JP4359339B2 - 給湯システム - Google Patents

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    • Y02B10/70Hybrid systems, e.g. uninterruptible or back-up power supplies integrating renewable energies

Description

本発明は、例えば燃料電池,ガスエンジン,ソーラー等の排熱源(熱発生源)で生じる熱を給湯用の熱エネルギーとして利用する給湯システムに関する。
近年、家庭や小規模事業所等のためのコジェネレーションシステムとして排熱回収給湯システムが開発されている。このシステムは、燃料電池,ガスエンジン,ソーラー等の小型発電機で電力を発生させるとともに、この発電機で発生した排熱を回収して給湯に供給するため、エネルギーを有効利用することができるものであり、普及が期待されている。
特許文献1に示すように、排熱源と、熱交換器と、貯湯タンクと、ミキシングバルブと、補助熱源と、これらミキシングバルブと補助熱源を制御する制御手段とを備えている排熱回収給湯システムは公知である。また、特許文献1と同じ構成要素を備えているが、ミキシングバルブと補助熱源の配置が異なる給湯システムも公知である。以下、この後者の給湯システムについて詳述する。
上記公知の給湯システムは、排熱源(熱発生源)からの熱を熱交換器が受け、貯湯タンクの底部からの水をこの熱交換器で加熱し、貯湯タンクの頂部へと供給するようになっている。貯湯タンクの底部には給水路の下流端が接続され、貯湯タンクに給水圧力を付与している。貯湯タンクの頂部には給湯路の上流端が接続されており、給湯路の下流端に設けられた給湯栓をあけると、貯湯タンクの湯が出湯されるようになっている。上記給湯路の中途部には、貯湯タンクからの湯と上記給水路の水とを混合するミキシングバルブと、その下流側のガス給湯器(補助熱源)が設けられている。制御手段は、ミキシングバルブとガス給湯器を制御して設定温度の湯を出湯させるようになっている。
上記公知の給湯システムの作用を説明する。上記貯湯タンク内では殆ど対流がなく、同一温度の湯が層をなし、頂部から底部に向かって低くなる温度勾配をなしている。より詳しくは、図3に示すように、大別して上側の高温層Waと中間の遷移層Wbと下側の低温層Wcとを有している。高温層Waは、熱交換器からの湯温がほぼ一定のため、一定の温度Ta(例えば60℃)に維持されている。また、低温層Wcの温度Tcは給水温度(例えば15°C)と同じである。中間遷移層Wbは、温度TaからTcまでの急な温度勾配を有している。
上記制御手段は排熱の有効活用を図るため、基本的にはミキシングバルブを制御してその混合温度を設定温度にし、ガス給湯器を停止させておく。ミキシングバルブだけの制御では出湯温度を設定温度にできない状況では、ガス給湯器の燃焼を実行して出湯温度を設定温度に維持する。以下、詳述する。
貯湯タンクの頂部に高温層Waの湯がある時には、図4に示すように、貯湯タンクからミキシングバルブに供給される湯の温度Tin(以下、入側温度と称す。)は、高温Taとなっている。この時、ミキシングバルブにより貯湯タンクからの湯と給水路からの水とが混合され、ミキシングバルブから出る混合湯の温度Tmix(以下、出側温度ないしは混合温度と称す)が設定温度Tsに維持される。上述したように、高温層Waはほぼ一定の温度Taであり、給水温度Tcも安定しているので、貯湯タンクからの湯の割合は、ほぼ一定に維持される。図4における時点t1’以前の期間参照。
なお、ここで用いられるミキシングバルブにおいて、タンク側開度と給水側の開度は一方が増大する時には他方が減少するようになっており、タンク側開度は上記貯湯タンクからの湯の割合と一対一の対応関係にある。タンク側開度が全開のときには、給水側開度が全閉となり、貯湯タンク側の湯の割合が100%で、給水側の水の割合が0%となる。また、タンク側開度が全閉のときには給水側開度が全開となり、貯湯タンク側の湯の割合が0%で給水側の水の割合が100%となる。後述する本発明の実施形態で用いられるミキシングバルブも同様である。
貯湯タンクに高温層Waの湯がなくなった時(時点t1’)から、遷移層Wbの湯がミキシングバルブに供給される。したがって、入側温度Tinは低下を開始し、これに応じてミキシングバルブは混合温度Tmixを設定温度Tsに維持するためにタンク側開度を増大させる。図4における時点t1’〜t2’の期間参照.
上記入側温度Tinが低下して、閾値(例えば設定温度Tsより所定温度分例えば2℃だけ高い温度)に達した時点t2’で、ミキシングバルブのタンク側開度を急速に減じ、これと同時にガス給湯器を点火して燃焼を開始する。ガス給湯器は、安定した燃焼を確保するため最小限の供給熱量以上でしか燃焼を継続できないが、この最小限の燃焼を実行する。ミキシングバルブのタンク側開度は、上記ガス給湯器での最小限の供給熱量を考慮して、決定される。すなわち、最小限の供給熱量をQminとしたとき、混合温度Tmixが次式を満足するように開度が決定される。
Tmix=Ts−Qmin/F …(1)
ただし、Fは給湯器を流れる流量である。
したがって、上記点火時点T2’で、混合温度Tmixは設定温度Tinより温度差ΔT=Qmin/Fだけ低下する。この温度差ΔTはガス給湯器の最小限の燃焼により得られる温度上昇分に相当する。
上記点火時点t2’以降、ミキシングバルブの開度制御により混合温度Tmixは設定温度Tsより温度差ΔTだけ低い温度に維持される。このようにガス給湯器に入る湯の温度すなわち混合温度Tmixが安定しているので、ガス給湯器の燃焼による出湯温度制御を安定して行なうことができる。
上記のように、点火時点t2’以降では、ガス給湯器が上記最小限の熱量で燃焼を実行している状態で、ミキシングバルブは、上記式(1)で求められる混合温度Tmixを維持するように制御される。式(1)の混合温度Tmixは給湯栓を操作したり設定温度Tsを変えないかぎり一定であるから、上述したように入側温度Tinが低下している状況ではミキシングバルブのタンク側開度が増大していく。図4の時点t2’〜t3’の期間参照。
さらに出湯を続けると、上記式(1)を満足するためにミキシングバルブのタンク側開度が増大し続け、時点t3’で全開に達し、それ以降は、ミキシングバルブのタンク側開度が全開に維持される。入側温度Tinは、貯湯タンク内の遷移層Wbの温度勾配に応じて急激に低下するが、上記のようにミキシングバルブのタンク側開度が全開になると、この温度低下が緩和されることなく、そのまま混合温度Tmixとなって現れる。そのため、ガス給湯器では最小限の供給熱量から、供給熱量を急激に増大させて入側温度Tinの急激な温度低下を補償し、出湯温度を設定温度Tsに維持しようとする。さらに出湯を続けると、入側温度Tinは給水温度Tcと一致し、ほぼ一定となる。この状況ではミキシングバルブのタンク側開度が全開のまま維持され、ガス給湯器の供給熱量もほぼ一定となる。
特開2002−364918号公報
しかし、上記公知の給湯システムでは、ミキシングバルブのタンク側開度が全開となっった時点t3’から混合温度Tmixすなわちガス給湯器に入る湯の温度が急速に低下するため、ガス給湯器がこれに対応して供給熱量を増大させても間に合わず、大きなアンダーシュートが生じる欠点があった。図4のt3’以降の出湯温度参照。
本発明は上記課題を解決するためになされたもので、
(a)熱発生源と、
(b)上記熱発生源からの熱を受ける熱交換器と、
(c)貯湯タンクと、
(d)上記貯湯タンクの底部から熱交換器を経て貯湯タンクの頂部へと水を循環させる循環路と、
(e)下流端が上記貯湯タンクの底部に接続された給水路と、
(f)上流端が上記貯湯タンクの頂部に接続された給湯路と、
(g)上記給湯路の中途部に設けられ、上記貯湯タンクからの湯と上記給水路の水とを混合するミキシングバルブと、
(h)上記給湯路において上記ミキシングバルブの下流側に設けられた補助熱源と、
(i)上記ミキシングバルブと補助熱源を制御することにより、上記給湯路の下流端から設定温度の湯を出湯させる制御手段と、
を備えた給湯システムにおいて、
上記貯湯タンクの頂端から所定距離下方の位置に、貯湯タンク内の湯温を測定するタンク温度センサを設け、上記制御手段は、(ア)上記タンク温度センサの検出温度が閾値より上回っている状況では、補助熱源を停止したままミキシングバルブを制御することにより、ミキシングバルブからの混合湯の温度を設定温度に維持し、(イ)上記検出温度が低下して閾値に達した時には、最小限の熱量を供給するように補助熱源の作動を開始するとともに、この最小限の熱量供給に対応して貯湯タンクからの湯の割合を減じるようにミキシングバルブを制御することにより、出湯温度を設定温度に維持し、(ウ)上記ミキシングバルブによる貯湯タンクからの湯の割合を、上記補助熱源の作動開始時に減じたまま一定に維持し、貯湯タンクからの湯温の低下を補助熱源の供給熱量の増大により補償して、出湯温度を設定温度に維持することを特徴とする。
上記構成では、タンク温度センサでの検出温度が低下して閾値に達した時には、最小限度の熱量を供給するように補助熱源の作動を開始するとともに、この最小限の熱量供給に対応して貯湯タンクからの湯の割合を減じるようにミキシングバルブを制御することにより、出湯温度を設定温度にする。タンク温度センサは貯湯タンク頂端から所定距離下方に位置しているので、上記補助熱源の作動開始時にしばらくの間安定した高温の湯がミキシングバルブに供給される。そのため、ミキシングバルブにおいてタンクからの湯の割合を一定にしても補助熱源にはほぼ一定の温度の混合湯が供給され、補助熱源の作動開始時の出湯温度を安定して設定温度に維持できる。また、貯湯タンクからの湯が低下してもミキシングバルブでの混合割合を変えずに、補助熱源の増大により補償することにより、出湯温度を設定温度に維持する。このようにすれば、公知の給湯システムのようにミキシングバルブが貯湯タンクからの湯の割合を100%にした後に生じる補助熱源への混合湯の温度の急激な低下が生じず、大きなアンダーシュートが生じるのを回避することができる。
好ましくは、上記制御手段は、補助熱源の作動開始時のミキシングバルブによる混合割合を、貯湯タンクからの湯の温度ないしは混合湯の温度がほぼ給水温度に達するまで継続し、ほぼ給水温度に達した時に、貯湯タンクからの湯の割合が実質的に100%になるようにミキシングバルブを制御する。これによれば、貯湯タンク内の水を給水路からの新鮮な水で効率良く置換することができる。
好ましくは、上記制御手段は、出湯停止時にミキシングバルブを貯湯タンクからの湯の割合が実質的にゼロとなる状態にし、上記タンク温度センサの検出温度が上記閾値を下回っている状態で出湯が開始された時には、ミキシングバルブを貯湯タンクからの湯の割合がゼロから徐々に増大するように制御するとともに、上記補助熱源を出湯開始時から作動させて出湯温度を設定温度にする。これによれば、貯湯タンクにおいてタンク温度センサより上に高温の湯があったとしても、ミキシングバルブから補助熱源への混合湯の温度変化を緩慢にすることができ、補助熱源での熱量供給による温度制御を安定して行なうことができる。
好ましくは、上記制御手段は、上記タンク温度センサの検出温度が上記閾値を下回っている状態で出湯が開始された時に、貯湯タンクからの湯の割合が実質的にゼロの状態を維持し出湯温度が設定温度で安定してから、貯湯タンクからの湯の割合をゼロから徐々に増大させる。これによれば、補助熱源での熱量供給による温度制御をより一層安定して行なうことができる。
好ましくは、上記制御手段は、ミキシングバルブにより貯湯タンクからの湯の割合を徐々に増大させることにより上記混合湯の温度が上昇して目標混合温度に達した時には、この割合を維持し続ける。これにより、大きなアンダーシュートが生じるのを回避することができる。
好ましくは、上記熱発生源が排熱源であり、上記補助熱源がガス給湯器である。これにより、熱エネルギーを有効に利用することができる。
本発明によれば、貯湯タンクからの湯と給水路の水とを混合するミキシングバルブとその下流側の補助熱源を有する給湯システムにおいて、出湯温度に大きなアンダーシュートが発生するのを回避することができる。
以下、本発明の第1実施形態について図1,図2を参照しながら説明する。図1に示すように、給湯システムは、燃料電池等の発電機10と、貯湯タンク20と、ミキシングバルブ30とガス給湯器40(補助熱源)とを主たる構成要素として備えている。
上記発電機10は、ハウジング10a内に、排熱源11(熱発生源)と、熱交換器12と、熱媒体循環路13と、2台のポンプ14,15とを備えてユニット化されている。熱媒体循環路13は排熱源11と熱交換器12とを通っており、この熱媒体循環路13に設けられたポンプ14の駆動により熱媒体(例えば水)が排熱源11と熱交換器12との間を循環するようになっている。
上記貯湯タンク20の底壁20a(底端)と頂壁20b(頂端)との間には、水循環路25が接続されている。この水循環路25は上記熱交換器12を通っており、この水循環路25に設けられた上記ポンプ15の駆動により、貯湯タンク20の底端20aの水が熱交換器12を通り、この過程で熱交換器12を流れる熱媒体からの熱を受けて湯となり、貯湯タンク20の頂端20bに供給されるようになっている。なお、本明細書で貯湯タンク20の底部とは底壁20aまたはその近傍部を言い、頂部とは頂壁20bまたはその近傍部を言う。
前述したように上記貯湯タンク20内では殆ど対流がなく、上側の高温層Waと中間の遷移層Wbと下側の低温層Wcとを有している。高温層Waは、熱交換器12からの湯温がほぼ一定のため、一定の温度Ta(例えば60℃)に維持されている。また、低温層Wcの温度Tcは給水温度(例えば15°C)と同じである。中間遷移層Wbは、温度TaからTcまでの急な温度勾配を有している。
上記貯湯タンク20の底壁20aには給水路50の下流端が接続され、常時給水圧力が加わるようになっている。また、貯湯タンク20の頂壁20bには給湯路60の上流端が接続されており、この給湯路60の下流端には給湯栓61が設けられている。この給湯栓61を開くと、貯湯タンク20に貯えられていた湯が上記給水圧力を受けて給湯栓61から出湯するようになっている。
上記給湯路60には上流側から下流側に向かって順に上記ミキシングバルブ30と給湯器40が設けられている。ミキシングバルブ30は、貯湯タンク20から給湯路60を経た湯と、給水路50の分岐部51からの水との混合割合を調節するものである。給湯路60においてミキシングバルブ30の上流側には電磁弁35が設けられている。
上記ガス給湯器40は、ガス燃焼部41と、その上に位置する熱交換器42を有しており、熱交換器42を上記給湯路60が通っており、給湯路60の湯または水が熱交換器42を通過する際にガス燃焼部41での燃焼熱を受けるようになっている。
給湯システムは、さらに制御ユニット70(制御手段)と種々のセンサを有している。詳述すると、ミキシングバルブ30の上流側で電磁弁35の下流側には、貯湯タンク20からミキシングバルブ30に入る湯の温度を検出する入側温度センサ81が設けられている。また、ミキシングバルブ30の上流側に位置する給水路50の分岐部51には、給水温度を検出する給水温度センサ82が設けられている。
給湯路60においてミキシングバルブ30の下流側でガス給湯器40の上流側には、ミキシングバルブ30で混合された湯の温度を検出する混合温度センサ83が設けられている。給湯路60にはガス給湯器40の熱交換器42の下流側に位置する出湯温度センサ84が設けられている。さらに、給湯路60には、ミキシングバルブ30とガス給湯器40との間において、流量を検出するためのフローセンサ85が設けられている。
上述の構成は、公知の給湯システムとほぼ等しい。本実施形態では、新規に貯湯タンク20の頂部の側壁にタンク温度センサ86を設けている。このタンク温度センサ86は、貯湯タンク20の頂壁20bから所定距離Dだけ下方に位置する貯湯タンク20内の湯の温度を検出するものである。この距離Dは、センサ86の設置位置と頂壁20bとの間で例えば10リットル程度の湯が貯えられるように設定する。
上記制御ユニット70は、上記センサ81〜86の検出情報に基づいて、給湯栓61からの出湯温度がユーザーによる設定温度になるように、ミキシングバルブ30と給湯器40の制御を行なう。以下、詳述する。
ミキシングバルブ30は、出湯停止時にタンク側開度を全閉で給水側を全開にし、この状態で待機している。給湯栓61を開けると、フローセンサ85でこれを検出し、制御ユニット70は、この検出信号に応答してタンク温度センサ86での検出温度Tdが閾値以上か未満かを判断する。なお、閾値は設定温度より所定温度分例えば2℃高い温度に設定されている。この閾値は通常、中間遷移層Wbの温度範囲内にある。
制御ユニット70は、検出温度Tdが閾値以上であると判断したときには、第1の制御ルーチンを実行する。この場合、タンク温度センサ86は貯湯タンク20の頂壁20bより距離Dだけ下方に位置しているので、頂壁20bでの湯の温度は、閾値以上である。貯湯タンク20の頂部に高温層Waの湯が蓄えられていて、検出温度が高温層の湯の温度Taである場合を例にとり、図2を参照しながら第1制御ルーチンについて説明する。
ガス給湯器30は停止状態を維持される。ミキシングバルブ30は、貯湯タンク20からの湯と給水路50からの水を混合して、混合温度Tmixが設定温度Tsになるように制御を行なう。詳述すると、入側温度センサ81で検出される貯湯タンク20の湯の温度Tinと、給水温度センサ82で検出される給水温度Tcと、フローセンサ85で検出される流量と,設定温度Tsに基づき、フィードフォワード制御を行なうとともに、混合温度センサ83で検出される混合温度Tmixと設定温度Tsに基づいてフィードバック制御を行なう。したがって、ミキシングバルブ30により設定温度Tsとなった混合湯はガス給湯器30で加熱されずに給湯栓61から出湯される。なお、高温層Waの湯温Taはほぼ一定であるから、設定温度Tsが変化せず出湯量も変化しない限り、ミキシングバルブ30での混合割合はほぼ一定である。図2の時点t1前の期間参照。
貯湯タンク20の湯が消費され続けると、やがて中間遷移層Wbがタンク温度センサ86に達するため、このタンク温度センサ86による検出温度Tdが低下し始める。ただし、タンク温度センサ86は貯湯タンク20の頂端20bより所定距離D下方に位置しているので、貯湯タンク20から出る湯の温度すなわちミキシングバルブ30に入る湯の温度Tin(入側温度)はまだ高温Taを維持されている。
上記タンク温度センサ86の検出温度Tdがさらに低下して閾値に達した時点t1で、ガス給湯器40を点火して最小限の供給熱量Qminを湯に供給するとともに、ミキシングバルブ30のタンク側開度を急速に減じる。ミキシングバルブ30のタンク側開度は、混合温度Tmixが前述した式(1)を満足するように決定される。したがって、上記点火時点t1で、混合温度Tmixは設定温度Tsより温度差ΔT=Qmin/Fだけ低下する。
上記ミキシングバルブ30の開度は、点火時点t1で急減させた開度のまま維持される。タンク温度センサ86が頂壁20bより所定距離Dだけ下方に位置しており、その検出温度Tdが閾値に達してガス給湯器40が点火した時点t1では、貯湯タンク20内に高温層Waの湯が残っているので、ミキシングバルブ30の開度を一定に維持しても、混合温度Tmixは設定温度Tsより温度差ΔTだけ低い温度に一定に維持される。このようにガス給湯器40に入る湯の温度すなわち混合温度Tmixが安定しているので、点火直後の出湯温度の乱れを抑えることができ、安定して設定温度に維持できる。図2における時点t1〜t2の期間参照。
貯湯タンク20の湯がさらに消費され続けると、やがて中間遷移層Wbの湯が貯湯タンク20から出てくる。この際、上記のようにミキシングバルブ30ではタンク側開度が固定されているため、貯湯タンク20から出る湯の温度すなわちミキシングバルブ30に入る湯の温度Tin(入側温度)の低下は、混合温度Tmixの低下をもたらす。そのため、ガス給湯器40では、混合温度センサ83の検出温度Tmixと設定温度Tsとフローセンサ85での検出流量に基づくフィードフォワード制御と、出湯温度センサ84の検出温度と設定温度Tsに基づくフィードバック制御により、供給熱量が制御される。この供給熱量は、上記混合温度Tmixの低下に伴い増大する。時点t2〜t3の期間参照。
さらに出湯を続けると、貯湯タンク20に貯えられている湯が無くなり、貯湯タンク20から給水温度Tcの水が出てくる。その結果、入側温度Tin,混合温度Tmixが給水温度Tcまで低下する。制御ユニット70は、センサ81及び/又はセンサ83から、この検出結果を受けた時点t3で、ミキシングバルブ30のタンク側開度を全開にする。これにより、貯湯タンク20内の水を給水路50からの新鮮な水で置換することができる。
上記のように、ミキシングバルブ30のタンク側開度を一定に維持して、貯湯タンク20の湯の消費量を抑えているので、入側温度Tinは緩やかに下降して給水温度Tcに達する。しかも、ミキシングバルブ30で混合温度Tmixを設定温度Tsにするような制御を行なわないので、混合温度Tmixは入側温度Tinに対応して緩やかに下降して給水温度Tcに達する。その結果、公知の給湯システムのように混合温度Tmixの急激な低下が生じることはなく、その結果、ガス給湯器40での供給熱量の増加が追い付かずにアンダーシュートが生じることもない。なお、時点t3でミキシングバルブ30のタンク側開度を一気に全開にしても、これにより混合温度Tmixが急変するわけではなく、アンダーシュートが生じることもない。
給湯栓61を締めることにより、出湯が停止されると、フローセンサ85がこれを検出し、この検出信号に応答して、上記ガス給湯器40の燃焼が停止され、ミキシングバルブ30はタンク側開度が全閉で給水側開度が全開となるように制御される。なお、この第1制御ルーチンにおいて、時点t1〜時点t3の期間で出湯停止になった時にも、同様に上記ガス給湯器40の燃焼が停止され、ミキシングバルブ30はタンク側開度が全閉で給水側開度が全開となるように制御される。また、時点t1前に出湯停止になった時にはミキシングバルブ30はタンク側開度が全閉で給水側開度が全開となるように制御される。
出湯開始時に、タンク温度センサ86による検出温度Tdが閾値未満と判断したときには、制御ユニット70は、第2制御ルーチンを実行する。この場合には、貯湯タンク20の上部に高温Taの湯が貯えられている可能性がある。例えば、貯湯タンク20の湯を多量に消費した後で、排熱源11から貯湯タンク20の頂部に高温の湯が比較的少量供給された場合、タンク温度センサ86での湯の温度が閾値に達しないことがあるからである。
以下、第2制御ルーチンについて詳述する。ミキシングバルブ30ではタンク側開度が全閉となっている。この状態のまま、出湯開始と同時にガス給湯器40が点火され、上述したと同様にして出湯温度が設定温度Tsになるように供給熱量を制御する。出湯開始時には、ミキシングバルブ30での混合割合は給水側100%であるから、混合温度Tmixは給水温度Tcであり、出湯温度を設定温度にするために多くの供給熱量を制御する。出湯温度センサ84で検出される出湯温度が安定した時点で、ミキシングバルブ30のタンク側開度を、時間の経過に伴って徐々に増大させるようにする。貯湯タンク20に高温Taの湯が貯えられている場合には、タンク側開度を増大させる過程で、混合温度Tmixが上昇するので、供給熱量は減少していく。そして、混合温度Tmixが目標混合温度(例えば給水温度Tcより10℃高い温度)に達した時点で、ミキシングバルブ30のタンク側開度を固定する。さらに出湯が継続されると、貯湯タンク20からの湯の温度Tinが低下し始め、これに対応して混合温度Tmixも低下し始める。混合温度Tmixが目標混合温度より下がると、これを補うべくガス給湯器40の供給熱量が増大する。その後、入側温度Tin,混合温度Tmixが給水温度Tcに達した時点での制御は上記第1制御ルーチンと同様である。
上記の第2ルーチンにおいて、混合温度が目標混合温度に達しない場合には、上記ミキシング30でのタンク側開度を増大させ続け、タンク側開度を全開,給水側開度を全閉にする。
なお、本実施形態で電磁開閉弁35は混合湯温度センサ83の故障時に閉じて貯湯タンク20からの湯の供給を停止し、高温の湯が給湯栓61から供給されるのを禁じる。
本発明は上記実施形態に制約されず、種々の態様が可能である。
本発明の一実施形態をなす排熱回収給湯システムの概略図である。 同システムでの制御を示すタイムチャートである。 本発明および公知のシステムの貯湯タンクにおける温度勾配を示す図である。 従来の給湯システムにおける制御のタイムチャートを示す図である。
符号の説明
10 発電機
11 排熱源(熱発生源)
12 熱交換器
20 貯湯タンク
30 ミキシングバルブ
40 ガス給湯器(補助熱源)
50 給水路
60 給湯路
70 制御ユニット(制御手段)
86 タンク温度センサ

Claims (6)

  1. (a)熱発生源と、
    (b)上記熱発生源からの熱を受ける熱交換器と、
    (c)貯湯タンクと、
    (d)上記貯湯タンクの底部から熱交換器を経て貯湯タンクの頂部へと水を循環させる循環路と、
    (e)下流端が上記貯湯タンクの底部に接続された給水路と、
    (f)上流端が上記貯湯タンクの頂部に接続された給湯路と、
    (g)上記給湯路の中途部に設けられ、上記貯湯タンクからの湯と上記給水路の水とを混合するミキシングバルブと、
    (h)上記給湯路において上記ミキシングバルブの下流側に設けられた補助熱源と、
    (i)上記ミキシングバルブと補助熱源を制御することにより、上記給湯路の下流端から設定温度の湯を出湯させる制御手段と、
    を備えた給湯システムにおいて、
    上記貯湯タンクの頂端から所定距離下方の位置に、貯湯タンク内の湯温を測定するタンク温度センサを設け、上記制御手段は、
    (ア)上記タンク温度センサの検出温度が閾値より上回っている状況では、補助熱源を停止したままミキシングバルブを制御することにより、ミキシングバルブからの混合湯の温度を設定温度に維持し、
    (イ)上記検出温度が低下して閾値に達した時には、最小限の熱量を供給するように補助熱源の作動を開始するとともに、この最小限の熱量供給に対応して貯湯タンクからの湯の割合を減じるようにミキシングバルブを制御することにより、出湯温度を設定温度に維持し、
    (ウ)上記ミキシングバルブによる貯湯タンクからの湯の割合を、上記補助熱源の作動開始時に減じたまま一定に維持し、貯湯タンクからの湯温の低下を補助熱源の供給熱量の増大により補償して、出湯温度を設定温度に維持することを特徴とする給湯システム。
  2. 上記制御手段は、補助熱源の作動開始時のミキシングバルブによる混合割合を、貯湯タンクからの湯の温度ないしは混合湯の温度がほぼ給水温度に達するまで継続し、ほぼ給水温度に達した時に、貯湯タンクからの湯の割合が実質的に100%になるようにミキシングバルブを制御することを特徴とする請求項1に記載の給湯システム。
  3. 上記制御手段は、出湯停止時にミキシングバルブを貯湯タンクからの湯の割合が実質的にゼロとなる状態にし、上記タンク温度センサの検出温度が上記閾値を下回っている状態で出湯が開始された時には、ミキシングバルブを貯湯タンクからの湯の割合がゼロから徐々に増大するように制御するとともに、上記補助熱源を出湯開始時から作動させて出湯温度を設定温度にすることを特徴とする請求項1または2に記載の給湯システム。
  4. 上記制御手段は、上記タンク温度センサの検出温度が上記閾値を下回っている状態で出湯が開始された時に、貯湯タンクからの湯の割合が実質的にゼロの状態を維持し出湯温度が設定温度で安定してから、貯湯タンクからの湯の割合をゼロから徐々に増大させることを特徴とする請求項3に記載の給湯システム。
  5. 上記制御手段は、ミキシングバルブにより貯湯タンクからの湯の割合を徐々に増大させることにより上記混合湯の温度が上昇して目標混合温度に達した時には、この割合を維持し続けることを特徴とする請求項3または4に記載の給湯システム。
  6. 上記熱発生源が排熱源であり、上記補助熱源がガス給湯器であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の給湯システム。
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