JP4353793B2 - Hcv抗原とhcv抗体との同時検出のための方法 - Google Patents

Hcv抗原とhcv抗体との同時検出のための方法 Download PDF

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Description

本発明は、C型肝炎ウイルス(HCV)抗原と、HCV抗原に応答して産生した抗体との同時検出のための方法に関する。さらに、本発明は、感染の初期急性期において、さらには抗体の産生前においても、抗原を検出することを可能にし、それにより、感染した血液および血液製剤の初期検出を可能にして、血液供給の安全性を向上させる。
世界中で1億7千万人がHCVに感染しており、それらの感染例の50%以上で、その感染は慢性であることが、最近の疫学的研究から示されている。米国では、約400万人が感染しており、毎年30,000の新たな感染が生じていると推定されている(NIH Conference,Hepatology Suppl 1:2S(1997))。また、HCVは、米国において毎年8,000〜10,000人の死亡の原因となっており、肝臓移植に関する主要な指標となっている。
HCVゲノムは、約9400〜9500ヌクレオチド長である正の極性の一本鎖RNA分子である。コード領域の構造は、他のフラビウイルス属[Majorら,Hepatology 25:1527(1997)]および最近発見されたGBウイルス[Muerhoff ASら,J Virol 69:5621(1995)]のものに類似している。HCVゲノムは、個々の分離体に応じて3010〜3033アミノ酸であるポリタンパク質前駆体をコードする大きなオープンリーディングフレーム(ORF)を有する[Chooら,Proc Natl Acad Sci USA 88:2451(1991);Grakouiら,J Virol 67:1385(1993)]。HCV構造遺伝子(コアおよびエンベロープ)は、そのゲノムの5’末端付近にコードされており、それに続いてプロテアーゼおよびヘリカーゼ、ヘリカーゼ補因子およびレプリカーゼがコードされている。非コード領域(NCR)は、複製に重要だと考えられており、該ゲノムの両端に見出される。
HCVの感染は、主として、非経口的曝露、すなわち、注射針の共用、刺青、または汚染された血液もしくは血液製剤の輸血により生じる。曝露後、該ウイルスは感受性肝細胞に侵入し、ウイルスの複製が生じる。約10日間の暗黒期があり、その間は、ウイルスの存在の証拠は全く認められず(すなわち、ウイルスRNAを検出することができない)、血清トランスアミナーゼ値は正常限界内であり、HCVに対する免疫応答の証拠は全く認められない[Buschら,Transfusion 40:143(2000)]。典型的には、曝露の約10日後に、血清1ml当たり100,000〜120,000,000 HCV RNAコピーのウイルス負荷をしばしば有するHCV RNAが検出されうる。数週間後、典型的には、肝臓の炎症を示すALT値の上昇が認められる。抗体は、平均して、曝露の約70日後に検出される。
HCV感染の広がりを抑制するために用いる予防手段の1つは、HCVに対する抗体の検出により又は血清/血漿中のウイルス特異的分子(例えば、HCV RNAまたはHCVコアタンパク質)の検出により、HCVに対する曝露に関して血液をスクリーニングすることである。HCVに曝露されたことがこれらの試験により確認された個体に由来する血液または血液製剤は血液供給から除外され、被投与者への血液製剤の配給には利用されない(例えば、米国特許第6,172,189号を参照されたい)。これらの試験は、HCV感染に起因する肝疾患を診断するために臨床場面において利用することも可能である。
天然の無傷HCVビリオンを利用することができないため、血清学的抗体試験は、該ウイルスポリタンパク質の選択された断片に相当する組換え抗原または合成ペプチドに基づいている。第1世代の抗HCVスクリーニング試験は、非構造的NS−4タンパク質(C100−3)中の配列に由来する組換えタンパク質(HCV遺伝子型1a)に対する抗体の検出に基づくものであった[Chooら,Science 244:359(1989);Kuoら,Science 244:362(1989)]。第1世代のアッセイでは、慢性HCV感染を有する個体の約10%および急性HCV感染を示す個体の10〜30%までにおいては、抗体を検出することができなかった。第2世代の抗HCVアッセイは、コア、NS3およびNS4タンパク質からのアミノ酸配列を含む、3つの異なるHCVゲノム領域からの組換えタンパク質(HCV遺伝子型1a)を含んでいて[Mimmsら,Lancet 336:1590(1990);Brestersら,Vox Sang 62:213(1992)]、HCVに感染した献血者の同定において第1世代の試験に対する顕著な改善をもたらした[Aachら,N Engl J Med 325:1325(1991);Kleinmanら,Transfusion 32:805(1992)]。第2世代のアッセイは、慢性HCVの症例の約100%において[Hino K.,Intervirology 37:77(1994)]、また、感染後12週間までの急性症例の約100%において[Alterら,N Engl J Med 327:1899(1992);Brestersら,Vox Sang 62:213(1992)]、抗体を検出する。第3世代の試験は、NS5領域からのアミノ酸配列とコア、NS3およびNS4からの抗原とを表現する組換えタンパク質を含む。いくつかの研究は、第3世代の試験を第2世代の試験と比較した場合、感度における若干の改善を示しているが[Leeら,Transfusion 35:845(1995);Courouceら Transfusion 34:790−795(1994)]、この改善は、主として、NS5が含まれていることよりもむしろNS3タンパク質における変化に起因する[Courouceら,Lancet 343:853(1994)]。
一般に、第2および第3世代のHCV抗体試験は、HCVに対する曝露を、曝露の約70日後に検出する。HCVは、持続性の、そして多くの場合には生涯にわたる感染を確立するため、HCVに対する抗体の検出は、HCVに対する曝露を判定するための非常に効率的な方法の1つである。しかし、抗体試験だけでは、曝露後の最初の70日間はHCV感染個体を検出できないことが多い。
既存のHCV抗原試験は、血清または血漿中のHCVコア抗原の存在の検出に基づくものである。コア(またはヌクレオキャプシド)タンパク質は、ポリタンパク質の最初の191アミノ酸を含む。血清中のHCVコア抗原の検出を可能にする2つの異なるタイプの血清学的アッセイが開発されている。一方のアッセイ形態は、セロコンバージョンの前に被検体におけるHCVコア抗原を検出するものであり、献血者のスクリーニングにおいて利用される。もう一方のアッセイ形態は、C型肝炎患者においてのみ、彼らのHCV抗体状態とは無関係にコア抗原を検出するものであり、HCVに対する曝露を診断するために又は抗ウイルス療法をモニターするために臨床検査室において利用される。
セロコンバージョン前の期間に得たサンプルに関する最近のデータが示しているとおり、該HCV抗原試験は、抗体試験より有意に早期に、HCVに対する曝露を検出し[Aoyagiら,J Clin Microbiol 37:1802(1999);Petersonら,Vox Sang 78:80(2000);Dawsonら,Transfusion,SD161,40(2000);Muerhoffら,7th International Meeting on Hepatitis C virus and related viruses,2000年12月3〜7日]、セロコンバージョン前の期間においてHCVに対する曝露を検出するための、核酸試験に代わる方法に相当する。HCV抗原検出の利点としては、試験が迅速であり、簡便であり、サンプル抽出または他の前処理が必ずしも必要ではなく、HCV RNA試験の場合と比べて処理上の過誤(例えば、汚染)が生じる可能性が低いことが挙げられる。
臨床検査室においては、該HCV抗原試験は、異なるHCV遺伝子型に感染した患者におけるHCVに対する曝露の検出において[Dicksonら,Transplantation 68:1512(1999)]及び抗ウイルス療法のモニターにおいて[Tanakaら,Hepatology 32:388(2000);Tanakaら,J Hepatol 23:742(1995)]、HCV DNA試験と比較しうる感度を有する。したがって、HCVコア抗原試験は、献血者をスクリーニングするための又は抗ウイルス療法をモニターするための、HCV RNAに代わる実用的な方法となる。
本発明のユニークさは、それがHCV抗体とHCV抗原とを同時に検出しうることにある(国際出願番号PCT/JP99/04129も参照されたい)。この組合せ試験、すなわち「コンボ(combo)」アッセイは、セロコンバージョン前の「ウィンドウ期間」においてHCVに対する曝露を同定するための抗原検出と、セロコンバージョン後にHCVに対する曝露を同定するための抗体検出とを利用する。
本明細書中に言及するすべての米国特許および刊行物の全体を、参照により本明細書に組み入れることとする。
発明の概要
本発明は、試験サンプル中の少なくとも1つのC型肝炎ウイルス(HCV)抗原と少なくとも1つのHCV抗体とを同時に検出する方法であって、a)該試験サンプルを、1)抗体/抗原複合体の形成に十分な時間にわたり及び条件下、固相(例えば、微粒子)上にコートされた、少なくとも1つのHCVウイルス抗原またはその一部と、および2)抗原/抗体複合体の形成に十分な時間にわたり及び条件下、該固相上にコートされた、HCVに対する少なくとも1つの抗体またはその一部と接触させる段階、b)該抗体/抗原複合体を検出する段階(該複合体の存在は、該試験サンプル中の少なくとも1つのHCV抗原の存在を示す)、およびc)該抗原/抗体複合体を検出する段階(該複合体の存在は、該試験サンプル中の少なくとも1つのHCV抗体の存在を示す)を含んでなる方法を含む。該固相上にコートされた少なくとも1つのHCV抗原は、例えば、コア抗原、NS3、NS4、NS5およびそれらの一部(または断片)でありうる。該固相上にコートされた少なくとも1つの抗体は、例えば、13−959−270、14−1269−281、14−1287−252、14−153−234、14−153−462、14−1705−225、14−1708−269、14−1708−403、14−178−125、14−188−104、14−283−112、14−635−225、14−726−217、14−886−216、14−947−104、14−945−218、107−35−54、110−81−17、13−975−157、14−1350−210、C11−3、C11−7、C11−10、C11−14およびC11−15よりなる群から選ばれるモノクローナル抗体でありうる。さらに、該固相上にコートされた少なくとも1つのモノクローナル抗体は、好ましくは、該固相上にコートされた少なくとも1つの抗原に対して反応性ではない。特に、前記の少なくとも1つのモノクローナル抗体はHCV抗コアモノクローナル抗体であることが可能であり、前記の少なくとも1つの抗原は組換えHCVコアタンパク質であることが可能である。該組換えコアタンパク質は、該抗コアモノクローナル抗体が結合するエピトープを含有しない。
また、本発明は、試験サンプル中の少なくとも1つのHCV抗原および少なくとも1つのHCV抗体の存在を同時に検出するための方法であって、a)該試験サンプルを、1)抗体/抗原複合体の形成に十分な時間にわたり及び条件下、固相(該固相は例えば微粒子である)上にコートされた少なくとも1つのHCVウイルス抗原またはその一部と、および2)抗原/抗体複合体の形成に十分な時間にわたり及び条件下、該固相上にコートされた少なくとも1つのHCV抗体またはその一部と接触させる段階、b)生じた抗体/抗原複合体に第1コンジュゲート[該コンジュゲートは、検出可能なシグナルを生成しうる標識(例えば、化学発光性化合物)に結合した第2抗体(例えば、マウス抗ヒトIgG)を含む]を、該コンジュゲートが(a)(1)における結合抗体に結合するのに十分な時間にわたり及び条件下で加え、同時に、生じた抗原/抗体複合体に、第2コンジュゲート[該第2コンジュゲートは、検出可能なシグナルを生成しうる標識(例えば、化学発光性化合物)に結合した第3抗体(例えば、C11−10のような抗HCVコア抗原に対するモノクローナル抗体)を含む]を、該第2コンジュゲートが(a)(2)における結合抗原に結合するのに十分な時間にわたり及び条件下で加える段階、およびb)生成したシグナルの存在を検出する段階を含んでなり、該シグナルの存在が、該試験サンプル中の少なくとも1つのHCV抗原または少なくとも1つのHCV抗原の存在を示すことを特徴とする方法を含む。この場合もまた、該固相上にコートされた少なくとも1つのHCV抗原は、コア抗原、NS3、NS4、NS5およびそれらの一部よりなる群から選ばれうる。該固相上にコートされた少なくとも1つの抗体は、例えば、13−959−270、14−1269−281、14−1287−252、14−153−234、14−153−462、14−1705−225、14−1708−269、14−1708−403、14−178−125、14−188−104、14−283−112、14−635−225、14−726−217、14−886−216、14−947−104、14−945−218、13−975−157、14−1350−210、107−35−54、110−81−17、C11−3、C11−7、C11−10、C11−14およびC11−15よりなる群から選ばれうる。さらに、該固相上にコートされた少なくとも1つのモノクローナル抗体は、好ましくは、該固相上にコートされた少なくとも1つの抗原に対して反応性ではない。
また、本発明は、a)固相(該固相は、例えば微粒子である)上にコートされた少なくとも1つのHCV抗原を含有する容器と、およびb)固相(該固相は、好ましくは微粒子である)上にコートされた少なくとも1つのHCV抗体とを含有する容器を含んでなるキットを含む。
本発明はまた、1)固相(該固相は、好ましくは微粒子である)上にコートされた少なくとも1つのHCV抗原と、および2)該固相上にコートされた少なくとも1つのHCV抗体とを含有する容器を含んでなるキットを含む。該キットは更に、HCV抗原またはHCV抗体に結合したシグナル生成化合物を含む少なくとも1つのコンジュゲートを含みうる。該シグナル生成化合物は、例えば、アクリジニウムまたはアクリジニウム含有化合物でありうる。
また、本発明は、試験サンプル中のHCV抗原を検出する方法であって、a)抗体/抗原複合体の形成に十分な時間にわたり及び条件下、固相(該固相は微粒子である)上にコートされた少なくとも1つのHCV抗体(例えば、モノクローナル抗体)と該試験サンプルとを接触させる段階、およびb)抗体/抗原複合体の存在を検出する段階を含んでなり、該複合体の存在が該試験サンプル中の抗原の存在を示すことを特徴とする方法を含む。
本発明はまた、試験サンプル中のHCV抗原を検出する方法であって、a)抗体/抗原複合体の形成に十分な時間にわたり及び条件下、固相(該固相は、好ましくは微粒子である)上にコートされた少なくとも1つのHCV抗体(例えば、モノクローナル抗体)と該試験サンプルとを接触させる段階、b)生じた抗体/抗原複合体にコンジュゲート[該コンジュゲートは、検出可能なシグナルを生成しうる標識(例えば、化学発光性化合物)に結合した第2抗体(例えば、マウス抗ヒトIgG)を含む]を、該コンジュゲートが少なくとも1つの結合抗体に結合するのに十分な時間にわたり及び条件下で加える段階、およびc)該標識(例えば、化学発光性化合物)により生成されたシグナルを検出する段階を含んでなり、該標識により生成されたシグナルが該試験サンプル中の抗原の存在を示すことを特徴とする方法を含む。
また、本発明は、例えば配列番号(SEQ ID NO)6、配列番号8、配列番号12および配列番号16よりなる群から選ばれるアミノ酸配列ならびにこれらの配列の同類アミノ酸置換を含むアミノ酸配列を含んでなる組換えタンパク質を含む(同類アミノ酸置換は、配列の機能を変化させない、該配列中の1以上のアミノ酸の置換と定義される)。本発明はまた、例えば配列番号5、配列番号7、配列番号11および配列番号15よりなる群から選ばれるヌクレオチド配列にコードされるアミノ酸配列を含んでなる組換えタンパク質を含む(該配列にコードされるタンパク質に機能的に影響を及ぼさない、該配列中の置換、欠失および付加も、本発明の範囲内であるとみなされる)。
また、本発明は、例えば配列番号5、配列番号7、配列番号11および配列番号15よりなる群から選ばれるヌクレオチド配列を含んでなるベクターまたは構築物を含む。本発明はまた、該ベクターまたは構築物を含んでなる宿主細胞を含む。
さらに、本発明は、試験サンプル中の少なくとも1つのHCV抗原または少なくとも1つのHCV抗体を同時に検出しうるイムノアッセイを含む。
発明の詳細な記載
本発明は、生物学的サンプル中のHCVの抗原およびHCVに対する抗体を同時に検出するために使用しうる種々の方法に関する。したがって、個体が、被検生物学的サンプル中に、HCVに対する特異的抗体を産生している、および/または、HCV特異的抗原を有する場合、本発明の方法は陽性結果を与える。そのような結果は、例えば、感染(すなわち、急性または慢性)の存在および状態に関して患者を診断するために並びに輸血のための献血または血液製剤サンプルの適合性を判定するために用いることができる。
また、本発明は、個体がHCVに感染しているが抗体を未だ産生していない可能性がある「ウィンドウ期間」(すなわち、感染後50〜60日間)に関連した問題を克服するものである。そのような個体は、この期間にHCVを他者に伝染しうる。したがって、この「ウィンドウ期間」にHCVを検出することにより、本発明は、抗体の産生を待つのとは対照的に、HCVの迅速な診断を可能にし、血液供給における汚染を予防する。
本発明の1つの実施形態においては、HCVウイルス抗原(例えば、コア、N3、N4およびN5)またはその一部を固相上にコートする(または液相中に配置する)。ついで該試験または生物学的サンプル(例えば、血清、血漿、尿など)を該固相と接触させる。該サンプル中に抗体が存在すれば、そのような抗体が該固相上の抗原に結合し、ついで直接的または間接的方法により検出される。該直接的方法は、該複合体自体の存在、したがって該抗体の存在を単に検出することを含む。該間接的方法においては、コンジュゲートを該結合抗体に加える。該コンジュゲートは、シグナル生成化合物または標識に結合した、第1抗体に結合する第2抗体を含む。第2抗体が結合第1抗体に結合すると、シグナル生成化合物は、測定可能なシグナルを生成する。したがって、そのようなシグナルは試験サンプル中の第1抗体の存在を示す。
診断イムノアッセイにおいて使用する固相の具体例としては、多孔性および非多孔性物質、ラテックス粒子、磁性粒子、微粒子(米国特許第5,705,330号を参照されたい)、ビーズ、膜、マイクロタイタープレートおよびプラスチックチューブが挙げられる。所望により、固相物質、および該コンジュゲート中に存在する抗原または抗体を標識する方法の選択を、所望のアッセイ形態の性能特性に応じて決定する。
前記のとおり、該コンジュゲート(または指示試薬)は、シグナル生成化合物または標識に結合した抗体(または、該アッセイに応じて、抗抗体であるかもしれない)を含む。このシグナル生成化合物または「標識」はそれ自体が検出可能であるか、または1以上の追加的化合物と反応して検出可能な産物を生成しうる。シグナル生成化合物の具体例には、色素原、放射性同位体(例えば、125I、131I、32P、3H、35Sおよび14C)、化学発光性化合物(例えば、アクリジニウム)、粒子(可視性または蛍光性)、核酸、錯化剤または触媒、例えば酵素(例えば、アルカリホスファターゼ、酸性ホスファターゼ、ホースラディッシュペルオキシダーゼ、βガラクトシダーゼおよびリボヌクレアーゼ)が含まれる。酵素(例えば、アルカリホスファターゼまたはホースラディッシュペルオキシダーゼ)を使用する場合には、色素原、蛍光原または発光原基質の添加により、検出可能なシグナルが生成する。他の検出系、例えば、時間分解蛍光、内部反射蛍光、増幅(例えば、ポリメラーゼ連鎖反応)およびラマン分光も有用である。
前記イムノアッセイにより試験されうる生物学的流体の具体例には、血漿、尿、全血、乾燥全血、血清、脳脊髄液、唾液、涙、鼻洗浄液、または組織および細胞の水性抽出物が含まれる。
該抗体が検出されるのと同時に、HCV抗原も検出される。したがって、本発明では、2つの異なる試験を実施する必要がない。これは、HCVに対する特異的抗体(例えば、コアに対するヒトまたは動物モノクローナル抗体、ポリクローナル抗体、キメラ抗体など)でコートされた固相(または液相)に該試験サンプルをさらすことにより達成される。抗原は、該サンプル中に存在すれば、該固相に結合し、ついで前記の直接的または間接的方法により検出されうる。より詳しくは、該間接的方法は、標識またはシグナル生成化合物に結合した第2抗体(これは結合抗原に結合する)を含むコンジュゲートの添加を含む。第2抗体が結合抗原に結合すると、試験サンプル中のHCV抗原の存在を示す検出可能なシグナルが生成する。
固相上にコートされた抗体および「第2抗体」は、前記のとおり、モノクローナル抗体またはポリクローナル抗体でありうる。例えば、モノクローナル抗体を使用することを選択すれば、それらは、アボット(Abbott)モノクローナル抗体13−959−270、14−1269−281、14−1287−252、14−153−234、14−153−462、14−1705−225、14−1708−269、14−1708−403、14−178−125、14−188−104、14−283−112、14−635−225、14−726−217、14−886−216、14−947−104および14−945−218よりなる群から選ばれうる。本発明の目的のために、以下の抗コアモノクローナル抗体を使用することも可能である:107−35−54、110−81−17、13−975−157、14−1350−210(米国特許第5,753,430号を参照されたい)およびTonen HCVコアモノクローナル抗体C11−3、7、10、14および15(PCT出願WO 099/06836)(これらのすべてはthe American Type Culture Collection,10801 University Boulevard,Manassas,VA 20110−2209から入手可能である)(モノクローナル抗体を製造しうる方法の考察には、KohlerおよびMilstein,Nature(1975)256:494を参照されたい;Monoclonal Hybridoma Antibodies:Techniques and Applications,Hurrell編(CRC Press,Inc.,1982)に概説されている;J.W.Goding,Monoclonal Antibodies:Principles and Practice(Academic Press,N.Y.,1983;米国特許第5,753,430号も参照されたい)。
HCVコアタンパク質は、該アッセイのHCV抗原部分の可能な標的の1つでありうることに注目すべきである。より詳しくは、該コアタンパク質の検出は、該コアタンパク質中のエピトープに対するモノクローナル抗体を使用することにより達成される。これらの抗コアモノクローナル抗体を該固相上に配置し、試験サンプルからのコア抗原タンパク質の捕捉を促進させる。試験サンプル中のHCV抗体の検出のためには、組換えHCVコアタンパク質も該固相上に配置する。しかし、抗原試験のための標的として及び抗体検出のための捕捉試薬として単一のタンパク質を使用することに伴う重要な問題があること、すなわち、該固相上にコートされた抗コアモノクローナル抗体とコア抗原との間の有意な「交差反応性」に注目すべきである。これは、試験サンプルの非存在下であっても、偽陽性シグナルを生成する。なぜなら、該モノクローナル抗体が、該組換えタンパク質上に存在するエピトープに結合するからである。
そのような交差反応性を避けるために、該アッセイの抗体検出部分に使用するコアタンパク質を修飾して、HCVコアへの抗コアモノクローナル抗体の結合能を除去する。そのような修飾は、エピトープ領域(すなわち、モノクローナル抗体の結合に必要な短いアミノ酸配列)を除去または修飾する組換えDNA技術を用いて達成することができる。したがって、修飾組換えコアタンパク質を使用すれば、結果的に、感染個体の血清中に存在する抗体が結合する幾つかのヒトエピトープは維持されるが、抗原の捕捉に使用する抗コアモノクローナル抗体は該修飾タンパク質に結合しないであろう。あるいは、ほとんどの感染個体の血清中に存在する抗体に結合することが知られている配列を含むが、HCVコア抗原を検出するために使用する抗コアモノクローナル抗体により認識されるエピトープを含有する配列を含まないポリペプチドで、該HCVコア組換えタンパク質を置換することが可能であろう。
より詳しくは、前記のとおり、交差反応性を避けるために、該アッセイにおける抗体の検出にコア抗原を使用することができる。特に、本発明においては、非構造タンパク質(NS)3、4および/または5(すなわち、NS3、NS4および/またはNS5)および/または該コアタンパク質で該固相をコートすることができる。あるいは、本発明においては、(抗体の検出のために)前記HCVタンパク質またはそのセグメントもしくは一部のいずれかの単体または組合せ体で該固相をコートすることができる。該固相をコートするのに使用する抗原は、単一物または分離した物質として組換えタンパク質として発現された連続した組換えタンパク質として、あるいは単一物または分離した物質として設計された合成ペプチドとして作製されうる。
また、該コンボアッセイにおいてHCV E2に対する抗体を検出することも可能であることに注目すべきである。したがって、抗コア抗体を検出するアッセイの代わりに、本明細書に記載の本アッセイを用いることが可能である。あるいは、そのような抗コア抗体アッセイを、本明細書に記載のコンボアッセイの抗原アッセイ形態で補うことが可能である(HGBV E2抗体または抗原の検出に関しては、例えば、米国特許第6,156,495号を参照されたい)。
前記のとおり、本発明における抗原の検出に関しては、該固相上にコートされたモノクローナルまたはポリクローナル抗体は、(抗体の検出のために)該固相上で使用するコア抗原を認識するものであってはならない。したがって、例えば、本発明においては、完全抗体またはそのフラグメントを使用することができる(本発明の目的においては、抗体の「フラグメント」または「一部」は、結合特性に関して完全抗体と機能的に同様に反応する該抗体のサブユニットと定義される)。
また、該イムノアッセイにおいて使用する(HCV抗原を検出するための)最初の捕捉抗体は、該固相に共有結合または非共有結合(例えば、イオン結合、疎水結合など)されうることに注目すべきである。共有結合のための連結剤は当技術分野で公知であり、固相の一部であることが可能であり、あるいはコートする前にそれに誘導体化されうる。
HCV抗体を検出するために該固相を使用する第2の方法は、該コア抗原を完全に除去することを含む。例えば、該固相をNS3、NS4および/またはNS5、ならびに該コアタンパク質またはその領域の代替物(例えば、E2)でコートする。一方、抗原の検出のために固相上にコートされる抗体は、HCVのコアタンパク質に対するものである。
抗原および抗体を同時に検出するために本発明の目的に使用しうる他のアッセイ形態には、例えば、二重(Dual)アッセイストリップブロット、高速試験(rapid test)、ウエスタンブロット、およびArchitect(登録商標)アッセイ(Frank Quinn,The Immunoassay Handbook,Second edition,David Wild編,p.363−367,2001)における常磁性粒子の使用が含まれる。そのような形態は当業者に公知である。
また、所望により、本発明のアッセイは、HCV抗原またはHCV抗体の両方ではなくそれらの一方のみを検出するためにも使用しうることに注目すべきである。確かに、感染が初期に存在することを確認したい場合には、「ウィンドウ期間」中のように、試験サンプル中の抗原の存在のみを確認することを望むかもしれない。一方、感染の段階(例えば、急性なのか慢性なのか)を確認したい場合には、抗体の存在およびその力価を調べることを望むかもしれない。
また、前記のアッセイの要素はキットの形態での使用に特に適していることに注目すべきである。該キットは、バイアル、ボトルまたはストリップのような1つの容器を含むことが可能であり、この場合、各容器は、予め準備された固相を含有し、他の容器はそれぞれのコンジュゲートを含有する。これらのキットはまた、該アッセイを実施するために必要な他の試薬(例えば、洗浄液、加工および指示試薬)のバイアルまたは容器を含有しうる。
本発明は、以下の非限定的な実施例を用いることにより例示されうる。
実施例I
モノクローナル抗体により認識されるHCVコアエピトープのマッピング
各モノクローナル抗体が結合するHCVコアタンパク質内の領域を決定するために、一連の重複するビオチン化ペプチドを合成した(表I)。これらのペプチドは、後記のとおり、EIAを行うために使用した。後記のものに類似したEIA法を用いて、すべてのモノクローナル抗体が組換えHCVコア融合タンパク質を検出し得たことに注目すべきである(データ非表示)。
Figure 0004353793
ポリスチレンビーズのコーティング
0.25インチのポリスチレンビーズを、ペプチドEIAの固相として使用した。コーティングに先だって、ビーズを、攪拌することなく、15% イソプロパノール(水中)で室温で30分間洗浄した。イソプロパノールを除去し、該ビーズを脱イオン水で1回すすいだ。ついで、洗浄したビーズを、0.1M リン酸ナトリウムバッファー(pH7.5)で5μg/mlに希釈した該ペプチドを含有するバイアルに加えた(0.233ml/ビーズ)。ビーズを、回転させて混合しながら56℃で2時間インキュベートした。ついでビーズをPBSで3回洗浄し、ついで、0.1%Triton X−100を含有するPBS中、回転させて混合しながら40℃で1時間インキュベートした。ビーズを再びPBS中で3回洗浄し、ついで5% BSA/PBS中、回転させて混合しながら40℃で1時間インキュベートした。ビーズをPBSで4回洗浄し、ついで、5% スクロースを含有するPBS中、混合せずに室温で20分間インキュベートした。スクロースバッファーを除去し、ビーズを風乾させた。コートされたビーズを、乾燥した状態で4℃で保存した。
ビーズのコーティングの確認
該ビオチン化ペプチドが実際に該ビーズ上にコートされたかどうかを確認するために、アッセイを行った。該アッセイにおいては、ホースラディッシュペルオキシダーゼ標識ストレプトアビジン(200〜400ng/ml)を含有するバッファー中でビーズをインキュベートした。ついで該ビーズを脱イオン水で洗浄し、基質を加えた。生成物は、492nmの吸光度によって検出された。このアッセイにより、表Iのすべてのペプチドが該ポリスチレンビーズ上にコートされたことが示された(データ非表示)。
HCVペプチドEIA
組換えHCVコアタンパク質に対して産生させたモノクローナル抗体(実施例Iを参照されたい)を、以下のとおりに、ペプチドコート化ビーズのそれぞれに結合するそれらの能力について試験した。モノクローナル抗体をサンプル希釈バッファー(20% ヤギ血清、10% 仔ウシ血清、0.2% Triton X−100およびアジ化ナトリウムを含有するTrisバッファー)で50ng/mlに希釈し、その0.2mlを、該ペプチドコート化ビーズを含有する反応ウェルに加え、混合しながら室温で2時間インキュベートした。ついでビーズを脱イオン水で洗浄し、ついで、0.2mlのペルオキシダーゼ標識ヤギ抗マウスIgG(0.3μg/ml)を加えた。ビーズを、混合しながら室温で60分間インキュベートした。ビーズを脱イオン水で洗浄し、0.3mlのOPD(0.02% Hを含有するクエン酸バッファー中の0.3% O−フェニレンジアミン−2HCl)基質を加えたプラスチックチューブへ移し、混合せずに暗室中、室温で30分間インキュベートした。1mlの1N HSOを加えて反応をクエンチし、492nmでのODを測定した。該吸光度は、該ビーズに結合した抗体の量に正比例する。
モノクローナル抗体のペプチドマッピング
前記のアッセイを用いて、該モノクローナル抗体のそれぞれを、該HCVコア由来ペプチドコート化ビーズのそれぞれに結合するそれらの能力についてアッセイした。モノクローナル抗体が特定のペプチドコート化ビーズに結合することが判明した場合には、該モノクローナル抗体の10倍系列希釈を行い、ついでそれらを、同じペプチドへの結合についてアッセイした。これにより、各モノクローナル抗体の結合特異性の決定が可能となった。表IIに示す結果は、結合(バックグラウンドの少なくとも3倍の吸光度)を示したモノクローナル抗体の最低希釈度を示す。
Figure 0004353793
実施例II
モノクローナル抗体のエピトープマッピング
A.HCV遺伝子断片ライブラリーの調製
ランダムなエピトープコード化断片を得るために、HCVのH系統(Ogataら,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 88:3392−3396(1991))のヌクレオチド14−5295をpGEM−9Zf(−)(Promega Corp.,Madison,WI)中に含有するプラスミドを、以下の方法によりDNアーゼIを使用して部分消化した。
プラスミドDNAの5μg アリコートを、0.1単位から0.7単位までのいずれかの量のDNアーゼIの存在下、0.5M Tris−HCl(pH7.6)および10mM MnCl中、15℃で10分間インキュベートした。各消化からのアリコートをアガロースゲル電気泳動により分析した。0.6および0.7単位のDNアーゼIを含有する2つの消化混合物が、50〜200bpの範囲の最大量の断片を与えることが判明した。これらの2つの混合物をプールし、等容量のフェノール−クロロホルム(1:1,v/v)で1回抽出し、ついで1/10容量の3M 酢酸ナトリウムおよび2.5容量の100% エタノールを加えて沈殿させ、続いて14,000×gで10分間遠心分離した。ついでPCR Polishingキット(Stratagene,Inc.,La Jolla,CA)を該製造業者の説明に従い使用して、該DNA分子の末端を平滑化した。該DNAを、前記のとおりに再び抽出し沈殿させ、続いてT4DNAリガーゼキット(Stratagene,Inc.,La Jolla,CA)を該製造業者の指示通りに使用して、10μlの反応容量中、二本鎖アダプターに連結した。この二本鎖アダプターの配列は以下のとおりであった。
Figure 0004353793
ついで該アダプターのセンス鎖オリゴヌクレオチド(配列番号1)を、その配列に無関係にすべてのDNAが増幅されるよう、PCR反応におけるプライマーとして使用した。この方法は、Akowitzら,Gene 81:295−306(1989)およびReyesら,Mol.Cell.Probes 5:473−481(1991)に記載の方法の変法である。100μlの反応容量中、該センス鎖オリゴヌクレオチドプライマー(最終濃度1μM)の存在下、PE−9600サーモサイクラー中でGeneAmp Gold PCRキット(PE Applied Biosystems,Foster City,CA)を該製造業者の指示通りに使用してPCRを行った。94℃で8分間プレインキュベーションをし、ついで以下のとおりにPCRを25サイクル行った:94℃で20秒間の変性、55℃で30秒間のアニーリングおよび72℃で1.0分間の伸長。これについで、72℃で10分間の最終伸長工程を行った。該PCR産物を前記のとおりに抽出し沈殿させた。全PCR産物を、1.2%アガロースゲル上で泳動させ、約70〜250bpのDNA断片を含有するゲル片を取り出した。QIAEX IIキット(QIAGEN,Inc.,Valencia,CA)を該製造業者の説明に従い使用して、該DNAを該ゲル片から抽出した。制限酵素EcoRI(New England Biolabs,Beverly,MA)を該製造業者の指示通りに使用して、該DNAを消化した。ついで、消化したDNAを前記のとおりに抽出し沈殿させた。
T7 Select10−3b(Novagen,Inc., Madison, WI)をEcoRIで消化し、仔ウシ腸アルカリホスファターゼ(New England Biolabs,Beverly,MA)で脱リン酸化した(これは該製造業者の指示通りに行った)。サイズにより選択された消化DNA断片(30ng)(前掲)を、16℃で一晩、5μlの反応容量中、0.5μgの消化されたT7 Select10−3bに連結させた。該全連結体を、T7 Selectパッケージングエクストラクト(Novagen,Inc.,Madison,WI)を使用してファージ頭部にパッケージングし、該製造業者の指示どおりに用いて力価測定した。得られた未増幅ライブラリーは、合計3.9×10のメンバー(PFU)を含有していた。パッケージングされたファージを、T7 Select System Manual(Novagen,Inc., Madison,WI)による指示通りに、大腸菌(E.coli)BLT5403(20ml培養液)内で液体溶菌増幅により増幅した。増幅されたライブラリーは1.3×1011 PFU/mlの力価を有していた。
B.HCV遺伝子断片ライブラリーのバイオパンニング
バイオパンニングに使用する各モノクローナル抗体(20μg)を、300μlのブロッキングバッファー(2% BSA、3% 脱脂粉乳、0.2% Tween 20、0.02% アジ化ナトリウムを含有するリン酸緩衝食塩水)中、回転振とう機上で4℃で4時間インキュベートした。該モノクローナル抗体のインキュベート中に、約1011個のファージを含有する増幅されたHCV遺伝子断片ライブラリー(前掲)のアリコートを以下のとおりに沈殿させた。1/10容量の5M NaClを該ファージに加え、よく混合し、ついで1/6容量のポリエチレングリコール(MW 8000)を加え、再びよく混合し、氷上で1〜2時間インキュベートした。該ファージを室温で6000×gで10分間遠心分離をし、全上清を除去し、該ファージペレットを1M NaCl、10mM Tris−HCl(pH8.0)、1mM EDTAを含有するバッファー120μlに激しく再懸濁した。該ファージを、プレインキュベートされたモノクローナル抗体に加え、回転振とう機上で4℃で一晩インキュベートした。
翌朝、該抗体―ファージ複合体を、以下のとおりに、ヤギ抗マウスIgG(Fc特異的)に結合した常磁性粒子上に捕捉した。ヤギ抗マウス(Goat Anti−Mouse)IgG Fc BioMag粒子(Polysciences,Inc.,Warrington,PA)の0.2ml アリコートを、0.1% Tween 20、0.1% BSA、0.02% アジ化ナトリウムを含有するリン酸緩衝食塩水(PBS)0.4mlで、穏やかにボルテックスすることにより3回洗浄し、ついで磁気スタンド上で0.5〜1分間捕捉した。該上清を、該粒子をかき乱さないように注意深く除去した。ついで粒子を、前記の一晩のインキュベート物からのIgG−ファージ中に再懸濁し、回転振とう機上、室温で3時間インキュベートした。粒子を、前記のとおりに、1回の洗浄につき、0.5%Tween 20、0.1%BSAを含有するPBS 6.0mlを用いて、6回洗浄した。結合したファージは、0.1% Tween 20、0.1% BSA,1.0% SDSを含有するPBS 0.2mlを用いて、回転振とう機上、室温で90分間溶出した。該チューブを磁気スタンド上に1〜2分間配置し、ついで、該溶出ファージを含有する上清を清潔なチューブに移した。溶出ファージを含有するサンプルを、T7 Select System Manualの指示通りに力価測定した。
該溶出ファージを以下のとおりに増幅した。10mlのLBブロス(Gibco BRL,Gaithersburg,MD)+100μg/ml アンピシリンに大腸菌(E.coli)BLT5403を接種し、それを、振とうしながら37℃で一晩インキュベートした。翌朝、35mlのLBブロス+100μg/ml アンピシリン、1×M9塩、0.4% グルコース、1mM MgSOに該一晩培養物の0.2mlを接種し、それを、A600吸光度が0.5〜0.6になるまで、振とうしながら37℃でインキュベートした。第1ラウンドのバイオパンニング(前掲)からの溶出ファージ(185μl)を加え、該培養物のA600吸光度が約0.5(これは溶菌を示す)に低下するまで、37℃でのインキュベートを1.5〜2時間継続した。該培養物を8000×gで10分間遠心分離し、該上清を清潔なチューブに取り、4℃で保存した。該培養液上清を、T7 Select System Manualに指示されているとおりに力価測定した。
バイオパンニングおよび増幅の、後続の1〜2ラウンドは、前記の方法に以下の修飾をして行った。該モノクローナル抗体を4℃で4時間プレブロッキングした後、出発ライブラリーからの1011 PEG−沈殿ファージの代わり、バイオパンニングの前ラウンドからの増幅ファージ150μlを加えた。さらに、バイオパンニング後に、35mlの培養物の代わりに20mlの培養物を使用して該溶出ファージを増幅し、185μlの溶出ファージの代わりに100μlの溶出ファージを該培養物に加えた。
C.HCVコア含有クローンの選択および配列決定
HCVヌクレオキャプシドタンパク質のアミノ酸1−173をコードするHCVゲノムの領域を含有するDNA断片を、ハイブリダイゼーションプローブとして利用した。この領域を選択したのは、該バイオパンニング実験で分析したモノクローナル抗体のすべてが該HCVコアタンパク質内のエピトープを認識するからである。バイオパンニングおよび増幅の2〜3ラウンドから得られたファージを大腸菌(E.coli)BLT5403上にプレーティングし、プラークが形成されるまで37℃でインキュベートした。DNAをHybond−N+メンブレン(Amersham Life Sciences,Inc.,Arlington Heights,IL)上にトランスファーし、変性させ、中和し、UV架橋した(これらは該製造業者の指示通りに行った)。該メンブレンを、当技術分野において記載され公知である方法により、HCVヌクレオキャプシド遺伝子32P標識プローブとプレハイブリズさせ、ハイブリダイズさせ、洗浄し、露光した。個々のハイブリダイズしたプラークを単離し、該インサートを、T7SelectUPおよびT7SelectDOWNプライマー(Novagen,Inc.,Madison,WI)をT7 Select System Manualの指示通りに使用するPCRにより増幅した。各モノクローナル抗体について、独立した30〜50個のハイブリダイズしたプラークを増幅し、ついでQIAquickPCR精製キット(Qiagen,Inc.,Chatsworth,CA)を用いて精製した。精製されたPCR産物を、ABI Big Dye Terminator Cycle Sequencing Ready Reactionキット(Perkin−Elmer)およびT7SelectUPプライマーを用いて、ABI Model 377 DNA Sequencerで、直接的に配列決定した。特定のモノクローナル抗体を用いたバイオパンニングにより得られた配列のすべてを、HCVヌクレオキャプシド遺伝子配列と共に整列させ、すべてのクローンにおける重複の最小領域を同定した。この重複領域は、該モノクローナル抗体により認識されるエピトープを決定した。この方法を用いて同定したいくつかのモノクローナル抗体により認識されるエピトープを、表IIIに示す。
Figure 0004353793
実施例III
HCVコア抗体/抗原組合せアッセイに使用する組換え抗原の構築
A.背景
C型肝炎ウイルス(HCV)コアに対するヒトの免疫応答は、ほとんどの場合、専ら該天然タンパク質のN末端半分に対するものである。複数のエピトープ(一定数のアミノ酸(通常<10)を含む領域)が、該天然タンパク質の最初の115アミノ酸中に同定されている(Sallbergら)。したがって、感染個体の血清中に存在するヒト抗コア抗体の検出のためのアッセイに利用される組換え抗原は、該天然タンパク質のこの部分を含有していれば十分である。逆に、HCVコアタンパク質の検出のためのインビトロアッセイは、感染個体の血清中に同様に存在する天然コアタンパク質を捕捉し検出するためにマウスモノクローナル抗体を利用する。コア抗原とヒト抗コア抗体との両方を単一のアッセイで同時に検出するための組合せアッセイは、それらの2つのアッセイ形態を兼ね備えたものである。この場合、該血清中に存在するヒト抗コア抗体によって認識されるが、該血清中に同様に存在する天然コア抗原の捕捉および検出に使用するマウスモノクローナル抗体による認識を免れる組換えコア抗原が必要である。該コア抗原内の小領域(1〜30またはそれ以上のアミノ酸)を除去して、該マウスモノクローナル抗体により認識されるエピトープを破壊または除去し、一方同時に、ヒト抗コア抗体検出を可能にする多数の他のエピトープを無傷のまま残すことにより、そのような組換え体を構築することが可能である。
B.抗原の構築
構築したこれらの抗原の最初のものは、該組換え体からアミノ酸32−50が除去されたHCVアミノ酸8−100を含有していた。この場合、それぞれアミノ酸32−36および45−50にあるエピトープに結合する抗体C11−10およびC11−14(実施例II)は、生じた組換え抗原には結合しないであろう。HCVのH系統(Ogata、前掲(1991))からのヌクレオチド342−791の細菌コドン最適化形態を含有するプラスミドを、PCRの鋳型として用いた。この配列用に設計されたオリゴヌクレオチドプライマーを、HCVコア抗原の別々の2つの断片(1=配列番号1および配列番号2;2=配列番号3および配列番号4)(一方は該欠失の上流、もう一方は該欠失の下流)を増幅するために使用した。さらに、各断片上の欠失に隣接するオリゴヌクレオチドプライマー(配列番号2および3)は、互いに重複する領域を含有していた。PE−9600サーモサイクラー内で、0.5μMの各オリゴヌクレオチドプライマーおよび3〜5pgのプラスミド鋳型の存在下、TaKaRa LA Taq PCR Kit(Pan Vera,Corp.,Madison,WI)を該製造業者の指示に従い使用して、PCRを行った(50μl容量)。94℃で1分間のプレインキュベーションについで35サイクルのPCR(94℃で20秒間の変性、50℃で30秒間のアニーリング、72℃で30秒間の伸長)を行い、ついで72℃で10分間の最終伸長を行った。それらの2つの断片の独立した増幅の後、QIAquick PCR Purification Kit(QIAGEN,Inc.,Valencia,CA)を用いて、それぞれを精製し、25μlの水中に溶出した。ついで、それらの2つの精製断片(20μlの容量の反応液中のそれぞれ1μl)を該オリゴヌクレオチドプライマー(配列番号2および配列番号3)内の重複領域において互いに連結するために、PCRの第2ラウンドを前記のとおりに10サイクル行った。最後に、該第2PCRの産物を、0.5μMの隣接オリゴヌクレオチドプライマー(配列番号1および配列番号4)および前記の条件(100μl容量)を用いる35サイクルの第3PCRにおいて増幅した。
C.組換え発現
該第3PCRの産物を、QIAquick PCR Purification Kitを用いて精製し、ついで制限酵素EcoRIおよびBamHIで、隣接オリゴヌクレオチドプライマー(配列番号1および配列番号4)中に取り込まれた該消化部位を消化した。該組換え体をコードする断片を、pGEM−T Easy Ligation Kit(Promega,Madison,WI)を用いて、EcoRIおよびBamHIで同様に消化された細菌発現ベクターpJO200に連結し、ついでXL1−Blueコンピテント細胞(Stratagene,La Jolla,CA)中に形質転換した。適当な大きさにされたインサートを含有するクローンの選択の後に、該組換え体のヌクレオチド配列が確認され(配列番号5)、その推定アミノ酸配列(配列番号6)が示されている(組換えタンパク質の発現の記載については、米国特許第5,322,769号および米国特許第6,172,189号を参照されたい)。
D.他の組換え体
いくつかの他のHCVコア組換え体を前記と同じ方法で構築し、クローニングし、発現した。これらの最初のもの(ヌクレオチド配列配列番号7および対応アミノ酸配列配列番号8を参照されたい)は、アミノ酸33−35および46−49が欠失したHCVアミノ酸8−100を含有する。第1 PCRにおいて2つの断片を増幅するために使用したオリゴヌクレオチドプライマーは、それぞれ配列番号1および配列番号9、ならびに配列番号10および配列番号4であった。ついで第3 PCRにおいて、配列番号1および配列番号4を用いて最終増幅を行った。これらの組換え体の第2のもの(ヌクレオチド配列配列番号11および対応アミノ酸配列配列番号12を参照されたい)は、アミノ酸36のロイシン残基がバリンで置換されアミノ酸47のアルギニン残基がロイシンで置換されたHCVアミノ酸8−100をコードする。第1 PCRにおいて2つの断片を増幅するために使用したオリゴヌクレオチドプライマーは、それぞれ配列番号1および配列番号13、ならびに配列番号14および配列番号4であった。ついで配列番号1および配列番号4を用いて第3 PCRで最終増幅を行った。最終的に、HCVアミノ酸8−100をコードする組換え体(ヌクレオチド配列配列番号15および対応アミノ酸配列配列番号16を参照されたい)が、単一のPCR反応において、オリゴヌクレオチドプライマー配列番号1および配列番号4を用いて構築された。
実施例IV
HCVコア抗体/抗原組合せアッセイにおいて使用する追加的組換え抗原の構築
A.背景
HCV抗原/抗体組合せアッセイにおいて使用するために構築した追加的組換え抗原は、該ウイルスのコア領域へ連結されたHCVの33c領域(アミノ酸1192−1457)を含有する抗原を含んでいた。そのような構築のために用いた鋳型は、アミノ酸1192−1457の細菌コドン最適化配列およびそれに続くHCVのH系統(Ogata,1991)由来のアミノ酸1−150を、それらの2つの配列を分離する2つの非HCVコード化アミノ酸と共に含有するプラスミドであった。この組換え体(HC−43)は、HCVの検出のための多数の商業的アッセイにおいて常套的に使用される。HC43組換え体は、バクテリオファージλのpLプロモーターから非融合タンパク質として発現される(HC43の考察には、米国特許第5,705,330号、米国特許第5,616,460号および米国特許第5,773,212号を、λpLベクター系の考察には、米国特許第6,153,377号および米国特許第5,859,193号を参照されたい)。該追加的組換え体は、2つの方法のうちの1つにより構築した。まず、別々の関連した組換え体をコードする既存クローンをDNAライゲーションにより連結して、第3の特有の組換え体を形成させるか、あるいは実施例III、B部に記載の連結PCRにより新規の特有のクローンを構築した。
B.初期抗原の構築
構築した、より新しい抗原の最初のもの(p9MB−18)は、アミノ酸32−50が欠失したアミノ酸1−100(コアタンパク質のセグメントを表す)に連結されたHCVアミノ酸1192−1457(NS3のセグメントを表す)を含有していた。この組換え体は、エンドヌクレアーゼXmaIおよびBamHIでプラスミドpHC43を制限消化することにより構築した。XmaIはpHC43を該コアコード化領域のアミノ酸24の近傍で切断し、一方、BamHIは翻訳終止コドンの下流で切断する。pHC43のこの領域を、pGEM−T Easy Ligation Kit(Promega Corp.,Madison,WI)を使用するDNAライゲーションにより、実施例IIIに記載の32−50が欠失したHCVコアアミノ酸8−100をコードするpJO200ベクター(配列番号5および配列番号6)から得たXmaI−BamHI断片で置換した。ついで、その新たなプラスミドを、XL1−Blueコンピテント細胞(Stratagene,La Jolla,CA)を形質転換するために使用した。適当な大きさにされたインサートを含有するクローンの選択後、該組換え体のヌクレオチド配列が確認され(配列番号17)、その推定アミノ酸配列が配列番号18に示されている。
C:連結PCRにより構築された他の組換え体
連結PCRにより作製される組換え抗原を、実施例III、B部に詳細に記載されているとおりに構築した。これらの組換え体の最初のものであるp9MB−19(配列番号19(ヌクレオチド配列)および配列番号20(アミノ酸配列))は、HCVアミノ酸1192−1457、およびそれに続く、アミノ酸32−50が欠失したアミノ酸8−100を含有する。第1 PCRにおいて最初の2つの断片を増幅するために使用したオリゴヌクレオチドプライマーは、それぞれ配列番号21および配列番号22、ならびに配列番号23および配列番号4であった。第3 PCRにおける最終増幅では、配列番号21および配列番号4のオリゴヌクレオチドプライマーを使用した。
組換え体p9MB−20(配列番号24および配列番号25)は、HCVアミノ酸1192−1457、4個のグリシン残基および1個のセリン残基、およびそれに続く、アミノ酸32−50が欠失したHCVアミノ酸8−100を含有する。第1 PCRにおいて最初の2つの断片を増幅するために使用したオリゴヌクレオチドプライマーは、それぞれ配列番号21および配列番号22、ならびに配列番号26および配列番号4であった。第3 PCRにおける最終増幅では、配列番号21および配列番号4のオリゴヌクレオチドプライマーを利用した。
組換え体p9MB−22(配列番号27および配列番号28)は、HCVアミノ酸1192−1457、4個のグリシン残基および1個のセリン残基、およびそれに続くHCVアミノ酸1−150を含有する。第1 PCRにおいて最初の2つの断片を増幅するために使用したオリゴヌクレオチドプライマーは、それぞれ配列番号21および配列番号22、ならびに配列番号29および配列番号30であった。第3 PCRにおける最終増幅では、配列番号21および配列番号30のオリゴヌクレオチドプライマーを使用した。
組換え体p9MB−31(配列番号31および配列番号32)は、HCVアミノ酸1192−1457、ならびにそれに続く、アミノ酸31、32、33、47および48が欠失したアミノ酸1−100を含有する。第1 PCRにおいて最初の2つの断片を増幅するために使用したオリゴヌクレオチドプライマーは、それぞれ配列番号21および配列番号33、ならびに配列番号34および配列番号4であった。第3 PCRにおける最終増幅では、配列番号21および配列番号4のオリゴヌクレオチドプライマーを使用した。
D.DNAライゲーションにより構築された他の組換え体
組換え体p9MB−24(配列番号35および配列番号36)は、HCVアミノ酸1192−1457、ならびにそれに続く、該組換え体からアミノ酸33−35および46−49が欠失したHCVアミノ酸1−100を含有する。この組換え体は、プラスミドpHC43をエンドヌクレアーゼXmaIおよびBamHIで制限消化し、該断片を、配列番号7から得られたXmaI−BamHI断片でDNAライゲーションにより置換することにより構築した。
組換え体p9MB−25(配列番号37および配列番号38)は、HCVアミノ酸1192−1457、4個のグリシン残基および1個のセリン残基、ならびにそれに続く、該組換え体からアミノ酸33−35および46−49が欠失したHCVアミノ酸1−100を含有する。この組換え体は、プラスミドp9MB−22をエンドヌクレアーゼXmaIおよびBamHIで制限消化し、該断片を、配列番号7から得られたXmaI−BamHI断片でDNAライゲーションにより置換することにより構築した。
組換え体p9MB−26(配列番号39および配列番号40)は、HCVアミノ酸1192−1457、4個のグリシン残基および1個のセリン残基、およびそれに続く、該組換え体からアミノ酸32−50が欠失したHCVアミノ酸1−100を含有する。この組換え体は、プラスミドp9MB−22をエンドエンドヌクレアーゼXmaIおよびBamHIで制限消化し、該断片を、p9MB−18(配列番号17)から得られたXmaI−BamHI断片でDNAライゲーションにより置換することにより構築した。
実施例V
微粒子の調製
いくつかのモノクローナル抗体でコートされた微粒子を、HCVコアタンパク質内の種々の領域を認識するHCVモノクローナル抗体で微粒子のいくつかの分離した集団をコートすることにより調製した。同様に、HCVのNS3およびNS4領域からクローニングされた組換え抗原で微粒子をコートした。微粒子のコーティングに使用したペプチドは、HCVのコア領域由来であった。
抗体アッセイのための微粒子:
以下の組換えタンパク質およびペプチドを、抗体アッセイ用の微粒子をコートするために使用した。
A.組換えタンパク質の調製:
i.HCV HC43抗原HCV
HC43組換え抗原を、Chiron Corporation、Emeryville,CA.より入手した。それは、HCV−1(前記のとおり、GenBank(登録商標)より入手可能なアミノ酸配列)のアミノ酸配列1−150(コアタンパク質に相当する)および1192−1457(NS3中のアミノ酸残基に相当する)を含有していた。
ii.HCV C−100抗原
HCV C―100組換え抗原を、Chiron Corporation、Emeryville,Calif.より入手した。それは、HCV−1(前記のとおり、GenBank(登録商標)より入手可能)のアミノ酸配列1569−1961(NS4のアミノ酸残基に相当する)を含有していた。
iii.HCV NS5抗原
HCV NS5組換え抗原を、Chiron Corporation、Emeryville,Calif.より入手した。それは、HCV(前記のとおり、GenBank(登録商標)より入手可能)のアミノ酸配列2054−2995を含有していた。
iv.HCV NS3 NS4 大腸菌(E.coli)構築物CKS−33c−BCD抗原
HCV HC31組換え抗原を、Chiron Corporation、Emeryville,Calif.より入手した。それは、HCVのアミノ酸配列1192−1457、およびNS4領域のアミノ酸配列1676−1931を含有していた。さらに、それは、CKS(前記のとおり、GenBank(登録商標)より入手可能)の239アミノ酸よりなる。
A1.R−抗原コート化微粒子の調製
i.HCV HC43/C100微粒子の調製
HC43およびc−100の両方でコートされた微粒子を、以下の方法で調製した。簡潔に説明すると、微粒子(10% 重量/容量、0.7〜0.9ミクロン、Seradyn,Indianapolis,Ind.より入手可能)の500μl アリコートを962μlのコーティングバッファー(Tween−20を含有するリン酸バッファー(pH5.0))と室温で約1分間混合した。ついで、154μlのHCV C100−3抗原溶液(0.65mg/ml)および308μlのHC43抗原溶液(650μg/ml)を該微粒子溶液に加え、室温で16時間、回転させて混合した。該微粒子をエッペンドルフ(Eppendorf)ミクロ遠心機(microfuge)で12,000×gで10分間ペレット化した。該懸濁液を除去し、該微粒子を洗浄バッファー(リン酸塩、NaCl、ジチオトレイトール−DTT、EDTA、ドデシル硫酸ナトリウム−SDS、pH6.5)で洗浄し、56℃で20時間、熱ストレスに付した。ついで該微粒子を、2.0%の最終濃度で、2.5mlの微粒子希釈剤(リン酸バッファー(pH6.5)、EDTA、DTT、NaClおよびSDS、スクロース、アジ化物)に再懸濁させた。
ii.HCV NS5微粒子の調製
530μlのHCV NS5コーティングバッファー(炭酸塩(pH10)、SDS)および200μlの10% 重量/容量、0.7〜0.9ミクロンの微粒子(Seradyn,Indianapolis,Indより入手可能)を270μlのHCV NS5抗原溶液(650μg/mlの濃度)に加えた。該微粒子を、室温で16時間、回転させて混合した。該微粒子をエッペンドルフ ミクロ遠心機で12,000×gで10分間のペレット化した。該懸濁液を除去し、該微粒子を洗浄バッファー(リン酸塩、NaCl、DTT、EDTA、SDS、pH6.5)で洗浄し、56℃で20時間、熱ストレスに付した。ついで、その洗浄した微粒子を、0.4%の最終濃度で、2.5mlの微粒子希釈剤(リン酸バッファー(pH6.5)、EDTA、DTT,NaClおよびSDS、スクロース、アジ化物)に再懸濁させた。
iii.HCV NS3 NS4大腸菌(E.coli)構築物CKS−33c−BCD微粒子の調製
微粒子の100μl アリコート(10% 重量/容量、0.7〜0.9ミクロン、Seradyn,Indianapolis,Indより入手可能)を452μlのコーティングバッファー(Tween−20を含有するリン酸バッファー(pH5.0))と室温で約10分間混合した。ついで、200μgのCKS−33C−BCD Agを加え、室温で16時間混合した。
該微粒子をエッペンドルフ ミクロ遠心機で12,000xgで10分間ペレット化した。調製された微粒子を洗浄バッファー(DTT、EDTA、SDSを含有するPBS、pH6.5)で洗浄した。該上清を除去し、該微粒子を1mlの微粒子希釈剤(リン酸バッファー(pH6.5)、EDTA、DTT、NaCl、スクロースおよびSDS、スクロース)に再懸濁させた。
iv.HCV HC43/C100およびHCV NS5微粒子の混合
実施例(IV)(A1)(i)に記載のとおりに調製した220μlのHCV HC43/C100微粒子と、実施例(IV)(A1)(ii)に記載のとおりに調製した330μlのHCV NS5微粒子とを混合した。この混合物を室温で15分間インキュベートし、微粒子希釈剤(リン酸バッファー(pH6.5)、EDTA、DTT、NaCl、スクロースおよびSDS、スクロース)で50mlに希釈した。。
v.ビオチン化コアペプチドの調製
自動化ペプチドシンセサイザーを使用する合成中に、HCVコアペプチド aa11−28がN末端において90%の純度でビオチン化された。
vi.ストレプトアビジンコート化微粒子の調製
カルボキシル化微粒子(10% 重量/容量、0.227ミクロン、Seradyn,Indianapolis,Ind)の4ml アリコートを2486μlのカップリングバッファー(MES(2−(N−モルホリノ)エタンスルホン酸)pH6.7)と室温で10分間混合した。ついで114.4μlのEDAC溶液(カップリングバッファー中10mg/ml)を該微粒子溶液に加え、室温で15分間混合した。続いて、1mlのストレプトアビジン溶液(PBS中、1mg/ml)を該活性化微粒子に加え、室温で16時間回転させた。ついで、調製された微粒子を、エッペンドルフ・ミクロ遠心機で12,000×gで3分間ペレット化した。該上清を除去し、該微粒子を4mlのPBSに再懸濁させた。該遠心分離過程をもう1回繰り返し、微粒子を4mlのPBS中に保存して、約1%の最終濃度を得た。
vii.コアペプチドコート化微粒子の調製
実施例(IV)(A1)(vi)から得た1mlのコート化微粒子に、実施例(V)(A1)(v)から得た375μlのHCVコアペプチドとPBSバッファー中の1mg/mlの11−28aaとを加えた。ついで該混合物を室温で2時間インキュベートした。調製された微粒子を洗浄バッファー(DTT、EDTA、SDSを含有するPBS、pH6.5)で洗浄し、該微粒子を1mlの微粒子希釈剤(仔ウシ血清、ウマIgG、TWEEN 20、BSA、カゼイン、EDTA、スクロースおよびプロクリン(Proclin)、pH6.5)に、1%の固体最終濃度になるよう再懸濁した。
抗原アッセイのための微粒子:
B.モノクローナル抗体の調製
モノクローナル抗体の製造方法は米国特許番号5,753,430に記載されている。簡潔に説明すると、pHCV34(HCV−コア、a.a.1−150)と称される、HCV配列によりコードされる大腸菌(E.coli)由来組換え抗原を、コアに対する抗体用の免疫原として使用した。pHCV34のクローニングについての詳細な情報は、参照により本明細書に組み入れる米国特許出願第07/572,822号に開示されている。当業者により行われるとおり、該タンパク質は、精製後、適当なアジュバントととの免疫化用に調製した。
製造業者の指示通りに調製されたバッファー エマルション中のそれぞれ15μgのトレハロース ジミコーラート(dimycolate)(TDM)およびエム・フレイ(M.Phlei)ならびに15μgの精製pHCV34を、BALB/Cマウスに腹腔内注射した。それに続く免疫化を第14日、第28日および第42日に行った。第21日および第49日にマウスから採血し、米国特許第5,753,430号に詳細に記載されているとおりに、ポリスチレンビーズ上にコートされたpHCV34を使用する酵素結合イムノソルベントアッセイにより該免疫応答を調べた。
免疫化マウスの血清中に合理的な力価で存在する特異的抗HCV抗体の証明に際して、40μgのpHCV34抗原でマウスを追加免疫した。該マウスを犠死させ、それらの脾臓を取り出し、該白血球をSP2/0細胞と混合し融合させた。該細胞混合物を、20% ウシ胎児血清で補足されたBiscoe変法Dubach培地(IMDM)中で培養し、該雑種形成細胞を、ヒポキサンチンおよびチミジン培地を使用して選択した。ハイブリドーマ細胞系を樹立させ、コアに対する抗体に特異的なすべてのモノクローナル抗体を該マウスの腹水から調製し、プロテインAカラム(Pharmacia,Uppsala,Sweden)上のクロマトグラフィーにより精製した。該モノクローナル抗体のエピトープを、実施例Iに記載のELISA試験により分析した。
B1.抗原アッセイ用のモノクローナル抗体コート化微粒子の調製
i.HCV C11−14微粒子の調製
簡潔に説明すると、カルボキシル化微粒子(10% 重量/容量、0.227ミクロン、Seradyn,Indianapolis,Indより入手可能)の1ml アリコートを9mlのカップリングバッファー(MES(2−(N−モルホリノ)エタンスルホン酸)pH6.7)と室温で約10分間混合した。ついで150μlの1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(EDAC、カップリングバッファー中、10mg/ml、Sigma Chemical Company)を該微粒子溶液に加え、室温で15分間混合した。1822μlのC11−14モノクローナル抗体溶液(2.13mg/ml)を該活性化微粒子に加え、室温で16時間、回転させて混合した。ついで該微粒子をエッペンドルフ・ミクロ遠心機で12,000×gで3分間ペレット化した。該上清を除去し、該微粒子を微粒子洗浄バッファー(リン酸緩衝食塩水(PBS)、Tween20(pH7.2))で洗浄し、ついで微粒子コーティングバッファー(Tris緩衝食塩水(TBS)、ウシ血清アルブミン(BSA)、pH7.2)で洗浄し、微粒子最終交換バッファー(PBS、Tween 20(pH7.2))で最終洗浄した。該微粒子を5mlの最終交換バッファーに再懸濁させ、45℃で72時間の熱ストレスに付した。熱ストレスに付した後、5mlの微粒子希釈剤(仔ウシ血清、ウマIgG、Tween 20、BSA、カゼイン、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、スクロースおよびプロクリン(Proclin)(pH6.5))を、約1.0%の最終濃度が得られるように加えた。
ii.HCV A5(14−635−225)Mab微粒子の調製
微粒子上のコーティングに、C11−14 Mabの代わりにA5(14−635−225)Mabを使用する以外は、実施例(V)(B1)(i)に記載されているのと同様の方法を用いた。
iii.HCV C11−3微粒子の調製
pHを2.5にするために、6.6μlの1N HClを300μl(1.45mg/ml)のC11−3モノクローナル抗体に加えた。ついで該モノクローナル抗体を、このpHで5分間インキュベートした。ついで、50mM MESバッファーを加えることにより、該pHを6.5にした。ついでカルボキシル化微粒子(10% 重量/容量、0.227ミクロン、Seradyn,Indianapolis,IN)の100μl アリコートを333μlのカップリングバッファー(MES,pH6.7)と室温で10分間混合した。ついで15μlのEDAC溶液(カップリングバッファー中、10mg/ml)を該微粒子溶液に加え、室温で5分間混合した。552μlのpHショック化C11−3モノクローナル抗体溶液(0.725mg/ml)を該活性化微粒子に加え、室温で16時間、回転させて混合した。ついで該粒子をエッペンドルフ・ミクロ遠心機で12,000×gで3分間ペレット化した。該上清を除去し、該微粒子を微粒子洗浄バッファー(リン酸緩衝食塩水(PBS)、Tween20(pH7.2))で洗浄し、ついで微粒子コーティングバッファー(Tris緩衝食塩水(TBS)、ウシ血清アルブミン(BSA)、pH7.2)で洗浄し、微粒子最終交換バッファー(PBS、Tween 20(pH7.2))で最終洗浄した。該微粒子を0.5mlの最終交換バッファーに再懸濁させ、45℃で72時間の熱ストレスに付した。熱ストレスに付した後、0.5mlの微粒子希釈剤(仔ウシ血清、ウマIgG、Tween 20、BSA、カゼイン、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、スクロースおよびプロクリン(ProClin)、pH6.5)を、約1%の最終濃度が得られるように加えた。
iv.HCV C11−14およびC11−3微粒子の混合
実施例(V)(B1)(iii)に記載のとおりに調製された36μlのHCV C11−3微粒子(1% 固形物)および実施例(V)(B1)(i)に記載のとおりに調製された84μlのHCV C11−14微粒子(1% 固形物)を、880μlの微粒子希釈剤(仔ウシ血清、ウマIgG、Tween 20、BSA、カゼイン、EDTA、スクロースおよびプロクリン(Proclin)、pH6.5)と混合した。
C.コンボアッセイ用の微粒子の調製:
該二重アッセイのために、2つの別々のPRISM(登録商標)チャンネルを、その一方はHCV抗体アッセイに、もう一方はHCV抗原アッセイに使用した。コンボアッセイでは、該抗体アッセイおよび抗原アッセイの両方を、抗原アッセイおよび抗体アッセイの両方の試薬が1つのキット中で組合されている1つのチャネル上で行った。
i.コア抗原(ペプチド)コート化微粒子およびHCV HC33抗原コート化微粒子とC11−14mAbコート化微粒子との混合
実施例(V)(A1)(vii)に記載のとおりに調製された350μlのコアペプチドコート化微粒子(1% 固体ストック)および実施例(V)(A1)(iii)に記載のとおりに調製された700μlのHCV NS3 NS4大腸菌(E.coli)構築物CKS−33C−BCD Agコート化微粒子(1% 固体ストック)および実施例(V)(B1)(i)に記載のとおりに調製された319μlのHCV C11−14微粒子(1.0099% 固体ストック)を、5631μlの微粒子希釈剤(仔ウシ血清、ウマIgG、Tween 20、BSA、カゼイン、EDTA、スクロースおよびプロクリン(Proclin)、pH6.5)と混合した。
D.p9MB18コート化微粒子、c200コート化微粒子およびC11−14コート化微粒子を使用するコンボアッセイのための微粒子の調製:
i.HCV C−200抗原
HCV C−200組換え抗原をChiron Corporation,Emeryville,Calif.より得た。特に、該抗原はHCV(前記のとおり、GenBankより入手可能)のアミノ酸配列1192−1932を含み、NS3およびNS4領域に由来する。c200抗原は、ヒトスーパーオキシドジスムターゼ(hSOD)の154アミノ酸を有するキメラ融合タンパク質である。
ii.c200微粒子の調製
微粒子(10% 重量/容量、0.7〜0.9ミクロン、Seradyn,Indianapolis,Indより入手可能)の100μl アリコートを830.6μlのコーティングバッファー(SDSを含有するMESバッファー(pH6.5))と室温で約10分間混合した。ついで69.4μlのc200抗原溶液(0.72mg/ml)を該微粒子溶液に加え、室温で16時間、回転させて混合した。該微粒子をエッペンドルフ・ミクロ遠心機で12,000×gで10分間ペレット化した。該懸濁液を除去し、該微粒子を洗浄バッファー(リン酸塩、NaCl、EDTA、SDS、pH6.5)で洗浄し、56℃で16〜20時間の熱ストレスに付した。ついで該微粒子を2.0%の最終濃度で500μlの微粒子希釈剤(リン酸塩バッファー(pH6.5)、EDTA、NaCl、スクロース、SDS,アジ化物)に再懸濁させた。
iii.p9MB−18微粒子の調製
微粒子(10% 重量/容量、0.7〜0.9ミクロン、(Seradyn,Indianapolis,Indより入手可能))の100μl アリコートを788μlのコーティングバッファー(SDSを含有するMESバッファー(pH6.5))と室温で約10分間混合した。ついで112μlのHCV p9MB−18抗原溶液(0.89mg/ml)を該微粒子溶液に加え、室温で16時間、回転させて混合した。該微粒子をエッペンドルフ・ミクロ遠心機で12,000×gで10分間ペレット化した。該懸濁液を除去し、該微粒子を洗浄バッファー(リン酸塩、NaCl、EDTA、SDS、pH6.5)で洗浄し、56℃で16〜20時間の熱ストレスに付した。ついで該微粒子を2.0%の最終濃度で500μlの微粒子希釈剤(リン酸塩バッファー(pH6.5)、EDTA、NaCl、スクロース、SDS,アジ化物)に再懸濁させた。
iv.C11−14 mAbコート化微粒子とHCV p9MB−18コート化微粒子およびHCV c200抗原コート化微粒子との混合
実施例(V)(D)(iii)のとおりに調製された50μlのp9MB−18コート化微粒子(2% 固体ストック)、実施例(V)(D)(ii)に記載のとおりに調製された62.5μlのHCV c200Agコート化微粒子(2% 固体ストック)および実施例(V)(B1)(i)に記載のとおりに調製された125μlのHCV C11−14微粒子(2% 固体ストック)を、4762.5μlの微粒子希釈剤(EDTA、SDS、スクロース、およびプロクリン、PBS、pH6.5)と混合した。
感度:
核酸試験データと比較して、セロコンバージョン感度は95.8%であった。PRISM(登録商標)HCV Ag/Ab Real Comboアッセイは、24個中23個の陽性採血液を、反応性のものとして検出した。データを、後記の表Vに要約する。全体的に見て、表IVに示すセロコンバージョンパネルに関する感度は、図3に記載のアッセイ形態を用いた場合には、実施例(V)(C)(i)に記載のとおりに調製された混合微粒子および実施例(V)(C)(iv)に記載のとおりに調製された微粒子の間で、比較しうるものである。一方、抗HCVコアに関しては、特異的サンプルP9MB18コート化微粒子は、コンボアッセイ形態において組合せて用いた場合(表VI)には、コア特異的ペプチド(11−28aa、表VIを参照されたい)に対する有意な改善を示した。
D.p9MB31コート化微粒子の調製
i.微粒子(10% 重量/容量、0.7〜0.9ミクロン、(Seradyn,Indianapolis,Ind.より入手可能)の100μlアリコートを788μlのコーティングバッファー(SDSを含有するMESバッファー、pH6.5)と室温で約10分間混合した。ついで112μlのHCV p9MB−31抗原溶液(0.89mg/ml)を該微粒子溶液に加え、室温で16時間、回転させて混合した。該微粒子をエッペンドルフ・ミクロ遠心機で12,000×gで10分間ペレット化した。該懸濁液を除去し、該微粒子を洗浄バッファー(リン酸塩、NaCl、EDTA、SDS、pH6.5)で洗浄し、56℃で16〜20時間の熱ストレスに付した。ついで該微粒子を2.0%の最終濃度で500μlの微粒子希釈剤(リン酸塩バッファー(pH6.5)、EDTA、NaCl、スクロース、SDS,アジ化物)に再懸濁させた。
感度:
HCVパネルの感受性を、図1に記載のアッセイ形態を用いて、p9MB−18およびp9MB−31 r−抗原でコートされた微粒子の間で比較した。全体的に見て、これらのr−抗原の両方に対する感度は、表IVに示すとおり、比較しうるものである。
Figure 0004353793
Figure 0004353793
Figure 0004353793
実施例VI
アクリジニウム標識コンジュゲートの調製
A.抗体アッセイのためのコンジュゲート:
抗体アッセイのために、アクリジニウムで直接標識されたマウス抗ヒトIgG、またはビオチン化抗ヒトF(ab’)2とアクリジニウム抗ビオチンコンジュゲートとのプレ複合体のどちらかを使用した。
i.ビオチン化抗ヒトF(ab’)2とアクリジニウム抗ビオチンコンジュゲートとのプレ複合体
該標識抗ビオチン抗体は、米国特許第5,705,330号に開示されているとおりに調製した。ビオチン化抗ヒトF(ab’)2とアクリジニウム抗ビオチンコンジュゲートとのプレ複合体も、米国特許第5,705,330号に開示されているとおりに調製した。
ii.アクリジニウム標識マウス抗ヒトIgG
リン酸ナトリウム、NaCl、3−(3−コラミドプロピル)−ジメチルアンモニオ−1−プロパン−スルホナート(CHAPS,Sigma Chemical Company,Saont Louis,Mo)、pH8.0を含有する結合(conjugation)バッファー(CB)53.6μl、および10−(3−スルホプロピル)−N−トシル―N−(2−カルボキシエチル)−9−アクリジニウムカルボキシアミドのN−ヒドロキシスクシンイミドエステル 7.2μl(ジメチルホルムアミド中、4mg/ml)を、131μlのマウス抗ヒトIgG(4.59mg/ml)および601μlのPBSに室温で加えた。該反応混合物をローテーターで室温で20分間混合した。該反応混合物をHPLC上にローディングすることにより、該反応をクエンチした。これを、CHAPS、NaClおよびリン酸ナトリウムを含有するバッファー(pH6.3)で平衡化された300×7.8mm Bio−Sil SEC−250ゲルろ過カラム(Bio−Rad,Richmond,California)に適用した。114M型ポンプを備えたBeckman 421Aコントローラーを使用して、同じバッファーで1.0ml/分で該カラムを溶出した。1mlの幾つかの画分を集め、Beckman DU−7分光光度計で280nmおよび370nmでの吸光度を測定した。アクリジニウムの取り込みの度合を、米国特許第5,705,330号に記載のとおりに計算した。得られた、IgGに対するアクリジニウムの比率(モル/モル)は約2.5であった。該コンジュゲートは4℃で保存した。
B.抗原アッセイのためのコンジュゲート:
i.c11−10コンジュゲートのアクリジン化
以下の変更以外は、実施例(V)(A)(ii)に記載されているのと同様の方法を用いた。700μlのコンジュゲートバッファー、300μl(1mg/ml)のC11−10 Mabおよび2.9μl(4mg/ml)のアクリジニウム誘導体を室温で10分間混合した。得られた、IgGに対するアクリジニウムの比率(モル/モル)は約2.0であった。該コンジュゲートは4℃で保存した。
C.コンボアッセイのためのコンジュゲート:
アクリジン化マウス抗ヒトIgGおよびアクリジン化C11−10Mabコンジュゲートの混合:
14μlのアクリジン化マウス抗ヒトIgG(1μg/ml)を390μlのアクリジン化C11−10Mab(1.79μg/ml)コンジュゲートと混合して、2ng/mlマウス抗ヒトIgGと共に100ng/ml C11−10を得、2時間インキュベートし、使用前にろ過した。マウス抗ヒトIgGおよびアクリジン化C11−10 Mabコンジュゲートの調製は、それぞれ、実施例(V)(A)(ii)および(VI)(B)に記載されている。
実施例VII
モノクローナル抗体によるHCVコアタンパク質の検出
抗原検出アッセイの開発には非常に多数の抗HCVコアモノクローナル抗体が利用可能であるため、モノクローナル抗体のどのような組合せが最大の感度を与えるかを決定することが必要であった。固相上(すなわち、捕捉のため)および液相中(すなわち、検出のため)で2以上のモノクローナル抗体を使用する場合に可能な組合せの数は厖大なものとなるため、最も効果を発揮するモノクローナル抗体のペアを同定するために、単純化された「スクリーニング」方法を用いた。最も高感度なペアを同定したら、必要に応じて、アッセイ感度を向上させるために他のモノクローナル抗体を加えることが可能であろう。
したがって、最適なペアを同定するために、実施例IVおよびVに記載のとおりに、モノクローナル抗体を微粒子上にコートし、またはアクリジニウムに結合させた。スクリーニングアッセイにおいては、モノクローナル抗体コート化微粒子(直径0.40μm)を0.09〜0.15% 固体の作用(working)濃度で使用し、結合(conjugated)モノクローナル抗体を100〜125ng/mlの作用濃度で使用した。すべての実験に、同じ陽性および陰性対照血漿を使用した(各アッセイにつき0.1ml)。陽性対照血清は、HCV抗体に関する試験では陰性であるが19,000,000コピー/mlのHCV RNA力価の血漿を有するHCV感染個体に由来するものであった。陰性対照血漿は、HCV抗体およびRNAに関して陰性である正常献血者に由来するものであった。実施例IXに記載のとおりの装置および操作方法を用いて、アッセイを行った。
表VIIは、モノクローナル抗体の種々のペアが陽性対照ヒト血漿中のHCVコア抗原を検出する能力に関してそれらのペアを試験した際に得られた平均シグナル対陰性(signal−to−negative)(S/N)値を示す(nd:測定せず)。モノクローナル抗体の幾つかのペアは他のものより高い感度を示すこと、および該感度は該アッセイの適当な組合せ方に依っていることが、このデータから明らかである。例えば、モノクローナル抗体A05を捕捉試薬として使用し、C11−10を検出試薬として使用した場合には、得られたS/N値は150.0であったが、それとは逆の組合せ方を用いた場合には、得られたS/N値は僅か6.8であった。
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実施例VIII
HCVコア抗原アッセイサンプル希釈バッファー
実施例XIに記載のとおり、PRISM(登録商標)でのHCVコア抗原アッセイでは、試験するヒト血清または血漿サンプルの希釈にサンプル希釈バッファー(SDB)を使用する。ついでモノクローナル抗体コート化微粒子を加えて反応混合物を得る。該抗原検出アッセイの感度および特異性は、SDBの成分およびそれらの濃度の点でSDBの組成により影響される可能性がある。
HCVは包膜ウイルスであると考えられているため、SDB中に界面活性剤(表面活性物質)を含有させて脂質包膜を除去し、それによりコアタンパク質を溶液に露出させる必要があると仮定された。さらに、コア抗原の検出能を増強しうるヌクレオキャプシド複合体の溶解が、SDBへのカオトロピック塩の添加により促進されうると推測された。
HCVコア抗原アッセイの感度に対するSDB組成の考えられうる影響を調べるために、モノクローナル抗体C11−7またはC11−14コート化微粒子(表の凡例に記載のとおり)およびアクリジニウム標識モノクローナル抗体C11−10コンジュゲートから構成されるHCVコア抗原アッセイにおいて、一連のバッファーを調製し試験した。成分数の点で最も単純である使用したSDB(基礎バッファーとも称される)は、0.1M リン酸カリウム(pH7.2)、10mM EDTAよりなるものであった。このバッファーに、界面活性剤および塩を添加した。HCV抗体に関する試験では陰性であるが19,000,000コピー/mlのHCV RNA力価の血漿を有する個体からの陽性対照ヒト血漿の試験で得られたシグナル対陰性(S/N)比に対するSDBの影響を試験することにより、SDBの性能を測定した。陰性対照血漿は、HCV抗体およびRNAに関して陰性である正常献血者に由来するものであった。スクリーニングアッセイでは、コート化微粒子を0.09〜0.15% 固体の作用濃度で使用し、C11−10コンジュゲートを100〜125ng/mlの作用濃度で使用した。すべての実験に、同じ陽性および陰性対照血漿を使用した(各アッセイにつき0.1ml)。実施例VIIIに記載のとおりの装置および操作方法を用いて、アッセイを行った。
表VIIIに示すとおり、得られたS/N値は、サンプル希釈バッファーに添加した界面活性剤およびその濃度に応じて著しく変化した。双性イオン界面活性剤SB−12(ラウリルスルホベタイン)の添加が、最高のS/N値を与えた。さらに、表IXに示すとおり、同じクラスであるが異なるアルキル鎖長の他の双性イオン界面活性剤と比較した場合に、SB−12で再び最高のS/N値が認められた。0.5%または2% Triton X−100の存在下で基礎バッファーに添加したSB−12の量の滴定を、表Xに示す。SB−12濃度が6%を超えると、該コア抗原アッセイで得られるS/N値は有意に減少した。
更なる実験において、該コア抗原アッセイの感度に対する塩または異なる組合せの双性イオンまたは非イオン界面活性剤の添加の影響を調べた。表XIおよびXIIに示す結果は、NaClの代わりにKClを使用しても、S/Nに対する僅かな影響が観察されるに過ぎず、尿素の添加に関しても同様であることを示唆している。SB−16(パルミチルスルホベタイン)を含有するサンプル希釈バッファーはS/N値の増大を示すようである。前記の実験において他のものと比較して相応に高いS/N値を与えるSDBの1つに、漸増濃度の尿素を含有させることにより、尿素の影響を調べた(表XIII)。この特定のバッファーにおいては、2.0〜2.5Mの最終濃度の尿素の添加が、最も有意にS/N値を増加させたようである。
また、非ヒト由来の種々のタンパク質または血清をサンプル希釈バッファーに添加することによるS/N値に対する影響も調べた(表XIV)。他のタンパク質性成分の存在下または非存在下でウシ血清アルブミンを含有させても、HCV陽性対照血清の試験で得られたS/N値を僅かに増大させたに過ぎなかった。これとは対照的に、タンパク質または血清の組合せの幾つかは、実際には、該タンパク質非含有バッファーで観察されたものと比較してS/N値を減少させた。
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実施例IX
PRISM(登録商標)HCV Ab、PRISM(登録商標)HCV Ag、およびPRISM(登録商標)HCV Ab/Agコンボアッセイ
PRISM(登録商標)抗体アッセイは、参照により本明細書に組み入れる米国特許第5,705,330号に記載されており、PRISM(登録商標)抗原および抗体アッセイは、同様に参照により本明細書に組み入れるShahおよびStewart,The Immunoassay Handbook、第2版,David Wild編,p297−303(2001)に記載されている。
本発明においては、以下の方法を用いた。
HCV Abアッセイ:
アッセイ形態を図1に示す。
一般には、ステーション1において、50μlの対照またはサンプル、50μlの試料希釈バッファー(SDB、Tween 20、新生仔ウシ血清、NaCl、スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)、大腸菌(E.coli)溶菌液、アジ化物を含有するリン酸バッファー(pH7.0))、および50μlのHCV抗原コート化微粒子(前記の実施例(V)(A1)(iv)に記載のとおりに調製した)を各インキュベーションウェルに分注し、アッセイの計時を開始した。これらを、外的攪拌または振とうを行うことなく他の成分への各成分の相互拡散により混合して、反応混合物を得た。ステーション4において、該反応混合物を、繊維状マトリックスを含有する検出ウェルに移し、300μlのトランスファー洗浄液(TW、NaCl、Tween−20、グリセロールおよびプロクリン(Proclin)300と共にホウ酸バッファー(pH7.0)を含有する)で2回洗浄した。室温で18分間インキュベートした後に、50μlのプレ複合体化ビオチン化F(ab’)/アクリジニウム標識抗ビオチン、(ヤギ抗ヒトIgGのビオチン化F(ab’)フラグメント、およびアクリジニウム標識抗ビオチン抗体)をステーション5の検出ウェルのマトリックスに分注した。ステーション8において、該ウェルを37℃で23分間インキュベートし、該反応混合物を含有する繊維状マトリックスを、MES(2−[N−モルホリノ]エタンスルホン酸)(pH5.7)をNaClおよびプロクリン(Proclin)300と共に含有する100μlのFWで3回洗浄した。ステーション9において、後記のアッセイのすべてと同様に、化学発光(CL)シグナルをアルカリ性過酸化水素溶液の添加により生成させ、光子増幅管により光子を測定した。放出される光の量はサンプル中の抗体の量に比例する。サンプルから集めた光子の数を、該バッチにおいて行った校正から決定されたカットオフ(S/CO)値と比較することにより、サンプル中の抗体の存在または非存在を判定する。結果は、後記の表XVにS/CO(シグナル対カットオフ)として表されている。該カットオフ値は、陽性対照(n=4)の平均化学発光計数に0.55を掛けて得られた積に陰性対照(n=4)の平均化学発光計数を足し算することにより算出される。
感度:
セロコンバージョン感度は、選択された被検セロコンバージョンパネルの分析データの専門業者証明書に記載されているHCV RNAデータと比較して、100%であった。データを表XVに要約する。
特異性:
反復反応率(repeat reactive rates)に基づけば、該HCV Abアッセイの特異性は被検集団において>99%であった(表XVII)。
HCV Agアッセイ:
アッセイ形態を図2に示す。
Mab C11−14/Mab C11−10ペア:
一般には、ステーション1において、100μlの対照またはサンプル、50μlの試料希釈バッファー(SDB、リン酸ナトリウム、EDTA、Triton X−100、尿素およびアジ化ナトリウム)、および50μlのHCV Mabコート化微粒子(実施例(V)(B1)(i)に記載のとおりに調製)を各インキュベーションウェルに分注し、アッセイの計時を開始した。これらを、外的攪拌または振とうを行うことなく他の成分への各成分の相互拡散により混合して、反応混合物を得た。ステーション4において、該反応混合物を、繊維状マトリックスを含有する検出ウェルに移し、室温で18分間インキュベートした後、300μlのトランスファー洗浄液(TW)(MES、NaCl、TritonX−100、PEG、消泡剤、プロクリン(Proclin)300、pH5.6)で2回洗浄した。ステーション5において、50μlのアクリジン化C11−10 Mabコンジュゲート(実施例(VI)(B)に記載のとおり)を該検出ウェルのマトリックスに分注した。該ウェルの内容物を23分間インキュベートし、該反応混液を含有する繊維状マトリックスを200μlの最終洗浄液(FW)(LiClおよびLDSを含有するTrisバッファー)で1回洗浄し、ついで100μlのFWで3回洗浄した。ステーション9において、該CLシグナルを誘発させ、測定した。結果は、表XVにS/CO(シグナル対カットオフ)として表されている。該カットオフ値は、陰性対照(n=5)の平均化学発光計数の2.2倍である。
感度:
HCVに対する抗体を産生する個体から順次集められたサンプルを含有する商業的に入手可能なセロコンバージョンパネルの2群を、原型PRISM(登録商標)HCV抗原試験およびPRISM(登録商標)HCV抗体試験において試験した。セロコンバージョンサンプルの第1群では、最初の入手可能な採血の日には、HCV RNAに関して陰性であった。後の採血日においては、1以上の採血日においてHCV RNAが検出され、ついですべての場合において、HCVに対する抗体が検出された。セロコンバージョンパネルの第2群では、最初の採血日に既にHCV RNAに関して陽性であり、後の採血日において、HCVに対する抗体が検出された。それらの2つの群では、セロコンバージョン感度は、HCV RNA試験により得られたデータと比較して98.5%であった。PRISM(登録商標)HCV Agは、68個中67個のHCV RNA陽性採血液を、反応性のものとして検出した。データを表XVIに要約する。これらのデータは、抗体応答が未だ上昇していない個体において、HCV Ag試験がHCV感染を検出することを示している。
特異性:
反復反応率(repeat reactive rates)に基づけば、該HCV Abアッセイの特異性は被検集団において>99%であった(表XVIII)。
HCV Agアッセイ:Mab A5(14−635−225)/Mab C11−10ペア:
C11−14/C11−10に関して記載したものに類似したアッセイ方法を用いた。唯一の相違は、該試験が、Mab C11−14コート化微粒子の代わりにAbbott A5(14−635−225)Mabコート化微粒子を使用したことであった。
感度:
合計4個のセロコンバージョンパネルを評価し、感度を、C11−14/C11−10ペアを使用して得られたデータと比較した。これらのペアは共に、同数の陽性採血液を検出した。A5(14−635−225)/C11−10ペアに関する感度データを表XVIに要約する。
特異性:
反復反応率(repeat reactive rates)に基づけば、該HCV Agアッセイの特異性は被検小集団(n=100)において100%であった(表XIX)。
HCV Agアッセイ:Mab C11−14およびC11−3/Mab C11−10ペア:
C11−14/C11−10に関して記載したものに類似したアッセイ方法を用いた。唯一の相違は、Mab C11−14コート化微粒子の代わりに、C11−14およびC11−3混合微粒子(実施例(IV)(B1)(iv))を使用したことであった。
感度:
HCVコア抗原に関して陽性である再石灰化(recalcified)ヒト血漿(「PC」と称する)とHCV抗原および抗体に関して陰性であるヒト血漿(「NC」と称する)とよりなるパネルに対してS/N比を比較することにより、このペアの性能を評価した(表XX)。該S/N値は、式:
S/N=PCの平均/NCの平均
から求めた。
4つの試料の平均化学発光計数を用いて、各平均を求めた。
PRISM(登録商標)HCV Ag/Abコンボアッセイ:
2つの異なる形態(すなわち、二重コンボアッセイおよびリアルコンボアッセイ)を、以下のとおりにPRISM(登録商標)HCV Ag/Abアッセイに関して評価した。
二重コンボアッセイ:
HCV Ag/Ab二重コンボアッセイは、2つの異なるチャネルを用いてPRISM(登録商標)上で同時に行う。PRISM(登録商標)内の合計6個のチャネルを同時に使用して、いくつかのアッセイ(HIV、HBコア、HBsAg、HTLV、およびHCVAb)を行う。それらのチャンネルのうちの5つは現在使用されているが、1つのチャネルは、新たなマーカー(例えば、HCV Agアッセイ)用に空けてあるか、またはそれらのチャネルのうちの1つに問題が生じた場合に備えて予備的に確保されているかもしれない。したがって、1つのチャネルをHCV Agアッセイに、そして5つの他のチャネルを5つの他のアッセイに使用すると、予備チャネルを、使用のために確保することはできない。
PRISM(登録商標)HCV AbおよびPRISM(登録商標)HCV Agアッセイを別々に行った。両アッセイからの結果を1つの最終報告にまとめた。
リアルコンボアッセイ:
PRISM(登録商標)HCV AgアッセイとHCV Abアッセイとを組合せ、PRISM(登録商標)チャネルの1つにおいて単一のアッセイとして行った。
PRISM(登録商標)HCV Ag/Ab二重コンボアッセイ:
感度:
HCV Ag/Ab二重コンボアッセイのセロコンバージョン感度は98.5%であった。データを表XVに要約する。
特異性:
反復反応率(repeat reactive rates)に基づけば、該HCV Ab/Ag二重コンボアッセイの特異性は被検集団において>99%であった(表XXI)。
PRISM(登録商標)HCV Ag/Abリアルコンボアッセイ:
アッセイ形態を図3に示す。以下の変更以外はHCV AbまたはAgアッセイに関して前記で示されているとおりに、2工程のPRISM(登録商標)HCVコンボアッセイを行った。ステーション1において、100μlの対照またはサンプル、50μlの試料希釈バッファー(Tween 20、新生仔ウシ血清、NaCl、Tween−20、スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)、大腸菌(E.coli)溶菌液およびアジ化物を含有するリン酸バッファー(pH7.0))、ならびに50μlのHCV抗原およびMab混合微粒子(前記実施例(V)(C)(i)に記載のとおりに調製)を各インキュベーションウェルに分注し、アッセイの計時を開始した。ステーション4において、該反応混合物を、繊維状マトリックスを含有する検出ウェルに移し、300μlのトランスファー洗浄液(TW)(MES、NaCl、TritonX−100、PEG、消泡剤、プロクリン(Proclin)300、pH5.6)で2回洗浄した。37℃で18分間インキュベートした後、50μlの混合コンジュゲートアクリジン化C11−10およびアクリジン化マウス抗ヒトIgG(実施例(VI)(C)に記載のとおりに調製)をステーション5の検出ウェルのマトリックスに分注した。該ウェルを23分間インキュベートし、該反応混液を含有する繊維状マトリックスを100μlの最終洗浄液(LiClおよびLDSを含有するTrisバッファー)で3回洗浄した。ステーション9において、該CLシグナルを誘発させ、測定した。結果は、後記表XVにS/CO(シグナル対カットオフ)として表されている。該カットオフ値は、陰性対照(n=3)の平均化学発光計数の2.2倍である。
感度:
セロコンバージョン感度は、PCRデータと比較して95.8%であった。PRISM(登録商標)HCV Ag/Abリアルコンボアッセイは、24個中23個の陽性採血液を、反応性のものとして検出した。データを表XVIに要約する。
特異性:
反復反応率(repeat reactive rates)に基づけば、HCV Ag/Abリアルコンボアッセイの特異性は被検集団において100%であった(表XX)。
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実施例X
3つのペプチドへのモノクローナル抗体の結合
3つの新たなペプチドを合成した。そのうちの2つはHCV Ab/Agコンボ形態に適合し、1つは対照としての使用に適している。各ペプチドは、固相での製造中の追跡を容易にするために、N末端ビオチンを伴って合成された。ペプチドaa10−53(ALAM−17)(KTKRNTNRRPQDVKFPGGGQIVGGVYLLPRRGPRLGVRATRKTS)(配列番号42)は、介在性欠失を伴わないHCVコアアミノ酸10−53を含有する。ペプチドaa10−53^32−50(ALAM−18)(KTKRNTNRRPQDVKFPGGGQIVKTS)(配列番号43)は、aa32−50を含む19アミノ酸の欠失を伴うHCVコアアミノ酸10−53を含有する。ペプチドaa10−53^31−33^47−48は、アミノ酸31−33および47−48が欠失しているHCVコアアミノ酸10−53を含有する(ALAM16)(KTKRNTNRRPQDVKFPGGGQIVYLLPRRGPRLGVTRKTS)(配列番号41)。ペプチドALAM16およびALAM18は共に、HCV Ab/Agコンボ形態に適合する。ALAM16の場合、アミノ酸31−33の欠失は、モノクローナル抗体c11−10(エピトープ32−36)が該抗原に結合するのを妨げ、アミノ酸47および48の欠失はc11−14モノクローナル抗体(エピトープ45−50)の結合を妨げる。ALAM18は、c11−10およびc11−14の結合領域の両方を含む欠失を含有する。モノクローナル抗体c11−10およびc11−14によるALAM16およびALAM18への結合の欠如を示すデータを、以下の表に示す。
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さらに、HCV遺伝子型1、2、3、4および6に相当する254個の遺伝子型決定されたHCV血清陽性試料をペプチドaa10−53^31−33^47−48(ALAM16)により試験して、HCV Ab/Agアッセイ形態における抗原標的としてのこのペプチドの実施可能性を判定した。全254個(100%)試料が、このペプチドに対して反応性であった。したがって、Agの検出に必要なモノクローナル抗体による結合の除去をもたらすこのペプチド中に存在する欠失は、残りのコアエピトープに対する抗体の反応性に対して負の影響を及ぼさない。
図1は、Abbott PRISM(登録商標)HCV Abアッセイ形態を例示する。該アッセイは、HCVゲノムのコア、NS3、NS4およびNS5領域からの組換えHCV抗原でコートされた微粒子よりなる2工程形態を用いる。これらの微粒子は、ドナー試料、希釈剤、およびヤギポリクローナル抗ヒトF(ab’)2フラグメント/マウスモノクローナル抗ビオチン:アクリジニウムコンジュゲートの複合体と一緒になると、PRISM(登録商標)アクチベーター(Activator)溶液により誘発されて、該試料中の抗HCV抗体の定性的測定結果を表す或る量の光子を生成する。 図2は、HCV Agアッセイ形態を例示する。このアッセイも、2工程形態を用いる。HCV Mab(例えば、C11−14)でコートされた微粒子をドナー試料、希釈剤およびアクリジニウム標識Mab(例えば、アクリジニウム標識C11−10)と一緒にすると、該試料中の抗HCV抗原の定性的測定結果を表す或る量の光子が生じる。光子の測定量は、PRISM(登録商標)アクチベーター溶液により誘発された該試料中のHCV抗原の量を示す。 図3は、HCV Ag/Abコンボアッセイ形態を例示する。該アッセイは2工程形態を用いる。HCV組換え抗原およびモノクローナル抗体混合微粒子(例えば、コア由来のHCVペプチド、ならびにc11−14でコートされた微粒子と混合されたHCVゲノムのNS3、NS4およびNS5領域由来の組換え抗原)をドナー試料、希釈剤および混合アクリジニウム標識Mab(例えば、アクリジニウム標識c11−10およびアクリジン化マウス抗ヒトIgG)と一緒にすると、PRISM(登録商標)アクチベーター溶液により誘発されて、該試料中の抗HCV抗原または抗HCV抗体またはそれらの両方の定性的測定結果を表す或る量の光子が生じる。 図4は、本明細書中に言及するヌクレオチドおよびアミノ酸配列のすべて並びに対応配列認識番号を示す。 図4は、本明細書中に言及するヌクレオチドおよびアミノ酸配列のすべて並びに対応配列認識番号を示す。 図4は、本明細書中に言及するヌクレオチドおよびアミノ酸配列のすべて並びに対応配列認識番号を示す。 図4は、本明細書中に言及するヌクレオチドおよびアミノ酸配列のすべて並びに対応配列認識番号を示す。 図4は、本明細書中に言及するヌクレオチドおよびアミノ酸配列のすべて並びに対応配列認識番号を示す。 図4は、本明細書中に言及するヌクレオチドおよびアミノ酸配列のすべて並びに対応配列認識番号を示す。 図4は、本明細書中に言及するヌクレオチドおよびアミノ酸配列のすべて並びに対応配列認識番号を示す。 図4は、本明細書中に言及するヌクレオチドおよびアミノ酸配列のすべて並びに対応配列認識番号を示す。 図4は、本明細書中に言及するヌクレオチドおよびアミノ酸配列のすべて並びに対応配列認識番号を示す。 図4は、本明細書中に言及するヌクレオチドおよびアミノ酸配列のすべて並びに対応配列認識番号を示す。 図4は、本明細書中に言及するヌクレオチドおよびアミノ酸配列のすべて並びに対応配列認識番号を示す。

Claims (2)

  1. 試験サンプル中の少なくとも1つのHCV抗原および少なくとも1つのHCV抗体の存在を同時に検出するための方法であって、
    a)該試験サンプルを、1)抗体/抗原複合体の形成に十分な時間にわたり及び条件下、固相上にコートされた少なくとも1つのHCV抗原またはその一部と、および2)抗原/抗体複合体の形成に十分な時間にわたり及び条件下、該固相上にコートされた少なくとも1つのHCV抗体と接触させる段階、但し、前記の固相上にコートされた少なくとも1つの抗体はC11−14であり、前記の固相上にコートされた少なくとも1つのHCV抗原またはその一部はアミノ酸32−50を含まず、
    b)(a)(1)で生じた抗体/抗原複合体に、コンジュゲート(該コンジュゲートは、検出可能なシグナルを生成しうる化学発光性化合物に結合した第2抗体を含む)を、該コンジュゲートが(a)(1)における結合抗体に結合するのに十分な時間にわたり及び条件下で加え、同時に、(a)(2)で生じた抗原/抗体複合体に、第2コンジュゲート(該コンジュゲートは、検出可能なシグナルを生成しうる化学発光性化合物に結合した第3抗体を含む)を、該コンジュゲートが(a)(2)における結合抗原に結合するのに十分な時間にわたり及び条件下で加える段階、但し、第3抗体はC11−10であり、および、
    c)生成した単一のシグナルを検出する段階
    を含んでなり、
    該シグナルの存在が、該試験サンプル中の少なくとも1つのHCV抗原、少なくとも1つのHCV抗体またはその両者の存在を示す、前記方法。
  2. 該固相上にコートされた少なくとも1つのHCV抗原が、コア抗原、NS3、NS4、NS5およびそれらの一部よりなる群から選ばれる、請求項1記載の方法。
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