JP4349972B2 - 音場測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、オーディオ信号を再生する音場において、音場に存在する人数と位置、および音場の残響時間を測定する音場測定装置に関するものである。
CDやDVDなどのオーディオ信号を再生する場合、再生する部屋(リスニングルームや自動車室内など)、つまり音場内には、通常、1人以上の受聴者がいる。当然、複数の人間が同じ位置にいることはないので、人数とその位置に応じて、音質や音場感、定位感などをそれぞれの場合に応じて最適に調整したい。また、人間は本来、吸音体なので、人数に応じて音場の残響時間が変化するし、また部屋の内装などでも残響時間が異なるので、その残響時間も最適に調整したい。そのためには、音場にいる人数とその位置、および残響時間を測定する必要がある。
当然、専門的な測定装置を用いれば、これら測定は実現できるが、高価であり、また複雑な手順や高度な知識などが要求されるため、民生品として一般に提供されていないのが現状である。カーオーディオにおける車室内音場計測でも、専門ショップなどでプロが実施するサービスとなっており、また1つのマイクを用いた1点での計測であり、複数点を計測する場合はマイクを移動させて行う必要がある。つまり、位置の固定されたマイクを用いる場合には、1人(1座席)毎に1つのマイクが必要となる。
従来技術として、音響信号を検出するマイクではなく、機構的な位置を検出する搭乗者センサやシート位置検出手段を用いて、乗員の位置を検出し、オーディオ信号の調整をするものがある(例えば特許文献1および特許文献2参照。)。
一方、音場内に設置されたマイクによって、乗員判定を行う装置の説明がなされている。この技術のポイントは、乗員がシートに着座しているときにスピーカで再生された音を遮る位置にマイクが設置されていることと、その検出信号のレベルに応じて乗員有無の判断を行うことである。つまり、スピーカから再生された音の内、主に直接音の変化を乗員判定に使用するものである(例えば特許文献3参照。)。
特開2002−112400号公報 特開平7−222277号公報 特開2000−198412号公報
しかしながら、シート位置検出では人の存在が検出できないという問題がある。また、搭乗者センサでは音場の変化そのものを検出していないため、その人がどの程度吸音性であるのかや、どの程度音質が変化したのかが分からず、さらには車内に吸音性の荷物があったときにその荷物が音場に与える影響が分からないという問題がある。
また、乗員1人毎にマイクが1つ必要であり、また1人の判定には1つのマイクしか使用していないため、音場の影響を強く受ける位置に設置するとマイクで検出する信号レベルに誤差が大きくなるという問題点がある。さらに、信号レベルのみを判定条件としているが、スピーカから再生される音量が変化した場合のレベル変動については何ら説明されていない。さらに、直接音を主に検出しているため、残響特性の変化は分からない。
本発明の目的は、上記課題に鑑み、音場に存在する人数と位置をより正確に判定することのできる音場測定装置を提供することである。また、本発明の他の目的は、音場の残響時間をより正確に測定することのできる音場測定装置を提供することである。また、本発明のさらに他の目的は、その判定結果または測定結果に応じてオーディオ信号を調整することで、音場内にいる位置で最適な音場感、音質、定位感、残響特性を調整することのできる音場測定装置を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明は以下の構成を採用した。なお、括弧内の参照符号や図番号は、本発明の理解を助けるために図面との対応関係を示したものであって、本発明の範囲を何ら限定するものではない。また、本発明は、ハードウェアのみ、もしくはハードウェアとソフトウェアの任意の組合せで実現され得る。
本発明の音場測定装置は、信号を発生させる測定音源(1)と、前記測定音源からの信号を測定音として再生する複数のスピーカ(101,102,103,104)と、前記複数のスピーカから再生された測定音を検出する複数のマイク(111,112)と、前記複数のマイクで検出した測定音信号に基づいて、音場に存在する人数とその位置の判定を行う測定手段(4a,4b,5a,5b,6a,6b,7a,7b,8,9)と、測定音を再生するスピーカの位置に関連して、複数のマイクの指向特性を変化させる指向特性制御手段と、から構成される。
上記音場測定装置の一具体例として、前記測定音源は少なくとも高域の信号を発生するものであり、前記測定手段は、前記複数のマイクで検出した各測定音信号の周波数特性を分析する周波数分析手段(図1の4a,4b)と、前記周波数分析手段の分析結果に基づいて各測定音信号のレベルを求めるレベル計算手段(6a,6b)と、基準値が記録されている基準値記憶手段(9)と、前記レベル計算手段によって求められた各測定音信号のレベル値を、前記基準値記憶手段に記憶されている基準値と比較することで、音場に存在する人数とその位置の判定を行う判定手段(8)とを含むことを特徴とする(図1)。
上記音場測定装置の他の具体例として、前記測定手段は、前記複数のマイクで検出した測定音信号の周波数特性と前記測定音源からの信号の周波数特性とを分析する周波数分析手段(図4の4a,4b,4c)と、前記周波数分析手段の分析結果に基づいて測定音信号毎に伝達関数を求める伝達関数計算手段(10a,10b)と、前記伝達関数計算手段で求めた各伝達関数からインパルス応答を求めるインパルス応答計算手段(12a,12b)と、前記インパルス応答計算手段で求めた各インパルス応答から音場内の各残響時間を算出する残響時間計算手段(13)とを含むことを特徴とする。
好ましくは、前記判定手段によって判定された乗員数とその位置の結果に応じて、オーディオ信号の音像、音質および音量の少なくとも1つを調整するオーディオ信号調整手段(26,27,28,29)をさらに備えることを特徴とする。
好ましくは、前記残響時間計算手段によって計算された残響時間に応じて、オーディオ信号の音場を調整するオーディオ信号調整手段(28,30)をさらに備えることを特徴とする。
好ましくは、少なくとも3個のマイクを用いて、所望のスピーカへ指向特性を強くすることを特徴とする。
好ましくは、前記レベル計算手段は、前記複数のマイクで検出した測定音信号の2k〜8kHz内の任意の範囲におけるレベルを計算することを特徴とする。
好ましくは、前記測定手段は、前記周波数分析手段の分析結果に基づいて前記複数のマイクで検出した各測定音信号の高域(好ましくは2k〜8kHz)および低域(好ましくは80〜800Hz)の信号レベルをそれぞれ求める高域レベル計算手段(6a,6b)および低域レベル計算手段(5a,5b)をさらに含み、前記判定手段は、前記高域レベル計算手段からの高周波数帯域内の任意の範囲におけるレベル値を、前記低域レベル計算手段からの低周波数帯域内の任意の範囲におけるレベル値で正規化した値とし(7a,7b)、その正規化値と、前記基準値記憶手段に記憶された基準値を比較することにより、どの位置に人がいるか、あるいはいないかを判定することを特徴とする。
好ましくは、前記残響時間計算手段は、Schroeder積分式を用いて各残響減衰波形を求めて、その減衰傾斜より残響時間を求めることを特徴とする。
好ましくは、前記残響時間計算手段は、求めた残響減衰波形において、−20dBになる時間と−5dBになる時間の差分を取り、その値を4倍することで残響時間とすることを特徴とする。
本発明の音場測定装置は、各スピーカが再生した測定音を複数のマイクで検出し、これら複数のマイクの検出結果に基づいて、音場に存在する人数とその位置の判定または音場内の残響時間の算出を行うため、単一のマイクの検出結果を用いる場合に比べて、音場特性の局所的な変動による影響を受けにくく、より高精度な判定及び算出が可能となる。
また、測定広帯域信号に音楽信号や楽音を使用することにより、音場に存在する人間に違和感や不快感なく測定することができる。
また、少なくとも3つのマイクを用いて、測定信号が再生されているスピーカに指向性を強くすることにより、さらに精度よく音場に存在する人数とその位置の判定ができる。
さらに、低域レベルの計算においては、人の有無の影響が少ない周波数帯域、具体的には80〜800Hzの任意の周波数範囲の平均レベルを計算し、高域レベルの計算においては、人の有無の影響が大きい周波数帯域、具体的には2k〜8kHzの任意の周波数範囲の平均レベルを計算し、計算した高域レベルを低域レベルで正規化したことにより、スピーカより再生される広帯域信号の再生レベルに計算結果が影響されないという有利な効果が得られる。
本発明の音場測定装置は、広帯域信号を複数のスピーカから順次再生させ、再生された広帯域信号を複数のマイクで検出し、その検出信号と元の広帯域信号から各伝達関数を計算し、その伝達関数からインパルス応答を求め、その各インパルス応答から残響時間を計算することで、音場に存在する人や吸音性あるいは反射性の荷物の影響が残響時間の変化として得ることができるという有利な効果が得られる。
また、広帯域信号に音楽信号や楽音を使用することにより、音場に存在する人間に違和感や不快感なく測定することができる。
また計算した伝達関数の内、残響時間を求めるのに必要な周波数帯域に限定する(具体的には2〜6kHz)ことにより、精度よく、且つ、演算負荷をかけずに残響時間を計算できる。
さらに、残響時間の計算において、Schroeder積分式を用いて残響減衰波形を求め、その減衰波形の−20dBになる時間と−5dBになる時間の差分を取って4倍することにより、音場の暗騒音の影響を小さくして、精度よく残響時間を求めることができる。
また、判定手段の判定結果をオーディオ信号の音場調整、音質調整、音像調整に用いることで、音場に存在する人数と位置に応じた最適なオーディオ再生ができるという有利な効果が得られる。
また、残響時間計算手段の計算結果をオーディオ信号の音場調整、すなわち残響時間の補正に用いることで、音場に存在する人数や荷物などの影響により変化した残響時間を最適にしてオーディオ再生ができるという有利な効果が得られる。
加えて、音場測定に用いるマイクを音場内の暗騒音を測定する用途にも兼用し、検出した暗騒音のレベルあるいは周波数特性に応じて、オーディオ信号の音量あるいは周波数特性(音質)を調整することにより、暗騒音に影響されない、S/Nのよい状態でオーディオ信号を聴くことができる。
以下、本発明の実施の形態について、図1から図18を用いて説明する。
(実施の形態1)
図1は実施の形態1における音場測定装置を示すものである。図1において、1は測定音源、2はスイッチ、3はスイッチ制御部、4a,4bは高速フーリエ変換(FFT)、5a,5bは低域レベル計算部、6a,6bは高域レベル計算部、7a,7bは正規化部、8は判定部、9は基準値記憶部、101は前右ドアに設置されたスピーカ、102は前左ドアに設置されたスピーカ、103は後右ドアに設置されたスピーカ、104は後左ドアに設置されたスピーカ、111,112は車室内中央付近天井部に設置されたマイク、201は自動車である。
図1を用いて音場測定装置の動作を説明する。測定音源1は、測定動作になれば、広帯域信号を発生する。測定音源1からの広帯域信号は、スイッチ2に入力され、スイッチ制御部3の制御信号に応じて、その出力先を選択される。そして広帯域信号は、スピーカ101〜104のいずれかから再生される。再生された広帯域信号は、マイク111,112で検出され、それぞれFFT4a,4bに入力される。FFT4a,4bは、フーリエ変換によって、入力した検出信号の周波数特性を計算する。このとき、測定時間を例えば4つの区間に分け、各区間におけるFFT4a,4bの出力に対して平均化を行うようにすれば、安定した周波数特性が得られる。そして、その計算結果を低域レベル計算部5aと高域レベル計算部6aに入力する。低域レベル計算部5aは、入力した各周波数特性の80〜500Hzにおけるレベルを1/3オクターブ毎に求める。つまり、中心周波数が、80Hz、100Hz、125Hz、160Hz、200Hz、250Hz、315Hz、400Hz、500Hzの9個の1/3オクターブバンドレベルをそれぞれ計算する。
例えば、スイッチ2が図1に示す状態の場合、スピーカ101から広帯域信号が再生されてマイク111で検出される。マイク111の音圧検出レベルをそれぞれ、P101-111(80)、P101-111(100)、P101-111(125)、…、P101-111(500)とする。そして、それらの平均値、
averageP101-111(80〜500)={P101-111(80)+P101-111(100)+P101-111(125)+P101-111(160)+P101-111(200)+P101-111(250)+P101-111(315)+P101-111(400)+P101-111(500)}/9 ・・・(式1)
を求め、低域レベル計算部5aの最終計算結果とする。
なお、本実施形態では、P101-111(80)、P101-111(100)、P101-111(125)、…、P101-111(500)を単純に平均化したものを低域レベル計算部5aの最終計算結果としているが、本発明はこれに限らず、例えば人の有無の影響を受けにくい周波数帯域の音圧検出レベルに対してより大きな重みを割り当てて加重平均した結果を低域レベル計算部5aの最終計算結果としてもよい。
次に、高域レベル計算部6aは、入力した各周波数特性の2k〜8kHzにおけるレベルを、中心周波数が、2kHz、2.5kHz、3.15kHz、4kHz、5kHz、6.3kHz、8kHzの7個の1/3オクターブバンドレベルをそれぞれ計算する。その音圧レベルをそれぞれ、P101-111(2k)、P101-111(2.5k)、P101-111(3.15k)、…、P101-111(8k)とする。
そして、低域レベル計算部5aと高域レベル計算部6aで求めた各レベルを正規化部7aに入力する。正規化部7aでは、マイク111で検出された高域レベルの各1/3オクターブバンドレベルを、以下のように低域レベルで正規化する。(式2)は、中心周波数2kHzの場合である。
normalizeP101-111(2k)=P101-111(2k)/averageP101-111(80〜500) ・・・(式2)
他の周波数についても、同様に求めれば良い。
マイク111の場合と同様に、正規化部7bでは、マイク112で検出された高域レベルの各1/3オクターブバンドレベルを、以下のように低域レベルで正規化する。(式3)は、中心周波数2kHzの場合である。
normalizeP101-112(2k)=P101-112(2k)/averageP101-112(80〜500) ・・・(式3)
他の周波数についても、同様に求めれば良い。
そして、正規化部7a,7bは、それぞれ求めた正規化値を判定部8に入力する。判定部8は、まずそれら正規化値の平均を計算する。すなわち、中心周波数2kHzの場合、
resultP101(2k)={normalizeP101-111(2k)+normalizeP101-112(2k)}/2 ・・・(式4)
として平均値が求まる。この平均値は、スイッチ2が図1に示す状態、すなわちスピーカ101から広帯域信号が再生された場合に対応するものである。
同様に、スピーカ102〜104から広帯域信号が再生された場合についても、
resultP102(2k)={normalizeP102-111(2k)+normalizeP102-112(2k)}/2 ・・・(式5)
resultP103(2k)={normalizeP103-111(2k)+normalizeP103-112(2k)}/2 ・・・(式6)
resultP104(2k)={normalizeP104-111(2k)+normalizeP104-112(2k)}/2 ・・・(式7)
と平均値を求める。
他の周波数についても同様に求める。
ところで、基準値記憶部9には、基準値として、乗員がいない場合に判定部8で得られるであろう平均値(すなわち、乗員がいない場合に(式4)〜(式7)により得られる平均値であって、実測値であってもよいし理想値であってもよい)が、referenceP101(2k)、referenceP102(2k)、referenceP103(2k)、referenceP104(2k)として記憶されている(これらは2kHzの場合であり、他の周波数帯域についても同様に記憶されている)。これらの基準値を、検出したい乗員に応じて、判定部8に入力する。
例えば乗員Aを検出したい場合、判定部8は、スピーカ101から再生される広帯域信号を用いて判断する。すなわち、スピーカ101から広帯域信号を再生したときのマイク111,112の検出結果にそれぞれ対応した、正規化部7a〜7bからの出力の平均値と、基準値記憶部9に記憶されているスピーカ101に対応する基準値とから、乗員Aの有無を判定する。
まず、
ΔP101(2k)=referenceP101(2k)−resultP101(2k) ・・・(式8)
ΔP101(2.5k)=referenceP101(2.5k)−resultP101(2.5k) ・・・(式9)
ΔP101(3.15k)=referenceP101(3.15k)−resultP101(3.15k) ・・・(式10)
ΔP101(4k)=referenceP101(4k)−resultP101(4k) ・・・(式11)
ΔP101(5k)=referenceP101(5k)−resultP101(5k) ・・・(式12)
ΔP101(6.3k)=referenceP101(6.5k)−resultP101(6.5k) ・・・(式13)
ΔP101(8k)=referenceP101(8k)−resultP101(8k) ・・・(式14)
と、各周波数での基準値と検出結果との差分を取り、これらの平均を計算する。
A={ΔP101(2k)+ΔP101(2.5k)+ΔP101(3.15k)+ΔP101(4k)+ΔP101(5k)+ΔP101(6.3k)+ΔP101(8k)}/7 ・・・(式15)
この最終値Aが予め決められたしきい値Sと比較して大きいか,小さいかで、乗員Aの有無を判定する。例えば、
A≦Sのときは、乗員Aがいると判定し、
A>Sのときは、乗員Aはいないと判定する。
同様に、乗員Bの有無を判定したい場合は、スピーカ102から再生される広帯域信号を用いて、
B={ΔP102(2k)+ΔP102(2.5k)+ΔP102(3.15k)+ΔP102(4k)+ΔP102(5k)+ΔP102(6.3k)+ΔP102(8k)}/7 ・・・(式16)
を計算し、この最終値Bとしきい値Sを比較して、例えば、
B≦Sのときは、乗員Bがいると判定し、
B>Sのときは、乗員Bはいないと判定する。
以降、乗員CおよびDについても同様に判定できる。
このように、各乗員に最も近いスピーカを用いて判定することで、その乗員がいるときといないときの各マイクで検出される特性に差が出易く、高い精度で乗員有無の判定が可能となる。
なお、本実施形態では、各周波数での基準値と検出結果との差分を平均したものを最終値Aとし、この最終値Aが予め決められたしきい値Sと比較して大きいか,小さいかで、乗員Aの有無を判定するとしたが、本発明はこれに限らない。例えば、各周波数での基準値と検出結果との差分(すなわちΔP101(2k),ΔP101(2.5k),ΔP101(3.15k),ΔP101(4k),ΔP101(5k),ΔP101(6.3k),ΔP101(8k))またはその絶対値が、予め決められたしきい値と比較して大きいか,小さいかをそれぞれ判定し、差分がしきい値を超えるものの数に応じて乗員Aの有無を判定してもよい。
ところで、広帯域信号は、インパルス信号や、ホワイトノイズやピンクノイズなどのランダム信号(あるいはバーストランダム信号)、スイープパルス信号(チャープ信号)などの測定信号の他に、ピアノのスケールや複数の和音から構成される楽音や、音楽信号を用いてもよい。その場合、スイッチ制御部3は、各スピーカ101〜104から再生される音楽信号などに、測定に必要な周波数帯域が十分含まれるように、その広帯域信号の周波数変動に応じた期間でスイッチ2を切換えるように制御する。これによって、音楽信号などでも乗員の有無を測定することができる。その結果、自動車201室内にいる乗員は、スピーカ101〜104から広帯域測定信号が再生されても、不快感や違和感がない。
なお、測定音源から広帯域信号を出力する替わりに、低域の信号(80〜500Hz)と高域の信号(2k〜8kHz)とを時分割で出力するようにしてもよい。
また、自動車201室内のように複雑な音響特性を持つ音場では、測定時間を例えば4つの区間に分け、各区間におけるFFT4a,4bの出力に対して平均化を行う方が安定した周波数特性が得られるが、比較的素直な特性の音場で測定する場合には、必ずしも平均化処理をすることはない。
また、本実施の形態では低域レベル計算部5a,5bにおいて、80〜500Hzでの低域レベルの計算を行ったが、必ずしもこの周波数帯域である必要はなく、各スピーカ101〜104とマイク111,112との間の音響特性において、いずれの音響特性においても安定的であるような周波数範囲を用いれば良い。通常、自動車室内や、家庭内のリスニングルームなど、それほど大きくないサイズの部屋では、80〜800Hzの低周波で安定的である。80Hz未満になると、暗騒音レベルが大きくなり、S/Nに影響を与える。逆に、1kHz以上では、その部屋に人がいるかいないか、あるいは比較的大きな物などの影響があり、安定で一定なレベルを検出することは難しくなる。
同様に、高域レベル計算部6a,6bにおいて、2k〜8kHzの周波数範囲で高域レベルの計算を行ったが、この範囲に限定するものではなく、人の有無により影響が出やすい周波数範囲を選べば良い。但し、1kHz以下になれば、人の有無の影響が出にくいため適当ではなく、また逆に10kHz以上では、乗員が動く、物を置く(比較的小型な物も含む)など、わずかな音場の違いで検出特性に大きな影響が出やすいので適当ではないことを、実験的に確認している。
本実施の形態では、人の有無の影響が出やすい高周波帯域レベルを、安定な(すなわち人の有無の影響を受けにくい)低周波帯域レベルで正規化しているため、判定結果は、各スピーカ101〜104から再生する広帯域信号の再生レベルに影響されない。つまり、各スピーカ101〜104からの再生レベルを前回測定時と異ならせようが、測定中に変化させようが、判定結果はそれに左右されない。さらに言えば、基準値記憶部9に記憶されている基準値として実測値を用いる場合、この基準値を測定したときの再生レベルと、乗員A〜Dを検出するために測定するときの再生レベルが異なっていても問題がない。このことは、基準値記憶部9に記憶する基準値として、複数の再生レベルに対応したものをそれぞれ準備する必要はなく、1つの任意の再生レベルで測定したものだけ(既に説明してきたように、各スピーカ毎、各周波数毎には必要である)を用意すればよいことを意味している。もちろん、基準値記憶部9の記憶容量が大きく、また判定部8での演算量に余裕がある場合には、複数の再生レベルに対応した基準値(この基準値は、乗員がいない状態において各再生レベルで広帯域信号を再生したときに高域レベル計算部6a,6bから出力される各マイク111,112に対応した2つの出力値の平均値)を基準値記憶部9に記憶しておき、高域レベル計算部6a,6bから出力される各マイク111,112に対応した2つの出力値の平均値を、低周波数帯域レベルで正規化することなく、対応する再生レベルの基準値と比較するようにしてもよい。その場合には、測定音源1からは少なくとも高域の信号だけを出力すればよく、また低域レベル計算部5a,5bや正規化部7a,7bは不要となる。
さらに、本実施の形態では、低域レベル計算部5a,5bと高域レベル計算部6a,6bにおいて、入力信号に1/3オクターブバンド処理を行っているが、これは単一周波数でのピーク,ディップの影響が大きく出ないように、入力信号を平均化する効果を持っている。よって、測定に用いる広帯域信号の周波数特性や、測定音場の音響特性に応じて、適当なバンドフィルタ、例えば1/12オクターブバンドフィルタや1/1オクターブバンドフィルタなどに変更しても良い。
なお、スピーカ101〜104を車室内各ドアに設置されているとしたが、これに限定するものではなく、乗員の有無の影響が現れる設置位置であればよい。
また、マイク111〜112を車室内中央付近天井部に設置されているとしたが、これに限定されるものではなく、図2に示すように、運転席のシートバック上部車室中央付近と助手席のシートバック上部車室中央付近や、運転席サンバイザ近傍や、ルームミラー近傍に設置してもよい。
つまり、スピーカとマイクの設置に関しては、乗員の有無が検出できるように、高周波帯域において、スピーカとマイク間の音響特性に乗員の影響が現れる設置位置であれば良い。
また、本実施の形態では、マイクは2個使用するとしたが、これに限定するものではない。マイク個数が増えれば、情報量が多くなるため、乗員有無の判断精度が向上する。なお、マイクが1個だけの場合には、マイクの設置場所が音場の特異点(すなわちマイクで検出される音圧レベルが周囲よりも異常に高くなったり低くなったりする点)となる可能性があり、乗員有無の判断を安定して正確に行うことができない。一方、本発明では、各スピーカで再生される測定音のそれぞれを複数のマイクで同時に検出し、各マイクの検出結果に基づいて得られた音場の特性を平均化するため、乗員有無の判断を安定して正確に行うことができる。
さらに、本実施の形態では、自動車201室内の乗員を検出する測定方法について説明してきたが、自動車室内に限定するものではなく、図3のように、一般のリスニングルーム202などでも構わない。
(実施の形態2)
図4は実施の形態2における音場測定装置を示すものである。図4において、1は測定音源、2はスイッチ、3はスイッチ制御部、4a〜4cはFFT、10a,10bは伝達関数計算部、11a,11bはBPF、12a,12bは逆高速フーリエ変換(IFFT)、13は残響時間計算部、101は前右ドアに設置されたスピーカ、102は前左ドアに設置されたスピーカ、103は後右ドアに設置されたスピーカ、104は後左ドアに設置されたスピーカ、111,112は車室内中央付近天井部に設置されたマイク、201は自動車である。
図4を用いて音場測定装置の動作を以下に説明する。測定音源1は、測定動作になれば、広帯域信号を発生する。測定音源1からの広帯域信号は、スイッチ2に入力され、スイッチ制御部3の制御信号に応じて、その出力先を選択される。そして広帯域信号は、スピーカ101〜104のいずれかから再生される。再生された広帯域信号は、マイク111,112で検出され、それぞれFFT4b,4cに入力される。一方、測定音源1からの広帯域信号は、FFT4aにも入力される。
FFT4a〜4cは、入力した広帯域信号と検出信号の周波数特性を計算し、その計算結果をそれぞれ伝達関数計算部10a,10bに入力する。伝達関数計算部10a,10bは、FFT4bからの検出信号とFFT4cからの検出信号を、FFT4aからの広帯域信号で割り算する。
すなわち、例えば、スイッチ2が図4のような状態でスピーカ101から広帯域信号が再生する場合、FFT4bから出力されるマイク111からの検出信号をY101-111(ω)、FFT4cから出力されるマイク112からの検出信号をY101-112(ω)、FFT4aから出力される広帯域信号をX(ω)とすると、スピーカ101からマイク111までの伝達関数H101-111(ω)とスピーカ101からマイク112までの伝達関数H101-112(ω)は、
101-111(ω)=Y101-111(ω)/X(ω) ・・・(式17)
101-112(ω)=Y101-112(ω)/X(ω) ・・・(式18)
となる。
(式17)、(式18)で求めた伝達関数をそれぞれBPF11a,11bに入力し、以降の演算に必要な周波数成分に限定する。残響時間を最終的に求めたい場合、例えば、BPF11a,11bの通過帯域を2k〜6kHzにすればよい。BPF11a,11bの特性がG(ω)とすると、BPF11a,11bの出力は、それぞれG(ω)H101-111(ω),G(ω)H101-112(ω)となる。
BPF11a,11bで帯域制限した各伝達関数G(ω)H101-111(ω),G(ω)H101-112(ω)を、IFFT12a,12bに入力し、逆フーリエ変換により周波数領域から時間領域に戻す、すなわちインパルス応答I101-111(t),I101-112(t)を計算する。
101-111(t)=IFFT{G(ω)H101-111(ω)} ・・・(式19)
101-112(t)=IFFT{G(ω)H101-112(ω)} ・・・(式20)
この結果を、残響時間計算部13に入力する。残響時間計算部13は、各インパルス応答より、残響時間を計算する。残響時間は、通常、定常状態の測定音を発生させて停止させ、音の強さが60dB減衰するまでの時間で規定される(W.C.Sabine)。この方法だと、測定音源が限定されることや、測定環境、特にS/Nの影響が大きいため、インパルス応答より求める方法がある。
一般的には、Schroederの積分式より残響減衰波形が求められるので、その波形の傾斜から残響時間を読み取ることができる。これを(式19),(式20)に適用すると、
Figure 0004349972
Figure 0004349972
となる。この両式から、残響減衰波形をそれぞれ求め、その傾斜から残響時間を読み取ればよい。残響時間計算部13では、マイク111とマイク112で検出した信号に対してそれぞれ求めるので、その両残響時間を平均化して、スピーカ101に対する求めるべき最終残響時間とする。
また、他の手法として、例えば、図5に示すように、求めたインパルス応答のエンベロープ(点線)を計算し、閾値Sになる時間T2と、インパルス応答の立ち上がりT1の時間差T2−T1を残響時間とする方法がある。
なお、この例では正側でのみ閾値Sを与えているが、負側で与えてもよく、また両方に与えてもよい。もし、正負両方に閾値を与えた場合、そのときの時間は異なる場合があるので、そのときは平均を取った値を時間T2とすればよい。
また、インパルス応答の各サンプル値の絶対値を取って正側にまとめてからエンベロープを計算してもよいし、あるいは各サンプル値の2乗を取って正側にまとめてもよい。
さらに他の手法について、図6を用いて説明する。図6(a)は、インパルス応答(点線)を示しており、丸印はその各サンプルである。これらの各サンプル値を2乗して、インパルス応答の最後尾より総和を取っていき、残響減衰波形を求める。つまり、図6(a)において、サンプル値をs(0),s(1),s(2),…,s(N−1),s(N)とすると、各サンプル時間の総和は、
Figure 0004349972
より、図6(b)のグラフが描ける。この減衰波形より、−60dBとなる時間Tを求めれば残響時間となる。
ところが、音場の暗騒音の影響により、−60dB付近のS/Nはかなり悪いことが多い。そこで、−5dB時の時間T1と−20dB時の時間T2の時間差T2−T1を求め、これを4倍することにより、残響時間としてもよい。
残響時間=4(T2−T1) ・・・(式21)
こうすることで、S/N劣化の影響を防止でき、精度よい残響時間が求められる。
なお、スピーカ101に対する最終残響時間は、マイク111とマイク112で検出した信号についての残響時間を平均化する。
ところで、ここまではスピーカ101に対するマイク111,112のインパルス応答を求めて、その特性から残響時間を導くことを説明してきたが、スピーカ102〜104に対しても同様に残響時間を求め、その各スピーカ101〜104までの残響特性を全て平均化したものを音場計測装置全体での最終残響時間とする。
なお、広帯域信号は、インパルス信号や、ホワイトノイズやピンクノイズなどのランダム信号(あるいはバーストランダム信号)、スイープパルス信号(チャープ信号)などの測定信号の他に、ピアノのスケールや複数の和音から構成される楽音や、音楽信号を用いてもよい。その場合、スイッチ制御部3は、各スピーカ101〜104から再生される音楽信号などが、測定に必要な周波数帯域が十分含まれるように、その広帯域信号の周波数変動に応じた期間でスイッチ2を切換えるように制御する。これによって、音楽信号などでも乗員の有無を測定することができる。その結果、自動車201室内にいる乗員は、スピーカ101〜104から広帯域測定信号が再生されても、不快感や違和感を感じない。
また、自動車201室内のように複雑な音響特性を持つ音場では、FFT4a〜4cでの周波数特性計算は、平均化処理を使用した方が安定した特性を得られるが、比較的素直な特性の音場で測定する場合には、必ずしも平均化処理をすることはない。
さらに、本実施の形態では、BPF11a,11bの通過帯域を2k〜6kHzとしたが、これに限定するものではなく、さらに帯域を広げてもよい。但し、低域に広げた場合、応答が長くなるため、演算負荷が大きくなることに注意しなければならない。また、高域に広げた場合も、情報量が多くなるため、これも演算負荷が大きくなる。よって、残響特性が判定でき、且つ、適度な演算負荷に収まる周波数帯域に限定するようBPF特性を決めるのが現実的である。
また、BPF11a,11bを用いなくとも、例えば測定音源1からの広帯域信号に帯域処理を予め施しておけば、同等の効果が得られる。但し、実施の形態1で説明した乗員判定と組み合わせる場合、図4に示すBPF11a,11bを用いた構成であれば、同じ広帯域信号を用いて乗員有無の判定と残響特性の測定とを同時に行うことが可能である。その場合の構成は、図7のようになる。なお、図7において破線で囲まれた部分については、後述する第4の実施形態において測定部50として引用する。
さらに、スピーカ101〜104を車室内各ドアに設置されているとしたが、これに限定するものではない。
また、マイク111,112を車室内中央付近天井部に設置されているとしたが、これに限定されるものではなく、図2に示すように、運転席のシートバック上部車室中央付近と助手席のシートバック上部車室中央付近や、運転席サンバイザ近傍や、ルームミラー近傍に設置してもよい。
通常、人は吸音体なので、乗員がいれば残響時間は短くなる。よって、スピーカとマイクの設置に関しては、高周波帯域において、スピーカとマイク間の音響特性に乗員の影響が現れる設置位置である方が望ましい。これを利用すれば、乗員の有無検出にも応用できる。その場合、図7のように残響時間計算部13の結果を判定部8に入力すればよい。判定部8は、残響時間計算部13から得られる残響時間をさらに考慮することにより、乗員の有無をより正確に判定することができる。
また、本実施の形態では、マイクは2個使用するとしたが、これに限定するものではない。マイク個数が増えれば、情報量が多くなるため、残響特性精度が向上する。
さらに、本実施の形態では、自動車201室内の残響時間を測定する測定方法について説明してきたが、実施の形態1で説明したように、自動車室内に限定するものではない。
(実施の形態3)
図8は実施の形態3における音場測定装置を示すものである。図8において、1は測定音源、2はスイッチ、3はスイッチ制御部、4はFFT、5は低域レベル計算部、6は高域レベル計算部、7は正規化部、8は判定部、9は基準値記憶部、14は指向性処理部、15は指向性記憶部、101は前右ドアに設置されたスピーカ、102は前左ドアに設置されたスピーカ、103は後右ドアに設置されたスピーカ、104は後左ドアに設置されたスピーカ、111〜113は車室内中央付近天井部に設置されたマイク、201は自動車である。
図8を用いて音場測定装置の動作を以下に説明する。測定音源1は、測定動作になれば、広帯域信号を発生する。測定音源1からの広帯域信号は、スイッチ2に入力され、スイッチ制御部3の制御信号に応じて、その出力先を選択される。そして広帯域信号は、スピーカ101〜104のいずれかから再生される。再生された広帯域信号は、マイク111〜113で検出され、指向性処理部14に入力される。同時に、指向性処理部14は、スイッチ制御部3によりスイッチ2の状態に応じて、指向性記憶部15に記憶されていた指向特性を入力される。
例えば、図8に示す状態のように、スイッチ2によって広帯域信号がスピーカ101から再生されているときには、指向性記憶部15からの指向特性は、スピーカ101方向に強くなっている。この指向特性を用いて、マイク111〜113からの検出信号を処理し、取り込んだ音響特性の内、スピーカ101方向の成分を強く抽出する。これにより、スピーカ101方向以外からの反射など、乗員Aを検出する際の不要な成分を除去できるので、検出精度を向上できる。
ここで、マイク112,113は、スピーカ101とスピーカ104を結ぶ対角線(スピーカ101〜104を頂点とした四角形の対角線)(2点鎖線)上に設置されており、マイク111,113は、スピーカ102とスピーカ103を結ぶ対角線(2点鎖線)上に設置されている。特にマイク113は対角線の交点上に設置されている。これは、図9に示すように、マイク112,113によって、再生されているスピーカ101方向に指向特性を付けるためである。また、スイッチ2が切り換わって再生スピーカ102となれば、マイク111,113によってスピーカ102方向に指向特性を付けることができる。これは既に知られている原理であるが、図10を用いて説明する。
図10(a)において、マイクm1,m2に、角度θで入射される音が存在する場合、その行路差dによって遅れる時間Tは、
T=d・cosθ/c (c:音速) ・・・(式22)
となる。マイクm1の出力が遅延器16で時間τだけ遅れられ、減算器17でマイクm2の出力から減算される。よって、マイクm1,m2の特性を等しい(いずれもmである)とすると、減算器17の出力Mは、
M=m{1−exp(−jω(τ+dcosθ/c))} ・・・(式23)
となる。(式23)から、τの値に応じて、出力Mが変化する。
図10(b)は、τ=0のときであり、このとき、θ=±π/2で出力Mは最小となり、θ=0、πで出力Mは最大となるので、図10(b)のような双方向の指向特性が得られる。
図10(c)は、τ=d/cのときであり、このとき、θ=πで出力Mは最小となり、θ=0で出力Mは最大となるので、図10(c)のような単一指向特性が得られる。
よって、τをその間の適当な値に設定すれば、図10(d)のような特性も得ることができる。
あるいは図11(a)のような構成にすると、加算器18の出力Mは、
M=m{exp(−jωτ+exp(−jωdcosθ/c))} ・・・(式24)
となるので、図11(b)のように、τ=dcosθ/cのとき、θ方向に最も指向特性が強くなる。指向特性の付け方は、図10の手法でも、図11の手法でも、どちらでもよい。
以上のように、指向性処理部14は、スピーカ101から広帯域信号を再生されているときに図9に示すような指向特性により、スピーカ101からの広帯域信号を精度よく検出できる。
同様に、図12に示すようにスピーカ102から広帯域信号を再生する場合には、マイク111,113を利用して、指向性処理部14によりスピーカ102からの広帯域信号を精度よく検出できる。
同じく、図13に示すようにスピーカ104から広帯域信号を再生する場合には、マイク112,113を利用して、指向性処理部14によりスピーカ104からの広帯域信号を精度よく検出できる。
つまり、各スピーカ101〜104の対角線上にマイク111〜113を配置したことにより、全てのスピーカ方向に対応した指向特性をつけることができる。
このように指向性処理部14で処理された信号は、FFT4に入力される。以下の処理については、実施の形態1の場合と同様であるので、省略する。
本実施の形態では、指向性処理部14によって、所望のスピーカからの広帯域信号を精度よく検出できるため、判定部8で最終的に出力される乗員の有無とその位置の判定結果の精度向上が可能となる。
なお、本実施の形態では、マイクを3つ用いる構成としたが、これに限定するものではなく、多く使用するほど、鋭い指向特性を付けることができる。その場合、指向性を付けたい方向に並べるのが一般的である。
また、マイクを車室中央付近天井部に設置する構成としたが、これに限定するものではなく、図2のように他の場所に設置してもよい。その場合、図10あるいは図11の遅延器16の値を適当に調整して、指向特性を調整する必要がある。
さらに、図14のようにマイク111,112をマイク113より後方に設置しても同様の指向特性を得ることができるのは、これまでの説明より明らかである。
なお、本実施の形態では、スイッチ2の制御に連動して指向性を制御するとしたが、これは必須ではない。なぜなら、本実施の形態では、マイク111〜113の検出結果を図10や図11のように処理することによって所望の指向性を実現しているが、マイク111〜113の検出結果を記憶装置に一旦記憶しておきさえすれば、この処理はいつでも可能だからである。
(実施の形態4)
図15は実施の形態4における音場測定装置を示すものである。図15において、1は測定音源、2a〜2fはスイッチ、3はスイッチ制御部、20はオーディオ装置、21は入力分配器、22は音場制御部、23は音質調整部、24は音像制御部、25はボリューム、26は入力分配設定部、27は音場制御設定部、28は音質調整設定部、29は音像制御設定部、30はボリューム設定部、31は騒音レベル計算部、50は測定部、101は前右ドアに設置されたスピーカ、102は前左ドアに設置されたスピーカ、103は後右ドアに設置されたスピーカ、104は後左ドアに設置されたスピーカ、105はフロントインパネ中央に設置されたスピーカ、106はリアトレイに設置されたスピーカ、111,112は車室内中央付近天井部に設置されたマイク、201は自動車である。なお、測定部50については図7に示したものと同一であるため、図15では簡略化して示している。
図15を用いて音場測定装置の動作を以下に説明する。測定音源1は、測定動作になれば、広帯域信号を発生する。測定音源1からの広帯域信号は、スイッチ2a〜2dに入力される。また、オーディオ装置20から出力される信号が、入力分配器21、音場制御部22、音質調整部23、音像制御部24、ボリューム25を介して、スイッチ2a〜2fに入力される。
スイッチ制御部3は、スイッチ2a〜2dにおいて、測定音源1からの広帯域信号とボリューム25からの信号のうち、どの信号を出力するか、または何も出力しないかを制御し、さらにスイッチ2e〜2fにおいて、ボリューム25からの信号を出力するかしないかを制御する。スイッチ2a〜2dのいずれかひとつが、測定音源1からの広帯域信号を選択した場合には、実施の形態1〜3で説明してきた内容と同じであるので、省略する。
スイッチ2a〜2fが、ボリューム25からの信号を選択した場合について、以下、説明する。
実施の形態1〜3のように音場測定すると、判定部8は、乗員数とその乗員の位置を結果として得る。その結果に応じて、入力分配設定部26が、どのch入力をどこのch出力にどの程度のレベルで出力するかを、入力分配器21へ設定する。同じく、音質調整設定部28が、各ch入力の周波数特性をその結果に応じて調整するためのパラメータを、音質調整部23へ設定する。同じく、音像制御設定部29が、その結果に応じた音像制御をするためのパラメータを、音像制御部24へ設定する。
同様に、残響時間計算部13で得られた結果により、音場制御設定部27が、適切な初期反射音や残響のパラメータを、音場制御部22に設定する。
さらに、マイク111,112で自動車201室内の騒音レベルを騒音レベル計算部31で求め、その結果に応じて、音質調整設定部28が適切なパラメータを音質調整部23に設定し、同じく、ボリューム設定部30が適切なボリューム値をボリューム25に設定する。
このように、適切なパラメータを、入力分配器21、音場制御部22、音質調整部23、音像制御部24、ボリューム25に設定した状態で、例えばDVDプレーヤなどのオーディオ装置20を動作させる。すると各ch信号(CT信号,FR信号,FL信号,SR信号,SL信号,WF信号)は、入力分配器21で、乗員が存在する位置に応じて適切に信号分配される。例えば、前座席にしか乗員がいない場合、FL信号とFR信号はそれぞれスピーカ102とスピーカ101から再生すればよいが、後座席にも乗員がいる場合、スピーカ104とスピーカ103からも再生するなど、適宜、必要に応じて調整されることになる。
次に、音場制御部22では、入力した各ch信号に初期反射音や残響を付加するなど、音場を拡大したり、距離感を制御したり、特定の音場をシミュレートするなど、音場制御を行う。ここで、人間は基本的に吸音体であるため、車室内に人が存在すると、その人数に応じて残響時間が変化する。人数が多くなれば、残響時間は小さくなるので、音場制御部22によって、その補正を行う構成にしている。これにより、乗員数に関係なく、いつも適切な残響時間でオーディオ再生されることになる。また、さらなる特長として、残響時間を検出しているので、人以外にも、車室内の残響特性に影響を与える荷物(例えばコートやクッションなど)があった場合にも、残響時間を最適に補正した状態でオーディオ再生することができる。さらに、自動車201は、通常、購入時にいくつかの内装材を選択することができ、その種類に応じて残響特性が変わるため、その補正にも利用することができる。
次に、音質調整部23は、各スピーカ101〜106の周波数特性を補正して好みの音質にするイコライザや、トーンコントロールなどで構成されており、判定部8の結果により、乗員がいる位置に応じて入力信号を最適な特性に調整する。また、騒音レベル計算部31の結果に応じて、入力信号の周波数特性を変化させるように動作する。さらに、ボリューム25においても、騒音レベル計算部31の結果に応じてボリューム値が調整される。これらについては、図16を用いて説明する。図16(a)は、停止時のオーディオ信号再生レベル(細い実線)と暗騒音レベル(太い実線)を示している。このように、自動車201が停止中は、暗騒音レベルが低いため、S/Nが十分確保されている。図16(b)は、補正しない場合の走行時のオーディオ信号再生レベル(細い実線と破線)と走行時の暗騒音レベル(太い実線)を示している。なお比較のため、図16(b)には停止時の暗騒音レベル(太い破線)も示されている。自動車201が走行すると、暗騒音レベルが全体的に大きくなるが、特に遮音が困難な低域で顕著な変化となる。このため、オーディオ信号は、細い破線で示すように、その低域において走行騒音にマスキングされてしまう。マスキングされない中域〜高域でも、停止時と比較するとS/Nが悪くなる。そこで、騒音レベル計算部31の結果に応じて、図16(c)の太い一点鎖線のような周波数特性の調整を施す。具体的には、ボリューム25で全体的にボリュームアップさせ、さらに音質調整部23で低域のレベルアップを行う。この結果、図16(d)のように、オーディオ信号は走行騒音に対して全体的にS/Nが十分に確保され、かつ低域が騒音にマスクされず、良好に聴くことができる。なお、音質調整部23は、さらに、乗員数と位置に応じた好みの音質にすべく調整を加えてもよい。
次に、音像制御部24は、判定部8の結果より、乗員数と位置に応じた各ch信号の最適音像制御を行う。例えば、運転手だけが乗車している場合には、その運転手にとって最適となるような音像制御を行い、他の乗員も存在する場合には音像制御を行わないようにすることができる。また、より好ましい例としては、複数の乗員が存在するときにその配置パターンに応じて最適に音像制御することもできる。その手法は、例えば、特願2002−167197号などを参考にすればよい。
以上より、音場測定を行い、乗員数と位置、および残響時間を求め、その結果をオーディオ再生の調整に利用することで、自動で、且つ、最適なオーディオ再生が可能となる。
なお、図15ではオーディオ信号を調整するパラメータの設定は、入力分配設定部26と音場制御設定部27と音質調整設定部28と音像制御設定部29とボリューム設定部30が行う構成としたが、図17のように各パラメータが、入力分配パラメータ記憶部32と音場制御パラメータ記憶部33と音質調整パラメータ記憶部34と音像制御パラメータ記憶部35とボリューム値記憶部36にそれぞれ記憶されており、この中からその結果に応じた最適値を呼び出して設定するようにしてもよい。なお、図17では、オーディオ信号の調整に関する部分以外の部分については、図15と同様であるため図示を省略している。
さらに、図18のように他の自動車情報(車載情報)と組み合わせて、オーディオ信号の調整をするようにしてもよい。図18は、図15における音場計測部分を省略して、新たに加える自動車201の情報を示している。
カレンダー37からは月日が判断でき、時計38とライト39からは時間が判別できる。よって、季節や朝昼夜に応じて、音質や音場感、音像感などを調整できる。例えば、冬は寒いので、高域レベルを下げて中低域を上げるような、どちらかといえば暖かみのある音質にし、朝は元気を出すために、低域と高域を強調した、いわゆるドンシャリ系の音質にする。カレンダー37や時計38が付いていない車であっても、ライト39が点灯しているかどうかの情報があれば、少なくとも夜(あるいは暗い)かどうかだけは分かる。
温度計40からは室外気温が分かるので、ある程度季節感が判定できる。カレンダー37と合わせれば、判断精度が向上する。
湿度計41からは室外湿度が分かるので、雨が降っているかどうかの判定に使用でき、さらにワイパー42の動作情報と組み合わせることで、その精度を向上できる。雨のときは、特に中高域の騒音レベルが大きくなるので、ボリューム25と音質調整部23でその騒音にマスキングされないように調整することができる。
速度計43からは走行速度がわかるので、走行騒音の判定に利用でき、また騒音レベル計算部31と組み合わせることで、その精度を向上できる。
同じく回転数計を利用すればエンジン回転数が分かるので、走行騒音の判定に利用でき、また騒音レベル計算部31と組み合わせることで、その精度を向上できる。
ナビゲーションシステム44からは走行位置がわかるので、街中か、海岸通か、高原地帯か、などに応じて、オーディオ再生を調整できる。
これら情報を有機的に利用することで、さらに細かい制御が可能となる。
本発明は、例えば車内における乗員の有無および乗員の位置をより正確に判定することを可能とし、その判定結果に基づいてオーディオ信号を調整することにより、車内環境に応じたオーディオ信号の再生が可能となる。
実施の形態1における自動車室内に適用した音場測定装置の全体構成を示す図 マイクの設置位置を示す図 実施の形態1における一般のリスニングルームに適用した音場測定装置の全体構成を示す図 実施の形態2における音場測定装置の全体構成を示す図 インパルス応答を示す図 インパルス応答および残響減衰波形を示す図 乗員判定と残響時間測定を合わせた場合の音場測定装置の全体構成を示す図 実施の形態3における音場測定装置の全体構成を示す図 スピーカとマイクの設置関係と指向特性例を示す図 指向性制御の原理を示す図 指向性制御の原理を示す図 実施の形態3における音場測定装置の全体構成を示す図 実施の形態3における音場測定装置の全体構成を示す図 実施の形態3における音場測定装置の全体構成を示す図 実施の形態4における音場測定装置の全体構成を示す図 オーディオ信号再生レベルの調整方法を示す図 実施の形態4における音場測定装置の全体構成を示す図 実施の形態4における音場測定装置のオーディオ信号調整部を示す図
符号の説明
1 測定音源
2,2a,2b,2c,2d,2e,2f スイッチ
3 スイッチ制御部
4a,4b,4c FFT
5a,5b 低域レベル計算部
6a,6b 高域レベル計算部
7,7a,7b 正規化部
8 判定部
9 基準値記憶部
10a,10b 伝達関数計算部
11a,11b BPF
12a,12b IFFT
13 残響時間計算部
14 指向性処理部
15 指向性記憶部
16 遅延器
17 減算器
18 加算器
20 オーディオ装置
21 入力分配器
22 音場制御部
23 音質調整部
24 音像制御部
25 ボリューム
26 入力分配設定部
27 音場制御設定部
28 音質調整設定部
29 音像制御設定部
30 ボリューム設定部
31 騒音レベル計算部
32 入力分配パラメータ記憶部
33 音場制御パラメータ記憶部
34 音質調整パラメータ記憶部
35 音像制御パラメータ記憶部
36 ボリューム値記憶部
37 カレンダー
38 時計
39 ライト
40 温度計
41 湿度計
42 ワイパー
43 速度計
44 ナビゲーションシステム
50 測定部
101,102,103,104,105,106 スピーカ
111,112,113 マイク
201 自動車
202 リスニングルーム

Claims (8)

  1. 信号を発生させる測定音源と、
    前記測定音源からの信号を測定音として再生する複数のスピーカと、
    前記複数のスピーカから再生された測定音を検出する複数のマイクと、
    前記複数のマイクで検出した測定音信号に基づいて、音場に存在する人数とその位置の判定を行なう測定手段と、
    測定音を再生する前記スピーカの位置に関連して、前記複数のマイクの指向特性を変化させる指向特性制御手段とを備えた音場測定装置。
  2. 前記複数のマイクの少なくとも2個を、自動車室内中央の天井部、自動車室内の運転席および助手席のそれぞれシートバック上部車室中央付近、自動車室内の運転席サンバイザ近傍、およびルームミラー近傍のいずれかに設置したことを特徴とする、請求項1に記載の音場測定装置。
  3. 前記指向特性制御手段は、前記複数のマイクの少なくとも3個のマイクからの信号を処理することによって、測定音を再生するスピーカへの指向特性を強くするものであることを特徴とする、請求項に記載の音場測定装置。
  4. 前記音場測定装置は、前記複数のスピーカとして、少なくとも前右スピーカ、前左スピーカ、後右スピーカおよび後左スピーカの4つのスピーカを備え、
    前記前右スピーカおよび前記後左スピーカを結ぶ直線と、前記前左スピーカおよび前記後右スピーカを結ぶ直線とが交差する点に1つのマイクを設置し、
    さらに当該マイクとは別のマイクを各前記直線上に1つずつ設置したことを特徴とする、請求項に記載の音場測定装置。
  5. 前記少なくとも3個のマイクを、自動車室内中央の天井部に設置したことを特徴とする、請求項3に記載の音場測定装置。
  6. 前記測定音源は、広帯域信号を出力、もしくは高域信号と低域信号を時分割で出力するものであり、
    前記測定手段は、周波数分析手段と、レベル計算手段と、基準値記憶手段と、判定手段とを備え、
    前記周波数分析手段は、前記複数のマイクで検出した各測定音信号の周波数特性を分析し、
    前記レベル計算手段は、前記周波数分析手段の分析結果に基づいて各測定音信号の高域および低域の信号レベルをそれぞれ求める高域レベル計算手段および低域レベル計算手段をさらに含み、
    前記基準値記憶手段は、音場内に人がいない場合の各スピーカとマイク間の伝達特性、または、音場内に人がいない場合や特定の位置にいる全ての組合せについての各スピーカとマイク間の伝達特性を基準値としてそれぞれ記憶し、
    前記判定手段は、前記高域レベル計算手段からの高周波数帯域内の任意の範囲におけるレベル値を、前記低域レベル計算手段からの低周波数帯域内の任意の範囲におけるレベル値で正規化することによって得られる正規化値と、前記基準値記憶手段に記憶された基準値と比較することによって、どの位置に人がいるか、あるいはいないかを判定するものであることを特徴とする、請求項に記載の音場測定装置。
  7. 前記基準値は、音場に人が存在しない条件下での前記高域レベル計算手段からの高周波数帯域内の任意の範囲におけるレベル値を、音場に人が存在しない条件下での前記低域レベル計算手段からの低周波数帯域内の任意の範囲におけるレベル値で正規化したものであることを特徴とする、請求項に記載の音場測定装置。
  8. 前記判定手段は、人の有無を判定したい位置近傍のスピーカが測定音を再生したときに前記複数のマイクで検出される測定音信号に基づいて、当該位置における人の有無を判定するものであることを特徴とする、請求項に記載の音場測定装置。
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