JP4356628B2 - 方向性結合器 - Google Patents

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Description

本発明は、方向性結合器に関し、特に電力のモニタ等に用いられる方向性結合器に関する。
図4は従来の分布結合型方向性結合器の一例の構成図である。一般に電力等をモニタするために同図に示すような分布結合型方向性結合器が用いられている。同図を参照すると、従来の分布結合型方向性結合器300は、誘電体基板5上に設けられた主線路30bと、副線路40bとを含んで構成される。主線路30bと副線路40bとは間隔Sをあけて平行に線路長L2だけ延びている。
さらに、主線路30bの一端に入力ポート30aが、他端に出力ポート30cがそれぞれ接続されている。また、副線路40bの一端から副線路40bに対して垂直下方向にアイソレーションポート40cが延びており、終端抵抗R1を介してGND(グラウンド:接地)に接続され、他端から副線路40bに対して垂直下方向に結合ポート40aが接続されている。この結合ポート40aはモニタ出力の出力端となる。このように構成された方向性結合器300において入力ポート30aに信号が入力されると、間隔Sにて平行に近接した主線路30bと副線路40bとが電磁界結合されることにより結合ポート40aは出力ポート30cと異なった位相の信号を出力し、アイソレーションポート40cには信号が出力しないという方向性を持ち、電力モニタとして利用されている。
一方、この種の方向性結合器の他の一例として、主線路および副線路に高インピーダンス線路を設けたものが知られている。これにより、偶モードの位相速度にはあまり影響を与えることなく、奇モードの位相速度を減少させて、特性劣化を改善することができるというものである(例えば、特許文献1参照)。
また、結合領域によって隔てられた平行な一対の主導体の、結合領域から遠い方の縁に、同じ形で一様な間隔で複数個の歯を取り付けたものが知られている。これにより、所要の実効的なまたは等価な偶および奇モードの特性インピーダンスを持たせるとともに、特定の周波数範囲での位相速度の差を補償することができるというものである(例えば、特許文献2参照)。
また、平行に配置された2つのストリップ導体のうち主線路の結合部の幅を結合部の全長にわたり狭くしたものが知られている(例えば、特許文献3参照)。しかし、これは従来技術として述べられたものであり、この主線路の結合部の幅を狭くしたことの効果は述べられていない。また、本発明では副線路の主線路と対向する側の一部に切り欠きを設け、副線路の幅を狭くしたものであり、構成がこの公知技術と全く相違する。
また、対向するマイクロストリップ線路の各々のポート部に線路幅が可変されるよう切り欠きを設け、これをインピーダンス整合部としたものが知られている。これにより、比較的高い周波数帯域で使用しても方向性およびアイソレーション特性が良好に確保されるというものである。これに対し、本発明は副線路のみに同様のインピーダンス整合部を設けたものであり、この公知技術と構成、作用、効果のいずれもが全く相違する(例えば、特許文献4参照)。
再特表WO01/095426号公報(第26頁第15行〜29行、第19図) 特開昭58−75302号公報(第9頁左下欄第8行〜16行、右下欄第3行〜6行、第5図) 特開昭61−184901号公報(第1頁右下欄第16行〜20行、第4図) 特開平7−226609号公報(第3頁段落0020、0022および第1図)
しかし、前述の特許文献1〜4および図4に示す従来型の方向性結合器で結合部の長さを1/4波長以下に小型化させるためには結合度が小さく、良好な方向比を実現するために必要な高いアイソレーションを得ることが困難であった。
そこで本発明の目的は、小型で高いアイソレーションが得られ、良好な方向性と優れた反射特性を有し、誘電体基板の片面に伝送線路を設けることにより、構造の簡略化が可能な方向性結合器を提供することにある。
前記課題を解決するために本発明による方向性結合器は、主線路と副線路とが所定間隔をあけて平行に結合部を形成する方向性結合器であって、前記結合部は1/4波長未満の線路長を有し、前記副線路を第1線路と、前記第1線路と線路幅の異なる第2線路とから構成したことを特徴とする。
本発明によれば、前記副線路を第1線路と、前記第1線路と線路幅の異なる第2線路とから構成することにより、電界結合による電力を小さくし、磁界結合による電力と相殺させることにより、アイソレーションポートへ流れ込む電力を抑え、高いアイソレーションを得ることができる。
本発明によれば、小型で高いアイソレーションが得られ、良好な方向性と反射特性に優れた方向性結合器を得ることが可能となる。その理由は、副線路の結合部を一定の線路幅ではなく異なる線路幅の線路を設けることにより、電界結合による電力を小さくし、磁界結合による電力と相殺させることにより、アイソレーションポートへ流れ込む電力を抑え、高いアイソレーションを得ることができるためである。また、副線路に線路幅の異なる線路を設けることによる反射電力は副線路と結合ポート、アイソレーションポートとをインピーダンス整合器を介して接続することにより改善することができるためである。また、結合線路の線路長L1を1/4波長未満とすること、および誘電体基板の片面に伝送線路を設けることが可能となるため、省スペ−ス、構造の簡略化および工数の削減が可能となる。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照しながら説明する。図1は本発明に係る方向性結合器の最良の実施の形態の構成図である。同図を参照すると、本発明に係る方向性結合器100は、誘電体基板5の一方の面に設けられた主線路10bと、副線路2bとを含んで構成される。主線路10bと副線路2bとは間隔Sをあけて平行に結合部を形成し、線路長L1だけ延びている。また、誘電体基板5の他方の面にはGND(グラウンド:接地)が設けられ、全体としてマイクロストリップラインを構成している。なお、結合部の線路長L1は任意の長さで、1/4波長未満とすることも可能である。
さらに、主線路10bの一端に入力ポート10aが、他端に出力ポート10cがそれぞれ接続されている。
また、副線路2bの線路幅は一定ではなく、線路幅W1の線路20b、22bと、線路20b、22bとは異なる線路幅W2の線路21bとから構成されている。
また、副線路2bの一端から副線路2bに対して垂直下方向にインピーダンス整合器20bcが延びており、そのインピーダンス整合器20bcにアイソレーションポート20cが接続され、アイソレーションポート20cは終端抵抗R1を介してGNDに接続されている。
また、副線路2bの他端から副線路2bに対して垂直下方向にインピーダンス整合器20abが延びており、そのインピーダンス整合器20abに結合ポート20aが接続されている。この結合ポート20aはモニタ出力の出力端となる。
また、インピーダンス整合器20bcとアイソレーションポート20cの線路幅は異なり、インピーダンス整合器20bcの線路幅がW3であるのに対し、アイソレーションポート20cの線路幅はW4である。同様に、インピーダンス整合器20abと結合ポート20aの線路幅は異なり、インピーダンス整合器20abの線路幅がW5であるのに対し、結合ポート20aの線路幅はW6である。
なお、図1には、線路20b、22bの線路幅W1が線路21bの線路幅W2よりも広い場合を示しているが、その逆も可能である。同様に、同図には、インピーダンス整合器20bc、20abの線路幅W3、W5がアイソレーションポート20c、結合ポート20aの線路幅W4、W6よりも狭い場合を示しているが、その逆も可能である。
次に、本発明に係る方向性結合器100の動作について説明する。方向性結合器100の入力ポート10aより信号が入力されると、電界結合および磁界結合により出力ポート10cおよび結合ポート20aに信号が出力される。その結合度は主線路10bと副線路2bとの間隔Sにより決まるが、その間隔Sが入力信号の波長の4分の1以下の場合の結合度は小さくなるため、方向性をよくするためには高いアイソレーションが必要となる。
そこで、副線路2bに線路幅の異なる線路21bを設けることにより電界結合による電力を小さくし、磁界結合による電力と相殺させることによりアイソレーションポート20cへ流れ込む電力を抑え高いアイソレーションを得ている。
また、副線路2bに線路幅の異なる線路21bを設けることによる反射電力は、副線路2bと結合ポート20a、アイソレーションポート20cとをそれぞれインピーダンス整合器20ab、20bcを介して接続することにより改善させている。
図1に示す方向性結合器において、一例として比誘電率3.5、基板厚0.8mmの誘電体基板5を用い、470MHz〜860MHzの周波数帯域で所望の結合度を30〜35dBとし、結合部の長さL1を15.6mm、主線路10bと副線路2bの間隔Sを1.0mmに設定した。
図2は図1の実施例における通過特性(結合度およびアイソレーション)の一例を示すグラフである。曲線C1は従来の方向性結合器の結合度、曲線C2は本発明に係る方向性結合器の結合度、曲線I1は従来の方向性結合器のアイソレーション、曲線I2は本発明に係る方向性結合器のアイソレーションを示す。
図3は図1の実施例における反射特性の一例を示すグラフである。曲線V1は従来の方向性結合器の入力ポートVSWR(Voltage Standing Wave Ratio )、曲線V2は本発明に係る方向性結合器の入力ポートVSWR、曲線V3は従来の方向性結合器の結合ポートVSWR、曲線V4は本発明に係る方向性結合器の結合ポートVSWRを示す。
図2および図3から明らかなように、本発明に係る方向性結合器のアイソレーションは−50dB以上で方向比は20dB以上を実現でき、かつ入力ポート10aおよび結合ポート20aのVSWRはともに−20dB以上の方向性結合器を得ることができ、従来の方向性結合器に比べ特性が改善されていることが分かる。なお、図1において、主線路10bに対して、1個の副線路2bを対向させたが、これに限定されるものではなく、複数個の副線路2bを対向させることも可能である。
本発明に係る方向性結合器の最良の実施の形態の構成図である。 図1の実施例における通過特性(結合度およびアイソレーション)の一例を示すグラフである。 図1の実施例における反射特性の一例を示すグラフである。 従来の分布結合型方向性結合器の一例の構成図である。
符号の説明
2b 副線路
5 誘電体基板
10a 入力ポート
10b 主線路
10c 出力ポート
20a 結合ポート
20b、22b 線路
20ab,20bc インピーダンス整合器
20c アイソレーションポート
21b 線路
100 方向性結合器
R1 終端抵抗

Claims (7)

  1. 主線路と副線路とが所定間隔をあけて平行に結合部を形成する方向性結合器であって、
    前記結合部は1/4波長未満の線路長を有し、
    前記副線路を第1線路と、前記第1線路と線路幅の異なる第2線路とから構成したことを特徴とする方向性結合器。
  2. 前記副線路の両端から前記副線路に対して垂直下方向にそれぞれ設けられる第3線路および第4線路と、
    前記第3線路に接続される結合ポートと、
    前記第4線路に接続されるアイソレーションポートとを含み、
    前記第3線路および第4線路の線路幅は前記結合ポートおよびアイソレーションポートの線路幅と異なることを特徴とする請求項1記載の方向性結合器。
  3. 前記副線路を2つの第1線路と、前記2つの第1線路の間に設けられ前記2つの第1線路よりも線路幅が狭い1つの第2線路とから構成したことを特徴とする請求項1または2記載の方向性結合器。
  4. 前記第3線路および第4線路の線路幅は前記結合ポートおよびアイソレーションポートの線路幅よりも狭いことを特徴とする請求項2または3記載の方向性結合器。
  5. 前記アイソレーションポートは終端抵抗を介して接地されることを特徴とする請求項2から4いずれかに記載の方向性結合器。
  6. 誘電体基板の一方の面に前記各線路が設けられることを特徴とする請求項1から5いずれかに記載の方向性結合器。
  7. 前記主線路に対して複数個の副線路を対向させたことを特徴とする請求項1から6いずれかに記載の方向性結合器。
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