JP4356207B2 - 非接触式icカードの製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フィルム状の基板にアンテナとICチップを設けて構成された非接触式ICカードを製造する非接触式ICカードの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ICカードを製造する場合、フィルム状の基板に対して、導体パターンを印刷する工程や、ICチップを実装する工程などの複数の工程を実行するようにしている。また、ICカードに組み込むICチップを製造するときには、ウェハの半導体プロセスを完了した後、ウェハに形成された各ICが正常に動作するか否かを検査するように構成されている。そして、上記検査結果が正常であるICチップ、即ち、検査正常品を、ICカードに組み込むようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来構成のICカードの製造方法においては、ICチップの検査NG品が混じって組み込まれるおそれがあった。特に、そのICチップの検査NG品がある程度動作するようなICチップであると、ICカードの最終製品検査でもひっかからないので、そのまま出荷されてしまうおそれがあった。また、ICカードの最終製品検査でひっかかり、出荷しなかったとしても、不良品のICカードを製造してしまうことになるから、部品や材料等の無駄が発生するという問題点があった。
【0004】
更に、ICカードの生産性を高くするために、いわゆる複数枚取りを行うと、ICカードの製造方法を構成する複数の工程の中の途中の工程で不良が生じたICカードについても、製造を完了してしまうことになる。この場合、不良品のICカードの製造を完了してしまうので、やはり部品や材料等の無駄が発生するという問題点があった。
【0005】
そこで、本発明の目的は、不良品のICカードをできるだけ製造しないようにして、部品や材料等の無駄を極力少なくすることができる非接触式ICカードの製造方法及びIC製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明においては、ICチップを製造するIC製造時に、ウェハの半導体プロセスを完了した後、ウェハに形成された各ICが正常に動作するか否かを検査し、検査結果が正常であるICの内部の不揮発性メモリに特定データを書き込む工程を備え、前記基板にアンテナを形成すると共に前記ICチップを実装する工程を実行した後で、この工程までICカードが正常に製造されたか否かを検査し、検査結果が正常であるICカードのICチップの内部の不揮発性メモリに前記工程まで正常であることを示すデータを書き込み、前記基板に前記アンテナを形成すると共に前記ICチップを実装する工程を実行した後、途中工程を順次実行していくときに、その前の工程まで正常であることを示すデータが、前記ICチップの内部の不揮発性メモリに書き込まれていないことを検知したときには、それ以降そのICカードを不良品とし、前記基板に前記アンテナ等の回路を印刷により形成する工程を実行するときに、印刷層を複数形成する構成の場合には、印刷完了マークを前記複数の印刷層毎に印刷するように構成した。この構成によれば、非接触式ICカードを製造する場合、フィルム状の基板にアンテナを形成すると共にICチップを実装した段階で、ICチップの内部のメモリの内容を読み出すことができるから、実装されたICチップが検査NG品であるか否かを判別できる。従って、検査NG品を実装したような場合、それ以降の工程を実行しないようにできるから、不良品のICカードをできるだけ製造しないようにすることができ、部品や材料等の無駄を極力少なくし得る。また、前記基板に前記アンテナ等の回路を印刷により形成する工程を実行するときに、印刷層を複数形成する構成の場合には、印刷完了マークを前記複数の印刷層毎に印刷するように構成したので、前記複数の印刷層毎に印刷が完了したか否かがわかる。
【0013】
また、請求項2の発明においても、請求項1とほぼ同じ作用効果を得ることができる。
【0014】
請求項の発明によれば、前記基板の上に製造情報を印刷するように構成したので、ICカードとなった後で、ICが動作しないような場合でも、その製造情報がわかる。
【0015】
請求項の発明によれば、前記基板として多数個のICカードをまとめて作成することが可能な大きさのものを使用すると共に、前記基板の上における多数個のICカードの各位置を示す情報を前記製造情報に含ませるように構成したので、前記大きな基板の上における正常に製造されなかったICカードの位置がわかる。
【0016】
請求項の発明によれば、前記製造情報には、ICカードの製造時期が含まれるように構成したので、一旦市場で使われた後で故障したICカードでも製造時期を特定できる。
【0017】
請求項の発明によれば、前記製造時期情報は、印刷用の版の製造時期としたので、特別な工程や処理を省くことができる。
【0018】
請求項の発明によれば、前記製造情報をコード化したコードを前記基板の上に印刷するように構成したので、完成したICカードに対するデザイン上の影響を少なくすることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施例について、図1ないし図6を参照しながら説明する。まず、図6は、本実施例の非接触式のICカード1の断面構造を概略的に示す図である。この図6に示すように、ICカード1は、ICカード1の図6中下面側の外装を構成する基板2と、ICカード1の図6中上面側の外装を構成するカバー部材3と、基板2とカバー部材3を接着する接着剤層4とから構成されている。
【0021】
基板2及びカバー部材3は、フィルム状の絶縁部材である例えばプラスチック板で構成されている。ここで、基板2の実装面(図6中上面)には、コイル状の導体パターンからなるアンテナ5とICチップ(電子部品)6等が設けられている。上記アンテナ5は、導電性ペースト(例えば銀ペースト)をスクリーン印刷することにより形成されている。上記ICチップ6は、基板2上にフリップチップ実装やワイヤボンディング、半田付け等により実装されている。
【0022】
更に、上記ICチップ6は、図示しない樹脂で封止されていると共に、その上面には例えばステンレス製の補強板7が組み付けられている。また、接着剤層4は、例えば熱溶融性を有するプラスチックシートにより構成されている。この構成の場合、基板2と上記プラスチックシートとカバー部材3とを積層したものを熱プレス装置により熱圧着すると、中間のプラスチックシートが溶融して流動性をおびるようになり、基板2とカバー部材3との間に十分に充填されるようになり、両者が強固に接着される。このように接着されたICカード1は、その厚み寸法が例えば0.76mm以下となるように構成されている。
【0023】
そして、上記構成の非接触式のICカード1に対しては、アンテナ5を介してICカードリードライト装置(図示しない)から電源が供給されるように構成されていると共に、上記ICカード1とICカードリードライト装置との間で、データ信号が送受信されるように構成されている。
【0024】
次に、上記ICカード1を製造する方法について、図1ないし図5も参照して説明する。尚、本実施例のICカード製造方法においては、図2に示すように、いわゆる複数枚取り(多数枚取り)、即ち、1枚の大きな基板8に例えば20枚のICカード1を作成してから、各ICカード1を打ち抜いて製造する作業を実行している。
【0025】
まず、図1は本実施例のICカード1の製造工程フローを示す図である。この図1に示すように、IC製造検査工程S101においては、ICカード1に組み込むためのICチップ6を製造するIC製造工程(即ち、ウェハの半導体プロセス)を実行すると共に、そのほぼ最終段階において、即ち、ウェハの半導体プロセスを完了した後、ウェハに形成された各ICが正常に動作するか否かを検査する。そして、このIC製造検査工程S101において、検査結果が異常であるICに対しては、いわゆるバッドマークを付け、一方、検査結果が正常であるICの内部の不揮発性メモリ(例えばEEPROM)には特定データ(検査結果が正常であることを表わすデータ)を書き込むように構成されている。
【0026】
続いて、ICチップ化工程S102へ進み、半導体プロセス及び検査を完了したウェハを研磨した後、ダイシングすることにより、多数のICチップ1を作成する。ここで、バッドマークが付いている不良ICチップを除去し、バッドマークが付いていない正常なICチップだけをトレイ等に集めておく。
【0027】
一方、上記工程S101、S102と平行して、回路印刷工程S103を実行する。この回路印刷工程S103においては、図2(a)に示すように、ICカード1を例えば20枚作成可能な大きさのフィルム状の基板(回路基板)8を用意し、この基板8の上面に導電性ペーストをスクリーン印刷することにより、図示するような回路パターン(導体パターン)を形成する。この回路パターンは、20枚分のICカードのコイル状のアンテナ5である。
【0028】
また、上記回路印刷工程S103においては、基板8上の左上隅部と右下隅部に、印刷完了マーク9を印刷するように構成されている。この印刷完了マーク9は、例えば小さい円形のマークである。更に、上記回路印刷工程S103においては、基板8上における20枚分のコイル状のアンテナ5の内側に位置して、製造情報コード10を回路印刷と同時に印刷するように構成されている。この製造情報コード10は、基板8の上面における20個のICカードの各位置を示すための情報(位置識別情報)と共に、印刷するスクリーン版の製造年月(製造時期)を示す情報を含み、例えば2次元コード(その中の例えばQRコード)等からなるコードで構成されている。上記スクリーン版の寿命は通常短く、スクリーン版は数カ月毎に作り直している。そのため、スクリーン版の製造年月は、ICカードの製造時期を示すことになる。
【0029】
次に、図1に示すIC実装工程S104を実行する。このIC実装工程S104においては、図2(b)に示すように、基板8の上面におけるICチップを実装する位置に、検査結果が正常なICチップ6を実装する。この場合、各ICチップ6は、フリップチップ実装やワイヤボンディング、半田付け等の方法により実装されている。そして、上記IC実装工程S104では、基板8に印刷完了マーク9があることを確認してから、ICチップ6の実装が行われ、更に、検査して実装が正常に完了したことを示すデータをICチップ6の不揮発性メモリに書き込むように構成されている。以下、この工程S104の具体的動作について、図3、図4及び図5を参照して説明する。
【0030】
まず、図3に示すフロチャートのステップS201において、基板8に印刷完了マーク9があるか否かを判断する。この場合、図4に示すように、例えばカメラ等からなる視覚装置11により基板8を撮影し、印刷完了マーク9があるか否かを判断するように構成されている。尚、上記視覚装置11の代わりに、光センサや近接センサ等を用いても良い。ここで、印刷完了マーク9が無ければ、ステップS201にて「NO」へ進み、その基板8に対するICチップ6の実装を実行しない。
【0031】
上記ステップS201にて、印刷完了マーク9が有れば、「YES」へ進み、その基板8に対して、全ての(20個の)ICチップ6を実装する(ステップS202)。続いて、ステップS203へ進み、図5に示すように、検査装置12によって、上記実装した各ICチップ6が正常に動作するか否かを検査する。上記検査装置12は、例えばICカードリードライト装置からなる5個の通信装置13で構成されている。
【0032】
上記場合、本実施例のICカード1は非接触式のICカードであるから、基板8(基板2)にアンテナ5を形成すると共にICチップ6を実装した段階の構成で、この構成はICカードとしてほぼ動作するようになる。これにより、上記段階のICカードと、検査装置12の通信装置13(即ち、ICカードリードライト装置)との間でデータを送受信することが可能になるのである。また、本実施例の場合、通信装置13は、ICカードの縦1列分の個数である5個設けられており、5個のICカードを同時に検査可能である。尚、通信装置13は、1個だけでも良いし、6個以上設けるように構成しても良い。また、通信装置13を20枚のICカードの横1列分の個数である4個設けるように構成しても良い。
【0033】
そして、上記ICカードの検査によって、ICカード(ICチップ6)が正常に動作することが確認されたものは、ICチップ6を実装する工程までICカードが正常に製造されたという検査結果(正常)が出たものとなる。そこで、本実施例では、上記検査結果が正常であるICカードのICチップ6に対しては、その内部の不揮発性メモリに上記IC実装工程S104まで正常であることを示すデータを書き込むように構成されている。これにて、IC実装工程S104が完了する。
【0034】
尚、上記図3のステップ203においては、ICチップ6が正常に動作するか否かを検査するときに、ICチップ6の内部の不揮発性メモリに前記特定データ(前記ステップS101参照)が書き込まれているか否かを判断するように構成されている。ここで、前記特定データが書き込まれていないことを検知したら、即ち、そのICチップ6が不良チップ(検査NG品)であることを検知した場合、それ以降そのICカードを不良品として扱う、具体的には、上記IC実装工程S104まで正常であることを示すデータをICチップ6の不揮発性メモリに書き込まないように構成されている。これにより、不良ICチップが誤って基板8に実装されることがあっても、不良ICチップが実装されたICカードが出荷されることを確実に防止することができる。
【0035】
次に、図1の樹脂封止工程S105へ進み、基板8上の各ICチップ6に樹脂を塗布して、各ICチップ6を樹脂で封止する。この工程S105においては、樹脂で封止する作業の前に、まず、その前の工程(この場合、IC実装工程S104)まで正常であることを示すデータが、ICチップ6の内部の不揮発性メモリに書き込まれているか否かを検査し、書き込まれていないことを検知したときには、それ以降そのICカードを不良品として扱うように構成されている。この場合、不良品とされたICカードに対しては、これ以降、部品組み付け等の製造作業(今の工程では、樹脂封止作業)が実行されないようになっている。
【0036】
そして、上記工程S105において、樹脂で封止する作業を実行した後は、その工程(この場合、樹脂封止)まで正常に実行されたか否かを検査すると共に、検査結果が正常であれば、上記工程S105まで正常に実行されたということを示すデータを、ICチップ6の内部の不揮発性メモリに書き込むように構成されている。
【0037】
続いて、補強板組付工程S106へ進み、図2(c)に示すように、基板8上の各ICチップ6(正常なICチップ6だけ)に対して補強板7を組み付ける。この工程S106においては、補強板7を組み付ける作業の前に、まず、その前の工程(この場合、樹脂封止工程S105)まで正常であることを示すデータが、ICチップ6の内部の不揮発性メモリに書き込まれているか否かを検査し、書き込まれていないことを検知したときには、それ以降、そのICカードを不良品とするように構成されている。この場合、不良品とされたICカードに対しては、それ以降、部品組み付け等の製造作業(今の工程では、補強板7組み付け作業)が実行されないようになっている。
【0038】
そして、上記工程S106において、ICチップ6の上に補強板7を組み付ける作業を実行した後は、その工程まで正常に実行されたか否かを検査すると共に、検査結果が正常であれば、上記工程S106まで正常に実行されたということを示すデータを、ICチップ6の内部の不揮発性メモリに書き込むように構成されている。
【0039】
次に、ラミネート工程S107へ進み、基板8の上面に、接着剤層4を構成する熱溶融性を有するプラスチックシートであって基板8とほぼ同じ大きさのプラスチックシートと、カバー部材3を構成するものであって基板8とほぼ同じ大きさのフィルム状のカバー部材とを積層し、これら積層したものを熱プレス装置により熱圧着するように構成されている。
【0040】
そして、このラミネート工程S107においても、上記積層して熱圧着する作業の前に、まず、その前の工程(この場合、補強板組付工程S106)まで正常であることを示すデータが、ICチップ6の内部の不揮発性メモリに書き込まれているか否かを検査し、書き込まれていないことを検知したときには、それ以降、そのICカードを不良品とするように構成されている。
【0041】
また、上記工程S107において、基板8に熱溶融性を有するプラスチックシートとカバー部材とを積層して熱圧着する作業を実行した後は、その工程まで正常に実行されたか否かを検査すると共に、検査結果が正常であれば、上記工程S107まで正常に実行されたということを示すデータを、ICチップ6の内部の不揮発性メモリに書き込むように構成されている。
【0042】
続いて、カード化工程S108へ進み、上記熱圧着されたものから、20個のICカード1を打ち抜くことにより、図2(d)に示すように、ICカード1が作成される。この工程S108の場合も、打ち抜く作業の前に、その前の工程 (この場合、ラミネート工程S107)まで正常であることを示すデータが、ICチップ6の内部の不揮発性メモリに書き込まれているか否かを検査し、書き込まれていないことを検知したときには、それ以降、そのICカードを不良品とするように構成されている。また、上記工程S108において、打ち抜く作業を実行した後、その工程まで正常に実行されたか否かを検査すると共に、検査結果が正常であれば、上記工程S108まで正常に実行されたということを示すデータを、ICチップ6の内部の不揮発性メモリに書き込むように構成されている。
【0043】
そして最後に、エンコード出荷工程S109へ進み、最終製品テストを実行して、正常なものに対しては、エンコードして、即ち、初期データやロット情報等のデータをICチップ6の内部の不揮発性メモリに書き込んでから、出荷するように構成されている。この工程S109の場合も、最終製品テストの前に、その前の工程(この場合、カード化工程S108)まで正常であることを示すデータが、ICチップ6の内部の不揮発性メモリに書き込まれているか否かを検査し、書き込まれていないことを検知したときには、そのICカードを不良品とするように構成されている。そして、この工程S109より前の各工程において、ICカードが不良品とされたものについては、最終製品テストを行うことなく、出荷しないようにしている。
【0044】
尚、出荷されたICカード1には、ロット情報等のデータがICチップ6の内部の不揮発性メモリに書き込まれている上に、印刷された製造情報コード10によりICカード製造時の位置や、製造時期がわかる。そのため、何らかの原因で不良品となってICカード1が返品されたような場合には、上記ロット情報等によって、不良の原因を解析する作業を実行し易くなる。
【0045】
このような構成の本実施例によれば、ICチップ6を製造するIC製造時に、ウェハの半導体プロセスを完了した後、ウェハに形成された各ICが正常に動作するか否かを検査し、検査結果が正常であるICの内部の不揮発性メモリに特定データを書き込む工程(S101)を備えた。この構成によって、非接触式のICカード1を製造する場合、フィルム状の基板8(基板2)にアンテナ5を形成すると共にICチップ6を実装した段階で、ICチップ6の内部のメモリの内容を読み出すことができるから、実装されたICチップ6が検査NG品であるか否かを正確且つ容易に判別することができる。従って、検査NG品のICチップ6を実装したICカード1を誤って出荷してしまうような事態を確実に防止することができる。
【0046】
また、上記実施例では、基板8にアンテナ5を形成すると共にICチップ6を実装する工程(S103、S104)を実行した後で、ICチップ6の内部の不揮発性メモリに上記特定データが書き込まれていないことを検知したときには、それ以降、そのICカードを不良品とする検査工程(S104)を備えた。この構成によれば、検査NG品のICチップ6をICカード1に実装したような場合、それ以降の工程を実行しないようにできるから、不良品のICカード1をできるだけ製造しないようにすることができ、部品や材料等の無駄を極力少なくし得る。
【0047】
更に、上記実施例では、基板8にアンテナ5を形成すると共にICチップ6を実装する工程を実行した後で、この工程までICカードが正常に製造されたか否かを検査し、検査結果が正常であるICカードのICチップ6の内部の不揮発性メモリに前記工程まで正常であることを示すデータを書き込むようにした。この構成によれば、ICチップ6を実装する工程(S104)まで、正常に製造されたか否かが容易にわかる。
【0048】
更にまた、上記実施例では、基板8にアンテナ5を形成すると共にICチップ6を実装する工程を実行した後、途中工程(S105〜S108)を順次実行していくときに、各途中工程の各完了時にその工程までICカードが正常に製造されたか否かを検査し、検査結果が正常であるICカードのICチップの内部の不揮発性メモリに前記途中工程まで正常であることを示すデータを書き込むようにした。この構成によれば、前記各途中工程まで、正常に製造されたか否かが容易にわかる。また、停電等の突発事故が発生したときに、上記各途中工程の各完了時のデータを参照することにより、各ワーク、即ち、各基板8(対応する20個のICカード)がどの工程まで完了したかが容易に識別できることから、上記事故からの復旧が容易になる。
【0049】
そして、上記構成の場合、前記各途中工程を順次実行していくときに、その前の工程まで正常であることを示すデータが、ICチップ6の内部の不揮発性メモリに書き込まれていないことを検知したときには、それ以降そのICカードを不良品とすることができる。この構成によれば、それ以降の工程を実行しないようにできるから、不良品のICカードをできるだけ製造しないようにできる。
【0050】
また、上記実施例では、基板8にアンテナ5等の回路を印刷により形成する工程(S103)を実行するときに、印刷完了マーク9を基板8に印刷するように構成したので、回路の印刷が完了したか否かが容易にわかる。
【0051】
一方、上記実施例においては、基板8として多数個(例えば20個)のICカード1をまとめて作成することが可能な大きさのものを使用すると共に、製造情報コード10を基板8の上に設けるように構成して、基板8の上における多数個のICカード1の各位置を示す情報を明記したので、正常に製造されなかったICカード1の基板8上の位置が容易にわかる。これによって、製造時に不良品となったICカード1の原因を解析するときや、ICカード1の寸法異常が発生したときの原因を解析するときなどに、上記ICカード1の位置情報を有効に活用することができる。
【0052】
また、上記実施例においては、基板8の上における多数個のICカード1の各位置を示す情報をコード化したコードとして例えば2次元コード(QRコード)を基板8の上に印刷するように構成したので、完成したICカード1に対するデザイン(意匠)上の影響を少なくすることができる。この構成の場合、完成したICカード1に対して強い光を照射すると共に、2次元コードの読取装置のカメラで撮影することにより、ICカード1内部の上記コードをカバー部材3(または基板2)を通して読み取ることが十分可能である。
【0053】
尚、上記実施例では、基板8にアンテナ5等の回路を印刷により形成するときに、1種類の印刷完了マーク9を印刷するように構成したが、これに限られるものではなく、印刷層を複数形成する構成の場合には、印刷完了マークを複数の印刷層毎に複数種類印刷するように構成しても良い。このように構成すると、複数種類の印刷完了マークの有無によって、複数の印刷層毎に正常に印刷されたか否かを判別することができる。
【0054】
図7及び図8は、本発明の第2の実施例を示すものである。尚、第1の実施例と同一構成には、同一符号を付している。この第2の実施例においては、IC実装工程S104を実行するときに、図8に示すように、基板8に対してICチップ6を縦1列分(即ち、5個)ずつ実装するように構成している。
【0055】
具体的には、まず、図7に示すフロチャートのステップS301において、基板8に印刷完了マーク9があるか否かを判断する。この場合、第1の実施例と同様にして図4に示すように、視覚装置11により基板8を撮影し、印刷完了マーク9があるか否かを判断するように構成されている。ここで、印刷完了マーク9が無ければ、ステップS301にて「NO」へ進み、その基板8に対するICチップ6の実装は実行しない。
【0056】
上記ステップS301にて、印刷完了マーク9が有れば、「YES」へ進み、ステップS302へ進み、図8に示すように、基板8のうちの対象となる最初の縦1列分の5個のICチップ6の内部の不揮発性メモリを検査装置12(の5個の通信装置13)によって読み取る。続いて、ステップS303へ進み、読み込んだデータの中に、ICチップ6が正常に実装されたことを示すデータ(実装完了コード)が1個もないか否かを判断する。
【0057】
ここで、実装完了コードが1個もないとき、即ち、ICチップ6がまだ実装されていないときには、ステップS303にて「YES」へ進み、基板8に対して、対象となる縦1列分の5個のICチップ6を実装する(ステップS304)。そして、ステップS305へ進み、図8に示すように、検査装置12によって、上記実装した5個のICチップ6が正常に動作するか否かを検査し、この検査結果が正常であるICカードのICチップ6に対しては、その内部の不揮発性メモリに上記IC実装工程まで正常であることを示すデータ(実装完了コード)を書き込む。
【0058】
続いて、ステップS306へ進み、基板8における対象となる縦1列を、次の縦1列に移動させる。そして、ステップS307へ進み、全ての列に対してICチップ6の実装を完了したか否かを判断する。ここで、実装が完了していない場合には、上記ステップS307にて「NO」へ進み、ステップS302へ戻り、次の対象となる縦1列に対して、以下同じ処理を繰り返し実行するように構成されている。一方、上記ステップS307において、全ての列に対してICチップ6の実装が完了したときは、「YES」へ進み、ICチップの実装工程を終了する。
【0059】
また、前記ステップS303において、実装完了コードが1個以上あるとき、即ち、ICチップ6が既に実装されているときには、「NO」へ進み、ステップS306へ進み、対象となる列を次の列に移動させ、以下同じ処理を繰り返し実行するようになっている。
【0060】
尚、上述した以外の第2の実施例の構成は、第1の実施例の構成と同じ構成となっている。従って、第2の実施例においても、第1の実施例とほぼ同じ作用効果を得ることができる。
【0061】
また、上記第2の実施例では、基板8上において、縦1列ずつICチップ6を実装するように構成したが、これに代えて、横1列ずつICチップ6を実装するように構成しても良い。
【0062】
尚、上記各実施例においては、検査結果が正常であるICの内部の不揮発性メモリに特定データを書き込むように構成したが、これに代えて、検査結果が異常であるICの内部の不揮発性メモリに異常用の特定データを書き込むように構成しても良い。また、各途中工程の各完了時にその工程までICカードが正常に製造されたか否かを検査し、検査結果が正常であるICカードのICチップの内部の不揮発性メモリに前記途中工程まで正常であることを示すデータを書き込むように構成したが、これに代えて、検査結果が異常であるICカードのICチップの内部の不揮発性メモリに前記各途中工程が異常であることを示す異常用データを書き込むように構成しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すICカードの製造工程を示す図
【図2】(a)〜(d)はICカードの製造工程の途中工程の状態を示す図
【図3】フローチャート
【図4】基板の印刷完了マークを視覚装置により読み取る構成を説明する図
【図5】基板に実装されたICチップを検査装置により検査する構成を説明する図
【図6】ICカードの概略縦断面図
【図7】本発明の第2の実施例を示す図3相当図
【図8】図5相当図
【符号の説明】
1はICカード、2は基板、3はカバー部材、5はアンテナ、6はICチップ、8は基板、9は印刷完了マーク、10は製造情報コード、11は視覚装置、12は検査装置を示す。

Claims (7)

  1. フィルム状の基板にアンテナとICチップを設けて構成された非接触式ICカードを製造する方法において、
    前記ICチップを製造するIC製造時に、ウェハの半導体プロセスを完了した後、ウェハに形成された各ICが正常に動作するか否かを検査し、検査結果が正常であるICの内部の不揮発性メモリに特定データを書き込む工程を備え
    前記基板にアンテナを形成すると共に前記ICチップを実装する工程を実行した後で、この工程までICカードが正常に製造されたか否かを検査し、検査結果が正常であるICカードのICチップの内部の不揮発性メモリに前記工程まで正常であることを示すデータを書き込み、
    前記基板に前記アンテナを形成すると共に前記ICチップを実装する工程を実行した後、途中工程を順次実行していくときに、その前の工程まで正常であることを示すデータが、前記ICチップの内部の不揮発性メモリに書き込まれていないことを検知したときには、それ以降そのICカードを不良品とし、
    前記基板に前記アンテナ等の回路を印刷により形成する工程を実行するときに、印刷層を複数形成する構成の場合には、印刷完了マークを前記複数の印刷層毎に印刷することを特徴とする非接触式ICカードの製造方法。
  2. フィルム状の基板にアンテナとICチップを設けて構成された非接触式ICカードを製造する方法において、
    前記ICチップを製造するIC製造時に、ウェハの半導体プロセスを完了した後、ウェハに形成された各ICが正常に動作するか否かを検査し、検査結果が正常であるICの内部の不揮発性メモリに特定データを書き込む工程を備え、
    前記基板に前記アンテナ等の回路を印刷により形成する工程を実行するときに、印刷層を複数形成する構成の場合には、印刷完了マークを前記複数の印刷層毎に印刷することを特徴とする非接触式ICカードの製造方法。
  3. 前記基板の上に前記アンテナ等の回路を印刷により形成する工程を実行するときに、製造時の条件等を示す製造情報を前記基板に印刷することを特徴とする請求項1または2記載の非接触式ICカードの製造方法。
  4. 前記基板として多数個のICカードをまとめて作成することが可能な大きさのものを使用すると共に、前記製造情報には前記基板の上における多数個のICカードの各位置を示す情報が含まれることを特徴とする請求項記載の非接触式ICカードの製造方法。
  5. 前記製造情報には、ICカードの製造時期を示す時期情報が含まれることを特徴とする請求項3または4記載の非接触式ICカードの製造方法。
  6. 前記製造情報に含まれる時期情報は、印刷に使用する版の製造時期であることを特徴とする請求項記載の非接触式ICカードの製造方法。
  7. 前記製造情報をコード化したコードを前記基板の上に印刷することを特徴とする請求項3ないし6のいずれかに記載の非接触式ICカードの製造方法。
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