JP4353988B2 - 校正システム、校正方法 - Google Patents

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Description

本発明は、原稿データの校正を行う校正システムに関する。詳細には、文字校正及び体裁校正に加えて色校正を行う校正システムに関する。
一般に、出版物や広告等を扱う印刷業界では、印刷会社と出版社や広告会社等の顧客(クライアント)との間で原稿の印刷見本を校正する作業が繰り返し行われる。この校正作業が終了すると印刷会社によって最終的な印刷物が印刷される。校正作業では、印刷会社は原稿の印刷見本を作成し、顧客は原稿の印刷見本に校正指示を記入する(赤入れする)。印刷会社は校正指示に従って原稿に修正を加える。
校正指示の方法としては、原稿データをディスプレイ上に表示してページ記述言語(PDL:page description language)によって校正指示を原稿データに付与する方法や、原稿データを紙媒体に印刷出力して校正指示を記入する(赤入れする)方法がある。
ディスプレイ上での校正方法は、マウスやキーボードを使用して校正指示を入力するために技術や経験が必要である。また、ページ記述言語は全ての校正記号を網羅していない。
紙媒体での校正方法は、校正指示記入済みの紙原稿を原稿データに戻す処理が必要である。従って、校正指示記入済みの紙原稿を印刷会社に郵送して、印刷会社側で電子化したり、校正指示記入済みの紙原稿をスキャンして電子化したり、校正指示記入済みの紙原稿を参照しながら、改めて元の原稿データにページ記述言語によって校正指示を付与する必要がある。いずれにせよ、校正指示を電子校正原稿に転記する処理が必要である。また、転記処理時に転記漏れや転記ミスが生じる可能性があり作業時間も増大する。
近年、ページ記述言語やネットワークシステム等の発達により、リモートプルーフと呼ばれる遠隔地にいながら校正を行う遠隔校正システムも開発されている。
遠隔校正システムでは、印刷会社がページ記述言語で記述された原稿データをネットワークを介して顧客に送信し、顧客がこの原稿データに校正指示を付与して印刷会社に返信する。
また、顧客側では原稿データを紙媒体に印刷出力してタブレット上に置いて専用ペンで校正指示を記入し、印刷会社側では校正指示データと元の原稿データとを合成する遠隔校正システムが提案されている(例えば、[特許文献1]参照。)。
特開2004−235975号公報
しかしながら、[特許文献1]が示す技術は、紙媒体の校正原稿をタブレット上に置いて専用ペンで校正指示を記入するので、位置ずれが生じる可能性があるという問題点がある。また、印刷会社側から各ページデータの識別情報を別途送信させ、顧客側でこれらの識別情報を各ページデータに重畳して印刷してページデータの識別を行う必要があり、原稿データが多数のページデータを含む場合には、処理が煩雑になるという問題点がある。
また、デジタルペンを用いた遠隔校正システムを構成することもできる。デジタルペンは、ページ上の位置データを符号化した用紙に、デジタルペンで記述した記述情報を読み取ってデジタルデータに変換する光学読取ペンである。
例えば、サーバと少なくとも1つのクライアント端末とを接続してデジタルペン校正システムを構成し、サーバ側でページ上の位置データを符号化したパターンデータと原稿データとを合成して位置情報付校正原稿データを作成し、クライアント側で位置情報付校正原稿データを印刷し、この位置情報付校正原稿データの出力物にデジタルペンによって校正指示を加え、この校正指示情報をデジタルデータとしてサーバ側に送信して原稿データと合成する。
一般に校正指示の種類としては、文字校正や体裁校正に加えて色校正が挙げられる。上記デジタルペン校正システムにおいて、デジタルペンにより校正指示データを付与及び取得する場合、位置データと原稿データとを区別するために、原稿データを色変換する必要がある。
例えば、「K色」による位置データを用いる場合、「CMYK4色」から「CMY3色」による原稿データに色変換する必要がある。校正指示記入用の原稿データは、実際の印刷時に用いられる「CMYK4色」ではなく「CMY3色」で色再現される。校正指示記入用の原稿データには、「K色」による位置データが合成処理されて視認性が悪化する。上記の理由により、色変換された校正指示記入用の原稿データを文字校正や体裁校正に利用することは可能であるが、色校正に用いることは困難であるという問題点がある。
本発明は、以上の問題点に鑑みてなされたものであり、文字校正や体裁校正だけでなく色校正についても校正作業を正確かつ効率的に行うことを可能とする校正システムを提供することを目的とする。
前述した目的を達成するために第1の発明は、原稿データの校正処理を行う校正システムであって、前記原稿データをRIP処理して第1複数色の第1原稿データを作成するRIP装置と、前記第1複数色の第1原稿データを前記第1複数色と異なり、所定の色を含まない第2複数色の第2原稿データに色変換する色変換手段と、前記第2原稿データに位置情報を含む、前記所定の色によるパターンデータを合成してパターン合成原稿データを作成するパターンデータ合成手段と、前記第1原稿データと前記パターン合成原稿データとを対応付けて保持する記憶手段と、前記原稿データまたは前記第1原稿データを色の確認用に出力し、前記パターン合成原稿データを校正指示の記入用に出力する出力装置と、前記パターン合成原稿データの出力物に記入された校正指示に関する情報である校正指示データを読み取る読取ペンと、を具備することを特徴とする校正システムである。
第1の発明では、校正システムは、原稿データをRIP処理して第1複数色の第1原稿データを作成し、第1複数色の第1原稿データを第1複数色と異なり、所定の色を含まない第2複数色の第2原稿データに色変換し、第2原稿データに位置情報を含む、前記所定の色によるパターンデータを合成してパターン合成原稿データを作成し、第1原稿データとパターン合成原稿データとを対応付けて保持する。校正システムは、第1原稿データを色の確認用に出力し、パターン合成原稿データを校正指示の記入用に出力する。校正者は、原稿データあるいは第1原稿データの出力物を参照して色の確認を行い、光学読取ペン等を用いて、パターン合成原稿データの出力物に色校正に関する校正指示を記入する。上記光学読取ペンは、パターン合成原稿データの出力物に記入された校正指示に関する校正指示データを読み取る。
第2の発明は、原稿データの校正処理を行う校正システムであって、前記原稿データをRIP処理して第1複数色の第1原稿データを作成するRIP装置と、前記第1複数色の第1原稿データを前記第1複数色と異なり、所定の色を含まない第2複数色の第2原稿データに色変換する色変換手段と、前記第2原稿データに位置情報を含む、前記所定の色によるパターンデータを合成してパターン合成原稿データを作成するパターンデータ合成手段と、前記第1原稿データと前記パターン合成原稿データとを対応付けて保持する記憶手段と、前記原稿データまたは前記第1原稿データを色の確認用に表示する表示装置と、前記パターン合成原稿データを校正指示の記入用に出力する出力装置と、前記パターン合成原稿データの出力物に記入された校正指示に関する情報である校正指示データを読み取る読取ペンと、を具備することを特徴とする校正システムである。
第2の発明では、校正システムは、原稿データをRIP処理して第1複数色の第1原稿データを作成し、第1複数色の第1原稿データを第1複数色と異なり、所定の色を含まない第2複数色の第2原稿データに色変換し、第2原稿データに位置情報を含む、前記所定の色によるパターンデータを合成してパターン合成原稿データを作成し、第1原稿データとパターン合成原稿データとを対応付けて保持する。校正システムは、原稿データあるいは第1原稿データを色の確認用にモニタ等の表示装置に表示し、パターン合成原稿データを校正指示の記入用に出力する。校正者は、第1原稿データの表示を参照して色の確認を行い、光学読取ペン等を用いて、パターン合成原稿データの出力物に色校正に関する校正指示を記入する。上記光学読取ペンは、パターン合成原稿データの出力物に記入された校正指示に関する校正指示データを読み取る。
第1の発明では、校正者は、RIP装置を通さない原稿データあるいはRIP処理した第1原稿データを出力装置から出力して色確認を行い、パターン合成原稿データの出力物に色校正に関する校正指示を記入する。一方、第2の発明では、校正者は、RIP装置を通さない原稿データあるいはRIP処理した第1原稿データを表示装置に表示して色確認を行い、パターン合成原稿データの出力物に色校正に関する校正指示を記入する。RIP装置を通さない原稿データとは、例えば、4色のページ記述言語データである。RIP処理した第1原稿データとは、例えば、4色のラスタデータである。
第1の発明及び第2の発明では、光学読取ペン等を用いた校正システムにおいて、文字校正や体裁校正だけでなく、原稿の色彩が忠実に再現される原稿データの出力物や表示画像に基づいて正確に色確認を行って色校正を行うことができる。
また、校正システムは、読取ペンによって校正指示データと共にパターン合成原稿データが含む位置情報を読み取り、校正指示データに対応する位置情報に基づいて、1つまたは複数の校正指示データを集約して原稿データまたは第1原稿データまたは第2原稿データと合成して校正指示合成原稿データを作成してもよい。
このように、校正指示合成原稿データを参照することにより、複数の校正者による複数の校正指示を同時に確認することができる。
また、校正システムは、読取ペンによって校正指示データと共にパターン合成原稿データが含むページ識別情報を読み取ってもよい。
これにより、原稿データのページ識別に係る手間をなくすことができる。
また、校正システムは、所定期間経過後に、第1原稿データの出力や表示を行う出力装置や表示装置の色較正(キャリブレーション)を警告してもよい。
このように、出力装置やモニタ等の表示装置の累積稼働時間を監視することにより、色確認用のデバイス機器の色較正のタイミングを適切に判断することができる。また、色確認用のデバイス機器を監視することによって、安定した色再現を維持することができる。原稿の色校正を常時正確に行うことができる。
また、校正システムは、校正処理を管理する校正管理サーバと1つまたは複数の校正端末装置とを接続して構成し、RIP装置、色変換手段、パターンデータ合成手段、記憶手段を、それぞれ、校正管理サーバ側または校正端末装置側のどちらに設けてもよい。
えば、第1複数色は、シアン(C)及びマゼンタ(M)及びイエロー(Y)及びブラック(K)の4色であり、第2複数色は、シアン(C)及びマゼンタ(M)及びイエロー(Y)の3色であり、パターンデータの色は、ブラック(K)とすることが望ましい。
第3の発明は、原稿データの校正処理を行う校正方法であって、前記原稿データをRIP処理して第1複数色の第1原稿データを作成するRIP処理ステップと、前記第1複数色の第1原稿データを前記第1複数色と異なり、所定の色を含まない第2複数色の第2原稿データに色変換する色変換ステップと、前記第2原稿データに位置情報を含む、前記所定の色によるパターンデータを合成してパターン合成原稿データを作成するパターンデータ合成ステップと、前記第1原稿データと前記パターン合成原稿データとを対応付けて保持する記憶ステップと、前記原稿データまたは前記第1原稿データを色の確認用に出力し、前記パターン合成原稿データを校正指示の記入用に出力する出力ステップと、前記パターン合成原稿データの出力物に記入された校正指示に関する情報である校正指示データを読み取る読取ステップと、を具備することを特徴とする校正方法である。
第4の発明は、原稿データの校正処理を行う校正方法であって、前記原稿データをRIP処理して第1複数色の第1原稿データを作成するRIP処理ステップと、前記第1複数色の第1原稿データを前記第1複数色と異なり、所定の色を含まない第2複数色の第2原稿データに色変換する色変換ステップと、前記第2原稿データに位置情報を含む、前記所定の色によるパターンデータを合成してパターン合成原稿データを作成するパターンデータ合成ステップと、前記第1原稿データと前記パターン合成原稿データとを対応付けて保持する記憶ステップと、前記原稿データまたは前記第1原稿データを色の確認用に表示する表示ステップと、前記パターン合成原稿データを校正指示の記入用に出力する出力ステップと、前記パターン合成原稿データの出力物に記入された校正指示に関する情報である校正指示データを読み取る読取ステップと、を具備することを特徴とする校正方法である。
第3の発明及び第4の発明は、原稿データの校正処理を行う校正方法に関する発明である。
本発明によれば、文字校正や体裁校正だけでなく色校正についても校正作業を正確かつ効率的に行うことを可能とする校正システムを提供することができる。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態に係る校正システムの好適な実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明及び添付図面において、略同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略することにする。
(1.校正システム1の構成)
最初に、図1を参照しながら、本発明の第1実施形態に係る校正システム1の構成について説明する。
図1は、校正システム1の構成図である。
校正システム1は、印刷会社側に設けられる校正管理サーバ3と顧客側に設けられる少なくとも1つの校正端末装置11とがネットワーク17を介して接続されて構成される。校正管理サーバ3には記憶部5及びRIP装置9及び確認修正端末装置7が接続される。確認修正端末装置7には確認修正者10が参照するモニタ8が接続される。校正端末装置11には校正者20が操作する光学読取ペン15及び出力装置13が接続される。
記憶部5は、ページデータ31とパターンデータ34とパターン合成原稿データ35と4色原稿データ32と校正指示合成原稿データ38とを保持する。パターン合成原稿データ35と4色原稿データ32とは、対応テーブル39によって対応付けられる。
ページデータ31は、ページ記述言語で記述された原稿データである。ページデータ31は、例えば、印刷会社に顧客が持ち込む出版原稿や広告原稿等の原稿である。ページデータ31は、最終的な印刷物となる原稿イメージの他、ページ番号等のページ識別情報やトンボ等の位置合わせ情報を含む。
パターンデータ34は、ページ識別情報や位置情報を含むデータである。パターンデータ34は、例えば、ページ記述言語で記述されたドットパターンデータである。
ネットワーク17は、インターネットやLAN(Local Area Network)等のネットワークであり、有線あるいは無線を問わない。
RIP装置9は、ページ記述言語で記述されたページデータをラスタデータに変換するラスタイメージプロセッサである。RIP装置9は、ページデータ31をシアン(C)及びマゼンタ(M)及びイエロー(Y)及びブラック(K)の4色原稿データ32に変換する。RIP装置9は、例えば、PostScript等のページ記述言語用のインタプリタをROM等の記憶装置、ビットマップデータへの変換に使用するRAM等の記憶装置、フォント等のアウトラインデータが格納されたハードディスク装置等の記憶装置、ページ記述言語用インタプリタを実行するためのCPUからなるラスタイメージ変換用のコンピュータシステムである。
校正管理サーバ3は、CMYK−CMY変換部21とパターンデータ合成部22と送受信部23と校正指示データ合成部24とを備える。
CMYK−CMY変換部21は、CMYK4色の4色原稿データ32をCMY3色の3色原稿データ33に色変換する。CMYK−CMY変換部21は、ブラック(K)の成分を適切にシアン(C)及びマゼンタ(M)及びイエロー(Y)の成分に加算し、4色原稿データ32と同様の発色を示す3色原稿データ33を作成する。CMYK−CMY変換部21は、例えば、CMYK−RGB変換やCMYK−逆UCR変換を使用する。
パターンデータ合成部22は、3色原稿データ33にページ識別情報及び位置情報を含むパターンデータ34を合成してパターン合成原稿データ35を作成する。尚、パターン合成原稿データ35と4色原稿データ32とは対応テーブル39よって対応付けられて記憶部5に保持される。
送受信部23は、校正管理サーバ3と記憶部5あるいは校正端末装置11との間のデータ送受信処理を行う。送受信手段は、特に限定されず、例えば、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)やSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)やFTP(File Transfer Protocol)等のプロトコルによる通信手段を用いることができる。
校正指示データ合成部24は、複数の校正端末装置11から送られる複数の校正指示データ37を集約して、ページデータ31または4色原稿データ32または3色原稿データ33と合成して校正指示合成原稿データ38を作成する。
校正端末装置11は、顧客側の校正者20に属する端末装置である。校正端末装置11は、校正管理サーバ3からパターン合成原稿データ35及び4色原稿データ32を受信すると、出力装置13から紙媒体のパターン合成原稿41及び4色原稿42を出力する。顧客側の校正者20は、4色原稿42を参照して色確認を行い、光学読取ペン15を用いてパターン合成原稿41に色校正に関する校正指示36を記入する。校正端末装置11は、光学読取ペン15から校正指示36の位置情報を取得すると共に校正指示データ37を校正管理サーバ3に送信する。
確認修正端末装置7は、印刷会社側の確認修正者10に属する端末装置である。確認修正端末装置7は、校正指示合成原稿データ38の確認処理及びページデータ31の修正処理を行う端末装置である。印刷会社の確認修正者10は、確認修正端末装置7を操作して、モニタ8に校正指示合成原稿データ38の画像を表示させて校正指示36を把握する。印刷会社の確認修正者10は、確認修正端末装置7を操作して、校正指示36を反映してページデータ31を修正する。
(2.ハードウェア構成)
次に、図2を参照しながら、校正管理サーバ3、RIP装置9、確認修正端末装置7、校正端末装置11のハードウェア構成について説明する。
図2は、校正管理サーバ3、RIP装置9、確認修正端末装置7、校正端末装置11として機能する情報処理装置100のハードウェア構成図である。
尚、図2のハードウェア構成は一例であり、用途、目的に応じて様々な構成を採ることが可能である。
情報処理装置100は、CPU101、メモリ102、記憶部103、表示部104、入力部105、出力部106、通信部107等がシステムバス108を介して接続されて構成される。
CPU101(Central Processing Unit)は、ハードディスク、ROM、記録媒体等に格納される実行プログラム、OS(オペレーションシステム)のプログラム、アプリケーションプログラム等をメモリ102のRAM上のワークメモリ領域に呼び出して実行し、演算処理(四則演算や比較演算等)、ハードウェアやソフトウェアの動作制御等を行い、後述する各種機能を実現する。
メモリ102は、RAM及びROM等のメモリである。RAM(Random Access Memory)は、ROM(Read Only Memory)や記憶部103から読み出されたOS(Operation System)のプログラム、アプリケーションプログラム等を記憶する。RAMは、CPU101の主メモリ、ワークエリア等として機能する。
記憶部103は、各種データを記憶する装置であり、例えば、ハードディスクである。記憶部103は、CPU101が実行するプログラム、プログラム実行に必要なデータ、OS、各種データベース等が格納される。
表示部104は、CRTモニタ、液晶パネル等のディスプレイ装置、ディスプレイ装置と連携してコンピュータのビデオ機能を実現するための論理回路等(ビデオアダプタ等)を有する。
入力部105は、各種データの入力装置であり、例えば、キーボード、マウスである。出力部106は、各種データの出力装置であり、例えば、プリンタである。各種メディアとのデータ入出力を行うドライブ装置を入力部105及び出力部106として用いることもできる。
通信部107は、ネットワーク11を介して外部装置と接続・通信する通信制御装置である。例えば、TCP/IPを用いたインターネット通信が可能である。
システムバス108は、情報処理装置100内の各装置間の制御信号、データ信号等の授受を媒介する経路であり、例えば、PCI(Peripheral Component Interconnect)バス、AGP(Accelerated Graphics Port)バス、メモリバスである。
校正管理サーバ3、RIP装置9、確認修正端末装置7、校正端末装置11は、それぞれ、記憶部103に格納するプログラム(実行プログラム、OSのプログラム等)をメモリ102上にロードしてCPU101の制御の下に各種処理を実行する。
(3.校正システム1の動作)
次に、図3〜図9を参照しながら、校正システム1の動作について説明する。
(3−1.校正システムの全体動作)
図3〜図5は、校正システム1の全体動作を示すフローチャートである。
図3及び図5は、校正管理サーバ3側の処理を示すフローチャートである。
図4は、校正端末装置11側の処理を示すフローチャートである。
RIP装置9は、ページデータ31から4色原稿データ32を作成して校正管理サーバ3に送る(S1001)。
校正管理サーバ3は、CMYK−CMY変換部21によって、4色原稿データ32を3色原稿データ33に変換する(S1002)。
校正管理サーバ3は、パターン合成部22によって、ページ識別情報及び位置情報を含むパターンデータ34と3色原稿データ33とを合成してパターン合成原稿データ35を作成する(S1003)。校正管理サーバ3は、4色原稿データ32とパターン合成原稿データ35とを対応テーブル39によって対応付けて記憶部5に保持する(S1004)。
校正管理サーバ3は、送受信部23によって、4色原稿データ32と、この4色原稿データ32に対応するパターン合成原稿データ35とを校正端末装置11に送信する(S1005)。
校正端末装置11は、パターン合成原稿データ35に基づいて出力装置13から紙媒体のパターン合成原稿41を出力する(S2001)。
校正端末装置11は、4色原稿データ32に基づいて出力装置13から紙媒体の4色原稿42を出力する(S2002)。
顧客側の校正者20は、4色原稿42を参照して色確認を行う(S2003)。顧客側の校正者20は、光学読取ペン15を用いてパターン合成原稿41に色校正に関する校正指示36を書き込む(S2004)。光学読取ペン15は、校正指示36に関する情報である校正指示データ37を読み取って校正端末装置11に送る(S2005)。尚、光学読取ペン15及び校正指示データ37の詳細については、後述する。
校正端末装置11は、ネットワーク17を介して校正指示データ37を校正管理サーバ3に送る(S2006)。
校正管理サーバ3は、複数の校正端末装置11から複数の校正指示データ37を受信する(S3001)。
校正管理サーバ3は、校正指示データ合成部24によって、複数の校正端末装置11から送られる複数の校正指示データ37を集約し、ページデータ31または4色原稿データ32または3色原稿データ33と合成して校正指示合成原稿データ38を作成する(S3002)。
校正管理サーバ3は、校正指示合成原稿データ38を確認修正端末装置7に送る(S3003)。
確認修正端末装置7は、モニタ8に校正指示合成原稿データ38の画像を表示する(S3004)。印刷会社側の確認修正者10は、モニタ8に表示される校正指示合成原稿データ38の画像を参照し、校正指示データ37の内容を確認する。確認修正端末装置7は、印刷会社の確認修正者10の操作指示に基づいて、ページデータ31を修正する(S3005)。確認修正端末装置7は、修正したページデータ31をRIP装置9に送る(S3006)。
印刷会社側と顧客側との間の校正作業が完了するまで、図3のS1001〜図5のS3006までの処理を繰り返す。
(3−2.パターン合成原稿データ35)
図6は、パターン合成原稿データ35の一態様を示す図である。
パターンデータ34は、ブラック(K)の1色のデータである。パターンデータ34は、ドットパターン51が原稿データ全面に配置されて構成される。ドットパターン51は、ページデータ31のページ識別情報や原稿上の位置情報が符号化された多数のドット52を含む。
3色原稿データ33は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の3色のデータである。
パターン合成原稿データ35は、パターンデータ34と3色原稿データ33とが合成されて作成される(図3のS1003)。パターン合成原稿データ35の全面には、ドットパターン51が配置される。ドットパターン51は、例えば、2mm角に6×6個程度の細かいドット52が配置される。パターン合成原稿データ35を出力して得られるパターン合成原稿41は、全体として多少グレー色を帯びるが、校正指示を記入するための校正用原稿として十分に使用することができる。
(3−3.校正指示36の記入)
図7は、パターン合成原稿41への校正指示36の記入を示す図である。
パターン合成原稿41には、校正指示36が記入される。顧客側の校正者20は、4色原稿42を参照して原稿の色を確認し、色校正に関する校正指示36を光学読取ペン15を用いてパターン合成原稿41に記入する(図4のS2004)。
図7の校正指示36は、校正指示36−1及び校正指示36−2及び校正指示36−3である。校正指示36−1は文字校正の指示であり、「「このところ」という文字を削除(トルツメ)する。」旨の指示である。校正指示36−2は体裁校正の指示であり、「「特集」から始まる行を1文字分下げる。」旨の校正記号による指示である。校正指示36−3は色校正の指示であり、原稿における色彩に関する校正指示である。校正指示36−3は、例えば、「赤味強すぎ。マゼンタマイナス。」である。
(3−4.光学読取ペン15)
図8は、光学読取ペン15による校正指示の説明図である。
光学読取ペン15は、通常のボールペン等の筆記機能を持つと共に、CCDセンサ61、プロセッサ62、メモリ63、バッテリ64等を有する。CCDセンサ61に代えて赤外線センサを用いることもできる。光学読取ペン15としては、例えば、アノト社の「アノトデジタルペン」を用いることができる。
光学読取ペン15のCCDセンサ61は、パターン合成原稿41に校正指示36が記入されると、光学読取ペン15とパターン合成原稿41とが接触する読取部分65の画像を読み取る。CCDセンサ61は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の3色で出力された原稿の図柄や校正指示36と共に、ブラック(K)の色で出力されたドットパターン51を読み取る。ドットパターン51は、ページデータ31のページ識別情報及び原稿上の位置情報を示すドット52を含む。
光学読取ペン15のプロセッサ62は、読み取られたドットパターン51に対して復号化処理を行ってページ識別情報と原稿上の位置情報とを取得し、校正指示データ37としてメモリ63に格納する。
(3−5.校正指示データ37)
図9は、光学読取ペン15のメモリ63に格納される校正指示データ37の一態様を示す図である。
校正指示データ37は、ページ識別情報71と校正情報72とを有する。ページ識別情報71は、ページデータ31を識別するための情報であり、各ページデータ31に重畳されたドットパターン51の種類を示す情報である。校正情報72は、校正指示73−1、校正指示73−2、校正指示73−3、…を有する。各校正指示73は、顧客側の校正者20が記入した校正指示36の位置情報を含む。校正指示36の位置情報として、ストロークの座標データの時系列サンプル(座標データ75−1、座標データ75−2、座標データ75−3、…)が記録される。
顧客側の校正者20が光学読取ペン15を校正端末装置11のペン立てに戻すと、光学読取ペン15は、メモリ63に格納された校正指示データ37をUSB(Universal System Bus)あるいはBluetooth経由で校正端末装置11に送る(S2005)。校正端末装置11は、ネットワーク17を介して、校正指示データ37を校正管理サーバ3に送信する(図4のS2006)。
(3−6.校正システム1の動作のまとめ)
以上の過程を経て、校正管理サーバ3は、4色原稿データ32を3色原稿データ33に変換し、ページ識別情報及び位置情報を有するパターンデータ34と3色原稿データ33とを合成してパターン合成原稿データ35を作成し、4色原稿データ32とパターン合成原稿データ35とを対応テーブル39によって対応付けて記憶部5に保持する。
校正端末装置11は、パターン合成原稿データ35及び4色原稿データ32に基づいて、出力装置13から紙媒体のパターン合成原稿41及び紙媒体の4色原稿42を出力する。
顧客側の校正者20は、4色原稿42を参照して色確認を行い、校正端末装置11に付属の光学読取ペン15を用いてパターン合成原稿41に色校正に関する校正指示36を書き込む。
校正管理サーバ3は、複数の校正端末装置11から送られる複数の校正指示データ37を集約し、ページデータ31または4色原稿データ32または3色原稿データ33とを合成して校正指示合成原稿データ38を作成する。
印刷会社側の確認修正者10は、校正指示合成原稿データ38の画像を参照し、確認修正端末装置7によってページデータ31を修正する。
このように、第1の実施形態の校正システム1では、4色原稿データ32とパターン合成原稿データ35とを対応付けて保持し、紙媒体の4色原稿42を参照して色確認を行い、パターン合成原稿41に色校正に関する校正指示を記入する。
従って、光学読取ペン15による校正システムにおいて、文字校正や体裁校正だけでなく、原稿の色彩が忠実に再現される4色原稿42に基づいて正確に色確認を行って色校正を行うことができる。
尚、パターン合成原稿41出力用の出力装置と4色原稿42出力用の出力装置とを同一の出力装置により構成してもよいし、それぞれ独立した出力装置により構成してもよい。また、4色原稿42において目標の色を再現するために、出力装置13から4色原稿42を出力する前に、4色原稿データ32の色変換を行う必要がある。色変換にはICC(International Color Consortium)プロファイル等のLUT(Look Up Table)テーブルを利用する。出力装置13のプリントサーバ(出力ソフトウェア)にカラーマネジメント機能が搭載されている場合には、その機能でICCプロファイル等のLUTテーブルを用いて、目標の色を再現する。尚、カラーマネジメント機能が搭載されていない出力装置(出力ソフトウェアを含む)については、事前に4色原稿データ32に対して目標色への色変換を実施しておく。
(4.第2の実施形態)
次に、図10及び図11を参照しながら第2の実施形態について説明する。
図10は、校正システム1aの構成図である。
図11は、校正端末装置11側の処理を示すフローチャートである。
第1の実施形態の校正システム1では、校正端末装置11には、校正者20が操作する光学読取ペン15及び出力装置13が接続されるものとして説明したが、第2の実施形態お校正システム1aでは、校正端末装置11には、校正者20が操作する光学読取ペン15及び出力装置13に加えてモニタ14が接続される。
第1の実施形態の校正システム1における図3及び図5に示す処理は、第2の実施形態の校正システム1aにおいても同様の処理であるので、説明を省略する。
校正端末装置11は、パターン合成原稿データ35に基づいて出力装置13から紙媒体のパターン合成原稿41を出力する(S2001)。
校正端末装置11は、モニタ14に4色原稿データ32の画像を表示する(S2002a)。
顧客側の校正者20は、モニタ14に表示される4色原稿データ32の画像を参照して色確認を行う(S2003a)。顧客側の校正者20は、光学読取ペン15を用いてパターン合成原稿41に色校正に関する校正指示36を書き込む(S2004)。光学読取ペン15は、校正指示データ37を校正端末装置11に送る(S2005)。
校正端末装置11は、ネットワーク17を介して校正指示データ37を校正管理サーバ3に送る(S2006)。
尚、S2001及びS2004〜S2006の処理は、第1の実施形態の校正システム1における処理と同様である。
このように、第2の実施形態の校正システム1では、4色原稿データ32とパターン合成原稿データ35とを対応付けて保持し、モニタ14に表示される4色原稿データ32の画像を参照して色確認を行って、パターン合成原稿41に色校正に関する校正指示を記入する。
従って、光学読取ペン15による校正システムにおいて、文字校正や体裁校正だけでなく原稿の色彩が忠実に再現される4色原稿データ32の画像に基づいて正確に色確認を行って色校正を行うことができる。
尚、モニタ14に表示される4色原稿データ32の画像を参照して色確認を行う場合には、モニタ較正処理(モニタキャリブレーション)を行う必要がある。一般にモニタ上に印刷物の色をシミュレーションする際、較正処理条件は、白色点(色温度)D50、輝度80〜120cd/m、ガンマ値1.8、に合わせることが望ましいとされるが、精度の高い較正処理が行われていればその条件に特に指定はない。このように任意条件で作成されたICCプロファイル等のLUTテーブルをモニタ調整用のプロファイルとして割り当て、これを色校正用モニタとして利用する。
実際にモニタ色校正を実施する場合は、目標色を画面上でシミュレーションするためのアプリケーションが必要となる。例えば、シミュレーション機能を搭載しICCプロファイルを取り扱い可能なアプリケーションによって4色原稿データ32を画面表示することができる。具体的な表示方法としては、目標色が記述されているICCプロファイルを予め4色原稿データ32に埋め込んでおくか、もしくは、アプリケーション内に目標色のICCプロファイルを割り当て、色校正用モニタで表示することで実現できる。尚、ファイルフォーマットに関しては、データ容量が軽く、遠隔校正システムに適しているPDF形式が望ましいが、カラーマネジメント表示が可能なアプリケーションに対応していれば、ファイルフォーマットは限定されない。
上記2つのどちらの色校正方法においても、色校正用途で利用する4色原稿42は、飽くまで色の確認としての役割のみを持つものとし、色校正を含めた校正指示については、光学読取ペン15によってパターン合成原稿41に記入する。記入された校正指示データ37(赤字データ)は、再度校正管理サーバ3側に送信され、ページデータ31等と合成されて記憶部5(データベース)に登録される。以上の過程を経て、遠隔色校正作業に必要な、原稿データ転送〜赤字入れ〜赤字戻しの一連の作業が完了する。
(5.第3の実施形態)
次に、図12を参照しながら第3の実施形態について説明する。
図12は、校正システム1bの構成図である。
第1の実施形態の校正システム1では、RIP装置9及びCMYK−CMY変換部21及びパターンデータ合成部22及び送受信部23及び校正指示データ合成部24や、パターンデータ34及びパターン合成原稿データ35及び4色原稿データ32及び校正指示合成原稿データ38等を保持する記憶部5は、印刷会社の校正管理サーバ3側に設けられるものとして説明したが、これらの全てあるいは一部を顧客の校正端末装置11側に設けるようにしてもよい。
第3の実施形態の校正システム1bでは、校正端末装置11b側にRIP装置9b及びCMYK−CMY変換部21b及びパターン合成部22bが設けられる。
第3の実施形態の校正システム1bでは、第1の実施形態の校正システム1と同様に、文字校正や体裁校正だけでなく、原稿の色彩が忠実に再現される4色原稿42に基づいて正確に色確認を行って色校正を行うことができる。また、顧客の校正端末装置11側に校正管理機能の一部を設けることにより、印刷会社のサーバ3の校正管理機能に係る処理負担を軽減することができる。
(6.第4の実施形態)
次に、図13を参照しながら第4の実施形態について説明する。
図13は、校正システム1cの構成図である。
第2の実施形態の校正システム1aでは、RIP装置9及びCMYK−CMY変換部21及びパターンデータ合成部22及び送受信部23及び校正指示データ合成部24や、パターンデータ34及びパターン合成原稿データ35及び4色原稿データ32及び校正指示合成原稿データ38等を保持する記憶部5は、印刷会社の校正管理サーバ3側に設けられるものとして説明したが、これらの全てあるいは一部を顧客の校正端末装置11側に設けるようにしてもよい。
第4の実施形態の校正システム1cでは、校正端末装置11c側にRIP装置9c及びCMYK−CMY変換部21c及びパターン合成部22cが設けられる。
第4の実施形態の校正システム1cでは、第2の実施形態の校正システム1aと同様に、文字校正や体裁校正だけでなく、原稿の色彩が忠実に再現される4色原稿データ32の画像に基づいて正確に色確認を行って色校正を行うことができる。また、顧客の校正端末装置11側に校正管理機能の一部を設けることにより、印刷会社のサーバ3の校正管理機能に係る処理負担を軽減することができる。
(7.デバイス機器の色管理)
次に、図14を参照しながら、色校正に用いる出力装置13あるいはモニタ14等のデバイス機器の色管理について説明する。
図14は、出力装置13及びモニタ14の色管理処理を示すフローチャートである。
出力装置13及びモニタ14の電源が投入される(S4001)。校正管理サーバ3は、出力装置13及びモニタ14の電源投入時間を計測する(S4002)。校正管理サーバ3は、電源投入時間の累積値が基準値を超えた場合には(S4003のYES)、校正者20に警告を行って出力装置13及びモニタ14の較正を促す(S4004)。校正処理を継続する場合には(S4005のNO)、S4002からの処理を繰り返す。校正処理が終了すると(S4005のYES)、出力装置13及びモニタ14の電源が切られる(S4006)。
このように、校正管理サーバ3が出力装置13及びモニタ14の累積稼働時間を監視することにより、出力装置13及びモニタ14の色較正のタイミングを適切に判断することができる。また、校正管理サーバ3上で色確認用のデバイス機器を監視することによって、安定した色再現を維持することができる。原稿の色校正を常時正確に行うことができる。
尚、色校正用の各デバイス機器の色再現を維持するためには、較正処理(キャリブレーション)を適度に実施する必要がある。しかし、各デバイス機器の較正処理の頻度は各デバイス機器によって当然異なる。
モニタ14については、電源投入時間に依存するが、約1ヶ月に1回程度較正処理を実施すればよい。従って、本発明の校正システム1では、顧客側の校正端末装置11で作成されたモニタプロファイルを常に監視し、その作成履歴情報(モニタプロファイル作成日時)に基づいて、較正処理を促す警告表示をするようにしてもよい。
出力装置13については、使用される用紙の材質や厚み、用紙印刷面のざらつき、出力装置13を取り巻く温度や湿度の影響を受けて微妙な色合いが変化する。さらに、出力装置のインクやトナーあるいは感光体等に代表される消耗品の経時変化も色の変化に影響を与えるので、較正処理のタイミングは不特定である。出力装置13の較正処理に関しては、出力装置13の経時変化を見極め、一次元トーン補正やLUT(Look Up Table)補正等を行ってもよい。
(8.データ形式変換処理のタイミング)
次に、図15及び図16を参照しながら、ページ記述言語データからラスタデータへのデータ形式変換処理のタイミングについて説明する。
ページ記述言語のデータは、例えば、PS(Post Script)形式やPDF形式のデータである。ラスタデータは、例えば、TIFF(Tagged Image File Format)形式やBitmap形式のデータである。ページ記述言語データからラスタデータへの変換処理のタイミングは、合成処理の前後を問わない。
(8−1.パターン合成原稿データ35)
図15は、パターン合成原稿データ35に係るデータ形式変換のタイミングの説明図である。
パターンデータ34は、ページ記述言語のデータである。3色原稿データ33は、ラスタデータである。
ページ記述言語データからラスタデータへの変換は、例えば、時点81あるいは時点82あるいは時点83において行うことができる。
時点81は、パターンデータ34と3色原稿データ33との合成処理前の時点である。時点81においてデータ形式変換処理が行われる場合、予めページ記述言語データのパターンデータ34をラスタデータに変換してから、3色原稿データ33との合成処理が行われる。
時点82は、パターン合成原稿データ35を校正端末装置11に送信する前の時点である。時点83は、パターン合成原稿データ35の出力前の時点である。時点82あるいは時点83においてデータ形式変換処理が行われる場合、S1003の合成処理時には、ページ記述言語データのパターンデータ34とラスタデータの3色原稿データ33とが合成される。尚、ページ記述言語データにラスタデータが内包される形で合成処理が行われる。例えば、ページ記述言語データ内にラスタデータの参照先が記述される。その後、時点82あるいは時点83においてパターン合成原稿データ35がラスタデータに変換される。
このように、ページ記述言語データからラスタデータへの変換処理のタイミングは、S1003の合成処理の前後を問わず、任意のタイミングで行うことができる。
(8−2.校正指示合成原稿データ38)
図16は、校正指示合成原稿データ38に係るデータ形式変換のタイミングの説明図である。
ページデータ31は、ページ記述言語のデータである。校正指示データ37は、ラスタデータである。
ページ記述言語データからラスタデータへの変換は、例えば、時点84あるいは時点85あるいは時点86において行うことができる。
時点84は、ページデータ31と校正指示データ37との合成処理前の時点である。時点84においてデータ形式変換処理が行われる場合、予めページ記述言語データのページデータ31をラスタデータに変換してから、校正指示データ37との合成処理が行われる。
時点85は、校正指示合成原稿データ38を確認修正端末装置7に送信する前の時点である。時点86は、校正指示合成原稿データ38の表示前の時点である。時点85あるいは時点86においてデータ形式変換処理が行われる場合、S3002の合成処理時には、ページ記述言語データのページデータ31とラスタデータの校正指示合成原稿データ38とが合成される。尚、ページ記述言語データにラスタデータが内包される形で合成処理が行われる。例えば、ページ記述言語データ内にラスタデータの参照先が記述される。その後、時点85あるいは時点86において校正指示合成原稿データ38がラスタデータに変換される。
このように、ページ記述言語データからラスタデータへの変換処理のタイミングは、S3002の合成処理の前後を問わず、任意のタイミングで行うことができる。
(9.その他)
フルデジタルモニタ校正における体裁校正及び文字校正は、モニタサイズの都合上、全体表示が不可能であったり、また、小さいオブジェクトの確認については、拡大やスクロール等を駆使して、校正作業を実施しなければならないため、現在の校正スタイルから考慮すると困難な作業といえる。しかし、本発明の校正システムでは、モニタによる校正作業が困難である体裁校正及び文字校正については、紙媒体による校正作業を実施することができ、色校正についてのみモニタで確認する。さらに、色の校正指示についてもモニタで色を確認しながら、体裁校正及び文字校正と同一の紙媒体へ記入するため、フルデジタルモニタ校正よりも実用性が高く扱いが容易である。
以上、添付図面を参照しながら、本発明に係る校正システムの好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
校正システム1の構成図 情報処理装置100のハードウェア構成図 校正管理サーバ3側の処理を示すフローチャート 校正端末装置11側の処理を示すフローチャート 校正管理サーバ3側の処理を示すフローチャート パターン合成原稿データ35の一態様を示す図 パターン合成原稿41への校正指示36の記入を示す図 光学読取ペン15による校正指示の説明図 光学読取ペン15のメモリ63に格納される校正指示データ37の一態様を示す図 校正システム1aの構成図 校正端末装置11側の処理を示すフローチャート 校正システム1bの構成図 校正システム1cの構成図 出力装置13及びモニタ14の色管理処理を示すフローチャート パターン合成原稿データ35に係るデータ形式変換のタイミングの説明図 校正指示合成原稿データ38に係るデータ形式変換のタイミングの説明図
符号の説明
1、1a、1b、1c………校正システム
3………構成管理サーバ
5………記憶部
7………確認修正端末装置
8………モニタ
9、9b、9c………RIP装置
10………印刷会社側の確認修正者
11、11b、11c………校正端末装置
13………出力装置
14………モニタ
15………光学読取ペン
17………ネットワーク
20………顧客側の校正者
21、21b、21c………CMYK−CMY変換部
22、22b、22c………パターンデータ合成部
23………送受信部
24………校正指示データ合成部
31………ページデータ
32………4色原稿データ
33………3色原稿データ
34………パターンデータ
35………パターン合成原稿データ
36、36−1、36−2、36−3………校正指示
37………校正指示データ
38………校正指示合成原稿データ
39………対応テーブル
41………パターン合成原稿
42………4色原稿
51………ドットパターン
52………ドット
61………CCDセンサ
62………プロセッサ
63………メモリ
64………バッテリ
65………読取部分
71………ページ識別情報
72………校正情報
73−1、73−2、73−3………校正指示
75−1、75−2、75−3………座標データ

Claims (10)

  1. 原稿データの校正処理を行う校正システムであって、
    前記原稿データをRIP処理して第1複数色の第1原稿データを作成するRIP装置と、
    前記第1複数色の第1原稿データを前記第1複数色と異なり、所定の色を含まない第2複数色の第2原稿データに色変換する色変換手段と、
    前記第2原稿データに位置情報を含む、前記所定の色によるパターンデータを合成してパターン合成原稿データを作成するパターンデータ合成手段と、
    前記第1原稿データと前記パターン合成原稿データとを対応付けて保持する記憶手段と、
    前記原稿データまたは前記第1原稿データを色の確認用に出力し、前記パターン合成原稿データを校正指示の記入用に出力する出力装置と、
    前記パターン合成原稿データの出力物に記入された校正指示に関する情報である校正指示データを読み取る読取ペンと、
    を具備することを特徴とする校正システム。
  2. 原稿データの校正処理を行う校正システムであって、
    前記原稿データをRIP処理して第1複数色の第1原稿データを作成するRIP装置と、
    前記第1複数色の第1原稿データを前記第1複数色と異なり、所定の色を含まない第2複数色の第2原稿データに色変換する色変換手段と、
    前記第2原稿データに位置情報を含む、前記所定の色によるパターンデータを合成してパターン合成原稿データを作成するパターンデータ合成手段と、
    前記第1原稿データと前記パターン合成原稿データとを対応付けて保持する記憶手段と、
    前記原稿データまたは前記第1原稿データを色の確認用に表示する表示装置と、
    前記パターン合成原稿データを校正指示の記入用に出力する出力装置と、
    前記パターン合成原稿データの出力物に記入された校正指示に関する情報である校正指示データを読み取る読取ペンと、
    を具備することを特徴とする校正システム。
  3. 前記パターン合成原稿データの出力物には、前記色に関する校正指示が記入されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の校正システム。
  4. 前記読取ペンは、前記校正指示データと共に前記パターン合成原稿データが含む前記位置情報を読み取り、
    前記校正指示データに対応する前記位置情報に基づいて、1つまたは複数の前記校正指示データを集約して前記原稿データまたは前記第1原稿データまたは前記第2原稿データと合成して校正指示合成原稿データを作成する校正指示データ合成手段と、
    を具備することを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載の校正システム。
  5. 前記パターンデータは、前記原稿データのページ識別情報を含み、
    前記読取ペンは、前記校正指示データと共に前記パターン合成原稿データが含む前記ページ識別情報を読み取ることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかに記載の校正システム。
  6. 所定期間経過後に、前記第1原稿データを出力する出力装置または前記第1原稿データを表示する表示装置の色較正を警告する警告手段を具備することを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれかに記載の校正システム。
  7. 前記校正システムは、前記校正処理を管理する校正管理サーバと1つまたは複数の校正端末装置とが接続されて構成され、
    前記RIP装置、前記色変換手段、前記パターンデータ合成手段、前記記憶手段は、それぞれ、前記校正管理サーバ側または前記校正端末装置側に設けられることを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれかに記載の校正システム。
  8. 前記第1複数色は、シアン(C)及びマゼンタ(M)及びイエロー(Y)及びブラック(K)の4色であり、前記第2複数色は、シアン(C)及びマゼンタ(M)及びイエロー(Y)の3色であり、前記パターンデータの色は、ブラック(K)であることを特徴とする請求項1から請求項までのいずれかに記載の校正システム。
  9. 原稿データの校正処理を行う校正方法であって、
    前記原稿データをRIP処理して第1複数色の第1原稿データを作成するRIP処理ステップと、
    前記第1複数色の第1原稿データを前記第1複数色と異なり、所定の色を含まない第2複数色の第2原稿データに色変換する色変換ステップと、
    前記第2原稿データに位置情報を含む、前記所定の色によるパターンデータを合成してパターン合成原稿データを作成するパターンデータ合成ステップと、
    前記第1原稿データと前記パターン合成原稿データとを対応付けて保持する記憶ステップと、
    前記原稿データまたは前記第1原稿データを色の確認用に出力し、前記パターン合成原稿データを校正指示の記入用に出力する出力ステップと、
    前記パターン合成原稿データの出力物に記入された校正指示に関する情報である校正指示データを読み取る読取ステップと、
    を具備することを特徴とする校正方法。
  10. 原稿データの校正処理を行う校正方法であって、
    前記原稿データをRIP処理して第1複数色の第1原稿データを作成するRIP処理ステップと、
    前記第1複数色の第1原稿データを前記第1複数色と異なり、所定の色を含まない第2複数色の第2原稿データに色変換する色変換ステップと、
    前記第2原稿データに位置情報を含む、前記所定の色によるパターンデータを合成してパターン合成原稿データを作成するパターンデータ合成ステップと、
    前記第1原稿データと前記パターン合成原稿データとを対応付けて保持する記憶ステップと、
    前記原稿データまたは前記第1原稿データを色の確認用に表示する表示ステップと、
    前記パターン合成原稿データを校正指示の記入用に出力する出力ステップと、
    前記パターン合成原稿データの出力物に記入された校正指示に関する情報である校正指示データを読み取る読取ステップと、
    を具備することを特徴とする校正方法。
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