JP4363571B2 - 光ディスク装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光ディスクの所定間隔領域ごとのアドレス情報等と情報記録の有無とを関連付けて記録未記録情報として保持し、特定アドレスに示される領域に情報記録がされているか否かを、保持している記録未記録情報により判断する機能を有する光ディスク装置に関する。
近年、CD−ROMやDVD−ROMに代表される読み取り専用の光ディスク以外に、CD−R、CD−RW、DVD−R、DVD−RW等に代表される記録可能な光ディスクが広く一般化されている。図16に、一般的な光ディスク装置の構成を例示する。光ピックアップ(1610)からアクチュエータ(1620)を通して出力されたレーザー光は、光ディスク(1630)で反射され、光ピックアップ(1610)に戻り、光ピックアップ内の光ディテクタによって取り込まれる。光ディテクタによって取り込まれた信号は、信号処理機構(1640)に送られる。信号処理機構(1640)においては、光ピックアップ(1610)からのレーザー光が光ディスク(1630)に適切に当たるように光ピックアップ(1610)の位置を制御するフォーカス制御やトラッキング制御のための制御信号(フォーカスサーボ誤差信号、トラックサーボ誤差信号、等)が生成される。信号処理機構(1640)において生成された制御信号は、サーボ制御回路(1650)に出力され、さらに、アクチュエータ(1620)に出力される。ところで、通常、図16のような仕組みにより光ディスクにデータが記録される際に、光ディスクに記録されるアドレスには2種類ある。一つは記録した信号により得られるアドレスであり、もう一つは物理的に光ディスクに刻まれているアドレスである。前者に関しては、光ディスクにデータが記録される際に正しく記録されなかったり、記録の状態が悪い場合等に読めなくなる可能性がある。また、後者に関しては、データを記録する際に横断的に記録レーザー光が光ディスクに当たった場合等にアドレスのデータが破壊され、読めなくなる可能性がある。このようにアドレスが読めない状態になっている場合には、例えば、特定のアドレスの領域に情報が記録されているかを判断できなくなる等の問題が発生する。このような問題に対して、特許文献1においては、トラックに設定された第1の記録領域ごとに付与されるアドレス情報を有している光ディスクに対して、光ディスク装置は第2の記録領域ごとにデータの記録、再生を行い、第2の記録領域は複数の第1の記録領域で構成される。このような光ディスク装置において、第1の記録領域ごとに付与されるアドレス情報のうち正常又は正常でないと識別されるアドレス情報の数と所定の閾値とを対比することで該当する第2の記録領域が正常であるか否かを識別する仕組みが提案されている
特開2004−281022号公報
しかしながら、特許文献1の発明においては、第2の記録領域にデータの記録がされているか否かを直接調べるものではなく、正常又は正常でないアドレス情報の数が一定以上又は一定以下であるか否かによって、正常又は正常でない可能性を推測するものである。このような仕組みにおいては、例えば、特定のアドレスの領域に情報が記録されているか否か等を知ることはできない。
本発明では、この課題を解決するために、ディスク上のアドレス情報と各アドレスで示される領域において情報記録がされているか否かの情報を所定間隔領域毎に取得し、関連付けて保持する機能を有する光ディスク装置を提案する。図1に本発明に係る光ディスク装置の主要構成の概要を例示する。本発明の光ディスク装置は、従来の光ディスク装置の機能に加えて、判断部(0160)と、アドレス情報取得トライ部(0170)と、保持部(0180)とを有する。判断部(0160)では光ディスクの所定間隔領域ごとの情報記録の有無を判断し、アドレス情報取得トライ部(0170)は前記領域ごとにアドレス情報の取得を試みて、アドレス情報又は、アドレス情報が取得できなかった場合には取得できなかった旨を示す情報を取得する機能を有する。判断部(0160)とアドレス情報取得トライ部(0170)で取得された情報を関連付けて、保持部(0180)において保持する。保持部(0180)に保持される情報は所定間隔領域ごとの情報であるので、情報記録の有無を知りたいアドレス情報が保持部(0180)に保持されなかったとしても、読み取ることができた前後のアドレス情報により、特定のアドレスの領域に情報の記録がなされているか否かを知ることができる。
以上のように、本発明に係る光ディスク装置においては、特定アドレスの領域において情報記録がされているか否かを判断したい場合に、アドレス情報の破損等によってアドレス情報を直接読み込むことができない状況であっても、特定アドレスの領域における情報記録の有無を知ることが可能である。
本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、本発明はこれら実施の形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施しうる。なお、以下の実施形態と請求項の関係は次の通りである。実施形態1は、主に請求項1、4などについて説明する。実施形態2は、主に請求項1、4などについて説明する。実施形態3は、主に請求項2などについて説明する。実施形態4は、主に請求項3などについて説明する。
(実施形態1:概要)本実施形態は、光ディスクの所定間隔領域ごとに情報記録がされているか判断し、領域ごとにアドレス情報の取得を試みることで、領域ごとのアドレス情報等と情報記録の有無とを保持する機能を有する光ディスク装置に関する。
(実施形態1:構成)本実施形態に係る光ディスク装置の機能ブロックを図2に例示する。光ディスク装置(0200)は、「判断部」(0210)と、「アドレス情報取得トライ部」(0220)と、「保持部」(0230)とを有する。光ディスク装置(0200)は、CD−R、CD−RW、DVD−R、DVD−RW等の記録可能である光ディスクに対して再生、記録、消去等を行う光ディスク装置を想定している。また、本実施形態に係る光ディスク装置は、CD−ROM、DVD−ROM等の読み取り専用の光ディスクを再生する光ディスク装置にも利用可能である。
「判断部」(0210)は、光ディスクの所定間隔領域ごとに情報記録がされているか判断する機能を有する。判断された結果は、後述の「保持部」(0230)において記録有無判断結果として取得される。「所定間隔領域」とは、光ディスク上において所定の間隔で位置する領域を意味する。「所定の間隔」とは、領域と領域との間隔を関数的に表すことができるようになっていればよい。例えば、光ディスクを一定時間毎に読み込んだ場合、ディスクの線速度が一定となる回転方式であるCLV方式(Constant Linear Verocity)やZCLV方式(Zoned CLV)の場合には、読み込んだ領域ごとの間隔は一定となる。また、回転速度が一定となる回転方式であるCAV方式(Constant Angular Verocity)やZCAV方式(Zoned CAV)の場合には、読み込んだ領域ごとの間隔は回転速度を利用した関数で示すことができる。また、判断部(0210)が直接、所定間隔毎に光ディスクを読んでもよいし、他の処理機構が所定間隔毎に読んだ情報を受け取るようになっていてもよい。また、他の処理機構が連続して読んだ情報を所定間隔毎に取得するようになっていてもよい。即ち、判断部(0210)は直接的又は間接的に所定間隔毎に光ディスクを読み込み、読み込んだ領域にデータが記録されているか否かを判断する。「所定間隔毎」とは、1セクタを読むよりも短い長さを想定している。DVD−ROMはCLV方式であり、1セクタを読むためには約1.6ミリ秒必要であるので、時間に換算すると、1倍速で回転している時には約1ミリ秒、8倍速で回転している時には約0.125ミリ秒を想定している。判断部(0210)の具体例としては、図16のような一般的な光ディスク装置の光ピックアップ(1620)が連続して光ディスクを読み込み、光ピックアップ(1620)が読み込んだ情報を所定間隔毎に取得するような場合が想定される。
「アドレス情報取得トライ部」(0220)は、光ディスクから前記領域ごとにアドレス情報の取得を試みる機能を有する。「前記領域」とは、前記判断部(0210)の説明に記述の「所定間隔領域」を指す。前記判断部(0210)同様、直接、所定間隔毎に光ディスクを読んでもよいし、他の処理機構が所定間隔毎に読んだ情報を受け取り、アドレス情報が読むことができたか否かを調べるようになっていてもよい。また、他の処理機構が連続して読んだ情報を所定間隔毎に取得するようになっていてもよい。つまり、アドレス情報取得トライ部(0220)は、直接的又は間接的に所定間隔毎に光ディスクを読み込み、読み込んだ領域からアドレス情報を取得することを試みる。ただし、読み込むタイミングは、前記判断部が読み込むタイミングと同期している必要がある。試みた結果は、アドレス情報が取得できた場合には取得したアドレス情報であり、アドレス情報を取得できなかった場合にはその旨を示す情報であってもよい。アドレス情報取得トライ部(0220)の具体例としては、図16のような一般的な光ディスク装置の光ピックアップ(1620)が連続して光ディスクを読み込み、光ピックアップ(1620)が読み込んだ情報を所定間隔毎に取得しするような場合が想定される。
「保持部」(0230)は、前記判断部(0210)での記録有無判断結果と、前記アドレス情報取得トライ部(0220)で試みた結果とを関連付けた情報である記録未記録情報を保持する機能を有する。保持部(0230)は、一時的にのみ記録未記録情報を保持するようになっていてもよいし、永続的に記録未記録情報を保持するようになっていてもよい。「一時的」とは、光ディスク装置(0200)に光ディスクが挿入されている間のみであるような場合を意味する。「永続的」とは、例えば、光ディスク装置(0200)にて利用される光ディスクが変更となっても、一定期間は古い光ディスクの記録未記録情報を保持しておくような場合を意味する。このような場合には、光ディスクごとの記録未記録情報と光ディスクが有する識別ID(メディアID等)を関連付けて保持するようになっていればよい。具体例としては、半導体メモリ、磁気記録装置等が想定される。
図3は、前記保持部(0230)にて保持される記録未記録情報の一例である。ここで、メモリ番号とは、前記保持部(0230)内でのデータの記録位置を管理する番号である。アドレスとは、光ディスク上のアドレスであり前記アドレス情報取得トライ部(0220)で試みた結果である。即ち、アドレス情報が読めた場合はアドレス情報であり、アドレス情報を取得できなかった場合は本例では「X」で示している。記録の有無とは、前記判断部(0210)での記録有無判断結果であり、各アドレスに情報記録がされているか否かを示す。本例では情報記録がされている場合には「○」、情報記録がされていない場合には「×」で示している。例えば、(a)の記録未記録情報によれば、読み込むことができたアドレスは、50000番地、50080番地、50140番地であったことが分かる。また、光ディスク上のアドレス50140番地の領域には情報が記録されておらず、それ以外のアドレスの領域には情報が記録されていることが分かる。
(実施形態1:処理の流れ)図4は、本実施形態に係る光ディスク装置における処理の流れを説明するフロー図を例示する。最初に、所定間隔領域に光ピックアップを移動する(光ピックアップ移動ステップ S0410)。次に、前記光ピックアップ移動ステップ(S0410)にて光ピックアップを移動した領域に情報記録がされているか判断する。この処理は判断部(0210)によって実行される(判断ステップ S0420)。次に、前記光ピックアップ移動ステップ(S0410)にて光ピックアップを移動した領域に対してアドレス情報の取得を試みる。この処理はアドレス情報取得トライ部(0220)によって実行される(アドレス情報取得トライステップ S0430)。次に、前記判断ステップ(S0420)での判断結果である記録有無判断結果と、前記アドレス情報取得トライステップ(S0430)で試みた結果とを関連付けて記録未記録情報として保持する。この処理は保持部(0230)によって実行される(保持ステップ S0440)。以上、前記光ピックアップ移動ステップ(S0410)から前記保持ステップ(S0440)までの処理を読み込みが終了するまで(S0450)繰り返す。また、前記判断ステップ(S0420)と前記アドレス情報取得トライステップ(S0430)の処理の順番は逆となっていてもよい。
(実施形態1:効果)本実施形態に係る光ディスク装置によれば、光ディスクの所定間隔領域ごとのアドレス情報と情報記録の有無を関連付けて保持することができる。これにより、例えば、光ディスク上の特定のアドレスの領域において情報記録がされているか否かを調べる必要がある場合に、直接光ディスクを調べなくとも、この保持した情報から記録状態を調べることが可能である。
(実施形態2)
(実施形態2:概要)本実施形態は、実施形態1の光ディスク装置の機能に加えて、アドレス情報で示される領域に情報記録がされているかを問い合わせる機能を有する光ディスク装置に関する。本実施形態に係る光ディスク装置は、アドレス情報が前記記録未記録情報に含まれているかを判断し、含まれていなければ前記記録未記録情報より推定して、また、含まれていればアドレス情報に基づいて、アドレス情報が示す領域の記録有無判断結果を取得する機能を有する。
(実施形態2:構成)本実施形態に係る光ディスク装置の機能ブロックを図5に例示する。光ディスク装置(0500)は、「判断部」(0510)と、「アドレス情報取得トライ部」(0520)と、「保持部」(0530)と、「問合情報取得部」(0540)と、「アドレス判断部」(0550)と、「推定部」(0560)と、「推定結果取得部」(0570)と、「確定結果取得部」(0580)とからなる。前記問合情報取得部(0540)と前記アドレス判断部(0550)と前記推定部(0560)と前記推定結果取得部(0570)と確定結果取得部(0580)以外の構成に関しては実施形態1に係る光ディスク装置の構成と同様であるので、ここでの説明は省略する。
「問合情報取得部」(0540)は、アドレス情報に基づいてそのアドレス情報で示される領域に情報記録がされているかを問い合わせる問合情報を取得する機能を有する。「取得」とは、内部からの取得であってもよいし、外部からの取得であってもよい。また、自身が生成する場合も含む。また、前記問合情報は、少なくとも情報記録がされているかを問い合わせるべき領域のアドレス情報を含む。
「アドレス判断部」(0550)は、前記問合情報にて示されるアドレス情報が、前記記録未記録情報に含まれるか判断する機能を有する。例えば、記録未記録情報が図3(a)のような内容であったとすると、前記問合情報にて示されるアドレス情報が50000番地、50080番地、50140番地であれば含まれていると判断する。前記問合情報にて示されるアドレス情報がこれら以外のアドレス情報であった場合には、含まれていないと判断する。
「推定部」(0560)は、前記アドレス判断部(0550)での判断結果が含まれていないとの判断結果である場合には、問合情報に含まれるアドレス情報が示す領域の記録有無判断結果が保持されている前記保持部(0530)中の位置を推定する機能を有する。「記録有無判断結果が保持されている前記保持部中の位置」とは、例えば、図3の記録未記録情報におけるメモリ番号等を意味する。他にも、シリアルIDのような識別番号によって各アドレス情報の記録有無判断結果が識別されるようになっていれば、そのような識別番号等であってもよい。
図6は、前記所定間隔領域の間隔が一定である場合に、アドレス情報が示す領域の記録有無判断結果が保持されている前記保持部(0530)内の位置を推定するための計算式である。例えば、記録未記録情報が図3(b)のような内容であったとすると、前記問合情報にて示されるアドレス情報が50080番地(アドレスC)であった場合には、前記アドレス判断部(0550)では含まれていないと判断される。このような場合、図6(a)の式によりアドレス50080番地のメモリ番号が推定される。即ち、アドレスCのメモリ番号=(50080−50000)/(50140−50000)×(10−3)+3=7となり、アドレス50080番地のメモリ番号は7であることが推定される。また、例えば、記録未記録情報が図3(c)のような内容であったとすると、前記問合情報にて示されるアドレス情報が50140番地であった場合には、図6(b)の式によりアドレス50140番地のメモリ番号が推定される。即ち、アドレス50140番地のメモリ番号=(50140−50000)/(50080−50000)×(7−3)+3=10となり、アドレス50080番地のメモリ番号は10であることが推定される。
「推定結果取得部」(0570)は、前記推定部(0560)の推定結果で示される保持部(0530)中の位置から前記記録有無判断結果を取得する機能を有する。例えば、前述のように、記録未記録情報が図3(b)のような内容であり、問合情報にて示されるアドレス情報が50080番地であった場合には、図6の式によりアドレス50080番地のメモリ番号は7であることが推定される。よって、図3(b)よりアドレス50080番地の記録有無判断結果(記録の有無)は「○」であるので情報記録がされていることが分かる。
図7は、問合情報にて示されるアドレス情報が、前記保持部(0530)にて保持されている記録未記録情報に含まれない場合の一連の動作を例示する。例えば、問合情報取得部(0740)にて、アドレス情報「50080番地」を含む問合情報を取得したとする。次に、アドレス判断部(0750)にて、問合情報に含まれるアドレス情報「50080番地」が、保持部(0730)に保持されている記録未記録情報に含まれるか判断される。保持部(0730)に保持されている記録未記録情報が図3(b)の内容であったとすると、「アドレス50080番地は含まれていない」と判断される。次に、推定部(0760)にて図6のような式によってメモリ番号が「7」であることが推定される。次に、推定結果取得部(0770)において、この推定結果により保持部(0730)に保持されている記録未記録情報から「50080番地には情報記録有り」と判断される。
なお、具体例等の説明において、説明に不要な構成要件に関しては、図面上における記載を省略している場合がある。(本明細書の全体を通じて同様である。)
「確定結果取得部」(0580)は、前記アドレス判断部(0550)での判断結果が含まれているとの判断結果である場合には、問合情報に含まれるアドレス情報に基づいて、前記記録有無判断結果を前記保持部(0530)から取得する機能を有する。例えば、記録未記録情報が図3(a)のような内容であったとすると、問合情報に含まれるアドレス情報が50080番地(アドレスC)であった場合には、前記アドレス判断部(0550)では含まれていると判断される。また、図3(a)よりアドレス50080番地の記録有無判断結果(記録の有無)は「○」であるので情報記録がされていることが分かる。
図8は、問合情報にて示されるアドレス情報が、前記保持部(0530)にて保持されている記録未記録情報に含まれている場合の一連の動作を例示する。例えば、問合情報取得部(0840)にて、アドレス情報「50000番地」を含む問合情報を取得したとする。次に、アドレス判断部(0850)にて、問合情報に含まれるアドレス情報「50000番地」が、保持部(0830)に保持されている記録未記録情報に含まれるか判断される。保持部(0830)に保持されている記録未記録情報が図3(b)の内容であったとすると、「アドレス50000番地は含まれている」と判断される。よって、確定結果取得部(0880)において、保持部(0830)に保持されている記録未記録情報から「50000番地には情報記録有り」と判断される。
(実施形態2:処理の流れ)本実施形態に係る光ディスク装置においては、実施形態1に係る光ディスク装置における処理の他に、アドレス情報で示される領域に情報記録がされているかを問い合わせるための処理が行われる。図9は、本実施形態に係る光ディスク装置において、アドレス情報で示される領域に情報記録がされているかを問い合わせる処理の流れを説明するフロー図を例示する。最初に、アドレス情報に基づいてそのアドレス情報で示される領域に情報記録がされているかを問い合わせる問合情報を取得する。この処理は問合情報取得部(0540)によって実行される(問合情報取得ステップ S0910)。次に、前記問合情報取得ステップ(S0910)において取得される問合情報にて示されるアドレス情報が、記録未記録情報に含まれるか判断する。含まれているとの判断結果である場合には後述の確定結果取得ステップ(S0950)に移行する。含まれていないとの判断結果である場合には後述の推定ステップ(S0930)に移行する。この処理はアドレス判断部(0550)によって実行される(アドレス判断ステップ S0920)。前記アドレス判断ステップ(S0920)での判断結果が含まれていないとの判断結果である場合には、問合情報に含まれるアドレス情報が示す領域の記録有無判断結果が保持されている保持部(0530)中の位置を推定する。この処理は推定部(0560)によって実行される(推定ステップ S0930)。次に、前記推定ステップ(S0930)での推定結果で示される保持部(0530)中の位置から記録有無判断結果を取得する。この処理は推定結果取得部(0570)によって実行される(推定結果取得ステップ S0940)。前記アドレス判断ステップ(S0920)での判断結果が含まれているとの判断結果である場合には、問合情報に含まれるアドレス情報に基づいて、記録有無判断結果を保持部(0530)から取得する。この処理は確定結果取得部(0580)によって実行される(確定結果取得ステップ S0950)。
また、問合情報が取得されてから保持部に記録未記録情報を保持し、その後、問合情報にて示されるアドレス情報が保持されている記録未記録情報に含まれているか判断し、その判断結果に基づいて記録有無判断結果を保持部から取得する場合も想定される。その場合には、前記問合情報取得ステップ(S0910)が実行されてから、図4に示す処理を行い、その後、前記アドレス判断ステップ(S0920)以降の処理を行えばよい。
さらに、保持部が古い記録未記録情報を永続的に保持している場合には、問合情報を取得した後、問合情報にて示されるアドレス情報が保持されている古い記録未記録情報に含まれているか判断し、含まれていないとの判断であった場合にのみ再度、記録未記録情報を光ディスクより取得するようになっていてもよい。この場合には、図10に例示する処理の流れとなる。図10において、ステップS1010以外のステップは、図4、図9において同じ符号が付与されているステップと同様である。最初に、問合情報取得ステップ(S0910)にて問合情報を取得する。次に、前記問合情報取得ステップ(S0910)において取得される問合情報にて示されるアドレス情報が、既に保持部に保持している古い記録未記録情報に含まれるか判断する(S1010)。ここで、含まれているとの判断であった場合には、問合情報に含まれるアドレス情報に基づいて、記録有無判断結果を古い記録未記録情報から取得して(S0950)終了する。含まれていないとの判断であった場合には、前記光ピックアップ移動ステップ(S0410)以降の処理を行う。
(実施形態2:効果)本実施形態に係る光ディスク装置によれば、実施形態1の効果に加え、アドレス情報で示される領域に情報記録がされているかを問い合わせることができる。さらに、アドレス情報が記録未記録情報に含まれているかを判断し、含まれていなければ記録未記録情報より推定して、また、含まれていればアドレス情報に基づいて、アドレス情報が示す領域の記録有無判断結果を取得することができる。これにより、例えば、光ディスク装置によって光ディスクに情報を記録する際に正しく記録されない、記録の状態が不良である、等の理由によりアドレス情報を読むことができなくなったような場合であっても、保持されている記録未記録情報から推定して情報記録の有無を調べることが可能である。
(実施形態3)
(実施形態3:概要)本実施形態は、実施形態2の光ディスク装置の機能に加えて、ディスクへのリード結果の成否を判断し、リード結果が失敗である場合に問合情報を生成し、問合情報に基づいて取得される記録有無判断結果に応じてリードのリトライをすべきか判断する機能を有する光ディスク装置に関する。
(実施形態3:構成)本実施形態に係る光ディスク装置の機能ブロックを図11に例示する。光ディスク装置(1100)は、「判断部」(1101)と、「アドレス情報取得トライ部」(1102)と、「保持部」(1103)と、「問合情報取得部」(1104)と、「アドレス判断部」(1105)と、「推定部」(1106)と、「推定結果取得部」(1107)と、「確定結果取得部」(1108)と、「リード判断部」(1109)と、「問合情報生成部」(1110)と、「リトライ判断部」(1111)とからなる。前記リード判断部(1109)と前記問合情報生成部(1110)と前記リトライ判断部(1111)以外の構成に関しては実施形態2に係る光ディスク装置の構成と同様であるので、ここでの説明は省略する。
「リード判断部」(1109)は、ディスクのリード結果の成否を判断する機能を有する。リード判断部(1109)の具体例としては、図16のような一般的な光ディスク装置の光ピックアップ(1620)が光ディスクを読み込み、光ピックアップ(1620)が読み込んだ情報を信号処理機構(1640)において処理することでリードの成否を判断するような場合が想定される。
「問合情報生成部」(1110)は、前記ディスクのリード結果が失敗である場合に、リードを失敗したディスクのアドレス情報に基づいて、問合情報を生成する機能を有する。即ち、問合情報生成部(1110)にて生成される問合情報は、光ディスク装置がリードしようとして失敗したディスク上のアドレス情報を含む。また、問合情報生成部(1110)において生成された問合情報は、前記問合情報取得部(1104)に渡される。
「リトライ判断部」(1111)は、前記問合情報生成部(1110)で生成した問合情報に基づいて取得される記録有無判断結果に応じてリードのリトライをすべきか判断する機能を有する。通常、記録有無判断結果が情報記録有りとの結果であればリトライを実行し、記録有無判断結果が情報記録無しとの結果であればリトライを実行しない。
図12は、ディスクのリードが失敗した場合の一連の動作を例示する。例えば、光ディスク装置が光ディスクのアドレス50080番地の領域を読み込もうとしたとする。ここで、リード判断部(1209)においてリードが失敗であると判断されたとする。すると、問合情報生成部(1210)においてリードが失敗したアドレス50080番地を含む問合情報が生成される。生成された問合情報は問合情報取得部(1204)にて取得される。さらに、アドレス判断部(1205)において、問合情報に含まれるアドレス情報50080番地が、保持部(1203)に保持されている記録未記録情報に含まれるか判断される。保持部(1203)に保持されている記録未記録情報が図3(b)の内容であったとすると、「アドレス50080番地は含まれていない」と判断される。次に、推定部(1206)にて図6のような式によってメモリ番号が「7」であることが推定される。次に、推定結果取得部(1207)において、この推定結果により保持部(1203)に保持されている記録未記録情報から「50080番地には情報記録有り」と判断される。よって、リトライ判断部(1211)では、「アドレス50080番地に対してリードのリトライを実行する」との判断がなされる。
(実施形態3:処理の流れ)図13は、本実施形態に係る光ディスク装置における処理の流れを説明するフロー図を例示する。図13において、図9における符号と同じ符号が付与されているステップは図9と同様である。最初に、ディスクへのリードが成功したか否かを判断する。成功したとの判断結果である場合には処理を終了する。失敗したとの判断結果である場合には後述の問合情報生成ステップ(S1320)に移行する。この処理はリード判断部(1109)によって実行される(リード判断ステップ S1310)。次に、前記リード判断ステップ(S1310)での判断結果が失敗したとの判断結果である場合には、リードを失敗したディスクのアドレス情報に基づいて、問合情報を生成する。この処理は問合情報生成部(1110)によって実行される(問合情報生成ステップ S1320)。以降は、前記問合情報取得ステップ(S0910)から、前記推定結果取得ステップ(S0940)又は前記確定結果取得ステップ(S0950)までの処理が実行される。最後に、前記推定結果取得ステップ(S0940)又は前記確定結果取得ステップ(S0950)における記録有無判断結果に応じて、リードのリトライをすべきか判断する。この処理はリトライ判断部(1111)によって実行される(リトライ判断ステップ S1330)。
(実施形態3:効果)本実施形態に係る光ディスク装置によれば、実施形態2の効果に加え、光ディスク装置が光ディスクの読み込みを行った場合に、読み込みが成功したか否かを判断し、失敗したと判断した場合には、問合情報を生成し記録有無判断結果を取得することで、リードのリトライをすべきか判断することができる。従来の光ディスク装置においては、リードが失敗した場合には光ピックアップの目標位置等のパラメータの変更等を行い、リトライを実行する。それに対し、本実施形態に係る光ディスク装置においては、記録未記録情報によりリードしたアドレスの領域に情報記録がされているか否かを判断し、情報記録がされているとの判断であった場合にのみリトライを実行するので、記録されていない領域に対して無駄なリトライを実行することを避けることができる。また、光ディスク装置がディスクのリードを失敗する場合には、アドレス情報が破壊されていて読めない場合と、アドレス情報は読むことができるが記録されている情報が読めない場合とが考えられるが、前者の場合にはリトライを行ってもリードを失敗するため、本実施形態に係る光ディスク装置は特に後者の場合に有用である。
(実施形態4)
(実施形態4:概要)本実施形態は、実施形態1から実施形態3の光ディスク装置の機能に加えて、記録未記録情報に基づいて記録を実行すべき領域を決定してディスクへの記録を実行する機能を有する光ディスク装置に関する。
(実施形態4:構成)本実施形態に係る光ディスク装置の機能ブロックを図14に例示する。光ディスク装置(1400)は、「判断部」(1401)と、「アドレス情報取得トライ部」(1402)と、「保持部」(1403)と、「問合情報取得部」(1404)と、「アドレス判断部」(1405)と、「推定部」(1406)と、「推定結果取得部」(1407)と、「確定結果取得部」(1408)と、「リード判断部」(1409)と、「問合情報生成部」(1410)と、「リトライ判断部」(1411)と、「記録実行部」(1412)とからなる。前記記録実行部(1412)以外の構成に関しては実施形態3に係る光ディスク装置の構成と同様であるので、ここでの説明は省略する。
「記録実行部」(1412)は、記録未記録情報に基づいて記録を実行すべき領域を決定してディスクへの記録を実行する機能を有する。例えば、前記保持部(1403)に保持されている記録未記録情報が図3(a)の内容であったとすると、メモリ番号「1」から順番に記録の有無を調べるとメモリ番号「10」において記録の有無が「×」になっていることが分かる。メモリ番号「10」のアドレスは50140番地(アドレスB)であるので、50140番地に記録を実行する。また、記録未記録情報において該当するメモリ番号のアドレスが読めない場合には、図6に示した式によりアドレスを推定することが可能である。
(実施形態4:処理の流れ)本実施形態に係る光ディスク装置においては、実施形態3に係る光ディスク装置における処理の他に、記録未記録情報に基づいてディスクへの記録を実行するための処理が行われる。図15は、本実施形態に係る光ディスク装置において、記録未記録情報に基づいてディスクへの記録を実行するための処理の流れを説明するフロー図を例示する。最初に、保持部(1403)に保持されている記録未記録情報を取得する。この処理は記録実行部(1412)によって実行される(記録未記録情報取得ステップ S1510)。次に、前記記録未記録情報取得ステップ(S1510)にて取得した記録未記録情報に基づいて、記録を実行すべき領域を決定する。この処理は記録実行部(1412)によって実行される(記録実行領域決定ステップ S1520)。最後に、前記記録実行領域決定ステップ(S1520)にて決定された領域に、記録を実行する。この処理は記録実行部(1412)によって実行される(記録実行ステップ S1530)。
(実施形態4:効果)本実施形態に係る光ディスク装置によれば、実施形態3の効果に加え、記録未記録情報に基づいて記録を実行すべき領域を決定してディスクへの記録を実行することができる。これにより、ディスクへの記録を実行するために未記録領域を検索せずとも、記録未記録情報に基づいて未記録領域を知ることが可能である。
本発明に係る光ディスク装置の主要構成の概要図 実施形態1に係る光ディスク装置の機能ブロック図 記録未記録情報の一例 実施形態1に係る光ディスクの処理の流れを説明するフロー図 実施形態2に係る光ディスク装置の機能ブロック図 記録有無判断結果が保持されている保持部内の位置を推定するための計算式 アドレス情報が記録未記録情報に含まれない場合の具体例 アドレス情報が記録未記録情報に含まれる場合の具体例 実施形態2に係る光ディスクの処理の流れを説明するフロー図 実施形態2に係る光ディスクの処理の流れを説明するフロー図 実施形態3に係る光ディスク装置の機能ブロック図 ディスクのリードが失敗した場合の具体例 実施形態3に係る光ディスクの処理の流れを説明するフロー図 実施形態4に係る光ディスク装置の機能ブロック図 実施形態4に係る光ディスクの処理の流れを説明するフロー図 従来の光ディスク装置の概要図
符号の説明
0110 光ピックアップ
0120 アクチュエータ
0130 光ディスク
0140 信号処理機構
0150 サーボ制御回路
0160 判断部
0170 アドレス情報取得トライ部
0180 保持部

Claims (4)

  1. 光ディスクの所定間隔領域ごとに情報記録がされているか判断する判断部と、
    光ディスクから前記領域ごとにアドレス情報の取得を試み、試みの結果として、アドレス情報を取得できた場合にはそのアドレス情報を、アドレス情報を取得できなかった場合にはその旨を示す情報を取得するアドレス情報取得トライ部と、
    前記判断部での記録有無判断結果と、前記アドレス情報取得トライ部で試みた結果とを関連付けた情報である記録未記録情報を保持する保持部と、
    アドレス情報に基づいてそのアドレス情報で示される領域に情報記録がされているかを問い合わせる問合情報を取得する問合情報取得部と、
    前記問合情報にて示されるアドレス情報が、前記記録未記録情報に含まれるか判断するアドレス判断部と、
    前記アドレス判断部での判断結果が含まれていないとの判断結果である場合には、問合情報に含まれるアドレス情報が示す領域の記録有無判断結果が保持されている前記保持部中の位置を推定する推定部と、
    前記推定部の推定結果で示される保持部中の位置から前記記録有無判断結果を取得する推定結果取得部と、
    前記アドレス判断部での判断結果が含まれているとの判断結果である場合には、問合情報に含まれるアドレス情報に基づいて、前記記録有無判断結果を前記保持部から取得する確定結果取得部と、
    を有する光ディスク装置。
  2. ディスクのリード結果の成否を判断するリード判断部と、
    前記ディスクのリード結果が失敗である場合に、リードを失敗したディスクのアドレス情報に基づいて、問合情報を生成する問合情報生成部と、
    前記問合情報生成部で生成した問合情報に基づいて取得される記録有無判断結果に応じてリードのリトライをすべきか判断するリトライ判断部と、
    を有する請求項1に記載の光ディスク装置。
  3. 前記記録未記録情報に基づいて記録を実行すべき領域を決定してディスクへの記録を実行する記録実行部を有する請求項1または2に記載の光ディスク装置。
  4. 光ディスクの所定間隔領域ごとに情報記録がされているか判断する判断ステップと、
    光ディスクから前記領域ごとにアドレス情報の取得を試みるアドレス情報取得トライステップと、
    前記判断ステップでの記録有無判断結果と、前記アドレス情報取得トライステップで試みた結果とを関連付けた情報である記録未記録情報を保持する保持ステップと、
    アドレス情報に基づいてそのアドレス情報で示される領域に情報記録がされているかを問い合わせる問合情報を取得する問合情報取得ステップと、
    前記問合情報にて示されるアドレス情報が、前記記録未記録情報に含まれるか判断するアドレス判断ステップと、
    前記アドレス判断ステップでの判断結果が含まれていないとの判断結果である場合には、前記アドレス情報が示す領域の記録有無判断結果を前記保持ステップにて保持した保持部中の位置を推定する推定ステップと、
    前記推定ステップの推定結果で示される保持部中の位置から前記記録有無判断結果を取得する推定結果取得ステップと、
    前記アドレス判断ステップでの判断結果が含まれているとの判断結果である場合には、問合情報に含まれるアドレス情報に基づいて、前記記録有無判断結果を前記記録未記録情報から取得する確定結果取得ステップと、
    を有する光ディスク記録未記録判別方法。
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