JP4350681B2 - コンテンツ復元装置、及びコンテンツ復元方法、並びにプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、編集により分割された複数のコンテンツを1つのコンテンツに復元するコンテンツ分割装置、コンテンツ復元装置、及びコンテンツ分割方法、コンテンツ復元方法、並びにプログラムに関するものである。
近年、ハードディスク、光ディスク等の記録媒体に映像音声信号を記録する技術が発展し、これらの記録媒体を利用したレコーダーの商品化が盛んに行われている。このようなレコーダーでテレビ放送を録画する場合には、映像音声信号であるコンテンツと共に、コンテンツを再生・編集するための管理情報が記録媒体に記録される。この管理情報には、コンテンツの開始時間、終了時間、チャンネル情報、及び編集に必要となる情報等が含まれている。レコーダーは、この管理情報を利用することにより、コンテンツを簡単に再生・編集することができる。
一方、テレビ放送では、テレビ局にてアナログからデジタルへの転換が行われ、高画質なデジタル放送が放送されるようになっている。このようなデジタル放送では、放送されるコンテンツの複製を制限する制御信号がコンテンツに付加されており、デジタル放送のコンテンツの多くは「一回だけコピー可能」の制御信号が付加されている。
「一回だけコピー可能」の制御では、放送されたコンテンツをレコーダーに録画することが許可されているものの、一度録画したコンテンツを他の記録媒体に複製することが禁止されている。このため、「一回だけコピー可能」の制御信号が付加されたコンテンツの格納場所を変更する場合は、ムーブが行われる。コンテンツのムーブでは、コンテンツが記録された記録媒体から他の記録媒体にコンテンツの移動する場合に、移動先の記録媒体にコンテンツの記録を行った後に、移動元の記録媒体にあるコンテンツが消去される。このような方法により、コンテンツを複製することなく、コンテンツの記録媒体間の移動を可能としている。
ここで、長時間録画したコンテンツをユーザーが視聴する場合、ユーザーがコンテンツの一部のシーンのみを他の記録媒体にムーブして視聴しようとすることが考えられる。この場合、図8(a)に示すように、コンテンツ101はムーブしたい部分とその他の部分とに分割され、コンテンツ記録媒体102へは必要な部分のみコンテンツデータのムーブが行われる。この時、元のコンテンツ101は一部の区間が消去されているため、コンテンツ110全体を視聴することができなくなっている。
そこで、コンテンツ101全体を視聴するために、図8(b)に示すように、ユーザーがムーブした分割コンテンツ101aの視聴後に、この分割コンテンツ101aを再度元のコンテンツ記録媒体10にムーブして、コンテンツ101の復元を試みることが考えられる。
このように、複数の分割コンテンツ101aを1つのコンテンツ101に復元する場合、管理情報を利用することによって、複数の分割コンテンツ101aをあたかも1つのコンテンツ101であるように再生することは可能である。
特開2001−167530号公報(平成13年6月22日公開) 特開2004−192785号公報(平成16年7月8日公開)
しかしながら、上記従来のコンテンツ分割装置及びコンテンツ復元装置では、複数の分割コンテンツ101aからなるあたかも1つのコンテンツ101自身は分割されたままであるため、コンテンツ101に切れ目103が生じている。また、このような管理情報104は、録画時の管理情報105とは異なっているため完全な復元とは言い難い。このため、このコンテンツ101に対する再生・編集処理等の扱いが複雑となるという問題点を有している。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、複数に分割された分割コンテンツを元の1つの分割前コンテンツに完全に復元し得るコンテンツ分割装置、コンテンツ復元装置、及びコンテンツ分割方法、コンテンツ復元方法、並びにプログラム提供することにある。
本発明のコンテンツ分割装置は、上記課題を解決するために、記録媒体に録画された一つの分割前コンテンツを複数の分割コンテンツに分割するコンテンツ分割装置において、上記分割前コンテンツの管理情報を保存する管理情報記録手段と、分割前コンテンツの分割時に、記録媒体に記録されている分割前コンテンツの管理情報を上記管理情報記録手段に記録する管理情報処理手段とが設けられていることを特徴としている。
また、本発明のコンテンツ分割方法は、上記課題を解決するために、記録媒体に録画された一つの分割前コンテンツを編集操作により複数の分割コンテンツに分割するコンテンツ分割方法において、上記分割前コンテンツの管理情報を保存し、上記分割前コンテンツの分割時に、記録媒体に記録されている分割前コンテンツの管理情報を上記管理情報記録手段に記録することを特徴としている。
上記の発明によれば、管理情報処理手段は、例えば編集操作による分割前コンテンツの分割時に、記録媒体に記録されている分割前コンテンツの管理情報を管理情報記録手段に記録する。したがって、編集等により分割前コンテンツが分割される際に、分割前コンテンツの分割前管理情報を保存しておくことにより、分割コンテンツを復元することができる。
この結果、複数に分割された分割コンテンツを元の1つの分割前コンテンツに完全に復元し得るコンテンツ分割装置及びコンテンツ分割方法を提供することができる。
本発明のコンテンツ分割装置では、前記管理情報処理手段は、分割前コンテンツの管理情報と分割コンテンツの管理情報との全ての管理情報に対して同一の識別IDを、該管理情報に併せて前記管理情報記録手段に記録することが好ましい。
これにより、管理情報記録手段には、分割前コンテンツの管理情報と分割コンテンツの管理情報との全ての管理情報に対して同一の識別IDが付加される。したがって、識別IDに基づいて、分割前コンテンツと同一内容の分割コンテンツを容易に探すことができる。
本発明のコンテンツ復元装置は、上記課題を解決するために、複数に分割された分割コンテンツを復元するコンテンツ復元装置において、上記分割前コンテンツの管理情報を記録した管理情報記録手段と、分割コンテンツの復元時に、上記管理情報記録手段に記録された分割前コンテンツの管理情報に基づいて分割コンテンツの復元可能性を判断した後、上記分割コンテンツを復元する復元制御手段とが設けられていることを特徴としている。
本発明のコンテンツ復元方法は、上記課題を解決するために、複数に分割された分割コンテンツを復元するコンテンツ復元方法において、分割コンテンツの復元時に、予め管理情報記録手段に記録された分割前コンテンツの管理情報に基づいて分割コンテンツの復元可能性を判断した後、上記分割コンテンツを復元することを特徴としている。
上記の発明によれば、復元制御手段は、分割コンテンツの復元時に、上記管理情報記録手段に記録された分割前コンテンツの管理情報に基づいて分割コンテンツの復元可能性を判断した後、上記分割コンテンツを復元する。したがって、編集等により分割前コンテンツが分割される際に、分割前コンテンツの分割前管理情報を保存しておくことにより、分割コンテンツを復元することができる。
この結果、複数に分割された分割コンテンツを元の1つの分割前コンテンツに完全に復元し得るコンテンツ復元装置及びコンテンツ復元方法を提供することができる。
本発明のコンテンツ復元装置では、前記復元制御手段は、分割前コンテンツの管理情報と同じ識別IDを有する分割コンテンツを1つ又は複数の記録媒体から検索した後、上記分割コンテンツを復元することが好ましい。
これにより、分割前コンテンツの管理情報と同じ識別IDを有する分割コンテンツを1つ又は複数の記録媒体から検索することにより、この識別IDに基づいて、分割前コンテンツと同一内容の分割コンテンツを容易に探すことができる。
また、本発明のコンテンツ復元装置では、前記復元制御手段は、分割前コンテンツの管理情報に記された時間情報と分割コンテンツの管理情報に記された時間情報とに基づいて、上記分割コンテンツを復元することが好ましい。
これにより、分割前コンテンツの管理情報に記された時間情報と分割コンテンツの管理情報に記された時間情報とは一致するので、確実にかつ容易に上記分割コンテンツを復元することができる。
また、本発明のコンテンツ復元装置では、前記復元制御手段は、前記分割コンテンツを復元するときに、1つ又は複数の分割コンテンツが欠落しているかどうかを判断する判断手段と、上記判断手段により、1つ又は複数の分割コンテンツが欠落していると判断されたときに、該欠落部分をダミーコンテンツにて補間する補間手段とを備えていることが好ましい。
これにより、判断手段により、1つ又は複数の分割コンテンツが欠落していると判断されたときに、補間手段は、該欠落部分をダミーコンテンツにて補間する。したがって、分割コンテンツが欠落していても、ダミーコンテンツに置き換えることができる。
また、本発明のコンテンツ復元装置では、前記復元制御手段は、前記分割コンテンツを復元するときに、1つ又は複数の分割コンテンツが欠落しているかどうかを判断する判断手段と、上記判断手段により、1つ又は複数の分割コンテンツが欠落していると判断されたときに、該欠落部分を無視することにより、時間的に後ろに位置する分割コンテンツを前詰めする前詰め手段とを備えていることを特徴としている。
これにより、判断手段により、1つ又は複数の分割コンテンツが欠落していると判断されたときに、前詰め手段は、該欠落部分を無視することにより、時間的に後ろに位置する分割コンテンツを前詰めする。したがって、分割コンテンツが欠落していても、前詰めして再生することができる。
また、本発明のコンテンツ分割プログラムは、上記課題を解決するために、上記コンテンツ分割装置を動作させるためのコンテンツ分割プログラムであって、コンピュータを上記管理情報記録手段、及び管理情報処理手段として機能させるためのプログラムである。
また、本発明の記録媒体は、上記課題を解決するために、上記コンテンツ分割プログラムが記録されたコンピュータ読取り可能な記録媒体である。
上記の発明によれば、上記コンテンツ分割装置の管理情報記録手段、及び管理情報処理手段を、コンテンツ分割プログラムによりコンピュータ上で実行させることができる。さらに、上記コンテンツ分割プログラムをコンピュータ読取り可能な記録媒体に記憶させることにより、任意のコンピュータ上で上記コンテンツ分割プログラムを実行させることができる。
また、本発明のコンテンツ復元プログラムは、上記課題を解決するために、上記コンテンツ復元装置を動作させるためのコンテンツ復元プログラムであって、コンピュータを上記管理情報記録手段、復元制御手段、判断手段、補間手段、及び前詰め手段として機能させるためのプログラムである。
上記の発明によれば、上記コンテンツ復元装置の管理情報記録手段、復元制御手段、判断手段、補間手段、及び前詰め手段を、コンテンツ復元プログラムによりコンピュータ上で実行させることができる。さらに、上記コンテンツ復元プログラムをコンピュータ読取り可能な記録媒体に記憶させることにより、任意のコンピュータ上で上記コンテンツ復元プログラムを実行させることができる。
本発明のコンテンツ分割装置は、以上のように、分割前コンテンツの管理情報を保存する管理情報記録手段と、分割前コンテンツの分割時に、記録媒体に記録されている分割前コンテンツの管理情報を上記管理情報記録手段に記録する管理情報処理手段とが設けられているものである。
また、本発明のコンテンツ分割方法は、以上のように、分割前コンテンツの管理情報を保存し、上記分割前コンテンツの分割時に、記録媒体に記録されている分割前コンテンツの管理情報を上記管理情報記録手段に記録する方法である。
それゆえ、編集等により分割前コンテンツが分割される際に、分割前コンテンツの分割前管理情報を保存しておくことにより、分割コンテンツを復元することができる。この結果、複数に分割された分割コンテンツを元の1つの分割前コンテンツに完全に復元し得るコンテンツ分割装置及びコンテンツ分割方法を提供することができるという効果を奏する。
本発明のコンテンツ復元装置は、以上のように、分割前コンテンツの管理情報を記録した管理情報記録手段と、分割コンテンツの復元時に、上記管理情報記録手段に記録された分割前コンテンツの管理情報に基づいて分割コンテンツの復元可能性を判断した後、上記分割コンテンツを復元する復元制御手段とが設けられているものである。
本発明のコンテンツ復元方法は、以上のように、分割コンテンツの復元時に、予め管理情報記録手段に記録された分割前コンテンツの管理情報に基づいて分割コンテンツの復元可能性を判断した後、上記分割コンテンツを復元する方法である。
それゆえ、編集等により分割前コンテンツが分割される際に、分割前コンテンツの分割前管理情報を保存しておくことにより、分割コンテンツを復元することができる。この結果、複数に分割された分割コンテンツを元の1つの分割前コンテンツに完全に復元し得るコンテンツ復元装置及びコンテンツ復元方法を提供することができるという効果を奏する。
また、本発明のコンテンツ分割プログラムは、以上のように、上記コンテンツ分割装置を動作させるためのコンテンツ分割プログラムであって、コンピュータを上記管理情報記録手段、及び管理情報処理手段として機能させるためのプログラムである。
それゆえ、上記コンテンツ分割装置の管理情報記録手段、及び管理情報処理手段を、コンテンツ分割プログラムによりコンピュータ上で実行させることができる。さらに、上記コンテンツ分割プログラムをコンピュータ読取り可能な記録媒体に記憶させることにより、任意のコンピュータ上で上記コンテンツ分割プログラムを実行させることができるという効果を奏する。
また、本発明のコンテンツ復元プログラムは、以上のように、上記コンテンツ復元装置を動作させるためのコンテンツ復元プログラムであって、コンピュータを上記管理情報記録手段、復元制御手段、判断手段、補間手段、及び前詰め手段として機能させるためのプログラムである。
それゆえ、上記コンテンツ復元装置の管理情報記録手段、復元制御手段、判断手段、補間手段、及び前詰め手段を、コンテンツ復元プログラムによりコンピュータ上で実行させることができる。さらに、上記コンテンツ復元プログラムをコンピュータ読取り可能な記録媒体に記憶させることにより、任意のコンピュータ上で上記コンテンツ復元プログラムを実行させることができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態について図1ないし図7に基づいて説明すれば、以下の通りである。
図1(a)は、本発明の実施形態としてのコンテンツ分割・復元装置の構成例である。
すなわち、本実施の形態のコンテンツ分割・復元装置は、同図(a)に示すように、記録媒体としてのコンテンツ記録媒体10、コンテンツ編集部20、管理情報記録手段としての管理情報記録部30、及び復元制御手段としての復元制御部40の主要な機能ブロックから構成される。
コンテンツ記録媒体10は、コンテンツ及び管理情報が記録される記録媒体である。この記録媒体には、例えば、ハードディスク又はリムーバブル記録媒体等が含まれる。
コンテンツ編集部20は、ユーザー命令にしたがって、コンテンツ記録媒体10に貯蔵されたコンテンツに対する編集処理を行う。編集処理には、コンテンツ分割、コンテンツ結合及びコンテンツ消去が含まれる。
管理情報記録部30は、コンテンツの分割処理において、分割前コンテンツの分割前管理情報を保存するための記録媒体である。なお、管理情報記録部30は、コンテンツ記録媒体10のようにコンテンツ自身を記録する記録媒体を利用してもよいし、独立した記録媒体を利用してもよい。例えば、ハードディスク、CD−RW、DVD−RW、Blue−ray等の記録媒体、並びにフラッシュメモリ、メモリースティック、及びSDカード等の半導体メモリ型の記録媒体を利用することができる。また、コンテンツ編集部20と管理情報記録部30とは、直接ケーブル等で接続されていてもよいし、LANやネットワーク等を利用して接続されていてもよい。
復元制御部40は、分割前コンテンツへの復元に必要となる分割コンテンツを特定する。また、分割コンテンツの分割管理情報と管理情報記録部30に保存されている分割前コンテンツの分割前管理情報とを比較することによって、分割前コンテンツへの復元に必要となる分割コンテンツの有無を調べる。さらに、分割前コンテンツへの復元に必要な分割コンテンツが欠落している場合は、その欠落に関する情報を管理情報記録部30に保存されている分割前管理情報を利用して生成する。
次に、コンテンツの編集処理を行うコンテンツ編集部20の内部構成について説明する。図1(b)は、コンテンツ編集部20の内部構成例である。
すなわち、コンテンツ編集部20は、コンテンツ制御部21、コンテンツ処理部22、及び管理情報処理手段としての管理情報処理部23から構成される。
コンテンツ制御部21は、ユーザー命令にしたがい、コンテンツ記録媒体10から編集対象となる分割前コンテンツ又は分割コンテンツの情報を取得し、コンテンツ処理部22や管理情報処理部23の編集処理に必要な情報及び編集命令を、コンテンツ処理部22及び管理情報処理部23にそれぞれ送る。また、コンテンツ制御部21は、分割コンテンツの復元時には復元に必要な分割コンテンツの分割管理情報を復元制御部40に送る。
コンテンツ処理部22は、コンテンツ制御部21から与えられた分割前コンテンツ又は分割コンテンツに対する処理を行う。この処理には、コンテンツ分割及びコンテンツ結合が含まれる。
管理情報処理部23は、コンテンツ制御部21から与えられた分割前管理情報の処理を行う。この処理は、コンテンツ分割に伴う分割管理情報の作成やコンテンツ結合に伴う分割前管理情報の編集が含まれる。
以下、コンテンツの分割の処理例について説明する。
図2は、コンテンツ分割・復元装置におけるコンテンツの分割処理に伴う各ブロック間の情報及びデータの伝達処理を表している。
すなわち、コンテンツ分割処理は、コンテンツ記録媒体10、管理情報記録部30、コンテンツ制御部21、コンテンツ処理部22、及び管理情報処理部23を利用することによって行われる。
コンテンツ記録媒体10に記録されたコンテンツからある特定のコンテンツの分割が行われる場合は、ユーザー命令により、分割対象のコンテンツにおけるコンテンツ情報及び分割位置情報がコンテンツ制御部21に送られる。コンテンツ情報とは、分割対象のコンテンツを特定するための情報であり、コンテンツ名やコンテンツ記録場所情報等が利用できる。また、分割位置情報は、分割対象のコンテンツの分割位置を特定するための情報であり、当該コンテンツのコンテンツ開始時間からコンテンツ終了時間までの間の時間情報が利用できる。
コンテンツ制御部21は、上記コンテンツ情報に基づいて、分割対象のコンテンツとその分割対象のコンテンツの管理情報とを分割前コンテンツと分割前管理情報としてコンテンツ記録媒体10から取り出す。その後、コンテンツ制御部21は、コンテンツ記録媒体10から取り出した分割前コンテンツ及び分割位置情報を分割命令と共にコンテンツ処理部22に送る。また、分割前管理情報及び分割位置情報を分割命令と共に管理情報処理部23に送る。
コンテンツ処理部22は、分割前コンテンツに対する分割命令に応じて、分割位置情報を基にコンテンツ制御部21から与えられた分割前コンテンツの分割を行う。その後、分割コンテンツをコンテンツ制御部21に送る。
管理情報処理部23は、分割命令に対して、分割前管理情報の分割処理に先立ち、コンテンツ制御部21から与えられた分割前管理情報を管理情報記録部30に保存する。この分割前管理情報の保存は、ユーザーがコンテンツ分割後に分割コンテンツの復元を希望する場合にのみ行うこともできるし、分割処理に対して常に自動的に保存することもできる。
ただし、分割前管理情報の保存が行われなかった場合は、後に分割コンテンツを分割前コンテンツの状態に復元することが不可能となる。また、分割前管理情報を管理情報記録部30に保存する際に、コンテンツ制御部21は、分割前管理情報内に存在する、コンテンツの作成者が自由に情報を記録できる領域にコンテンツIDを記録することができる。さらに、コンテンツIDを記録しないこともできる。ただし、既にコンテンツIDの記録された分割前管理情報では、コンテンツIDの記録を行わない。
このコンテンツIDは、管理情報記録部30に記録した分割前管理情報と分割コンテンツの分割管理情報との対応を明確にするために用いられる。このため、コンテンツ毎に固有の番号、記号及びアルファベット等を使用する。例えば、コンテンツ制御部21固有のアルファベットとコンテンツ固有の番号とを組み合わせることによって作成されたものや分割前管理情報に記載されている番組情報等の複数の情報を基に作成されたものを用いることができる。
管理情報処理部23は、分割前管理情報の保存が行われた後に、分割位置情報を基にコンテンツ制御部21にて与えられた分割前管理情報から、全ての分割コンテンツに対する分割管理情報を作成する。このとき、作成された分割管理情報には、管理情報記録部30に記録した分割前管理情報と同じコンテンツIDが記録される。ただし、管理情報記録部30に記録した分割前管理情報にコンテンツIDが記録されていない場合は、作成された分割管理情報にもコンテンツIDの記録を行わない。
分割管理情報の作成は、分割コンテンツの数と同数となるように分割前コンテンツを複製した後、それぞれの分割前管理情報に記録されている分割前コンテンツの開始時間、終了時間及び録画時間等のコンテンツ時間情報がそれぞれの分割コンテンツに適合するように変更することによって行われる。
その後、分割管理情報をコンテンツ制御部21に送る。
コンテンツ制御部21は、コンテンツ処理部22、及び管理情報処理部23から送られた分割コンテンツ及び分割管理情報をコンテンツ記録媒体10に記録する。このとき、コンテンツ制御部21は、分割コンテンツと分割管理情報の一部又は全てをコンテンツ制御部21に繋げられたコンテンツ記録媒体10以外の記憶媒体に記録することもできる。
図3は、分割前コンテンツ1を分割コンテンツA、分割コンテンツB及び分割コンテンツCの例えば3つのコンテンツに分割したときの図である。
分割前コンテンツ1の分割処理では、管理情報処理部23によって分割前コンテンツ1の分割に先立ち、分割前管理情報2にコンテンツIDが付加され、管理情報記録部30に保存される。次に、分割前コンテンツ1及び分割前管理情報2の分割がコンテンツ処理部22及び管理情報処理部23によりそれぞれ行われ、分割コンテンツA、分割コンテンツB及び分割コンテンツCの3つのコンテンツが作成される。このとき、これらに対応する分割管理情報a、分割管理情報b及び分割管理情報cには、分割前管理情報2と同様のコンテンツIDがそれぞれ付加されている。
次に、本実施の形態のコンテンツ分割・復元装置における、分割コンテンツを復元する復元処理例について説明する。
図4は、分割コンテンツの復元処理に伴う各ブロック間の情報及びデータの伝達処理を表している。
分割コンテンツの復元処理は、コンテンツ記録媒体10、管理情報記録部30、復元制御部40、コンテンツ制御部21、コンテンツ処理部22、及び管理情報処理部23を利用することにより行われる。
分割コンテンツを分割前コンテンツへ復元する場合は、ユーザー命令により、コンテンツ情報がコンテンツ制御部21に送られる。コンテンツ情報とは、管理情報記録部30に記録された分割前管理情報の中から、復元したい分割前コンテンツの分割前管理情報を決定するための情報である。このコンテンツ情報は、分割前管理情報のファイル名等が利用される。
コンテンツ制御部21は、ユーザー命令により送られてきたコンテンツ情報を基に、管理情報記録部30から分割前管理情報を取得する。次に、この分割前管理情報を復元制御部40に送る。
復元制御部40は、コンテンツ記録媒体10に記録された分割管理情報を検索し、分割前管理情報に記載されているコンテンツIDと同じコンテンツIDを持つ全ての分割管理情報を取得する。ただし、分割管理情報にコンテンツIDが記載されていなかった場合は、分割前管理情報に記載されている番組情報、コンテンツ開始時間及びコンテンツ終了時間等を利用して分割管理情報を検索することができる。
ここで、上記コンテンツ記録媒体10への検索は、復元制御部40にLAN等で接続された記録媒体に対して行ってもよい。ただし、分割前管理情報に対応する分割管理情報が1つも存在しなかった場合は復元が不可能となる。
次に、復元制御部40の判断手段としての判断部41にて分割管理情報の中から、分割コンテンツの記録時間が、分割前管理情報に記載されているコンテンツ開始時間からコンテンツ終了時間までに含まれる分割管理情報のみを取り出す。この時、取り出した分割コンテンツの分割管理情報のコンテンツ開始時間を比較することによって、分割コンテンツの結合順序を決定する。
図5は、分割コンテンツA・B・C・D・Eから復元に必要な分割コンテンツD・B・Eを取り出し、結合順序を、分割コンテンツD・B・Eであると決定したことを表している。
すなわち、分割コンテンツA・B・C・D・Eから復元したい分割前コンテンツのコンテンツ開始時間とコンテンツ終了時間とに合致した分割コンテンツB・D・Eが取り出される。その後、取り出された3つの各分割コンテンツB・D・Eのコンテンツ開始時間を比較することによって、結合順序が分割コンテンツD・B・Eであると決定される。また、復元制御部40は、分割前コンテンツへの復元に必要な分割コンテンツが欠落していた場合の欠落している部分に対する欠落情報を作成する。
図6は、分割コンテンツが欠落していた場合の例を表している。すなわち、分割前管理情報の記録時間を基に分割コンテンツB・D・Eを取り出す際に、分割コンテンツの一部である例えば分割コンテンツBが欠落していた場合は、欠落している分割コンテンツBのコンテンツ開始時間OST、コンテンツ終了時間OET及び欠落部分のコンテンツ情報(ビットレート、フレームレート等)を分割前管理情報と欠落部分の前後の分割コンテンツの分割管理情報を基に欠落情報として取り出す。その後、復元制御部40は、コンテンツ処理部22に復元に必要な分割コンテンツB・D・Eのコンテンツ情報、復元順序の情報及び欠落情報を結合命令と共に送る。ここで、コンテンツ情報とは、復元に必要な分割コンテンツB・D・Eを特定するための情報である。また、管理情報処理部23に、分割前管理情報と欠落情報とを送る。
コンテンツ処理部22は、結合命令を受け取ると、コンテンツ情報に対応する分割コンテンツをコンテンツ制御部21から受け取る。次に、欠落情報と復元順序の情報とにしたがって分割コンテンツB・D・Eを結合することにより復元コンテンツを得る。
ここで、欠落情報がなかった場合は、図7(a)に示すように、復元順序にしたがい、分割コンテンツD・B・Eを結合順序にしたがって結合する。一方、例えば分割コンテンツBの欠落情報があった場合は、図7(b)に示すように、欠落部分にダミーのコンテンツを挿入して分割コンテンツD・ダミーコンテンツDM・分割コンテンツEの結合を行うこともできるし、図7(c)に示すように、欠落部分である分割コンテンツBを無視して分割コンテンツD・Eを結合することもできる。
ダミーコンテンツDMの挿入は、欠落情報に存在する欠落部分の開始時間から終了時間までの長さのコンテンツを作成し、分割コンテンツD・EとダミーコンテンツDMとを結合順序にしたがって結合することにより行われる。この補間処理は、復元制御部40の補間手段としての補間部42が行なう。
ダミーコンテンツDMとしては、信号のない黒画面を表示するようなコンテンツでも良いし、予め用意されたコンテンツを利用しても良い。図7(b)に示すように、ダミーコンテンツDMを利用した結合により復元コンテンツを得た場合は、欠落情報を保存しておくことによって、復元コンテンツを作成した後に、ユーザーの希望により、図7(c)に示すように、欠落部分を無視した復元コンテンツに置き換えることができる。この前詰め処理は、復元制御部40の前詰め手段としての前詰め部43が行なう。分割コンテンツの結合が行われた後に、結合された復元コンテンツはコンテンツ制御部21に送られる。
管理情報処理部23は、欠落情報がない場合やコンテンツ処理部22によりダミーコンテンツDMを利用した分割コンテンツの復元を行った場合には、復元制御部40から受け取った分割前管理情報をそのまま復元管理情報としてコンテンツ制御部21に送る。また、欠落情報があり、コンテンツ処理部22により欠落情報を無視した分割コンテンツの復元が行われた場合には、欠落情報を基に分割前管理情報に対して編集を行う。分割前管理情報の編集は、分割前管理情報に記録されているコンテンツの開始時間、終了時間及び録画時間等のコンテンツの時間情報が、欠落部分が無視されかつ欠落部分の前後のコンテンツが連続するように時間情報を変更することにより行われる。管理情報処理部23はその後、編集された分割前管理情報を復元管理情報としてコンテンツ制御部21に送る。
コンテンツ制御部21は、コンテンツ処理部22及び管理情報処理部23により送られた復元コンテンツと復元管理情報とを復元したコンテンツとしてコンテンツ記録媒体10に記録する。
ところで、本実施の形態のコンテンツ分割・復元装置のコンテンツ編集部20、管理情報記録部30、及び復元制御部40や各処理ステップは、CPU等の演算手段が、ROM(Read Only Memory)やRAM等の記憶手段に記憶されたプログラムを実行し、キーボード等の入力手段、ディスプレイ等の出力手段、或いは、インターフェース回路等の通信手段を制御することにより実現することができる。したがって、これらの手段を有するコンピュータが、上記プログラムを記録した記録媒体を読み取り、当該プログラムを実行するだけで、本実施形態のコンテンツ分割・復元装置の各種機能及び各種処理を実現することができる。また、上記プログラムをリムーバブルな記録媒体に記録することにより、任意のコンピュータ上で上記の各種機能及び各種処理を実現することができる。
この記録媒体としては、マイクロコンピュータで処理を行うために図示しないメモリ、例えばROMのようなものがプログラムメディアであっても良いし、また、図示していないが外部記憶装置としてプログラム読取り装置が設けられ、そこに記録媒体を挿入することにより読取り可能なプログラムメディアであっても良い。
また、何れの場合でも、格納されているプログラムは、マイクロプロセッサがアクセスして実行される構成であることが好ましい。さらに、プログラムを読み出し、読み出されたプログラムは、マイクロコンピュータのプログラム記憶エリアにダウンロードされて、そのプログラムが実行される方式であることが好ましい。なお、このダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納されているものとする。
また、上記プログラムメディアとしては、本体と分離可能に構成される記録媒体であり、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フレキシブルディスクやハードディスク等の磁気ディスクやCD/MO/MD/DVD等のディスクのディスク系、ICカード(メモリカードを含む)等のカード系、あるいはマスクROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、フラッシュROM等による半導体メモリを含めた固定的にプログラムを担持する記録媒体等がある。
また、インターネットを含む通信ネットワークを接続可能なシステム構成であれば、通信ネットワークからプログラムをダウンロードするように流動的にプログラムを担持する記録媒体であることが好ましい。
さらに、このように通信ネットワークからプログラムをダウンロードする場合には、そのダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納しておくか、あるいは別な記録媒体からインストールされるものであることが好ましい。
このように、本実施の形態のコンテンツ分割・復元装置では、管理情報処理部23は、分割前コンテンツの分割時に、コンテンツ記録媒体10に記録されている分割前コンテンツの分割前管理情報を管理情報記録部30に記録する。したがって、編集等により分割前コンテンツが分割される際に、分割前コンテンツの分割前管理情報を保存しておくことにより、分割コンテンツを復元することができる。
この結果、複数に分割された分割コンテンツを元の1つの分割前コンテンツに完全に復元し得るコンテンツ分割・復元装置及びコンテンツ分割方法を提供することができる。
また、本実施の形態のコンテンツ分割・復元装置では、分割前コンテンツの管理情報を記録した管理情報記録部30と、分割コンテンツの復元時に、管理情報記録部30に記録された分割前コンテンツの分割管理情報に基づいて分割コンテンツの復元可能性を判断した後、上記分割コンテンツを復元する復元制御部40とが設けられている。
それゆえ、編集等により分割前コンテンツが分割される際に、分割前コンテンツの分割前管理情報を保存しておくことにより、分割コンテンツを復元することができる。この結果、複数に分割された分割コンテンツを元の1つの分割前コンテンツに完全に復元し得るコンテンツ分割・復元装置及びコンテンツ復元方法を提供することができる。
なお、本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、編集により分割された複数のコンテンツを1つのコンテンツに復元するコンテンツ分割装置、コンテンツ復元装置、及びコンテンツ分割方法、コンテンツ復元方法、並びにプログラム、記録媒体に関するものである。したがって、例えば、テレビ放送を録画するためのレコーダー等に適用することができる。
(a)は本発明におけるコンテンツ復元装置の実施の一形態を示すブロック図であり、(b)は上記コンテンツ復元装置のコンテンツ編集部の構成を示すブロック図である。 上記コンテンツ復元装置における、コンテンツの分割処理に伴う各ブロック間の情報及びデータの伝達処理を示すブロック図である。 1つの分割前コンテンツを3つの分割コンテンツに分割した状態を示す図である。 分割コンテンツの復元処理に伴う各ブロック間の情報及びデータの伝達処理を示すブロック図である。 分割コンテンツの復元に際して、分割コンテンツの取得と結合順序の取得方法とを示す図である。 分割コンテンツの復元に際して、分割コンテンツが欠落していたときの分割コンテンツを示す図である。 分割コンテンツを結合したときの復元コンテンツを示す図である。 従来のコンテンツの部分的なムーブとその後のコンテンツの復元とを示す図である。
符号の説明
1 分割前コンテンツ、復元コンテンツ
2 分割前管理情報
10 コンテンツ記録媒体(記録媒体)
20 コンテンツ編集部
21 コンテンツ制御部
22 コンテンツ処理部
23 管理情報処理部(管理情報処理手段)
30 管理情報記録部(管理情報記録手段)
40 復元制御部(復元制御手段)
41 判断部(判断手段)
42 補間部(補間手段)
43 前詰め部(前詰め手段)

Claims (7)

  1. 複数に分割された分割コンテンツを復元するコンテンツ復元装置において、
    上記分割前コンテンツの管理情報を記録した管理情報記録手段と、
    分割コンテンツの復元時に、上記管理情報記録手段に記録された分割前コンテンツの管理情報に基づいて分割コンテンツの復元可能性を判断した後、上記分割コンテンツを復元する復元制御手段とが設けられていることを特徴とするコンテンツ復元装置。
  2. 前記復元制御手段は、分割前コンテンツの管理情報と同じ識別IDを有する分割コンテンツを1つ又は複数の記録媒体から検索した後、上記分割コンテンツを復元することを特徴とする請求項記載のコンテンツ復元装置。
  3. 前記復元制御手段は、
    分割前コンテンツの管理情報に記された時間情報と分割コンテンツの管理情報に記された時間情報とに基づいて、上記分割コンテンツを復元することを特徴とする請求項記載のコンテンツ復元装置。
  4. 前記復元制御手段は、
    前記分割コンテンツを復元するときに、1つ又は複数の分割コンテンツが欠落しているかどうかを判断する判断手段と、
    上記判断手段により、1つ又は複数の分割コンテンツが欠落していると判断されたときに、該欠落部分をダミーコンテンツにて補間する補間手段とを備えていることを特徴とする請求項記載のコンテンツ復元装置。
  5. 前記復元制御手段は、
    前記分割コンテンツを復元するときに、1つ又は複数の分割コンテンツが欠落しているかどうかを判断する判断手段と、
    上記判断手段により、1つ又は複数の分割コンテンツが欠落していると判断されたときに、該欠落部分を無視することにより、時間的に後ろに位置する分割コンテンツを前詰めする前詰め手段とを備えていることを特徴とする請求項記載のコンテンツ復元装置。
  6. 複数に分割された分割コンテンツを復元するコンテンツ復元方法において、
    分割コンテンツの復元時に、予め管理情報記録手段に記録された分割前コンテンツの管
    理情報に基づいて分割コンテンツの復元可能性を判断した後、上記分割コンテンツを復元することを特徴とするコンテンツ復元方法。
  7. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のコンテンツ復元装置を動作させるためのコンテンツ復元プログラムであって、
    コンピュータを上記管理情報記録手段、復元制御手段、判断手段、補間手段、及び前詰め手段として機能させるためのコンテンツ復元プログラム。
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