JP4350639B2 - 光学ヘッド装置、光学ヘッドの制御方法 - Google Patents

光学ヘッド装置、光学ヘッドの制御方法 Download PDF

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本発明は光ディスク等の光記録媒体に情報を再生または記録するための光ディスク装置等に用いられる光学ヘッド装置等に関するものである。特に、互いに異なる2種類以上の光ディスクに対して、情報の再生または記録が可能な光学ヘッド装置に関するものである。
光ディスク装置において記録容量を上げるためには、一般的に、光記録媒体である光ディスクの情報記録再生に用いるレーザ光の波長を短くするか、光ディスクに対してレーザ光を収束させる対物レンズの開口数(NA)を大きくし、光ディスクの記録密度を上げる必要がある。
近年、光ディスク装置に用いられる光学ヘッドにおいては、例えばCD(Compact Disc)用の対物レンズの開口数は0.45、DVD(Digital Versatile Disc)用の対物レンズの開口数は0.6となり、さらに光学ヘッドの小型化によって、対物レンズの有効径自体が小さくなっているため、対物レンズの先端と光ディスク表面までのいわゆる作動距離(WD:Working Distance)が縮小され、従来に比べて対物レンズが光ディスク表面に衝突してしまう可能性が増している。
また、CDでは1.2mmあった透明基板の厚さがDVDでは0.6mmと薄くなり、透明基板により保護されている情報記録面までの距離が短くなっているため、対物レンズの衝突によって光ディスク表面に生じる傷による、信号に対する影響が大きくなっている。
また、DVD―RAM(Digital Versatile Disc―Random Access Memory)等の書き換え型DVDの登場によって、ユーザが光ディスクに記録を行うことも可能になったため、光ディスク表面の傷によって深刻な影響が発生する場合があり、対物レンズと光ディスク表面との衝突を低減する必要がある。
さらに近年、青紫レーザを光源とした記録可能な超高密度の光ディスク(Blu−ray Disc、対物レンズの開口数0.85、透明基板の厚さ0.1mm)も開発されており、このような薄膜基板の超高密度の光ディスクにおいては、対物レンズと光ディスクとの衝突を回避するための衝突防止機能はもはや必須となっている。
一方、このように複数の種類の光ディスクが存在する状況においては、従来の光ディスク(例えばCDやDVD)と新しい光ディスク(例えばBlu−ray Disc)の両方の再生または記録が可能な光ディスク装置が一般には望まれている。このような状況のもと、複数種類の光ディスクの再生または記録が可能な光ディスク装置が多数提案されており、例えば、ディスク基板の厚さが異なる複数種類の光ディスクに対して、複数の対物レンズを選択して情報の再生または記録を行う光学ヘッド装置が提案されている。
図9に、対物レンズを選択して情報の再生または記録を行う光学ヘッド装置の概略構成図を示す。図9において、101は波長650nmのレーザ光を出射する半導体レーザ、102はビームスプリッタ、103は1/4波長板、104はコリメートレンズ、105は反射ミラー、106は対物レンズ、107はアナモフィックレンズ、108は受光素子、109は第1の対物レンズ駆動手段に対応する2軸アクチュエータであり、これらが第1の光学ヘッドとしての第1の光学系110を構成している。
同様に、111は波長780nmのレーザ光を出射する半導体レーザと受光素子が一体となった受発光一体素子、112は偏光ホログラム、113は1/4波長板、114はコリメートレンズ、115は反射ミラー、116は対物レンズ、119は第2の対物レンズ駆動手段に対応する2軸アクチュエータであり、これらが第2の光学ヘッドとしての第2の光学系120を構成している。
また、130は厚さ0.6mmの透明基板を持つ第1の光ディスク、140は厚さ1.2mmの透明基板を持つ第2の光ディスクである。なお、図9においては第1の光ディスク130と第2の光ディスク140を重ねて表示してあるが、実際にはドライブ(図示せず)にどちらか片方の光ディスクのみが挿入される。
第1の光ディスク130に対して、再生または記録を行う場合の動作について述べる。
半導体レーザ101から出射された波長650nm、直線偏光のレーザ光は、ビームスプリッタ102を透過し、1/4波長板103で円偏光に変換された後、コリメートレンズ104にて平行光に変換され、反射ミラー105で反射して、対物レンズ106によって、厚さ0.6mmの透明基板越しに第1の光ディスク130の情報記録面に光スポットとして集光される。第1の光ディスク130で反射したレーザ光は、再び対物レンズ106を透過し、反射ミラー105で反射され、コリメートレンズ104を透過し、1/4波長板103で往路とは異なる直線偏光に変換された後、ビームスプリッタ102で反射され、アナモフィックレンズ107によって、受光素子108に導かれる。
受光素子108で検出されたレーザ光は、光電変換された後演算されて、第1の光ディスク130の面ぶれに追従するためのフォーカス誤差信号と偏心に追従するためのトラッキング誤差信号を生成する。2軸アクチュエータ109は、このフォーカス誤差信号とトラッキング誤差信号によって、回転する第1の光ディスク130の情報トラックに光スポットが追従するよう対物レンズ106を2軸方向に駆動する。
同様に第2の光ディスク140に対して、再生または記録を行う場合の動作について述べる。
受発光一体素子111内の半導体レーザから出射された波長780nm、直線偏光のレーザ光は、偏光ホログラム112を透過し、1/4波長板113で円偏光に変換された後、コリメートレンズ114にて平行光に変換され、反射ミラー115で反射して、対物レンズ116によって、厚さ1.2mmの透明基板越しに第2の光ディスク140の情報記録面に光スポットとして集光される。第2の光ディスク140で反射したレーザ光は、再び対物レンズ116を透過し、反射ミラー115で反射され、コリメートレンズ114を透過し、1/4波長板113で往路とは異なる直線偏光に変換された後、偏光ホログラム112によって、受発光一体素子111内の受光素子に導かれる。
受発光一体素子111内の受光素子で検出されたレーザ光は、光電変換された後演算されて、第2の光ディスク140の面ぶれに追従するためのフォーカス誤差信号と偏心に追従するためのトラッキング誤差信号を生成する。2軸アクチュエータ119は、このフォーカス誤差信号とトラッキング誤差信号によって、回転する第2の光ディスク140の情報トラックに光スポットが追従するよう対物レンズ116を2軸方向に駆動する。
図10は2軸アクチュエータ109の構成を模式的に示したものである。なお2軸アクチュエータ119も同様の構成である。図10において、106は対物レンズ、191はレンズホルダ、192はサスペンションワイヤ、193は固定部、194はコイル、195は磁気ヨーク、196はマグネットである。
レンズホルダ191は4本のサスペンションワイヤ192の一端に固定され、またレンズホルダ191にはフォーカス用とトラッキング用のコイル194が固定されている。
これらのコイル194は磁気ヨーク195とマグネット196から構成される磁気回路に対向配置されている。レンズホルダ191、対物レンズ106、コイル194は一体構成となり可動部を構成している。これらの構成により可動部はフォーカス方向とトラッキング方向に移動可能に支持され、コイル194に流す電流によって対物レンズ106を2軸方向に位置制御可能となる。
このように4本のサスペンションワイヤで可動部を支持する2軸アクチュエータは、高性能かつ小型化・低コスト化に優れているため、光学ヘッド用の2軸アクチュエータとして広く用いられている。
次に、従来の衝突防止機能を備えた光学ヘッドとしては、特許文献1に記載されたものが知られている。図11に従来の衝突防止機能を備えた対物レンズの概略構成図を示す。図11において、201は対物レンズ、202は対物レンズを支持する鏡筒、203は対物レンズの光出射面における有効径部分(以下レンズ有効面ともいう)、204は衝突防止部、205は光ディスクである。
緩衝層である衝突防止部204は対物レンズ201のレンズ有効面203より先に光ディスク205に接触する。衝突防止部204は樹脂によって対物レンズ201の表面に環状に形成されており、衝突防止部204の開口径はレンズ有効面203の径より大きくなっている。なお樹脂の材料としては、光ディスク205の表面よりも柔らかい紫外線硬化樹脂を選択することもできる。
図11に示すように、衝突防止部204はその周辺側面で支持される鏡筒202の内面に接着されている。また衝突防止部204は鏡筒202の端面より光ディスク205側に突出している。当然衝突防止部204はレンズ有効面203より光ディスク205側に突出している。
以上のような構成とすることで、対物レンズ201が光ディスク205の表面に近づいた場合でも、レンズ有効面203より先に光ディスク205の表面に、光ディスク205の表面よりも柔らかい衝突防止部204が接触するため、光ディスク205の表面の傷を低減する効果がある。
特開2002−237071号公報
しかしながら、透明基板の厚さが異なる2種類以上の光ディスクに対して、複数の対物レンズを選択して情報の再生または記録を行う光学ヘッド装置において、2軸アクチュエータが、4本のサスペンションワイヤの弾性によって支持される構成の場合、情報の再生または記録に使用しない側の対物レンズは可動部ごと振動または衝撃によって可動するため、特にモバイルなどの外力が加わり易い状況下においては、2軸アクチュエータは静止位置に保つことができず、可動によって頻繁に光ディスクに衝突して、光ディスクあるいは対物レンズが損傷することが懸念される。このように頻繁に光ディスクと対物レンズが衝突する可能性がある場合、光ディスクと対物レンズの衝突による損傷を抑制するための衝突防止部の衝突自体を低減する必要がある。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、透明基板の厚さが異なる2種類以上の光ディスクに対して、複数の対物レンズを選択して情報の再生または記録を行う光学ヘッド装置において、光ディスクあるいは対物レンズが損傷することを防止可能な光学ヘッド装置を提供することを目的とする。
第1の本発明は、互いに異なる2種類以上の情報記録媒体を再生または記録するための光学ヘッド装置であって、第1の情報記録媒体からの信号を再生または記録するための第1の対物レンズおよび前記第1の対物レンズを前記第1の情報記録媒体の情報トラックに追従させるためのフォーカス動作を行う第1の対物レンズ駆動手段とを有する第1の光学ヘッドと、
第2の情報記録媒体からの信号を再生または記録するための第2の対物レンズおよび前記第2の対物レンズを前記第2の情報記録媒体の情報トラックに追従させるためのフォーカス動作を行う第2の対物レンズ駆動手段とを有する第2の光学ヘッドと、
前記第1の情報記録媒体からの信号を再生または記録するために前記第1の光学ヘッドが動作しているときに、前記第1の情報記録媒体と前記第2の対物レンズとの衝突を防止する衝突防止手段とを備え、
前記衝突防止手段は、前記第1の対物レンズ駆動手段を動作させる電流を、少なくとも前記第2の光学ヘッドの特性に基づき補正する補正手段を有し、
前記第2の対物レンズ駆動手段は、前記補正手段により補正された電流により駆動することを特徴とする光学ヘッド装置である。
第2の本発明は、前記補正手段は、前記第1の対物レンズ駆動手段を動作させる電流を、前記第1の対物レンズ駆動手段の加速度感度および前記第2の対物レンズ駆動手段の加速度感度に基づくゲインにより補正する、上記第1の本発明の光学ヘッド装置である。
第3の本発明は、前記補正手段は、前記第1の対物レンズ駆動手段を動作させる電流または前記ゲインにより補正された電流において、前記第2の対物レンズ駆動手段の共振周波数以下の周波数成分をカットするハイパスフィルタを有する、上記第2の本発明の光学ヘッド装置である。
第4の本発明は、互いに異なる2種類以上の情報記録媒体を再生または記録するための光学ヘッド装置であって、第1の情報記録媒体からの信号を再生または記録するための第1の対物レンズおよび前記第1の対物レンズを前記第1の情報記録媒体の情報トラックに追従させるためのフォーカス動作を行う第1の対物レンズ駆動手段とを有する第1の光学ヘッドと、
第2の情報記録媒体からの信号を再生または記録するための第2の対物レンズおよび前記第2の対物レンズを前記第2の情報記録媒体の情報トラックに追従させるためのフォーカス動作を行う第2の対物レンズ駆動手段とを有する第2の光学ヘッドと、
前記第1の情報記録媒体からの信号を再生または記録するために前記第1の光学ヘッドが動作しているときに、前記第1の情報記録媒体と前記第2の対物レンズとの衝突を防止する衝突防止手段とを備え、
前記衝突防止手段は、前記第1の対物レンズ駆動手段を動作させる電圧を、少なくとも前記第2の光学ヘッドの特性に基づき補正する補正手段を有し、
前記第2の対物レンズ駆動手段は、前記補正手段により補正された電圧により駆動することを特徴とする光学ヘッド装置である。
第5の本発明は、互いに異なる2種類以上の情報記録媒体を再生または記録するための光学ヘッド装置であって、第1の情報記録媒体からの信号を再生または記録するための第1の対物レンズおよび前記第1の対物レンズを前記第1の情報記録媒体の情報トラックに追従させるためのフォーカス動作を行う第1の対物レンズ駆動手段とを有する第1の光学ヘッドと、
第2の情報記録媒体からの信号を再生または記録するための第2の対物レンズおよび前記第2の対物レンズを前記第2の情報記録媒体の情報トラックに追従させるためのフォーカス動作を行う第2の対物レンズ駆動手段とを有する第2の光学ヘッドと、
前記第1の情報記録媒体からの信号を再生または記録するために前記第1の光学ヘッドが動作しているときに、前記第1の情報記録媒体と前記第2の対物レンズとの衝突を防止する衝突防止手段とを備え、
前記衝突防止手段は、前記第1の対物レンズ駆動手段を動作させるパルス信号を、少なくとも前記第2の光学ヘッドの特性に基づき補正する補正手段を有し、
前記第2の対物レンズ駆動手段は、前記補正手段により補正されたパルス信号により駆動することを特徴とする光学ヘッド装置である。
第6の本発明は、前記第1の対物レンズと前記第2の対物レンズのうち少なくとも一方は、波長の異なる2種類以上の情報記録媒体の再生または記録に対応した対物レンズである、上記第1〜5のいずれか一つの本発明の光学ヘッド装置である。
第7の本発明は、互いに異なる2種類以上の情報記録媒体から情報を再生する再生手段を備え、
前記再生手段は、上記第1〜5のいずれか一つの本発明の光学ヘッド装置を用いるものである、光情報再生装置である。
第8の本発明は、互いに異なる2種類以上の情報記録媒体に対し情報を記録する記録手段を備え、
前記記録手段は、上記第1〜5のいずれか一つの本発明の光学ヘッド装置を用いるものである、光情報記録装置である。
第9の本発明は、互いに異なる2種類以上の情報記録媒体を再生または記録するための光学ヘッド装置の、第1の情報記録媒体からの信号を再生または記録するための第1の対物レンズおよび前記第1の対物レンズを前記第1の情報記録媒体の情報トラックに追従させるためのフォーカス動作を行う第1の対物レンズ駆動手段とを有する第1の光学ヘッドと、
第2の情報記録媒体からの信号を再生または記録するための第2の対物レンズおよび前記第2の対物レンズを前記第2の情報記録媒体の情報トラックに追従させるためのフォーカス動作を行う第2の対物レンズ駆動手段とを有する第2の光学ヘッドとの動作を制御する、光ヘッドの制御方法であって、
前記第1の情報記録媒体からの信号を再生または記録するために前記第1の光学ヘッドが動作しているときに、前記第1の対物レンズ駆動手段の動作に対応して前記第2の対物レンズ駆動手段を制御することにより前記第1の情報記録媒体と前記第2の対物レンズとの衝突を防止する衝突防止工程を備え、
前記衝突防止工程は、
前記第1の対物レンズ駆動手段を動作させる電流を、少なくとも前記第2の光学ヘッドの特性に基づき補正する補正工程と、
前記補正工程により補正された電流により前記第2の対物レンズ駆動手段を駆動制御する駆動制御工程とを有している、光学ヘッドの制御方法である。
第10の本発明は、上記第9の本発明の光学ヘッドの制御方法の、前記補正工程により補正された電流により前記第2の対物レンズ駆動手段を駆動制御する駆動制御工程をコンピュータに実行させるプログラムである。
第11の本発明は、互いに異なる2種類以上の情報記録媒体を再生または記録するための光学ヘッド装置の、第1の情報記録媒体からの信号を再生または記録するための第1の対物レンズおよび前記第1の対物レンズを前記第1の情報記録媒体の情報トラックに追従させるためのフォーカス動作を行う第1の対物レンズ駆動手段とを有する第1の光学ヘッドと、
第2の情報記録媒体からの信号を再生または記録するための第2の対物レンズおよび前記第2の対物レンズを前記第2の情報記録媒体の情報トラックに追従させるためのフォーカス動作を行う第2の対物レンズ駆動手段とを有する第2の光学ヘッドとの動作を制御する、光学ヘッドの制御方法であって、
前記第1の情報記録媒体からの信号を再生または記録するために前記第1の光学ヘッドが動作しているときに、前記第1の対物レンズ駆動手段の動作に対応して前記第2の対物レンズ駆動手段を制御することにより前記第1の情報記録媒体と前記第2の対物レンズとの衝突を防止する衝突防止工程を備え、
前記衝突防止工程は、
前記第1の対物レンズ駆動手段を動作させる電圧を、少なくとも前記第2の光学ヘッドの特性に基づき補正する補正工程と、
前記補正工程により補正された電圧により前記第2の対物レンズ駆動手段を駆動制御する駆動制御工程とを有している、光学ヘッドの制御方法である。
第12の本発明は、上記第11の本発明の光学ヘッドの制御方法の、前記補正工程により補正された電圧により前記第2の対物レンズ駆動手段を駆動制御する駆動制御工程をコンピュータに実行させるプログラムである。
第13の本発明は、互いに異なる2種類以上の情報記録媒体を再生または記録するための光学ヘッド装置の、第1の情報記録媒体からの信号を再生または記録するための第1の対物レンズおよび前記第1の対物レンズを前記第1の情報記録媒体の情報トラックに追従させるためのフォーカス動作を行う第1の対物レンズ駆動手段とを有する第1の光学ヘッドと、
第2の情報記録媒体からの信号を再生または記録するための第2の対物レンズおよび前記第2の対物レンズを前記第2の情報記録媒体の情報トラックに追従させるためのフォーカス動作を行う第2の対物レンズ駆動手段とを有する第2の光学ヘッドとの動作を制御する、光学ヘッドの制御方法であって、
前記第1の情報記録媒体からの信号を再生または記録するために前記第1の光学ヘッドが動作しているときに、前記第1の対物レンズ駆動手段の動作に対応して前記第2の対物レンズ駆動手段を制御することにより前記第1の情報記録媒体と前記第2の対物レンズとの衝突を防止する衝突防止工程を備え、
前記衝突防止工程は、
前記第1の対物レンズ駆動手段を動作させるパルス信号を、少なくとも前記第2の光学ヘッドの特性に基づき補正する補正工程と、
前記補正工程により補正されたパルス信号により前記第2の対物レンズ駆動手段を駆動制御する駆動制御工程とを有している、光学ヘッドの制御方法である。
第14の本発明は、上記第13の本発明の光学ヘッドの制御方法の、前記補正工程により補正されたパルス信号により前記第2の対物レンズ駆動手段を駆動制御する駆動制御工程をコンピュータに実行させるプログラムである。
第15の本発明は、上記第10、12、及び14のいずれか一つの本発明のプログラムを記録した記録媒体であって、コンピュータにより処理可能な記録媒体である。
本発明によれば、2種類以上の光ディスクに対して、複数の対物レンズを選択して情報の再生または記録を行う光学ヘッドを備えた光学ヘッド装置において、情報の再生または記録時に、情報の再生または記録に使用しない側の対物レンズが光ディスクに衝突し、光ディスクあるいは対物レンズが損傷することを防止できるという優れた効果が得られる。
以下、本発明の実施の形態及び、本発明に関連する発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明に関連する発明の実施の形態1における光学ヘッド装置の概略構成図である。
図1において、1は波長405nmのレーザ光を出射する半導体レーザ、2はビームスプリッタ、3は1/4波長板、4はコリメートレンズ、5は反射ミラー、6は第1の対物レンズに対応する対物レンズ、7はアナモフィックレンズ、8は受光素子、9は第1の対物レンズ駆動手段に対応する2軸アクチュエータ、50は接触防止部であり、これらが第1の光学ヘッドに対応する第1の光学系10を構成している。
同様に、11は波長650nmのレーザ光を出射する半導体レーザと受光素子が一体となった受発光一体素子、12は偏光ホログラム、13は1/4波長板、14はコリメートレンズ、15は反射ミラー、16は第2の対物レンズに対応する対物レンズ、19は第2の対物レンズ駆動手段に対応する2軸アクチュエータ、60は接触防止部であり、これらが第2の光学ヘッドに対応する第2の光学系20を構成している。
また、30は厚さ0.1mmの透明基板を持つ第1の情報記録媒体(例えばBlu−Rayディスクに相当する)に対応する第1の光ディスク、40は厚さ0.6mmの透明基板を持つ第2の情報記録媒体(例えばDVDに相当する)に対応する第2の光ディスクである。なお、図1においては第1の光ディスク30と第2の光ディスク40を重ねて表示してあるが、実際にはドライブ(図示せず)にどちらか片方の光ディスクのみが挿入される。
第1の光ディスク30に対して、再生または記録を行う場合の動作について述べる。
半導体レーザ1から出射された波長405nm、直線偏光のレーザ光は、ビームスプリッタ2を透過し、1/4波長板3で円偏光に変換された後、コリメートレンズ4にて平行光に変換され、反射ミラー5で反射して、対物レンズ6によって、厚さ0.1mmの透明基板越しに第1の光ディスク30の情報記録面に光スポットとして集光される。第1の光ディスク30で反射したレーザ光は、再び対物レンズ6を透過し、反射ミラー5で反射され、コリメートレンズ4を透過し、1/4波長板3で往路とは異なる直線偏光に変換された後、ビームスプリッタ2で反射され、アナモフィックレンズ7によって、受光素子8に導かれる。
受光素子8で検出されたレーザ光は、光電変換された後演算されて、第1の光ディスク30の面ぶれに追従するためのフォーカス誤差信号と偏心に追従するためのトラッキング誤差信号を生成する。2軸アクチュエータ9は、このフォーカス誤差信号とトラッキング誤差信号によって、回転する第1の光ディスク30の情報トラックに光スポットが追従するよう対物レンズ6を2軸方向に駆動する。また、対物レンズ6の光出射面における有効径部分の外側に、接触防止部50が形成されている。
同様に第2の光ディスク40に対して、再生または記録を行う場合の動作について述べる。
受発光一体素子11内の半導体レーザから出射された波長650nm、直線偏光のレーザ光は、偏光ホログラム12を透過し、1/4波長板13で円偏光に変換された後、コリメートレンズ14にて平行光に変換され、反射ミラー15で反射して、対物レンズ16によって、厚さ0.6mmの透明基板越しに第2の光ディスク40の情報記録面に光スポットとして集光される。第2の光ディスク40で反射したレーザ光は、再び対物レンズ16を透過し、反射ミラー15で反射され、コリメートレンズ14を透過し、1/4波長板13で往路とは異なる直線偏光に変換された後、偏光ホログラム12によって、受発光一体素子11内の受光素子に導かれる。
受発光一体素子11内の受光素子で検出されたレーザ光は、光電変換された後演算されて、第2の光ディスク40の面ぶれに追従するためのフォーカス誤差信号と偏心に追従するためのトラッキング誤差信号を生成する。2軸アクチュエータ19は、このフォーカス誤差信号とトラッキング誤差信号によって、回転する第2の光ディスク40の情報トラックに光スポットが追従するよう対物レンズ16を2軸方向に駆動する。また、対物レンズ16の光出射面における有効径部分の外側に、接触防止部60が形成されている。
次に、本発明に関連する発明の実施の形態1における光学ヘッド装置の衝突防止機能の動作について、図2および図3を用いて説明するとともに、これにより、本発明に関連する発明の光学ヘッドの制御方法の一実施の形態について説明を行う。なお図2および図3において図1と同じ構成については、図1と同じ符号を用い、以下その説明を省略する。
まず光ディスク30に対して情報の再生または記録を行う場合について図2を用いて説明する。図2に示すように、本発明に関連する発明の実施の形態1における光学ヘッド装置は、受光素子8または受発光一体素子11内の受光素子で受光したレーザ光を光電変換して、フォーカス誤差信号およびトラッキング誤差信号を演算する演算部70と、そのフォーカス誤差信号およびトラッキング誤差信号により、2軸アクチュエータ9および2軸アクチュエータ19を2軸に駆動するための制御部80を備える。演算部70と制御部80は、第1の光学系10と第2の光学系20に共通となっている。
光ディスク30に対して情報の再生または記録を行う場合は、前述のように第1の光学系10のみが動作する。すなわち半導体レーザ1(図示せず)から出射されたレーザ光は光ディスク30で反射し、受光素子8においてその反射光が受光される。一方、光ディスク30に対する情報の再生または記録に寄与しない第2の光学系20においては、受発光一体素子11内の半導体レーザは発光しておらず、当然、受発光一体素子11内の受光素子では、反射光は受光されない。
ここで、受発光一体素子11内の受光素子が光ディスクからの反射光を受光していない場合でも、制御部80は2軸アクチュエータ19のコイル(図示せず)に一定の大きさのDC電流を流すことによって、2軸アクチュエータ19のコイルと磁石との間の電磁気力により、2軸アクチュエータ19は対物レンズ16の光軸方向の所定の位置に保持されることになる。
このとき、DC電流を大きく流して、2軸アクチュエータ19の静止位置を、2軸アクチュエータ19のコイルに電流を流さないときの対物レンズ16の静止位置よりも、光ディスク30に対し十分遠方にすることが、衝突回避の点で望ましい。このような位置で静止させることにより、例えば、モバイル運用等の原因で外力が加わり、2軸アクチュエータ19が大きく可動したとしても、その最大可動位置よりも光ディスク30が遠方にある可能性を高めることにより、衝突を極力回避することができる。
次に光ディスク40に対して情報の再生または記録を行う場合について図3を用いて説明する。図3に示すように、光ディスク40に対して情報の再生または記録を行う場合は、前述のように第2の光学系20のみが動作する。すなわち受発光一体素子11から出射されたレーザ光は光ディスク40で反射し、受発光一体素子11で受光される。一方、光ディスク40に対する情報の再生または記録に寄与しない第1の光学系10においては、半導体レーザ1(図示せず)は発光しておらず、当然、受光素子8では、反射光は受光されない。
ただし、受光素子8が光ディスクからの反射光を受光していない場合でも、制御部80は2軸アクチュエータ9のコイル(図示せず)に電流を流し、2軸アクチュエータ9を所定の位置に制御することが可能である。具体的には、制御部80は2軸アクチュエータ9のコイル(図示せず)に一定の大きさのDC電流を流すことによって、2軸アクチュエータ9のコイルと磁石との間の電磁気力により、2軸アクチュエータ9を対物レンズ16の光軸方向の所定の位置に保持する。その内容は2軸アクチュエータ19の場合と同様であって、2軸アクチュエータ9のコイルに電流を流さないときの対物レンズ6の静止位置を光ディスク40に対して、より遠方に配置するようにして、2軸アクチュエータ9が大きく可動したとしても、その最大可動位置よりも光ディスク40が遠方にある可能性を高めることにより、対物レンズ6と光ディスク40との衝突を極力回避する。
このように、本実施の形態によれば、光ディスク30または40に対して再生または記録を行っている際に、実際の動作には寄与していない側の2軸アクチュエータ9または19のサスペンションワイヤの光軸方向の弾性に抗するためにDC電流を印加し、さらにこの電流により、2軸アクチュエータ9または19の静止位置を光ディスク30または40から遠ざかるように配置させるので、外部からの衝撃あるいは振動に対しても、光ディスクと対物レンズの衝突を低減することが可能である。なお、2軸アクチュエータ9および19の位置制御はクローズドループでないため、急激な衝撃には対応できない場合がある。そこで、従来の衝撃緩衝のための接触防止部(図1における接触防止部50および60)によって衝突による光ディスクおよび対物レンズの損傷を緩和することが望ましい。
なお、上記の構成においては、一方の光学ヘッドが光ディスクに対して記録または再生動作を行っているとき、他方の光学ヘッドには、常時DC電流を流すものとして説明を行ったが、DC電流は、他方の光学ヘッドが光ディスクに衝突の恐れがある場合にのみ流すような構成としてもよい。
図4は、図2に示す構成に、制御部80に接続された加速度センサ80aをさらに備えた例である。なお、加速度センサ80aは光ジャイロ等により実現される。
光ディスク30に対して情報の再生または記録を行う場合を例に説明すると、第1の光学系10のみが再生、記録のための動作を行う一方で、第2の光学系20は動作を停止している。このとき、第2の2軸アクチュエータ19には電流は流れておらず、4本のサスペンションワイヤのみで弾性的に保持されている状態にある。
この状態下で加速度センサ80aは、光学ヘッド装置に衝撃等の外力が加えられたり、姿勢の変化が生ずると、それらを加速度の大きさおよび向きの変化として検出し、検出値を制御部80へ出力する。制御部80は、加速度センサ80aから取得した検出値が、所定の向き(光ディスクと対物レンズが衝突する向き)で、かつ、予め設定されたしきい値以上である場合、第2の2軸アクチュエータ19にDC電流を流して、上述したのと同様の動作を行い、第2の2軸アクチュエータに可動抑制のための電磁力を印加する。光ディスク40に対して情報の再生または記録を行う場合は、加速度センサ80aの加速度検出により、第1の2軸アクチュエータ9へのDC電流の出力が制御されることになる。
このような構成とすることにより、上記の衝突抑制の効果に加えて、制御部80は、現在再生または記録を行っていない側の光学系に不要な電流を流す必要がなくなり、装置の小電力化を実現することができる。
また、DC電流の出力制御の他の構成例として、以下のようにしてもよい。すなわち、外部から衝撃が加わった場合には、光ディスク30に対し情報の記録または再生を行っている第1の2軸アクチュエータの駆動電流が、サーボ追従のために瞬時に大きくなる。制御部80は、第1のアクチュエータの駆動電流をモニタし、予め設定された閾値と比較して、その閾値以上である場合、第2の2軸アクチュエータ19にDC電流を流して、上述したのと同様の動作を行わせる。光ディスク40に対して情報の再生または記録を行う場合は、第1の2軸アクチュエータ9に対して、同様の制御を行う。
このような構成とすることにより、加速度センサ80aを別途設けることなく、光学ヘッド装置に衝撃等の外力が加えられたり、姿勢の変化が生じたことを間接的に検出して、2軸アクチュエータへのDC電流の出力を制御することができる。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2における光学ヘッド装置の衝突防止機能の動作について、図5および図6を用いて説明する。なお図5および図6において図1〜図3と同じ構成については、同じ符号を用い、以下その説明を省略する。
まず光ディスク30に対して情報の再生または記録を行う場合について図5を用いて説明する。図5に示すように、光ディスク30に対して情報の再生または記録を行う場合は、前述のように第1の光学系10のみが動作する。すなわち半導体レーザ1(図示せず)から出射されたレーザ光は光ディスク30で反射し、受光素子8においてその反射光が受光される。
一方、光ディスク30に対する情報の再生または記録に寄与しない第2の光学系20においては、受発光一体素子11内の半導体レーザは発光しておらず、当然、受発光一体素子11内の受光素子では、反射光は受光されない。
演算部70は、受光素子8で受光した光ディスク30からの反射光から、フォーカス誤差信号を演算し、制御部80はこのフォーカス誤差信号によって2軸アクチュエータ9のコイル(図示せず)に流す電流を制御している。ここで、この2軸アクチュエータ9のコイルに流す電流に応じた電流を、2軸アクチュエータ19のコイル(図示せず)にも流すことで、2軸アクチュエータ19を所定の位置に制御することが可能である。
さらに、図6に、制御部80の詳細を示す。制御部80は、駆動信号生成部81とゲイン切替部82、ゲイン切換部82から設定されたゲインで動作するアンプ83および84、ハイパスフィルタ85および87、および切換スイッチ86および88を備え、演算部70と制御部80は、第1の光学系10と第2の光学系20で共通となっている。
以上のような構成を有する本発明の実施の形態2による光学ヘッド装置の動作を以下に説明するとともに、これにより、本発明の光学ヘッドの制御方法の一実施の形態について説明を行う。
はじめに、第1の光ディスク30に対して情報の再生または記録を行う場合の、第1の光ディスク30と第2の対物レンズ16の衝突を防止する機能について述べる。第1の光ディスク30に対して情報の再生または記録を行う場合、前述のように第1の光学系10のみが動作する。すなわち半導体レーザ1(図示せず)から出射されたレーザ光は光ディスク30で反射し、受光素予8においてその反射光が受光される。
一方、光ディスク30に対する情報の再生または記録に寄与しない第2の光学系20においては、受発光一体素子11内の半導体レーザは発光しておらず、受発光一体素子11内の受光素子で反射光は受光されない。
演算部70は受光素子8で受光され、光電変換された電気信号S1に対して所定の演算を行い、フォーカス誤差信号FEおよびトラッキング誤差信号TEを生成して駆動信号生成部81に送るとともに、入力された信号が受光素子8で検出された信号S1である(または受発光一体素子11で検出された信号S2ではない)という情報を、駆動信号生成部81およびゲイン切替部82に送る。
ゲイン切替部82は、この演算部70から入力した「演算部70に入力されたのは信号S1である」という情報に基づき、アンプ83の補正ゲインG1を1.0に、アンプ84の補正ゲインG2を定数k2に設定する。
ここで定数k2は、第1の2軸アクチュエータ9の加速度感度をGS1(単位:G/A)、第2の2軸アクチュエータの加速度感度をGS2(単位:G/A)として、
(数1)
k2=GS1/GS2
で表される。例えば、GS1=15(G/A)、GS2=12(G/A)とすると、k2=1.25となる。
駆動信号生成部81は「演算部70に入力されたのは信号S1である」という情報から、フォーカス誤差信号FEに応じた駆動電流I1を生成する。駆動電流I1は、アンプ83に入力されるが、補正ゲインG1は1.0なので、信号S1はアンプ83をそのままスルーして、さらに切換スイッチ86の切換により直接第1の2軸アクチュエータ9に入力され、これを駆動する。これにより、第1の2軸アクチュエータ9を光軸方向の所定の位置に制御(フォーカス制御)する。
一方、第2の2軸アクチュエータ19の駆動電流I2は、アンプ84の補正ゲインG2がゲイン切替部82によって定数k2=1.25に設定されているので、駆動信号生成部81から出力された信号I2が、アンプ84を通過するときに、補正ゲインG2にしたがって増幅されることにより、
(数2)
I2=k2・I1
として生成される。
この駆動電流I2を、切換スイッチ88の切換により、第2の2軸アクチュエータ19の共振周波数f02(単位:Hz)以下の周波数成分をカットするハイパスフィルタ87を通して駆動電流I2′とし、第2の2軸アクチュエータ19を駆動する。
駆動電流I2′により第2の2軸アクチュエータ19を駆動することで、例えば第2の2軸アクチュエータ19の共振周波数f02を、f02=50(Hz)とすると、50Hzを超える周波数帯域の衝撃時に(衝撃の周波数帯域は数kHzであるのでほとんどが当てはまる)、第1の2軸アクチュエータ9の駆動電流I1に比例した駆動電流I2′が第2の2軸アクチュエータ19に流れることにより第2の2軸アクチュエータ19は光軸方向に位置制御される。この制御により第1の光ディスク30と第2の対物レンズ16の間隔は保持され、互いの衝突を防止することができる。
逆に、50Hz以下の周波数帯域の振動等では、第1の光ディスク30と第2の2軸アクチュエータ19(および第2の対物レンズ16)は同じ動きをするため、衝突は起こらない。
このように第1の光ディスク30に対して再生または記録を行っている際に、衝撃や振動が発生した場合でも、実際の動作には寄与していない第2の2軸アクチュエータ19は光軸方向に位置制御され、第1の光ディスク30との間隔が保持されるため、第1の光ディスク30と第2の対物レンズ16の衝突を防止することが可能である。
同様に、第2の光ディスク40に対して情報の再生または記録を行う場合の、第2の光ディスク40と第1の対物レンズ6の衝突を防止する場合について述べる。
演算部70は受発光一体素子11で受光され、光電変換された電気信号S2に対して所定の演算を行い、フォーカス誤差信号FEおよびトラッキング誤差信号TEを生成して駆動信号生成部81に送るとともに、入力された信号が受発光一体素子11で検出された信号S2である(または受発光一体素子11で検出された信号S1ではない)という情報を、駆動信号生成部81とゲイン切替部82に送る。
ゲイン切餅部82は「演算部70に入力されたのは信号S2である」という情報に基づき、アンプ83の補正ゲインG1を定数k1に、アンプ84の補正ゲインG2を1.0に設定する。
ここで定数k1は、
(数3)
k1=GS2/GS1
で表される。例えば、GS1=15(G/V)、GS2=12(G/V)とすると、k1=0.8となる。
駆動信号生成部81は「演算部70に入力されたのは信号S2である」という情報から、フォーカス誤差信号FEに応じた駆動電流I2を生成する。駆動電流I2は、アンプ83に入力されるが、補正ゲインG2は1.0なので、信号S1はアンプ84をそのままスルーして、さらに切換スイッチ88の切換により直接第1の2軸アクチュエータ19に入力され、これを駆動する。これにより、第2の2軸アクチュエータ19を光軸方向の所定の位置に制御(フォーカス制御)する。
一方、第1の2軸アクチュエータ9の駆動電流1は、アンプ83の補正ゲインG1がゲイン切替部82によって定数k1=0.8に設定されているので、駆動信号生成部81から出力された信号I1が、アンプ83を通過するときに、補正ゲインG1にしたがって増幅されることにより、
(数4)
I1=k1・I2
として生成される。
この駆動電流I1を、切換スイッチ86の切換により、第1の2軸アクチュエータ9の共振周波数f01(単位:Hz)以下の周波数成分をカットするハイパスフィルタ85を通して駆動電流I1′とし、第1の2軸アクチュエータ9を駆動する。
このように第2の光ディスク40に対して再生または記録を行っている際に、衝撃や振動が発生した場合でも、実際の動作には寄与していない第1の2軸アクテュエータ9は光軸方向に位置制御され、第2の光ディスク40との間隔が保持されるため、第2の光ディスク40と第1の対物レンズ6の衝突を防止することが可能である。
なお、第1の光ディスク30の面ぶれによって、第2の対物レンズ16との距離は変動し、さらに光学ヘッド装置自体の姿勢差による自重垂れにより、第2の対物レンズ16の光軸方向の中立位置(駆動電流が流れていない場合の第2の2軸アクチュエータ19の位置)が、第1の光ディスク30により近くなる場合がある。
さらに、対物レンズ6と対物レンズ16は光ディスクまでの距離(作動距離)が異なっており、作動距離のより小さいほうの対物レンズは光ディスクに衝突する可能性が高い。
このような点を鑑みて、前述したハイパスフィルタ87通過後の駆動電流I2′に、例えば第1の光ディスク30の面ぶれ量(約0.3mm)と姿勢差による第2の2軸アクチュエータ19自身の自重垂れ量(約0.2mm)の合計0.5mm以上を変位させるDC電流を重畳し、第2の対物レンズ16の光軸方向の初期位置を、上記中立位置に対し、第1の光ディスク30に対して、遠方とすることが望ましい。このDC電流の重畳動作は、第1の2軸アクチュエータ9についても同様に行うことが望ましい。
また、第2の2軸アクチュエータ19の位置制御はクローズドループでなないため、非常に急激な衝撃に対応できない場合がある。そこで、従来の衝撃緩衝のための接触防止部60を設けて、第1の光ディスク30と第2の対物レンズ16の不慮の衝撃による損傷を少しでも緩和することが望ましい。これも、第1の2軸アクテュエータ9についても同様である。
また、上記の構成においては、一方の光学系が光ディスクに対して記録または再生動作を行っているとき、他方の光学系は、その一方の光学系の動作に用いられる電流に基づき、常時光軸方向の位置制御が行われるものとして説明を行ったが、この位置制御は、他方の光学系の2軸アクチュエータが光ディスクに衝突の恐れがある場合にのみ行うような構成としてもよい。
すなわち、外部から衝撃が加わった場合には、光ディスク30に対し情報の記録または再生を行っている第1の2軸アクチュエータ9の駆動電流が、サーボ追従のために瞬時に大きくなる。制御部80においては、駆動信号生成部81が第1のアクチュエータの駆動電流をモニタし、予め設定された閾値と比較して、その閾値以上である場合、ゲイン切替部82等を動作させて、第2の2軸アクチュエータ19に上記のようにして生成した駆動電流I2′を出力する。光ディスク40に対して情報の再生または記録を行う場合は、第1の2軸アクチュエータ9に対して、同様の制御を行う。
このような構成とすることにより、上記の衝突抑制の効果に加えて、制御部80は、現在再生または記録を行っていない側の光学系に不要な制御を行う必要がなくなり、装置の省電力化を実現することができる。
なお、上記の構成においては、切換スイッチ86,88およびハイパスフィルタ85,87は省略した構成としてもよい。
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3における光学ヘッド装置の衝突防止機能の動作について、図7および図8(a)〜(c)を用いて説明する。なお図7および図8において図1〜図3と同じ構成については、同じ符号を用い、以下その説明を省略する。
図7において、91は2軸アクチュエータ19を構成するレンズホルダであり、対物レンズ16と一体構成となり可動部を構成している。レンズホルダ91はフォーカス方向とトラッキング方向に移動可能に支持され、コイル(図示せず)に流す電流によって対物レンズ16を2軸方向に位置制御を行う。レンズホルダ91には突起部97が設けてある。
また、図8において、98は突起部97によってレンズホルダ91を光軸方向に位置規制するストッパである。ストッパ98は光学ヘッド本体(図示せず)に設けられ、図示しないコイルおよび磁石の作用により図8(a)の矢印x方向に移動可能となっている。なお、ストッパ98のコイルへの電流は、制御部80からの制御により出力される。
以上のような構成を有する本発明の実施の形態3による光学ヘッド装置の動作を以下に説明するとともに、これにより、本発明の光学ヘッドの制御方法の一実施の形態について説明を行う。
図7に示すように、光ディスク30に対して情報の再生または記録を行う場合は、前述のように第1の光学系10のみが動作する。演算部70は、受光素子8で受光した光ディスク30からの反射光から、フォーカス誤差信号を演算し、制御部80はこのフォーカス誤差信号によって2輪アクチュエータ9のコイル(図示せず)に流す電流を制御している。
一方、制御部80は光ディスク30が挿入されたことを検知すると、図8(b)に示すように2軸アクチュエータ19のコイル(図示せず)にDC電流を流し、レンズホルダ91をディスクから遠ざける方向(矢印y方向)に駆動する。さらに制御部80は、図8(c)のように、ディスクから遠ざかったレンズホルダ91の突起部97を光軸方向に位置規制するよう、ストッパ98を矢印x方向に移動させる。その後、制御部80は2軸アクチュエータ19のコイル(図示せず)への給電をストップするが、2軸アクチュエータ19は突起部97とストッパ98によって、光軸方向への変位を規制されている。すなわち、仮に最大変位が生じたとしても、突起部97とストップ98との物理的接触により固定されるため、外部からの衝撃あるいは振動に対しても、光ディスク30と対物レンズ16の衝突を低減することが可能である。
なお、非常に大きな衝撃に対して、突起部97とストッパ98が外れてしまうことを想定し、従来の衝撃緩衝のための接触防止部によって衝突による光ディスクおよび対物レンズの損傷を緩和することが望ましい。
また、上記の説明においては、ストッパ98は光学ヘッド本体(図示せず)に設けられ、図示しないコイルおよび磁石の作用により動作するものとして説明を行ったが、ストッパ98の駆動は、ステッピングモータ等の機械的機構により行ってもよい。
なお、実施の形態1〜3においては、光ディスク30の再生または記録時に対物レンズ16と光ディスク30が衝突しないための衝突防止機能と、光ディスク40の再生または記録時に対物レンズ6と光ディスク40が衝突しないための衝突防止機能を同時に備え、さらに対物レンズ6および対物レンズ16に対して、同じ衝突防止機能を備えた場合の動作について述べたが、本発明は実施の形態1〜3に限定されず、例えば、対物レンズ6および対物レンズ16に対して異なる衝突防止機能を備えた場合や、さらには、図1に示した接触防止部を設けることにより、対物レンズおよび光ディスクの損傷が十分に抑制できる場合はいずれか一方の対物レンズに対しては衝突防止機能を備えない場合であっても、本発明が適用可能であることは明らかである。
また、第1の光学系10と第2の光学系20は、本実施の形態の光学系に限らず、透明基板の厚さが異なる2種類以上の光ディスクに対して、複数の対物レンズを選択して情報の再生または記録を行うための光学系であれば、種類を問わず適用できることは明らかである。さらに、光学系のうち少なくとも1つの光学系が、波長の異なる2種類以上の光ディスクの再生または記録に対応した対物レンズを備えた、例えば1つの光学系でCD系のディスクとDVD系のディスクの再生および/または記録が可能な光学系であってもよい。
なお、上記の各実施の形態において、光学ヘッド装置は本発明の光学ヘッド装置に相当し、第1の光学系10は本発明の第1の光学ヘッドに相当し、第2の光学系20は本発明の第2の光学ヘッドに相当する。また、対物レンズ6、16はそれぞれ本発明の第1の対物レンズ、第2の対物レンズに相当し、第1の2軸アクチュエータ9、第2の2軸アクチュエータ19はそれぞれ本発明の第1の対物レンズ駆動手段、本発明の第2の対物レンズ駆動手段に相当する。また演算部70および制御部80は本発明の衝突防止手段に相当する。
また、制御部80における駆動信号生成部81、ゲイン切換部82およびアンプ83,84、ハイパスフィルタ85,87、切換スイッチ86,88は、本発明の補正手段に相当する。また、突起部97を含むレンズホルダ91およびストッパ98は、本発明の規制手段に相当する。また加速度センサ80aは本発明の加速度センサに相当する。さらに、制御部80から第1の2軸アクチュエータ9および第2の2軸アクチュエータ19へ出力される、光学ヘッドを駆動させるための電流は、本発明の制御信号に相当する。
しかし、本発明は、以上の各実施の形態に限定されるものではない。上記の実施の形態2においては、本発明の制御信号は、2軸アクチュエータ9および19へ出力される電流として説明を行ったが、制御信号は、電圧やパルスとして実現してもよい。この場合、2軸アクチュエータ9および19は、制御部80からの電圧またはパルスによって駆動させることになる。
また、上記の構成においては、加速度センサ80aは実施の形態1において用いたが、実施の形態2,3のそれぞれの構成において、制御部80の動作のトリガとして実施するようにしてもよい。また、実施の形態2において、衝突防止の制御が行われる光学系は、光ディスクへの再生または記録を行う光学系からの駆動電流に基づく駆動電流I1′、I2′により駆動するものとして説明を行ったが、駆動電流I1′I2′を用いずに独立制御を行なってもよい。すなわち、光ディスクへ半導体レーザを射出させて、その反射光に基づきフォーカス制御のみを行って、光ディスクとの距離制御を行わせるようにしてもよい。このとき、フォーカス制御とは、必ずしも光ディスクの情報記録面に対して行う必要はなく、光ディスクの表面に対して行うようにしてもよい。例えば、上記実施の形態1〜3で示す、第2の光ディスク40の情報記録面に対しては、第1の光学系10の対物レンズ6ではサーボをかけることはできない。第2の光ディスク40の厚み(0.6mm)が、第1の光学系10が本来対応する第1の光ディスク30の厚み(0.1mm)よりも大きいからである。このような場合は、1の光学系の第1の対物レンズ16と第2の光ディスク40との衝突を防止するための第1の光学系10のフォーカス制御は、光ディスク40の情報記録面でなく、表面に対し行うようにする。
また、上記の実施の形態においては、本発明の補正手段の例としてのゲイン切換部82は両方の2軸アクチュエータの加速度感度に基づきゲインを決定するとしたが、いずれか一方に基づいてもいい。また、2軸アクチュエータの重量など、本発明の光学ヘッドの他の特性に基づきゲインを設定するようにしてもよい。
また、本発明は、上記の光ヘッド装置を再生手段、または記録手段として備えた光情報再生装置、光情報記録装置として実現してもよい。そのような光情報再生装置、記録装置としては、光ディスクドライブを備えたモバイル型コンピュータ、光ディスクを再生する携帯型音楽プレイヤー、光ディスクに対し記録再生を行う携帯型ビデオレコーダ等が挙げられる。
なお、本発明にかかるプログラムは、上述した本発明の光学ヘッドの制御方法の全部または一部の工程の動作をコンピュータにより実行させるためのプログラムであって、コンピュータと協働して動作するプログラムであってもよい。
また、本発明は、上述した本発明の光学ヘッドの制御方法の全部または一部の工程の全部または一部の動作をコンピュータにより実行させるためのプログラムを記録した媒体であり、コンピュータにより読み取り可能且つ、読み取られた前記プログラムが前記コンピュータと協動して前記動作を実行する媒体であってもよい。
なお、本発明の上記「一部の工程」とは、それらの複数の工程の内の、幾つかの工程を意味し、あるいは、一つの工程の内の、一部の動作を意味するものである。
また、本発明のプログラムを記録した、コンピュータに読みとり可能な記録媒体も本発明に含まれる。
また、本発明のプログラムの一利用形態は、コンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータと協働して動作する態様であっても良い。
また、本発明のプログラムの一利用形態は、伝送媒体中を伝送し、コンピュータにより読みとられ、コンピュータと協働して動作する態様であっても良い。
また、記録媒体としては、ROM等が含まれ、伝送媒体としては、インターネット等の伝送機構、光・電波・音波等が含まれる。
また、上述した本発明のコンピュータは、CPU等の純然たるハードウェアに限らず、ファームウェアや、OS、更に周辺機器を含むものであっても良い。
なお、以上説明した様に、本発明の構成は、ソフトウェア的に実現しても良いし、ハードウェア的に実現しても良い。
本明細書及び/又は図面に開示した第1発明は、互いに異なる2種類以上の情報記録媒体を再生または記録するための光学ヘッド装置であって、
第1の情報記録媒体からの信号を再生または記録するための第1の対物レンズおよび前記第1の対物レンズを前記第1の情報記録媒体の情報トラックに追従させるためのフォーカス動作を行う第1の対物レンズ駆動手段とを有する第1の光学ヘッドと、
第2の情報記録媒体からの信号を再生または記録するための第2の対物レンズおよび前記第2の対物レンズを前記第2の情報記録媒体の情報トラックに追従させるためのフォーカス動作を行う第2の対物レンズ駆動手段とを有する第2の光学ヘッドと、
前記第1の情報記録媒体からの信号を再生または記録するために前記第1の光学ヘッドが動作しているときに、前記第1の情報記録媒体と前記第2の対物レンズとの衝突を防止する衝突防止手段とを備えた、光学ヘッド装置である。
また、第2発明は、前記衝突防止手段は、
前記第1の対物レンズ駆動手段の動作に対応して前記第2の対物レンズ駆動手段を制御することにより、前記第1の情報記録媒体と前記第2の対物レンズとの衝突を防止する、上記第1発明の光学ヘッド装置である。
また、第3発明は、前記衝突防止手段は、
前記第1の対物レンズ駆動手段を動作させる制御信号に対応する制御信号を用いて、前記第2の対物レンズ駆動手段を動作させることにより、前記第1の情報記録媒体と前記第2の対物レンズとの衝突を防止する、上記第2発明の光学ヘッド装置である。
また、第4発明は、前記制御信号は電流である、上記第3発明の光学ヘッド装置である。
また、第5発明は、前記衝突防止手段は、前記第1の対物レンズ駆動手段を動作させる電流を、少なくとも前記第2の光学ヘッドの特性に基づき補正する補正手段を有し、
前記第2の対物レンズ駆動手段は、前記補正手段により補正された電流により駆動する、上記第4発明の光学ヘッド装置である。
また、第6発明は、前記補正手段は、前記第1の対物レンズ駆動手段を動作させる電流を、前記第1の対物レンズ駆動手段の加速度感度および前記第2の対物レンズ駆動手段の加速度感度に基づくゲインにより補正する、上記第5発明の光学ヘッド装置である。
また、第7発明は、前記補正手段は、前記第1の対物レンズ駆動手段を動作させる電流または前記ゲインにより補正された電流において、前記第2の対物レンズ駆動手段の共振周波数以下の周波数成分をカットするハイパスフィルタを有する、上記第6発明の光学ヘッド装置である。
また、第8発明は、前記衝突防止手段は、前記第2の光学ヘッドを、前記第1の光学ヘッドの動作と独立して動作させる制御を行うことにより、前記第1の情報記録媒体と前記第2の対物レンズとの衝突を防止する、上記第1発明の光学ヘッド装置である。
また、第9発明は、前記衝突防止手段は、前記第2の対物レンズ駆動手段が、前記第1の情報記録媒体の表面または情報記録面に対するフォーカス動作を行うよう制御を行う、上記第8発明の光学ヘッド装置である。
また、第10発明は、前記衝突防止手段は、前記光学ヘッド装置に印加される加速度を検出する加速度センサを有し、
前記加速度センサが検出した加速度の大きさおよび向きに基づき、前記第2の対物レンズが前記第1の情報記録媒体の表面に接触しないように、前記第2の対物レンズ駆動手段の動作を制御する、上記第8発明の光学ヘッド装置である。
また、第11発明は、前記衝突防止手段は、
一定大きさの電流により、前記第2の対物レンズが前記第1の情報記録媒体から遠ざかる方向に移動するように、前記第2の対物レンズ駆動手段の動作を制御する、上記第8または上記第10発明の光学ヘッド装置である。
また、第12発明は、前記衝突防止手段は、前記第2の対物レンズと、前記第1の情報記録媒体の表面との間隔を実質上一定に保つよう、前記第2の対物レンズの可動範囲を規制する規制手段を有する、上記第1発明の光学ヘッド装置である。
また、第13発明は、前記衝突防止手段は、前記第1の光学ヘッドの動作時における前記第1の対物レンズ駆動手段に、所定の閾値以上の制御信号が流れた場合に、前記衝突防止のための動作を行う、上記第1発明の光学ヘッド装置である。
また、第14発明は、前記衝突防止手段は、
前記第2の情報記録媒体からの信号を再生または記録するために前記第2の光学ヘッドが動作しているときに、前記第2の情報記録媒体と前記第1の対物レンズとの衝突を防止する、上記第1発明の光学ヘッド装置である。
また、第15発明は、前記衝突防止手段は、
前記第2の対物レンズ駆動手段の動作に対応して前記第1の対物レンズ駆動手段を制御することにより、前記第2の情報記録媒体と前記第1の対物レンズとの衝突を防止する、上記第14発明の光学ヘッド装置である。
また、第16発明は、前記衝突防止手段は、
前記第2の対物レンズ駆動手段を動作させる制御信号に対応する制御信号を用いて、前記第1の対物レンズ駆動手段を動作させることにより、前記第2の情報記録媒体と前記第1の対物レンズとの衝突を防止する、上記第15発明の光学ヘッド装置である。
また、第17発明は、前記制御信号は電流である、上記第16発明の光学ヘッド装置である。
また、第18発明は、前記衝突防止手段は、前記第2の対物レンズ駆動手段を動作させる電流を、少なくとも前記第1の光学ヘッドの特性に基づき補正する補正手段を有し、
前記第1の対物レンズ駆動手段は、前記補正手段により補正された電流により駆動する、上記第17発明の光学ヘッド装置である。
また、第19発明は、前記補正手段は、前記第2の対物レンズ駆動手段を動作させる電流を、前記第1の対物レンズ駆動手段の加速度感度および前記第2の対物レンズ駆動手段の加速度感度に基づくゲインにより補正する、上記第18発明の光学ヘッド装置である。
また、第20発明は、前記補正手段は、前記第2の対物レンズ駆動手段を駆動するための電流または前記ゲインにより補正された電流において、前記第1の対物レンズ駆動手段の共振周波数以下の周波数成分をカットするハイパスフィルタを有する、上記第19発明の光学ヘッド装置である。
また、第21発明は、前記衝突防止手段は、前記第1の光学ヘッドを、前記第2の光学ヘッドの動作と独立して動作させる制御を行うことにより、前記第2の情報記録媒体と前記第1の対物レンズとの衝突を防止する、上記第14発明の光学ヘッド装置である。
また、第22発明は、前記衝突防止手段は、前記第1の対物レンズ駆動手段が、前記第2の情報記録媒体の表面または情報記録面に対するフォーカス動作を行うよう制御を行う、上記第21発明の光学ヘッド装置である。
また、第23発明は、前記衝突防止手段は、前記光学ヘッド装置に印加される加速度を検出する加速度センサを有し、
前記加速度センサが検出した加速度の大きさおよび向きに基づき、前記第1の対物レンズが前記第2の情報記録媒体の表面に接触しないように、前記第1の対物レンズ駆動手段の動作を制御する、上記第21発明の光学ヘッド装置である。
また、第24発明は、前記衝突防止手段は、
一定大きさの電流により、前記第1の対物レンズが前記第2の情報記録媒体から遠ざかる方向に移動するように、前記第1の対物レンズ駆動手段の動作を制御する、上記第21または上記第23発明の光学ヘッド装置である。
また、第25発明は、前記衝突防止手段は、前記第1の対物レンズと、前記第2の情報記録媒体の表面との間隔を実質上一定に保つよう、前記第1の対物レンズの可動範囲を規制する規制手段を有する、上記第14発明の光学ヘッド装置である。
また、第26発明は、前記衝突防止手段は、前記第1の光学ヘッドの動作時における前記第1の対物レンズ駆動手段に、所定の閾値以上の制御信号が流れた場合に、前記衝突防止のための動作を行う、上記第14発明の光学ヘッド装置である。
また、第27発明は、前記第1の対物レンズと前記第2の対物レンズのうち少なくとも一方は、波長の異なる2種類以上の情報記録媒体の再生または記録に対応した対物レンズである、上記第1または上記第14発明の光学ヘッド装置である。
また、第28発明は、互いに異なる2種類以上の情報記録媒体から情報を再生する再生手段を備え、
前記再生手段は、上記第1または上記第14発明の光学ヘッド装置を用いるものである、光情報再生装置である。
また、第29発明は、互いに異なる2種類以上の情報記録媒体に対し情報を記録する記録手段を備え、
前記記録手段は、上記第1または上記第14発明の光学ヘッド装置を用いるものである、光情報記録装置である。
また、第30発明は、互いに異なる2種類以上の情報記録媒体を再生または記録するための光学ヘッド装置の、第1の情報記録媒体からの信号を再生または記録するための第1の対物レンズおよび前記第1の対物レンズを前記第1の情報記録媒体の情報トラックに追従させるためのフォーカス動作を行う第1の対物レンズ駆動手段とを有する第1の光学ヘッドと、第2の情報記録媒体からの信号を再生または記録するための第2の対物レンズおよび前記第2の対物レンズを前記第2の情報記録媒体の情報トラックに追従させるためのフォーカス動作を行う第2の対物レンズ駆動手段とを有する第2の光学ヘッドとの動作を制御する制御方法であって、
前記第1の情報記録媒体からの信号を再生または記録するために前記第1の光学ヘッドが動作しているときに、前記第1の対物レンズ駆動手段の動作に対応して前記第2の対物レンズ駆動手段を制御する工程を備え、前記工程により、前記第1の情報記録媒体と前記第2の対物レンズとの衝突を防止する、光学ヘッドの制御方法である。
また、第31発明は、上記第30発明の光学ヘッドの制御方法の、前記第1の情報記録媒体からの信号を再生または記録するために前記第1の光学ヘッドが動作しているときに、前記第1の対物レンズ駆動手段の動作に対応して前記第2の対物レンズ駆動手段を制御する工程をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
また、第32発明は、上記第31発明のプログラムを記録した記録媒体であって、コンピュータにより処理可能な記録媒体である。
上記構成によって、情報の再生または記録時に、情報の再生または記録に使用しない側の対物レンズが光ディスクに衝突し、光ディスクあるいは対物レンズが損傷することを防止できる。
また上記構成によって、性能に優れた4本のサスペンションワイヤで可動部を支持する2軸アクチュエータを対物レンズ駆動手段に用いた場合でも、情報の再生または記録時に、情報の再生または記録に使用しない側の対物レンズが光ディスクに衝突し、光ディスクあるいは対物レンズが損傷することを防止できる。
また上記構成によって、比較的容易な制御方法を用いて、情報の再生または記録時に、情報の再生または記録に使用しない側の対物レンズが光ディスクに衝突し、光ディスクあるいは対物レンズが損傷することを防止できる。
また上記構成によって、情報の再生または記録時に、情報の再生または記録に使用しない側の対物レンズが光ディスクに衝突し、光ディスクあるいは対物レンズが損傷することを、より確実に防止できる。
また上記構成によって、情報の再生または記録時に、情報の再生または記録に使用しない側の対物レンズが光ディスクに衝突し、光ディスクあるいは対物レンズが損傷することを、より確実に防止できる。
また上記構成によって、第1の情報記録媒体および第2の情報記録媒体のいずれに対しても、情報の再生または記録時に、情報の再生または記録に使用しない側の対物レンズが光ディスクに衝突し、光ディスクあるいは対物レンズが損傷することを防止できる。
また上記構成によって、波長の異なる3種類以上の情報記録媒体の再生または記録に対応した光学ヘッドについても、情報の再生または記録時に、情報の再生または記録に使用しない側の対物レンズが光ディスクに衝突し、光ディスクあるいは対物レンズが損傷することを、より確実に防止できる。
本発明にかかる光学ヘッド装置は、透明基板の厚さが異なる2種類以上の光ディスクに対して、情報の再生または記録を行う光ディスク装置に適用可能である。特に、透明基板の厚さが0.1mm程度であるような超高密度の光ディスクに対して、情報の再生または記録を行う光ディスク装置に有用である。
本発明に関連する発明の実施の形態1における光学ヘッド装置の概略構成図 本発明に関連する発明の実施の形態1における光学ヘッド装置の構成およびその衝突防止の動作を示す図 本発明に関連する発明の実施の形態1における光学ヘッド装置の構成およびその衝突防止の動作を示す図 本発明に関連する発明の実施の形態1における光学ヘッド装置の他の構成例およびその衝突防止機能の動作を示す図 本発明の実施の形態2における光学ヘッド装置の構成およびその衝突防止の動作を示す図 本発明の実施の形態2における光学ヘッド装置の制御部80の構成およびその衝突防止の動作を示す図 本発明の実施の形態3における光学ヘッド装置の構成およびその衝突防止の動作を示す図 (a)本発明の実施の形態3における光学ヘッド装置のレンズホルダ91近傍の詳細な構成およびその衝突防止の動作を示す図(b)本発明の実施の形態3における光学ヘッド装置のレンズホルダ91近傍の詳細な構成およびその衝突防止の動作を示す図(c)本発明の実施の形態3における光学ヘッド装置のレンズホルダ91近傍の詳細な構成およびその衝突防止の動作を示す図 従来の対物レンズを選択して情報の再生または記録を行う光学ヘッド装置の概略構成図 (a)2軸アクチュエータ構成を模式的に示した平面図(b)2軸アクチュエータ構成を模式的に示した側面図 (a)従来の衝突防止機能を備えた対物レンズの概略平面図(b)従来の衝突防止機能を備えた対物レンズの概略側面図
符号の説明
1 半導体レーザ
2 ビームスプリッタ
3 1/4波長板
4 コリメートレンズ
5 反射ミラー
6 対物レンズ
7 アナモフィックレンズ
8 受光素子
9 2軸アクチュエータ
10 第1の光学系
11 受発光一体素子
12 偏光ホログラム
13 1/4波長板
14 コリメートレンズ
15 反射ミラー
16 対物レンズ
19 2軸アクチュエータ
20 第2の光学系
30 第1の光ディスク
40 第2の光ディスク
50,60 接触防止部
70 演算部
80 制御部
80a 加速度センサ
81 駆動信号生成部
82 ゲイン切換部
83,84 アンプ
85,87 ハイパスフィルタ
86,88 切換スイッチ
91 レンズホルダ
97 突起部
98 ストッパ
101 半導体レーザ
102 ビームスプリッタ
103 1/4波長板
104 コリメートレンズ
105 反射ミラー
106 対物レンズ
107 アナモフィックレンズ
108 受光素子
109 2軸アクチュエータ
110 第1の光学系
111 受発光一体素子
112 偏光ホログラム
113 1/4波長板
114 コリメートレンズ
115 反射ミラー
116 対物レンズ
119 2軸アクチュエータ
120 第2の光学系
130 第1の光ディスク
140 第2の光ディスク
191 レンズホルダ
192 サスペンションワイヤ
193 固定部
194 コイル
195 磁気ヨーク
196 マグネット
201 対物レンズ
202 鏡筒
203 レンズ有効面
204 衝突防止部
205 光ディスク

Claims (15)

  1. 互いに異なる2種類以上の情報記録媒体を再生または記録するための光学ヘッド装置であって、第1の情報記録媒体からの信号を再生または記録するための第1の対物レンズおよび前記第1の対物レンズを前記第1の情報記録媒体の情報トラックに追従させるためのフォーカス動作を行う第1の対物レンズ駆動手段とを有する第1の光学ヘッドと、
    第2の情報記録媒体からの信号を再生または記録するための第2の対物レンズおよび前記第2の対物レンズを前記第2の情報記録媒体の情報トラックに追従させるためのフォーカス動作を行う第2の対物レンズ駆動手段とを有する第2の光学ヘッドと、
    前記第1の情報記録媒体からの信号を再生または記録するために前記第1の光学ヘッドが動作しているときに、前記第1の情報記録媒体と前記第2の対物レンズとの衝突を防止する衝突防止手段とを備え、
    前記衝突防止手段は、前記第1の対物レンズ駆動手段を動作させる電流を、少なくとも前記第2の光学ヘッドの特性に基づき補正する補正手段を有し、
    前記第2の対物レンズ駆動手段は、前記補正手段により補正された電流により駆動することを特徴とする光学ヘッド装置。
  2. 前記補正手段は、前記第1の対物レンズ駆動手段を動作させる電流を、前記第1の対物レンズ駆動手段の加速度感度および前記第2の対物レンズ駆動手段の加速度感度に基づくゲインにより補正する、請求項に記載の光学ヘッド装置。
  3. 前記補正手段は、前記第1の対物レンズ駆動手段を動作させる電流または前記ゲインにより補正された電流において、前記第2の対物レンズ駆動手段の共振周波数以下の周波数成分をカットするハイパスフィルタを有する、請求項に記載の光学ヘッド装置。
  4. 互いに異なる2種類以上の情報記録媒体を再生または記録するための光学ヘッド装置であって、第1の情報記録媒体からの信号を再生または記録するための第1の対物レンズおよび前記第1の対物レンズを前記第1の情報記録媒体の情報トラックに追従させるためのフォーカス動作を行う第1の対物レンズ駆動手段とを有する第1の光学ヘッドと、
    第2の情報記録媒体からの信号を再生または記録するための第2の対物レンズおよび前記第2の対物レンズを前記第2の情報記録媒体の情報トラックに追従させるためのフォーカス動作を行う第2の対物レンズ駆動手段とを有する第2の光学ヘッドと、
    前記第1の情報記録媒体からの信号を再生または記録するために前記第1の光学ヘッドが動作しているときに、前記第1の情報記録媒体と前記第2の対物レンズとの衝突を防止する衝突防止手段とを備え、
    前記衝突防止手段は、前記第1の対物レンズ駆動手段を動作させる電圧を、少なくとも前記第2の光学ヘッドの特性に基づき補正する補正手段を有し、
    前記第2の対物レンズ駆動手段は、前記補正手段により補正された電圧により駆動することを特徴とする光学ヘッド装置。
  5. 互いに異なる2種類以上の情報記録媒体を再生または記録するための光学ヘッド装置であって、第1の情報記録媒体からの信号を再生または記録するための第1の対物レンズおよび前記第1の対物レンズを前記第1の情報記録媒体の情報トラックに追従させるためのフォーカス動作を行う第1の対物レンズ駆動手段とを有する第1の光学ヘッドと、
    第2の情報記録媒体からの信号を再生または記録するための第2の対物レンズおよび前記第2の対物レンズを前記第2の情報記録媒体の情報トラックに追従させるためのフォーカス動作を行う第2の対物レンズ駆動手段とを有する第2の光学ヘッドと、
    前記第1の情報記録媒体からの信号を再生または記録するために前記第1の光学ヘッドが動作しているときに、前記第1の情報記録媒体と前記第2の対物レンズとの衝突を防止する衝突防止手段とを備え、
    前記衝突防止手段は、前記第1の対物レンズ駆動手段を動作させるパルス信号を、少なくとも前記第2の光学ヘッドの特性に基づき補正する補正手段を有し、
    前記第2の対物レンズ駆動手段は、前記補正手段により補正されたパルス信号により駆動することを特徴とする光学ヘッド装置。
  6. 前記第1の対物レンズと前記第2の対物レンズのうち少なくとも一方は、波長の異なる2種類以上の情報記録媒体の再生または記録に対応した対物レンズである、請求項1〜5のいずれか一つに記載の光学ヘッド装置。
  7. 互いに異なる2種類以上の情報記録媒体から情報を再生する再生手段を備え、
    前記再生手段は、請求項1〜5のいずれか一つに記載の光学ヘッド装置を用いるものである、光情報再生装置。
  8. 互いに異なる2種類以上の情報記録媒体に対し情報を記録する記録手段を備え、
    前記記録手段は、請求項1〜5のいずれか一つに記載の光学ヘッド装置を用いるものである、光情報記録装置。
  9. 互いに異なる2種類以上の情報記録媒体を再生または記録するための光学ヘッド装置の、第1の情報記録媒体からの信号を再生または記録するための第1の対物レンズおよび前記第1の対物レンズを前記第1の情報記録媒体の情報トラックに追従させるためのフォーカス動作を行う第1の対物レンズ駆動手段とを有する第1の光学ヘッドと、
    第2の情報記録媒体からの信号を再生または記録するための第2の対物レンズおよび前記第2の対物レンズを前記第2の情報記録媒体の情報トラックに追従させるためのフォーカス動作を行う第2の対物レンズ駆動手段とを有する第2の光学ヘッドとの動作を制御する、光ヘッドの制御方法であって、
    前記第1の情報記録媒体からの信号を再生または記録するために前記第1の光学ヘッドが動作しているときに、前記第1の対物レンズ駆動手段の動作に対応して前記第2の対物レンズ駆動手段を制御することにより前記第1の情報記録媒体と前記第2の対物レンズとの衝突を防止する衝突防止工程を備え、
    前記衝突防止工程は、
    前記第1の対物レンズ駆動手段を動作させる電流を、少なくとも前記第2の光学ヘッドの特性に基づき補正する補正工程と、
    前記補正工程により補正された電流により前記第2の対物レンズ駆動手段を駆動制御する駆動制御工程とを有している、光学ヘッドの制御方法。
  10. 請求項に記載の光学ヘッドの制御方法の、前記補正工程により補正された電流により前記第2の対物レンズ駆動手段を駆動制御する駆動制御工程をコンピュータに実行させるプログラム。
  11. 互いに異なる2種類以上の情報記録媒体を再生または記録するための光学ヘッド装置の、第1の情報記録媒体からの信号を再生または記録するための第1の対物レンズおよび前記第1の対物レンズを前記第1の情報記録媒体の情報トラックに追従させるためのフォーカス動作を行う第1の対物レンズ駆動手段とを有する第1の光学ヘッドと、
    第2の情報記録媒体からの信号を再生または記録するための第2の対物レンズおよび前記第2の対物レンズを前記第2の情報記録媒体の情報トラックに追従させるためのフォーカス動作を行う第2の対物レンズ駆動手段とを有する第2の光学ヘッドとの動作を制御する、光学ヘッドの制御方法であって、
    前記第1の情報記録媒体からの信号を再生または記録するために前記第1の光学ヘッドが動作しているときに、前記第1の対物レンズ駆動手段の動作に対応して前記第2の対物レンズ駆動手段を制御することにより前記第1の情報記録媒体と前記第2の対物レンズとの衝突を防止する衝突防止工程を備え、
    前記衝突防止工程は、
    前記第1の対物レンズ駆動手段を動作させる電圧を、少なくとも前記第2の光学ヘッドの特性に基づき補正する補正工程と、
    前記補正工程により補正された電圧により前記第2の対物レンズ駆動手段を駆動制御する駆動制御工程とを有している、光学ヘッドの制御方法。
  12. 請求項11に記載の光学ヘッドの制御方法の、前記補正工程により補正された電圧により前記第2の対物レンズ駆動手段を駆動制御する駆動制御工程をコンピュータに実行させるプログラム。
  13. 互いに異なる2種類以上の情報記録媒体を再生または記録するための光学ヘッド装置の、第1の情報記録媒体からの信号を再生または記録するための第1の対物レンズおよび前記第1の対物レンズを前記第1の情報記録媒体の情報トラックに追従させるためのフォーカス動作を行う第1の対物レンズ駆動手段とを有する第1の光学ヘッドと、
    第2の情報記録媒体からの信号を再生または記録するための第2の対物レンズおよび前記第2の対物レンズを前記第2の情報記録媒体の情報トラックに追従させるためのフォーカス動作を行う第2の対物レンズ駆動手段とを有する第2の光学ヘッドとの動作を制御する、光学ヘッドの制御方法であって、
    前記第1の情報記録媒体からの信号を再生または記録するために前記第1の光学ヘッドが動作しているときに、前記第1の対物レンズ駆動手段の動作に対応して前記第2の対物レンズ駆動手段を制御することにより前記第1の情報記録媒体と前記第2の対物レンズとの衝突を防止する衝突防止工程を備え、
    前記衝突防止工程は、
    前記第1の対物レンズ駆動手段を動作させるパルス信号を、少なくとも前記第2の光学ヘッドの特性に基づき補正する補正工程と、
    前記補正工程により補正されたパルス信号により前記第2の対物レンズ駆動手段を駆動制御する駆動制御工程とを有している、光学ヘッドの制御方法。
  14. 請求項13に記載の光学ヘッドの制御方法の、前記補正工程により補正されたパルス信号により前記第2の対物レンズ駆動手段を駆動制御する駆動制御工程をコンピュータに実行させるプログラム。
  15. 請求項10、12、及び14のいずれか一つに記載のプログラムを記録した記録媒体であって、コンピュータにより処理可能な記録媒体。
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