JP4357574B2 - ノイズ吸収装置 - Google Patents

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Description

本発明はノイズ吸収措置に関し、特に比較的大きな径を有する電源ケーブル等の外周に装着されるノイズ吸収装置に関する。
ノイズ吸収装置としては、互いに接触して組合されることによりケーブル挿入通路が画成される一対の磁性体コアを有する構成のものが従来より知られている。この構成のノイズ吸収装置では、一対の磁性体コアはカバーに収容される。ノイズ吸収効果を高めるためにケーブルは環状とされ、環状のケーブルの環状部入口部と環状部出口部とが、一対の磁性体コアにより画成されたケーブル挿入通路内に挿入される。ケーブル挿入通路内に挿入されていない環状のケーブルの部分は、一対の磁性体外部であって且つカバー内部に収容されている。このようなノイズ吸収装置は、例えば、特開平10−269854号公報(特許文献1)に記載されている。
特開平10−269854号公報
しかし、上述の従来のノイズ吸収装置は、信号ケーブル等の比較的径の小さなケーブルを対象としたものであり、比較的径の大きな電源ケーブル等に対してそのまま用いることはできなかった。径が大きいケーブルの環状の部分を狭いカバー内に収容しようとすると、ケーブルを無理に曲げることになり、ケーブルの損傷が発生する危険性があるからである。このため規格により、環状とされたケーブルの部分の半径を所定の値以上としなければならないことになっている。
そこで、本発明は、比較的径の大きな電源ケーブルが環状とされる場合に使用することができるノイズ吸収装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、第1ケーブル挿入通路が画成され環状のケーブルの少なくとも環状部入口部と環状部出口部とが該第1ケーブル挿入通路内に挿入される第1磁性体コアを有する第1のケーブル保持部と、該環状のケーブルの一部であって該環状部入口部及び該環状部出口部以外の部分と該第1のケーブル保持部の外表面との間に配置され該環状のケーブルの一部であって該環状部入口部及び該環状部出口部以外の部分を保持する第2のケーブル保持部と、該第2のケーブル保持部と該第1のケーブル保持部の外表面との間に配置され該第1のケーブル保持部と該第2のケーブル保持部とを所定の距離で離間して連結する連結部とを備え、該連結部及び該第2のケーブル保持部は該第1のケーブル保持部に対して別体であるノイズ吸収装置を提供している。
第1のケーブル保持部と、第2のケーブル保持部と、連結部とを備えているため、第1のケーブル保持部と第2のケーブル保持部とを所定の距離で離間させることができる。このため、電源ケーブル等の比較的径の大きいケーブルを環状とした場合であっても、ケーブルの環状とされた部分の半径を所定の規格を満たすように所定の値以上とすることができ、半径が小さくなることを防止することができる。このことにより、ケーブルを無理に曲げることを防止することができ、ケーブルの損傷が発生することを防止することができる。
また、該連結部及び該第2のケーブル保持部は該第1のケーブル保持部に対して別体であるため、該連結部及び該第2のケーブル保持部を該第1のケーブル保持部に対して着脱可能な構成とすることができる。
以上により、比較的径の大きな電源ケーブルが環状とされる場合に使用することができるノイズ吸収装置を提供することができる。
本発明の実施の形態によるノイズ吸収装置について図1、図2を参照しながら説明する。本実施の形態に係るノイズ吸収装置は、図1(a)〜図1(c)に示されるように、第1のケーブル保持部10と、第2のケーブル保持部20と、これら第1のケーブル保持部10と第2のケーブル保持部20とを連結する連結部30とを備える。
第1のケーブル保持部10は、フェライト等からなる第1磁性体コア11(図2(a)等)を備えており、第1磁性体コア11は、後述のようにカバー1A、1B(図1(b))が閉じられているときには、その軸方向に垂直に切った断面が長円形状の略円筒形状をしている。略円筒形状をした第1磁性体コア11の内周についても、その軸方向に垂直に切った断面が長円形状をしており、図1(b)において矢印Aで示される当該断面における最も短い直径(以下「短直径」とする)は、ノイズ吸収装置1が装着される電源ケーブル2の直径よりもわずかに大きく、また、図1(b)において矢印Bで示される当該断面における最も長い直径(以下「長直径」とする)は、ノイズ吸収が装着される電源ケーブル2(図2(a))の直径の2倍よりもわずかに大きい。
この内周により画成される空間は、電源ケーブル2が挿入される第1ケーブル挿入通路10a(図1(b))をなし、後述のように、環状とされた電源ケーブル2の環状部入口部2Aと環状部出口部2Bとが、第1ケーブル挿入通路10a内に配置されるように構成されている。
第1磁性体コアは、図2(a)に示されるように、長直径B(図1(b))を通る面である分割面11C、11Dで2分割可能な半割状11A、11Bをなしており、分割面11C、11Dにおいて互いに接触して組合されることにより環状(円筒形状)をなしている。第1のケーブル保持部10は、半割状の第1磁性体コア11A、11Bのそれぞれの外形に略一致する形状の半割状の一対の第1のケーブル保持部カバー12A、12Bを供えており、半割状の第1磁性体コア11A、11Bのそれぞれは、図2(a)に示されるように、当該一対の第1のケーブル保持部カバー12A、12Bに一つずつ収容されている。第1のケーブル保持部カバー12A、12Bは樹脂等が成形されて構成されている。
半割状の第1磁性体コア11A、11Bの軸方向、即ち図2(a)の上下方向の一端及び他端には、段部11E、11Fがそれぞれ設けられている。段部11E、11Fは、第1磁性体コア11A、11Bの分割面11C、11Dよりも後退した位置、即ち、分割面11C、11Dよりも図2(b)の下方の位置において、略円筒形状をした第1磁性体コア11A、11Bの軸方向、即ち図2(a)の上下方向へ突出している。
半割状の第1磁性体コア11A、11Bの軸方向の一端及び他端に対向する一対の第1のケーブル保持部カバー12A、12Bの位置であって、第1磁性体コア11A、11Bの分割面11C、11D近傍の位置には、図2(a)に示されるように、コア押さえ爪12C、12Dが設けられている。コア押さえ爪12C、12Dは、第1のケーブル保持部カバー12A、12Bの内面から第1磁性体コア11A、11Bの軸方向へ突出しており、第1磁性体コア11A、11Bの段部11E、11Fに当接可能である。後述のように、第1磁性体コア11A、11Bの段部11E、11Fがコア押さえ爪12C、12Dに当接するとにより、半割状の第1磁性体コア11A、11Bが第1のケーブル保持部カバー12A、12Bから脱落してしまうことを防止するように構成されている。
一対の第1のケーブル保持部カバー12A、12Bには、図1(a)、図1(c)に示されるように、コア押さえ弾性片12E、12Fがそれぞれ設けられている。コア押さえ弾性片12E、12Fは、半割状の第1磁性体コア11A、11Bの分割面11C、11Dと略平行をなす第1のケーブル保持部カバー12A、12Bの上面10A、下面10Bにそれぞれ一対ずつ設けられており、半割状の第1磁性体コア11A、11Bをその分割面11C、11Dの法線方向であって第1のケーブル保持部カバー12A、12Bから離間する方向、即ち、図2(a)の紙面の裏から表へと向う方向へ付勢する。
このことにより、後述のようにカバー1A、1Bが閉じられているときには、第1磁性体コア11A、11Bの分割面11C、11Dどうしが互いに押圧し合い、第1磁性体コア11A、11Bの分割面11C、11Dどうしの接触を確実にすることができ、ノイズ吸収効果を確実にすることができる。
第1磁性体コア11A、11Bに対して、コア押さえ弾性片12E、12Fによる付勢力以外に外部から力が作用していないときには、コア押さえ弾性片12E、12Fの付勢力により第1磁性体コア11A、11Bの段部11E、11Fがコア押さえ爪12C、12Dに当接する。このとき、図2(b)に示されるように、半割状の第1磁性体コア11A、11Bの分割面11C、11Dは、一対の第1のケーブル保持部カバー12A、12Bの分割面12G、12Hよりも図の上方へわずかに突出している。
第2のケーブル保持部20は樹脂等が成形されてなり、図1(b)に示されるように略円筒形状をなし、その内径は電源ケーブル2の直径よりもわずかに大きい。この内周により画成される空間は、環状の電源ケーブル2の一部であって環状部入口部2A及び環状部出口部2Bに対して直径方向に位置する電源ケーブル2の部分2Cが挿入される第2ケーブル挿入通路20aをなす。第2のケーブル保持部20は、その軸心を通る面により分割された一対の半割状20A、20Bをなしており、その一方20Bの一部であって、軸方向の略中央の位置には、図2(b)に示されるように、電源ケーブル2を一時的に保持しておくためのケーブル保持部材21が設けられている。
ケーブル保持部材21は、半割状の第2ケーブル保持部20Bの円弧を更に延長する方向に分割面20Dから突出している。半割状の第2のケーブル保持部の他方20Aの内周面であって、後述のようにカバー1A、1Bが閉じられて半割状の第2ケーブル保持部20が組合されて略円筒形状をなすときにケーブル保持部材21が位置する部分には、図2(a)に示されるように凹部20bが形成されており、当該凹部20bにケーブル保持部材21が係合するように構成されている。
連結部30は樹脂等が成形されてなり、一対の半割状30A、30Bをなしている。半割状の連結部30A、30Bの一端は、それぞれ半割状の第1のケーブル保持部10A、10Bと一体で接続されており、半割状の連結部10A、10Bの他端は、それぞれ半割状の第2のケーブル保持部20A、20Bと一体で接続されている。このことにより、第1のケーブル保持部10と第2のケーブル保持部20とは、連結部30によってを所定の距離、より具体的には2cm程度で離間して連結する。それぞれ半割となる第1のケーブル保持部カバー12A、12B、第2のケーブル保持部20A、20B、及び連結部30A、30Bの分割面12G、12H、20C、20D、30C、30Dは面一となっている。
第1のケーブル保持部10と第2のケーブル保持部20とを所定の距離で離間させることができるため、本実施の形態のように電源ケーブル2等の比較的径の大きいケーブルを環状とした場合であっても、所定の規格を満たすように、電源ケーブル2の環状とされた部分の半径を所定の値以上とすることができる。このため、電源ケーブル2を無理に曲げることを防止することができ、電源ケーブル2の損傷が発生することを防止することができる。
第1のケーブル保持部10、第2のケーブル保持部20にそれぞれ接続されている連結部30の一端と他端との間の略中央の位置には、図1(a)に示されるように係止部31が設けられている。係止部31は、半割状の連結部30A、30Bのそれぞれに設けられており、図2(b)に示されるように、半割状の連結部30のそれぞれから突出する係合部31A、31Bにより構成されている。この係合部31A、31Bが互いに係合することにより係止し合うことができる。互いに係止し合うことにより、後述のように図1(b)に示されるようにカバー1A、1Bを閉じた状態として、半割状の連結部30A、30Bのそれぞれを互いに接近させ当接させた状態とすることができる。このことにより、半割状の連結部30A、30Bの部分が、互いに離間してしまうことを防止することができ、第1磁性体コア11A、11Bの分割面11C、11Dを互いに確実に当接させることができ、ノイズ吸収効果を確実にすることができる。
連結部30Aと、第2のケーブル保持部20Aと、第1のケーブル保持部カバー12Aとは、一体で構成された一方のカバー1Aを構成する。同様に、連結部30Bと、第2のケーブル保持部20Bと、第1のケーブル保持部カバー12Bとは、一体で構成された他方のカバー1Bを構成する。半割状の一方のカバー1Aと他方のカバー1Bとは、第1のケーブル保持部カバー12A、12Bをなす一端の位置においてヒンジ1Cによって連結されており、ヒンジ1Cを軸として回動することにより、カバー1A、1Bを閉じた状態として分割面12G、20C、30Cと分割面12H、20D、30Dとが互いに当接し合うことができるように構成されている。
ノイズ吸収装置1を使用する際には、先ず、図2(a)に示されるように、電源ケーブル2を環状とし、環状部入口部2Aと環状部出口部2Bとを、第1ケーブル挿入通路10a内に配置させるとともに、環状とされた電源ケーブル2の環状部入口部2A及び環状部出口部2Bに対する直径方向位置2Cを第2のケーブル保持部20A、20Bのケーブル保持部材21にはめ込み保持させる。
次に、ヒンジ1Cを回動軸として、半割状のカバーの一方1Aを他方1Bに対して相対的に回動させてゆき、カバー1A、1Bの分割面を互いに当接させると共に係止部31の係合部31A、31Bを互いに係合させることにより係止して、カバー1A、1Bを回動不能とする。このことにより、略円筒形状となった第1磁性体コア11A、11Bと、第2のケーブル保持部20A、20Bの内周面により画成される第1ケーブル挿入通路10a内、第2ケーブル挿入通路20a内に、電源ケーブル2が挿入された状態となり、電源ケーブル2を介して供給される電力のノイズ除去が可能となる。
本発明によるノイズ吸収装置は、上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変形や改良が可能である。例えば、図3(a)、図3(b)に示されるように、第2のケーブル保持部40A、40Bの内周面に半割状の第2磁性体コア41A、41Bを設けてもよい。第2磁性体コア40A、40Bは、カバー1A′、1B′が閉じられることにより第2のケーブル保持部40A、40Bが閉じられて、互いに組合せられて略円筒形状をなす。第2磁性体コア40A、40Bの内周面により画成される空間は略円柱形状をなしており、その内径は電源ケーブル2の直径よりもわずかに大きい。第2磁性体コア41A、41Bの内周面により画成される空間は、第2ケーブル挿入通路をなす。第2磁性体コア40A、40Bは、直径方向に分割可能な一対の半割状をなしており、その一方41Aが、半割状の第2のケーブル保持部の一方40Aに収容され、他方41Bが、半割状の第2のケーブル保持部の他方40Bに収容されている。
カバー1A′、1B′がヒンジ1Cを回動軸として回動してゆき、係止部31の係合部31A、31Bが互いに係合し合うことにより第2のケーブル保持部40A、40Bが閉じられ、一対の半割状の第2磁性体コア41A、41Bの分割面41C、41Dどうしが当接しあい、円筒形状をなすように構成されている。
このような構成とすることにより、第1のケーブル保持部10と第2のケーブル保持部40との両方においてノイズを吸収することができ、ノイズ吸収効果をより高めることができる。
また、図4に示されるように、第2のケーブル保持部20の部分であるカバー1A、1Bの他端に、半割状のカバー1A、1Bを互いに係止する第2の係止部22、22を設けてもよい。更に、上述の実施の形態の係止部31を設けずに、第2の係止部22、22のみを設けてもよい。
また、図5に示されるように、貫通孔たる本体固定用穴部23aが形成された支持部23をカバー1Aの一部に設けてもよい。支持部23は略長方形状をした板状をなしており、その長辺の部分においてカバー1Aの一部をなす第2のケーブル保持部20Aに一体接続されている。貫通孔たる本体固定用穴部23aは、支持部23の略中央位置に形成されている。本体固定用穴部23aに図示せぬフック等を通して、ノイズ吸収装置1′を支持することができるように構成されている。
また、上述の本実施の形態では、図2(a)に示されるように、第2のケーブル保持部20Bに保持されている電源ケーブル2の部分2Cの軸心は、第1のケーブル保持部10の第1磁性体コア11Bに保持されている電源ケーブル2の環状部入口部2Aの軸心と環状部出口部2Bの軸心とを含む同一面上に配置されていたが、これに限定されない。例えば、図6に示されるように、第2のケーブル保持部60に保持されている電源ケーブル2の部分2Cの軸心は、第1のケーブル保持部50に保持されている電源ケーブル2の環状部入口部2Aの軸心と環状部出口部2Bの軸心とを含む面の法線方向位置に配置されていてもよい。
また、第1のケーブル保持部と、第2のケーブル保持部とは別体で構成されてもよい。また、第2のケーブル保持部20は、本実施の形態では電源ケーブル2を周方向に一周して包む形状をなしていたが、これに限定されず、電源ケーブル2の一部を支持する形状をなしていてもよい。また、第1のケーブル保持部に対して連結部は脱着可能であってもよい。
例えば、図7〜図9に示されるように、第1のケーブル保持部110と、第2のケーブル保持部120とを別体で構成し、連結部130を第2のケーブル保持部120と一体で構成する。そして、連結部130の一端を第1のケーブル保持部110に対して着脱可能とする。連結部130の他端は常に第2のケーブル保持部120と一体接続される。
より具体的には、図8(a)〜図8(b)に示されるように、第1のケーブル保持部110は、前述の本実施の形態の第1のケーブル保持部10の部分により構成される。ヒンジ115によって連結されている第1のケーブル保持部110の半割状の一対の第1のケーブル保持部カバー112A、112Bの一端に対する他端の位置には、それぞれカバー係止部116A、116Bが設けられている。ヒンジ115を回動軸として一対の第1のケーブル保持部カバーの一方112Aを他方112Bに対して回動させてゆき、第1のケーブル保持部カバー112A、112Bの分割面112G、112Hどうしが当接し合ったときにカバー係止部116A、116Bどうしが係止し合うことにより、図7(a)〜図7(c)に示される第1のケーブル保持部カバー112A、112Bが閉じた状態を維持することができるように構成されている。
第1のケーブル保持部カバー112A、112Bが閉じた状態の第1のケーブル保持部110は、図7(b)に示されるように、第1のケーブル保持部カバー112A、112Bが閉じた状態の分割面112G、112Hに平行な上面110Aとした下面110Bとを有しており、上面110Aと下面110Bとは円弧状部によって接続されている。上面110A、下面110Bと接続されている円弧状部の位置には、上面110A、下面110Bの法線方向へ窪んだ4つの凹部110c(図7(a))、4つの凹部110d(図7(c))がそれぞれ形成されており、凹部110c、110d内にはホルダー係止部113、図示せぬホルダー係止部がそれぞれ設けられている。
連結部130は、図9(b)に示されるように、略長方形状をした板状部材133と、第2のケーブル保持部支持部134とを備えている。板状部材133の一方の面の四隅には、当該一方の面から突出する掛止用フック部133Aがそれぞれ設けられている。掛止用フック部133Aは、第1のケーブル保持部カバー112A、112Bの凹部110c、図示せぬ凹部内に挿入可能であり、凹部110c、110dに挿入されてゆき、凹部110c、110d内のホルダー係止部113、図示せぬホルダー係止部に係合可能である。このように係合することにより、連結部130は第1のケーブル保持部110に固定される。
略長方形状をした板状部材133の一方の長辺には、略長方形状をした支持部材123がその長辺を互いに共有する位置関係で一体接続されて設けられている。支持部材123の略中央位置には、貫通孔たる本体固定用穴部123aが形成されている。本体固定用穴部123aに図示せぬフック等を通して、ノイズ吸収装置1″を支持することができるように構成されている。
連結部130の第2のケーブル保持部支持部134は、図9(b)に示されるように、その一端が板状部材133の略中央の位置に一体固定されており、板状部材133の一方の面から延出している。第2のケーブル保持部支持部134の他端には第2のケーブル保持部120が一体固定されている。第2のケーブル保持部120は、円弧状部材121により構成されており、円弧状部材121は、円筒状の部材をその軸を通る面で切断したような形状をしている。円弧状部材121の周方向における一端121Aを0°位置、他端121Bを180°位置とすると、略90°位置において第2のケーブル保持部支持部134に一体固定されている。
0°位置、180°位置からは、更に円弧を延長する方向に延出する円弧状の第2ケーブル保持部材121Cが設けられている。環状とされた電源ケーブル2の環状部入口部2A及び環状部出口部2Bに対する直径方向位置2C(図7(c))を第2のケーブル保持部120の第2ケーブル保持部材121Cに挿入させることにより、電源ケーブル2の当該直径方向位置2Cを第2ケーブル保持部120で保持することができるように構成されている。
ノイズ吸収装置1″を使用する際には、先ず、連結部130の掛止用フック部133Aを第1のケーブル保持部110の凹部110dに挿入させ、図示せぬホルダー係止部に掛止用フック部133Aを係止させる。このことにより、第1のケーブル保持部110に連結部130を固定させる。次に、電源ケーブル2を環状とし、環状部入口部2Aと環状部出口部2Bとを、第1ケーブル挿入通路110a(図8(a))内に配置させるとともに、環状とされた電源ケーブル2の環状部入口部2A及び環状部出口部2Bに対する直径方向位置を、第2のケーブル保持部120の第2ケーブル保持部材21に挿入する。
次に、ヒンジ115を回動軸として、半割状の第1のケーブル保持部カバーの一方112Aを他方112Bに対して相対的に回動させてゆき、第1のケーブル保持部カバー112A、112Bの分割面112G、112Hを互いに当接させると共に係止部の係合部116A、116Bを互いに係合させることにより係止して、第1のケーブル保持部カバー112A、112Bを回動不能とする。
このことにより、略円筒形状となった第1磁性体コア111A、111Bと、第2のケーブル保持部120の円弧状部121の内周面により画成される第1ケーブル挿入通路110a(図8(b))内、第2ケーブル挿入通路120a(図9(b))内に、電源ケーブル2が挿入された状態となり、電源ケーブル2を介して供給される電力のノイズ除去が行われる。
また、本実施の形態では、カバー1A、1Bを回動可能に支承するヒンジ1Cがもうけられていたが、設けられていなくてもよい。この場合には、一対カバーは一方から他方を分離可能となる。また、第1のケーブル保持部と、連結部と、第2のケーブル保持部とを別体とし、第1のケーブル保持部、第2のケーブル保持部をそれぞれ連結部に対して着脱可能としてもよい。
また、本実施の形態では、電源ケーブル2は一回巻回されることによる一重のループとなっていたが、これに限定されず、二重等であってもよい。この場合には、第1ケーブル挿入通路、第2ケーブル挿入通路をそれぞれ所定の本数の電源ケーブルを挿入可能に広くする必要がある。
本発明のノイズ除去装置は、テレビやパソコン、ゲーム機、OA・FA機器等の電子機器の電源ケーブルに装着され、これらの電子機器内で発生し、または、外部で発生してケーブル内を伝播するノイズを吸収するノイズ吸収装置の分野等において特に有用である。
本発明の実施の形態によるノイズ吸収装置を示す平面図。 本発明の実施の形態によるノイズ吸収装置を示す正面図。 本発明の実施の形態によるノイズ吸収装置を示す底面図。 本発明の実施の形態によるノイズ吸収装置を示す右側面図。 本発明の実施の形態によるノイズ吸収装置を示す左側面図。 本発明の実施の形態によるノイズ吸収装置を半割とした状態を示す平面図。 本発明の実施の形態によるノイズ吸収装置を半割とした状態を示す正面図。 本発明の実施の形態の変形例によるノイズ吸収装置を半割とした状態を示す平面図。 本発明の実施の形態の変形例によるノイズ吸収装置を半割とした状態を示す正面図。 本発明の実施の形態の変形例によるノイズ吸収装置に、電源ケーブルが挿入された状態を示す平面図。 本発明の実施の形態の変形例によるノイズ吸収装置に、電源ケーブルが挿入された状態を示す平面図。 本発明の実施の形態の変形例によるノイズ吸収装置に、電源ケーブルが挿入された状態を示す正面図。 本発明の実施の形態の変形例によるノイズ吸収装置に、電源ケーブルが挿入された状態を示す平面図。 本発明の実施の形態の変形例によるノイズ吸収装置に、電源ケーブルが挿入された状態を示す正面図。 本発明の実施の形態の変形例によるノイズ吸収装置に、電源ケーブルが挿入された状態を示す右側面図。 本発明の実施の形態の変形例によるノイズ吸収装置の第1のケーブル保持部を半割とした状態を示す平面図。 本発明の実施の形態の変形例によるノイズ吸収装置の第1のケーブル保持部を半割とした状態を示す正面図。 本発明の実施の形態の変形例によるノイズ吸収装置の連結部を示す平面図。 本発明の実施の形態の変形例によるノイズ吸収装置の連結部及び第2のケーブル保持部を示す正面図。
符号の説明
1、1′、1″ ノイズ吸収装置
1A、1B カバー
2 電源ケーブル
2A 環状部入口部
2B 環状部出口部
10、110 第1のケーブル保持部
10a、110a第1ケーブル挿入通路
11A、11B 第1磁性体コア
20、120 第2のケーブル保持部
20a、120a 第2ケーブル挿入通路
30、130 連結部
31 係止部
321A、31B 係合部材
41A、41B 第2磁性体コア

Claims (1)

  1. 第1ケーブル挿入通路が画成され環状のケーブルの少なくとも環状部入口部と環状部出口部とが該第1ケーブル挿入通路内に挿入される第1磁性体コアを有する第1のケーブル保持部と、
    該環状のケーブルの一部であって該環状部入口部及び該環状部出口部以外の部分と該第1のケーブル保持部の外表面との間に配置され該環状のケーブルの一部であって該環状部入口部及び該環状部出口部以外の部分を保持する第2のケーブル保持部と、
    該第2のケーブル保持部と該第1のケーブル保持部の外表面との間に配置され該第1のケーブル保持部と該第2のケーブル保持部とを所定の距離で離間して連結する連結部とを備え、
    該連結部及び該第2のケーブル保持部は該第1のケーブル保持部に対して別体であることを特徴とするノイズ吸収装置。
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