JP4362206B2 - 両軸受リールのピニオンギア - Google Patents

両軸受リールのピニオンギア Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ピニオンギア、特に、両軸受リールのハンドルの回転をスプールに伝達・遮断するクラッチ機構に設けられ、リール本体に回転自在に支持され、クラッチ操作部材の操作に連動して回転軸方向に往復移動自在な両軸受リールのピニオンギアに関する。
【0002】
【従来の技術】
両軸受リールのハンドルの回転は、回転伝達機構を介してスプールに伝達される。回転伝達機構は、伝達経路の途中にハンドルの回転をスプールに伝達・遮断するクラッチ機構を有している。クラッチ機構は、スプール軸の外周側に軸方向移動自在かつ回転自在に装着されたピニオンギアと、スプール軸に径方向に貫通して装着されピニオンギアに係合するクラッチピンとを有している。ピニオンギアは、クラッチ操作部材の操作に連動してスプール軸方向に往復移動自在なギアである。
【0003】
ピニオンギアは、一端面に径方向に沿って所定深さで形成されクラッチピンに係合するクラッチ係合溝と、他端に形成されハンドルの回転に連動して回転するためのギア部と、クラッチ係合溝とギア部との間に形成され、クラッチ操作部材の操作に連動するためのくびれ部とを有している。ギア部は、ハンドル軸にドラグ機構を介して装着されたメインギアに噛み合っている。
【0004】
この種のピニオンギアにおいて、スプールの糸繰り出し時の回転性能を高めるために、ピニオンギアをリール本体に回転自在に装着したものが知られている。この種のピニオンギアは、クラッチ係合溝とくびれ部との間にクラッチ係合溝が形成された部分より大径に形成された回転支持部をさらに有している。回転支持部は、リール本体の側板に軸受を介して回転自在かつ軸方向移動自在に支持されている。回転支持部の軸方向位置は、クラッチ係合溝にクラッチピンが係合しているとき、つまりクラッチオン時に軸受の内周側に対向する位置に配置されている。回転支持部の軸方向長さは、軸受の軸方向長さと略同等の長さに設定されている。
【0005】
ここで、回転支持部をクラッチ係合溝が形成された部分より大径に形成した理由は、クラッチ係合溝にクラッチピンが頻繁に接触するため、クラッチピンが接触するクラッチ係合溝の外縁部分が外方に僅かに膨らみやすいためである。この部分が外方に僅かにでも膨らんで突出すると、軸受と回転支部部との隙間が少ないので、軸方向への移動時に突出部が軸受に引っ掛かってピニオンギアがスムーズに移動しにくくなるおそれがある。また、クラッチ係合溝を加工するときに、外縁部分に外方に突出するバリが生じやすいが、このバリが残ったままになると、やはり同じような現象が生じるおそれがある。このため、この外方への突出分を考慮して回転支持部を僅かに大径に形成している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来のピニオンギアでは、クラッチ係合溝と係止部との間に回転支持部を設けているので、回転支持部を設けた分だけ回転支持部がないものに比べてピンオンギアの全長が長くなる。ピニオンギアの全長が長くなると、ピニオンギアはクラッチオフ時に外方に移動するため、リール本体の横幅が広くなり、リール本体をコンパクト化しにくい。
【0007】
そこで全長の増加を抑えるために、回転支持部の長さを軸受の軸方向の全長より短い長さで形成することが考えられる。しかし、回転支持部の長さを軸受の全長より短くすると、ピニオンギアが傾きやすくなり、クラッチオン時にピニオンギアの伝達効率が低下する。また、クラッチオフ時にピニオンギアが傾くと、ピニオンギアを貫通するスプール軸にピニオンギアが接触してスプールの自由回転に影響を及ぼすおそれがある。
【0008】
本発明の課題は、リール本体に回転自在に支持されるピニオンギアにおいて、回転支持部の長さを維持して全長を短く抑えることができるようにすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
発明1に係る両軸受リールのピニオンギアは、両軸受リールのハンドルの回転をスプールに伝達・遮断するクラッチ機構に設けられ、リール本体に回転自在に支持され、クラッチ操作部材の操作に連動して回転軸方向に往復移動自在なギアであって、回転支持部と、ギア部と、係止部と、1又は複数のクラッチ係合溝と、逃がし部とを備えている。回転支持部は、一端から第1長さで外周面に形成され、リール本体に回転自在に支持されるものである。ギア部は、他端に形成されハンドルの回転に連動して回転するためのものである。係止部は、回転支持部とギア部との間に形成され、クラッチ操作部材の操作に連動するためのものである。クラッチ係合溝は、一端側の端面に第1長さより短い第2長さの深さで径方向に沿って形成され、スプール又はスプールに連動して回転する連動部材に径方向に沿って設けられたクラッチ部材に回転不能に係合・離脱する溝である。逃がし部は、一端から第1長さより短く第2長さより長い第3長さでクラッチ係合溝の両端側の外周面に対向して形成され、回転支持部より凹んだものである。
【0010】
このピニオンギアでは、回転支持部は、一端から第1長さで形成されており、クラッチ係合溝は、それより短い第2長さの深さで一端面に形成されている。このままでは、クラッチ部材との衝突によりクラッチ係合溝の両端側の外縁部分が僅かに膨らんでピニオンギアが移動しにくくなる。しかし、この外縁部分に回転支持部より凹んだ逃がし部が形成されているので、外縁部分が僅かに膨らんでもそれによる問題が生じない。しかも、逃がし部が形成されていない外周部分は回転支持部として機能し、回転支持部の軸方向長さを長くすることができる。ここでは、クラッチ係合溝の長さより長く回転支持部より凹んだ逃がし部をクラッチ係合溝の両端部に形成したので、回転支持部とクラッチ係合溝とを軸方向に重ねて形成することができる。このため、回転支持部の長さを維持して全長を短く抑えることができる。
【0011】
発明2に係る両軸受リールのピニオンギアは、発明1に記載のギアにおいて、連動部材は、スプールが固定されたスプール軸であり、クラッチ部材はスプール軸を径方向に貫通して装着されたクラッチピンであり、クラッチ係合溝は、端面に互いに直交して2つ形成されている。この場合には、クラッチピンに対して直交する2つのクラッチ係合溝のいずれかが係合するので、クラッチのオンオフがスムーズになる。
【0012】
発明3に係る両軸受リールのピニオンギアは、発明1又は2に記載のギアにおいて、逃がし部は、クラッチ係合溝の両端側の外周面に平坦な切削面で形成されている。この場合には、逃がし部を切削加工により平坦に形成しているので、逃がし部を容易に形成できるとともに、クラッチ係合溝の加工時にバリが生じてもそれが確実に除去される。
【0013】
【発明の実施の形態】
〔全体構成〕
図1において、本発明の一実施形態による両軸受リールは、ベイトキャスト用のロープロフィール型のリールである。このリールは、リール本体1と、リール本体1の側方に配置されたスプール回転用ハンドル2と、ハンドル2のリール本体1側に配置されたドラグ調整用のスタードラグ3とを備えている。
【0014】
図2に示すように、リール本体1は、フレーム5と、フレーム5の両側方に装着された第1側カバー6a及び第2側カバー6bとを有している。また、リール本体1は、図1に示すように、前方を覆う前カバー7と、上部を覆うサムレスト8とを有している。リール本体1の内部には糸巻用のスプール12が回転自在かつ着脱自在に装着されている。
【0015】
フレーム5は、所定の間隔をあけて互いに対向するように配置された1対の側板5a,5bと、これらの側板5a,5bを連結する複数の連結部(図示せず)とを有している。第1側カバー6aは、スプール12の着脱を可能にするためにフレーム5に揺動自在に装着され、フレーム5に対して開閉可能である。第2側カバー6bは、フレーム5にねじ止めされている。
【0016】
フレーム5内には、図2に示すように、釣り竿と直交する方向に配置されたスプール12と、スプール12内に均一に釣り糸を巻くためのレベルワインド機構15と、サミングを行う場合の親指の当てとなる、クラッチレバー17とが配置されている。またフレーム5と第2側カバー6bとの間には、ハンドル2からの回転力をスプール12及びレベルワインド機構15に伝えるためのギア機構18と、クラッチ機構13と、クラッチレバー17の操作に応じてクラッチ機構13の係脱及び制御を行うためのクラッチ係脱機構19と、ドラグ機構21と、スプール12の回転時の抵抗力を調整するためのキャスティングコントロール機構22とが配置されている。また、フレーム5と第1側カバー6aとの間には、キャスティング時のバックラッシュを抑えるための遠心ブレーキ機構23が配置されている。
【0017】
〔スプールの構成〕
スプール12は、両側部に皿状のフランジ部12aを有しており、両フランジ部12aの間に筒状の糸巻き胴部12bを有している。また、スプール12は、糸巻き胴部12bの内周側の軸方向の実質的に中央部に一体で形成された筒状のボス部12cを有しており、ボス部12cを貫通するスプール軸16にたとえばセレーション結合により回転不能に固定されている。この固定方法はセレーション結合に限定されず、キー結合やスプライン結合等の種々の結合方法を用いることができる。このスプール12は、側板5aの開口5dを通過可能である。
【0018】
スプール軸16は、側板5bを貫通して第2側カバー6bの外方に延びている。その延びた一端は、第2側カバー6bに形成されたボス部6cに軸受24aにより回転自在に支持されている。またスプール軸16の他端は、遠心ブレーキ機構23内で軸受24bにより回転自在に支持されている。
スプール軸16の大径部分16aの右端は、側板5bの貫通部分に配置されており、そこにはクラッチ機構13を構成するクラッチピン16bが固定されている。クラッチピン16bは、直径に沿って大径部分16aを貫通しており、その両端が径方向に突出している。
【0019】
ギア機構18は、ハンドル軸30と、ハンドル軸30に固定されたメインギア31と、メインギア31に噛み合う筒状のピニオンギア32とを有している。このギア機構18のハンドル軸30の上下位置は、サムレスト8の高さを低くするために、従来の位置より低い。このため、ギア機構18を収納する側板5b及び第2側カバー6bの下部は、側板5a及び第1側カバー6aの下部より下方に位置している。
【0020】
〔ピニオンギアの構成〕
ピニオンギア32は、図2に示すように、側板5bの外方から内方に延び、中心にスプール軸16が貫通する筒状部材であり、スプール軸16に回転自在かつ軸方向に移動自在に装着されている。ピニオンギア32は、図3に示すように、一端に形成された回転支持部35と、他端に形成されたギア部36と、回転支持部35とギア部36との間に形成されたくびれ部37と、一端面に形成されクラッチピン16bに係合・離脱する2つのクラッチ係合溝38と、クラッチ係合溝38の両端側の外周面に対向して形成された逃がし部39とを有している。
【0021】
ピニオンギア32の一端面は、クラッチ係合溝38の回転伝達方向(図3時計回りの方向)上流側の縁部が下流側の縁部より突出するように斜めに傾斜して形成されている。これにより、スプール12が糸繰り出し方向に回転しているときにクラッチオンしても、クラッチピン16bがクラッチ係合溝38にスムーズに案内される。
【0022】
回転支持部35は、一端面から第1長さL1で外周面に円形に形成され、リール本体1の側板5bに軸受43を介して回転自在に支持される。この第1長さL1は、軸受43の軸方向長さより長い。
ギア部36は、ピニオンギア32の他端にメインギア32に噛み合うように形成されている。くびれ部37は、回転支持部35及びギア部36より小径に形成されている。このくびれ部37にクラッチ係脱機構19を構成するクラッチヨーク40(後述)が係合し、クラッチレバー17の操作により移動するクラッチヨーク40に連動してピニオンギア32がスプール軸方向に移動する。
【0023】
クラッチ係合溝38は、一端側の端面に第1長さL1より短い第2長さL2の深さで径方向に沿って互いに交差するように十字に2つ形成されている。クラッチ係合溝38は、クラッチピン16bに係合可能な幅を有している。
逃がし部39は、一端から第1長さL1より短く第2長さL2より長い第3長さL3で2つのクラッチ係合溝38の両端側の外周面に対向して形成され、回転支持部35より凹んだ平面で構成されている。この回転支持部35は、たとえばフライス加工により形成されている。
【0024】
ここではピニオンギア32が外方に移動してそのクラッチ係合溝38とスプール軸16のクラッチピン16bとが離脱すると、ハンドル軸30からの回転力はスプール12に伝達されず、スプール12は自由回転可能状態になる。このクラッチ係合溝38とクラッチピン16bとによりクラッチ機構13が構成される。クラッチピン16bとクラッチ係合溝38とが係合すると、スプール軸16より大径のピニオンギア32からスプール軸16にトルクが直接伝達されるので、ねじれ変形がより少なくなり、トルク伝達効率が向上する。
【0025】
また、クラッチ係合溝38の長さL2より長くかつ回転支持部35より凹んだ逃がし部39をクラッチ係合溝38の両端部に形成したので、回転支持部35とクラッチ係合溝38とを軸方向に重ねて形成することができる。このため、回転支持部35の長さを維持してピニオンギア32の全長を短く抑えることができる。
【0026】
また、クラッチ係合溝38の両端に逃がし部39を設けたので、クラッチピン16bの接触により逃がし部39が径方向外方に膨らんでも回転支持部35の径方向内方にしか突出しない。このため、ピニオンギアのスプール軸方向の移動を妨げることはない。さらに、回転支持部35の軸方向長さL1が軸受43の軸方向長さより長いので、クラッチオン時やクラッチオフ時にピニオンギア32が傾きにくくなり、クラッチオン時のトルクの伝達効率が向上する。また、クラッチオフ時にピニオンギア32の内周面がスプール軸16に接触しにくくなり、スプール12の自由回転が妨げられにくくなる。
【0027】
クラッチレバー17は、図2に示すように、1対の側板5a,5b間の後部でスプール12後方に配置されている。
クラッチ係脱機構19は、クラッチヨーク40を有している。クラッチヨーク40は、スプール軸16の外周側に配置されており、2本のピン41(一方のみ図示)によってスプール軸16の軸心と平行に移動可能に支持されている。またクラッチヨーク40はその中央部にピニオンギア32のくびれ部37に係合する係合部40aを有している。またクラッチヨーク40を支持する各ピン41の外周で、クラッチヨーク40と第2側カバー6bとの間にはスプリング42が配置されており、クラッチヨーク40はスプリング42によって常に内方に付勢されている。
【0028】
このような構成で、通常状態では、ピニオンギア32は内方のクラッチ係合位置に位置しており、そのクラッチ係合溝38とスプール軸16のクラッチピン16bとが係合してクラッチオン状態となっている。一方、クラッチヨーク40によってピニオンギア32が外方に移動した場合には、クラッチ係合溝38とクラッチピン16bとの係合が外れクラッチオフ状態となる。
【0029】
〔他の構成〕
ドラグ機構21は、メインギア31に押圧される摩擦プレート45と、スタードラグ3の回転操作によって摩擦プレート45をメインギア31に所定の力で押圧するための押圧プレート46とを有している。
キャスティングコントロール機構22は、スプール軸16の両端を挟むように配置された複数の摩擦プレート51と、摩擦プレート51によるスプール軸16の挟持力を調節するための制動キャップ52とを有している。左側の摩擦プレート51は、ブレーキケース65内に装着されている。
【0030】
遠心ブレーキ機構23は、ブレーキケース65に固定された制動部材68と、制動部材68の内周側に同芯に配置されスプール軸16に固定された回転部材66と、回転部材66に径方向に移動自在に装着された複数(例えば6つ)の移動部材67とを備えている。この移動部材67がスプール12の回転時に遠心力により外方に移動して制動部材68に接触することにより、スプール12が制動される。
【0031】
〔両軸受リールの動作〕
このように構成された両軸受リールでは、キャスティング時には、クラッチレバー17を下方に押圧してクラッチ機構13をクラッチオフ状態にする。クラッチレバー17を下方に押圧すると、クラッチ係脱機構19のクラッチヨーク40が外方(図2の右方)に移動し、クラッチピン16bとクラッチ係合溝38との係合が解除される。この結果スプール12は自由回転可能状態になる。この状態で釣り竿を振ってキャスティングを行う。すると、ルアーなどの仕掛けの重さにより釣り糸が繰り出されてスプール12が勢いよく糸繰り出し方向に回転する。このとき、回転支持部35の長さが長いので、クラッチオフ時にもピニオンギア32は軸受43に支持されている。このため、ピニオンギア32が傾きにくくなり、スプール軸16とピニオンギア32が接触しにくくなる。このため、自由回転時にスプール12がスプール軸16とピニオンギア32との接触によって減速することがなくなり、仕掛けの飛距離を伸ばすことができる。
【0032】
ルアーが着水すると、ハンドル2を僅かに糸巻取方向に回転させて図示しないクラッチ戻し機構によりクラッチ機構13をクラッチオン状態にする。クラッチ戻し機構が動作するとクラッチヨーク40が内方(図2左方)に移動し、クラッチピン16bにクラッチ係合溝38が係合し、ハンドル2の回転がメインギア31、ピニオンギア32を介してスプール12に伝達される。このときも、ピニオンギア32が軸受43の全長で支持されているので、ピニオンギア32が傾きにくくなり、メインギア31とピニオンギア32との噛み合い効率が設定された状態に維持される。このため、ハンドル2からの力が効率よくスプール12に伝達される。
【0033】
〔他の実施形態〕
(a)前記実施形態では、ロープロファイル型の両軸受リールを例に説明したが、軸受支持されるピニオンギアを有する全ての両軸受リールに本発明を適用できる。
(b)前記実施形態では、フライス加工により逃がし部39を平面的に形成したが、逃がし部39は平面に限定されず、回転支持部35より凹んでいればどのような形状でもよい。
【0034】
(c)前記実施形態では、スプールに固定されたスプール軸に装着されたピニオンギアを例示したが、スプールに装着された軸と別の軸にピニオンギアが装着された、いわゆるシャフトレス型のスプールに係合するピニオンギアにも適用できる。
(d)前記実施形態では、スプールに固定されたスプール軸に装着されたクラッチピンに係合するピニオンギアを例示したが、スプール軸に回転自在に装着されたスプールに装着されたクラッチ部材に係合するピニオンギアにも本発明を適用できる。
【0035】
【発明の効果】
本発明によれば、クラッチ係合溝の長さより長く回転支持部より凹んだ逃がし部をクラッチ係合溝の両端部に形成したので、回転支持部とクラッチ係合溝とを軸方向に重ねて形成することができる。このため、回転支持部の長さを維持して全長を短く抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を採用した両軸受リールの斜視図。
【図2】その断面平面図。
【図3】ピニオンギアの斜視図。
【符号の説明】
1 リール本体
2 ハンドル
12 スプール
13 クラッチ機構
16 スプール軸
17 クラッチレバー
32 ピニオンギア
35 回転支持部
36 ギア部
37 くびれ部
38 クラッチ係合溝
39 逃がし部

Claims (3)

  1. 両軸受リールのハンドルの回転をスプールに伝達・遮断するクラッチ機構に設けられ、リール本体に回転自在に支持され、クラッチ操作部材の操作に連動して回転軸方向に往復移動自在な両軸受リールのピニオンギアであって、
    一端から第1長さで外周面に形成され、前記リール本体に回転自在に支持される回転支持部と、
    他端に形成され前記ハンドルの回転に連動して回転するためのギア部と、
    前記回転支持部と前記ギア部との間に形成され、前記クラッチ操作部材の操作に連動するための係止部と、
    前記一端側の端面に前記第1長さより短い第2長さの深さで径方向に沿って形成され、前記スプール又は前記スプールに連動して回転する連動部材に径方向に沿って設けられたクラッチ部材に回転不能に係合・離脱する1又は複数のクラッチ係合溝と、
    前記一端から前記第1長さより短く前記第2長さより長い第3長さで前記クラッチ係合溝の両端側の外周面に対向して形成され、前記回転支持部より凹んだ逃がし部と、
    を備えた両軸受リールのピニオンギア。
  2. 前記連動部材は、前記スプールが固定されたスプール軸であり、前記クラッチ部材は、前記スプール軸を径方向に貫通して装着されたクラッチピンであり、
    前記クラッチ係合溝は、前記端面に互いに前記直交して2つ形成されている、請求項1に記載の両軸受リールのピニオンギア。
  3. 前記逃がし部は、クラッチ係合溝の両端側の外周面に平坦な切削面で形成されている、請求項1又は2に記載の両軸受リールのピニオンギア。
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