JP4357483B2 - 重複受信判定装置,電子取引装置,重複受信判定方法,重複受信判定プログラムおよび同プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体 - Google Patents

重複受信判定装置,電子取引装置,重複受信判定方法,重複受信判定プログラムおよび同プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、送信元から送信先に対して送信された情報の該送信先における重複受信の判定に関し、例えば、電子商取引における商取引データの受信に用いて好適な、重複受信判定装置,電子取引装置,重複受信判定方法,重複受信判定プログラムおよび同プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体に関する。
一般に、電子商取引システムは、例えば取引端末(クライアント)とサーバとを相互に通信可能に接続して構成され、取引端末(送信元)から入力された処理要求(例えば、商品の購入)に関する情報(取引データ)をサーバ(送信先)に送信し、サーバがその取引データを処理するようになっている。
そして、電子商取引システムにおいては、サーバは、取引端末から取引データを受信した場合に、その受信した取引データの処理の有無やその内容とは無関係に、送信元である取引端末に対して、その取引データを確かに受信したことを示す受信確認通知を送信するようになっている。
また、取引端末においては、取引データをサーバに送信してから、所定時間以内にそのサーバから受信確認通知が届かない場合には、再度、そのサーバに対して同一の取引データを送信するようになっている。
従って、従来の電子商取引システムにおいては、サーバが取引データを受信した場合であっても、サーバから送信した受信確認通知が何らかの理由で取引端末に届かなかった場合には、取引端末が取引データを再度送信し、サーバにおいては、同じ取引データを重複して受信(重複受信)することになる。
図11は従来の電子商取引システムにおける重複受信の発生の仕組みを説明するための図である。この図11に示すように、サーバ(受信側,送信先)からの受信確認通知が取引端末(送信元)に届かなかった場合には、取引データD1が重複してサーバに送信され、サーバにおいては、これらの取引データD1を重複して処理するおそれがある。
そこで、従来の電子商取引システムにおいては、取引端末(送信元)において、送信する取引データに、その取引データを一意に識別可能な識別情報(例えばレポート番号)を付加し、サーバ側において、取引データとともにこの識別情報を受信して、この識別情報を利用して取引データを識別することにより、取引データの重複受信を判定し、その重複処理を防止することが行なわれている。
しかしながら、このような従来の電子商取引システムにおいては、予めサーバと取引端末との間で識別情報の形式や取引データへの付加方法等、種々の取り決めを行ない、取引端末からこの取り決めに応じて取引情報を送信する必要がある。特に、サーバが複数の取引端末から取引データを受信する場合には、これらの取引端末毎に取引データの重複判断のための取り決め等をそれぞれ用意する必要があり非効率的であるという課題がある。
さらに、例えば、取引データや識別情報のデータ形式を変更したり、新たな取引端末を追加したりする場合にも、その都度、サーバにおいて取引データの重複判断処理の変更や追加のための作業が生じるので非効率的である。
また、取引端末からサーバに対して取引データを送信する際に、送信するデータ量を低減するために取引データを圧縮したり、セキュリティを確保するために取引データを暗号化したりする場合もある。
このように、取引データを圧縮したり暗号化したりして取引端末からサーバに送信する場合には、従来の電子商取引システムにおいては、サーバにおいて、受信した取引データの重複判断を行なう前に、取引データの解凍(展開,伸長)や復号化(平文化)のための処理を行なうので、サーバにおいて取引データの受信処理能力が低下するおそれがある。
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、取引情報の送信先における重複受信を確実かつ容易に判定することにより、取引情報の重複処理を防止することができる重複受信判定装置,電子取引装置,重複受信判定方法,重複受信判定プログラムおよび同プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の重複受信判定装置は、送信元から送信先に対して送信された電子取引に関する取引情報の送信先における重複受信を判定する重複受信判定装置であって、送信先において受信された取引情報を受信記録として保存する受信記録保存部と、送信先において受信された判定対象取引情報について、受信記録保存部に保存された受信記録に基づいて、判定対象取引情報の重複受信を判定する重複判定部と、送信先において受信された取引情報に基づいてキー情報を作成するキー情報作成部と、このキー情報作成部によって作成されたキー情報を取引情報に関連付けて保存するキー情報保存部とをそなえ、重複判定部が、キー情報作成部によって判定対象取引情報に基づいて作成された判定対象キー情報とキー情報保存部に保存されたキー情報とを比較して、判定対象キー情報と同一のキー情報がキー情報保存部に保存されていない場合には、判定対象取引情報が重複受信されたものではないと判定する一方で、判定対象キー情報と同一のキー情報がキー情報保存部に保存されている場合に、判定対象キー情報にかかる判定対象取引情報と、受信記録保存部に保存された受信記録とを比較して、判定対象取引情報と同一の取引情報が受信記録保存部に受信記録として保存されている場合に、判定対象取引情報が重複受信されたものであると判定し、キー情報作成部が、取引情報が暗号化されていたり圧縮されていたりする場合には、暗号化されたもしくは圧縮されたままの状態の取引情報に基づいてキー情報を作成することを特徴としている。
た、本発明の電子取引装置は、送信元から送信された電子取引に関する取引情報を受信する受信部と、その受信部によって受信された取引情報に基づいて取引処理を行なう取引処理部とをそなえた電子取引装置であって、受信部によって受信された該取引情報を受信記録として保存する受信記録保存部と、受信部によって受信された判定対象取引情報について、受信記録保存部に保存された受信記録に基づいて、判定対象取引情報の重複受信を判定する重複判定部と、受信部によって受信された該取引情報に基づいてキー情報を作成するキー情報作成部と、このキー情報作成部によって作成された該キー情報を該取引情報に関連付けて保存するキー情報保存部とをそなえ、重複判定部が、キー情報作成部によって判定対象取引情報に基づいて作成された判定対象キー情報とキー情報保存部に保存されたキー情報とを比較して、判定対象キー情報と同一のキー情報がキー情報保存部に保存されていない場合には、判定対象取引情報が重複受信されたものではないと判定する一方で、判定対象キー情報と同一のキー情報がキー情報保存部に保存されている場合に、判定対象キー情報にかかる判定対象取引情報と、受信記録保存部に保存された受信記録とを比較して、判定対象取引情報と同一の取引情報が受信記録保存部に受信記録として保存されている場合に、判定対象取引情報が重複受信されたものであると判定し、取引処理部が、前記重複受信であると判定された判定対象取引情報を取引処理の対象から除外し、キー情報作成部が、取引情報が暗号化されていたり圧縮されていたりする場合には、暗号化されたもしくは圧縮されたままの状態の取引情報に基づいてキー情報を作成することを特徴としている。
た、本発明の重複受信判定方法は、送信元から送信先に対して送信された電子取引に関する取引情報の送信先における重複受信を判定する重複受信判定方法であって、送信先において受信された取引情報を受信記録として保存する受信記録保存ステップと、送信先において受信された判定対象取引情報について、受信記録保存ステップにおいて保存された受信記録に基づいて、判定対象取引情報の重複受信を判定する重複判定ステップと、送信先において受信された取引情報に基づいてキー情報を作成するキー情報作成ステップと、このキー情報作成ステップにおいて作成されたキー情報を取引情報に関連付けて保存するキー情報保存ステップとをそなえ、重複判定ステップにおいて、キー情報作成ステップにおいて判定対象取引情報に基づいて作成された判定対象キー情報とキー情報保存ステップにおいて保存されたキー情報とを比較して、判定対象キー情報と同一のキー情報がキー情報保存ステップにおいて保存されていない場合には、判定対象取引情報が重複受信されたものではないと判定する一方で、判定対象キー情報と同一のキー情報がキー情報保存ステップにおいて保存されている場合に、判定対象キー情報にかかる判定対象取引情報と、受信記録保存ステップにおいて保存された受信記録とを比較して、判定対象取引情報と同一の取引情報が受信記録保存ステップにおいて受信記録として保存されている場合に、判定対象取引情報が重複受信されたものであると判定し、キー情報作成ステップにおいて、取引情報が暗号化されていたり圧縮されていたりする場合には、暗号化されたもしくは圧縮されたままの状態の取引情報に基づいてキー情報を作成することを特徴としている。
また、本発明の重複受信判定プログラムは、送信元から送信先に対して送信された電子取引に関する取引情報の送信先における重複受信を判定する重複受信判定プログラムであって、送信先において受信された取引情報を受信記録として保存する受信記録保存ステップと、送信先において受信された判定対象取引情報について、受信記録保存ステップにおいて保存された受信記録に基づいて、判定対象取引情報の重複受信を判定する重複判定ステップと、送信先において受信された該取引情報に基づいてキー情報を作成するキー情報作成ステップと、このキー情報作成ステップにおいて作成されたキー情報を取引情報に関連付けて保存するキー情報保存ステップとをコンピュータに実行させるとともに、重複判定ステップをコンピュータに実行させる際に、キー情報作成ステップにおいて判定対象取引情報に基づいて作成された判定対象キー情報とキー情報保存ステップにおいて保存されたキー情報とを比較して、判定対象キー情報と同一のキー情報がキー情報保存ステップにおいて保存されていない場合には、判定対象取引情報が重複受信されたものではないと判定する一方で、判定対象キー情報と同一のキー情報がキー情報保存ステップにおいて保存されている場合に、判定対象キー情報にかかる判定対象取引情報と、受信記録保存ステップにおいて保存された受信記録とを比較して、判定対象取引情報と同一の取引情報が受信記録保存ステップにおいて受信記録として保存されている場合に、判定対象取引情報が重複受信されたものであると判定するように、コンピュータに実行させ、キー情報作成ステップをコンピュータに実行させる際に、取引情報が暗号化されていたり圧縮されていたりする場合には、暗号化されたもしくは圧縮されたままの状態の取引情報に基づいてキー情報を作成するように、コンピュータに実行させることを特徴としている。
また、本発明のコンピュータ読取可能な記録媒体は、上述した重複受信判定プログラムを記録したものである。
このように、本発明の重複受信判定装置,電子取引装置,重複受信判定方法,重複受信判定プログラムおよび同プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体によれば、以下の効果ないし利点がある。
(1)送信先において受信された判定対象取引情報について、受信記録に基づいて、判定対象取引情報の重複受信を判定することにより、判定対象取引情報の重複受信を容易にかつ確実に判定することができる。
(2)送信元においては、判定対象取引情報等について特別な処理等を行なう必要がなく利便性が高い。
(3)送信先において受信された取引情報に基づいて作成されたキー情報を取引情報に関連付けて保存し、判定対象取引情報に基づいて作成された判定対象キー情報と保存されたキー情報とを比較して、判定対象キー情報と同一のキー情報が保存されている場合に、判定対象キー情報に関連する判定対象取引情報が重複受信されたものであると判定することにより、取引情報について直接、比較・判定を行なう必要がなく、重複判定処理を高速に行なうことができる
(4)送信先において受信された取引情報に基づいて作成されたキー情報を取引情報に関連付けて保存し、判定対象取引情報に基づいて作成された判定対象キー情報と保存されたキー情報とを比較して、判定対象キー情報と同一のキー情報が保存されている場合に、判定対象キー情報と同一のキー情報にかかる受信記録と判定対象取引情報とを比較して、これらの取引情報が同一である場合に、判定対象取引情報が重複受信されたものであると判定することにより、判定対象取引情報と直接比較・判定を行なう受信記録を少なくすることができ、取引情報の重複受信の判定処理を高速化することができる。
(5)キー情報について判定対象キー情報とキー情報保存部に保存されたキー情報との重複判断を行なった後に、取引情報について判定対象取引情報と受信記録との重複判断を行なうことにより、2重の重複判定を行なうので、重複受信の判定結果の信頼性が高い。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(A)第1実施形態の説明
図1は本発明の第1実施形態としての電子取引システムの構成を模式的に示す図である。本第1実施形態の電子取引システム1aは、コンピュータシステム上で種々の取引(電子取引)を実現するものであって、複数(図1に示す例では3つ)の取引端末(送信元)20a,20b,20c(20)と取引サーバ(送信先,受信側;重複受信判定装置,電子取引装置)10aとを通信回線30を介して通信可能に接続することによって構成されている。
取引端末20a,20b,20cは、それぞれ電子取引にかかる種々の情報を入力するものであって、本実施形態においては、電子取引を行なう際に、オペレータや顧客が、この取引端末20a,20b,20cを用いて種々の入力処理を行なうようになっている。
なお、取引端末20a,20b,20cは互いにほぼ同様な構成をそなえており、以下、取引端末を示す符号としては、複数の取引端末のうち1つを特定する必要があるときには符号20a,20b,20cを用いるが、任意の取引端末を指すときには符号20を用いる。
取引端末20は、例えば、取引に関する種々の情報を入力可能な入力装置をそなえたコンピュータシステム(図示省略)によって構成されている。そして、取引端末20は、オペレータ等によって入力された情報に基づいて、その取引に関する取引データを取得し、通信回線30を介して取引サーバ10aに送信するようになっている。
ここで、取引データ(取引情報,情報)は電子取引に関する種々の情報であって、例えば、電子取引として商品の販売/購入(電子商取引)を行なう場合には、商品を特定するための情報(例えば商品番号,商品名)や価格,顧客情報等がこの取引データに該当し、又、電子取引として金融取引(例えば、ネットバンキングやオンラインバンキング)を行なう場合には、取引指示内容(例えば、振り込み指示等)や金額等の情報が取引データに該当する。
また、取引端末20は、上述した取引データを取引サーバ10aに送信するための送信部21と、取引サーバ10aから送信された情報を受信するための受信部22とをそなえて構成されており、更に、送信部21から送信した取引データを送信ログ(送信記録)24として保存する送信記録保存部23をそなえている。
さらに、取引端末20は、取引データを取引サーバ10aに送信してから所定時間以内に、その送信した取引データに関する受信確認通知(後述)が取引サーバ10aから届いたか否かを判断するようになっており、所定時間内に取引サーバ10aから受信確認通知が届かない場合には、取引端末20は、その取引データが取引サーバ10aに届かなかったものと判断して、取引サーバ10aに対して、再度、同一の取引データを送信するようになっている。
なお、取引端末20においては、例えば、コンピュータシステムにおけるNIU(Network Interface Unit)が送信部21および受信部22として機能し、ハードディスクやメモリ等の記録装置が送信記録保存部23として機能するようになっている。なお、このハードディスクやメモリ等の記憶装置には、受信部22によって取引サーバ10aから受信した種々の情報を受信ログ(受信記録)として保存してもよい。
また、本実施形態においては、取引端末20の送信部21から取引サーバ10aに取引データを送信する場合には、取引データを包含して作成した伝送データ(図4参照、詳細は後述)として送信するようになっている。
通信回線30は、取引端末20と取引サーバ10aとを通信可能に接続するものであって、例えば、LAN(Local Area Network),公衆回線,専用回線や、これらを相互に接続して構成されるインターネット等によって実現されるようになっている。
取引サーバ10aは、取引端末20から送信された取引データに基づいて種々の電子取引を行なうものであって、図1に示すように、送信部11,受信部12,受信記録保存部13,重複判定部14aおよび取引処理部15をそなえて構成されている。
受信部12は、取引サーバ10aに対して送信された種々の情報を受信するものであって、取引端末20から送信された取引データ(伝送データ)も受信するようになっている。又、受信部12は、受信した取引データを受信記録保存部13に渡すようになっており、受信記録保存部13は、その取引データを受信ログデータベース16に受信記録として保存するようになっている。又、受信部12は、受信した取引データを重複判定部14aにも渡すようになっている。
送信部11は、電子取引に関する種々の情報を取引サーバ10aから通信回線30を介して取引端末20に対して送信するものであり、又、取引サーバ(送信先)10aにおいては、受信部12によって取引端末(送信元)20からの取引データ(伝送データ)を受信した場合に、その取引データの送信元の取引端末20に対して、その受信した取引データの処理や内容とは無関係に、その取引データを受信したことを示す受信確認通知を送信部11が送信するようになっている。なお、受信確認通知についての詳細は後述する。
なお、取引サーバ10aにおいては、例えば、コンピュータシステムにおけるNIU(Network Interface Unit)が送信部12および受信部11として機能するようになっている。
受信記録保存部13は、受信部によって受信された取引データを受信ログデータベース16に受信記録として保存するものであり、例えば、コンピュータシステムにおけるハードディスク等の記録装置がこの受信記録保存部13として機能するようになっている。
図2は本発明の第1実施形態としての電子取引システム1における受信記録保存部13に保存された受信ログデータベース16の例を示す図である。
本実施形態においては、受信ログデータベース16は、図2に示すように、LOGid,LOGtime,Dep,SepおよびLOGdataからなるデータベーステーブルとして構成されており、受信部12によって受信した取引データ(LOGdata)毎に、LOGid,LOGtime,DepおよびSepを相互に関連付けて保存するようになっている。
ここで、LOGidは、受信部12によって受信された取引データを一意に特定するための情報(識別子)であって、取引データを受信ログデータベース16に保存する際に設定されるものである。このLOGidは、本受信ログデータベース16における主キーとなるものであり、例えば、受信ログデータベース16に取引データを保存する(書き込む)毎にインクリメント(1を加算)することによって求めた数値を用いることができる。
なお、本第1実施形態の電子取引システム1aにおいては、受信された全ての受信データが受信ログデータベース16に保存されるようになっているので、以下、重複受信の判定対象の取引データである判定対象取引データ(判定対象取引情報,判定対象情報)については、便宜上、各符号の先頭に「p」を付して示す場合がある。すなわち、判定対象取引データを重複判定部14aに渡す際には、その判定対象取引データとともにこの受信ログレコードの識別子(pLOGid)も渡されるようになっている。
LOGtimeは、受信部12によって受信された取引データを受信ログデータベース16に書き込んだ日時である。Depは、その取引データの送信先を識別するための情報であり、例えば、取引端末20と取引サーバ10aとの間の通信がOSI(Open Systems Interconnection)の規約に則って行なわれる場合には、トランスポート層から渡される受信側エンドポイント(Endpoint)識別情報が用いられる。なお、図2中においては、便宜上LOGtimeとしてXXが示されているが、実際には日時を特定するための情報が登録されるのである。
Sepは、その取引データの送信元を識別するための情報であり、例えば、取引端末20と取引サーバ10aとの間の通信がOSIの規約に則って行なわれる場合には、トランスポート層から渡される送信側エンドポイント(Endpoint)識別情報が用いられる。
そして、本実施形態においては、Depとして受信側エンドポイント識別情報を用いるとともに、Sepとして送信側エンドポイント識別情報を用いるものとする。なお、図2中においては、便宜上、Depとしてddが示されるとともに、Sepとしてssが示されているが、これらのDepやSepには、実際にはエンドポイントを特定するための情報が登録されるのである。
LOGdataには、受信部12によって受信された取引データをそのまま格納するようになっている。すなわち、例えば、取引端末20から送信された取引データが暗号化されていたり圧縮されていたりする場合には、受信記録保存部13には、暗号化されたもしくは圧縮された状態のまま取引データが保存されるようになっているのである。
一般に、電子取引においては、事後のトラブルに備えて、受信した取引データの全文とその送信元(発行元)の識別情報および送信先(受信側)における受信入口情報を取引記録(ログ,LOG)として保存することが一般的に行なわれている。本発明においては、このようにして保存された取引記録を受信ログデータベース16に用いることにより、本発明にかかる電子取引システム1a(1b;後述)を既存の電子取引システムに容易に適用することができるのである。
また、受信記録保存部13(受信ログデータベース16)に保存された取引データに有効期限を設け、この有効期限が切れた取引データについては、受信記録保存部13(受信ログデータベース16)から削除してもよく、これにより、受信記録保存部13の容量を低減することができるので、後述する重複判定部14aによる取引データの重複判定処理に要する時間を短縮したり装置コストを低減したりすることができる。
重複判定部14aは、受信部12によって受信された取引データと受信記録保存部13に保存された受信ログデータベース16とに基づいて、取引データの重複受信を判定するものである。具体的には、重複判定部14aは、受信部12によって受信された取引データ(判定対象取引データ;判定対象取引情報,判定対象情報)と受信記録保存部13に保存された受信ログデータベース16とを比較して、判定対象取引データと同一の取引データが受信記録保存部13(受信ログデータベース16)に受信記録として保存されている場合に、その取引データが重複受信されたものであると判定するようになっている。
なお、本実施形態においては、重複受信の判定対象である取引データ(判定対象取引データ)自身も受信部12による受信時に受信記録保存部13(受信ログデータベース16)に受信記録として保存されるようになっているが、かかる判定対象取引データについては、重複判定の比較対象から除外することは言うまでもない。
また、例えば、取引端末20から送信される取引データが暗号化されていたり圧縮されていたりする場合には、重複判定部14aは、判定対象取引データを暗号化されたもしくは圧縮されたままの状態で、受信記録保存部13に保存されている、同じく暗号化されたもしくは圧縮されたままの状態の取引データと比較するようになっている。
そして、重複判定部14aは、判定対象取引データが重複受信されたものであると判定した場合には、その旨を取引処理部15に通知するようになっている。本実施形態においては、重複判定部14aは、判定対象取引データが重複受信された旨を示す特定の情報としてのフラグ(Dupflag)を重複有無情報として設定するようになっている。
取引処理部15は、取引端末20から送信された取引データに基づいて、その電子取引についての処理を行なうものである。例えば、電子取引として商品の販売(電子商取引)を行なう場合には、取引処理部15は、取引端末20から送信された取引データ(発注情報等)に基づいて、その商品の販売にかかる種々の処理(例えば、受注処理や納品処理,経理上の種々の処理等)を行なうようになっている。
また、取引処理部15は、取引端末20から送信された取引データが暗号化されていたり圧縮されていたりする場合には、この取引データの復号化(平文化)や解凍(展開,伸長)も行なうようになっている。
さらに、取引処理部15は、取引データとともに重複判定部14aから渡された重複有無情報(Dupflag)の内容を判断して、重複有無情報(Dupflag)に重複受信である旨を示すフラグが設定されていない場合(Dupflag=False)には、その取引データを用いて取引処理を行ない、又、重複有無情報(Dupflag)に重複受信である旨を示すフラグが設定されている場合(Dupflag=True)には、その取引データを処理(データ処理)せずに処理を終了するようになっている。
すなわち、本電子取引システム1aにおいては、取引処理部15は、重複判定部14aによって重複受信されたと判定された取引データを処理しないようになっている。
ここで、電子取引として電子商取引を行なう場合には、取引処理部15が、例えば商品名や商品番号,販売価格等の商品の販売に関する種々の情報を提示してもよい。
なお、送信側ノードと受信側ノードとの間の伝送プロトコルとして、例えばHTTP POSTメソッドを用いる場合には、HTTPのヘッダ情報および下位プロトコル情報(TCPヘッダ,IPヘッダ等)がトランスポート制御データTDに相当し、HTTPのPOSTデータが取引データセットCDSに相当する。
また、送信側ノードと受信側ノードとの間における伝送データ(取引データ)の送受信手段として電子メールを用いる場合には、SMTPのヘッダ情報および下位プロトコル情報(TCPヘッダ,IPヘッダ等)がトランスポート制御データTDに相当し、メールデータが取引データセットCDSに相当する。
さらに、送信側ノードと受信側ノードとの間の伝送プロトコルとして、例えば全銀協(全国銀行協会)標準プロトコルを用いる場合には、この全銀協プロトコルにおいて定義されたトランスポート層のデータがトランスポート制御データTDに相当する。
上述の如く構成された本発明の第1実施形態としての電子取引システム1aにおける取引データの流れを、図4を参照しながら図3を用いて説明する。なお、図4は本発明の第1実施形態としての電子取引システム1aにおける伝送データの構成を模式的に示す図である。
なお、図3中においては、取引データに符号CDを付して示すとともに受信確認データ(受信確認通知)に符号RDを付して示している。又、図3中においては、取引端末20を送信側ノードとして表わし、取引サーバ10aを受信側ノードとして表わしており、更に、送信側ノードと受信側ノードとの間に中継ノードを示している。この中継ノードは送信側ノードと受信側ノードとの間において種々のデータを中継するものであって、通信回線30の構成によっては無い場合もある。
そして、本電子取引システム1aにおいては、図3に示すように、取引データCDは、送信側ノードから受信側ノードに対してその取引データCDを包含して生成された取引データセットCDSとして送信されるようになっており、又、受信確認データRDは、受信側ノードから送信側ノードに対して受信確認データRDを包含して生成された受信確認データセットRDSとして送信されるようになっている。
取引データセットCDSは、送信側エンドポイント識別情報(Sep),受信側エンドポイント識別情報(Dep),取引データ識別情報および取引データCDをそなえて構成され、送信側エンドポイントで生成され、受信側エンドポイントで処理されるものである。又、受信確認データセットRDSは、送信側エンドポイント識別情報(Sep),受信側エンドポイント識別情報(Dep),取引データ識別情報および受信データRDをそなえて構成され、受信側エンドポイントで生成され、送信側エンドポイントで処理されるものである。
ここで、取引データ識別情報は、送信側エンドポイントと受信側エンドポイントとの間において取引データCDを一意に特定するための情報であって、例えば取引通番等が用いられる。
送信側ノードから受信側ノードに対して取引データセットCDSを送信する場合には、図3に示すように、送信側ノードにおいては、取引データセットCDSにトランスポート制御データTDを付すことにより伝送データ(図4参照)を作成し、この伝送データを受信側ノードに対して送信するようになっている。同様に、受信側ノードから送信側ノードに対して受信確認データセットRDSを送信する場合には、受信側ノードは、受信確認データセットRDSにトランスポート制御データTDを付すことにより伝送データ(図4参照)を作成し、この伝送データを送信側ノードに対して送信するようになっている。
ここで、トランスポート制御データTDは、取引データセットCDSや受信確認データセットRDSを目的のノード(送信先)に転送するための情報であり、送信側ノードにおいて、転送プロトコルに従って取引データセットCDSや受信確認データセットRDSに付加されるものである。なお、中継ノードが備えられている場合には、この中継ノードにおいて再作成される場合もある。
なお、図3においては、図中下方がOSI参照モデルにおける高位層に相当し、図中上方がOSI参照モデルにおける低位層に相当するようになっている。
また、図4に示す例においては、トランスポート制御データTDを取引データセットCDSや受信確認データセットRDSの先頭にだけ付加する転送プロトコルの例について示しているが、これに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。例えば、トランスポート制御データTDを取引データセットCDSや受信確認データセットRDSの末尾にのみ付加してもよく、又、取引データセットCDSや受信確認データセットRDSの先頭と末尾との両方に付加してもよく、更に、取引データセットCDSや受信確認データセットRDSの一部をトランスポート制御データTDとして用いてもよい。
そして、送信側ノードにおいては、送信側エンドポイントにおいて、オペレータによる入力等に従って取引送信処理を行なうことにより、その高位層側において取引データCDが作成され、トランスポート層や伝送下位層(ネットワーク層)に渡される。又、エンドポイントにおいては、送信された取引データCDは送信ログ24として送信記録保存部23(図1参照)に保存される。
トランスポート層や伝送下位層において、取引データCDに送信側エンドポイント識別情報や受信側エンドポイント識別情報,取引データ識別情報等が付加され、取引データセットCDSが生成される。更に、この取引データセットCDSにトランスポート制御データTDが付加されて伝送データが生成され、受信側ノード(中継ノードを介する場合もある)に送信される。
受信側ノードにおいては、伝送データから取引データセットCDSが取得され、伝送下位層やトランスポート層を介して、取引データCD,送信側エンドポイント識別情報,受信側エンドポイント識別情報が受信側エンドポイントに渡される。
なお、以下、便宜上、受信側エンドポイントにおいて取得された重複受信の判定対象である取引データ(判定対象取引データ)に関して、送信側エンドポイント識別情報および受信側エンドポイント識別情報を、受信記録保存部13に受信ログデータベース16として保存されている送信側エンドポイント情報(Sep)および受信側エンドポイント識別情報(Dep)(図2参照)と区別するために、受信側エンドポイントにおいて取得された送信側エンドポイント情報を符号pSepを付して示し、又、受信側エンドポイントにおいて取得された受信側エンドポイント情報を符号pDepを付して示す場合がある。
受信側エンドポイントにおいては、受信した取引データCDと送信側エンドポイント情報および受信側エンドポイント識別情報を受信ログデータベース16として受信記録保存部13(図1参照)に保存するとともに(図2参照)、その取引データが重複受信したものであるか否かを判定するために、取引データCD,送信側エンドポイント識別情報(pSep),受信側エンドポイント識別情報(pDep)および受信ログレコードの識別子(pLOGid)を重複判定部14aに渡す。重複判定部14aはその取引データCDが重複受信したものであるか否かを確認し、重複受信であると認定された場合には、重複有無情報(Dupflag)にその旨を示すフラグ設定が行なわれる。
取引処理部15は、重複有無情報(Dupflag)に重複受信である旨を示す設定が行なわれていない場合には、その取引データCDを用いて取引処理を行ない、又、重複有無情報(Dupflag)に重複受信である旨を示すフラグ設定が行なわれていない場合には、その取引データを処理対象から除外して、処理(データ処理)しないようになっている。
また、図5は本発明の第1実施形態としての電子取引システム1aにおける取引データを重複受信した場合の処理を模式的に示す図である。この図5に示す例においては、取引端末(送信元,発行元)20が取引データD1を暗号化/圧縮して送信し、取引サーバ10aが、その取引データD1を受信して受信確認通知を取引端末20に返信したが、何らかの理由でその受信確認通知が取引端末20に届かなかった場合を示しており、取引端末20が同一の取引データD1′を、再度、取引サーバ10aに送信する例を示している。
最初に取引端末20から送信された取引データD1は受信記録保存部13の受信ログデータベース16に保存されており、取引サーバ10aは、取引端末20から再送された取引データD1′(判定対象取引データ)をこの受信記録保存部13に保存された受信ログデータベース16に登録された受信記録と比較することにより、取引データD1′の重複受信の判定を行なう。この重複受信の判定の結果、その取引データD1′が重複受信したものであると判断された場合には、最初に受信した取引データD1のみを取引処理部15によって処理し、再送された取引データD1′については、取引処理部15はその処理の対象外として処理しないようになっている。
なお、取引処理部15は、重複判定部14aによって判定対象取引データが重複受信したものであると判定された場合には、それらの重複する取引データの1つだけに対して処理を行ない、他の取引データを処理の対象から除外すればよい。すなわち、重複判定部14aによって取引データD1′が取引データD1と重複するものであると判定された場合には、これらの取引データD1′と取引データD1とのどちらの取引データを処理対象として選択してもよい。
このように、本発明の第1実施形態としての電子取引システム1aによれば、重複判定部14aが、受信部12において受信された判定対象取引データについて、受信記録保存部13(受信ログデータベース16)に保存された受信記録に基づいてその重複受信を判定し、判定対象取引データが重複受信であると判断された場合には、重複有無情報(Dupflag)にその旨を示すフラグを設定し、重複有無情報(Dupflag)に重複受信である旨を示すフラグが設定されている場合には、取引処理部15がその取引データを処理(データ処理)しないので、取引データを重複受信した場合においても、取引処理部15その取引データを重複して処理することがなく信頼性を向上させることができる。
また、重複判定部14aが、受信部12によって受信された取引データと受信記録保存部13に保存された受信ログとを比較して、取引データと同一の取引データが受信記録保存部13に受信ログとして保存されている場合に、取引データが重複受信されたことを判定することにより、取引データの重複受信を容易にかつ確実に判定することができる。
さらに、受信部12によって受信された取引データが圧縮や暗号化されている場合には、受信ログデータベース16には、解凍や複合化等の処理を行なわずに、その取引データを圧縮や暗号化されたままの状態で保存し、重複判定部14aは、このように圧縮や暗号化されたままの状態の取引データに基づいて重複判定を行なうので、重複判定を高速に行なうことができ、又、取引サーバ10aにおける受信能力が低下することがない。
また、受信する取引データの重複判定にかかる処理を取引サーバ10a側で全て行なうことができ、予め取引端末20との間で、重複受信を判定するために取引データに関する種々の取り決め等を行なう必要がなく、複数の取引端末20との間で電子取引を行なう場合や、取引端末20を新たに追加する場合においても利便性が高い。
さらに、判定取引データの送信元である取引端末20側においては、判定対象取引データ等について特別な処理等を行なう必要がなく利便性が高い。
(B)第2実施形態の説明
図6は本発明の第2実施形態としての電子取引システムの構成を模式的に示す図である。本第2実施形態の電子取引システム1bも、第1実施形態の電子取引システム1a(図1参照)と同様に、コンピュータシステム上で種々の取引(電子取引)を実現するものであって、図6に示すように、第1実施形態の電子取引システム1aの取引サーバ10aに代えて取引サーバ10bをそなえるものであり、その他の部分は第1実施形態の電子取引システム1aと同様に構成されている。
取引サーバ10bは、第1実施形態の電子取引システム1aの取引サーバ10aに第1実施形態のキー情報作成部17およびキー情報保存部18をそなえるとともに、重複判定部14aに代えて重複判定部14bをそなえるものであり、その他の部分は第1実施形態の電子取引システム1aにおける取引サーバ10aと同様に構成されている。なお、図中、既述の符号と同一の符号は同一もしくは略同一の部分を示しているので、その説明は省略する。
キー情報作成部17は、受信部12によって受信された取引データ(取引情報)にハッシュ関数を適用してキー情報を作成するものであり、これにより取引データに基づいてキー情報を作成するものである。
ここで、キー情報は、取引データに基づいて、その取引データよりも容量が小さくなるように作成した情報であって、例えば、取引データをメッセージ圧縮技術を用いてその内容を要約したダイジェスト版(識別子)等をキー情報として用いることができる。
本第2実施形態の電子取引システム1bにおいては、キー情報作成部17は、MD5(Message Digest 5)のメッセージ圧縮アルゴリズム(メッセージダイジェスト関数アルゴリズム)を用いて、取引データにハッシュ関数を適用することによりハッシュ値を生成し、このハッシュ値をキー情報として用いるようになっている。なお、ハッシュ関数とは一方向性要約関数のことで、原文(取引データ)から固定長の乱数を生成する演算手法である。
また、キー情報作成部17は、例えば、取引端末20から送信された取引データが暗号化されていたり圧縮されていたりする場合には、暗号化されたもしくは圧縮されたままの状態の取引データにハッシュ関数を適用することによってキー情報作成するようになっている。そして、キー情報作成部17は、作成したキー情報を重複判定部14bに渡すようになっている。
キー情報保存部18は、キー情報作成部17によって作成されたキー情報を取引データに関連付けてキー情報データベース19に保存するものであり、キー情報を、図2に示す受信ログデータベース16に登録されている取引データに対応させて登録するものである。そして、例えば、コンピュータシステムにおけるハードディスク等の記録装置がこのキー情報保存部18として機能するようになっている。
なお、本第2実施形態の電子取引システム1bにおいては、キー情報保存部18は、重複判定部14bによって重複受信されたものではないと判定された取引データにかかるキー情報のみを保存するようになっている。
図7は本発明の第2実施形態としての電子取引システム1bにおけるキー情報保存部18に保存されたキー情報データベース19の例を示す図である。
本第2実施形態においては、キー情報データベース19は、図7に示すように、LOGid,KEYtime,Dep,SepおよびKEYdataからなるデータベーステーブルとして構成されており、重複判定部14bによって重複受信ではないと判定された取引データ毎に、LOGid,KEYtime,Dep,SepおよびKEYdata(KEY情報)を相互に関連付けて保存するようになっている。なお、図中、既述の符号と同一の符号は同一もしくは略同一の部分を示しているので、その詳細な説明は省略する。
ここで、KEYtimeは、キー情報作成部17によって作成されたキー情報をキー情報データベース19に書き込んだ日時であり、KEYdataには、キー情報作成部17によって作成されたキー情報(KEY情報)が格納されるようになっている。図7中においては、便宜上KEYtimeとしてXXが示されているが、実際には日時を特定するための情報が登録されるのである。
本第2実施形態の電子取引システム1bにおいては、重複判定部14bは、先ず、受信部12によって新たに受信された判定対象取引データについて、キー情報作成部17によってその判定対象取引データに基づいて作成された判定対象キー情報とキー情報保存部18に保存されているキー情報とを比較するようになっている。
そして、重複判定部14bは、この比較の結果、判定対象キー情報と同一のキー情報を有する(関連する)取引データのLOGidを集めてLOGidコレクションリスト(CLOGid)を作成するようになっている。図8は本発明の第2実施形態としての電子取引システム1bの重複判定部14bによって作成されたLOGidコレクションリストの例を示す図である。なお、この図8中においては、LOGidコレクションリストとともに、LOGidコレクションリストにおける位置を示すポインタrdpを示している。
重複判定部14bは、キー情報作成部17によって作成された判定対象キー情報と同一のキー情報がキー情報保存部18に保存されている場合に、その判定対象キー情報にかかる判定対象取引データと、受信記録保存部13(受信ログデータベース16)に保存されたその判定対象キー情報と同一のキー情報にかかる受信記録とを比較して、これらの取引データが同一である場合に、その判定対象取引データが重複受信されたものであると判定するようになっている。
ここで、本発明の第2実施形態としての電子取引システム1bの取引サーバ10bにおける取引データの受信時の処理を、図9に示すフローチャート(ステップA10〜A60)に従って説明する。
受信部12が取引端末20から送信された判定対象取引データを受信すると、その判定対象取引データが受信記録保存部13の受信ログデータベース16に保存される(ステップA10;受信記録保存ステップ)。又、キー情報作成部17が、その判定対象取引データに基づいて判定対象キー情報を作成する(ステップA20;キー情報作成ステップ)。
重複判定部14bは、受信部12によって受信された判定対象取引データから作成された判定対象キー情報と受信記録保存部13のキー情報データベース19とに基づいて、判定対象キー情報と同一のキー情報がキー情報データベース19に保存されているか否かを判定する(ステップA30;重複判定ステップ)。判定対象キー情報と同一のキー情報がキー情報データベース19に保存されていない場合、すなわち、取引データが重複していない場合には(ステップA30のNOルート参照)、重複判定部14bは、その判定対象取引データが重複受信されたものではないと判定する。取引処理部15は、その取引データを処理するとともに、キー情報をキー情報保存部18のキー情報データベース19に保存(登録)する(ステップA50;キー情報保存ステップ)。
また、判定対象キー情報と同一のキー情報がキー情報データベース19に保存されている場合には(ステップA30のYESルート参照)、重複判定部14は、判定対象キー情報に対応する取引データ(判定対象取引データ)と同一の取引データが受信ログデータベース16に受信記録して保存されているか否かを判定する(ステップA40;重複判定ステップ)。
ここで、判定対象取引データと同一の取引データが受信ログデータベース16に保存されている場合には(ステップA40の“重複あり”ルート参照)、重複判定部14bは、その判定対象取引データが重複して受信されたものであると判定し、取引処理部15は、その判定対象取引データを処理対象から除外して処理を行なわない(ステップA60)。又、判定対象取引データと同一の取引データが受信ログデータベース16に保存されていない場合には(ステップA40の“重複なし”ルート参照)、ステップA50に移行する。
次に、本発明の第2実施形態としての電子取引システム1bにおける重複受信の判定手法を、図10に示すフローチャート(ステップB10〜B90)に従ってより詳細に説明する。
受信部12が取引データCD(判定対象取引データCD)を受信すると、重複判定部14bは、受信部12からその判定対象取引データCDとともに、送信側エンドポイント識別情報(pSep),受信側エンドポイント識別情報(pDep)および受信ログレコードの識別子(pLOGid)を受け取って、その取引データが重複受信であるか否かの判定を開始する。
先ず、キー情報作成部17は、受信部12によって受信された判定対象取引データCDにメッセージダイジェスト関数アルゴリズム(ハッシュ関数)を適用することにより判定対象キー情報を作成する(キー情報作成ステップ)。すなわち、ハッシュ関数に受信した判定対象取引データCDの全体を入力値として用いることによりハッシュ値を生成して判定対象キー情報を作成する。なお、図10中においては、この算出した判定対象キー情報を符号key1を用いて表わす(ステップB10)。
次に、重複判定部14bは、キー情報データベース19を参照して、上記ステップB10で求めた判定対象キー情報key1とキー情報(keydata)が一致するレコードを検索(抽出)して、LOGidコレクションリスト(CLOGid)を作成する(ステップB20)。本ステップB20は、例えば、以下のようなSQL表現(プログラム)で実現することができる。

USE キー情報データベース
CLOGid <- SELECT LOGid FROM TABLE WHERE Dep = pDep AND Sep AND KEYdata = Key1

なお、このSQL表現においては、受信部12によって受信された判定対象取引データと受信記録保存部13に保存されている取引データとに基づいて、送信側エンドポイント識別情報,受信側エンドポイント識別情報およびキー情報が一致する取引データのLOGidを抽出して集めることにより、LOGidコレクションリスト(CLOGid)が作成されるようになっている。
また、このステップB20においては、上述したSQL表現に示されているように、送信側エンドポイント識別情報や受信側エンドポイント識別情報も一致するレコードを抽出してもよく、これにより、LOGidコレクションリスト(CLOGid)を形成するLOGidを絞り込むことができ、その後の行程における処理(ステップB30〜B60等)を高速化することができる。
次に、この作成したLOGidコレクションリスト(CLOGid)について、そのポインタrdpを初期化(先頭のLOGidに設定)した後、CLOGid=EOF(End Of File:終端)であるか否かを確認する(ステップB30)。
ポインタrdpがEOFで無い場合には(ステップB30のNOルート参照)、ポインタrdpによって示されるLOGidに対応する取引データCDを受信ログデータベース16から取得する(ステップB40)。本ステップB40は、例えば、以下のようなSQL表現で実現することができる。

USE 受信ログデータベース
mLODdata <- SELECT LOGdata FROM TABLE WHERE LOGid = CLOGid.rdp

なお、mLODdataは受信ログデータベース16から取得した取引データを一時的に格納するためのものであり、CLOGid.rdpはLOGidコレクションリスト(CLOGid)におけるポインタrdpによって指定されるLOGidを示す。
次に、重複判定部14bは、受信部12によって取得された判定対象取引データCDがmLODdataと同一であるか否か、すなわち重複するか否かを判断する(ステップB50;重複判定ステップ)。判定対象取引データCDがmLODdataと同じものである場合には(ステップB50のYESルート参照)、重複判定部14bは、その判定対象取引データが重複受信されてものであると判定して、Dupflagに重複受信ありを示すフラグ(True)を設定して(ステップB70)、処理を終了する。
また、取引データCDがmLODdataと同じではない場合には(ステップB50のNOルート参照)、ポインタrdpを次のLOGidを示す値に更新して(ステップB60)、ステップB30に戻る。なお、このステップB60は、例えば、以下に示すようなプログラム(コマンド)で実現することができる。

CLOGid.NEXT ()

一方、ポインタrdpの位置がEOFである場合には(ステップB30のYESルート参照)、その判定対象取引データCDは重複受信されたものではないと判定して、Dupflagに重複受信がない旨を示すフラグ(false)を設定して(ステップB80)キー情報データベース19に生成した判定対象キー情報key1を追加登録して(ステップB90;キー情報保存ステップ)、処理を終了する。
すなわち、キー情報データベース19に対して、LOGid,KEYtime,Dep,SepおよびKEYdataに、受信ログレコードの識別子(pLOGid),GETDATA(),受信側エンドポイント識別情報(pDep),送信側エンドポイント識別情報(pSep)およびキー情報(key1)をそれぞれ登録することにより新たなレコードを追加するのである。
そして、上述の如き重複受信の判定結果として、重複判定部14bは、取引データCD,送信側エンドポイント識別情報(pSep),受信側エンドポイント識別情報(pDep)および重複有無情報(Dupflag)を取引処理部15に対して渡すのである。
本発明の第2実施形態としての電子取引システム1bによれば、第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる他、重複判定部14bが、判定対象キー情報を用いてキー情報保存部18に保存されたキー情報データベース19に対して第1の検索を行ない、キー情報が重複すると判断された取引データ(LOGid)に対してのみ取引データの比較を行なうので、受信ログデータベース16における取引データの検索対象が少なくなり、受信ログデータベース16への検索時間を短縮することができる。これにより、重複判定部14bによる判定処理を高速化することができるのである。
また、重複判定部14bが、キー情報について判定対象キー情報とキー情報データベース19との重複判断を行なった後に、取引データについて判定対象取引データと受信ログデータベース16との重複判断を行なうようになっており、2重の重複判定を行なうので、取引データの重複受信の判定結果の信頼性が高い。
さらに、受信部12によって受信された取引データが圧縮や暗号化されている場合においても、キー情報作成部17は、このように圧縮や暗号化されたままの状態の取引データに基づいてキー情報を作成するようになっており、重複判定部14bは、このようにして作成されたキー情報に基づいて重複判定を行なうので、重複判定を高速に行なうことができ、又、取引サーバ10bにおける受信能力が低下することがない。
(C)その他
上述した各実施形態においては、取引サーバ10a,10bはいずれもサーバ機能をそなえたコンピュータ(情報処理装置)によって実現することができ、情報処理装置のCPU(Central Processing Unit)が重複判定プログラムを実行することにより、上述した重複判定部14a,14b,取引処理部15およびキー情報作成部17として機能するようになっている。
なお、これらの重複判定部14a,14b,取引処理部15およびキー情報作成部17としての機能を実現するためのプログラム(重複判定プログラム)は、例えばフレキシブルディスク,CD−ROM,CD−R,CD−R/W,DVD,DVD−R,DVD−R/W,磁気ディスク,光ディスク,光磁気ディスク等の、コンピュータ読取可能な記録媒体に記録された形態で提供される。そして、コンピュータはその記録媒体からプログラムを読み取って内部記憶装置または外部記憶装置に転送し格納して用いる。又、そのプログラムを、例えば磁気ディスク,光ディスク,光磁気ディスク等の記憶装置(記録媒体)に記録しておき、その記憶装置から通信経路を介してコンピュータに提供するようにしてもよい。
重複判定部14a,14b,取引処理部15およびキー情報作成部17としての機能を実現する際には、内部記憶装置(情報処理装置のハードディスクやメモリ等)に格納されたプログラムがコンピュータのマイクロプロセッサ(本実施形態ではプリンタのCPU)によって実行される。このとき、記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータが読み取って実行するようにしてもよい。
なお、本実施形態において、コンピュータとは、ハードウェアとオペレーティングシステムとを含む概念であり、オペレーティングシステムの制御の下で動作するハードウェアを意味している。又、オペレーティングシステムが不要でアプリケーションプログラム単独でハードウェアを動作させるような場合には、そのハードウェア自体がコンピュータに相当する。ハードウェアは、少なくとも、CPU等のマイクロプロセッサと、記録媒体に記録されたコンピュータプログラムを読み取るための手段とをそなえており、本実施形態においては、取引サーバ10a,10bがコンピュータとしての機能を有しているのである。
さらに、本実施形態における記録媒体としては、上述したフレキシブルディスク,CD−ROM,CD−R,CD−R/W,DVD,DVD−R,DVD−R/W,磁気ディスク,光ディスク,光磁気ディスクのほか、ICカード,ROMカートリッジ,磁気テープ,パンチカード,コンピュータの内部記憶装置(RAMやROMなどのメモリ),外部記憶装置等や、バーコードなどの符号が印刷された印刷物等のコンピュータ読取可能な種々の媒体を利用することができる。
そして、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
例えば、上述した各実施形態においては、重複有無情報(Dupflag)に重複受信である旨を示すフラグが設定されている場合、すなわち、重複判定部14a,14bが、判定対象取引データが重複受信である旨を判定した場合には、取引処理部15は、その取引データを処理(データ処理)対象から除外して処理しないようになっているが、この際、その取引データを破棄する破棄部をそなえて構成してもよい。
また、上述した第2実施形態においては、キー情報作成部17が、MD5(Message Digest 5)のメッセージ圧縮アルゴリズムを用いることにより生成したハッシュ値をキー情報として用いるようになっているが、これに限定されるものではなく、MD4やMD2等の他のメッセージ圧縮アルゴリズムを用いてもよく、又、キー情報を他のいかなる手法を用いて生成してもよい。
さらに、キー情報作成部17が、MD5,MD4,MD2等の複数種類のメッセージ圧縮アルゴリズムでキー情報を作成できるようにするとともに、これらの複数種類のメッセージ圧縮アルゴリズムの中から使用するメッセージ圧縮アルゴリズムを選択してキー情報を作成してもよい。
例えば、取引データの送受信を行なうエンドポイント毎にメッセージ圧縮アルゴリズム使用するメッセージ圧縮アルゴリズムを設定するようにして、キー情報作成部17が、送信側エンドポイント識別情報(Sep)と受信側エンドポイント識別情報(Dep)との組み合わせに応じて、使用するメッセージ圧縮アルゴリズムを選択してキー情報を作成してもよい。
また、上述した第2実施形態の電子取引システム1bにおいて、重複判定部14bは、判定対象取引データについて、その判定対象取引データに基づいてキー情報作成部17によって作成された判定対象キー情報とキー情報保存部18に保存されているキー情報とを比較して、判定対象キー情報と同一のキー情報がキー情報保存部18に保存されている場合に、その判定対象取引データが重複受信されたことを判定してもよい。
すなわち、キー情報が一致した場合には、判定対象取引データの直接比較を行なわずに、その判定対象取引データが重複受信されたものと判定してもよい。これにより、取引データについて直接、比較・判定を行なう必要がなく、重複判定処理を高速に行なうことができる。なお、この場合、キー情報が取引データを一意に特定可能であることが望ましい。
また、上述した第2実施形態においては、キー情報保存部18は、重複判定部14bによって重複受信されたものではないと判定された取引データにかかるキー情報のみを保存するようになっているが、これに限定されるものではなく、キー情報作成部17によって作成された全てのキー情報を取引データに関連させてキー情報保存部18に保存してもよい。
さらに、キー情報保存部18と受信ログデータベース16とを1つのデータベースとして作成してもよい。
なお、本発明の各実施形態が開示されていれば、本発明の重複受信判定装置,電子取引装置,重複受信判定方法,重複受信判定プログラムおよび同プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体を当業者によって実施・製造することが可能である。
以上のように、本発明の重複受信判定装置,電子取引装置,重複受信判定方法,重複受信判定プログラムおよび同プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体は、送信元から送信された情報の重複受信の判定を行なうのに有用であり、特に電子商取引における商取引データの受信に適している。
本発明の第1実施形態としての電子取引システムの構成を模式的に示す図である。 本発明の第1実施形態としての電子取引システムにおける受信記録保存部に保存された受信ログデータベースの例を示す図である。 本発明の第1実施形態としての電子取引システムにおける取引データの流れを説明するための図である。 本発明の第1実施形態としての電子取引システムにおける伝送データの構成を模式的に示す図である。 本発明の第1実施形態としての電子取引システムにおける取引データを重複受信した場合の処理を模式的に示す図である。 本発明の第2実施形態としての電子取引システムの構成を模式的に示す図である。 本発明の第2実施形態としての電子取引システムにおけるキー情報保存部に保存されたキー情報データベースの例を示す図である。 本発明の第2実施形態としての電子取引システムの重複判定部によって作成されたLOGidコレクションリストの例を示す図である。 本発明の第2実施形態としての電子取引システムの取引サーバにおける取引データの受信時の処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の第2実施形態としての電子取引システムにおける重複受信の判定手法を説明するためのフローチャートである。 従来の電子商取引システムにおける重複受信の発生の仕組みを説明するための図である。

Claims (5)

  1. 送信元から送信先に対して送信された電子取引に関する取引情報の該送信先における重複受信を判定する重複受信判定装置であって、
    該送信先において受信された該取引情報を受信記録として保存する受信記録保存部と、
    該送信先において受信された判定対象取引情報について、該受信記録保存部に保存された該受信記録に基づいて、該判定対象取引情報の重複受信を判定する重複判定部と、
    該送信先において受信された該取引情報にハッシュ関数を適用して該キー情報を作成するキー情報作成部と、
    該キー情報作成部によって作成された該キー情報を該取引情報に関連付けて保存するキー情報保存部とをそなえ、
    該重複判定部が、該キー情報作成部によって該判定対象取引情報に基づいて作成された判定対象キー情報と該キー情報保存部に保存された該キー情報とを比較して、
    該判定対象キー情報と同一の該キー情報が該キー情報保存部に保存されていない場合には、当該判定対象取引情報が重複受信されたものではないと判定する一方で、
    該判定対象キー情報と同一の該キー情報が該キー情報保存部に保存されている場合に、当該判定対象キー情報にかかる該判定対象取引情報と、該受信記録保存部に保存された該受信記録とを比較して、該判定対象取引情報と同一の該取引情報が該受信記録保存部に該受信記録として保存されている場合に、当該判定対象取引情報が重複受信されたものであると判定し、
    該キー情報作成部が、該取引情報が暗号化されていたり圧縮されていたりする場合には、暗号化されたもしくは圧縮されたままの状態の該取引情報にハッシュ関数を適用することによってキー情報を作成することを特徴とする、重複受信判定装置。
  2. 送信元から送信された電子取引に関する取引情報を受信する受信部と、当該受信部によって受信された取引情報に基づいて取引処理を行なう取引処理部とをそなえた電子取引装置であって、
    該受信部によって受信された該取引情報を受信記録として保存する受信記録保存部と、
    該受信部によって受信された判定対象取引情報について、該受信記録保存部に保存された該受信記録に基づいて、該判定対象取引情報の重複受信を判定する重複判定部と、
    該受信部によって受信された該取引情報にハッシュ関数を適用して該キー情報を作成するキー情報作成部と、
    該キー情報作成部によって作成された該キー情報を該取引情報に関連付けて保存するキー情報保存部とをそなえ、
    該重複判定部が、該キー情報作成部によって該判定対象取引情報に基づいて作成された判定対象キー情報と該キー情報保存部に保存された該キー情報とを比較して、
    該判定対象キー情報と同一の該キー情報が該キー情報保存部に保存されていない場合には、当該判定対象取引情報が重複受信されたものではないと判定する一方で、
    該判定対象キー情報と同一の該キー情報が該キー情報保存部に保存されている場合に、当該判定対象キー情報にかかる該判定対象取引情報と、該受信記録保存部に保存された該受信記録とを比較して、該判定対象取引情報と同一の該取引情報が該受信記録保存部に該受信記録として保存されている場合に、当該判定対象取引情報が重複受信されたものであると判定し、
    該取引処理部が、前記重複受信であると判定された該判定対象取引情報を該取引処理の対象から除外し、
    該キー情報作成部が、該取引情報が暗号化されていたり圧縮されていたりする場合には、暗号化されたもしくは圧縮されたままの状態の該取引情報にハッシュ関数を適用することによって該キー情報を作成することを特徴とする、電子取引装置。
  3. 送信元から送信先に対して送信された電子取引に関する取引情報の該送信先における重複受信を判定する重複受信判定方法であって、
    該送信先において受信された該取引情報を受信記録として保存する受信記録保存ステップと、
    該送信先において受信された判定対象取引情報について、該受信記録保存ステップにおいて保存された該受信記録に基づいて、該判定対象取引情報の重複受信を判定する重複判定ステップと、
    該送信先において受信された該取引情報にハッシュ関数を適用してキー情報を作成するキー情報作成ステップと、
    該キー情報作成ステップにおいて作成された該キー情報を該取引情報に関連付けて保存するキー情報保存ステップとをそなえ、
    該重複判定ステップにおいて、該キー情報作成ステップにおいて該判定対象取引情報に基づいて作成された判定対象キー情報と該キー情報保存ステップにおいて保存された該キー情報とを比較して、
    該判定対象キー情報と同一の該キー情報が該キー情報保存ステップにおいて保存されていない場合には、当該判定対象取引情報が重複受信されたものではないと判定する一方で、
    該判定対象キー情報と同一の該キー情報が該キー情報保存ステップにおいて保存されている場合に、当該判定対象キー情報にかかる該判定対象取引情報と、該受信記録保存ステップにおいて保存された該受信記録とを比較して、該判定対象取引情報と同一の該取引情報が該受信記録保存ステップにおいて該受信記録として保存されている場合に、当該判定対象取引情報が重複受信されたものであると判定し、
    該キー情報作成ステップにおいて、該取引情報が暗号化されていたり圧縮されていたりする場合には、暗号化されたもしくは圧縮されたままの状態の該取引情報にハッシュ関数を適用することによって該キー情報を作成することを特徴とする、重複受信判定方法。
  4. 送信元から送信先に対して送信された電子取引に関する取引情報の該送信先における重複受信を判定する重複受信判定プログラムであって、
    該送信先において受信された該取引情報を受信記録として保存する受信記録保存ステップと、
    該送信先において受信された判定対象取引情報について、該受信記録保存ステップにおいて保存された該受信記録に基づいて、該判定対象取引情報の重複受信を判定する重複判定ステップと、
    該送信先において受信された該取引情報にハッシュ関数を適用してキー情報を作成するキー情報作成ステップと、
    該キー情報作成ステップにおいて作成された該キー情報を該取引情報に関連付けて保存するキー情報保存ステップとを該コンピュータに実行させるとともに、
    該重複判定ステップを該コンピュータに実行させる際に、該キー情報作成ステップにおいて該判定対象取引情報に基づいて作成された判定対象キー情報と該キー情報保存ステップにおいて保存された該キー情報とを比較して、
    該判定対象キー情報と同一の該キー情報が該キー情報保存ステップにおいて保存されていない場合には、当該判定対象取引情報が重複受信されたものではないと判定する一方で、
    該判定対象キー情報と同一の該キー情報が該キー情報保存ステップにおいて保存されている場合に、当該判定対象キー情報にかかる該判定対象取引情報と、該受信記録保存ステップにおいて保存された該受信記録とを比較して、該判定対象取引情報と同一の該取引情報が該受信記録保存ステップにおいて該受信記録として保存されている場合に、当該判定対象取引情報が重複受信されたものであると判定するように、該コンピュータに実行させ、
    該キー情報作成ステップを該コンピュータに実行させる際に、該取引情報が暗号化されていたり圧縮されていたりする場合には、暗号化されたもしくは圧縮されたままの状態の該取引情報にハッシュ関数を適用することによって該キー情報を作成するように、該コンピュータに実行させることを特徴とする、重複受信判定プログラム。
  5. 送信元から送信先に対して送信された電子取引に関する取引情報の該送信先における重複受信を判定する重複受信判定プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体であって、
    該重複受信判定プログラムが、
    該送信先において受信された該取引情報を受信記録として保存する受信記録保存ステップと、
    該送信先において受信された判定対象取引情報について、該受信記録保存ステップにおいて保存された該受信記録に基づいて、該判定対象取引情報の重複受信を判定する重複判定ステップと、
    該送信先において受信された該取引情報にハッシュ関数を適用してキー情報を作成するキー情報作成ステップと、
    該キー情報作成ステップにおいて作成された該キー情報を該取引情報に関連付けて保存するキー情報保存ステップとを該コンピュータに実行させるとともに、
    該重複判定ステップを該コンピュータに実行させる際に、該キー情報作成ステップにおいて該判定対象取引情報に基づいて作成された判定対象キー情報と該キー情報保存ステップにおいて保存された該キー情報とを比較して、
    該判定対象キー情報と同一の該キー情報が該キー情報保存ステップにおいて保存されていない場合には、当該判定対象取引情報が重複受信されたものではないと判定する一方で、
    該判定対象キー情報と同一の該キー情報が該キー情報保存ステップにおいて保存されている場合に、当該判定対象キー情報にかかる該判定対象取引情報と、該受信記録保存ステップにおいて保存された該受信記録とを比較して、該判定対象取引情報と同一の該取引情報が該受信記録保存ステップにおいて該受信記録として保存されている場合に、当該判定対象取引情報が重複受信されたものであると判定するように、該コンピュータに実行させ、
    該キー情報作成ステップを該コンピュータに実行させる際に、該取引情報が暗号化されていたり圧縮されていたりする場合には、暗号化されたもしくは圧縮されたままの状態の該取引情報にハッシュ関数を適用することによってキー情報を作成するように、該コンピュータに実行させることを特徴とする、重複受信判定プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
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