JP4357797B2 - 推進性スラストリングシステム - Google Patents
推進性スラストリングシステム Download PDFInfo
- Publication number
- JP4357797B2 JP4357797B2 JP2002136294A JP2002136294A JP4357797B2 JP 4357797 B2 JP4357797 B2 JP 4357797B2 JP 2002136294 A JP2002136294 A JP 2002136294A JP 2002136294 A JP2002136294 A JP 2002136294A JP 4357797 B2 JP4357797 B2 JP 4357797B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- propeller
- ring
- rings
- flow
- axial
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B64—AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
- B64C—AEROPLANES; HELICOPTERS
- B64C11/00—Propellers, e.g. of ducted type; Features common to propellers and rotors for rotorcraft
- B64C11/001—Shrouded propellers
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B63—SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
- B63H—MARINE PROPULSION OR STEERING
- B63H5/00—Arrangements on vessels of propulsion elements directly acting on water
- B63H5/07—Arrangements on vessels of propulsion elements directly acting on water of propellers
- B63H5/14—Arrangements on vessels of propulsion elements directly acting on water of propellers characterised by being mounted in non-rotating ducts or rings, e.g. adjustable for steering purpose
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B63—SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
- B63H—MARINE PROPULSION OR STEERING
- B63H5/00—Arrangements on vessels of propulsion elements directly acting on water
- B63H5/07—Arrangements on vessels of propulsion elements directly acting on water of propellers
- B63H5/16—Arrangements on vessels of propulsion elements directly acting on water of propellers characterised by being mounted in recesses; with stationary water-guiding elements; Means to prevent fouling of the propeller, e.g. guards, cages or screens
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B64—AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
- B64C—AEROPLANES; HELICOPTERS
- B64C11/00—Propellers, e.g. of ducted type; Features common to propellers and rotors for rotorcraft
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T70/00—Maritime or waterways transport
- Y02T70/50—Measures to reduce greenhouse gas emissions related to the propulsion system
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Ocean & Marine Engineering (AREA)
- Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
- Vehicle Body Suspensions (AREA)
- Gear-Shifting Mechanisms (AREA)
- Vending Machines For Individual Products (AREA)
- Jet Pumps And Other Pumps (AREA)
- Toys (AREA)
- Plasma Technology (AREA)
- Other Air-Conditioning Systems (AREA)
Description
【技術分野】
この発明は、一般にファンおよびプロペラによって流体を動かし混合するための改善した方法、そしてまたプロペラおよびファン駆動の乗物、特に船舶およびあらゆる型の航空機、ファン、その他の流体駆動装置用のスラスト(推力)を増大し、制御するための改善した推進システムに関するものである。
【0002】
【背景技術】
プロペラまたは関連する回転形態のもの、例えばローター、ファンおよびスクリューは、船舶および航空機の設計において肝要な面である。現在の船舶スクリューは低効率であり、それは高い騒音と言う特徴のためで、羽根における水の空洞発生作用によって性能が制限されている。現在の船舶スクリューなどが、水中のマネティ(海牛)、人々、そして沈んで見えない物体と衝突したときの安全性の欠如は、日々の新聞でしばしば報じられている。毎時60マイルで動いている小型船を正確に停止させられるかどうかは疑問である;他の船舶、泳いでいる人達、および残骸物との衝突を回避する助けとなる実際的なブレーキシステムは、現在存在しない。低速度で回転する大型のプロペラは、船の設計上必要な選択であり、船/スクリュー寸法の関係の故に、船体から生じる著しい流れ妨害があり、結果的には一層低い効率をもたらす。
【0003】
飛行機のプロペラおよびヘリコプターの尾部ローターは、許容できる程度の効率を得るために、比較的低い誘起加速度の流れを有する大量の空気を動かさねばならない。そのようなローターの寸法は、相対的に制限される。それ故十分なスラストを生成するために、これらのローターは、羽根の翅端速度を高くして駆動される。高い〔スラスト/翅端速度〕の比の条件により生成される翅端の渦巻は、システムの騒音を増加させる。
それ故、プロペラのスラスト、馬力を強化し、プロペラの騒音を減らすことによってプロペラが生成する性能を改善する構造的なシステムが必要である。また動きの不活発または活発な物体にプロペラが衝突したときに安全性を確保し、プロペラの性能を不利にすることなしにプロペラを保護するケージの必要性も存在する。さらに船舶、航空機、ヘリコプターおよびファンに使用されるプロペラの動作から発生する騒音レベルを減らす必要性も存在する。
【0004】
プロペラ、スクリュー、安全装置の分野について、またプロペラのスラストを増加させる手段について、これまでの特許が詳しく調査され、つぎの結果を得た。
M.S.Smallに付与された米国特許No.4,689,026は、プロペラスクリューに関するもので、スクリューを取り囲む方形のトンネルを示しており、このシステムは、トンネルのすみ及び水の回転損失の故に過大な水の抵抗および低い流動効率を有するものと思われる。
米国特許No.4,666,411は、管状の、船の伴流発生機のためのものであり、これはまた高い水の抵抗をもち無推進力の代物である。
V.W.Toneに付与された米国特許No.4,031,846は、案内駆動装置と円錐形の半力バーについて記載し、それは反通風板として作用するかも知れないが、明らかに推進力を発生するものではないと思われる。プロペラの先端のみをカバーする円錐板として、それは安全防護物としての作用はしないものと思われる。
【0005】
米国特許No.3,742,895は、プロペラ伴流中の操舵用の舵について記載しており、私の発明には関係しない。
米国特許No.3,528,382は、伴流をまっすぐにすることによってその伴流中の回転エネルギを回収するため、流れをまっすぐにする装置について記載している。この事は、伴流速度測定を行ってシャフトの回転軸に対して高々15°以下という流れの斜交角を示すことで、最善のときでさえ生じるスラスト利得は小さいことを示している。この事は、反回転ベーンに対する抗力が存在しなかった場合、精々3.5%のスラストを増加させるものと思われ、評価できる積極的なスラスト効果は期待できない。
米国特許No.4,580,517は、管内に配置した、おおい隠されたプロペラについて記載している。これは、前方運動では推進力を発生しないシュラウドシステムである。
【0006】
この管は静力学的スラスト状態ではスラストを改善するが、運動に必要なパワーに大きな不利を強いるような高い抵抗を、速度増加と共に有するに至る。
米国特許No.3,722,454は、プロペラに隣接する長い、流体の管を示している。前方への運動の間に起こるこの装置の高い表面摩擦のため極端な動力を必要とし、しかも前進速度は非常に低いから、その装置の使用は除外される。
米国特許No.4,441,163は、プロペラを保護するための、推進力を発生しないケージを示している。このケージは、推進力を発生しない性質のものであるから、ある適当な動作速度において過大な力を必要とする。
D.C. Babusに付与された米国特許No.4,078,516は、上記した同じ高い抗力特性を有する、推進力を発生しないケージを再度示している。
【0007】
Freibheim Zimmerに付与された米国特許No.3,968,944は、入口に配置した、プロペラを有するテーパー付き収縮シュラウドを示している。これは、シュラウドが推進力を発生しない性質のものであるから、これもまた高い抵抗のある代物を提供するだろう。
シュラウドまたはトンネルについて記載している上記の従来技術の大部分は、人および/または海洋生物がプロペラと接触しないように保護するが、効率的な性能を犠牲にし、かつこれらのものが高い抵抗の代物であるため大きな動力を必要としていることに気付かれるだろう。
私の発明は、同じ速度を出すために必要な通常のプロペラ動力のたった半分(1/2)と言う小さい人力を用いてさえも推進力を発生するスラストを増加させつつ、ケージによって提供される安全性を達成している。
【0008】
H.E. Lemontに付与された関連特許No.4,506,849、
「ヘリコプターロータのスラストリング」は尾部ローターの周囲に単一のスラストリングを使うことを記載している。主ローターからおよび平行移動飛行(translational flight)から生じる両方の交差流は、スラストリングから発生するスラストを強めるために使用される。軸方向の推進力を十分増加させるために、単一のスラストリングを採用するに必要なその面積は、余りに多くの抗力を課すことになり、軸方向に高速モードで成功裏に動作させることは不可能になるものと考えられる。
タウンエンドリング(星形状配置の航空機エンジンを流線型にする初期の方法)は、航空機のプロペラを取り囲んでスラストを増大させるために使用された。これは、上記の特許No.3,722,454及びNo.3,969,944のシュラウドを使った航空機の変形である。船舶にあてはまる同じ難点は、また航空の応用にもあてはまる。これらのタウンエンドリングは、静力学的な地上のスラストを増大させる一方、航空機の並みの平行移動速度(moderate translational speed)では、抵抗がスラスト増加の効果とすぐに等しくなり、正味の有効性をゼロまで減らす。
【0009】
輸送用航空機は、騒音抑制のためダクト/カウリングシステム内に封入された、推進力を発生するファンを使用する。ファンの羽根がダクト内に配置されるとき、カウルリップ上の負の空気圧の分布によりスラストを強めること、そしてまた羽根翅端の渦を消去することが要求される。並進と交差の流れを伴うダクトリップ圧力の変動は、ダクト内部の空気速度の方向と大きさに変化を起こし、ファン内部の面速度分布に変化をもたらす。この事は、ダクト内の半径方向の空気流分布に対し、必要とするファン羽根ねじりとの釣合をくつがえし効率を減じる。翅端の渦を消去するため、ファン羽根の翅端はダクト壁に非常に接近することが必要であり(半径の0.5%以内に)、それはさらにクリアランスの問題を伴う。小さなクリアランスの問題は、ダクトの構造を硬くして高速で動く羽根との接触をさけるために重量が追加されると言う重大な不利益を生ずる。
米国特許No.4,506,849に対して参考文献として引用された特許は、揚力を達成するため平行移動飛行速度の間、縁に沿って交差する流れの原理を使用しており;従って849特許に対して言及したのと類似の限界を示している。
【0010】
【発明の概要】
この発明によるスラスト増加装置を使用すると、実質的に改善されたスラストがファンあるいはプロペラから得られる。この事は多重リング構造体を採用することによって達成される。その構造体では、複数のリングがスラスト増強距離(thrust enhancing distance)だけ軸方向に相互に間隔をあけ設けられている。1つのスラストリングは、回転する羽根の向い側に半径方向に配置され、かつリングが画定する環状ポンプ開口部を形成するように少くとも1つの他のリングが下流で軸方向に間隔を取って配置される。ファンであれプロペラであれ回転羽根によって発生された渦は、リング間のポンプ開口部を通って流体の主流に再度入り、主流を増加させるために有益に使用される。
この発明によるスラスト増加システムを使用すると、増加した流体流の量が、同じ馬力で達成することができる。例えば、固定されていない空気ファンでこの発明によるリング構造体を備えているものは、同じ馬力に対してそのマスフローを5倍の大きさに増加させることができる。
【0011】
実質的な騒音低減は、回転羽根の平面内とまたその平面から45°のところの両方で、この発明のリング構造体を使って得られる。このリング構造体は、人々および水中生物を回転羽根から守る安全性を高め、かつ制御可能なピッチ羽根を使って強化したスラスト逆転を得ることを可能にしている。羽根は経済的な平坦板で小アスペクト比の構成にすることができる。
本文中に記述した発明の一実施例において、多重リング構造体は、コンピュータ回路または類似物を取り囲む電子的収納体を換気するために使用する型の小型高速度ファンを組み込んでいる。ファン羽根周縁辺の掃引ラインに対向して半径方向に配置した少くとも数個の環状のリング画定開口を備えるように、複数のリングが、ファン羽根の軸方向の幅の中に配置される。リングの幅、リング間の間隔、その形、方向、および厚さは、回転ファン羽根によって発生した渦からスラスト増加を生成するように選択される。多重リング使用の結果として、入力する動力の関数として増大されたマスフローおよび優れた静圧対流量の性能が得られる。
【0012】
発明による多重リング構造体は、小アスペクト比の羽根を使えば特に効果的であって、例えばファン、ボートプロペラ、羽根車、ポンプ、タービンエンジン、吹付けドライヤー、ヒーターファン、ペイントとスラリー混合機および類似品等で遭遇する羽根である。
発明による、軸方向に延びた1つの多重リング構造体においては、少くとも1つの、リングが画定する開口部が、回転する羽根に向い側半径方向にあり、1つまたはそれ以上のリング開口部が羽根の下流に配置されている。これにより膨張する伴流が生成される。
発明による多重リング構造体を使用すると、単一のリングを採用するときより発生する抗力ははるかに小さい。多重リングの配置を適切にすると、スラスト増加の改善が達成でき、より小さい動力で一層大きいスラストを発生させる結果となる。
それ故この発明の一つの目的は、従来型のファンまたはプロペラから得られるスラストに比べ、より小さい入力の動力を使って同じ寸法のファンまたはプロペラから得られるスラストを増進することである。
【0013】
私の発明のその他の目的、利点および社会的利益はつぎのごとくである。
1.破壊的で不具にするようなプロペラの打撃から人々、海洋の生物と動物を保護すること。
2.乗物に設けた、取り囲んだプロペラ、ロータ、またはスクリュー等のスラスト増進に積極的に貢献し、燃料消費を減らす保護的なリングケージの設置。
3.多重リング作用により、羽根翅端と根本の渦により代表される、これまで無駄になっていた誘起動力を使用することによって余分の乗物推進力スラストを供給し、燃料を節約し、より速く行く、そしてもっと効率のよい乗物を提供すること。
4.緊急時または他の状況時に、乗物にブレーキをかけるため、可変ピッチプロペラを使い、スラスト逆転を含みスラストの大きさの一層よい制御をすること。
5.ファンまたはプロペラの渦から発生する騒音の低減。ファン、ヒータ、ヘアドライヤおよび類似品の静かな動作の可能化。
6.経済的なスラスト増加システムを使用してファンまたはプロペラの燃料効率を向上させる事。ボート、船、航空機、潜水艦および類似物について有意の走行コスト節約が達成できる。この発明の多重リング構造体の中には動く部分がないので、長期間持ちこたえられ、ライフサイクルの原価は極めて低いものと期待できる。
7.私の発明によって達成されるスラスト増加は、推進力発生;空気または流体の混合;ガス、スラリー、スラッジ、粒体の汲み揚げ;およびファン、ヒータ、ヘアドライヤー、石油バーナ、伝送パイプラインの並列ポンプ等に必要な空気または他の媒体を動かすことにかかわる多種類の羽根に適用できる。
8.リングを通って動かされる空気または水の中の主要な寸法の粒子の分離を容易に行う事。
【0014】
本発明は、小アスペクト比の多羽根のプロペラ、ファン、羽根車あるいはロータと組合せて使用できる多重リング構造体を有している。この多重リング構造体は、幅の狭い環状翼を形成し、軸方向に間隔をとった多重リングを有し、これらの環状翼は、環状リング開口部によって分離されており、その開口部の幅はリングの翼弦距離の関数として表わされる。なおこの翼弦距離はリングの内径対外径比に基づいている。これらのリングを相互の関係において、またプロペラの平面内に配置するための構造はこの発明の一部である。第1リングの平面は、プロペラの軸方向長さの範囲内にかつプロペラの上流翅端渦の僅かに後ろに配置される。プロペラの平面に対する前方リングの僅かな傾斜および続く下流リングの大きな角度は、いくつかの応用に対し有益な効果がある。プロペラは、小アスペクト比の羽根、特別の翼断面およびリングケージ構造体のスラスト作用を強めるための平面図形状によって強度の増した後流に関連する翅端および根本の渦を有している。リングケージは、通常無駄にしていた渦の回転エネルギを、プロペラによって作られるスラストの方向に働く力として変換することにより、これらの渦を余分なスラストに変換する。
発明のこれらおよびその他の利点、ならびに目的は、図面に示す数個の実施例に関する以下の説明から理解できる。
【0015】
【実施例の詳細な記述及び発明の効果】
図1−5を参照すると、この発明によるファン40が示されている。このファン40には多重リング構造体42が設けられており、それにより、プロペラ羽根44によって矢印48の方向に発生されたスラストが顕著に増加される。図1は、2つの静圧カーブ50、52を示している。カーブ50は、ファン40(4.00インチ直径)と類似の大きさであるが僅かに大きい(4.41インチ直径)標準的管内ファンについてのカーブである。カーブ52は、リングケージ構造体42を有するファン40に対するカーブである。
特に重要な意味を持つのは、約0.2インチの水という通常動作の静圧において、ファン40を用いて得られたマスフローの増加(2倍になった)である。標準の管内ファンに対する静圧カーブに通常存在する非線形のディップ(少しの降下)54は、ファン40の使用で実質的に消去されている。カーブ52は本質的に直線であるが、ファンの構成によっては変動する可能性がある。
【0016】
ファン40により顕著に改善されたこの性能は、多重リング構造42を使って達成される。この構造体42は、少くとも2つのリングそしてこの実施例では複数のリング56.1、56.2,56.3、と56.4を有し、これらのリングはファン羽根44の周辺スイープラインから半径方向に間隔を有しかつプロペラ羽根46の軸方向での距離内に配置される。リング56.1は、またファン40を適当な表面に取り付ける台として役立つ。
多重リング構造体42は、3つの環状リングで画定された開口60、62、64を有し、翅端が流し出す渦と混合した空気流がそれらの開口を通って流量を増加させる。リング56.2、56.3は環状で、比較的薄い翼型構造をしており、それら構造体の半径方向の幅(外半径より内半径を差引いた)、または翼弦C、および軸方向間隔Wは、リング構造体42により流量増加を強めるために選択される。リング翼弦Cが余り大きく作られると、増加作用は減少する傾向になり、また乗物への応用における抵抗が大きくなり過ぎるかも知れない。リング翼弦が小さ過ぎると、増加作用も減少する傾向にある。リング翼弦Cの寸法は、ファン半径Rの関数として表現でき、約0.1Rから、好ましくは約0.15Rから、約0.59Rの範囲内に入れるべきである。特に効果的な流量増加は、リング翼弦の寸法が0.25Rのときであることが判った。
【0017】
リングの厚さtは、また性能に影響を与え、リングが厚過ぎてもまた薄過ぎても増加作用は減退する。一般に、リングの厚さは翼弦寸法Cの関数として表現される。リング厚さtは、好ましくは約0.1Cから約0.4Cの範囲内であり、増加流量は、一般にリング厚さが0.35Cに近づくにつれて低下する。リングの最大厚さは、一般に約0.15Cから約0.2Cまでの範囲で最大の静流量増加をもたらすことが判った。直径8インチのファン内に2つ羽根のプロペラを有する4つのリングを使用した1つの多重リング構造体内では、リング厚さtの最適値は0.2Cであった。改善されたマスフローは、0.1C以下のリング厚さを使ってさえも得ることができる。
【0018】
リング間の軸方向間隔をW、すなわち環状リングが画定する開口60、62、64の軸方向幅Wは、マスフローを増加させるため渦からの空気流にとって十分でなければならない。もし開口が広げられると流量増加は徐々に減少する。開口幅Wがゼロになるとき、性能は単一リングを使って得られる増加量に近づく。好ましくは、リング流開口の幅Wは、一般にリング翼弦長さCの約半分から約4倍の間に選択される。もっともこの範囲からはみ出ることは、空気と水のような異なった媒体で遭遇できるであろう。上記した8インチ、2つ羽根のファン用の1つの多重リング構造体内で、リング厚さを0.21Cに、ファンの剛率比(Solidity ratio)を0.2にし、かつリング間隔を約翼弦Cの2倍にして、ファンのみの場合と比較してマスフローで40%の改善が得られた。単一リングの使用から得られたマスフローの増加は、約16%であった。
【0019】
回転面67に関して前方リングの軸上位置は、流量増加に影響を与える。一般に上流にあるつまり前方のリング56.1の後縁65は、翅端渦の前方にあってはならず、好ましくは回転面67の近くに配置されるべきである。前方リングの後縁65は、面69の前方にまたは下流に配置することができる。一般に流量増加は、後縁65の位置が後方に動くときよりも前方に動くときに一層急速に減少する。
前方リングの65のような後縁が、回転面からプロペラ半径Rの約0.06倍以上前方に出なくて、約0.2Rより以上下流に出なければ、流量増加は一対の羽根を使って1つのファンで得られた。これらの位置は、プロペラの種々の係数、例えば羽根によって生成される渦の強さ等によって変更することができる。
【0020】
図1Bは、この発明のリングケージ構造体を使って達成された重要な改善事項を図示している。カーブ70は、2枚羽根、10インチ直径のファンで、かつ3つのリング56の間に1翼弦長のリング間隔と15°の羽根ねじり角を持つファンの翅端72のピッチ角の関数としてマスフローを表わしている。ピッチ角が増加するにつれて、マスフローは増加し、約43°の角度で点74において最大値になるまで増え、そこで失速が起こる。ピッチ角が更に増加すると、点76で示すようにマスフローが減少する。しかし点78においてカーブは約50°で安定し少くとも60°まではこの状態のままである。
【0021】
従来のファンにあっては、マスフローは約60°のピッチ角になるまで80に示すように減少し続け、軸方向の流は本質的になくなる。このことは、この発明のリングケージ構造体は、失速以上の大きいピッチ角において発生する一層強力な渦を有用なマスフローに変換するうえで特に効果的である、と云うことを説明しているのである。
【0022】
リングケージ構造体42の特別の利点は、その内容をプロペラ羽根44の周辺スイープラインに接近した間隙を保つようにしなくてもよいことである。クリアランスSが小さ過ぎると、ファンと組立構造体とリング構造体42とが不注意で接触することを避けるために要求される公差(精度)が厳しくなる。クリアランスSが大き過ぎると、リングケージ構造体42から生じる有益な効果は減少し、逆空気流の可能性が出てくる。一般にはプロペラ羽根の半径Rの約10%以下の程度のクリアランスSが許容でき、通常はRの約5%の値が使われる。
【0023】
この多重リング構造体42は、比較的小さいアスペクト比を有するプロペラ羽根44を使えば特に効率よく動作する。プロペラ羽根に対するアスペクト比(AR)はbがハブ66の外に露出した羽根の長さで、Aがハブの外に出た羽根の面積であるとき、関係式AR=b2/Aによって定義される。羽根44のアスペクト比が大き過ぎると、それが翅端渦の強度、従ってリングケージ構造体42の有益性を低下させる。小アスペクト比のプロペラ羽根44を使えば、一層強力な翅端渦が発生され、これが有用なマスフローに変換でき、一層良好で全効率を生成する。
【0024】
一般的に適切な値と分かった小アスペクト比は、典型的には約0.10から約3.0までの範囲にある、もっともこの発明のシステムは、この範囲を外れたプロペラのアスペクト比を使ってもある程度まで動作できる。
ファン40においては、先頭の上流リング56.1は回転軸68に対して傾いている。このような傾斜角が一層良好な空気流を作ることを可能にし、56.2および56.3のような他の下流リングに対しても適用できる。この傾斜角は、約15°程度のオーダーにすることができるが、他の角度も使用できる。
【0025】
下流リング56.4は、環状の内側に面したノッチ79と共に整形される、このノッチ79は、リング56.1、56.2と56.3を使って得た流量増加を妨害すると思われる逆空気流を阻止するのに役立つ。
リング56.2と56.3は、翼型断面形状を有する。この形状が、リングの周辺に矢印84により示した流れを選択的に強めるが、これらのリングは48の方向におけるマスフローを強化するものである。
【0026】
図3と4は、ファン40を一層詳細に図示している。図4に92で示すようにリング56は、インターロック用ブラケット94と共に組み立てられ、ボルト96により適当なフレーム98に保持されている。フレーム98は通風される空間(図示せず)を取り囲んでいる。ファン40は、ハブ66内のモータ(原動機)99により駆動される。そのようなブラケット94を使用することは以下の事を表わすものである。そのようなブラケットの使用により、私の発明の流量増加をなお行いつつ、リング56が連続している必要はなく、円周上の場所(複数)で中断できることを示している。
【0027】
図5および6では、ファン100が示され、それは、ファン羽根104のピッチ長さに沿って軸方向に間隔をとった6つのリング103をもって形成された多重リング構造体102を有している。リング間の環状開口106の全部は、正のポンプ作用に貢献し、それによって顕著なマスフローの増加が得られる。ファン100は、カップ形のブラケット110を用いて数個の適当なフレーム108の1つに取り付けることができる。モータリード線112は、ファンモータ114とリング103を支持するために使用する4つの適当な中空の支柱116の1つを通ってモータ114に連結される。望ましいと思われる場所にリング103のいくつか、または大多数をファン羽根104の回転軸に対して相対的に傾けられることに留意すべきである。
【0028】
図7は、周辺モータ124により回転されるプロペラ羽根122を有するファン120を図示している。多重リング構造体126は、回転軸129に対して相対的に種々の角度で傾斜しているリング128.1、128.2および128.3を使ってマスフローを増加するために使用される。
図8は、船外機132を備えた船外機モータボート130に適用した私の発明の一形式を示している。この船外機132は、従来のスロットルおよび操舵レバー136を有し、典型的には現在の慣例に従ってボートの船尾肋板134上に取り付けられている。船外機132の部品は、反通風板138および下部直角ギヤーボックスケーシング140として図8の中で注目できよう。私の発明の、2つの主要な要素は、すなわち小アスペクト比の羽根のプロペラ142と、軸方向に間隔を取った3つのリング146.1、146.2および146.3から形成されたリングケージ144である。
【0029】
プロペラ142(図10参照)は短い、幅広の、薄い羽根152を有している。特殊な前縁横断面のみならず、特殊な羽根152の平面図形状が、翅端および根本の渦作用による大きい迎え角におけるプロペラのスラスト値を高めて境界層のエネルギーを増加させる。これに対して、図9に示すような通常のスクリューは、これらの渦を最小限にして動力損失を減少させようとする。リングケージ144を使用してこれらの渦を有用なスラストエネルギに変換することが、渦を強化するようなプロペラ設計の使用を促進する。図2、4、6、7、と8に示す実施例にあっては、3つまたはそれ以上のリングが使用される。しかし、この発明による多重リング構造体の利点は、リングとリングの間で環状の渦ポンピング開口を画定するところの一対のリングを使用することにより得られることを理解すべきである。この開口は、プロペラ羽根の軸方向ピッチ長さの範囲内に少くとも部分的に配置しなければならない。
【0030】
図8、10、および11において、角度をつけ分配した4つのレール154により連結した3つのリングが示されている。これらのレールは、船外機132に取り付けられ、プロペラ142の面に関して適切な配列でリングの間隔をとり、それらを支持してスラスト増加の機能を遂行する。レール154の数、その形状、寸法とは何れも変更してもよい。一般に、レール154により生成されるようなリング支持構造は、リングケージ144の一部を形成し、水流に略平行に配置される。レール154は、各ケースに応じて現在の空気力学または流体力学の理論に従って低い抵抗となる構成に整形した断面を有している。
【0031】
図9は、船外機から出ている駆動軸に取り付けた従来のスクリュープロペラ160の回りの水流を示している。その流れを、図10に示す、本発明の推進力発生スラストリングシステムにおける流れ及び図11に示した、個々の羽根の回りの流れおよびリングの回りの半径方向の流入の詳細な検討、と比較すべきである。
【0032】
図9のプロペラ160は、水平ベクトル162で示す水流を有している。従来の反通風板138は、水表面からプロペラ160内への空気洩れを防止する。プロペラ142は、通常「誘導速度(induced velocity)」と称される付加的速度を、影響を受けた水力線管(tube of water)に付加する。この機能を行う際に、上側の低圧および下側の高圧は羽根の翅端近くで渦を形成させ、この渦は羽根を越えて下流に流れ、「翅端が流す渦」と称される。これは、船内流れ(inboard flow)と共に、高回転速度の境界渦速度を有する横断面減小の伴流を形成する。矢印を付けた渦の円166は、水流に直角の平坦な切断面内における渦回転流の方向を示している。渦円166のではなく、伴流の縮んでいる直径は、プロペラ160によって作られる追加された誘導速度の結果である。
【0033】
図10は、2つの部分からなる、推進力スラストリングシステム144の水流を示しており、その内の1つは、本来の流れであり、2つ目はリング146を越える誘導流である。ベクトル170はプロペラ152に向う、ギヤケース140の回りの本来の水流を示しており、速度ベクトル172はリング146に向う誘導流を示している。2組の渦はプロペラ羽根152の各により作られる。すなわち船内渦174と船外渦176である。流れベクトル172は、渦176.1および渦176.2の混合流と共にリング146の回りに半径方向の増加流を作る。
【0034】
この混合は前方リング146.1において始まり、下流でプロペラ142の直径の2倍から3倍まで続く。船外渦176と船内渦174により示した直径の寸法の大きい事と直径の増大とは、渦が小さいときの渦内の高回転速度エネルギーから渦が大きい時の低回転速エネルギへの変換が有益であることを示している。図9のプロペラ142とは異なって、プロペラのこれらの渦は、渦の回転エネルギと質量とを伴流に加えることによって下流で消える。最終の伴流ベクトル180は、誘導されたリング速度ベクトル172と一次の流れベクトル170との和からくる流量により発生した伴流膨張を示している。
【0035】
船外機132にボルト止めした取付部品182のリングケージ60は、一次流路内には置かれていない。そして流れベクトル170と172に直角のそれらの投影面積は、伴流への影響が最小である。
図11は、推進力発生スラストリングシステム144および前に定義したプロペラ142の斜視図である。プロペラ142は、固定位置、2枚羽根の可変ピッチプロペラで、フロントハブ186をリアハブ188の処に保持するクランピングねじ184により生成される調整能力を備えている。羽根152は、平板ベベルドエッジ(はすぶち)構造体であり、それは羽根のバット上のクランピングねじ184の作用により保持されている。羽根152の周囲の水流作用は、船内渦190、船外渦192、および前縁渦194により示されている3組の渦によって表現される。羽根152の迎え角はベクトル170(図10参照)およびシャフト196の軸のまわりの羽根回転速度によって確定される。羽根152により作られる誘導速度およびベクトル172で示す増加速度流は、図11に示す方向となる。
【0036】
羽根152の下部表面から上部表面にわたる正/負の圧力比により作り出された渦190および渦192は、図11に示す縁渦を生ぜしめる。これらの渦は、下部表面から上部表面に流れ、つぎに誘起したリング流と混合して下流にて次第に消える。これらは、1.0またはそれ以下という小アスペクト比の表面に対する各単一の渦として示されているが、2つ以上の渦が羽根の各側縁に発生するかも知れない。194のような渦は、前縁200の斜面の働きによるものであり、この前縁は2%の翼弦前縁半径200により僅かに丸められるかもしれない。羽根152の正の迎え角において、鋭い縁がベベル(斜面)を越える流れを分離してきた。
【0037】
流れは、斜面のあとで翼弦方向の向きに羽根152に再び付着し、上昇泡を発生させる。この上昇泡は、羽根152の斜面部分上で渦190から渦192までスパン方向に広がる。この上昇泡が羽根上で重要な揚力を作り出すが、これらの羽根はその小アスペクト比の形状を用いて斜めの平板部分を作ることができるもので、よい側面をした翼断面よりも一層大きい単位面積当り揚力を生ぜしめる。
【0038】
他の2つの重要な効果は、渦190、192と194により作られる。1つは、揚力喪失と抗力増加を来たす失速なしに45°を越える迎え角(図13参照)を達成するため、羽根152の上部表面上の境界層を付勢することである。プロペラ142の揚力値は、他の型の揚力値の2倍を越えるかも知れない。第2の効果は、上記の渦が従来のスクリュープロペラ160(図9参照)より一層強力な混合作用を生成することである。この、スクリュープロペラ160では失われるエネルギは、私の発明によって有用なスラストに変換される。
【0039】
図11は、誘発した流れベクトル172を斜視図で示している。これらのベクトルは、上流でシャフト196の軸に平行に始まり、内部リングケージ混合作用(流体沈下作用(fluid sink action))の影響の結果として、リング146.1、146.2、146.3の前方表面202.1、202.2、202.3を横切るよう曲がり、つぎに下流に進む。リング146.1、146.2、146.3の前方表面202.1、202.2、202.3を横切り内側向きの半径方向の流れは、リング揚力(ring lift)を発生させ、それによりスラスト改善を生じる。
【0040】
図12は、異なるシステム(複数)のスラスト生成能力を比較するため、それらシステムの静スラストの試験データのグラフである。各システムにより発生されたポンド表示スラスト値が、プロペラシャフトの毎分回転数(RPM)に対してプロットされている。カーブAは、基準線となる、10図の142のような、3枚羽根、標準設計、半楕円面形平のスクリューの、ものの場合である。カーブCは、リングケージ60がなく142のような3枚羽根、75%直径のプロペラのものの場合である。破線カーブDは、3つのリング146を使用しているリングケージ144を有する、カーブCのプロペラ142に対するもの。これらのデータ解釈は以下のようである。
【0041】
1.2000RPMにおいて、カーブCのスラストは、カーブAに対するプロペラより小さいプロペラの値であるが、カーブAの標準プロペラの値より約20%小さい。
2.2000RPMにおいて、カーブC用のプロペラではあるが推進スラストリングシステム144を有するものに対する破線カーブDは、カーブAで表わされた標準プロペラシステムのスラストよりやや大きいスラストを生成する。
【0042】
上記の事から引き出される結論は、リングケージ144を有し、より低い羽根翅端速度(カーブAのそれの75%)で動作するより小さい直径のプロペラ142は、同じかまたはやや大きい静スラストを発生させるということである。リング146は、それらの誘起流によって全スラストに貢献し、かくしてトータルとしての推進力を増加し、カーブAで表わされる標準型でより大きいプロペラに等しくする。リングケージ構造体144を有する一層小型の低翅端速度のプロペラ142は、このようにシャフトのより小さい馬力のレベルにおいて、より大型のプロペラと同じ静スラストを作り出すことができる。
【0043】
図13は、図12のカーブAとカーブDのシステムについて静スラスト/馬力の試験データのグラフである。プロットしたのは、設計スラストに対する各システムのパーセント馬力のデータである。設計スラストの100%において、この推進力を発生スラストリングシステムは、標準のスクリュープロペラの馬力の約50%だけを使用する。これは効率の顕著な改善である。
【0044】
図14は、図12のカーブDに関して説明されたリングケージ144を有するプロペラに対する試験データのグラフである。カーブDはパーセント巡航速度の関数として達成されたパーセント増加値である。増加パーセントは、リングケージ144を使って達成されたスラストTDからプロペラのみのスラストTAを減じた値をTAで割って100を掛けた値として定義される。
平行移動速度ゼロにおける図14の静スラスト増加は、プロペラ142のみのスラストの約24%である。ボートの巡航速度において増加率は約60%まで増す。図14に図示するこの増加率は、図13に示す低減馬力所要量を使って達成される。〔馬力/エネルギ〕比の節約の結果、同じ燃料使用量に対して高い経済性の、より速い、より長距離の車が生まれる。
【0045】
図15は、空気プロペラの音測定値を示すもので、音の強さ(dBA)、スラスト、および馬力の値が、毎分回転数の全範囲において測定された。マイクロホンは、プロペラの回転面およびプロペラから45°の角度でそれぞれプロペラの直径の1.5倍の距離に置いた。コンピュータで換算したデータが図15にプロットしてある。同図は、プロペラの設計スラストパーセンテージに対する音の強さを示している。両方の類似の位置からのデータは略等しかった。カーブEはプロペラのみのdBA値を示し、他方カーブFは、144のようなリングケージをシステムに付加した効果を示している。
【0046】
図12、13、14に対する試験データは、3枚羽根のプロペラシステムを使って得られた。力及びモーメントのデータが、4枚羽根のプロペラ44の試験によって見出されている。剛率として定義されるパラメータは下記のものである。
【0047】
【数1】
【0048】
このパラメータは、リングおよびプロペラの数を変更して試験評価し、0.06から1.0以上までの範囲に対して構成部分の選択を最適にした。空気プロペラ羽根のアスペクト比が3.0のとき、0.20から0.35という剛率は適切である。他方、水に使用する羽根に対しては、1.0という剛率は正当な値である。コンピュータのような電子構成部分を冷却するために使用されるかも知れないファンは、一般に1.8から2.0の大きさの剛率を有している。それ故、剛率は発明を種々のプロペラへ適用するについて、約0.06から約3.0まで変更してよい。
図15から判るように、100%の設計スラスト値において静粛化は約5dBAである。リングケージ144は、プロペラ渦を消散させることによって文字通り騒音を飲み込む。
【0049】
図16は、プロペラ142とリングケージ構造体144からなる推進力発生スラスト−リングシステムの立面図である。プロペラハブの断面部分は、その組立方法を明かにするため露出してあり、且つリング146のある部分は同じ理由で削除してある。レール40は、鋳造かモールドか、そうでなければ図8と図16に示すように板138とギヤケース139と一体的に組み立ててよい。安全性を増すため重要な部分に肋間筋を使用しても差支えない。リングケージ144は、上流に面する翼部分を有する薄いリング146を備えている。
【0050】
リング(複数)146は、狭い、円形の、環状をしており、プロペラ142の直径より約5.0%だけ大きい内径を有している。リング146の外径は、プロペラ142の渦強度および/また他の計画された使用法に応じてプロペラ直径の120%から160%まで変化しても差支えない。リング146およびレール154は、金属、プラスチックまたは複合材を一体的に鋳造またはモールドして、それらの交差部分にしっかりした継ぎ目を形成してもよい。または別法として、ボルト締めした継ぎ目をシステムを一緒に保持するためにも使用してよい。個々のリング146は、レール154上のラグまたはスペーサブロックに取り付けてもよい、そのスペーサブロックは、通しボルト付きのリングをアフトリング146.3からギヤケース139に分離する。
【0051】
リングケージ144に使用するリング146の数の選択は、プロペラ142の作る渦の強度に関係する。特別の設計条件に対して所要の推進力を達成するためには、2つまたはそれ以上のリング146が必要である。リング146間の軸方向間隔は、1/2翼弦から4翼弦の長さまで変更してよい。1翼弦の長さは、環状リング146の内径外径間の差の1/2と定義されている。
前方リング146.1の平面は、プロペラシャフト軸196に関して約5°あるいは15°だけ傾けてもよく、それによりスラスト増加値に認められる程に影響を与えることはない。しかし傾けたまたは傾けていないリング146の上流側は、適切なポンプ作用を確保するため、羽根152の渦174および176の前方にあってはならない。下流リング146.2と146.3は、1つの軸側の片側の翼弦間隔を維持し増加効果に実質的に影響を与えることがないようにしながら、シャフト196に関して最大45°まで傾けてもよい。
【0052】
第1リング146.1の下流でのリング146(複数)の半径方向の片寄りは、重大な増加損失を起こさなければリング翼弦Cの最大1/2まではよい。試験をして判明したが、リング146の内径を増減しつつ、内径対外径比を同じに維持することは、増加効果に僅かに小さな変化を起こすだけである。4つの翼弦間隔の範囲内で均一または非均一のリング間隔は、マスフローの増加の効果に重大な影響を示さなかった。
【0053】
少くとも先頭の、前方の、つまり上流のリング146.1は、プロペラ142の向い合うように配置され、且つ好ましくは第2リング146.2もまたそのように配置されていることに注意されたい。このように、各リング146.1と146.2は渦変換に貢献し、流量増加効果を強化する。追加の下流リング146(複数)が、プロペラ142の下流に配置された146.3のようなものと共に延長リング構造体として使用することができる。そのような延長リング146(複数)は、膨張する伴流を収容するため、より一層大きな直径のものとすることができる。
【0054】
これらの考察は、図2、4、6、と7に示すリングケージ構造体にもまた適用され、そして逆に、これらの図に示す空気ファンに関して説明した設計基準は、ボートのプロペラおよびリングケージ構造体にも適用できる。
レール154は、リングケージ144のある部分を形成し、構造体を支持し、配置し、また構造体を衝撃から守りかつ保護するという構造的機能を発揮する。10図の172のようなベクトルによって発生した流体力学の力は、レール154によって抵抗され、ギヤケース139に分配されて最後にはボート30に加えられる。レール154は、リング(複数)146の相互にプロペラ142の面に関連するように位置決めする。
【0055】
上流側では、レール154は、水流の方向に対して半径方向および斜め方向に傾いていて、物体をプロペラ142からまた一部リング146から逸らせる。図16は、リング146をギヤケース139および反通風板138に取り付けているレール154を示す。この事で、プロペラ142の周辺の回り4点への衝突に対する防護を行っている。物体、動物および人々を守りプロペラ等から逸らせることを更に補うため、2次的な適当な肋間レール154を、図16に示した位置の間の角度位置に追加し、第1リング146.1の前方に配置してもよい。リング146の間及びそれに沿ったレール154の断面形状は、一般に抗力を最小限にするように選択され、レールの断面輪郭は翼型をしており、その前縁はシャフト196から離れて船外に面している。
【0056】
シャフト196は標準の船外機型のもので、保持用ナットおよびウッドラフキーハブドライブ手段を有している。その他のプロペラ付属品が使用できる。プロペラ組立体は3つの主要構造物からなる。すなわち前方ハブ210、後方ハブ212およびプロペラ羽根152である。他の部品は、羽根のピッチ角をきめるピン214およびハブ部分と羽根を適切な位置に固定するスクリュー取付片等である。前方ハブ210は、シャフト196上で滑りはめあいを可能にする内径を有し、また流線型にするのを補う外形を備えている。後方ハブ212は、またシャフト196にぴったりはまる内径をもち、且つ駆動負荷をシャフト196から羽根152に伝えるためのトルク伝達用のウッドラフキー(Woodruff key:所謂、半月キー)を有している。
【0057】
羽根152は各々、固定位置、可変ピッチの設計に適したワンピース構造体である。その流体力学的で本質的に矩形の表面は、縁を斜めにした平板で、その半径方向の最上部において翼弦の2%から15%の幅を有している。斜めになった前縁と後縁は、用途を考慮して選択され、半径方向最上部表面上で翼弦の10%から25%まで伸びている。羽根152から生じるスラストは、主として前縁斜面によって影響されるので、いくつかの応用に対して羽根152の後方斜面の広さまたは必要性は決定的なものではないことに留意されるだろう。両縁の等しい斜面化は、ピッチ角の適切な選択によって、羽根152が左回転または右回転のプロペラ回転の何れかに使用できるようにする。左回転がこの出願の図中で使用され、下流の位置から見たとき反時計方向運動として定義されている。
【0058】
図18は、プロペラ羽根断面の特別の断面プロファイルを示し、それらが、NASAまたは他の航空機プロペラの標準的な断面に加えて使用できる。平板はす縁断面230は、推進力発生スラストリングシステム用に流体力学的/空気力学的な特別の特性を与えるため、薄い翼(2%−15%)の翼弦厚さに対するものである。迎え角における前縁への流れは、図18上左方へと仮定するが、急カーブの点で分離し、斜面の後ろの平坦な厚い部分232上で再びくっつく。吸引泡(suction bubble)は斜面表面と自由流れ(free stream flow)の間に生じる。この事が、効果的なシステムを設計することを可能とする効率で表面揚力を発生させる。泡効果が上部表面上の揚力決定に支配的であることから、コンターおよびプロファイルの表面仕上の精度は2次的なものになっている。下部表面圧力は総計して正となり、その表面の粗さに無関係となる傾向にある。斜面表面は前縁から最小の約8%の翼弦および最大の約30%の翼弦まで広がっている。
【0059】
断面234は、上部表面235を形成している大きい〔半径/翼弦〕比をもつ円弧、と断面230のような厚さ比の範囲を有している。
断面236は、25%翼弦傾斜の前縁238、平坦な底240、および斜面の後ろのテーパつき断面を有している。断面厚さ比は断面230の値のよう変化する。
断面242は、図18に示す傾斜した点線244において始まる2重テーパを有する。この線は、断面翼弦の25%の点でテーパつき両表面の最上部交差点を通過する。水平線に対するこの線の角度は、使用条件によって垂直線の前または後で75°程度になりうるが、この角度が断面図における前方と後方の底線の交点を決定する。翼断面型に普通使用されるドループスヌート形は、航空機の設計に使用される多くの型のスロットやフラップのような、これらのプロファイルを更に変化するためのものを組み込んでもよい。
【0060】
図19は、この発明の多重リング構造体の中のリング248に使用される横断面プロファイルを示す。断面250は、NASAまたは均等な他の標準的な航空機のプロファイルである。図19の左側の前縁252は、リング248の内径を形成し、後縁254は外径である。リング248のこの断面は、リング248の平面に対してある角度で据え付けうるものであり翼断面型の迎え角に相当する角度である。リングケージの流れは、断面縁の後縁254から前縁へのもので、それは通常の飛行機の翼動作とは180°の差がある。翼弦の9%から38%までのリング断面厚さについての試験が示したところでは、翼弦の15%から20%が静状態マスフロー増加を最大にする値である。
【0061】
図19の断面260は、内径に丸くされた縁262を有する曲げ板リング248に対するものである。このカッピング式の設計は平坦板が上部の曲率を欠く点を補償する。断面260の形状は、標準的なNASAの翼の最上部プロファイル線に近似しているかも知れない。多重構造体における誘起された速度は、大抵この最上部表面264に影響を及ぼし、静圧が下側表面上で発生する。それ故最上部表面は非常に重要で、流れを不利な状態に変えるおそれのある突出部またはくぼみが全くなく、滑かでなければならない。
【0062】
図19の断面270は、図20の多重リング構造体272内の最初の上流に応用するため特別に設計した翼である。その断面は、クラーク−Y型翼の断面からなり、それは航空機工学で既知のもので、突端が部分的に変更されている。最上部の実線と尾部下方の実線に加えダッシ線はクラーク−Yの原形である。クラーク−Y突端半径に接する垂直線は、通常平坦な翼の下面の前方延長部と交わる。これらの線の交差により作られた角は、クラーク−Yの前縁半径に等しい半径によって曲げられる。この翼断面の部分変更は、リングケージ272に流量増加をもたらすものと思われる。
【0063】
図20は、推進性スラストリングシステム272を個人飛行用の双発型軽航空機274へ応用したものである。航空用に設計された引張式プロペラ276がエンジン上に配置されている。リングケージ272は、レール154に固定している間隔をあけた2つの延伸ビーム280により飛行機の翼278に取り付けられている。基本的な性能拡大に対する補足的利益は、利用できる視野の改善および一層小型のプロペラに組合されたより軽量の着陸装置である。
【0064】
図21は、この発明の推進力発生スラストリングシステムを単発型推進式航空機286に応用したものである。航空機用に設計したプロペラ288は、通常のプロペラの位置でエンジン上に配置されている。リングケージ290は適当な手段により胴体に取り付けられている。
私の記述は多くの特定事項を含んでいるが、これらは発明の範囲についての限定と解釈してはならず、発明の好ましい実施例と解釈すべきである。その他の沢山の変形例が可能である。例えばこの文中で記述した多重リング構造体は円形リングを採用している。いくつかの適用例では幾分異った形のリングが、発明の範囲から逸脱することなく使用できる。この文中で使った術語リングはそのような他の形をも包含する。発明の適用例のいくつかは以下のごとくである。
【0065】
1.スラストを生成する使用法、
a.スキューバダイバ用潜水引張機、
b.魚釣り用電動静粛トロール船外機、
c.空気/水推進力発生システムが共通で、潜水には少量の燃料が必要な飛行潜水船、
d.ストール航空機用揚力発生円形翼およびプロペラ、
e.ホーバリング用およびヴィストール操作を使って前方飛行構成への変換用の傾斜プロペラ航空機、
f.ヴィストール動作用傾斜翼プロペラ付乗物、
g.小型および大型の航空機両用ロータ羽根の翅端推進力発生
h.超軽量航空機の推進力発生
i.グランドエフェクト機およびスワンムプボートの推進力発生、
j.水中翼船。
【0066】
2. 空気および水駆動装置;
a.軽重量機を有するリーフブロワー、
b.増速度または減動力の要求に応じる風洞動力システム、
c.技術情報を得るための水流試験用ウォータートンネル、
d.自動車への応用のための水ポンプ、
e.自動車ラジエータ冷却用ブロワー、
f.ブレーキ冷却用ブロワー、
g.車、家庭、霜なし冷蔵庫用の静粛除霜ファン、
h.粒状体の汲み揚げ、
i.電子装置用冷却ファン、
j.事務所、工場、または他の建物内におけるダクトまたはダクトなしの空気循環ファン、
k.除雪機、
l.電気掃除機
m.衣類乾燥機
n.冷却板または冷却管内への空気を吹きつけによる除湿機。
【0067】
3. 加熱機と冷却機:
a.加熱素子とダクトを有するファン、
b.電気炉、熱風加熱機、
c.中空、蒸気充満リングケージを有する蒸気加熱ファン、
d.リングのファン冷却による熱交換器、
e.空気から熱を除去するための中空リング内でフレオン冷却剤を膨張させるエアコン、
f.対流オーブン式ファン暖房装置。
【0068】
4. 混合機:
a.料理用キッチンミキサ、
b.コーヒーひき器、
c.フードプロセッサ、
d.ペイント混合機、
e.化学製品混合機、
f.下水管混合および固形物切刻み機。
【0069】
従ってこの発明の範囲は、図解した実施例によってではなく、添付した請求範囲によって決定されねばならない。
【図面の簡単な説明】
本発明およびその利点を一層完全に理解するため、添付図面に関して行われる以下の説明を参照する。ここで
【図1A】図1Aは、この発明による多重リング構造を備えたファン及び従来の僅かに大きいファンの静圧を示すカーブである。
【図1B】図1Bは、この発明による多重リング構造を使用したファン及び従来型のファンについての、翅端ピッチ角の関数としてマスフローを示すカーブである。
【図2】図2は、多重リング構造体、及びそれと共に使用されるファンの略示的図面である。
【図3】図3は、この発明によるファンの正面図である。
【図4】図4は、図3に示すファンのプロペラ部分の側面図である。
【図5】図5は、この発明のファンの立面における正面図である。
【図6】図6は、図5の線6−6に沿って取った図5のファンの側面断面図である。
【図7】図7は、周辺型原動機駆動装置を採用しているファンの図6と同様の側面断面図である。
【図8】図8は、発明によるリングケージシステムを備えたボートの立面図である。
【図9】図9は、従来のボートスクリュープロペラを使って得られた水流の略示図解図である。
【図10】図10は、本発明による推進力発生スラストリングシステムを通った水流の略示図解図である。
【図11】図11は、発明によるリングケージ構造を有する小アスペクト比プロペラの斜視図である。
【図12】図12は、従来のスクリューのみ、スクリュー直径の75%の直径を有する小アスペクト比プロペラ、および発明による推進力発生リングケージを有する75%直径の小アスペクト比プロペラの夫々により生成された静スラストを比較するための諸カーブのプロットである。
【図13】図13は、従来のスクリューが必要とするパーセントスラスト馬力と、発明によるリングケージシステムを有する小アスペクト比プロペラが必要とするパーセントスラスト馬力の比較を示すためのカーブ付きグラフである。
【図14】図14は、この発明のリングケージを有する小アスペクト比プロペラを用いて得た船速度の増加を示すカーブのグラフである。
【図15】図15は、この発明のリングケージを有する、および有しない小アスペクト比の空気プロペラにより生成された騒音を示すカーブのグラフで、マイクロホンが、プロペラの面内およびプロペラ直径の1.5倍の距離においてその面に対し45°傾けて設置される場合である。
【図16】図16は、推進力発生スラストリングシステムの立面部分断面図である。
【図17】図17は、図16の推進力発生スラストリングシステムの平面図である。
【図18】図18は、この発明で使用される小アスペクト比プロペラに適した羽根部分の断面図である。
【図19】図19は、この発明のリングケージシステムに使用されるリングの断面図である。
【図20】図20は、この発明のリングケージシステムの航空機装着部の立面図であり、私用航空機上で引張推進式飛行機の構成を有している。
【図21】図21は、この発明のリングケージシステムの航空機装着部の立面図であり、私用航空機上で後押推進式飛行機の構成を有している。
Claims (33)
- 原動機駆動のプロペラが、上流側から下流側に流体の流れを確立するため軸の回りに回転されるとき、そのプロペラの性能を強化するための装置であって、
複数のリングを有し、その内の少なくとも1つはプロペラの軸方向スパンの範囲内に配置され、もう1つのリングが上記1つのリングの下流に配置され;
上記それぞれのリングは、相互に軸方向に間隔を保って配置され、上記1つのリングと上記下流に配置されたリングの間で流量を増加させる開口部を形成し、上記開口部は、それによってプロペラが発生させた渦が更に流体の流量を増加させる寸法につくられており、
上記リングの半径方向翼弦幅、リング間の軸方向間隔、およびリングの厚さが、流体流量の上記増加を確立するべく選択され、
上記リングの翼弦寸法Cが、上記プロペラ半径の約15%から約59%の範囲内にあり;リング間の軸方向間隔Wが翼弦寸法Cの約1/2倍から約4倍の範囲内にあり;そして上記リングの厚さtは、翼弦寸法Cの約10%から約35%の範囲内にある、
装置。 - 請求項1による装置であって、複数のリングがプロペラの軸方向スパンの範囲内に配置されて複数の流量増加開口部を形成し、それらを通ってプロペラが発生させた翅端渦が流体流量を増加させるようにした装置。
- 請求項1による装置であって、上記リングの1つは、それがプロペラの回転軸に関して傾いた迎え角を形成するように方向づけられた装置。
- 請求項1による装置であって、上記リングの半径方向翼弦幅およびリング間の軸方向間隔が流体流量の上記増加を確立するために選択された装置。
- 請求項1による装置であって、更に少くとも上記リングの1つの中に配置されているヒータ素子を含むところの装置。
- 請求項1による装置であって、上記プロペラは翅端を有し、上記プロペラ翅端と上記1つのリングの内径間のクリアランスSは、プロペラ半径の約10%以下である、装置。
- 請求項1による装置であって、上記リングは翼形の横断面を有し、その一方の側は上記プロペラからの1次的流体流量を増加させる方向に上記リングの回りの流体の誘起流を促進するように整形されている、装置。
- 流体を動かすための装置であって、
原動機;
軸の回りに回転するためその原動機に結合され、比較的小さいアスペクト比を有するプロペラ;
複数のリングから形成され、そのプロペラを囲むように置かれた多重リングケージ構造体で、上記リングの少なくとも1つが上記プロペラの軸方向スパンの範囲内に配置され、もう1つのリングが上記1つのリングの下流に配置され、上記複数のリングは、上記1つのリングと上記下流に配置されたリングとの間で完全にプロペラの軸方向スパンの範囲内で少なくとも1つの流量増加開口部を形成するように、相互に軸方向に間隔を保たれ、かつプロペラに関して配置され、また上記複数のリングおよび開口部は更に、プロペラから生じる流体の翅端渦を有用な流体流に効果的に変換せしめる寸法につくられたもの、
を具備し、
上記リングはプロペラの半径の約10%から約59%までの範囲内で選択した半径方向翼弦長さを有している、
装置。 - 請求項8による装置であって、上記プロペラは、約0.1から約3までの範囲のアスペクト比を有する羽根を備えた装置。
- 請求項8による装置であって、プロペラの剛率が約0.06から約1.0の範囲内にある装置。
- 請求項8による装置であって、プロペラは複数の羽根を有し、上記羽根は矩形の平面図形を有している装置。
- 請求項8による装置であって、複数のリングはプロペラの軸方向スパンの範囲内でプロペラを取り囲むように配置された装置。
- 流体を動かすための装置であって、
原動機;
軸の回りに回転するためその原動機に結合され、比較的小さいアスペクト比を有するプロペラ;
複数のリングから形成され、そのプロペラを囲むように置かれた多重リングケージ構造体で、上記リングの少なくとも1つが上記プロペラの軸方向スパンの範囲内に配置され、もう1つのリングが上記1つのリングの下流に配置され、上記複数のリングは、上記1つのリングと上記下流に配置されたリングとの間で完全にプロペラの軸方向スパンの範囲内で少なくとも1つの流量増加開口部を形成するように、相互に軸方向に間隔を保たれ、かつプロペラに関して配置され、また上記複数のリングおよび開口部は更に、プロペラから生じる流体の翅端渦を有用な流体流に効果的に変換せしめる寸法につくられたもの、
を具備し、
軸方向に並んだ少くとも1対のリング間の軸方向間隔が、流体流を増加する開口部を画定し、その軸方向幅は、半径方向翼弦長さの約1/2倍から約4倍の範囲内にあり、かつ少くとも部分的にプロペラの軸方向スパンの範囲内に位置している、
装置。 - 請求項8による装置であって、
少くとも1対の軸方向に並んだリングは、間隔をあけ流量を増加させるための開口部を形成し、その幅は半径方向翼弦長さの約1/2倍から約4倍の範囲内にある、装置。 - 請求項14による装置であって、上記リングの少くとも1つの翼弦の部分は上記プロペラの回転軸に関してある角度で傾斜している装置。
- 請求項15による装置であって、上記翼弦の部分の傾斜角は約5°から約45°の範囲内にある装置。
- 請求項8による装置であって、プロペラは、約15°から少くとも約60°までの範囲内の翅端ピッチ角を有する羽根を備えている装置。
- 空気を動かすためのファンであって、
原動機;
その原動機に結合して軸の回りに回転駆動される、この軸に沿って設けられた複数の羽根を有するプロペラ;
複数のリングから形成され、そのプロペラを囲むように置かれた多重リングケージ構造体で、上記リングの少なくとも1つが上記プロペラの軸方向スパンの範囲内に配置され、もう1つのリングが上記1つのリングの下流に配置され、上記複数のリングは、上記1つのリングと上記下流に配置されたリングとの間で少なくとも1つの流量増加開口部を形成するように、相互に軸方向に間隔を保たれ、かつプロペラに関して配置され、また上記複数のリングおよび開口部は更に、プロペラから生じる流体の翅端渦を有用な流体流に効果的に変換せしめる寸法につくられており、
上記リングは、あるリング翼弦寸法を有し、上記1つのリングと軸方向に続くリング間の軸方向間隔が、上記流量増加を生成するように選択され、
上記リング翼弦寸法はプロペラの半径の約10%から約59%の範囲内にある、
ファン。 - 請求項18によるファンであって、複数のリングが上記プロペラ羽根の軸方向スパンの範囲内に配置されたファン。
- 請求項18によるファンであって、複数の上記空気流量増加用環状開口部が上記プロペラ羽根の軸方向スパンの範囲内に配置されている、ファン。
- 請求項18によるファンであって、少くとも上記1つのリングと軸方向に並んだリング間の間隔が翼弦長さの約1/2倍から約4倍までの範囲内に選択された、ファン。
- 請求項18によるファンであって、そのリング翼弦寸法、上記軸方向間隔、および上記プロペラは、実質的に直線的な静圧対マスフローのカーブを生成するように選択された、ファン。
- 請求項22によるファンであって、上記プロペラ羽根は比較的小さいアスペクト比を有するファン。
- 請求項23によるファンであって、プロペラ羽根が約0.1から約3までの範囲内のアスペクト比を有する、ファン。
- 請求項24によるファンであって、プロペラは約0.06から約3までの範囲内の剛率を有する、ファン。
- 請求項25によるファンであって、上記リングの少くとも1つは回転軸に対して相対的に所望の角度で傾けられている、ファン。
- 請求項24によるファンであって、上記環状開口部を形成しているリングはその横断面が翼形で、翼表面が上記空気流の上流に向けられている、ファン。
- 請求項27によるファンであって、リング翼表面は、各通常鈍い前縁および通常薄い後縁を有し、前記鈍い前縁は胴体中心寄りでかつ前記薄い後縁は胴体端寄りにあり、そのため前記翅端渦から生じる空気流は、後縁から翼表面を横切って鈍い前縁に向かって動く、ファン。
- 回転するシャフトを有する飛行機エンジンにおいて;回転のためシャフトに結合し、軸方向スパンを有し、かつ上流方向から下流方向に向う気体流を作るプロペラ;プロペラを取り囲むように取り付けられたリングケージ構造体を有し、上記リングケージ構造体は複数の、軸方向に間隔を保ったリングを有し、上記リングの少くとも1つは軸方向で上記プロペラのスパンの範囲内に配置されることによって上記プロペラを取り囲み、上記リングはプロペラが発生させた渦がプロペラの作った気体を増加させるように軸方向で少なくとも部分的にプロペラのスパンの範囲内に配置される開口部によって軸方向に分離されている構造体であること;を改善点として有しており、
上記プロペラは約0.10から約3までの範囲内で比較的小さいアスペクト比を有し、
上記リングは上記プロペラの半径の約15%から約59%の範囲内で選択した半径方向の翼弦幅Cを有する、
エンジン。 - 請求項29による改善された飛行機エンジンであって、リング間の軸方向間隔Wは半径方向翼弦幅の約1/2倍から約4倍の範囲内にある、エンジン。
- 請求項30による改善された飛行機エンジンであって、リングは上流に向いた翼表面を有しかつリングの厚さは半径方向翼弦幅の約10%から約35%の範囲内にある、エンジン。
- 請求項31による改善された飛行機エンジンであって、上記プロペラは翅端を有し、上記プロペラの翅端と上記1つのリングの内径の間のクリアランスSはプロペラの半径の約10%以下である、エンジン。
- 流体を動かすための軸流プロペラシステムであって、
軸の回りに回転するための複数の、半径方向に延びる羽根を有する軸流プロペラ、上記羽根は回転の間上記流体を軸に沿って下流方向に動かすために選択した軸方向スパンで方向付けられており;
軸回りに配置された複数の、軸方向に間隔を保った流体流量増強リングから形成されたリングケージ構造体、上記流体流量増強リングの少くとも1つは軸方向での羽根のスパンの範囲内で羽根の回りに軸方向に配置されており;
上記プロペラ羽根は、回転の間翅端渦を発生させる翅端を有し、羽根の形は、その翅端渦を強化するよう選択されており;羽根の翅端および上記1つの流体流量強化リングの半径方向に内側の縁は十分に近接しており、かつ上記軸方向流体流量増強リングおよびそれらの軸方向間隔の寸法は羽根から生じる翅端渦が流体流量を上記下流方向に増加させる開口部を形成するように選択されており;
それによって翅端渦は、軸流プロペラシステムの性能増進のために有用な流体流に変換され、
上記リングはプロペラ半径Rの約59%以下のリング翼弦Cを有し、またプロペラ羽根の翅端と上記1つの流体流量増強リングの内側縁の半径方向クリアランスは上記半径Rの約10%以下であり、リング間の軸方向距離はリング翼弦Cの約1/2倍から約4倍の範囲内にある、
ところの軸流プロペラシステム。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US07/711,622 US5292088A (en) | 1989-10-10 | 1991-06-05 | Propulsive thrust ring system |
US711,622 | 1991-06-05 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993500913 Division | 1992-05-28 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003049796A JP2003049796A (ja) | 2003-02-21 |
JP4357797B2 true JP4357797B2 (ja) | 2009-11-04 |
Family
ID=24858836
Family Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5500913A Pending JPH06508319A (ja) | 1991-06-05 | 1992-05-28 | 推進性スラストリングシステム |
JP2002136294A Expired - Lifetime JP4357797B2 (ja) | 1991-06-05 | 2002-04-02 | 推進性スラストリングシステム |
Family Applications Before (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5500913A Pending JPH06508319A (ja) | 1991-06-05 | 1992-05-28 | 推進性スラストリングシステム |
Country Status (10)
Country | Link |
---|---|
US (3) | US5292088A (ja) |
EP (1) | EP0586511B1 (ja) |
JP (2) | JPH06508319A (ja) |
AT (1) | ATE160986T1 (ja) |
AU (1) | AU662156B2 (ja) |
BR (1) | BR9206089A (ja) |
CA (1) | CA2109608C (ja) |
DE (1) | DE69223509T2 (ja) |
ES (1) | ES2112319T3 (ja) |
WO (1) | WO1992022459A1 (ja) |
Families Citing this family (45)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0222925B1 (de) * | 1985-06-29 | 1990-01-10 | Braunschweigische Maschinenbauanstalt AG | Dampftrockner für abgepresstes faseriges Gut |
US5292088A (en) * | 1989-10-10 | 1994-03-08 | Lemont Harold E | Propulsive thrust ring system |
US7878873B1 (en) * | 1990-10-17 | 2011-02-01 | The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Navy | Thrust adjustment apparatus for an underwater vehicle |
US5435695A (en) * | 1993-08-24 | 1995-07-25 | Duracraft Corp. | Multi-positionable fan |
US5393197A (en) * | 1993-11-09 | 1995-02-28 | Lemont Aircraft Corporation | Propulsive thrust ring system |
US5407324A (en) * | 1993-12-30 | 1995-04-18 | Compaq Computer Corporation | Side-vented axial fan and associated fabrication methods |
US5620153A (en) * | 1995-03-20 | 1997-04-15 | Ginsberg; Harold M. | Light aircraft with inflatable parachute wing propelled by a ducted propeller |
US5607627A (en) * | 1995-10-31 | 1997-03-04 | Berkeley; James E. | Spin disk humidifier |
DE19541746C2 (de) * | 1995-11-09 | 2001-07-12 | Weis Heinz | Antriebsvorrichtung |
US5896917A (en) * | 1996-02-22 | 1999-04-27 | Lemont Aircraft Corporation | Active heat sink structure with flow augmenting rings and method for removing heat |
JP3188397B2 (ja) * | 1996-07-04 | 2001-07-16 | 松下電器産業株式会社 | 送風装置 |
US6132171A (en) * | 1997-06-10 | 2000-10-17 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Blower and method for molding housing thereof |
JPH11193798A (ja) * | 1997-12-26 | 1999-07-21 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 送風装置 |
JP3188417B2 (ja) * | 1998-05-14 | 2001-07-16 | 松下電器産業株式会社 | 送風装置 |
US7584780B1 (en) | 1998-12-09 | 2009-09-08 | Lemont Aircraft Corporation | Active heat sink structure with flow augmenting rings and method for removing heat |
US6244912B1 (en) | 2000-03-20 | 2001-06-12 | Electric Boat Corporation | Strut-mounted marine propulsion unit |
US6575402B1 (en) * | 2002-04-17 | 2003-06-10 | Sikorsky Aircraft Corporation | Cooling system for a hybrid aircraft |
US6868363B2 (en) * | 2003-01-14 | 2005-03-15 | General Electric Company | Methods and systems for calculating steam turbine radial clearance |
US6986689B2 (en) * | 2003-07-22 | 2006-01-17 | Enviropropcorporation | System and apparatus for improving safety and thrust from a hydro-drive device |
US7267589B2 (en) * | 2004-07-22 | 2007-09-11 | Enviroprop Corporation | System and apparatus for improving safety and thrust from a hydro-drive device |
US7229331B2 (en) * | 2005-01-24 | 2007-06-12 | Enviroprop Corporation | Shroud for a hydro thrust device |
US8403622B2 (en) * | 2005-02-09 | 2013-03-26 | Prime Energy Corporation | Radial-flow, horizontal-axis fluid turbine |
US7066775B1 (en) | 2005-06-02 | 2006-06-27 | Seter Miles A | Propeller wash straightening device |
CN101282874B (zh) * | 2005-07-05 | 2010-12-08 | 船用推进技术公司 | 用于船只的多导流管文丘里系统 |
US20070114480A1 (en) * | 2005-11-23 | 2007-05-24 | Burke Joseph M | Vorticity generators for use with fluid control systems |
DE102006052922B4 (de) * | 2006-11-08 | 2012-02-23 | Itt Manufacturing Enterprises, Inc. | Vorrichtung und Verfahren zur Verbesserung der Durchmischung bei der UV-Desinfektion von Flüssigkeiten |
JP5095240B2 (ja) * | 2007-03-07 | 2012-12-12 | ハイアール グループ コーポレーション | 乾燥機 |
US20110109090A1 (en) * | 2009-11-09 | 2011-05-12 | Bolin William D | Fin-Ring Propeller For A Water Current Power Generation System |
WO2011159374A2 (en) * | 2010-03-08 | 2011-12-22 | The Penn State Research Foundation | Double-ducted fan |
DE102010021022A1 (de) * | 2010-05-19 | 2011-11-24 | Eads Deutschland Gmbh | Kippflügel-Flugzeug |
JP5668352B2 (ja) * | 2010-07-30 | 2015-02-12 | 日本電産株式会社 | 軸流ファン及びスライド金型 |
DE202011000439U1 (de) * | 2011-02-25 | 2012-08-21 | Becker Marine Systems Gmbh & Co. Kg | Vordüse für ein Antriebssystem eines Wasserfahrzeuges zur Verbesserung der Energieeffizienz |
US8944357B2 (en) | 2012-10-30 | 2015-02-03 | Whirlpool Corporation | Multifunctional food processing tool for use with a food processing device |
CN103448889B (zh) * | 2013-04-19 | 2015-11-25 | 天津深之蓝海洋设备科技有限公司 | 水下螺旋桨推进装置 |
DE202013101943U1 (de) * | 2013-05-06 | 2013-06-11 | Becker Marine Systems Gmbh & Co. Kg | Vorrichtung zur Verringerung des Antriebsleistungsbedarfs eines Wasserfahrzeuges |
JP6500310B2 (ja) * | 2014-12-05 | 2019-04-17 | 三菱重工業株式会社 | ウォータージェット推進船 |
JP6500309B2 (ja) * | 2014-12-05 | 2019-04-17 | 三菱重工業株式会社 | ウォータージェット推進船 |
CN105020106A (zh) * | 2015-08-14 | 2015-11-04 | 厦门大学 | 基于可旋转整流罩的风力机低频气动噪声抑制装置 |
US10829228B2 (en) * | 2017-01-17 | 2020-11-10 | Itt Manufacturing Enterprises, Llc | Fluid straightening connection unit |
US10392961B2 (en) * | 2017-05-18 | 2019-08-27 | Ford Global Technologies, Llc | Nozzle blade design for a variable nozzle turbine |
WO2019122464A1 (es) * | 2017-12-20 | 2019-06-27 | Romero Vazquez Juan Jose | Sistema hélice tobera aceleradora para impulsar barcos |
WO2019204493A1 (en) | 2018-04-17 | 2019-10-24 | The Maglev Aero Co. | Systems and methods for vertical takeoff and landing using magnetic levitation |
WO2021092677A1 (en) | 2019-11-14 | 2021-05-20 | Delson Aeronautics Ltd. | Ultra-wide-chord propeller |
CN113022887B (zh) * | 2021-05-26 | 2021-08-10 | 中国空气动力研究与发展中心低速空气动力研究所 | 一种旋翼水洞试验装置 |
US11148795B1 (en) * | 2021-07-02 | 2021-10-19 | Choudary Ramakrishna Bobba | Radial airfoil and lift disc |
Family Cites Families (46)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR458941A (fr) * | 1913-06-07 | 1913-10-22 | Force Et Lumiere Electr De | Crochet d'attache et d'amarrage pour fils, cables, etc. |
GB119161A (en) * | 1917-12-03 | 1918-09-26 | Charles Bates | Improvements in and relating to the Propulsion of Aircraft. |
GB292493A (ja) * | 1927-06-20 | 1928-09-20 | Fritz Helmershausen | |
FR737957A (fr) * | 1931-09-26 | 1932-12-19 | Système améliorant la propulsion des mobiles dans les fluides | |
US2056547A (en) * | 1934-09-01 | 1936-10-06 | Emerson Electric Mfg Co | Circulating fan |
US2123657A (en) * | 1937-07-23 | 1938-07-12 | Max M Munk | Thrust-relieved propeller |
US2142834A (en) * | 1938-04-13 | 1939-01-03 | B F Sturtevant Co | Centrifugal fan |
GB629381A (en) * | 1941-07-31 | 1949-09-19 | Alfred Francis Fukal | Fan stand |
GB629383A (en) * | 1942-03-14 | 1949-09-19 | Alfred Francis Fukal | Fan stand |
US2337954A (en) * | 1943-04-26 | 1943-12-28 | Wolf Frank | Air cooling wave device |
US2369279A (en) * | 1943-12-29 | 1945-02-13 | Edwin D Carnaghan | Balanced rudder |
US2510561A (en) * | 1944-07-22 | 1950-06-06 | Lockheed Aircraft Corp | Airplane control surface |
US2439124A (en) * | 1944-09-26 | 1948-04-06 | Westinghouse Electric Corp | Centrifugal fan |
US2628020A (en) * | 1947-08-14 | 1953-02-10 | Westinghouse Electric Corp | Air translating apparatus |
US2618435A (en) * | 1950-02-25 | 1952-11-18 | Westinghouse Electric Corp | Air translating apparatus |
US2625319A (en) * | 1951-05-26 | 1953-01-13 | Gen Electric | Radial flow electric fan |
US2876964A (en) * | 1953-07-22 | 1959-03-10 | Streib Homer Frederick | Circular wing aircraft |
NL110393C (ja) * | 1955-11-29 | 1965-01-15 | Bertin & Cie | |
US3129905A (en) * | 1956-10-24 | 1964-04-21 | Bruce G Taylor | Aircraft having wing with arcuate shaped trailing edge |
US3054578A (en) * | 1957-10-08 | 1962-09-18 | Cie De Rech S Et D Etudes Aero | Annular aircraft with elastic collector ring rim |
US2981464A (en) * | 1958-07-22 | 1961-04-25 | Gen Electric | Multiple propeller fan |
US3181811A (en) * | 1964-01-27 | 1965-05-04 | Jr John Maksim | Circular airfoil aerodynmaic lift mechanism |
GB1129262A (en) * | 1964-10-09 | 1968-10-02 | Hydroconic Ltd | Improvements in or relating to propulsive devices for vessels |
US3289922A (en) * | 1964-10-30 | 1966-12-06 | Utah Construction & Mining Co | Air compressor |
FR1444868A (fr) * | 1965-05-26 | 1966-07-08 | Aile annulaire | |
FR1511006A (fr) * | 1966-12-13 | 1968-01-26 | Sud Aviation | Dispositif directionnel et propulsif pour hélicoptère |
US3489374A (en) * | 1968-03-25 | 1970-01-13 | Paul J Morcom | Air-ground vehicle |
NO127962B (ja) * | 1970-06-11 | 1973-09-10 | Strommen Staal As | |
JPS5015348Y1 (ja) * | 1970-07-08 | 1975-05-13 | ||
US3722454A (en) * | 1970-10-28 | 1973-03-27 | R Silvester | Thrust augmenter |
US3856238A (en) * | 1972-04-14 | 1974-12-24 | F Malvestuto | Aircraft transporter |
US3814538A (en) * | 1972-08-21 | 1974-06-04 | Svenska Flaektfabriken Ab | Air inlet throat for fans |
US4031846A (en) * | 1975-10-09 | 1977-06-28 | Tone John W | Anti-cavitation shroud and rudder |
US4152094A (en) * | 1975-10-31 | 1979-05-01 | Hitachi, Ltd. | Axial fan |
DE2718178A1 (de) * | 1977-04-23 | 1978-11-02 | Mueller Mahn Werner | Mantelfluegel-senkrechtstarter |
US4196877A (en) * | 1977-06-15 | 1980-04-08 | Mutrux Jean L | Aircraft |
AU4050978A (en) * | 1977-10-11 | 1980-04-17 | Spijkstra S | Propeller |
CH634516A5 (de) * | 1977-10-31 | 1983-02-15 | Tech Geraete Entwicklung Ges | Flugkoerper. |
US4506849A (en) * | 1980-03-28 | 1985-03-26 | Textron, Inc. | Helicopter rotor thrust ring |
SE8402792L (sv) * | 1984-05-23 | 1985-11-24 | Kamewa Ab | Propelleraggregat |
US4637801A (en) * | 1984-07-12 | 1987-01-20 | William H. Flood | Thrust enhancing propeller duct assembly for water craft |
EP0189400A1 (en) * | 1984-08-07 | 1986-08-06 | SILVESTER, Richard | Thrust augmenter |
US4689026A (en) * | 1985-08-26 | 1987-08-25 | Small Mark S | Propeller tunnel baffle and method |
US4815995A (en) * | 1987-10-15 | 1989-03-28 | Sigurdur Ingvason | Ships propulsion |
US5292088A (en) * | 1989-10-10 | 1994-03-08 | Lemont Harold E | Propulsive thrust ring system |
US5393197A (en) * | 1993-11-09 | 1995-02-28 | Lemont Aircraft Corporation | Propulsive thrust ring system |
-
1991
- 1991-06-05 US US07/711,622 patent/US5292088A/en not_active Expired - Lifetime
-
1992
- 1992-05-28 ES ES92912005T patent/ES2112319T3/es not_active Expired - Lifetime
- 1992-05-28 DE DE69223509T patent/DE69223509T2/de not_active Expired - Lifetime
- 1992-05-28 WO PCT/US1992/004647 patent/WO1992022459A1/en active IP Right Grant
- 1992-05-28 CA CA002109608A patent/CA2109608C/en not_active Expired - Lifetime
- 1992-05-28 BR BR9206089A patent/BR9206089A/pt not_active IP Right Cessation
- 1992-05-28 AT AT92912005T patent/ATE160986T1/de active
- 1992-05-28 JP JP5500913A patent/JPH06508319A/ja active Pending
- 1992-05-28 AU AU19995/92A patent/AU662156B2/en not_active Expired
- 1992-05-28 EP EP92912005A patent/EP0586511B1/en not_active Expired - Lifetime
-
1993
- 1993-11-08 US US08/148,992 patent/US5470202A/en not_active Expired - Lifetime
-
1995
- 1995-08-29 US US08/520,420 patent/US5651707A/en not_active Expired - Lifetime
-
2002
- 2002-04-02 JP JP2002136294A patent/JP4357797B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP0586511B1 (en) | 1997-12-10 |
CA2109608C (en) | 2003-09-02 |
AU1999592A (en) | 1993-01-12 |
CA2109608A1 (en) | 1992-12-23 |
WO1992022459A1 (en) | 1992-12-23 |
ES2112319T3 (es) | 1998-04-01 |
EP0586511A1 (en) | 1994-03-16 |
JP2003049796A (ja) | 2003-02-21 |
AU662156B2 (en) | 1995-08-24 |
JPH06508319A (ja) | 1994-09-22 |
US5470202A (en) | 1995-11-28 |
EP0586511A4 (en) | 1994-11-17 |
US5292088A (en) | 1994-03-08 |
DE69223509D1 (de) | 1998-01-22 |
US5651707A (en) | 1997-07-29 |
ATE160986T1 (de) | 1997-12-15 |
BR9206089A (pt) | 1994-08-02 |
DE69223509T2 (de) | 1998-07-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4357797B2 (ja) | 推進性スラストリングシステム | |
RU2372246C2 (ru) | Судовой двигатель с гондолой, устанавливаемой под корпусом судна | |
US6354804B1 (en) | Fluid displacing blade | |
JPH05501902A (ja) | ロータ | |
US6427618B1 (en) | Bow mounted system and method for jet-propelling a submarine or torpedo through water | |
EP0686115A1 (en) | Propulsion arrangement for a marine vessel | |
US5209642A (en) | Modified optimum pitch propeller | |
CA1328056C (en) | Energy efficient asymmetric pre-swirl vane and twisted propeller propulsion system | |
GB2068502A (en) | Fan pump and turbine blades | |
JP2016513602A (ja) | マリンダクトプロペラジェット推進システム | |
WO1991001247A1 (en) | Fluid dynamic surfaces | |
KR101506050B1 (ko) | 선박용 덕트 구조체 | |
US20050175458A1 (en) | Propeller, propeller propulsion system and vessel comprising propulsion system | |
GB2419861A (en) | Shrouded vane marine propeller | |
JP3181109B2 (ja) | 船舶用ステーター付きプロペラー装置 | |
EP3366571B1 (en) | Passive boundary layer propulsor | |
US8042483B2 (en) | Apparatus for control of stator wakes | |
RU2381144C2 (ru) | Способ увеличения эффективности лопастного винта | |
KR100394485B1 (ko) | 복합기능 선박용 스테이터 | |
AU708767C (en) | Improved fluid displacing blade | |
CN116522485A (zh) | 一种降噪螺旋桨及优化方法 | |
JPS59106398A (ja) | ド−ナツ状の伴流分布による推進性能向上方法及びそのためのフイン形状 | |
JPS62210195A (ja) | 船舶 | |
NO172177B (no) | Energieffektivt fremdriftssystem med forvirvlingsskovl ogpropell samt fremgangsmaate til aa forbedre effektiviteten og/eller redusere propellindusert skrogvibrasjoner | |
WO2008020796A1 (en) | Propulsion system for a surface water vehicle |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070523 |
|
RD13 | Notification of appointment of power of sub attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7433 Effective date: 20070525 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20070525 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20071016 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20080116 |
|
A602 | Written permission of extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602 Effective date: 20080121 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20080214 |
|
A602 | Written permission of extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602 Effective date: 20080219 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20080314 |
|
A602 | Written permission of extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602 Effective date: 20080319 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080411 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080527 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20080827 |
|
A602 | Written permission of extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602 Effective date: 20080901 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20080922 |
|
A602 | Written permission of extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602 Effective date: 20080926 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20081027 |
|
A602 | Written permission of extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602 Effective date: 20081030 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20081125 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20081224 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090323 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20090323 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20090507 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090707 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090805 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120814 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120814 Year of fee payment: 3 |