JP4353158B2 - 電子制御装置 - Google Patents
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Description
最近ではMOSトランジスタのSMDタイプの素子も開発され、小型かつ、大電流を扱える部品を回路基板に実装するようになり、この小型部品を小面積の放熱面積で冷却する技術開発が重要になってきた。この部品は、ECUの機能上では大電流で他の部品を制御する重要な部品であるとともに、製品品質上においても品質を決定付ける部品である。
以下、本発明を具体化した第1の実施形態を図面に従って説明する。
図1に、本実施形態における電子制御装置の分解図を示す。図2に、図1の上ケース3の無い状態における、電子制御装置の斜視図を示す。図3には、回路基板に搭載した電子部品(発熱素子)の放熱構造を示す。本実施形態における電子制御装置は車載用電子制御装置であって、車載エンジンを制御するための装置である。即ち、エンジン制御ECUである。
また、筐体1にはコネクタ20が取り付けられ、コネクタ20のピンが回路基板11と電気的に接続されている。コネクタ20を介して筐体1の外部においてワイヤを通して当該電子制御装置(回路基板11)に対しバッテリー、各種センサ、エンジン制御用アクチュエータが接続される。そして、電子制御装置はセンサ信号にてエンジンの運転状態を検知し各種の演算を実行してインジェクタやイグナイタといったアクチュエータを駆動してエンジンを最適な状態で運転させる。
化1に示すように、シリコーン系材料は、官能基として、水酸基やメチル基を有する、あるいはエーテル結合を有している。そこで、図9(a)に示すように、放熱部材30におけるメチル基と移動阻止膜40におけるエポキシ基との開環反応による共有結合によって結合させる。あるいは、図9(b)に示すように、放熱部材30における水酸基と移動阻止膜40における水酸基との脱水反応による共有結合によって結合させる。あるいは、図9(c)に示すように、放熱部材30における水酸基と移動阻止膜40におけるメチル基との脱水反応による共有結合によって結合させる。あるいは、図9(d)に示すように、放熱部材30におけるメチル基と移動阻止膜40における水酸基との脱水反応による共有結合によって結合させる。
前述のごとくエポキシ系材料は、官能基として、水酸基、メチル基、エポキシ基を有している。そこで、図12(a)に示すように、放熱部材30におけるエポシキ基と移動阻止膜40におけるメチル基との間の電荷の偏り、即ち、正の電荷δ+を帯びているメチル基と負の電荷δ−を帯びているエポシキ基により結合させる。あるいは、図12(b)に示すように、放熱部材30における水酸基と移動阻止膜40における水素との間の電荷の偏り、即ち、正の電荷δ+を帯びている水素と負の電荷δ−を帯びている水酸基により結合させる。あるいは、図12(c)に示すように、放熱部材30における水酸基と移動阻止膜40におけるメチル基との間の電荷の偏り、即ち、正の電荷δ+を帯びているメチル基と負の電荷δ−を帯びている水酸基により結合させる。あるいは、図12(d)に示すように、放熱部材30におけるメチル基と移動阻止膜40における水酸基との間の電荷の偏り、即ち、正の電荷δ+を帯びているメチル基と負の電荷δ−を帯びている水酸基により結合させる。
図13(a)に示すように、筐体1側の金属表面には通常、水酸基があり、移動阻止膜40におけるメチル基と筐体金属側における水酸基との脱水反応による共有結合によって結合させる。あるいは、図13(b)に示すように、移動阻止膜40における水酸基と筐体金属側における水酸基との脱水反応による共有結合によって結合させる。あるいは、図13(c)に示すように、移動阻止膜40における水素と筐体金属側における水酸基との脱水反応による共有結合によって結合させる。
電子制御装置の使用環境としては−40〜150℃となる。このような仕様においては、筐体材料には、例えば、アルミニウム合金や、鉄、鉄板樹脂コーティング品、ポリアミド樹脂材料、ポリブチレンテレフタレート樹脂材料を用いる。なお、温度がさほど厳しくない搭載箇所であればポリプロピレンなどの安価な材料を用いてもよい。また、放熱部材30における基材としてはシリコーン系樹脂、エポキシ系樹脂を用いる。
図3,7に示すように、放熱部材30として、流動性を有する高分子材料を用いるとともに、放熱部材30と筐体内面または台座表面との間に、放熱部材30および筐体1または台座50と化学的または電気的に結合して放熱部材30の移動を阻止する膜40を配した。よって、放熱部材30として流動性を有する高分子材料を用いることにより、応力が加わってもクラックが生じることがなく、さらに、この場合において放熱部材30もしくは筐体1に衝撃、振動の負荷、温度サイクル、重力などの外力が加わった場合に、放熱部材30および筐体1または台座50と化学的または電気的に結合して放熱部材30の移動を阻止する膜40により、放熱部材30の移動が阻止される。これにより、衝撃や振動等の外力が加わった場合においても放熱部材30を介した放熱経路を確保して放熱性の低下を抑制することができる。従って、放熱部材30が流れて移動してしまうのを物理的に防止するダム的構成をわざわざ筐体に設ける必要が無く、放熱部材30を配置する箇所の筐体表面(筐体内面)に不必要に凹凸を設けない、実質的に平らな状態にすることができる。
まず、図1〜図3において、筐体1の内面(下ケース2の上面)に移動阻止膜40を塗布する。移動阻止膜40は、膜厚管理ができる方法を用いるのが好ましい。その方法として、刷毛塗り方式、ディップ方式、スプレー塗布方式、スピン塗布方式などを使い、下側筐体側に成膜する。この膜厚管理は発熱素子から生じた熱の必要放熱特性により決めればよく、必要放熱特性(量)が高いほど、前述の列挙した順序で成膜方法を変更して薄く成膜すればよい。その上に、放熱部材30を塗布する。この塗布は、回路基板11の下ケース2への組み付け公差による空隙の公差により放熱部材の膜厚が決まるため、移動阻止膜40のように膜厚管理を必要としない通常の塗布の方法で行なうことができる。さらに、コネクタ20と一体化された回路基板11を、発熱素子12が放熱部材30上にくるように搭載、固定し、上ケース3を被せ、固定して電子制御装置(筐体1)を形成する。
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態を、第1の実施の形態との相違点を中心に説明する。
第1の実施の形態においては、図3,7に示すように、放熱部材30と筐体内面または台座表面との間に、放熱部材30および筐体1または台座50と化学的または電気的に結合して放熱部材30の移動を阻止する膜40を配した。これに対し、図17に示す本実施形態においては、放熱部材30と発熱素子12との間に、放熱部材30および発熱素子12と化学的または電気的に結合して放熱部材30の移動を阻止する膜60を配している。この膜60は第1の実施形態で説明した移動阻止膜40と同じものである。図17では発熱素子12におけるモールド樹脂12bおよび放熱プレート12d(金属)と、移動阻止膜60とが接触している。
(第3の実施の形態)
次に、第3の実施の形態を、第1,2の実施の形態との相違点を中心に説明する。
本実施形態においては、図17の構成(移動阻止膜60を配置した構成)と図3の構成(移動阻止膜40を配置した構成)を組み合わせている。つまり、図19において、放熱部材30と筐体内面(または台座表面)との間に移動阻止膜40を配するとともに、放熱部材30と発熱素子12との間に移動阻止膜60を配している。このようにすることにより、移動阻止膜40を配置したことによる作用効果(第1の実施の形態で説明した作用効果)と、移動阻止膜60を配置したことによる作用効果(第2の実施の形態で説明した作用効果)が得られ、その結果、放熱部材30の移動をより確実に阻止することができる。
Claims (12)
- 筐体(1)内において、発熱素子(12)を含めた電子部品(10)を搭載した回路基板(11)が収容されるとともに、発熱素子(12)または回路基板(11)と、筐体(1)の内面または筐体(1)に熱的に結合した台座(50)の表面との間に、熱伝導性を有する放熱部材(30)を介在させて、発熱素子(12)と筐体(1)とを熱的に結合した電子制御装置において、
前記放熱部材(30)として、流動性を有する高分子材料を用いるとともに、前記放熱部材(30)と筐体内面または台座表面との間に、前記放熱部材(30)および前記筐体(1)または台座(50)と化学的または電気的に結合して前記放熱部材(30)の移動を阻止する膜(40)を配したことを特徴とする電子制御装置。 - 筐体(1)内において、発熱素子(12)を含めた電子部品(10)を搭載した回路基板(11)が収容されるとともに、発熱素子(12)または回路基板(11)と、筐体(1)の内面または筐体(1)に熱的に結合した台座(50)の表面との間に、熱伝導性を有する放熱部材(30)を介在させて、発熱素子(12)と筐体(1)とを熱的に結合した電子制御装置において、
前記放熱部材(30)として、流動性を有する高分子材料を用いるとともに、前記放熱部材(30)と前記発熱素子(12)または前記回路基板(11)との間に、前記放熱部材(30)および前記発熱素子(12)または前記回路基板(11)と化学的または電気的に結合して前記放熱部材(30)の移動を阻止する膜(60)を配したことを特徴とする電子制御装置。 - 筐体(1)内において、発熱素子(12)を含めた電子部品(10)を搭載した回路基板(11)が収容されるとともに、発熱素子(12)または回路基板(11)と、筐体(1)の内面または筐体(1)に熱的に結合した台座(50)の表面との間に、熱伝導性を有する放熱部材(30)を介在させて、発熱素子(12)と筐体(1)とを熱的に結合した電子制御装置において、
前記放熱部材(30)として、流動性を有する高分子材料を用いるとともに、
前記放熱部材(30)と筐体内面または台座表面との間に、前記放熱部材(30)および前記筐体(1)または台座(50)と化学的または電気的に結合して前記放熱部材(30)の移動を阻止する膜(40)を配し、さらに、
前記放熱部材(30)と前記発熱素子(12)または前記回路基板(11)との間に、前記放熱部材(30)および前記発熱素子(12)または前記回路基板(11)と化学的または電気的に結合して前記放熱部材(30)の移動を阻止する膜(60)を配したことを特徴とする電子制御装置。 - 筐体内面または台座表面における、発熱素子(12)を配置し得る箇所全体に、前記放熱部材(30)の移動を阻止する膜(40)を配したことを特徴とする請求項1または3に記載の電子制御装置。
- 筐体内面または台座表面における、放熱が不要な箇所には、放熱部材(30)の移動を阻止する膜(40)に配しないことを特徴とする請求項1または3に記載の電子制御装置。
- 前記放熱部材(30)として、シリコーン系樹脂材料を用いたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の電子制御装置。
- 前記放熱部材(30)として、エポキシ系樹脂材料を用いたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の電子制御装置。
- 前記筐体(1)または台座(50)の材料として、金属材料を用いたことを特徴とする請求項1,3〜7のいずれか1項に記載の電子制御装置。
- 前記金属材料として、アルミを用いたことを特徴とする請求項8に記載の電子制御装置。
- 前記筐体(1)または台座(50)の少なくともその表面での材料として、樹脂を用いたことを特徴とする請求項1,3〜7のいずれか1項に記載の電子制御装置。
- 前記放熱部材(30)の移動を阻止する膜(40,60)として、ベンゼン環または炭化水素長鎖を有する材料を用いたことを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の電子制御装置。
- 前記ベンゼン環または炭化水素長鎖を有する材料として、ポリメチルポリベンゼンアルコール、ポリメチルポリベンゼンアミン、ポリメチルポリベンゼンエポキシ、ポリメチルポリベンゼンスルホン酸、ポリエチルポリベンゼンアルコールのいずれかを用いたことを特徴とする請求項11に記載の電子制御装置。
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