JP4353048B2 - 安全制御機器 - Google Patents

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Description

この発明は、安全制御機器に関するものであり、特に多光軸光電センサを用いた安全制御機器に関するものである。
製造装置を運転する作業者の安全を確保するため、作業領域には安全装置が設置される。多くの安全装置は作業領域に作業者や物体が侵入したことを検出するためのセンサとして光電センサを備えている。このような光電センサの1つに多光軸光電センサがある。
多光軸光電センサは一方側に複数の投光素子が配列された投光センサヘッド(投光器)が配置され、対向する側に投光素子と同数の受光素子が配列された受光センサヘッド(受光器)が配置されて構成される。多光軸光電センサがライトカーテンとして使用される場合には、検出対象領域に物体が侵入すると投光器からの検出光が受光器手前で遮蔽又は反射されるため、受光器における受光量が部分的又は全体に亘り変化することによって物体侵入が検出される。また、多光軸光電センサがエリアセンサとして使用される場合には、検出対象領域に物体が侵入するといずれかの光軸が侵入物体により遮蔽されるため、該当する1又は2以上の受光素子における受光量が減衰することによって所定領域への物体侵入が検出される。
多光軸光電センサの設定を行なう機器として、特開2002−296361号公報(特許文献1)には、センサの型式を通信によって取り込み、型式に応じた設定項目テーブルを選択して設定可能な動作モードに移行する多光軸光電センサの設定用機器の例が開示される。
安全装置の設置時には、たとえばセンサの光軸の調整やセンサの感度の調整などが行なわれる。センサの動作と製造装置(以下、負荷と称する)の動作とが連動するか否かを確認するため、センサの調整は安全装置と製造装置との配線が完了した状態で行なわれることが多い。
また、センサを長期間使用すると光軸がずれたり、投光部や受光部に汚れが付着したりすることによってセンサの感度が低下することがある。よって、センサは定期的に保守されることが多い。保守作業に関係しない配線が誤ってセンサから外されると、停止しなくてもよい負荷が誤って停止してしまう可能性がある。よって、センサに配線が接続されたままの状態でセンサの保守作業が行なわれることが多い。
特開2002−296361号公報
上述のように、従来のセンサの調整はセンサと製造装置とが配線によって接続されたままの状態で行なわれることが多かった。この場合、センサの動作を試験する(センサが物体の有無を検出するかどうかを試験する)ときには検出結果が常に負荷に送られていたので、センサのテストや調整時にも負荷は不要な動作を行なうことがあった。
工場内ではセンサを含む安全装置と負荷との電源は共通であることが多い。負荷を完全に停止させるため電源電圧の供給を停止すれば安全装置にも電源電圧が供給されなくなる。よって、作業者は負荷を停止させたままセンサの試験を行なうことができなかった。
負荷の不要な動作や停止を防ぐため、作業者はセンサの試験を行なうため配線を一旦センサから取り外し、試験結果を表示灯などの手段で確認した後に再度配線を接続していた。しかしながら工場内には多くの配線が設置されているので、センサの動作に関係しない負荷に影響を与えることなく配線を取り外すことは非常に煩雑であり手間を要する。特に安全装置の保守時において、配線の取り外しや取り付けなどの作業は非常に煩雑なものになる。
センサから配線を外すために発生する作業の例を具体的に説明する。配線を外すためには、まず、工場に設置された多くの配線の中から該当の配線を探すことが必要である。次に、配線を外すためにはセンサの制御盤に備えられた安全カバーを外すことが必要である。多くの場合、カバーはネジで止められているので、作業者は配線を外す場合にはネジをすべて取り外し、試験の終了後ネジを取り付ける必要がある。
上述のように従来のセンサの場合、調整に多くの時間と手間とを要するという課題がある。
また、従来のセンサの場合、配線が一旦外されるため、再接続時に誤って配線が接続されるとセンサが誤動作する可能性がある。
センサの保守は工場で働く作業員が行なうことが多い。センサに関する十分な知識を持っていない作業員が保守を行なうとセンサが誤動作する可能性が高くなる。よって、保守の際には作業員が配線を外したり接続したりするような作業をできるだけなくす必要がある。
一方、センサに接続された配線を外すことなく保守作業を実施しようとすれば、センサが負荷を停止させて製造ラインにおける作業が停滞する可能性がある。
これらの課題を解決するため、従来はテスト時にセンサの検出結果を負荷に送信しないようにする専用装置がセンサと負荷との間に設けられていた。しかし、専用装置を設けることによって、設置場所を新たに要するとともに製造コストを上昇させるという課題が生じていた。
この発明は上述の課題を解決するものであって、その目的は、テスト時には接続される負荷を停止させた状態でセンサの各機能をテストすることが可能な安全制御機器を提供することである。
この発明は要約すれば、安全制御機器であって、所定の領域内における物体の有無を検出して検出信号を出力するセンサ部と、通常モードと保守モードとを含む動作モードを設定する動作モード設定部と、検出信号を受けて負荷の動作と停止とを制御するための制御信号を出力する制御信号出力部と、動作モードが保守モードに設定される場合に制御信号を強制的に非活性化する出力制御部とを備える。
好ましくは、安全制御機器は、検出信号を受けてセンサ部の動作状態を知らせるためのモニタ信号を出力制御部に出力するモニタ出力部をさらに備え、出力制御部は、動作モードが保守モードである場合には、モニタ信号を非活性化せず、制御信号のみを非活性化する。
より好ましくは、センサ部は、複数の投光部と複数の投光部から出力される光のそれぞれに対応する複数の受光部とを含む多光軸光電センサである。
この発明の別の局面に従うと、安全制御機器であって、監視装置から出力される出力信号を受ける受信部と、通常モードと保守モードとを含む動作モードを設定する動作モード設定部と、出力信号を受けて負荷の動作と停止とを制御するための制御信号を出力する制御信号出力部と、動作モードが保守モードに設定される場合に制御信号を強制的に非活性化する出力制御部とを備える。
好ましくは、安全制御機器は、出力信号を受けてセンサ部の動作状態を知らせるためのモニタ信号を出力制御部に出力するモニタ出力部をさらに備え、出力制御部は、動作モードが保守モードである場合には、モニタ信号を非活性化せず、制御信号のみを非活性化する。
より好ましくは、制御信号出力部は、動作モードが保守モードである場合には、設定信号をさらに出力し、出力制御部は、設定信号に応じて出力の論理値を切り換える切換回路と、制御信号と切換回路の出力とを受けるAND回路と、AND回路の出力を制御電極に受ける第1のトランジスタと、モニタ信号を制御電極に受ける第2のトランジスタとを有する。
この発明の安全制御機器によれば、センサ部の検出結果を受けると負荷の動作と停止とを制御するための制御信号とセンサ部の動作を知らせるためのモニタ信号とを出力し、モード切換信号によってセンサ部の動作をテストする動作モードに切換ると制御信号を非活性化させて負荷の動作を停止させるので、負荷に接続される配線を外すことなくセンサ部の動作を確認することが可能になる。
以下において、本発明の実施の形態について図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一符号は同一または相当部分を示す。
[実施の形態1]
図1は、この発明の安全制御機器の適用例を示す外観図である。
図1を参照して、多光軸光電センサ100は、投光センサヘッド1と受光センサヘッド2とが通信用ケーブル101で接続されて構成される。また、通信用ケーブル101には、接続コネクタ102を介して、外部設定器3が連結される。なお、図示しないが接続コネクタ102と投光センサヘッド1との間には電源供給用の配線ボックス等が介在する。
外部設定器3は、複数の押しボタンスイッチで構成される操作部3aと、液晶ディスプレイで構成される表示部3bとを有する。図1の適用例では、外部設定器3を介して、たとえば投光センサヘッド1からの投光量、受光センサヘッド2における受光信号増幅率、受光したか否かを受光信号のレベルで判定するための受光判定しきい値の設定等が可能である。また、表示部3bには、センサ動作時の投光量や受光量あるいは受光判定しきい値等が表示される。
なお、図1において外部設定器3は多光軸光電センサ100に備え付けられた専用の装置(コントローラ)として示されるが、たとえば、外部設定器3は条件の設定や動作状態を表示するためのソフトウェアを実行させるパーソナルコンピュータであってもよい。
図2は、この発明の安全制御機器の構成例を示す図である。
図2を参照して、この発明の安全制御機器の構成例として、図1の投光センサヘッド1と受光センサヘッド2との構成がそれぞれ示される。この発明の安全制御機器は、所定の領域内における物体の有無を検出して検出信号を出力するセンサ部SNSと、検出信号を受けて負荷の動作と停止とを制御するための制御信号とセンサ部SNSの動作を知らせるためのモニタ信号とを出力し、モード切換信号を受けて制御信号を強制的に非活性化する制御部OCとを備える。
以下、この発明の安全制御機器の構成を説明するため、まず、投光センサヘッド1および受光センサヘッド2の構成について説明する。
投光センサヘッド1は、投光素子、電流制御回路および選択回路を含むn個の投光器11(111〜11n)と、投光器11を駆動する信号等を生成するCPU12と、受光センサヘッド2との通信並びに外部設定器3との通信を行なうための通信回路13と、上位装置であるPLC(Programmable Logic Controller)4との通信を行なうためのI/Oインターフェース14とを含む。
投光素子は赤外光(または赤色光)を発光する素子である。また、選択回路はCPU12から送られる信号をベースに受けると投光素子を駆動するトランジスタである。また、電流制御回路はCPU12から送られる信号に応じて投光素子に供給する電流を調整して投光素子の光量を調整する回路である。
受光センサヘッド2は、受光素子を含む光電変換部、受光素子からの受光信号を増幅するプリアンプ並びに光軸選択回路を含む受光器21(211〜21n)と、メインアンプ、フィルタ(コムフィルタ)並びにA/D変換器を含む信号処理部22と、受光器21の制御信号等を生成するとともに信号処理部22からの信号(検出信号)を受けて制御信号とモニタ信号とを出力するとともに設定信号を出力するCPU23とを含む。
信号処理部22に含まれるメインアンプ、フィルタ、A/D変換器の機能についてそれぞれ説明する。メインアンプはプリアンプから受ける信号を増幅する。フィルタは増幅された信号から検出光による信号成分を抽出する。A/D変換器は抽出後の信号をA/D変換し、デジタルの検出信号をCPU23に出力する。
CPU23から出力される制御信号とモニタ信号とはI/Oインターフェース25に送られる。また、CPU23は、モード切換信号を受けて動作モードをセンサ部の動作をテストするテストモード(保守モード)に切り換える。CPU23の動作が保守モードに切換ると、CPU23は制御信号を強制的に非活性化するための設定信号を出力する。
CPU23は内部メモリ(図示せず)にステータス情報を記憶し、モード切換信号に応じてステータス情報を更新する。CPU23はステータス情報を参照して動作モードを判定する。なお、CPU23の動作モードには保守モードの他に、制御信号によって負荷の動作と停止とを制御することができる動作モードがある。この動作モードを以後では「通常モード」と称することにする。
なお、図2に図示されないがCPU23は、検出信号を受けて負荷の動作と停止とを制御するための制御信号を出力する制御信号出力部と、検出信号を受けてセンサ部SNSの動作状態を知らせるためのモニタ信号を出力するモニタ出力部とを含む。また、CPU23は、動作モード設定部を含む。この動作モード設定部は上述の内部メモリを含み、通常モードと保守モードとを含む動作モードを設定する。
なお、動作モードの切換は動作モード設定部での処理によってのみ可能であると限定されるものではなく、たとえばディップスイッチ(図示せず)や外部設定器3によって設定されてもよい。
受光センサヘッド2は、さらに、投光センサヘッド1との通信並びに外部設定器3との通信を行なうための通信回路24と、端子T1から信号SIG1を出力するとともに、端子T2からPLC4に信号SIG2を出力するI/Oインターフェース25とを含む。モード切換信号は外部設定器3から通信回路24を介してCPU23に送られる。また、I/Oインターフェース25は、CPU23の動作モードが保守モードの場合には設定信号に応じて、制御信号を強制的に非活性化状態とする。つまり、I/Oインターフェース25は、この発明の出力制御部に相当する。なお、制御信号が非活性化されている場合であってもモニタ信号は非活性化されない。図2において制御信号は信号SIG1として示され、モニタ信号は信号SIG2として示される。
信号SIG1は、たとえば電源とモータとの間に接続されるリレー(図示せず)に送られる。このリレーは信号SIG1を受けると導通状態になる。リレーが導通状態になるとモータが動作し、たとえばプレス装置などの製造装置(図示せず)が動作する。一方、信号SIG2は、たとえばPLC4が受光センサヘッド2の動作を監視するために用いられる。
また、CPU23はI/Oインターフェース25から信号SIG1が出力されたことを示すフィードバック信号を受け、I/Oインターフェース25が正常か否かを判定する。
図2に示されるようにセンサ部SNSは投光器11、受光器21および信号処理部22を含む。一方、制御部OCは、CPU23、通信回路24およびI/Oインターフェース25を含む。
この発明の安全制御機器における動作の概要を要約して説明する。センサ部SNSが物体の存在の有無を検出すると、CPU23はセンサ部SNSから検出結果を受け、制御信号とモニタ信号とを出力する。また、CPU23は通信回路24を介して外部設定器3からモード切換信号を受けると設定信号をI/Oインターフェース25に送る。I/Oインターフェース25は設定信号を受けると負荷を駆動する制御信号である信号SIG1を強制的に非活性状態にする。一方、センサ部SNSの動作を知らせるモニタ信号は設定信号に関係なくI/Oインターフェース25から信号SIG2として出力される。よって、負荷を停止させた状態でセンサ部SNSの動作をテストすることが可能になる。
なお、この発明の安全制御機器はセンサ部SNSと制御部OCとを含むものと限定されるものではなく、制御部OCのみであってもよい。この場合、CPU23にはたとえばセンサ部SNSから検出信号を受信する受信部を含む。なお、この受信部はCPU23(あるいは制御部OC)に含まれなくてもよい。
ただし、センサと安全制御機器を一体化していない場合には、これらの装置を接続するための配線が必要になるので、装置の小型化のためには、図2に示されるようにセンサ部SNSと制御部OCとを一体にした構成であるほうがより好適である。以下では、説明の便宜上、この発明の安全制御機器の構成はセンサ部SNSと制御部OCとを含む構成であるとする。
図3は、図2のI/Oインターフェース25の構成例を示す図である。
図3を参照して、I/Oインターフェース25は、設定信号SETに応じて出力の論理値を切換える切換回路31と、制御信号CTRLと切換回路31の出力とを受けるAND回路32と、AND回路32の出力をベースに受け、端子T1から信号SIG1を出力するトランジスタTR1と、モニタ信号MNTをベースに受け、信号SIG2を端子T2から出力するトランジスタTR2と、トランジスタTR1の出力(信号SIG1)をベースに受けてI/Oインターフェース25が正常に動作しているか否かを示すフィードバック信号をCPU23に送るトランジスタTR3とを含む。
通常モードの場合、CPU23は検出信号DTを受けて制御信号CTRLとモニタ信号MNTとを出力する。また、CPU23はHレベルの設定信号SETを出力し、切換回路31はHレベルの信号を出力する。一方、保守モードの場合、CPU23は検出信号DTとともにモード切換信号SWを受ける。この場合、CPU23は制御信号CTRLとモニタ信号MNTとを出力するとともに、設定信号SETの論理レベルをLレベルに設定する。切換回路31は設定信号SETを受けてLレベルの信号を出力する。AND回路32は切換回路からLレベルの信号を受けると制御信号CTRLの論理レベルによらずLレベルの信号を出力する。よって、トランジスタTR1は非導通になり、信号SIG1は不活性化状態になる。
なお、トランジスタTR1,TR2は制御信号CTRLおよびモニタ信号MNTのそれぞれのレベルを後段の回路の入力レベルに応じてシフトさせるレベルシフト回路に相当する。各トランジスタのエミッタ端子は図3に示されるように、たとえば24Vの電源ノードに接続される。
図4は、この発明の安全制御機器の動作を概略的に示すフローチャートである。
図4を参照して、多光軸光電センサ100に電源が投入されると、まず、センサヘッド及び外部設定器のメモリの初期化等の起動処理が実行される(ステップS1)。
起動処理では、また、CPU23が内蔵するメモリに記憶されたステータス情報を参照して動作モードが通常モードか保守モードかのいずれであるかを判定する。
起動処理が終了すると、次いで検出処理が実行される。この検出処理では、受光素子での誤動作を防ぐために各投光素子が光を出すタイミングを調整する投光タイミング調整処理(ステップS2)と、投受光処理(ステップS3)と、安全制御機器に異常がないか否かをCPU23が診断する自己診断処理(ステップS4)と、投光センサヘッド1、受光センサヘッド2並びに外部設定器3との間の通信、あるいは受光センサヘッド2と他の多光軸光電センサ(多光軸光電センサが併設されるような場合)の受光センサヘッドとの通信を行なう通信処理(ステップS5)とが実行される。
通信処理では、また、外部設定器3からモード切換信号が入力され、CPU23はモード切換信号に応じてステータス情報を更新し、動作モードを切換える。
なお、CPU23はモード切換信号を受けて動作モードを「通常モード」と「保守モード」と間で交互に切り換えてもよいし、「通常モード」から「保守モード」に切り換えるのみであってもよい。ただし、センサ部SNSの調整が完了していないにも関わらずモード切換信号によって動作モードが保守モードから通常モードに切換ると負荷が誤動作を起こす可能性がある。よって、負荷の誤動作を防ぐためには、モード切換信号に応じて動作モードが「通常モード」から「保守モード」に切換り、安全制御機器への電源電圧の再投入(リセット)によって動作モードが「保守モード」から「通常モード」に切換るほうがより望ましい。
通信処理(ステップS5)の終了後に、異常有無確認(ステップS6)と、受光判定しきい値、投光量、受光信号増幅率等の設定を行なうための設定モードに移行するか否かの確認が行なわれる(ステップS8)。ステップS6で行なわれる異常有無確認では、ステップS4の自己診断についての異常有無確認と、ステップS5の通信処理についての異常確認と、ステップS2においてタイミング調整処理が所定回数以上連続して行なわれていないか(タイミング調整を繰り返して行なっても干渉が回避されていないか)の確認が行なわれる。
ステップS6での異常有無確認によって異常が認められた場合(ステップS6においてYESの場合)、処理は異常モードに移行し(ステップS7)、安全制御機器の動作が一時的にロックアウトされる。一方、ステップS6において異常がない場合(ステップS6においてNOの場合)、外部設定器3からの所定の設定開始信号の入力があったか否かが判定される。ステップS8において設定開始信号の入力があった場合(ステップS8においてYESの場合)、処理は設定モードに移行する(ステップS9)。ステップS8において設定開始信号の入力がない場合(ステップS8においてNOの場合)、処理は再びステップS2に戻る。
なお、処理が異常モードに移行した場合(ステップS7)には、電源が再投入される等のリセット処理によって、安全制御機器が正常状態になる。また、処理が設定モードに移行した場合(ステップS9)、リセット処理によって設定内容が反映される。
図5は、図4のステップS3における投受光処理の詳細を示すフローチャートである。
図5を参照して、投光センサヘッド1における処理(ステップS11、S12)と、受光センサヘッド2における処理(ステップS21〜S29)とが並列的に示される。
まず、投光センサヘッド1及び受光センサヘッド2において、通信用ケーブル101を介して投光センサヘッド1と受光センサヘッド2との間の同期をとるための同期通信が行なわれる(ステップS11,ステップS21)。
次に受光センサヘッド2では、後に説明する投光処理(ステップS12)および受光判定処理(ステップS23)において、非投光期間中に所定回数の受光処理を行なうことで干渉の有無をチェックする受光サンプリングを投光期間の直前か直後かのいずれに行なうかが判別される(ステップS22)。この判別は、CPU23が内部メモリに書き込まれた干渉チェックフラグを参照することによって行なわれる。
次に、光軸の数だけループ処理が行なわれる。投光センサヘッド1では、予め決定された投光量と規定の連続投光回数(たとえば3回)に従って、各投光器11を順次選択的に駆動させることにより、各投光器11からの投光が行なわれる(ステップS12)。
一方、受光センサヘッド2では、予め決定された受光信号増幅率に従って、受光器21の受光サンプリングゲートを各々4回分(オンオフ判定用に3回、干渉チェック用に1回)選択的に順次開放し、各受光器21からの受光信号を順次取り込む。受光信号は信号処理部22のA/D変換器によりA/D変換され、検出信号としてCPU23に送られる。CPU23は、検出信号のレベルと予め決定された受光判定しきい値とを比較して受光判定処理(各光軸での受光の有無の判定)を実行する(ステップS23)。
受光判定処理について、より詳細に説明する。受光判定処理では、投光器からの投光に同期した3回の受光サンプリングにより得られる受光信号が、それぞれ受光判定しきい値と比較される。3回のうち、しきい値を越える場合が2回以上あれば受光ありと認定し(オン認定)、しきい値を越えない場合が2回以上あれば受光なしと認定(オフ認定)して最終的な受光判定を行なう。
受光判定処理では、また、干渉チェック用の受光サンプリングにより得られる受光信号についてもオンオフ認定が行なわれる。この結果は、相互干渉データ処理(ステップS25)で使用される。
なお、受光判定処理は動作モードが保守モードのときには実行されない。
受光判定処理に続き、ステップS24では出力制御処理が行なわれる。
出力制御処理の具体例について説明する。多光軸光電センサ100がライトカーテンに用いられる場合、受光判定処理において何れかの光軸で受光が確認されなかったとき(オフ認定のとき)に、出力制御処理では受光が確認されなかった光軸に応じて所定動作(たとえば、制御対象機器の停止信号の生成)が実行される。また、多光軸光電センサがエリアセンサに用いられる場合、受光判定処理(ステップS23)において受光が確認されなかった光軸があると、出力制御処理ではその光軸に応じて所定動作(例えば、物体侵入エリアを特定するための信号生成)が実行される。
続くステップS25では、相互干渉データ処理が実行される。この相互干渉データ処理では、先のステップS23で干渉チェック用の受光サンプリングによって得られたオンオフ認定結果が使用される。認定結果がオン認定であればCPU23の干渉カウンタ機能が使用され、カウンタの計数が+1増加する。一方認定結果がオフ認定であれば、同様にCPU23の干渉カウンタ機能が使用され、カウンタがリセットされる。相互干渉データ処理による結果はステップS29の相互干渉判定処理において用いられる。
ステップS23〜ステップS25で示されるループ処理が終了すると、受光センサヘッド2(制御部OC)では、出力処理が行なわれる(ステップS26)。
出力処理では、設定信号に基づいて信号SIG1を活性化状態にする処理(オン/オフ処理)か、非活性化状態にする処理(オフ出力処理)かのいずれかが行なわれる。出力処理の詳細については後述する。
出力処理に続いて、CPU23の内部メモリ内の干渉チェックフラグの書き換え(反転)が行なわれる(ステップS27)。この処理によって、次回のループ処理では干渉チェック用の受光サンプリングが投光期間の前から後、あるいは後から前に行なわれるよう切換る。
次いで、投受光ループ処理の結果に基づいてセンサのオンオフ認定の状態を複数周期毎に通知するモニタ信号(補助出力)が生成される(ステップS28)。このモニタ信号(つまり図2の信号SIG2)は、PLC4に送られる。
次いで、ステップS29において、ステップS25で得られたカウンタ値をCPU23が参照し、カウンタ値が所定の値に達していれば相互干渉が発生していると判定する相互干渉判定処理が実行される。
図6は、図5のステップS23の受光判定処理を示すフローチャートである。
図6を参照して、まずCPU23はステータス情報を参照し、動作モードが通常モードか保守モードかを判定する(ステップS31)。
動作モードが通常モードである場合(ステップS31においてYESの場合)、CPU23は、検出信号のレベルと予め決定された受光判定しきい値とを比較し、検出信号のレベルが受光判定しきい値を越えた回数に基づいてオン認定あるいはオフ認定を行なうオン判定処理を行なう。一方、動作モードが保守モードである場合(ステップS31においてNOの場合)、オン判定処理は行なわれずに処理が終了する。
図7は、図5のステップS26の出力処理を示すフローチャートである。
図7を参照して、図6のステップS31と同様に、動作モードが通常モードか保守モードかのいずれかが判定される(ステップS41)。
動作モードが通常モードの場合(ステップS41においてYESの場合)、オン/オフ出力処理が行なわれる(ステップS42)。オン/オフ出力処理において、I/Oインターフェース25はCPU23から制御信号CTRLを受け、信号SIG1を出力する。このとき信号SIG1は活性化状態である。
一方、動作モードが保守モードの場合(ステップS41においてYESの場合)、オフ出力処理が行なわれる(ステップS43)。オフ出力処理において、CPU23は設定信号SETを出力し、I/Oインターフェース25は設定信号を受けて信号SIG1を常時非活性化状態にする。
なお、この発明におけるセンサ部の例として多光軸光電センサを示したが、センサ部は単光軸光電センサであってもよい。さらにセンサ部は光電センサに限定されず、物体の有無や物体の侵入を検知することができるセンサ(たとえば超音波センサなど)であればこの発明は適用可能である。
さらに、この発明の安全制御機器が図2の制御部OCのみから構成されるような機器である場合、安全制御機器は作業領域の安全状態を監視するセンサやスイッチなどの各種の装置(監視装置)から出力される出力信号を受ける装置であってもよい。
以上のように、実施の形態1によれば、外部から入力されるモード切換信号によって負荷に対する制御信号が非活性化され、センサと負荷との間に接続される配線を外差なくてもセンサのテストが可能になるので、保守作業等のセンサのテストや調整に要する手間や時間を減らすことが可能になるとともに、保守作業後に誤って配線を接続する作業ミスを防ぐことが可能になる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明の安全制御機器の適用例を示す外観図である。 この発明の安全制御機器の構成例を示す図である。 図2のI/Oインターフェース25の構成例を示す図である。 この発明の安全制御機器の動作を概略的に示すフローチャートである。 図4のステップS3における投受光処理の詳細を示すフローチャートである。 図5のステップS23の受光判定処理を示すフローチャートである。 図5のステップS26の出力処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1 投光センサヘッド、2 受光センサヘッド、3 外部設定器、3a 操作部、3b 表示部、11 投光器、13 通信回路、14,25 I/Oインターフェース、21 受光器、22 信号処理部、23 CPU、24 通信回路、31 切換回路、32 AND回路、100 多光軸光電センサ、101 通信用ケーブル、102 接続コネクタ、OC 制御部、S1〜S43 ステップ、SNS センサ部、T1,T2 端子、TR1〜TR3 トランジスタ。

Claims (5)

  1. 所定の領域内における物体の有無を検出して検出信号を出力するセンサ部と、
    負荷の動作と停止とを制御するための通常モードと前記センサ部の動作をテストするための保守モードとを含む動作モードを任意に切換えて設定する動作モード設定部と、
    前記検出信号を受けて前記負荷の動作と停止とを制御するための制御信号を出力する制御信号出力部と、
    前記動作モード設定部によって前記動作モードが前記保守モードに設定される場合に前記制御信号を強制的に非活性化する出力制御部とを備える、安全制御機器。
  2. 前記安全制御機器は、前記検出信号を受けて前記センサ部の動作状態を知らせるためのモニタ信号を前記出力制御部に出力するモニタ出力部をさらに備え、
    前記動作モード設定部によって前記動作モードが前記保守モードに設定される場合には、前記出力制御部は、前記モニタ信号を非活性化せず、前記制御信号のみを非活性化する、請求項1に記載の安全制御機器。
  3. 監視装置から出力される出力信号を受ける受信部と、
    通常モードと保守モードとを含む動作モードを設定する動作モード設定部と、
    前記出力信号を受けて負荷の動作と停止とを制御するための制御信号を出力する制御信号出力部と、
    前記動作モードが前記保守モードに設定される場合に前記制御信号を強制的に非活性化する出力制御部と、
    前記出力信号を受けて前記監視装置の動作状態を知らせるためのモニタ信号を前記出力制御部に出力するモニタ出力部とを備え、
    前記出力制御部は、前記動作モードが前記保守モードである場合には、前記モニタ信号を非活性化せず、前記制御信号のみを非活性化する、安全制御機器。
  4. 前記制御信号出力部は、動作モードが前記保守モードである場合には、設定信号をさらに出力し、
    前記出力制御部は、
    前記設定信号に応じて出力の論理値を切り換える切換回路と、
    前記制御信号と前記切換回路の出力とを受けるAND回路と、
    前記AND回路の出力を制御電極に受ける第1のトランジスタと、
    前記モニタ信号を制御電極に受ける第2のトランジスタとを有する、請求項1からのいずれか1項に記載の安全制御機器。
  5. 監視装置から出力される出力信号を受ける受信部と、
    負荷の動作と停止とを制御するための通常モードと前記監視装置の動作をテストするための保守モードとを含む動作モードを任意に切換えて設定する動作モード設定部と、
    前記出力信号を受けて前記負荷の動作と停止とを制御するための制御信号を出力する制御信号出力部と、
    前記動作モード設定部によって前記動作モードが前記保守モードに設定される場合に前記制御信号を強制的に非活性化する出力制御部とを備える、安全制御機器。
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