JP4360127B2 - 車両用灯具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、所定の配光パターンを形成するための光照射を行う灯具ユニットを備えてなる車両用灯具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ヘッドランプ等の車両用灯具においては、複数の灯具ユニットからの光照射により所定の配光パターンを形成するように構成されている。その際、「特許文献1」には、各灯具ユニットの光源として発光ダイオードを用いたものが記載されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2003−123517号公報
【発明が解決しようとする課題】
上記「特許文献1」に記載された車両用灯具のように、各灯具ユニットの光源として発光ダイオードを用いることにより、各灯具ユニットをコンパクトに構成することができ、これにより灯具全体としてもある程度のコンパクト化を図ることができる。
【0004】
しかしながら、上記「特許文献1」に記載された車両用灯具においては、各灯具ユニットが各発光ダイオード毎に各々独立した構成となっているので、灯具全体としてはコンパクト化を図る上で自ずと限界がある、という問題がある。
【0005】
本願発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、所定の配光パターンを形成するための光照射を行う灯具ユニットを備えてなる車両用灯具において、灯具全体としてのコンパクト化を十分に図ることができる車両用灯具を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本願発明は、灯具ユニットによる配光パターン形成方法に工夫を施して、従来の複数の灯具ユニットの機能を1つの灯具ユニットに集約することにより、上記目的達成を図るようにしたものである。
【0007】
すなわち、本願発明に係る車両用灯具は、
所定の配光パターンを形成するための光照射を行う灯具ユニットを備えてなる車両用灯具において、
上記車両用灯具が、上記灯具ユニットからの光照射により、上端部に水平カットオフラインを有する配光パターンを形成するように構成されたヘッドランプであって、
上記灯具ユニットが、基板の前面に複数の半導体発光チップが所定間隔をおいて配置されてなる光源ユニットと、この光源ユニットの前方に設けられた透光プレートとを備えてなり、
上記各半導体発光チップが、灯具正面視において矩形状の外形形状を有しており、
上記透光プレートにおける上記各半導体発光チップの前方部位に、該半導体発光チップからの光を略平行光として前方へ透過させる凸レンズ部が各々形成されており、
上記複数の凸レンズ部のうち少なくとも一部の凸レンズ部の光軸が、該凸レンズ部の後方に位置する上記半導体発光チップの中心を通り灯具前後方向に延びるチップ中心軸に対して非同一軸線上に配置されるとともに、これら各光軸の上記各チップ中心軸に対する変位量が互いに異なる値に設定されており、
上記少なくとも一部の凸レンズ部の光軸が、該凸レンズ部の後方に位置する上記半導体発光チップのチップ中心軸に対して、これら各凸レンズ部相互間において、上下方向に関して同じ値だけ下方に変位しているとともに、水平方向に関して互いに異なる値だけ変位しており、
上記少なくとも一部の凸レンズ部を介して前方へ照射された、該凸レンズ部の後方に位置する上記半導体発光チップからの光により形成される複数の光源像の合成により、上記水平カットオフラインの形成を行うように構成されている、ことを特徴とするものである。
【0009】
上記「灯具ユニット」は、単一であってもよいし、複数であってもよい。
上記「複数の半導体発光チップ」は、所定間隔をおいて配置されたものであれば、その個数および具体的な配置は特に限定されるものではない。
【0010】
上記「半導体発光チップ」の種類は特に限定されるものではなく、例えば、発光ダイオードやレーザダイオード等が採用可能である。
【0011】
上記「非同一軸線上に配置され」の具体的態様は、凸レンズ部の光軸がチップ中心軸に対して平行に配置された態様、凸レンズ部の光軸がチップ中心軸と交差するように配置された態様、凸レンズ部の光軸がチップ中心軸に対してねじれの位置の関係で配置された態様、のいずれであってもよい。
【0012】
【発明の作用効果】
上記構成に示すように、本願発明に係る車両用灯具は、所定の配光パターンを形成するための光照射を行う灯具ユニットを備えているが、この灯具ユニットは、基板の前面に複数の半導体発光チップが所定間隔をおいて配置されてなる光源ユニットと、この光源ユニットの前方に設けられた透光プレートとを備えてなり、そして、透光プレートにおける各半導体発光チップの前方部位には該半導体発光チップからの光を略平行光として前方へ透過させる凸レンズ部が各々形成されており、これら複数の凸レンズ部のうち少なくとも一部の凸レンズ部の光軸が、その後方に位置する半導体発光チップの中心を通り車両前後方向に延びるチップ中心軸に対して非同一軸線上に配置されるとともに、これら各光軸の各チップ中心軸に対する変位量が互いに異なる値に設定されているので、従来の複数の灯具ユニットの機能を1つの灯具ユニットに集約することができる。
【0013】
すなわち本願発明においては、複数の半導体発光チップを有する光源ユニットの前方に、複数の凸レンズ部を有する透光プレートが設けられているので、灯具ユニットをコンパクトに構成した上で、該灯具ユニットからの光照射を複数組の半導体発光チップおよび凸レンズ部からの光照射の集合体として行うことができる。そしてこれにより、従来の複数の灯具ユニットからの光照射に利用されていた光束を、1つの灯具ユニットの光照射において利用することが可能となる。
【0014】
その際、各凸レンズ部は半導体発光チップからの光を略平行光として前方へ透過させるように構成されているので、指向性を有する複数の光線束が前方へ照射されることとなるが、上記複数の凸レンズ部のうち少なくとも一部は、その光軸が該凸レンズ部の後方に位置する半導体発光チップのチップ中心軸に対して非同一軸線上に配置されるとともに、これら各光軸の各チップ中心軸に対する変位量が互いに異なる値に設定されているので、これら各凸レンズ部から前方へ照射される光の向きを各凸レンズ部毎に異なったものとすることができる。そしてこれにより、灯具ユニットからの光照射により形成される配光パターンの形状および光度分布を木目細かく制御することができる。
【0015】
このように本願発明によれば、所定の配光パターンを形成するための光照射を行う灯具ユニットを備えてなる車両用灯具において、灯具全体としてのコンパクト化を十分に図ることができる。
【0016】
上記構成において、基板が灯具前後方向と直交する鉛直面に略沿って配置された構成とすれば、灯具ユニットを前後幅の狭いスペースに配置することができ、これにより車両用灯具の薄型化を図ることができる。
【0017】
また上記構成において、複数の半導体発光チップが灯具正面視において2次元的に配置された構成とすれば、多数の半導体発光チップを高密度で配置することができ、これにより灯具ユニットをコンパクトに構成した上で該灯具ユニットからの照射光の光束を一層増大させることができる。その際、上記「2次元的に配置された構成」の具体的構成は特に限定されるものではなく、例えば、正方格子状、斜め格子状、放射状、あるいは同心円状に配置された構成等が採用可能である。
【0018】
さらに上記構成において、透光プレートが光源ユニットの基板に嵌合固定された構成とすれば、透光プレートを光源ユニットの前方において該光源ユニットに対して所定の位置関係に正確に位置決めした状態で設けることができ、これにより配光制御を精度良く行うことができる。しかもその際、各凸レンズ部の配置が異なる複数種類の透光プレートの中から適当なものを選択して用いるようにすれば、光源ユニットに関しては同一の構成に維持したまま、透光プレートの選択により異なる配光パターンを得ることができる。
【0019】
あるいは、このようにする代わりに、透光プレートを光源ユニットの基板を覆うように形成された合成樹脂層で構成することも可能であり、このようにした場合には、透光プレートの装着作業を不要とすることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて、本願発明の実施の形態について説明する。
図1は、本願発明の一実施形態に係る車両用灯具を示す正面図である。
【0021】
同図に示すように、本実施形態に係る車両用灯具10はヘッドランプであって、ランプボディ12とその前端開口部に取り付けられた素通し状の透光カバー14とで形成される灯室内に、2個の灯具ユニット20、40が収容された構成となっている。
【0022】
一方の灯具ユニット20は、ロービーム用配光パターンを形成するための光照射を行う灯具ユニットである。ただし、この灯具ユニット20は、ハイビーム用配光パターンを形成する際にも用いられるようになっている。他方の灯具ユニット40は、ハイビーム用配光パターンを形成する際に、上記ロービーム用配光パターンに付加される付加配光パターンを形成するための光照射を行う灯具ユニットである。
まず、灯具ユニット20の構成について説明する。
【0023】
図2は、灯具ユニット20を詳細に示す正面図であり、図3、4および5は、図2のIII−III線、IV−IV線およびV−V線断面図である。また、図6は、図4のVI部詳細図である。
【0024】
これらの図に示すように、灯具ユニット20は、車両前後方向と直交する鉛直面に略沿って配置された基板22の前面に、36個の半導体発光チップ24が正方格子状に配置されてなる光源ユニット26と、この光源ユニット26の前方に設けられた透光プレート28と、これら光源ユニット26および透光プレート28間に介装された孔開きプレート30とを備えてなっている。
【0025】
図7は、灯具ユニット20を分解して示す正面図であって、同図(a)は透光プレート28を単品で示す図であり、同図(b)は光源ユニット26を孔開きプレート30と共に示す図である。
【0026】
同図にも示すように、基板22は、一辺18mm程度の矩形状の外形形状を有しており、36個の半導体発光チップ24は、縦横6個ずつ互いに3mm程度の等間隔をおいて配置されている。これら各半導体発光チップ24は、灯具正面視において一辺0.3mm程度の矩形状の外形形状を有する発光ダイオードからなり、その両電極は基板22の前面に形成された導電パターン32に電気的に接続されている。
【0027】
孔開きプレート30は、36個の半導体発光チップ24に対応した36箇所に円筒状の貫通孔30aが各々形成された矩形状の外形形状を有する合成樹脂製プレートであって、基板22に接着等によって固定されている。この孔開きプレート30の後面における外周部近傍部位には、基板22の外形形状に沿った環状リブ30bが形成されている。そしてこれにより、各貫通孔30aの中心を各半導体発光チップ24のチップ中心軸Ax1(すなわち半導体発光チップ24の中心を通り車両前後方向に延びる軸線)に正確に位置決めした状態で、孔開きプレート30の基板22への固定が行われるようになっている。
【0028】
この孔開きプレート30の各貫通孔30aには、各半導体発光チップ24を覆うモールド樹脂34が充填されている。これら各モールド樹脂34は、その表面が孔開きプレート30の前面から各半導体発光チップ24を中心にして略球面状に盛り上がるように充填されており、これにより各半導体発光チップ24からの光を各モールド樹脂34の表面でほとんど屈折させることなく透光プレート28へ向けて出射させるようになっている。
【0029】
透光プレート28は、略矩形状の外形形状を有する合成樹脂製プレートであって、該透光プレート28における各半導体発光チップ24の前方部位には、該半導体発光チップ24からの光を略平行光として前方へ透過させる凸レンズ部28aが各々形成されている。これら各凸レンズ部28aは、前方側表面が凸面で後方側表面が平面の平凸レンズからなり、その光軸Ax2は、該凸レンズ部28aの後方に位置する半導体発光チップ24のチップ中心軸Ax1に対して非同一軸線上に配置されている。具体的には、各光軸Ax2は、各チップ中心軸Ax1を所定量平行移動させた位置に配置されており、その変位量は各凸レンズ部28a毎に異なる値に設定されている。なお、これについては後述する。
【0030】
透光プレート28の後面には、各半導体発光チップ24の周囲において円錐台状に広がるようにして孔開きプレート30に当接する複数の突起部28bが、互いに一体化した状態で形成されている。これら各突起部28bの基端位置は、各チップ中心軸Ax1を中心とする所定径の円として形成されている。そしてこれにより、各半導体発光チップ24からの光のうち、そのチップ中心軸Ax1を中心とする所定角度範囲内の光のみを、各凸レンズ部28aへ入射させるようになっている。
【0031】
透光プレート28の外周縁部には、その各辺に後方へ突出するランス部28cが形成されている。そして、これら4箇所のランス部28cを孔開きプレート30の外周縁部に係合させることにより、透光プレート28を光源ユニット26に対して所定の位置関係に正確に位置決めした状態で、透光プレート28の孔開きプレート30への固定が行われるようになっている。
【0032】
透光プレート28に形成された36個の凸レンズ部28aは、最上段に位置する6個の凸レンズ部28aが第1レンズグループG1を構成しており、その下側の第2、3および4段に位置する18個の凸レンズ部28aが第2レンズグループG2を構成しており、さらにその下側の第5および6段に位置する12個の凸レンズ部28aが第3レンズグループG3を構成している。
【0033】
その際、第1レンズグループG1を構成する各凸レンズ部28aおよび第2レンズグループG2を構成する各凸レンズ部28aの後方側焦点位置は、その前後方向に関しては該凸レンズ部28aの後方に位置する半導体発光チップ24の前面の位置に設定されており、また、第3レンズグループG3を構成する各凸レンズ部28aの後方側焦点位置は、その前後方向に関しては該凸レンズ部28aの後方に位置する半導体発光チップ24の前面よりもやや後方の位置に設定されている。これにより、第1レンズグループG1を構成する各凸レンズ部28aおよび第2レンズグループG2を構成する各凸レンズ部28aを介して前方へ照射される各半導体発光チップ24からの光については平行光とする一方、第3レンズグループG3を構成する各凸レンズ部28aを介して前方へ照射される各半導体発光チップ24からの光については平行光に対して僅かに拡がる光とするようになっている。
【0034】
図8は、本実施形態に係る車両用灯具10から前方へ照射される光により灯具前方25mの位置に配置された仮想鉛直スクリーン上に形成されるロービーム用配光パターンPLを透視的に示す図である。
【0035】
上述したように、このロービーム用配光パターンPLは、灯具ユニット20からの照射光によって形成されるが、その際、このロービーム用配光パターンPLは、3つの配光パターンP1、P2、P3の合成配光パターンとして形成されるようになっている。
【0036】
配光パターンP1は、小さくて明るい配光パターンであって、灯具正面方向の消点であるH−Vの左下方に形成され、その上端縁はH−H線(すなわちH−Vを通る水平線)に略沿っており、その右端縁はV−V線(すなわちH−Vを通る鉛直線)に略沿っている。配光パターンP2は、比較的大きい配光パターンであって、H−H線の下方においてV−V線を跨いで左右方向に拡がるように形成され、その上端縁はH−H線の0.5〜0.6°程度下方に位置している。配光パターンP3は、配光パターンP2よりもひとまわり大きい配光パターンであって、H−H線の下方においてV−V線を跨いで左右方向に拡がるように形成され、その上端縁は配光パターンP2の上端縁と略同じ高さに位置している。
【0037】
このロービーム用配光パターンPLにおいては、その上端部にカットオフラインCLが形成されており、また、H−Vの左下方に高光度領域であるホットゾーンHZLが形成されている。カットオフラインCLは、対向車線側に対して自車線側が一段高くなった段違い水平カットオフラインであって、その対向車線側が配光パターンP2、P3の上端縁により形成されるとともに、その自車線側が配光パターンP1の上端縁により形成されている。また、ホットゾーンHZLは、3つの配光パターンP1、P2、P3が重複した部分に形成されている。
【0038】
配光パターンP1は、第1レンズグループG1を構成する6個の凸レンズ部28aを介して前方へ照射された6個の半導体発光チップ24からの光により形成される6個の光源像I1が合成されたものとなっており、配光パターンP2は、第2レンズグループG2を構成する18個の凸レンズ部28aを介して前方へ照射された18個の半導体発光チップ24からの光により形成される18個の光源像I2が合成されたものとなっており、配光パターンP3は、第3レンズグループG3を構成する12個の凸レンズ部28aを介して前方へ照射された12個の半導体発光チップ24からの光により形成される12個の光源像I3が合成されたものとなっている。
【0039】
その際、各光源像I1、I2は、平行光によって形成されるので、比較的小さい像となっているのに対し、各光源像I3は、平行光に対して僅かに拡がる光によって形成されるので、各光源像I1、I2に対して僅かに大きい像となっている。
【0040】
配光パターンP1を構成する6個の光源像I1は、いずれもその中心位置がH−Vの左下方に位置している。その際、これら各光源像I1の中心位置のH−Vからの下方変位量はすべて同じ値に設定されているが、そのH−Vからの左方向の変位量は僅かずつ異なる値に設定されている。
【0041】
これを実現するため、第1レンズグループG1を構成する6個の凸レンズ部28aは、その光軸Ax2が、該凸レンズ部28aの後方に位置する半導体発光チップ24のチップ中心軸Ax1に対して、左下方(灯具正面視においては右下方)に変位しており、その際の下方変位量はすべて同じ値に設定されているが、水平方向の変位量dは各凸レンズ部28a相互間において互いに異なる値に設定されている。
【0042】
具体的には、図3に示すように、右端部に位置する凸レンズ部28aが最も変位量dが小さく、左端部に位置する凸レンズ部28aが最も変位量dが大きく、その中間に位置する凸レンズ部28aは左に位置するものほど変位量dが大きくなっている。
【0043】
配光パターンP2を構成する18個の光源像I2は、いずれもその中心位置がH−Vの下方に位置している。その際、これら各光源像I2の中心位置のH−Vからの下方変位量はすべて同じ値に設定されているが、そのH−Vからの水平方向の変位量は少しずつ異なる値に設定されている。
【0044】
これを実現するため、第2レンズグループG2を構成する18個の凸レンズ部28aは、その光軸Ax2が、該凸レンズ部28aの後方に位置する半導体発光チップ24のチップ中心軸Ax1に対して下方に変位しており、その際の下方変位量はすべて同じ値に設定されているが、水平方向の変位量は各凸レンズ部28a相互間において互いに異なる値に設定されている。
【0045】
具体的には、図4に示すように、3段目に位置する6個の凸レンズ部28aについては、右端部から3番目に位置する凸レンズ部28aが変位量d=0であり、その右側に位置する2個の凸レンズ部28aは右向きの変位量dが徐々に大きくなっており、その左側に位置する3個の凸レンズ部28aは左向きの変位量dが徐々に大きくなっている。そして、2段目の各凸レンズ部28aは、その左端部から右端部へかけて3段目の右端部に位置する凸レンズ部28aよりもさらに右向きの変位量dが徐々に大きくなっており、4段目の各凸レンズ部28aは、その右端部から左端部へかけて3段目の左端部に位置する凸レンズ部28aよりもさらに左向きの変位量dが徐々に大きくなっている。
【0046】
配光パターンP3を構成する12個の光源像I3は、いずれもその中心位置がH−Vの下方に位置している。その際、これら各光源像I3の中心位置のH−Vからの下方変位量はすべて同じ値に設定されているが、そのH−Vからの水平方向の変位量は少しずつ異なる値に設定されている。
【0047】
これを実現するため、第3レンズグループG3を構成する12個の凸レンズ部28aは、その光軸Ax2が、該凸レンズ部28aの後方に位置する半導体発光チップ24のチップ中心軸Ax1に対して下方に変位しており、その際の下方変位量はすべて同じ値に設定されているが、水平方向の変位量dは各凸レンズ部28a相互間において互いに異なる値に設定されている。
【0048】
具体的には、図5に示すように、5段目に位置する6個の凸レンズ部28aについては、左端部に位置する凸レンズ部28aが変位量d=0であり、その右側に位置する5個の凸レンズ部28aは右向きの変位量dが徐々に大きくなっている。そして、6段目の各凸レンズ部28aは、その左端部から右端部へかけて、5段目の右端部に位置する凸レンズ部28aよりもさらに左向きの変位量dが徐々に大きくなっている。
次に、灯具ユニット40の構成について説明する。
図9は、灯具ユニット40を詳細に示す正面図である。
【0049】
同図に示すように、灯具ユニット40は、その透光プレート48の構成が灯具ユニット20とは異なっているが、それ以外の構成については灯具ユニット20と全く同様である。
【0050】
そして、この透光プレート48についても、その基本的構成は灯具ユニット20の透光プレート28と同様であるが、その各凸レンズ部48aの位置が透光プレート28の各凸レンズ部28aとは微妙に異なる位置に設定されている。
【0051】
すなわち、透光プレート48に形成された36個の凸レンズ部48aは、最上段に位置する6個の凸レンズ部28aが第4レンズグループG4を構成しており、その下側の第2、3および4段に位置する18個の凸レンズ部48aが第5レンズグループG5を構成しており、さらにその下側の第5および6段に位置する12個の凸レンズ部48aが第6レンズグループG6を構成している。
【0052】
第4レンズグループG4を構成する各凸レンズ部48aの形状および各凸レンズ部48a相互間の位置関係は、第1レンズグループG1を構成する各凸レンズ部28aと全く同様であるが、各凸レンズ部48aの光軸Ax2のチップ中心軸Ax1からの変位量および変位方向が第1レンズグループG1の各凸レンズ部28aとは異なっている。具体的には、第4レンズグループG4を構成する各凸レンズ部48aの光軸Ax2のチップ中心軸Ax1からの下方変位量は比較的小さく、かつ水平方向に関してはチップ中心軸Ax1から左右均等に変位している。
【0053】
第5レンズグループG5を構成する各凸レンズ部48aの形状および各凸レンズ部48a相互間の位置関係は、第2レンズグループG2を構成する各凸レンズ部28aと全く同様であるが、各凸レンズ部48aの光軸Ax2のチップ中心軸Ax1からの変位量および変位方向が第2レンズグループG2の各凸レンズ部28aとは異なっている。具体的には、第5レンズグループG5を構成する各凸レンズ部48aの光軸Ax2は、チップ中心軸Ax1から僅かに下方に変位しているだけであり、かつ水平方向に関してはチップ中心軸Ax1から左右均等に変位している。
【0054】
第6レンズグループG6を構成する各凸レンズ部48aの形状および各凸レンズ部48a相互間の位置関係は、第3レンズグループG3を構成する各凸レンズ部28aと全く同様であるが、各凸レンズ部48aの光軸Ax2のチップ中心軸Ax1からの変位量および変位方向が第3レンズグループG3の各凸レンズ部28aとは異なっている。具体的には、第6レンズグループG6を構成する各凸レンズ部48aの光軸Ax2は、チップ中心軸Ax1から上下方向には変位しておらず、かつ水平方向に関してはチップ中心軸Ax1から左右均等に変位している。
【0055】
図10は、本実施形態に係る車両用灯具10から前方へ照射される光により上記仮想鉛直スクリーン上に形成されるハイビーム用配光パターンPHを透視的に示す図である。
【0056】
同図に示すように、このハイビーム用配光パターンPHは、H−H線の下方のみならずH−H線の上方にも広がるように形成されており、H−Vからその左下方近傍にかけての略中央部に位置する領域がホットゾーンHZHとして形成されている。
【0057】
このハイビーム用配光パターンPHは、ロービーム用配光パターンPLに付加配光パターンPAを重畳させた配光パターンとして形成されている。上述したように、付加配光パターンPAは、灯具ユニット40からの光照射によって形成されるようになっている。
図11は、上記仮想鉛直スクリーン上に形成される付加配光パターンPAを透視的に示す図である。
【0058】
同図に示すように、この付加配光パターンPAは、3つの配光パターンP4、P5、P6の合成配光パターンとして形成されるようになっている。これら各配光パターンP4、P5、P6は、配光パターンP1、P2、P3を各々平行移動させたものとなっている
配光パターンP4は、H−V近傍に形成される小さくて明るい配光パターンであり、配光パターンP5は、略H−H線上においてV−V線を跨いで左右方向に拡がるように形成された配光パターンであり、配光パターンP6は、H−H線上において配光パターンP5よりもひとまわり大きく拡がる配光パターンである。
【0059】
配光パターンP4は、第4レンズグループG4を構成する6個の凸レンズ部48aを介して前方へ照射された6個の半導体発光チップ24からの光により形成される6個の光源像I4が合成されたものとなっており、配光パターンP5は、第5レンズグループG5を構成する18個の凸レンズ部48aを介して前方へ照射された18個の半導体発光チップ24からの光により形成される18個の光源像I5が合成されたものとなっており、配光パターンP6は、第6レンズグループG6を構成する12個の凸レンズ部48aを介して前方へ照射された12個の半導体発光チップ24からの光により形成される12個の光源像I6が合成されたものとなっている。
【0060】
その際、各光源像I4、I5は、各光源像I1、I2と同様に比較的小さい像となっているのに対し、各光源像I6は、各光源像I3と同様に各光源像I4、I5に対して僅かに大きい像となっている。
【0061】
この付加配光パターンPAにおいては、ロービーム用配光パターンPLと滑らかに重複するよう、配光パターンP6に対して配光パターンP5がやや下方寄りに形成されるとともに配光パターンP5に対して配光パターンP4がやや下方寄りに形成されている。
次に本実施形態の作用効果について説明する。
【0062】
本実施形態に係る車両用灯具10は、その灯具ユニット20からの光照射によりロービーム用配光パターンPLを形成するようになっているが、この灯具ユニット20は、複数の半導体発光チップ24を有する光源ユニット26の前方に、複数の凸レンズ部28aを有する透光プレート28が設けられた構成となっているので、該灯具ユニット20をコンパクトに構成した上で、該灯具ユニット20からの光照射を複数組の半導体発光チップ24および凸レンズ部28aからの光照射の集合体として行うことができる。そしてこれにより、従来の複数の灯具ユニットからの光照射に利用されていた光束を、1つの灯具ユニット20の光照射において利用することが可能となる。
【0063】
その際、各凸レンズ部28aは半導体発光チップ24からの光を略平行光として前方へ透過させるように構成されているので、指向性を有する複数の光線束が前方へ照射されることとなるが、これら各凸レンズ部28aの光軸Ax2はその後方に位置する半導体発光チップ24のチップ中心軸Ax1に対して非同一軸線上に配置されるとともに、これら各光軸Ax2の各チップ中心軸Ax1に対する変位量が互いに異なる値に設定されているので、これら各凸レンズ部28aから前方へ照射される光の向きを各凸レンズ部28a毎に異なったものとすることができる。そしてこれにより、灯具ユニット20からの光照射により形成されるロービーム用配光パターンPLの形状および光度分布を木目細かく制御することができる。
【0064】
このように本実施形態においては、従来の複数の灯具ユニットの機能を1つの灯具ユニット20に集約することができる。また本実施形態においては、灯具ユニット20と略同様の構成を有する灯具ユニット40からの光照射により付加配光パターンPAを形成するようになっているので、この場合においても、従来の複数の灯具ユニットの機能を1つの灯具ユニット40に集約することができる。したがって本実施形態によれば、車両用灯具10の灯具全体としてのコンパクト化を十分に図ることができる。
【0065】
しかも本実施形態においては、各灯具ユニット20、40における光源ユニット26の基板22が、灯具前後方向と直交する鉛直面に略沿って配置されているので、これら各灯具ユニット20、40を前後幅の狭いスペースに配置することができ、これにより車両用灯具10の薄型化を図ることができる。。
【0066】
特に本実施形態においては、36個の半導体発光チップ24が灯具正面視において2次元的に(具体的には正方格子状に)配置された構成となっているので、多数の半導体発光チップ24を高密度で配置することができ、これにより灯具ユニット20、40をコンパクトに構成した上で該灯具ユニット20、40からの照射光の光束を一層増大させることができる。
【0067】
また本実施形態においては、透光プレート28、48が光源ユニット26の基板22に嵌合固定された構成となっているので、透光プレート28、48を光源ユニット26の前方において該光源ユニット26に対して所定の位置関係に正確に位置決めした状態で設けることができ、これにより配光制御を精度良く行うことができる。しかも、これら透光プレート28、48は、その各凸レンズ部28a、48aの配置が異なっているだけであるので、光源ユニット26に関しては同一の構成に維持したまま、透光プレート28、48のいずれかを選択して用いることにより異なる配光パターンを得ることができる。
【0068】
なお上記実施形態においては、各半導体発光チップ24のサイズが一辺0.3mm程度、基板22のサイズが一辺18mm程度、各半導体発光チップ24の間隔が3mm程度に設定されているものとして説明したが、これらの以外の値に設定することももちろん可能である。
【0069】
また上記本実施形態においては、灯具ユニット40からの光照射によって形成される3つの配光パターンP4、P5、P6が、灯具ユニット20からの光照射によって形成される配光パターンP1、P2、P3を平行移動させたものとなっているが、その際、透光プレート48の各凸レンズ部48aについて、その光軸Ax2のチップ中心軸Ax1からの変位量および変位方向を適当に調整することにより、各パターンP4、P5、P6の形成位置を図11に示す位置とは異なる任意の位置に設定することが可能である。
次に、上記実施形態の変形例について説明する。
図12は、上記実施形態の第1変形例を示す、図4と同様の図である。
【0070】
本変形例においては、透光プレート58の構成が上記実施形態の透光プレート28とは異なっている。すなわち、本変形例の透光プレート58は、光源ユニット26の基板22および孔開きプレート30を覆うように形成された合成樹脂層で構成されている。なお、この透光プレート58の各凸レンズ部58aの形状および配置については、上記実施形態の各凸レンズ部28aと同様である。
本変形例の構成を採用することにより、上記実施形態のように透光プレート28を嵌合固定するといった装着作業を不要とすることができる。
【0071】
図13は、上記実施形態の第2変形例を示す、図4と同様の図である。
【0072】
本変形例においても、透光プレート68の構成が上記実施形態の透光プレート28とは異なっている。すなわち、本変形例の透光プレート68は、光源ユニット26の基板22を覆うように形成された合成樹脂層で構成されている点で第1変形例の場合と同様であり、さらに本変形例においては、孔開きプレート30および各モールド樹脂34が廃止された構成となっている。なお、この透光プレート68の各凸レンズ部68aの形状および配置については、上記実施形態の各凸レンズ部28aと同様である。
【0073】
本変形例の構成を採用することにより、第1変形例と同様の作用効果を得ることができるとともに、灯具ユニット20の構成を一層簡素化することができる。
図14は、上記実施形態の第3変形例を示す、図4と同様の図である。
【0074】
本変形例においても、透光プレート78の構成が上記実施形態の透光プレート28とは異なっている。すなわち、本変形例の透光プレート78は、各凸レンズ部78aの光軸Ax2が、該凸レンズ部78aの後方に位置する半導体発光チップ24のチップ中心軸Ax1に対して所定角度傾斜した位置に配置されている。その際、各光軸Ax2は、各半導体発光チップ24の中心位置を通るように延びており、その水平方向の傾斜角θは各凸レンズ部78a毎に異なる値に設定されている。なお、各凸レンズ部78aの形状等については、上記実施形態の各凸レンズ部28aと同様である。
【0075】
本変形例の構成を採用した場合においても、上記実施形態と同様、各半導体発光チップ24からの光を各凸レンズ部78aにより略平行光として前方へ透過させて各々異なる方向へ照射させるようにすることができる。
図15は、上記実施形態の第4変形例を示す、図1と同様の図である。
【0076】
本変形例においては、ランプボディ12および透光カバー14で形成される灯室内に、灯具ユニット20および灯具ユニット40が4個ずつ上下2段で収容された構成となっている。
【0077】
本変形例の構成を採用することにより、ロービーム用配光パターンPLおよびハイビーム用配光パターンPHを上記実施形態に対して4倍の明るさで形成することができ、これにより前方視認性を高めることができる。なお、各灯具ユニット20、40の個数をこれ以外の個数に設定することももちろん可能である。
図16は、上記実施形態の第5変形例を示す、図1と同様の図である。
【0078】
本変形例においては、ランプボディ12および透光カバー14で形成される灯室内に、3個の灯具ユニット20A、20B、20Cと、3個の灯具ユニット40A、40B、40Cとが上下2段で収容された構成となっている。
【0079】
灯具ユニット20Aは、その透光プレート28Aに形成された36個の凸レンズ部28aが、上記実施形態の灯具ユニット20の透光プレート28において第1レンズグループG1を構成する6個の凸レンズ部28aが上下6段で配置された構成となっており、これにより配光パターンP1のみを形成するようになっている。灯具ユニット20Bは、その透光プレート28Bに形成された36個の凸レンズ部28aが、上記実施形態の灯具ユニット20の透光プレート28において第2レンズグループG2を構成する18個の凸レンズ部28aが上下2段で配置された構成となっており、これにより配光パターンP2のみを形成するようになっている。灯具ユニット20Cは、その透光プレート28Cに形成された36個の凸レンズ部28aが、上記実施形態の灯具ユニット20の透光プレート28において第3レンズグループG3を構成する12個の凸レンズ部28aが上下3段で配置された構成となっており、これにより配光パターンP3のみを形成するようになっている。
【0080】
一方、灯具ユニット40Aは、その透光プレート48Aに形成された36個の凸レンズ部48aが、上記実施形態の灯具ユニット40の透光プレート48において第4レンズグループG4を構成する6個の凸レンズ部48aが上下6段で配置された構成となっており、これにより配光パターンP4のみを形成するようになっている。灯具ユニット40Bは、その透光プレート48Bに形成された36個の凸レンズ部48aが、上記実施形態の灯具ユニット40の透光プレート48において第5レンズグループG5を構成する18個の凸レンズ部48aが上下2段で配置された構成となっており、これにより配光パターンP5のみを形成するようになっている。灯具ユニット40Cは、その透光プレート48Cに形成された36個の凸レンズ部48aが、上記実施形態の灯具ユニット40の透光プレート48において第6レンズグループG6を構成する12個の凸レンズ部48aが上下3段で配置された構成となっており、これにより配光パターンP6のみを形成するようになっている。
【0081】
本変形例の構成を採用した場合においても、3個の灯具ユニット20A、20B、20Cを同時点灯させることによりロービーム用配光パターンPLを形成することができ、また、6個の灯具ユニット20A、20B、20C、40A、40B、40Cを同時点灯させることによりハイビーム用配光パターンPHを形成することができる。
【0082】
しかも本変形例のように、各灯具ユニットにより形成される配光パターンを特定形状の配光パターンに特化した構成とした場合には、これら各灯具ユニットを適宜組み合わせて点灯させることにより種々の配光パターンを形成することができる。例えば、昼間の車両走行時に、灯具ユニット40Cのみを点灯させるようにすれば、あまり眩しくない広拡散の配光パターンP6を形成することができるので、車両用灯具10をデイタイムランニングランプとしても用いることができる。また、6個の灯具ユニット20A、20B、20C、40A、40B、40Cのうちの一部を複数個用いることにより、ロービーム用配光パターンPLおよびハイビーム用配光パターンPHの光度分布を任意に設定することが容易となる。なお、各灯具ユニット20A、20B、20C、40A、40B、40Cにより形成される配光パターンを、図8および11に示す配光パターンP1、P2、P3、P4、P5、P6以外の配光パターンに設定することももちろん可能である。
【0083】
ところで、上記実施形態および各変形例においては、車両用灯具10が、ヘッドランプであるものとして、あるいはデイタイムランニングランプの機能を有するヘッドランプであるものとして説明したが、デイタイムランニングランプの機能のみを有するものとして構成することも可能である。この場合には、灯具ユニットとして、例えば、あまり眩しくない広拡散の配光パターンP6を形成する灯具ユニット40Cのみを1個ないし2個程度備えた構成とすれば足りるので、車両用灯具10を一層コンパクトに構成することができる。なおその際、配光パターンP6以外のデイタイムランニングランプ用により適した配光パターンを形成するように灯具ユニットを構成することももちろん可能である。また、これら灯具ユニットを、テールランプやターンシグナルランプ等の他の種類の車両用灯具に適用することももちろん可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施形態に係る車両用灯具を示す正面図
【図2】上記車両用灯具における一方の灯具ユニットを詳細に示す正面図
【図3】図2のIII−III線断面図
【図4】図2のIV−IV線断面図
【図5】図2のV−V線断面図
【図6】図4のVI部詳細図
【図7】上記灯具ユニットを分解して示す正面図であって、同図(a)は透光プレートを単品で示す図、同図(b)は光源ユニットを孔開きプレートと共に示す図
【図8】上記車両用灯具から前方へ照射される光により灯具前方25mの位置に配置された仮想鉛直スクリーン上に形成されるロービーム用配光パターンを透視的に示す図
【図9】上記車両用灯具における他方の灯具ユニットを詳細に示す正面図
【図10】上記車両用灯具から前方へ照射される光により上記仮想鉛直スクリーン上に形成されるハイビーム用配光パターンを透視的に示す図
【図11】上記仮想鉛直スクリーン上に形成される付加配光パターンを透視的に示す図
【図12】上記実施形態の第1変形例を示す、図4と同様の図
【図13】上記実施形態の第2変形例を示す、図4と同様の図
【図14】上記実施形態の第3変形例を示す、図4と同様の図
【図15】上記実施形態の第4変形例を示す、図1と同様の図
【図16】上記実施形態の第5変形例を示す、図1と同様の図
【符号の説明】
10 車両用灯具
12 ランプボディ
14 透光カバー
20、40 灯具ユニット
20A、20B、20C、40A、40B、40C 灯具ユニット
22 基板
24 半導体発光チップ
26 光源ユニット
28、48、58、68、78 透光プレート
28a、48a、58a、68a、78a 凸レンズ部
28b 突起部
28c ランス部
30 孔開きプレート
30a 貫通孔
30b 環状リブ
32 導電パターン
34 モールド樹脂
Ax1 チップ中心軸
Ax2 光軸
CL カットオフライン
G1 第1レンズグループ
G2 第2レンズグループ
G3 第3レンズグループ
G4 第4レンズグループ
G5 第5レンズグループ
G6 第6レンズグループ
HZH、HZL ホットゾーン
I1、I2、I3、I4、I5、I6 光源像
P1、P2、P3 配光パターン
PA 付加配光パターン
PH ハイビーム用配光パターン
PL ロービーム用配光パターン
d 水平方向の変位量
θ 水平方向の傾斜角

Claims (5)

  1. 所定の配光パターンを形成するための光照射を行う灯具ユニットを備えてなる車両用灯具において、
    上記車両用灯具が、上記灯具ユニットからの光照射により、上端部に水平カットオフラインを有する配光パターンを形成するように構成されたヘッドランプであって、
    上記灯具ユニットが、基板の前面に複数の半導体発光チップが所定間隔をおいて配置されてなる光源ユニットと、この光源ユニットの前方に設けられた透光プレートとを備えてなり、
    上記各半導体発光チップが、灯具正面視において矩形状の外形形状を有しており、
    上記透光プレートにおける上記各半導体発光チップの前方部位に、該半導体発光チップからの光を略平行光として前方へ透過させる凸レンズ部が各々形成されており、
    上記複数の凸レンズ部のうち少なくとも一部の凸レンズ部の光軸が、該凸レンズ部の後方に位置する上記半導体発光チップの中心を通り灯具前後方向に延びるチップ中心軸に対して非同一軸線上に配置されるとともに、これら各光軸の上記各チップ中心軸に対する変位量が互いに異なる値に設定されており、
    上記少なくとも一部の凸レンズ部の光軸が、該凸レンズ部の後方に位置する上記半導体発光チップのチップ中心軸に対して、これら各凸レンズ部相互間において、上下方向に関して同じ値だけ下方に変位しているとともに、水平方向に関して互いに異なる値だけ変位しており、
    上記少なくとも一部の凸レンズ部を介して前方へ照射された、該凸レンズ部の後方に位置する上記半導体発光チップからの光により形成される複数の光源像の合成により、上記水平カットオフラインの形成を行うように構成されている、ことを特徴とする車両用灯具。
  2. 上記基板が、灯具前後方向と直交する鉛直面に略沿って配置されている、ことを特徴とする請求項1記載の車両用灯具。
  3. 上記複数の半導体発光チップが、灯具正面視において2次元的に配置されている、ことを特徴とする請求項1または2記載の車両用灯具。
  4. 上記透光プレートが、上記基板に嵌合固定されている、ことを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の車両用灯具。
  5. 上記透光プレートが、上記基板を覆うように形成された合成樹脂層で構成されている、ことを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の車両用灯具。
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