JP4352335B2 - プロセスカートリッジおよび画像形成装置 - Google Patents
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Description
また、請求項14に記載の画像形成装置は、請求項1ないし請求項13のいずれかに記載のプロセスカートリッジと、前記入力ギヤに連結される前記カップリング部材を備えることを特徴としている。
このような構成によると、筐体の浮き上がりを上方から抑えることになるため、より効果的に筐体の移動を抑制することができる。
このような構成によると、移動規制部の剛性を高くすることが可能であるため、より確実に筐体の移動を規制することが可能となる。
このような構成によると、移動規制部の位置精度を高めることが出来る。
このような構成によると、移動規制部を1つとした場合に比べ、バランス良く筐体の移動を規制することが可能となる。
このような構成によると、より一層バランス良く筐体の移動を規制することが可能となる。
このような構成によると、画像形成領域を避けた位置で被当接部と移動規制部との当接を行うので、画像形成に悪影響を与えることなく、筐体の移動を規制することが可能となる。
このような構成によると、現像ローラを挟んで、一方に移動規制部、他方に位置決め部が設けられているため、より確実に筐体の移動を規制することが可能となる。
このような構成によると、効率的に静電潜像を現像することが可能となる。
このような構成によると、回転駆動力の入力側と現像バイアスが印加される側とを一側に集中させることによる装置のコンパクト化が可能となる。
このような構成によると、現像ローラの回転軸長手方向において、現像バイアスが印加される位置と被供給部の位置とがずれて配置されることになるため、現像装置を画像形成装置本体に装着する際に、現像バイアスを印加する接点と被供給部とが干渉するなどの不具合を未然に防ぐことが可能となる。
このような構成によると、現像装置を画像形成装置本体に装着する際に、現像バイアスを印加する接点と被供給部とが干渉するなどの不具合をより確実に防止することが可能となる。
図1および図2は、本発明の画像形成装置としてのレーザプリンタの一実施形態を示す要部側断面図である。このレーザプリンタ1は、本体ケーシング2内に、用紙3を給紙するためのフィーダ部4や、給紙された用紙3に画像を形成するための画像形成部5などを備えている。
このフロントカバー7は、その下端部に挿通された図示しないカバー軸に回動自在に支持されており、そのカバー軸を支点として開閉させることができる。
また、給紙トレイ9の前端部には、用紙押圧板15の前端部を上方に持ち上げるためのレバー17が設けられている。このレバー17は、用紙押圧板15の前側から下側へ回り込むように断面略L字状に形成されており、その上端部が、給紙トレイ9の前端部に設けられたレバー軸18に取り付けられ、その後端部が、用紙押圧板15の下面の前端部に当接している。これによって、レバー軸18に図中時計回りの回転駆動力が入力されると、レバー17がレバー軸18を支点として回転し、レバー17の後端部が用紙押圧板15の前端部を持ち上げる。
一方、給紙トレイ9を本体ケーシング2から離脱させると、用紙押圧板15は、その自重によって、前端部が下方に移動し、給紙トレイ9の底面に沿った状態になる。この状態で、用紙押圧板15上に用紙3を積層状に載置することができる。
レジストローラ14は、上側および下側の1対のローラから構成され、用紙3を、レジスト後に、画像形成部5の転写位置(後述する感光ドラム92と転写ローラ94との間であって、感光ドラム92上のトナー像を用紙3に転写する位置)に搬送する。
スキャナ部19は、本体ケーシング2内の上部に設けられ、図示しないレーザ光源、回転駆動されるポリゴンミラー22、fθレンズ23、反射鏡24、レンズ25および反射鏡26などを備えている。レーザ光源から発光される画像データに基づくレーザビームは、破線で示すように、ポリゴンミラー22で偏向されて、fθレンズ23を通過した後、反射鏡24によって光路が折り返され、さらにレンズ25を通過した後、反射鏡26によってさらに光路が下方に屈曲されることにより、プロセスカートリッジ20の後述する感光ドラム92の表面上に照射される。
(2)現像カートリッジの構成
次に、現像カートリッジ28に関する詳細な構成について、主に、図4〜図12を参照しながら以下に説明する。
下フレーム34は、幅方向(前後方向と、上下方向との両方に直交する方向、以下同様。)に間隔を隔てて対向配置される左側壁38(図8および図9参照)および右側壁39(図10参照)と、それら左側壁38および右側壁39の間を連結し、上下に配置される下壁40および上壁41と、上壁41の前端縁に設けられる上側前壁42(図5参照)とを一体的に備えている。
この後側下壁部43の下面には、図11に示すように、用紙3を案内するための複数のリブ311が、幅方向に互いに間隔を隔てて並列配置されている。各リブ311は、後側から前側に近づくにつれて、その高さが低くなるように形成されており、現像カートリッジ28をその天面を水平にして本体ケーシング2に装着したときに、リブ311の用紙3との接触面が略水平に配置される。
上壁41は、図5および図6に示すように、左側壁38および右側壁39の対向間隔よりも幅広の平板状をなし、左側壁38および右側壁39の上端縁間に架設されている。この上壁41におけるトナー収容室30に対応する位置には、上フレーム35が被装される平面視略矩形状の上面開口部49(図4参照)が形成されている。
上壁41の後端部には、下方に向かって突出するブレード支持部57が幅方向に沿って形成されている。
また、上壁41における上面開口部49の前端部には、下壁40の前端縁が連結されており、上壁41は、その連結部より前側が、さらに前方に向かって延長され、前後方向および幅方向に沿って延びる上壁延長部50とされている。この上壁延長部50の上面は、平面形状(外観上、実質的に凹凸のない平坦形状)に形成されている。
また、この上側前壁42の幅方向両端部には、下方に向かってさらに突出する正面視略細長矩形状の突出板51が、上側前壁42と一体的に形成されている。各突出板51の前面は、平面形状(外観上、実質的に凹凸のない平坦形状)に形成され、上側前壁42の前面と面一に形成されている。これによって、各突出板51を含む上側前壁42は、正面視略コ字状の平面形状(外観上、実質的に凹凸のない平坦形状)として形成される。
また、各突出板51には、後述する左側壁延長部52および右側壁延長部53が、直交方向において連結されている。
なお、このトナーには、カーボンブラックなどの着色剤やワックスなどが配合されており、また、流動性を向上させるために、シリカなどの外添剤が添加されている。トナーの平均粒径は、約6〜10μmである。
アジテータ46は、トナー収容室30内に設けられている。このアジテータ46は、トナー収容室30内における側面視中心部に設けられ、左側壁38および右側壁39に回転自在に支持される回転軸59と、その回転軸59から径方向に延びる攪拌部材60とを備えている。なお、回転軸59の左側軸端部は、左側壁38から突出するように設けられている。なお、攪拌部材60には、その先端部に、トナー収容室30の内側面と摺動するフィルムを設けてもよい。
ギヤ機構部45は、左側壁38の前後方向後部に配置される被供給部としての入力ギヤ68と、その入力ギヤ68の前側に配置され、入力ギヤ68と噛合する中間ギヤ70と、その中間ギヤ70の前側に配置され、中間ギヤ70と噛合するアジテータ駆動ギヤ69と、入力ギヤ68の後側斜め下方に配置され、入力ギヤ68に噛合する現像ローラ駆動ギヤ71と、入力ギヤ68の下方に配置され、入力ギヤ68に噛合する供給ローラ駆動ギヤ72とを備えている。
この現像側把持部201は、上壁延長部50の前端部に形成されている上側切欠部202と、この上側切欠部202に設けられる現像側取っ手203とを備えている。
上側切欠部202は、上壁延長部50の幅方向中央部において、平面視において上壁延長部50の前端部が幅方向に沿って略矩形状に切り欠かれ、また、正面視において上側前壁42の上端部が幅方向に沿って略矩形状に切り欠かれるように、これら上壁延長部50および上側前壁42を連続して切り欠くように形成されている。つまり、上側切欠部202の幅方向両端部には、切欠部側壁204が、上壁延長部50および上側前壁42に直交するように形成されている。
さらにまた、上壁延長部50には、図5および図6に示すように、プロセスカートリッジ20が本体ケーシング2(図1参照)に装着されて、フロントカバー7(図1参照)が閉じられたときに、フロントカバー7に設けられた各リブ351が嵌り込む異機種装着防止用の凹部352が設けられている。
(3)ドラムカートリッジの構成
次に、ドラムカートリッジ28に関する詳細な構成について、主に、図13〜図19を参照しながら以下に説明する。
第2壁109は、下方に向かって突出する側面視略直角三角形状をなし、第1壁108と平行に延びるように形成され、後側壁部105の下端部に配置されている。
第3壁110は、第1壁108の下端縁と第2壁109の上端縁とを連結し、これら第1壁108および第2壁109に対して直交方向に延びるように形成されている。
第4壁111は、前後方向に延びる平面視略矩形状をなし、第1壁108と平行に延びるように形成され、後側壁部105の上端部に配置されている。なお、第4壁111は、幅方向において第1壁108と第2壁109との間に配置されている。
第6壁113は、平面視略菱形状をなし、第1壁108と平行に延びるように形成され、幅方向最内側において、後側壁部105の後端部に配置されている。
第7壁114は、第2壁109および第4壁111の後端縁と、第6壁113の前端縁とを連結し、これら第2壁109および第4壁111と第6壁113とに対して直交方向に延びるように形成されている。
なお、第3壁110と第5壁112との間には、これらの対向方向に沿って、後述するドラム駆動ギヤ191を露出させるためのギヤ開口部196が形成されている。
ローラ軸受入部116は、ローラ軸案内部115の後側に連続し、ローラ軸案内部115の後端部よりも上方に突出した突出壁117に、その突出壁117の前端縁から側面視略矩形状に切り欠くことによって形成されており、その下端縁が、ローラ軸案内部115の後端縁に連続している。
底壁98は、図13及び図14に示すように、左側壁96および右側壁97の下端縁を前後方向にわたって連結するように設けられ、断面略V字状に窪む後側底壁部193と、略平板状に形成される前側底壁部194と、幅方向中央部が切り欠かれた略矩形平板状に形成される延長底壁部195とが、後側から前側に向かって順次連続して形成されている。
また、後側底壁部193と前側底壁部194との境界部付近には、図3に示すように、前側に向かって下方に傾斜する傾斜板部331が形成されている。この傾斜板部331と前側底壁部194との間には、段差が形成されており、その段差部分において、用紙3をドラムカートリッジ27内に導き入れるための入紙口332が形成されている。
下側前壁99は、延長底壁部195の前端縁から上方に向かって直角方向に屈曲するように形成されている。この下側前壁99は、略矩形平板状をなし、幅方向両端部が、左側壁96および右側壁97と、直角方向に屈曲するようにして、連続して形成されている。
また、この下側前壁99には、図13に示すように、下側前壁99の幅方向中央部において、その上端縁から正面視において略矩形状に切り欠かれることにより、上側切欠部202に連続する下側切欠部235が形成されている。これによって、現像カートリッジ28がドラムカートリッジ27に装着された状態では、上側切欠部202と下側切欠部235とで、正面視略矩形状の開口部が形成される。
各受入部120は、下側前壁99の上端縁から下方に向かって、正面視において略細長矩形状で前方に向けて膨出するように形成されている。これによって、現像カートリッジ28がドラムカートリッジ27に装着された状態では、図3に示すように、現像カートリッジ28のトナー収容室30と、ドラムカートリッジ27の現像カートリッジ収容部103とが上下方向において対向配置される。また、現像カートリッジ28の上側延長部37と、ドラムカートリッジ27の下側延長部104とが上下方向において対向配置される。より具体的には、上側延長部37の上壁延長部50と、下側延長部104の延長底壁部195とが、上下方向に間隔を隔てて対向配置される。
転写ローラ94は、ドラム収容部102内に配置され、感光ドラム92の下方に配置されている。この転写ローラ94は、金属製の転写ローラ軸133と、その転写ローラ軸133の周りを被覆する、イオン導電性のゴム材料からなるゴムローラ134が被覆されている。
クリーニングブラシ95は、図14に示すように、ドラム収容部102内に配置され、感光ドラム92の後側側方において、ブラシ支持部123に支持されている。このクリーニングブラシ95は、幅方向に沿って延びる略矩形細長状の支持板に多数のブラシ毛が植設されている。クリーニングブラシ95は、ブラシ支持部123に支持された状態で、感光ドラム92の表面にブラシ毛が幅方向に沿って接触するように、感光ドラム92に対して前後方向に対向配置されている。また、このクリーニングブラシ95の支持板の左側端部には、板金からなるクリーニング電極148が取り付けられている。このクリーニング電極148は、ブラシ支持部123において、左側壁96の第6壁113の後端部に上下方向に形成されたスリットの間から幅方向外方に露出するように固定されている(図17参照)。
各前側リブ165は、底壁98の延長底壁部195の裏面(底面)において、上側のレジストローラ14の前側であって、下側前壁99から切り欠かれる下側切欠部235との対向部分(すなわち、幅方向中央部)を含む幅方向全体にわたって設けられている。この前側リブ165は、たとえば、ポリアセタール樹脂などの、現像側筐体29およびドラム側筐体91よりも硬質の樹脂材料から、ドラム側筐体91とは別途形成されており、用紙3との接触で磨耗したときに、交換できるようにされている。より具体的には、延長底壁部195における下側切欠部235との対向部分は、略矩形平板状に形成されており、前側リブ165は、その対向部分の裏面(底面)において、幅方向に互いに間隔(第2後側リブ164よりも幅広の間隔)を隔てて配置され、前後方向に延びるように複数形成されている。
下側切欠部235は、下側延長部104の幅方向中央部において、平面視において延長底壁部195の前端部が幅方向に沿って略矩形状に切り欠かれ、また、正面視において下側前壁99の上端部が幅方向に沿って略矩形状に切り欠かれるように、これら延長底壁部195および下側前壁99を連続して切り欠くように形成されている。この下側切欠部235は、上壁延長部50に形成された上側切欠部202よりも少し幅狭に形成されている。
また、天面部239には、後側の略半分の部分が相対的に高く、前側の略半分の部分が相対的に低くなるように段差261が形成されている。
(4)プロセスカートリッジについて
次に、プロセスカートリッジ20に関する詳細な構成について、主に、図20〜図24を参照しながら以下に説明する。
図20は、図3に示すプロセスカートリッジ20において、現像カートリッジ28をドラムカートリッジ27に装着する状態を示す工程図であって、(a)から(d)の順に進行する。なお、図20では、カバー延長部86を省略して示している。
図21は、プロセスカートリッジ20の正面側左斜め上方から見た斜視図である。図22(a)は、図3に示すプロセスカートリッジ20の左側面図である。図22(b)は、図3に示すプロセスカートリッジ20の側断面図であり、後方部分を板金延出部505のところで切断し、前方部分を入力ギヤ68のところで切断した状態を示す図である(図24におけるF−F断面図相当)。図22(c)は、図3に示すプロセスカートリッジ20の側断面図であり、後方部分を下フレーム延出部507のところで切断し、前方部分を入力ギヤ68のところで切断した状態を示す図である(図24におけるG−G断面図相当)。図23は、図3に示すプロセスカートリッジ20の右側面図である。図24は、図3に示すプロセスカートリッジ20の平面図である。
押圧部材151は、側面視略三角形状の厚板からなり、その後端面には、前方から後方に向かって下方に傾斜する案内面154と、その案内面154の下端から前方に向かって屈曲する固定面155とが連続して形成されている。また、押圧部材151の下端面の後部からは、下方に向かって取付部156が延設されている。押圧部材151の取付部156の下端部は、左側壁96および右側壁97の延長側壁部107から幅方向内方に突出する固定軸157に、揺動自在に支持されている。
ここで、より具体的な装着時の動作について説明すると以下の通りである。まず、現像カートリッジ28を、ドラムカートリッジ27の現像カートリッジ収容部103の上方に配置し(図20(a)参照)、現像ローラ軸64の両端部に設けられたカラー部材83および軸受部材82を、各ローラ軸案内部115に沿って案内しつつ、現像カートリッジ28の前端部を降下させ、図20(b)に示すように、現像側ボス79を、押圧部材151の案内面154に摺擦させながら下方に移動させる。すると、押圧部材151は、圧縮ばね152の付勢力に抗して、固定軸157を支点として徐々に前方に揺動される。
このように構成されたプロセスカートリッジ20は、現像カートリッジ28のギヤ機構部45と、ロックレバー153とが、ともに幅方向左側に配置され、前後方向において重なるように配置される。
(5)レーザプリンタの左フレームの構成
次に、レーザプリンタ1の左フレームに関する詳細な構成について、主に、図25〜図26を参照しながら以下に説明する。
現像ローラ接点273は、針金を側面視略三角形状に屈曲して形成され、ワイヤ接点271の前側斜め下方であって、転写接点272の前側斜め上方に配置されている。この現像ローラ接点273は、現像ローラ接点部173(図25参照)に配線を介して接続されている。
グリッド接点274は、針金を平面視略コ字状に屈曲して形成され、ワイヤ接点271の後側斜め下方に配置されている。このグリッド接点274は、グリッド接点部169(図25参照)に配線を介して接続されている。
さらに、左フレーム167の内側面には、プロセスカートリッジ20が本体ケーシング2に装着されたときに、アース電極127が当接するアース接点276が設けられている。このアース接点276は、針金を側面視略三角形状に屈曲して形成され、プロセスカートリッジ20の左側面に配置されたアース電極127と対向する位置であって、ワイヤ接点271と転写接点272との間に配置されている。また、アース接点276は、アース接点部171(図25参照)に配線を介して接続されている。
ワイヤ接点部170には、本体ケーシング2に装着されたプロセスカートリッジ20のワイヤ電極131に接触するように配置されているワイヤ接点271が、配線を介して接続されており、ワイヤ電極131に、電源基板からの放電電圧を印加する。なお、放電電圧は、約7000Vに設定されている。
アース接点部171には、本体ケーシング2に装着されたプロセスカートリッジ20のアース電極127に接触するように配置されているアース接点276が、配線を介して接続されており、アース電極127を接地している。
現像ローラ接点部173には、後述する現像ローラ接点273が、配線を介して接続されており、現像ローラ電極76に、電源基板からの現像バイアスを印加する。なお、現像バイアスは、約400Vに設定されている。
さらに、ギヤ機構部45と、すべての電極とは、幅方向左側において、このプロセスカートリッジ20の前後方向中心部(図22において、点Cで示される。)よりも後側に集中して配置されている。これによって、ギヤ機構部45およびすべての電極を集中して配置することによる、装置の簡略化および小型化を図ることができる。
また、この現像カートリッジ28では、図5に示すように、ギヤカバー77が、ギヤ機構部45の各種ギヤ(入力ギヤ68、アジテータ駆動ギヤ69、中間ギヤ70、現像ローラ駆動ギヤ71および供給ローラ駆動ギヤ72)および現像ローラ軸64の左側軸端部(つまり、現像ローラ電極76)の両方を保持するので、両者の位置決め精度の向上を図ることができる。そのため、部品点数の低減化および装置構成の簡略化を図りつつ、現像カートリッジ28に対する電力および駆動力の安定した供給を達成することができる。
(6)レーザプリンタの右フレームの構成
図27は、プロセスカートリッジ20が装着されるレーザプリンタ1の右フレームの内側面図である。
この右フレーム281の内側面には、本体ケーシング2に対するプロセスカートリッジ20の装着時に、ドラム軸125および現像ローラ軸64の各右側軸端部を案内するための軸案内面361と、本体ケーシング2にプロセスカートリッジ20が装着された状態で、ドラム軸125の右側軸端部を受け入れるドラム軸受入部362とが形成されている。
トレイロック片283は、前後方向に延び、先端部が凹部282外に向かうように湾曲した湾曲アーム284と、この湾曲アーム284の先端部に設けられた当接部285とを備えている。湾曲アーム284の基端部は、凹部282内において上下方向に延びる軸286に揺動自在に取り付けられている。また、湾曲アーム284には、図示しないばねが接続されており、このばねによって、常には、当接部285が凹部282外に突出する方向に弾性付勢されている。
さらに、右フレーム281には、その上端部の前後方向中央部に、プロセスカートリッジ20や定着部21からの発熱を本体ケーシング2の外部に放熱するためのファン288が配置されている。このファン288は、右フレーム281を幅方向内側と幅方向外側とを連通するように配置されている。
(7)カップリング部材を進退させるための機構
図28および図29はともに、カップリング部材73の進退動作を説明するための図であって、(a)は、カップリング部材73の進出状態を示し、(b)は、カップリング部材73の退避状態を示す。
カム部293には、カップリング部材73が挿通される前後方向に延びる長孔が形成されており、その長孔の後端部の周りには、幅方向に厚く形成される退避部294が設けられている。また、長孔の前端部の周りには、幅方向に薄く形成される進出部295が設けられている。
カップリング部材73は、本体ケーシング2に装着されたプロセスカートリッジ20の入力ギヤ68の連結孔74に、幅方向において対向配置されている。このカップリング部材73には、本体ケーシング2内に設けられるモータ(図示せず)からの回転駆動力が入力されている。また、このカップリング部材73は、付勢ばね(図示せず)によって、常には、幅方向内側、つまり、連結孔74に向かって付勢されている。
ところで、本実施形態では、現像ローラ32の周速が感光ドラム92の周速よりも速くなるように上述のギヤ比が設定されている。そのため、現像位置(感光ドラム92と現像ローラ32とが接触する位置)では、現像ローラ32に対して上向きの力が作用する構成となっている(図22(b)および図22(c)に示す矢印F参照)。つまり、カップリング部材73から入力ギヤ68に回転駆動力が供給された場合と同様、現像位置においても、同方向の力が現像側筐体29に与えられることとなる。しかしながら、本実施形態によれば、この現像ローラ32と感光ドラム92との間の周速差によって生じる力に起因する現像側筐体29の移動についても、上述の板金延出部505と板金当接部511との当接、あるいは、下フレーム延出部507と下フレーム当接部509との当接によって、確実に抑制することが可能である。なお、このような現像ローラ32と感光ドラム92との間の周速差によって生じる力に起因する現像側筐体29の移動を効果的に抑制することを考慮した場合には、本実施形態に示すように、現像位置に対して、現像ローラ32と感光ドラム92との間の周速差によって生じる力の方向(矢印F方向)に、板金延出部505と板金当接部511の当接位置、または下フレーム延出部507と下フレーム当接部509との当接位置を設けることが好ましい。
トナー放出口58から現像室36へ放出されたトナーは、供給ローラ31の回転により、現像ローラ32に供給され、このとき、供給ローラ31と、現像バイアスが印加されている現像ローラ32との間で正に摩擦帯電される。
一方、スコロトロン型帯電器93は、グリッド電圧および放電電圧の印加によりコロナ放電を発生させて、感光ドラム92の表面を一様に正帯電させている。感光ドラム92の表面は、感光ドラム92の回転に伴って、スコロトロン型帯電器93により一様に正帯電された後、スキャナ部19からのレーザビームの高速走査により露光され、用紙3に形成すべき画像に対応した静電潜像が形成される。
その後、さらに感光ドラム92が回転し、転写ローラ94と対向すると、感光ドラム92の表面に担持されたトナー像は、レジストローラ14によって搬送されてくる用紙3が、感光ドラム92と転写ローラ94との間の転写位置を通過する間に、転写ローラ94に印加されている転写バイアスによって、用紙3に転写される。トナー像が転写された用紙3は、次に述べる定着部21に搬送される。
定着部21は、プロセスカートリッジ20の後側に設けられ、定着フレーム182と、その定着フレーム182内に、加熱ローラ183および加圧ローラ184とを備えている。
加熱ローラ183は、金属素管と、その金属素管内に設けられるハロゲンランプとを備え、図示しないモータからの駆動力の入力により回転駆動される。
定着部21では、転写位置において用紙3上に転写されたトナーを、用紙3が加熱ローラ183と加圧ローラ184との間を通過する間に熱定着させる。トナーが定着した用紙3は、本体ケーシング2の上面に向かって上下方向に延びた排紙パス185に搬送される。排紙パス185に搬送された用紙3は、その上側に設けられる排紙ローラ186によって、本体ケーシング2の上面に形成された排紙トレイ187上に排紙される。
(8)プロセスカートリッジの各部の寸法関係
図30ないし図35は、それぞれ図13に示すドラムカートリッジ27の各部の寸法を示す平面図、背面図、正面図、左側面図、底面図および断面図である。なお、図30は、図13においてドラムカートリッジ27を上方から見たときの図に対応し、図31は、ドラムカートリッジ27をその背面側から見たときの図に対応し、図32は、ドラムカートリッジ27をその正面側から見たときの図に対応し、図33は、図17と対応し、図34は、ドラムカートリッジ27をその裏面側から見たときの図に対応し、図35は、図3において現像カートリッジ28を取り除いた図に対応している。
なお、このようにドラム軸125(アース電極127)を基準位置として寸法を規定しているのは、本体ケーシング2内におけるドラム軸125の位置が正規の位置からずれると、アース電極127とアース接点276との接触不良を生じるおそれがあるからである。
上述の実施の形態においては、移動規制部として板金延出部505と下フレーム延出部507との2種類を有する例を挙げて説明したが、これらのいずれか一方のみを用いても同様の効果が得られる。
なお、上記の各実施形態における各構成要素については、必要に応じて、それらを組み合わせて実施可能であることは言うまでもない。
3 用紙
20 プロセスカートリッジ
29 現像側筐体
30 トナー収容室
31 供給ローラ
32 現像ローラ
33 層厚規制ブレード
38 左側壁
39 右側壁
45 ギヤ機構部
68 入力ギヤ
76 現像ローラ電極
77 ギヤカバー
82 軸受部材
83 カラー部材
91 ドラム側筐体
92 感光ドラム
501 ブレード保持板金
505 板金延出部
507 下フレーム延出部
509 下フレーム当接部
511 板金当接部
Claims (14)
- 現像装置と、前記現像装置を着脱可能に構成した感光体カートリッジとを備え、画像形成装置本体に対して着脱可能なプロセスカートリッジであって、
前記現像装置は、
筐体と、前記筐体の一端部に回転可能に保持され、前記筐体から所定方向に部分的に露出するように設けられた現像ローラと、前記筐体における前記現像ローラの回転軸線方向の一側壁に、前記現像ローラの回転軸に対して前記所定方向と反対側に離間した位置に配置され、前記現像ローラに伝達される回転駆動力の供給を受ける被供給部と、記被供給部から受ける前記現像ローラに伝達される回転駆動力の供給に伴う前記筐体の許容範囲外への移動を規制する移動規制部とを備え、
前記現像ローラの回転軸の両端部は、前記筐体における前記回転軸線方向の両側壁から突出し、
前記被供給部は、前記現像ローラの回転軸線と平行かつ異なる位置を通る軸線上に配置され、当該軸線方向から前記画像形成装置本体に設けられたカップリング部材が連結され、前記カップリング部材から伝達される回転駆動力により回転される入力ギヤであり、
前記回転駆動力は、前記被供給部を前記回転軸線方向の前記一側壁に対する外側から見たときに時計方向に回転する力であり、
前記移動規制部は、被供給部に対する距離が、前記現像ローラの回転軸中心と前記被供給部との間の距離よりも大きい位置であり、かつ、前記被供給部から現像ローラの回転軸中心へと向かう方向において、前記被供給部と比べて前記現像ローラの回転軸寄りとなる位置に設けられ、
前記筐体は、前記カップリング部材から前記入力ギヤに伝達される回転駆動力により、前記カップリング部材および前記入力ギヤを支点として、前記移動規制部が前記入力ギヤの回転方向に移動する方向の力を受け、
前記感光体カートリッジは、
前記現像装置が装着された状態で、前記現像ローラの周面が当接され、前記現像ローラから現像剤が供給される感光ドラムと、
前記所定方向と反対方向に開放される側面視コ字状をなし、前記現像ローラの回転軸の端部を受け入れるローラ軸受入部と、
前記現像装置に設けられた前記移動規制部に対して前記移動規制部の移動方向下流側から対向し、前記移動規制部と当接することで、前記現像装置の前記筐体が許容範囲外へと移動することを規制する被当接部とを備え、
前記画像形成装置本体内に設けられた前記所定方向と反対方向に開放される側面視コ字状のドラム軸受入部に、前記感光ドラムのドラム軸の端部が受け入れられた状態で、前記画像形成装置本体内に装着されることを特徴とするプロセスカートリッジ。 - 前記移動規制部は、前記被供給部に対する距離が、現像位置と被供給部との間の距離よりも大きい位置に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のプロセスカートリッジ。
- 前記移動規制部は、前記現像ローラの回転軸中心よりも鉛直方向上方の位置に設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のプロセスカートリッジ。
- 前記移動規制部は、前記現像ローラの周面に担持される現像剤の層厚を規制する層厚規制ブレードを筐体に対して固定するための板金からなることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のプロセスカートリッジ。
- 前記移動規制部は、前記筐体を延出してなり、前記筐体と同一材料にて一体に形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のプロセスカートリッジ。
- 前記移動規制部は、複数設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のプロセスカートリッジ。
- 前記移動規制部は、前記現像ローラの回転軸における長手方向中央位置に対して対称の位置に設けられていることを特徴とする請求項6に記載のプロセスカートリッジ。
- 前記移動規制部は、前記感光体の回転軸長手方向において、前記感光ドラムの画像形成領域と対向しない位置にて前記被当接部と当接することを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれかに記載のプロセスカートリッジ。
- 前記被供給部から現像ローラの回転軸中心へと向かう方向において、前記被供給部に対して現像ローラとは反対方向の位置に、前記現像装置の前記感光体カートリッジに対する位置決めを行う位置決め部が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれかに記載のプロセスカートリッジ。
- 前記現像ローラの回転軸には、前記現像ローラの回転軸に対して直接的に、あるいは現像ローラの回転軸に取り付けられた被給電部を介して間接的に、現像バイアスが印加されていることを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれかに記載のプロセスカートリッジ。
- 前記現像バイアスは、前記現像ローラの回転軸両端部のうち、前記被供給部と同じ側に位置する回転軸端部側から印加されていることを特徴とする請求項10に記載のプロセスカートリッジ。
- 前記現像ローラの回転軸あるいは前記被給電部に対して現像バイアスが印加される位置は、前記現像ローラの回転軸長手方向において、前記被供給部よりも外方に位置していることを特徴とする請求項10または請求項11に記載のプロセスカートリッジ。
- 前記現像ローラの回転軸あるいは前記被給電部に対する現像バイアスが印加される位置は、前記プロセスカートリッジの着脱の過程において、前記被供給部と対向する領域を横切らない位置であることを特徴とする請求項10ないし請求項12のいずれかに記載のプロセスカートリッジ。
- 請求項1ないし請求項13のいずれかに記載のプロセスカートリッジと、
前記入力ギヤに連結される前記カップリング部材を備えることを特徴とする画像形成装置。
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