JP4348706B2 - アレイ装置および携帯端末 - Google Patents
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Description
マイクロホンアレイは、複数のマイクロホンを空間的に異なる位置に設置し、伝搬経路の違いによる位相差など、空間的な情報を利用して、信号処理を施すことにより、信号分離や雑音除去などを実現する。信号処理の基本は、伝搬遅延時間の差を利用したビームフォーミング(指向性制御)である。
ビームフォーミングの基本原理を、2マイクロホンの場合を例に図38を参照して説明する。特性が全く等しい2個の全指向性マイクロホンを間隔dで配置し、これらに対して平面波が方向θから到来する状況を考える。この平面波は各マイクロホンにおいて、経路差dsinθの分だけ、伝搬遅延時間が異なる信号として受信される。ビームフォーミングを行う装置であるビームフォーマでは、或る方向θ0から到来する信号に関する伝搬遅延を補償するように、δ=dsinθ0/c(cは音速)だけ、一方のマイクロホン信号を遅延させ、その出力信号を他方のマイクロホン信号と加算または減算する。
加算器の入力では、方向θ0から到来する信号の位相が一致する。従って、加算器の出力において、方向θ0から到来した信号は強調される。一方、θ0以外の方向から到来した信号は、互いに位相が一致しないため、θ0から到来した信号ほど強調されることはない。その結果、加算器出力を用いるビームフォーマは、θ0にビーム(Beam:特に感度の高い方向)を有する指向性を形成する。対照的に、減算器では、方向θ0から到来する信号が完全にキャンセルされる。従って、減算器出力を用いるビームフォーマは、θ0にヌル(Null:特に感度の低い方向)を有する指向性を形成する。
このように遅延と加算のみを行うビームフォーマを、遅延和ビームフォーマと呼ぶ。また、ビーム方向の制御をビームステアリング、ヌル方向の制御をヌルステアリングという。ビームを目標信号方向にステアリングし、ヌルを不要信号方向にステアリングすることにより、目標信号を強調し、不要信号を抑圧することができる。
以上はマイクロホン2個と遅延器と加減算器のみによる最も簡単な構成のビームフォーマを例に説明してきたが、当然、マイクロホン数を増加し、遅延器だけでなく一般的なフィルタを用いた方が高性能になる。多数のマイクロホンによって、空間的な自由度が高まり、鋭い指向性を得易くなるからである。また、フィルタの採用により、周波数と指向性の関係を変化させることができるからである。
ビームフォーミングにおけるこれまでの研究では、線形な信号処理に基づく手法が多い。線形処理を用いたビームフォーミングには、大きく分けて、固定型と適応型の2種類がある。前者は固定ビームフォーミング、後者は適応ビームフォーミングと呼ばれる。
固定ビームフォーミングは、信号到来方向など事前の知識のみから設計されるビームフォーミングで、比較的演算量が少なく、実現が容易である。信号到来方向が複数あり得る場合でも、フィルタ係数を信号到来方向に対応した数だけ用意しておき、切り換えるなど、制御も比較的容易である。空間分離能力を決定するビームの鋭さは、基本的には、アレイのサイズと波長の関係に支配される。この基本的な限界を超えるために、ビームだけでなく、ヌルの配置を工夫する超指向性(Super Directivity)と呼ばれる手法も提案されている。
適応ビームフォーミングは、ビーム制御より主にヌルを制御する技術であり、雑音源の方向にヌルを適応的に向けることによって雑音を除去する。固定ビームフォーミングと比較して、アレイサイズが小さい場合や、マイクロホン数が少ない場合でも、雑音除去性能が高いという特徴がある。しかし、目標音到来方向に誤差がある場合などに、雑音とともに目標音も除去されてしまう可能性がある。その対策を施したものは、誤差などに対して性能が頑健(ロバスト)であることから、ロバスト適応ビームフォーミングと呼ばれている。例えば、一般化サイドローブキャンセラのブロッキング行列において、固定ビームフォーマ出力を入力信号としたタップ係数拘束適応フィルタを用いることにより、適応フィルタで様々な誤差の影響を吸収し得るようにしたもの(例えば 宝珠山、外1名、「ブロッキング行列にタップ係数拘束適応フィルタを用いたロバスト適応ビームフォーマ」、信学技報、社団法人電子情報通信学会、1995年1月、CS94−189,DSP94−111、p85−92を参照。以下、文献1とする。)、ビームフォーマのフィルタにより形成される指向性のディップ方向を音源方向として推定することにより、2chと少ないチャネル数の場合でも音源を追尾し、目的方向の許容誤差を大きくし得るようにしたもの(例えば 永田仁史、外1名、「2chビームフォーマによる雑音抑圧処理に関する検討」、日本音響学会講演論文集、平成9年3月、2−P−19、p611−612を参照。以下、文献2とする。)などが、提案されている。
マイクロホンアレイにおいては、前述したようにマイクロホンの数が多いほど、空間的な自由度が増えるため、性能が向上する。しかし、マイクロホン自体だけでなく、マイクロホンアンプ、配線、AD変換器などが増えるため、コストが高くなる。また、携帯電話機など実際に適用する装置によってはスペースの制約上、設置できるマイクロホン数が自ずと制限される場合も多い。このようなことから、少ない数のマイクロホンで如何に性能の良いマイクロホンアレイを実現するかが、アレイ装置の実用化に際しての課題の1つになっている。
少ない数のマイクロホンで信号分離、雑音除去等の性能向上を目指す従来のアプローチは、その殆どが信号処理アルゴリズムの改良によるものである。前述した文献1、2もその一例である。このような信号処理アルゴリズムは今後も重要な研究課題であるが、それと同程度にマイクロホンの配置構造からのアプローチが重要である。何故なら、マイクロホン数が少ない場合、特に最小の2個の場合は空間的な自由度が極端に少なく、鋭い空間分離能力が得られないため、目標音源の方向に感度を高くしようとすると、目標音源以外の方向に対しても感度が高くなってしまい、信号処理アルゴリズムの改良だけでは充分な性能を確保するのが難しいからである。しかるに、信号処理アルゴリズムの限界を考慮して、マイクロホンの配置構造によって性能向上を図った従来技術は皆無であり、マイクロホンの配置構造から性能向上を図ろうとするアプローチすら見られないのが現状である。
本発明はこのような事情に鑑みて提案されたものであり、その目的は、センサの配置構造によって、信号分離、雑音除去等の性能向上を図ったアレイ装置を提供することにある。
第1のアレイ装置にあっては、前記センサが2個であって、当該2個のセンサを結ぶ線分を軸とし、該線分の中点から前記目標信号源の方向に伸びる半直線を回転させたときにできる円錐面の近傍の場所に前記雑音源が位置しないように前記2個のセンサが配置されている。
第2のアレイ装置は、前記センサが3個以上であって、そのうちの任意の2個のセンサを定点とし目標信号源の位置を含むような双曲面の全てから近傍の位置となる場所に前記雑音源が位置しないように前記3個以上のセンサが配置されている。
第3のアレイ装置は、前記センサが2個であって、当該2個のセンサを定点とし、前記目標信号源の位置を含むような双曲面の近傍の場所に前記雑音源が位置しないように前記2個のセンサが配置されている。
第4のアレイ装置は、前記センサが3個以上であって、そのうちの任意の2個のセンサを結ぶ線分を軸とし該線分の中点から前記目標信号源の方向に伸びる半直線を回転させたときにできる円錐面の全てから近傍の位置となる場所に前記雑音源が位置しないように前記3個以上のセンサが配置されている。
また本発明の携帯端末は、目標信号源の信号を検出するための複数のセンサと、少なくとも1つの雑音源と、前記複数のセンサの出力信号を入力して前記目標信号源の方向から到来する信号を通過させるような第1の指向性を有する信号を生成する第1の回路と、前記複数のセンサの出力信号を入力して前記目標信号源の方向から到来する信号を遮断するような第2の指向性を有する信号を生成する第2の回路と、前記第1の回路の出力信号と前記第2の回路の出力信号とを用いて前記第1の回路の出力信号を補正することにより前記目標信号源の方向から到来する信号を強調する第3の回路とを備えたアレイ装置を有する携帯電話機や携帯型のコンピュータなどの携帯端末であって、前記複数のセンサの位置と前記目標信号源の方向(目標信号の到来方向)とを用いて算出される前記第2の指向性のヌルの場所に前記雑音源が位置しないように前記複数のセンサが配置され、前記センサが送話音声を収音する音声センサ、前記雑音源が受話音声を出力する音声出力器であることを特徴とする。
本発明のアレイ装置にあっては、第1の回路によって、複数のセンサの出力信号を入力して目標信号源の方向から到来する信号を通過させるような第1の指向性を有する信号を生成し、第2の回路によって、複数のセンサの出力信号を入力して目標信号源の方向から到来する信号を遮断するような第2の指向性を有する信号を生成し、第3の回路によって、第1の回路の出力信号と第2の回路の出力信号とを用いて第1の回路の出力信号を補正することにより目標信号源の方向から到来する信号を強調する。つまり、第1の回路だけでは、目標信号源の方向から到来する信号を通過させるような鋭い指向性を有する信号を直接生成することができないため、第2の回路によって目標信号源の方向から到来する信号を遮断するような(即ち目標信号源の方向にヌルを持つ)第2の指向性を有する信号を別に生成し、この第2の回路の出力信号で第1の回路の出力信号を補正する。ここで、本発明にあっては、第2の指向性のヌルの場所に雑音源が位置しないように複数のセンサが配置されているため、第2の回路の出力信号では目標信号源の方向から到来する信号が遮断される一方、雑音源の方向から到来する信号は通過させることができる。このため、第3の回路によって、第1の回路の出力信号から第2の回路の出力信号を減算する等の補正処理を行うことで、雑音源の方向から到来する信号を充分に抑圧し、目標信号源の方向から到来する信号は強調した信号を生成することができる。
図2は、本発明の原理説明図である。
図3は、本発明の原理説明図である。
図4は、本発明の原理説明図である。
図5は、本発明の原理説明図である。
図6は、本発明の原理説明図である。
図7は、本発明を適用した一具体例である折り畳み型の携帯電話機の外観斜視図である。
図8は、携帯電話機をハンドセットで使用する際の話者の口元と携帯電話機との位置関係を説明する図である。
図9は、携帯電話機をハンズフリーで使用する際の話者の口元と携帯電話機との位置関係を説明する図である。
図10は、本発明の一具体例である折り畳み型の携帯電話機の外観斜視図である。
図11は、本発明の一具体例である折り畳み型携帯電話機をハンドセットとして使用した際の円錐面、第2の指向性および最終的な指向性の模式図である。
図12は、本発明のの一具体例である折り畳み型携帯電話機をハンドセットとして使用した際の円錐面、第2の指向性および最終的な指向性の模式図である。
図13は、本発明のの一具体例である折り畳み型携帯電話機をハンズフリー電話として使用した際の円錐面、第2の指向性および最終的な指向性の模式図である。
図14は、上側筺体の表面上部にスピーカを有する折り畳み型の携帯電話機において下側筐体の表面に2個のマイクロホンを配置する場合の好適な例を示す模式図である。
図15は、上側筐体の表面上部にスピーカを有する折り畳み型の携帯電話機において下側筐体の表面に2個のマイクロホンを配置する場合の好適な例を示す模式図である。
図16は、上側筐体の表面上部にスピーカを有する折り畳み型の携帯電話機において下側筐体の表面に2個のマイクロホンを配置する場合の好適な例を示す模式図である。
図17は、上側筐体の表面上部にスピーカを有する折り畳み型の携帯電話機において下側筐体の表面に2個のマイクロホンを配置する場合の不適当な例を示す模式図である。
図18は、上側筐体の表面上部にスピーカを有する折り畳み型の携帯電話機において上側筐体および下側筐体の表面のそれぞれにマイクロホンを配置する場合の好適な例を示す模式図である。
図19は、上側筐体の表面上部にスピーカを有する折り畳み型の携帯電話機において上側筐体および下側筐体の表面のそれぞれにマイクロホンを配置する場合の好適な例を示す模式図である。
図20は、上側筐体の表面上部にスピーカを有する折り畳み型の携帯電話機において上側筐体および下側筐体の表面のそれぞれにマイクロホンを配置する場合の好適な例を示す模式図である。
図21は、上側筐体の表面上部にスピーカを有する折り畳み型の携帯電話機において下側筐体の表面と上側筐体の裏面のそれぞれにマイクロホンを配置する場合の好適な例を示す模式図である。
図22は、上側筐体の表面上部にスピーカを有する折り畳み型の携帯電話機において下側筐体の表面と下側筐体の裏面のそれぞれにマイクロホンを配置する場合の好適な例を示す模式図である。
図23は、上側筐体の表面上部にスピーカを有する折り畳み型の携帯電話機において下側筐体の表面と下側筐体の裏面のそれぞれにマイクロホンを配置する場合の好適な例を示す模式図である。
図24は、上側筐体の裏面にスピーカを有する折り畳み型の携帯電話機において2個のマイクロホンを配置する好適な例を示す模式図である。
図25は、上側筐体の裏面にスピーカを有する折り畳み型の携帯電話機において2個のマイクロホンを配置する好適な例を示す模式図である。
図26は、上側筐体の裏面にスピーカを有する折り畳み型の携帯電話機において2個のマイクロホンを配置する好適な例を示す模式図である。
図27は、上側筐体の裏面にスピーカを有する折り畳み型の携帯電話機において2個のマイクロホンを配置する好適な例を示す模式図である。
図28は、上側筐体の裏面にスピーカを有する折り畳み型の携帯電話機において2個のマイクロホンを配置する好適な例を示す模式図である。
図29は、上側筐体の裏面にスピーカを有する折り畳み型の携帯電話機において2個のマイクロホンを配置する好適な例を示す模式図である。
図30は、上側筐体の裏面にスピーカを有する折り畳み型の携帯電話機において2個のマイクロホンを配置する好適な例を示す模式図である。
図31は、上側筐体の裏面にスピーカを有する折り畳み型の携帯電話機において2個のマイクロホンを配置する好適な例を示す模式図である。
図32は、上側筐体の裏面にスピーカを有する折り畳み型の携帯電話機において2個のマイクロホンを配置する好適な例を示す模式図である。
図33は、上側筐体の裏面にスピーカを有する折り畳み型の携帯電話機において2個のマイクロホンを配置する好適な例を示す模式図である。
図34は、下側筐体の裏面にスピーカを有する折り畳み型の携帯電話機において2個のマイクロホンを配置する好適な例を示す模式図である。
図35は、下側筐体の裏面にスピーカを有する折り畳み型の携帯電話機において2個のマイクロホンを配置する好適な例を示す模式図である。
図36は、下側筐体の裏面にスピーカを有する折り畳み型の携帯電話機において2個のマイクロホンを配置する好適な例を示す模式図である。
図37は、下側筐体の裏面にスピーカを有する折り畳み型の携帯電話機において2個のマイクロホンを配置する好適な例を示す模式図である。
図38は、ビームフォーミングの基本原理の説明図である。
図1を参照すると、本発明を適用したマイクロホンアレイの一例は、目標音源11の音声信号を収音するための2個のマイクロホン1、2と、雑音源12と、マイクロホン1、2の出力信号3、4を入力して目標音源11の方向から到来する信号を通過させるような第1の指向性を有する信号5を生成する第1の回路6と、マイクロホン1、2の出力信号3、4を入力して目標音源11の方向から到来する信号を遮断するような第2の指向性を有する信号7を生成する第2の回路8と、第1の回路6の出力信号5と第2の回路8の出力信号7とを入力して第1の回路6の出力信号5を補正することにより目標音源11の方向から到来する信号を強調した信号9を出力する第3の回路10とを含んで構成される。ここで、目標音源11および雑音源12の位置は既知で、目標音源11および雑音源12から到来する信号の方向はほぼ固定されているものとする。
第1の回路6、第2の回路8および第3の回路10は、従来のマイクロホンアレイで使われているものと基本的に同じものを使用することができる。例えば、第1の回路6は、マイクロホン1、2の出力信号3、4をそれぞれ遅延して加算するディレイアンドサムビームフォーマや、マイクロホン1、2の出力信号3、4をそれぞれフィルタリングして加算するフィルタアンドビームフォーマなどの固定ビームフォーマで実現することができる。また、第2の回路8は、例えば、マイクロホン1、2の出力信号を入力し、適応信号処理を用いて、目標音源11の信号が減衰され、目標信号以外の信号、すなわち雑音源12の信号が強調された信号群を生成して出力するブロッキング行列で実現することができる。さらに、第3の回路10は、例えば、第1の回路6を構成する固定ビームフォーマの出力信号5と、第2の回路8を構成するブロッキング行列の出力信号群とを受け、固定ビームフォーマの出力を遅延した信号から、ブロッキング行列の出力信号群に相関がある成分を除去する多入力キャンセラで実現することができる。これらの固定ビームフォーマ、ブロッキング行列および多入力キャンセラの詳しい構成については、例えば特許第3216704号に記載されている。
本実施の形態のマイクロホンアレイの特徴は、マイクロホン1、2の位置と目標音源11の方向(目標信号の到来方向)とを用いて算出される第2の回路8の第2の指向性のヌルの場所に、雑音源12が位置しないようにマイクロホン1、2が配置されている点にある。以下、この点を中心に本発明の原理を説明する。
第2の回路8は、目標音源11の方向から到来する信号を遮断するような第2の指向性を有する信号7を生成するのが目的であるため、ヌルが目標音源11の方向にできるような第2の指向性を、マイクロホン1、2の位置と目標音源11の方向(目標信号の到来方向)に基づいて生成する。このとき、生成した第2の指向性のヌルの場所に雑音源12が位置することになると、雑音源12からの信号を充分通過させるような信号7が得られず、結果として、第3の回路10において雑音源12の信号を充分に抑圧した信号9が得られなくなる。
一般に、2個のマイクロホン1、2を定点とし、目標音源11の位置を含むような双曲面の近傍の場所は、音波伝搬経路の差が目標音源11と同じになるため、2個のマイクロホン1、2の出力信号3、4を信号処理して、目標音源11の信号を強めようとすると同じく強調され、反対に目標音源11の信号を抑制しようとすると同じく抑制される。従って、前記双曲面の近傍の場所に雑音源12が位置するように2個のマイクロホン1、2が配置されている場合には、第2の回路8において、ヌルが目標音源11の方向にできるような第2の指向性を生成すると、雑音源12がヌルの場所に位置する。このため、前記双曲面の近傍の場所に雑音源12が位置しないように2個のマイクロホン1、2を配置する必要がある。
目標音源11および雑音源12が2個のマイクロホン1、2から充分離れていれば、前記の双曲面の代わりに、近似として、その双曲面の漸近面である円錐面を用いることができる。この円錐面は、2個のマイクロホン1、2を結ぶ線分を軸とし、その線分の中点から目標音源11の方向に伸びる半直線を回転させたときにできる円錐面である。以下では、このような円錐面を用い、図を参照しながら本発明の原理を説明する。なお、以降の説明では指向性の図を用いているが、本発明の原理の説明において重要なのは、指向性のヌルおよびビームがどの方向を向いているかにあるため、指向性の図は簡略化してあり、ヌルの鋭さ(太さ)およびビームの鋭さ(太さ)は実際の指向性を正確に表すものではない。
今、図2に示されるように目標音源11と雑音源12とが既知の或る位置に存在している状況を想定する。2つのマイクロホン1、2を、例えば図2に示されるように配置した場合、2個のマイクロホン1、2を結ぶ線分を軸とし、その線分の中点から目標音源11の方向に伸びる半直線を回転させたときにできる円錐面は、符号101に示すものとなり、円錐面101の近傍に雑音源12が位置する。符号102は、第2の回路8が生成した第2の指向性の例を示しており、ヌルを目標音源11の方向にできるようにして目標音源11からの信号を遮断している。しかし、2個のマイクロホン1、2でつくられる指向性は、必ず、マイクロホン1とマイクロホン2とを結んだ線分を軸として回転対称になり、平面で見ると、図2のように回転軸について線対称になる。図2のマイクロホン配置では、雑音源12が円錐面101の近傍に位置しているため、雑音源12も第2の指向性102のヌルの場所に位置することになり、第2の回路8の出力信号7では、目標音源11の信号だけでなく、雑音源12の信号も遮断されてしまう。この結果、最終的な指向性(第3の回路10の出力信号9の指向性)は、例えば符号103に示すものとなり、雑音除去性能が低下する。
これに対し、2つのマイクロホン1、2を、例えば図3に示されるように配置した場合、円錐面は、符号111に示すものとなり、円錐面111の近傍に雑音源12が位置しなくなる。従って、ヌルが目標音源11の方向にできる、例えば符号112に示すような第2の指向性を第2の回路8で生成すると、雑音源12がヌルの場所に位置することはないので、目標音源11からの信号は遮断でき、雑音源12からの信号は通過させることができる。この結果、最終的な指向性は、例えば符号113に示すものとなり、充分な雑音除去性能が得られる。
図3はマイクロホン1、2の適切な配置の一例を示しているに過ぎない。要は、前述した円錐面の近傍に雑音源12が位置しないような配置であれば良い。例えば図4に示すように、目標音源11と雑音源12の間に、円錐面121の近傍に雑音源12が位置しないように2個のマイクロホン1、2を配置するようにしても良い。この場合、第2の指向性を符号122のようにすると、最終的な指向性は符号123のようになる。また、図5に示すように、マイクロホン1、2を結ぶ線分の延長線上に目標音源12が位置するようにマイクロホン1、2を配置した場合、円錐面131は半直線になるため、この半直線の近傍に雑音源12が存在しなければ良いことになる。この場合、第2の指向性は例えば符号132のようになる。さらに、図6に示すように、マイクロホン1、2を結ぶ線分の垂直二等分線上に目標音源11が位置するようにマイクロホン1、2を配置した場合、円錐面141は円盤になるため、円盤の近傍に雑音源12が存在しなければ良いことになる。この場合、第2の指向性は例えば符号142のようになり、最終的な指向性は例えば符号143のようになる。
以上、円錐面を用いて本発明の原理を説明したが、2個のマイクロホン1、2の間に雑音源12が存在する場合のように目標音源11および雑音源12が2個のマイクロホン1、2から充分離れていない場合には、円錐面でなく、前述したように、2個のマイクロホン1、2を定点とし、目標音源11の位置を含むような双曲面で考える必要がある。つまり、双曲面の近傍の場所に雑音源12が位置しないように2個のマイクロホン1、2を配置する必要がある。
また、ここまでは2個のマイクロホンを用いたマイクロホンアレイについて本発明を適用したが、3個以上のn個のマイクロホンを用いたマイクロホンアレイに対しても本発明は適用可能である。
n個のマイクロホンを用いたマイクロホンアレイの場合、そのうちの任意の2個のマイクロホンを定点とし、目標音源11の位置を含むような双曲面は、合計nC2個作られる。任意の2個のマイクロホンのペア毎に第2の指向性を生成し得るので、たとえ1個、2個、…、nC2−1個の双曲面の近傍の場所に雑音源12が位置していても、その位置が他の双曲面の近傍でなければ当該他の双曲面を形成する2個のマイクロホンの出力信号に雑音源12の信号が現れる。つまり、一般的には、n個のマイクロホンを用いたマイクロホンアレイの場合、任意の2個のマイクロホンを定点とし目標音源11の位置を含むような双曲面の全てから近傍の位置となる場所に雑音源12が位置しないように前記n個のマイクロホンを配置すれば良い。また、円錐面で近似できる場合には、n個のマイクロホンのうちの任意の2個のマイクロホンを結ぶ線分を軸とし、該線分の中点から目標音源11の方向に伸びる半直線を回転させたときにできる円錐面の全てから近傍の位置となる場所に雑音源12が位置しないように前記n個のマイクロホンを配置すれば良い。
次に上記の実施の形態にかかるマイクロホンアレイを携帯電話機に適用した具体例について説明する。本具体例では、目標音源11は話者の口に相当し、マイクロホン1、2で送話音声を収音する。また、雑音源12は受話音声を出力するスピーカ(レシーバ)に相当する。
図7を参照すると、本発明の一具体例である携帯電話機201は、上側筐体202と下側筐体203とをヒンジ204を介して折り畳み自在に結合した折り畳み型携帯電話機である。上側筐体202には、折り畳んだ状態で下側筺体203に対向する面である表面に、ヒンジ204に近い方から順に、表示部205、スピーカ(レシーバ)206が配設されている。また下側筐体203には、折り畳んだ状態で上側筐体202に対向する面である表面に、操作部207が配置されている。本具体例の目的は、このような形状の携帯電話機201に対して図1の2個のマイクロホン1、2を適切な位置に配置することによって、普通の電話の使い方としてのハンドセットの場合とハンズフリーの場合とのどちらか一方又は双方において、携帯電話機201の収音性能を向上させることである。
一般に利用者は、携帯電話機201をハンドセットとして使って通話相手と会話する場合、スピーカ206を耳にあてがう。従って、携帯電話機201の上側筐体202の端部210の位置はほぼ一定になる。他方、携帯電話機201の下側筐体203の端部211の位置は、利用者個人の携帯電話機の持ち方の癖などによって変化するが、或る一定の範囲に収まる。図8の模式図は、携帯電話機201を右手で把持し、スピーカ206を右耳にあてがって通話相手と話しをする場合の携帯電話機201の異なる姿勢の態様を示している。態様301は、携帯電話機201の端部211を首に近い場所に持ってきたときの姿勢を示し、態様302は、反対に端部211を鼻に近い場所に持ってきたときの姿勢を示す。また、一点鎖線303は、態様301から態様302へ、またその逆方向に姿勢が変化する際の携帯電話機201の端部211の軌跡を示す。一般に端部211は、耳にあてがわれたスピーカ206を中心とし、スピーカ206から端部211までの距離を半径とする球面に沿うものとなる。
このように携帯電話機201をハンドセットとして使用する場合、携帯電話機201の姿勢は或る程度変化するものの、その変化の範囲は限定されるため、携帯電話機の形状とスピーカ206の位置が固定されていれば、雑音源12となる話者の口元の位置は概ね特定できる。このため、話者の口元とスピーカ206の位置とに基づいて、2個のマイクロホン1、2の配置場所を決定することで、ハンドセット時の携帯電話機201の収音性能を向上することができる。
他方、スピーカ206の音量を上げて携帯電話機201をハンズフリー電話として使用する場合、ハンドセットほど厳密には言えないが、口元のおおよその位置は特定される。その理由は、画面を見ながら話す、上側筐体202の裏面にカメラが装備されている場合にカメラを見ながら話すなど、携帯電話機201と話者の口元との位置関係がある程度特定できるからである。最も典型的なものとしてテレビ電話がある。テレビ電話機能を持つ携帯電話機の場合、表示部205は通話相手の顔などを表示するテレビ画面として使用し、図9に示すように、利用者は携帯電話機201の表示部205を顔の正面に置いて、ハンズフリー機能を使って相手の顔を見ながら会話する。この場合、話者の口元の位置はほぼ特定される。
図7に示した携帯電話機201に対して、ハンドセットおよびハンズフリーの双方に好適なマイクロホンの配置例を図10に示す。この例は、携帯電話機201の下側筐体203の表面における操作部207とヒンジ204との間の箇所に第1のマイクロホン209を配置し、操作部207と端部211との間の箇所に第2のマイクロホン208を配置している。つまり、ヒンジ204の長手方向と直交する方向を縦方向とするとき、2個のマイクロホン208、209が縦方向に配設されている。また、この例では、2個のマイクロホン208、209と、スピーカ206のそれぞれの中心が同一面上に位置するようになっている。
図10に示されるように2個のマイクロホン208、209を配置した場合に、2個のマイクロホン208、209を結ぶ線分を軸とし、その線分の中点から目標音源11である話者の口元の方向に伸びる半直線を回転させたときにできる円錐面、第2の指向性および最終的な指向性が、ハンドセット時およびハンズフリー時にどのようになるのかを図11乃至図13に模式的に示す。図11および図12は携帯電話機201を図8に示したようにハンドセットとして使用した場合で、図11は話者の顔を横方向から見た状態、図12は話者の顔を正面から見た状態を示す。また、図13は携帯電話機201を図9に示したようにハンズフリー電話として使用したときの状態を示す。図11乃至図13において、符号313が、2個のマイクロホン208、209を結ぶ線分を軸とし、その線分の中点から話者の口元の方向に伸びる半直線を回転させたときにできる円錐面である。ハンドセット時およびハンズフリー時とも、円錐面311の近傍に雑音源12であるスピーカ206は位置しない。
従って、携帯電話機201に内蔵される図1の回路群における第2の回路8でヌルの位置が話者の口方向にできる図11乃至図13の符号312に例示するような第2の指向性を生成すると、スピーカ206はヌル以外の場所に位置する。このとき第3の回路10によって得られる最終的な指向性は図11乃至図13の符号313に例示するものとなり、マイクロホン208、209を結んだ線分を軸とした回転対称に近い形状になる。従って、図8で説明したようにハンドセット使用時に携帯電話機201の姿勢が変化して、携帯電話機201の端部211が軌跡314(図8の軌跡211と同じ軌跡である)上を移動しても、図11および図12における指向性312のヌルの向き及び指向性313のビームの向きから分るように、常に話者の音声に対して高い感度を維持することができる。また、スピーカ206の音量を上げてハンズフリー電話として使用する場合も、図13における指向性312のヌルの向き及び指向性313のビームの向きから分るように、スピーカ206の音を抑圧でき、話者の音声を感度良く収音することができる。
このように図10の具体例のマイクロホン配置によれば、携帯電話機201をハンドセットとして使用する場合でも、ハンズフリー電話として使用する場合でも、高い収音性能が得られる。
図7に示した携帯電話機201に対してハンドセットおよびハンズフリーの双方で収音性能を高めることができるマイクロホン配置は図10の具体例に限定されない。例えば、図10の具体例では、2個のマイクロホン208、209を下側筐体203の表面に長い距離を置いて縦に並べたが、図14に示すように2個のマイクロホン208、209を下側筐体203の表面に短い距離を置いて縦に配置するようにしても良く、図15に示すように2個のマイクロホン208、209を下側筐体203の表面に長い距離を置いて斜めに配置したり、図16に示すように短い距離で斜めに配置するようにしても良い。但し、一般にマイクロホン信号間の位相差が大きい方が信号分離は容易になるので、マイクロホン208、209間の距離が大きい図10、図15が性能的には有利である。また、図15、図16のようにマイクロホン208、209の配置が左右対称でない場合、携帯電話機201を左手で把持することを前提に指向性を設計すると右手で把持する場合に手によって隠されることによりマイクロホン209の感度が低下し、逆に右手で把持することを前提に指向性を設計すると左手で把持した場合の感度が低下するので、手でマイクロホンが隠されにくいように、図10、図14のように左右対称な位置に2個のマイクロホン208、209を配置するのが性能的には有利である。
これに対して、図17に示すように、2個のマイクロホン208、209を横方向に並べる配置は望ましくない。その理由は、図8で説明した携帯電話機201の通常取り得る姿勢の範囲の一部において、マイクロホン208、209を結ぶ線分を軸とし、その線分の中点から話者の口元方向に伸びる半直線を回転させたときにできる円錐面あるいは円盤の近傍にスピーカ206が位置することになるためである。
図10および図14、図15、図16、図17の具体例では、2個のマイクロホン208、209を下側筐体203の表面に配置したが、下側筐体203の表面と上側筐体202の表面とにそれぞれ1個ずつマイクロホンを配置するようにしても良い。その場合の配置例を図18、図19、図20に示す。図18では、一方のマイクロホン208を図10と同様に下側筐体203の端部211の近傍に配置し、他方のマイクロホン209を上側筐体202のヒンジ204に近い位置(表示部205の下側)に配置することで、マイクロホン208、209間の距離を図10に比べて大きくしている。図18では、マイクロホン208、209を縦に並べたが、図19のように斜めに配置するようにしても良いし、図20のようにマイクロホン209をスピーカ206の近くに配置することで、マイクロホン間距離をより大きくするようにしても良い。
図10、図14,図15,図16,図17および図18、図19、図20の各具体例では、2個のマイクロホン208、209を下側筐体203、上側筐体202の表面に配置したが、何れか一方のマイクロホンを下側筐体203または上側筐体202の裏面に配置するようにしても良い。図21、図22、図23にその例を示す。図21では、一方のマイクロホン208を図10と同様に下側筐体203の端部211の近傍に配置し、他方のマイクロホン209を上側筐体202の裏面における端部210の近く(ヒンジ204から遠い位置)に配置している。また、図22では、下側筐体203の表面における端部211の近傍に一方のマイクロホン208を配置し、このマイクロホン208のちょうど裏側の位置に他方のマイクロホン209を配置している。勿論、マイクロホン208のちょうど裏側でなく、他方のマイクロホン209を別の場所、例えば図23のようにヒンジ204に近い側に配置するようにしても良い。
なお、図21、図22、図23に例示したように2個のマイクロホンの一方を携帯電話機の表面に、他方を裏面に配置すると、特性の全く等しい全指向性のマイクロホンを使っても少なからぬ位相誤差が生じる。このため、例えば文献1に記載される技術を使用してキャリブレーションを行うことが望ましい。
図10、図14乃至図23の具体例は、ハンドセットおよびハンズフリーの双方で収音性能を高めることができるマイクロホン配置について説明した。しかし、テレビ電話機能を有する携帯電話機などの場合、常にハンズフリーとして使用される携帯電話機、あるいは、ハンズフリーのために別のスピーカを設置した携帯電話機も考えられる。この場合、スピーカ206は携帯電話機の任意の場所に配置することできる。本発明は、スピーカ206が上側筐体202の表面上部以外の場所に配設されている携帯電話機に対しても適用可能である。以下では、ハンズフリー時における収音性能を高めることができるマイクロホン配置の具体例について説明する。
スピーカ206が上側筐体202の裏面に配設されている携帯電話機に適用可能なマイクロホンの配置例を図24から図33までに示す。図24〜図27は、それぞれ図10、図14〜図16と同様に、2個のマイクロホン208、209を下側筐体203の表面に配置したものである。また、図28〜図30は、それぞれ図18〜図20と同様に、下側筐体203の表面と上側筐体202の表面とにそれぞれ1個ずつマイクロホンを配置したものである。更に図31〜図33は、それぞれ図21〜図23と同様に、何れか一方のマイクロホンを下側筐体203または上側筐体202の裏面に配置するようにしたものである。
また、スピーカ206が下側筐体203の裏面に配設されている携帯電話機に適用可能なマイクロホンの配置例を図34から図37までに示す。図34は、図14と同様に、2個のマイクロホン208、209を下側筐体203の表面に配置した一例を示す。図35、図36は、図22、図23と同様に、一方のマイクロホン208を下側筐体203の表面に、他方のマイクロホン209を下側筐体203の裏面にそれぞれ配置した一例を示す。図37は、図21と同様に、一方のマイクロホン208を下側筐体203の表面に、他方のマイクロホン209を上側筐体202の表面にそれぞれ配置した一例を示す。
以上の具体例では、スピーカが上側筐体202の表面、裏面、下側筐体203の裏面にそれぞれ配置される折り畳み型の携帯電話機に対して本発明を適用した際のマイクロホンの配置例を説明したが、スピーカの配置、マイクロホンの配置は以上の例に限定されず、要は、2個のマイクロホン208、209を結ぶ線分を軸とし、この線分の中点から話者の口元方向に伸びる半直線を回転させたときにできる円錐面の近傍の場所にスピーカ206が位置しないように、2個のマイクロホン208、209が配置されていれば良い。より正確には、2個のマイクロホン208、209を定点とし、話者の口元の位置を含むような双曲面の近傍の場所にスピーカ206が位置しないように2個のマイクロホン208、209が配置されていれば良い。
以上の具体例では、折り畳み型携帯電話機に対して本発明を適用した例について説明したが、一体型の携帯電話機におけるマイクロホンアレイに対しても本発明は適用可能である。また、携帯電話機以外の携帯端末、例えば携帯型のコンピュータにおけるマイクロホンアレイに対しても本発明は適用可能である。電話のような通話だけでなく、音声認識や話者認識や音種識別などの入力のための収音用マイクロホンアレイに対しても本発明は適用可能である。雑音源として通話相手の音声を出力するスピーカのみを考慮したが、自動車内におけるカーステレオ等、他の雑音源を考慮したマイクロホン配置に適用することも可能である。更に、ソーナー、無線通信等におけるアレイ装置に対しても同様に適用可能である。
また、ビームフォーミングを前提として、本発明の実施の形態及び具体例を説明をしてきたが、ビームフォーミングに限らず、スペクトルサブトラクション(例えば、Michael Brandstein、Darren Wardによる文献「Microphone Arrays:Signal Processing Techniques and Applications」,Springer−Verlog,2001年に記載されるポストフィルタ)などの非線形な手法を用いた場合についても、空間的な関係は同様であるため、本発明を適用することが可能である。
以上説明したように本発明によれば、センサの配置構造によって、信号分離、雑音除去等の性能向上を図ったマイクロホンアレイ等のアレイ装置を提供することができる。
Claims (27)
- 目標信号源の信号を検出するための複数のセンサと、少なくとも1の雑音源と、前記複数のセンサの出力信号から前記目標信号源の方向から到来する信号を通過させる第1の指向性を有する信号を生成する第1の回路と、前記複数のセンサの出力信号から前記目標信号源の方向から到来する信号を遮断する第2の指向性を有する信号を生成する第2の回路と、前記第1の回路の出力信号と前記第2の回路の出力信号とを用いて前記第1の回路の出力信号を補正することにより前記目標信号源の方向から到来する信号を強調する第3の回路とを備えたアレイ装置において、
前記センサが2個であって、当該2個のセンサを定点とし、前記目標信号源の位置を含むような双曲面の近傍の場所に前記雑音源が位置しないように前記2個のセンサが配置されていることを特徴とするアレイ装置。 - 目標信号源の信号を検出するための複数のセンサと、少なくとも1の雑音源と、前記複数のセンサの出力信号から前記目標信号源の方向から到来する信号を通過させる第1の指向性を有する信号を生成する第1の回路と、前記複数のセンサの出力信号から前記目標信号源の方向から到来する信号を遮断する第2の指向性を有する信号を生成する第2の回路と、前記第1の回路の出力信号と前記第2の回路の出力信号とを用いて前記第1の回路の出力信号を補正することにより前記目標信号源の方向から到来する信号を強調する第3の回路とを備えたアレイ装置において、
前記センサが3個以上であって、そのうちの任意の2個のセンサを定点とし目標信号源の位置を含むような双曲面の全てから近傍の位置となる場所に前記雑音源が位置しないように前記3個以上のセンサが配置されていることを特徴とするアレイ装置。 - 目標信号源の信号を検出するための複数のセンサと、少なくとも1の雑音源と、前記複数のセンサの出力信号から前記目標信号源の方向から到来する信号を通過させる第1の指向性を有する信号を生成する第1の回路と、前記複数のセンサの出力信号から前記目標信号源の方向から到来する信号を遮断する第2の指向性を有する信号を生成する第2の回路と、前記第1の回路の出力信号と前記第2の回路の出力信号とを用いて前記第1の回路の出力信号を補正することにより前記目標信号源の方向から到来する信号を強調する第3の回路とを備えたアレイ装置において、
前記センサが2個であって、当該2個のセンサを結ぶ線分を軸とし、該線分の中点から前記目標信号源の方向に伸びる半直線を回転させたときにできる円錐面の近傍の場所に前記雑音源が位置しないように前記2個のセンサが配置されていることを特徴とするアレイ装置。 - 目標信号源の信号を検出するための複数のセンサと、少なくとも1の雑音源と、前記複数のセンサの出力信号から前記目標信号源の方向から到来する信号を通過させる第1の指向性を有する信号を生成する第1の回路と、前記複数のセンサの出力信号から前記目標信号源の方向から到来する信号を遮断する第2の指向性を有する信号を生成する第2の回路と、前記第1の回路の出力信号と前記第2の回路の出力信号とを用いて前記第1の回路の出力信号を補正することにより前記目標信号源の方向から到来する信号を強調する第3の回路とを備えたアレイ装置において、
前記センサが3個以上であって、そのうちの任意の2個のセンサを結ぶ線分を軸とし該線分の中点から前記目標信号源の方向に伸びる半直線を回転させたときにできる円錐面の全てから近傍の位置となる場所に前記雑音源が位置しないように前記3個以上のセンサが配置されていることを特徴とするアレイ装置。 - 目標信号源の信号を検出するための複数のセンサと、少なくとも1の雑音源と、前記複数のセンサの出力信号から前記目標信号源の方向から到来する信号を通過させる第1の指向性を有する信号を生成する第1の回路と、前記複数のセンサの出力信号から前記目標信号源の方向から到来する信号を遮断する第2の指向性を有する信号を生成する第2の回路と、前記第1の回路の出力信号と前記第2の回路の出力信号とを用いて前記第1の回路の出力信号を補正することにより前記目標信号源の方向から到来する信号を強調する第3の回路とを備えたアレイ装置を有する携帯端末において、
前記センサが2個であって、当該2個のセンサを定点とし、前記目標信号源の位置を含むような双曲面の近傍の場所に前記雑音源が位置しないように前記2個のセンサが配置され、
前記センサが送話音声を収音する音声センサ、前記雑音源が受話音声を出力する音声出力器であることを特徴とする携帯端末。 - 目標信号源の信号を検出するための複数のセンサと、少なくとも1の雑音源と、前記複数のセンサの出力信号から前記目標信号源の方向から到来する信号を通過させる第1の指向性を有する信号を生成する第1の回路と、前記複数のセンサの出力信号から前記目標信号源の方向から到来する信号を遮断する第2の指向性を有する信号を生成する第2の回路と、前記第1の回路の出力信号と前記第2の回路の出力信号とを用いて前記第1の回路の出力信号を補正することにより前記目標信号源の方向から到来する信号を強調する第3の回路とを備えたアレイ装置を有する携帯端末において、
前記センサが3個以上であって、そのうちの任意の2個のセンサを定点とし目標信号源の位置を含むような双曲面の全てから近傍の位置となる場所に前記雑音源が位置しないように前記3個以上のセンサが配置され、
前記センサが送話音声を収音する音声センサ、前記雑音源が受話音声を出力する音声出力器であることを特徴とする携帯端末。 - 目標信号源の信号を検出するための複数のセンサと、少なくとも1の雑音源と、前記複数のセンサの出力信号から前記目標信号源の方向から到来する信号を通過させる第1の指向性を有する信号を生成する第1の回路と、前記複数のセンサの出力信号から前記目標信号源の方向から到来する信号を遮断する第2の指向性を有する信号を生成する第2の回路と、前記第1の回路の出力信号と前記第2の回路の出力信号とを用いて前記第1の回路の出力信号を補正することにより前記目標信号源の方向から到来する信号を強調する第3の回路とを備えたアレイ装置を有する携帯端末において、
前記センサが2個であって、当該2個のセンサを結ぶ線分を軸とし、該線分の中点から前記目標信号源の方向に伸びる半直線を回転させたときにできる円錐面の近傍の場所に前記雑音源が位置しないように前記2個のセンサが配置され、
前記センサが送話音声を収音する音声センサ、前記雑音源が受話音声を出力する音声出力器であることを特徴とする携帯端末。 - 目標信号源の信号を検出するための複数のセンサと、少なくとも1の雑音源と、前記複数のセンサの出力信号から前記目標信号源の方向から到来する信号を通過させる第1の指向性を有する信号を生成する第1の回路と、前記複数のセンサの出力信号から前記目標信号源の方向から到来する信号を遮断する第2の指向性を有する信号を生成する第2の回路と、前記第1の回路の出力信号と前記第2の回路の出力信号とを用いて前記第1の回路の出力信号を補正することにより前記目標信号源の方向から到来する信号を強調する第3の回路とを備えたアレイ装置を有する携帯端末において、
前記センサが3個以上であって、そのうちの任意の2個のセンサを結ぶ線分を軸とし該線分の中点から前記目標信号源の方向に伸びる半直線を回転させたときにできる円錐面の全てから近傍の位置となる場所に前記雑音源が位置しないように前記3個以上のセンサが配置され、
前記センサが送話音声を収音する音声センサ、前記雑音源が受話音声を出力する音声出力器であることを特徴とする携帯端末。 - テレビ電話機能を有することを特徴とする請求項5から請求項8の何れか一項に記載の携帯端末。
- 上側筐体および下側筐体をヒンジにより折り畳み自在に結合した構造を有することを特徴とする請求項5から請求項9の何れか一項に記載の携帯端末。
- 上側筐体および下側筐体を折り畳んだ状態で互いに対向する面を表面、他方の面を裏面とするとき、上側筐体の表面に前記音声出力器を備えたことを特徴とする請求項10に記載の携帯端末。
- 下側筐体の表面に2個の音声センサを備えることを特徴とする請求項11に記載の携帯端末。
- ヒンジの長手方向と直交する方向を縦方向とするとき、2個の音声センサが縦に並べられていることを特徴とする請求項12に記載の携帯端末。
- 1つの音声センサを下側筐体の表面に備え、別の1つの音声センサを上側筐体の表面に備えることを特徴とする請求項11に記載の携帯端末。
- 1つの音声センサを上側筐体の裏面に備え、別の1つの音声センサを下側筐体の表面に備えることを特徴とする請求項11に記載の携帯端末。
- 音声センサを下側筐体の表面と裏面の双方にそれぞれ備えることを特徴とする請求項11に記載の携帯端末。
- 上側筐体および下側筐体を折り畳んだ状態で互いに対向する面を表面、他方の面を裏面とするとき、上側筐体の裏面に前記音声出力器を備えたことを特徴とする請求項10に記載の携帯端末。
- 下側筐体の表面に2個の音声センサを備えることを特徴とする請求項17に記載の携帯端末。
- ヒンジの長手方向と直交する方向を縦方向とするとき、2個の音声センサが縦に並べられていることを特徴とする請求項18に記載の携帯端末。
- 1つの音声センサを下側筐体の表面に備え、別の1つの音声センサを上側筐体の表面に備えることを特徴とする請求項17に記載の携帯端末。
- 1つの音声センサを上側筐体の裏面に備え、別の1つの音声センサを下側筐体の表面に備えることを特徴とする請求項17に記載の携帯端末。
- 音声センサを下側筐体の表面と裏面の双方にそれぞれ備えることを特徴とする請求項17に記載の携帯端末。
- 上側筐体および下側筐体を折り畳んだ状態で互いに対向する面を表面、他方の面を裏面とするとき、下側筐体の裏面に前記音声出力器を備えたことを特徴とする請求項10に記載の携帯端末。
- 下側筐体の表面に2個の音声センサを備えることを特徴とする請求項23に記載の携帯端末。
- ヒンジの長手方向と直交する方向を縦方向とするとき、2個の音声センサが縦に並べられていることを特徴とする請求項24に記載の携帯端末。
- 1つの音声センサを上側筐体の裏面に備え、別の1つの音声センサを下側筐体の表面に備えることを特徴とする請求項23に記載の携帯端末。
- 音声センサを下側筐体の表面と裏面の双方にそれぞれ備えることを特徴とする請求項23に記載の携帯端末。
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