JP4351285B2 - 入口管理地点の装置、システム及び方法 - Google Patents

Description

本発明は、アクセス管理及びセキュリティに関し、具体的には自動車の底面をスキャン及び分析し、必要に応じて対応する行動を開始するための装置、システム及び方法に関する。

自動車の底面をスキャンできる、さまざまな技術が存在する。これら技術の多くは、底面の自動検索を実行できるように、車両識別子（例えば、ナンバープレート番号、高周波識別（ＲＦＩＤ）タグ等）に車両をリンクする機能に依存する。その他の技術は、スクリーン上の車両画像の手動検査を必要とする単一画像のみ生成する。

画像を生成するそれらシステムにおいて、画像は通常、一つの角度（例えば、水平面に対して９０度）だけで撮影されるので、例えば車両下のポケット又はクロスメンバー上に異物が隠れる可能性がある。また、照明は、夜間又は日中の撮影であっても、高解像度画像の品質要求を満たすためには、そのようなシステムにおいてしばしば不十分である。多くのそのようなシステムは、提供される任意の照明を補足するために周囲光に依存し、これは、かなり多くのフォルスポジティブ（ｆａｌｓｅ ｐｏｓｉｔｉｖｅ）をしばしばもたらす。また、多数のそのようなシステムは、車両がかなり狭い速度範囲で通過することを要求する。

画像記憶及び検索に関し、現在のシステムは一般に、アーカイブ機能を介して画像を記録するのみである。車両識別子が使用される場所では、画像をローカルデータベースから呼戻すことができるが、ネットワーク構成において中央データベースから呼戻すことができない。また、車両底面上の異物を自動的に検出することを意図するシステムは、参照／アーカイブ画像及び新たな画像間の直接局所比較（ｄｉｒｅｃｔ ｒｅｇｉｏｎａｌ ｃｏｍｐａｒｉｓｏｎ）を示さず、直接検査のための対象領域を強調しない。

故に、車両底面検出に関連付けられた異物検出機能及び他のアクセス管理及びセキュリティの利点を提供するために上記及びその他の問題を解決するシステム及び方法の必要性がある。

本発明は、例えば入口管理地点において、移動形式で（例えば、鉄のプラットフォーム上に）、又は道路に埋め込むかの何れか一方で配置できる、包括的な車両下スキャン装置、システム及び方法である。本発明は、一つ以上の新たに検出された車両画像に基づき車両の自動識別を可能にするために、参照画像のデータベースの生成と、利用可能な車両の各製造元及びモデルに対する一組の画像（例えば、前面及び後面ビュー）の記憶とを可能にする。システムは、同一又は類似車両を識別するために、新たに検出された画像を参照データベースに保持された画像と比較することによって、これを達成する。一つの実施形態において、本発明は、その画像のみによって車両の製造元及びモデルを識別することができる。一度識別された場合、システムは、異物の存在等の任意の異常を識別するために、２つの画像（新たな画像及び参照画像）間で自動比較を実行することができる。任意の異常は、さらなる分析及び潜在的行動（ｐｏｔｅｎｔｉａｌ ａｃｔｉｏｎ）のためのシステムによって強調される。

本発明の一つの実施形態において、地上車両画像（例えば、フロント又はリアビュー）も取込まれ、その後操作者がスクリーン上で眺めることができる。全画像は、一つ以上のデータベースで記録及び保持され、時間及び日付が示され、検索機能を介して呼戻されることができる。また、本発明は、後の監視のために監視リスト上に車両を載せることができる。

本発明の一つの実施形態において、スキャナ構成は、車台の２つの同時ビューを取込むために提供される。これら同時ビュー又は画像は、異なる方向及び異なる角度から撮影されることができる。例えば、第１ビュー又は画像は、進行車両の方向と同じ方向で前方に向けて撮影されることができ、第２ビュー又は画像は、進行車両の反対方向で後方に向けて撮影されることができる。スキャナ構成は、正確な画像記録のための照明を改善するために、カメラ、一つ以上のミラー配列及び一つ以上の照明配列を含むことができる。本発明の一つの実施形態において、周囲熱シールド（ＡＨＳ）及び一つ以上の周囲光シールド（ＡＬＳ）は、スキャナ構成の耐久性及び信頼性を改善するために採用される。

本発明は、世界中の任意の場所からインターネット等のネットワークを介して使用可能であり、システムソフトウェア及び記憶情報は、インターネット等のネットワークを介してダウンロード、更新及び維持されることができる。

本発明は、例えば入口管理地点において、移動形式に（例えば、鉄のプラットフォーム上に）配置されることができるか、又は道路に埋め込まれることができる包括的な車両下スキャン装置、システム及び方法である。本発明は、例えば、一般的な商業用の環境だけでなく、軍事的展開地域、軍事基地、化学エリア、原子力発電施設、発電所、貯水池に対する車両入口管理を含む、さまざまな領域で有用性がある。

図１から３に示す通り、本発明の移動形式の実施形態は、（ａ）２つのプラットフォームランナ５０、（ｂ）２つのクロスメンバー５２、（ｃ）スキャナ５４、（ｄ）近接センサ５５、及び（ｅ）フロントカメラ（図示せず）という要素を含むことができる。本発明の“埋め込み形式”の実施形態において、プラットフォームランナ及びクロスメンバーは、通過しうる任意の車両の真下に本発明を埋め込むことができるので、なくてもよい。図１及び３に示す移動形式のプラットフォームの実施形態において、スキャナ５４は、２つのプラットフォームランナの間に置かれ、振動及び他のマイナス影響を回避するように維持される。本発明の一つの実施形態において、スキャナは、本発明の任意の他の部分に搭載されない。

本発明の一つの実施形態において、２つのランナ５０は、例えば略１２フィートの長さ、略２フィートの幅及び略２インチの高さで、鉄（例えば、ダイヤモンドのプレート端及び鉄の格子）で作ることができる。ランナは、平坦な地面から地上の所定の高さ（例えば、略２インチ）まで車両を上げる、ランナ全体の長さ（例えば、１２フィート）の一部として案内傾斜台５７を有することができる。ランナの一つ（右側のランナ）の先端には、近接センサ５５が提供されることができる。そのセンサは、例えば洗車に使用されるものに類似する、厚いゴムの細片内に含まれる圧力スイッチによって作動する。

また、ガイドレール５８は、できるだけ一貫して車両プロフィールを維持するために提供されることができる。ランナは、車両がそこを通過し易くするために実質的に平行状態で維持されることが分かる。２つのクロスメンバー５２は、一つの実施形態において、連結で２つのランナ５０を共にリンクすることによってこの処理を支援する。車両は、タイヤ間の幅及び面積が変化することがあるので、本発明は、例えば６インチ等、特定の距離まで車両プロフィールを調節するアルゴリズムを組込んでいる。一つの実施形態において、ランナの一つは、フロントカメラ及び近接センサを使用可能にする内部配線を備えることができる。また、内部配線は、図８に関連してより詳細に以下に説明する通り、外部電源及びシステムモニタ間に電力及びＣＡＴ５Ｅ（ネットワーク）接続を提供する。ショート電力（ｓｈｏｒｔ ｐｏｗｅｒ）及びＣＡＴ５Ｅケーブルは、本発明のスキャナ要素から、スキャナ要素を本発明のモニタに接続する比較的長いケーブルに達することができる。システムは、２４ＤＣ（直流）及び９０（６０Ｈｚ）〜２３０（５０Ｈｚ）ボルトＡＣ（交流）で動作可能である。

本発明の一つの実施形態において、フロント（地上の）カメラは、プラットフォームに入る全車両の写真（カラー写真）を生成することができる昼夜兼用カメラである。本発明の一つの実施形態において、カメラは、デジタル入力／出力要素を介して近接センサからのパルスによってシャッターを切ることができる。同様に、スキャナ内のメインカメラは、以下により詳細に説明する通り、車両が近接センサを通過する時、ＬＥＤ光によってシャッターを切ることができる。本発明の一つの実施形態において、フロント地上カメラは、４．３ｍｍ内蔵レンズ、４２０ＴＶライン解像度及び１／５０（１／６０）〜１／１０００００秒のシャッター速度を備えたＮＴＳＣ又はＮＴＳＣ準拠カメラである。フロントカメラは、例えば８５０ｎｍの赤外波長及び１５ｍのＩＲランプ照射では、１２０ｍＡで１２ＶのＤＣ電力を用いて動作することができる。

図４及び５に示す通り、本発明のスキャナ要素５４は、フロントエンド６２、バックエンド６４、上面６６、及びフロント／バックエンドウォール６７、６９のトップエッジ６５と上面６６の各サイドエッジ７１、７２との間に形成された開口６８を有するハウジング又はフレームワーク６０を含む。本発明の一つの実施形態において、スキャナフレームワーク５４は、アルミニウム板（例えば、略１／８ｔｈインチの厚さ）から構成される。本発明の一つの実施形態において、図５に示す通り、本発明はさらに、周囲熱シールド（ＡＨＳ）７０を配置し、太陽からの直接熱を吸収し、例えばスキャナのトップカバーの上に置くことができる。本発明の一つの実施形態において、ＡＨＳは、スキャナのトップカバーの１／２インチ上に置かれるが、この高さは、実施形態に従って低減することができる。スキャナ要素のトップカバーとＡＨＳとの間の空間は、スキャナ要素の内側スペースから熱を追い出すために気流を与える。

２つの窓７３、７４は、それを介して視認性を維持しつつ各開口を覆うために、上面６６とエンドウォール６７、６９との間に固定して置かれることができる。本発明の一つの実施形態において、図５に示す通り、窓は、水平面に対する各角度Ａ及びＢで固定される。本発明のもう一つの実施形態において、窓は、反射防止、グレア防止ガラスでできており、耐水及び／又は防水特性を提供するために疎水性被覆を備える。本発明の一つの実施形態において、疎水性ガラスは、略０．０２％の屈折率を備えることができる。さらに図５に示す通り、車両に対する２つの同時ビューの取込みを支援するために、第１窓７３は、前方（即ち、乗り越える車両の進行方向）に面するように置かれ、第２窓７４は、後方（即ち、乗り越える車両の進行方向の逆）に面するように置かれる。特定車両の進行方向は、図４及び５の矢印Ｃで示される。窓は、従来から知られる標準のハードウェアを用いてフレームワークに固定されることができる。

さらに図４及び５に示す通り、本発明のスキャナ構成は、カメラ７５と、第１及び第２内部ミラー配列７６、７７とを含み、内部ミラー８２及び８４が反射防止、グレア防止、撥水性のガラス部材を介して写される（ｆａｃｅ ｏｕｔ）ように角度を付けることができる。

本発明の一つの実施形態において、カメラは、少なくとも２００フレーム／秒の速さでデジタルビデオ画像を記録可能な、Ｇｅｒｍａｎｙ、ＡｈｒｅｎｓｂｕｒｇのＢａｓｌｅｒ Ｖｉｓｉｏｎ Ｔｅｃｈｎｏｌｏｇｙが製造するＢａｓｌｅｒ Ａ６０２ｆ広域スキャンカメラにすることができる。カメラは、レンズ７８を備え、スキャナフレームワーク内でビーム８０に固定されることができる。本発明の一つの実施形態において、スキャナカメラは、図４及び５に示す通り、接近車両の進行方向Ｃに面する位置に固定される。本発明のもう一つの実施形態において、カメラは、プラットフォームを横切って遠ざかる車両の進行方向に面する位置に固定される。図５に示す通り、カメラは、レンズがフレームワーク上面６６から下側に離れた角度に面するように固定されることができるので、カメラは、第１及び第２ミラー配列７６、７７に反射する画像を取込むために適切に置かれることができる。故に、本発明は、一つ以上のカメラが直接上に面する従来装置とは異なる。本発明のカメラは、そのレンズがフレームワークのフロントエンド又はバックエンドの何れか一方に面するように方向付けできることが分かる。また、本発明のカメラは、（図４及び５に示す通りカメラより下とは対照的に）カメラより上に置かれるミラー配列から反射した画像を記録するために、フレームワーク下面６１か又はその近傍に搭載され、上方に角度付けできることが分かる。また、カメラの方向は、本発明のスキャナ構成５４の低姿勢の維持を容易にする。カメラが水平面から９０度直接上に向くよう搭載された場合、装置のプロフィールが比較的かなり高くなり、画像の信頼性は、以下に詳細に説明するとおり比較的低くなる。また、（カメラが直接上に向く時）カメラと乗り越える車両との間の短距離は、上記取込まれる任意の画像の大きさ及び精度を限定する。

また、図４に示す通り、７６で示す第１ミラー配列は、フレームワーク上面６６の方向で、及びフレームワークフロントエンド６２の方向で上側に角度付けられた第１反射面を提供するようにフレームワークに固定されることができる。第１ミラー配列の位置により、カメラは、画像が窓部材７３の反対側に出現する時、第１ミラー８２によって反射される画像を記録することができる。第１ミラー配列は、スキャナフレームワークフロントエンドか又は近傍に固定される第１ミラーを含む。本発明の一つの実施形態において、図４及び５に示す通り、第１ミラーは、スキャナフレームワークのフロントウォール６７内及びフロント窓７３の下に固定される。ミラーは、ミラー搭載に携わる当業者であれば分かるように、ミラー支持要素及びミラークリップ要素を用いて固定されることができる。

類似の方法で、７７で示す第２ミラー配列は、フレームワーク上面６６及びフレームワークバックエンド６４に面する方向で上方に角度付けられた第２反射面を提供するようにフレームワークに固定されることができる。第２ミラー配列７７の位置により、カメラ７５は、画像が窓部材７４の反対側に出現する時、第２ミラー配列によって反射される画像を記録することができる。第２ミラー配列７７は、フレームワークバックエンド６４か又は近傍に搭載される比較的大きな一次ミラー８４と、スキャナフレームワークのフロントエンド６２及びバックエンド６４間の位置８７に搭載される比較的小さな二次ミラー８６とを含むことができる。図５に示す通り、第２ミラー配列７７の一次ミラー８４は、フレームワークのバックウォール６４内に、及び後方窓部材７４の下に固定される。本発明の一つの実施形態において、第２ミラー配列７７の二次ミラー８６は、スキャナフレームワークフロントウォール６２及びエンドウォール６４間のおよそ中間に置かれることができ、フレームワーク底面６１に対して実質的に垂直な関係で固定されることができる。

一つの実施形態において、各大きなミラー８２、８４は、略３６インチの長さ、略４インチの高さであり、比較的小さなミラー８６は、略１２インチの長さ、略１インチの高さである。本発明の一つの実施形態において、小さなミラーは、大きなミラー８４に対する適切な光反射を支援するために、カメラ７５の前面で略３．５インチの場所に置かれる。ミラー８２及び８４は、確実な画像を取得する可能性が最大になるように角度付けられることができる。本発明の一つの実施形態において、ミラー８２は、水平面から略２０及び３０度間の角度Ｄで固定され、ミラー８４は、水平面から略２５及び３５度間の角度Ｅで固定される。これらの角度は、本発明のシステム、装置及び方法に従って、質の悪い画像又はフォルスポジティブを回避するために、画像取込及び品質保証を最適にするよう決定される。また、これらの角度は、動作の利便性のための低姿勢を装置に提供するために、スキャナカメラが本発明の装置内に置かれる角度に一致するよう決定される。上記略角度にもかかわらず、本発明は、例えば異なる環境又は車両を収容するためにこれらの角度の変更を意図する。

図４及び５に示す通り、カメラと第１及び第２ミラー配列とを含むスキャナ構成により、本発明の装置は、カメラが同時に乗り越える車両から多数の画像を検出するように動作することができる。カメラレンズの上半分は、小さなミラー８６を超えて第１ミラー８２を見渡す。カメラレンズの下半分は、バックメインミラー８４によって反射されたビューを取込む小さなミラー８６を見渡す。車両の第１ビューは、破線９２で示す通り、車両がウォール６９に接近する時に撮影される。このビューにおいて、カメラは、比較的小さなミラー８６を介して車両後方へ向くスキャナフレームワークのバックエンドでバックミラー８４によって反射される車両の画像を記録している。第２ビューは、破線９０で示す通り、第２ビューが第１ミラー配列から反射される時、カメラによって同時に記録される。

本発明は、他のカメラ及びミラー配列を用いて所望の前方及び後方ビューを取込めることが分かる。本発明の一つの実施形態において、２つのカメラが採用され、第１カメラが第１窓の角度と類似の角度で上方に面し、第２カメラが第２窓の角度と類似の角度で上方に面する。カメラレンズから車両の下腹部までの比較的長い距離を取得するために、２つのカメラはさらに、上記説明したものと類似である２つのミラー配列を備えた配列で採用されることができる。しかし、この実施形態において、第１カメラは、上記説明したものと類似である第１ミラー配列の反射を受け、第２カメラは、第１カメラの近傍に置かれ、第２ミラー配列の一次ミラーの反射を受ける。この実施形態において、第２ミラー配列の二次ミラーがなく、第２カメラと第２配列の一次ミラーとの配置は、上記説明した事項に関する調整を場合によって必要とし、それにより本発明に関して用いる適切な角度で画像が取込まれる。

異なる角度から同時画像を取込む機能は、従来技術に比べてかなり有利である。第１に、異なる角度から同時画像を取込むことにより、比較的かなりの車両の車台細部が取込めるので、さらに強力な参照画像のデータベースを提供し、それにより強化されたさらに正確なフィールドデータを後ほど比較することができる。第２に、異なる角度から同時画像を取込むことにより、爆発物、密輸品及び他の異物を隠すことができる領域の細部を示す比較的良好な取込み画像に対する機会が提供される。第３に、異なる角度から同時画像を取込むことにより、類似の記憶画像にうまく一致する可能性を改善するので、システム結果の信頼性及び入口管理の機能を高める。同時とは、同一の時間又は同一に近い時間であることを意味してもよいことが分かる。

図２、３及び４に示す通り、本発明のスキャナ構成はまた、２つの照明レール９５を含むことができる。一つの実施形態において、これらのレールは、各エンドに１つずつ、スキャナフレームに固定される。図４に示す通り、照明レールは、フレームワークの各フロントウォール６７及びエンドウォール６９の外側に固定される。各照明レールは、６０個の赤ＬＥＤ（全部で１２０個）を一つの実施形態において含み、ＬＥＤは、画像が各ガラス窓を介して記録される角度に厳密に一致するような方向で角度付けされることができる。本発明の一つの実施形態において、照明レールＬＥＤは、水平面（例えば、スキャナフレームワークベース）から略２５度で角度付けされる。一つの実施形態において、光は、例えばプレキシガラスで覆われた略２インチ×２インチ×６０インチの長さにすることができるアルミケーシングに収容されることができる。本発明のもう一つの実施形態において、光は、例えばプリント板ユニットにおいてさらに多くのＬＥＤを備えた高密度ＬＥＤアレーの形式にすることができる。

本発明のもう一つの実施形態において、周囲光シールド（ＡＬＳ）は、例えば本発明の他の要素に平行して立つことができるアルミフレーム上に白色不透明材料を備えて採用されることができる。このようにして、ＡＬＳは、日中の動作中にスキャナから周囲光をかなり遮断することができ、さらに照明の細長い一片から生成された光を反射し返すことによって、本発明のスキャナ要素を横切る車両の外縁に対する照明を支援するために、夜間の動作中に光を反射する。本発明のもう一つの実施形態において、本発明の要素（例えば、照明レールを備えたスキャナ要素）は、気象要素（例えば、埃、降水、風）から密閉されることができる。

図３及び５に示す通り、周囲熱シールド（ＡＨＳ）は、スキャナ装置の上部に提供されることができ、一つの実施形態において、ＡＨＳは、スキャナのトップカバーより略１／２インチ上に支持される。この構成により、気流は、任意に接近する熱をスキャナの上部から追い出すことができる。また、シールドは、例えば１／８ｔｈインチのアルミにすることができる。

本発明の一つの実施形態において、スキャナ５４は、例えばシングルボードコンピュータ（ＳＢＣ）９６、一つ以上の電源９７、カメラ７５、デジタル入／出力装置（ＤＩＯ）、フレーム取込器、及び（照明電力を制御するための）一つ以上の電力パックを含むいくつかの電気要素を包含することができる。ＳＢＣ９６、電源９７及び他の要素は、従来から知られる標準のハードウェアを用いてフレームワークに搭載されることができる。本発明の一つの実施形態において、ＳＢＣは、参照画像と比較するために、多数のビューから撮影されたフレームを２つの個々の画像にスティッチするように動作することができる関連するプログラミング及びロジックを有する。例えば、車両が装置を通過して画像がワイドスキャンカメラによって記録される時、前方画像及び後方画像は、画像フレームがともに“スティッチ”される本発明に関連付けられたソフトウェアプログラムを用いて生成されることができる。このように、２つの画像が生成され、第１画像は、前面ビューにおいて記録フレームと共にスティッチすることによって生成され、第２画像は、後面ビューにおいて記録フレームと共にスティッチすることによって生成される。本発明は、以下でさらに詳細に説明する通り、画像の“ラインスティッチング”を組込むことができる従来の装置と区別する方法でフレームをスティッチする。

本発明の一つの実施形態において、スキャナＳＢＣは、例えばＩｎｔｅｌ^ＴＭ１．６ＧＨｚ Ｐ４モバイルプロセッサ及びＳＤＲＡＭの１ＧＢを用いて二重冗長ＳＢＣを含むことができ、各ＳＢＣは、２個のＲＳ−２３２ポート、４個のＵＳＢポート、２個の１０／１００イーサネット（登録商標）ポート、コンパクトフラッシュ（登録商標）ソケット、ＰＣＭＣＩＡソケット及びデュアルＩＥＥＥ１３９４Ａ（ファイアワイヤ）インタフェースを備える。当該実施形態は、実施形態の一例であって、システムは、異なるか又は代用の要素と共に同様にうまく動作することが可能である。また、スキャナは、説明した通りデジタルＩ／Ｏインタフェースを備えることができ、スキャナカメラ、照明システム、信号機及び近接センサに対して制御インタフェースを提供する。スキャナカメラ制御器は、例えばＭｉｃｒｏｓｏｆｔ Ｗｉｎｄｏｗｓ（登録商標）^ＴＭ Ｅｍｂｅｄｄｅｄ ＸＰ Ｃｏｍｐａｃｔ Ｆｌａｓｈオペレーティングシステムを備えることができ、スキャナサブシステムは、本発明の一つの実施形態において、１０００Ｂａｓｅ Ｔ Ｅｔｈｅｒｎｅｔ（登録商標）通信バスまで１０／１００Ｂａｓｅ Ｔ Ｅｔｈｅｒｎｅｔ（登録商標）を介して接続されることができる。

図６に示す通り、本発明は、上記説明した（一般に、１０で示す）入口制御プラットフォーム及びスキャナ装置と、コンピュータ／モニタ要素１５とを含む入口管理システムの一部として実施されることができる。コンピュータ及びモニタ１５は、データベース２０にアクセスすることができ、それは、コンピュータ１５上にローカルに記憶できるか又はネットワークを介してアクセス可能である。また、コンピュータ１５は、例えば本発明で用いる別のデータベース３０にアクセスするために、インターネットのような広域ネットワーク２５に接続されることができる。このデータベース３０は、全種類の車両に対する参照画像を記憶及び更新するのに用いることができ、本発明の一つの実施形態において、ローカルデータベース２０を更新するのに用いてもよい。参照画像は、例えば車両製造業者、ディーラー又はサービス会社によって利用可能にされた車両底面の“ストック”画像にすることができる。代わりに、参照画像は、本発明のシステム、装置及び方法を用いて生成される画像にすることができる。本発明の有効性は、本発明を用いて利用可能な高精度及び包括的な細部によって、本発明を用いて生成される参照画像を用いる時に高められることが分かる。

セパレートコンピュータ３５が示され、それは、物理的入口管理配置要素１０の近傍に配置されない遠隔コンピュータでもよい。故に、本発明は、コンピュータ１５でローカルに、又はコンピュータ３５で遠隔からの何れか一方で動作する間、スキャナ要素からの通信を受信することができる。コンピュータ及びモニタ１５は、例えばそれらがイーサネット（登録商標）又はファイバーケーブル１２を介して、又は例えば要素１０から１００メートル若しくはそれ以上の距離で無線通信を介して要素１０に接続できるので、実施現場に配置されても遠隔にあるとみなせることが分かる。当該距離を維持することにより、本発明の使用者に予防的な利益を追加し、要素１０の位置で爆発物が爆発した場合か又は他の危険物が爆発した場合、人間の怪我又はコンピュータシステム破損のリスクを抑える。

（コンピュータ１５を備えた図６で一般に示す）モニタは、シングルボードコンピュータ（ＳＢＣ）、電源及びワンタッチスクリーン制御器という、いくつかの要素を包含することができる。本発明の一つの実施形態において、モニタは、タッチスクリーンを曝露するために前面に開口と、例えばＣＡＴ５Ｅ（ネットワークケーブル）、電力、サーバ接続及び２つのＵＳＢポートに対する小さなプラグを曝露するために後方に開口とを備えたアルミケース内に置くことができる。また、モニタは、輸送中にスクリーン用のカバーとして、及び動作中にスタンドとして両方機能するよう特別に設計されたカバーを備えることができる。カバーは、カバー側のスロットを介して上に滑動し、そしてモニタの後方に下へ滑動し、スクリューノブは、輸送及び動作の両方に対する位置でカバーを保持する。また、モニタは、輸送のためにキャリアハンドルを備えることができる。一つの実施形態において、モニタのスクリーンは、Ｅｎｈａｎｃｅｄ Ｓｐｅｃｕｌａ Ｒｅｆｌｅｃｔｏｒ（ＥＳＲ）を備えた１８．５インチの“Ｎｅａｒ Ｆｉｅｌｄ Ｉｍａｇｉｎｇ Ｃａｐａｃｉｔｉｖｅ Ｔｏｕｃｈ Ｓｃｒｅｅｎ”（溶接グローブ感度）である。ＥＳＲフィルムは、ＬＣＤを介して周囲光の略５％を反射する。

タッチスクリーンは、例えば指に何も付けないで、又は溶接グローブに至るさらに感度の低いアイテムでもスクリーンに接触することによって動作することができる。スクリーン構成は、本発明の動作に関する多数の課題に応じる。例えば、タッチスクリーンインタフェースは、直感的（例えば、ある人がそれを見て接触することができる）であり、日光の下で読取可能であり、それにより操作者は、高温又は低温条件でグローブを身に付けたままにすることができる。本発明に関連付けられるサンプルスクリーン場面は、図７から９に示される。

図７から９は、本発明の動作中にモニタに出現しうるサンプルスクリーン画像を示す。図７に示す通り、インタフェース１１０の一部は、接近車両１１１の地上画像１１２を表示することができる。インタフェースの他の一部は、車両がプラットフォーム及び／又はスキャナ構成を横断した時、カメラによって捕えられた２つの同時車台画像の一つを表すスティッチ画像１１４を示すことができる。本発明の一つの実施形態において、２つの画像は、同時にスクリーン上に出現し、さらに図７に示す他の実施形態において、前方又は後方画像の何れか一方は、ビュー間をトグル切替して利用できる適当な入力セレクタを用いて出現する。インタフェースの他の部分は、画像１１４と比較するための先に記憶された参照画像１１６を示すことができる。各種インタフェースボタンが示され、それにより使用者は、フルスクリーン画像１２０、ズーム１２２を見ることができ、前方及び後方画像間のビューをトグル切替（１２４）でき、参照画像をトグル切替（１２６）でき、履歴１２８を見ることができ、システムの終了（１２９）をすることができる。また、使用者は、スクリーン画像の保存、日付／時間の記載１３０、ナンバープレートの記載１３２及び他の細部の点検／編集１３４等のファイル動作を実行することができる。また、使用者は、入力要素１３７を用いて、以下に詳細に説明するように、本発明のシステムに関連付けられた信号機１３７を見る、及び／又は制御することができる。

図８に示す通り、フィールド画像１１２に位置する任意の相違１０２は、例えば参照番号１０５で示すように（例えば、赤等の色で）円で囲まれる等によって強調されることができる。本発明の一つの実施形態において、図９に示す通り、操作者は、拡大画像表示１４５で識別された相違に拡大するために、元のスクリーン表示１４０上の赤い円に触ることができる。同時に、参照画像上の同一位置は、スクリーン１１６上の参照画像ボックスにおいて中間に置かれることができるので、参照車両車台との迅速な比較が可能となる。異常は、例えば異物、薬、身の回り品及び他の違法及び／又は有害物質及び装置を含みうる。

車両１１１のフロントビューディスプレイは、ナンバープレート及び他の外部の識別可能な印（ｉｎｄｉｃｉａ）を読み取るのに使用することができ、それらは、例えばスクリーン上のポップアップソフトキーパッドを介してシステムに入力されてもよい。スクリーン機能により、現在の画像のフルスクリーンビューと、車台の前方及び後方ビュー間のトグル切替機能とを可能にする。また、本発明は、特定車両に車両画像を直接リンクするために、ＲＦＩＤ、ナンバープレート番号リーダ及び他の電子形式の識別（車両識別子）を使用することができる。このように、本発明は、車両が本発明の検出要素に戻って車両の自動検索を実行する時等、その後車両の車台を呼戻すことができる。本発明の一つの実施形態において、認証の主な形式は、例えば指紋で人を認識する指紋読取装置の方法と類似の方法で、車両の車台の画像それ自体である。

故に、本発明は、コンピュータ及びモニタと通信するスキャナ構成を含む入口管理システムを提供し、システムが異常として検出する特徴を車両底面が示すことがある車両を検出する。コンピュータは、例えば車両製造元、モデル、年、ナンバープレート、ナンバープレート番号、車両識別番号（ＶＩＮ）、ＲＦＩＤタグ及び／又は車両所有者情報等、少なくとも一つの識別子によって分類される車両の車台画像の細部を保持するシステムデータベースにアクセスすることができる。また、コンピュータは、データベースの画像に対し、得られたフィールド画像データを比較するためのプログラムを含むことができる。

また、本発明は、ローカルデータベース又は中央データベース上の何れか一方で参照画像及びアーカイブ画像の両方を保持し、ネットワーク構成を介して画像にアクセスすることができる。ネットワーク内の任意の地点でシステムに戻る車両は、その以前の画像（例えば、ナンバープレート番号又はＲＦＩＤリーダが配置された場合）と、又は参照データベースを介して同一若しくは類似の車両製造元及びモデル画像と自動的に比較されることができる。本発明の一つの実施形態において、参照データベースは、以前に識別した車両製造元及びモデルを一部含む。

本発明の一つの実施形態において、車両画像履歴はまた、“履歴”ボタンに触ることによって表示でき、その時カレンダーが表示され、操作者が日付を選んで、日付及び時間スタンプによって登録される画像を眺めるように案内する。スクリーンを介して達成されるさらなる特徴は、特定車両のナンバープレートが入力でき車両の履歴がスクリーン上に表示される検索機能であり、その車両による全訪問の日付及び時間をその特定のスキャナ（入口管理地点）にリストする。また、ネットワーク化された状況において、それは、車両が管理地点ネットワーク内で他の管理地点に入った日付及び時間を示す。

動作
本発明の設定において、前述したミラー配列と共にスキャナカメラを測定するために測定プログラムを提供することができる。ミラー反射された画像のみを、副次的細部を除いて取込めるようにカメラを測定することによって、取込画像の信頼性及び細部がかなり改善される。一度システムがうまく設定されると、画像を記録する準備が整う。

車両が近接センサを横断する時、フロントカメラは、車両の前部を撮影し、システムライトが点灯し、メインスキャナカメラがその動作を開始し、信号機が緑から赤に変わる。撮影中のカメラは、目立たない位置で移動を探す。カメラは、スキャナＳＢＣと交信し、前述したモニタとも交信する。一度カメラが移動を検出すると、スキャナを横切る車両の２つの全画像を編集するスティッチ処理を開始する。２つの画像は、２つのメインミラーを介して認識及び記録されたビデオビューから生成される。スティッチ画像は、車両前部の写真と共に、可能であれば、従来から知られたＣＡＴ５Ｅケーブル、ファイバー又は無線手段を介してモニタに転送される。スキャナＳＢＣの役割の一部は、赤のＬＥＤ及び（複数の）信号機を制御するために、２つの画像を編集すること、及びＤＩＯと交信することである。２つの画像の編集中に、スキャナＳＢＣは、地上カメラ画像に加えて画像をモニタに伝達することができる。

本発明のシステムが特定車両に対してデータベースで参照画像の収集及び記憶を開始するのに使用されている場合、その時システムは、獲得された画像を記憶する。本発明の一つの実施形態において、本発明のシステムは、車両製造元、モデル、年及びトランスミッションタイプ（例えば、標準（即ち、マニュアル）又はオートマチック）に関する情報を記憶する。本発明のスキャナ構成により、本発明のシステムは、例えば車両の排気レイアウト、ドライブシャフト、車軸構成、触媒コンバータ、（複数の）マフラー、（複数の）燃料タンク、予備タイヤ位置及びトランク構成等の識別用細部を収集及び記憶できることが分かる。収集された参照画像の記憶に先立ち、本発明のシステムはプログラムを含むので、データ収集を監視する使用者は、画像の適切なトリム又はクロップをすることができる。本発明の一つの実施形態において、新たな車台画像が参照データベースに入力されている時、ボックスは、車両の車台ビューを含むユーザインタフェース上に出現することができる。画像は、それを囲う４本の（例えば、赤い）ラインを備えることができるので、操作者は、好ましくない背景素材をトリム又はクロップすることができる。参照データベースへのエントリに先立って適切に画像をクロップすることにより、本発明は、将来的にフォルスポジティブな一致の可能性をかなり低減する。一つの実施形態において、操作者が各赤いライン上を触るか又はクリックする時、アクティブラインは、緑又はその他の色になり、それが現在操作可能なアクティブラインであることを使用者に知らせる。操作者が車両のフロントビューに対するクロップ処理を完了した時、システムは、バックビュー画像を示し、操作を繰返すことができる。

本発明のデータベースは、最大限の操作を支援するのに十分なサイズであることが分かる。本発明の一つの実施形態において、データベースは、少なくとも８０ギガバイトのサイズであり、２５００００より多く、高品質デジタル画像の記憶が可能である。また、特定車両の履歴は、要求に応じて検索に利用でき、プロフィール情報、画像情報及び交通履歴を含む。本発明の一つの実施形態において、操作者は、監視リスト上に車両を載せることができるので、その車両が本発明と交信して車両検出システムによって検出される時、警報が伝えられ適切に伝達される。

本発明のシステムがフィールド収集データで使用されている場合、その後一度モニタ内のＳＢＣが車両下の画像を受信すると、それは、同一又は類似の（複数の）画像を参照データベースで検索する。本発明の一つの実施形態において、システムは、スキャナＳＢＣが送信したフィールド画像を分析するソフトウェア、ハードウェア及び／又は２つの組合せを含む。画像のビュー（前方及び後方）は、完全なパターン（ｃｏｍｐｌｅｔｅ ｐａｔｔｅｒｎ）として分析され、システムは、この完全なパターンを用いて参照データベースを検索する。本発明の一つの実施形態において、システムは、同一又は類似の車両を識別するための使用者定義閾値を有し、この閾値を越える画像のみが再検討される。本発明の一つの実施形態において、閾値は、７０％に設定され、それは、本発明のシステムが、新たにスキャンされた車両に対して７０％の類似性を超える車両画像のみ再検討することを意味する。本発明のもう一つの実施形態において、一度システムが７０％の類似性を超える全車両を識別した場合、本発明のシステムは、設定された閾値より高い類似性の最大の割合又はレベルを備えた車両に関する情報のみ表示する。

本発明のシステムが、（複数の）フィールド収集画像と同一又は類似の画像又は（複数の）画像を発見した場合、システムは、任意の違いを強調するために２つの画像を一致させ、同一のものを表示する。本発明の一つの実施形態において、結果は、画像がスキャナカメラから最初に受信される時から４秒以下の全処理時間内にモニタ上に表示される。一つの実施形態において、本発明のシステムは、同一又は類似車両の程度と異物検出の感度レベルとの両方に対する感度設定を有する。本発明の一つの実施形態において、フィールドからの収集画像と先に記憶された参照画像との間の変化をシステムが識別した時、システムは、（例えば、異常個所の周りにレッドリングを生成することに加えて）音声警告を発する。故に、一度フィールド画像が得られた場合、本発明のシステムは、スティッチ画像を用いてそれを参照データベースからの記憶画像と比較する。先に設定された閾値レベルを満たす最も密接に一致する画像に関して、システムは、特定車両の製造元及びモデルを戻す。また、一度最も密接に類似する車両製造元及びモデルが設定された場合、本発明のシステムは、新たに取込まれた画像を参照画像と比較して異物又は他の異常が存在するかを判断する。

本発明のシステムは、ラインスキャニングを採用するシステムよりも通過車両の速度に対する感度がかなり低いことが分かる。面スキャンカメラにおいて、ピクセルのＣＣＤ（電荷結合素子）マトリクス（通常長方形の形状）は、長さ及び幅の両方を含む物体のビューを提供する。通常、幅は、１３００ピクセル以下であり、長さは、カメラのフレーム率によって決定される。ラインスキャンカメラで、ＣＣＤは、ピクセルの単行のみ含む。このようなほぼ一次元画像は通常、検査に有用なデータを提供するために、物体が移動され、しかも一連の写真が撮影されることを要求する。ラインスキャンカメラは通常、ピクセルの高速スキャンを提供するので、多数の写真は、物体がカメラの視野内で移動する時、短時間で撮影されることができる。しかし、車両下の検査に適用される時のラインスキャン技術の重要な問題は、ラインスキャナの性能が車両速度の制御に依存することである。ラインスキャナは、２次元ビューを形成するために共に横たわる、かなり細い一次元のラインをスキャンする。しかし、スキャンされている物体（車両）がラインスキャナに対してかなり高速か又はかなり低速で移動する場合、結果が異なる。故に、スキャナがビューのラインを記録している間に車両が、ラインスキャナが動作している速度よりも速く移動する場合、スキャナは、車両の車台の一部を逃し、“短い”出現車両をもたらす。反対に、車両がスキャナよりも低速で移動する場合、記録されたライン上を二つ折りにするので比較的長い出現車両をもたらす。故に、車両下のラインスキャニング技術は、毎回全く同じ速度で、及びラインスキャンカメラの必要速度で、スキャナ上で車両を運転することは事実上不可能なため、自動的な一致の試みにおいて劣る。

本発明において、ピクセル（ＣＣＤマトリクス）の面スキャンカメラの長方形は、マトリクス内の重複ピクセルに基づき重複ＣＣＤマトリクスをスティッチする機能をシステムに提供する。カメラが一秒間に２００フレームで動作するので、多数のフレームは、ピクセルマッチングに基づきフレームをスティッチするためにシステムに提供される。カメラのフレーム率は、システムが（重複する機会を比較的多く与える）比較的長いマトリクスを有して必要なピクセルを収集し合成画像を構築するので、スキャナを横断する車両の速度に比較的高い柔軟性を順に許容するマトリクスに比較的長い長さを提供する。

同一又は類似車両の感度は、０−１００の評価であり、１００は、全く同じ車両を期待し、０は、類似参照点の最小数を備えた車両を期待する。一つの実施形態において、システムが１００に設定された場合、システムは異物を検出することができない。この理由は、システムが車両上にサイズ及び位置の両方において同一の異物を有する車両を期待するからである。細かい設定がこの理由により推奨される。異物検出に対する感度設定は、０―１００に及ぶ。感度のレベルが高くなるほど、システムが検出する違いのレベルが高くなるか、又はシステムが検出する異物が小さくなる。

周囲光シールド（ＡＬＳ）は、スキャナが曝露される周囲光のレベルを低減することが分かる。周囲光のレベルを低減することによって、システムは、同様にシステムによって検出されている多数の周囲光の違い（フォルスポジティブ）なしで、比較的高い感度レベルで検索をより良く達成することができる。

本発明のもう一つの実施形態において、ゲートポスト要素は、立入禁止区域への進入又はアクセスを許可する前に車両及びその所有者に対する点検を支援するために、追加として、遠隔で管理され、地上システムより上に提供される。本発明のゲートポストを組込む潜在的入口管理システムの例示的配置図は、図１０に示される。図示の通り、一組の障壁１６０は、本発明の入口管理地点システム及びその要素へ及び／又は上に車両の交通を導くように設置されることができる。一つの実施形態において、オートロードスパイク又はワンウェイスパイクは、運転者が逆走を試みることを思いとどまらせるために、１６１としてシステム内のさまざまな位置に置くことができる。車両行程の方向は、矢印で示され、異なる方向は、車両の点検結果に基づき示される。本発明のスキャナ要素は、１６２で一般に示され、この実施形態は、先に説明したように埋め込まれるか又はランナを備えるかの何れか一方にできることが分かる。第１信号機は、進行又は停止かを接近車両に表示するために、１６４で示すように置くことができ、地上にはパンチルトズーム（ＰＴＺ）カメラ１６５が、車両トランクの内側、トラックの後部及び類似領域を車両後部から点検するだけでなく、ゲートポスト１６６及び入口エリア全体の眺望を可能にするために、スキャナ要素を覆うテント又は他の構造物の上に提供されることができる。

ゲートポスト１６６は、パンチルトズーム（ＰＴＺ）カメラ、ハンドフリー双方向通信システム及び互換可能な交差試験指紋リーダ／指紋リーダ及び（磁気ストライプ及び又はバーコード読取可能な）ＩＤスキャナを含むことができ、それら全ては、ペデスタルベースの上において遠隔で上下移動（例えば、３０インチ以上）できるアクチュエータ上に搭載される。一つの実施形態において、ゲートポストカメラは、例えば２２倍の光学ズーム及び１０倍のデジタルズームを有することができ、ペデスタルベースは、４２インチの高さにすることができる。通信システムは、“窓を開け”、“トランクを開けろ”、“ハンドブレーキを引け”、“見える所に手を置け”等のようなメッセージを含む、多数の言語で記憶された多数の事前プログラムメッセージを有することができる。本発明の一つの実施形態において、ゲートポスト１６６は、１６７で示すシステムモニタに対して、３００フィート以上に及ぶＣＡＴ５Ｅ（イーサネット（登録商標））ケーブル又は１００００フィートに及ぶ耐久化（マルチモード）光ファイバーケーブルの何れか一方によって接続されることができる。また、そのようなケーブルは、スキャナ要素と他の要素とをモニタに接続するために提供されてもよい。また、第２信号機１６８、分離電子メッセージボード１６９及び光学光カーテン（図示せず）は、本発明が採用するゲートポストの一部として立入禁止区域への入口に採用されることができる。

上記説明したモニタを用いる操作者は故に、運転者／乗客及びその車両が施設に進入する権限があるかを確認し、ＩＤスキャナを介して運転者／乗客の信用証明（ＩＤカード等）を点検し、車両のトランク及びトランクの後部を含むさらに細部について車両の内側を点検し、車両の車台を点検し、先に説明したような任意の異物又は標準車両構成の変更を自動的に識別し、権限のある車両の記述に反する車両の製造元及びモデルを確認し、ハンドフリーの通信装置を介して運転者／乗客と通信し、及びオートスパイク、信号機、電子メッセージボード等のようなさまざまな他の装置を制御することができる。

また、操作者は自動的に、全車両及び運転者／乗客の行動を記録し、監視リスト上に車両、運転者及び乗客を載せ、及び監視報告及び警報を設定する。車両のアクセスの承認が決定された場合、第２信号機は、緑に変わることができ、その時車両は、図示した特定の方向に進入することができる。車両のアクセスが否定された場合、車両は、図１０に示すように、入口へ入る前に最初に右へ案内される。

また、当業者であれば、開示された方法に従って動作するための適切なプログラム手段を含む任意のコンピュータシステムが本発明の範囲内に含まれることが分かる。適切なプログラム手段は、本発明のシステム及び方法のステップを実行するようコンピュータシステムに命令するための任意の手段を含み、例えばシステムは、コンピュータメモリに接続されたプロセシングユニット及びアルゴリズム論理回路からなり、システムは、コンピュータメモリに記憶する機能を有し、コンピュータメモリは、データ及びプログラム命令を記憶するよう構成された電子回路を含み、本発明の方法のプログラムステップは、プロセシングユニットが実行する。また、本発明は、任意の適切なデータ処理システムで使用されるディスケット又は他の記録媒体のようなコンピュータプログラム製品において具現化されてもよい。また、本発明は、例えばＭｉｃｒｏｓｏｆｔ Ｗｉｎｄｏｗｓ（登録商標）^ＴＭ、Ｌｉｎｕｘ^ＴＭ、Ｓｕｎ Ｓｏｌａｒｉｓ^ＴＭ、ＨＰ／ＵＸ^ＴＭ、ＩＢＭ ＡＩＸ^ＴＭ、Ｊａｖａ（登録商標）規格プラットフォームを含む、各種プラットフォーム上で実行されてもよい。

本発明は、その精神又は本質的な特徴から逸脱することなく他の特定の形式で具現化されてもよい。故に、本実施形態は、全て例示的に検討されるべきであって限定的に検討されるべきではなく、本発明の範囲は、先の説明によってではなく、本願の請求項によって示されており、故に、本発明の目的から導かれる全ての変更及び請求項の均等の範囲は、本明細書中に含まれることを目的とする。

図１は、本発明のスキャナ構成の一つの実施形態を組込む移動プラットフォームアセンブリの斜視図の写真画像である。 図２は、図１の移動プラットフォームアセンブリの代替実施形態の平面図である。 図３は、図２に示す移動プラットフォームアセンブリの側面斜視図の写真画像である。 図４は、内側細部を曝露するためにスキャナ上部要素を除いた、本発明のスキャナ構成の一つの実施形態の平面外略図である。 図５は、内側細部を曝露するために壁を除いた、本発明のスキャナ構成の要素の一つの実施形態の側面外略図である。 図６は、本発明の一つの実施形態による移動プラットフォーム及びスキャナ構成を組込む入口管理システムの配置図である。 図７は、本発明の一つの実施形態に組込まれたモニタインタフェースに関連付けられた例示的なスクリーン表示の図である。 図８は、本発明の一つの実施形態に組込まれたモニタインタフェースに関連付けられた例示的なスクリーン表示の図である。 図９は、本発明の一つの実施形態に組込まれたモニタインタフェースに関連付けられた例示的なスクリーン表示の図である。 図１０は、本発明の一つの実施形態による入口管理システムの例示的な概略配置図である。

符号の説明

５０ プラットフォームランナ
５２ クロスメンバー
５４ スキャナ
５７ 案内傾斜台
５８ ガイドレール

Claims (25)

1. 入口管理システムのためのスキャナ構成であって、
   フロントエンド及びバックエンドを有するスキャナフレームワークと、
   フレームワークフロントエンド又はフレームワークバックエンドの何れか一方の少なくとも一部に面するレンズを有するスキャナカメラと、
   同時に異なる角度から車両底面の少なくとも２つの画像をカメラによって記録するための手段とを具備し、
   フレームワークは、上面をさらに具備し、
   記録手段は、
   上面方向及びフレームワークフロントエンド方向へ上側に角度付けられた第１反射面を提供するためにフレームワークに固定される第１ミラー配列と、
   フレームワーク上面及びフレームワークバックエンドに面する方向で上側に角度付けられた第２反射面を提供するためにフレームワークに固定される第２ミラー配列と
   を具備することを特徴とするスキャナ構成。
2. 第１ミラー配列は、フレームワークフロントエンドに、又は近傍に搭載されたミラーを具備することを特徴とする請求項１に記載のスキャナ構成。
3. 第２ミラー配列は、フレームワークバックエンドに、又は近傍に搭載された一次ミラーと、フレームワークフロント及びバックエンド間の位置に、又は近傍に搭載された二次ミラーとを具備することを特徴とする請求項１に記載のスキャナ構成。
4. 一次ミラーは、二次ミラーよりも大きいことを特徴とする請求項３に記載のスキャナ構成。
5. カメラは、レンズの一部が第１ミラー配列に面し、レンズの一部が第２ミラー配列に面するように、フレームワークに固定されることを特徴とする請求項１に記載のスキャナ構成。
6. 第１ミラー配列は、フレームワークフロントエンドに、又は近傍に搭載されたミラーを具備し、第２ミラー配列は、フレームワークバックエンドに、又は近傍に搭載された一次ミラーと、フレームワークフロント及びバックエンド間の位置に、又は近傍に搭載された二次ミラーとを具備することを特徴とする請求項１に記載のスキャナ構成。
7. 第２ミラー配列の一次ミラー及び第１ミラー配列のミラーは、実質的に同一のサイズであることを特徴とする請求項６に記載のスキャナ構成。
8. スキャナカメラは、カメラレンズがフレームワーク上面から離れて下側に角度付けられるように固定されることを特徴とする請求項１に記載のスキャナ構成。
9. カメラは、レンズがフレームワークバックエンドに面するようにフレームワークに固定されることを特徴とする請求項１に記載のスキャナ構成。
10. フレームワークのフロント又はバックエンドに固定される少なくとも一つの照明配列をさらに具備し、照明配列は、少なくとも一つのＬＥＤ照明装置を具備することを特徴とする請求項１に記載のスキャナ構成。
11. フレームワークは、フレームワーク上面及びフロントエンド間に固定される第１ガラス部材と、フレームワーク上面及びバックエンド間に固定される第２ガラス部材とを具備することを特徴とする請求項１に記載のスキャナ構成。
12. 第１反射面は、第１ガラス部材方向に角度付けられ、第２反射面は、第２ガラス部材方向に角度付けられることを特徴とする請求項１１に記載のスキャナ構成。
13. フレームワークに固定される周囲熱シールドをさらに具備することを特徴とする請求項１に記載のスキャナ構成。
14. フレームワークは、カバー及びＡＨＳ間に間隔を形成するために、その上面に固定されるカバーを有し、カバーの上に固定される周囲熱シールドをさらに具備することを特徴とする請求項１に記載のスキャナ構成。
15. カメラは、遠隔コンピュータ監視システムと双方向通信するシングルボードコンピュータを備えることを特徴とする請求項１に記載のスキャナ構成。
16. 入口管理システムであって、
    異なる角度から車両底面の同時又はほぼ同時画像を記録することができるカメラを含むスキャナ構成と、
    スキャナ構成と通信し、タッチスクリーンインタフェースを有するコンピュータと、
    コンピュータアクセス可能で、車両製造元、モデル、年、ナンバープレート、ナンバープレート番号、ＶＩＮ番号、ＲＦＩＤタグ又は所有者情報にすることができる少なくとも一つの車両識別子によって分類される複数の車両の車台に対する画像を記憶するデータベースと、
    異なる角度で車両底面のカメラによって記録された画像を具備する車両の車台の少なくとも２つの画像とデータベース画像とを比較するためのプログラムとを具備し、
    フレームワークは、上面をさらに具備し、
    記録手段は、
    上面方向及びフレームワークフロントエンド方向へ上側に角度付けられた第１反射面を提供するためにフレームワークに固定される第１ミラー配列と、
    フレームワーク上面及びフレームワークバックエンドに面する方向で上側に角度付けられた第２反射面を提供するためにフレームワークに固定される第２ミラー配列と
    を具備することを特徴とする入口管理システム。
17. 車両の地上画像を受信し、コンピュータに画像を伝達することができるフロントビューカメラをさらに具備することを特徴とする請求項１６に記載の入口管理システム。
18. 車両底面上の異物を自動的に検索及び識別するための手段をさらに具備することを特徴とする請求項１６に記載の入口管理システム。
19. スキャナ構成は、カメラによって記録されたビデオフレーム画像を共に単一画像へスティッチするためのプログラムを具備することを特徴とする請求項１６に記載の入口管理システム。
20. プログラムによって生成された比較結果に基づき車両が施設に進入することを許可又は否定するための手段をさらに具備することを特徴とする請求項１６に記載の入口管理システム。
21. 車両アクセス管理のための方法であって、
    フロントエンド及びバックエンドを有するスキャナフレームワークを提供する段階と、
    フレームワークフロントエンド又はフレームワークバックエンドの何れか一方の少なくとも一部に面するレンズを有するスキャナカメラを提供する段階と、
    同時に異なる角度から車両底面の少なくとも２つの画像をカメラによって記録するための手段を提供する段階とを具備し、
    記録手段は、
    上面方向及びフレームワークフロントエンド方向へ上側に角度付けられた第１反射面を提供するためにフレームワークに固定される第１ミラー配列を提供する段階と、
    フレームワーク上面及びフレームワークバックエンドに面する方向で上側に角度付けられた第２反射面を提供するためにフレームワークに固定される第２ミラー配列を提供する段階と
    を具備することを特徴とする方法。
22. 車両の年、製造元、モデル及びトランスミッションタイプに従って一つ以上の画像を分類する段階と、
    コンピュータデータベースに一つ以上の画像を記憶する段階と
    をさらに具備することを特徴とする請求項２１に記載の方法。
23. カメラを用いて異なる角度から車両底面の同時又はほぼ同時画像を記録する段階と、
    車両の一つ以上の識別特徴を判断するために一つ以上の記憶画像と記録画像からなる少なくとも一つのスティッチフレーム画像とを比較する段階と
    をさらに具備することを特徴とする請求項２２に記載の方法。
24. 車両の製造元及びモデルを識別する段階と、
    識別された車両の種類に対する基準車両底面プロフィールと異なる車両底面プロフィールを車両が有するかを判断するためのプログラムを提供する段階と
    をさらに具備することを特徴とする請求項２３に記載の方法。
25. 車両の進入を管理するための方法であって、
    フロントカメラ、スキャナカメラ、存在トリガ及びモニタを有する入口管理装置を提供する段階と、
    存在トリガを介して接近車両の存在を検出する段階と、
    フロントカメラを介して車両画像を取得する段階と、
    １つの画像が車両進行方向の角度で撮影され、１つの画像が車両進行方向と反対の角度で撮影される少なくとも２つの同時車台画像を、スキャナカメラを介して取得する段階と、
    フロントカメラ及びスキャナカメラによって撮影される画像を処理する段階と、
    画像と、同一又は類似の車両の車台の先に記憶された画像とを比較する段階と
    を具備することを特徴とする方法。

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