JP2011047476A - 継手 - Google Patents
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Abstract
【課題】パイプの差し込み前に差込空間を視認して継手部品の装着を確認することができると共に、パイプの差し込み時にパイプの差し込み状態を確認することができ、かつ構成を簡単にして製作を容易にすることができる継手を提供する。
【解決手段】継手10は、継手本体11の端部に透明樹脂で形成された連結筒体13の内端部が連結され、継手本体11と連結筒体13の内周方には継手本体11の内端部から外端側へ延びるインサート部材24が支持され、連結筒体13とインサート部材24との間には樹脂パイプ28が差し込まれる差込空間29を有し、連結筒体13の外端部にはキャップ41が連結され、連結筒体13とキャップ41との間には差込空間29に差し込まれた樹脂パイプ28を抜け止めする抜け止め機構を備えている。前記差込空間29には樹脂パイプ28の差し込みを案内する透明な差込ガイド49が配置されている。
【選択図】図1
【解決手段】継手10は、継手本体11の端部に透明樹脂で形成された連結筒体13の内端部が連結され、継手本体11と連結筒体13の内周方には継手本体11の内端部から外端側へ延びるインサート部材24が支持され、連結筒体13とインサート部材24との間には樹脂パイプ28が差し込まれる差込空間29を有し、連結筒体13の外端部にはキャップ41が連結され、連結筒体13とキャップ41との間には差込空間29に差し込まれた樹脂パイプ28を抜け止めする抜け止め機構を備えている。前記差込空間29には樹脂パイプ28の差し込みを案内する透明な差込ガイド49が配置されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、例えば給水系や給湯系の配管システムにおいて、パイプの差し込み前に差込空間を視認して継手部品の装着を確認することができると共に、パイプの差し込み時にパイプの差し込み状態を確認することができる継手に関するものである。
従来、給水系や給湯系の配管システムにおいて、樹脂パイプを差し込むだけで接続することができ、差し込まれた樹脂パイプは抜け止め機構により抜け止め保持される、いわゆるワンプッシュ(ワンタッチ)式の継手が知られている。この種の継手のうち、継手に対する樹脂パイプの差し込み状態を目視により確認することができる継手が知られている。
例えば、次のような差込み式管継手が知られている(特許文献1を参照)。すなわち、この差込み式管継手では、継手本体の一端部にガイドリング隠蔽筒が設けられ、該ガイドリング隠蔽筒の外周に抜止めリング保持筒が連結されている。抜止めリング保持筒の内側には接続管を抜止めする抜止めリングが設けられると共に、同じく抜止めリング保持筒の内側には接続管の差込みを案内する挿入ガイドリングが設けられている。前記抜止めリング保持筒は透明又は半透明に形成され、ガイドリング隠蔽筒は不透明に形成されると共に、挿入ガイドリングには接続管の外表面の色彩とは異なる着色が施されている。
そして、差込み式管継手内への接続管の差込み時には、接続管が挿入ガイドリングに案内されながら差込み式管継手内へ差込まれる。このとき、差込み式管継手の内奥部へ移動する挿入ガイドリングは、透明又は半透明の抜止めリング保持筒を介して目視することができ、挿入ガイドリングが最も奥まで挿入されると不透明なガイドリング隠蔽筒により目視することができなくなる。従って、差込み式管継手への接続管の差込み完了を確認することができる。
しかしながら、前記特許文献1に記載の差込み式管継手においては、継手の開口部に着色された挿入ガイドリングが存在するため、接続管を差込む前には接続管の差込空間を接続管の差込み方向から覗くことができない。また、差込み式管継手の周方向から差込空間を覗こうとしても、着色された挿入ガイドリングが邪魔になって差込空間全体を十分に視認することができない。そのため、接続管を差込空間に差込む前に差込み式管継手内に抜止めリング、弾性シールリング等の継手部品が装着されているか否かを確認することが困難であった。加えて、差込み式管継手では、抜止めリング保持筒を透明又は半透明に形成し、ガイドリング隠蔽筒を不透明に形成し、かつ挿入ガイドリングを接続管の外表面の色彩とは異なるように着色を施す必要があり、構成が複雑である上に、製作が面倒であった。
そこで本発明の目的とするところは、パイプの差し込み前に差込空間を視認して継手部品の装着を確認することができると共に、パイプの差し込み時にパイプの差し込み状態を確認することができ、かつ構成を簡単にして製作を容易にすることができる継手を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の継手は、継手本体の端部には透明樹脂で形成された連結筒体の内端部が連結され、前記継手本体と連結筒体の内周方には継手本体の内端部から外端側へ延びる内筒が支持され、連結筒体と内筒との間にはパイプが差し込まれる差込空間を有し、前記連結筒体の外端部にはキャップが連結され、連結筒体とキャップとの間には差込空間に差し込まれたパイプを抜け止めする抜け止め機構を備え、前記差込空間にはパイプの差し込みを案内する透明又は半透明の差込ガイドが配置されていることを特徴とする。
請求項2に記載の継手は、請求項1に係る発明において、前記差込ガイドは、ポリオレフィン樹脂又はポリアミド樹脂により透明に形成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の継手は、請求項1又は請求項2に係る発明において、前記差込ガイドはC字状に形成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の継手は、請求項1又は請求項2に係る発明において、前記差込ガイドはC字状に形成されていることを特徴とする。
請求項4に記載の継手は、請求項1から請求項3のいずれか1項に係る発明において、前記差込ガイドの外周面はパイプの差し込み方向の前端側が縮径するテーパ面であることを特徴とする。
請求項5に記載の継手は、請求項1から請求項4のいずれか1項に係る発明において、前記キャップは透明樹脂により形成されていることを特徴とする。
本発明の継手では、差込ガイドが透明又は半透明に形成されていることから、パイプの差し込み前に差込空間をパイプの差し込み方向から覗き込んで抜け止め機構などの継手部品の装着を簡単に確認することができる。また、継手本体の端部に連結された連結筒体が透明樹脂で形成されていることから、パイプの差し込み時には連結筒体を介してパイプの差し込み状態を視認することができる。その上、連結筒体及び差込ガイドを透明樹脂で形成するだけでよいため、継手の構成を簡易にすることができる。
従って、本発明の継手によれば、パイプの差し込み前に差込空間を視認して継手部品の装着を確認することができると共に、パイプの差し込み時にパイプの差し込み状態を確認することができ、かつ構成を簡単にして製作を容易にすることができる。
以下、本発明を具体化した実施形態につき、図面に従って詳細に説明する。
図1に示すように、継手10を構成する継手本体11は、ゴムが混入されたポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂等のゴム入りの合成樹脂により不透明かつ略円筒状に形成され、その両外端部内周面にはそれぞれ環状の係合凹部12が設けられている。継手本体11の両端部には一対の連結筒体13が配置され、それらの内端部外周面に設けられた係合凸部14が継手本体11の係合凹部12に係合されて連結され、連結部が形成されている。両連結筒体13の内端部外周面には環状溝15が凹設されてゴム製のシール部材16が嵌着され、継手本体11と連結筒体13との間のシール性(水密性)を得ると同時に、継手本体11に対する連結筒体13の組付けが容易にできるようになっている。
図1に示すように、継手10を構成する継手本体11は、ゴムが混入されたポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂等のゴム入りの合成樹脂により不透明かつ略円筒状に形成され、その両外端部内周面にはそれぞれ環状の係合凹部12が設けられている。継手本体11の両端部には一対の連結筒体13が配置され、それらの内端部外周面に設けられた係合凸部14が継手本体11の係合凹部12に係合されて連結され、連結部が形成されている。両連結筒体13の内端部外周面には環状溝15が凹設されてゴム製のシール部材16が嵌着され、継手本体11と連結筒体13との間のシール性(水密性)を得ると同時に、継手本体11に対する連結筒体13の組付けが容易にできるようになっている。
継手本体11の両外端側の外周面には保持環17を支持する支持受け面18が形成されると共に、その内端部には係合段差による当接面19が設けられ、外端部には係止段部20が切欠き形成されている。そして、支持受け面18上には円筒状をなす保持環17が外嵌され、その内端部が継手本体11の当接面19に当接され、外端部の内周側へ折曲げられた係止爪21が係止段部20に係止されている。この保持環17により、継手本体11と連結筒体13との連結が保持されるように構成されている。
図5に示すように、前記連結筒体13は、非晶性ナイロン樹脂(非晶性ポリアミド樹脂)等の透明樹脂により六角筒状(正六角筒状)に形成され、内部を透視できるように構成されている。該連結筒体13は角筒状であればよく、四角筒状、八角筒状等の形状であってもよい。連結筒体13の外周部の周方向6箇所には軸線方向に延びる稜線部22が設けられ、その稜線部22上を保持環17特にその係止爪21が摺動するようになっている。稜線部22の頂部は面取りされ、保持環17の特に係止爪21が摺動しやすいようになっている。連結筒体13の稜線部22以外の外面は平坦面51となっており、その平坦面51から内部を透視できるようになっている。
図6に示すように、この稜線部22においては、外端部側が内端部側より低くなるように構成され、保持環17の特に係止爪21が稜線部22上を摺動する際の摺動抵抗を低減させるように構成されている。稜線部22の外端部と内端部との間には傾斜面が形成され、保持環17が稜線部22の外端部から傾斜面を経て内端部に乗り上げるように構成されている。稜線部22の内端面には支持受け面18上に支持された保持環17の係止爪21が係止されるようになっている。前記継手本体11の係止段部20と連結筒体13の稜線部22の内端面とにより保持溝23が形成され、その保持溝23に保持環17の係止爪21が入り込んで抜け止め保持されるようになっている。
図1に示すように、継手本体11内にはステンレス鋼(SUS304、SUS316等)、青銅、アルミニウム等の金属により形成された内筒としてのインサート部材24が継手本体11の両外端側から挿入され、両内端部の折曲片24aが継手本体11の内周側へ突出する環状壁25に当接している。このインサート部材24は、金属の板材をプレス絞り加工により抜き成形して円筒状に形成されている。プレス絞り加工は、ダイの上に金属の板材を支持し、周囲をしわ押えで押えた状態で、パンチにて板材を押し込んで加工する方法である。
該インサート部材24は、継手本体11内に装着されたときに内端側から外端側に向かうに従って縮径される複数の段部26を有している。係る段部26は、内端側から第1段部26a、第2段部26b、第3段部26c及び第4段部26dよりなっている。第4段部26dの軸線方向のほぼ中央部には、周方向に角度90度間隔で4つの係合孔27が透設されている。
連結筒体13の内周面とインサート部材24の外周面との間には、樹脂パイプ28が差し込まれる差込空間29が形成されている。インサート部材24の第1段部26aと継手本体11との間には、エチレン−プロピレン−ジエン共重合ゴム(EPDM)等のゴムにより形成されたシールリング30が嵌着され、インサート部材24の内端部と継手本体11の内周面との間のシール性が確保されるようになっている。樹脂パイプ28は、ポリオレフィン樹脂(架橋ポリエチレン樹脂、ポリブテン樹脂等)などの合成樹脂により形成されている。インサート部材24の内側空間は、水などの流体が流通する流通孔31となっている。
インサート部材24の第2段部26b上で継手本体11と連結筒体13との間には、前記シールリング30を押える押え部材32が介在され、シールリング30を位置決め保持するように構成されている。この押え部材32はその径方向中央部が肉厚に形成されて厚肉部33となっている。そして、押え部材32の当該厚肉部33の内端面でシールリング30を押えるようになっている。押え部材32の内周面には周方向に角度90度毎の4箇所に膨出部34が設けられ、インサート部材24が挿通された状態で押え部材32がインサート部材24の外周面に圧着される。
インサート部材24の第3段部26c及び第4段部26dに跨る位置には、断面扁平波型形状を有するシール材35が嵌着されている。このシール材35はインサート部材24の第3段部26cと第4段部26dに跨って設けられている。このため、樹脂パイプ28が継手10の差込空間29に差し込まれてシール材35の外周に当って内端側へ力を受けたときでも、第3段部26c及び第4段部26dでその力が受け止められ、シール材35の内端側への移動が規制される。シール材35の外周面には複数の表面凹凸部が形成され、樹脂パイプ28が継手10の差込空間29に差し込まれたとき、表面凹凸部の凸部が樹脂パイプ28の内周面に押圧され密接してシール性を発現すると同時に、凸部が引き伸ばされて凹部に吸収され、次の凸部も同様にしてシール性を発現するようになっている。
インサート部材24の開口端部外周にはシール材35を抜け止め規制する規制部材36が取着されている。該規制部材36の内周面には前記インサート部材24の係合孔27に係合する図示しない係合突起が設けられると共に、外端側の内周面にはインサート部材24の外端部に係合するストッパ部37が突出形成され、規制部材36がインサート部材24に固定されている。また、規制部材36の外端部の内周面は外端側ほど拡径された傾斜部38となっており、樹脂パイプ28内を流れる水が樹脂パイプ28内から継手10内の流通孔31へ流れる際の通水抵抗(流動抵抗)が低減される。さらに、規制部材36の外端部の外周面は曲面39となり、規制部材36がインサート部材24の外端部に装着された状態で規制部材36の外周への樹脂パイプ28の差し込みが案内されるようになっている。
前記連結筒体13の外端側の外周面には雄ねじ40が螺刻され、ガラス繊維強化ナイロン樹脂製のキャップ(締付ナット)41の雌ねじ43が螺合され、キャップ41が連結筒体13に連結されるようになっている。連結筒体13の外端面とキャップ41の内周面(内端面)との間には、ステンレス鋼等の金属で形成され樹脂パイプ28を抜け止めする抜け止めリング44が介装されている。該抜け止めリング44の内周部には多数の抜け止め片44aが斜め方向に突出形成され、樹脂パイプ28の外周部に食い込んで樹脂パイプ28を抜け止めするようになっている。
この抜け止めリング44とキャップ41内周の第1斜面45との間には、割りリング46が介在され、抜け止め片44aの傾斜角度を保持するように構成されている。該割りリング46の外端部には、キャップ41の第1斜面45と同じ傾斜角度をもつ第2斜面47が設けられ、樹脂パイプ28の引き抜き方向への力により抜け止め片44aを介して割りリング46が軸線方向外方へ力を受けたとき、割りリング46を縮径させるように構成されている。そして、割りリング46の内周面に形成された締付面48が樹脂パイプ28を締付けるようになっている。上記の抜け止めリング44、割りリング46、キャップ41等によって樹脂パイプ28の抜け止め機構が構成されている。
前記樹脂パイプ28の差込空間29には、樹脂パイプ28の先端面に押圧されて樹脂パイプ28の差し込みを案内する差込ガイド49が配置されている。該差込ガイド49は、ポリプロピレン樹脂等のポリオレフィン樹脂又はポリアミド樹脂(ナイロン樹脂)により透明に形成されている。図4に示すように、該差込ガイド49はCリング状に形成され、拡縮可能に構成されている。差込ガイド49の外径は樹脂パイプ28の外径と同一又は若干大きく形成され、内径は規制部材36の外径より若干大きく形成されている。割りリング46の内周面には、係合用段差50が設けられ、該係合用段差50に差込ガイド49の外端面の外周部が係止され、差込ガイド49が抜け止め保持されるようになっている。差込ガイド49の外周面は樹脂パイプ28の差し込み方向の前端側ほど縮径するようなテーパ面52となり、差込ガイド49が継手10の差込空間29を内方へ移動するときに円滑に移動できるようになっている。
図2は樹脂パイプ28を差込空間29に差し込む前の状態を示す部分断面図であり、差込ガイド49は外端面の外周部が割りリング46の係合用段差50に係止されている。図3は図2の状態における右側面図であり、差込ガイド49が透明であることから、その差込ガイド49を介して樹脂パイプ28の差し込み方向から抜け止めリング44、シール材35等の継手部品を透視することができるようになっている。
上記のように、継手10は継手本体11、連結筒体13、インサート部材24、抜け止め機構、差込ガイド49等によって構成されている。
次に、以上のように構成された継手10についてその作用を説明する。
次に、以上のように構成された継手10についてその作用を説明する。
さて、図7に示すように、連結筒体13の内端部を継手本体11の外端部内周に圧入し、係合凸部14を係合凹部12に係合した後、保持環17を連結筒体13の外端側から嵌挿する。続いて、図8に示すように、保持環17を連結筒体13に嵌挿し、その内端部が継手本体11の支持受け面18上に位置するように移動させる。このとき、保持環17の係止爪21は連結筒体13の稜線部22上を摺動し、稜線部22以外の平坦面51には接触しない。従って、連結筒体13の外周面はその稜線部22に傷が付いたとしても、稜線部22以外の平坦面51に傷が付くことを防止することができ、平坦面51から内部を良好に透視することができる。
続いて、図2に示すように、保持環17をさらに嵌挿すると、その内端部が継手本体11の当接面19に当接すると同時に、外端部が継手本体11の係止段部20に係止される。継手10の差込空間29に樹脂パイプ28を差し込む前には、差込ガイド49はその外端面の外周部が割りリング46の係合用段差50に係止された状態にある。この状態で継手10の差込空間29を樹脂パイプ28の差し込み方向から覗き込むと、図3に示すように、差込ガイド49が透明であることから、その差込ガイド49を介して抜け止めリング44及びシール材35を視認することができる。従って、継手10内に抜け止めリング44及びシール材35が装着されていることを簡単に認識することができる。
その後、図9に示すように、樹脂パイプ28を差込空間29に差し込むと、樹脂パイプ28の内端が差込ガイド49に案内されて差し込まれ、差込ガイド49及び樹脂パイプ28の内端が連結筒体13の内周方位置に達する。このとき、連結筒体13は透明樹脂により形成されていることから、その外周方より連結筒体13を介して樹脂パイプ28の先端部を目視することができ、樹脂パイプ28の先端部が連結筒体13まで差し込まれたことを確認することができる。
樹脂パイプ28を差込空間29にさらに差し込むと、図10に示すように、差込ガイド49の先端部は押え部材32の外端面に当接し、樹脂パイプ28の差し込みが完了する。このとき、継手本体11は不透明であり、しかも継手本体11両端部外周には金属製の保持環17が外嵌されていることから、差し込まれた樹脂パイプ28の先端部は保持環17及び継手本体11に隠れて見えなくなる。従って、樹脂パイプ28の先端部が継手本体11内まで差し込まれたことを確認することができる。このようにして、継手10の一端部に樹脂パイプ28が接続され、他端部にも同様にして樹脂パイプ28が接続される。
以上の実施形態によって発揮される効果について、以下にまとめて記載する。
(1) 本実施形態の継手10においては、差込ガイド49が透明に形成されていることから、樹脂パイプ28の差し込み前に差込空間29を樹脂パイプ28の差し込み方向から覗き込んで抜け止めリング44、シール材35等の継手部品の装着を簡単に確認することができる。また、連結筒体13が透明樹脂で形成されていることから、樹脂パイプ28の差し込み時には連結筒体13を介して樹脂パイプ28の差し込み状態を容易に視認することができる。その上、継手10は連結筒体13及び差込ガイド49を透明樹脂で形成するだけでよく、差込ガイド49を樹脂パイプ28と異なる色彩に着色する必要がないため、継手10の構成を簡易にでき、その製作を容易にすることができる。
(1) 本実施形態の継手10においては、差込ガイド49が透明に形成されていることから、樹脂パイプ28の差し込み前に差込空間29を樹脂パイプ28の差し込み方向から覗き込んで抜け止めリング44、シール材35等の継手部品の装着を簡単に確認することができる。また、連結筒体13が透明樹脂で形成されていることから、樹脂パイプ28の差し込み時には連結筒体13を介して樹脂パイプ28の差し込み状態を容易に視認することができる。その上、継手10は連結筒体13及び差込ガイド49を透明樹脂で形成するだけでよく、差込ガイド49を樹脂パイプ28と異なる色彩に着色する必要がないため、継手10の構成を簡易にでき、その製作を容易にすることができる。
(2) 差込ガイド49はポリプロピレン樹脂又はポリアミド樹脂により透明に形成されていることから、差込空間29への樹脂パイプ28の差し込み前に樹脂パイプ28の差し込み方向から差込ガイド49を介して抜け止めリング44、シール材35等の継手部品の装着確認を容易に行うことができる。
(3) 差込ガイド49はC字状に形成され、拡縮可能に構成されていることから、樹脂パイプ28の差し込み時における差込ガイド49の移動を円滑に行うことができる。
(4) 差込ガイド49の外周面は樹脂パイプ28の差し込み方向の前端側が縮径するテーパ面52となっていることから、抜け止めリング44やシール材35に対する差込ガイド49の摺接を良好に行うことができる。
(4) 差込ガイド49の外周面は樹脂パイプ28の差し込み方向の前端側が縮径するテーパ面52となっていることから、抜け止めリング44やシール材35に対する差込ガイド49の摺接を良好に行うことができる。
なお、前記実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 前記キャップ41を、ポリプロピレン樹脂、ガラス繊維を含まないポリアミド樹脂等の透明樹脂により形成することができる。このように構成した場合、樹脂パイプ28を継手10の差込空間29に差し込むときキャップ41を介して樹脂パイプ28を視認することができ、樹脂パイプ28の差し込み状態を一層良好に確認することができる。
・ 前記キャップ41を、ポリプロピレン樹脂、ガラス繊維を含まないポリアミド樹脂等の透明樹脂により形成することができる。このように構成した場合、樹脂パイプ28を継手10の差込空間29に差し込むときキャップ41を介して樹脂パイプ28を視認することができ、樹脂パイプ28の差し込み状態を一層良好に確認することができる。
・ 前記差込ガイド49を、透視可能な合成樹脂により半透明に形成することもできる。
・ 前記差込ガイド49をC字状ではなく、円環状に形成することも可能である。その場合、差込ガイド49の一部に薄肉部を設けたり、切欠きを設けたりして拡縮を容易にできるように構成することも可能である。
・ 前記差込ガイド49をC字状ではなく、円環状に形成することも可能である。その場合、差込ガイド49の一部に薄肉部を設けたり、切欠きを設けたりして拡縮を容易にできるように構成することも可能である。
・ 前記連結筒体13及び差込ガイド49を形成する透明樹脂として、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂等を使用することができる。
・ 実施形態では継手本体11の両端部に樹脂パイプ28を接続するタイプの継手10に具体化したが、継手本体11の一端部に樹脂パイプ28を接続し、他端部は水栓金具に接続されるタイプの継手10に具体化することもできる。また、継手本体11を三方に開口部を有するように構成(例えば、T字状)し、そのうちの二方に実施形態と同じ樹脂パイプ28を接続する構造とし、一方に水栓金具が接続され構造とすることもできる。
・ 実施形態では継手本体11の両端部に樹脂パイプ28を接続するタイプの継手10に具体化したが、継手本体11の一端部に樹脂パイプ28を接続し、他端部は水栓金具に接続されるタイプの継手10に具体化することもできる。また、継手本体11を三方に開口部を有するように構成(例えば、T字状)し、そのうちの二方に実施形態と同じ樹脂パイプ28を接続する構造とし、一方に水栓金具が接続され構造とすることもできる。
・ パイプとして、樹脂パイプ28のほかに銅パイプ等の軟らかい金属製のパイプを使用することもできる。
・ 継手10を、給水系配管や給湯系配管のほか、床暖房配管、ロードヒーティング用配管等の接続に使用することもできる。
・ 継手10を、給水系配管や給湯系配管のほか、床暖房配管、ロードヒーティング用配管等の接続に使用することもできる。
さらに、前記実施形態より把握できる技術的思想について以下に記載する。
(イ) 前記連結筒体は角筒状に形成されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の継手。このように構成した場合、請求項1から請求項5のいずれかに係る発明の効果に加えて、稜線部以外の平坦面で内部を良好に透視することができる。
(イ) 前記連結筒体は角筒状に形成されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の継手。このように構成した場合、請求項1から請求項5のいずれかに係る発明の効果に加えて、稜線部以外の平坦面で内部を良好に透視することができる。
(ロ) 前記ポリオレフィン樹脂はポリプロピレン樹脂であることを特徴とする請求項2から請求項5のいずれか1項に記載の継手。このように構成した場合、請求項2から請求項5のいずれかに係る発明の効果に加えて、差込ガイドの透明性及び機械的物性の向上を図ることができる。
10…継手、11…継手本体、13…連結筒体、24…内筒としてのインサート部材、28…樹脂パイプ、29…差込空間、41…キャップ、44…抜け止め機構を構成する抜け止めリング、49…差込ガイド、52…テーパ面。
Claims (5)
- 継手本体の端部には透明樹脂で形成された連結筒体の内端部が連結され、前記継手本体と連結筒体の内周方には継手本体の内端部から外端側へ延びる内筒が支持され、連結筒体と内筒との間にはパイプが差し込まれる差込空間を有し、前記連結筒体の外端部にはキャップが連結され、連結筒体とキャップとの間には差込空間に差し込まれたパイプを抜け止めする抜け止め機構を備え、
前記差込空間にはパイプの差し込みを案内する透明又は半透明の差込ガイドが配置されていることを特徴とする継手。 - 前記差込ガイドは、ポリオレフィン樹脂又はポリアミド樹脂により透明に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の継手。
- 前記差込ガイドはC字状に形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の継手。
- 前記差込ガイドの外周面はパイプの差し込み方向の前端側が縮径するテーパ面であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の継手。
- 前記キャップは透明樹脂により形成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の継手。
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Family Applications (1)
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JP (1) | JP2011047476A (ja) |
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-
2009
- 2009-08-27 JP JP2009196816A patent/JP2011047476A/ja active Pending
Patent Citations (5)
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JP2001159492A (ja) * | 1999-12-01 | 2001-06-12 | Onda Seisakusho:Kk | 継 手 |
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