JP4357075B2 - 冷却貯蔵庫の制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、上限温度と下限温度の間で冷却装置をON−OFF制御することにより、貯蔵室の温度を制御する冷却貯蔵庫の制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来よりスーパーマーケットやコンビニエンスストア等の店舗には複数台のオープンショーケースや冷蔵庫(何れも冷却貯蔵庫)が設置されている。そして、各オープンショーケースや冷蔵庫は、設定温度の上下に設定される上限温度と下限温度(若しくは、設定温度を下限温度としてその上に設定される上限温度と当該下限温度、或いは、設定温度を上限温度として当該上限温度とその下に設定される下限温度)の間で冷却装置の圧縮機をON−OFF、若しくは、液電磁弁を開(ON)−閉(OFF)。尚、何れも冷却装置のON−OFFとみなす(以下、同じ。)することにより、貯蔵室内をそれぞれ設定温度(冷蔵、氷温、冷凍など)に冷却維持していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この種冷却貯蔵庫では冷却装置がONしてから温度が低下して行き、下限温度に達してOFFするまでの時間やOFFしてから温度が上昇して行き、上限温度に達して再びONするまでの時間は貯蔵室内の負荷や周囲温度状況によって異なってくる。そのため、状況によっては長時間冷却装置がONされず、逆にOFFされないと云うような状況となり、ON−ON、OFF−OFFの1サイクルが長くなる。係る状況となると貯蔵室内の温度は著しく不安定となる。
【0004】
これを解消するために上限温度と下限温度の差であるディファレンシャル幅を狭くすると、今度は負荷が大きく、また、周囲温度が高いときは直ぐにONされることになり、負荷が小さく、また、周囲温度が低い場合には直ぐにOFFされるなど、冷却装置が頻繁にON−OFFを繰り返す状態に陥り、圧縮機や液電磁弁の耐久性に問題が生じてくる。
【0005】
本発明は、係る従来の技術的課題を解決するために成されたものであり、冷却装置の頻繁なON−OFFを回避しながら精度の高い温度制御を実現することが可能となる冷却貯蔵庫の制御装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明の冷却貯蔵庫の制御装置は、上限温度と下限温度の間で冷却装置をON−OFF制御することにより、貯蔵室の温度を制御するものであって、冷却装置のONから次回のON、若しくは、OFFから次回のOFFまでの1サイクルの時間を計測し、この計測時間と基準となる1サイクルの時間とを比較し、基準となる1サイクルの時間よりも計測時間が長い場合には上限温度を下げ、且つ、下限温度を上げることによりそれらの差を縮小し、短い場合には上限温度を上げ、且つ、下限温度を下げることによりそれらの差を拡大することを特徴とする。
【0007】
本発明によれば、上限温度と下限温度の間で冷却装置をON−OFF制御することにより、貯蔵室の温度を制御する冷却貯蔵庫の制御装置において、冷却装置のONから次回のON、若しくは、OFFから次回のOFFまでの1サイクルの時間を計測し、当該計測時間と基準となる1サイクルの時間とを比較し、基準となる1サイクルの時間よりも計測時間が長い場合には上限温度を下げ、且つ、下限温度を上げることによりそれらの差を縮小し、短い場合には上限温度を上げ、且つ、下限温度を下げることによりそれらの差を拡大するようにすれば、貯蔵室内の負荷や周囲温度状況によって変動しようとする冷却装置のON−ON若しくはOFF−OFFの1サイクルの時間を、基準となる1サイクルの時間にて規定される範囲内に収めることが可能となる。
【0008】
これにより、貯蔵室内の温度変動を抑制しながら、冷却装置が頻繁にON−OFFされるようになる不都合を未然に回避することが可能となり、貯蔵室内の高精度な温度制御を実現しつつ、冷却装置の寿命延長も図ることができるようになるものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の実施形態を詳述する。図1は本発明を適用する冷却貯蔵庫の実施例としてのオープンショーケース1の縦断側面図、図2は同オープンショーケース1が据え付けられたスーパーマーケットなどの店舗内の配管構成を説明する図、図3はオープンショーケース1などの集中制御装置のシステム構成図である。
【0010】
実施例のオープンショーケース1は所謂縦型オープンの低温ショーケースであり、断面略コ字状の断熱壁32と、据え付け現場においてこの断熱壁32の両側に取り付けられる側板(図示せず)とからショーケース本体20が構成されている。断熱壁32の内側にはそれぞれ間隔を存して外層仕切板34と内層仕切板36が取り付けられており、断熱壁32と外層仕切板34間が外層ダクト37、内外層仕切板36、34間が内層ダクト38とされ、内層仕切板36の内側が貯蔵室39とされている。
【0011】
この貯蔵室39内には複数段の棚41・・が架設されると共に、各棚41・・の下面前部と貯蔵室39の天井部、及び、庇35内には照明灯としての蛍光灯40・・が取り付けられている。貯蔵室39の底部にはデッキパン42が取り付けられ、このデッキパン42の下方は前記両ダクト37、38に連通した底部ダクト43とされている。そして、この底部ダクト43内には送風機45を内蔵したファンケース44が設置される。また、貯蔵室39の背方に位置する内層ダクト38内の下部には冷却装置に含まれる蒸発器46が縦設されている。尚、前記庇35の前面には後述する如く貯蔵室39内の温度などを表示するための表示部55が取り付けられるが、これは標準でも、或いは、オプション的に取り付けられるものでも良い。
【0012】
貯蔵室39の前面開口部51の上縁には外層吐出口52と内層吐出口53が前後に並設されており、外層吐出口52は外層ダクト37に内層吐出口53は内層ダクト38にそれぞれ連通している。また、開口部51の下縁には吸込口54が形成され、前記底部ダクト43に連通している。
【0013】
そして、前記ファンケース44内の送風機45が運転されると、底部ダクト43内の空気は後方の内外層ダクト37、38に向けて吹き出され、外層ダクト37においてはそのまま吹き上げられると共に、内層ダクト38においては蒸発器46と熱交換した後吹き上げられ、開口部51上縁の内外層吐出口52、53から、下縁の吸込口54に向けてそれぞれ吹き出される。
【0014】
これによって、貯蔵室39の開口部51には内側の冷気エアーカーテンとそれを保護する外側のエアーカーテンとが形成され、開口部51からの外気の侵入が阻止若しくは抑制されると共に、内側の冷気エアーカーテンの一部が貯蔵室39内に循環して貯蔵室39内は冷却される。そして、これらの冷気などは吸込口54から底部ダクト43に帰還し、送風機45に再び吸い込まれることになる。
【0015】
次に、図2において、1a・・で示すのは青果(商品)を収納陳列するオープンショーケース(青果用冷蔵ケース)であり、1b・・・で示すのは鮮魚(商品)を収納陳列するオープンショーケース(鮮魚用氷温ケース)である。各オープンショーケース1a・・、1b・・・はスーパーマーケットの店舗の壁面に沿って図2に示す如く据え付けられる。一方、11、12は店舗外に構成された機械室13内に設置(別置)された別置型の冷蔵用冷凍機(コンデンシングユニット)及び氷温用冷凍機(コンデンシングユニット)であり、何れも冷却装置を構成する。
【0016】
各冷凍機11、12は図示しない圧縮機や凝縮器によりそれぞれ構成されており、オープンショーケース1a(冷蔵ケース)・・の蒸発器46・・の入口側はそれぞれ液電磁弁14及び膨張弁16を介して冷蔵用冷凍機11の液冷媒配管17に並列接続されると共に、蒸発器46の出口側はそれぞれ冷蔵用冷凍機11のガス冷媒配管18に並列接続されている。
【0017】
また、オープンショーケース1b(氷温ケース)・・・の蒸発器46・・・の入口側はそれぞれ液電磁弁19及び膨張弁21を介して氷温用冷凍機12の液冷媒配管22に並列接続されると共に、蒸発器46の出口側はそれぞれ氷温用冷凍機12のガス冷媒配管23に並列接続されている。
【0018】
次ぎに図3において、オープンショーケース1(1a、1b)の集中制御装置のシステムは、店舗の警備室などに設けられた主制御装置61と、各オープンショーケース1(1a、1b)及び冷凍機11、12に設けられ、温度センサ及びスイッチング素子となるチップ状の端末装置62・・とから構築される。この場合、各オープンショーケース1(1a、1b)の断熱壁32の前壁下部に設けられたレースウエイ25内を含む本体20内には一連の信号線63が配設されており、特に、レースウエイ25内は本体20の両端間に渡る渡り配線63Aとされ、この渡り配線63Aの両端には本体20の両端に位置してコネクタ64、64が設けられている。
【0019】
そして、端末装置62は本体20内の信号線63にコネクタにより接続される。また、並設される各オープンショーケース1a・・・の渡り配線63Aは、両端のコネクタ64を用いて相互に連接されると共に、更に冷凍機11の端末装置62にも信号線63とコネクタ64を介して接続され、第1の系統を構成する。更に、並設される各オープンショーケース1b・・・の渡り配線63Aも、両端のコネクタ64を用いて相互に連接されると共に、更に冷凍機12の端末装置62にも信号線63とコネクタ64を介して接続され、第2の系統を構成する。
【0020】
また、主制御装置61は同様の信号線63を介して各系統の親となるオープンショーケース1a及び1bの渡り配線63Aのコネクタ64に接続され、これにより、全ての端末装置62・・・は信号線63を介して主制御装置61に接続され、且つ、相互にも接続されることになる。
【0021】
このように、各オープンショーケース1(1a、1b)のレースウエイ25に信号線63の渡り配線63Aを配設し、且つ、本体20の両端部にこの渡り配線63Aの両端に接続されたコネクタ64、64を配設しているので、オープンショーケース1を並設した後、各系統のオープンショーケース1a・・、1b・・の信号線63を連結する作業が極めて容易となる。
【0022】
尚、図3ではオープンショーケース1(1a、1b)にそれぞれ一台ずつ端末装置62を示しているが、各液電磁弁14、19や送風機45に対してそれぞれ設けられていると共に、貯蔵室39内の天井部には図1に示す如く温度センサとして機能する端末装置62が設けられる。
【0023】
次に、前記主制御装置61の構成を図4に示す。主制御手段としての主制御装置61にはコントローラ(基板)76が設けられている。このコントローラ76は、CPU(マイクロコンピュータ)71、EEPROM又はフラッシュメモリなどから構成される記憶手段としてのメモリ72、I/Oインターフェース73及び送受信手段としてのバスI/Oインターフェース74などから構成されている。また、主制御装置61には例えばLCDディスプレイパネルから構成された表示器77と、入力手段としてのスイッチ78などが設けられている。
【0024】
また、前記バスI/Oインターフェース74は、切換器79及び信号線63を介して前記端末装置62・・・とデータの授受を行う。また、この切換器79は通信線82を介してターミナルアダプタ80に接続され、ISDN回線を用いて外部のメンテナンス会社などと通信可能とされている。
【0025】
ここで、コントローラ76のメモリ72には前記端末装置62や外部のメンテナンス会社のパソコンなどとデータ通信を行うための所定の通信プロトコルや端末装置62を識別するためのソフトウエア及び運転制御を行う上での制御プログラムが設定されている。また、スイッチ78により各オープンショーケース1(1a、1b)の設定温度や警報温度のしきい値などの設定値データをそれぞれ設定することができ、これらのデータはメモリ72に書き込まれる。
【0026】
また、コントローラ76のメモリ72には、各オープンショーケース1(1a、1b)に対してスイッチ78により設定される貯蔵室39の設定温度TSに対応する制御上の上限温度TH(標準値)と下限温度TL(標準値)のデータテーブルが書き込まれている。
【0027】
即ち、オープンショーケース1の貯蔵室39は図1に示す如く前面開口部51にて開放しているため、如何に冷気エアーカーテン及び保護用のエアーカーテンを形成したとしても外部からの熱影響を受け易く、温度は不安定となり易い。そのため、従来は貯蔵室39の温度にて冷却装置を制御すること無く、最も安定している内層ダクト38を経て内層吐出口53から吐出される冷気の温度を検出する温度センサに基づいて冷却装置(液電磁弁14、19の開閉など)を制御していた。
【0028】
この場合、内層吐出口53から吐出される冷気の温度は貯蔵室39内の温度よりも当然に低く成らざるを得ないため、温度センサの検出温度をそのまま貯蔵室39の温度として表示することはできない。従って、従来では貯蔵室39内の温度を検出する温度計を表示部55の位置に取り付けるなどして貯蔵室39内の温度を表示していた。
【0029】
そこで、本出願の場合には前述の如く貯蔵室39の設定温度TSに対応する制御上の上限温度THと下限温度TLのデータテーブルをコントローラ76のメモリ72に予め書き込んで置く。この上限温度TH及び下限温度TLは、貯蔵室39内の天井部に設けられた前記端末装置62が検出する貯蔵室39内の温度に基づき、当該上限温度THと下限温度TLで冷却装置(液電磁弁14、19など)を開(ON)−閉(OFF)制御した場合、貯蔵室39内の温度がそれらに対応する設定温度TSに維持される値として予め実験により確かめられた値であり、各設定温度TSに対応して決定されている。また、各設定温度TSと上限温度TH及び下限温度TLが対応したデータテーブルは、各オープンショーケース1(1a、1b)に対してそれぞれ予め決定され、メモリ72に書き込まれている。
【0030】
これにより、後述する如く係るオープンショーケース1の温度制御は、貯蔵室39内の温度に基づいて冷却装置を制御することで達成できるようになる。また、貯蔵室39内の温度を表示する場合にも、別途温度計を設ける必要が無くなる。
【0031】
次ぎに、前記端末装置62の構成を図5に示す。端末装置62は、端末側制御手段としてのCPU143(ロジックで構成されたものでも良い)と、記憶手段としてのメモリ144と、送受信手段としてのI/Oインターフェース146と、A/D変換器147と、このA/D変換器147に接続された温度検出素子としてのセンサ部148と、蓄電素子としてのコンデンサ149と、整流素子としてのダイオード151と、ドライバとしてのI/Oインターフェース162と、このI/Oインターフェース162に接続されたスイッチング手段としてのトランジスタ163などから構成されている。
【0032】
この場合、コンデンサ149はダイオード151の出力側に接続され、このダイオード151とコンデンサ149との接続点に各素子が接続されている。信号線63には例えば+5Vの電位(高電位)が印加されており、データはこの高電位から例えば0Vの低電位に下がるパルスにて構成される。
【0033】
そして、端末装置62が信号線63に接続されると、データを構成する高電位と低電位のパルス信号が高電位となっている間はそのまま各素子に給電が成され、コンデンサ149にも充電される。そして、低電位となっている間はコンデンサ149から放電され、各素子の電源が賄われる構成とされている。
【0034】
尚、端末装置62にはVcc(DC+5V)電源端子145も設けられ、ダイオード151とコンデンサ149との接続点に接続されており、端末装置62は、このVcc電源端子145を電源線に接続すれば、各素子は電源線からの給電によっても動作することができるように構成されている。即ち、その場合にはコンデンサ149に充填すること無く、各素子は動作するようになるので、検査時などの端末装置62を迅速に動作させたい場合に利便性が向上する。
【0035】
また、CPU143は温度センサとして機能する場合、センサ部148が検出するオープンショーケース1の貯蔵室39内(以下、庫内温度TPと云う)のデータをA/D変換器147を介して取り込み、一旦メモり144に書き込む。そして、I/Oインターフェース146により、信号線63を介してコントローラ76からポーリングされると、メモリ144に書き込まれた温度データ(庫内温度TP)をI/Oインターフェース146により信号線63を介してコントローラ76に送信する。
【0036】
ここで、メモリ144には端末装置62自体のIDコードや制御対象(液電磁弁14、19或いは送風機45、冷凍機11、12の圧縮機など)及び自らが設けられたオープンショーケース1(1a、1b)に関する識別データ、温度センサとして機能するか否かの情報、前記設定温度TSや警報温度のしきい値などの設定値データ(これらはコントローラ76から配信される)及びコントローラ76や他の端末装置62との間でデータ通信を行うための通信プロトコル、運転制御を行う上での制御プログラムなどが記憶されている。また、端末装置62において故障が生じている場合には当該故障データもメモリ144に書き込まれ、コントローラ76に送信される。更に、メモリ144には自らの属する系統のオープンショーケース1(1a、1b)の端末装置62のIDコードや上記識別データも書き込まれる。
【0037】
また、CPU143はI/Oインターフェース146により、信号線63を介してコントローラ76からON/OFFデータが送信されると、このON/OFFデータに基づき、I/Oインターフェース162によりトランジスタ163をON/OFFする。尚、端末装置62はコントローラ76との間の通信が断たれた場合には、現在の状態を保持する自己保持機能を有している。
【0038】
ここで、端末装置62は図示しない基板上において図6の如く配線されてスイッチングユニット168を構成する。即ち、169はフォトダイオード169Aとフォトトライアック169Bから成るフォトカプラであり、171は抵抗、172は整流素子としてのダイオード、174は蓄電素子としてのコンデンサである。
【0039】
この場合、コンデンサ174はダイオード172の出力側に接続され、このダイオード172とコンデンサ174との接続点と端末装置62のトランジスタ163のコレクタ端子(図5にS2で示す)間に抵抗171とフォトダイオード169Aが直列に接続される。また、端末装置62の端子S1(図5)はダイオード172の手前に接続される。そして、フォトトライアック169BはAC電源線と液電磁弁14、19、送風機45、或いは、冷凍機11、12の圧縮機間にそれぞれ介設される。
【0040】
ダイオード172が信号線63に接続されると、データを構成する高電位と低電位のパルス信号が高電位となっている間はそのまま抵抗171を介してフォトダイオード169Aに給電が成され、コンデンサ174にも充電される。そして、低電位となっている間はコンデンサ174から放電されて、フォトダイオード169Aの電源を賄う構成とされている。
【0041】
尚、同様にダイオード172とコンデンサ174の接続点にVcc電源端子160を接続し、このVcc電源端子160を電源線に接続すれば、フォトダイオード169Aは電源線からの給電によっても動作することができるようになる。即ち、その場合にはコンデンサ174に充填すること無く、各素子は動作するようになるので、検査時などに迅速に動作させたい場合に利便性が向上する。
【0042】
以上の構成で、次ぎに動作を説明する。尚、主制御装置61及び端末装置62には集中制御モードと独立制御モードを選択設定可能とされており、更にそれらの中でそれぞれ省エネモードと高鮮度モードを選択設定可能とされているが、以下は先ず前記集中制御モードの省エネモードについて説明する。
【0043】
今、切換器79はコントローラ76のバスI/Oインターフェース74と信号線63の間の回線を接続しているものとする。オープンショーケース1(1a、1b)が店舗内に設置され、各系統のオープンショーケース1a、1b及び冷凍機11、12の信号線63が連結接続されたものとすると、主制御装置61のコントローラ76のCPU71は先ず信号線63への各端末装置62・・の接続状況をスキャンし、各端末装置62・・・のIDコードを収集する。
【0044】
コントローラ76のCPU71は収集したIDコードにより、端末装置62・・の接続状況を識別し、メモリ72に保有すると共に、以後はこのIDコードを用いて各端末装置62・・との間でデータの送受信を行うことになる。また、各系統のオープンショーケース1a、1bの端末装置62のIDコードは、各系統のオープンショーケース1a、1bの端末装置62に配信される。端末装置62のCPU143はI/Oインターフェース146を介してこれを受け取ると、メモリ144に書き込む。
【0045】
次ぎに、コントローラ76のCPU71は各オープンショーケース1(1a、1b)において温度センサとして機能する貯蔵室39の天井部に取り付けられた端末装置62・・・にポーリングを行う。このときコントローラ76は通信コマンドを送信し、端末装置62からはOKコマンドが返信される。コントローラ76は端末装置62の呼び出しコマンドと端末装置62の上記IDコードを送信する。
【0046】
そして、温度計測開始コマンドを送信する。端末装置62のCPU143はこのポーリングに応えて前述の如く温度データを計測し、メモリ144に格納する。次に、コントローラ76は再び通信開始コマンドを送信し、端末装置62からはOKコマンドが返信される。コントローラ76は端末装置62の呼び出しコマンドと端末装置62の上記IDコードを送信する。
【0047】
そして、メモリ呼び出しコマンドを送信する。端末装置62のCPU143はこのポーリングに応えて前述の如くメモリ144に格納した温度データを返信する。そして、最後にコントローラ76はリセットコマンドを送信し、端末装置62からはOKコマンドが返信される。
【0048】
コントローラ76のCPU71はこのようにして収集した温度データを一旦メモり72に書き込み、当該温度データ、即ち、庫内温度TPと設定温度TSに対応する前記上限温度TH及び下限温度TSとを比較してON/OFFデータを、そのIDコードと共に信号線63を介して各端末装置62・・に送信する。
【0049】
例えば液電磁弁14、19の端末装置62のCPU143は自らのIDコードのON/OFFデータを受信すると、それに基づいて前述の如くトランジスタ163をON/OFFする。このトランジスタ163のON/OFFにより、フォトダイオード169AがON(発光)/OFF(消灯)し、それによって、フォトトライアック169BがON/OFFされ、これによって、液電磁弁14、19が開閉される。
【0050】
また、各冷凍機11、12の端末装置62にも同様にON/OFFデータが送信されるが、この場合は、各系統に属する全オープンショーケース1a、1bの液電磁弁14、19が閉じた場合にOFFデータが、また、何れかが開いている場合にはONデータが送信されることになる。尚、送風機45は通常連続運転である。
【0051】
また、コントローラ76は送られてきた温度データ、即ち、各オープンショーケース1(1a、1b)の庫内温度TPを表示器77に表示する。尚、この表示器77と同様の機能の表示器を表示部55に設けても良い。これらにより、格別な温度計を設けること無く、制御用の温度データを検出する貯蔵室39内の端末装置62からの温度データをそのまま用いて温度表示を行うことができる。
【0052】
また、液電磁弁14、19、冷凍機11、12の端末装置62のCPU143はメモリ144にそれぞれのオープンショーケース1或いは冷凍機11、12の液電磁弁14、19の開閉状態或いは冷凍機11、12の運転状態と、それぞれの運転率に関するデータを書き込む。この端末装置62のCPU143は、液電磁弁14、19が開(ON)してから次回の開(ON)まで、若しくは、閉(OFF)してから次回の閉(OFF)までの1サイクルの時間を計測しており、運転率に関するデータにはこの1サイクルの計測時間も含まれる。尚、係る液電磁弁14、19により冷媒の供給を制御するものでは無く、直接冷凍機11、12の圧縮機をON−OFFするものでは、この1サイクルの計測時間は圧縮機がONしてから次回のONまで、若しくは、OFFしてから次回のOFFまでの時間となる。
【0053】
そして、コントローラ76からの要求に応じて当該データもコントローラ76に送信される。また、端末装置62・・に故障が発生していると、当該故障データは各端末装置62のCPU143からコントローラ76に送信される。コントローラ76のCPU71は係る故障データを受け取ると、表示器77に当該端末装置62・・に故障が生じている旨、表示する。これらにより、コントローラ76では各オープンショーケース1や冷凍機11、12の運転及び運転状態を一括して管理できるようになる。
【0054】
ここで、前記高鮮度モードについて説明する。コントローラ76は高鮮度モードが選択されると、前記1サイクルの計測時間として5分若しくは10分などの基準1サイクル時間を基本として、この基準1サイクル時間より前述の如く液電磁弁14、19などの端末装置62から送られて来た1サイクルの計測時間が長い場合には、例えば前記標準の上限温度THを下げ、前記標準の下限温度TLを上げることにより、上限温度THと下限温度TLの差であるディファレンシャル幅を狭める。
【0055】
逆に、端末装置62から送られてくる1サイクルの計測時間が基準1サイクル時間より短い場合には、例えば前記標準の上限温度THを上げ、前記標準の下限温度TLを下げることにより、上限温度THと下限温度TLの差であるディファレンシャル幅を広げる。この変更幅は例えば0.25deg(分解能0.06125deg)の精度(ステップ)で実行される。
【0056】
これにより、冷却装置(液電磁弁14、19など)の頻繁なON−OFFを解消しながら、1サイクルの時間を基準1サイクル時間内に収束させることができるようになり、貯蔵室39内の温度変動を抑えた高精度の温度制御が達成される。
【0057】
次ぎに、前記独立制御モードについて説明する。この場合、各系統のオープンショーケース1a、1bの端末装置62には、前述の如く自らが属する系統の他のオープンショーケース1a、1bの端末装置62のIDコードなどの情報が配信されている。
【0058】
そして、各系統の親となるオープンショーケース1a、1bの端末装置62(複数ある場合には何れかが代表する)のメモリ144には前記設定温度TS(上限温度THや下限温度TLも含む)や警報温度のしきい値などの設定値データを主制御装置61を用いて書き込む。親となるオープンショーケース1a、1bはセンサ部148で検出した温度データと設定温度を比較してON/OFFデータを当該系統に属する全オープンショーケース1a、1b及び冷凍機11、12の端末装置62に送信する。
【0059】
これにより、各系統のオープンショーケース1a及び冷凍機11、或いは、オープンショーケース1b及び冷凍機12の液電磁弁や圧縮機は同期してON(開或いは運転)/OFF(閉或いは停止)されるようになる。特に、従来のポンプダウン方式よりも圧縮機の運転時間を短縮でき、省エネルギーとなる。また、親以外のオープンショーケース1では上記温度センサとして機能する端末装置62を削除できると共に、主制御装置61も削除することが可能となるので、部品コストの低減が図れる。
【0060】
また、前述の如く液電磁弁14、19、冷凍機11、12の端末装置62のCPU143はメモリ144にそれぞれのオープンショーケース1或いは冷凍機11、12の液電磁弁14、19の開閉状態或いは冷凍機11、12の運転状態と、それぞれの運転率に関するデータを書き込んでいるが、このモードでは、親となるオープンショーケース1a、1bからの要求に応じて当該データが親となるオープンショーケース1a、1bの端末装置62に送信される。これにより、親となるオープンショーケース1a、1bでは自らの属する系統の各オープンショーケース1a、1bや冷凍機11、12の運転及び運転状態を一括して管理できるようになる。
【0061】
また、端末装置62・・に故障が発生していると、当該故障データは各端末装置62のCPU143から親となるオープンショーケース1a、1bの端末装置62に送信される。親となるオープンショーケース1a、1bのCPU143は係る故障データを受け取ると、メモリ144に書き込む。尚、このモードでは主制御装置61がある場合には主制御装置61により、無い場合には他のパソコンなどで親となるオープンショーケース1a、1bからこれらのデータを読み出して管理することになる。
【0062】
尚、この独立制御モードにおいても親となる端末装置62により、前述同様の省エネモードと高鮮度モードが実行される。また、実施例では基準1サイクル時間と計測時間を比較して高鮮度モードを実行したが、それに限らず、前回の1サイクルの計測時間と今回の1サイクルの計測時間を比較し、今回が長くなったらディファレンシャル幅を縮小し、短くなったら拡張するようにしても良い。係る構成によれば、最適で最も狭いディファレンシャル幅にオートチューニングすることも可能となる。
【0063】
また、上記独立制御モードでは各系統毎に独立した制御を実行したが、それに限らず、各オープンショーケース1において端末装置62により独立した制御を実行させても良い。その場合には、親となるオープンショーケース1a、1bの端末装置62は自らの属する系統の他のオープンショーケース1a、1bの端末装置62に前記設定温度TS(上限温度TH、下限温度TLを含む)や警報温度のしきい値などの設定値データを配信する。
【0064】
そして、他のオープンショーケース1は配信されたデータと自らのセンサ部148にて検出した温度データを利用して当該オープンショーケース1の温度制御を実行することになる。更に、実施例では冷却貯蔵庫としてオープンショーケースを採り上げたが、それに限らず、冷蔵庫やプレハブ冷蔵庫などでも本発明は有効である。
【0065】
【発明の効果】
以上詳述した如く本発明によれば、上限温度と下限温度の間で冷却装置をON−OFF制御することにより、貯蔵室の温度を制御する冷却貯蔵庫の制御装置において、冷却装置のONから次回のON、若しくは、OFFから次回のOFFまでの1サイクルの時間を計測し、当該計測時間と基準となる1サイクルの時間とを比較し、基準となる1サイクルの時間よりも計測時間が長い場合には上限温度を下げ、且つ、下限温度を上げることによりそれらの差を縮小し、短い場合には上限温度を上げ、且つ、下限温度を下げることによりそれらの差を拡大するようにすれば、貯蔵室内の負荷や周囲温度状況によって変動しようとする冷却装置のON−ON若しくはOFF−OFFの1サイクルの時間を、基準となる1サイクルの時間にて規定される範囲内に収めることが可能となる。
【0066】
これにより、貯蔵室内の温度変動を抑制しながら、冷却装置が頻繁にON−OFFされるようになる不都合を未然に回避することが可能となり、貯蔵室内の高精度な温度制御を実現しつつ、冷却装置の寿命延長も図ることができるようになるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用する実施例としてのオープンショーケースの縦断側面図である。
【図2】 図1のオープンショーケースが据え付けられたスーパーマーケットなどの店舗内の配管構成を説明する図である。
【図3】 本発明を適用したオープンショーケース等の集中制御装置のシステム構成図である。
【図4】 主制御装置の電気回路のブロック図である。
【図5】 端末装置の電気回路のブロックである。
【図6】 スイッチングユニットの電気回路のブロックである。
【符号の説明】
1、1a、1b オープンショーケース
11、12 冷凍機
14、19 液電磁弁
20 本体
39 貯蔵室
61 主制御装置
62 端末装置
63 信号線
64 コネクタ
71、143 CPU
72、144 メモリ
74 バスI/Oインターフェース
146 I/Oインターフェース
148 センサ部
163 トランジスタ

Claims (1)

  1. 上限温度と下限温度の間で冷却装置をON−OFF制御することにより、貯蔵室の温度を制御する冷却貯蔵庫の制御装置において、
    前記冷却装置のONから次回のON、若しくは、OFFから次回のOFFまでの1サイクルの時間を計測し、この計測時間と基準となる1サイクルの時間とを比較し、基準となる1サイクルの時間よりも計測時間が長い場合には前記上限温度を下げ、且つ、前記下限温度を上げることによりそれらの差を縮小し、短い場合には前記上限温度を上げ、且つ、前記下限温度を下げることによりそれらの差を拡大することを特徴とする冷却貯蔵庫の制御装置。
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