JP4359171B2 - 管内作業装置 - Google Patents

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Description

本発明は、管の内部で作業を行う管内作業装置に関する。
一般に、下水管路や農水管路などには、コンクリート管などを埋設した埋設管が多く用いられている。
このような埋設管で構築された下水管路や農水管路などにおいては、経年劣化に伴う腐食磨耗や破損により陥没や漏水などの事故が増加してきている。このため、適切な劣化度診断とその調査結果に基づく適切な修繕・更新が望まれている。
その場合、下水管路や農水管路の診断調査においては、修繕・改築工事の順番および工事方法を決定する上で、調査流域を構成する要素区域間の劣化進行度の順位付け、および定量的な劣化レベルの進行度の把握が必要となる。
このため、従来より、目視やTVカメラを用いて下水管路や農水管路の外観調査を行い、必要となればコアを抜いて物性を調査するという方法が採られている。
また、下水管路や農水管路の内部を自走可能な台車上にTVカメラを搭載し、TVカメラにより下水管路や農水管路の内観調査を行い、管内部の劣化が見つかればコアを抜いて物性を調査するという方法も採られている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、これらのような手法では、目に見える劣化しか捉えることができず、劣化レベルの進行度を適切にかつ定量的に把握することが困難であった。また、定量的なデータを集めるためには、コアを大量に抜く必要があり、下水管路や農水管路の強度を損ねたり、作業に手間が掛かるという欠点がある。
一方、コンクリート構造物で行われている検査方法、具体的には、弾性波を利用したひび割れ幅及び深さを予測するシステムを応用することも行われている(例えば、特許文献2および特許文献3参照)。
ところが、上記システムでは、作業性が劣ることから、下水管路や農水管路のような長距離の埋設管の検査に適用すると、検査に相当の時間を要することになる。
そこで、本発明者らは、先に、特願2001−315716号において、埋設管に対し弾性波を入力する入力機構を搭載した入力機構台車と、その入力機構により埋設管に入力された弾性波を受信する受信機構を搭載した受信機構台車とを1列に接続し、これらの台車を管内で自走させて埋設管の劣化状態を管内部から検査することで、検査の作業性の効率化を図るとともに、劣化の進行度が定量的に評価できるようにした管内作業装置を提案している。
特開平09−226570号公報 特開平10−142200号公報 特開平09−269215号公報
ところで、上記提案の管内作業装置では、各台車が進行方向に列をなして長くなってし
まうため、地下に埋設されている埋設管などの管内に各台車を挿入するに当たって、各台車を上下方向に列をなすようにマンホールなどの縦孔より吊下して降ろさなければならず、これでは、全ての台車が縦孔の底部に走行可能な状態で接地する可能性が低く、管内に走行可能な状態で挿入することができないという不具合がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、各台車が縦孔の底部に走行可能な状態で接地できるようにし、管内に走行可能な状態で円滑に挿入することができる管内作業装置を提供することにある。
請求項1に記載の本発明は、管の内部で作業を行う管内作業装置であって、互いに異なる複数の作業装置がそれぞれ個別の台車に搭載されており、上記各台車は管内を一列で走行可能となるように接続具を介して接続され、走行方向で互いに隣り合う台車のうちの一方の台車には、管に対し弾性波を入力する入力機構が搭載されている一方、他方の台車には、上記入力機構により管に入力された弾性波または打音を受信する受信機構が搭載されており、一方の台車と他方の台車とによって管の劣化状態が管内部で検査されるようになっており、上記接続具は、隣り合う台車同士の前端上部および後端上部にそれぞれ突出して設けられ、ピン孔を有する第1接続具および第2接続具と、該第1接続具と第2接続具を回動可能に連結する連結ピンと、前記各台車を上記連結ピンの回動支点回りの回動による略L字状の屈曲状態で係止する係止手段とを備え、上記各台車は、吊下手段によって縦孔より垂下されて降ろされ、管内に連続する縦孔底部に対し少なくとも着地する直前に上記連結ピンの回動支点回りに回動させて屈曲させた状態で接地するようになっていることを特徴とする管内作業装置である。
そして、隣り合う台車同士が、各台車の前端上部および後端上部にそれぞれ突出して設けられ、ピン孔を有する第1接続具および第2接続具と、この第1接続具と第2接続具を回動可能に連結する連結ピンと、各台車を連結ピンの回動支点回りの回動による略L字状の屈曲状態で係止する係止手段とを備えた接続具にて接続されており、各台車は、吊下手段によって縦孔より垂下させて降ろされ、管内に連続する縦孔底部に対し少なくとも着地する直前に、一方を他方に対し接続具の回動支点回りに回動させて略L字状に屈曲させた状態で接地するようになっているので、他方の台車(屈曲させない方の台車)は、縦孔より吊下して縦孔底部に着地する際には走行可能な状態で接地し、この他方の台車を支点にして一方の台車(屈曲させた方の台車)が係止手段による屈曲状態の解除に伴い回動支点回りに回動して走行可能な状態で縦孔底部に接地することになる。これにより、各台車が縦孔底部に走行可能な状態で共に接地し、管内に走行可能な状態で挿入することが可能となる。
さらに、一定の力で管に対し弾性波を入力する入力機構が一方の台車に、入力機構により入力された弾性波または打音を受信する受信機構が他方の台車にそれぞれ搭載されているので、縦孔より吊下して底部に降ろされた際に各台車が縦孔底部に走行可能な状態で接地して管内に走行可能な状態で挿入されることになり、検査員らが入ることができないような小口径の管内を検査する場合であっても、入力機構と受信機構とによって管の劣化状態を管内部で効率よく検査することが可能となる。
請求項2に記載の本発明は、管の内部で作業を行う管内作業装置であって、互いに異なる複数の作業装置がそれぞれ個別の台車に搭載されており、上記各台車は、管内を一列で走行可能となるように接続具を介して接続され、上記接続具は、上記各台車のうちの一方を他方に対し車輪を外側に向けて略L字状に屈曲させる回動支点と、その各台車を上記回動支点回りの回動による屈曲状態で係止する係止手段とを備え、上記係止手段は、各台車を回動支点回りに回動させて屈曲させた際に嵌合する凹凸嵌合部よりなり、この凹凸嵌合部は、一方の台車に設けられた凹部と、他方の台車に設けられ、上記凹部に対し嵌合する凸部とを備え、上記各台車は、吊下手段によって縦孔より垂下されて降ろされ、管内に連続する縦孔底部に対し少なくとも着地する直前に回動支点回りに回動させて屈曲させた状態で接地するようになっていることを特徴とする管内作業装置である。
そして、各台車は、吊下手段によって縦孔より垂下されて降ろされ、管内に連続する縦孔底部に対し少なくとも着地する直前に、一方を他方に対し車輪を外側に向けて接続具の回動支点回りに回動させて略L字状に屈曲させた状態で接地するようになっているので、他方の台車(屈曲させない方の台車)は、縦孔より吊下して縦孔底部に着地する際には走行可能な状態で接地し、この他方の台車を支点にして一方の台車(屈曲させた方の台車)が係止手段による屈曲状態の解除に伴い回動支点回りに回動して走行可能な状態で縦孔底部に接地することになる。これにより、各台車が縦孔底部に走行可能な状態で共に接地し、管内に走行可能な状態で挿入することが可能となる。
また、各台車は、回動支点回りに回動させて屈曲させた際に、一方の凹部と他方の凸部との凹凸嵌合部により係止されるので、各台車を部材同士による簡単な構成で屈曲状態に係止することが可能となる。
以上説明したように、本発明によれば、吊下手段によって縦孔より垂下させて降ろした各台車の一方を、縦孔底部に対し少なくとも着地する直前に他方に対し接続具の回動支点回りに回動させて略L字状に屈曲させた状態で接地させることで、縦孔底部に接地した他方の台車を走行可能な状態で接地させ、この他方の台車を支点にして一方の台車を係止手段による屈曲状態の解除に伴い回動支点回りに回動させて走行可能な状態で接地させて、各台車を管内に走行可能な状態で挿入することができる。
また、各台車を予め回動支点回りに回動させて屈曲させた状態で縦孔より垂下させて降ろすことで、縦孔内において縦孔底部への着地直前に吊下手段などの操作により各台車を屈曲させることなく簡単に縦孔底部に設置させることができる。
そして、弾性波を入力する入力機構を一方の台車に、弾性波または打音を受信する受信機構を他方の台車にそれぞれ搭載することで、検査員らが入ることができないような小口径の管内を検査する場合であっても、入力機構と受信機構とによって管の劣化状態を管内部で効率よく検査することができる。
更に、各台車を、回動支点回りに回動させて屈曲させた際に、凹部と凸部との凹凸嵌合部により係止させることで、各台車を部材同士による簡単な構成で屈曲状態に係止することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の実施例1に係わる管内作業装置としての管内検査装置の側面図、図2は同管内検査装置の平面図を示している。
図1および図2において、管内検査装置1は、入力機構としての弾性波入力装置2を搭載する入力機構台車21と、受信機構としての受信装置3を搭載する受信機構台車31と、TVカメラ4を搭載するTVカメラ車41(図6に表れる)と、データ記録装置5(図6に表れる)とを備えている。上記入力機構台車21は、受信装置3よりも弾性波入力装置2の方が装置自体にスペースを要している関係上、上記受信機構台車31よりも全長が長く設定されている。
上記データ記録装置5は、データ記録車両51(図6に表れる)の車台上に搭載され、複数の管体C1,…が順次連結されてなる埋設管Cの内部の検査時に地上に開口するマンホールMの開口部M1周縁にデータ記録車両51を配車させることによって使用されるようになっている。この場合、埋設管Cとしては、下水管路や農水管路などが適用される。
上記弾性波入力装置2は、電動またはエアシリンダにより駆動する昇降機構22上に設
けられている。この昇降機構22は、上下一対の平行リンク22a,22bを左右に備え、下側のリンク22bに駆動力が伝達されるようになっている。そして、上記弾性波入力装置2は、各平行リンク22a,22bの駆動により、計測時に弾性波を入力する位置まで上昇する一方、走行時に管内面に接触しない位置まで下降するようになっている。また、上記弾性波入力装置2は、一定の力で管体C1(埋設管C)に対し弾性波を入力するインパルスハンマ23を備えている。このインパルスハンマ23は、上側のリンク22aの他側端(図1および図2では右端)よりも他側(図1および図2では右側)に延びて設けられている。この場合、弾性波入力装置2に、管体C1に対しバネまたはピストンによる一定の力で弾性波を入力するハンマまたは鋼球、もしくは管体C1に接触させた状態で電気的エネルギ(電気)を力学的エネルギ(振動)に変換して管体C1に対し弾性波を入力する弾性波発信子を備えていてもよい。
上記受信装置3は、電動またはエアシリンダにより駆動する昇降機構32上に設けられている。この昇降機構32は、上下一対の平行リンク32a,32bを左右に備え、下側のリンク32bに駆動力が伝達されるようになっている。そして、上記受信装置3は、各平行リンク32a,32bの駆動により、計測時に弾性波を受信する位置まで上昇する一方、走行時に管内面に接触しない位置まで下降するようになっている。また、上記受信装置3は、上記インパルスハンマ23により管体C1を介して伝播した弾性波を受信する加速度センサ33を備えている。この加速度センサ33は、上側のリンク32aの一側端(図1および図2では左端)に設けられ、計測時に管内面に接触される。この場合、受信装置3に、管体C1に入力されて伝播する弾性波を受信するAEセンサ、振動センサ、または管体C1に入力されて伝播した弾性波の打音を受信するマイクロフォンを備えていてもよく、同様に計測時には管内面に接触される。
上記TVカメラ4は、受信機構台車31および入力機構台車21が走行する埋設管C内での前方状況、具体的には、木根の侵入、施工時のモルタルや油脂や流下物などの付着、または土砂の堆積などを視認するために用いられる。また、上記弾性波入力装置2および受信装置3にはそれぞれCCDカメラ(図示せず)が装着され、弾性波入力装置2のCCDカメラは、インパルスハンマ23による弾性波入力位置を決定する際に用いられる一方、受信装置3のCCDカメラは、加速度センサ33による弾性波受信位置を決定する際に用いられる。そして、TVカメラ4および各CCDカメラからのそれぞれの映像データは、データ転送用電気ケーブル(図示せず)を介してデータ記録装置5に導かれ、モニタ52の画面上に表示される。この場合、モニタ52の画面には、TVカメラおよび各CCDカメラの映像を切替表示してもよいが、映像挿入や映像分割などよって同時表示されることが好ましい。
上記データ記録装置5では、モニタ52の画面上に表示されたTVカメラ4からの映像データと、インパルスハンマ23により入力された弾性波とを基に、加速度センサ33からのインパルスハンマ23により管体C1を介して伝播した弾性波(伝播波)の速度、減衰時間、振幅、共振周波数、位相などを求め、健全品との比較から劣化の有無を確認することが行われる。
そして、図3ないし図6に示すように、TVカメラ車41、受信機構台車31および入力機構台車21は、順に一列に接続され、埋設管Cの内部を走行可能となるように構成されている。検査機器1によって埋設管Cの調査を行う場合、データ記録車両51を配車したマンホールMから止水パッカー15を挿入し、このマンホールMよりも上流側の埋設管Cのマンホール側開口を止水パッカー15により止水してから、マンホールMより検査機器1を挿入して行われる。なお、図中Tは車輪であって、この各車輪Tは、埋設管Cの管底Cbに対し若干上方で接地する接地面Ca上を転動する。
また、上記入力機構台車21の前端(図3および図4では左端)には、第1接続具11が設けられている。この第1接続具11は、入力機構台車21前端に立設された左右一対の前端支柱11c,11cの内側にそれぞれ固設されて前方(受信機構台車31側)に突出する左右一対の略三角形状のブラケット11a(図では一方のみ示す)と、この各ブラケット11aの突出端部分を左右方向に貫通するピン孔11bとを有している。一方、上記受信機構台車31の後端(図3および図4では右端)には、上記第1接続具11に対し接続される第2接続具12が設けられている。この第2接続具12は、受信機構台車31後端左右位置にそれぞれ立設されて上部が後方(入力機構台車21側)に突出する略三角形状をなし、かつ上記第1接続具11の各ブラケット11aを左右両側から挟み込む左右一対の後端支柱12a,12aと、この各後端支柱12aの突出部分をそれぞれ左右方向に貫通するピン孔12b,12bとを有している。そして、第1接続具11と第2接続具12とは、それぞれの各ピン孔11b,12bに挿通されるピン13によって接続されるようになっている。また、上記TVカメラ車41の後端(図6では右端)には第3接続具16が設けられている一方、上記受信機構台車31の前端(図3および図4では左端)には、上記第3接続具16に対し接続される第4接続具17が設けられ、第3接続具16と第4接続具17とは互いにピン、ワイヤ、シャックルなどにより接続されるようになっている。この場合、第1接続具11の各前端支柱11cと、第2接続具12の各後端支柱12aとは、互いに前後方向で対峙している。
上記第1接続具11および第2接続具12は、上記入力機構台車21を受信機構台車31に対し車輪Tを外側に向けて略L字状に屈曲させる回動支点O(ピン13の軸芯)と、その入力機構台車21と受信機構台車31とを上記回動支点O回りの回動による屈曲状態で係止する係止手段6とを備えている。この係止手段6は、入力機構台車21を受信機構台車31に対し回動支点O回りに回動させて屈曲させた際に互いに嵌合する凹凸嵌合部61よりなる。この凹凸嵌合部61は、入力機構台車21側となる第1接続具11の各前端支柱11cの上面に設けられた凸部62と、受信機構台車31側となる第2接続具12の各後端支柱12aの上面に設けられた凹部63とを備えている。上記凸部62は、各前端支柱11cの上面より上方に突出して断面略台形状に形成されている。一方、上記凹部63は、各後端支柱12aの上面前側位置より上方に突出して断面略台形状に形成された凸形部分63aと、各後端支柱12aの上面後側位置に形成された略水平な平坦部分63bとで構成されてなる。この場合、入力機構台車21は、受信機構台車31の第2接続具12の回動支点O回りに回動させて略L字状に屈曲させた際に、第1接続具11の各前端支柱11c上面の凸部62前半部分および各前端支柱11cの前面上端が第2接続具12の各後端支柱12a上面の凹部63後半部分および平坦部分63bに対し嵌合して屈曲状態で係止されるようになっている。
そして、上記TVカメラ車41、入力機構台車21および受信機構台車31の埋設管C内での走行手段としては、先頭となるTVカメラ車41または受信機構台車31をワイヤー等によって牽引する方法、あるいはTVカメラ車41または受信機構台車31を自走車とする方法などを挙げることができる。
また、上記TVカメラ車41のTVカメラ4、入力機構台車21の弾性波入力装置2および受信機構台車31の受信装置3は、データ記録車両51のデータ記録装置5にケーブルKを介して接続され、TVカメラ4からの映像データ、弾性波入力装置2および受信装置3のCCDカメラからの映像データ、弾性波入力装置2からの弾性波入力データ、並びに受信装置3からの弾性波受信データがデータ記録装置5に入力されるようになっている。
そして、図7に示すように、全長の長い入力機構台車21と全長の短い受信機構台車31とをマンホールMから埋設管C内に挿入する場合には、受信機構台車31に対し入力機
構台車21を回動支点O回りに回動させて略L字状に屈曲させた状態で、受信機構台車31前端の第4接続具17に吊下手段としてのロープRの先端を係止し、このロープRを入力機構台車21の上側リンク22a前端の支点および後端を経て吊下させることによって、入力機構台車21および受信機構台車31が屈曲状態を保ったままでマンホールM(縦孔)より垂下されて底部(埋設管Cに連続するマンホールM底部)に降ろされ、埋設管C内に挿入されるようになっている。この場合、係止手段6による入力機構台車21と受信機構台車31との屈曲状態は、受信機構台車31の各車輪TがマンホールMの底部に接地した際にロープRの弛みに乗じて受信機構台車31に対し入力機構台車21が回動支点O回りに回動して解除される。なお、ロープRは、受信機構台車31前端の第4接続具17から取り外しても、係止した状態で埋設管C内の計測を行った後に入力機構台車21と受信機構台車31とを引き上げる際に利用してもよい。
したがって、上記実施例では、一定の力で管体C1の一側端に対し弾性波を入力するインパルスハンマ23を備えた弾性波入力装置2が入力機構台車21に、インパルスハンマ23により管体C1を介して伝播した弾性波を受信する加速度センサ33を備えた受信装置3が受信機構台車31にそれぞれ搭載されているので、検査員らが入ることができないような小口径の埋設管C内を検査する場合であっても、埋設管C内の所望する複数箇所で弾性波入力装置2(インパルスハンマ23)により入力された弾性波が受信装置3(加速度センサ33)によって受信され、この受信された弾性波受信データをTVカメラ4からの映像データおよび弾性波入力装置2からの弾性波入力データとともに解析することによって、検査の作業性の効率化が図られる上、埋設管Cの劣化の進行度が定量的に評価されることになる。
その場合、入力機構台車21と受信機構台車31とは、受信機構台車31に対し入力機構台車21を回動支点O回りに回動させて略L字状に屈曲させた状態で、受信機構台車31前端の第4接続具17にロープRの先端を係止し、このロープRを入力機構台車21の上側リンク22a前端の支点および後端を経て吊下させることによって、入力機構台車21および受信機構台車31が屈曲状態を保ったままでマンホールMより垂下されて底部に降ろされるので、受信機構台車31はマンホールMより吊下して底部に降ろされた際に各車輪Tが走行可能な状態で底部に接地し、この受信機構台車31を支点にして入力機構台車21がロープRの弛みに乗じた係止手段6による屈曲状態の解除に伴い回動支点O回りに回動して各車輪が走行可能な状態で底部に接地することになる。これにより、入力機構台車21および受信機構台車31がマンホールMの底部に走行可能な状態で共に接地し、埋設管C内に走行可能な状態で挿入することができることになる。
また、入力機構台車21と受信機構台車31とは、回動支点O回りに回動させて屈曲させた際に、入力機構台車21側の第1接続具11の各前端支柱11c上面の凸部62と、受信機構台車31側の第2接続具12の各後端支柱12a上面の凹部63とからなる凹凸嵌合部61により係止されるので、入力機構台車21と受信機構台車31とを部材同士による簡単な構成で屈曲状態に係止することができる。
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、その他種々の変形例を包含している。例えば、上記実施例では、受信機構台車31に対し入力機構台車21を回動支点O回りに回動させて略L字状に屈曲させたが、入力機構台車に対し受信機構台車を回動支点回りに回動させて略L字状に屈曲させてもよく、マンホールの径に応じて入力機構台車および受信機構台車の一方を他方に対し屈曲させればよい。また、受信機構台車および入力機構台車の長さは、同じ長さであっても、入力機構台車よりも受信機構台車の方が長くてもよい。
また、上記実施例では、受信機構台車31に対し入力機構台車21を予め回動支点O回りに回動させて略L字状に屈曲させた状態でマンホールMより垂下させて降ろしたが、各台車が、上下方向に一列に伸ばした状態(屈曲させない状態)でロープによってマンホールより垂下されて降ろされるようにし、管内に連続する縦孔底部に対し少なくとも着地する直前に、受信機構台車に対し入力機構台車を回動支点回りに回動させて略L字状に屈曲させた状態で接地するようにしてもよい。
更に、上記実施例では、弾性波入力装置2を入力機構台車21に、受信装置3を受信機構台車31にそれぞれ搭載したが、台車に搭載される作業機器はこれに限定されるものではなく、その他種々の作業機器が搭載されていてもよいのはもちろんである。
本発明の実施例に係わる入力機構台車および受信機構台車の側面図である。 入力機構台車および受信機構台車の平面図である。 入力機構台車および受信機構台車を接続した状態での側面図である。 入力機構台車および受信機構台車を接続した状態での斜視図である。 受信機構台車に対し入力機構台車を屈曲させた状態での斜視図である。 TVカメラ車、入力機構台車および受信機構台車を埋設管内に挿入した状態での検査機器の全体構成を示す説明図である。 入力機構台車および受信機構台車を屈曲させてマンホールより吊下させた状態を示す側面図である。
1 管内検査装置(管内作業装置)
11 第1接続具(接続具)
12 第2接続具(接続具)
11b、12b ピン孔
13 ピン(連結ピン)
2 弾性波入力装置(入力機構)
21 入力機構台車(台車)
3 受信装置(受信機構)
31 受信機構台車(台車)
6 係止手段
61 凹凸嵌合部
62 凸部
63 凹部
C 埋設管(管)
M マンホール(縦孔)
O 回動支点
R ロープ(吊下手段)
T 車輪

Claims (2)

  1. 管の内部で作業を行う管内作業装置であって、
    互いに異なる複数の作業装置がそれぞれ個別の台車に搭載されており、
    上記各台車は管内を一列で走行可能となるように接続具を介して接続され、
    走行方向で互いに隣り合う台車のうちの一方の台車には、管に対し弾性波を入力する入力機構が搭載されている一方、他方の台車には、上記入力機構により管に入力された弾性波または打音を受信する受信機構が搭載されており、一方の台車と他方の台車とによって管の劣化状態が管内部で検査されるようになっており、
    上記接続具は、隣り合う台車同士の前端上部および後端上部にそれぞれ突出して設けられ、ピン孔を有する第1接続具および第2接続具と、該第1接続具と第2接続具を回動可能に連結する連結ピンと、前記各台車を上記連結ピンの回動支点回りの回動による略L字状の屈曲状態で係止する係止手段とを備え、
    上記各台車は、吊下手段によって縦孔より垂下されて降ろされ、管内に連続する縦孔底部に対し少なくとも着地する直前に上記連結ピンの回動支点回りに回動させて屈曲させた状態で接地するようになっていることを特徴とする管内作業装置。
  2. 管の内部で作業を行う管内作業装置であって、
    互いに異なる複数の作業装置がそれぞれ個別の台車に搭載されており、
    上記各台車は、管内を一列で走行可能となるように接続具を介して接続され、
    上記接続具は、上記各台車のうちの一方を他方に対し車輪を外側に向けて略L字状に屈曲させる回動支点と、その各台車を上記回動支点回りの回動による屈曲状態で係止する係止手段とを備え、
    上記係止手段は、各台車を回動支点回りに回動させて屈曲させた際に嵌合する凹凸嵌合部よりなり、この凹凸嵌合部は、一方の台車に設けられた凹部と、他方の台車に設けられ、上記凹部に対し嵌合する凸部とを備え
    上記各台車は、吊下手段によって縦孔より垂下されて降ろされ、管内に連続する縦孔底部に対し少なくとも着地する直前に回動支点回りに回動させて屈曲させた状態で接地するようになっていることを特徴とする管内作業装置。
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