【図3】図1の画像転写機を用いて本発明による画像転写方法を実施する第1の実施形態を示す図である。
【図4】第2の実施の形態を示す図である。
【図5】マークと切り欠きを用いて重ねシートの挿入を行なう手順を示している。
【図6】本発明の画像転写方法によりシートの搬送路を湾曲させることのできる画像転写機を示す断面図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態の原理を説明する図である。
【図8】図7の第3の実施の形態の原理を具体化した1つの実施例である。
【図9】本発明の第4の実施の形態の原理を説明する図である。
【図10】図9の第4の実施の形態の原理を具体化した1つの実施例である。
【図11】従来の画像転写機を示す一部断面斜視図である。
【図12】図11の画像転写機を用いた従来の第1画像転写方法を説明する図である。
【図13】図11の画像転写機を用いた従来の第2画像転写方法を説明する図である。
【符号の説明】
1 画像転写機
2 挿入台
2a 枠部
2b ベルトコンベア
2c 非移動台
2d スライド台
2e スライド台案内レール
23 スタートボタン
24 電源スイッチ
26 取っ手
3 排出台
4 ヒートカバー
41、42 ヒートローラ対
5 画像転写機カバー
51、52 第1ニップローラ対
53、54 第2ニップローラ対
51’、52’ ニップローラ対
8 通紙禁止板
9 画像転写機キャリア
91 キャリア基板
92 カバーシート
93 耐熱テープ
P 本紙
R 受像シート
Claims (4)
- 画像が形成された受像シートと転写されるべき本紙とをこの順に挿入台の上に重ね合わせてからヒートローラ対間に通して前記受像シートに形成した画像を前記本紙へ転写する画像転写機であって、
前記挿入台上の前記受像シートを配置する面に、前記受像シート先端をおく位置のマークと、前記本紙先端をおく位置のマークとを備え、前記本紙先端をおく位置のマークの方が搬送方向下流であることを特徴とする画像転写機。 - 前記挿入台が、前記受像シートと前記本紙の先端が最初のニップローラにニップされるまで操作者が重ねた状態の前記受像シートと前記本紙を持ち続けることができる長さの切り欠きを備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像転写機。
- 前記挿入台が、前記受像シートと前記本紙の先端が最初のニップローラにニップされるまで重ねた状態の前記受像シートと前記本紙を搬送するベルトコンベアを備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像転写機。
- 前記挿入台が、前記受像シートと前記本紙の先端が最初のニップローラにニップされるまで重ねた状態の前記受像シートと前記本紙を搬送するスライド台を備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像転写機。
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