JP4356225B2 - 情報提供方法、情報提供装置及び情報記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報提供方法、情報提供装置及び情報記録媒体に関し、例えばインターネットにより音楽、映像を配信する場合に適用することができる。本発明は、ストリーミング配信とバッファリング配信とで配信方法を切り換えて、1つのストリームコンテンツを配信することにより、ストリーミング配信及びバッファリング配信の長所を共に兼ね備えた方式により、ストリームコンテンツを配信することができるようにする。
【0002】
【従来の技術】
従来、音楽、映画等の時間により内容が変化する情報(以下、ストリームコンテンツと呼ぶ)の配信においては、2種類の配信方法が選択的に利用されるようになされている。
【0003】
このうちの1種類の配信方法は、受信側で配信に係るストリームコンテンツを受信しながら再生することができファイル形式によりストリームコンテンツを配信する方法である(以下、この配信方法をストリーミング配信と呼び、この配信方法によるストリームコンテンツの送信及び再生をそれぞれストリーミング送信及びストリーミング再生と呼ぶ)。
【0004】
図5に示すように、ストリーミング配信においては、1つのストリームコンテンツの送信、受信、再生に要する時間がほぼ一致し、再生側においては、ダウンロードを開始した直後よりダウンロードしたコンテンツの内容をモニタすることができる。
【0005】
これに対して他の1種類の配信方法は、例えばWAV、MOV等のファイル形式によりストリームコンテンツを配信する方法である(以下、この配信方法をバッファリング配信と呼び、この配信方法によるストリームコンテンツの送信及び再生をそれぞれバッファリング送信及びバッファリング再生と呼ぶ)。
【0006】
この方法の場合、受信側においては、ダウンロードしたストリームコンテンツのファイルをハードディスク装置等の記憶装置に一時記録し、ダウンロードの完了を待って、記憶装置に記録したファイルを再生することにより、図6に示すように、ダウンロードを開始した後、コンテンツのモニタを開始するまでの間で待ち時間が発生する欠点があるものの、エラー訂正、暗号化等の処理がストリーミング再生の場合に比して容易な特徴があり、これにより高い信頼性によりストリームコンテンツを配信することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところでバッファリング配信においては、高い信頼性によりストリームコンテンツを配信することができる長所があるものの、ダウンロードを開始した後、モニタを開始するまでに待ち時間を要する欠点がある。
【0008】
因みに、バッファリング配信においては、図7に示すように、1つのストリームコンテンツを複数ファイルにより分割して順次伝送することにより、待ち時間を短くすることが考えられる。すなわちこの場合、1つのストリームコンテンツを分割したパート1〜4のファイルを順次配信することにより、受信側においては、パート1のファイルをダウンロードした時点でパート1の再生を開始することができ、その分待ち時間を短くすることができる。また各パートの再生中に、続くパートのダウンロードを完了することにより、連続するパートを途切れることなく再生することができる。しかしながらこのようにしてもバッファリング配信によっては、待ち時間自体の発生は避け得ない。
【0009】
これに対してストリーミング配信においては、バッファリング配信に比して信頼性は劣る欠点があるものの、待ち時間が殆ど無い長所がある。
【0010】
またバッファリング配信においては、ユニキャスト通信を前提とすることにより、伝送路の容量により配信対象の数が限られる欠点があるのに対し、ストリーミング配信においては、マルチキャスト通信が容易であり、このマルチキャスト通信では伝送路の容量により通信対象の数が制限されない特徴がある。
【0011】
これらによりストリーミング配信及びバッファリング配信の長所を共に兼ね備えた方式により、ストリームコンテンツを配信することができれば、この種の配信システムの使い勝手を一段と向上できると考えられる。
【0012】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、ストリーミング配信及びバッファリング配信の長所を共に兼ね備えた方式により、ストリームコンテンツを配信することができる情報提供方法、情報提供装置及び情報記録媒体を提案しようとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため請求項1の発明においては、ストリームコンテンツをダウンロードにより所定の情報端末に提供する情報提供方法に適用して、ストリーミング配信とバッファリング配信とで配信方法を切り換えて、1つのストリームコンテンツを配信する。
【0014】
請求項1の構成によれば、ストリーミング配信とバッファリング配信とで配信方法を切り換えて、1つのストリームコンテンツを配信することにより、ストリーミング配信による長所とバッファリング配信による長所を共に発揮するようにこれらの配信方法を切り換えて、両方式の長所を兼ね備えた方式によりコンテンツを配信することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、適宜図面を参照しながら本発明の実施の形態を詳述する。
【0016】
(1)第1の実施の形態
図2は、本発明の第1の実施の形態に供する配信システムを示すブロック図である。この配信システム1では、インターネット2により接続された受信装置4からのアクセスにより送信装置3から映画等によるストリームコンテンツを配信する。このため送信装置3は、コンテンツサーバーを構成し、配信に係る各種ストリームコンテンツを記憶手段5に記録する。
【0017】
すなわち記憶手段5は、大容量のハードディスク装置であり、各種ストリームコンテンツを配信の処理に必要な情報と共に記録する。記憶手段5は、制御手段6の制御によりこのようにして保持したストリームコンテンツを更新し、さらに記録したストリームコンテンツをエンコーダ7に出力する。このとき記憶手段5は、制御手段6の制御により、コンテンツの配信方法に対応するように、連続するストリームコンテンツのデータを出力する。また、コンテンツの配信方法の切り換えに対応するように、連続するストリームコンテンツの送出を所定の時点で中止し、さらにはこれとは逆に、ストリームコンテンツのデータをコンテンツの途中より送出する。なおここで配信の処理に必要なデータは、各受信装置4のアドレス等である。
【0018】
エンコーダ7は、このようにして記憶手段5から出力されるストリームコンテンツのデータを例えばMPEG2の手法によりデータ圧縮する。さらにエンコーダ7は、制御手段6の制御により、このようにしてデータ圧縮したデータをストリーミング配信及び又はバッファリング配信に対応するファイル形式により出力する。
【0019】
送信手段8は、ネットワークインターフェースであり、受信装置4からのアクセスを制御手段6に通知し、またこの通知により制御手段6から出力される各種データ、さらにはエンコーダ7から出力されるストリームコンテンツのファイルを受信装置4に送出する。
【0020】
制御手段6は、送信装置3の動作を制御する演算処理手段であり、オペレータの指示により記憶手段5に記録したストリームコンテンツを定期的に更新する。また受信装置4のアクセスによりストリームコンテンツのダウロード要求が通知されると、対応するストリームコンテンツを送信するように全体の動作を制御する。
【0021】
この制御において、制御手段6は、コンテンツの伝送状況に応じて、1つのストリームコンテツの配信方法をストリーミング配信とバッファリング配信とで切り換えるように、全体の動作を制御する。すなわち例えば配信を開始する際にはストリーミング配信によりコンテンツの配信を開始し、これにより受信側における待ち時間が殆ど発生しないようにし、ユーザーの使い勝手を図る。さらに伝送によるエラーレートが劣化した場合には、ストリーミング配信からバッファリング配信に配信方法を切り換え、これにより画質、音質の劣化を防止する。またバッファリング配信において、伝送路2の帯域に余裕が少なくなると、マルチキャスト可能な配信対象については、ストリーミング配信によるマルチキャストに配信方法を切り換える。
【0022】
図1は、このようなストリーミング配信からバッファリング配信への切り換えの説明に供するタイムチャートである。なおこの図1と、後述する図3及び図4とにおいて、ストリーミング配信によるパート1〜4は、それぞれファイルを示すものではなく、バッファリング配信による各ファイルとの対比により示す区分である。制御手段6は、コンテンツの伝送状況によりストリーミング配信からバッファリング配信への切り換えを判定すると、この判定に係るプログラムより配信方法の切り換え命令が所定の時点t1で送出される。制御手段6は、この切り換え命令により、所定期間経過したストリーミング配信中止時点t2で、このストリームコンテンツのストリーミング配信を中止する。
【0023】
また制御手段6は、このストリーミング配信中止時点t2でストリーミング配信を中止して、このストリームコンテンツについて未送信のデータが発生する場合(すなわち、例えば2時間のストリームコンテンツについて、1時間分のデータをストリーミング配信により配信した時点でストリーミング配信を中止する場合であり、この場合、残り1時間分のデータが未送信のデータとして残ることになる)、切り換え命令を受信した時点t1からこの残りの未送信のデータをバッファリング配信により配信する。
【0024】
またこのバッファリング配信において、制御手段6は、受信装置4側において、ストリーミング配信中止時点t2までで配信したコンテンツの再生を完了した時点で、このようにバッファリング配信により配信した続くストリームコンテンツのデータを再生できるように、時点t1以降のストリームコンテンツについては、所定の再生時間を単位にしたファイルにより配信する。
【0025】
これにより制御手段6は、このようにストリーミング配信中止時点t2までのストリームコンテンツを受信装置4側で再生した時点では、続くストリームコンテンツのデータによる1つのファイルが受信装置4の記憶手段11に保持されており、この記憶手段11に保持されたファイルを続いて再生することにより、これら2つの配信方法に係るストリームコンテンツを途切れることなく再生できるようになされている。
【0026】
またこのバッファリング配信による1つのファイルに続くファイルについても、同様の区分によりファイル化して配信し、これにより図7について上述したように、受信装置4側で途切れることなく再生できるようになされている。かくするにつき、制御手段6は、このバッファリング配信による1つのファイルの長さに応じて(デコードした際の再生時間である)、上述した切り換え命令の時点t1からストリーミング配信中止時点t2までの期間を設定するようになされている。
【0027】
すなわち図3は、このようなストリーミング配信からバッファリング配信への配信方法の切り換えについて、3系統の配信の切り換えを示すタイムチャートである。ここでこれら3系統A、B、Cは、配信開始時刻が異なるものであり、制御手段6は、時点t1で配信方法の切り換えが指示されると、この時点t1で未配信の再生時間を判定する。この場合、Aの系統については、上述したバッファリング配信によるファイルの2つ分のファイル分より若干多いデータが未配信であることにより、バッファリング配信による最後のファイル(パート4)に対応するデータの送出開始の時点をストリーミング配信中止時点t2Aに設定し、またこのストリーミング配信中止時点t2Aで未配信となるデータをファイル化して(パート4のファイルである)、切り換え命令の時点t1以降の所定の時点よりバッファリング配信する。
【0028】
これに対してBの系統においては、Aの系統に比して、切り換え命令の時点t1でさらに多くのデータが未配信であるものの、この未配信のデータがバッファリング配信によるファイルの3つ分より少ないことにより、Aの系統の場合と同様に、バッファリング配信による最後のファイル(パート4)に対応するデータの送出開始の時点をストリーミング配信中止時点t2Bに設定する。またこのようにAの系統に比して多くのデータが未配信となっている分、Aの系統より遅れた時点で、ストリーミング配信中止時点t2Bで未配信となるデータのバッファリング配信を開始する。
【0029】
これに対してCの系統においては、切り換え命令の時点t1でさらに多くのデータが未配信であり、この未配信のデータがバッファリング配信によるファイルの3つ分より多いことにより、バッファリング配信による最後のファイルから2番目のファイル(パート3)に対応するデータの送出開始の時点をストリーミング配信中止時点t2Cに設定し、またこのストリーミング配信中止時点t2Cでこの最後から2番目のファイルの配信を完了しているように、順次、パート3及びパート4のファイルをバッファリング配信する。
【0030】
これらにより送信装置3では、受信側で、途切れることなくストリームコンテンツを再生できるように、ストリーミング配信からバッファリング配信に配信方法を切り換えるようになされている。なおこれらにより制御手段6は、切り換えの命令が得られた時点t1で、未送信のデータ量がバッファリング配信による2ファイル未満の場合、バッファリング配信に動作を切り換えることなく、ストリーミング配信によりストリームコンテンツの配信を完了する。
【0031】
図4は、これらとは逆に、バッファリング配信からストリーミング配信への切り換えの説明に供するタイムチャートである。制御手段6は、伝送の状況によりバッファリング配信からストリーミング配信への切り換え命令が時点t1で得られると、即座にバッファリング配信を中止する。さらに制御手段6は、バッファリング配信により配信済みとなっているファイルについて、受信装置4側で再生を完了する時点を判定し、この判定の時点を、伝送に供する遅延時間、受信装置4側のデコードに要する遅延時間等により補正して得られる時点t2をストリーミング配信開始時点に設定し、この時点t2よりバッファリング配信を中止してなるファイル先頭に対応するデータよりストリーミング配信するように全体の動作を制御する。
【0032】
これにより送信装置3では、受信側で、途切れることなくストリームコンテンツを再生できるように、バッファリング配信からストリーミング配信へ配信方法を切り換えるようになされている。
【0033】
受信装置4は、例えばパーソナルコンピュータ又は音楽配信に係る専用端末により構成され、ストリームコンテンツのファイルを送信装置3よりダウンロードして再生する。
【0034】
ここで受信装置4において記憶手段11は、ハードディスク装置により構成され、送信装置3からのダウンロードに必要な各種情報、送信装置3より配信されたストリームコンテンツのファイル等を記録し、さらに記録したファイルを制御手段12の制御によりデコーダ13に出力する。デコーダ13は、このように記憶手段11より出力されるファイル及び受信手段16より直接入力されるデータをデコードして出力し、液晶表示装置による表示手段14は、このデコーダ13より出力されるビデオデータを表示する。なお受信装置4においては、デコーダ13の出力データのうち、オーディオデータについては、図示しないオーディオ処理系によりモニタできるようになされている。
【0035】
受信手段16は、ネットワークインターフェースであり、送信装置3からのアクセスを制御手段12に通知し、また制御手段12からの出力データを送信手段8に通知する。また受信手段16は、送信装置3より伝送される各種ファイルを記憶手段11及びデコーダ13に出力する。
【0036】
制御手段12は、この受信装置4の動作を制御する演算処理手段であり、ユーザーにより所望のコンテンツの再生が指示されると、送信装置3にダウンロードの要求を通知する。さらにこの通知により送信装置3から送信される一連のファイルについて、ファイルに設定された識別子の判別等により、ストリーミング配信に係るファイルか、バッファリング配信に係るファイルかを判定する。
【0037】
ここで伝送されたファイルがストリーミング配信に係るファイルの場合、制御手段12は、受信手段16の出力データをデコーダ13で直接デコードするように全体の動作を制御し、これによりストリーミング再生の処理を実行する。また受信したファイルがバッファリング配信に係るファイルに係るファイルの場合、このファイルを記憶手段11に記録するように全体の動作を制御し、さらに1つのファイルについて記憶手段11への記録を完了すると、記憶手段11に記録したこのファイルをデコーダ13により再生するように、全体の動作を制御し、これによりバッファリング再生の処理を実行する。
【0038】
さらにこのようなストリーミング再生において、図1について上述したバッファリング配信によるファイルが配信されると、上述したストリーミング再生の処理を実行しながら、同時に配信されるバッファリング配信によるファイルを記憶手段11に記録し、ストリーミング再生が終了すると、バッファリング再生に全体の動作を切り換える。これに対してバッファリング配信よりストリーミング配信に配信が切り換わると、途中まで記憶手段11に記憶したファイルについては(図4のパート2)、記憶手段11へ記録されていないものとして処理を中止する。また記憶手段11に記録されて配信の完了したファイルについて、デコーダ13による処理が完了すると、続いてストリーム再生に全体の動作を切り換える。なおこの実施の形態において、このようなストリーミング配信とバッファリング配信との切り換えは、送信装置3から受信装置4への通知に基づいて、又は受信装置4による受信手段16で受信されるデータの監視に基づいて、実行される。
【0039】
(2)実施の形態の動作
以上の構成において、この配信システム1では(図2)、各ユーザーに配信するストリームコンテンツが記憶手段5に保持され、このストリームコンテンツ5がエンコーダ7により符号化処理された後、送信手段8を介して受信装置4に送出される。また受信装置4では、このようにして伝送されたストーリームコンテンツがデコーダ13により再生され、表示手段14、オーディオ系を介してユーザーに提供される。これによりこの配信システム1では、必要に応じて受信装置4により送信装置3をアクセスしてストリームコンテンツをダウンロードして再生することができ、各種の映画を試聴することができるようになされている。
【0040】
このようにしてストリームコンテンツを配信するにつき、配信システム1では、ストリーミング配信により配信を開始した後、伝送の状況に応じてバッファリング配信とストリーミング配信とで配信方法が切り換えられ、これにより量配信方法の長所を共に兼ね備えた方式により、ストリームコンテンツを配信することができる。
【0041】
すなわちストリーミング配信によりストリームコンテンツの配信を開始することにより、ユーザーによる待ち時間を無くすことができ、これにより使い勝手を向上することができる。またエラーレートが増加した場合には、信頼性の高いバッファリング配信に配信方法を切り換え、これにより画質、音質の劣化が回避される。また伝送帯域に余裕が少なくなった場合には、ストリーミング配信に切り換えてマルチキャストにより配信し、配信先の増大に対応することができる。
【0042】
このようにして配信方法を切り換えるにつき、ストリーミング配信からバッファリング配信への切り換えにおいては、伝送の状況より切り換えの命令が得られると(図1及び図3、時点t1)、残りの未配信のデータ量が判定され、ここで未配信のデータ量が所定の再生時間に対応するデータ量以下の場合、ストリーミング配信のままでストリームコンテンツの配信を完了する。これに対して、バッファリング配信による2ファイル分のデータ量以上のデータが未送信の場合、バッファリング配信により1ファイルの配信を完了し、かつこのようにして配信するファイルの再生開始に対応する時点がストリーミング配信中止時点t2に設定され、この時点t2でストリーミング配信を中止する。またこのストリーミング配信中止時点t2より逆上った、ストリーミング配信中止時点t2では再生を開始可能な時点より未配信のストリームコンテンツのデータを順次ファイル化してバッファリング配信により配信する。
【0043】
これに対応して受信装置4側においては、順次得られるストリーミング配信のデータがデコーダ13によりデコードされてモニタされ、ストリーミング配信中止時点t2の前で、バッファリング配信が開始されると、このバッファリング配信によるデータが順次記憶手段11に順次記録される。受信装置4側では、このようにしてストリーミング配信によるデータがストリーミング配信中止時点t2により途絶えると、記憶手段11に記録した続くバッファリング配信によるファイルが再生され、これによりストリーミング配信及びバッファリング配信による連続するストリームコンテンツを再生することができる。
【0044】
このようにして連続して再生するにつき、記憶手段11に保持されているバッファリング配信のファイルにおいては、送信装置3側において、ストリーミング配信中止時点t2においては、受信装置4への配信が完了し、さらにデコーダ13によりデコード可能に配信されていることにより、受信装置4においては、ストリーミング配信によるデータが途絶えると、この記憶手段11に記憶されたファイルの再生を開始して、連続するストリームコンテンツを途切れることなく再生することができる。
【0045】
これに対してバッファリング配信からストリーミング配信への切り換えにおいては(図4)、配信方法の切り換えが命令されると、即座にバッファリング配信が中止される。また既に受信装置4へ配信されたファイルの再生の完了時点に続いて再生可能となるように、所定のタイミング(時点t2)より、この配信を中止したファイルの先頭に対応するデータよりストリーミング配信が開始される。これにより受信装置4側においては、記憶手段11に記憶したファイルの再生を完了すると、続いて送信装置3から配信されるストリーミング配信のデータを処理して、この配信に係るストリームコンテンツを途切れることなく再生することができる。
【0046】
(3)実施の形態の効果
以上の構成によれば、ストリーミング配信とバッファリング配信とで配信方法を切り換えて、1つのストリームコンテンツを配信することにより、ストリーミング配信及びバッファリング配信の長所を共に兼ね備えた方式により、ストリームコンテンツを配信することができる。
【0047】
またストリーミング配信中止時点でストリーミング配信を中止すると共に、ストリーミング配信中止時点より逆上った所定の時点から、このストリーミング配信中止時点でストリーミング配信を中止して未配信となるストリームコンテンツのデータをバッファリング配信により配信して配信方法を切り換え、さらにこのバッファリング配信において、ストリーミング配信中止時点では少なくとも1つのファイルの配信を完了しているように、未配信となるストリームコンテンツのデータをファイル化して配信することにより、途絶えることなく連続するストリーミングコンテンツを再生できるようにして、ストリーミング配信からバッファリング配信へ配信方法を切り換えることができる。
【0048】
(4)他の実施の形態
なお上述の実施の形態においては、バッファリング配信におけるファイルを基準にしてストリーミング配信中止時点を設定する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、要は、ストリーミング配信中止時点で、バッファリング配信に係るファイルが再生可能となるようにストリーミング配信中止時点を設定し、さらにはストリーミング配信と同時に配信するバッファリング配信のデータ量を設定すれば良く、これらの時点及びデータ量にあっては、バッファリング配信による伝送効率等に応じて種々に変更することができる。
【0049】
さらに上述の実施の形態においては、受信装置側において、バッファリング配信によるファイルをハードディスク装置による記憶手段に一時記録して処理する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えばメモリ等、種々の記憶手段を広く適用することができる。
【0050】
また上述の実施の形態においては、映像を配信する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、音楽を配信する場合にも広く適用することができる。
【0051】
さらに上述の実施の形態においては、受信装置4をパーソナルコンピュータ又は再生用の専用端末により構成する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば携帯電話により音楽等をダウンロードする場合、さらに音楽等を記録媒体に記録するサービスのサービス端末によりサーバーから音楽等をダウンロードする場合等にも広く適用することができる。
【0052】
【発明の効果】
上述のように本発明によれば、ストリーミング配信とバッファリング配信とで配信方法を切り換えて、1つのストリームコンテンツを配信することにより、ストリーミング配信及びバッファリング配信の長所を共に兼ね備えた方式により、ストリームコンテンツを配信することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る配信システムにおいて、ストリーミング配信からバッファリング配信への切り換えを示すタイムチャートである。
【図2】図1の配信システムを示すブロック図である。
【図3】ストリーミング配信からバッファリング配信への3系統の配信の切り換えを示すタイムチャートである。
【図4】バッファリング配信からストリーミング配信への切り換えを示すタイムチャートである。
【図5】ストリーミング配信を示すタイムチャートである。
【図6】バッファリング配信を示すタイムチャートである。
【図7】複数ファイルによるストリームコンテンツのバッファリング配信を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
1……配信システム、2……インターネット、3……送信装置、4……受信装置
Claims (3)
- ストリームコンテンツをダウンロードにより所定の情報端末に提供する情報提供方法において、
ストリーミング配信により前記ストリームコンテンツの配信を開始した後、エラーレートの劣化により配信方法をバッファリング配信に切り換えて前記ストリームコンテンツを配信し、
前記ストリーミング配信から前記バッファリング配信への切り換えが、
前記ストリーミング配信の中止時点で、前記ストリーミング配信によっては配信を完了していない前記ストリームコンテンツのデータをパート毎にファイル化して前記バッファリング配信により配信を開始した後、
少なくとも1つのパートの送信を完了して当該パートの直前のデータの送信を前記ストリーミング配信により完了した時点における前記ストリーミング配信の中止である
情報提供方法。 - ストリームコンテンツをダウンロードにより所定の情報端末に提供する情報提供装置において、
ストリーミング配信により前記ストリームコンテンツの配信を開始した後、エラーレートの劣化により配信方法をバッファリング配信に切り換えて前記ストリームコンテンツを配信し、
前記ストリーミング配信から前記バッファリング配信への切り換えが、
前記ストリーミング配信の中止時点で、前記ストリーミング配信によっては配信を完了していない前記ストリームコンテンツのデータをパート毎にファイル化して前記バッファリング配信により配信を開始した後、
少なくとも1つのパートの送信を完了して当該パートの直前のデータの送信を前記ストリーミング配信により完了した時点における前記ストリーミング配信の中止である
情報提供装置。 - コンピュータによってストリームコンテンツを所定の情報端末に提供させる情報提供プログラムが記録されたコンピュータに読み取り可能な情報記録媒体であって、
前記情報提供プログラムは、
前記コンピュータにより、ストリーミング配信により前記ストリームコンテンツの配信を開始した後、エラーレートの劣化により配信方法をバッファリング配信に切り換えて前記ストリームコンテンツを配信するステップを有し、
前記ストリーミング配信から前記バッファリング配信への切り換えが、
前記ストリーミング配信の中止時点で、前記ストリーミング配信によっては配信を完了していない前記ストリームコンテンツのデータをパート毎にファイル化して前記バッファリング配信により配信を開始した後、
少なくとも1つのパートの送信を完了して当該パートの直前のデータの送信を前記ストリーミング配信により完了した時点における前記ストリーミング配信の中止である
情報提供プログラムの記録された情報記録媒体。
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