JP4355540B2 - 差込み式管継手 - Google Patents

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Description

本発明は、給湯・給水配管等に用いられ、接続管の一端部を挿入するだけでシール状にかつ抜止め状に接続できる差込み式管継手に係り、より詳しくは接続管の挿入途上及び挿入後の状態を目視で容易に確認できるようにした差込み式管継手に関する。
この種の差込み式管継手として、たとえば、図10、図11に示すようなものが公知である(例えば、特許文献1参照。)。その差込み式管継手は、接続管Pが外嵌される案内筒20を形成した継手本体21と、案内筒20を覆うように継手本体21に螺着される抜止めリング保持筒(ナット)22と、案内筒20の外周の溝23に嵌合した弾性シールリング24と、案内筒20と抜止めリング保持筒22の間に配設された抜止めリング25及び挿入ガイドリング26とを備えており、接続管Pの接続に際し、接続管Pの一端部を抜止めリング保持筒22の挿入口27から挿入すると、挿入ガイドリング26は接続管Pで押し動かされ、接続管Pの内周面と案内筒20の外周面に挟圧された状態で、弾性シールリング26の外周面を押圧しながら案内筒20をスライドし、抜止めリング25は接続管Pの外周面を押圧する。そして、接続管Pの接続状態が正常か否かを外部から目視で確認できるように抜止めリング保持筒22を透明又は半透明に形成している。
特開2002−156080号公報
しかるに、上記差込み式管継手の挿入ガイドリング26は一般にステンレス鋼製で銀白色を帯びており、接続管Pも乳白色又はこれに似た色を帯びた樹脂材からなり、両者は類似の白色であるため、識別しにくい。このため、接続管Pの挿入時に管継手の内部全体を外部から透視できても、接続管Pの挿入途上における状態、即ち接続管Pの一端部で挿入ガイドリング26が正常に押し動かされているか否か等を明瞭に確認することが困難であり、特に暗い場所の施工現場では困難極まりないため、その良否の判定に誤認を生じ易く、信頼性に欠ける憂いがあった。
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、その目的とするところは透明若しくは半透明な抜止めリング保持筒及び挿入ガイドリングの組み込まれた差込み式管継手において接続管の挿入途上の状況及び挿入後の状態を目視で明瞭かつ誤認なく確認でき信頼性の高い施工を可能にする差込み式管継手を提供することにある。
本発明の差込み式管継手は、継手本体に、弾性シールリング、抜止めリング、挿入ガイドリング、及び抜止めリング保持筒を備える。前記継手本体はこれの一端部からガイドリング隠蔽筒を軸方向外方へ突出している。前記ガイドリング隠蔽筒の外周には前記抜止めリング保持筒の後端部を結合し、この抜止めリング保持筒の内周に接続管の一端部を受け入れる接続管受口を形成するとともに、前記ガイドリング隠蔽筒の内周に挿入ガイドリング進入空間部を前記接続管受口の内奥に連通するよう形成している。前記抜止めリング保持筒の前方開口端側の内周に、前記接続管の外周面に食込み係合する内径部を持つ前記抜止めリングが収容されている。前記接続管受口の内部には前記接続管の内周面又は外周面に密着する前記弾性シールリングが組み込まれている。前記挿入ガイドリングは、前記接続管の一端部で押されるに伴い前記弾性シールリングを圧縮しながら前記接続管受口の内奥へ向けて移動するよう前記接続管受口内又は前記接続管の一端部に組み込まれている。前記抜止めリング保持筒は透明若しくは半透明に形成するとともに、前記ガイドリング隠蔽筒は不透明に形成しており、前記挿入ガイドリングには前記接続管の外表面の色彩とは異なる着色を施している。前記挿入ガイドリング進入空間部の軸方向深さは、前記挿入ガイドリングの軸方向長さ、又は前記挿入ガイドリングの前記接続管一端部からの突出長さと同一かそれよりも深く形成している。
一つの好適な態様として、本発明による差込み式管継手は、前記ガイドリング隠蔽筒は前記継手本体の一端部に一体に突出形成するか、または前記継手本体とは別体に形成し、このガイドリング隠蔽筒を前記継手本体の一端部に一体的に接合することができる。また、前記挿入ガイドリングは蛍光・リン光を発するよう形成することができる。また、前記継手本体の一端部の前記ガイドリング隠蔽筒の内側から該ガイドリング隠蔽筒よりも長い案内筒を前記ガイドリング隠蔽筒と同心状に軸方向外方へ突出し、該案内筒の外周と前記抜止めリング保持筒の内周との間に前記接続管受口を形成するとともに、前記案内筒の外周と前記ガイドリング隠蔽筒の内周との間に前記挿入ガイドリング進入空間部を前記接続管受口の内奥に連通するよう形成することができる。
また、前記案内筒の外周にシールリング溝を設け、このシールリング溝に前記接続管の内周面に密着する前記弾性シールリングを嵌め込むことができる。この場合、前記シールリング溝は、前記案内筒外周の軸方向に所定間隔を置いて配列された第1シールリング溝と第2シールリング溝からなり、この第1,2シールリング溝にそれぞれ第1,2弾性シールリングを嵌め込むことができる。または、前記抜止めリング保持筒の内周にシールリング溝を前記抜止めリングと並べて設け、このシールリング溝に前記接続管の外周面に密着する前記弾性シールリングを嵌め込むことができる。
さらに、前記前記抜止めリング保持筒の前方開口端側の内周に、前記抜止めリングの当接により該抜止めリングに縮径作用を加えるテーパ面を前記抜止めリング保持筒の前方開口端に向かって窄まり状に形成することができる。
さらに又、前記抜止めリング保持筒の内部に前記抜止めリングが収容される抜止めリング収容凹部を、前記ガイドリング隠蔽筒の前方延長線上に位置するよう内嵌された透明若しくは半透明な円筒形状のスペーサーの前方開口端面と前記抜止めリング保持筒のテーパ面との間に形成することができる。または、前記抜止めリングは前記抜止めリング保持筒の前方開口端側の内周にインサート成形することができる。この場合、前記抜止めリング保持筒の内周に、前記ガイドリング隠蔽筒の前方延長線上に位置するよう配備される透明若しくは半透明な円筒形状のスペーサーとこのスペーサーの前端面に重ね合わせる前記抜止めリングとをインサート成形することもできる。
さらに又、前記抜止めリング保持筒は、前記ガイドリング隠蔽筒の外周の雄ねじに着脱可能にねじ込み結合することができる。
本発明の上記構成の差込み式管継手によれば、接続管の一端部を接続管受口内に挿入するに伴い、挿入ガイドリングが接続管受口の内奥へ向けて押し込まれることにより弾性シールリングを圧縮するため、予め接続管の一端部の内周を面取り加工していなくても該接続管は弾性シールリングに突っ掛かることなくスムーズに挿入される。かかる挿入ガイドリングが接続管の一端部で押し動かされている状況や、挿入ガイドリング及び接続管が抜止めリングの内部を通過する状況は、抜止めリング保持筒が透明若しくは半透明に形成され、しかも接続管とは異なる色彩が施された挿入ガイドリングは接続管と識別しやすいため、外部から目視で容易に確認することができる。したがって、たとえば、接続管の一端部により挿入ガイドリングが正常に押されているか否かを容易に確認でき、正常でない場合は逸速く発見でき、直ぐに接続管の挿入を止めて挿入し直すことができる。
接続管の一端部を接続管受口の奥まで挿入すると、弾性シールリングにて接続管の内周面又は外周面と接続管受口内との間がシールされて漏水を防止できるとともに、抜止めリングの内径部が接続管の外周面に食い込み係合して接続管が接続管受口から抜け出るのを防止できる。かかる接続管の一端部が接続管受口の奥まで挿入されると、挿入ガイドリングは不透明なガイドリング隠蔽筒内の挿入ガイドリング進入空間部に入り込んでしまって該ガイドリング隠蔽筒で覆われて見えなくなるので、接続管の一端部が接続管受口の奥まで完全に挿入されたかを容易に確認することができる。したがって、漏水の原因となる接続管Pの挿入不良や挿入不足等を防止できる。
継手本体の一端部のガイドリング隠蔽筒の内側から該ガイドリング隠蔽筒よりも長い案内筒を突出しておくと、挿入ガイドリング及び接続管の一端部を案内筒の案内作用を介して接続管受口内に真直ぐに挿入し易くなる。
抜止めリング保持筒の前方開口端側の内周に、前記抜止めリングの当接により該抜止めリングに縮径作用を加えるテーパ面を抜止めリング保持筒の前方開口端に向かって窄まり状に形成していると、接続管の挿入後に該接続管を抜き出し方向に引っ張ると、接続管と同行する抜止めリングが抜止めリング保持筒のテーパ面と当接することにより縮径し、この縮径により接続管の外周面への食込みを増すため接続管の確実な引抜き阻止力が得られる。これにより接続管が抜けないことを確認できる。
本発明の好適な実施形態を図面に基づき説明する。図1は第1実施例の差込み式管継手を接続管挿入前の状態で示す半欠截断面図、図2は図1の差込み式管継手を接続管挿入途上の状態で示す半欠截断面図、図3は図1の差込み式管継手を接続管挿入後の状態で示す半欠截断面図である。
(第1実施例)
図1〜図3は第1実施例の差込み式管継手を示す。図1において、差込み式管継手は、継手本体1に、抜止めリング保持筒7、抜止めリング11、弾性シールリング17、及び挿入ガイドリング18を備える。
継手本体1は青銅鋳物等の金属で筒状に形成されて流体通路2を軸心方向に貫通状に形成しており、継手本体1の軸心方向一端部(前端部)から不透明なガイドリング隠蔽筒5を軸方向外方(前方)へ流体通路2の中心軸Oと平行に一体に突出形成するとともに、この継手本体1の一端部のガイドリング隠蔽筒5の内側からガイドリング隠蔽筒5よりも長い案内筒3をガイドリング隠蔽筒5と同心状に軸方向外方へ一体に突出形成してあり、案内筒3の内部に流体通路2が連通形成されている。案内筒3の外周とガイドリング隠蔽筒5の内周との間に挿入ガイドリング進入空間部4を形成している。ガイドリング隠蔽筒5の外周には雄ねじ6を設けている。挿入ガイドリング進入空間部4の軸方向深さは挿入ガイドリング18の軸方向長さL(図3参照)と同一かそれよりも深く形成している。ガイドリング隠蔽筒5は、継手本体1の一端部に一体に突出形成するに代えて、継手本体1とは別体に形成しこれを継手本体1の一端部に一体的に接合するものであってもよい。
抜止めリング保持筒7は、PPSU(ポリフェニルサルホンサン)、PPE(ポリフェニレンエーテル)、ポリカーボネート、ABS樹脂等、耐熱性に優れる透明若しくは半透明で内部を透視可能な樹脂で筒状に形成され、その後端部の内周に雌ねじ8を設けている。抜止めリング保持筒7はこれの雌ねじ8をガイドリング隠蔽筒5の雄ねじ6にねじ込み結合し、この抜止めリング保持筒7の内周と案内筒3の外周との間に、ポリブテンや架橋ポリエチレン等樹脂製又は金属製の接続管Pの一端部を受け入れる接続管受口9を前記挿入ガイドリング進入空間部4と連通するよう形成する。なお、継手本体1の軸心方向他端部(後端部)の外周には雄ねじ10を切っており、この雄ねじ10には、図示しない雌ねじ付きの水栓やエルボなどがねじ込み接続される。
抜止めリング11はステンレス等の線材からなるものであって、これの内径部には接続管受口9内に差し込まれる接続管Pの外周面に食い込む食込み歯12を設けており、抜止めリング11の円周一部は切離されて抜止めリング11全体が拡縮径変形可能に形成されている。
この抜止めリング11は抜止めリング保持筒7の前方開口端側の内周に設けられる環状の抜止めリング収容凹部13に収容され、この抜止めリング収容凹部13内の軸方向外方側の内周面には、抜止めリング11に縮径方向の力を作用させるテーパ面14が抜止めリング保持筒7の前方開口端に向かい窄まる形状に形成されている。
抜止めリング保持筒7の内周に抜止めリング収容凹部13を設ける手段としては、抜止めリング保持筒7にこれとは別体の透明若しくは半透明で内部を透視可能な円筒形状のスペーサー15を内嵌し、このスペーサー15の前方開口端面(軸方向外方端面)とテーパ面14との間に抜止めリング収容凹部13を形成する。これによれば、抜止めリング保持筒7を簡単な成形金型構造で容易に成形でき、また抜止めリング11を抜止めリング収容凹部13に組み込み易くなる。しかし、これに限られるものではなく、そのようなスペーサー15を用いることなく、抜止めリング保持筒7の内周に抜止めリング収容凹部13を切削形成することもできる。
案内筒3の前方開口端寄り(軸方向外方端寄り)箇所の外周には1本又は複数本のシールリング溝16が設けられ、このシールリング溝16に、接続管Pの外径よりも小さく、内径よりも大きい外径を持って接続管Pの内周面に密接するOリング等よりなる弾性シールリング17が嵌め込まれる。この場合、シール性を高めるために、図示例ではシールリング溝16が2本の第1シールリング溝16a及び第2シールリング溝16bを軸方向に所定間隔を置いて配列し、軸方向内方側の第1シールリング溝16aに第1弾性シールリング17aを、軸方向外方側の第2シールリング溝16bに第2弾性シールリング17bをそれぞれ嵌め込む二重シール構造にしている。第1,2シールリング溝16a,16bへの第1,2弾性シールリング17a,17bの嵌め込みは、抜止めリング保持筒7を継手本体1に結合する前に行うことにより容易に行える。抜止めリング保持筒7は、弾性シールリング17a,17bの嵌め込み後に、継手本体1に結合される。
挿入ガイドリング18はナイロン等の樹脂成形品であって、接続管Pと明瞭に識別し易いように接続管Pの外表面の色彩とは異なる着色を施してある。例えば、接続管Pの色彩が白色系である場合、挿入ガイドリング18には青色、赤色、又は緑色等を施す。そして、挿入ガイドリング18の内径部には前端部から後方に向かって漸次拡開する後方拡開状のテーパ18aを、外径部には内径部とは逆に後端部から前方に向かって漸次拡開する前方拡開状のテーパ18bをそれぞれ形成している。また、挿入ガイドリング18は、さらに暗所でも挿入確認し易いように、蛍光体・リン光体を用いた夜光塗料を塗るか、夜光顔料入りの合成樹脂等で成形するなどして蛍光・リン光を発するよう形成することができる。
次に、上記構成の差込み式管継手の使用態様を説明する。現場施工において、先ず、樹脂製の接続管Pは所要長さに切断される。この切断された接続管Pの一端部は、図2に示すように、接続管受口9内に挿入され、この接続管Pの一端部で挿入ガイドリング18がこれの前方から押されて接続管受口9の内奥方向へ押し込まれる。この押し込まれる挿入ガイドリング18は、外径部のテーパ18bで抜止めリング11を押し開いて拡径させるとともに、内径部のテーパ18aで案内筒3の第1,2シールリング溝16a,16bからそれぞれ突出している第1,2弾性シールリング17a,17bを圧縮させて第1,2シールリング溝16a,16b内に押し込みながら通過する。このように挿入ガイドリング18のテーパ18aが第1,2シールリング溝16a,16bから突出している第1,2弾性シールリング17a,17bの外周部に当接し該リング17a,17bを圧縮させてシールリング溝16a,16b内に押し込みながら通過することにより、予め接続管Pの一端部の内周を面取り加工していなくても該接続管Pは弾性シールリング17a,17bに突っ掛かることなくスムーズに挿入することができる。
このように接続管Pが挿入ガイドリング18を正常に押しているか否か、挿入ガイドリング18及び接続管Pが抜止めリング11の内部を正常に通過しているか否か等の状況は、抜止めリング保持筒7が透明若しくは半透明であり、しかも挿入ガイドリング18が接続管Pとは異なる色彩を施されて接続管Pと識別しやすいため、外部から目視で容易に確認することができる。したがって、たとえば、接続管Pが斜めに誤挿入されて挿入ガイドリング18が正常に押されていなかったり、挿入ガイドリング18が抜止めリング11の内部を正常に通過しなかったりする等の不具合が生じていると、これを逸速く発見できるため、直ぐに接続管Pの挿入を止めて挿入し直すことができる。
図3に示すように、接続管Pの一端部が接続管受口9の奥まで完全に挿入されると、第1,2弾性シールリング17a,17bが接続管Pの内周面に圧縮状に密着して接続管Pの内周面と案内筒3の外周面との間をシールする状態が得られるとともに、抜止めリング11の食込み歯12が接続管Pの外周面に食い込み係合して接続管Pの抜止め状態が得られる。
接続管Pの一端部が図3に示すように接続管受口9の奥まで完全に挿入されると、挿入ガイドリング18が不透明なガイドリング隠蔽筒5内の挿入ガイドリング進入空間部4にまで入り込んでしまい、ガイドリング隠蔽筒5で覆われて外部から見えなくなり、挿入不足の場合は挿入ガイドリング18が挿入ガイドリング進入空間部4内に入り込まずにガイドリング隠蔽筒5の外に出てよく見えることになるので、接続管Pの一端部が接続管受口9の奥まで完全に挿入されたか否かを容易に確認することができる。したがって、漏水の原因となる接続管Pの挿入不良や挿入不足等を防止できる。
接続管Pの挿入後、該接続管Pを抜き出し方向に引っ張ると、接続管Pと同行する抜止めリング11の外周面が外抜止めリング保持筒7のテーパ面14と当接することにより、抜止めリング11が縮径して、接続管Pの外周面への食込み歯12の食込みが増す。このように抜止めリング11の接続管Pの外周面への食込みを増すことにより、接続管Pの接続管受口9からの抜け出しが確実に阻止される。
なお、かかる接続管Pの差込み接続状態から該接続管Pを継手本体1から取り外す必要があるときには、抜止めリング保持筒7の継手本体1の雄ねじ6との締付けを緩めて抜止めリング保持筒7を継手本体1から取り外すことによって接続管Pを継手本体1から取り外すことができる。
図1に示す実施例では、当初から抜止めリング11が第1弾性シールリング17aよりも軸方向内方に位置するように設定してあるが、これに代えて、図4に示すように、接続管Pの差込み完了後抜止めリング11が第1弾性シールリング17aと第2弾性シールリング17bとの間の外周領域に位置するように設定することもできる。
(第2実施例)
図5〜図7は第2実施例の差込み式管継手を示している。この第2実施例では、抜止めリング11及び抜止めリング保持筒7の前方開口端側の内周への抜止めリング11の取付け方が第1実施例のそれらと相違し、その他の構成及び作用は第1実施例のものと同様であるため、同一部材、同一要素に同一符号を付してその説明を省略する。
この第2実施例の抜止めリング11は接続管Pの挿入により押し開かれながら該管Pの外周面に食込む弾性を有する食込み歯12を設けてあり、この抜止めリング11が予め抜止めリング保持筒7の前方開口端側の内周にインサート成形されている。
抜止めリング11はステンレス製品であって、図6、図7に示すように、皿形断面の内径部に割り溝11aを円周方向に等間隔に入れて弾性を有する拡縮径変形自在な食込み歯12を列設している。この抜止めリング11は抜止めリング保持筒7の前方開口端側の内周にインサート成形される。このインサート成形に際しては、例えば、予め全体が円筒状にかつ前端部の内周に食込み歯逃がし用のテーパ15aを付けた形に樹脂成形したスペーサー15を用意し、このスペーサー15の前端面に抜止めリング11を重ね合わせるとともに、抜止めリング11の前側にリテーナー19を重ね合わせた状態に金型内に保持したうえで、これらを抜止めリング保持筒7の射出成形と同時に該抜止めリング保持筒7の内周に一体にインサート成形する。抜止めリング保持筒7およびスペーサー15の樹脂材料には、例えば、PPSU、ポリカーボネート、ABS樹脂、PPE等、耐熱性に優れる透明な樹脂を用いる。
そのインサート成形に際し、スペーサー15を用いることによって食込み歯逃がし用のテーパ15aを有する形の抜止めリング保持筒7を簡単な金型構造で容易に射出成形できるが、必ずしもスペーサー15を用いることなく、抜止めリング11を抜止めリング保持筒7にインサート成形することもできる。また、リテーナー19は必ずしも必要ではない。
このように抜止めリング11を一体成形した抜止めリング保持筒7はこれの一端部の雌ねじ8を継手本体1の雄ねじ6にねじ込み結合することによって、抜止めリング保持筒7と案内筒5の外周との間に接続管受口9が形成される。
接続管Pの差込み後、これが抜き出し方向に引っ張られると、接続管Pと共に同一方向に移動する抜止めリング11の内径部が縮径状に弾性変形して、接続管Pの外周面への食込み歯12の食込みが増すため、接続管Pの接続管受口9からの抜け出しが確実に阻止される。
(第3実施例)
図8は第3実施例の差込み式管継手を示している。この第3実施例では、Oリング等よりなる弾性シールリング17の組み付け方が、案内筒3の外周に嵌めこまれる第1実施例のそれと相違し、この弾性シールリング17は抜止めリング保持筒7の内周に抜止めリング11より軸方向内方にシールリング溝16を設け、このシールリング溝16に弾性シールリング17を嵌め込んで接続管Pの外周面に密接するようにしたものである。その他の構成及び作用は第1実施例のものと同様であるため、同一部材、同一要素に同一符号を付してその説明を省略する。
(第4実施例)
図9は第4実施例の差込み式管継手を示している。この第4実施例では、弾性シールリング17及び挿入ガイドリング18の組付け方、接続管受口9の構成が第1実施例のそれらと相違し、その他の構成及び作用は第1実施例のものと同様であるため、同一部材、同一要素に同一符号を付してその説明を省略する。
この第4実施例では、継手本体1に案内筒3を設けずして、抜止めリング保持筒7の内周に接続管受口9を形成するとともに、ガイドリング隠蔽筒5の内周に挿入ガイドリング進入空間部4を接続管受口9の内奥に連通するよう形成したものである。弾性シールリング17は、第3実施例の場合と同様に、抜止めリング保持筒7の内周にシールリング溝16を抜止めリング11より軸方向内方に並べて設け、このシールリング溝16に弾性シールリング17を嵌め込んで接続管Pの外周面に密接するようにしたものである。
また、挿入ガイドリング18は、外径部に前方拡開状つまり後方窄まり状のテーパ18bを有し、かつこの前端側の内径部から細径管18cを前方へ突出する形に形成してあり、該細径管18cを接続管Pの一端部に内嵌させることにより接続管Pの一端部に突出状に組み込まれる。この場合、挿入ガイドリング進入空間部4の軸方向深さは挿入ガイドリング18の接続管P一端部からの突出長さLと同一かそれよりも長く形成される。かくして、接続管Pを挿入ガイドリング18ごと継手本体1の接続管受口9に差し込むと、接続管Pの一端部に先立って挿入ガイドリング18のテーパ18bが抜止めリング11を押し開くと共に弾性シールリング17をシールリング溝16内に圧縮させて行き、最終的に接続管Pの一端部が接続管受口9の奥まで完全に挿入されると、挿入ガイドリング18がガイドリング隠蔽筒5内の挿入ガイドリング進入空間部4にまで入り込んでしまって外部から見えなくなり、接続管Pの一端部が接続管受口9の奥まで完全に挿入されたか否かを容易に確認することができるというものである。
本発明は、上記継手本体1が図示例のソケットタイプ以外に、エルボあるいはT型等である場合にも同様に適用できる。
接続管の挿入途上の状況及び挿入後の状態を外部から目視で容易に確認でき、信頼性の高い施工を可能にし、給湯・給水配管等の差込み式管継手に好適に用いられる。
第1実施例の差込み式管継手を接続管挿入前の状態で示す半欠截断面図である。 図1の差込み式管継手を接続管挿入途上の状態で示す半欠截断面図である。 図1の差込み式管継手を接続管挿入後の状態で示す半欠截断面図である。 図1の差込み式管継手の変形例を図3に対応して示す半欠截断面図である。 第2実施例の差込み式管継手を図3に相応して示す半欠截断面図である。 図5の差込み式管継手の抜止めリングの正面図である。 図6におけるA−A線断面図である。 第3実施例の差込み式管継手を図3に相応して示す半欠截断面図である。 第4実施例の差込み式管継手を図3に相応して示す半欠截断面図である。 従来例の差込み式管継手の分解斜視図である。 図10の差込み式管継手の断面図である。
符号の説明
P 接続管
1 継手本体
3 案内筒
4 挿入ガイドリング進入空間部
5 ガイドリング隠蔽筒
7 抜止めリング保持筒
9 接続管受口
11 抜止めリング
13 抜止めリング収容凹部
14 テーパ面
15 スペーサー
16 シールリング溝
16a 第1シールリング溝
16b 第2シールリング溝
17 弾性シールリング
17a 第1弾性シールリング
17b 第2弾性シールリング
18 挿入ガイドリング

Claims (13)

  1. 継手本体に、弾性シールリング、抜止めリング、挿入ガイドリング、及び抜止めリング保持筒を備えており、
    前記継手本体はこれの一端部からガイドリング隠蔽筒を軸方向外方へ突出しており、
    前記ガイドリング隠蔽筒の外周には前記抜止めリング保持筒の後端部を結合し、この抜止めリング保持筒の内周に接続管の一端部を受け入れる接続管受口を形成するとともに、前記ガイドリング隠蔽筒の内周に挿入ガイドリング進入空間部を前記接続管受口の内奥に連通するよう形成しており、
    前記抜止めリング保持筒の前方開口端側の内周に、前記接続管の外周面に食込み係合する内径部を持つ前記抜止めリングが収容されており、
    前記接続管受口の内部には前記接続管の内周面又は外周面に密着する前記弾性シールリングが組み込まれており、
    前記挿入ガイドリングは、前記接続管の一端部で押されるに伴い前記弾性シールリングを圧縮しながら前記接続管受口の内奥へ向けて移動するよう前記接続管受口内又は前記接続管の一端部に組み込まれている、差込み式管継手において、
    前記抜止めリング保持筒は透明若しくは半透明に形成するとともに、前記ガイドリング隠蔽筒は不透明に形成しており、前記挿入ガイドリングには前記接続管の外表面の色彩とは異なる着色を施しており、
    前記挿入ガイドリング進入空間部の軸方向深さは、前記挿入ガイドリングの軸方向長さ、又は前記挿入ガイドリングの前記接続管一端部からの突出長さと同一かそれよりも深く形成していることを特徴とする、差込み式管継手。
  2. 前記ガイドリング隠蔽筒が前記継手本体の一端部に一体に突出形成されている、請求項1記載の差込み式管継手。
  3. 前記ガイドリング隠蔽筒が前記継手本体とは別体に形成され、このガイドリング隠蔽筒が前記継手本体の一端部に一体的に接合されている、請求項1記載の差込み式管継手。
  4. 前記挿入ガイドリングは蛍光・リン光を発するよう形成されている、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の差込み式管継手。
  5. 前記継手本体の一端部の前記ガイドリング隠蔽筒の内側から該ガイドリング隠蔽筒よりも長い案内筒を前記ガイドリング隠蔽筒と同心状に軸方向外方へ突出し、該案内筒の外周と前記抜止めリング保持筒の内周との間に前記接続管受口を形成するとともに、前記案内筒の外周と前記ガイドリング隠蔽筒の内周との間に前記挿入ガイドリング進入空間部を前記接続管受口の内奥に連通するよう形成している、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の差込み式管継手。
  6. 前記抜止めリング保持筒の内周にシールリング溝を前記抜止めリングと並べて設け、このシールリング溝に前記接続管の外周面に密着する前記弾性シールリングを嵌め込んでいる、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の差込み式管継手。
  7. 前記案内筒の外周にシールリング溝を設け、このシールリング溝に前記接続管の内周面に密着する前記弾性シールリングを嵌め込んでいる、請求項5記載の差込み式管継手。
  8. 前記前記抜止めリング保持筒の前方開口端側の内周に、前記抜止めリングの当接により該抜止めリングに縮径作用を加えるテーパ面が前記抜止めリング保持筒の前方開口端に向かって窄まり状に形成されている、請求項1ないし7のいずれか1項に記載の差込み式管継手。
  9. 前記抜止めリング保持筒の内部に前記抜止めリングが収容される抜止めリング収容凹部が、前記ガイドリング隠蔽筒の前方延長線上に位置するよう内嵌された透明若しくは半透明な円筒形状のスペーサーの前方開口端面と前記抜止めリング保持筒のテーパ面との間に形成されている、請求項8に記載の差込み式管継手。
  10. 前記抜止めリングが前記抜止めリング保持筒の前方開口端側の内周にインサート成形されている、請求項1ないし8のいずれか1項に記載の差込み式管継手。
  11. 前記抜止めリング保持筒の内周に、前記ガイドリング隠蔽筒の前方延長線上に位置するよう配備される透明若しくは半透明な円筒形状のスペーサーとこのスペーサーの前端面に重ね合わせる前記抜止めリングとがインサート成形されている、請求項1ないし7のいずれか1項に記載の差込み式管継手。
  12. 前記抜止めリング保持筒が、前記ガイドリング隠蔽筒の外周の雄ねじに着脱可能にねじ込み結合されている、請求項1ないし11のいずれか1項に記載の差込み式管継手。
  13. 前記シールリング溝が、前記案内筒外周の軸方向に所定間隔を置いて配列された第1シールリング溝と第2シールリング溝からなり、この第1,2シールリング溝にそれぞれ第1,2弾性シールリングが嵌め込まれている、請求項7記載の差込み式管継手。
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