JP4362331B2 - 棒材供給機 - Google Patents

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Description

本発明は、旋盤等の棒材加工機に棒材を供給する棒材供給機に関する。
棒材供給機は、フィードロッドの先端のチャックで棒材の後端を把持し、フィードロッドをサポート部の溝上でスライドさせて棒材を旋盤の主軸へと供給するようになっている。棒材の加工が進行して棒材が短くなると、フィードロッドは棒材と共に主軸内へと入り込んで棒材を支持する(例えば、特許文献1参照。)。
また、棒材供給機には、サポート部上で移動可能なスリーブを送り込みバーが貫通し、送り込みバーの先端で棒材の後端を把持し、スリーブが送り込みバーを保持しつつ旋盤の主軸の手前まで前進し、次にスリーブを貫通する送り込みバーが棒材を更に前方に押して旋盤の主軸内へと入り込むようにしたものがある(例えば、特許文献2参照。)。
特開平9−70701号公報(第2頁、図3) 実開昭62−81501号公報
棒材供給機のフィードロッドは、主軸の穴内に棒材と共に入る必要があるので、旋盤の種類により主軸の穴径が相違すると、この穴径の大小に応じて太いものや細いものと交換しなければならないが、特許文献1の棒材供給機ではフィードロッドを交換する場合はフィードロッドを案内するサポート部ごと交換しなければならないという問題がある。
また、特許文献2の棒材供給機のスリーブは送り込みバーに比し非常に短く形成されているので、サポート部に途切れた箇所があるとスリーブがサポート部から脱落し、棒材の円滑な供給が困難になる。そのため、スリーブを案内するサポート部は棒材供給機の略全長にわたって途切れないように配置しなければならず、それだけ設計の自由度が狭められるという問題がある。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、サポート部(6a,6b,6c)に支持されつつ前後二位置間を移動する筒棒(5a)と、筒棒(5a)よりも前方に長いストロークで移動するように筒棒(5a)内にスライド可能に挿入され、棒材(A)の後端に接しながら棒材加工機(2)の主軸(3)内に入る中棒(5b)とを具備した棒材供給機(1)において、筒棒(5a)が中棒(5b)の略全長を収納しうる程度の長さに形成され、中棒(5b)は棒材を保持するチャック(18)と連結され、さらに、筒棒(5a)及び中棒(5b)を駆動する駆動手段を有し、駆動手段は、回転可能な一対のスプロケット(20a、20b)と、一対のスプロケット(20a、20b)に掛け渡されると共に突起(28)を有した走行可能な無端チェーン(21)を有し、且つ、筒棒(5a)は無端チェーン(21)と連結するアーム(26)を有し、アーム(26)には無端チェーン(21)の突起(28)と係止可能な爪片(27)が取り付けられ、中棒(5b)が筒棒(5a)の中に収容され且つアーム(26)の爪片(27)と無端チェーン(21)の突起(28)とが係止した状態で無端チェーン(21)が走行すると、筒棒(5a)及び中棒(5b)は棒材加工機に接近し、無端チェーン(21)の突起(28)がスプロケット(20b)に沿って下降して爪片(27)から外れると、筒棒(5a)は停止すると共に中棒(5b)は筒棒(5a)から主軸の中へ前進する棒材供給機(1)を採用する。
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の棒材供給機(1)において、中棒(5b)が筒棒(5a)内に着脱自在に挿入された棒材供給機(1)を採用する。
また、請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載の棒材供給機(1)において、中棒(5b)がアーム(25a)により無端チェーン(21)に連結され、アーム(25a)がスライドするガイド溝(31)が筒棒(5a)に形成された棒材供給機(1)を採用する。
また、請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の棒材供給機(1)において、爪片(27)はアーム(26)に対して回転可能に支持され、爪片(27)は突起(28)と係止するように付勢されている棒材供給機(1)を採用する。
請求項1に係る発明によれば、中棒(5b)が筒棒(5a)の中に収容され且つアーム(26)の爪片(27)と無端チェーン(21)の突起(28)とが係止した状態で無端チェーン(21)が走行すると、筒棒(5a)及び中棒(5b)は棒材加工機に接近する。中棒(5b)が棒材(A)の後端に接しながら筒棒(5a)と共にポート部(6a,6b,6c)上を移動し、棒材(A)を棒材加工機(2)の主軸(3)内へと送り、棒材加工機が棒材の先端部分を加工する。加工の繰り返しにより棒材が短くなると、中棒(5b)は棒材(A)を押しながら自ら主軸(3)内に侵入する。すなわち、無端チェーン(21)の突起(28)がスプロケット(20b)に沿って下降して爪片(27)から外れると、筒棒(5a)は停止すると共に中棒(5b)は筒棒(5a)から主軸の中へ前進する。筒棒(5a)は中棒(5b)の略全長を収納しうる程度の長さに形成され、サポート部(6a,6b,6c)上を長く伸びるので、例えばサポート部(6a,6b,6c)が間欠的に設けられ途切れが生じていても筒棒(5a)は中棒(5b)を支持しつつサポート部(6a,6b,6c)上を円滑に移動し、従って棒材(A)は加工中安定的に支持される。
また、筒棒(5a)が無端チェーン(21)に係脱可能に連結されることから、筒棒(5a)を無端チェーン(21)で直に駆動することができる。従って、筒棒(5a)と中棒(5b)とは同期して正確に移動する。筒棒(5a)が無端チェーン(21)から離脱した後は、筒棒(5a)は棒材(A)を保持する中棒(5b)を支持し、中棒(5b)は棒材(A)をより適正に供給することができる。
請求項2に係る発明によれば、中棒(5b)が筒棒(5a)内に着脱自在に挿入されたことから、棒材加工機(2)の主軸(3)の内径等に変更があった場合は、サポート部(6a,6b,6c)や筒棒(5a)はそのままにして中棒(5b)を交換することで足り、従来のような中棒(5b)からサポート部(6a,6b,6c)にわたる部分をすべて交換する必要はない。
請求項3に係る発明によれば、中棒(5b)が駆動手段(21)にアーム(25a)を介して連結され、アーム(25a)がスライドするガイド溝(31)が筒棒(5a)に形成されたことから、中棒(5b)が筒棒(5a)内を移動する際アーム(25a)が筒棒(5a)のガイド溝(31)内をスライドする。筒棒(5a)にガイド溝(31)が存在することから、サポート部(6a,6b,6c)内にオイルが供給されるオイルフィーダ方式の場合、オイルがガイド溝(31)から筒棒(5a)内に入り込み、従って棒材(A)の回転による振動がオイルにより緩和される。
請求項4に係る発明によれば、爪片(27)はアーム(26)に対して回転可能に支持されているので、爪片(27)の姿勢変更を許容する。また、爪片(27)は突起(28)と係止するように付勢されているので、筒棒(5a)と無端チェーン(21)とを確実に連結する。
以下、図面を参照して発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1及び図2に示すように、この棒材供給機1は棒材加工機である旋盤2に隣接するように配置される。
旋盤2は公知のものを使用するので、ここではその概略を説明する。図2及び図9に示すように、旋盤2の主軸3は棒材A等が貫通するように筒状に形成される。主軸3の一端にはチャック3aが設けられ、チャック3aにより把持された棒材Aは主軸3と共に回転する。また、主軸3はその軸心方向に往復移動するようになっている。主軸3がチャック3aで棒材Aを把持し回転しつつ往復動することにより、図示しない刃物により棒材Aの先端部が加工される。旋盤によっては主軸が往復移動しない固定式のものもあるが、その場合も本発明を適用することができる。
図3に示すように、棒材供給機1は、旋盤2における主軸3の軸芯の延長線上に沿って伸びるフレーム4を備える。
図2及び図3に示すように、このフレーム4上に、棒材Aの供給手段であるフィードパイプ5を案内するサポート部6a,6b,6cが上記延長線に平行に配置され固定される。サポート部6a,6b,6cはフィードパイプ5が嵌り込む案内溝7を有する溝部材で形成される。サポート部6a,6b,6cは、図2に示すように、複数部分に分割した状態でフレーム4上に固定される。サポート部6a,6b,6cには、必要に応じて蓋部8が開閉可能に取り付けられる。サポート部6a,6b,6cに蓋部8,8aが被せられることによりフィードパイプ5の通路がトンネル状に形成される。蓋部8aには図示しないがフィードパイプ5の後部が出入り可能に入り込むリングが固定され、フィードパイプ5の後部がこのリングに入り込むと図3に示すように蓋部8aの開閉に伴いフィードパイプ5が蓋部8aと共にサポート部6c上で昇降する。また、フィードパイプ5が棒材Aを送るときはリングから離脱してサポート部6a,6b,6c上を走行する。
図2及び図9に示すように、フレーム4(図3参照)上におけるサポート部6aよりも先方には、振れ止め部9が取り付けられる。振れ止め部9はその中を通る棒材A等を図示しないローラ等で取り囲むことにより棒材Aの振れ回りを防止するようになっている。
図2及び図3に示すように、フレーム4の側面には、サポート部6a,6b,6cに平行に棒材Aの補給装置が設けられる。この補給装置は、図3に示すように、サポート部6a,6b,6cの案内溝7に向かって傾斜する材料棚10と、材料棚10上に並んだ棒材Aを先頭のものから一本ずつ送り出すレバーであるプッシャ11とを備える。材料棚10の下側にはストッパ10aが形成され、材料棚10上に平行に並べられた棒材Aの先頭がストッパ10aに当たって停止する。プッシャ11はフレーム4に保持される流体圧シリンダ装置12により材料棚10を上下に横切るように往復回動し、図3に破線で示す位置から上昇することにより先頭の棒材Aをストッパ10a上に押し上げる。押し上げられた棒材Aはストッパ10a上を転がり、サポート部6a,6b,6cの案内溝7内に落下する。プッシャ11は後続の棒材Aを支えつつ材料棚10下に降下し、後続の棒材Aをストッパ10aに渡す。
図4乃至図8に示すように、棒材Aの供給手段であるフィードパイプ5は、筒棒5aと、中棒5bとを備える。
筒棒5aは円筒体であり、中棒5bの略全長を収納しうる程度の長さに形成される。このため、間欠的に配置されるサポート部6a,6b,6cの案内溝7内を円滑に移動する。筒棒5aはサポート部6a,6b,6cに支持されつつ後述する駆動手段により前後二位置間を移動するようになっている。その前位置は図9(B)に示され、後位置は同図(A)に示される。また、中棒5bは筒棒5aに支持されつつ前後二位置間を移動するようになっている。その前位置は図9(C)に示され、後位置は同図(A)に示される。
図4、図5及び図8に示すように、筒棒5aの前端には中棒5bを案内する案内筒13が固定される。案内筒13は筒棒5a内に挿入される小径部13aと、筒棒5aの外周面と面一の外周面を有する大径部13bとを備える。小径部13aの内周面を案内面として中棒5bが前後方向にスライド可能である。案内筒13内には小径部13aと大径部13bとの境界となる箇所に中棒5bに対し前ストッパとして機能する段差13cが形成される。
案内筒13は筒棒5aに連結手段により着脱自在に連結される。連結手段は、案内筒13の小径部13aの外周に形成された環状溝14と、筒棒5aから環状溝14に向かって螺入する止めネジ15とを具備する。止めネジ15の先が環状溝14内に入ることで筒棒5aからの案内筒13の抜け出しが阻止され、止めネジ15の先が環状溝14から離脱することで筒棒5aからの案内筒13の抜き取りが可能になる。
中棒5bの先端には、ストッパ軸16がネジ等により連結される。ストッパ軸16は案内筒13の大径部13b内をスライド可能であり、ストッパ軸16に設けられた段差16aが案内筒13の段差13cに当たることにより、筒棒5a後方への中棒5bの抜け出しが阻止される。
ストッパ軸16には先端に開口する空洞が形成され、この空洞内にベアリング17を介してチャック18の支持軸18aが回転自在に挿入される。チャック18には棒材Aの後端を挿入する穴が形成される。棒材Aが主軸3と共に回転する時、チャック18は棒材Aの後端を保持しつつ棒材Aと共に回転する。図9に示すように、チャック18から中棒5bに至る部分は主軸3の穴に侵入可能な太さに形成される。
図4乃至図6に示すように、中棒5bの後端には、筒棒5a内を滑る摺動体19が固定される。このため、中棒5bは摺動体19と上記案内筒13とで支持されつつ筒棒5b内をがたつくことなく円滑にスライドしうる。また、摺動体19は、上記ストッパ軸16の段差16aが案内筒13の段差13cに当たった状態で筒棒5aの空洞内に留まるように中棒5bの後端に固定される。これにより、中棒5bは常時筒棒5aに保持されつつ筒棒5aに対し相対的にスライドすることとなる。すなわち、中棒5bはその後端が常時筒棒5a内に留まるように筒棒5aに支持され、筒棒5aを介してサポート部6a,6b,6cに支持されることとなり、従って中棒5bの先端で支持された棒材Aは主軸3と共に安定的に回転する。図示例では摺動体19が中棒5bよりも大径に形成されるが、中棒5bを摺動体19と同径に形成し、中棒5bの全外周面を筒棒5aの内周面に摺接させてもよい。
中棒5bの後端は摺動体19にネジ19aにより連結される。このネジ19aを緩めて中棒5bを摺動体19から外すと共に、上記案内筒13を筒棒5aから外すことにより、中棒5bを他の中棒と入れ替えることができる。例えば、旋盤の相違により主軸3の穴径が相違し、中棒5bの侵入が困難になったり、中棒5bが主軸3の穴径に比し細すぎたりする場合があるが、そのような場合でも筒棒5aからサポート部6a,6b,6cに至る部分を交換することなく中棒5bを細いものや太いものと交換することで対処可能である。
上記フィードパイプ5の中棒5bは駆動手段によってサポート部6a,6b,6c上を移動するようになっている。図2、図9及び図10に示すように、この駆動手段は、サポート部6a,6b,6cの前後端近傍に配置されたスプロケット20a,20bと、スプロケット20a,20b間に掛け渡される無端チェーン21とを備える。一方のスプロケット20aはモータ22により駆動される駆動スプロケットであり、他方のスプロケット20bは従動スプロケットとされる。図3乃至図8に示すように、無端チェーン21の上走行部はサポート部6a,6b,6cに沿って配置されるガイドレール23上を走行するようになっている。このガイドレール23上にはスライダ24が乗っており、このスライダ24が無端チェーン21に連結される。中棒5bはこのスライダ24にアーム25a及び係止ピン32を介して連結される。係止ピン32はアーム25aからスライダ24に向かって突出し、スライダ24に形成された係合穴33に出入りするようになっている。上述のごとくフィードパイプ5が蓋部8aと共にサポート部6c上で昇降する際に係止ピン32が係合穴33に対し出入りする。係止ピン32が係合穴33に入った状態において、モータ22により無端チェーン21が走行すると無端チェーン21の上走行部及びスライダ24がガイドレール23上を滑り、中棒5bがサポート部6a,6b,6c上を移動することとなる。図9に示すように、スライダ24は前後のスプロケット20a,20b間を移動可能であり、中棒5bはスライダ24の進行と共に主軸3の穴内へと侵入する。
図4乃至図6に示すように、中棒の直後にはプッシャ34が配置される。プッシャ34はアーム25bを介し上記スライダ24にボルト35で固定される。上述のごとくフィードパイプ5が蓋部8aと共にサポート部6c上で上昇すると、無端チェーン21の駆動によるスライダ24の走行と共にプッシャ34がサポート部6c上を前進し、サポート部6a,6b,6c上に落下した新しい棒材Aをフィードパイプ5の前方へと押し出す。プッシャ34による棒材の押し出し後、フィードパイプ5がサポート部6c上に降下する。
筒棒5aは、中棒5bに連動手段により連動してサポート部6a,6b,6c上を移動するようになっている。図4、図5及び図8に示すように、連動手段は筒棒5aを無端チェーン21の上走行部に連結するアーム26を備える。このように筒棒5aが中棒5bを介することなく無端チェーン21に直に連結されるので、筒棒5aが確実に動作し、筒棒5aは中棒5bと共にサポート部6a,6b,6c上を移動可能となる。
図9に示すように、中棒5bは主軸3の穴内に侵入可能であるが、筒棒5aは径が比較的大きく主軸3の穴内に入ることができないので、図9に示すように前進時には筒棒5aの中棒5bに対する連動を解き、また図10に示すように後退時には中棒5bに対し再び連動させる必要がある。そこで、連動手段には、図5、図8乃至図12に示すような係脱手段が設けられる。
この係脱手段は、アーム26に取り付けられた爪片27と、無端チェーン21に取り付けられた突起28とを具備する。爪片27はアーム26に対し垂直面上で回動可能にピン27aで支持され、前進方向で爪片27と係止するように引張コイルバネ29により常時付勢される。図9(B)および図11に示すように、筒棒5aの先端が主軸3に接近すると、突起28がスプロケット20bに沿って下降し爪片27から離脱する。これにより筒棒5aは中棒5bとの連動を解かれ主軸3の手前で停止し、中棒5bは筒棒5aを残して更に前進する。また、図10(D)および図12に示すように、中棒5bが後退を開始し主軸3から離脱するとき、突起28がスプロケット20bに沿って上昇し引張りコイルバネ29の付勢力に抗して爪片27を押し上げ図5に示すように再び爪片27と係合する。同時に、図4に示すように中棒5bのストッパ軸16の段差16aが案内筒13の段差13cに当たる。これにより、筒棒5aは中棒5bに連動し元の位置へと後退する。
筒棒5aが中棒5bと共に元の位置にもどる際に爪片27が突起28と適正に係合しないで図12に示すような状態のままで復帰する場合もあるが、これを防止するため、図10に示すように無端チェーン21の走行路に沿った位置に作動片30が固定される。筒棒5aが元の位置に戻ると、筒棒5aのアーム26が作動片30に当たって停止するが、無端チェーン21が更に少しばかり移動することにより、爪片27が突起28に確実に係合する。
中棒5bが上記前後二位置間を移動する際、中棒5bの後端は常時筒棒5aで案内されるようになっている。図4及び図5に示すように、中棒5bの後端は摺動体19を介して筒棒5aで支えられ、図9及び図10に示すように、中棒5bが筒棒5aに対して相対的に移動する間、摺動体19は筒棒5aから抜け出ることなく筒棒5a内を移動する。このように中棒5bが筒棒5aに対して移動するので、中棒5bを駆動手段に連結するアーム25aが筒棒5a上でも動きうるように、筒棒5a上にガイド溝31が形成される。ガイド溝31は筒棒5aと中棒5bのストロークの差に対応するように筒棒5aに形成され、この中棒5bが筒棒5aに対し相対移動するときアーム25aがガイド溝31内をスライドする。
次に、上記構成の棒材供給機1の作用について説明する。
図2に示すように、フィードパイプ5が後方のサポート部6c上で待機する。フィードパイプ5は、図3中二点鎖線で示すように、蓋部8aと共にサポート部6cの上方へと上昇している。
図2及び図3に示す棒材Aの補給装置のプッシャ11が作動し、材料棚10上の先頭の棒材Aをストッパ10a上に押し上げる。押し上げられた棒材Aはストッパ10a上を転がり、フィードパイプ5の前方におけるサポート部6a,6b,6cの案内溝7内に落下する。プッシャ11は後続の棒材Aを支えつつ材料棚10下に降下し、後続の棒材Aがストッパ10aまで進出する。
モータ22の起動により、フィードパイプ5の後方のプッシャ34がサポート部6c上を前進し、サポート部6a,6b,6cの案内溝7内の棒材Aをフィードパイプ5の前方へと押し出す。
図7に示すように、フィードパイプ5がサポート部6c上に降下し、中棒5bのアーム25aがスライダ24に連結される。
図9(A)に示すように、モータ22の起動によりフィードパイプ5がサポート部6c上を少しばかり前進し、図示しないクランプ装置によりクランプされた棒材Aの後端に突き当たる。これにより、棒材Aの後端がフィードパイプ5のチャック18に嵌まり込む。クランプ装置から棒材Aが解放された後、フィードパイプ5がサポート部6a,6b,6c上を前進し、棒材Aを旋盤2の主軸3へと供給する。フィードパイプ5の筒棒5aは、中棒5bを略その全長にわたって収納しうる程度の長さで伸びているので、間欠的に設けられたサポート部6a,6b,6c上を円滑に移動し、従って中棒5bは棒材Aを安定的に支持する。
旋盤2の主軸3はチャック3aで棒材Aを把持して回転し、旋盤2の図示しない刃物が棒材Aの先端を加工する。旋盤2が主軸移動型の場合は、加工中主軸3と共に棒材Aが前後方向に往復動しフィードパイプ5の筒棒5aが中棒5bを介し棒材Aを保持しつつサポート部6a,6b,6c上を前後方向に往復動する。旋盤が主軸固定型の場合は、加工中主軸からフィードパイプに至る部分は往復移動することなく定位置に停止する。
加工が終了すると、製品部分が刃物により棒材Aから切り離され、チャック3aが開いて主軸3が後退しチャック3aで棒材Aの後続部分をくわえ直す。その後、上記と同様な動作が繰り返され、棒材Aから多くの製品が切り出される。
棒材Aが短くなり、図9(B)のように筒棒5aの先端が主軸3に近づいて振れ止め部9内に入るようになると、図11に示すように筒棒5a側の爪片27から無端チェーン21側の突起28が外れるので筒棒5aは中棒5bとの連動を解かれ停止する。
中棒5bは無端チェーン21の駆動により更に進行し、棒材Aの後端を保持しつつ主軸3の穴内へと侵入し、旋盤2が棒材Aに対し加工を繰り返す。そして、中棒5bは図9(C)に示す最前進位置へと到達する。中棒5bが筒棒5aより更に前進し最前進位置に到達するまでの間において、中棒5bのアーム25aは筒棒5aのガイド溝31内をスライドし、中棒5bの後端の摺動体19が筒棒5aの空洞内をスライドする。また、中棒5bの中途が筒棒5a側の案内筒13に支持されつつスライドする。このように、中棒5bは常時筒棒5aに支持され、筒棒5aを介してサポート部6a,6b,6cに支持されることとなり、棒材Aは主軸3と共に安定的に回転する。
棒材供給機1が、サポート部6a,6b,6c内にオイルを供給しつつフィードパイプ5を走行させるオイルフィーダ方式の場合は、オイルがガイド溝31から筒棒5a内に入り込む。従って、棒材Aの回転による振動がオイルにより緩和される。
中棒5bは図9(C)に示す最前進位置へと到達し、棒材Aの最後尾の加工が終了すると、旋盤2からの信号でモータ22が逆転する。これにより、図10(D)に示すように、フィードパイプ5が後退し、中棒5bが主軸3の穴から脱出し始める。中棒5bは後退の途中でそのストッパ軸16の段差16aが筒棒5aの案内筒13の段差13cに当接し筒棒5aに動力的に接続される。また、図12に示すように、無端チェーン21の突起28が筒棒5aのアーム26の爪片27を押し退けて爪片27の後側へと入り込む。ストッパ軸16の段差16aが筒棒5aの案内筒13の段差13cに当接することにより、図10(E)に示すように、筒棒5aは中棒5bに追従して元の位置に復帰する。この復帰の途中で、棒材Aの残材Aaがクランプ装置によりチャック18から除去される。
この後、補給装置から新たに棒材Aが供給され、フィードパイプ5が前進して棒材Aを旋盤2に送り込む。以後上記と同様にして製品の加工が繰り返される。
この棒材供給機を他の旋盤に接続するに際し、中棒5bが主軸3の穴に入らない場合は、ネジ19aの箇所で中棒5bを摺動体19から外すと共に案内筒13を筒棒5aから外すことにより、中棒5bを他の中棒と入れ替えることができる。すなわち、筒棒5aからサポート部6a,6b,6cに至る部分を交換することなく中棒5bと中棒5bと一体のチャック18等を細いものと交換することで足りる。
本発明に係る棒材供給機を旋盤と共に表す正面図である。 図1に示す棒材供給機及び旋盤の平面図である。 図2中、III−III線矢視図である。 フィードパイプをサポート部と共に示す部分切欠平面図である。 図4中、V方向矢視図である。 図4中、VI−VI線矢視図である。 図4中、VII−VII線矢視図である。 図4中、VIII−VIII線矢視図である。 本発明に係る棒材供給機の動作説明図であり、フィードパイプによる棒材の前進過程を示す。 本発明に係る棒材供給機の動作説明図であり、フィードパイプによる棒材の後退過程を示す。 図9中、XI方向矢視図である。 図10中、XII方向矢視図である。
符号の説明
A…棒材
1…棒材供給機
2…旋盤
3…主軸
5a…筒棒
5b…中棒
6a,6b,6c…サポート部
21…無端チェーン
25a,25b…アーム
27…爪片
28…突起
31…ガイド溝

Claims (4)

  1. サポート部に支持されつつ前後二位置間を移動する筒棒と、筒棒よりも前方に長いストロークで移動するように筒棒内にスライド可能に挿入され、棒材の後端に接しながら棒材加工機の主軸内に入る中棒とを具備した棒材供給機において、
    筒棒が中棒の略全長を収納しうる程度の長さに形成され
    中棒は棒材を保持するチャックと連結され、
    さらに、筒棒及び中棒を駆動する駆動手段を有し、
    駆動手段は、回転可能な一対のスプロケットと、一対のスプロケットに掛け渡されると共に突起を有した走行可能な無端チェーンを有し、
    中棒は無端チェーンと連結され、且つ、筒棒は無端チェーンと連結するアームを有し、
    アームには無端チェーンの突起と係止可能な爪片が取り付けられ、
    中棒が筒棒の中に収容され且つアームの爪片と無端チェーンの突起とが係止した状態で無端チェーンが走行すると、筒棒及び中棒は棒材加工機に接近し、無端チェーンの突起がスプロケットに沿って下降して爪片から外れると、筒棒は停止すると共に中棒は筒棒から主軸の中へ前進する
    ことを特徴とする棒材供給機。
  2. 請求項1に記載の棒材供給機において、中棒が筒棒内に着脱自在に挿入されたことを特徴とする棒材供給機。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の棒材供給機において、中棒がアームを介して無端チェーンに連結され、アームがスライドするガイド溝が筒棒に形成されたことを特徴とする棒材供給機。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の棒材供給機において、
    爪片はアームに対して回転可能に支持され、
    爪片は突起と係止するように付勢されている
    ことを特徴とする棒材供給機。
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