JP4356135B2 - カラー表示装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は画素がマトリクス状に配されたアクティブマトリクス型のカラー表示装置に関する。より詳しくは、例えばデルタ配列した画素を有するカラー表示装置にれる縞状の輝度むらを抑制する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
図6を参照して、従来のアクティブマトリクス型カラー表示装置の一例を簡潔に説明する。図示する様に、カラー表示装置0は行方向に沿った走査線3と、列方向に沿った信号線2と、両者の交差部に配された三原色の画素R,G,Bとを有している。画素R,G,Bは行方向に沿って所定のピッチで配列されている。又、三本単位で信号線2の一端に接続された水平スイッチHSW1,HSW2,・・・,HSWn−1,HSWnを有している。これらの水平スイッチHSWは各信号線2を三本単位で同時に選択し三原色に分かれた三種の画像信号VR,VG,VBを各々対応する三個の画素R,G,Bに書き込む。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
図7は、一個の画素Gに着目した模式図である。画素Gの両側には緑色及び青色の画像信号が割り当てられた信号線が配されている。その先には赤色の画像信号が割り当てられた信号線が配されている。画素Gはスイッチを介して緑色が割り当てられた信号線に接続されている。スイッチが閉じた時緑色の画像信号が画素Gに書き込まれ、その後スイッチが開いて書き込まれた画像信号が保持される。アクティブマトリクス型のカラー表示装置では、構造上必然的に画素Gと両側の信号線との間に絶縁膜を介して重なる部分が存在する為、寄生容量ができる。この為、スイッチが開いた状態でも、寄生容量結合を介して画像信号のノイズが画素Gに飛び込み、輝度が変化する。特に、図示の構造では緑色及び青色が割り当てられた画像信号の飛び込みが大であるのに対し、赤色が割り当てられた信号線は画素Gから離れているので赤色の画像信号のノイズの飛び込みはほとんどない。
【0004】
図8に示す様に、画素Rには両側から赤色に対応する画像信号のノイズ(以下ノイズRという)と緑色に対応した画像信号のノイズ(以下ノイズGという)が飛び込む。又、画素Gには両側の信号線からノイズGと青色に対応した画像信号のノイズ(以下ノイズBという)が飛び込む。又画素Bには両側の信号線からノイズBとノイズRが飛び込む。この様に、各画素に着目すると、赤緑青三原色の内、二色分のノイズの飛び込みが大きく、一色分のノイズの飛び込みが小さくなる。
【0005】
図9は、所謂デルタ配列と呼ばれる画素を有するアクティブマトリクス型表示装置の一例を示す模式図である。デルタ配列では、隣り合う二行(図では奇数行と偶数行)に属する赤緑青三個の画素がほぼ三角形の頂点に位置している。これを画素トリオと呼んでおり、RGBに丸印を付けてトリオを一個代表的にしてある。図9に示すデルタ配列は図8の通常の画素配列に比較し、解像度が約1.5倍になる。ところで、デルタ配列の場合、奇数行と偶数行では一個の画素に隣り合う信号線に割り当てられる色が異なる。この為、奇数行と偶数行では画素への信号線からのノイズの飛び込みの量が異なる。例えば、画素Gに着目すると、奇数行ではノイズRとノイズGが飛び込み、ノイズBはほとんど飛び込まない。偶数行ではノイズGとノイズBが飛び込んでいるが、ノイズRはほとんど飛び込まない。従って、緑色に対応した画像信号(以下画像信号Gと言う)が灰レベルの中間電位で、赤色に対応した画像信号(以下画像信号Rと言う)が黒レベルの高電位で、青色に対応した画像信号(以下画像信号Bと言う)が白レベルの低電位の場合、ノーマリホワイトでは、奇数行で飛び込みノイズ量の合計が大きくなるので、画素Gは暗くなる。逆に、偶数行では飛び込みノイズの総量が小さくなるので、画素Gは明るくなる。反対に、画像信号Gが灰レベルの電位で、画像信号Rが白レベルの低電位で、画像信号Bが黒レベルの高電位の場合、奇数行で飛び込みノイズの総量が小さいので画素Gは明るくなり、偶数行では飛び込みノイズの総量が大きくなるので画素Gは暗くなる。この様に、デルタ配列構造では画素と隣り合う信号線間との寄生容量結合により、行毎に輝度のむら(以下横縞という)が発生し、解決すべき課題となっている。
【0006】
【課題を解決する為の手段】
上述した従来の技術の課題を解決する為に以下の手段を講じた。即ち、本発明に係るカラー表示装置は基本的な構成として、信号線と走査線と画素とカラーフィルタとを備えている。信号線はほぼ列状に配され、赤緑青に分かれて画像信号が供給される。走査線は各信号線と交差してほぼ行状に配されると共に、各々走査信号が印加される。画素は各信号線及び各走査線の交差部に配され、走査信号に応じて選択された時画像信号が書き込まれる。カラーフィルタは赤緑青に分かれた各信号線に対応して各画素に赤緑青を割り当てる。特徴事項として、赤緑青に分かれた近接する三本の信号線からそれぞれ寄生容量結合を介して一つの画素に飛び込んでくる画像信号のノイズが、赤緑青間で同程度となる様に寄生容量が形成されている。
【0007】
具体的には、隣り合う二行に属する赤緑青三個の画素がほぼ三角形の頂点に位置するデルタ配列を有し、各画素は両側に隣接する二本の信号線及びその先の一本の信号線から赤緑青同程度のノイズが飛び込む様に寄生容量が形成されている。一態様では、各画素は、画素電極と、これを駆動するスイッチング素子と、該画素電極と同電位で且つ絶縁膜を介して信号線と部分的に重なり該寄生容量を形成する遮光膜とを含んでいる。該遮光膜は両側に隣接する二本の信号線に加えその先の一本の信号線に絶縁膜を介して部分的に重なる延長部を備えている。
【0008】
他の態様では、各画素は、画素電極と、これを駆動するスイッチング素子と、該画素電極と同電位で且つ絶縁膜を介して信号線と部分的に重なり該寄生容量を形成する透明導体膜とを含んでおり、該透明導体膜は該先の一本の信号線に絶縁膜を介して部分的に重なる延長部により必要な寄生容量を形成する。前記透明導体膜は、多結晶シリコン薄膜又は非晶質シリコン薄膜から成る。前記スイッチング素子は、透明なシリコン薄膜を素子領域とし、信号線に接続したソース領域、画素電極と同電位のドレイン領域及び走査線と同電位のゲート電極を備えた薄膜トランジスタから成る。この場合、前記透明導体膜は、該ドレイン領域が形成された該シリコン薄膜により形成されている。好ましくは、前記寄生容量は、該ゲート電極と同層の導体膜から成り且つ該先の一本の信号線に絶縁膜を介して下から接続する配線と、該ドレイン領域が形成された該シリコン薄膜から該先の一本の信号線に伸び且つ絶縁膜を介して該配線に下から重なる延長部とで形成されている。各画素は、画像信号に応じて透過率が変化する電気光学物質として例えば液晶を用いる。
【0009】
本発明によれば、ノイズR,ノイズG,ノイズBの飛び込みのレベルを同程度にしているので、デルタ配列であっても偶奇行で画素への信号線からのノイズ飛び込みの総量に差がなくなり、横縞が発生しなくなる。例えば、図10に示す様に、画素Gに着目すると、従来と同様ノイズG及びノイズBの飛び込みが大きいばかりでなく、意図的にノイズRの飛び込みも大きくなる様にしている。これにより、デルタ配列であっても奇数行と偶数行とで飛び込みノイズの総量に差がなくなる。一態様では、上述した横縞を抑制する為に必要な寄生容量が、遮光膜を利用して形成されている。この場合、遮光膜の延長部が画素の開口部を越えて距離的に隔たった先の一本の信号線に伸びる為、画素開口率が若干低下する。これに対し他の態様では、透明導体膜を利用して必要な寄生容量を形成しているので、画素開口率は低下しない。又、透明導体膜は例えば画素スイッチング用の薄膜トランジスタの素子領域となる多結晶シリコンなどの半導体薄膜を利用できるので、特に製造プロセス上の負担が増すことはない。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明に係るカラー表示装置の一画素分を示す模式的な部分平面図である。図示する様に、画素1は列状の信号線2と行状の走査線3との間の交差部に配されており、基本的には画素電極4とこれを駆動するスイッチング素子とで構成されている。スイッチング素子としては例えば薄膜トランジスタが用いられる。本発明では、画素1は更に遮光膜5を含んでいる。この遮光膜5は金属Tiなどから成り、同じく金属Alなどから成る信号線2と組み合わせて画素電極4の周囲を覆い、所謂ブラックマスクとなっている。遮光膜5は画素電極4と同電位で且つ絶縁膜を介して信号線2と部分的に重なり寄生容量を形成する。なお、参照番号6は信号線2と薄膜トランジスタのソース電極との間のコンタクトホールを示す。参照番号7は遮光膜5と薄膜トランジスタのドレイン電極との間のコンタクトホールを示す。参照番号8は画素電極4と遮光膜5との間のコンタクトホールを示す。以上の説明から明らかな様に、信号線2はコンタクトホール6を介して薄膜トランジスタのソース電極に接続され、画素電極4はコンタクトホール7,8を介して薄膜トランジスタのドレイン電極に接続される。なお、走査線3は、図示しないが薄膜トランジスタのゲート電極に接続されている。又、画素電極4と整合して各画素に赤緑青を割り当てるカラーフィルタが形成されている。係る構成において、信号線2と画素電極4の間の寄生容量に最も寄与しているのは、信号線2と遮光膜5との間のオーバーラップである。前述した様に、信号線2及び遮光膜5はブラックマスクを構成しており、両者の間のオーバーラップが小さいと、パタニング時のばらつきなどにより光抜けが起きる。これを防止する為、一定のマージンを残して信号線2と遮光膜5がオーバーラップしており、これが寄生容量となる。
【0011】
図2は、図1のX−X線に沿って切断した断面図である。図示する様に、本カラー表示装置は上下一対の基板20,10から成り、両者の間に液晶30などの電気光学物質が保持されている。対向基板20側には対向電極21及び配向膜22が形成されている。一方、駆動基板10側には画素電極4、遮光膜5、薄膜トランジスタTr、信号線2などが集積形成されている。薄膜トランジスタTrは多結晶シリコンなどの半導体薄膜11を素子領域とする。半導体薄膜11は層間絶縁膜12により被覆されている。その上にはアルミニウムなどから成る信号線2がパタニング形成されており、コンタクトホール6を介して薄膜トランジスタTrのソース電に電気的に接続されている。信号線2は更に層間絶縁膜13により被覆されている。その上には金属Tiなどから成る遮光膜5がパタニング形成されている。遮光膜5は二層の層間絶縁膜13,12に開口したコンタクトホール7を介して薄膜トランジスタTrのドレイン電に電気的に接続されている。図から明らかな様に、層間絶縁膜13を介して遮光膜5と信号線2との間に寄生容量Cpが生じている。遮光膜5は平坦化膜14により被覆されている。平坦化膜14の上には画素電極4がパタニング形成されている。画素電極4はコンタクトホール8を介して遮光膜5に接続されている。画素電極4は配向膜15により被覆されている。なお、カラーフィルタは図にれないが、平坦化膜14と同層のレベルで形成されている。これに代えて、対向基板20側にカラーフィルタを形成してもよい。
【0012】
図3は、図1及び図2に示したカラー表示装置の平面構造を示す模式図であり、特に理解を容易にする為信号線2及び遮光膜5のパタンを示してある。図示する様に、本カラー表示装置はデルタ配列を採用しており、画素電極(図示省略)はコンタクトホール8を介して対応する遮光膜5に接続されている。特徴事項として、赤緑青に分かれた近接する三本の信号線2からそれぞれ寄生容量結合を介して一つの画素に飛び込んでくる画像信号のノイズが赤緑青間で同程度となる様に寄生容量が形成されている。具体的には、隣り合う二行(奇数行と偶数行)に属する赤緑青三個の画素がほぼ三角形の頂点に位置するデルタ配列を有し、各画素は両側に隣接する二本の信号線及びその先の一本の信号線から赤緑青同程度のノイズが飛び込む様に寄生容量が形成されている。即ち、遮光膜5は両側に隣接する二本の信号線2に加え、その先の一本の信号線2に絶縁膜を介して部分的に重なる延長部5zを備えている。この延長部5zは横縞キャンセラーと呼ばれる。この横縞キャンセラーを採用した構造では、画素の開口部を横切らせて本来なら重ならないはずの信号線にも遮光膜5の延長部5zをオーバーラップさせることにより、ノイズR,ノイズG,ノイズBの飛び込みのレベルを同程度にしている。
【0013】
例えば奇数行に位置する画素Gに着目すると、両側の信号線2からノイズR及びノイズGが飛び込む他、一つ先の信号線2からもノイズBが同程度に飛び込む様、延長部5z(横縞キャンセラー)が形成されている。偶数行の画素Gに着目すると、両側の信号線2からノイズG及びノイズBが飛び込んでいる。更に、一本先の信号線2から延長部5z(横縞キャンセラー)を介してノイズRが同程度に飛び込む。
【0014】
図4は、従来のカラー表示装置の平面構成を示す模式図であり、図3と対応する部分には対応する参照番号を付して理解を容易にしている。奇数行の画素Gに着目すると、両側の信号線からノイズR及びノイズGが飛び込むが、ノイズBはほとんど飛び込まない。逆に偶数行の画素Gに着目すると、両側の信号線2からノイズG及びノイズBが飛び込むが、ノイズRはほとんど飛び込まない。画素が表示すべき色相によっては、奇数行と偶数行で飛び込みノイズの総量が異なる様になる為、横縞が発生してしまう。
【0015】
図5は、図3に示したカラー表示装置の具体的な構成を示す回路図である。図示する様に、本カラー表示装置の画面内には信号線2と走査線3が交差配列している。信号線2と走査線3の各交差部に画素1が配置されている。個々の画素は微細な液晶セルLCとスイッチング素子との結合から成る。本例ではスイッチング素子は薄膜トランジスタTrから成り、そのゲート電極は対応する走査線3に接続され、ソース電極は対応する信号線2に接続され、ドレイン電極は対応する液晶セルLCの一方の端子を構成する画素電極に接続されている。なお液晶セルLCの他方の端子を構成する対向電極21が設けられている。又液晶セルLCと並列に補助容量Csも接続されている。走査線3の一端には垂直駆動回路43が接続されており、タイミングジェネレータから供給されるスタート信号VSTやクロック信号VCK1,VCK2などに応じて順次走査信号を一水平期間毎に出力する。走査信号(ゲートパルス)に応答して薄膜トランジスタTrが導通し、各画素の行を順次選択する。各信号線2の上端部にはトランスミッションゲート素子TGを介してビデオライン44が接続されている。ビデオライン44は三本に分かれており三原色ドライバからRGBに分かれた画像信号VR,VG,VBの供給を受ける。三個単位のトランスミッションゲート素子TGは一組となって水平スイッチHSW(図6参照)を構成し、水平走査回路45から順次出力されるサンプリングパルスによって開閉制御され、画像信号VR,VG,VBを同時サンプリングし、上述した順次選択に同期して画素列に画像信号を書き込む。水平走査回路45はタイミングジェネレータから供給されるスタート信号HST及びクロック信号HCK1,HCK2に応じて順次サンプリングパルスを出力する。
【0016】
図11は、本発明に係るカラー表示装置の他の実施形態を示す模式的な部分平面図である。図1乃至図3に示した先の実施形態では、横縞キャンセラーとして遮光膜の延長部を用いている。横縞キャンセラー画素の開口部を横切って設ける為、遮光膜を利用した場合には必然的に開口率が若干犠牲になる。そこで、本実施形態は透明導体膜を利用して横縞キャンセラーを形成し、画素開口率の低下を防いでいる。本実施形態では特に透明導体膜として画素スイッチング用薄膜トランジスタの素子領域になる半導体薄膜の一部を利用している。半導体薄膜は例えば多結晶シリコン又は非晶質シリコンから成り、膜厚を例えば50nm程度にすれば実質的に画素電極と同様透明である。
【0017】
図示する様に、本実施形態に係るカラー表示装置も画素はデルタ配列となっており、隣り合う二行(奇数行と偶数行)に属するRGB三個の画素がほぼ三角形の頂点に位置する。各信号線2と走査線3の交差部に画素が規定されている。図では、三本の信号線2がほぼ列状に配されており、それぞれRGBに対応した画像信号が印加される。又、行方向に沿って二本の走査線3が形成されている。従って、図では三本の信号線2と二本の走査線3の各交差部に合計で六個の画素が形成されている。尚、走査線3とほぼ平行に補助容量線3Aが形成されている。図11で例えば右上の画素に着目すると、これは基本的に画素電極4と薄膜トランジスタTrとから成る。尚、画素電極4は透明なので図では画素開口として現れている。この他、画素電極4の周囲を囲む遮光膜も形成されているが、理解を容易にする為図示を省略している。
【0018】
薄膜トランジスタTrは多結晶シリコンもしくは非晶質シリコンから成る半導体薄膜11を素子領域としている。半導体薄膜11は所定の形状にパタニングされており、ソース領域S、ドレイン領域D及びチャネル領域を備えている。ソース領域Sは不純物注入により低抵抗化されており、コンタクトホール6を介して信号線2に接続されている。ドレイン領域Dも低抵抗化されており、コンタクトホール78を介して画素電極4に接続されている。ソース領域Sとドレイン領域Dを結ぶコの字状の部分が走査線3と重なってチャネル領域となる。即ち、走査線3の一部がゲート電極を兼ねており、一個の薄膜トランジスタTrに付きチャネル領域が二個あるので、ダブルゲート構造となっている。半導体薄膜11の内ドレイン領域Dから延設された部分は補助容量線3Aと重なっており、補助容量Csを形成している。尚、走査線3と補助容量線3Aは同一の導体層に属し、例えばDOPOSから成る。更に、半導体薄膜11の内補助容量を形成する部分から延長部11Cが伸びており横縞キャンセラーを構成する。前述した様に、半導体薄膜11は厚みが例えば50nm程度の多結晶シリコンもしくは非晶質シリコンから成り、ほぼ透明であるので、横縞キャンセラーは画素を横切っているにも拘わらず、開口率を犠牲にすることはない。この横縞キャンセラーは信号線との間で形成された寄生容量Cpである。図示の例では、例えば右上の画素に着目するとその両側に位置する二本の信号線2からノイズGとノイズBが飛び込むことになり、ノイズRはほとんど飛び込まない。このノイズRを拾うために前述した寄生容量CpがRの割り当てられた一本先の信号線2と重なる様に形成されている。この例では、横縞キャンセラーとなる補助容量Cpは信号線2と延長部11Cとの間にパッド配線3Cを介在させた構造となっている。尚、パッド配線3Cは走査線3及び補助容量線3Aと同一の導体層を利用している。このパッド配線3Cはコンタクトホール6Cを介してその上に位置する信号線2と電気的に接続されている。以上の様に、本実施形態では、同一基板上にRGBの画素を有しており、各画素に画像信号を供給する信号線2は同色の画素にのみ画像信号を供給すると共に、画素の左右に位置する二本の信号線の画像信号に割り当てられた色が奇数段と偶数段において異なるデルタ配列となっている。着目画素に隣接しない一本先の信号線との間で横縞キャンセラーを形成する為、特に透明導体を利用している。
【0019】
図12は、図11に示したX−X線に沿って切断した断面図であり、横縞キャンセラの構造をしている。基本的には、図2に示した先の実施形態の断面構造と同様であり、対応する部分には対応する参照番号を付して理解を容易にしている。下側の基板10には半導体薄膜の延長部11Cが形成されている。この延長部11Cは薄膜トランジスタTrの素子領域を形成する半導体薄膜11のドレイン領域Dから延設されたものであり、画素電極と同電位である。その上にゲート絶縁膜OXを介してパッド配線3Cが形成されている。このパッド配線3Cは走査線3や補助容量線3Aと同一の導体層であり、例えばDOPOSから成る。従って、導体層3C、ゲート絶縁膜OX、延長部11Cの積層構造は、薄膜トランジスタのゲート電極、ゲート絶縁膜及び半導体薄膜の積層構造と同一である。パッド配線3Cの上には第一層間絶縁膜12を介して信号線2が形成されている。信号線2とパッド配線3Cはコンタクトホール6Cを介して互いに接続されている。このコンタクトホール6Cは信号線2と薄膜トランジスタTrのソース領域Sを接続するコンタクトホール6を開口する時に同時に形成できる。図示の構造から明らかな様に、横縞キャンセラーを構成する寄生容量Cpは信号線2と同電位のパッド配線3Cと画素電極に同電位の延長部11Cとの間で形成され、ゲート絶縁膜OXを誘電体としている。ゲート絶縁膜OXは極めて薄いので、必要な寄生容量値を容易に確保することが可能である。尚、信号線2の上には第二層間絶縁膜13を介して遮光膜5が形成されている。
【0020】
図13は、図11及び図12に示した横縞キャンセラーの変形例を示す模式的な平面図である。前述した様に、横縞キャンセラーはパッド配線3Cと半導体薄膜の延長部11Cとが重なった部分に形成される。その補助容量Cpの値はパッド配線3C又は延長部11Cのパタンを変えることで最適に設定することが可能である。
【0021】
図14は、図12に示したカラー表示装置の他の変形例を示す模式的な部分断面図である。この変形例では、補助容量Cpが半導体薄膜の延長部11Cと信号線2との間に形成されており、層間絶縁膜12とゲート絶縁膜OXの積層が誘電体となっている。パッド配線が介在していない構造である。誘電体がゲート絶縁膜OXに加えて層間絶縁膜12を含む為、図12の構造に比較すると単位面積当りの容量値は小さくなる。尚、この変形例でも透明導体として薄膜トランジスタの素子領域となる半導体薄膜を用いているが、場合によっては走査線や補助容量を透明化した導体層を用いてもよい。
【0022】
【発明の効果】
以上説明した様に、本発明によれば、アクティブマトリクス型のカラー表示装置において、赤緑青に分かれた近接する三本の信号線からそれぞれ寄生容量結合を介して一つの画素に飛び込んでくる画像信号のノイズが、赤緑青間で同程度となる様に寄生容量が形成されている。具体的には、隣り合う二行に属する赤緑青三個の画素がほぼ三角形の頂点に位置するデルタ配列を有し、各画素は両側に隣接する二本の信号線及びその先の一本の信号線から赤緑青同程度のノイズが飛び込む様に寄生容量が形成されている。係る構成により、デルタ配列特有の横縞を完全に除去することができる。各画素は、画素電極と、これを駆動するスイッチング素子と、該画素電極と同電位で且つ絶縁膜を介して信号線と部分的に重なり該寄生容量を形成する遮光膜とを含んでいる。信号線と遮光膜とを組み合わせることにより所謂ブラックマスクを構成している。この様な構成の場合、信号線と画素電極との間のノイズ飛び込みが大きくなる為、本発明に係る横縞キャンセラー構造が顕著な効果を発する。特に、横縞キャンセラーとして透明導体を用いることにより、画素の開口率を犠牲にすることなく画質の改善が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るカラー表示装置の一画素分を示す模式的な部分平面図である。
【図2】 本発明に係るカラー表示装置の一画素分を示す部分断面図である。
【図3】 図1及び図2に示したカラー表示装置の平面構造を示す模式図である。
【図4】 従来のカラー表示装置の平面構造を示す模式図である。
【図5】 図3に示したカラー表示装置の具体的な構成例を示す回路図である。
【図6】 従来のカラー表示装置の構成例を示す回路図である。
【図7】 図6に示したカラー表示装置におけるノイズの飛び込み状態を示す模式図である。
【図8】 図6に示したカラー表示装置におけるノイズの飛び込み状態を示す模式図である。
【図9】 デルタ配列を有する従来のカラー表示装置におけるノイズの飛び込み状態を示す模式図である。
【図10】 本発明に係るカラー表示装置の基本的な概念を示す模式図である。
【図11】 本発明に係るカラー表示装置の他の実施形態を示す模式的な部分平面図である。
【図12】 図11に示したX−X線に沿った部分断面図である。
【図13】 図11に示したカラー表示装置の変形例を示す模式的な部分平面図である。
【図14】 図12に示したカラー表示装置の変形例を示す部分断面図である。
【符号の説明】
0・・・カラー表示装置、1・・・画素、2・・・信号線、3・・・走査線、4・・・画素電極、5・・・遮光膜、10・・・駆動基板、11・・・半導体薄膜、12・・・層間絶縁膜、13・・・層間絶縁膜、14・・・平坦化膜、20・・・対向基板、21・・・対向電極、30・・・液晶

Claims (9)

  1. 赤緑青に分かれて画像信号が供給されるほぼ列状の信号線と、走査信号が印加されると共に各信号線と交差して配されるほぼ行状の走査線と、各信号線及び各走査線の交差部に配され、走査信号に応じて選択された時画像信号が書き込まれる複数の画素と、赤緑青に分かれた各信号線に対応して各画素に赤緑青を割り当てるカラーフィルタとを備え、隣り合う二行に属する赤緑青三個の画素がほぼ三角形の頂点に位置するデルタ配列を有するカラー表示装置であって、
    赤緑青に分かれた近接する三本の信号線からそれぞれ寄生容量結合を介して一つの画素に飛び込んでくる画像信号のノイズが、赤緑青間で同程度となる様に寄生容量が形成されていることを特徴とするカラー表示装置。
  2. 側に隣接する二本の信号線及びその先の一本の信号線から赤緑青同程度のノイズが画素に飛び込む様に寄生容量が形成されていることを特徴とする請求項1記載のカラー表示装置。
  3. 各画素は、画素電極と、これを駆動するスイッチング素子と、該画素電極と同電位で且つ絶縁膜を介して信号線と部分的に重なり該寄生容量を形成する遮光膜とを含んでおり、該遮光膜は両側に隣接する二本の信号線に加えその先の一本の信号線に絶縁膜を介して部分的に重なる延長部を備えていることを特徴とする請求項2記載のカラー表示装置。
  4. 各画素は、画素電極と、これを駆動するスイッチング素子と、該画素電極と同電位で且つ絶縁膜を介して信号線と部分的に重なり該寄生容量を形成する透明導体膜とを含んでおり、該透明導体膜は該先の一本の信号線に絶縁膜を介して部分的に重なる延長部により必要な寄生容量を形成することを特徴とする請求項2記載のカラー表示装置。
  5. 前記透明導体膜は、多結晶シリコン薄膜から成ることを特徴とする請求項4記載のカラー表示装置。
  6. 前記透明導体膜は、非晶質シリコン薄膜から成ることを特徴とする請求項4記載のカラー表示装置。
  7. 前記スイッチング素子は、透明なシリコン薄膜を素子領域とし、信号線に接続したソス領域、画素電極と同電位のドレイン領域及び走査線と同電位のゲート電極を備えた薄膜トランジスタから成ると共に、
    前記透明導体膜は、該ドレイン領域が形成された該シリコン薄膜により構成されていることを特徴とする請求項4記載のカラー表示装置。
  8. 前記寄生容量は、該ゲート電極と同層の導体膜から成り且つ該先の一本の信号線に絶縁膜を介して下から接続する配線と、該ドレイン領域が形成された該シリコン薄膜から該先の一本の信号線に延び且つ絶縁膜を介して該配線に下から重なる延長部とで形成されていることを特徴とする請求項7記載のカラー表示装置。
  9. 各画素は、画像信号に応じて透過率が変化する電気光学物質として液晶を有することを特徴とする請求項1記載のカラー表示装置。
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