JP4358450B2 - 高電圧ディジタル/アナログ変換器内の低電圧cmosスイッチを切り換える方法および装置 - Google Patents

高電圧ディジタル/アナログ変換器内の低電圧cmosスイッチを切り換える方法および装置 Download PDF

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Description

【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、Maxim integrated Products社に譲渡されるべき、発明者FANGらによる1999年5月5日出願の、弁理士事件整理番号第055123.P135号の「METHOD AND APPARATUS FOR DEGLITCHING DIGITAL TO ANALOG CONVERTERS」という名称の米国特許出願第09/305,909号に関し、その開示は、本明細書において完全に説明されたものとして、参照により言葉通り本明細書の一部となり、同一効果を有するものである。
【0002】
また、本出願は、Maxim integrated Products社に譲渡される、発明者CASTANEDAらによる1999年4月29日出願の、弁理士事件整理番号第055123.P134号の「METHOD AND APPARATUS FOR DIGITAL TO ANALOG CONVERTERS WITH IMPROVED SWITCHED R−2R LADDERS」という名称の米国特許出願第09/299,691号に関し、その開示は、本明細書において完全に説明されたものとして、参照により言葉通り本明細書の一部となり、同一効果を有するものである。
【0003】
(発明の分野)
本発明は、一般的にはディジタル/アナログ変換器に関し、さらに詳細には、ディジタル/アナログ変換器内のスイッチを制御するための電圧レベル変換に関する。
【0004】
(発明の背景)
ディジタル/アナログ変換器(DAC)の機能上の動作については良く知られている。DACは、通常、ディジタル入力信号を受け取り、それをアナログ出力信号に変換する。ディジタル入力信号は、アナログ出力信号のアナログ信号レベルの連続レンジに変換されるディジタル符号レンジを有している。DACは、ディジタル・システムとアナログ・システムとをインタフェースするために有効である。DACのアプリケーションには、ビデオすなわちグラフィック・ディスプレイ・ドライバ、オーディオ・システム、ディジタル信号処理、関数発生器、ディジタル減衰器、精密機器、および自動試験機器を含むデータ収集システムなどがある。
【0005】
所望の変換機能に応じて、ディジタル入力信号をアナログ出力信号に変換するために利用することができる様々なDACがある。使用可能なDACの多様性により、ディジタル入力信号に様々な所定分解能を持たせ、様々な符号化ディジタル入力信号を受け取り、固定基準または逓倍基準を用いてアナログ出力信号に様々なレンジを持たせ、また、様々な種類のアナログ出力信号を提供することができる。さらに、整定時間、フル・スケール変換時間、精度すなわちリニアリティ、および前述の分解能など、考慮する多数のDAC性能要因がある。
【0006】
ディジタル入力信号は、分解能を決める多数のビット・ワイド、出力レベル数または量子化レベル数、および受け入れ可能なディジタル符号の総数である。ディジタル入力信号がmビット・ワイドの場合、2m 個の出力レベルがあり、レベル間に2m-1 個のステップが存在することになる。ディジタル入力信号は、直線2進、2の補数、オフセット2進、グレー・スケール符号、2進化10進、またはその他のディジタル符号に符号化することができる。アナログ出力信号値のレンジは一般的にアナログ基準によって決まる。そのアナログ基準は、内部的に生成することもできるが、精度を必要とする場合は一般的に外部から供給される。固定基準DACの場合、アナログ出力信号のレンジは固定アナログ基準レベルにわたってディジタル入力信号に比例する。乗算DACの場合、アナログ出力信号は、可変入力アナログ基準レベルとディジタル入力信号のディジタル符号との積である。アナログ出力信号は、正の値または負の値のいずれかで変化する単極であり、あるいは正および負の両出力値にまたがって変化する二極性である。アナログ出力信号は、アナログ電圧信号またはアナログ電流信号である。
【0007】
また、DACを形成するために使用されている電子回路の種類も様々である。バイポーラ接合トランジスタ(BJT)技術、金属酸化物半導体(MOS)技術、またはそれらの組合せ技術を用いてDACが構成されている。BJT技術は、PNPトランジスタを用いたPNP技術、またはNPNトランジスタを用いたNPN技術、あるいはその両方の技術であり、MOS技術は、P型電界効果トランジスタ(PFET)を用いたPMOS技術、N型電界効果トランジスタ(NFET)を用いたNMOS技術、あるいはPFETおよびNFETの両方を用いたCMOS技術である。BJT技術の相互コンダクタンスは、CMOS技術の相互コンダクタンスより大きいため、精密増幅器を構成する場合、一般的にBJT技術が好ましい。それにより差動増幅器に対するオフセットが小さくなる。スイッチを構成する場合は、スイッチとして使用する場合のオフセットがほとんどゼロであるため、CMOS技術が好ましい。これは、PFETおよびNFETの場合、BJT技術によるPNPトランジスタおよびNPNトランジスタのベース電流に比べて、実質的にゲート電流が流れないことによるものである。BJTおよびCMOSの両技術を組み合わせた、BICMOS回路またはBICMOSプロセスと呼ばれる、集積回路すなわちウェハ・ファブ製造プロセスを用いて、増幅器に対してはBJT技術が提供され、また、同一集積回路上のスイッチに対してはCMOS技術が提供されている。
【0008】
ここで図1を参照すると、DAC100の構成図は、アナログ電圧出力信号AVout110を生成するために、ディジタル入力信号DIN101、正のアナログ電源レベルであるAVref+104、および負のアナログ電源レベルであるAVref−105を有している。別法としては、その回路構成を若干変更することにより、DAC100にアナログ電流出力信号を生成させることもできる。いずれの種類のアナログ出力を生成する場合であっても、DAC100は、ディジタル電源およびアナログ電源を備えている。DAC100に供給されるディジタル電源は、正のディジタル電源端子VCC102と負のディジタル電源端子DGND103の両端間に入力される。DAC100に供給される正のアナログ電源は、正のアナログ電源端子VDD106とアナログ接地端子AGND107の両端間に入力される。負のアナログ電源は、負のアナログ電源端子VSS108とアナログ接地端子AGND107の両端間に入力される。
【0009】
考察を分かり易くするために、AVout110の出力電圧レンジがDIN101の関数であり、その電圧レンジが所定の電圧レベルAVref+104およびAVref−105によって決められるように、DAC100を固定基準DACとする。DIN101はmビット・ワイドである。mの所定値は、DIN101が表すことになる10進数のレンジを表している。DAC100のために選択される回路は、電源入力および入出力信号の所望パラメータを始めとする要素の数によって様々である。図1に示すように、DAC100は、信号変換器112および増幅器すなわちバッファ114を備えている。DACのいくつかの形態、特に電流出力DACの中には、バッファ114を備える代わりに外部増幅を必要とするものもある。信号変換器112は、DIN101をアナログ信号VLADR120の形に変換し、変換されたアナログ信号VLADRは、バッファ114に入力される。バッファ114は、信号変換器112によって生成された上記アナログ信号VLADR120を、AVout110に結合される負荷からバッファしている。信号変換器112は、スイッチR−2Rラダー116およびスイッチ・コントローラ118を含んでいる。スイッチ・コントローラ118は、スイッチR−2Rラダー116内のスイッチを制御し、スイッチR−2Rラダー116に、DIN101の値をアナログ信号に変換させている。
【0010】
既に考察したように、DACの精度すなわちリニアリティを始めとする、考慮すべき多くのDAC性能要因がある。DACのリニアリティを測定する場合、DACからのアナログ出力AVout110は、ディジタル入力信号DIN101のレンジに対して、二極性出力電圧であっても、正の単極性出力電圧であっても、あるいは負の単極性出力電圧であっても良い。変換レンジのゼロ点または中間点を設定するために、アナログ電圧基準レベルを変化させる必要がある場合、それはオフセット電圧と呼ばれる。差動リニアリティとは、符号変化と符号変化の間のリニアリティであり、DACの単調性を測定するものである。DINの符号値の増加に伴ってAVoutの符号値が増加する場合、DACは単調であり、DINの符号値の増加に伴ってAVoutの符号値が増加しない場合は、DACに変換エラーがあり、単調ではない。DACのリニアリティは、正確に変換するために極めて重要であり、通常、DIN101の複数の最下位ビット(LSB)のユニットで規定されている。DACのリニアリティは、温度および電圧によって変化し、また、回路毎に異なる。さらに、mの値が大きく、かつ、追加ディジタル符号を変換することが望ましい場合、所定のDAC分解能の増加に伴い、DACのリニアリティはますます重要になる。さらにまた、追加分解能に適合させるために、AVref+104とAVref−105の間のアナログ電圧基準レベルのレンジが拡大されるため、DACのリニアリティが維持されることは望ましいことである。
【0011】
次に図2を参照すると、従来技術によるスイッチR−2Rラダー116が示されている。スイッチR−2Rラダー116は、アナログ電圧出力信号を提供するための4ビット反転R−2Rラダーであるが、他の中間R−2Rスイッチ・レグおよびスイッチ制御線を追加することによって、容易にmビットに拡張することができる。別法としては、非反転R−2Rラダーを使用してアナログ電流出力信号を提供することもできる。スイッチ制御線である信号DBn/DBp201は、アナログ電圧信号VLADR120を生成するために、スイッチ・コントローラ118によって選択的に制御される。DBn/DBp201は、AVref+104とAVref−105およびVLADR120の間のR−2R抵抗網の電圧分割を変更するために、NFET236〜239に関連して、NFET211〜214およびPFET216〜219のオンおよびオフを切り換えている。インバータ246〜249は、スイッチ制御線D4Bp241−D1Bp244のインバータ極性を生成し、PFET216〜219と完全相補スイッチを形成するようにNFET236〜239を制御している。NFET211およびPFET216/NFET236は、DACの最上位ビット(MSB)を表し、基準電圧レンジの8/16をVLADR120に結合することができる。NFET212およびPFET217/NFET237は、基準電圧レンジの4/16をVLADR120に結合することができる。NFET213およびPFET218/NFET238は、基準電圧レンジの2/16をVLADR120に結合することができる。NFET214およびPFET219/NFET239は、DACのLSBを表し、基準電圧レンジの1/16をVLADR120に結合することができる。したがって、ディジタル符号が1111の場合、基準電圧レンジの15/16がVLADR120に結合されるよう、PFET216〜219およびNFET236〜239はすべてオンであり、NFET211〜214はすべてオフである。ディジタル符号が0000の場合は、抵抗中のAVref+104とAVref−105との間を電流が流れないよう、かつ、AVref−105がVLADR120に結合されるように、NFET211〜214はすべてオンであり、PFET216〜219およびNFET236〜239はすべてオフである。
【0012】
次に、スイッチR−2Rラダー116の回路接続について説明する。NFET215のゲートは、常にターン・オンされているように、端子レグ・ゲート電圧信号TLGV235に接続されている。TLGV235の電圧レベルは、スイッチR−2Rラダー116内におけるNFETとPFETの間をマッチングしているスイッチ抵抗を追加的に提供している。NFET211〜215は、AVref−105に接続されたソースと、抵抗220〜224の第1の端部にそれぞれ接続されたドレインを有している。PFET216〜219は、AVref+104に接続されたソースと抵抗220〜223の第1の端部にそれぞれ接続されたドレインを有している。NFET236〜239は、抵抗220〜224の第1の端部にそれぞれ接続されたソース、およびAVref+104に接続されたドレインを有している。NFET211〜214のゲートは、信号D4Bn231−D1Bn234にそれぞれ接続され、PFET216〜219のゲートは、信号D4Bp241−D1Bp244にそれぞれ接続されている。インバータ246〜249は、信号D4Bp241−D1Bp244にそれぞれ接続された入力を有し、その出力をNFET236〜239のゲートにそれぞれ結合するための反転極性を生成している。信号D4Bn231−D1Bn234および信号D4Bp241−D1Bp244は、スイッチ・コントローラ118からの信号DBn/DBp201として集合的に現されている。抵抗220〜223の抵抗値はそれぞれ2Rである。抵抗値Rを有する抵抗224〜228の各々は、それぞれ直列に結合され、VLADR120に結合された抵抗228の第1の端部に結合されている。抵抗224の第2の端部は、ノード250で抵抗225の第2の端部に結合され、一方、抵抗220の第2の端部は、VLADR120に結合されている。抵抗223、225および226の各一端は、ノード251に結合されている。抵抗222、226および227の各一端は、ノード252に結合されている。抵抗221、227および228の各一端は、ノード253に結合されている。スイッチR−2Rラダー116のMSBレグは、NFET211/PFET216/NFET236および抵抗220によって形成され、LSBレグは、NFET214/PFET219/NFET239および抵抗223、226によって形成され、また、終端レグは、NFET215および抵抗224、225によって形成されている。スイッチR−2Rラダー116の中間レグは、NFET213/PFET218/NFET238、抵抗222、227、NFET212/PFET217/NFET237、抵抗221および228である。
【0013】
PFETスイッチおよびNFETスイッチは、IDSドレイン−ソース電流の差を調整し、ドレイン−ソース両端間の類似VDS電圧降下を維持するために、LSBからMSBへ2進重み付けされている。例えば、NFET214/PFET219/NFET239スイッチが1Xに重み付けされる場合、トランジスタのRONを低減するために、トランジスタ・サイズがNFET213/PFET218/NFET238スイッチは2Xに重み付けされ、NFET212/PFET217/NFET237スイッチは8Xに重み付けされ、また、NFET211/PFET216/NFET236スイッチは16Xに重み付けされる。この重み付けにより、重み付けされない場合に、トランジスタ・スイッチのターン・オンおよびターン・オフ時にミスマッチRON抵抗によって誘発されるであろうドリフトのユーザによるトリミングが低減される。
【0014】
既に考察したように、DAC100のリニアリティは、DIN101をAVout110に正確に変換するために重要である。スイッチングにおいては、スイッチR−2Rラダー116、PFET216〜219、NFET236〜239、およびNFET211〜215の電圧がスイッチ・オンされ、ドレイン−ソース電圧VDSが、ドレイン−ソース電流のトランジスタのオン抵抗の倍数と等価、すなわちVDS≒IDS×RONになる直線領域で動作する。ドレイン−ソース電圧およびドレイン−ソース電流は、トランジスタのオン抵抗RONがある程度の範囲内で一定値を維持するように変化するが、PFETスイッチまたはNFETスイッチのドレイン−ソース電圧VDSがより高いレベルに達すると、先ず飽和し、次に降伏する。飽和および降伏はいずれも非直線効果であり、PFETスイッチおよびNFETスイッチにとっては望ましくない動作特性である。トランジスタが飽和すると、トランジスタの抵抗値がドレイン−ソース降伏電圧に達するまで増加する。MOSFETが降伏すると、ドレイン−ソース電圧のわずかな変化に対しても、ドレイン−ソース電流が大幅に増加する。トランジスタが降伏すると、PFETデバイスおよびNFETデバイスの抵抗値が極めて小さくなり、ドレイン−ソース電流が制限されていない場合、実質的に損傷することになる。MOSFETトランジスタの降伏は、NFETまたはPFETのゲートおよびソースの両端間に過度のゲート−ソース電圧VGSを印加することによっても生じる。
【0015】
降伏電圧を大きくするために、他のトランジスタ技術または他のトランジスタ製造トポロジーを使用することができるが、トランジスタのウェハ製造においては、特定の集積回路に対するコストを削減し、マージンを大きくするために、より小形のデバイスを構成する傾向にある。降伏電圧を大きくする技法には、一般的に、デバイス・サイズの増加など、製造コストを増加させる望ましくない副作用が伴っている。降伏の原因となる、DACのNFETスイッチおよびPFETスイッチへ加えられる過度のゲート−ソース電圧VGSおよびドレイン−ソース電圧VDSを避ける回路を使用することが望ましい。ダイオード・クランプ回路を用いて過度のゲート−ソース電圧を避けることができるが、リニアリティ要求のため、DACにおいてはダイオード・クランプ回路は実際的ではない。スイッチR−2Rラダー内のスイッチのゲートに印加される電圧をダイオードがクランプすると、上記電圧のクランプにより抵抗値のミスマッチおよび非リニアリティを招く結果となる。
【0016】
高分解能に適合させるためには高電圧DACが望ましく、また、降伏電圧が小さい小形のデバイスを使用することにより、より安価な製造コストが維持される。高電圧DACでは、DACの電源レンジがより広く、また、AVref+104とAVref−105の間のアナログ電圧基準レベルのレンジを広げ、より高い分解能をサポートし、かつ、DACのリニアリティを実質的に維持することができる。さらに、自動試験機器(ATE)などの特定のアプリケーションでは、AVref+104およびAVref−105アナログ電圧基準レベルを変化させ、様々なDACアナログ出力レベルを提供することが望ましい。アナログ電圧基準レベルの可変レベルに適合させるためには、全レンジに渡って変化させるためのDAC電源電圧も同時に必要である。高電圧レベルおよびアナログ電圧基準レベルの可変性により、R−2Rラダー116のPFETスイッチおよびNFETスイッチを始めとするMOSFETトランジスタの降伏電位が大きくなる。これらの条件を軽減するための対策が施されない場合、より高いゲート−ソース電圧VGSおよびドレイン−ソース電圧VDSを、高電圧DAC内の特定のMOSFETトランジスタに印加することができる。
【0017】
また、DAC100に供給されるディジタル入力信号DIN101には、TTL論理レベル、CMOS論理レベル、またはLVTTLあるいはLVCMOSなど、上記論理レベルの低電圧等価レベルを使用することができる。高電圧DACの動作では、降伏することなくDAC100を動作させるために、受け取ったディジタル入力信号DIN101の電圧レベルを適当な内部電圧レベルに変換することが望ましい。可変電源レベルをもたらす可変アナログ電圧基準レベルを供給することが望ましいため、DAC100を正しく動作させるためのレベル変換を提供する問題が増加している。可変アナログ電圧基準レベルおよび可変電源レベルが適合し、かつ、MOSFETトランジスタが降伏することなく適切な直線動作が実現されるように、高電圧DAC内にレベル変換を設けることが望ましい。
【0018】
(発明の簡単な概要)
簡潔には、本発明は、特許請求の範囲のクレームに記載されている高電圧ディジタル/アナログ変換器内の低電圧CMOSスイッチを切り換える方法、装置およびシステムを含んでいる。より広範囲のアナログ基準電圧およびアナログ出力電圧に適合させるために、より高レンジの電源入力を有するディジタル/アナログ変換器(DAC)を改良するための改良型スイッチ・コントローラが提供される。本発明により、DACのスイッチR−2Rラダー内の基準電圧を制御し、切り換えるために使用されるCMOSスイッチの降伏電圧に等しいか、あるいは降伏電圧を超える広範囲の電源電圧をDACに供給することができる。さらに本発明により、アナログ電圧出力の揺れをCMOSスイッチの降伏電圧に等しくするか、あるいは降伏電圧を超えることができる。本発明は、アナログ出力信号を生成するためのスイッチの切り換えを制御する際に、制御論理およびスイッチ制御端子への高電圧レベルの電源供給を回避しているため、CMOS降伏電圧が小さいR−2Rラダー内で、CMOSトランジスタをスイッチとして使用することができる。さらに、DACのリニアリティおよび機能上の性能を維持しつつ、広範囲の電源(VDD、VSS)およびアナログ基準電圧(AVref+、AVref−)を利用することができる。
【0019】
正および負の電源から、固定電圧レベルである正および負の生成電圧(VPLおよびVMN)が生成される。上記正および負の生成電圧は、スイッチR−2Rラダー内のスイッチに対してはOFFの電圧レベルである。正および負の生成電圧の電圧レベルの差は、スイッチの降伏電圧未満である。固定電圧レベルを決定するための式が、様々なレンジのアナログ基準電圧および降伏電圧を設計するために開示されている。
【0020】
ディジタル入力信号は、TTL/CMOS入力レシーバによって受け取られ、CMOS論理レベルに変換される。ディジタル入力信号は、CMOS論理レベルから、正および負の生成電圧レベルを有する論理レベルにレベル・シフトされ、スイッチR−2Rラダー内のスイッチが適切にターン・オンおよびターン・オフされる。
【0021】
1つの回路が、正および負のアナログ基準入力電圧(AVref+およびAVref−)を切り換えるスイッチのスイッチ抵抗をマッチさせている。上記回路は、正および負のアナログ基準入力電圧から、各スイッチのための正および負のON電圧を形成する。
【0022】
スイッチ・ドライバが、ON電圧レベル、OFF電圧レベル、および、正および負の生成電圧レベルの論理レベルを有するディジタル入力信号を受け取る。スイッチ・ドライバは、これらの電圧レベルをスイッチR−2Rラダー内のスイッチの制御端子に適切に結合し、スイッチをスイッチの降伏電圧を超えることなく適切に動作させる(スイッチ抵抗は、ON電圧レベルおよび妥当なOFF電圧レベルにマッチしている)。また、スイッチ・ドライバは、R−2Rラダー内で正および負のアナログ基準電圧を結合しているスイッチ間のブレーク・ビフォア・メークのタイミングを提供する。
【0023】
図中の同一参照番号および指示は、類似の機能を提供する同一構成要素を示すものとする。
【0024】
(好ましい実施形態の詳細な説明)
本発明についての以下の詳細説明においては、本発明の完全な理解を与えるために多数の特定の詳細が説明されているが、これらの特定の詳細説明がなくても本発明を実施できることは当分野の技術者には明らかであろう。他の事例では、本発明の態様を不必要に曖昧にすることを避けるため、良く知られている方法、手順、構成要素および回路については、その詳細は記述されていない。
【0025】
本発明は、高電圧ディジタル/アナログ変換器内の低電圧CMOSスイッチを切り換える方法、装置およびシステムを含んでいる。簡潔には、広範囲の正(VDD)および負(VSS)の電源、および、広範囲の正(AVref+)および負(AVref−)のアナログ基準電圧を可能にするために、ディジタル/アナログ変換器(DAC)を改良するための改良型スイッチ・コントローラが提供される。さらに、広範囲のアナログ出力電圧(AVOUT)を適合させることができ、また、CMOSスイッチを降伏させることなく広範囲の電源電圧(VDDmax−VSSmin)をDACに供給することができる。本発明では、電源電圧のレンジは、DAC内のCMOSスイッチの降伏電圧を超えることができる。さらに、本発明によれば、アナログ出力電圧のレンジは、R−2Rラダー内のCMOSスイッチの降伏電圧を超えることができる。本発明は、スイッチ制御回路およびスイッチへのCMOS降伏電圧を超える電源電圧レベル(VDDおよびVSS)の直接印加を避けているため、CMOS降伏電圧が電源電圧のレンジ(VDD−VSS)未満のCMOSトランジスタを使用することができる。
【0026】
正および負の電源から、電圧差がCMOS降伏電圧未満の固定電圧レベルを有する正および負の生成電圧(VPLおよびVMN)が生成される。正および負の生成電圧は、スイッチR−2Rラダー内のCMOSスイッチに対してはOFF電圧レベルを供給し、かつ、CMOSトランジスタによる高電圧降伏への到達を回避している。OFF電圧レベルは、CMOS降伏電圧を超えることなく、R−2Rラダー内のスイッチを完全にターン・オフさせるのに十分なレベルとする。上記正および負の生成電圧に対する設計式が開示されている。
【0027】
ディジタル入力信号は、TTL/CMOS入力レシーバによって受け取られ、CMOS論理レベルに変換される。ディジタル入力信号は、CMOS論理レベルから、正および負の生成電圧レベルを有する論理レベルにレベル・シフトされ、スイッチR−2Rラダー内のスイッチが適切にターン・オンおよびターン・オフされる。
【0028】
抵抗マッチング回路が、R−2Rラダー内のスイッチのスイッチ抵抗をマッチングさせている。また、抵抗マッチング回路は、R−2Rラダー内の各スイッチのための正および負のON電圧レベルを生成している。
【0029】
スイッチ・ドライバは、ディジタル入力信号に応じて、スイッチR−2Rラダー内のスイッチの制御端子にON電圧レベルおよびOFF電圧レベルを結合している。また、スイッチ・ドライバは、ブレーク・ビフォア・メークのタイミングを制御している。
【0030】
図3を参照すると、本発明によるディジタル/アナログ変換器を取り巻く電圧レンジのチャートが示されている。正のアナログ電源VDDは、動作レンジであるVDDレンジ、および絶対最大レベルVDD(abs max)を有している。好ましい実施形態では、VDDレンジは7Vから14Vまでであり、VDD(abs max)は17Vである。負のアナログ電源VSSは、動作レンジであるVSSレンジ、および絶対最小レベルVSS(abs min)を有している。正及び負の電源をそれぞれVDD(abs max)を超え、VSS(abs min)より低く設定してはならない。好ましい実施形態では、VSSレンジは−5Vから−9Vまでであり、VSS(abs min)は−11Vである。
【0031】
VDDおよびVSSは、それらの間のレンジがCMOSスイッチ降伏電圧BVCMOSを超えるような電圧レベルに設定することができる。より高いスイッチ降伏電圧BVを持つことが好ましいが、本発明の好ましい実施形態では、ゲート−ソース降伏電圧(BVCMOS)およびドレイン−ソース降伏電圧(BVCMOS)が、VDDとVSSの間のレンジ範囲内で製造されたPFETスイッチおよびNFETスイッチが使用されている。ゲート−ソースまたはドレイン−ソースのいずれの降伏電圧が小さい場合であっても、スイッチは降伏電圧BVに設定される。本発明の好ましい実施形態では、ゲート−ソース降伏電圧およびドレイン−ソース降伏電圧は、BVが12Vになるような等価値である。
【0032】
また、正および負のアナログ基準電圧は、値のレンジに対して異なるレベルに設定することができる。好ましい実施形態では、正のアナログ基準電圧は、0Vと6Vの間の値のAVref+レンジ内に設定されている。好ましい実施形態では、負のアナログ基準電圧は、−4Vと0Vの間の値のAVref−レンジ内に設定されている。AVref+とAVref−の間の最大電圧レンジは、スイッチ降伏電圧BVの値を超えてはならない。好ましい実施形態では、正のアナログ基準電圧設定値と負のアナログ基準電圧設定値の間の最大レンジは、スイッチ降伏電圧BVより2V小さくなっている。本発明では、BVCMOSは12Vであり、AVref+とAVref−の間の最大レンジは10Vであることが好ましい。
【0033】
また、ディジタル入力信号DIN101は、論理ハイおよび論理ローに対して様々なディジタル入力信号レベルを有することができる。ディジタル入力信号レベルにはTTL、CMOS、またはそれらの低電圧等価レベルを使用することができる。TTLおよびCMOSディジタル入力レベルに関しては、論理ハイ入力に対する電圧レベルは、低い方の2Vから高い方の正のディジタル電源レベルまでのレンジに渡って変化させることができる。論理ロー入力に対する電圧レベルは、高い方の0.8Vから低い方の負のディジタル電源レベルまで変化させることができる。好ましい実施形態における正のディジタル電源レベルは5Vであり、好ましい実施形態における負のディジタル電源レベルは、接地すなわち0Vである。
【0034】
VPLおよびVMNは、それぞれ正の固定生成電圧および負の固定生成電圧である。正の生成電圧VPLは、正のアナログ基準電圧AVref+より、正の保証電圧Ev+の増分だけ大きくなっている。負の生成電圧VMNは、負のアナログ基準電圧AVref−より、負の保証電圧Ev−の増分だけ小さくなっている。正の生成電圧VPLと負の生成電圧VMNの電圧差は、スイッチ降伏電圧BVより小さいが、正のアナログ基準電圧AVref+と負のアナログ基準電圧AVref−の最大電圧差より大きい。さらに、VPLとVMNの間のレンジの中間点すなわち中心電圧レベルは、AVref+(最大)およびAVref−(最小)の同一中間点であることが好ましい。保証電圧Ev+およびEv−は、スイッチのターン・オフを保証するためのものである。好ましい実施形態では、VPLおよびVMNは、それぞれ+6.5Vおよび−4.5Vの固定電圧レベルである。好ましい実施形態では、VPLとVMNに対する中間点、およびAVref+(最大)とAVref−(最小)に対する中間点は1Vである。好ましい実施形態では、Ev+およびEv−は、それぞれ+0.5Vおよび−0.5Vであるが、ほとんど0Vにすることもできる。好ましい実施形態では、AVref+(最大)は6Vであり、AVref−(最小)は−4Vである。
【0035】
一般的には、以下の設計式を用いて、所定のDAC設計制約の下でのVPLおよびVMNの適切なレベルを決定することができる。本発明が使用されていると仮定すると、VLADR120上の電圧レンジを上回る、より広範囲の出力電圧をAVOUT110上に供給することが望ましい。したがって利得を用いて、低電圧CMOSトランジスタ・スイッチをR−2Rラダーの中で利用することができるように、VLADR120の所定の電圧レンジに対してより広範なレンジをAVOUT110に供給することができる。増幅回路の適正な利得量は、以下のように決定することができる。
ΔVOUT=出力バッファ増幅器の電圧の揺れ
ΔVDAC=R−2RDACの電圧の揺れ
BVCMOS=CMOSトランジスタの降伏電圧
【数1】
Figure 0004358450
ここで、出力増幅回路の利得AVは、
【数2】
Figure 0004358450
によって制限される。
【0036】
また、正の固定生成電圧および負の固定生成電圧(VPLおよびVMN)の値を決定することもできる。先ず、正の固定生成電圧および負の固定生成電圧(VPLおよびVMN)は、次のようにBVCMOSによって制約される。
PL−VMN<BVCMOS
または
PL−VMN=BVCMOS−2*EV
(上式で、EV+およびEV-はEVに等しく、2*EVは、BVCMOSによって制約される(VPLおよびVMN)に対する設計マージンである)
【0037】
また、アナログ基準電圧レンジ(AVREF+(最大)−AVREF-(最小))も、BVCMOSによって制約される。
REF+(最大)−VREF-(最小)≦VPL−VMN=BVCMOS−2*EV
【0038】
したがって、正の固定生成電圧および負の固定生成電圧(VPLおよびVMN)を以下のように決定することができる。
【数3】
Figure 0004358450
【0039】
図3および本発明に関連する変数に対する前述の式を用いて、他のDACすなわちスイッチング・システムの所定スイッチ降伏電圧に対する電圧レベル、所望電源レベルおよびアナログ基準電圧レンジを提供することができる。
【0040】
次に図4Aおよび4Bを参照すると、本発明によるmビット・スイッチR−2Rラダー416Aおよび416Bが示されている。図4Aおよび4Bは、図2の4ビット・スイッチR−2Rラダーをmビットに拡張する方法を示したものである。また、図4Aおよび4Bは、図2と比較するとNFET236〜239およびインバータ246〜249が省略されている。NFET236〜239は、AVref+104を切り換えるPFETスイッチに一定のターン・オン抵抗(RON)をもたらすために省略されている。本発明では、PFETスイッチのRONは実質的に一定であり、AVref+の変化には無関係である。スイッチ・ドライバ508のPFETのトランジスタ降伏を回避するために、REGNがVPLの最大レベルにクランプされている。REGNをVPLにクランプすることにより、PFETのゲートがVMNに結合される際のPFETのゲート−ソース降伏が回避されるが、AVref−を切り換えるR−2Rラダー内のNFETスイッチのゲート−ソース電圧レンジのレンジが制限される。PFETのRONをマッチさせるために、PFETを一定のRONとすることにより、NFETスイッチのゲート−ソース電圧の必要レンジが制限される。
【0041】
図4Aと図4Bを比較すると、終端レグ回路およびR−2Rラダー416BのLSBレグが、NFET214および415のトランジスタ飽和を回避し、かつ、リニアリティを保証するために修正されている。この修正は、LSBレグ中のトランジスタの抵抗と、NFET214および415のドレインおよびソースの両端間の電圧降下を小さくする終端レグとを結合することによって達成される。DACのリニアリティを実現するためには、スイッチR−2Rラダー内のCMOSスイッチをそれらの直線領域で動作させなければならない。CMOS降伏電圧が比較的小さい場合、スイッチR−2Rラダー416Bは、リニアリティを維持するために416A以上であることが好ましい。このような場合、トランジスタのゲート−ソース降伏電圧(BVGS)は、式VDSAT(最大)=BVGS−VT によって最小VDSATに設定される。上式で、VT はトランジスタのしきい電圧である。さらに、より小さい降伏電圧はVDSATを制限し、その結果、LSBスイッチおよび終端スイッチが飽和する可能性がさらに大きくなる。より高分解能のDACの場合、LSBスイッチおよび終端スイッチは、スイッチR−2Rラダーの単位抵抗Rに匹敵するON抵抗を有しており、その結果、VDSATと比較すると、スイッチ両端間の電圧降下が大きく、スイッチを飽和させる潜在的な原因となる。より高分解能のDACに、降伏電圧が比較的小さいスイッチを使用する場合、図4Bに示すスイッチR−2Rラダー416Bが好ましい。図4Aおよび4BのスイッチR−2Rラダー416Aと416Bと、図2のラダー216とを比較すると、NFET415は、以下で説明するように、そのゲートがREGN信号513に接続されている点で、NFET215と異なっている。
【0042】
スイッチR−2Rラダーのmビットへの拡張に関しては、図2のノード253が、図4Aおよび4Bにおける番号453Aおよび453Bの2つのノードに分割されている。これにより、終端レグを含む所望のレグ数が総数mに拡張される。追加中間レグを追加するために必要な追加回路は、抵抗222および抵抗227に直列に接続されたNFET213/PFET208の中間レグと類似の回路である。信号D1Bn431〜DmBn(430+m)およびD1Bp441〜DmBp(440+m)を含む追加信号が、DBn/DBp201に追加されている。
【0043】
スイッチR−2Rラダー416Aおよび416Bは、mビット反転R−2Rラダーであり、アナログ電圧出力信号を提供している。別法としては、非反転R−2Rラダーを使用してアナログ電圧出力信号を提供することもできる。信号DBn/DBp401は、アナログ電圧出力信号VLADR120を生成するために、スイッチ・コントローラ118によって選択的に制御される。DBn/DBp401は、AVref+104とAVref−105およびVLADR120の間のR−2R抵抗網の電圧分割を変更するために、各mビット・レグ中のNFET211〜214およびPFET216〜219のONおよびOFFを切り換えている。NFET211およびPFET216はDACのMSBを表し、基準電圧レンジの2m-1/2mをVLADR120に結合することができる。NFET212およびPFET217で表される中間ビットは、基準電圧レンジの2m-2 /2m をVLADR120に結合することができる。NFET213およびPFET218で表される中間ビットは、基準電圧レンジの2/2m をVLADR120に結合することができる。NFET214およびPFET219はDACのLSBを表し、基準電圧レンジの1/2m をVLADR120に結合することができる。VLADR120上のアナログ電圧レベルは、基準電圧レンジのこれらの分数を結合した合計を表している。したがってディジタル符号が111...111の場合、基準電圧レンジの(2m−1)/2mがVLADR120に結合されるように、PFET216〜219はすべてONであり、NFET211〜214はすべてOFFである。ディジタル符号が000...000の場合は、抵抗中のAVref+104とAVref−105の間を電流が流れないように、かつ、AVref−105がLADR120に結合されるように、NFET211〜214はすべてONであり、PFET216〜219はすべてOFFである。図4BのスイッチR−2Rラダー416Bの抵抗のレイアウトの中で適合させることができる場合、抵抗423および426Aを1つの抵抗としてまとめ、また、抵抗429および426Bを1つの抵抗としてまとめることかできる。
【0044】
次に図5を参照すると、スイッチ・コントローラ518の構成図が示されている。スイッチ・コントローラ518は、入力信号DIN101を受け取り、スイッチ制御信号DBn/DBp401を生成している。DBnスイッチ制御信号D1Bn431〜DmBn(430+m)は、スイッチR−2Rラダー416のNFETを制御している。DBpスイッチ制御信号D1Bp441〜DmBp(440+m)は、スイッチR−2Rラダー416のPFETを制御している。制御信号DBn/DBp401は、PFETスイッチおよびNFETスイッチがレグ内で同時にONされることによる、AVref+とAVref−の間のクローバー電流を避けるための、スイッチR−2Rラダー416に対するブレーク・ビフォア・メーク・タイミング制御信号である。また、スイッチ制御端子すなわちPFETスイッチおよびNFETスイッチのゲートをドライブするための、スイッチ制御信号DBn/DBp401の電圧レベルは、スイッチを適切に切り換え、かつ、スイッチ降伏を回避するだけの十分なレベルの電圧である。
【0045】
スイッチ・コントローラ518は、TTL/CMOS入力レシーバ502、レベル・シフタ505およびスイッチ・ドライバ508を備えている。スイッチ・コントローラ518はさらに、スイッチ・レギュレータ507および電圧発生器509を備えている。TTL/CMOS入力レシーバ502は、DIN101のTTLまたはCMOS電圧レベルのいずれかのディジタル入力符号を受け取り、CIN501上のCMOSレベルに変換している。CIN501は、レベル・シフタ505に結合されている。
【0046】
スイッチ・レギュレータ507は、正のアナログ基準電圧AVref+104、負のアナログ基準電圧AVref−105、およびアナログ電源を受け取り、抵抗がマッチしたP基準REGP511、および抵抗がマッチしたN基準REGN513を生成している。REGP511およびREGN513は、アナログ基準電圧から形成される。REGP511およびREGN513は、それぞれスイッチR−2Rラダー416のPFETスイッチおよびNFETスイッチに対するターン・オン電圧レベルである。REGP511は、AVref+ −REGPが固定値になるように、AVref+に対して固定値であることが好ましい。その固定値は、好ましい実施形態では6Vであることが好ましい。REGN513はR−2Rラダー内のNFETスイッチに対する調整ゲート電圧レベルである。スイッチ・レギュレータ507内のサーボ制御ループが、RON(NFET)=RON(PFET)になるように、REGNの電圧レベルを調整している。
【0047】
電圧発生器509は、VDD106、AGND107およびVSS108からアナログ電源を受け取り、正の固定生成電圧VPL516および負の固定生成電圧VMN517を生成している。VPLおよびVMNは、図3に関連して既に考察済みである。VPL516およびVMN517は、適正なスイッチ動作を保証し、かつ、スイッチ降伏電圧BVを避けるための、それぞれスイッチR−2Rラダー416のPFETスイッチおよびNFETスイッチに対するターン・オフ電圧レベルである。
【0048】
レベル・シフタ505は、ディジタル入力信号の形態のCIN501、VPL516およびVMN517を受け取り、CIN501のCMOSディジタル論理レベルを、それぞれレベル・シフタ出力LSOUT515上にVPL516電圧レベルおよびVMN517電圧レベルを有する論理レベルにシフトしている。LSOUT515上に供給されるVPL516およびVMN517の電圧レベルにより、スイッチ・ドライバ508を適切に制御することができる。
【0049】
スイッチ・ドライバ508は、スイッチ制御線DBn/DBp401に関連する容量性負荷(詳細には、スイッチR−2RラダーのPFETスイッチおよびNFETスイッチのゲート−ソース容量)から、レベル・シフトされた信号LSOUT515をバッファしている。さらに、スイッチ・ドライバ508は、電圧発生器509からVPL516およびVMN517を、また、スイッチ・レギュレータ507からREGP511およびREGN513を受け取り、スイッチング動作を適正にし、かつ、スイッチ降伏を回避するために、スイッチR−2Rラダー116内のスイッチをドライブして、ターン・オン・レベルおよびターン・オフ・レベルを適確なレベルにしている。他の回路を使用することもできるが、スイッチ・ドライバ508は、上記の他に、スイッチ制御信号のためのブレーク・ビフォア・メーク・タイミング制御を実行している。ブレーク・ビフォア・メークのタイミングを適正にするためには、AVref+とAVref−の間のクローバー電流を避けるために、スイッチR−2Rラダー416のNFETスイッチおよびPFETスイッチの切り換えを制御しなければならない。
【0050】
次に図6を参照すると、電圧発生器509の概略図が示されている。電圧発生器509は、電流源602、抵抗604、コンデンサ606およびバッファ607を備え、正の固定生成電圧VPL516を生成している。電圧発生器509は、抵抗608、コンデンサ610、電流源612およびバッファ613備え、負の固定生成電圧VMN517を生成している。電流源602および612は、正のアナログ電源VDD106および負のアナログ電源VSS108の電圧レベルの動作レンジの変動には無関係の定電流源である。抵抗604および608の抵抗値は、それぞれ約300kΩである。コンデンサ606および610の容量は、それぞれ約1pFである。電流源602は、抵抗604と直列に結合され、コンデンサ606は、抵抗604に並列に結合されている。電流源612は、抵抗608と直列に結合され、コンデンサ610は、抵抗608に並列に結合されている。
【0051】
電流源602からの電流はノード603で抵抗604に流入し、ノード603とAGND107の両端間に正の電圧を生成している。電流源612からの電流は、ノード609とAGND107の両端間に負の電圧を生成するために、ノード609で抵抗608から流出し、電流源612およびVSS108へ流入している。バッファ607および613は、それぞれノード603および609からの電圧をバッファし、VPL516、VMN517およびすべての関連負荷上にドライブしている。バッファ607および613は、それぞれノード603および609上の電圧と等価の、実質的に固定の電圧レベルを維持している。電流源602および612は、良く知られているBJT電流源回路を使用して構成されている。
【0052】
次に図7を参照すると、例示的TTL/CMOS入力受信機502の概略図が示されている。TTL(トランジスタ−トランジスタ論理回路)、CMOS(相補型金属酸化物半導体)、または他のディジタル入力レベルをDACの入力DIN101に供給することができる。TTL/CMOS入力受信機502は、これらの入力レベルを出力CIN501上のCMOS電圧レベルに変換する。ストレート2進コーディングのための適正なコード極性を有するためには、DIN101から制御端子上のスイッチ制御信号への変換を行う必要がある。インバータ702mは、CMOSレベルの受け取りをやはり満たすTTLレベル間の中間に入力スイッチ点を有するようにそのPFETおよびNFETが配分される。
【0053】
次に図8を参照すると、レベル・シフタ505が図示されている。レベル・シフタ505は、CIN501を受け取り、レベル・シフト化出力信号LSOUT515を生成する。CIN501のビットとして受け取るビットはそれぞれ、出力LSOUT515のビットとしてレベル・シフトされる。レベル・シフティングは、2つの回路にわたって論理的に行われる。第1レベル・シフト回路801は、入力論理レベル、通常はディジタルCMOS電圧レベルをVPL516およびDGND103の電圧レベルにシフトする。第2シフト回路802は、第1回路801からVPL516およびDGND103の電圧レベルを有する論理レベルを受け取り、LSOUT515上で、VPL516および517の電圧レベルを有する論理レベルに電圧をさらにシフトする。第mビットを代表例として用いると、CINm 501mは、NFET813のゲートに結合するインバータ811で反転される信号を有する。本質的に、第1回路801は、CINm 501mと、インバータ811からのその反転信号とを比較し、VPL516およびDGND103の電圧レベルを有する相補的出力を生成する。次いでこの相補的出力は、第2回路802で比較され、VPL516およびVMN517の電圧レベルを有する出力が生成される。第1シフト回路801では、NFET812または813は、CINm 501mに応答して、出力814または815をDGND103にそれぞれステアリングする。交差結合したPFET816および817は、NFET812または813によってどちらもDGND103にステアリングされない出力814または816を、VPL516の電圧レベルにプルアップする。NFET812および813は、論理レベルを反転するために、交差結合したPFET816および817負荷よりもずっと強い装置である。第1シフト回路801の出力814および815は、PFET820および821のゲートで第2シフト回路802の入力にそれぞれ結合する。PFET820または821は、ノード822または823をVPL516にステアリングする。交差結合したNFET824および826は、VPL516にどちらもステアリングされないノード822または823をVMN517の電圧レベルにプルダウンする。PFET820および821は、論理レベルを反転するために、交差結合したPFET824および826負荷よりもずっと強い装置である。バッファ828は、負荷からノード823をバッファリングし、LSOUTm 515m上にノード823の逆の電圧レベルを駆動する。バッファ828は、VPL516とVMN517の電圧レベルの間のLSOUTmを駆動する。出力LSOUT515は、入力CIN501に対して非反転出力である。
【0054】
次に図9を参照すると、スイッチ・ドライバ508が図示されている。スイッチ・ドライバ508は、レベル・シフト化出力LSOUT515の各ビットを受け取り、入力ビットごとにDBn/DBp信号401の2つのスイッチ制御信号を生成する。図4を参照しながら説明したように、DBn/DBp信号401は、スイッチR−2Rラダー416中のスイッチのスイッチ制御端子に結合される。スイッチ・ドライバ508は、スイッチの容量性負荷と、レベル・シフタ505からのスイッチ制御線とをバッファリングし、適正なスイッチ・オペレーションに対する適切な電圧レベルを印加し、さらにスイッチ・タイミングを作成する前に中断を実行する。LSOUT515の各入力ビットに対する各スイッチ・ドライバ対についての概略を図9に示す。第mビットが各ビットを代表し、スイッチ・ドライバ対508mは、同じ非反転出力信号をDmBp(440+m)およびDmBn(430+m)上に並列に生成するが、スイッチ・タイミングを作成する前に異なるタイミングで中断を実行する1対のバッファである。2つの直列インバータは、DmBp(440+m)に結合したPFETスイッチの制御端子を駆動するためのバッファを形成するものであり、PFET901、抵抗器902、およびNFET903と、PFET904、抵抗器905、およびNFET906からなり、図9に示すように結合する。この2つの直列インバータは、DmBn(430+m)に結合したNFETスイッチの制御端子を駆動するためのバッファを形成するものであり、PFET911、抵抗器912、およびNFET913と、PFET914、抵抗器915、およびNFET916からなり、図9に示すように結合する。
【0055】
R−2Rラダー416中のNFETスイッチをオンにするために、電圧REGN513が、スイッチ・ドライバ508によってNFETスイッチのゲートに印加される。NFETスイッチをオフにするために、電圧VMN517が、スイッチ・ドライバ508によってNFETスイッチのゲートに印加される。PFETスイッチをオンにするために、電圧REGP511が、スイッチ・ドライバ508によってPFETスイッチのゲートに印加される。PFETスイッチをオフにするために、電圧VPL516が、スイッチ・ドライバによってPFETスイッチのゲートに印加される。したがって、PFETスイッチを駆動するバッファは、ターンオフ電圧レベルに対する正電源としてVPL516を有し、ターンオン電圧レベルに対する負電源としてREGP511を有する。NFETスイッチを駆動するバッファは、ターンオン電圧レベルのために正電源としてREGN513を有し、ターンオフ電圧レベルのためにVMN517を負電源として有する。
【0056】
出力DmBp(440+m)およびDmBn(430+m)は、同じスイッチR−2Rラダー416のレグ内のNFETおよびPFETスイッチをそれぞれ駆動し、クローバ電流を回避するために、制御信号タイミングを作成する前に中断する。タイミング制御を作成する前の中断は1対の片側遅延である。タイミング制御を作成する前の中断により、PFETスイッチを駆動するバッファのプルダウンを遅延し、NFETスイッチを駆動するバッファのプルアップを遅延することで片側遅延が行われる。各スイッチ・ドライバ対508mでは、抵抗器902および905は、ノード907およびDmBp(440+m)上の容量性負荷と共に、出力DmBp(440+m)を駆動するバッファが弱いプルダウンを有するようにし、低論理レベルへの出力の移行を遅延する。各スイッチ・ドライバ対508mでは、抵抗器912および915は、ノード917およびDmBn(430+m)上の容量性負荷と共に、出力DmBn(430+m)を駆動するバッファが弱いプルアップを有するようにし、高論理レベルへの出力の移行を遅延する。
【0057】
次に図10を参照すると、第mビットに対してタイミングを作成する前に中断する信号のタイミング図が示されている。図10に示されているように、DmBp(440+m)は、REGP511の論理低レベルと、VPL516の論理高レベルとを有する。DmBn(430+m)は、VMN517の論理低レベルと、REGN513の論理高レベルとを有する。時間1020、1021、および1026でスイッチ・ドライバ対508mへの入力LSOUTm 515mの状態が変化することが図10に示されている。LSOUTm 515mの状態が変化するとき、スイッチ・ドライバ対508mは、出力DmBp(440+m)およびDmBn(430+m)の状態を変化させる。時間1020および1021で、LSOUTm 515は論理的に高となり、PFETスイッチをOFFにし、NFETスイッチをオンにする。NFETスイッチがDmBn(430+m)の立ち上がり1024および1025でオンとなる前に、DmBp(440+m)の立ち上がり1022および1023で、PFETスイッチがまずOFFとなる。時間1026では、LSOUTm 515mは論理的に低となり、NFETスイッチをOFFにし、PFETスイッチをオンにする。PFETスイッチがDmBp(440+m)の立ち上がり1028でオンとなる前に、DmBn(430+m)の立ち下がり1027で、NFETスイッチがOFFとなる。
【0058】
次に図11を参照すると、スイッチ・レギュレータ507の概略図が示されている。AVref+ − REGPが固定値となるように、REGP511はAVref+に対して固定電圧であることが好ましい。この固定値は、好ましい実施形態では6ボルトであることが好ましい。REGN513は、R−2Rラダー中のNFETスイッチに関するゲート電圧レベルに調節される。スイッチ・レギュレータ507中のサーボ制御ループは、RON(NFET)=RON(PFET)となるようにREGNの電圧レベルを調節する。
【0059】
スイッチ・レギュレータ507は、2重差動演算増幅器(DDA)1102、PFET1104、第1抵抗器1106、第2抵抗器1107、NFET1110、電圧ジェネレータ1112、第1バッファ1114、および第2バッファ1115を含む。スイッチ抵抗マッチングに関して、スイッチ・レギュレータ507は、PFETスイッチ1104の抵抗とNFETスイッチ1110とを比較し、R−2Rラダー416内のPFETスイッチおよびNFETスイッチの抵抗をそれぞれモデリングする。スイッチ・レギュレータ507によって生成されるREGP511およびREGN513がそれぞれスイッチR−2Rラダー416のPFETおよびNFETに関する電圧レベルをオンにすることを想起されたい。電圧ジェネレータ1112のために、REGP511は、R−2RラダーのPFETスイッチのオン抵抗が固定となるように、R−2RラダーのPFETスイッチに関する一定のゲート−ソース電圧レベルを形成する。REGP511の形成は、AVref+ 104に関する広範囲の値に対してPFETスイッチでの抵抗の広範囲の変動をなくする点で重要である。スイッチR−2Rラダー中のNFETスイッチのオン抵抗は、REGN513電圧の変動を通じてPFETスイッチのオン抵抗にマッチするように調節される。REGN513電圧は、スイッチ抵抗マッチ回路507中のサーボ制御ループを介して連続的に更新される。REGP511の形成は、PFETスイッチの変動性を低減し、AVref− 105を切り替えるNFETスイッチの抵抗の変動を低減する。加えて、従来技術のラダー中のNFET236〜239は、スイッチ破壊を回避し、抵抗をマッチさせるために必要なREGN513に関する値の範囲を最小にするために、スイッチR−2Rラダーからなくすることが好ましい。スイッチ・レギュレータ507は、PFETスイッチ1104の抵抗がNFETスイッチ1110の抵抗に等しくなるまで、NFETに関するゲート電圧レベル(REGN)をサーボ制御し、R−2Rラダー416内のPFETスイッチおよびNFETスイッチの抵抗をそれぞれモデリングする。スイッチ・ドライバ回路508中のPFETの降伏電圧を超えてREGN513の電圧レベルをサーボ制御しないようにするために、REGN513は、VPLにクランプされる。
【0060】
正および負のスイッチオン電圧レベルの形成に関して、スイッチ・レギュレータ507は電圧ジェネレータ1112を含み、電圧ジェネレータ1112は、6ボルト〜6.5ボルトの範囲にある実質上固定の電圧VREFSHIFTを生成することが好ましい。電圧ジェネレータ1112は、図6のVPL516に関して使用される電流源、抵抗器、およびコンデンサから同様に構築される。電圧ジェネレータ1112により、電圧オンノード1113がAVref+ 104の電圧レベル未満となり、REGP511を生成するためのAVref+の電圧レベルを低減し、スイッチR−2Rラダー中のPFETスイッチをオンにするための十分な電圧レベルを提供することが保証される。
【0061】
バッファ1114および1115は、ノード1113および1111からのそれぞれREGP511およびREGN513に対する負荷をバッファリングする。バッファ1114は、その出力REGP511上で、実質上ノード1113上の電圧レベルに類似の電圧レベルを提供する。したがって、AVref+ 104が上下するときに、VREFSHIFTによって減少するREGP511に対する電圧は、AVref+ 104の変動に追従する。バッファ1115は、その出力REGN513上で、ノード1111上の電圧レベルと類似の電圧レベルを提供する。ノード1111上の電圧レベルは、NFET1110のゲート−ソース電圧と、AVref− 105の電圧レベルの関数である。したがって、REGN513の電圧レベルは、AVref− 105の電圧レベルにまず応答する。
【0062】
ノード1113および1111は、それぞれ相対的に高いインピーダンスであるので、ダイオード・クランプ(図示せず)が、バッファ1114および1115への入力に提供される。ノード1113でのダイオード・クランプは、REGP511がVMN517の電圧レベル未満にならないように、VMN517の電圧レベル、好ましい実施形態では負の4.5ボルトでクランプする。これにより、ゲート−ソース降伏電圧またはPFETスイッチのスイッチ降伏電圧を超えることが回避される。ノード1111でのダイオード・クランプは、REGN513がVPL516の電圧レベルを超えないように、VPL516の電圧レベル、好ましい実施形態では正の6.5ボルトでクランプする。これにより、ゲート−ソース降伏電圧またはNFETスイッチのスイッチ降伏電圧を超えることが回避される。
【0063】
2重差動演算増幅器(DDA)1102は、N−入力端子にAVref− 105を有し、N+入力端子にノード1108入力を有し、P−入力端子にノード1105入力を有し、P+入力端子にAVref+ 104入力を有する。DDA1102は、P+入力端子とP−入力端子間の電位差と、N+入力端子とN−入力端子間の電位差とを判定し、これら2つの電位差を互いに比較する。ドレイン−ソース電圧が高いことは、それぞれのスイッチに関する抵抗レベルが高いことを示す。NFET1110がPFET1104よりも高い抵抗を有すると判定される場合、DDA1102からの出力1111が増加して、NFET1110間のゲート−ソース電圧が増加し、それによってその抵抗が減少する。PFET1104の抵抗がNFET1110の抵抗よりも高いと判定される場合、DDA1102の出力1111が減少し、それによってNFET1110に印加されるゲート−ソース電圧が減少し、PFET1104の抵抗にマッチするようにその抵抗が増加する。NFET1110のゲート−ソース電圧の増加または減少により、REGN513の電圧レベルがそれぞれ増加または減少する。したがって、REGN513の電圧レベルは、第2にマッチング・スイッチ抵抗に応答する。
【0064】
以上、高電圧ディジタル−アナログ変換器で低電圧CMOSスイッチを切り替えるための方法および装置に関する本発明の好ましい実施形態を説明した。本発明を特定の実施形態で説明したが、本発明はそのような実施形態によって制限されるように構築されるべきではなく、頭記の特許請求の範囲に従って構築されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来技術によるディジタル/アナログ変換器の構成図である。
【図2】 アナログ電圧出力を提供するために反転された、従来技術による4ビット・スイッチR−2Rラダーの概略図である。
【図3】 適切な動作を保証するためにオーバ動作および生成動作する本発明の電圧レンジのチャートである。
【図4A】 本発明のためのアナログ電圧出力を提供するために反転されたmビット・スイッチR−2Rラダーの第1の概略図である。
【図4B】 本発明のためのアナログ電圧出力を提供するために反転されたmビット・スイッチR−2Rラダーの第2の概略図である。
【図5】 本発明によるスイッチ・コントローラの構成図である。
【図6】 本発明による電圧発生器の概略図である。
【図7】 本発明のためのTTL/CMOS入力レシーバの例示的概略図である。
【図8】 本発明によるレベル・シフタの概略図である。
【図9】 本発明によるスイッチ・ドライバの概略図である。
【図10】 図9のスイッチ・ドライバによって生成されるブレーク・ビフォア・メーク・タイミング信号のタイミング図である。
【図11】 本発明によるスイッチ抵抗マッチング回路の概略図である。

Claims (6)

  1. ディジタル入力信号と、アナログ基準電圧レンジを受け取るスイッチを制御するための電源電圧レンジとを受け取るスイッチ・コントローラであって、前記電源電圧レンジを前記スイッチのスイッチ降伏電圧に等しくするか、または前記降伏電圧を超えることができ、前記スイッチ・コントローラは、
    前記電源電圧レンジを受け取るためのスイッチOFF電圧発生器であって、前記スイッチOFF電圧発生器が、正のアナログ基準電圧より大きい正の生成OFF電圧、および負のアナログ基準電圧より小さい負の生成OFF電圧を生成し、前記正の生成OFF電圧と前記負の生成OFF電圧の間の電圧レンジが、前記スイッチ降伏電圧より小さいスイッチOFF電圧発生器と、
    前記電源電圧レンジおよび前記アナログ基準電圧レンジを受け取るスイッチON電圧発生器であって、前記スイッチON電圧発生器は、予め定められた電圧によって、前記正のアナログ基準電圧より小さい正のON電圧を形成し、かつ、可変電圧によって、前記負のアナログ基準電圧より大きい負のON電圧を形成するスイッチON電圧発生器と、
    前記正および負のON電圧を受け取るための前記スイッチON電圧発生器、および前記正および負の生成OFF電圧を受け取るための前記スイッチOFF電圧発生器に結合された複数のスイッチ・ドライバ対であって、前記複数のスイッチ・ドライバ対が、前記ディジタル入力信号を、前記正のON電圧および前記正の生成OFF電圧、または前記負のON電圧および前記負の生成OFF電圧に変換し、かつ、それらを前記ディジタル入力信号に応じて前記スイッチのスイッチ制御端子に結合する複数のスイッチ・ドライバ対と
    を備え、前記スイッチの前記スイッチ降伏電圧に等しくなることなく、あるいは前記降伏電圧を超えることなく前記スイッチを制御するスイッチ・コントローラ。
  2. アナログ基準電圧レンジと、スイッチ降伏電圧に等しいかあるいは前記降伏電圧を超える電源電圧レンジとを受け取るディジタル/アナログ変換器(DAC)であって、前記DACは、ディジタル入力レベルを有するディジタル入力信号を、前記アナログ基準電圧レンジ内のアナログ電圧信号の電圧レベルに変換し、
    ディジタル入力レベルを有する前記ディジタル入力信号を受け取る複数のディジタル入力端子、前記アナログ電圧信号の電圧レベルを出力するアナログ出力端子、および、正のアナログ基準電圧より大きい正の電源電圧および負のアナログ基準電圧より小さい負の電源電圧をそれぞれ受け取る正および負の電源端子と、
    前記アナログ出力端子に結合され、スイッチおよび前記ディジタル入力信号に応じて前記アナログ電圧信号の電圧レベルを前記アナログ出力端子上に生成するR−2R抵抗ラダーを有するスイッチR−2Rラダーであって、前記スイッチの各々が前記スイッチ降伏電圧、第1のスイッチOFFおよび第1のスイッチON電圧レベルまたは第2のスイッチOFFおよび第2のスイッチON電圧レベルを有し、前記スイッチR−2Rラダーが前記正および負のアナログ基準電圧、および複数のスイッチ制御信号を受け取り、前記スイッチ制御信号の各々が前記スイッチの1つの制御端子に結合されたスイッチR−2Rラダーと、
    前記正のアナログ基準電圧より大きい前記正の電源電圧および前記負のアナログ基準電圧より小さい前記負の電源電圧を受け取る前記正および負の電源端子に結合された電圧発生器であって、スイッチ降伏を回避し、前記第1のスイッチOFF電圧レベルを提供するための、前記正のアナログ基準電圧より大きく、かつ、前記正の電源電圧より小さい実質的に固定の正の生成OFF電圧を生成し、さらに、前記スイッチ降伏を回避し、前記第2のスイッチOFF電圧レベルを提供するための、前記負のアナログ基準電圧より小さく、かつ、前記負の電源電圧より大きい実質的に固定の負の生成OFF電圧を生成する電圧発生器と、
    ディジタル入力レベルを有する前記ディジタル入力信号および前記実質的に固定の正および負の生成OFF電圧を受け取る前記複数のディジタル入力端子および前記電圧発生器に結合され、さらに、前記複数のスイッチ制御信号を生成する前記スイッチR−2Rラダーの各スイッチの各制御端子に結合されたスイッチ・コントローラであって、前記負のアナログ基準電圧に応じて、前記スイッチ降伏を回避し、かつ、前記第2のスイッチON電圧レベルを提供する負のON電圧を形成し、さらに、前記正のアナログ基準電圧に応じて、前記スイッチ降伏を回避し、かつ、前記第1のスイッチON電圧レベルを提供する正のON電圧を形成し、前記ディジタル入力信号、前記正および負の生成OFF電圧、および前記正および負のアナログ基準電圧に応じて、第1および第2のスイッチONおよびOFF電圧レベルを有する前記複数のスイッチ制御信号を生成し、それによりスイッチ降伏が回避され、前記第1および第2のスイッチOFF電圧レベル、および前記第1および第2のスイッチON電圧レベルが、前記複数のスイッチ制御信号に結合されるスイッチ・コントローラと
    を備えるディジタル/アナログ変換器(DAC)。
  3. 電源電圧レンジ以下のスイッチ降伏電圧を有し、ディジタル入力信号レベルを有するディジタル入力信号をアナログ出力信号に変換するディジタル/アナログ変換器内のスイッチを切り換える方法であって、
    a)前記ディジタル入力信号に応じて前記アナログ出力信号を生成するスイッチを有し、前記各スイッチがスイッチ制御端子および前記スイッチ降伏電圧を有するスイッチR−2Rラダーを提供するステップと、
    b)前記スイッチ降伏以上の電源電圧レンジを有する正の電源および負の電源を受け取るステップと、
    c)正のアナログ基準電圧と負のアナログ基準電圧の間のレンジが前記スイッチ降伏電圧より小さい、前記正のアナログ基準電圧および前記負のアナログ基準電圧を受け取るステップと、
    d)正の生成OFF電圧と負の生成OFF電圧の間の電圧レンジが前記スイッチ降伏電圧より小さい、前記正のアナログ基準電圧より大きい実質的に固定の前記正の生成OFF電圧、および前記負のアナログ基準電圧より小さい実質的に固定の前記負の生成OFF電圧を生成するステップと、
    e)前記正のアナログ基準電圧および前記負のアナログ基準電圧に応じて、それぞれ正のON電圧および負のON電圧を形成するステップであって、前記正のON電圧は、所定の電圧レベルだけ前記正のアナログ基準電圧より小さく、また、前記負のON電圧は、可変電圧レベルだけ前記負のアナログ基準電圧より大きい、正のON電圧および負のON電圧を形成するステップと、
    f)ディジタル入力信号レベルを有する前記ディジタル入力信号を受け取り、シフトされたディジタル入力信号を生成するために、ハイ論理レベル入力またはロー論理レベル入力に対して前記ディジタル入力信号の電圧レベルを前記正および負の生成OFF電圧レベルにシフトするステップと、
    g)ディジタル/アナログ変換器内のスイッチを切り換え、前記スイッチ降伏電圧を回避するために、前記正または負の生成OFF電圧をスイッチ制御端子に結合し、かつ、前記正または負のON電圧をスイッチ制御端子に結合するステップと
    を含む、ディジタル/アナログ変換器内のスイッチを切り換える方法。
  4. スイッチ降伏電圧を超えるディジタル/アナログ変換器内のアナログ出力信号レンジを提供する方法であって、前記ディジタル/アナログ変換器は、ディジタル入力信号レベルを有するディジタル入力信号を前記アナログ出力信号に変換し、前記方法は、
    a)前記ディジタル入力信号に応じて中間アナログ出力信号を生成するためのスイッチを有し、前記各スイッチがスイッチ制御端子および前記スイッチ降伏電圧を有するスイッチR−2Rラダーを提供するステップと、
    b)前記スイッチR−2Rラダーに結合された、利得が1より大きい増幅器を提供するステップと、
    c)前記スイッチR−2Rラダーが、前記ディジタル入力信号に応じて前記中間アナログ出力信号を生成し、かつ、
    d)前記増幅器が1より大きな増幅度を用いて前記中間アナログ出力信号を増幅し、この増幅された中間アナログ出力信号は、前記スイッチR−2Rラダーのスイッチの降伏電圧を超えるレンジを有する前記アナログ出力信号にするステップと
    を含む、ディジタル/アナログ変換器内のアナログ出力信号レンジを提供する方法。
  5. スイッチ降伏電圧を超えるディジタル/アナログ変換器内のアナログ出力信号レンジを提供する方法であって、前記ディジタル/アナログ変換器は、ディジタル入力信号レベルを有するディジタル入力信号を前記アナログ出力信号に変換し、前記方法は、
    a)前記ディジタル入力信号に応じて中間アナログ出力信号を生成するためのスイッチを有し、前記各スイッチがスイッチ制御端子および前記スイッチ降伏電圧を有するスイッチR−2Rラダーを提供するステップと、
    b)前記スイッチR−2Rラダーに結合された、利得が1より大きい増幅器を提供するステップと、
    c)前記スイッチR−2Rラダーが、前記ディジタル入力信号に応じて前記中間アナログ出力信号を生成し、かつ、前記増幅器が前記中間アナログ出力信号を受け取り、受け取った前記中間アナログ出力信号を1より大きい利得で、前記スイッチ降伏電圧を超えるレンジを有する前記アナログ出力信号に増幅するステップと、
    d)前記スイッチR−2Rラダー内のスイッチを制御するためのスイッチ・コントローラを提供するステップと、から構成され、
    前記スイッチ・コントローラは、
    i)正のアナログ基準電圧と負のアナログ基準電圧の間のレンジが前記スイッチ降伏電圧より小さい、前記正のアナログ基準電圧および前記負のアナログ基準電圧を受け取り、
    ii)正の生成OFF電圧と負の生成OFF電圧の間の電圧レンジが前記スイッチ降伏電圧より小さい、前記正のアナログ基準電圧より大きい実質的に固定の前記正の生成OFF電圧、および前記負のアナログ基準電圧より小さい実質的に固定の前記負の生成OFF電圧を生成し、
    iii)前記正のアナログ基準電圧および前記負のアナログ基準電圧に応じて、それぞれ正のON電圧および負のON電圧を形成するステップであって、前記正のON電圧は、所定の電圧レベルだけ前記正のアナログ基準電圧より小さく、また、前記負のON電圧は、可変電圧レベルだけ前記負のアナログ基準電圧より大きい、正のON電圧および負のON電圧を形成し、
    iv)ディジタル入力信号レベルを有する前記ディジタル入力信号を受け取り、シフトされたディジタル入力信号を生成するために、ハイ論理レベル入力またはロー論理レベル入力に対して前記ディジタル入力信号の電圧レベルを前記正および負の生成OFF電圧レベルにシフトし、更に
    v)ディジタル/アナログ変換器内のスイッチを切り換え、前記スイッチ降伏電圧を回避するために、前記正または負の生成OFF電圧をスイッチ制御端子に結合し、かつ、前記正または負のON電圧をスイッチ制御端子に結合する機能を有することを特徴とするディジタル/アナログ出力信号レンジを提供する方法。
  6. ディジテル入力信号レベルを有するディジタル入力信号をスイッチ降伏電圧を超えた電圧を有するアナログ出力信号に変換する方法であって、この方法は、
    スイッチ降伏電圧を超える高電圧供給レベルをスイッチ降伏電圧を超えない安全制御電圧レベルにまでレベルをシフトするステップと、
    ディジタル入力信号に応答して中間アナログ出力信号を発生するように、上記安全制御電圧レベルを使用してスイッチ降伏電圧を有するスイッチR−2Rラダー内のスイッチ群を切換えるステップと、
    スイッチR−2Rラダー内のスイッチ群のスイッチ降伏電圧を超える電圧を有するアナログ出力信号を発生するために、1以上の増幅度で前記中間アナログ出力信号を増幅するステップと
    から構成されることを特徴とする方法。
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