JP4363489B2 - 地紋画像生成プログラム,地紋画像生成装置及び地紋画像生成方法 - Google Patents

地紋画像生成プログラム,地紋画像生成装置及び地紋画像生成方法 Download PDF

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Description

本発明は,地紋画像生成プログラム,地紋画像生成装置及び地紋画像生成方法に関し,特に,地紋画像を印刷媒体に印刷するための地紋画像データを生成するプログラム及び装置に関する。さらに,この地紋画像データに基づいて地紋画像を印刷した印刷媒体(原本)の複写による偽造を抑止する効果,あるいは,原本と複写物とを区別する効果を有する地紋画像の生成プログラム,生成装置及び地紋画像生成方法に関する。
偽造抑止地紋は,原本の本来の画像に背景として合成され,印刷された文書が原本か複写物かを区別することを可能にする。偽造抑止地紋は,原本では識別することが難しいが,複写すると地紋の文字や画像が浮かび上がる。それを利用して,原本と複写物とを容易に区別することが可能になる。また,複写によって地紋の文字や画像が浮かび上がるので,偽造抑止地紋を合成して原本を生成すれば,心理的に原本の複写を抑止する効果が得られる。
偽造抑止地紋については,特許文献1に記載され,この記載によれば以下の通りである。
偽造抑止地紋の一般的な構成は,複写によって原本に印刷されたドットが残るまたはドットの減少が少ない「潜像部」と,複写によって原本に印刷されたドットが消失またはドットが大きく減少する「背景部」の2つの領域からなる。つまり,潜像部は複写による濃度変化が少なく原本の画像がそのまま再現され,背景部は複写による濃度変化が大きく原本の画像が消失する。この2つの領域により地紋の文字や画像が形成され,この地紋の文字や画像を「潜像」と称する。
この潜像部と背景部の2つの領域は濃度がほぼ同等であり,原本の状態では一見すると「複写」などの地紋の文字や画像が隠れていることが判別困難であるが,ミクロ的には背景部と潜像部の各々が異なる特性を持っている。そして,複写されるとそれらの濃度変化の差により,潜像部と背景部との間に濃度差が生じてこの2つの領域で形成された地紋の文字や画像の判別が容易になる。
潜像部は複写時(コピーによるスキャニング時)にドットを読み取り易くするために,各々のドットを集中した固まりのドットで構成し,逆に背景部は複写時にドットを読み取り難くするために,各々のドットを分散したドットで構成する。このようにすることで,潜像部は複写後にドットが残り易く,背景部は潜像部よりもドットが消え易い特性になる。集中したドットや分散したドットは,異なる線数の網点を用いた網点処理によって実現することができる。すなわち,集中したドット配置を得るためには低い線数の網点を用い,分散したドット配置を得るためには高い線数の網点を用いる。
一般に複写機には,複写対象の原稿の微小なドットをスキャナーで読み取る工程での入力解像度と,スキャナーで読み取った微小なドットを印刷エンジンで再現する工程での出力解像度とに依存した画像再現能力の限界が存在する。従って,複写機の画像再現能力の限界を超えた孤立した微小なドットが原稿中に存在すると,その複写物では微小なドットを完全には再現できず,孤立した微小なドットの部分が消失する。即ち,偽造抑止地紋の背景部が複写機で再現できるドットの限界を超えるように作成されている場合,偽造抑止地紋の大きなドット(集中したドット)は複写によって再現できるが,小さなドット(分散したドット)は複写によって再現できず,複写原稿に隠された潜像が浮かび上がる。また,複写により背景部の分散したドットが完全に消えなくとも,潜像部の集中したドットと比較してドットの消失の程度が大きければ,複写後に背景部と潜像部で濃度差が発生し,複写原稿において隠された潜像が浮かび上がる。
また,偽造抑止地紋では,潜像として隠されている文字や画像をより判別し難くするために,「カモフラージュ」と言う技術が利用される。このカモフラージュ技術は,潜像部や背景部とは濃度が異なる模様を偽造抑止地紋画像全体に配置する方法であり,マクロ的には一見すると潜像部や背景部とは異なる濃度のカモフラージュ模様が目立ち,潜像が更に目立たなくなる効果がある。つまり,カモフラージュ模様のコントラストが大きく,それに比較して潜像部と背景部のコントラストが小さいため,目の錯覚により潜像がより効果的に隠蔽される。さらに,カモフラージュ模様は印刷物に装飾的な印象を与えることができ,意匠性に優れた偽造抑止地紋を作成することができるといった利点もある。尚,一般的にカモフラージュ模様は2値で作成されており,カモフラージュ模様に相当する領域で地紋のドットを発生させないことでカモフラージュ模様を形成している。以上が偽造抑止地紋の概要である。
図1は,偽造抑止地紋の潜像とカモフラージュ模様の例を示す図である。文字「複」の潜像マスクパターン10は,その拡大図10Xにも示されるとおり,例えば黒い部分が地紋の潜像部LIに対応し白い部分が地紋の背景部BIに対応する。一方,カモフラージュ模様12は,その拡大図12Xにも示されるとおり,例えば黒い部分CAMが地紋のドットが形成されない領域になり,白い部分が地紋のドットが形成される領域になる。言い換えると,カモフラージュ模様のデータは,各画素が,地紋画像を印刷する部分と印刷しない部分とを示す2値の画像データである。
図2は,偽造抑止地紋を印刷した原本の例を示す図である。地紋14は,図1の潜像マスクパターン10に基づいて潜像部LIと背景部BIとが形成されている。潜像部LIは,ドット集中型ディザ法による低網点線数(53lpi)のドットで形成され,背景部BIは,ドット分散型ディザ法による高網点線数(212lpi)のドットで形成されている。拡大された地紋14Xから明らかなとおり,地紋全体が一定の出力濃度になっているが,潜像部LIのドットは低い網点線数のスクリーンにより形成されているので大きなドットであり,背景部BIのドットは高い網点線数のスクリーンにより形成されているので微少なドットである。
地紋16は,図1の潜像マスクパターン10とカモフラージュ模様12に基づいて潜像部LIと背景部BIとがカモフラージュ模様の黒い部分CAMの領域を除いて形成されている。拡大された地紋16Xに示されるとおり,地紋全体は一定の出力濃度であり,カモフラージュ模様の領域CAMにはドットが形成されず,それ以外の領域では,図1と同様に大きなドットからなる潜像部LIと微少なドットからなる背景部BIとが形成されている。カモフラージュ模様のコントラストが大きいため,コントラストが小さい潜像部LIと背景部BIとで形成される潜像(文字「複」)が目立たない。
図2の偽造抑止地紋の原本は,潜像部LIと背景部BIの出力濃度が同じであるので,それにより形成される潜像「複」が隠蔽される。これを原本における潜像の隠蔽性が高いと称する。
図3は,偽造抑止地紋の複写物の例を示す図である。複写物18は,コピーによるスキャニング工程とドット形成工程(スキャニング工程によって生成されたスキャンデータに基づき印刷媒体に印刷する工程)を経て形成され,その拡大図18Xに示されるとおり,潜像部LIの大きなドットはほとんど消失していないが,背景部BIの微少なドットはかなり消失している。その結果,複写物18において,潜像部LIの出力濃度はほとんど低下しないが,背景部BIの出力濃度はかなり低下し,潜像「複」が浮き上がって見える。つまり,複写物における潜像の識別性が高くなっている。
複写物20も同様に,カモフラージュ模様の領域CAMを除いて,複写物18と同じである。背景部BIの出力濃度が低下したことでカモフラージュ模様のコントラストが低下し,潜像「複」が浮き上がって見えている。
特開2005−151456号公報
前述のとおり,偽造抑止地紋は,原本における潜像の隠蔽性を高くし,複写物における潜像の識別性を高くすることが求められている。しかしながら,従来のように地紋の潜像部をドット集中型スクリーンによる低網点線数のドットで,背景部をドット分散型スクリーンによる高網点線数のドットで形成すると,以下のように原本における潜像の高い隠蔽性と複写物における潜像の高い識別性を得ることができない。
第1に,複写物における潜像の識別性を高くして複写の抑止効果を高めるためには,潜像部の出力濃度を高くすることが望まれる。図3に示したとおり,複写物で浮き上がる潜像部の出力濃度が高ければ潜像の識別性が高まり複写抑制効果が高くなるからである。
ところが,潜像部の大きなドットをより大きくして出力濃度を高めると,原本における潜像の隠蔽性を保つためには背景部の出力濃度も高くしなければならない。潜像部と背景部の出力濃度が同じまたは近似することが原本における潜像の隠蔽性を高くすることになるからである。
しかし,背景部の網点線数を高めて微少ドットの密度を高めることでその出力濃度を潜像部と同等にし原本による潜像の隠蔽性を得ようとしても,以下の理由により隠蔽性を得ることができない。すなわち,網点線数の高い背景部はプリンタエンジンの特性に敏感に反応して背景部内の濃度むらが顕著に現れるのに対して,網点線数の低い潜像部はプリンタエンジンの特性の影響を受けにくく濃度むらはほとんど発生しない。
図4は,背景部に濃度むらを有する地紋が印刷された原本と,背景部と潜像部との間に色味(色相)や彩度のちがいを有する地紋が印刷された原本とを示す図である。図4中,地紋22は,前述の背景部に濃度むらが発生して潜像が目立つ箇所と目立たない箇所とが混在している。地紋22を人為的に誇張したのが地紋22Eである。
さらに,偽造抑止地紋が,シアンやマゼンタのような高輝度の色トナーで形成される場合,潜像部と背景部の網点線数が大きく異なることに起因して,その色味(色相)や彩度の違いが大きくなり,その結果地紋の全体にわたり潜像が目立ちやすくなる。図4中,地紋24は,色味や彩度の違いが大きくなって潜像が目立ちやすくなった例である。地紋24を人為的に誇張したのが地紋24Eである。背景部と潜像部の色味や彩度の違いが大きくなり潜像「複写」が目立っている。
このように,第1の問題点は,微少ドットからなる背景部の網点線数を高めて出力濃度を高めようとしても,背景部の高い網点線数及び潜像部と背景部の網点線数の大きな違いにより,かえって原本における潜像の隠蔽性が損なわれることにある。
第2に,背景部は網点線数の高い微少ドットで構成され,潜像部は網点線数が低い大きなドットで構成されるので,背景部と潜像部との境界領域では,微少ドットと大ドットとが結合してより大きなドットが形成された高濃度領域と,微少ドットと大ドットとの間隔が広くドット密度が疎になる低濃度領域とが混在することになる。例えば,図2の拡大された地紋14X,16Xに示されるとおり,背景部BIと潜像部LIとの境界には,潜像部L1の大ドットと背景部BIの微少ドットとが結合してより大きなドットが形成された高濃度領域26と,ドット密度が疎になった低濃度領域27とが混在している。このような両領域26,27により,原本における地紋の隠蔽性が損なわれてしまう。
前述の特許文献1の[0092]〜[0099]には,境界部分でディザマトリクスをずらすバウンダリ処理を行ってドットの結合を防止することが記載されている。
図5は,上記の特許文献1によるバウンダリ処理を行った地紋を示す図である。図中,地紋の原本14とその部分拡大14X,その複写物18とその部分拡大18Xとが示されている。特許文献1のバウンダリ処理は,背景部BIと潜像部LIとの境界領域でのドット結合を防止するには有効ではあるが,ドット密度が疎になる低濃度領域27は依然として形成される。そのため,原本における潜像の隠蔽性の低下を十分に解決することはできない。
そこで,本発明の目的は,原本における潜像の隠蔽性を保ちつつ複写物における潜像の出力濃度を高めて識別性を高くすることができる原本に印刷されるための地紋画像を生成する方法及び装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために,本発明の第1の側面によれば,複写時に再現される潜像部と複写時に出力濃度が低下する背景部とを含む地紋画像を印刷媒体上に形成する地紋画像データを生成する地紋画像生成プログラムにおいて,
前記潜像部に,ドット集中型スクリーンに基づいて複数の第1のドットのデータを生成する潜像部生成工程と,
前記背景部に,複数の第2のドットのデータと,前記第2のドットの間に分散して配置され当該第2のドットより小さいサイズを持つ複数の第3のドットのデータとを生成する背景部生成工程とをコンピュータに実行させ,
前記潜像部の第1のドットと前記背景部の第2のドットとは,前記地紋画像の領域内の共通の変位ベクトルの位置に配置されることを特徴とする。
上記の第1の側面において,好ましい態様によれば,前記背景部における前記複数の第3のドットは,前記複数の第2のドットの間の固定された位置に分散して配置されていることを特徴とする。
上記の第1の側面において,好ましい態様によれば,さらに,地紋画像の濃度設定入力に応答して,当該濃度設定入力に対応する網点線数を選択する濃度設定工程を有し,
前記背景部生成工程では,前記濃度設定工程で選択された網点線数を有する前記複数の第2のドットのデータを形成し,
前記潜像部生成工程では,前記濃度設定工程で選択された網点線数を有する前記複数の第1のドットのデータであって,前記背景部の出力濃度に対応するサイズを持つ前記複数の第1のドットのデータを生成することを特徴とする。
上記の第1の側面において,好ましい態様によれば,前記潜像部生成工程では,入力階調値に基づき,低い閾値から高い閾値までをドット集中可能に配置した潜像部ディザマトリクスを参照して,前記複数の第1のドットのデータを生成し,
前記背景部生成工程では,前記入力階調値に基づき,前記第2,第3のドットを形成する位置に最小閾値を配置した背景部ディザマトリクスを参照して,前記複数の第2,第3のドットのデータを生成し,
前記地紋画像生成プログラムは,さらに,地紋画像の濃度設定入力に応答して,当該濃度設定入力に対応する網点線数を選択する濃度設定工程をコンピュータに実行させ,
前記背景部生成工程では,前記濃度設定工程で選択された網点線数を前記複数の第2のドットに与える前記背景部ディザマトリクスを選択して参照し,
前記潜像部生成工程では,前記濃度設定工程で選択された網点線数を前記複数の第1のドットに与える前記潜像部ディザマトリクスを選択して参照し,更に,前記背景部の前記印刷媒体上の出力濃度に対応して前記入力階調値が選択されることを特徴とする。
上記の目的を達成するために,本発明の第2の側面によれば,複写時に再現される潜像部と複写時に出力濃度が低下する背景部とを含む地紋画像を印刷媒体上に形成する地紋画像データを生成する地紋画像生成プログラムにおいて,
前記潜像部に,第1のサイズを有する複数の第1のドットのデータを生成する潜像部生成工程と,
前記背景部に,前記第1のサイズより小さい第2のサイズを有する複数の第2のドットのデータと,前記第2のドットの間に分散して配置され前記第2のサイズより小さい第3のサイズを持つ複数の第3のドットのデータとを生成する背景部生成工程とをコンピュータに実行させ,
前記潜像部の第1のドットの中心の空間周波数と位相が,前記背景部の第2のドットの中心の空間周波数と位相と一致していることを特徴とする。
さらに,上記の目的を達成するために,上記本発明の第1,第2の側面のプログラムを実行する地紋画像生成装置及び地紋画像生成方法が提供される。
以下,図面にしたがって本発明の実施の形態について説明する。但し,本発明の技術的範囲はこれらの実施の形態に限定されず,特許請求の範囲に記載された事項とその均等物まで及ぶものである。
図6は,本実施の形態における地紋画像形成装置の構成を示す図である。地紋画像形成装置は,ホストコンピュータ30にインストールされているプリンタドライバプログラム32と,ホストコンピュータ内の潜像部ディザマトリクス33及び背景部ディザマトリクス34と,プリンタ40とで構成される。潜像部ディザマトリクス33と背景部ディザマトリクス34は,プリンタメーカーが,記録媒体を介して,もしくは,インターネット等のネットワーク回線を介して,ユーザに配布するプリンタドライバプログラム32に含まれ,プリンタドライバプログラム32をホストコンピュータにインストールするときに,ホストコンピュータ内の記録媒体に保存される。ホストコンピュータ30は,CPUとRAMとアプリケーションプログラム31を更に有し,アプリケーションプログラム31を実行して文字,イメージ,グラフィックスなどからなる画像データ36を生成する。さらに,ホストコンピュータ30は,プリンタドライバ32を実行して地紋データ37を生成する。アプリケーション31が生成した画像データについて,ユーザから印刷要求を受けると,プリンタドライバはプリンタ装置40が解釈可能なプリンタ制御言語に基づき,印刷対象の画像データ36のプリントジョブを生成する。もし,ユーザからの印刷要求に,印刷対象の画像データ36に対して地紋データを付加することが含まれていた場合には,プリンタドライバ32は地紋データを生成し,プリントJOB に地紋データ37を含めてプリンタ40のインターフェースIFに送信する。
画像データ36は,例えば,ページ記述言語で記述されたデータ,プリンタの中間コードに展開されたデータ,画素に展開したRGBのビットマップデータ(階調値0〜255のデータ)など様々な形態をとりうる。また,地紋データ37は,例えば画素毎のドットの有無(On/Off)を示す1ビットのデータであり,或いは,画像データ36の階調値データに対応してドットOn(階調値0),ドットOff(階調値255)の8ビットのデータである。
一方,プリンタ40は,印刷媒体給紙部、印刷媒体上に画像を形成する印刷実行部、印刷媒体排紙部等からなる印刷エンジン46と,受信した画像データ36と地紋データ37について所定の画像処理を行いさらに印刷エンジン46の制御を行うコントローラ41とを有する。コントローラ41のCPUは,画像形成プログラム42を実行して,受信した画像データ36から画素に展開したビットマップデータを生成する。受信した画像データ36がビットマップデータの形態であればそのビットマップデータがそのまま利用される。
そして,合成部43が,画像データ36の画素毎に階調値を持つビットマップデータと,地紋データ37のドットデータとを合成する。この合成処理は,例えば地紋データ37に画像データ36を上書きする処理,あるいは,画像データ36と地紋データ37を所定のアルゴリズムによりブレンディングする処理などである。さらに,色変換部44が合成されたRGBのデータをCMYKのデータに色変換し,二値化ユニット45がCMYKのデータから画素内のドットのデータに変換し,印刷エンジン46に出力する。その結果,印刷エンジン46は,アプリケーションプログラムにより生成された画像と地紋画像とを合成した画像を印刷媒体上に印刷する。これが地紋画像の原本である。
別の合成方法によれば,画像データ36のRGBビットマップデータをCMYKのビットマップデータに色変換し,CMYKのいずれかの色のビットマップデータに地紋データ37を合成する。この場合は,地紋データ37における画素毎のドットON/OFF情報をビットマップデータの最大階調値/最小階調値とし,その地紋データ37を画像データ36のCMYKのうちいずれかの色のビットマップデータに上書きする。例えば,画像データ36が黒色Kの文字データの場合にCMYのいずれかの色のビットマップデータを地紋データ37に変換する。もしくは,画像データ36のいずれかの色のビットマップデータの最小濃度の階調値の画素に地紋データ37を上書きする。
図6の実施の形態では,ホストコンピュータ30のプリンタドライバ32が,地紋画像生成プログラムに対応し、地紋データ37を生成している。ただし,変型例として,プリンタ内で地紋データを生成しそれに基づいて地紋画像を生成してもよい。この場合は,プリンタドライバ32が印刷対象の画像データ36に地紋画像を合成して印刷する指定を含む印刷ジョブデータ(複写時に消失するもしくは再現される文字やパターンの指定(後述する地紋文言、サイズ、地紋効果など)、地紋濃度の指定、カモフラージュ付加の指定など地紋データを生成するために必要な情報を含むデータ)を生成し,プリンタ40のコントローラ41が地紋画像生成プログラムを実行し、プリンタ40内に記憶された潜像部ディザマトリクスと背景部ディザマトリクスとを使用して,地紋生成が指示されたジョブデータから地紋データを生成する。その場合は,コントローラ41が潜像部と背景部のディザマトリクスを有し,画像形成プログラム42が地紋データを生成する機能を有している。
このプリンタ40内での地紋生成処理は、プリンタのCPUが画像生成プログラムを実行することにより実施されてもよいし、ASICなどの専用画像処理生成装置で実行されてもよい。
以下,本実施の形態における地紋画像生成装置(プリンタドライバ32により地紋画像が生成される場合はホストコンピュータ、画像形成プログラムにより地紋画像が生成される場合にはプリンタ40)による生成方法の概略について説明する。本実施の形態では,ユーザがデフォルトパターンから選択した潜像マスクパターンまたはユーザの文言,文字の大きさなどの指定に応じて地紋生成装置が生成した潜像マスクパターンに対応して,地紋画像生成装置が,潜像部と背景部とからなる地紋画像データを生成する。
潜像部の地紋画像データは,潜像部ディザマトリクス33に基づく第1ドットのデータを有し,印刷されたときに潜像部には所定の出力濃度の画像が生成される。一方,背景部の地紋画像データは,背景部ディザマトリクス34に基づく複数の第2ドットと第3のドットのデータを有し,印刷されたときに背景部には所定の出力濃度の画像が生成される。
図7,図8,図9は,潜像部ディザマトリクス33と背景部ディザマトリクス34の3つの例を示す図である。いずれの例でも,潜像ディザマトリクス33−1,33−2,33−3は,ドット集中型ディザマトリクスであり,背景部ディザマトリクス34−1,34−2,34−3は,固定サイズの第2のドットD2と第3のドットD3とを固定された位置に分散して生成するディザマトリクスである。図7のディザマトリクスは,地紋の出力濃度を「薄く」形成する場合に使用され,図8のディザマトリクスは,地紋の出力濃度を「普通」に形成する場合に使用され,図9のディザマトリクスは,地紋の出力濃度を「濃く」形成する場合に使用される。
図7の潜像部ディザマトリクス33−1は,網点線数が53lpiのドット集中型ディザマトリクスであり,各セルに閾値1〜128が配置されサイズが16×16の閾値マトリクスである。第1のドットD1である網点の中心に対応する閾値1の画素が,(8,8),(−8,8)の2つの変位ベクトルの位置に配置されている。そして,2つの変位ベクトルの内積から求められる平行四辺形の面積が128であり,閾値は128段階の1〜128である。そして,閾値「1」の画素が第1のドット(網点)D1の中心であり,入力階調値が0〜128と大きくなるにともない,網点の中心から第1のドットD1の面積が徐々に大きくなる。
図10は,潜像部ディザマトリクス33−1と,それにより形成される潜像部LIの第1のドットD1の例を示す図である。図10の潜像部ディザマトリクス33−1は,図7
と同じである。また潜像部LIの第1のドットD1は入力階調値が「21」の場合の例である。プリンタドライバ32は,潜像部の全画素の入力階調値「21」を,潜像部ディザマトリクス33−1の各セルの閾値と比較し,入力階調値≧閾値の画素のデータをドットOnにする。ドットOnの画素には画素ドットが生成されることになる。一方,入力階調値が閾値より小さい画素のデータをドットOffにする。ドットOffの画素には画素ドットは生成されない。
その結果,第1のドットD1は,閾値「1」の画素を中心とする21個の画素ドットの固まりからなる網点となる。そして,第1のドットD1の中心は,変位ベクトル(8,8),(−8,8)の位置に固定的に配置される。また,複数の第1のドットD1からなる潜像部LIを印刷したとき、潜像部LIの出力濃度は,入力階調値に対応する第1のドットD1のドットサイズに依存する。
なお,本明細書では,画素ドットは1個の画素のドットからなり,複数の画素ドットの固まりが網点を形成する。つまり,第1のドットD1は複数の画素ドットの固まりからなる網点である。また,後述するとおり,第2のドットも複数(5個)の画素ドットの固まりからなる網点であり,第3のドットは1個の画素ドットからなる。
図7の背景部ディザマトリクス34−1は,各セルに閾値「1」または「255」が配置され,サイズが16×16の閾値マトリクスである。この背景部ディザマトリクス34−1によれば,入力階調値が1〜254のいずれかと仮定すると,閾値「1」のセルに画素ドットが形成され,閾値「255」のセルには画素ドットは生成されない。そして,第2のドットD2が形成される位置には閾値「1」の5個の画素が十字形状に隣接して配置され,第3のドットD3が生成される位置には閾値「1」の画素が1個だけ孤立して配置される。また,第2のドットD2である網点の中心に対応する閾値「1」の画素が,(8,8),(−8,8)の2つの変位ベクトルの位置に配置され,第3のドットD3が形成される位置の閾値「1」の画素は,隣接する第2のドットD2の中間の位置と,第2のドットD2の上下左右の分散した位置とに配置されている。
したがって,図7の背景部ディザマトリクス34−1によれば,背景部には,5個の画素ドットからなる第2のドットD2と1個の画素ドットからなる微少な第3のドットD3とが,固定された位置に分散して配置された画像が生成される。入力階調値が1〜254の範囲であれば,上記の第2のドットD2と第3のドットD3からなる同じ画像が生成される。そして,第2のドットD2の中心は,変位ベクトル(8,8),(−8,8)の位置に配置されていて,第2のドットD2の網点線数は53lpiと,第1のドットD1の網点線数と同じである。
図7の潜像部ディザマトリクス33−1と背景部ディザマトリクス34−1によって生成される潜像部と背景部の地紋画像は,以下のとおりである。背景部には,変位ベクトル(8,8),(−8,8)上に配置された5個の画素ドットからなる第2のドットD2と,第2のドットから離間して分散配置された1個の画素ドットからなる第3のドットD3とが生成される。一方,潜像部には,変位ベクトル(8,8),(−8,8)上に配置された第1のドットD1が生成され,第1のドットD1のサイズは,潜像部を印刷したときの出力濃度が、背景部を印刷したときの出力濃度と同じ出力濃度を再現できるサイズ(21個の画素ドット)にされる。つまり,潜像部は,ドット集中型のディザマトリクス33−1により形成される第1のドットD1を有するが,入力階調値は背景部の出力濃度に対応して設定されるので,第1のドットD1のサイズも背景部の出力濃度に対応したサイズになる。
背景部の微少ドットである第3のドットD3を無視すると,潜像部の第1のドットD1と背景部の第2のドットD2は,共通の変位ベクトル(8,8),(−8,8)上に配置
されるので,同じ網点線数53lpiを有する。
図8には,マトリクスサイズが14×14の背景部ディザマトリクス34−2と潜像部ディザマトリクス33−2とが示されている。これらのディザマトリクスによれば,第2のドットD2と第1のドットD1の中心は,共通の変位ベクトル(7,7),(−7,7)の位置に配置されていて,網点線数は共に61lpiである。
図9には,マトリクスサイズが12×12の背景部ディザマトリクス34−3と潜像部ディザマトリクス33−3とが示されている。これらのディザマトリクスによれば,第2のドットD2と第1のドットD1の中心は,共通の変位ベクトル(6,6),(−6,6)の位置に配置されていて,網点線数は共に71lpiである。
図16に,後で詳述する実施例における地紋の原本14及びその部分拡大図14Xと,それらの複写物18及びその部分拡大図18Xが示されている。そして,図17に,更に拡大した部分拡大図14X,18Xが示されている。この地紋の原本14,14Xは,図7のディザマトリクスを用いて生成された地紋画像データを印刷した例である。
図17に示した地紋の原本14の部分拡大図14Xには,地紋画像を構成する潜像部LIと背景部BIのドットが示されている。図17に示されるとおり,原本の部分拡大図14Xの潜像部LIは,ある程度大きなサイズの第1のドットD1で構成されているので,原本を複写して再現される複写物18Xでは,潜像部LIの第1のドットD1がそれを構成する画素ドットがほとんど消失することなく再現されている。その結果,潜像部LIの出力濃度の低下はほとんどない。
それに対して,地紋原本の部分拡大図14Xの背景部BIは,複数の第2のドットD2と,第2のドットD2の間の固定された位置に分散して配置された微少の第3のドットD3とを有し,それらが印刷されている。前述のとおり,第2のドットD2は十字型の5つの隣接する画素ドットからなり,潜像部の第1のドットD1と同じ網点線数53lpiを有する。また,第3のドットD3は,単独の画素ドットからなる微少ドットであり,第2のドットD2からの距離が平均的に等しくなるような位置に、即ちD2との位置関係が安定的な関係となるような位置に分散して配置される。
その結果,複写物18Xでは,背景部BIの多くの微少ドット,すなわち第3のドットD3が消失している。それにより背景部BIの出力濃度は大きく低下し,潜像部LIの高い出力濃度とのコントラストにより,潜像が浮かび上がっている。
背景部BIは,原本を複写したときにある程度の濃度低下を生じることができればよく,背景部BIを構成する複数のドットを全て消失させる必要はない。そこで,背景部BIは,複写時に消失しにくい大きいサイズの第2のドットD2に加えて,複写時に消失しやすい微少サイズの第3のドットD3を有する。よって,原本を複写した際に,背景部BIでは第3のドットD3が消失して出力濃度が低下する。これにより,複写物では潜像部LIと背景部BIとの間で出力濃度の差が発生し,潜像を浮かび上がらせることができる。
原本14Xにおいて,潜像の隠蔽性を高くするために,潜像部LIと背景部BIの出力濃度は等しくなるように設定されている。出力濃度は,単に単位面積当たりの画素ドットの数に比例するものではなく,ドットサイズやドットの分散態様などにも依存する。よって,地紋画像を印刷して、印刷された地紋の潜像部と背景部を測色機器で測定し,それにより得られた出力濃度が潜像部LIと背景部BIとで最も等しくなるように潜像部ディザマトリクス33に対する入力階調が選択される。もしくはここで測色器を使用せずに,背景部の出力濃度と潜像部の出力濃度が目視で等しくなるように,潜像部ディザマトリクス33に対する入力階調を与えても良い。
本実施の形態では,背景部BIを,従来例のように高い網点線数の微少ドットで構成するのではなく,潜像部LIの第1のドットと同じ網点線数を持つ大きいサイズの第2のドットD2と,それらの間の固定された位置に分散して配置した微少サイズの第3のドットD3とで構成している。地紋の背景部をこのように構成することで以下のようなメリットを有することになる。
第1に,背景部が大きいサイズの第2のドットD2と微少サイズの第3のドットD3とを有することにより,従来のように高い網点線数を使用しなくとも背景部の出力濃度を高くすることができる。その場合,微少サイズの第3のドットD3が存在するので,複写時に第3のドットD3が有効に消失して出力濃度を低下させることができ,複写物の潜像の識別性を高く保つことができる。また,第2のドットの網点線数が低いので,プリンタエンジンの再現能力の範囲内で分散したドットの再現が可能になる。よって,背景部BIの出力濃度を高くすることで,地紋原本の出力濃度を高くでき,複写物の潜像の識別性を高めることができる。
第2に,背景部の第2のドットで構成される網点線数が比較的低いので,プリンタエンジンの特性による影響を受け難く、原本の背景部の印刷画像に濃度むらが生じることがない。そのため,図4の22に示したように潜像が目立つことがなく,原本における潜像の隠蔽性の低下を回避できる。
第3に,背景部の第2のドットで構成される網点線数が潜像部の第1のドットの網点線数と同じなので,マゼンタやシアンなどの色トナーにより地紋画像を形成した場合に,図4の24に示したような網点線数の違いに起因する色味(色相)や彩度の違いが目立つことがない。そのため,原本において潜像が目立つことがなく,原本における潜像の隠蔽性の低下を回避できる。
第4に,図7〜9の背景部ディザマトリクスによれば,背景部は,地紋の入力階調値に依存することなく,第2のドットD2と第3のドットD3とが固定された位置に分散して位置するように生成される。そして,背景部の印刷画像の出力濃度の変更は,図7,図8,図9のマトリクス34−1,34−2,34−3に示したとおり,第2のドットD2の網点線数を変更することで実現する。つまり,出力濃度の変更を,ドット集中型スクリーンのように網点サイズを変更することにより行うのではなく,第2のドットD2と第3のドットD3の位置関係を固定したまま,大きいサイズの第2のドットD2で構成される網点線数を変更することで行う。これにより,背景部BIの画像は常に第2のドットD2と第3のドットD3とが分散された関係を維持して生成される。
このことは,原本を印刷するときに背景部のドットが安定的に分散されて印刷され,複写に際して微少な第3のドットD3が確実に消失されることを意味する。そのため,複写物の潜像の識別性を高くたもったまま,背景部の出力濃度を高くすることができ,原本において地紋を高出力濃度で印刷でき,複写物における潜像の識別性を更に高くすることができる。
第5に,本実施の形態では,地紋の濃度を変更する時は,背景部の第2のドットD2で構成される網点線数を変更する。つまり,図7,図8,図9の網点線数が異なる複数のディザマトリクスのうちいずれかが選択される。そして,選択した背景部ディザマトリクスによる印刷画像の出力濃度に対応して潜像部ディザマトリクスに適用される入力階調値が選択される。この入力階調値は,準備される背景部マトリクス毎に,出荷時にプリンタメーカーが選択したデフォルト値とすることもできるし,プリンタエンジン特性の経年変化にあわせユーザやメンテナンス者により更新されるようにしてもよい。潜像部の画像は,この選択された入力階調値と図7,図8,図9の潜像部ディザマトリクス33とにより,入力階調値に対応したサイズの第1のドット(網点)D1で構成されることになる。
潜像部は,多段階のしきい値を有するドット集中型スクリーンによる第1のドットD1を有するので,第1の網点線数は比較的低く,多くの階調値をとることができる。よって,潜像部の印刷画像の出力濃度は,背景部の印刷画像の出力濃度に近接させることができ,もしくは完全に一致させることもでき,原本における潜像の隠蔽性を高くすることができる。
そして,第6に,本実施の形態で特徴的な点として,潜像部LIの第1のドットD1と背景部BIの第2のドットD2とが共通の変位ベクトル上に配置され,よって,図17に示されるように同じ網点線100,102上に配置される。その結果,第1のドットD1と第2のドットD2とは,地紋画像上では同じ空間周波数を有し,その位相も一致している。そのため,潜像部LIと背景部BIの境界領域で,従来例のように第1のドットD1と第2のドットD2とが同じまたは近接した位置に配置されて互いに結合することはない。しかも,第3のドットD3は第2のドットD2から離間した安定的な位置に分散配置されているので,入力階調値が一定の値未満であれば,第1のドットD1が第2のドットD2と同じまたは近接した位置に配置されることもない。つまり,従来のように潜像部LIと背景部BIとの境界領域に,第1,第2のドットが結合した大きなドットが生成されて印刷画像の出力濃度が高くなる高濃度の領域は生成されない。また,潜像部LIと背景部BIとの境界領域に、第1,第2のドットが離れて生成されドット密度が疎になる小濃度の領域は生成されない。
図7のディザマトリクスによれば,第1のドットD1と第2のドットD2で構成される網点線数は53lpi,図8によれば網点線数は61lpi,図9によれば網点線数は71lpiである。本実施の形態では,地紋画像の出力濃度を「薄く」「普通」「濃く」する場合に,図7,図8,図9の背景部及び潜像部ディザマトリクス対をそれぞれ使用する。つまり,地紋画像の濃度が高くなるのに応じて,網点線数が高いディザマトリクスを選択する。それにより,背景部では第2及び第3のドットの密度が順に高くなる。一方,図7のディザマトリクスの場合は入力階調値が「12」に,図8のディザマトリクスの場合は入力階調値が「8」に,図9のディザマトリクスの場合は入力階調値が「9」にそれぞれ設定される。潜像部では,これらの入力階調値に対応するサイズの第1の網点D1が形成される。つまり,出力濃度の制御は,背景部ではドットの網点線数またはドットの密度により行われ,潜像部ではドットのサイズで行われる。
このように,地紋画像の出力濃度を変更しても,潜像部と背景部の第1,第2のドットの配置される位置は共通の変位ベクトルの位置になり,互いに影響しあうことはなく,境界領域での第1,第2のドットの結合や,必要以上の離間が生じない。また,背景部BIでは常に第2のドットD2と第3のドットD3とが離間した位置に配置されるので,原本での第2,第3のドットD2,D3の形成が安定し,複写時の第3のドットD3の消失も安定する。
図11は,本実施の形態における地紋の生成方法を示すフローチャート図である。プリンタユーザは,ホストコンピュータ30のプリンタドライバ32において,地紋生成メニューを選択する。プリンタドライバプログラム32は,図11のフローチャートに従って地紋画像データの生成を実行する。まず,プリンタドライバプログラムはユーザに地紋印刷の設定のためのユーザインタフェースをユーザに提供する。プリンタドライバは,このユーザインタフェースを介して、ユーザの地紋の文言を入力し,地紋文言を取得する(S10)。例えば,「複写」「コピー」「社外秘」などの文言であり,この文言が地紋の潜像になる。さらに,ユーザが入力した48ポイントなどの地紋文言のサイズ,地紋文言の角度,地紋効果の配置に対応し,プリンタドライバは地紋文言のサイズ,地紋角度、地紋効果と配置を取得する(S11)(S12)(S13)。地紋効果とは,文言が白抜きになるか(地紋マスクパターンで文言が白,周囲が黒)浮きだしになるか(地紋マスクパターンで文言が黒,周囲が白)のいずれかである。白抜きの場合は文言が背景部に周囲が潜像部になり,浮きだしの場合は文言が潜像部に周囲が背景部になる。また,地紋の配置とは,正方配置,斜交配置,反転配置などである。
図12は,地紋効果の例を示す図である。地紋パターン50,51は,文言が「複写」「コピー」で,原本またはその複写物で文言が浮きだしになる地紋効果の例である。地紋パターン52,53は,同じ文言で,原本またはその複写物で,文言が白抜きになる地紋効果の例である。いずれも文言の角度が40度に設定されている。
図13は,地紋の配置の例を示す図である。いずれも文言が「複写」,角度が40度,地紋効果が浮きだしである。(a)正方配置では,潜像マスクパターンがタイル状に貼り付けられるように地紋画像が生成される。(b)斜交配置では,潜像マスクパターンが改行のたびに所定の位相だけずらして配置される。(c)反転配置では,潜像マスクパターンが改行のたびに上下反転して配置される。
工程S10〜S13によりユーザによる入力または選択が終わると,プリンタドライバ32は潜像マスクパターンを生成する(S14)。潜像マスクパターンの例は,図12に示したとおりである。
ユーザは,地紋を実際に印刷し複写したりプレビュー画面で確認したりして,最適な地紋出力濃度(薄い,普通,濃い)を選択する(S15)。一般に地紋の出力濃度を高くすることで複写物における潜像の識別性を高くすることができる。選択された地紋出力濃度(薄い,普通,濃い)に対応して,プリンタドライバプログラム32は,図7,8,9に示した潜像部と背景部のディザマトリクスのペアのいずれかを選択する。背景部ディザマトリクス34−1,34−2,34−3は,第2のドットD2の網点線数が53lpi,61lpi,71lpiであり,それにより形成される背景部の画像の出力濃度は順に低い,普通,高いとなる。
プリンタドライバ32は,ユーザによる地紋出力濃度の選択に応答して,地紋の入力階調値を設定する(S16)。具体的には,ユーザによる地紋画像出力濃度が「薄い」「普通」「濃い」の選択に対応して,プリンタドライバ32が,背景部ディザマトリクス34−1,34−2,34−3を選択し,それらの選択に対応して,入力階調値を12,8,9にそれぞれ設定する。先に述べたように,この入力階調値は,あらかじめ用意される背景部ディザマトリクス毎に,出荷時にプリンタメーカーがデフォルトで設定したものをプリンタドライバ32がホストコンピュータの所定の記憶領域に記憶させて,地紋生成のときに取得することもできる。または,プリンタエンジン特性の経年変化に対応して,この記憶領域の入力階調値が更新されるようにしてもよい。この入力階調値に対応して,ドット集中型の潜像部ディザマトリクス33―1,33−2,33−3に基づき,入力階調値に対応したサイズの網点(第1のドットD1)を有する潜像部が生成される。つまり,ユーザによる地紋出力濃度の選択に応答して地紋の入力階調値を設定することは,選択された地紋出力濃度に対応したサイズの第1のドットからなるドット画像を選択することを意味する。
なお,図7,図8,図9の潜像部ディザマトリクス33−1,33−2,33−3は,それぞれ閾値が1〜128,1〜98,1〜72になっている。しかしながら,これらの閾値を,1〜256に規格化させてもよい。つまり,いずれの潜像部ディザマトリクスも,閾値が1〜256のいずれかになる。ただし,マトリクスサイズは16×16,14×14,12×12のままで,それぞれがとりうる階調解像度は128,98,72のままである。このように潜像部ディザマトリクスが構成されると,入力階調値も前述とは異なる値になる。ただし,出力濃度が「薄い」「普通」「濃い」に応じて,入力階調値は徐々に大きな値になる。
背景部ディザマトリクス34は,閾値が「1」と「255」のみであるので,入力階調値が1〜254の範囲であれば閾値1の画素に画素ドットが生成される。つまり,背景部の画像は,予め決められた第2のドットD2と第3のドットD3からなる画像である。尚,入力階調値は,プリンタ出荷時またはプリンタ使用期間中の所定のタイミングで,背景部の画像と様々な入力階調値に対して作成した潜像部ディザマトリクスによる画像をプリンタで出力し,それらを測色器で濃度測定した結果をプリンタドライバが受け,背景部の出力画像と潜像部の出力画像とで濃度測定結果最も一致する入力階調値に決定する。もしくはここで測色器を使用せずに,背景部の出力濃度と潜像部の出力濃度が目視で等しくなるように,ユーザが入力階調値を決定しても良い。この場合は,プリンタドライバがユーザが決定した入力階調値の指定を受け,それはS16で設定する入力階調値とする。
ユーザは,更にカモフラージュ模様の選択を行い(S17),地紋の色(ブラック,シ
アン,マゼンタなど)の選択を行う(S18)。以上のユーザによる入力などS10〜S17が終了して、プリンタドライバプログラムがユーザからの地紋設定情報を取得すると,プリンタドライバ32は地紋画像生成処理を実行する(S19)。地紋画像生成処理は,図14のフローチャートに従って行われる。
図14は,本実施の形態における地紋画像生成処理のフローチャート図である。図15は,図14の地紋画像生成処理を説明する図である。図15(A)には,A4の印刷サイズ60に複数の潜像マスクパターン10が正方配置された地紋画像が示されている。A4サイズの場合は,横方向に4720ドットの画素数,縦方向に6776ドットの画素数になる。図15(B)は,図15(A)の左上の潜像マスクパターン10と,タイル状に配置されたカモフラージュ模様12との位置関係が示されている。潜像マスクパターン10は横方向に2030ドットの画素数,縦方向に2030ドットの画素数を有する正方形のパターンである。それに対して,図15(C)に示されるとおり,カモフラージュ模様12は横方向に215ドット,縦方向に215ドットの画素数を有する正方形パターンであり,カモフラージュ模様の模様の部分が黒、それ以外は白の情報を持つパターンである。
図15(D)は,図15(C)の左上端部領域を拡大したものである。地紋濃度が普通に対応する潜像部ディザマトリクス33及び背景部ディザマトリクスは,共に,14セル×14セルのマトリクスであり,左上から順番にタイル状に貼り付けるように画素に対応させる。このように,潜像部と背景部のディザマトリクス33,34は,同じマトリクスサイズであるので,図15(D)に示されるとおり画素との対応関係は全く一致する。これにより,潜像部ディザマトリクスで生成される第1のドットD1と背景部ディザマトリクスで生成される第2のドットD2とは,地紋画像において同じ変位ベクトルの位置に配置され,空間周波数と位相が一致する。
そして,前述したとおり地紋の出力濃度が選択されると,背景部ディザマトリクス34と潜像部ディザマトリクス33のペアが選択され,それに対応する入力階調値が設定される。プリンタドライバは,この入力階調値と,ディザマトリクス33,34の閾値とを比較し,入力階調値が閾値以上であれば画素ドットON,入力階調値が閾値未満であれば画素ドットOFFにする。比較対象のディザマトリクスは,潜像マスクパターンの黒または白に対応して選択される。また,カモフラージュ模様12の模様12A(黒)の部分は白抜きにされ潜像部または背景部のドットは形成されない。
図14のフローチャートに沿って,地紋画像生成処理S19を説明する。地紋画像の画素のインデックスi,jをそれぞれi=0,j=0に初期化する(S21)。そして,画素(i,j)でカモフラージュ模様が黒の場合は(S22のYES),無条件で地紋画像データ(i,j)はドットOFFになる。また,カモフラージュ模様が黒でない場合は(S22のNO),潜像マスクパターンが黒なら(S28のYES)潜像部ディザマトリクスの対応するセルの閾値と入力階調値とが比較され(S29),潜像部マスクパターンが黒でないなら(S28のNO)背景部ディザマトリクスの対応するセルの閾値と入力階調値とが比較される(S31)。いずれの比較でも入力階調値が閾値以上の場合は地紋画像データ(i,j)はドットONになり(S30),入力階調値が閾値未満の場合は地紋画像データ(i,j)はドットOFFになる(S32)。
つまり,潜像部では入力階調値に対応したサイズの第1のドット(網点)が生成され,背景部では入力階調値にかかわらず選択された背景部ディザマトリクスに基づいて固定した位置に配置された第2のドットと第3のドットが生成される。
上記の処理が完了すると,画素の行方向のインデックスjがインクリメントされ(S24),インデックスjが印刷サイズ幅に達するまで(S25)同じ処理が繰り返される。インデックスjが印刷サイズ幅に達すると(S25のYES),列方向のインデックスi
がインクリメントされ且つ行方向のインデックスjが0にリセットされ(S26),同じ処理が繰り返される。そして,列方向のインデックスiが印刷サイズ高さに達すると(S27のYES),1頁の地紋画像生成処理が完了する。このように処理対象画素は左上からラスタスキャン方向に移動し,各画素がドットONかOFFにされる。
なお,図14のフローチャートでは,背景部の画素について入力階調値と背景部ディザマトリクスの閾値とを比較して,画素ドットのON,OFFを判定している。しかし,図7,図8,図9で説明したとおり,背景部ディザマトリクス34は,1と255の2種類の閾値しか存在せず,処理対象画素(i,j)がマトリクスの閾値1に対応する場合は画素ドットON,処理対象画素(i,j)がマトリクスの閾値255に対応する場合は画素ドットOFFになる。よって,背景部ディザマトリクスの各セルの値をドットONまたはOFFを示す1ビットの値にし,処理対象画素が背景部ディザマトリクスのドットONかOFFのいずれに対応するかに応じて,地紋画像(i,j)を画素ドットONまたはOFFにしてもよい。
図22は,上記の背景部ディザマトリクスの変型例を示す図である。図8,9に示されるとおり,背景部については入力階調値は地紋画像生成処理に影響を与えない。そこで,背景部ディザマトリクスのセルをドットのON/OFFの1ビットデータにし,潜像マスクパターンが黒(背景部)の場合は背景部ディザマトリクスのセルのデータを地紋画像データ(i,j)にする。この場合,背景部ディザマトリクスは背景画像データと実質的に同じになる。そして,入力階調と背景部ディザマトリクス内の閾値との比較に応じて出力階調を生成する工程は不要になる。図22に示した背景部ディザマトリクス34−12,34−13は,図8,9に示した背景部ディザマトリクス34−2,34−3に対応する。図7の背景部ディザマトリクス34−1も同様に構成することができる。
一方,潜像部については,ドット集中型のディザマトリクス33を参照して,入力階調値に応じたサイズの網点からなる第1のドットD1を生成する地紋画像データ(i,j)が生成される。つまり,入力階調値に対応する出力濃度の潜像部の画像が形成される。
潜像部の地紋画像データの生成は以下のようにしてもよい。すなわち,図8,9または図22に示された複数の背景部ディザマトリクス各々に対して、潜像部の入力値をプリンタ出荷時に固定的された設定値にすることができる。その場合は,潜像部ディザマトリクスのセルのデータをドットONまたはOFFを示す1ビットのデータにすることができる。
図23は,上記の潜像部ディザマトリクスの変型例を示す図である。図17の背景部ディザマトリクス34−12の場合は,潜像部の入力階調値が「8」に設定されるので,対応する潜像部ディザマトリクス33−12は,図8の潜像部ディザマトリクス33−2と同等になり,第1のドットD1は8個の画素ドットからなる。ただし,潜像部ディザマトリクス33―12の各セルのデータはドットのONとOFFとを示す「1」「0」データである。一方,図22の背景部ディザマトリクス34−13の場合は,潜像部の入力階調値が例えば「9」に設定されるので,対応する潜像部ディザマトリクス33−12の第1のドットD1は9個の画素ドットからなる。
そして,潜像マスクパターンが白(潜像部)の場合は潜像部ディザマトリクス33−12または33−13のセルのデータを地紋画像データ(i,j)にする。つまり,この場合,潜像部ディザマトリクスは潜像画像データと実質的に等価になる。そして,入力階調と潜像部ディザマトリクス内の閾値との比較に応じて出力階調を生成する工程は不要になる。図23に示した潜像部ディザマトリクス33−12,33−13は,図8,9に示した潜像部ディザマトリクス33−2,33−3に対応する。図7の潜像部ディザマトリクス34−1も同様に構成することができる。
上記の処理により,カモフラージュ模様が白の領域において,潜像マスクパターンに応じて潜像部と背景部の出力画像(画素ドットのON,OFF)が生成される。
このようにして生成された地紋画像は、画素毎にドットON/OFFのいずれかを有する地紋画像データとなる。
生成された地紋画像データと印刷対象の画像データ36の合成は以下の通りである。
印刷対象の画像データが、RGBの階調値を持つRGBビットマップデータからプリンタの色であるCMYKビットマップデータに変換された後、印刷対象の画像データのCMYKビットマップデータのうち、ユーザが指定した地紋の色(本実施例では、シアン、マゼンタ、ブラックのいずれか。)のビットマップデータに対して地紋画像が合成される。
この合成方法は,まず、地紋画像のドットONのデータを上記ビットマップデータの最大濃度に対応する階調値に変換し、ドットOFFのデータを上記ビットマップデータの最小濃度「0」に対応する階調値に変換する。プリンタ内で画素毎のRGBの値が各色8ビットの階調値の場合には、最大濃度に対応する階調値は「255」、最小濃度に対応する階調値は「0」となる。そして,この最大階調値もしくは最小階調値に変換された地紋画像データに、印刷対象の画像データの地紋指定色のビットマップデータで階調値「0」よりも大きい階調値を持つ画素の階調データを上書きする。これにより,印刷対象の画像の階調値「0」の画素には地紋画像が形成され,それ以外の画素には印刷対象画像が形成される。
あるいは、別の合成方法は,印刷対象の画像データの地紋指定色のビットマップデータに地紋画像データを上書きする。たとえば,印刷対象画像データが黒色の文字を形成するデータの場合,CMYのビットマップデータは全ての画素で階調値「0」になっている。したがって,CMYのうち地紋指定色のビットマップデータは印刷対象画像データとしての情報を有していないので,その色のビットマップデータが全て地紋画像データに置き換えられる。
合成方法波状記の上書きに限定されず、印刷対象の画像データの各画素毎の画像種別(テキスト、イメージ、グラフィックなど)と階調値とに基づき、印刷対象の画像と地紋画像とを所定の割合でブレンディング処理するようにしてもよい。さらに、地紋指定色のビットマップデータのうち、CMYKいずれも印刷対象のデータの階調値が「0」,つまり印刷対象画像データで印刷媒体上に画像が形成されない部分にのみ、地紋データを上書きするようにしてもよい。
合成された画像データは、通常のプリンタの2値化処理(スクリーン処理)を経て、印刷媒体に印刷される。
合成された画像データのうち、地紋画像のみからなる部分は、最大濃度階調値と最小階調値からなる階調値を持つ画素で構成されることになるので、スクリーン処理の閾値マトリクスがどのようなものであろうと、スクリーン処理後も最高濃度「255」の部分はその濃度値が保存されるように階調変換され、最小濃度「0」の部分は濃度が「0」となるように階調変換される。その結果、地紋生成処理で生成した地紋画像が印刷媒体上に印刷される。
以下は,図7,図8,図9に示した潜像部ディザマトリクス33―1,33−2,33−3と背景部ディザマトリクス34−1,34−2,34−3のペアを使用して地紋画像を生成し,その原本の地紋画像の画素ドットを所定の割合で消失させるシミュレーションにより複写物の地紋画像を生成した実施例を示す。シミュレーションでは,コピーの入力解像度と出力解像度に依存した画像再現能力の限界があるので,その性質に対応して大きなドット(網点)のサイズは第1の割合に減少し,小さなドット(網点)のサイズは第1の割合よりも小さい割合に減少し,微少ドット(画素ドット)は所定の割合で消失させた。
図16は,実施例における地紋画像の原本と複写物とを示す図である。図17は,地紋画像の原本と複写物の拡大図である。図16,17では,地紋画像の出力濃度を「薄く」する背景部ディザマトリクス34−1と潜像部ディザマトリクス33−1を選択し,それに対応して入力階調値を「12」に設定し,両ディザマトリクス33−1,34−1と入力階調値との比較により地紋画像データを生成し,地紋画像14を印刷し,シミュレーションによりその複写物18を生成した。よって,潜像部LIの第1のドットD1と背景部BIの第2のドットD2とは同じ網点線数53lpiである。なお,地紋画像の原本14とその複写物18は,潜像「複」の画像である。図中,原本14及びその部分拡大図14Xと,それらの複写物18及びその部分拡大図18Xが示されている。
図17には,上側に地紋の原本の拡大図14Xが,下側に地紋の複写物の拡大図18Xが示されている。原本14Xでは,潜像部LIは,ドット集中型ディザマトリクス33に基づく入力階調値16に対応するサイズの網点である第1のドットD1が形成されている。それに対して,背景部BIは,十字型の大きなサイズの第2のドットD2と,それらの間であって第2のドットD2の上下左右斜め方向に固定的に配置された8個の微少な第3のドットD3とで形成されている。そして,第1のドットD1と第2のドットD2とは,同じ変位ベクトルの位置に配置され,それにより同じ網点線100,102上に配置されている。
図16,図17に示されるとおり,地紋画像の原本14では,潜像部LIと背景部BIとは同じ出力濃度である。さらに,潜像部L1の第1のドットD1と背景部BIの第2のドットD2とは同じ空間周波数と位相を有し,互いに影響しあう位置には配置されてない。よって,潜像部と背景部の境界領域では,両ドットD1,D2が近接して重なり合うことはない。これにより,原本における潜像「複」の隠蔽性が保たれている。
図17の下側の複写物の拡大図18Xに示されるとおり,潜像部LIでは,第1のドットD1が1〜2個の画素ドットを消失する程度であり,出力濃度の低下は少ない。それに対して,背景部BIでは,第2のドットD2が2〜3個の画素ドットを消失し,第3のドットD3はかなり消失している。その結果,複写物では背景部BIの出力濃度は大きく低下している。よって,複写物では潜像部LIと複写物BIとの間で出力濃度に大きな差が形成され,潜像「複」の識別性が上がっている。
図18は,実施例における地紋画像の原本と複写物とを示す図である。図19は,地紋画像の原本と複写物の拡大図である。図18,19では,地紋画像の出力濃度を「普通」にする背景部ディザマトリクス34−2と潜像部ディザマトリクス33−2を選択し,それに対応して入力階調値を「8」に設定し,両ディザマトリクス33−2,34−2と入力階調値「8」との比較により原本の地紋画像14を生成し,シミュレーションによりその複写物18を生成した。よって,潜像部LIの第1のドットD1と背景部BIの第2のドットD2とは同じ網点線数61lpiである。
さらに,図20は,実施例における地紋画像の原本と複写物とを示す図である。図21は,地紋画像の原本と複写物の拡大図である。図20,21では,地紋画像の出力濃度を「濃く」する背景部ディザマトリクス34−3と潜像部ディザマトリクス33−3を選択し,それに対応して入力階調値を「9」に設定し,両ディザマトリクス33−3,34−3と入力階調値と「9」の比較により原本の地紋画像14を生成し,シミュレーションによりその複写物18を生成した。よって,潜像部LIの第1のドットD1と背景部BIの第2のドットD2とは同じ網点線数71lpiである。
図18,図19の出力濃度「普通」に対応する地紋画像では,第1のドットD1と第2のドットD2の密度が,図16,図17よりも高くなっている。ただし,両ドットD1,D2は共通の変位ベクトルの位置に配置され,共通の網点線100,102を有する。さらに,図20,図21の出力濃度「濃く」に対応する地紋画像では,第1のドットD1と第2のドットD2の密度が更に高くなっている。ただし,両ドットD1,D2は共通の変位ベクトルの位置に配置され,共通の網点線100,102を有する。また,原本において背景部BIには微少な第3のドットD3が形成されるので,複写されると第3のドットD3が有効に消失して,潜像の識別性を高めている。さらに,図18〜図22の実施例も,図16,図17の実施例と同様に,原本における潜像の隠蔽性が高く,複写物における潜像の識別性が高いという作用効果を有する。
これらの実施例の拡大図から明らかなとおり,地紋画像の出力濃度の変更は,背景部BIの第2のドットD2と潜像部LIの第1のドットD1の網点線数,密度により行われる。そして,出力濃度の変更に対応して,第1,第2のドットが同じ変位ベクトルの位置に配置されるようにした潜像部ディザマトリクスと背景部ディザマトリクスのペアが選択される。そのため,原本において潜像部と背景部の境界領域に高い出力濃度の領域や低い出力濃度の領域が形成されない。また,背景部は大きな第2のドットD2と微少な第3のドットD3とが固定された位置に分散して配置され,出力濃度を高くしてもプリンタエンジンの特性の影響を受けにくく,原本の潜像の隠蔽性を高く保つことができる。
以上の通り,本実施の形態では,偽造抑止地紋の背景部は,複写時に必ずしも消失しない大きな第2のドットと,複写時に消失しやすい微少な第3のドットとで構成する。また,背景部の第2のドットと潜像部の第1のドットは共通の変位ベクトルの位置に配置され,同じ空間周波数と位相を有する。また,背景部の大ドットと小ドットとは互いに影響を及ぼさないように固定的な位置に配置する。これにより,地紋画像の出力濃度を高くすることができ,原本における潜像の隠蔽性の高さと,複写物における潜像の識別性の高さとを両立させることができる。
つまり,背景部では大きな第2のドットの網点線数を低くしてプリンタエンジンの特性の影響を受けがたくし,背景部での色むらの発生をなくし,背景部と潜像部の網点線数を近くして背景部と潜像部との色味(色相)や彩度の違いをなくして,原本における潜像の隠蔽性を高くすることができる。また,背景部に微少な第3のドットを形成することで複写時の出力濃度の低下を大きくして,複写物の潜像の識別性を高めることができる。さらに,地紋画像全体の出力画像を高くできるので,複写物の潜像の識別性をより高くすることができる。さらに,第2のドットと第1のドットとを共通の変位ベクトルの位置に配置できるので,潜像部と背景部の境界領域でこれらのドットが近接して互いに影響しあい高濃度になったり,お互いに離れすぎて低濃度になったりすることもない。
偽造抑止地紋の潜像とカモフラージュ模様の例を示す図である。 偽造抑止地紋の原本の例を示す図である。 偽造抑止地紋の複写物の例を示す図である。 背景部に濃度むらを有する地紋と,背景部と潜像部との間に色味(色相)や彩度のちがいを有する地紋とを示す図である。 特許文献1によるバウンダリ処理を行った地紋を示す図である。 本実施の形態における地紋画像形成装置の構成を示す図である。 潜像部ディザマトリクス33と背景部ディザマトリクス34の例を示す図である。 潜像部ディザマトリクス33と背景部ディザマトリクス34の例を示す図である。 潜像部ディザマトリクス33と背景部ディザマトリクス34の例を示す図である。 潜像部ディザマトリクス33−1と,それにより形成される潜像部LIの第1のドットD1の例を示す図である。 本実施の形態における地紋の生成方法を示すフローチャート図である。 地紋効果の例を示す図である。 地紋の配置の例を示す図である。 本実施の形態における地紋画像生成処理のフローチャート図である。 図11の地紋画像生成処理を説明する図である。 実施例における地紋画像の原本と複写物とを示す図である。 図16の地紋画像の原本と複写物の拡大図である。 実施例における地紋画像の原本と複写物とを示す図である。 図18の地紋画像の原本と複写物の拡大図である。 実施例における地紋画像の原本と複写物とを示す図である。 図20の地紋画像の原本と複写物の拡大図である。 背景部ディザマトリクスの変型例を示す図である。 潜像部ディザマトリクスの変型例を示す図である。
符号の説明
LI:潜像部 BI:背景部
D1:第1のドット D2:第2のドット
D3:第3のドット 14X,16X:原本の拡大画像
18X,20X:複写物の拡大画像

Claims (15)

  1. 複写時に再現される潜像部と複写時に出力濃度が低下する背景部とを含む地紋画像を印刷媒体上に形成する地紋画像データを生成する地紋画像生成プログラムにおいて,
    前記潜像部に,ドット集中型スクリーンに基づいて複数の第1のドットのデータを生成する潜像部生成工程と,
    前記背景部に,複数の第2のドットのデータと,前記第2のドットの間に分散して配置され当該第2のドットより小さいサイズを持つ複数の第3のドットのデータとを生成する背景部生成工程とをコンピュータに実行させ,
    前記潜像部の第1のドットと前記背景部の第2のドットとは,前記地紋画像の領域内の共通の変位ベクトルの位置に配置されることを特徴とするコンピュータ読み取り可能な地紋画像生成プログラム。
  2. 請求項1において,
    前記背景部における前記複数の第3のドットは,前記複数の第2のドットの間の固定された位置に分散して配置されていることを特徴とする地紋画像生成プログラム。
  3. 請求項1において,
    さらに,地紋画像の濃度設定入力に応答して,当該濃度設定入力に対応する網点線数を選択する濃度設定工程を有し,
    前記背景部生成工程では,前記濃度設定工程で選択された網点線数を有する前記複数の第2のドットのデータを形成し,
    前記潜像部生成工程では,前記濃度設定工程で選択された網点線数を有する前記複数の第1のドットのデータであって,前記背景部の前記印刷媒体上の出力濃度に対応するサイズを持つ前記複数の第1のドットのデータを生成することを特徴とする地紋画像生成プログラム。
  4. 請求項1において,
    前記潜像部生成工程では,入力階調値に基づき,低い閾値から高い閾値までをドット集中可能に配置した潜像部ディザマトリクスを参照して,前記複数の第1のドットのデータを生成し,
    前記背景部生成工程では,前記入力階調値に基づき,前記第2,第3のドットを形成する位置に最小閾値を配置した背景部ディザマトリクスを参照して,前記複数の第2,第3のドットのデータを生成し,
    前記地紋画像生成プログラムは,さらに,地紋画像の濃度設定入力に応答して,当該濃度設定入力に対応する網点線数を選択する濃度設定工程をコンピュータに実行させ,
    前記背景部生成工程では,前記濃度設定工程で選択された網点線数を前記複数の第2のドットに与える前記背景部ディザマトリクスを選択して参照し,
    前記潜像部生成工程では,前記濃度設定工程で選択された網点線数を前記複数の第1のドットに与える前記潜像部ディザマトリクスを選択して参照し,更に,前記背景部の前記印刷媒体上の出力濃度に対応して前記入力階調値が選択されることを特徴とする地紋画像生成プログラム。
  5. 複写時に再現される潜像部と複写時に出力濃度が低下する背景部とを含む地紋画像を印刷媒体上に形成する地紋画像データを生成する地紋画像生成プログラムにおいて,
    前記潜像部に,第1のサイズを有する複数の第1のドットのデータを生成する潜像部生成工程と,
    前記背景部に,前記第1のサイズより小さい第2のサイズを有する複数の第2のドットのデータと,前記第2のドットの間に分散して配置され前記第2のサイズより小さい第3のサイズを持つ複数の第3のドットのデータとを生成する背景部生成工程とをコンピュータに実行させ,
    前記潜像部の第1のドットの中心の空間周波数と位相が,前記背景部の第2のドットの中心の空間周波数と位相と一致していることを特徴とするコンピュータ読み取り可能な地紋画像生成プログラム。
  6. 複写時に再現される潜像部と複写時に出力濃度が低下する背景部とを含む地紋画像を印刷媒体上に形成する地紋画像生成装置において,
    前記潜像部に,ドット集中型スクリーンに基づいて複数の第1のドットを形成する潜像部生成手段と,
    前記背景部に,複数の第2のドットと,前記第2のドットの間に分散して配置され当該第2のドットより小さいサイズを持つ複数の第3のドットとを形成する背景部生成手段とを有し,
    前記潜像部の第1のドットと前記背景部の第2のドットとは,前記地紋画像の領域内の共通の変位ベクトルの位置に配置されることを特徴とする地紋画像生成装置。
  7. 請求項6において,
    前記背景部における前記複数の第3のドットは,前記複数の第2のドットの間の固定された位置に分散して配置されていることを特徴とする地紋画像生成装置。
  8. 請求項6において,
    さらに,地紋画像の濃度設定入力に応答して,当該濃度設定入力に対応する網点線数を選択する濃度設定手段を有し,
    前記背景部生成手段は,前記濃度設定手段で選択された網点線数を有する前記複数の第2のドットを形成し,
    前記潜像部生成手段は,前記濃度設定手段で選択された網点線数を有する前記複数の第1のドットであって,前記背景部の出力濃度に対応するサイズを持つ前記複数の第1のドットを生成することを特徴とする地紋画像生成装置。
  9. 請求項6において,
    前記潜像部生成手段は,入力階調値に基づき,低い閾値から高い閾値までをドット集中可能に配置した潜像部ディザマトリクスを参照して,前記複数の第1のドットを形成し,
    前記背景部生成手段は,前記入力階調値に基づき,前記第2,第3のドットを形成する位置に最小閾値を配置した背景部ディザマトリクスを参照して,前記複数の第2,第3のドットを形成し,
    前記地紋画像生成装置は,さらに,地紋画像の濃度設定入力に応答して,当該濃度設定入力に対応する網点線数を選択する濃度設定手段を有し,
    前記背景部生成手段は,前記濃度設定工程で選択された網点線数を前記複数の第2のドットに与える前記背景部ディザマトリクスを選択して参照し,
    前記潜像部生成手段は,前記濃度設定工程で選択された網点線数を前記複数の第1のドットに与える前記潜像部ディザマトリクスを選択して参照し,更に,前記背景部の出力濃度に対応して前記入力階調値が選択されることを特徴とする地紋画像生成装置。
  10. 複写時に再現される潜像部と複写時に出力濃度が低下する背景部とを含む地紋画像を印刷媒体上に形成する地紋画像生成装置において,
    前記潜像部に,第1のサイズを有する複数の第1のドットを形成する潜像部生成手段と,
    前記背景部に,前記第1のサイズより小さい第2のサイズを有する複数の第2のドットと,前記第2のドットの間に分散して配置され前記第2のサイズより小さい第3のサイズを持つ複数の第3のドットとを形成する背景部生成手段とを有し,
    前記潜像部の第1のドットの中心の空間周波数と位相が,前記背景部の第2のドットの中心の空間周波数と位相と一致していることを特徴とする地紋画像生成装置。
  11. 複写時に再現される潜像部と複写時に出力濃度が低下する背景部とを含む地紋画像を印刷媒体上に形成する地紋画像生成方法において,
    前記潜像部に,ドット集中型スクリーンに基づいて複数の第1のドットを形成する潜像部生成工程と,
    前記背景部に,複数の第2のドットと,前記第2のドットの間に分散して配置され当該第2のドットより小さいサイズを持つ複数の第3のドットとを形成する背景部生成工程とを有し,
    前記潜像部の第1のドットと前記背景部の第2のドットとは,前記地紋画像の領域内の共通の変位ベクトルの位置に配置されることを特徴とする地紋画像生成方法。
  12. 複写時に再現される潜像部と複写時に出力濃度が低下する背景部とを含む地紋画像を印刷媒体上に形成する地紋画像生成方法において,
    前記潜像部に,第1のサイズを有する複数の第1のドットを形成する潜像部生成工程と,
    前記背景部に,前記第1のサイズより小さい第2のサイズを有する複数の第2のドットと,前記第2のドットの間に分散して配置され前記第2のサイズより小さい第3のサイズを持つ複数の第3のドットとを形成する背景部生成工程とを有し,
    前記潜像部の第1のドットの中心の空間周波数と位相が,前記背景部の第2のドットの中心の空間周波数と位相と一致していることを特徴とする地紋画像生成方法。
  13. 潜像部と複写時に当該潜像部よりも出力濃度がより低下する背景部とを含む地紋画像を印刷媒体上に形成するための地紋画像データを生成する地紋画像生成プログラムにおいて,
    前記潜像部に,複数の第1のドットを有し所定の出力濃度の潜像画像を形成する潜像画像データを生成する潜像部生成工程と,
    前記背景部に,複数の第2のドットと前記第2のドットの間に分散して配置され当該第2のドットより小さいサイズを持つ複数の第3のドットとを有し所定の出力濃度の背景画像を形成する背景画像データを生成する背景部生成工程とをコンピュータに実行させ,
    前記潜像部の第1のドットと前記背景部の第2のドットとは,前記地紋画像の領域内の共通の変位ベクトルの位置に配置されるコンピュータ読み取り可能な地紋画像生成プログラム。
  14. 潜像部と複写時に当該潜像部よりも出力濃度がより低下する背景部とを含む地紋画像を印刷媒体上に形成するための地紋画像データを生成する地紋画像生成プログラムにおいて,
    前記潜像部に,複数の第1のドットを有し所定の出力濃度の潜像画像を形成する潜像画像データを生成する潜像部生成工程と,
    前記背景部に,複数の第2のドットと前記第2のドットの間に分散して配置され当該第2のドットより小さいサイズを持つ複数の第3のドットとを有し所定の出力濃度の背景画像を形成する背景画像データを生成する背景部生成工程とをコンピュータに実行させ,
    前記潜像部の第1のドットの中心の空間周波数と位相が,前記背景部の第2のドットの中心の空間周波数と位相と一致しているコンピュータ読み取り可能な地紋画像生成プログラム。
  15. 請求項13または14において,
    地紋画像の濃度設定入力に応答して濃度設定値を設定する濃度設定工程をコンピュータに実行させ,
    前記潜像部生成工程では,第1の出力濃度と当該第1の出力濃度より大きい第2の出力濃度をそれぞれ有する第1,第2の潜像画像のうち,前記濃度設定値に対応する第1または第2の出力濃度を有する第1または第2の潜像画像が選択され,
    前記背景部生成工程では,前記第1,第2の出力濃度に対応する第3,第4の出力濃度をそれぞれ有する第1,第2の背景画像のうち,前記濃度設定値に対応する第3または第4の出力濃度を有する第1または第2の背景画像が選択されることを特徴とする地紋画像生成プログラム。
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