JP4352566B2 - 誘雨剤、誘雨装置及び誘雨ロケット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、広範囲に散布が可能であり、取扱い性が高い誘雨剤、その誘雨剤を備えた誘雨装置及び誘雨ロケットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ハロゲン化銀(一般的にはヨウ化銀)の微粒子が雨核成分となり、誘雨効果を発揮することは知られており、航空機等からヨウ化銀粉末を散布することが行なわれている。
また、良好な誘雨効果を得るためには、ハロゲン化銀の粒子径は十分に細かく、しかも適切な粒子密度で散布する必要がある。粒子密度が高すぎると形成される水滴核が多くなりすぎて、雨滴が十分な大きさにまで成長できないためこのヨウ化銀の粒子は小さいほうが好ましい。例えば、特開昭51−52379号公報には粒子径1μm以下のハロゲン化銀を形成する方法について記載されている。
また、フランスのルジェリー社の人工降雨ロケットは、ヨウ化銀を含有した爆薬を上空で爆発させてヨウ化銀を散布するものである。さらに、中国では大砲の砲弾内にヨウ化銀と炸薬を詰めて撃ち、上空で炸裂させてヨウ化銀を散布することが行なわれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、航空機等によりヨウ化銀粉末を直接散布する方法では、ヨウ化銀の粒子径が大きいため誘雨効果は十分ではない。また、ヨウ化銀を含有する爆薬を爆発させる方法では、高温で蒸発したヨウ化銀蒸気から微粒子のヨウ化銀が形成されるが、狭い範囲に高密度のヨウ化銀が散布されるため、これも誘雨効果としては十分とは言えない。
さらに、爆薬を使う方法は大きな騒音を発生するという問題があり、また不発のまま落下した場合には問題を引き起こすおそれもある。
本発明は上記のような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、十分に細かい微粒子の雨核成分を適切な濃度で広範囲に拡散でき、かつ取扱いの容易な誘雨剤、誘雨装置及び誘雨ロケットを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、第1の発明の誘雨剤は、雨核成分と、燃焼温度が雨核成分の沸点以上でかつその酸素バランスが0ないし酸素過剰側である燃焼性成分とを混合してなるものである。
【0005】
第2の発明の誘雨剤は、第1の発明において、前記燃焼性成分がテルミット剤であるものである。
第3の発明の誘雨剤は、第1又は第2の発明において、雨核成分の配合割合が5〜40重量%であるものである。
【0006】
第4の発明の誘雨装置は、収納ケース内の先端部には、誘雨剤を収容し少なくとも基端側に開口部を有する誘雨剤充填容器を配置し、その誘雨剤充填容器の開口部には内部に収容された請求項1に記載の誘雨剤の燃焼性成分を着火させるための着火薬を装填するとともに、収納ケース内の基端部には、燃焼ガスによって誘雨剤充填容器を収納ケースを破って遠方まで放出するための放出薬を装填し、さらにその放出薬を点火させるための点火装置を備えたものである。
【0007】
第5の発明の誘雨装置は、第4の発明において、前記着火薬は誘雨剤充填容器を推進させる推進薬であるものである。
第6の発明の誘雨ロケットは、第4又は第5の発明の誘雨装置と、その誘雨装置を推進させる推進システムを備えたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を使用して詳細に説明する。
誘雨剤は、雨核成分と、燃焼温度が雨核成分の沸点以上でかつその酸素バランスが0ないし酸素過剰側である燃焼性成分とを混合してなるものである。雨核成分は微量であっても雨核ないし氷晶核となるものであり、例えばヨウ化銀などのハロゲン化銀である。この雨核成分は雨核又は氷晶核となる性質を有していることから、雨核又は氷晶核が形成される高度(融解層)以上の高度で散布され、雨が誘導される。通常、レーダーにて融解層の高度を調べ、その高度まで誘雨装置を搭載したロケットが打ち上げられる。
【0009】
誘雨剤中の雨核成分の含有率を高めればより多量の雨核成分を散布できるが、誘雨剤の燃焼温度が低下して雨核成分が気化しなくなる傾向にある。雨核成分の配合割合は、燃焼温度を雨核成分の沸点以上に好ましく維持できる範囲が好ましい。具体的には、雨核成分の配合割合は5〜40重量%の範囲が好ましい。5重量%未満では雨核成分の散布量が少なく、40重量%を越えると雨核成分が気化しなくなるおそれがある。
【0010】
次に、燃焼性成分は、その燃焼時に雨核成分を分解しないように、酸素バランスを0ないしプラス側(酸素過剰側)としたものであり、かつ、その燃焼温度が雨核成分の沸点、例えばヨウ化銀の場合には約1500℃以上である必要がある。酸素バランスは酸化還元反応において、反応系内で酸素の過不足がない状態を0とし、酸素が過剰にある状態を酸素過剰側(プラス側)としている。
【0011】
本発明の誘雨剤は、燃焼性成分の燃焼により雨核成分を蒸発(気化)させ、非常に微細な粒子径の雨核成分粒子を形成するものである。燃焼性成分としては、例えばテルミット剤(ゴールドシュミット剤)が使用される。テルミット剤とは、アルミニウムと金属酸化物との高温の発熱を伴う酸化還元反応(テルミット反応)を行う薬剤で、生成されるアルミナを溶融する特徴を有しているものである。このテルミット剤としては、酸化鉄とアルミニウムの混合物が挙げられ、その燃焼温度は2200℃である。これらの混合物を燃焼させることでヨウ化銀を気化させて微細な雨核成分を形成することができる。テルミット剤は爆薬とは異なり、燃焼性のものであることから、大きな音が発生しないという利点がある。
【0012】
誘雨装置は散布した雨核成分の粒子密度が高くなりすぎず、しかも広い範囲に雨核成分を散布するために、誘雨剤を充填した誘雨剤充填容器を、放出薬の燃焼ガス圧によって遠方まで射出するものである。即ち、多量の雨核成分を含む誘雨剤であっても、飛翔速度を高めることにより雨核成分の散布密度を低く抑え、最適濃度にすることができ、そして広範囲に雨核成分を散布することができる。
放出薬は燃焼することにより高温のガスが発生し、そのガス圧にて誘雨剤充填容器を射出させることができるもので、例えば黒色火薬、ガス発生剤などが使用される。
【0013】
射出速度を高めるために放出薬量を増したり、ガス圧力を高めることは、放出時の騒音が大きくなるという問題を発生する。本発明の誘雨装置は、誘雨剤を充填した誘雨剤充填容器に推進薬による推進装置を設けることにより、大きな放出音を発生することなく、誘雨剤を遠方まで飛翔させることができる、推進薬は誘雨剤充填容器に推進作用を付与するもので、例えばコンポジット推進薬、ダブルベース推進薬などが使用される。この推進薬は、その種類や形状により着火薬として兼用することも可能である。
【0014】
誘雨ロケットは、誘雨装置の機能を十分に発揮するための条件下に、上記の誘雨装置を移動させるものである。例えば、地上から誘雨ロケットを発射し、上空の雲中へ誘雨装置を移動させ、雲の中に誘雨剤を効率良く散布することができる。誘雨剤は所定の高度において散布する必要がある。従って、その高度に誘雨装置があるとき、放出薬又は誘雨剤が点火される。
【0015】
また、誘雨ロケットは紙や木材を主原材料として構成されており、自然分解性を有するという特徴を備えている。さらに、延時点火装置を使用して誘雨装置への点火時間を変えることにより、誘雨剤を散布する高度を調整することができる。延時点火装置は、誘雨装置が所定の高度に達するまでのタイムラグをもたせる装置である。例えば、誘雨ロケットの場合、エンジン部と導火線に同時に火を付けてロケットが上昇中はエンジン部の推進薬と導火線が燃え、導火線が燃え終わると放出薬に点火し誘雨剤が散布される。この場合、導火線の長さを変えることにより、誘雨剤を散布する変えることが可能である。また、導火線の代りに鉛丹と珪素鉄よりなる延時薬を使用することもできる。
【0016】
続いて、 図1から図3を用い、本発明の誘雨装置や誘雨ロケットの実施形態の一例を説明する。
まず、図1に示す誘雨装置について説明する。紙や木材で作られ頂壁11aと底壁11bで両端が閉鎖された円筒状の収納ケース11内の先端側には、雨核成分と燃焼性成分からなる誘雨剤12が充填(圧填)された有蓋円筒状をなす一対の誘雨剤充填容器13が配置されている。なお、収納ケース11には破壊されやすいように図示しない切り込みが設けられている。
【0017】
各誘雨剤充填容器13の開口端には誘雨剤12を閉塞するように着火薬14が装填されている。着火薬14は誘雨剤12中の燃焼性成分を着火させるための着火助燃剤であり、火薬類、コンポジット推進薬などが使用される。テルミット剤などの燃焼性成分は燃焼が始まるとその燃焼ガスが伝播してゆくが、最初に燃焼が始まるときの着火性が良くないため、この着火薬14が着火助燃剤として用いられる。着火薬14として具体的には、ホウ素と硝酸カリウムの混合物、ジルコニウムと過塩素酸カリウムの混合物などが挙げられる。
【0018】
収納ケース11の底壁11b内面の中心部には、点火装置15が取付けられている。この点火装置15と前記着火薬14との間の空間には誘雨剤充填容器13を収納ケース11の頂壁11aから放出させるための放出薬16が装填されている。放出薬16への点火は、点火装置15によって希望するタイミングで行われる。点火装置15には図示しない導火線や、タイマーとヒータを組み合わせた延時発火装置などが用いられる。
【0019】
さて、点火装置15が点火されると、放出薬16が燃焼し、その高温燃焼ガスにより誘雨剤12が充填された誘雨剤充填容器13は収納ケース11の頂壁11a及び周壁11cを破って外部に放出される。また、放出薬16の高温燃焼ガスによって着火薬14が着火し、誘雨剤12へ燃焼伝播される。そして、誘雨剤12中の雨核成分が気化されて微粒子化される。その微粒子に周囲の水蒸気が凝集して雨滴が形成される。微粒子が広範囲に飛散して存在することにより、広範囲で雨滴が得られる。
【0020】
誘雨剤12は2000℃程度の温度で燃焼するため、誘雨剤充填容器13をアルミニウム製のパイプなどで作製すれば、そのパイプは容易に融解・液滴化するため、固形残渣は残らず、例えば上空で誘雨剤12が使用された場合でも重量物落下による問題の発生を減らすことができる
次に、図2に示す誘雨装置について説明する。この誘雨装置では、収納ケース11内の先端側に3つの細長い有蓋円筒状をなす誘雨剤充填容器13が配置されている。各誘雨剤充填容器13の開口端部には推進薬17が装填されている。また、点火装置15は収納ケース11の底壁11bの中心部を貫通してその軸線方向に延びるように配置されている。
【0021】
さて、推進薬17は放出薬16の燃焼火炎によって点火され、その燃焼ガスが誘雨剤充填容器13の底部からロケットのように噴出する。この噴出力によって誘雨剤充填容器13を加速し、遠方まで飛翔させることができる。推進薬17が燃焼終了する際に誘雨剤12が点火され、誘雨剤充填容器13は飛翔しながら雨核成分の微粒子を広範囲に散布することができる。雨核成分の散布密度は、飛翔速度と誘雨剤12の燃焼量を調整することで最適化が可能である。
【0022】
次に、図3は本発明の誘雨装置を小型ロケット18に搭載した推進システムとしての誘雨ロケットを示す一例である。誘雨剤充填容器13は、図1に示した着火薬14を取付けたものと、図2に示した推進薬17を取付けたものの両方を使用している。着火薬14を取付けたものは収納ケース11の中心位置に配置され、推進薬17を取付けたものは収納ケース11の両側に配置されている。点火装置15には導火線が使用されており、小型ロケット18の発射時に導火線に点火される。点火装置15の遅延時間は、小型ロケット18が適切な高度に上昇したときに放出薬16に着火するように設定される。
【0023】
さて、所定の高度で放出薬16が燃焼し、誘雨剤12を充填された誘雨剤充填容器13が放出される。着火薬14を取付けた誘雨剤充填容器13は、放出された後直ちに誘雨剤12が燃焼するため小型ロケット18から比較的近い位置で雨核成分を散布する。推進薬17を取付けた誘雨剤充填容器13は、推進薬17が燃焼した後で誘雨剤12が燃焼するため、より遠い位置で雨核成分の散布を開始でき、2種類の誘雨剤充填容器13を併用することで、より広い範囲に雨核成分を散布することができる。
【0024】
以上の実施形態により発揮される効果について以下にまとめて説明する。
・ ハロゲン化銀等の雨核成分をテルミット剤等の燃焼性成分で気化させることにより、誘雨効果の高い1μm以下のハロゲン化銀の雨核成分を多量に形成できる。
【0025】
・ 誘雨剤充填容器13を放出薬16又は推進薬17で飛翔させながら誘雨剤12を燃焼させることにより、雨核成分を適切な濃度分布で広範囲に散布することができる。
【0026】
・ また、爆薬を使用せず、燃焼によって雨核成分を気化させるので、大きな騒音の発生を抑制でき、地上へ落下した場合に問題を生じるおそれを抑制でき、取扱いが容易である。
【0027】
・ テルミット剤は、燃焼温度が高く、酸素バランスを容易に調整することができる。
・ 誘雨装置によれば、誘雨剤の雨核成分の散布密度を適正にすることができるとともに、広範囲に雨核成分を散布することができる。また、推進薬17を用いることにより、大きな放出音を抑制しつつ、誘雨剤を遠方まで飛翔させることができる。また、誘雨装置は小型の収納ケース11内に収まっているため、小型ロケット18や気球に乗せて容易に上空に運ぶことができる。
【0028】
・ 誘雨ロケットによれば、誘雨装置を上空の雲中へ誘導することができ、雲の中に誘雨剤を効率良く散布することができる。
・ 点火装置15により適切なタイミングで誘雨剤12を燃焼させることができることから、気象条件に合わせて最適な高度で雨核成分を散布することができる。
【0029】
【実施例】
以下、実施例及び比較例を挙げて前記実施形態をさらに具体的に説明する。なお、各例において、部は重量部を表す。
【0030】
(実施例1)
雨核成分としてヨウ化銀20部を、アルミニウム粉末34部と酸化鉄粉末66部からなるテルミット系加熱燃焼剤(酸素バランスは0)と混合し、鉄製の誘雨剤充填容器に充填した。これを着火薬としてマグネシウムリボンを使用して燃焼させたところ、多量の黄色の煙状物質が発生した。燃焼時における燃焼温度は1800℃であった。この黄色煙状物質をX線回折装置で分析したところ、ヨウ化銀であることが確認された。
【0031】
(比較例1)
誘雨剤としてヨウ化銀20部を、黒色火薬(酸素バランスはマイナス)100部と混合し、これを鉄製の誘雨剤充填容器に充填した。これをマグネシウムリボンを着火薬として燃焼させたところ、多量の白色の煙状物質が発生した。燃焼時における燃焼温度は1600℃であった。この白色煙状物質をX線回折装置で分析したところ、ヨウ化銀の回折ピークは全く検出されず、ヨウ化銀は燃焼時に完全に分解されていることが確認された。
なお、本発明は前記実施形態を次のように変更して具体化してもよい。
【0032】
・ 実施形態の誘雨剤充填容器13をその先端面が開口された形状で、その開口部に着火薬14を装填するように構成してもよい。また、誘雨剤充填容器13を1つ又は複数の孔のあいた球形容器とし、その内部に誘雨剤12を充填するとともに、孔のあいた部分に着火薬14を装填するように構成してもよい。このように構成した場合、複数の開口部や複数の孔の部分に装填された着火薬14により、誘雨剤12中の燃焼性成分を一層容易に着火、燃焼させることができる。
【0033】
さらに、前記実施形態より把握される技術的思想について以下に記載する。
・ 前記点火装置は、点火時間を延長することができる延時点火装置である請求項4又は請求項5に記載の誘雨装置。このように構成した場合、誘雨剤を散布する高度を調整することができる。
【0034】
・ 前記収納ケースは自然分解性の材料で形成されている請求項4又は請求項5に記載の誘雨装置。このように構成した場合、収納ケースの一部が地上に落下したときでも自然に分解するため、分解処理を行うなどの必要がない。
【0035】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば下記のような効果が発揮される。
第1の発明の誘雨剤によれば、十分に細かい微粒子の雨核成分を適切な濃度で広範囲に拡散でき、かつ取扱いが容易である。
【0036】
第2の発明の誘雨剤によれば、第1の発明の効果に加え、燃焼温度が高く、酸素バランスを容易に調整することができる。
第3の発明の誘雨剤によれば、燃焼温度を維持して第1又は第2の発明の効果を確実に発揮させることができる。
【0037】
第4の発明の誘雨装置によれば、誘雨剤の雨核成分の散布密度を適正にすることができるとともに、広範囲に雨核成分を散布することができる。
第5の発明の誘雨装置によれば、第4の発明の効果に加え、大きな放出音を抑制しつつ、誘雨剤を遠方まで飛翔させることができる。
【0038】
第6の発明の誘雨ロケットによれば、第4又は第5の発明の誘雨装置を上空の雲中へ誘導することができ、雲の中に誘雨剤を効率良く散布することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 着火薬を用いた実施形態の誘雨装置を示す概略断面図。
【図2】 推進薬を用いた実施形態の誘雨装置を示す概略断面図。
【図3】 誘雨装置が搭載された小型ロケットを示す部分破断正面図。
【符号の説明】
11…収納ケース、12…誘雨剤、13…誘雨剤充填容器、14…着火薬、15…点火装置、16…放出薬、15…点火装置、17…推進薬、18…推進システムとしての小型ロケット。
Claims (6)
- 雨核成分と、燃焼温度が雨核成分の沸点以上でかつその酸素バランスが0ないし酸素過剰側である燃焼性成分とを混合してなる誘雨剤。
- 前記燃焼性成分がテルミット剤である請求項1に記載の誘雨剤。
- 雨核成分の配合割合が5〜40重量%である請求項1又は請求項2に記載の誘雨剤。
- 収納ケース内の先端部には、誘雨剤を収容し少なくとも基端側に開口部を有する誘雨剤充填容器を配置し、その誘雨剤充填容器の開口部には内部に収容された請求項1に記載の誘雨剤の燃焼性成分を着火させるための着火薬を装填するとともに、収納ケース内の基端部には、燃焼ガスによって誘雨剤充填容器を収納ケースを破って遠方まで放出するための放出薬を装填し、さらにその放出薬を点火させるための点火装置を備えた誘雨装置。
- 前記着火薬は誘雨剤充填容器を推進させる推進薬である請求項4に記載の誘雨装置。
- 請求項4又は請求項5に記載の誘雨装置と、その誘雨装置を推進させる推進システムを備えた誘雨ロケット。
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