JP4362885B2 - 半導体封止用エポキシ樹脂組成物及び樹脂封止型半導体装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、フルモールド型パワートランジスタ(FM−PTRS)のようなパッケージ表裏面の樹脂厚みが異なるフルモード型パッケージをボイドレスにトランスファ成形できる半導体封止用エポキシ樹脂組成物及び該樹脂組成物により封止した樹脂封止型半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、LSI、IC、TRS等の半導体装置は、量産性、コスト面から樹脂封止によって製造されている。この封止に使用される材料、いわゆる半導体封止用エポキシ樹脂成形材料(以下、封止材と略す)は、エポキシ樹脂とフェノール樹脂硬化剤の樹脂系に無機充填材として溶融シリカ(非晶質シリカ)を配合したタイプが主流である。
近年、これらの半導体装置は、D−RAM、S−RAM、F−RAMといったメモリ素子の高集積化、及びP−IC、P−TRS等の高出力化の傾向が顕著である。また、パッケージ形状も多様化の傾向にある。
ところで、高出力型の半導体装置(P−IC、P−TRS等)は、放熱板を封止材で一部又は全部モールドする製品(フルモールド型、FM型)が大半を占めている。これらFM型P−IC、FM型P−TRS等のパッケージ構造はパッケージ上面(マーク表面)、下面(マーク裏面)でモールドレジンの厚みが異なっている。
そのため、それらを封止する際、即ちトランスファー成形時に成形品(モールド製品)にウエルドマークが発生し、外観不良及び特性不良(耐電圧不良他)を起こす等問題がある。ウエルドマークとは、金型キャビティー内をモールドレジンで充填する際に、モールドレジンが半導体素子やリードフレーム等のインサートの上下に分かれて流動することによる、上側レジン、下側レジンの交わる箇所に生ずる一種のボイドをいう。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、フルモールド型パワートランジスタ(FM−PTRS)のようなパッケージ上下面(表裏面)のレジン厚が異なるフルモールド型パッケージにおいて、前記したウエルドマークを発生しない半導体封止用エポキシ樹脂組成物及び該樹脂組成物にて封止した半導体装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明の要旨は、エポキシ樹脂と硬化剤と無機充填材を必須成分とする半導体封止用エポキシ樹脂組成物において、無機充填材が結晶性シリカであって、かつ、平均粒径100μm以上のものが総無機充填材配合量の30〜80重量%含有することを特徴とした半導体封止用エポキシ樹脂組成物に関する。
また、本発明は、上記の半導体封止用エポキシ樹脂組成物で封止してなる樹脂封止型半導体装置に関する。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明に用いられるエポキシ樹脂は、1分子中にエポキシ基を2個以上有する化合物であれば特に制限はなく、例えば、ビフェニル型エポキシ樹脂、ビスフェノール型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂等が挙げられる。これらは、単独又は2種以上併用して用いても良い。
本発明に用いられる硬化剤としては、特に制限はないが、1分子中に2個以上の水酸基を有するフェノール樹脂系硬化剤、例えば、フェノールノボラック樹脂、クレゾールノボラック樹脂、アルキル変性ノボラック型樹脂等が挙げられる。これらは、単独又は2種以上併用して用いても良い。これらの硬化剤の配合量は、エポキシ樹脂のエポキシ基数と硬化剤の水酸基数の比が0.6〜1.4、好ましくは、0.8〜1.2となるように配合する。
【0006】
本発明に用いられる無機充填材は、高熱伝導性であるものが好ましいが、封止材の成形性、特に硬化性の面、金型摩耗の面及びコストの面等から結晶性シリカが最適である。また、充填材の形状は、球形もしくは鈍角であるものを用いることが好ましい。
本発明に用いられる無機充填材は、1〜16μmの粒度分布を有し平均粒径3.4〜4.5μmである結晶性シリカが10〜40重量%であり、5〜100μmの粒度分布を有し平均粒径28〜38μmである結晶性シリカが10〜60重量%であり、かつ90〜130μmの粒度分布を有し平均粒径が100μm以上である結晶性シリカが30〜80重量%であることが好ましい。
更に、これらの無機充填材は、全エポキシ樹脂組成物中に60〜95重量%、好ましくは70〜90重量%配合される。本発明のエポキシ樹脂組成物には、必要に応じて硬化促進剤が配合される。
【0007】
硬化促進剤としは、エポキシ樹脂とフェノール性水酸基を有する化合物の硬化反応を促進するものであれば、特に制限なく使用できる。例えば、1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセン−7、2−メチルイミダゾール、トリフェニルホスフィン、テトラフェニルホスホニュウム・テトラフェニルボレード等が挙げられる。これらの硬化促進剤は、エポキシ樹脂に対し、好ましくは、0.5〜12.0重量%配合される。
本発明のエポキシ樹脂組成物には、その他の添加剤として、カーボンブラック等の着色剤、天然ワックス、合成ワックス、高級脂肪酸、エステル系ワックス等の離型剤、エポキシシラン、アミノシラン等のシラン系のカップリング剤、シリコーン、ゴム等の低応力添加剤等を適宜配合して用いることができる。また、酸化アンチモン赤燐等の化合物を配合して灘燃化を図ることもできる。
尚、本発明の半導体封止用エポキシ樹脂組成物は、その製造に際し、上述した成分の所定量を均一に混合し、予め70〜95℃に加熱してあるニーダー、ロール等で混練、冷却、粉砕する等の方法により得ることができる。
【0008】
【実施例】
以下、本発明の実施例及びその比較例によって本発明を具体的に説明するが、本発明は、これらの実施例に限定されるものではない。
【0009】
実施例1〜3、比較例1〜3
表1に示す各種の素材を用い、性状(形状、粒度分布)の異なる無機充填材を用いたエポキシ樹脂組成物を作製した。封止材の作製は、まず素材を予備混合(ドライブレンド)した後、2軸ミキシングロール(ロール表面温度約70〜80℃)で10分間混練し、冷却後粉砕機で微粒化した。
次に、得られた各封止材についてトランスファー成形機を用い、成形温度180℃、成形圧着力70kgf/cm2 、硬化時間90秒の条件でスパイラルフローを測定した。また、島津製作所製高化式フローテスターにて180℃の溶融粘度を測定した。また、FM型P−TRS金型を用い、180℃、70kg/cm2 、90秒の条件で実装FM型P−TRSを成形し、成形品の表面を目視で観察し、0.1mmφ以上のウエルドマークの発生の有無を判定した。また、FM型P−TRSを封止し電気特性、耐熱性(PCT、1000hrでの不良発生状況)を測定した。結果を併せて表1に示す。
【0010】
【表1】
【0011】
【発明の効果】
本発明によれば、FM型P−TRSのようなパッケージ上、下面のレジン厚さが異なるフルモールド型パッケージにおいてもウエルドマークの発生のない半導体封止用エポキシ樹脂組成物及び樹脂封止型半導体装置を提供することが可能である。
Claims (2)
- エポキシ樹脂と硬化剤と無機充填材を必須成分とする半導体封止用エポキシ樹脂組成物において、無機充填剤材が結晶性シリカであって、かつ、1〜16μmの粒度分布を有し平均粒径3.4〜4.5μmである結晶性シリカが10〜40重量%であり、5〜100μmの粒度分布を有し平均粒径28〜38μmである結晶性シリカが10〜60重量%であり、かつ90〜130μmの粒度分布を有し平均粒径が100μm以上である結晶性シリカが30〜80重量%である、半導体封止用エポキシ樹脂組成物。
- 請求項1に記載の半導体封止用エポキシ樹脂組成物で樹脂封止してなる樹脂封止型半導体装置。
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JP9040399A JP4362885B2 (ja) | 1999-03-31 | 1999-03-31 | 半導体封止用エポキシ樹脂組成物及び樹脂封止型半導体装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP9040399A JP4362885B2 (ja) | 1999-03-31 | 1999-03-31 | 半導体封止用エポキシ樹脂組成物及び樹脂封止型半導体装置 |
Publications (2)
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JP2000281879A JP2000281879A (ja) | 2000-10-10 |
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ID=13997630
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP9040399A Expired - Lifetime JP4362885B2 (ja) | 1999-03-31 | 1999-03-31 | 半導体封止用エポキシ樹脂組成物及び樹脂封止型半導体装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP4362885B2 (ja) |
-
1999
- 1999-03-31 JP JP9040399A patent/JP4362885B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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